説明

乾式脱硫器

【課題】 挿脱自在構造で水封状態に収容したカートリッジ容器を水平複数段または縦形複数段に分割形成し、脱硫剤交換の作業性向上と作業場所の制約に対処した脱硫器を提供する。
【解決手段】 脱硫器外殻1の内部下方に充填材6を固定支持し、脱硫剤5を充填した挿脱自在構造の複数分割したカートリッジ容器2であって、該カートリッジ容器2は上記脱硫器外殻1の内部上方から挿脱自在に収容、交換するように複数の水平割り分割容器2A〜2Bに形成するか又は複数の縦割り分割容器14A〜14Dに形成し、かつこれらの各分割容器に吊上げ下し手段を設けたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、挿脱自在構造のカートリッジ容器を備えた乾式脱硫器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来一般の乾式脱硫器は、図11に示すように、筒体状の脱硫器外殻31の内部の下方の床板32上に、砕石などからなる支持材33を充填し、この支持材33の上に排ガス中の硫化水素等を除去する脱硫剤34が充填されている。
この脱硫器外殻31の内部の脱硫剤34及び支持材33を取替える際には、脱硫器内部の残留ガスを窒素ガスで置換し換気と脱臭を行った後、以下図示を省略するが、安全性を確認し、バキューム車を用いて脱硫剤を吸引し、さらに作業者が中に入って残存脱硫剤を手作業で掻き出している。その後、新たな脱硫剤を吊り入れ、作業者が中に入って充填作業をしていた。
【0003】
図12は、上記脱硫剤(34)の掻き出しと充填を作業者が行わなくて済むように、カートリッジ容器ごと脱硫剤を取出し交換するようにした技術を示す。
この脱硫器は、脱硫剤25を充填したカートリッジ容器22を脱硫器外殻21内に収容しスカート状の下端縁23を張出部材24に液封状態に支持した構造である。
【0004】
従来例として、特許文献1の発明技術には、特開昭62−210037号公報に開示されている「ガス反応槽」がある。その概要は、触媒を格納するハウジングの内部に設けた支持梁上へ複数の触媒載置パレットを載置し、さらに蓋体にスカート部を設け、このスカート部をハウジング上部に設けた水封器に嵌合したものである。
【0005】
また、特許文献2の発明技術には、実開平6−7831号公報に開示されている「バケット型反応装置」がある。その概要は、反応塔の側壁にバケットを支える受け板を設置し、この受け板に水封機構を配置して固定保持したものである。
【0006】
また、特許文献3の発明技術には、特開2002−136833号公報に開示されている「脱臭装置」がある。その概要は、脱臭塔にミスト除去部と除湿部、脱臭部を具備した構造である。
【0007】
さらに、特許文献4の発明技術には、特開2007−29934号公報に開示されている「乾式脱硫器及びその脱硫剤の交換方法」がある。その概要は、脱硫剤を充填したカートリッジ容器を脱硫器外殻内に挿脱自在かつ液封状態に収容したものである。

