乗用型田植機
【課題】前輪と後輪を支持するための前記走行機体を高剛性に形成できるようにしたコンバインを提供しようとするものである。
【解決手段】走行機体3前部に動力部を配置し、走行機体3後部に苗植付け装置7を昇降可能に連結した乗用型田植機において、前記走行機体3は、フロントアクスルケース4及びミッションケース2に、前後に長い下向き開放状の走行フレーム3にて、リヤアクスルケース5を連結して構成されたものである。
【解決手段】走行機体3前部に動力部を配置し、走行機体3後部に苗植付け装置7を昇降可能に連結した乗用型田植機において、前記走行機体3は、フロントアクスルケース4及びミッションケース2に、前後に長い下向き開放状の走行フレーム3にて、リヤアクスルケース5を連結して構成されたものである。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、軽量でコンパクトな乗用型の田植機の構成に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から乗用型の田植機の構成は良く知られており、例えば、特許文献1では、機体の平面視において、左右一対の前後長手のメインフレームと、該両メインフレームの前部間を連結するフロントフレームと、それより後側間で両メインフレームを連結する棒状の連結フレームとで矩形枠を構成し、この矩形枠内にてフロントフレームと連結フレームとの間を前後に繋ぐ支持部材上にエンジンを搭載し、このエンジンより後方の両メインフレームの前部間に前後長手のミッションケースを配置したものが知られている。そして、このミッションケース内には、エンジンからの動力を前輪及び後輪にそれぞれ伝達する変速機構付きの走行伝動系とPTO軸への動力伝動機構とが内蔵された一体型のものであり、ミッションケースの左右両側面には前輪駆動軸及び後輪駆動軸がそれぞれ突出されていた。
【0003】
他方、特許文献2では、走行機体の前部に配置されるミッションケースと、走行機体の後部に配置されるリヤアクスルケースとを連結する前後長手の左右一対の主フレーム及び、この左右一対の主フレームの前後端部及び中途部を横方向に連結する副フレームで、平面視枠状(梯子状)の走行フレームを形成し、主フレームの断面は矩形筒状に形成されている。そして、走行フレームの下方には、ミッションケースの後部からリヤアクスルケースの前部に向かって延びる走行駆動と、植付け用出力軸(PTO軸)とが、上下位置であって、走行機体の左右中心線と一致するように配置されていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平11−318131号公報(図3及び図21参照)
【特許文献1】特開2000−326834号公報(図3、図9及び図11参照)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1及び2の構成によれば、走行機体が、平面視梯子状のフレームにて構成されている結果、走行機体の構造部材の必要数が多くなり、且つミッションケースやリヤアクスルケースに対する組み付けする工程も多くなるので、製造コストが高くなるという問題があった。
【0006】
また、走行機体が、平面視梯子状のフレームにて構成されている結果、側面視での高さ寸法は小さいものの横幅が大きくなるという問題があり、さらに、平面視梯子状であるため、圃場走行時に飛び跳ねた泥土がフレームの上面に積もり易いという問題があった。
【0007】
本発明は、上記従来の問題点を解決すべくなされたものであって、軽量、且つコンパクトな構成で、且つ組み付け易く、製造コストも低減できる乗用型田植機を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するため、請求項1に記載の発明の乗用型田植機は、走行機体前部に動力部を配置し、走行機体後部に苗植付け装置を昇降可能に連結した乗用型田植機において、前記走行機体は、フロントアクスルケース及びミッションケースに、前後に長い下向き開放状の走行フレームにて、リヤアクスルケースを連結して構成されたものである。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の乗用型田植機において、前記走行フレームは、上面板の左右両側から左右側板が下向き屈曲された断面下向き開放のコ字型で、前記左右側板の下端縁に外向き片を備え、前記ミッションケースの後部に前記走行フレームの前部を外側から被せ、前記ミッションケースに前記左右側板を左右外側方から締結したものである。
【発明の効果】
【0010】
請求項1に記載の発明によれば、走行機体前部に動力部を配置し、走行機体後部に苗植付け装置を昇降可能に連結した乗用型田植機において、前記走行機体は、フロントアクスルケース及びミッションケースに、前後に長い下向き開放状の走行フレームにて、リヤアクスルケースを連結して構成されたものであるから、軽量、且つコンパクトに前記走行機体を構成できるものでありながら、前輪と後輪を支持するための前記走行機体を高剛性に形成できる。
【0011】
