説明

中継装置、通信中継方法、そのプログラム、及び中継システム

【課題】Webサーバと通信機能を備える携帯装置との通信を中継置して、コンテンツの取得を行う中継システムに関し、Webサーバからのコンテンツデータの取得について、携帯装置と中継装置との通信回数を減らすとともに、携帯装置の処理負担を軽減させて、コンテンツの取得時間を短縮させることにある。
【解決手段】Webサーバ6から受信した応答データであるHTMLデータ38内に、外部CSSの参照要求がある場合、中継装置(ゲートウェイサーバ8)が携帯装置4に代わってCSSデータ44を取得し、取得したCSSデータ44をHTMLデータ38に埋め込むインライン展開をしたコンテンツデータを携帯装置側に送信する構成である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話機等の通信機能を備える携帯装置とWebサーバとの中継に関し、特に、Webサーバと通信する携帯装置側のデータ取得及び処理を軽減する中継装置、通信中継方法、そのプログラム、及び中継システムに関する。
【背景技術】
【0002】
Webサーバから提供されるWebページを構成するHTML(HyperText Markup Language )言語のデータにおいて、文字のサイズや背景、Webページの余白等のスタイル(書式)を別個に規定するスタイルシート言語として、CSS(Cascading Style Sheets)が利用されている。このCSSは、Webページを構成するHTMLデータの中の所定の位置に、所定の形式で記載されている。
【0003】
このCSSは、HTMLデータ内に直接書き込まれている場合の他、Webページの文字サイズや背景に関するCSSのみをまとめた外部ページを作成し、WebページのHTMLデータには、CSSに関する外部ページへのリンク(Link) 要素を記述することで関連付けるように構成する場合が知られている。
【0004】
また、通信機能を有する携帯装置を利用して、ネットワーク上のWebページにアクセスし、コンテンツを入手することに関し、特許文献1には、移動端末からオリジン・サーバの有料コンテンツの購入要求があり、オリジン・サーバからの承認のHTTP応答があったとき、ウェブ・ゲートウェイ(WGW)は該HTTP応答のステータス・コードを "402" に設定してプロキシサーバに中継し、プロキシサーバは、該HTTP応答のステータスを" 200" に設定して移動端末に送出した後、要求のあったページの構成要素をWAPプッシュ又はOMAダウンロードにより移動端末にダウンロードさせ、移動端末から全コンテンツを取得したことを示す送達確認を受信すると、WGWに対して課金通知を送信することが開示されている。
【特許文献1】特開2005−267014公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、携帯装置からネットワーク上のWebサーバにアクセスするHTTP(Hypertext Transfer Protocol )通信処理では、先ず、携帯装置側からWebサーバ側にHTTPリクエストを発信し、Webサーバが携帯装置側に向けてHTTPレスポンスを返す。そして、携帯装置がレスポンスに対して解析処理を行い、そのレスポンス内に含まれているWebページのコンテンツが外部のCSSを参照する構成である場合、携帯装置は再びWebサーバ側にCSSデータ取得のHTTPリクエストを発信する必要があった。
【0006】
このようなWebページの閲覧について、Webサーバに対して外部CSSファイルの取得要求が複数箇所ある場合、携帯電話等を利用した通信処理では、ブロードバンド等を利用した通信に比べて1回の通信データ転送量が比較的小さいため、データの読み込み処理を複数回行うことになる。この場合、図12に示すように、従来の中継システム100においては、携帯装置102と、ネットワークへの通信を中継するゲートウェイ(GW:Gateway)サーバ104との通信回数が多くなり、結果として、携帯装置102側がWebサーバ106からのコンテンツデータを取得するまでに長時間を要するという問題がある。
【0007】
また、近年、携帯装置の演算処理装置が高性能となってきているが、上記のようなHTMLデータの解析、複数回のCSSリクエストの送信、取得したCSSデータとWebページとの統合処理等は高負荷であり、Webページの表示に長時間を要するという問題がある。
【0008】
斯かる要求や課題について、特許文献1にはその開示や示唆はなく、それを解決する構成等についての開示や示唆はない。
【0009】
そこで、本発明の目的は、携帯装置によるWebサーバにあるHTMLデータを取得するアクセスにおいて、携帯装置と中継装置との間のHTTP通信の回数を削減することにある。
【0010】
また、本発明の他の目的は、携帯装置によるWebサーバのHTMLデータの取得において、携帯装置の処理負荷を軽減することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するため、本発明は、Webサーバから携帯装置へのHTTP応答に外部CSSの参照要求がある場合、携帯装置とネットワークとの中継装置において、応答内容を解析し、外部CSSの参照要求がある場合には、携帯装置に代わってCSSデータを取得し、そのCSSデータとHTMLとを統合するインライン展開をして携帯装置側に送信する構成である。斯かる構成によれば、携帯装置の負荷が軽減でき、また、応答要求からCSS取得までの携帯装置と中継装置との通信回数を減らすことができ、上記目的が達成される。
