説明

乾癬の局所治療用加圧型発泡性組成物

本発明は、親水性相と、少なくとも1の疎水性相と、界面活性剤と、活性成分としてのビタミンD類似体及びコルチコステロイドの組み合わせと、少なくとも1種の噴射ガスとを含む、乾癬を治療するために局所使用するための安定な発泡性医薬組成物に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は乾癬治療のための局所用組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
乾癬は慢性炎症性皮膚疾患であり、フランスの人口の約5%が罹患している。この疾患は、皮膚から分離された、白っぽい薄片で覆われた赤斑によって明示される。これらは鱗片である。乾癬斑は、しばしば、ひじ、頭皮、及びひざに局在するが、例えば、顔、腕、足、及び粘膜など、体のその他の部分にも及びうる。乾癬は、接触伝染性でも、アレルギー性でもないが、疾患を発症しやすい形で遺伝によって伝わりやすい。乾癬はどの年代でも生じる可能性があるが、最初の発症は主に10から30歳の間で起こる。乾癬は慢性疾患であり、その発症は予測不能である。再発フェーズに寛解フェーズが続く。この疾患は人の生活を危険にすることはほとんどないが、生活の質に強い影響力をもつ。非審美的な外観とその慢性的性質に関して、この疾患はしばしば自己卑下感、気力喪失、そして次第に鬱病へと進む。乾癬に罹患した人は、しばしばコミュニケーションに困難さを有し、特にその病変が他人に見られるときにそうである。このことは特に顔、頭皮、及び手の乾癬の場合である。精神的ショック(悲しみ、情緒的崩壊など)及び身体的ショック(事故、手術など)がしばしば最初の発症及び再発の原因である。
【0003】
2種の乾癬が区別される。
−I型、疾患は子供及び青年で発症し、家族歴を伴い、非常に深刻な展開を伴う。
−II型、乾癬は40歳以降発症し、家族歴は伴わず、より良性の展開を伴う。
【0004】
乾癬では、特定の人たちは体の特定の領域に局在した単一の乾癬斑を患い、別の人たちは体全体に広がる乾癬にかかる。同様に、いくつかのタイプの病変があり、非常に異なる形態の乾癬が生じる。
【0005】
従来技術では、乾癬を治療するためにコチルコステロイドを用いることが一般的な方法である。コルチコステロイドの作用機構は、それらの炎症過程抑制に起因する(Lange Kら, Skin Pharmacol. Appl. Skin Physiol. 13 (2): 93-103 (2000))。
【0006】
米国特許第4610978号明細書は、任意選択でコルチコステロイドと組み合わされたビタミンD又はビタミンD類似体(アナログ)の、乾癬治療のための使用を記載している。乾癬の治療において、活性剤の組み合わせ物、特にコルチコステロイドと、ビタミンDまたはビタミンD類似体との組み合わせを用いることは現在の公知の方法である。特に、併用療法は、投与する活性剤の用量を低減でき、したがってこれらの活性剤の副作用を低減しうるので有利である。
【0007】
国際公開WO00/64450号パンフレットは、乾癬の治療用の、皮膚へ使用するための医薬組成物であって、少なくとも1種のビタミンD類似体と少なくとも1種のコルチコステロイドとを含有するものを記載している。これらの組成物はローションまたはクリームの形態で与えられる。
【0008】
国際公開WO02/34235号パンフレットは、乾癬の治療用に皮膚に適用するためのゲル形態の医薬組成物であって、少なくとも1種のビタミンD類似体と、少なくとも1種のコルチコステロイドと、増粘性賦形剤とを含むものを記載している。
【特許文献1】米国特許第4610978号明細書
【特許文献2】国際公開WO00/64450号パンフレット
【特許文献3】国際公開WO02/34235号パンフレット
【非特許文献1】Lange Kら, Skin Pharmacol. Appl. Skin Physiol. 13 (2): 93-103 (2000)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかし、いかなる先行技術文献も、水性の加圧型ムースの形態であって、ビタミンD類似体とコルチコステロイドとの組み合わせを含有する、乾癬治療用の組成物を記載していない。
【0010】
