説明

乾燥したそして細菌類に対応した綺麗な圧縮空気の製造装置および製造方法

【課題】 装置をばらばらに運搬する不便さや、このような装置を都会地で開業している歯科病院に設置しようとした場合には狭い部屋に収納する場合が多く、設置する機器の数から、結果として必要最小限の構成となり、本来必要とすべき除菌やドレン水の処理を省略する傾向にあり、更に装置の運搬や、設置に際して多少の配慮は成されていたが、細菌類を除去したり殺菌したり抗菌する細菌類に対応する配慮は成されていなかった。
【解決手段】 空気圧縮機10と冷凍式エアードライヤ30の収納物を箱や枠や板の中の一点または複数点を使用することで一体に構成したパッケージ型冷凍式エアードライヤ搭載形エアーコンプレッサ1と接続している圧縮空気吐出配管35、161、162、163、164の途中に、エアーフィルター50と細菌類を除去したり殺菌したり抗菌することの一部または全部に対応した細菌類対応フィルター60を記載の順に位置させた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、乾燥したそして細菌類に対応した綺麗な圧縮空気の製造装置および製造方法に関する技術であって、更に詳細に述べると、空気圧縮機と冷凍式エアードライヤの収納物を箱や枠や板の中の一点または複数点を使用することで一体に構成したパッケージ型冷凍式エアードライヤ搭載形エアーコンプレッサと接続している圧縮空気吐出配管の途中に、エアーフィルターと細菌類を除去したり殺菌したり抗菌することの一部または全部に対応した細菌類対応フィルターを記載の順に位置させた技術について述べたものであり、空気圧縮機と冷凍式エアードライヤを一体にしたことを中心にして、人体に有害な物質である、各種の細菌やマイコプラズマやリケッチャやクラジミアやウイルス等(以下、細菌類と称す)を除去したり殺菌したり抗菌することの一部または全部に対応した菌対応フィルターを位置させたことによって、装置の運搬や、装置を設置する際にその場所が狭いという事に配慮しながら、乾燥したそして細菌類に対応した綺麗な圧縮空気の製造する技術に関して述べたものである。
【背景技術】
【0002】
従来、乾燥したそして細菌類に対応した綺麗な圧縮空気の製造装置および製造方法に関係する技術としては、空気圧縮機で作り出された圧縮空気中の細菌類を、除菌装置を構成しているメンブランフィルターで除菌する技術や(例えば、特許文献1参照)、空気圧縮装置で圧縮を製造するその上流側または下流側のいずれか一方の片側または両側の部分で、除菌と殺菌の両方の処理を必ず行う技術や(例えば、特許文献2参照)、単一の電源によって作動が行なわれるパッケージ型冷凍式エアードライヤによって乾燥した圧縮空気を作り出す技術(例えば、特許文献3参照)が見られる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
先ず、乾燥したそして細菌類に対応した綺麗な圧縮空気の製造装置および製造方法に類似している、従来のコンプレッサーに於ける除菌装置について、特許文献1によって説明する。
【0004】
この場合、特許文献1に於いて、コンプレッサーの圧縮空気の吐出配管1中に、メンブランフィルター16を有する除菌器4を配したコンプレッサーに於ける除菌装置に於いて、上記吐出配管1の除菌器4より上流に圧縮空気中に含まれる水分を除去する冷凍式エアードライヤー2を配し、その下流に上記冷凍式エアードライヤー2で除去出来なかった水分を外部へ除去できるドレントラップ8を有する防塵用フィルター器3を配設し、その下流に上記防塵用フィルター器3の自動ドレントラップ8で除去出来なかった水分を外部へ除去できるドレントラップ19を有する除菌器4を設け、上記冷凍式エアードライヤー2、防塵用フィルター器3のドレントラップ8、除菌器4のドレントラップ19の順序で段々に水分を除去した圧縮空気をメンブランフィルター16に通過せしめて除菌するようにした技術が示されている。
【特許文献1】特開昭61−157320
【0005】
次に、乾燥したそして細菌類に対応した綺麗な圧縮空気の製造装置および製造方法に類似している、従来の無菌圧縮空気の製造方法および製造装置について、特許文献2によって説明する。
【0006】
この場合、特許文献2に於いて、除塵装置40と除菌装置30と殺菌装置20と空気圧縮装置10とから構成される無菌圧縮空気の製造装置において、最上流の前記除塵装置40と前記空気圧縮装置10との間に、前記除菌装置30と前記殺菌装置20とを配設し、除菌と殺菌両方の処理を必ず行うように構成した技術が示されている。
【特許文献2】特開平10−24094
【0007】
更に、乾燥したそして細菌類に対応した綺麗な圧縮空気の製造装置および製造方法に類似している、従来の圧縮空気より発生したドレン水の処理方法および処理装置について、特許文献3によって説明する。
【0008】
この場合、特許文献3に於いて、単一の電源によって作動が行なわれるパッケージ型冷凍式エアードライヤ搭載形エアーコンプレッサー1を構成しているエアータンク14と冷凍式エアードライヤ30で圧縮空気から発生したドレン水の処理方法に於いて、前記エアータンク14からのドレン水D1を冷却していない圧縮空気と共に電磁式ドレントラップ40で送り出し、その下流で前記冷凍式エアードライヤ30からのドレン水D2をドレントラップ50によって合流させる技術が示されている。
【特許文献3】特開2010−270743
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、このような乾燥したそして細菌類に対応した綺麗な圧縮空気の製造装置および製造方法に類似している、従来のコンプレッサーに於ける除菌装置や、無菌圧縮空気の製造方法および製造装置や、圧縮空気より発生したドレン水の処理方法および処理装置に関しては、以下に示すような課題があった。
【0010】
先ず、空気圧縮機で作り出された圧縮空気中の細菌類を、除菌装置を構成しているメンブランフィルターで除菌する技術では、装置全体の構成としては除菌を配慮したものとなっているが、装置をばらばらに運搬する不便さや、このような装置を都会地で開業している歯科病院に設置しようとした場合には狭い部屋に収納する場合が多く、設置する機器の数から、結果として必要最小限の構成となり、本来必要とすべき除菌やドレン水の処理を省略する傾向にあった。
【0011】
一方、空気圧縮装置で圧縮を製造するその上流側または下流側の一方の片側または両側の部分で、除菌と殺菌の両方の処理を必ず行う技術でも、装置全体の構成としては除菌を配慮したものとなっているが、装置をばらばらに運搬する不便さや、このような装置を都会地で開業している歯科病院に設置しようとした場合には狭い部屋に収納する場合が多く、設置する機器の数から、結果として必要最小限の構成となり、本来必要とすべき除菌やドレン水の処理を省略する傾向にあった。