【0012】
そこで、上記目的を達成するため、本発明は、Webサーバと通信機能を備える携帯装置との通信を中継する中継装置であって、前記携帯装置に対する前記Webサーバの応答データに外部CSSの参照要求を含む場合、前記WebサーバからCSSデータを取得するデータ取得手段を備える構成である。斯かる構成により、中継装置において、参照要求されているCSSデータの代理取得を行うので、携帯装置と中継装置との通信回数を減らすことができ、上記目的が達成される。
【0013】
また、上記目的を達成するためには、上記中継装置において、好ましくは、取得した前記CSSデータと前記応答データとを統合させる統合機能部を備え、前記応答データ内の外部CSS参照要求の記載に対応してCSSデータを書き込む構成であってもよい。斯かる構成によっても上記目的を達成することができる。
【0014】
上記目的を達成するため、本発明は、Webサーバと通信機能を備える携帯装置との通信を中継する通信中継方法であって、前記携帯装置に対する前記Webサーバの応答データに外部CSSの参照要求を含む場合、前記WebサーバからCSSデータを取得するステップを含む構成である。斯かる構成によっても上記目的を達成することができる。
【0015】
また、上記目的を達成するため、本発明は、Webサーバと通信機能を備える携帯装置との通信を中継する中継装置のコンピュータに実行させる通信中継プログラムであって、前記携帯装置に対する前記Webサーバの応答データに外部CSSの参照要求を含む場合、前記WebサーバからCSSデータの取得を前記コンピュータに実行させる構成である。斯かる構成によっても上記目的を達成することができる。
【0016】
また、上記目的を達成するため、本発明は、Webサーバと通信機能を備える携帯装置との通信を中継する中継システムであって、前記携帯装置に対する前記Webサーバの応答データに外部CSSの参照要求があるか否かを解析し、前記応答データ内に外部CSSの参照要求を含む場合、WebサーバからCSSファイルを取得する中継装置を備える構成である。斯かる構成によっても上記目的を達成することができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、次のような効果が得られる。
【0018】
(1) Webサーバからの応答に含まれている外部CSSの取得処理を中継装置で行うので、携帯装置と中継装置との通信回数を削減することができる。
【0019】
(2) 外部CSSの取得を中継装置が行うことで、携帯装置のコンテンツ取得時間が短縮され、ユーザビリティを向上させることができる。
【0020】
(3) 取得したCSSデータを応答HTMLに統合させるインライン展開を行うことで、携帯装置によるコンテンツ表示処理の負荷を軽減させることができる。
【0021】
(4) 上記の処理を行うのに、既存の携帯装置の処理ソフト等の改編が不要であり、低コスト化を図ることができる。
【0022】
そして、本発明の他の目的、特徴及び利点は、添付図面及び各実施の形態を参照することにより、一層明確になるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
〔第1の実施の形態〕
【0024】
第1の実施の形態について、図1を参照する。図1は、第1の実施の形態に係る中継システムの通信処理のシーケンス図である。なお、図1における中継システムの構成は一例であって、これに限定されるものではない。
【0025】
この中継システム2には、携帯装置4とWebサーバ6とを中継するゲートウェイ(GW) サーバ8が構成されている。携帯装置4でネットワーク上のWebページ等を閲覧する場合、ゲートウェイサーバ8は、携帯装置4の通信機能を利用して発信された閲覧要求を受けると、そのWebページのコンテンツが格納されているWebサーバ6に対して、ネットワークを通じて閲覧要求を送信し、また、Webサーバ6からの応答を受けると、携帯装置4側にその応答を送信している。
【0026】
ゲートウェイサーバ8は、携帯装置4との間で無線通信を行い、携帯装置4に代わってネットワーク上のWebサーバ6とデータ等のやり取りを行う中継装置であるプロキシサーバ(Proxy )として機能する。また、このゲートウェイサーバ8は、携帯装置4とネットワークとの境界を構成し、ゲートウェイサーバ8の前後の各通信方式等を切り替えるゲートウェイ(Gateway )として機能する。即ち、携帯装置4からゲートウェイサーバ8間の携帯通信網と、ゲートウェイサーバ8からWebサーバ6間のインターネット等のネットワークとを中継して、携帯装置4からWebサーバ6へのアクセスを行う構成である。
【0027】
Webサーバ6は、ネットワーク上に設置され、Webページを含むWebサイトを開設し、各種コンテンツの提供等を行っている。Webサーバ6において提供されるコンテンツは、例えば、HTML形式で記載されたプログラムや動画又は画像等のデータで構成されている。そして、ゲートウェイサーバ8からのHTTP通信による要求(アクセス)に対する応答(レスポンス)によりコンテンツを構成するデータを送信する。この場合、図1に示すように、Webページの閲覧では、1回の通信処理でWebページのコンテンツの全てのデータを受けるのではなく、複数回に分け、段階的にHTMLデータ、各画像データ等毎に要求と応答を繰り返してデータを取得する。