【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開昭62−210037号公報
【特許文献2】実開平6−7831号公報
【特許文献3】特開2002−136833号公報
【特許文献4】特開2007−29934号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
図11に示す従来一般の乾式脱硫器は、この脱硫器外殻31内の脱硫剤34及びその下部の支持材33を取替える際には、換気ファンと脱臭器などの仮設機材やダンプ車やバキューム車などの大掛かりな取替え設備が必要であった。また、廃脱硫剤による発熱発火防止、粉塵の発生防止のために大量の冷却洗浄水の散水が必要であった。さらに、脱硫器外殻31内に作業者が入って脱硫剤を交換するため、酸素不足防止のための空気供給、作業者の防塵マスクや空気呼吸器、安全監視人などが不可欠となり、廃脱硫剤を交換するのに相当な労力と安全対策を必要とした。
【0010】
また、図12に示すカートリッジ容器22全体を取出して脱硫剤25を一度に交換する技術は、カートリッジ容器22が大型かつ重量が過大となって作業が大掛かりとなり、さらに設置場所や作業場所に広さや高さなどの制約が生じる場合があった。
【0011】
特許文献1の特開昭62−210037号公報「ガス反応槽」の発明は、支持梁の構造が複雑であって、パレット交換時の出し入れが大変で、さらに上部の水封器に嵌合した蓋体が不安定となった。
【0012】
また、特許文献2の実開平6−7831号公報「バケット型反応装置」の発明は、水封設置したバケット内の処理剤を作業効率よく交換できるが、大型の装置では交換作業が大変であった。
【0013】
また、特許文献3の特開2002−136833号公報「脱臭装置」発明は、脱臭塔内のミスト除去部や脱臭部を作業性良く交換する構造ではなかった。
【0014】
さらに、特許文献4の特開2007−29934号公報「乾式脱硫器及びその脱硫剤の交換方法」の発明に開示されているカートリッジ容器は、大形で重量が過大となるため、設置場所や作業場所に制約が生じることがあり、吊り上げ設備が大形化し吊り代が大きくなって交換作業も大変となる場合があった。さらに吊り上げ荷重の大小によって、クレーンの設置許可申請やクレーン作業免許の取得、玉掛け作業の特別教育が必要となった。
【0015】
この発明の目的は、上述のような従来技術が有する問題点に鑑みてなされたもので、挿脱自在構造で水封状態に収容したカートリッジ容器を水平複数段または縦形複数段に分割形成し、脱硫剤交換の作業性向上と作業場所の制約に対処した脱硫器を提供するものである。

【課題を解決するための手段】
【0016】
請求項1に係る発明の乾式脱硫器は、脱硫器外殻の内部下方に充填材を固定支持し、脱硫剤を充填した挿脱自在構造の複数分割したカートリッジ容器であって、該カートリッジ容器は上記脱硫器外殻の内部上方から挿脱自在に収容、交換するように複数の水平割り分割容器に形成するか又は複数の縦割り分割容器に形成し、かつこれらの各分割容器に吊上げ下し手段を設けたことを特徴とする。
【0017】
請求項2に係る発明の乾式脱硫器は、上記複数の水平割り分割容器を上記脱硫器外殻の内部に収容した各分割容器同士は相互に弾力密封状態に積層し、該分割容器の積層箇所近傍の脱硫器外殻位置にハンドホールをそれぞれ設け、該脱硫器外殻内の上下シールポットにて密封状態に形成したことを特徴とする。
【0018】
請求項3に係る発明の乾式脱硫器は、上記複数の縦割り分割容器の下部縁を上記脱硫器外殻内部の周壁および底壁に設けたシールポットに密封状態に支持させたことを特徴とする。

【発明の効果】
【0019】
請求項1に係る発明の乾式脱硫器は、脱硫器外殻の内部下方に充填材を固定支持し、脱硫剤を充填した挿脱自在構造の複数分割したカートリッジ容器であって、該カートリッジ容器は上記脱硫器外殻の内部上方から挿脱自在に収容、交換するように複数の水平割り分割容器に形成するか又は複数の縦割り分割容器に形成し、かつこれらの各分割容器に吊上げ下し手段を設けたので、各分割容器の小形化と軽量化が図れるため、吊り上げ設備や運搬設備を小さくすることができ、さらに吊り上げ荷重及び吊り代を小さくし設置場所および作業場所に対応して取扱いの作業性を向上させることができる。
【0020】
請求項2に係る発明の乾式脱硫器は、上記複数の水平割り分割容器を上記脱硫器外殻の内部に収容した各分割容器同士は相互に弾力密封状態に積層し、該分割容器の積層箇所近傍の脱硫器外殻位置にハンドホールをそれぞれ設け、該脱硫器外殻内の上下シールポットにて密封状態に形成したので、ハンドホールから分割容器積層部のシール性を点検することができ、また分割容器交換時には手を差入れて吊り具の設置解除を行うことができる。また、上下液封部からのガスのショートパスを防止することができる。
【0021】
請求項3に係る発明の乾式脱硫器は、上記複数の縦割り分割容器の下部縁を上記脱硫器外殻内部の周壁および底壁に設けたシールポットに密封状態に支持させたので、設備の平面積を広く高さを低くして吊り上げ荷重及び吊り代を小さくすることができ、分割容器ごと液封によるガスのシール性を確保することができる。

