説明

中折れ式親子シールド

【課題】中折れ機構を親子共用にでき、かつ、急旋回できる中折れ式親子シールドを提供する。
【解決手段】大口径の前胴3内に小口径の前胴5を発進可能に、かつ、発進方向後方に延出して設ける一方、大口径の後胴内に小口径の後胴7を発進可能に設け、これら小口径の前胴5と後胴7とを中折れ自在に連結し、大口径の後胴6に推進ジャッキ25、26を、小口径の前胴5の外周を囲むように前方に延出して設けた中折れ式親子シールド1であって、上記推進ジャッキ25のうち、少なくとも一部の推進ジャッキ25が、複数段に伸縮するジャッキ25からなるものとした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、中折れ機構を備えた中折れ式親子シールドに関する。
【背景技術】
【0002】
中折れ式親子シールドとしては、特許文献1、2記載のものが知られている。これらの中折れ式親子シールドは、親シールドの前胴と後胴とが中折れ機構によって屈曲可能に接続され、子シールドの前胴と後胴とが別の中折れ機構によって屈曲可能に接続されている。
【0003】
ところで、中折れ機構は、前胴と後胴とを屈曲可能に接続するのみならず、前胴と後胴との間を土圧に対抗して止水するものであるため、精度良く製造する必要がある。このため、中折れ機構は高価であり、中折れ機構を二重に備える中折れ式親子シールドも高価なものになるという問題があった。
【0004】
そこで、本発明者らはかかる問題を解決すべく中折れ機構を親子共用とした中折れ式親子シールドを現在開発中(未公開)である。図8に示すように、この中折れ式親子シールド50は、大口径の前胴51内に小口径の前胴52を発進可能に、かつ、発進方向後方に延出して設ける一方、大口径の後胴53内に小口径の後胴54を発進可能に設け、これら小口径の前胴52と後胴54とを中折れ機構55を介して中折れ自在に連結し、大口径の後胴53に推進ジャッキ56を、小口径の前胴52の外周を囲むように前方に延出して設けるものである。これによれば、高価な中折れ機構55を1つに減らすことができ、中折れ式親子シールド50を安価に提供できる。
【0005】
【特許文献1】特許第3605887号公報
【特許文献2】特許第2647356号公報
【特許文献3】特公平2−51038号公報
【特許文献4】特開2001−349171号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、小口径の前胴52の外周に後胴53側から推進ジャッキ56が延出されるものであるため、中折れ機構55を屈曲させて旋回するとき推進ジャッキ56乃至推進ジャッキ56を収容する後胴53の延出部57が小口径の前胴52に干渉してしまい、急旋回できないという課題があった。
【0007】
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、中折れ機構を親子共用にでき、かつ、急旋回できる中折れ式親子シールドを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために本発明は、大口径の前胴内に小口径の前胴を発進可能に、かつ、発進方向後方に延出して設ける一方、大口径の後胴内に小口径の後胴を発進可能に設け、これら小口径の前胴と後胴とを中折れ自在に連結し、上記大口径の後胴に推進ジャッキを、小口径の前胴の外周を囲むように前方に延出して設けた中折れ式親子シールドであって、上記推進ジャッキのうち、少なくとも一部の推進ジャッキが複数段に伸縮するジャッキからなるものである。
【0009】
上記推進ジャッキのうち、一部の推進ジャッキが複数段に伸縮するジャッキからなると共に軸方向挿入型のキーセグメントを受け入れるように前方に位置をずらして設けられ、他の推進ジャッキが、単段に伸縮するジャッキからなると共に上記複数段に伸縮するジャッキより上記キーセグメントの受け入れ代の分だけ後方に位置して設けられるものとしてもよい。
【0010】
上記大口径の後胴には、上記推進ジャッキを収容すべく前方に延出する延出部が形成されるとよい。
【0011】