【0028】
そして、携帯装置4に対するコンテンツの提供では、ゲートウェイサーバ8からの要求に対して、先ず、コンテンツデータとして、HTML形式で記載されたプログラムが応答される。このHTML形式のプログラム内にCSSを参照する記載がある場合には、Webサーバ6側に対して要求を送信し、CSSデータを含む応答を受ける。このゲートウェイサーバ8では、携帯装置4側に対して、取得したCSSデータとHTMLデータとをインライン展開したコンテンツデータを応答として送信する。即ち、取得したHTMLデータ内にCSSの参照要求がある場合には、このHTMLデータを携帯装置4側にそのまま応答せず、ゲートウェイサーバ8において、CSSデータを代理取得する。そして、インライン展開として、HTMLデータ中に取得したCSSデータを埋め込んで統合させたコンテンツデータを送信する。
【0029】
HTMLのコンテンツデータの取得後、携帯装置4は、コンテンツ内に配置するインライン画像等のデータを取得するため、再びゲートウェイサーバ8側に対して、Webサーバ6への画像データの取得要求を送信し、Webサーバ6側から画像データを含む応答を受ける。
【0030】
以上のように、要求と応答の処理をゲートウェイサーバ8を介して携帯装置4とWebサーバ6との間で行い、携帯装置4側でWebページの閲覧が可能となる。
【0031】
次に、ゲートウェイにおける通信処理の機能構成及びCSS代理要求処理の構成について、図2を参照する。図2は、ゲートウェイにおける処理の機能構成を示すブロック図である。なお、図2における構成は一例であって、これに限られるものではない。
【0032】
ゲートウェイ10は、図2に示すように例えば、上記のゲートウェイサーバ8で構成されており、携帯装置4側からのコンテンツの取得要求をWebサーバ6側に中継し、また、Webサーバ6側からのコンテンツ応答を受け、携帯装置4側にコンテンツの応答を送信するHTTP制御機能12と、コンテンツ内のHTMLの解析を行うHTML解析機能14と、Webサーバ6側に対するCSSの要求を行うCSS代理要求機能16と、HTMLデータとCSSデータとを統合させるHTML・CSS統合機能18とで構成されている。
【0033】
HTTP制御機能12は、例えば、HTTP通信機能を制御する制御部であって、携帯装置4側とネットワーク上のWebサーバ6側との中継処理部、又は通信制御部として機能する。また、HTML解析機能14は、HTTP制御機能12で受信したWebサーバ6からの応答に含まれるHTMLデータを解析し、HTMLがCSSを参照している場合、全てのCSSデータの参照先を示すURL情報等を取得する。
【0034】
CSS代理要求機能16は、HTMLデータがCSSを参照している場合に、Webサーバ6にCSSデータの要求を送信し、Webサーバ6側からCSSデータを取得するデータ取得手段であり、また、取得したCSSデータをHTML・CSS統合機能18に送る通信処理部である。
【0035】
HTML・CSS統合機能18は、HTTP制御機能12で受け取ったHTMLデータとCSSデータとを統合する処理を行う。この統合処理では、HTMLデータ内の外部CSSの参照要求の記載に代えて、取得したCSSデータを書き込むインライン展開(Inline expansion)を行う。そして、この統合したHTMLデータをHTTP制御機能12から携帯装置4へとコンテンツ応答として送信する。
【0036】
この場合、ゲートウェイ10のHTTP制御機能12では、携帯装置4とWebサーバ6との間のHTTP通信を監視しており、HTMLデータを受信した後、HTMLの代理要求をし、HTMLとCSSの統合処理が終了するまで、キャッシュメモリ等に保持して、携帯装置4側にHTTP応答を送信しない構成である。
【0037】
即ち、携帯装置4とWebサーバ6とを中継するゲートウェイ10(8)では、プロキシサーバの機能として、Webサーバ6側からのHTTPレスポンスを解析し、外部CSSを参照している場合には、Webサーバ6側に対してCSSを要求するHTTPリクエストを行っている。
【0038】
次に、ゲートウェイサーバ8のハードウェア構成について、図3を参照する。図3は、ゲートウェイサーバのハードウェア構成を示す図である。なお、このゲートウェイサーバの構成は一例であって、これに限られるものではない。
【0039】
ゲートウェイサーバ8は、例えば、CPU(Central Prcessing Unit)20、RAM(Random Access Memory) 22、記憶部24、携帯装置側通信部26、ネットワーク側通信部28等で構成されている。
【0040】
CPU20は、ゲートウェイサーバ8の基本動作等を制御するOS(Operating System)の他、携帯装置4側やネットワーク上のWebサーバ6側との通信中継制御に関するプログラム、HTMLデータ内のCSSの参照要求の解析に関するプログラム、CSS代理要求に関するプログラム、HTMLとCSSの統合に関するプログラム等の演算処理を実行するための手段であり、また、携帯装置側通信部26、ネットワーク側通信部28又は記憶部24とのデータの授受や各機能部の制御を行う。RAM22は、前記の演算処理等を実行するためのワークエリアであって、後述する各制御プログラム等を動作させて、HTML解析機能14(図2)、HTML・CSS統合機能18(図2)を構成する。