この理由は、当技術分野の当業者にとっては、発泡性形態中で、ビタミンD類似体の活性剤をコルチコステロイドと組み合わせることは自明ではないからである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の一つの目的は、乾癬を治療するために局所使用するための水性加圧型の安定な発泡性医薬組成物であり、親水性相と、少なくとも1の疎水性相と、界面活性剤と、活性成分としてのビタミンD類似体(たとえばカルシトリオール)と、コルチコステロイド(たとえばクロベタゾールプロピオネート)との組み合わせ物と、少なくとも1種の噴射ガスとを含む。加圧型とは、少なくとも1種の噴射ガスを含む組成物を意味する。本発泡性医薬組成物は、任意選択で、共界面活性剤、溶媒及び有機共溶媒、ゲル化剤を含んでもよい。
【0012】
本発明の発泡性医薬組成物は多数の利点を提供する。特に、ムースは特に頭皮に適用することが容易であることを考えると、ムースは、治療に対する患者の順守を改善することができる。
【0013】
本明細書においては、「局所使用のための組成物」との表現は、体の任意の部分、例えば頭皮、粘膜、ひじ、ひざ、手、足、顔などに適用されることを目的とする組成物を意味する。
【0014】
「親水性相」は、基本的に水を含む相を意味する。
【0015】
「疎水性相」は、疎水性溶媒として先に言及されているように、これは限定されるものではないが、室温で液体又は固体である植物油、動物油、鉱物油、シリコーンオイル、合成オイル又はそれらの混合物であってよい。この疎水性相は活性剤(1種以上)のための溶媒として機能しうる。
【0016】
さらに、活性剤は上記疎水性相とは異なる有機溶媒中に溶解されてもよい。この溶媒は、グリコール誘導体(例えば、プロピレングリコール)、脂肪酸エステル(例えば、C12〜C15アルキル鎖を有するアルキルベンゾエート)、中程度の鎖(中鎖)のアルコール又は長鎖アルコール、脂肪アルコール、芳香族もしくはアルキル化ピロリジノン、環状ケトン、環状エーテル、または直鎖、分岐鎖もしくは環状鎖を含むアルカン、であってよい。
【0017】
挙げることができるゲル化剤には、アルギネート類などのポリサッカライド及びその誘導体、キトサン類、デンプン及びその誘導体、キサンタンガムなどの天然ガム及びその誘導体、クレー類、セルロース誘導体などの合成ポリマー、ポリビニルピロリドン類及びその誘導体、カルボキシビニルポリマー類、アクリレート/アルキルアクリレートコポリマー類などのアクリルコポリマー類、ポリアクリルアミド類、ペムレン(Pemulen)が包含される。
【0018】
挙げることができる植物油の例には、大豆油及び綿実油、アーモンド油、パーム油、ごま油、ヒマワリ油が包含される。挙げることのできる動物油には、ラノリン油、スクワレン、魚油、ミンク油が包含される。挙げることのできる鉱物油には、Esso社から販売されているPrimol 352、Marcol 82、Marcol 152などの、様々な粘度のパラフィン油が包含される。挙げることのできる合成油の例には、Cognis France社からCetiol SNの名称で販売されているセテアリールイソノナノエートなどのエステル、イソプロピルパルミテート、オクチルパルミテート、イソステアリン酸誘導体、ネオペンチルグリコールジカプリレート/ジカプレート、水素化グリセリド類、ISF社からCeraphyl 230の名称で販売されているジイソプロピルアジペート、Croda社からCrodamol IPPの名称で販売されているイソプロピルパルミテート、Stearinerie Dubois社からDub Ininの名称で販売されているイソノニルイソノナノエート、Huls/Lambert Riviere社から販売されているMiglyol 812などのカプリル酸/カプリン酸トリグリセリドエステルが包含される。挙げることのできるシリコーンオイルの例には、不揮発性シリコーン類、例えばポリアルキルシロキサン類及びポリアリールシロキサン類、Dow Corning社からDow Corning Fluid 20cStの名称で販売されているジメチコーンが包含される。
【0019】
上記疎水性溶媒は、組成物の総重量に対して20〜75重量%の範囲の濃度(w/w)、好ましくは20〜50重量%(w/w)の濃度で存在してよい。
【0020】
上記ゲル化剤は、0.1〜5重量%(w/w)の範囲の量で存在しうる。
【0021】
挙げることができるビタミンD類似体の例には、カルシトリオール、タカルシトール、カルシポトリオール、及び国際公開WO00/64450号パンフレット中に示されたその他の任意のビタミンD類似体が包含される。ビタミンD類似体はカルシトリオールであることが好ましい。