【0012】
更に、単一の電源によって作動が行なわれるパッケージ型冷凍式エアードライヤによって乾燥した圧縮空気を作り出す技術では、装置の運搬や、設置に際して多少の配慮は成されていたが、細菌類を除去したり殺菌したり抗菌する細菌類に対応する配慮は成されていなかった。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明は、空気圧縮機と冷凍式エアードライヤの収納物を箱や枠や板の中の一点または複数点を使用することで一体に構成したパッケージ型冷凍式エアードライヤ搭載形エアーコンプレッサと接続している圧縮空気吐出配管の途中に、エアーフィルターと細菌類を除去したり殺菌したり抗菌することの一部または全部に対応した細菌類対応フィルターを記載の順に位置させたことを特徴とし、更には、前記パッケージ型冷凍式エアードライヤ搭載形エアーコンプレッサの収納物である前記空気圧縮機と前記冷凍式エアードライヤに、前記エアーフィルターと前記細菌類対応フィルターを、箱や枠や板の中の一点または複数点を使用することで一体に構成してパッケージ型冷凍式エアードライヤ搭載形エアーコンプレッサAとしたことを特徴とし、更には、前記パッケージ型冷凍式エアードライヤ搭載形エアーコンプレッサAの収納物である前記空気圧縮機と前記冷凍式エアードライヤと前記エアーフィルターと前記細菌類対応フィルターに、前記冷凍式エアードライヤの下部に接続しているドレン水配管の途中にドレントラップを位置させて、箱や枠や板の中の一点または複数点を使用することで一体に構成してパッケージ型冷凍式エアードライヤ搭載形エアーコンプレッサBとしたことを特徴とし、更には、前記パッケージ型冷凍式エアードライヤ搭載形エアーコンプレッサBの収納物である前記空気圧縮機と前記冷凍式エアードライヤと前記エアーフィルターと前記細菌類対応フィルターと前記ドレントラップに、前記エアーフィルターと前記細菌類対応フィルターの下部に接続しているドレン水配管の途中に各々ドレントラップを位置させて、箱や枠や板の中の一点または複数点を使用することで一体に構成してパッケージ型冷凍式エアードライヤ搭載形エアーコンプレッサCとしたことを特徴とし、更には、前記空気圧縮機は給油式であり、前記パッケージ型冷凍式エアードライヤ搭載形エアーコンプレッサCの収納物である前記空気圧縮機と前記冷凍式エアードライヤと前記エアーフィルターと前記細菌類対応フィルターと三つの前記ドレントラップに、全ての前記ドレントラップに接続したドレン水処理装置を、箱や枠や板の中の一点または複数点を使用することで一体に構成してパッケージ型冷凍式エアードライヤ搭載形エアーコンプレッサDとしたことを特徴とし、更には、前記パッケージ型冷凍式エアードライヤ搭載形エアーコンプレッサDの収納物である前記空気圧縮機と前記冷凍式エアードライヤと前記エアーフィルターと前記細菌類対応フィルターと三つの前記ドレントラップと前記ドレン水処理装置に、前記空気圧縮機を構成しているエアータンクの下部に接続しているドレン水配管の途中にドレントラップを位置させて前記ドレン水処理装置に接続し、箱や枠や板の中の一点または複数点を使用することで一体に構成してパッケージ型冷凍式エアードライヤ搭載形エアーコンプレッサEとしたことを特徴とすることによって、上記課題を解決したのである。
【0014】
また、本発明は、空気圧縮機と冷凍式エアードライヤの収納物を箱や枠や板の中の一点または複数点を使用することで一体に構成したパッケージ型冷凍式エアードライヤ搭載形エアーコンプレッサと接続している圧縮空気吐出配管の途中に、エアーフィルターと細菌類を除去したり殺菌したり抗菌することの一部または全部に対応した細菌類対応フィルターを記載の順に位置させたことを特徴とすることによって、上記課題を解決したのである。
【発明の効果】
【0015】
以上の説明から明らかなように、本発明によって、以下に示すような効果をあげることが出来る。
【0016】
第一に、空気圧縮機と冷凍式エアードライヤの収納物を箱や枠や板の中の一点または複数点を使用することで一体に構成したパッケージ型冷凍式エアードライヤ搭載形エアーコンプレッサと接続している圧縮空気吐出配管の途中に、エアーフィルターと細菌類を除去したり殺菌したり抗菌することの一部または全部に対応した細菌類対応フィルターを記載の順に位置させたことで、装置全体の主要な機器であり、比較的床面積の占める割合の大きい空気圧縮機と冷凍式エアードライヤの両者を上下に一体にしてコンパクトに構成することで、装置の運搬が容易になり、都会地の狭い部屋での設置に際しても、乾燥したそして細菌類に対応した綺麗な圧縮空気の製造を容易にすると同時に、ドレン水を清浄水にすることを可能にした。
【0017】
第二に、パッケージ型冷凍式エアードライヤ搭載形エアーコンプレッサの収納物である空気圧縮機と冷凍式エアードライヤに、エアーフィルターと細菌類対応フィルターを、箱や枠や板の中の一点または複数点を使用することで一体に構成してパッケージ型冷凍式エアードライヤ搭載形エアーコンプレッサAとしたことで、装置全体の主要な目的である細菌類に対応する細菌類に対応フィルターも一体に構成することで、細菌類対応フィルターを装置に組み込むことを必然的なものとした。
【0018】
第三に、パッケージ型冷凍式エアードライヤ搭載形エアーコンプレッサAの収納物である空気圧縮機と冷凍式エアードライヤとエアーフィルターと細菌類対応フィルターに、冷凍式エアードライヤの下部に接続しているドレン水配管の途中にドレントラップを位置させて、箱や枠や板の中の一点または複数点を使用することで一体に構成してパッケージ型冷凍式エアードライヤ搭載形エアーコンプレッサBとしたことで、特にドレン水の発生が多い冷凍式エアードライヤに於いてはドレントラップも一体に組み込むことで、自動的にドレン水を排出することを必然的なものとした。
【0019】
第四に、パッケージ型冷凍式エアードライヤ搭載形エアーコンプレッサBの収納物である空気圧縮機と冷凍式エアードライヤとエアーフィルターと細菌類対応フィルターとドレントラップに、エアーフィルターと細菌類対応フィルターの下部に接続しているドレン水配管の途中に各々ドレントラップを位置させて、箱や枠や板の中の一点または複数点を使用することで一体に構成してパッケージ型冷凍式エアードライヤ搭載形エアーコンプレッサCとしたことで、各フィルターの下部にドレントラップも一体に組み込むことで、性能を持続させる事を必然的なものとした。