【0041】
記憶部24は、OS等の制御プログラムの他、携帯装置4やWebサーバ6との通信を中継制御する通信制御プログラム30、HTML解析プログラム32、CSS代理要求プログラム34、HTML・CSS統合プログラム36等を記憶している。また、記憶部24には、例えば、後述する外部CSSの参照先情報等を記憶するためのデータ記憶部25が構成されている。
【0042】
携帯装置側通信部26及びネットワーク側通信部28は、例えば、携帯装置4からのコンテンツ要求を受信し、その要求に応じてWebサーバ6側へのコンテンツ要求の送信処理を行う。また、Webサーバ6側からのコンテンツ応答を受信し、HTML解析機能14へと送信し、HTMLとCSSとを統合したコンテンツ応答を携帯装置4側へと送信するHTTP制御機能12や、HTML解析でCSSの参照要求がある場合に、Webサーバ6に対してCSS要求を送信、及びCSSデータの応答を受信するCSS代理要求機能16を構成する。
【0043】
次に、中継システム2における処理について、図4及び図5を参照する。図4は、中継システムにおけるCSS代理取得処理のシーケンス図、図5は、中継システムにおけるCSSデータとHTMLデータとの統合処理のシーケンス図である。図4、図5において、図1と同一部分には同一符号を付し、その構成や処理内容の説明を省略する。また、図4及び図5に示す処理内容や手順は一例であって、これに限られるものではない。
【0044】
ゲートウェイサーバ8では、図4に示すように、携帯装置4側からのHTTP要求(リクエスト)をWebサーバ6側に中継し、そのHTTP応答(レスポンス)を受け取ると、その応答内のHTMLデータを解析し(ステップS11)、その解析結果により外部CSSの参照要求がある場合には、外部CSSの取得処理に移行する。この外部CSSの参照では、例えば、Webページ内にあるCSS参照要求の数に応じてWebサーバ6側に対して要求し、そのCSSデータを含む応答処理を繰り返し行う(F1 〜FN )。
【0045】
このようにゲートウェイサーバ8において、Webページの配置構成等に関するCSSデータの代理取得を行うことで、携帯装置4とゲートウェイサーバ8との通信回数を削減できる。
【0046】
そして、外部CSSデータを取得した後、図5に示すように、インライン展開として、Webサーバ6から受け取ったHTMLデータに代理取得(F1 〜FN )したCSSデータを埋め込む(ステップS21)。そして、CSSデータを埋め込んだHTMLデータを携帯装置4側にHTTP応答として送信する。
【0047】
次に、Webページ取得に関する通信中継方法及び通信中継プログラムについて、図6、図7、図8、図9及び図10を参照する。図6は、ゲートウェイサーバによるCSS代理取得処理を示すフローチャート、図7は、HTML解析処理を示すフローチャート、図8は、HTMLの解析処理の一例を示す図、図9は、HTML・CSS統合処理を示すフローチャート、図10は、HTML・CSS統合処理の一例を示す図である。なお、図6、図7、図8、図9及び図10に示す構成及び処理内容は一例であって、これに限定されるものではない。
【0048】
ゲートウェイサーバ8では、図6に示すように、携帯装置4からのHTTP要求を受信すると(ステップS31)、携帯装置4の中継機能として、Webサーバ6側に対しHTTP要求を送信する(ステップS32)。Webサーバ6側では、ゲートウェイサーバ8からの要求を受信すると(ステップS33)、その要求に応じてゲートウェイサーバ8側にWebページのHTMLデータ等を含む応答を送信する(ステップS34)。
【0049】
そして、Webサーバ6側からの応答をゲートウェイサーバ8が受信したら(ステップS35)、この応答に含まれたWebページを構成するHTML内に外部CSSの参照を要求する指令(コマンド)が有るか否かを判断するため、HTML解析機能14(図2)において解析を行う(ステップS36)。解析の結果、HTML内にCSSの参照要求がある場合(ステップS37のYES)、ゲートウェイサーバ8は、携帯装置4に代わってCSSの代理取得をする処理に移行する。
【0050】
CSSの代理取得処理では、ゲートウェイサーバ8からWebサーバ6側に対してCSSデータの要求を送信する(ステップS38)。この要求をWebサーバ6側が受信すると(ステップS39)、要求を送信してきたゲートウェイサーバ8に対して、CSSデータを含んだ応答を送信する(ステップS40)。そして、この応答を受信する(ステップS41)ことで、ゲートウェイサーバ8はCSSデータを取得できる。
【0051】
CSSデータを受け取った後、このHTMLデータの解析結果等を参照して、未取得のCSSデータが有るか否かの判断を行う(ステップS42)。この判断の結果、未取得のCSSがある場合(ステップS42のYES)、ステップS38に戻り、再びCSS要求送信を行う。CSSデータの取得処理は、HTMLデータ内において、複数箇所にCSSを参照する要求が含められている場合には、全てのCSSデータを取得するまで繰り返し行う。そして、HTMLデータ内に要求されている分のCSSデータを取得したら(ステップS42のNO)、HTMLデータとCSSデータとの統合処理を行う(ステップS43)。
