説明

中空化粧建材

【課題】中空建材であるが、従来フラットバーと呼ばれる中実鋼平板、中実アルミ平板が有する豪華、高品質、高級、重量感を有する点で外観形状では同等に評価され、研磨等の加工の手間が掛からず、コストの安価な補強・意匠材として取り扱うことが出来る中空化粧建材を提供することである。
【解決手段】この発明の中空化粧建材Aは、圧延部材を用いて、山形形状の接合部13を有する一対の側部材11、11と、この側部材11、11に沿って長さ方向に、かつ互いに対向して接合される一対の面部材12、12とをそれぞれ形成し、これらの部材を接着剤14で接合して一体化し、側部材11、11と面部材12、12が突合せされるコーナ角部16を糸面仕上げの加工をすることにより両部材の継ぎ目を目視で視認できない化粧仕上げをし、所定の幅、厚さを有する矩形状で中空断面の建材として形成したものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、圧延により製造された金属材料で豪華で高級、重量感のある化粧建材として利用しうる中空化粧建材に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、特に近代ホテル、豪華集合建築物、高級マンション、地下商店街等の豪華な雰囲気と高級感を有する建築物では、建築物のドアーや、窓枠、エレベータの出入り口、壁のコーナ縁材等の材料として、ステンレス鋼(SUS)、アルミ合金、チタン合金等を材料とする金属製の建材が広く利用されている。これらの建材は、建築物の強度部材ではなく、ドアー、窓枠、エレベータなどの装置の強度部材でもないが、上記のようなドアー、窓枠、壁と壁の見切り材等の縁材として利用される場合は、あくまで補強材であり、かつ意匠部材として使用される。
【0003】
このように、補強材として使用される建材であっても、豪華、高品質、高級、重量感を必要とする場所の雰囲気に適合し、この雰囲気を醸し出す意匠的な要素を含む材料として使用することが求められる場合、このような条件に適合する材料として、一般にフラットバーと呼ばれる厚さ約15〜25mm、幅150〜300mm程度の平板状のステンレス製、アルミ製の建材が使用される。
【0004】
上記アルミ製の建材の1例として、特許文献1の「複合アルミ建材」が公知である。この複合アルミ建材は、木材と同様に扱えるアルミ建材を提供することを提案したものであり、断面矩形の長尺木製心材の外周に木材用鋸で切断可能な薄板アルミ材を、接着剤を介して貼り合わせてなるものである。実際の例としては、中空アルミ材を用いて矩形断面の外装材を形成し、その中空部に木材を挿入したものであり、薄板状の中空アルミ材を特別に形成する必要があり、一般に角材と呼ばれる部材としての用途以外に使用されることはない。
【特許文献1】実開平5−30314号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、ステンレスやアルミ製の建材といっても、その製造工程によっては建材の表面仕上げ状態は、かなり異なる。一般的に、例えば、押出し、引抜き加工、あるいは鋳造加工によるステンレス製、アルミ製の建材では、表面粗度が比較的粗く、手で触ってもごつごつとした凹凸感があるが、圧延工程を経て形成されたステンレス製、アルミ製の建材では、同じ材料であってもその表面粗度が比較的きめ細かく、滑らかである。
【0006】
しかし、このような建材をより意匠的でデザインを重視した補強・意匠材として使用する場合、例えば厚さ10mm、幅100mm、長さ数m(3〜4m)の中実鋼平板(一般にフラットバーと呼ばれる)または中実アルミ平板を用いると、ステンレス鋼板は鉄系の材料であるからその重量は重く、中実アルミ平板であっても合金であるためその重量は相当のものとなるが、補強・意匠材としてはその重量に相当する強度を要求されていないにも拘らず、高強度の中実鋼平板、中実アルミ平板を用い、その外面をある程度研磨して仕上げすることにより、豪華で高級感の高い外観を与える材料とすることとなるが、このため結局コストの高いものとなる。
【0007】