【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】この発明に係る第1実施形態例の複数水平分割円筒形カートリッジ容器を収容した乾式脱硫器の側断面説明図である。
【図2】図1のハンドホール近傍の部分拡大説明図である。
【図3】図1の複数水平分割円筒形カートリッジ容器の側断面説明図である。
【図4】図3の複数水平分割円筒形カートリッジ容器の最上段分割容器の側断面説明図である。
【図5】図3の複数水平分割円筒形カートリッジ容器の中段から下段の分割容器の側断面説明図である。
【図6】図3の複数水平分割円筒形カートリッジ容器の最下部支持台の側断面説明図である。
【図7】この発明に係る第2実施形態例の複数縦割り円筒形カートリッジ容器を収容した乾式脱硫器の側断面説明図である。
【図8】図7の複数縦割り円筒形カートリッジ容器の側断面説明図である。
【図9】図8の平面説明図である。
【図10】縦割り円筒形カートリッジ容器の分割容器を示す斜視説明図である。
【図11】従来一般の乾式脱硫器を示す断面説明図である。
【図12】従来の円筒形カートリッジ容器を示す断面説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
この発明に係る乾式脱硫器の構造を、図1乃至図10に基づいて説明する。
図1は、この発明に係る第1実施形態例の複数水平分割円筒形カートリッジ容器を収容した乾式脱硫器で、図2はハンドホール部近傍を示す。図3は複数水平分割円筒形カートリッジ容器の側断面で、図4は最上部分割容器、図5は中間部分割容器、図6は最下部支持台をそれぞれ示す。
図7は、この発明に係る第2実施形態例の複数縦割り円筒形カートリッジ容器を収容した乾式脱硫器を示す。図8は複数縦割り円筒形カートリッジ容器の側断面を示し、図9はその平面説明図である。図10は、縦割り円筒形カートリッジ容器の分割容器を示す。
このように、カートリッジ容器を水平割り又は縦割りの複数分割容器に形成し、かつこれらの各分割容器に吊上げ下し手段を設けることによって、各分割容器の小形軽量化が図れるため、吊り上げ設備や運搬設備を小さくすることができ、さらに吊り上げ荷重及び吊り代を小さくして、設置場所および作業場所に対応して取扱いの作業性を向上させることができる。
【0024】
この複数縦割り円筒形カートリッジ容器は、脱硫設備の設置場所や作業場所に制約が生じる場合に適用し、吊り上げ荷重の低減と吊り代の縮小によって脱硫剤の交換作業も軽減でき、ホイストや小形クレーンなどを用いて吊り作業を簡素化することができる。さらにクレーンの設置許可申請やクレーン作業免許の取得、玉掛け作業の特別教育が必要最小となる。そして、クレーン運転や玉掛業務について、吊り上げ荷重、0.5トン未満、1.5トン未満、3トン未満などに区分されているクレーン等安全規則に適用して、運転士免許取得や技能講習を適応させ安全作業を行うことができる。
【0025】
第1実施形態例の複数水平分割円筒形カートリッジ容器を収容した乾式脱硫器は、図1に示すように、脱硫器外殻1の下方側面にガス入口、上部蓋板の中央にガス出口、さらに下方側面に側マンホールを設ける。この蓋板には円筒形のスカート8を設け、さらに吊り上げて開口するための吊り金具を設けている。脱硫器外殻1の内部下方で側マンホールの下部に床板を設け、この床板の上に充填材6を充填し固定支持する。この充填材6は、排ガスが冷却された際に生じる凝結水のミストを分離除去するものである。
脱硫器外殻1の内部に脱硫剤5を充填した円筒形のカートリッジ容器2を着脱自在に収容する。この脱硫器外殻1の内部には張出部材からなるシールポット4を設け、このシールポット4内に円筒形のカートリッジ容器2のスカート状の円筒下部縁3を液封状態に挿入して荷重を支持する。
【0026】
さらに図1に示すように、分割容器2A,2Bの積層箇所近傍の脱硫器外殻1外周に沿った複数位置、例えば3から4箇所にハンドホール7を設ける。
図2の部分拡大説明図に示すように、分割容器2A,2Bの交換時にハンドホール7から手を差入れてワイヤ、吊り具及び転倒用軸などの吊上げ手段及び吊下げ手段の取付けや取外しを行う。また、このハンドホール7から中を覗いて分割容器2A,2Bの積層箇所の点検を行う。このように、脱硫器外殻1外周の適当な箇所にハンドホール7を設けることにより、作業者が脱硫器の中に入らず安全に保守点検や交換作業を行うことができる。
【0027】
図3に示すように、上記円筒形のカートリッジ容器2は、最上段の分割容器2Aと、中段の分割容器B1、B2と、最下段の分割容器B3とで水平割りの複数段に形成し、最下部にスカート状の支持台2Cを設ける。
また、最上段分割容器2Aには内側に張出した上部シールポット9を設け、このシールポット9内に蓋板下部の円筒形スカート部8を挿入し液封状態に形成する。
上記シールポット4、9は円周方向に沿った溝状の支承部に形成し、この溝状の支承部の中には、水や油などの液体を入れて液位を保ち液封状態を維持する。