【0052】
HTMLデータとCSSデータとの統合処理(ステップS43)の後、又は、取得したHTMLデータ内に外部CSSの参照要求が無い場合(ステップS37のNO)には、ゲートウェイサーバ8は、携帯装置4に対して、コンテンツの応答を送信する(ステップS44)。
【0053】
次に、ゲートウェイサーバ8のHTML解析(ステップS36)の処理内容について、図7を参照する。
【0054】
HTML解析機能14(図2)では、HTTP制御機能12で取得したHTMLデータの一部を記憶部24又はキャッシュメモリ等から読み込む(ステップS51)。読み込んだHTMLデータ内に、外部CSSの参照を要求するタグが有るか否かの検索を行う(ステップS52)。検索の結果、外部CSSを参照するタグがある場合(ステップS52のYES)には、タグ内の参照先のURL(Uniform Resource Locator)を抽出し(ステップS53)、例えばデータ記憶部25等のメモリに解析結果として格納する(ステップS54)。この解析処理は、未解析のHTMLデータが無くなるまで繰り返し行われる(ステップS55)。また、外部CSSを参照するタグが無い場合(ステップS52のNO)、未解析のHTMLデータが無い場合(ステップS55のNO)には、この解析処理を終了する。
【0055】
外部CSSを参照するタグの具体例を挙げると、以下の2種類の様式が存在する。

(1) <LINK REL=STYLESHEET TYPE="text/css"
HREF=http://style.com/style TITLE="Cool">

(2) <STYLE TYPE="text/css>@ import url(http://style.com/style);
・・・・・・・・・・</STYLE>

上記タグの記載内容の内、「http://style.com/style」の記載部分が参照先のURLを示している。
【0056】
なお、上記のHTMLデータの一部読み込みにより、上記の(1) や(2) のタグの内容が部分的に検出された場合には、タグ全体の検出がされるまで解析処理を止め、追加の読み込み処理を行うようにしてもよい。また、RAM22等のハードウェアの容量に制約が無ければ、HTMLデータの一部読み込みではなく、全てのデータをメモリから読み込むようにしてもよい。
【0057】
外部CSSの参照に関する解析処理の具体例を図8に示す。図8Aは、Webサーバ6から取得したHTMLデータ38であって、CSSの参照を要求するタグが例えば、CSS参照1、CSS参照2〜CSS参照Nまで複数個記載されている。このHTMLデータ38において、外部CSSのURLはLINKタグ39(391、392・・・39N)内の「href」パラメータで記述されており、この文字列を取得する。解析結果として全てのCSS参照先URLをメモリであるデータ記憶部25内に保持する。
【0058】
このHTMLデータ38に対してHTML解析機能14による解析処理で作成したCSS参照データ40の一例を図8Bに示している。このCSS参照データ40には、HTMLデータ38に含まれていたタグに記載されている各タグ毎のCSS参照先のURLを抽出して、リスト化されている。即ち、CSS参照1〜CSS参照Nに対応したCSS参照先URL1、CSS参照先URL2・・・CSS参照先URLNが記載されている。
【0059】
そして、HTML解析機能14は、図8Bに示すCSS参照データ40をCSS代理要求機能16に送る。そして、CSS代理要求機能16は、全ての参照先URLに対してCSSの代理要求を行う。
【0060】
次に、ゲートウェイサーバ8によるHTML・CSS統合処理について、図9を参照する。
【0061】
HTML・CSS統合機能18における統合処理の一例として、図9に示すように、ゲートウェイサーバ8で受け取ったHTMLデータ38をデータ記憶部25等のメモリから読み込む(ステップS61)。そして、読み込んだHTMLデータ38内に外部CSSの参照を要求するタグ39が有るか否かを判断する(ステップS62)。CSS参照要求は、HTMLデータ38の中の特定の位置に、所定の形式で記載されている。また、複数のCSS参照要求が記載されている場合には、CSSデータの統合に備えて、CSS参照要求の記載位置を記憶しておくようにしてもよい。
【0062】
外部CSSの参照要求のタグ39がある場合(ステップS62のYES)は、CSS代理要求機能16から、取得したCSSデータを抽出し(ステップS63)、HTMLデータ38にCSSデータを統合する(ステップS64)。このHTMLデータ38にCSSデータを統合させる処理は、図10Aに示すHTMLデータ38内の外部CSSの参照を要求するLINKタグ39の記載位置に、図10Bに示すCSS代理要求機能16が取得した外部CSSデータ44を書き替えるインライン展開を行う。この統合処理済みのHTMLデータ38の例を図10Cに示す。この場合、例えば、統合したCSSデータ44をHTMLデータ38において機能させるためのSTYLEタグ46の書き込みも行う。
【0063】
そして、未処理のCSS参照要求が無くなるまで、統合処理を行う(ステップS65)。
【0064】