このような中実鋼平板、中実アルミ平板と外観的に同じ形状となる板材を、中空断面の材料で形成しようとすると、一般には1〜2mm程度の薄板を曲げ加工して外観上は中実鋼平板、中実アルミ平板らしく見える中空断面形状の非中実平鋼板材、非中実アルミ平板を製作することとなるが、この場合薄板を曲げ加工してもそれぞれのコーナ部に曲げ形状が残るため、この曲げコーナにより外観上から直感的に非中実平鋼板材(中空鋼板)、非中実アルミ平板であることがわかり、表面を研磨しても中空材と言うことが分かるため、豪華で高級感、重量感のある中実鋼平板、中実アルミ平板とは見えない。その最大の原因は、コーナ部が曲げ処理されることにある。
【0008】
従って、このような豪華で高級感、重量感のある中実鋼平板、中実アルミ平板による補強・意匠材としては、現状では中実鋼平板、中実アルミ平板を使用する以外に方法がなく、ステンレス製の中実鋼平板、アルミ合金製の中実アルミ平板では必要以上に重量が大きくなり、さらにその表面を研磨仕上げすると材料のコストは安価であっても、最終的には加工費が掛かるため、コストが極めて大きくなり、現実的ではない。
【0009】
この発明は、上記の問題に留意して、従来フラットバーと呼ばれる中実鋼平板、中実アルミ平板が有する豪華、高品質、高級感を有する点で外観形状では同等に評価され、かつ研磨等の加工の手間が掛からず、コストの安価な補強・意匠材として取り扱うことが出来る中空化粧建材を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この発明は、上記の問題を解決する手段として、圧延部材を用いて、山形形状の接合部を有する一対の側部材と、この側部材に沿って長さ方向に、かつ互いに対向して接合される一対の面部材とをそれぞれ形成し、これらの部材を接着剤で接合して一体化し、側部材と面部材が突合せされるコーナ角部を糸面仕上げの加工をすることにより両部材の継ぎ目を目視で視認できない化粧仕上げをし、所定の幅、厚さを有する矩形状で中空断面の建材とした中空化粧建材としたのである。
【0011】
上記の構成としたこの発明の中空化粧建材は、次のような工程を経て形成される。まず、一方の面部材の上面に側部材を予め塗布された接着剤を介して接着し、この接着時にそれぞれ面部材の対応する位置に側部材を押圧し、例えば山形溝と山形凸条のような接合構造間で両部材を押圧して接着する。このとき、側部材の位置が少しずれていても、側部材の山形凸条が面部材の山形溝に嵌合することにより両部材が嵌合する際に働く横方向の力を利用して位置が修正され、側部材と面部材の突合せされて対向する端部が密着して接着される。
【0012】
その後もう1枚の面部材を側部材に対して押圧することにより面部材の位置が、同様に修正されて正しい位置に密着、接着される。上記のように接着された側部材と面部材により形成された中空化粧建材は、製品として使用できるものとするためには、突合せされて対向する端部のコーナ角部を鋭利でない角面とするために所定幅の糸面とする処理をする。この糸面処理では、JIS規格による微小サイズ以下の角面とされる。
【0013】
このとき、端部の接合面位置が正確に対称な位置となったり、いずれか一方にずれたりすることがある。従って、この糸面処理では、側部材と面部材の突合せされて対向する端部の位置を、糸面処理される幅の範囲内に設定することにより、このずれが糸面の幅又はそれ以下であれば、その範囲内で糸面処理をすることによりコーナ角部は、両部材の継ぎ目を目視で視認できない化粧仕上げされることとなり、コーナ角部の角が高級感、重量感の印象を与える形状となる。
【0014】
以上の組立工程とコーナ角部の糸面処理を施すことにより、中空化粧建材を矩形状で中空断面の建材とし、非中実平鋼板材であるにも拘らず、外観上は中実平鋼板材として評価され得る建材であって、豪華、高品質、高級、重量感を有する建材として形成することが出来る。従って、その用途が強度部材ではなく、モール部材(縁材)、壁と壁との間の見切り材、目地埋込部材など装飾性が強い意匠部材で、かつ補強部材を兼ねる補強・意匠部材として利用できる。
【発明の効果】
【0015】