そして、請求項2に記載の発明によれば、前記走行フレームは、上面板の左右両側から左右側板が下向き屈曲された断面下向き開放のコ字型で、前記左右側板の下端縁に外向き片を備え、前記ミッションケースの後部に前記走行フレームの前部を外側から被せ、前記ミッションケースに前記左右側板を左右外側方から締結したものであるから、例えば前輪が支持される前記フロントアクスルケースと前記ミッションケースを合体させ、後輪が支持される前記リヤアクスルケースと前記走行フレームを合体させた後、前記ミッションケースと前記走行フレームを合体させることができ、走行機体の組付け作業性または分解作業性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明に係る乗用型田植機の側面図である。
【図2】乗用型田植機の平面図である。
【図3】走行機体の斜視図である。
【図4】第1実施形態のミッションケース、エンジン、フロントアクスルケース、走行ケース及びステアリングの斜視図である。
【図5】同じく平面図である。
【図6】第1実施形態のミッションケース及びエンジンの側面図である。
【図7】ミッションケースの一部の内部を切欠きして示す側面図である。
【図8】ミッションケースの一部の内部を切欠きして示す平面図である。
【図9】ミッションケースの内部機構を示す側面図である。
【図10】ミッションケースの内部機構を示す平面図である。
【図11】第1実施形態のミッションケースと走行ケースとリヤアクスルケースとの連結状態を示す平面図である。
【図12】第1実施形態のミッションケースと走行ケースとリヤアクスルケースとの連結状態を示す左側斜視図である。
【図13】同じく右側斜視図である。
【図14】同じく右側側面図である。
【図15】リヤアクスルケースの後面から見た図である。
【図16】第2実施形態のミッションケースと走行ケースとリヤアクスルケースとの連結状態を示す平面図である。
【図17】同じくミッションケースと走行ケースとの連結部を示す左側面図である。
【図18】同じく走行ケースとリヤアクスルケースとの連結部を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
次に、本発明の実施形態に付いて、図面を参照しながら説明する。図1は乗用型田植機の側面図、図2は平面図、図3は第1実施形態の走行機体の斜視図、図4はミッションケースと走行フレームとリヤアクスルケースとの連結状態を示す斜視図、図5は図4の平面図、図6はミッションケースに対するエンジンの組み付け部を示す側面図、図7〜図10は第1実施形態のミッションケースを示す図、図11〜図15はミッションケースと走行フレームとリヤアクスルケースとの連結状態を示す図、図16〜図18は第2実施形態のミッションケースと走行フレームとリヤアクスルケースとの連結状態を示す図である。
【0014】
図1〜図5に示すように、本実施形態の4条植え式の乗用型田植機における走行機体は、メインフレーム1aとサブフレーム1bとを有する。メインフレーム1aは、上面にエンジン21を固定し、且つフロントアクスルケース4が左右両側面に取付けられるミッションケース2と、リヤアクスルケース5とを前後長手の金属製の走行フレーム3にて連結して構成されている(図4及び図5参照)。サブフレーム1bは、矩形筒または丸筒状のフレーム部材が前記メインフレーム1aの左右両側に配置連結されてなる構成である(図2及び図3参照)。
【0015】
アルミ合金製等の前後方向に長い一体型ケース体からなるミッションケース2は走行機体の左右に分割された分割ケースを内部機構の収容にボルト締めして一体化したものである。ミッションケース2の前後方向中途部の左右両側面にはフロントアクスルケース4が突設され、走行フレーム3の後端部にはリヤアクスルケース5が取り付けられている。そして、フロントアクスルケース4の左右両端には前輪4aが、リヤアクスルケース5の左右両端には後輪5aがそれぞれ取付けられている(図1及び図2参照)。走行フレーム3の断面は開放状の下向きコ字型に形成されている。
【0016】
メインフレーム1aの後端には、上下リンクからなる平行リンク機構6を介して苗植付け装置7が昇降可能に連結されている。なお、苗植付け装置7は、従来から公知の構造、即ち、ミッションケース2から後向きに突出するPTO軸9から自在継手軸10を介して動力伝達される左右一対の植付け伝動ケース11と、上端が走行機体の後部に接近するように前傾配置された苗載台12と、各植付け伝動ケース11の下面に配置されたフロート13と、各植付け伝動ケース11の左右両側に取り付けられ、圃場面と苗載台12の下端との間を上下昇降しながら苗載台12上の苗マットから1株ずつに分割して植付けする植付爪付き植付機構14とからなる。そして、メインフレーム1aの後端に設けられた昇降用油圧シリンダ15は平行リンク機構6に関連して取付けられ、苗植付け装置7を大きく昇降動させることができる。
【0017】