【0020】
第五に、空気圧縮機は給油式であり、パッケージ型冷凍式エアードライヤ搭載形エアーコンプレッサCの収納物である空気圧縮機と冷凍式エアードライヤとエアーフィルターと細菌類対応フィルターと三つのドレントラップに、全てのドレントラップに接続したドレン水処理装置を、箱や枠や板の中の一点または複数点を使用することで一体に構成してパッケージ型冷凍式エアードライヤ搭載形エアーコンプレッサDとしたことで、ドレン水処理装置も一体にすることで、そのまま排出しては問題のあるドレン水を清浄水にする事を必然的なものとした。
【0021】
第六に、パッケージ型冷凍式エアードライヤ搭載形エアーコンプレッサDの収納物である空気圧縮機と冷凍式エアードライヤとエアーフィルターと細菌類対応フィルターと三つのドレントラップとドレン水処理装置に、空気圧縮機を構成しているエアータンクの下部に接続しているドレン水配管の途中にドレントラップを位置させてドレン水処理装置に接続し、箱や枠や板の中の一点または複数点を使用することで一体に構成してパッケージ型冷凍式エアードライヤ搭載形エアーコンプレッサEとしたことで、比較的ドレン水の発生の多いドレントラップも一体に組み込むことで、自動的にドレン水を排出することを必然的なものとした。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】 本願発明の全体を示した図
【図2】 本願発明の別の一つ目の全体を示した図
【図3】 本願発明の別の二つ目の全体を示した図
【図4】 本願発明の別の三つ目の全体を示した図
【図5】 本願発明の別の四つ目の全体を示した図
【図6】 本願発明の別の五つ目の全体を示した図
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施の形態を図面と共に詳細に説明する。
ここで、図1は、本願発明の全体を示した図であり、図2は、本願発明の別の一つ目の全体を示した図であり、図3は、本願発明の別の二つ目の全体を示した図であり、図4は、本願発明の別の三つ目の全体を示した図であり、図5は、本願発明の別の四つ目の全体を示した図であり、図6は、本願発明の別の五つ目の全体を示した図である。
【0024】
(第一の実施例)
図1に見られるように、1はパッケージ型冷凍式エアードライヤ搭載形エアーコンプレッサであって、空気圧縮機10と冷凍式エアードライヤ30と圧縮空気吐出配管15A、15B、35とドレン水配管16、36と圧縮空気開閉弁18が収納されていて、空気圧縮機10で作り出された圧縮空気は圧縮空気吐出配管15Aと手動によって圧縮空気の流れを開放し遮断することが出来る圧縮空気開閉弁18と圧縮空気吐出配管15Bを経由して冷凍式エアードライヤ30に送り込まれるようになっている。 そして、前述の様に構成された収納物を、棚1aや箱や枠や板の中の一点または複数点を使用することで一体に構成している。 尚、パッケージ型冷凍式エアードライヤ搭載形エアーコンプレッサ1に関しては、後で述べる圧縮空気開閉弁38とドレン水開閉弁17、37を含むということも考えられる。
【0025】
この場合、図1で、冷凍式エアードライヤ30は棚1aの上に配置されているが、棚1aが無くても、この場所にこだわる必要も無いし、また圧縮空気吐出配管15A、15B、35や圧縮空気開閉弁18やドレン水配管36を支持する支柱として棚1aの代わりに使っても良いし、その他の方法で支持するものでも良い。 何れにしても、位置エネルギーを確保するために、冷凍式エアードライヤ30が後で述べるドレン水処理装置70の流入口より高い所に位置していることが必要な場合もある。 更には、位置エネルギーを確保する意味から、エアータンク14と冷凍式エアードライヤ30の設置面での高さの差は、ドレン水処理装置70の流入口との関係から0.7〜3.5mであることが必要な場合もあると言える。 即ち、高さの差が必要という意味は、ドレントラップ45、52、62にフローと式のものを使用する場合である。 尚、比較的床面積の占める割合の大きい空気圧縮機10と冷凍式エアードライヤ30を上下に一体にしてコンパクトに構成することで、機器の搬入や都会地の狭い部屋での設置を容易にしたのも意図した目的である。
【0026】
ここで、空気圧縮機10は、圧縮機11とモータ12とエアータンク14から構成されている。 この場合、モータ12が作動することによってベルトを介して圧縮機11を回転させることで、吸込口13から大気を吸い込み、圧縮機11によって圧縮空気を作り、その圧縮空気をエアータンク14に貯蔵するという構成になっている。 更に、エアータンク14内の圧縮空気を冷凍式エアードライヤ30に送り出すための圧縮空気吐出配管15A、15Bは、エアータンク14に形成された圧縮空気吐出口14aに接続している。またこのような構成の中で、圧縮空気から結露することで発生したドレン水D1が、エアータンク14の底に溜まるようになっている。 尚、圧縮空気吐出配管15A、15Bに関しては、圧力損出を防ぐ意味で十分な内径を確保される必要は有る。
【0027】
一方、冷凍式エアードライヤ30は、冷凍式エアードライヤ本体31内にアキュムレータと圧縮機と疑縮機から構成される冷媒循環装置32と周辺にフィン33aを位置させた冷媒配管33が収納されており、アンモニアやフレオン・・・等の冷媒が冷媒循環装置32と冷媒配管33の間を循環することによって圧縮空気を冷却するような構造になっている。 この場合、エアータンク14からの圧縮空気吐出配管15A、15Bは、冷凍式エアードライヤ本体31に形成された圧縮空気流入口31aに接続して圧縮空気が流入するようになっている。
【0028】
尚、冷却されることで乾燥した圧縮空気は、冷凍式エアードライヤ本体31に形成された圧縮空気流出口31bに接続した圧縮空気吐出配管35と、手動によって圧縮空気の流れを開放し遮断することが出来る圧縮空気開閉弁38と、圧縮空気吐出配管161と、圧縮空気中の各種の異物を除去するエアーフィルター50と、圧縮空気吐出配管162と、各種の細菌やマイコプラズマやリケッチャやクラジミアやウイルス等の細菌類を除去したり殺菌したり抗菌することの一部または全部に対応した菌対応フィルター60と、圧縮空気吐出配管163と、手動によって圧縮空気の流れを開放し遮断することが出来る圧縮空気開閉弁65と、圧縮空気吐出配管164を経由して、乾燥したそして細菌類に対応した綺麗な圧縮空気101としてエアーシリンダやエアーモータ・・・等の各種のアクチュエータに流すことが出来るようになっている。
【0029】