【0022】
挙げることができるコルチコステロイド類の例には、クロベタゾール17−プロピオネート(以下、クロベタゾールプロピオネートとも記す)などのクロベタゾール及びそのエステル類、ベタメタゾン及びそのエステル類、フルオシノニド、ヒドロコルチゾン及び国際公開WO00/64450号パンフレット中に示されたその他の任意のコルチコステロイドが包含される。コルチコステロイドは、クロベタゾールプロピオネートが好ましい。
【0023】
上記界面活性剤は、ノニオン性、両性イオン性、アニオン性、もしくはカチオン性界面活性剤、又はこれら界面活性剤の混合物であってもよい。
【0024】
ノニオン性界面活性剤は、エトキシル化ソルビタンステアレート、エトキシル化ソルビタンパルミテート、エトキシル化ソルビタンオレエート、エトキシル化ノニルフェノール、エトキシル化脂肪アルコール、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、スクロースエステル類、ペグ化(ポリエチレングリコール化)したエステル類、又はそれらの混合物からなる群から選択されうる。
【0025】
両性イオン性界面活性剤は、コカミド(cocamido)アルキルアミン、及び特にコカミドプロピルアミン及び/又はコカミドプロピルアミンオキシドであることができる。
【0026】
カチオン性界面活性剤は、ベタインであってもよい。
【0027】
アニオン性界面活性剤は、ラウリル硫酸ナトリウムであってもよい。
【0028】
上記界面活性剤は、好ましくはノニオン性のものである。
【0029】
共界面活性剤は、6〜10、好ましくは6〜8のHLBをもつ共界面活性剤から選択される。
【0030】
本発明はまた、少なくとも1種の噴射ガスを含む組成物にも関する。この噴射ガスは、炭化水素、CFC、HFC、窒素、二酸化炭素、空気、またはそれらの混合物などの、当業者に公知のガスであることができる。これらのガスの例は、プロパン、ブタン、イソブタン、ジクロロジフルオロメタン、ジクロロテトラフルオロエタン及びオクタフルオロシクロブタン、ジメチルエーテル、またはそれらの混合物である。
【0031】
本発明の一つの好ましい形態によれば、噴射ガスは液状化形態であり、その濃度は全組成物の5〜30重量%である。
【0032】
本発明の主題である組成物はまた、皮膚軟化剤(エモリエント)、一種以上の浸透促進剤、適切な緩衝性物質、保存料及び/又は抗酸化剤を含んでもよい。
【0033】
挙げることができる皮膚軟化剤の例には、グリセロール、パンテノール、及びソルビトールが包含される。
【0034】
挙げることのできる緩衝性物質の例には、酢酸/酢酸ナトリウム、クエン酸/クエン酸ナトリウム、リン酸/リン酸ナトリウム、または無水クエン酸/クエン酸カリウムの組み合わせが包含される。
【0035】
抗酸化剤は、4−アミノサリチル酸、5−アミノサリチル酸、ブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸プロピル、スーパーオキシドジスムターゼ、ユビキノール、α−トコフェロール及びそれらの誘導体、または金属キレート剤であってよい。好ましくは、本発明の組成物に用いる抗酸化剤は、D,L−α−トコフェロール、ブチルヒドロキシアニソール、及びブチルヒドロキシトルエンである。
【0036】
任意選択で、上記活性剤はその安定性を増加させるために、薬剤送達システム中にカプセル化することができる。薬剤送達システムの例は、脂質系賦形剤、シクロデキストリン、ダイレクトミセルもしくは逆ミセルシステムである。
【0037】
本発明の一つの好ましい態様によれば、界面活性剤は組成物の総重量に対し、0.1〜15重量%、好ましくは0.1〜10重量%、さらに好ましくは0.2〜5重量%の範囲で存在する。
【0038】
上記ビタミンD類似体は、本組成物の総重量に対して0.0001〜1重量%、好ましくは0.0001〜0.1重量%、最も好ましくは0.0001〜0.025重量%の量で存在する。
【0039】
コルチコステロイドは、本組成物の総重量に対して0.001〜1重量%、好ましくは0.001〜0.2重量%、最も好ましくは0.005〜0.1重量%の範囲の量で存在する。
【0040】
噴射ガスは、本組成物の総重量に対して3〜30重量%、好ましくは3〜10重量%の範囲の量で存在する。