また、メインフレーム1a及びサブフレーム1bを上から覆うよう配置されている合成樹脂製の車体カバー16は主としてサブフレーム1bに取付けられている。このサブフレーム1bの上には、サブフレーム1bから立設する座席支軸に座席体17が水平回動可能に装着されている。その前方には、フロントボンネット(エンジンフード)19が車体カバー16の上面に固定されて立設されている。フロントボンネット19の内部には、後述するミッションケース2の上面前端側から立設するステアリング下軸20、エンジン21及び燃料タンク22等が配置されている。そして、ステアリング下軸20に対して自在継手27を介してステアリング上軸23が連結されており、上端に丸ハンドル24が取付けられているステアリング上軸23が走行機体の前後方向に屈曲可能(チルト可能)に構成されている。ミッションケース2の上面の前部に立設し、且つステアリング下軸20の外周を囲む下コラム45の上端と、ステアリング上軸23の外周を囲む上コラム46との間にはチルト機構47及びその傾斜角度を複数段階において姿勢保持するための姿勢保持手段48が設けられている(図3〜図6参照)。
【0018】
また、フロントボンネット19の上面左右中央部はその上面側から前端までの間、切欠き形成された平面視略U字状の空間であり、この空間をステアリング上軸23と一体的に前後動する可動カバー体25とこれに上向き回動可能に連結された補助カバー体26とにより覆われている。
【0019】
ミッションケース2には、その前部内にステアリングのためのステアリング駆動機構28が内蔵され、中途部から後部内には、走行駆動系29とPTO駆動系30への動力伝達機構31とが内蔵されている(図7〜図10参照)。ミッションケース2は側面視において、その上面側の前部の高さが低く、中途部より後部にわたって高さが高くなるように、中途部に段部2aが形成されている(図7、図9参照)。この段部2aには、ミッションケース2の上面にて左右に跨いだ平坦なエンジン支持部材32の足部をボルト固着する(図6参照)。エンジン支持部材32には、エンジン21の基部(クランクケース部)21aを固定し、このエンジン21のピストンシリンダケース21b側を後上向きになるように傾斜させて配置する。なお、エンジン21を直立状にして固定しても良い。エンジン21の出力軸33とミッションケース2の前後方向の中途部一側面に突出した入力軸34とに、従来から公知のテンション式主クラッチ機構35a付きのベルト伝動機構であるプーリ33a,34a,ベルト35を設けて動力伝達し、入力軸34からミッションケース2内の動力伝達機構31に動力伝達する。
【0020】
動力伝達機構31には、入力軸34からの回転数を変速させる歯車式変速機構38を備える。歯車式変速機構38から走行ブレーキ37aを有する伝動軸37を介して差動機構39a付きのフロントアクスル軸39に動力伝達される一方、傘歯車37bを介して後輪への出力軸40に動力伝達される(図8)。従って、走行ブレーキ37aを作動させると、前輪4a及び後輪5aに制動がかかる。そして、フロントアクスルケース4の横長筒部4bの基部がミッションケース2の側面にボルト固着され、この横長筒部4b内に配置されたフロントアクスル軸39から、前輪4aの車軸に動力伝達される。他方、出力軸40はミッションケース2の右側面に後向きに突出され、出力軸40から自在継手を介して伝動軸41に伝達し、後部車輪への走行駆動系としてのリヤアクスル5に動力伝達される(図5、図7、図8、図10、図13及び図14参照)。
【0021】
他方、歯車式変速機構38からPTOクラッチ42を介してミッションケース2の後端から後向きに突出するPTO軸9とを備えている(図8〜図11参照)。
【0022】
走行フレーム3は上面板3aの左右両側から側板3bが下向き屈曲された断面下向き開放のコ字型で、側板3bの下端縁から外向きのヒレ片3c(外向き片)を備える(図4、図11〜図13参照)。そして、ミッションケース2の左右両側面のうち後部側に走行フレーム3の前部を外側から被せ、連結ボルト53にて左右両外側から水平方向にて走行フレーム3の両側板3bをミッションケース2の側面に締着連結する(図1、図3〜図5、図11〜図14参照)。また、走行フレーム3の上面板3aの後部側は、リヤアクスルケース5における中央ケース部5bの上部から上向きに突出する一対のブラケット部54に連結ボルト55にて締着連結されている(図11、図12及び図15参照)。さらに、走行フレーム3における左右両側のヒレ片3cは、中央ケース部5bの前部から前向きに突出する一対のブラケット部56に連結ボルト57にて締着連結されている(図11及び図12参照)。
【0023】
PTO軸9は上述した走行フレーム3の内部に配置され、走行フレーム3の後端であって中央ケース部5bより上方に取付けられた軸受部58に軸支されている(図11及び図15参照)。伝動軸41は走行フレーム3の右側面の外側に沿って延び、リヤアクスル5の中央ケース部5bの前面の軸に連結されている。
【0024】
左右前輪4aの操向方向を変更するピットマンアーム44a、コンロッド、タイロッドなどの舵取りリンク機構44はミッションケース2の前部のステアリング駆動機構28の下方に配置されている(図3、図4参照)。
【0025】