その結果として、食品や医薬品を作る現場で圧縮空気を使用する場合(例えば、ロボット)や、病院、特に歯科医院で圧縮空気を使用する場合(例えば、歯石を削る機器)に、有効な装置として意図したものである。
【0030】
更に、エアータンク14の底に溜まっているドレン水D1は、エアータンク14の底部に形成されているドレン水排出口14bから、ドレン水配管16と、手動によってドレン水の流れを開放し遮断することが出来るドレン水開閉弁17と、ドレン水配管151と、一定の時間ごとに一定の間隔でまたはエアータンク14内に一定量のドレン水D1が溜まったらドレン水を圧縮空気と共に送り出す電磁式のドレントラップ40と、ドレン水配管152を経由して、ドレン水集合管153に至るようになっている。 但し、ドレントラップ40に関しては、圧縮空気とドレン水を同時に排出するものであれば、どの様なものでも構わない。
【0031】
所で、このような構成の中で、冷凍式エアードライヤ30内で圧縮空気から結露することで発生したドレン水D2が、冷凍式エアードライヤ本体31の底に溜まるようになっている。
【0032】
また、冷凍式エアードライヤ本体31の底に溜まっているドレン水D2は、冷凍式エアードライヤ本体31の底部に形成されているドレン水排出口31cから、ドレン水配管36と、手動によってドレン水の流れを開放し遮断することが出来るドレン水開閉弁37と、ドレン水配管171と、一定の時間ごとに一定の間隔でまたは冷凍式エアードライヤ本体31内に一定量のドレン水D2が溜まったらドレン水を圧縮空気と共に送り出す電磁式のドレントラップ45と、ドレン水配管172を経由して、ドレン水集合管153に至るようになっている。 但し、ドレントラップ45に関しては、圧縮空気とドレン水を同時に排出するものであれば、どの様なものでも構わない。 また、ドレントラップ45に関しては、フローと式ということも考えられる。
【0033】
一方、エアーフィルター50からは、圧縮空気から結露することで発生したドレン水が下部に接続したドレン水配管181を通って、手動によってドレン水の流れを開放し遮断することが出来るドレン水開閉弁51と、ドレン水配管182と、一定の時間ごとに一定の間隔でドレン水を圧縮空気と共に送り出す電磁式のドレントラップ52と、ドレン水配管183を経由して、ドレン水集合管153に至るようになっている。 但し、ドレントラップ52に関しては、圧縮空気とドレン水を同時に排出するものであれば、どの様なものでも構わない。 また、ドレントラップ52に関しては、フローと式ということも考えられる。
【0034】
加えて、細菌類対応フィルター60からは、圧縮空気から結露することで発生したドレン水が下部に接続したドレン水配管191を通って、手動によってドレン水の流れを開放し遮断することが出来るドレン水開閉弁61と、ドレン水配管192と、一定の時間ごとに一定の間隔でドレン水を圧縮空気と共に送り出す電磁式のドレントラップ62と、ドレン水配管193を経由して、ドレン水集合管153に至るようになっている。 但し、ドレントラップ62に関しては、圧縮空気とドレン水を同時に排出するものであれば、どの様なものでも構わない。 また、ドレントラップ62に関しては、フローと式ということも考えられる。
【0035】
この場合、細菌類対応フィルター60に関しては、フィルターという呼び方で一つの機器であるかのように示しているが、各種の細菌やマイコプラズマやリケッチャやクラジミアやウイルス等の細菌類を除去したり殺菌したり抗菌することの一部または全部に対応した機器であれば、一部に対応した単一の組立品として構成された機器でも、一部または全部に対応した複数の組立品として構成された機器でも構わないし、その複数の組立品の中にフィルター以外の組立品として構成された機器であっても構わない。
【0036】
例えば、除菌装置としては、大気中の一定の大きさ以上の細菌類を除去することが可能なメンブランフィルターが考えられ、通常0.1μm〜5μm程度であるが、細菌類の除去を目的として0.1μm〜0.4μm程度のものを用いるが、細菌類のウイルスは大きさが0.022μm〜0.3μm程度である為に、一部捕捉できないものもある。 尚、除菌装置としては、セラミックや活性炭マイクロファイバやその他のフィルターを使用しても良い。 従って、殺菌装置として紫外線によるまたはオゾンによるものを複合して使用することが考えられる。 一方、銀イオンによる抗菌装置等を使用することも考えられる。
【0037】
所で、ドレン水集合管153はドレン水処理装置70に接続して、圧縮空気と共にドレン水を送り込むことが出来るようになっているが、ドレン水処理装置70としては、図1のドレン水処理装置70に見られるように、ドレン水処理装置本体71の内部に、油吸着材72ということで、色素や異臭を除去する活性炭を概ね中央部の断面全体にドレン水の流れを遮るように配設し、更にエマルジョンを破壊させ油を吸着する目的のエマルジョン破壊粒子を付着させたエマルジョン破壊粒子付吸着材と油を吸着する目的の吸着材を概ね均一に混在させたものを、活性炭の前後に収納している。 但し、油吸着材72としては、エマルジョン破壊粒子付吸着材と吸着材を収納する場合も、エマルジョン破壊粒子付吸着材だけを収納する場合も、それなりに考えられる。
【0038】
ここで、ドレン水処理装置本体71に関しては、外部から内部の状況を目視することが可能なようにガラス製やプラスチック製等の透明の材料を使用したり、外部から内部の状況を目視することが可能なようにガラス製やプラスチック製等の透明の材料をはめ込む等のことも考えられる。
【0039】
尚、エマルジョン破壊粒子付吸着材は、エマルジョン破壊粒子の働きによって微小の油が水と結合してエマルジョン化したドレン水をエマルジョン破壊することで油と水の結合を解き放ち、その後、分離した油はエマルジョン破壊粒子付吸着材を構成している吸着材や吸着材に吸着される。 従って、エマルジョン破壊粒子付吸着材と吸着材が散在することによって、エマルジョン化した油から油を完全に分離し吸着することによって除去が可能となったのである。
【0040】
一方、 活性炭のドレン水処理装置本体71内での充填する位置としては、最上流では活性炭が早く汚れてしまい、最下流では活性炭そのものが流出することによって汚れた水が流れる様に見える為に、概ね中央部に位置させることが望ましい。
【0041】
ここで、ドレン水処理装置本体71の構造としては、液体であるドレン水が、ドレン水集合管153の端部である流入口からドレン水処理装置本体71に流入し、清浄水配管154の端部である流出口から流出するまでの間に、ドレン水処理装置本体71内を均一に流れるように、ドレン水処理装置本体71の両端部である入口側と出口側には、二箇所の空間部71zを確保してドレン水集合管153の端部である流入口と清浄水配管154の端部である流出口を位置させている。