なお、HTMLデータ内のCSS参照要求の記載位置については、例えば、HTML解析機能14が作成したCSS参照データ40(図8)を利用して、CSS参照要求とCSSデータとを対応させてもよい。
【0065】
斯かる構成により、ゲートウェイサーバにおいてCSSデータの代理取得を行うので、携帯装置とゲートウェイサーバとの通信回数を削減することができ、携帯装置でのコンテンツ取得時間を短縮することができる。また、CSSデータの取得や、HTMLデータとCSSデータとの統合処理を処理能力の高いサーバ装置で行うことで、携帯装置が行う処理を軽減でき、携帯装置側における電力消費量を削減できる。
【0066】
〔第2の実施の形態〕
【0067】
次に、第2の実施の形態について、図11を参照する。図11は、第2の実施の形態に係る中継システムの処理を示すフローチャートである。図11において、図6と同様の処理については、その説明を省略する。
【0068】
この実施の形態では、Webサーバ6で配信しているコンテンツに関し、ゲートウェイサーバ8において、配信されたコンテンツのHTMLデータ38の解析から外部CSS44の参照要求がある場合には、携帯装置4に代わってWebサーバ6側からCSSデータ44の取得を行った後、取得したHTMLデータ38及びCSSデータ44を携帯装置4側に送信する構成である。即ち、ゲートウェイサーバ8では、外部CSSデータ44の代理取得処理まで行い、CSSデータ44とHTMLデータ38とを統合するインライン展開を携帯装置4側で行う中継システム2を構成する。
【0069】
携帯装置4側からゲートウェイサーバ8に対してコンテンツの取得要求が送信される(ステップS71)。この要求に対して、上記のように、ゲートウェイサーバ8はWebサーバ6側からコンテンツのHTMLデータ38を取得する。そしてHTMLデータ38を解析して、外部CSSの参照要求がある場合には、CSSデータ44の代理取得を行う。この場合、図11のステップS72〜ステップS83の処理は、図6のステップS31〜ステップS42と同様であるので、その説明を省略する。
【0070】
そして、外部CSSデータ44を取得したゲートウェイサーバ8は、このCSSデータ44と、記録しておいたHTMLデータ38とをWebサーバ6からの応答として、携帯装置4側に送信する(ステップS84)。このゲートウェイサーバ8からの応答を受信した(ステップS85)携帯装置4では、受け取ったHTMLデータ38に規定されている位置にCSSデータ44を埋め込むHTML・CSS統合処理(ステップS86)を行うことで、コンテンツを表示することができる。
【0071】
なお、この実施の形態に係る中継システム2では、例えば、ゲートウェイサーバ8内にHTML・CSS統合機能18を備えない構成であってもよい。また、ゲートウェイサーバ8から携帯装置4への応答送信(ステップS84)の際、HTMLデータ38やCSSデータ44とともに、例えば、図8Bに示すようなHTML解析機能14によるCSS参照データ40を送信して、携帯装置4による統合処理(ステップS86)でHTML内のLINKタグ39とCSSデータ44との照合を行うようにしてもよい。
【0072】
斯かる構成により、ゲートウェイサーバ側でWebサーバに対してHTTPの要求を送信し、また、CSSデータの代理取得を行うため、携帯装置とゲートウェイサーバとの間の通信回数を削減できるので、携帯装置でのコンテンツの取得時間を短縮することができる。その他、例えば、ゲートウェイサーバに負荷が集中している時間帯等では、ゲートウェイサーバでHTML・CSSの統合処理を行わず、取得したデータを携帯装置側で統合した方が早く処理を行うことができる。
【0073】
〔その他の実施の形態〕
【0074】
(1) 上記実施の形態では、HTMLデータ38とCSSデータ44を統合するインライン展開の処理をゲートウェイサーバ8又は携帯装置4の何れかで行う構成であるが、例えば、ゲートウェイサーバ8側にアクセスが集中している場合等で処理負荷が大きい状態のときには、HTML・CSS統合処理を携帯装置4側で行うように切り替える構成であってもよい。この場合、例えば、状況に応じてゲートウェイサーバ8から携帯装置4側に応答データの送信とともに統合処理の指示を出すようにしてもよい。斯かる構成によっても、ゲートウェイサーバの外部CSSの代理取得により、携帯装置4とゲートウェイサーバ8との通信回数を削減できるとともに、ゲートウェイサーバ8側が過負荷となっている場合等に、携帯装置4側では、統合処理が行われるまで待つことなく、HTMLデータ38とCSSデータ44を取得することができる。
【0075】
(2) 上記実施の形態において、ゲートウェイサーバ8は、外部CSSの参照指示がある場合、コンテンツを構成するHTMLデータ38を配信しているWebサーバ6に対してCSSデータ44の要求を行っているが、これに限られず、CSSの参照タグに記載されているCSS参照先URLに従って、他のWebサーバからCSSデータ44を取得させる構成であってもよい。
【0076】