【0041】
疎水性相は、本組成物の総重量に対して20〜75重量%、好ましくは20〜50重量%の範囲の量で存在する。
【0042】
本発明の主題はまた、上で定義した組成物を含むエアロゾル缶である。
【0043】
本発明はまた、エアロゾル缶中で、上で定義した発泡性医薬組成物を調製する方法に関する。
【0044】
本発明の主題である発泡性組成物の調製方法は、以下のステップを含むことを特徴とする。
(a)適切な溶媒中に活性剤(複数)を別個に溶解するステップ;
(b)必要な場合は、疎水性相を50〜70℃に加熱するステップ;
(c)上記の溶解した活性剤を撹拌しながら上記疎水性相に添加するステップ;
(d)(必要な場合は)同じ温度に予備加熱した界面活性剤含有水性相を、上記疎水性相に穏やかに添加するステップ;
(e)上記混合物をウルトラ・ターラックス混合機(Ultra-Turrax blender)でホモジナイズし、室温に冷却するステップ;
(f)次に上記混合物をエアロゾル容器中に装填し、前記エアロゾル容器を封印し、必要量の噴射ガス(重量で組成物の約10%)を容器中に圧入するステップ。
【0045】
本発明の主題はまた、乾癬を治療するために局所使用するための発泡性医薬組成物を製造するための、ビタミンD類似体とコルチコステロイドとの混合物の使用である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0046】
上述した調製法にしたがって、以下の実施例を調製した。
【0047】
〔実施例1〕
【表1】

【0048】
〔実施例2〕
【表2】

【0049】
〔実施例3〕
【表3】

【0050】
〔実施例4〕
【表4】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
親水性相と、少なくとも1の疎水性相と、界面活性剤と、ビタミンD類似体とコルチコステロイドとの組み合わせ物と、少なくとも1種の噴射ガスとを含む、乾癬を治療するために局所使用するための水性加圧型発泡性医薬組成物。
【請求項2】
共界面活性剤をさらに含むことを特徴とする、請求項1記載の医薬組成物。
【請求項3】
有機溶媒を含むことを特徴とする、請求項1又は2に記載の医薬組成物。
【請求項4】
ゲル化剤を含むことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項5】
前記ビタミンD類似体が、カルシトリオール、カルシポトリオール、及びタカルシトールから選択されることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項6】
前記ビタミンD類似体がカルシトリオールであることを特徴とする、請求項5記載の医薬組成物。
【請求項7】
前記コルチコステロイドが、クロベタゾールプロピオネート、ベタメタゾン及びそのエステル類、フルオシノニド、並びにヒドロコルチゾンから選択されることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項8】
前記コルチコステロイドがクロベタゾールプロピオネートであることを特徴とする、請求項7に記載の医薬組成物。
【請求項9】
前記界面活性剤が、ノニオン性、アニオン性、両性イオン性、又はカチオン性界面活性剤であることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項10】
前記ノニオン性界面活性剤が、エトキシル化ソルビタンステアレート、エトキシル化ソルビタンパルミテート、エトキシル化ソルビタンオレエート、エトキシル化ノニルフェノール、エトキシル化脂肪アルコール、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、スクロースエステル類、又はそれらの混合物からなる群から選択されることを特徴とする、請求項9に記載の医薬組成物。
【請求項11】
前記両性イオン性界面活性剤が、コカミドアルキルアミン、及び特にコカミドプロピルアミン及び/又はコカミドプロピルアミンオキシドであることを特徴とする、請求項9に記載の医薬組成物。
【請求項12】
前記カチオン性界面活性剤がベタインであることを特徴とする、請求項9に記載の医薬組成物。
【請求項13】