上記大口径の前胴と後胴とは、前後に離間して配置され、上記小口径の前胴と後胴とを連結する中折れ機構が、親子共用とされるとよい。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、中折れ機構を親子共用にでき、かつ、急旋回させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明の好適実施の形態を添付図面を用いて説明する。
【0014】
図1及び図2に示すように、中折れ式親子シールド1は、親シールド2を構成する大口径の親機側前胴3と、親機側前胴3内に発進可能に、かつ、発進方向後方に延出して設けられ子シールド4を構成する小口径の子機側前胴5と、親シールド2を構成する大口径の親機側後胴6と、親機側後胴6内に発進可能に設けられ子シールド4を構成する小口径の子機側後胴7と、子機側前胴5と子機側後胴7を中折れ自在に連結する中折れ機構8とを備えて構成されている。
【0015】
親機側前胴3は、子機側前胴5を挿通させる内筒部9と、内筒部9の外周側に同軸上に配置された外筒部10と、内筒部9と外筒部10の両端に設けられこれらの間を塞ぐリング板状のフレーム部材11とを備えて構成されている。
【0016】
子機側前胴5は、親機側前胴3より軸方向に長く形成された筒状のシールドフレーム12と、シールドフレーム12の前端を塞ぐ隔壁13とを備えて構成されている。シールドフレーム12は、前胴固定装置14を介して親機側前胴3の内筒部9に取り外し可能に固定されるようになっている。具体的には、前胴固定装置14は、シールドフレーム12に設けられる第1ナット15と、内筒部9に設けられる第2ナット16と、これら第1ナット15と第2ナット16に螺合されるボルト17とを備えて構成されている。また、子機側前胴5には、前方の土砂を掘削するための子機側カッタ18が回転自在又は揺動自在に設けられている。子機側カッタ18は、子機側前胴5より若干大きな径に形成されている。子機側カッタ18には、親機側前胴3の前方を掘削するためのリング状の親機側カッタ19が取り外し可能に設けられている。また、隔壁13には親子共通の排土装置20が設けられており、親機側カッタ19及び子機側カッタ18と隔壁13との間に形成されるカッタ室21内の土砂を取り込んで後方に排出するようになっている。
【0017】
子機側後胴7は、子機側前胴5と略同径に形成されると共に前後に分割されており、親シールド2と一体に掘進するとき、前部22のみが子機側前胴5の後端に中折れ機構8を介して連結されるようになっている。これにより、後述する親機側後胴6内にエレクタ23を設置するための空間を形成し、セグメント31、36の組立作業が行なえるようになっている。子機側後胴7の後部(図示せず)は、親シールド2のエレクタ23を解体し、親シールド2から子シールド4を発進させるとき、子機側後胴7の前部22に取り付けられるようになっている。
【0018】
親機側後胴6は、親機側前胴3と略同径に形成され子機側後胴7を挿入させる後胴本体部24と、後胴本体部24に前方に延出して設けられ推進ジャッキ25、26を収容する延出部27とを備えて構成されており、親機側前胴3の後方に離間して配置される。
【0019】
延出部27は、後胴本体部24の前端外周部を前方に延出させた形状に形成されており、中折れ機構8と子機側前胴5の外周を間隔を隔てて囲むようになっている。また、延出部27の後端には、推進ジャッキ25、26を取り付けるための取付フレーム28が環状に設けられている。取付フレーム28に取り付けられる推進ジャッキ25、26は、それぞれシリンダ部25a、26aを延出部27内に収容すると共にロッド部25b、26bを後方に伸縮自在に延ばして配置されており、ロッド部25b、26bの後端に設けられたジャッキシュー29にて既設セグメント30を後方に押すようになっている。
【0020】