この発明の中空化粧建材は、一対の側部材と、この側部材に沿って長さ方向に、かつ互いに対向して接合される一対の面部材とを圧延部材からそれぞれ形成し、これらの部材を接着剤で接合して一体化し、側部材と面部材が突合せされるコーナ角部を糸面仕上げの加工をすることにより両部材の継ぎ目を目視で視認できない化粧仕上げをし、所定の幅、厚さを有する矩形状で中空断面の建材としたから、従来フラットバーと呼ばれる中実鋼平板、中実アルミ平板が有する豪華、高品質、高級、重量感を有する点で外観形状では同等に評価され、かつ研磨等の加工の手間が掛からず、コストの安価な補強・意匠材として取り扱うことが出来る中空化粧建材が得られるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、この発明の実施形態について、図面を参照して説明する。図1は実施形態の中空化粧建材の外観斜視図である。図示のように、この中空化粧建材Aは、SUS又はアルミニウムなどの金属材料の圧延部材を用いた、側部材11、11と、面部材12、12とを金属用接着剤で接着して一体化した中空部材であり、外観上は中実鋼平板、中実アルミ平板と全く見分けが付かない建材として利用できるものである。なお、金属材料として以下ではステンレス鋼板(クロム合金材、SUS304)を使用するものとして説明する。
【0017】
上記中空化粧建材Aは、圧延部材から山形形状の接合部13を有する一対の側部材11、11と、この側部材11、11に沿って長さ方向に、かつ互いに対向して接合される一対の面部材12、12とをそれぞれ形成し、これらの部材を接着剤14で接合して一体化し、側部材11、11と面部材12、12が突合せされるコーナ角部16を糸面仕上げの加工をすることにより両部材の継ぎ目を目視で視認できない化粧仕上げをし、所定の幅、厚さを有する矩形状で中空断面の建材としたものである。圧延部材は、引抜加工、押出加工により得られる材料より表面仕上げ状態の円滑度が高く、その後円滑度を上げるための研磨処理を必要とせず、結局コストが安価となるからである。
【0018】
上記側部材11、11は、建材の長手方向に互いに平行に内端面を対向配置して置かれ、その外端面11は研磨された平滑面のものが使用される。面部材12、12は、これも互いに平行に薄いステンレス鋼板を2枚対向して配置し、その外側面が側部材11、11と同様な平滑面とされ、接合部13の接合構造により一体化されている。接合部13の側部材11、11と面部材12、12の対向する面間には金属用接着剤14が予め塗布されて接着される。符号15は、中空部である。
【0019】
接合部13は、山形形状の部材の組合せによる接合構造から形成され、具体的なその断面として、図2の断面に示すように、側部材11、11の山形溝11aと、隣接して形成されている山形凸条11bと、奥側に延びる平行部11cと、面部材12、12の山形凸条11bに対応する山形溝12aの組合わせから形成されている。なお、側部材11、11と面部材12、12が接合時に互いに突合せされて対向する端部11k、12kは予め45度の傾斜状に切断されているものとする。側部材11、11の幅は、図示の例では、建材の幅Bの約10分の1程度であり、厚さはその外端面11が建材の厚さTに一致し、山形部より奥の厚さは面部材12、12との間に少し隙間が生じる厚さである。
【0020】
また、側部材11、11の端部11kの傾斜面が延長されて山形溝11aを形成し、山形溝11aの深さは平行部11cより深く形成され、溝底位置から90度の方向に向かって傾斜面が形成され、この傾斜面の上端が山形凸条11bを形成している。山形凸条11bの頂部に対応する面部材12、12の山形溝12aの深さは、面部材12、12の厚みの中で面部材の強度を損ねない範囲の深さとされ、図示の例では山形溝11aの深さより山形溝12aの深さが浅く形成されている。側部材11、11と面部材12、12のそれぞれの製作方法については後で説明する。
【0021】
山形溝11aの深さを浅くしたい場合は、図示の例より山形溝12aと山形凸条11bの設定位置を側部材11の外端面11に近い位置に設定すればよいが、面部材12の板厚が図示の例より厚い場合は、反対に外端面11から内側に進んだ位置に設定する必要がある場合もある。従って、中空化粧建材Aとしての用途、設計上の要求によってその厚さが異なるため、中空化粧建材Aの断面寸法によって山形溝11aの深さを、加工上都合の良い位置を選んで設定すると良い。
【0022】
