二次電池及びそれを利用した電池パック
【課題】従来と異なる方式で膨れ現象を利用して回路をオープンできる二次電池及びそれを利用した電池パックを提供する。また、膨れ発生時に電極組立体とリードタブの間の電気的連結を構造的に遮断して充放電を中断させるために回路をオープンできるようにする二次電池及びそれを利用した電池パックを提供する。
【解決手段】本発明は、電極組立体から延長される電極端子がリードタブと構造的かつ電気的に連結されて回路をオン(on)にし、膨れが発生した時にはパウチケースに結合されたリードタブがパウチケースの膨脹により電極端子から遠ざかりながら上の構造的連結部分が破断されて回路がオフ(off)になるように構成された二次電池及びそれを具備する電池パックを提供する。
【解決手段】本発明は、電極組立体から延長される電極端子がリードタブと構造的かつ電気的に連結されて回路をオン(on)にし、膨れが発生した時にはパウチケースに結合されたリードタブがパウチケースの膨脹により電極端子から遠ざかりながら上の構造的連結部分が破断されて回路がオフ(off)になるように構成された二次電池及びそれを具備する電池パックを提供する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、二次電池及びそれを利用した電池パックに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に、二次電池(secondary battery)は充電が不可能な一次電池とは違って充電可能な電池のことをいい、携帯電話、ノート型PC、カムコーダなどの電子機器分野で広く使われている。
【0003】
様々な種類の二次電池のうち、リチウム二次電池は作動電圧が高く単位重量あたりのエネルギー密度が高くて広く使われる傾向にある。リチウム二次電池は様々な形状で製造されているが、代表的な形状には角形、円筒状、パウチ型を挙げることができる。
【0004】
二次電池は、過充電及び過放電や内部短絡及びその他過熱によって、内部温度が上昇し内部のガス圧が過度に高まることがある。二次電池はこのような状況下で正常な充/放電動作から逸脱した動作を行う可能性が高くなる。また、二次電池のケースはガス圧によって膨らむ膨れ(swelling)現象を生じる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、従来と異なる方式で、膨れ現象を利用して回路をオープンできる二次電池及びそれを利用した電池パックを提供する。
【0006】
本発明は、膨れ発生時に電極組立体とリードタブとの間の電気的連結を構造的に遮断して充放電を中断させることによって回路をオープンできるようにする二次電池及びそれを利用した電池パックを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施例による二次電池は第1電極と第2電極及び前記第1電極と第2電極との間に位置するセパレータを含む電極組立体と、前記電極組立体が収容されるケースと、前記第1電極に電気的に連結される電極端子と、前記ケース内から前記ケースの外部に延長され、前記電極端子を介して前記第1電極に電気的に連結されるリードタブと、を含み、前記リードタブは前記リードタブがケースに接触されている状態で前記ケースが変形される場合に前記第1電極から電気的連結が遮断されるように前記電極端子の少なくとも一部と分離されるように形成されることを特徴とする。
【0008】
また、本発明の二次電池は前記リードタブを前記電極端子に接着させる接着部材をさらに含み、前記接着部材は貫通孔を備え、前記リードタブは前記貫通孔を介して前記電極端子と電気的に連結されるように形成され得る。
【0009】
また、本発明の二次電池は前記リードタブの一部を前記ケースに結合させる結合部材をさらに含み、前記結合部材は前記ケースと前記リードタブの接触位置より前記リードタブと前記電極端子の接触位置により近く形成され得る。
【0010】
また、本発明の二次電池は前記電極端子とリードタブとがスポット溶接によって電気的に連結され得る。また、前記電極端子とリードタブとは少なくとも一つのコンタクトで互いに電気的に連結され得る。
【0011】
また、本発明の二次電池は前記リードタブを電極端子に接着させる接着部材をさらに含み、前記リードタブは、前記接着部材の第1側での少なくとも一つのコンタクトと、前記第1側と反対側の前記接着部材の第2側での他の少なくとも一つのコンタクトを介して電極端子に電気的に連結されるように形成され得る。
【0012】
また、本発明の二次電池は前記ケースが変形部をさらに含み、前記リードタブは前記変形部に接着され、前記リードタブは前記変形部が変形されることによって前記第1電極から電気的に分離されるように形成され得る。この時、前記変形部は前記ケースの二つの平行する側壁の間で傾斜した表面として形成され得る。
【0013】
また、本発明の二次電池は前記電極端子が前記電極端子と前記リードタブとの間に位置する伝導性コンタクトが位置するコンタクト領域を少なくとも部分的に囲む溝をさらに備えて形成され得る。