図1及び図3に示すように、複数の推進ジャッキ25、26のうち、一部の推進ジャッキ25は2段以上の複数段に伸縮するテレスコピック状の多段ジャッキ25からなり、他の推進ジャッキ26は単段に伸縮する単段ジャッキ26からなる。多段ジャッキ25は、前方への延出長さを抑えるために採用するものであり、既設セグメント30との間に図4に示す軸方向挿入型のキーセグメント31を受け入れられるように既設セグメント30から離間して設けられている。ここに軸方向挿入型のキーセグメント31とは、セグメントをリング状に組み立てるとき、最後に組み立てるセグメントであり、後方に向かうにつれて周長が短くなるように周方向の端部を傾斜させて形成されている。このため、キーセグメント31は、推進ジャッキ25と既設セグメント30との間に挿入するとき既設セグメント30から前方に十分離間させる必要があり、このためにキーセグメント31を受け入れる推進ジャッキ26については既設セグメント30から前方に離間して設ける必要がある。単段ジャッキ26は、キーセグメント31を受け入れないことを前提として採用するものであり、キーセグメント31の受け入れ代の分だけ多段ジャッキ25より後方に位置されている。これにより、単段ジャッキ26のヘッド位置(前端位置)をキーセグメント31を受け入れる場合の位置より直接的に既設セグメント30に近接できると共に、単段ジャッキ26のストロークをキーセグメント31の受け入れ代の分だけ短くすることができ、後胴本体部24から前方に延出する単段ジャッキ26の長さを相乗的に短くするようになっている。
【0021】
また、延出部27は、子機側後胴7に後胴固定装置32を介して取り外し可能に固定されるようになっている。後胴固定装置32は前胴固定装置14と同様であり、それぞれの後胴6、7に設けられるナット15、16と、これらナット15、16に螺合されるボルト17とからなる。延出部27は、前端外周を径方向内方に窄めるように形成されており、旋回掘進するとき外周側の前端を地山側に突出させないようになっている。また、延出部27外周と親機側前胴3外周との間には、蛇腹状のカバー33が設けられており、延出部27の内周側に土砂が入らないようになっている。
【0022】
中折れ機構8は、球面軸受34からなる。球面軸受け34の径方向内側には、子機側前胴5と子機側後胴7を接続する中折れジャッキ35が周方向に沿って複数配置されており、それぞれ伸縮することで子機側後胴7に対して子機側前胴5を屈曲させるようになっている。
【0023】
次に本実施の形態の作用を述べる。
【0024】
図1及び図2に示すように、中折れ式親子シールド1を掘進させる場合、推進ジャッキ25、26を伸長させて既設セグメント30から反力をとりながら、一部の推進ジャッキ25、26を縮退させ、この推進ジャッキ25、26の位置の既設セグメント30にセグメント31、36を組み立てながら掘進する。
【0025】
縮退させる推進ジャッキ25、26が単段ジャッキ26である場合、既設セグメント30に通常セグメント36を組み立てる。このとき、単段ジャッキ26は、キーセグメント31の受け入れ代を省いて後方に位置されているため、キーセグメント31の受け入れ代を用意する通常の推進ジャッキよりもストロークが短い。このため、通常セグメント36を受け入れるべく完全に縮退する動作に要する時間と、組み立てた既設セグメント30にジャッキシュー29を当接させる動作に要する時間とを短くすることができ、掘進速度を高速化できる。
【0026】
また、縮退させる推進ジャッキ25、26が多段ジャッキ25である場合、既設セグメント30にキーセグメント31又は通常セグメント36を組み立てる。キーセグメント31を組み立てる場合、図6(a)に示すように、多段ジャッキ25を縮退させて多段ジャッキ25と既設セグメント30との間にキーセグメント31を受け入れるための空間を形成し、図6(b)に示すように、この空間にキーセグメント31をエレクタ23の把持部37を径方向に移動させて挿入し、図6(c)に示すように、エレクタ23の把持部37を軸方向後方に移動させてキーセグメント31の後端面を既設セグメント30の前端面に突き合わせ、ボルト(図示せず)にて既設セグメント30にキーセグメント31を取り付ける。このようにしてキーセグメント31を組み立てた後は、図6(d)に示すように、多段ジャッキ25を伸長させ、通常セグメント36の場合と同様に既設セグメント30にジャッキシュー29を当接させる。このとき、推進ジャッキの外周側に中折れ機構がない点で従来の中折れ式親子シールド(図示せず)とは相違するため、多段ジャッキ25と既設セグメント30の径方向の偏心量を従来の中折れ式親子シールドより減少させることができ、多段ジャッキ25とジャッキシュー29を略同軸上に配置できる。このため、一般に偏心に対する強度を得にくい多段ジャッキ25を安定して用いることができる。既設セグメント30にジャッキシュー29を当接させた後は、図6(e)に示すように、多段ジャッキ25を更に伸長させることで既設セグメント30から推進反力を得ることができる。