(3) 上記実施の形態では、ゲートウェイサーバ8において取得したHTMLデータ38の解析を行い、外部CSSの参照の有無を判断しているのに対し、HTML解析機能14を携帯装置4側が備える構成であってもよい。この場合、例えば、ゲートウェイサーバ8は、Webサーバ6からの応答を携帯装置4側に送信するとともに、その応答データ内のHTMLデータ38を記憶しておく。携帯装置4では、受信したHTMLデータ38を解析し、外部CSSの参照が必要な場合には、ゲートウェイサーバ8側にCSSの取得指示や解析結果であるCSS参照データ40等を送信し、この指示に基づいてゲートウェイサーバ8がCSSデータ44の代理取得を行う。そして、取得したCSSデータ44と記憶しておいたHTMLデータ38を統合して、応答コンテンツを携帯装置4に送信するようにしてもよい。
【0077】
即ち、サーバ装置であるゲートウェイサーバ8では判断処理を行わず、データや処理の指示を中継する中継手段、及びデータの処理手段としての機能のみを持たせることで、処理の高速化を図ることができる。斯かる構成によれば、Webサーバ6からの応答に対して、ゲートウェイサーバ8が解析処理を行わないので、例えば、外部CSSの参照を行わない場合には、より早くコンテンツの取得が可能になる。また、外部CSSの参照要求が複数ある場合には、上記の構成と同様に、複数のCSSデータ44を代理取得し、HTMLデータ38とCSSデータ44を統合するインライン展開処理を行って、携帯装置4側に送信するので、携帯装置4のコンテンツの取得時間を短縮することができる。
【0078】
(4) 上記実施の形態では、コンテンツの取得、HTMLデータの解析、外部CSSの代理取得、HTMLデータとCSSデータとの統合処理等を行うサーバ装置として、ゲートウェイサーバ、又はプロキシサーバを利用する構成であるが、これに限られず、例えば、ゲートウェイ内に、上記の処理を行うためのサーバ装置を備えるようにしてもよい。
【0079】
次に、以上述べた本発明の実施の形態から抽出される技術的思想を請求項の記載形式に準じて付記として列挙する。本発明に係る技術的思想は上位概念から下位概念まで、様々なレベルやバリエーションにより把握できるものであり、以下の付記に本発明が限定されるものではない。
【0080】
(付記1) Webサーバと通信機能を備える携帯装置との通信を中継する中継装置であって、
前記携帯装置に対する前記Webサーバの応答データに外部CSSの参照要求を含む場合、前記WebサーバからCSSデータを取得するデータ取得手段を備えることを特徴とする中継装置。
【0081】
(付記2) 付記1の中継装置において、
前記Webサーバからの応答データ内に外部CSSの参照要求があるか否かを解析する解析機能部と、
外部CSS参照先のアドレス情報を抽出して記憶する記憶部と、
を備えることを特徴とする中継装置。
【0082】
(付記3) 付記1の中継装置において、
取得した前記CSSデータと前記応答データとを統合させる統合機能部を備え、
前記応答データ内の外部CSS参照要求の記載に対応してCSSデータを書き込むことを特徴とする中継装置。
【0083】
(付記4) 付記3の中継装置において、
取得したCSSデータを書き込んだ応答データを携帯装置側に送信することを特徴とする中継装置。
【0084】
(付記5) 付記1の中継装置において、
取得した応答データ及びCSSデータを携帯装置側に送信することを特徴とする中継装置。
【0085】
(付記6) Webサーバと通信機能を備える携帯装置との通信を中継する通信中継方法であって、
前記携帯装置に対する前記Webサーバの応答データに外部CSSの参照要求を含む場合、前記WebサーバからCSSデータを取得するステップを含むことを特徴とする通信中継方法。
【0086】
(付記7) 付記6の通信中継方法において、
前記Webサーバからの応答データ内に外部CSSの参照要求があるか否かを解析するステップと、
外部CSS参照先のアドレス情報を抽出して記憶するステップと、
を含むことを特徴とする通信中継方法。
【0087】
(付記8) 付記6の通信中継方法において、
取得した前記CSSデータと前記応答データとを統合させるステップを含み、
前記応答データ内の外部CSS参照要求の記載に対応してCSSデータを書き込むことを特徴とする通信中継方法。
【0088】
(付記9) 付記8の通信中継方法において、
取得したCSSデータを書き込んだ応答データを携帯装置側に送信するステップを含むことを特徴とする通信中継方法。
【0089】
(付記10) 付記6の通信中継方法において、
取得した応答データ及びCSSデータを携帯装置側に送信するステップを含むことを特徴とする通信中継方法。
【0090】
(付記11) Webサーバと通信機能を備える携帯装置との通信を中継する中継装置のコンピュータに実行させる通信中継プログラムであって、
前記携帯装置に対する前記Webサーバの応答データに外部CSSの参照要求を含む場合、前記WebサーバからCSSデータの取得を前記コンピュータに実行させることを特徴とする通信中継プログラム。
【0091】
(付記12) 付記11の通信中継プログラムにおいて、
前記Webサーバからの応答データ内に外部CSSの参照要求があるか否かを解析させる指示を出すステップと、
外部CSS参照先のアドレス情報を抽出して記憶するステップと、
を含むことを特徴とする通信中継プログラム。
【0092】
(付記13) 付記11の通信中継プログラムにおいて、
取得した前記CSSデータと前記応答データとを統合させ、前記応答データ内の外部CSS参照要求の記載に対応してCSSデータを書き込む指示を出すことを特徴とする通信中継プログラム。