なお、上コラム46の一側方(実施形態では機体の左側)に、主クラッチレバー49とミッションケース2の歯車式変速機構38を前進2段、中立段及び後進1段に切替操作するための主変速レバー50が配置され、上コラム46の他側方(実施形態では機体の右側)に、苗植付け装置7を昇降するための油圧シリンダ15を駆動する昇降操作レバー51が配置され、これらのレバー49〜51は上コラム46と一体的に前後方向に姿勢が変更可能である。
【0026】
図16〜図18に示す第2実施形態では、歯車式変速機構38から動力伝達される後部車輪への走行駆動系としての出力軸40′がミッションケース2の一側面に突出され、歯車式変速機構38からPTOクラッチ(図示せず)を介してPTO軸9がミッションケース2の後端から後向きに突出されている。出力軸40′からリヤアクスルケース5の中央ケース部5bの前部で平行に延びる伝動軸59に動力伝達するチエン伝動機構60は、上述した走行フレーム3の内部に配置されている。チエン伝動機構60は出力軸40′及び伝動軸59に取付けられたスプロケット60a,60bとチェン60cとからなる。PTO軸9も走行フレーム3の内部に配置されている。なお、走行フレーム3とミッションケース2との連結構成は、第1実施形態と同じく、ミッションケース2の左右両側面のうち後部側に走行フレーム3の前部を外側から被せ、連結ボルト53にて左右両外側から水平方向にて走行フレーム3の両側板3bをミッションケース2の側面に締着連結する構成である(図16及び図17参照)。また、走行フレーム3の上面板3aの後部側は、リヤアクスルケース5における中央ケース部5bの上部から上向きに突出する一対のブラケット部54に連結ボルト55にて締着連結されている(図16及び図18参照)。さらに、走行フレーム3における左右両側のヒレ片3cは、中央ケース部5bの前部から前向きに突出する一対のブラケット部56に連結ボルト57にて締着連結されている(図16及び図18参照)。
【0027】
なお、図示しないが、前記第1実施形態のような後向きに延びる回転軸である出力軸41を走行フレーム3の内部に配置することもできる。
【0028】
上述のように、走行フレーム3は断面下向き開放のコ字型であるので、断面が角筒状などの下面板を有する閉塞形状に比べて、泥土の深い圃場を乗用型田植機が走行する時に、走行フレーム3が泥中に潜った状態になっても、泥押しを軽減でき、走行抵抗を少なくできる。また、走行フレーム3が断面下向き開放のコ字型であるので、軽量、且つコンパクトな構成でありながら、前輪4aと後輪5aとから受ける前後車軸間の走行機体の加重に対する曲げ剛性も高くできる。さらに、走行フレーム3の左右両側板3bの下端に外向きの略水平のヒレ片3cを備えることで、前記曲げ剛性をより大きくすることができる。
【0029】
そして、ミッションケース2と走行フレーム3との連結ボルト53を走行機体の左右両側面側から着脱可能に構成する一方、走行フレーム3とリヤアクスルケース5との連結ボルト55、57を走行機体の上面側から着脱可能に構成したので、ミッションケース2、走行フレーム3及びリヤアクスルケース5をそれぞれ単品で形成した場合の各部品の加工精度の如何に拘らず、走行機体のメインフレームの組み立て作業時の連結ボルト53、55、57の箇所での位置調節が可能となり、組み立て作業が容易になるという効果を奏する。
【0030】
ミッションケース2内の後部側に走行駆動系とPTO駆動系への動力伝達機構31を内蔵し、走行フレーム3内(下向き開放の内部)には、前記走行駆動系またはPTO駆動系のいずれか一方の伝達部材であるPTO軸9もしくは伝動軸41またはチエン伝動機構60を配置し、走行フレーム3の一側の外側に沿って他方の伝達部材を配置すれば、走行フレーム3の内部側に配置された前記伝達部材の上側及び左右両側を保護することができる。
【0031】
なお、ミッションケース2内の後部側に走行駆動系とPTO駆動系への動力伝達機構を内蔵し、走行フレーム3内には、前記走行駆動系及びPTO駆動系の両方の伝達部材(PTO軸9もしくは伝動軸41またはチエン伝動機構60)を配置すれば、これらすべての伝達部材を走行フレーム3によって保護することができる。
【符号の説明】
【0032】
2 ミッションケース
3 走行フレーム
3a 上面板
3b 側板
3c ヒレ片(外向き片)
4 フロントアクスルケース
5 リヤアクスルケース
7 苗植付け装置
【技術分野】
【0001】
本発明は、軽量でコンパクトな乗用型の田植機の構成に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から乗用型の田植機の構成は良く知られており、例えば、特許文献1では、機体の平面視において、左右一対の前後長手のメインフレームと、該両メインフレームの前部間を連結するフロントフレームと、それより後側間で両メインフレームを連結する棒状の連結フレームとで矩形枠を構成し、この矩形枠内にてフロントフレームと連結フレームとの間を前後に繋ぐ支持部材上にエンジンを搭載し、このエンジンより後方の両メインフレームの前部間に前後長手のミッションケースを配置したものが知られている。そして、このミッションケース内には、エンジンからの動力を前輪及び後輪にそれぞれ伝達する変速機構付きの走行伝動系とPTO軸への動力伝動機構とが内蔵された一体型のものであり、ミッションケースの左右両側面には前輪駆動軸及び後輪駆動軸がそれぞれ突出されていた。