【0042】
従って、両端の空間部71zを確保するために、また液体であるドレン水が流れ易いように数多くの小さな穴を形成している油吸着材押え板74を二枚用意し、その油吸着材押え板74とドレン水処理装置本体71の両端との間にドレン水処理装置本体71の内径より小径の円筒状の支柱73を配設することによって油吸着材押え板74を支え、エマルジョン破壊粒子付吸着材や吸着材や活性炭である油吸着材72を、二つの油吸着材押え板74の間の中央の側に収納するようにしているのである。 但し、支柱73は円筒状のものに限る必要は全くなく、空間部71zを確保出来れば、どのような形状でも構わない。 尚、油吸着材押え板74としては、数多くの小さな穴を形成したパンチングプレートやセラミック樹脂等を使用することが考えられる。
【0043】
また、エマルジョン破壊粒子付吸着材や吸着材である油吸着材72は、油等の異物を吸着するに従って抵抗が大きくなり、圧縮されながら下流に向かって押し付けられることで、更に抵抗が大きくなると同時にエマルジョン化した油の破壊や油吸着の機能も低下していく。
【0044】
そこで、このことを少しでも防止するために、具体的に図示していないが、液体の流れを垂直に遮ることが出来るようにドレン水処理装置本体71の略中央部に数多くの小さな穴を形成した中間多孔板を配設し、この中間多孔板を支えるために、中間多孔板と油吸着材押え板74の間にドレン水処理装置本体71の内径より小径の円筒状の支持材を配設することによってエマルジョン破壊粒子付吸着材や吸着材である油吸着材72が圧縮されるのを防止している。
【0045】
但し、この中間多孔板の位置に関しては、ドレン水処理装置本体71の略中央部に多少前後しても構わない。 また、中間多孔板を支える支持材は円筒状のものに限る必要はなく、数本のボルトで固定する等中間多孔板を支持出来れば、どのような形状のものでも構わない。
【0046】
尚、ドレン水処理装置本体71の内部には、活性炭を中間多孔板の下流直後に充填するのが最善であるが、中間多孔板の上流直前に充填するのも最善に近い効果が十分に見られる。 一方、中間多孔板に多少前後して充填してもかなりの効果が見られるし、ドレン水処理装置本体71の両端末に近付いた何れかの部分に充填してもそれなりの効果はみられる。
【0047】
ここで、エマルジョン破壊粒子を吸着材に付着させたエマルジョン破壊粒子付吸着材を作る方法としては、アミンや硫酸バリウム等のエマルジョン破壊粒子が溶媒で溶解されている溶液を吸着材に付着させた後に溶媒を蒸発乾燥させるような方法が一般的であるが、溶液を吸着材に霧状に吹き付ける方法もある。 また、アミンや硫酸バリウム等のエマルジョン破壊粒子を溶解した状態でなく、液体内で均一に混合された状態で吸着材に付着させるという方法も考えられる。 更に、エマルジョン破壊粒子そのものと吸着材を混合させることによって作り出すことも考えられる。
【0048】
この場合、エマルジョン破壊粒子と吸着材をエマルジョン破壊粒子付吸着材の状態にしないで、粒子の状態のままで吸着材の間でばらばらに分散するように充填しても良い。 この場合にも、活性炭は、中間多孔板の上流直前直後やその周辺に配置しても良いし、入口や出口の多孔板の直後や直前に配置しても良い。 但し、前記の何れの場合に於いても、活性炭を配置しない構成も考えられる。
【0049】
一方、本発明に用いられるアミンについてはアミン化合物またはその誘導体が考えられ、アミン化合物またはその誘導体が25℃であるとき固体状のものであることが好ましいが、その化合物が25℃で非固体状であっても、他の化合物との混合体で固体状になる化合物でも構わない。 つまり、化合物は、一種類単独で使用しても、二種類以上併用しても良い。
【0050】
ところで、これらのアミン化合物やその誘導体は、好ましくは、一級アミン、二級アミン、三級アミン、およびその誘導体であり、より好ましくは、一級アミン、二級アミン、およびその誘導体、特に好ましくは、一級アミン(例えば、ステアリルアミン)、およびその誘導体である。
【0051】
尚、アミン化合物としては、例えば、ヘキシルアミン、ヘプチルアミン、オクチルアミン、ノニルアミン、デジルアミン、ラウリルアミン、ミリスチルアミン、パルミチルアミン、オレイルアミン、ステアリルアミン等の一級アミン、または、これらの炭化水素鎖を有するジアミン、トリアミン等の二級アミン、および、三級アミン、あるいは、そのピクラート、種々の塩(例えば、塩酸、硫酸、リン酸、炭酸、酢酸等の塩)、さらに、これらの炭化水素鎖を有する一級アミン、および、二級アミンの酸アミド、アミジン類、尿素類、および、チオ尿素類や一級アミンのシツフ塩基物等がある。
【0052】
また、吸着材およびエマルジョン破壊粒子付吸着材に使用している吸着材としては、ポリプロピレンやポリスチレン等の不織布を含む繊維よりなるものが考えられる。 但し、吸着材およびエマルジョン破壊粒子付吸着材に使用している吸着材に関しては、前述のものに限定する必要は無く、油吸着の機能を持っていて水不溶性のものであれば、活性炭やおがくずなども考えられるし、更にその他のものでもかまわない。
【0053】
ここで、吸着材およびエマルジョン破壊粒子付吸着材に使用している吸着材の大きさとしては、好ましくは、(10〜200mm)×(2〜50mm)のものであるか、より好ましくは、(30〜80mm)×(5〜40mm)の大きさのものである。 特に、(35〜55mm)×(25〜40mm)と、(40〜60mm)×(3〜10mm)の2種類の大きさのものを準備するのが最も望ましい。 この事は、別の見方で言うと、100mm×50mm以下の小片で、面積で3〜10倍の違った大きさのものを2種類準備するという考え方に近いとも言えるし、最善のものでは、60mm×40mm以下の小片で、面積で4〜8倍の違った大きさのものを2種類準備するのが理想的とも言える。
【0054】
この場合、このような大きさが好ましい理由は、吸着材およびエマルジョン破壊粒子付吸着材に使用している吸着材をドレン水処理装置本体71に充填する際に、大きすぎる場合には、隙間が大きくなることで多くの量を充填することが難しいために大きな表面積を得にくくなり、無理な圧縮をしている部分が多くなるがそのような部分はエマルジョン化した油の破壊や吸着の機能は低下し、充填する量が少なくなるために性能を確保することが出来ず、小さすぎる場合には、基本的に隙間が小さいためにエマルジョン化した油の破壊や吸着の機能の低下が早くなり、裁断するのにめんどうであるし、各種の管理をするにもめんどうである。
【0055】