【0014】
また、本発明の二次電池は前記ケースが変形部を含み、前記リードタブは変形部に接着され、前記コンタクト領域は前記変形部が変形される時に前記電極端子から分離されるように形成され得る。この時、前記溝は前記コンタクト領域を完全に囲むように形成されるか、前記電極端子の隅で前記コンタクト領域を部分的に囲むように形成され得る。
【0015】
また、本発明の二次電池において前記電極端子は電気抵抗が10mΩ以下の物質で形成され得る。
【0016】
また、本発明の二次電池は前記リードタブを前記ケースの内側面に結合させる結合部材をさらに含み、前記電極端子を前記ケースの内側面に結合させる支持部材をさらに含んで形成され得る。また、前記電極端子と前記リードタブとの間の接着強度は前記ケースと前記リードタブとの間の接着強度より低くなるように形成され得る。
【0017】
また、本発明の二次電池は前記電極端子が積層される第1プレートと第2プレートとを含み、前記第1プレートの強度は前記第2プレートの強度より低く、前記第1プレートの電気伝導性は前記第2プレートの電気伝導性より高く、前記第1プレートは前記伝導性コンタクトを介して前記リードタブに電気的に連結されるように形成され得る。
【0018】
また、本発明の電池パックは多数の二次電池及び前記二次電池を制御する回路基板を含み、少なくとも一つの前記二次電池は第1電極と第2電極及び前記第1電極と第2電極間に位置するセパレータを含む電極組立体と、前記電極組立体が収容されるケースと、前記第1電極に電気的に連結される電極端子と、前記ケース内から前記ケースの外部に延長され、前記電極端子を介して前記第1電極に電気的に連結されるリードタブとを含み、前記リードタブは前記リードタブがケースに接触されている状態で前記ケースが変形される場合に前記第1電極から電気的連結が遮断されるように前記電極端子の少なくとも一部と分離されるように形成され、前記リードタブは少なくとも他の一つの前記二次電池のリードタブに電気的に連結されるように形成され得る。
【発明の効果】
【0019】
上記のように構成される本発明に係る二次電池及びそれを具備する電池パックは膨れが発生した時にガスの圧力によって膨らむパウチケースの変形により電極端子とリードタブとが分離されるようにする。
【0020】
これによって、膨れが発生した時に電極組立体とリードタブの間の電気的連結が構造的に遮断されて二次電池及びそれを具備する電池パックの信頼性を高めることができるようにする。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の一実施例による電池パックの斜視図である。
【図2】図1の電池パックを構成する複数の二次電池のうち一つを示す斜視図である。
【図3】図2のライン(III−III)に沿った断面図である。
【図4】図3の連結部を形成するための構造を示す分解斜視図である。
【図5】図3の二次電池に膨れが発生することによる変化を示す断面図である。
【図6】図5に例示された膨れと回路オープンが発生する過程を示す簡略化した工程図である。
【図7】本発明の他の実施例による正極端子と第1リードタブの溶接方法を示す斜視図である。
【図8】本発明のさらに他の実施例による正極端子と第1リードタブの結合関係を示す断面図である。
【図9】図8の正極端子の斜視図である。
【図10】本発明のさらに他の実施例による正極端子を示す斜視図である。
【図11】本発明のさらに他の実施例による正極端子と第1リードタブの結合状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の好ましい実施例による二次電池及びそれを利用した電池パックについて添付した図面に基づき、詳細に説明する。
【0023】
図1は本発明の一実施例による電池パック100の斜視図である。
【0024】
図1に示すように、前記電池パック100は複数の二次電池110、連結部200、回路基板300及び感知素子400を含んで形成される。
【0025】
前記複数の二次電池110は互いの隣接した周面が対向するように積層される。すなわち、前記二次電池110の側面は互いに平行するようになる。前記電池パック100の充/放電容量は二次電池110の個数の増加に比例して増加するようになる。前記電池パック100は単一の二次電池110のみで電力供給が十分な小型機器、例えば携帯端末機よりは大きい容量を必要とする中・大型機器、例えばハイブリッド電気自動車(HEV)又は電気自動車(EV)にも使用され得る。しかし、本発明はこれに限定されない。前記二次電池110は外部に露出されるリードタブ140を具備する。
【0026】
前記連結部200はリードタブ140のうち同じ極性を有するものを互いに電気的に連結する。すなわち、正極性を有する前記リードタブ140は連結部200によって互いに電気的に連結され、負極性を有する前記リードタブ140は連結部200によって互いに電気的に連結される。前記連結部200は隣接する二次電池110の間に配置される連結板210と、連結板210のうち最外縁に配置されたものに電気的に連結される連結棒220を含むことができる。前記連結部200は導電性の金属素材であり、例えば電気伝導性に優れた銅、ニッケル又はアルミニウムなどで形成され得る。