【0003】
他方、特許文献2では、走行機体の前部に配置されるミッションケースと、走行機体の後部に配置されるリヤアクスルケースとを連結する前後長手の左右一対の主フレーム及び、この左右一対の主フレームの前後端部及び中途部を横方向に連結する副フレームで、平面視枠状(梯子状)の走行フレームを形成し、主フレームの断面は矩形筒状に形成されている。そして、走行フレームの下方には、ミッションケースの後部からリヤアクスルケースの前部に向かって延びる走行駆動と、植付け用出力軸(PTO軸)とが、上下位置であって、走行機体の左右中心線と一致するように配置されていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平11−318131号公報(図3及び図21参照)
【特許文献1】特開2000−326834号公報(図3、図9及び図11参照)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1及び2の構成によれば、走行機体が、平面視梯子状のフレームにて構成されている結果、走行機体の構造部材の必要数が多くなり、且つミッションケースやリヤアクスルケースに対する組み付けする工程も多くなるので、製造コストが高くなるという問題があった。
【0006】
また、走行機体が、平面視梯子状のフレームにて構成されている結果、側面視での高さ寸法は小さいものの横幅が大きくなるという問題があり、さらに、平面視梯子状であるため、圃場走行時に飛び跳ねた泥土がフレームの上面に積もり易いという問題があった。
【0007】
本発明は、上記従来の問題点を解決すべくなされたものであって、軽量、且つコンパクトな構成で、且つ組み付け易く、製造コストも低減できる乗用型田植機を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するため、請求項1に記載の発明の乗用型田植機は、走行機体前部に動力部を配置し、走行機体後部に苗植付け装置を昇降可能に連結した乗用型田植機において、前記走行機体は、フロントアクスルケース及びミッションケースに、前後に長い下向き開放状の走行フレームにて、リヤアクスルケースを連結して構成されたものである。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の乗用型田植機において、前記走行フレームは、上面板の左右両側から左右側板が下向き屈曲された断面下向き開放のコ字型で、前記左右側板の下端縁に外向き片を備え、前記ミッションケースの後部に前記走行フレームの前部を外側から被せ、前記ミッションケースに前記左右側板を左右外側方から締結したものである。
【発明の効果】
【0010】
請求項1に記載の発明によれば、走行機体前部に動力部を配置し、走行機体後部に苗植付け装置を昇降可能に連結した乗用型田植機において、前記走行機体は、フロントアクスルケース及びミッションケースに、前後に長い下向き開放状の走行フレームにて、リヤアクスルケースを連結して構成されたものであるから、軽量、且つコンパクトに前記走行機体を構成できるものでありながら、前輪と後輪を支持するための前記走行機体を高剛性に形成できる。
【0011】
そして、請求項2に記載の発明によれば、前記走行フレームは、上面板の左右両側から左右側板が下向き屈曲された断面下向き開放のコ字型で、前記左右側板の下端縁に外向き片を備え、前記ミッションケースの後部に前記走行フレームの前部を外側から被せ、前記ミッションケースに前記左右側板を左右外側方から締結したものであるから、例えば前輪が支持される前記フロントアクスルケースと前記ミッションケースを合体させ、後輪が支持される前記リヤアクスルケースと前記走行フレームを合体させた後、前記ミッションケースと前記走行フレームを合体させることができ、走行機体の組付け作業性または分解作業性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明に係る乗用型田植機の側面図である。
【図2】乗用型田植機の平面図である。
【図3】走行機体の斜視図である。
【図4】第1実施形態のミッションケース、エンジン、フロントアクスルケース、走行ケース及びステアリングの斜視図である。
【図5】同じく平面図である。
【図6】第1実施形態のミッションケース及びエンジンの側面図である。
【図7】ミッションケースの一部の内部を切欠きして示す側面図である。
【図8】ミッションケースの一部の内部を切欠きして示す平面図である。
【図9】ミッションケースの内部機構を示す側面図である。
【図10】ミッションケースの内部機構を示す平面図である。
【図11】第1実施形態のミッションケースと走行ケースとリヤアクスルケースとの連結状態を示す平面図である。
【図12】第1実施形態のミッションケースと走行ケースとリヤアクスルケースとの連結状態を示す左側斜視図である。
【図13】同じく右側斜視図である。
【図14】同じく右側側面図である。
【図15】リヤアクスルケースの後面から見た図である。
【図16】第2実施形態のミッションケースと走行ケースとリヤアクスルケースとの連結状態を示す平面図である。