下部のシールポット4は、液封を保持することにより、脱硫剤5を通過する排ガスが脱硫剤5を通過せずに、カートリッジ容器2の外周側の隙間からショートパスすることを防止し優れたシール効果が得られる。また上部のシールポット9は、使用中に脱硫剤5が劣化し目詰まりしたときや各段の分割容器2A、2B、2C積層間から漏洩ガスが生じた際に上部から排出されないように制限している。
【0028】
図4に示すように、複数段水平に分割した最上部分割容器2Aは、円筒の下部の受骨10の上に円板状で通気構造の受床11を設け、この受床11の上に脱硫剤5を充填している。この最上部分割容器2Aの上部には内側に張出した上部シールポット9を設け、下部にはフランジ12を設け、下段の分割容器との間にテフロン(登録商標)など弾力性を有するシートパッキン13を介装して密封状態を得るようにする。
【0029】
図5に示すように、複数段水平分割した中間部分割容器2Bは、円筒の下部の受骨10の上に円板状で通気構造の受床11を設け、この受床11の上に脱硫剤5を充填している。この中間部分割容器2Bの上部および下部にフランジ12を設け、上下段の分割容器との間にゴム材など弾力性を有するシートパッキン13、13を介装して密封状態を得る。
【0030】
図6は、複数水平分割円筒形カートリッジ容器の最下段の分割容器2Bの下に設置する支持台2Cを示す。
この支持台2Cの下部はスカート状の円筒下部縁3に形成し、上部にはフランジ12を設け、上部の最下段の分割容器2Bとの間にシートパッキン13を介装して接続する。
【0031】
上記のように、複数水平分割し積層する円筒形カートリッジ容器2の各段分割容器の接続は、固着することなく重力で加圧した線状接触で支承し弾力圧が働くため、漏れることなく有臭ガスや有害ガスのショートパスを防ぐ。
【0032】
なお、複数水平分割し積層する各段には図示を一部省略するが、吊り具及び転倒用軸などの吊上げ下し手段を設ける。複数分割した各段分割容器内部の脱硫剤の交換作業は、軽量化によって簡単かつ短時間に行うことが可能となる。
【0033】
第2実施形態例の複数縦割り円筒形カートリッジ容器を収容した乾式脱硫器は、図7に示すように、脱硫器外殻1の下方側面にガス入口、上方側面にガス出口、さらに下方側面に側マンホールを設ける。上部の蓋板には吊り上げて開口するための吊り金具を設けている。脱硫器外殻1の内部下方で側マンホールの下部に床板を設け、この床板の上に充填材6を充填し固定支持する。この充填材6は、排ガスが冷却された際に生じる凝結水のミストを分離除去するものである。
脱硫器外殻1の内部に脱硫剤5を充填した円筒形のカートリッジ容器2を着脱自在に収容する。この円筒形のカートリッジ容器2は垂直方向に縦割りして複数の分割容器14に形成し、平面積を広く高さは低くして吊り上げ荷重及び吊り代を小さくする。
各複数の分割容器14の下部は、スカート状の下部縁15に形成し、また脱硫器外殻1の内壁および底壁にシールポット16を設け、このシールポット16内に上記複数分割容器14のスカート状の下部縁15を液封状態に挿入して荷重を支持する。
【0034】
上記シールポット16は円周方向および直径方向に設けた溝状の支承部に形成し、この溝状の支承部の中には、水や油などの液体を入れて液位を保ち液封状態を維持する。このように、分割容器14ごとスカート状の下部縁15の液封を保持することにより、脱硫剤5を通過する排ガスが脱硫剤5を通過せずにショートパスすることを防止し優れたシール性を確保することができる。
【0035】
図8に示すように、複数縦割りにした各分割容器14には、下部の受骨10の上に通気構造の受床11を設け、この受床11の上に脱硫剤5を充填する。さらに吊り上げ易いように内側に少し傾斜させた吊り具を上端部に設け、円滑に抜き出し易いように外周側に少し突出させたガイドを周壁部に設け、吊り上げによって脱硫器外殻1から各分割容器14を円滑に抜き出せるように形成する。また、各分割容器14の上部には転倒用軸を設け、さらに下部には底上げ用フックを設ける。
【0036】
図9は複数縦割り各分割容器14の平面図で、直交する4分割の分割容器14A、14B、14C、14Dに形成した場合を示す。
この分割数は、カートリッジ容器の大きさと重量に対応して2、3、6などの複数とする。また、適切な箇所に吊り具やガイド、転倒用軸や底上げ用フックなどの吊上げ下し手段を設ける。
【0037】
図10は、上記縦割りした各分割容器14を示す。分割容器14の下部の受骨10の上に通気構造の受床11を設け、この受床11の上に脱硫剤5を充填している。また、図示を省略するが、ガイドや底上げ用フックなどの吊上げ下し手段を設ける。
このように縦割りした分割容器14は、設備の平面積を広く高さを低くして吊り上げ荷重及び吊り代を小さくすることができ、軽量化と高さを低くしているため、内部の脱硫剤5の交換作業を簡単かつ短時間に行うことが可能となる。