【0027】
前記回路基板300は複数の二次電池110の充電及び放電を制御するためのものであり、複数の二次電池110に対して一つのみを具備することができる。前記回路基板300は連結棒220を介して二次電池110と電気的に連結され得る。前記一つの回路基板300により複数の二次電池110が制御されることによって、電池パック100は各々の二次電池110毎に回路を構成する場合より簡単に構成される。
【0028】
前記回路基板300は各々のリードタブ140の内部に挿入されるか、リードタブ140の表面に結合された感知素子400と電気的に連結される。前記感知素子400は、例えば、電線であり、各々の二次電池110での電圧の変化を回路基板300が感知できるようにする。前記回路基板310は図1の実施例でディスプレイ310を追加的に具備できる。前記ディスプレイ310は感知素子400を介して感知した結果に関する内容を出力できる。このような出力は、電池パック100に対するテスト時に特に有効である。
【0029】
図2は図1の電池パックを構成する複数の二次電池110のうち一つを示す斜視図である。
【0030】
図2に示すように、前記二次電池110はケース120、電極組立体130(図3参照)、及びリードタブ140を含む。ここで前記ケース120はパウチケースに形成されることができ、以下ではパウチケースを中心に説明する。
【0031】
前記パウチケース120は略直方体の形状を有するように形成され得る。前記パウチケース120はアルミニウムなどのような金属材質の薄板で形成される。樹脂が前記薄板の互いに反対側の面に塗布されると、パウチケース120は前記面に接する物質と電気的に絶縁され得る。
【0032】
前記パウチケース120の一側面は傾斜面121に形成され得る。端部領域又はシーリング領域122は傾斜面121から延長し、リードタブ140を覆うか(covering)又はクランピング(clamping)する。
【0033】
前記電極組立体130はパウチケース120が形成する内部空間S(図3参照)に電解液と共に収容される。前記リードタブ140の一端部は電極組立体130に連結され(例えば、電気的に連結され)、他端部はパウチケース120の外部に露出されるように延長する。
【0034】
前記リードタブ140はシーリング領域122の幅方向に沿って互いに離隔するように配置される第1リードタブ141と第2リードタブ142を含む。前記第1リードタブ141は正極板又は負極板と電気的に連結されて電気的に正極又は負極であり得る。前記第2リードタブ142は負極板又は正極板と電気的に連結されて第1リードタブ141と電気的に反対の極性を有し得る。
【0035】
図3は図2のラインIII−IIIに沿った断面図である。
【0036】
図3に示すように、前記電極組立体130は第1電極板131、第2電極板132、及びこれら131及び132の間に配置されるセパレータ133を含む。前記第1電極板131は正極板に形成されることができ、第2電極板132は負極板に形成され得る。また、前記第1電極板131と第2電極板132は逆の位置に形成され得る。以下では第1電極板131は正極板に、第2電極板132は負極板に形成される場合を例に挙げて説明する。
【0037】
前記正極板131は正極集電体の表面に正極活物質層がコーティングされて形成され、負極板132は負極集電体の表面に負極活物質層がコーティングされて形成される。
【0038】
前記正極板131の正極集電体は充電時に正極活物質層から電子を集めて外部回路に移動させることができるように導電性を有する金属材質で形成される。前記正極活物質層は正極活物質と導電材及びバインダーを混合して製造され、前記正極集電体上に所定の厚さにコーティングされて形成される。
【0039】
前記負極板132の負極集電体は放電時に負極活物質層から電子を集めて外部回路に移動させることができるように導電性を有する金属材質で形成される。前記負極活物質層は負極活物質と導電材及びバインダーを混合して製造され、負極集電体上に所定の厚さにコーティングされて形成される。
【0040】
前記セパレータ133は絶縁性物質であり、正極板131と負極板132を電気的に絶縁する機能を行う。
【0041】
順に積層された前記正極板131、セパレータ133、及び負極板132はゼリーロール(jellyrole)形状に巻回されるか積層された形態(stacked)に構成されて電極組立体130として収容空間Sに配置される。前記収容空間Sに電解液が注入されると、電極組立体130は電解液に含浸された状態になる。
【0042】
導電性の正極端子135は電極組立体130の正極板131から延長される。前記正極端子135は略10mΩ以下の抵抗を有する材質で形成されて中・大型電池に求められる水準の電流が流れることができる。前記正極端子135は導電性の第1リードタブ141と連結される。前記正極端子135と第1リードタブ141の電気的連結は伝導性連結部145によって行われる。以下、極性を区別する必要がない場合は正極端子又は負極端子を電極端子と記載する。