側部材11、11と面部材12、12のいずれも圧延された材料が用いられ、このため側部材11、11と面部材12、12の外端面が、原材料の段階で平滑度の高い表面状態に仕上げられている。図示の例の中空化粧建材Aの実際の材料の寸法は、幅B=100mm、厚さT=10mm、面部材12の板厚t=1.5mm、側部材11の幅b=約12mmであり、面部材12、12の板厚は、全厚さの約15〜20%程度であり、幅B、長さは中空化粧建材Aの幅、長さである。
【0023】
上記のような形状とした接合部13は、側部材11、11に面部材12、12を接合する際に部材間相互の位置決め、中空化粧建材Aの断面におけるコーナ角部16の4つのコーナ面の糸面処理に重要な役割を有する。すなわち、側部材11、11と面部材12、12が突合せされるコーナ角部16に糸面仕上げの加工をすることにより両部材の継ぎ目を目視で視認できない化粧仕上げするとともに、糸面処理されたコーナの側部材11の金属と面部材12の金属の接合面間の隙間が超微細に接合されている。
【0024】
このため、上記接合部13によるコーナ角部16は、30〜40cm以上の距離から見る通常の目視ではその継ぎ目を全く視認することができないほど微細であり、中空化粧建材Aは組立式の中空部材であるにも拘らず、内部まで金属が詰まった中実の金属と見え、接合部13はこのような処理をするための接合構造である。この接合部13による一体化構造と一般の材料との差異については後で説明する。
【0025】
上記寸法の中空化粧建材Aでは、中空部15を形成することにより、同寸法の中実断面の建材とした場合に比較すると、概算で重量比が約1/2程度となる(中実断面の建材では、長さL=1mとした場合の重量W=7.8kg、中空化粧建材Aでは重量Wa=3.91kg)。
【0026】
金属用接着剤は、金属同士を接着できるものであれば、どのような種類の接着剤でも良いが、一般的にはエポキシ系、シアノアクリレート系の樹脂接着剤が使用される。金属用樹脂系接着剤の特殊な例として、例えば特開平6−136342号広報、特開平7−286159号公報、特開平11−012554号公報等に記載の接着剤を使用することが出来る。一般に、金属用接着剤は衝撃に弱いとされているため、その用途が強度部材ではなく、モール部材(縁材)、壁と壁との間の見切り材、目地埋込部材など装飾性が強い意匠部材で、かつ補強部材を兼ねる用途を想定し、外力により衝撃を加えられても、一体化構造が直ちに破壊されることのない接着強度を有する接着剤でなければならない。
【0027】
上記の構成とした実施形態の中空化粧建材Aは、上述したように、その用途が強度部材ではなく、モール部材(縁材)、壁と壁との間の見切り材、目地埋込部材など装飾性が強い意匠部材で、かつ補強部材を兼ねる用途を想定したものである。図3に実施形態の中空化粧建材Aの組立工程を模式的に示す模式図を示す。図示のように、一方の面部材12の上面に側部材11、11を予め塗布された接着剤14を介して接着する。この接着時に、(a)図に示すように、側部材11、11は、それぞれ面部材12の山形溝12aに対応する位置に側部材11、11の山形凸条11bを押圧して接着する。
【0028】
このとき、側部材11の位置が少しずれていても、側部材11の山形凸条11bが面部材12の山形溝12aに嵌合することにより両部材が嵌合する際に働く横方向の力を利用して位置が修正され、側部材11と面部材12の突合せされて対向する端部11k、12kが密着して接着される。(b)図に示すように、その後もう1枚の面部材12を側部材11、11に対して押圧することにより、面部材12の位置が、同様に修正されて正しい位置に密着、接着される。
【0029】
上記のように接着された側部材11、11と面部材12、12により形成された中空化粧建材Aは、図4に示すように、突合せされて対向する端部11k、12kのコーナ角部16を鋭利でない角面とするために幅Sの糸面とする処理をする。実際の中空化粧建材Aでは、JIS規格により1mm程度以下の糸面とされる。このとき、図4の(a)図に示すように、端部11kと12kの接合面位置が正確に対称な位置となることもあるが、図4の(b)図に示すように、いずれか一方にずれることもある。従って、このずれが糸面の幅S又はそれ以下であれば、その範囲内で糸面の処理をすることによりコーナ角部16は、両部材の継ぎ目を目視で視認できない化粧仕上げされることとなり、かつコーナ角部16の角を有する形状となる。