【0093】
(付記14) Webサーバと通信機能を備える携帯装置との通信を中継する中継システムであって、
前記携帯装置に対する前記Webサーバの応答データに外部CSSの参照要求があるか否かを解析し、前記応答データ内に外部CSSの参照要求を含む場合、WebサーバからCSSファイルを取得する中継装置を備えることを特徴とする中継システム。
【0094】
以上説明したように、本発明の最も好ましい実施の形態等について説明したが、本発明は、上記記載に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載され、又は発明を実施するための最良の形態に開示された発明の要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能であることは勿論であり、斯かる変形や変更が、本発明の範囲に含まれることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0095】
本発明は、携帯電話機等の通信機能を備える携帯装置とWebサーバとを中継し、コンテンツの取得を行う中継システムに関し、中継装置において、CSSデータの取得やHTMLデータと統合するインライン展開をして携帯装置側に送信することで、携帯装置とサーバ装置との間のHTTP通信の回数を削減でき、また、携帯装置の処理負荷を軽減することができ、有用である。
【図面の簡単な説明】
【0096】
【図1】第1の実施の形態に係る中継システムの通信処理のシーケンス図である。
【図2】ゲートウェイにおける処理の機能構成を示すブロック図である。
【図3】ゲートウェイサーバのハードウェア構成を示す図である。
【図4】中継システムにおけるCSS代理取得処理のシーケンス図である。
【図5】中継システムにおけるCSSデータとHTMLデータの統合処理(インライン展開)のシーケンス図である。
【図6】ゲートウェイサーバによるCSS代理取得処理を示すフローチャートである。
【図7】HTML解析処理を示すフローチャートである。
【図8】HTMLの解析処理の一例を示す図である。
【図9】HTML・CSS統合処理を示すフローチャートである。
【図10】HTML・CSS統合処理の一例を示す図である。
【図11】第2の実施の形態に係る中継システムの処理を示すフローチャートである。
【図12】従来の中継システムにおけるコンテンツ取得処理を示すシーケンス図である。
【符号の説明】
【0097】
2 中継システム
4 携帯装置
6 Webサーバ
8 ゲートウェイ(GW)サーバ
10 ゲートウェイ
12 HTTP制御機能
14 HTML解析機能
16 CSS代理要求機能
18 HTML・CSS統合機能
24 記憶部
25 データ記憶部
26 携帯装置側通信部
28 ネットワーク側通信部
30 通信制御プログラム
32 HTML解析プログラム
34 CSS代理要求プログラム
36 HTML・CSS統合プログラム
38 HTMLデータ
39 LINKタグ
40 CSS参照データ
44 外部CSSデータ
46 STYLEタグ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
Webサーバと通信機能を備える携帯装置との通信を中継する中継装置であって、
前記携帯装置に対する前記Webサーバの応答データに外部CSSの参照要求を含む場合、前記WebサーバからCSSデータを取得するデータ取得手段を備えることを特徴とする中継装置。
【請求項2】
請求項1の中継装置において、
取得した前記CSSデータと前記応答データとを統合させる統合機能部を備え、
前記応答データ内の外部CSS参照要求の記載に対応してCSSデータを書き込むことを特徴とする中継装置。
【請求項3】
Webサーバと通信機能を備える携帯装置との通信を中継する通信中継方法であって、
前記携帯装置に対する前記Webサーバの応答データに外部CSSの参照要求を含む場合、前記WebサーバからCSSデータを取得するステップを含むことを特徴とする通信中継方法。
【請求項4】
Webサーバと通信機能を備える携帯装置との通信を中継する中継装置のコンピュータに実行させる通信中継プログラムであって、
前記携帯装置に対する前記Webサーバの応答データに外部CSSの参照要求を含む場合、前記WebサーバからCSSデータの取得を前記コンピュータに実行させることを特徴とする通信中継プログラム。
【請求項5】
Webサーバと通信機能を備える携帯装置との通信を中継する中継システムであって、
前記携帯装置に対する前記Webサーバの応答データに外部CSSの参照要求があるか否かを解析し、前記応答データ内に外部CSSの参照要求を含む場合、WebサーバからCSSファイルを取得する中継装置を備えることを特徴とする中継システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2010−41401(P2010−41401A)
【公開日】平成22年2月18日(2010.2.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−202032(P2008−202032)
【出願日】平成20年8月5日(2008.8.5)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】