【0043】
前記第1リードタブ141はシーリング領域122をなすパウチケース120の二つの部分、言い換えれば、ケース下部123とケース上部124が互いにシーリングされることによってケース下部とケース上部123、124によって覆われる。前記内部空間Sはケース下部とケース上部123、124のシーリングによって電極組立体130及び電解液を収容したまま密封されるようになる。
【0044】
前記正極端子135が位置するレベルより高いレベルに第1リードタブ141が位置することによって、シーリング領域122のケース下部123はパウチケース120の外面の最も低いレベルに対して階段式に上昇したレベルに位置し得る。
【0045】
支持部材161は正極端子135とパウチケース120との間に位置し、正極端子135をパウチケース120に対して支持して固定することができる。前記支持部材161は、例えば、絶縁性テープで形成され得る。
【0046】
結合部材162は第1リードタブ141とパウチケース120との間に配置され、第1リードタブ141の少なくとも一部をパウチケース120の内面に結合させる。前記結合部材はパウチケース120と第1リードタブ141の接触位置より第1リードタブ141と正極端子135の接触位置により近い位置に形成される。前記結合部材162は結合強度の良いものであり、例えば、ポリプロピレンフィルムまたはポリエチレンフィルムなどで形成され得る。
【0047】
以上では前記支持部材161と結合部材162を全て具備した例を説明したが、電極組立体130と正極端子135の結合力が強い場合、結合部材162のみを具備することもできる。これは膨れが発生した時に第1リードタブ141が結合部材162によってパウチケース120とともに正極端子135から遠ざかるように変形される動作に対する支持部材161の役割が相対的に小さいからである。
【0048】
前記正極端子135と第1リードタブ141との間には接着部材、例えば、絶縁性テープ150を追加的に配置することができる。前記接着部材150の互いに反対向きの面はそれぞれ正極端子135とリードタブ141の対向する面と接着される。前記正極端子135と第1リードタブ141の対向する面(周面)は接着部材150によって互いに所定間隔離隔されるように配置されることができる。
【0049】
前記接着部材150は正極端子135と第1リードタブ141を構造的に固く結合(接着)させる。これにより、前記二次電池110が正常作動中に衝撃や外力を受けても、連結部145が切れる可能性は接着部材150によって所定水準以下に低く維持されることができる。これは電極組立体130が正常作動中の時、電極組立体130と外部回路との間の安定した電気的連結を保障するようにする。
【0050】
前記第1リードタブ141の互いに反対向きの両面とパウチケース120のシーリング領域122との間にはそれぞれ絶縁テープ171、172が配置されてよい。前記絶縁テープ171、172は第1リードタブ141とシーリング領域122との間を絶縁する。
【0051】
以上では正極端子135と第1リードタブ141の連結構造に対してのみ説明したが、負極端子(負極板132に連結され第2リードタブ142に対応して延長する)と第2リードタブ142も同じ方式の連結構造を有し得る。
【0052】
図4は図3の連結部145を形成するための構造を示す分解斜視図である。
【0053】
図4に示すように、貫通孔151は正極端子135と第1リードタブ141との間に配置される接着部材150の中央領域に形成される。前記接着部材150は貫通孔151が形成された領域を除く他の領域で正極端子135と第1リードタブ141の対向する面と接着される。したがって、前記第1リードタブ141は接着部材の第1面での少なくとも一つのコンタクトと第1面と反対面である第2面での少なくとも一つのコンタクトを介して正極端子135と電気的に連結される。
【0054】
前記貫通孔151に対応する正極端子135と第1リードタブ141のコンタクト領域135´、141´にはスポット(spot)溶接のための電極W1、W2が配置されることができる。具体的に、前記コンタクト領域135´にその端部が接触される第1電極W1と、他の領域141´にその端部が接触される第2電極W2は一直線上に置かれるように配置されてコンタクト領域135´、141´を加圧するようになる。前記第1及び第2電極、W1及びW2、により短い時間の間に正極端子135と第1リードタブ141に流れた電流はジュール(joule)熱を発生させる。前記ジュール熱により、正極端子135と第1リードタブ141のコンタクト領域135´、141´の対向する面が溶融されて互いに接着するようになる。前記正極端子135とリードタブ141は少なくとも一つの伝導性コンタクト(contact)で電気的に連結される。前記伝導性コンタクトが位置するコンタクト領域135´、141´が互いに接着して硬化することにより伝導性連結部145を形成するようになる。前記伝導性連結部145はスポット溶接が行われた回数(それぞれ異なる位置に対して行われる)に応じて複数個に形成されることもできる。前記正極端子135と第1リードタブ141の間の結合(溶接)強度を高めたい場合は、前記スポット溶接の回数(例えばスポット溶接の位置)を増加させることによって結合強度を増加させることができる。