【0030】
以上の組立工程とコーナ角部16の糸面処理を施すことにより、中空化粧建材Aを矩形状で中空断面の建材とし、非中実平鋼板材であるにも拘らず、外観上は中実平鋼板材として評価され得る建材であって、豪華、高品質、高級、重量感を有する建材として形成することが出来ることとなる。
【0031】
なお、図5に示すように、突合せされて対向する端部11k、12kは、その製作時の製作精度によっては、正確に平行な面として形成されるとは限らない。この場合、図5の(a)図に示すように、側部材11と面部材12の奥側にわずかに開くような誤差dが生じている場合は、外観に影響を与えないため、接着が正確、確実に行われたならば、正規な製品として使用できる。しかし、図5の(b)図に示すように、コーナ角部16の外側に向かって少しでも開きdを生じている場合は、その隙間が糸面処理を施しても目視できるため、製品として採用することは出来ない。また、図5の(c)図に示されているように、糸面処理は図4、図5に示す直線状の糸面だけではなく、カット面Sを含む2以上の複合カット面であってもよい。
【0032】
図6の(a)図は窓Wと窓Wの間の壁Kの見切り材として中空化粧建材Aが使用されている状態、(b)図はエレベータの入り口ドアーDの縁材として中空化粧建材Aが使用されている状態を示している。図示の例以外にも、中空化粧建材Aを使用する対象箇所は無数にある。
【産業上の利用可能性】
【0033】
この発明の中空化粧建材は、一対の側部材と、一対の面部材とを圧延部材からそれぞれ形成し、これらの部材を接着剤で接合して一体化し、側部材と面部材が突合せされるコーナ角部を糸面仕上げの加工をすることにより両部材の継ぎ目を目視で視認できない化粧仕上げをし、所定の幅、厚さを有する中空断面の建材であり、従来フラットバーと呼ばれる中実鋼平板、中実アルミ平板が有する豪華、高品質、高級、重量感を有する点で外観形状では同等に評価され、かつ研磨等の加工の手間が掛からず、コストの安価な補強・意匠材として取り扱うことが出来る中空化粧建材として広く利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】実施形態の中空化粧建材Aの外観斜視図
【図2】同上建材の部分拡大断面図
【図3】組立工程の模式図
【図4】コーナ角部16の部分拡大断面図
【図5】コーナ角部16の仕上げ精度の説明図
【図6】中空化粧建材の使用例の外観図
【符号の説明】
【0035】
11 側部材
11 外端面
11a 山形溝
11b 山形凸条
11c 平行部
12 面部材
12a 山形溝
13 接合部
14 接着剤
15 中空部
16 コーナ角部
A 中空化粧建材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
圧延部材を用いて、山形形状の接合部13を有する一対の側部材11、11と、この側部材11、11に沿って長さ方向に、かつ互いに対向して接合される一対の面部材12、12とをそれぞれ形成し、これらの部材を接着剤14で接合して一体化し、側部材11、11と面部材12、12が突合せされるコーナ角部16を糸面仕上げの加工をすることにより両部材の継ぎ目を目視で視認できない化粧仕上げをし、所定の幅、厚さを有する矩形状で中空断面の建材とした中空化粧建材。
【請求項2】
前記側部材11、11と面部材12、12の突合せされて対向する端部11k、12kの位置を、糸面処理される幅の範囲内に設定したことを特徴とする請求項1に記載の中空化粧建材。
【請求項3】
前記糸面を直線又は複合カット面として形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の中空化粧建材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−75259(P2008−75259A)
【公開日】平成20年4月3日(2008.4.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−252635(P2006−252635)
【出願日】平成18年9月19日(2006.9.19)
【出願人】(506316904)株式会社ビーエム工業 (2)
【出願人】(502281080)
【Fターム(参考)】