【図17】同じくミッションケースと走行ケースとの連結部を示す左側面図である。
【図18】同じく走行ケースとリヤアクスルケースとの連結部を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
次に、本発明の実施形態に付いて、図面を参照しながら説明する。図1は乗用型田植機の側面図、図2は平面図、図3は第1実施形態の走行機体の斜視図、図4はミッションケースと走行フレームとリヤアクスルケースとの連結状態を示す斜視図、図5は図4の平面図、図6はミッションケースに対するエンジンの組み付け部を示す側面図、図7〜図10は第1実施形態のミッションケースを示す図、図11〜図15はミッションケースと走行フレームとリヤアクスルケースとの連結状態を示す図、図16〜図18は第2実施形態のミッションケースと走行フレームとリヤアクスルケースとの連結状態を示す図である。
【0014】
図1〜図5に示すように、本実施形態の4条植え式の乗用型田植機における走行機体は、メインフレーム1aとサブフレーム1bとを有する。メインフレーム1aは、上面にエンジン21を固定し、且つフロントアクスルケース4が左右両側面に取付けられるミッションケース2と、リヤアクスルケース5とを前後長手の金属製の走行フレーム3にて連結して構成されている(図4及び図5参照)。サブフレーム1bは、矩形筒または丸筒状のフレーム部材が前記メインフレーム1aの左右両側に配置連結されてなる構成である(図2及び図3参照)。
【0015】
アルミ合金製等の前後方向に長い一体型ケース体からなるミッションケース2は走行機体の左右に分割された分割ケースを内部機構の収容にボルト締めして一体化したものである。ミッションケース2の前後方向中途部の左右両側面にはフロントアクスルケース4が突設され、走行フレーム3の後端部にはリヤアクスルケース5が取り付けられている。そして、フロントアクスルケース4の左右両端には前輪4aが、リヤアクスルケース5の左右両端には後輪5aがそれぞれ取付けられている(図1及び図2参照)。走行フレーム3の断面は開放状の下向きコ字型に形成されている。
【0016】
メインフレーム1aの後端には、上下リンクからなる平行リンク機構6を介して苗植付け装置7が昇降可能に連結されている。なお、苗植付け装置7は、従来から公知の構造、即ち、ミッションケース2から後向きに突出するPTO軸9から自在継手軸10を介して動力伝達される左右一対の植付け伝動ケース11と、上端が走行機体の後部に接近するように前傾配置された苗載台12と、各植付け伝動ケース11の下面に配置されたフロート13と、各植付け伝動ケース11の左右両側に取り付けられ、圃場面と苗載台12の下端との間を上下昇降しながら苗載台12上の苗マットから1株ずつに分割して植付けする植付爪付き植付機構14とからなる。そして、メインフレーム1aの後端に設けられた昇降用油圧シリンダ15は平行リンク機構6に関連して取付けられ、苗植付け装置7を大きく昇降動させることができる。
【0017】
また、メインフレーム1a及びサブフレーム1bを上から覆うよう配置されている合成樹脂製の車体カバー16は主としてサブフレーム1bに取付けられている。このサブフレーム1bの上には、サブフレーム1bから立設する座席支軸に座席体17が水平回動可能に装着されている。その前方には、フロントボンネット(エンジンフード)19が車体カバー16の上面に固定されて立設されている。フロントボンネット19の内部には、後述するミッションケース2の上面前端側から立設するステアリング下軸20、エンジン21及び燃料タンク22等が配置されている。そして、ステアリング下軸20に対して自在継手27を介してステアリング上軸23が連結されており、上端に丸ハンドル24が取付けられているステアリング上軸23が走行機体の前後方向に屈曲可能(チルト可能)に構成されている。ミッションケース2の上面の前部に立設し、且つステアリング下軸20の外周を囲む下コラム45の上端と、ステアリング上軸23の外周を囲む上コラム46との間にはチルト機構47及びその傾斜角度を複数段階において姿勢保持するための姿勢保持手段48が設けられている(図3〜図6参照)。
【0018】
また、フロントボンネット19の上面左右中央部はその上面側から前端までの間、切欠き形成された平面視略U字状の空間であり、この空間をステアリング上軸23と一体的に前後動する可動カバー体25とこれに上向き回動可能に連結された補助カバー体26とにより覆われている。
【0019】
ミッションケース2には、その前部内にステアリングのためのステアリング駆動機構28が内蔵され、中途部から後部内には、走行駆動系29とPTO駆動系30への動力伝達機構31とが内蔵されている(図7〜図10参照)。ミッションケース2は側面視において、その上面側の前部の高さが低く、中途部より後部にわたって高さが高くなるように、中途部に段部2aが形成されている(図7、図9参照)。この段部2aには、ミッションケース2の上面にて左右に跨いだ平坦なエンジン支持部材32の足部をボルト固着する(図6参照)。エンジン支持部材32には、エンジン21の基部(クランクケース部)21aを固定し、このエンジン21のピストンシリンダケース21b側を後上向きになるように傾斜させて配置する。なお、エンジン21を直立状にして固定しても良い。エンジン21の出力軸33とミッションケース2の前後方向の中途部一側面に突出した入力軸34とに、従来から公知のテンション式主クラッチ機構35a付きのベルト伝動機構であるプーリ33a,34a,ベルト35を設けて動力伝達し、入力軸34からミッションケース2内の動力伝達機構31に動力伝達する。