【0055】
図5は図3の二次電池110に膨れが発生して変化した状態を示す断面図で、図6は図5に例示された膨れと回路オープンが発生する過程を示す簡略化した工程図である。
【0056】
図5及び図6に示すように、過充電及び過放電などにより二次電池110の内部温度が上昇して電池内部のガス圧が所定水準以上に高まった時、パウチケース120が膨れる膨れ(swelling)現象が発生することがある。前記パウチケース120は長さ方向に沿う両端部で主に膨れ、その中でも傾斜面121が外側に最も多く膨脹するようになる。したがって、前記パウチケース120の傾斜面121は変形部として作用するようになる。すなわち、前記変形部はパウチケース120の二つの平行した側壁間で傾斜した表面である傾斜面に形成される。また、前記第1リードタブ141は変形部の傾斜面121の内側面に結合される。
【0057】
前記傾斜面121が外側に膨脹すると、結合部材162により傾斜面121に結合された第1リードタブ141の内部空間Sに位置した端部領域も外側に曲がりながら変形するようになる。前記変形は第1リードタブ141の端部領域が正極端子135から遠ざかるように引っ張られる。前記第1リードタブ141はガス圧が所定水準を越えた場合に正極端子135から分離される。このような分離は主に連結部145が破断して二つの部分145a及び145bに分けられることによって行われる。
【0058】
前記二つの部分145a及び145bが互いから分離されると、正極端子135と第1リードタブ141の電気的連結は構造的に解除された状態になる。これは電極組立体130と外部回路を電気的にオープンにする。
【0059】
前記連結部145の破断は結合部材162がパウチケース120や第1リードタブ141から分離される前に起きた場合に上記のようなメカニズムによって行われることができる。このため、正極端子135と第1リードタブ141の溶接による強度(連結部145の強度)は結合部材162のパウチケース120及び第1リードタブ141に対する結合強度よりは小さくなければならない。例えば、前者が2.5kgfの場合、後者は3.0kgf以上であり得る。後者の強度は結合部材162をパウチケース120又は第1リードタブ141に対して50mm/minの速度で引張しても剥離が起きない水準の強度である。
【0060】
さらに、前記複数の二次電池110のうちいずれか一つと外部回路との連結がオープンになると、これは感知素子400(図1参照)によって感知される。前記感知素子400に連結された回路基板300は他の二次電池110を制御するか、前記いずれか一つの二次電池110が誤作動状態であることを知らせることができる。このために、回路基板300はディスプレイ310(図1)や発光手段を具備できる。図1はディスプレイ310が2番の二次電池110が誤作動状態であることを表示する場合を例示している。
【0061】
前記接着部材150を採用した場合の連結部145の破断に関する接着部材150の作用を説明すれば次のとおりである。前記二次電池110の内部温度上昇による熱は正極端子135と第1リードタブ141に集中する。前記正極端子135などによって熱を伝達された接着部材150は温度が高まることによってその接着性能が低下する。これは二次電池110が非正常な動作を行う時点以後に接着部材150が正極端子135と第1リードタブ141を固く結合させないようにする。したがって、接着部材150は、二次電池110が正常に作動する場合とは違って、非正常に作動した場合には、正極端子135と第1リードタブ141との分離を防ぐことに影響を与えることができなくなる。
【0062】
図7は本発明の他の実施例による正極端子135と第1リードタブ141との溶接方法を示す斜視図である。
【0063】
図7に示すように、図4を参照して説明した実施例とは違い、接着部材150´には貫通孔が形成されない。代りに、前記接着部材150´は上述の実施例の場合より小さく形成され、正極端子135と第1リードタブ141の対向する面に付着される。
【0064】
接着部材150´が正極端子135と第1リードタブ141の対応する領域の中央に配置されることによって、前記対応領域のエッジは溶接のための領域135”及び141”として利用され得る。本実施例では接着部材150´の両側面に隣接する部分にそれぞれ前記溶接のための領域135”及び141”が形成される場合を例示している。
【0065】
これによれば、二つの電極W1及びW2を用いて二回にわたってスポット溶接を行うことができる。それにより、正極端子135と第1リードタブ141は2ヶ所で互いに連結された部分(図3の連結部145参照)を持つようになる。
【0066】