また、二種類の大きさのものを使用するということは、大きさの異なる二種類の小片を準備することで、大きくすることでの課題である大きな隙間や無理な圧縮を、小さいものを加えることで補うことが可能であり、同時に小さくすることでの課題である早期の機能低下を、大きなものを加えることで補うことが出来るということに大きな意味を持っているのである。
【0056】
尚、二種類の小片については、吸着材およびエマルジョン破壊粒子付吸着材に使用している吸着材の両方に二種類の小片を使用するのが最善であるが、吸着材に小さい小片とエマルジョン破壊粒子付吸着材に使用している吸着材に大きい小片を使用してもその逆でも良い。 当然のことながら、エマルジョン破壊粒子付吸着材の状態にしないで、エマルジョン破壊粒子と二種類の大きさの吸着材を、粒子の状態のままで吸着材の間でばらばらに分散するように充填することも考えられる。
【0057】
本発明による、圧縮空気より発生したドレン水の処理方法および処理装置は前述したように構成されており、以下にその動作についてその内容を説明する。
【0058】
先ず、空気圧縮機10を構成しているモータ12を作動させると、ベルトの伝達によって圧縮機11も回転し、吸入口13から吸い込んだ大気を圧縮してエアータンク14に圧縮空気を貯蔵する。 この、エアータンク14に圧縮空気を貯蔵する過程で、圧縮空気が結露することで発生したドレン水がエアータンク14の底にドレン水D1として溜まってくる。 同時に、単一の電源によって作動が行なわれるパッケージ型冷凍式エアードライヤ搭載形エアーコンプレッサ1ということで、空気圧縮機10と同時に冷凍式エアードライヤ30も作動を開始することになる。
【0059】
次に、圧縮空気吐出配管164の先端に接続されているエアーシリンダ・・・等の各種のアクチュエータが作動することによって乾燥したそして細菌類に対応した綺麗な圧縮空気101が供給されると、エアータンク14に貯蔵された圧縮空気が圧縮空気吐出配管15Bと圧縮空気開閉弁18と圧縮空気吐出配管15Aを通って冷凍式エアードライヤ30に送り込まれる。 この、冷凍式エアードライヤ30においても圧縮空気が冷却される過程で、圧縮空気が結露することで発生したドレン水が冷凍式エアードライヤ本体31の底にドレン水D2として溜まってくる。
【0060】
ここで、冷却された圧縮空気は、同様に乾燥した圧縮空気となって圧縮空気流出口31bより、圧縮空気吐出配管35と、圧縮空気開閉弁38と、圧縮空気吐出配管161と、エアーフィルター50と、圧縮空気吐出配管162と、細菌類対応フィルター60と、圧縮空気吐出配管163と、圧縮空気開閉弁65と、圧縮空気吐出配管164を通って、乾燥したそして細菌類に対応した綺麗な圧縮空気101としてエアーシリンダやエアーモータ・・・等の各種のアクチュエータに送られるようになっている。
【0061】
一方、エアータンク14の底に溜まったドレン水D1は、ドレン水配管16と、ドレン水開閉弁17と、ドレン水配管151と、エアータンク14に貯留されたドレン水D1の量によって、または一定の時間毎に一定の間開放することで、圧縮空気と共にドレン水D1を送り出している電磁式のドレントラップ40と、ドレン水配管152と、ドレン水集合管153を経由して、ドレン水処理装置70に送り込まれるようになっている。 この場合、ドレントラップ40に関しては、ドレン水をドレン水処理装置70に送り込むために、ドレン水と圧縮空気を同時に排出する必要がある。
【0062】
そして、冷凍式エアードライヤ本体31の底に溜まったドレン水D2は、ドレン水配管36と、ドレン水開閉弁37と、ドレン水配管171と、一定の時間毎に一定の間開放することで、圧縮空気と共にドレン水を送り出している電磁式のドレントラップ45と、ドレン水配管172と、ドレン水集合管153を経由して、ドレン水処理装置70に送り込まれるようになっている。
【0063】
更に、エアーフィルター50の底に溜まったドレン水は、ドレン水配管181と、ドレン水開閉弁51と、ドレン水配管182と、一定の時間毎に一定の間開放することで、圧縮空気と共にドレン水を送り出している電磁式のドレントラップ52と、ドレン水配管183と、ドレン水集合管153を経由して、ドレン水処理装置70に送り込まれるようになっている。
【0064】
加えて、細菌類対応フィルター60の底に溜まったドレン水は、ドレン水配管191と、ドレン水開閉弁61と、ドレン水配管192と、一定の時間毎に一定の間開放することで、圧縮空気と共にドレン水を送り出している電磁式のドレントラップ62と、ドレン水配管193と、ドレン水集合管153を経由して、ドレン水処理装置70に送り込まれるようになっている。 所で、ドレントラップ40、45、52、62に関しては、ドレン水と圧縮空気を同時に排出する場合には無駄を排除する意味からは、出来る限り圧縮空気を排出しない調整が必要である。
【0065】
また、ドレン水処理装置70に於いては、先ずドレン水集合管153より送り込まれたドレン水と圧縮空気は、ドレン水処理装置70の上部から大気に開放された状態で流入しドレン水処理装置本体71に収納されている油吸着材72のエマルジョン破壊粒子を付着させたエマルジョン破壊粒子付吸着材と油を吸着する吸着材を概ね均一に混在させた状態で収納された中で、エマルジョン破壊粒子付吸着材と吸着材をランダムに経由することで、エマルジョン破壊粒子付吸着材ではエマルジョン化した油の水と油の結合を解き放つことでエマルジョン破壊を行い、更に離脱した油を吸着させ、吸着材ではエマルジョン破壊粒子付吸着材で吸着出来なかった油を吸着させ、このような処理をランダムに何度も行うことによってドレン水の清浄度を向上させた後に清浄水配管154から清浄水102として輩出している。
【0066】
そして、ドレン水が活性炭を通過すると臭いや色素が除去されるようになっている。即ち、収納されているエマルジョン破壊粒子付吸着材と吸着材と活性炭より成る油吸着材72によってこれ等の動作が達成されるのである。 この場合、油吸着材72としては、エマルジョン破壊粒子付吸着材だけということも考えられる。
【0067】
(第二の実施例)
図2に見られるように、1Aはパッケージ型冷凍式エアードライヤ搭載形エアーコンプレッサであって、パッケージ型冷凍式エアードライヤ搭載形エアーコンプレッサ1に収納されている、空気圧縮機10と冷凍式エアードライヤ30と圧縮空気吐出配管15A、15B、35とドレン水配管16、36と圧縮空気開閉弁18に加えて、エアーフィルター50と細菌類対応フィルター60と圧縮空気開閉弁38と圧縮空気吐出配管161、162、163とドレン水開閉弁37、51、61とドレン水配管171、181、182、191、192の収納物を、棚1aや箱や枠や板の中の一点または複数点を使用することで一体に構成している。