【0020】
動力伝達機構31には、入力軸34からの回転数を変速させる歯車式変速機構38を備える。歯車式変速機構38から走行ブレーキ37aを有する伝動軸37を介して差動機構39a付きのフロントアクスル軸39に動力伝達される一方、傘歯車37bを介して後輪への出力軸40に動力伝達される(図8)。従って、走行ブレーキ37aを作動させると、前輪4a及び後輪5aに制動がかかる。そして、フロントアクスルケース4の横長筒部4bの基部がミッションケース2の側面にボルト固着され、この横長筒部4b内に配置されたフロントアクスル軸39から、前輪4aの車軸に動力伝達される。他方、出力軸40はミッションケース2の右側面に後向きに突出され、出力軸40から自在継手を介して伝動軸41に伝達し、後部車輪への走行駆動系としてのリヤアクスル5に動力伝達される(図5、図7、図8、図10、図13及び図14参照)。
【0021】
他方、歯車式変速機構38からPTOクラッチ42を介してミッションケース2の後端から後向きに突出するPTO軸9とを備えている(図8〜図11参照)。
【0022】
走行フレーム3は上面板3aの左右両側から側板3bが下向き屈曲された断面下向き開放のコ字型で、側板3bの下端縁から外向きのヒレ片3c(外向き片)を備える(図4、図11〜図13参照)。そして、ミッションケース2の左右両側面のうち後部側に走行フレーム3の前部を外側から被せ、連結ボルト53にて左右両外側から水平方向にて走行フレーム3の両側板3bをミッションケース2の側面に締着連結する(図1、図3〜図5、図11〜図14参照)。また、走行フレーム3の上面板3aの後部側は、リヤアクスルケース5における中央ケース部5bの上部から上向きに突出する一対のブラケット部54に連結ボルト55にて締着連結されている(図11、図12及び図15参照)。さらに、走行フレーム3における左右両側のヒレ片3cは、中央ケース部5bの前部から前向きに突出する一対のブラケット部56に連結ボルト57にて締着連結されている(図11及び図12参照)。
【0023】
PTO軸9は上述した走行フレーム3の内部に配置され、走行フレーム3の後端であって中央ケース部5bより上方に取付けられた軸受部58に軸支されている(図11及び図15参照)。伝動軸41は走行フレーム3の右側面の外側に沿って延び、リヤアクスル5の中央ケース部5bの前面の軸に連結されている。
【0024】
左右前輪4aの操向方向を変更するピットマンアーム44a、コンロッド、タイロッドなどの舵取りリンク機構44はミッションケース2の前部のステアリング駆動機構28の下方に配置されている(図3、図4参照)。
【0025】
なお、上コラム46の一側方(実施形態では機体の左側)に、主クラッチレバー49とミッションケース2の歯車式変速機構38を前進2段、中立段及び後進1段に切替操作するための主変速レバー50が配置され、上コラム46の他側方(実施形態では機体の右側)に、苗植付け装置7を昇降するための油圧シリンダ15を駆動する昇降操作レバー51が配置され、これらのレバー49〜51は上コラム46と一体的に前後方向に姿勢が変更可能である。
【0026】
図16〜図18に示す第2実施形態では、歯車式変速機構38から動力伝達される後部車輪への走行駆動系としての出力軸40′がミッションケース2の一側面に突出され、歯車式変速機構38からPTOクラッチ(図示せず)を介してPTO軸9がミッションケース2の後端から後向きに突出されている。出力軸40′からリヤアクスルケース5の中央ケース部5bの前部で平行に延びる伝動軸59に動力伝達するチエン伝動機構60は、上述した走行フレーム3の内部に配置されている。チエン伝動機構60は出力軸40′及び伝動軸59に取付けられたスプロケット60a,60bとチェン60cとからなる。PTO軸9も走行フレーム3の内部に配置されている。なお、走行フレーム3とミッションケース2との連結構成は、第1実施形態と同じく、ミッションケース2の左右両側面のうち後部側に走行フレーム3の前部を外側から被せ、連結ボルト53にて左右両外側から水平方向にて走行フレーム3の両側板3bをミッションケース2の側面に締着連結する構成である(図16及び図17参照)。また、走行フレーム3の上面板3aの後部側は、リヤアクスルケース5における中央ケース部5bの上部から上向きに突出する一対のブラケット部54に連結ボルト55にて締着連結されている(図16及び図18参照)。さらに、走行フレーム3における左右両側のヒレ片3cは、中央ケース部5bの前部から前向きに突出する一対のブラケット部56に連結ボルト57にて締着連結されている(図16及び図18参照)。
【0027】
なお、図示しないが、前記第1実施形態のような後向きに延びる回転軸である出力軸41を走行フレーム3の内部に配置することもできる。