図8は本発明のさらに他の実施例による正極端子135aと第1リードタブ141の結合関係を示す断面図で、図9は図8の正極端子135aの斜視図である。
【0067】
図8及び図9に示すように、前記正極端子135aと第1リードタブ141が溶接により形成された伝導性連結部145によって互いに結合されることは上述の実施例と同じである。さらに、上述の実施例のように、接着部材150が正極端子135aと第1リードタブ141の間に追加的に配置されることもできる。
【0068】
前記正極端子135aには溝1351が形成される。前記溝1351は閉曲線の形態をなし、例示のように略円形をなすように形成され得る。前記伝導性連結部145は溝1351により限定されたコンタクト領域1352内に位置するようになる。すなわち、前記溝は正極端子と第1リードタブの間に形成される伝導性コンタクトが位置するコンタクト領域を完全に囲むことになる。したがって、一方、前記パウチケース120の傾斜面121である変形部が変形される時、コンタクト領域1352は正極端子135から分離される。
【0069】
一方、前記パウチケース120に膨れが発生した時に連結部145が破断されない場合も、正極端子135aと第1リードタブ141は、正極端子135aの溝1351により限定されたコンタクト領域1352が正極端子135aの残りの領域から分離されることによって、互いから分離されることもできる。
【0070】
図10は本発明のさらに他の実施例による正極端子135bを示す斜視図である。
【0071】
図10に示すように、溝1353は閉曲線の一部をなす形態であり、開放された端部が正極端子135bの一端部まで延長された形態を有する。前記伝導性連結部145は溝1353と前記一端部によって限定されたコンタクト領域1354内に位置するようになる。すなわち、前記溝1353はコンタクト領域1354を部分的に囲むようになる。このような構成によれば、前記コンタクト領域1354は上述の実施例のコンタクト領域1352よりもさらに容易に正極端子135bの残りの領域から分離され得る。
【0072】
図11は本発明のさらに他の実施例による正極端子135cと第1リードタブ141の結合状態を示す断面図である。
【0073】
図11を参照すれば、正極端子135cは第1プレート1356と第2プレート1357が互いに積層結合されたクラッド(clad)で構成されることができる。前記第1プレート1356は第2プレート1357より強度は低いが電気伝導度は高い。前記第1リードタブ141は連結部145により電気伝導度の高い第1プレート1356と連結される。前記第2プレート1357は正極端子135cの全体的な剛性を高める。
【0074】
第2プレート1357は周面の中央部に開口された領域1358を有する。前記連結部145はこの領域1358内に位置するようになる。
【0075】
このような構成によれば、正極端子135cの電気伝導性を低下させることなく強度を高めることができる。これにより、正極端子135cは第1リードタブ141の変形時に第1リードタブ141に引っ張られることなく自らの位置を維持する可能性が高くなる。これは第1リードタブ141が正極端子135cからより容易に分離されることができるようにする。
【0076】
さらに、第1リードタブ141、連結部145、及び開口された領域1358に対応する正極端子135cの一部分は、膨れが発生した時に正極端子135cの残り部分からより容易に分離されることができる。
【0077】
本発明による二次電池及び電池パックは以上で説明された実施例の構成と作動方式に限定されない。前記実施例はそれぞれの実施例の全部又は一部が選択的に組み合わされて様々な変形が行われるように構成されることもできる。
【符号の説明】
【0078】
100:電池パック
110:二次電池
200:連結部
300:回路基板
400:感知素子
【技術分野】
【0001】
本発明は、二次電池及びそれを利用した電池パックに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に、二次電池(secondary battery)は充電が不可能な一次電池とは違って充電可能な電池のことをいい、携帯電話、ノート型PC、カムコーダなどの電子機器分野で広く使われている。
【0003】
様々な種類の二次電池のうち、リチウム二次電池は作動電圧が高く単位重量あたりのエネルギー密度が高くて広く使われる傾向にある。リチウム二次電池は様々な形状で製造されているが、代表的な形状には角形、円筒状、パウチ型を挙げることができる。
【0004】
二次電池は、過充電及び過放電や内部短絡及びその他過熱によって、内部温度が上昇し内部のガス圧が過度に高まることがある。二次電池はこのような状況下で正常な充/放電動作から逸脱した動作を行う可能性が高くなる。また、二次電池のケースはガス圧によって膨らむ膨れ(swelling)現象を生じる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、従来と異なる方式で、膨れ現象を利用して回路をオープンできる二次電池及びそれを利用した電池パックを提供する。