【0068】
尚、パッケージ型冷凍式エアードライヤ搭載形エアーコンプレッサ1Aに関しては、圧縮空気開閉弁65を含むということも考えられる。 そして、第一の実施例と第二の実施例の大きな違いは、パッケージ型冷凍式エアードライヤ搭載形エアーコンプレッサ1の収納物に別の収納物を付加することで、パッケージ型冷凍式エアードライヤ搭載形エアーコンプレッサ1Aを構成していることである。 従って、動作に関しては、第一の実施例と同じ説明になるので省略する。
【0069】
(第三の実施例)
図3に見られるように、1Bはパッケージ型冷凍式エアードライヤ搭載形エアーコンプレッサであって、パッケージ型冷凍式エアードライヤ搭載形エアーコンプレッサ1Aに収納されている、空気圧縮機10と冷凍式エアードライヤ30と圧縮空気吐出配管15A、15B、35とドレン水配管16、36と圧縮空気開閉弁18と、エアーフィルター50と細菌類対応フィルター60と圧縮空気開閉弁38と圧縮空気吐出配管161、162、163とドレン水開閉弁37、51、61とドレン水配管171、181、182、191、192に加えて、ドレントラップ45とドレン水配管172の収納物を、棚1aや箱や枠や板の中の一点または複数点を使用することで一体に構成している。
【0070】
そして、第二の実施例と第三の実施例の大きな違いは、パッケージ型冷凍式エアードライヤ搭載形エアーコンプレッサ1Aの収納物に別の収納物を付加することで、パッケージ型冷凍式エアードライヤ搭載形エアーコンプレッサ1Bを構成していることである。 従って、動作に関しては、第二の実施例と同じ説明になるので省略する。
【0071】
(第四の実施例)
図四に見られるように、1Cはパッケージ型冷凍式エアードライヤ搭載形エアーコンプレッサであって、パッケージ型冷凍式エアードライヤ搭載形エアーコンプレッサ1Bに収納されている、空気圧縮機10と冷凍式エアードライヤ30と圧縮空気吐出配管15A、15B、35とドレン水配管16、36と圧縮空気開閉弁18と、エアーフィルター50と細菌類対応フィルター60と圧縮空気開閉弁38と圧縮空気吐出配管161、162、163とドレン水開閉弁37、51、61とドレン水配管171、181、182、191、192と、ドレントラップ45とドレン水配管172に加えて、ドレントラップ52、62とドレン水配管183、193の収納物を、棚1aや箱や枠や板の中の一点または複数点を使用することで一体に構成している。
【0072】
そして、第三の実施例と第四の実施例の大きな違いは、パッケージ型冷凍式エアードライヤ搭載形エアーコンプレッサ1Bの収納物に別の収納物を付加することで、パッケージ型冷凍式エアードライヤ搭載形エアーコンプレッサ1Cを構成していることである。 従って、動作に関しては、第三の実施例と同じ説明になるので省略する。
【0073】
(第五の実施例)
図五に見られるように、1Dはパッケージ型冷凍式エアードライヤ搭載形エアーコンプレッサであって、パッケージ型冷凍式エアードライヤ搭載形エアーコンプレッサ1Cに収納されている、空気圧縮機10と冷凍式エアードライヤ30と圧縮空気吐出配管15A、15B、35とドレン水配管16、36と圧縮空気開閉弁18と、エアーフィルター50と細菌類対応フィルター60と圧縮空気開閉弁38と圧縮空気吐出配管161、162、163とドレン水開閉弁37、51、61とドレン水配管171、181、182、191、192と、ドレントラップ45とドレン水配管172と、ドレントラップ52、62とドレン水配管183、193に加えて、ドレン水集合管153とドレン水処理装置70と清浄水配管154の収納物を、棚1aや箱や枠や板の中の一点または複数点を使用することで一体に構成している。
【0074】
そして、第四の実施例と第五の実施例の大きな違いは、パッケージ型冷凍式エアードライヤ搭載形エアーコンプレッサ1Cの収納物に別の収納物を付加することで、パッケージ型冷凍式エアードライヤ搭載形エアーコンプレッサ1Dを構成していることである。 従って、動作に関しては、第四の実施例と同じ説明になるので省略する。
【0075】
(第六の実施例)
図六に見られるように、1Eはパッケージ型冷凍式エアードライヤ搭載形エアーコンプレッサであって、パッケージ型冷凍式エアードライヤ搭載形エアーコンプレッサ1Dに収納されている、空気圧縮機10と冷凍式エアードライヤ30と圧縮空気吐出配管15A、15B、35とドレン水配管16、36と圧縮空気開閉弁18と、エアーフィルター50と細菌類対応フィルター60と圧縮空気開閉弁38と圧縮空気吐出配管161、162、163とドレン水開閉弁37、51、61とドレン水配管171、181、182、191、192と、ドレントラップ45とドレン水配管172と、ドレントラップ52、62とドレン水配管183、193と、ドレン水集合管153とドレン水処理装置70と清浄水配管154に加えて、ドレン水開閉弁17とドレン水配管151、152とドレントラップ40の収納物を、棚1aや箱や枠や板の中の一点または複数点を使用することで一体に構成している。
【0076】
そして、第五の実施例と第六の実施例の大きな違いは、パッケージ型冷凍式エアードライヤ搭載形エアーコンプレッサ1Dの収納物に別の収納物を付加することで、パッケージ型冷凍式エアードライヤ搭載形エアーコンプレッサ1Eを構成していることである。 従って、動作に関しては、第五の実施例と同じ説明になるので省略する。
【産業上の利用可能性】
【0077】
乾燥したそして細菌類に対応した綺麗な圧縮空気の製造装置および製造方法に関する技術であって、更に詳細に述べると、空気圧縮機と冷凍式エアードライヤの収納物を箱や枠や板の中の一点または複数点を使用することで一体に構成したパッケージ型冷凍式エアードライヤ搭載形エアーコンプレッサと接続している圧縮空気吐出配管の途中に、エアーフィルターと細菌類を除去したり殺菌したり抗菌する細菌類対応フィルターを記載の順に位置させた技術について述べたものであり、空気圧縮機と冷凍式エアードライヤを一体にしたことを中心にして、人体に有害な物質である、各種の細菌やマイコプラズマやリケッチャやクラジミアやウイルス等の細菌類を除去したり殺菌したり抗菌する菌対応フィルターを位置させたことによって、装置の運搬や、装置を設置する際にその場所が狭いという事に配慮しながら、乾燥したそして細菌類に対応した綺麗な圧縮空気の製造する技術に関して述べたものである。 特に、都会地の、またマンション内の狭い場所に位置して開業している、歯科医院等に配慮したものである。
【符号の説明】