【0027】
図1及び図5に示すように、中折れ式親子シールド1でカーブ施工をする場合、カーブ外周側の推進力が内周側より大きくなるようにそれぞれの推進ジャッキ25、26を制御すると共に、カーブ外周側の中折れジャッキ35をそれぞれ伸長させる。これにより、中折れ機構8のカーブ内周側を中心として前胴3、5と後胴6、7とが屈曲され、親子シールド1の掘進方向を曲げることができる。このとき、子機側前胴5は親機側後胴6の延出部27に外周を囲まれているが、キーセグメント31を受け入れる多段ジャッキ25は従来の単段ジャッキ(図示せず)よりも大幅に軸長を短く形成されており、キーセグメント31を受け入れない単段ジャッキ26もキーセグメント31の受け入れ代を省いた分だけ従来の単段ジャッキよりも後方に位置されると共にストロークを短く形成され、シリンダ部26aの軸長を短く形成されているため、延出部27の軸方向の長さを十分短く形成することができる。このため、中折れ時に子機側前胴5と延出部27が互いに干渉するのを防ぐことができ、後胴6、7に対して前胴3、5を十分な角度屈曲させることができ、親子シールド1を急旋回させることができる。
【0028】
このように、推進ジャッキ25、26のうち、一部の推進ジャッキ25が、前方への延出長さを抑えるべく複数段に伸縮するテレスコピック状の多段ジャッキ25からなると共に軸方向挿入型のキーセグメント31を受け入れるように前方に位置をずらして設けられ、他の推進ジャッキ26が、単段に伸縮する単段ジャッキ26からなると共に多段ジャッキ25よりキーセグメント31の受け入れ代の分だけ後方に位置して設けられるものとしたため、子機側前胴5の外周側に配置される推進ジャッキ25、26の前方への延出長さを短く抑えることができ、中折れ機構8を親子共用にした中折れ式親子シールド1であっても急旋回させることができる。また、一般に多段ジャッキ25は単段ジャッキ26よりも高価であるため、多段ジャッキ25の使用箇所を限定することで製造コストの上昇を抑えることができる。
【0029】
また、親機側後胴6には、推進ジャッキ25、26を収容すべく前方に延出する延出部27が形成されるものとしたため、周囲の土砂から推進ジャッキ25、26を守ることができると共に、推進ジャッキ25、26の回収を容易にできる。
【0030】
なお、多段ジャッキ25を親機側後胴6の上部に配置するものとしたが、これに限るものではなく、いずれの位置に配置してもよい。この場合、多段ジャッキ25を配置した位置にキーセグメント31を組み立てるとよい。
【0031】
また、急旋回する必要がない方向が予め分かっている場合、その旋回方向内側に位置される推進ジャッキについては上述の旧型開発機の推進ジャッキ56(図8参照)をそのまま用いるものとしてもよい。この推進ジャッキ56と既設セグメント30との間に従来と同様にキーセグメント31を受け入れることができる。
【0032】
また、親シールド2と子シールド4とで中折れ機構8を共用する中折れ式親子シールド1について述べたが、これに限るものではなく、親シールドと子シールドとのそれぞれが中折れ機構を備えたものであってもよい。
【0033】
他の実施の形態について述べる。
【0034】
図7に示す中折れ式親子シールド40は、上述の中折れ式親子シールド1の推進ジャッキ25、26と、延出部27に変更を加えたものである。上述と同様の構成については説明を省き同符号を付す。
【0035】
推進ジャッキ25は、全て上述の多段ジャッキ25からなり、前後方向の位置も全て上述の多段ジャッキ25と同じとなっている。また、延出部41は、多段ジャッキ25の前方への延出長さに合わせた長さとなっている。