【0006】
本発明は、膨れ発生時に電極組立体とリードタブとの間の電気的連結を構造的に遮断して充放電を中断させることによって回路をオープンできるようにする二次電池及びそれを利用した電池パックを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施例による二次電池は第1電極と第2電極及び前記第1電極と第2電極との間に位置するセパレータを含む電極組立体と、前記電極組立体が収容されるケースと、前記第1電極に電気的に連結される電極端子と、前記ケース内から前記ケースの外部に延長され、前記電極端子を介して前記第1電極に電気的に連結されるリードタブと、を含み、前記リードタブは前記リードタブがケースに接触されている状態で前記ケースが変形される場合に前記第1電極から電気的連結が遮断されるように前記電極端子の少なくとも一部と分離されるように形成されることを特徴とする。
【0008】
また、本発明の二次電池は前記リードタブを前記電極端子に接着させる接着部材をさらに含み、前記接着部材は貫通孔を備え、前記リードタブは前記貫通孔を介して前記電極端子と電気的に連結されるように形成され得る。
【0009】
また、本発明の二次電池は前記リードタブの一部を前記ケースに結合させる結合部材をさらに含み、前記結合部材は前記ケースと前記リードタブの接触位置より前記リードタブと前記電極端子の接触位置により近く形成され得る。
【0010】
また、本発明の二次電池は前記電極端子とリードタブとがスポット溶接によって電気的に連結され得る。また、前記電極端子とリードタブとは少なくとも一つのコンタクトで互いに電気的に連結され得る。
【0011】
また、本発明の二次電池は前記リードタブを電極端子に接着させる接着部材をさらに含み、前記リードタブは、前記接着部材の第1側での少なくとも一つのコンタクトと、前記第1側と反対側の前記接着部材の第2側での他の少なくとも一つのコンタクトを介して電極端子に電気的に連結されるように形成され得る。
【0012】
また、本発明の二次電池は前記ケースが変形部をさらに含み、前記リードタブは前記変形部に接着され、前記リードタブは前記変形部が変形されることによって前記第1電極から電気的に分離されるように形成され得る。この時、前記変形部は前記ケースの二つの平行する側壁の間で傾斜した表面として形成され得る。
【0013】
また、本発明の二次電池は前記電極端子が前記電極端子と前記リードタブとの間に位置する伝導性コンタクトが位置するコンタクト領域を少なくとも部分的に囲む溝をさらに備えて形成され得る。
【0014】
また、本発明の二次電池は前記ケースが変形部を含み、前記リードタブは変形部に接着され、前記コンタクト領域は前記変形部が変形される時に前記電極端子から分離されるように形成され得る。この時、前記溝は前記コンタクト領域を完全に囲むように形成されるか、前記電極端子の隅で前記コンタクト領域を部分的に囲むように形成され得る。
【0015】
また、本発明の二次電池において前記電極端子は電気抵抗が10mΩ以下の物質で形成され得る。
【0016】
また、本発明の二次電池は前記リードタブを前記ケースの内側面に結合させる結合部材をさらに含み、前記電極端子を前記ケースの内側面に結合させる支持部材をさらに含んで形成され得る。また、前記電極端子と前記リードタブとの間の接着強度は前記ケースと前記リードタブとの間の接着強度より低くなるように形成され得る。
【0017】
また、本発明の二次電池は前記電極端子が積層される第1プレートと第2プレートとを含み、前記第1プレートの強度は前記第2プレートの強度より低く、前記第1プレートの電気伝導性は前記第2プレートの電気伝導性より高く、前記第1プレートは前記伝導性コンタクトを介して前記リードタブに電気的に連結されるように形成され得る。
【0018】
また、本発明の電池パックは多数の二次電池及び前記二次電池を制御する回路基板を含み、少なくとも一つの前記二次電池は第1電極と第2電極及び前記第1電極と第2電極間に位置するセパレータを含む電極組立体と、前記電極組立体が収容されるケースと、前記第1電極に電気的に連結される電極端子と、前記ケース内から前記ケースの外部に延長され、前記電極端子を介して前記第1電極に電気的に連結されるリードタブとを含み、前記リードタブは前記リードタブがケースに接触されている状態で前記ケースが変形される場合に前記第1電極から電気的連結が遮断されるように前記電極端子の少なくとも一部と分離されるように形成され、前記リードタブは少なくとも他の一つの前記二次電池のリードタブに電気的に連結されるように形成され得る。
【発明の効果】
【0019】
上記のように構成される本発明に係る二次電池及びそれを具備する電池パックは膨れが発生した時にガスの圧力によって膨らむパウチケースの変形により電極端子とリードタブとが分離されるようにする。
【0020】