【産業上の利用可能性】
【0038】
この発明に係る複数分割形成カートリッジ容器は、乾式脱硫器に限らず、触媒などを充填した大型の反応装置などにおいても、触媒の交換を簡単かつ安全に行うことができるため、種々の反応装置等に適用することができる。

【符号の説明】
【0039】
1脱硫器外殻
2カートリッジ容器
2A,2B分割容器
2C支持台
3スカート部材
4シールポット
5脱硫剤
6充填材
7ハンドホール
8スカート部材
9シールポット
10受骨
11受板
12フランジ
13シートパッキン
14,14A,14B,14C,14D分割容器
15下端縁
16シールポット

21脱硫器外殻
22カートリッジ容器
23下端縁
24張出部材
25脱硫剤

31脱硫器外殻
32床板
33支持材
34脱硫剤


【特許請求の範囲】
【請求項1】
脱硫器外殻の内部下方に充填材を固定支持し、脱硫剤を充填した挿脱自在構造の複数分割したカートリッジ容器であって、該カートリッジ容器は上記脱硫器外殻の内部上方から挿脱自在に収容、交換するように複数の水平割り分割容器に形成するか又は複数の縦割り分割容器に形成し、かつこれらの各分割容器に吊上げ下し手段を設けたことを特徴とする乾式脱硫器。
【請求項2】
上記複数の水平割り分割容器を上記脱硫器外殻の内部に収容した各分割容器同士は相互に弾力密封状態に積層し、該分割容器の積層箇所近傍の脱硫器外殻位置にハンドホールをそれぞれ設け、該脱硫器外殻内の上下シールポットにて密封状態に形成したことを特徴とする請求項1記載の乾式脱硫器。
【請求項3】
上記複数の縦割り分割容器の下部縁を上記脱硫器外殻内部の周壁および底壁に設けたシールポットに密封状態に支持させたことを特徴とする請求項1記載の乾式脱硫器。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−157813(P2012−157813A)
【公開日】平成24年8月23日(2012.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−18845(P2011−18845)
【出願日】平成23年1月31日(2011.1.31)
【出願人】(000147729)株式会社石井鐵工所 (67)
【Fターム(参考)】