【0078】
1・・・・・・・パッケージ型冷凍式エアードライヤ搭載形エアーコンプレッサ
1A・・・・・・パッケージ型冷凍式エアードライヤ搭載形エアーコンプレッサA
1B・・・・・・パッケージ型冷凍式エアードライヤ搭載形エアーコンプレッサB
1C・・・・・・パッケージ型冷凍式エアードライヤ搭載形エアーコンプレッサC
1D・・・・・・パッケージ型冷凍式エアードライヤ搭載形エアーコンプレッサD
1E・・・・・・パッケージ型冷凍式エアードライヤ搭載形エアーコンプレッサE
1a・・・・・・棚
10・・・・・・空気圧縮機
11・・・・・・圧縮機
12・・・・・・モータ
13・・・・・・吸入口
14・・・・・・エアータンク
14a・・・・・圧縮空気吐出口
14b・・・・・ドレン水排出口
15A・・・・・圧縮空気吐出配管
15B・・・・・圧縮空気吐出配管
16・・・・・・ドレン水配管
17・・・・・・ドレン水開閉弁
18・・・・・・圧縮空気開閉弁
30・・・・・・冷凍式エアードライヤ
31・・・・・・冷凍式エアードライヤ本体
31a・・・・・圧縮空気流入口
31b・・・・・圧縮空気流出口
31c・・・・・ドレン水排出口
32・・・・・・冷媒循環装置
33・・・・・・冷媒配管
33a・・・・・フィン
35・・・・・・圧縮空気吐出配管
36・・・・・・ドレン水配管
37・・・・・・ドレン水開閉弁
38・・・・・・圧縮空気開閉弁
40・・・・・・ドレントラップ
45・・・・・・ドレントラップ
50・・・・・・エアーフィルター
51・・・・・・ドレン水開閉弁
52・・・・・・ドレントラップ
60・・・・・・細菌類対応フィルター
61・・・・・・ドレン水開閉弁
62・・・・・・ドレントラップ
65・・・・・・圧縮空気開閉弁
70・・・・・・ドレン水処理装置
71・・・・・・ドレン水処理装置本体
71z・・・・・空間部
72・・・・・・油吸着材
73・・・・・・支柱
74・・・・・・油吸着材押え板
101・・・・・乾燥したそして細菌類に対応した綺麗な圧縮空気
102・・・・・清浄水
151・・・・・ドレン水配管
152・・・・・ドレン水配管
153・・・・・ドレン水集合管
154・・・・・清浄水配管
161・・・・・圧縮空気吐出配管
162・・・・・圧縮空気吐出配管
163・・・・・圧縮空気吐出配管
164・・・・・圧縮空気吐出配管
171・・・・・ドレン水配管
172・・・・・ドレン水配管
181・・・・・ドレン水配管
182・・・・・ドレン水配管
183・・・・・ドレン水配管
191・・・・・ドレン水配管
192・・・・・ドレン水配管
193・・・・・ドレン水配管
D1・・・・・・ドレン水
D2・・・・・・ドレン水

【特許請求の範囲】
【請求項1】
空気圧縮機と冷凍式エアードライヤの収納物を箱や枠や板の中の一点または複数点を使用することで一体に構成したパッケージ型冷凍式エアードライヤ搭載形エアーコンプレッサと接続している圧縮空気吐出配管の途中に、エアーフィルターと細菌類を除去したり殺菌したり抗菌することの一部または全部に対応した細菌類対応フィルターを記載の順に位置させたことを特徴とする乾燥したそして細菌類に対応した綺麗な圧縮空気の製造装置。
【請求項2】
前記パッケージ型冷凍式エアードライヤ搭載形エアーコンプレッサの収納物である前記空気圧縮機と前記冷凍式エアードライヤに、前記エアーフィルターと前記細菌類対応フィルターを、箱や枠や板の中の一点または複数点を使用することで一体に構成してパッケージ型冷凍式エアードライヤ搭載形エアーコンプレッサAとしたことを特徴とする請求項1に記載の乾燥したそして細菌類に対応した綺麗な圧縮空気の製造装置。
【請求項3】
前記パッケージ型冷凍式エアードライヤ搭載形エアーコンプレッサAの収納物である前記空気圧縮機と前記冷凍式エアードライヤと前記エアーフィルターと前記細菌類対応フィルターに、前記冷凍式エアードライヤの下部に接続しているドレン水配管の途中にドレントラップを位置させて、箱や枠や板の中の一点または複数点を使用することで一体に構成してパッケージ型冷凍式エアードライヤ搭載形エアーコンプレッサBとしたことを特徴とする請求項2に記載の乾燥したそして細菌類に対応した綺麗な圧縮空気の製造装置。
【請求項4】
前記パッケージ型冷凍式エアードライヤ搭載形エアーコンプレッサBの収納物である前記空気圧縮機と前記冷凍式エアードライヤと前記エアーフィルターと前記細菌類対応フィルターと前記ドレントラップに、前記エアーフィルターと前記細菌類対応フィルターの下部に接続しているドレン水配管の途中に各々ドレントラップを位置させて、箱や枠や板の中の一点または複数点を使用することで一体に構成してパッケージ型冷凍式エアードライヤ搭載形エアーコンプレッサCとしたことを特徴とする請求項3に記載の乾燥したそして細菌類に対応した綺麗な圧縮空気の製造装置。
【請求項5】
前記空気圧縮機は給油式であり、前記パッケージ型冷凍式エアードライヤ搭載形エアーコンプレッサCの収納物である前記空気圧縮機と前記冷凍式エアードライヤと前記エアーフィルターと前記細菌類対応フィルターと三つの前記ドレントラップに、全ての前記ドレントラップに接続したドレン水処理装置を、箱や枠や板の中の一点または複数点を使用することで一体に構成してパッケージ型冷凍式エアードライヤ搭載形エアーコンプレッサDとしたことを特徴とする請求項4に記載の乾燥したそして細菌類に対応した綺麗な圧縮空気の製造装置。
【請求項6】
前記パッケージ型冷凍式エアードライヤ搭載形エアーコンプレッサDの収納物である前記空気圧縮機と前記冷凍式エアードライヤと前記エアーフィルターと前記細菌類対応フィルターと三つの前記ドレントラップと前記ドレン水処理装置に、前記空気圧縮機を構成しているエアータンクの下部に接続しているドレン水配管の途中にドレントラップを位置させて前記ドレン水処理装置に接続し、箱や枠や板の中の一点または複数点を使用することで一体に構成してパッケージ型冷凍式エアードライヤ搭載形エアーコンプレッサEとしたことを特徴とする請求項5に記載の乾燥したそして細菌類に対応した綺麗な圧縮空気の製造装置。
【請求項7】
空気圧縮機と冷凍式エアードライヤの収納物を箱や枠や板の中の一点または複数点を使用することで一体に構成したパッケージ型冷凍式エアードライヤ搭載形エアーコンプレッサと接続している圧縮空気吐出配管の途中に、エアーフィルターと細菌類を除去したり殺菌したり抗菌することの一部または全部に対応した細菌類対応フィルターを記載の順に位置させたことを特徴とする乾燥したそして細菌類に対応した綺麗な圧縮空気の製造方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate