説明

予め充填された小容量噴霧器

本発明は、少なくとも1つの単位投与量の薬を予め充填され、使用まで気密に密封される、小容量噴霧器に関する。噴霧器は、使用時に取り外され、患者の接続装置に交換される取り外し可能な蓋を備えた頂部で密封されている。同様にして、噴霧器は、治療の噴霧処置の最初にガス源に取り換えられる底部蓋を備えた底部で密封されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、予め薬を充填されて使用まで気密密封された、小容量噴霧器に関する。
【背景技術】
【0002】
毎年3000万人もの人が、喘息や嚢胞性線維症のような呼吸器の病気のために、使い捨ての小容量噴霧器で投薬する処置を受けており、患者の治療の一部として患者によって薬が吸入されていると推定される。硫酸アルブテロールや臭化イプラトロピウムのような気管支拡張薬が、肺疾患の患者の間で気流を改善するために典型的に用いられる。異なる形態の治療や異なる疾患を治療するために用いられる薬も可能である。ここで使われるように、「薬」や「薬物」の用語は、患者の処置において主として使われ、患者によって吸入されるガスの加湿のために主として使われる塩水や水のような物質を特に除く物質のいずれか或いはそれらの組み合わせに関する。
【0003】
製薬会社は、複数回の服用量を保持する容器にこれらの薬を最初に充填する。患者の処置を始めるために、薬は、容器から噴霧器のような処置器具へと運ばれる必要がある。容器が繰り返し開閉されると、容器は、細菌汚染にさらされる。細菌増殖を止めるために、塩化ベンザルコニウムやBACのような薬品が加えられる。しかし、BAC自体は、気道狭窄の原因となることが最終的に分っている。メイヤー・ハリエットの「気道狭窄につながる喘息薬物療法における抗菌性物質、ユーエフ科学者発見」、ユーエフニュース2001年1月11日を参照のこと。このようにして、BACの使用は否定され、或いは、気管支拡張薬が少なくとも何らの少なくなった効能を有している。
【0004】
潜在的に有害な抗菌性薬品を加えることなく細菌汚染を減じるためには、製薬業者は、単回服用または「単位服用量」の容器に呼吸器系の薬を充填し始め、このようにして、服用のために薬の容器を何度もあける必要をなくしてきた。このような単位服用量の呼吸器系の薬は、管理費用を下げ容器を開け易くするために、低濃度ポリエチレンやLDPEから形成される軟プラスチック容器に通常は充填されている。
【0005】
典型的には、薬物は、プラスチックが首部のプラスチックの薄い部分で破れるまで、単位服用量の容器の頂部をねじることで開けられる。薬物は、噴霧器ハウジング開口で開放する単位服用量容器を狙い、内容物が空になるまで容器の軟プラスチックを圧搾し、そして空の単位服用量容器を廃棄することによって、使い捨ての噴霧器に移される。
【0006】
しかしながら、単位服用量容器には固有の欠点が見つかっている。まず、各服用分がそれぞれの容器を必要とするので、これまでの大容量容器よりも容器コストが上がってしまう。第2に、薬が容器から噴霧器やその他の処置装置へ移されなければならないという単なる事実が、汚染の生来のリスクを持っていると信じられている。更に、LDPEは、ラベルを貼ったり材料を充填するのに通常使われる、接着剤やワニスやインクや溶剤のような高蒸気圧になる薬品に浸透することが分った。LDPE単位服用量容器に充填される多くの異なる吸入薬がこのような薬品で汚染されたことが分ると、企業は、印刷する紙とインクのラベルから浮き上がった文字による浮き出しラベルへと変更した。グリッシンジャー・マシューの「製作上の誤り、噴霧剤用のプラスチックアンプルのほとんど読めないラベル」薬剤の誤り、ピーアンドティージャーナル、2005年5月、第30巻、第5、255頁から258頁を参照のこと。
【0007】
不幸にも、LDPE単位量容器の浮き出し文字の読みにくさによる薬品の間違いは、医学会では大きな関心事となった。グリッシンジャーを参照すると、証明書や、薬の名前や、濃度や、製造番号や、有効期限は、実質的に読めないような透明な浮き上がり文字で容器に浮き出されている。このことにより、間違った薬を投与してしまうことが頻繁に起こる。単位服用量の呼吸器薬が、多くの異なる薬が配置される冷蔵「呼吸器薬置場」で売られている時に間違いが起こりやすい。間違った薬を使うことの危険は、臨床医がその研究室のコートのポケットに様々な単位服用量の薬を持っている時に、増加される。
【0008】
単位服用量容器の浮き出しラベルに関する潜在的な誤薬の問題は継続している。単位服用量容器からの薬物の移動は時間がかかり、使いにくさを増し、移動中の汚染の可能性を持ち込み、こぼすことによる服用量の減少の危険がある。また、各服用量を別々に充填することによって包装コスト増の問題が依然としてあり、何百万ものプラスチックの単位服用量容器を廃棄することに関連する環境問題もある。最後に、LDPEプラスチック容器が他のプラスチックよりも適応性があるとはいえ、この容器は、特に、高齢や関節炎の患者にとっては、依然として開けにくい。
【0009】
このようにして、液体薬剤用の包装システムに対する必要性があり、ラベルの化学的汚染の危険なくラベルをはっきりと付けたり、容器から噴霧器へ薬剤を移動する間の汚染の危険を減らし、各服用量が個々の容器を必要とすることに関連するコストを減らしたりなくしたりでき、容器から噴霧器への薬剤の移動に関連する時間を節約でき、何百万ものプラスチックの単位服用量容器の廃棄の必要を減らし、こぼすことによる服用量の減少の危険を減らし、高齢や関節炎の患者でも簡単に開けたり使ったりできるような、包装システムの提供が望まれる。
【0010】
医療噴霧器は、1)大容量と2)小容量の2つの範疇に分けられる。大容量噴霧器は、通常酸素であるガスで患者を湿らせるために、最もよく病院設置で、使われる。大容量噴霧器は、人体の塩分含有量に似せるために、通常、生理食塩水の混合物を有する殺菌水である水をエアゾール化することによって、非常に乾燥したガスに水分を加えるために使われる。大容量噴霧器は、殺菌した水と生理食塩水の様々な混合物で予め満たされることがある。
【0011】
小容量噴霧器は、「携帯型噴霧器」とも呼ばれるのであるが、薬物を肺に送るのに使われる。これらの装置は、家庭や病院施設の双方でエアゾール化された薬物療法のために使われる。小容量噴霧器は、鎮痛剤から抗生物質までの多くの薬物の供給に使われるが、気管支拡張薬の投与に最もよく使われる。
【0012】
小容量噴霧器は、細菌汚染のために近年、注視されている。伝統的に、使い捨ての単独の患者用の小容量噴霧器を洗浄して再利用するのが通常であった。しかし、噴霧器が完全に殺菌されなければ、このような「洗浄された」噴霧器が緑膿菌やぶどう球菌アウレウスやインフルエンザ菌などのような病原体や同様の他の危険な生物の成長の危険を伴うことが分ってきた。噴霧器の汚染は、洗浄にもかかわらず発生するし、また洗浄自体によっても実際生じるということが信じられている。洗浄技術の欠乏や、不適当な乾燥や携帯型水源の使用が汚染に寄与すると考えられる。汚染の危険と、小容量噴霧器が、特に院内感染の費用と較べて比較的安価であるという事実のために、多くの病院は、使用後すぐに小容量噴霧器を廃棄するのがより安全でより賢明であるという結論に達した。例えば、多くの病院においては、同一の使い捨て噴霧器を洗浄なしに24時間使って廃棄するというのが習慣となっている。オマリー・キャサリン・エー等の「噴霧器の寿命の日、病院施設における嚢胞性線維症の子供の噴霧器設備における細菌成長の調査」、呼吸管理2007、第52巻、第3、258頁―262頁参照。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0013】
【非特許文献1】メイヤー・ハリエットの「気道狭窄につながる喘息薬物療法における抗菌性物質、ユーエフ科学者発見」、ユーエフニュース2001年1月11日
【非特許文献2】グリッシンジャー・マシューの「製作上の誤り、噴霧剤用のプラスチックアンプルのほとんど読めないラベル」薬剤の誤り、ピーアンドティージャーナル、2005年5月、第30巻、第5、255頁から258頁
【非特許文献3】オマリー・キャサリン・エー等の「噴霧器の寿命の日、病院施設における嚢胞性線維症の子供の噴霧器設備における細菌成長の調査」、呼吸管理2007、第52巻、第3、258頁―262頁
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明は、噴霧器が薬物の容器としても作用する、薬物を予め充填された小容量噴霧器に関する。薬物を含有し、気密密封され、頂部と底部開口に着脱自在な蓋を備えた、小容量噴霧器からなっている。
【課題を解決するための手段】
【0015】
従って、本発明の目的は、噴霧式薬剤を投与する過程を削除することによって使い易く時間を短縮することである。
【0016】
本発明の別の目的は、使い捨ての薬容器と使い捨ての噴霧器の双方に関連する費用を無くす又は減らすことである。
【0017】
本発明の別の目的は、薬剤を貯蔵容器から噴霧器のような治療装置に移動する間に薬剤を汚染する可能性をなくし又は減らすことである。
【0018】
本発明の別の目的は、単位服用量のプラスチック容器と使い捨て噴霧器の廃棄に関連する環境負荷を減らすことである。
【0019】
本発明の別の目的は、薬剤の識別と服用量の間違いを減らすことである。
【0020】
本発明の別の目的は、こぼすことによる服用量の減少を減らすことである。
【0021】
本発明の別の目的は、薬容器を開けるのを簡単にすることである。
【0022】
本発明の別の目的は、呼吸器系薬物と小容量噴霧器の双方に必要な貯蔵所を減らすことである。
【0023】
本発明の追加の形態、利点及び特徴は、添付の図面と関連した、以下の実施例の説明に含まれ、当該図面において、同様の参照番号は、同様の要素を説明するために使われている。ここに参照した全ての特許、特許出願、論文及び刊行物は、参照としてここに含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】図1は、本発明の予め充填された小容量噴霧器の側面図である。
【図2】図2は、穴あけ可能な出口蓋と、出口の1方向弁と、複数の予め充填された単位服用量の薬剤と、単位服用量完全境界マークを備えた、本発明の予め充填された小容量噴霧器の別の実施例の側面図である。
【図3】図3は、出口蓋に設けられた複数構成要素薬剤の第1要素と、噴霧器ハウジングに設けられた複数構成要素薬剤の第2要素のための分離区画を有する、本発明の予め充填された小容量噴霧器の別の実施例の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
図1は、本発明の予め充填された小容量噴霧器の好適実施例の側面図を示す。ここで描かれる各要素は、ポリプロピレンのようなプラスチック配合物やその他の薬物を収容し噴霧器を製造するための適当な特性を備えたプラスチック配合物の射出成形によって製造される。予め充填された小容量噴霧器は、ハウジング頂部10と、ハウジング底部12と、ハウジングシール14と、予め充填された単位投与量の薬剤16と、サイホン18と、ノズル20と、バッフル22と、出口24と、出口蓋26と、入口28と、入口蓋30と、入口一方向弁32と、出口蓋薬ラベル34とを有する。
【0026】
小容量噴霧器の一般的な構成と組立は公知である。ハウジング頂部10と、ハウジング底部12と、サイホン18と、ノズル20と、バッフル22と、出口24と、入口28は、一般に円筒形又は円錐形をしており、一般に互いに同心である。バッフル22と出口24は、通常はハウジング頂部10の一部として形成されており、一方、入口28は、通常はハウジング底部12の一部として形成されている。通常は、サイホン18とノズル20は、一体で形成されており、ハウジング底部12内部に配置されている。典型的な従来の噴霧器においては、ハウジング頂部10とハウジング底部12は、ネジ結合又はプレスばめで着脱自在に接合されている。
【0027】
本発明の噴霧器では、ハウジング頂部10とハウジング底部12を接合する前に、噴霧器の全ての要素が殺菌される。一旦、ユニットが殺菌されると、薬剤16は、ハウジング底部12に導入される。最後に、ハウジング頂部10が、接着剤や、音波溶接やその他の公知のシーリング技術で気密に密封されるハウジングシール14でハウジング底部12に連結され、噴霧器本体36を形成する。
【0028】
予め充填された小容量噴霧器で薬物療法を開始するために、患者や臨床医は適切な薬が使われようとしているかを証明するために出口蓋薬剤ラベル34を見る。出口蓋26は、取り外され、処分され、マウスピース部品やその他の当該産業で共通する患者のインターフェースと取り換えられる。標準的な患者のインターフェースの使用を促進するために、出口24は、当該産業で共通に使われる形状、大きさ及び/又は構成をしている。特に、出口24は、15から30ミリメートル、好ましくは20から25ミリメートル、最も好ましくはほぼ22ミリメートルの外形を有する、一般に円筒形の管である。入口蓋30は取り除かれ、酸素管のような圧力下のガス源が入口に接続される。この操作の間、噴霧器内の予め充填された単位投与量の薬剤16は、一方向弁32によって入口28から出ることを防止される。治療が始まると、圧力下のガスは、入口28から入り、比較的低圧の領域を作るサイホン18を通り、少なくとも、予め充填された単位投与量の薬剤16の部分に入る。ガスと薬剤の混合物は、液体薬が噴霧粒子なるバッフル22に衝突するように混合物を向けるノズル20を通って出て行く。この噴霧は、出口24を出て、患者のインターフェース(図示せず)を通って患者へ送られる。
【0029】
図2は、本発明の予め充填された小容量噴霧器の代替実施例の側面図を示す。この実施例で、出口24は、取り外されるか或いは使用時に穴をあけられる穴あけ可能な出口蓋38によって密封されている。好適実施例においては、患者のインターフェースは、予め充填された単位投与量の薬剤16が操作者又は患者が出口24に触ることなく接近するように、出口蓋38に穴あけするのに使われるスパイクのような機械的付属物を備えている、これにより、汚染の可能性を更に低減することができる。更に、患者のインターフェース(図示せず)は、治療の準備段階の時間を節約する目的で、スパイクを含むT字状マウスピースに接続されるマウスピースを有しても良い。出口24は、汚染を防止するために、噴霧状の薬剤が出るのを許容するが、後戻りするのを防止する、出口一方向弁40を有する。
【0030】
図2に示す実施例は、噴霧器に含まれる薬剤の代替実施例を示している。特に、図2に示した実施例においては、ハウジング底部12は、複数の予め充填された単位投与量の薬剤16と、単位投与量の完全境界マーク42を有している。噴霧器本体36に複数の単位投与量薬を提供することによって、本発明のこの実施例は、患者や臨床医が、洗浄したり再利用したりすることなく、また、汚染を防止するのに必要な時期よりも早く装置を廃棄することなく、所定の期間、例えば24時間、利用することを可能にする。単位投与量完全境界マーク42は、患者や臨床医が、単位投与量薬剤の供給が終了し、治療を止めるときを決定するのを可能にする。
【0031】
図3は、本発明の予め充填された少容量噴霧器の更なる代替実施例の側面図である。この実施例において、複数の構成薬剤の第1構成部分が第2の構成部分から使用まで分離されるために、出口蓋26内に仕切りが設けられている。この実施例は、投与される薬が1つ以上の構成部分の混合物、例えば、硫酸アルブテロールと臭化イプラトロピウムの混合物である時に、最も適用される。しかし、薬剤の混合は、不適切な投与と汚染に関する追加の問題へとつながり得る。ある例では、これらの薬は、一旦混合されると、その寿命が短くなってしまうということが信じられている。従って、実際には、患者や臨床医は、処置の直前に薬を混ぜるのが一般的である。もちろん、混合中に必要な患者や臨床医による薬の取扱が増加すると、汚染及び/又は不適切な投与の可能性が高まるのである。従って、処置まで複数の薬剤構成要素を分離する予め充填された噴霧器を提供することによって、本発明のこの実施例は、このような危険を大いに低減するのである。
【0032】
図3に示すように、出口蓋26は、使用時に複数の薬剤の少なくとも第2構成要素と混合される第1構成要素を収容する、薬剤分離区画44を有している。薬剤分離区画44は、低濃度ポリエチレンのような軟打ち延ばし可能なプラスチック構成要素から製造される。薬剤分離区画44の底部には、プラスチックの弱い又は薄い部分を製造することによって形成される、薬剤分離出口ゲート46が設けられる。圧力が薬剤分離区画44の頂部に作用すると、薬剤分離出口ゲート46は、壊れて開き、その内容物を、予め充填された単位投与量の薬剤16と混合するハウジング底部12に堆積する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
噴霧器本体と、
出口開口と、
前記出口開口と取り外し可能に係合する第1蓋と、
入口開口と、
前記入口開口と取り外し可能に係合する第2蓋と、
前記噴霧器本体内に含まれる単位投与量の薬物と、
からなる、予め充填された小容量噴霧器。
【請求項2】
前記単位投与量の薬物が前記入口開口を通って出るのを防止する手段を更に有する、請求項1に記載の噴霧器。
【請求項3】
前記薬物が複数の薬物のうちの第1の構成要素であり、前記複数の薬物の第2の構成要素を含む第1の区画を更に有する、請求項1に記載の噴霧器。
【請求項4】
前記単位投与量の薬物を確認する1つ以上のラベルを更に有する、請求項1に記載の噴霧器。
【請求項5】
前記噴霧器ハウジングへの後戻りを防止する手段を更に有する、請求項1に記載の噴霧器。
【請求項6】
複数の前記単位投与量の薬物を更に有する、請求項1に記載の噴霧器。
【請求項7】
単位投与量の完全境界マークを更に有する、請求項6に記載の噴霧器。
【請求項8】
前記第1蓋が穴あけ可能なシールからなる、請求項1に記載の噴霧器。
【請求項9】
前記出口が円筒形である、請求項1に記載の噴霧器。
【請求項10】
噴霧器本体と、
出口開口と、
前記出口開口と取り外し可能に係合する第1蓋と、
入口開口と、
前記入口開口と取り外し可能に係合する第2蓋と、
前記噴霧器本体内に含まれる複数の単位投与量の薬物と、
からなる、予め充填された小容量噴霧器。
【請求項11】
前記単位投与量の薬物が前記入口開口を通って出るのを防止する手段を更に有する、請求項10に記載の噴霧器。
【請求項12】
前記複数の単位投与量の薬物が複数の薬物のうちの複数の第1の構成要素であり、前記複数の薬物の複数の単位投与量の第2の構成要素を含む第1の区画を更に有する、請求項10に記載の噴霧器。
【請求項13】
前記複数の単位投与量の薬物を確認する1つ以上のラベルを更に有する、請求項10に記載の噴霧器。
【請求項14】
前記噴霧器ハウジングへの後戻りを防止する手段を更に有する、請求項10に記載の噴霧器。
【請求項15】
単位投与量の完全境界マークを更に有する、請求項10に記載の噴霧器。
【請求項16】
前記第1蓋が穴あけ可能なシールからなる、請求項10に記載の噴霧器。
【請求項17】
前記出口が円筒形である、請求項10に記載の噴霧器。
【請求項18】
予め薬を充填された小容量の噴霧器を用いてエアゾール化した薬剤を投与する方法であって、該方法が、
少なくとも1つの単位投与量の薬を予め充填された前記噴霧器を提供する工程と、
前記噴霧器と取り外し可能に係合する出口蓋を取り外す工程と、
前記出口蓋を患者のインターフェースと交換する工程と、
前記噴霧器と取り外し可能に係合する入口蓋を取り外す工程と、
ガス源を前記噴霧器に圧力下で接続する工程と、
エアゾール化された薬を患者に送る工程と、
からなる、方法。
【請求項19】
投与されるべき薬が処方された請求項18に記載の方法が、
前記噴霧器内に含まれる薬を確認する、前記噴霧器に添付された薬剤ラベルを見る工程と、
薬剤ラベルで確認されたる薬が前記処方された薬と一致することを証明する工程と、
を更に有する、方法。
【請求項20】
前記噴霧器が複数の構成要素の薬のうちの第1と第2の構成要素を含む予め充填された第1と第2の区画を更に有する請求項18に記載の方法であって、複数の構成要素の薬の前記第1と第2の構成要素の混合のために少なくとも前記第1区画を壊して開く工程を更に有する、方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2010−527268(P2010−527268A)
【公表日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−508563(P2010−508563)
【出願日】平成20年5月15日(2008.5.15)
【国際出願番号】PCT/US2008/063641
【国際公開番号】WO2008/144358
【国際公開日】平成20年11月27日(2008.11.27)
【出願人】(509316372)
【Fターム(参考)】