【0036】
このように、推進ジャッキ25が、前方への延出長さを抑えるべく複数段に伸縮するテレスコピック状の多段ジャッキ25からなるものとしても、上述の実施の形態と同様に急旋回させることができる。また、単段ジャッキ26よりも軸方向の長さを短くするのが容易であり、上述の中折れ式親子シールド1よりさらに延出部41の軸方向長さを短くでき、中折れ式親子シールド40をさらに急旋回させることができる。
【0037】
なお、延出部41が推進ジャッキ25を周囲の土砂から守り、推進ジャッキ25の回収を容易にする点は、上述の実施の形態と同様である。ただし、延出部27、41を設けず、推進ジャッキ25、26のシリンダ部25a、26aを地中に露出するものとしても中折れ式親子シールドを構成できるのは勿論である。この場合、後胴本体部24と子機側後胴7を後胴固定装置32で固定するとよい。また、延出部27、40に代えて親機側後胴6に推進ジャッキ25、26を保護するためのカバー(図示せず)を設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の好適実施の形態を示す中折れ式親子シールドの側面断面図である。
【図2】図1の平面断面図である。
【図3】図1のA−A線矢視断面図である。
【図4】軸方向挿入型のキーセグメントの概略説明図である。
【図5】カーブ施工時の中折れ式親子シールドの平面断面図である。
【図6】キーセグメントの組み立て手順を説明する説明図であり、(a)は多段ジャッキを縮退させた状態を示し、(b)は多段ジャッキと既設セグメントの間にセグメントを挿入した状態を示し、(c)はセグメントを既設セグメントに取り付けた状態を示し、(d)は既設セグメントにジャッキシューを当接させた状態を示し、(e)は多段ジャッキを伸長させて既設セグメントから推進反力をとっている状態を示す。
【図7】他の実施の形態を示すカーブ施工時の中折れ式親子シールドの平面断面図である。
【図8】本発明が開発した旧型の中折れ式親子シールド(未公開)の平面断面図である。
【符号の説明】
【0039】
1 中折れ式親子シールド
3 親機側前胴
5 子機側前胴
6 親機側後胴
7 子機側後胴
25 多段ジャッキ(推進ジャッキ)
26 単段ジャッキ(推進ジャッキ)
27 延出部
31 キーセグメント
40 中折れ式親子シールド
41 延出部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
大口径の前胴内に小口径の前胴を発進可能に、かつ、発進方向後方に延出して設ける一方、大口径の後胴内に小口径の後胴を発進可能に設け、これら小口径の前胴と後胴とを中折れ自在に連結し、上記大口径の後胴に推進ジャッキを、小口径の前胴の外周を囲むように前方に延出して設けた中折れ式親子シールドであって、上記推進ジャッキのうち、少なくとも一部の推進ジャッキが複数段に伸縮するジャッキからなることを特徴とする中折れ式親子シールド。
【請求項2】
請求項1記載の中折れ式親子シールドにおいて、上記推進ジャッキのうち、一部の推進ジャッキが複数段に伸縮するジャッキからなると共に軸方向挿入型のキーセグメントを受け入れるように前方に位置をずらして設けられ、他の推進ジャッキが、単段に伸縮するジャッキからなると共に上記複数段に伸縮するジャッキより上記キーセグメントの受け入れ代の分だけ後方に位置して設けられることを特徴とする中折れ式親子シールド。
【請求項3】
上記大口径の後胴には、上記推進ジャッキを収容すべく前方に延出する延出部が形成される請求項1又は2記載の中折れ式親子シールド。
【請求項4】
上記大口径の前胴と後胴とは、前後に離間して配置され、上記小口径の前胴と後胴とを連結する中折れ機構が、親子共用とされる請求項1〜3のいずれかに記載の中折れ式親子シールド。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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