前記ゲル化剤が、アルギネート類などのポリサッカライド及びその誘導体、キトサン類、デンプン及びその誘導体、キサンタンガムなどの天然ガム及びその誘導体、クレー類、セルロース誘導体などの合成ポリマー、ポリビニルピロリドン類及びその誘導体、カルボキシビニルポリマー類、アクリレート/アルキルアクリレートコポリマー類などのアクリルコポリマー類、ポリアクリルアミド類、ペムレン、から選択されることを特徴とする、請求項4〜12のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項14】
前記噴射ガスが、炭化水素、CFC、HFC、窒素、二酸化炭素、空気、またはそれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項1〜13のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項15】
前記噴射ガスが、プロパン、ブタン、イソブタン、ジクロロジフルオロメタン、ジクロロテトラフルオロエタン及びオクタフルオロシクロブタン、ジメチルエーテル、またはそれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項14に記載の医薬組成物。
【請求項16】
前記噴射ガスが液状化形態にあることを特徴とする、請求項1〜15のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項17】
少なくとも1種の疎水性溶媒を含むことを特徴とする、請求項1〜16のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項18】
前記疎水性溶媒が、鉱物油、合成油、シリコーンオイル、植物油、及び動物油、又はこれらの混合物からなる群から選択されることを特徴とする、請求項17に記載の医薬組成物。
【請求項19】
前記ビタミンD類似体が、組成物の総重量に対して0.0001〜1重量%、好ましくは0.0001〜0.1重量%、最も好ましくは0.0001〜0.025重量%の範囲の量で存在することを特徴とする、請求項1〜18のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項20】
前記コルチコステロイドが、組成物の総重量に対して0.001〜1重量%、好ましくは0.001〜0.2重量%、最も好ましくは0.005〜0.1重量%の範囲の量で存在することを特徴とする、請求項1〜19のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項21】
前記界面活性剤が、組成物の総重量に対して0.1〜10重量%、さらに好ましくは0.2〜5重量%の範囲で存在することを特徴とする、請求項1〜20のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項22】
前記噴射ガスが、組成物の総重量に対して3〜30重量%、好ましくは3〜10重量%の範囲の量で存在することを特徴とする、請求項1〜16のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項23】
前記疎水性溶媒が、組成物の総重量に対して20〜75重量%、好ましくは20〜50重量%の範囲の量で存在することを特徴とする、請求項17又は18に記載の医薬組成物。
【請求項24】
皮膚軟化剤、緩衝性物質、保存料及び/又は抗酸化剤をさらに含むことを特徴とする、請求項1〜23のいずれか一項に記載の医薬組成物。
【請求項25】
請求項1〜24のいずれか一項に記載の組成物を含有することを特徴とするエアロゾル缶。
【請求項26】
乾癬を治療するために局所使用するための発泡性医薬組成物を製造するための、ビタミンD類似体とコルチコステロイドとの混合物の使用。

【公表番号】特表2008−502663(P2008−502663A)
【公表日】平成20年1月31日(2008.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−515998(P2007−515998)
【出願日】平成17年6月15日(2005.6.15)
【国際出願番号】PCT/FR2005/001496
【国際公開番号】WO2006/005844
【国際公開日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【出願人】(500247183)ガルデルマ・ソシエテ・アノニム (29)
【Fターム(参考)】