【0028】
上述のように、走行フレーム3は断面下向き開放のコ字型であるので、断面が角筒状などの下面板を有する閉塞形状に比べて、泥土の深い圃場を乗用型田植機が走行する時に、走行フレーム3が泥中に潜った状態になっても、泥押しを軽減でき、走行抵抗を少なくできる。また、走行フレーム3が断面下向き開放のコ字型であるので、軽量、且つコンパクトな構成でありながら、前輪4aと後輪5aとから受ける前後車軸間の走行機体の加重に対する曲げ剛性も高くできる。さらに、走行フレーム3の左右両側板3bの下端に外向きの略水平のヒレ片3cを備えることで、前記曲げ剛性をより大きくすることができる。
【0029】
そして、ミッションケース2と走行フレーム3との連結ボルト53を走行機体の左右両側面側から着脱可能に構成する一方、走行フレーム3とリヤアクスルケース5との連結ボルト55、57を走行機体の上面側から着脱可能に構成したので、ミッションケース2、走行フレーム3及びリヤアクスルケース5をそれぞれ単品で形成した場合の各部品の加工精度の如何に拘らず、走行機体のメインフレームの組み立て作業時の連結ボルト53、55、57の箇所での位置調節が可能となり、組み立て作業が容易になるという効果を奏する。
【0030】
ミッションケース2内の後部側に走行駆動系とPTO駆動系への動力伝達機構31を内蔵し、走行フレーム3内(下向き開放の内部)には、前記走行駆動系またはPTO駆動系のいずれか一方の伝達部材であるPTO軸9もしくは伝動軸41またはチエン伝動機構60を配置し、走行フレーム3の一側の外側に沿って他方の伝達部材を配置すれば、走行フレーム3の内部側に配置された前記伝達部材の上側及び左右両側を保護することができる。
【0031】
なお、ミッションケース2内の後部側に走行駆動系とPTO駆動系への動力伝達機構を内蔵し、走行フレーム3内には、前記走行駆動系及びPTO駆動系の両方の伝達部材(PTO軸9もしくは伝動軸41またはチエン伝動機構60)を配置すれば、これらすべての伝達部材を走行フレーム3によって保護することができる。
【符号の説明】
【0032】
2 ミッションケース
3 走行フレーム
3a 上面板
3b 側板
3c ヒレ片(外向き片)
4 フロントアクスルケース
5 リヤアクスルケース
7 苗植付け装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行機体前部に動力部を配置し、走行機体後部に苗植付け装置を昇降可能に連結した乗用型田植機において、
前記走行機体は、フロントアクスルケース及びミッションケースに、前後に長い下向き開放状の走行フレームにて、リヤアクスルケースを連結して構成されたことを特徴とする乗用型田植機。
【請求項2】
前記走行フレームは、上面板の左右両側から左右側板が下向き屈曲された断面下向き開放のコ字型で、前記左右側板の下端縁に外向き片を備え、前記ミッションケースの後部に前記走行フレームの前部を外側から被せ、前記ミッションケースに前記左右側板を左右外側方から締結したことを特徴とする請求項1に記載の乗用型田植機。
【請求項1】
走行機体前部に動力部を配置し、走行機体後部に苗植付け装置を昇降可能に連結した乗用型田植機において、
前記走行機体は、フロントアクスルケース及びミッションケースに、前後に長い下向き開放状の走行フレームにて、リヤアクスルケースを連結して構成されたことを特徴とする乗用型田植機。
【請求項2】
前記走行フレームは、上面板の左右両側から左右側板が下向き屈曲された断面下向き開放のコ字型で、前記左右側板の下端縁に外向き片を備え、前記ミッションケースの後部に前記走行フレームの前部を外側から被せ、前記ミッションケースに前記左右側板を左右外側方から締結したことを特徴とする請求項1に記載の乗用型田植機。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【公開番号】特開2011−19533(P2011−19533A)
【公開日】平成23年2月3日(2011.2.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−233365(P2010−233365)
【出願日】平成22年10月18日(2010.10.18)
【分割の表示】特願2005−154137(P2005−154137)の分割
【原出願日】平成17年5月26日(2005.5.26)
【出願人】(000006781)ヤンマー株式会社 (3,810)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年2月3日(2011.2.3)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年10月18日(2010.10.18)
【分割の表示】特願2005−154137(P2005−154137)の分割
【原出願日】平成17年5月26日(2005.5.26)
【出願人】(000006781)ヤンマー株式会社 (3,810)
【Fターム(参考)】
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