これによって、膨れが発生した時に電極組立体とリードタブの間の電気的連結が構造的に遮断されて二次電池及びそれを具備する電池パックの信頼性を高めることができるようにする。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の一実施例による電池パックの斜視図である。
【図2】図1の電池パックを構成する複数の二次電池のうち一つを示す斜視図である。
【図3】図2のライン(III−III)に沿った断面図である。
【図4】図3の連結部を形成するための構造を示す分解斜視図である。
【図5】図3の二次電池に膨れが発生することによる変化を示す断面図である。
【図6】図5に例示された膨れと回路オープンが発生する過程を示す簡略化した工程図である。
【図7】本発明の他の実施例による正極端子と第1リードタブの溶接方法を示す斜視図である。
【図8】本発明のさらに他の実施例による正極端子と第1リードタブの結合関係を示す断面図である。
【図9】図8の正極端子の斜視図である。
【図10】本発明のさらに他の実施例による正極端子を示す斜視図である。
【図11】本発明のさらに他の実施例による正極端子と第1リードタブの結合状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の好ましい実施例による二次電池及びそれを利用した電池パックについて添付した図面に基づき、詳細に説明する。
【0023】
図1は本発明の一実施例による電池パック100の斜視図である。
【0024】
図1に示すように、前記電池パック100は複数の二次電池110、連結部200、回路基板300及び感知素子400を含んで形成される。
【0025】
前記複数の二次電池110は互いの隣接した周面が対向するように積層される。すなわち、前記二次電池110の側面は互いに平行するようになる。前記電池パック100の充/放電容量は二次電池110の個数の増加に比例して増加するようになる。前記電池パック100は単一の二次電池110のみで電力供給が十分な小型機器、例えば携帯端末機よりは大きい容量を必要とする中・大型機器、例えばハイブリッド電気自動車(HEV)又は電気自動車(EV)にも使用され得る。しかし、本発明はこれに限定されない。前記二次電池110は外部に露出されるリードタブ140を具備する。
【0026】
前記連結部200はリードタブ140のうち同じ極性を有するものを互いに電気的に連結する。すなわち、正極性を有する前記リードタブ140は連結部200によって互いに電気的に連結され、負極性を有する前記リードタブ140は連結部200によって互いに電気的に連結される。前記連結部200は隣接する二次電池110の間に配置される連結板210と、連結板210のうち最外縁に配置されたものに電気的に連結される連結棒220を含むことができる。前記連結部200は導電性の金属素材であり、例えば電気伝導性に優れた銅、ニッケル又はアルミニウムなどで形成され得る。
【0027】
前記回路基板300は複数の二次電池110の充電及び放電を制御するためのものであり、複数の二次電池110に対して一つのみを具備することができる。前記回路基板300は連結棒220を介して二次電池110と電気的に連結され得る。前記一つの回路基板300により複数の二次電池110が制御されることによって、電池パック100は各々の二次電池110毎に回路を構成する場合より簡単に構成される。
【0028】
前記回路基板300は各々のリードタブ140の内部に挿入されるか、リードタブ140の表面に結合された感知素子400と電気的に連結される。前記感知素子400は、例えば、電線であり、各々の二次電池110での電圧の変化を回路基板300が感知できるようにする。前記回路基板310は図1の実施例でディスプレイ310を追加的に具備できる。前記ディスプレイ310は感知素子400を介して感知した結果に関する内容を出力できる。このような出力は、電池パック100に対するテスト時に特に有効である。
【0029】
図2は図1の電池パックを構成する複数の二次電池110のうち一つを示す斜視図である。
【0030】
図2に示すように、前記二次電池110はケース120、電極組立体130(図3参照)、及びリードタブ140を含む。ここで前記ケース120はパウチケースに形成されることができ、以下ではパウチケースを中心に説明する。
【0031】
前記パウチケース120は略直方体の形状を有するように形成され得る。前記パウチケース120はアルミニウムなどのような金属材質の薄板で形成される。樹脂が前記薄板の互いに反対側の面に塗布されると、パウチケース120は前記面に接する物質と電気的に絶縁され得る。
【0032】
前記パウチケース120の一側面は傾斜面121に形成され得る。端部領域又はシーリング領域122は傾斜面121から延長し、リードタブ140を覆うか(covering)又はクランピング(clamping)する。
【0033】
前記電極組立体130はパウチケース120が形成する内部空間S(図3参照)に電解液と共に収容される。前記リードタブ140の一端部は電極組立体130に連結され(例えば、電気的に連結され)、他端部はパウチケース120の外部に露出されるように延長する。
【0034】
前記リードタブ140はシーリング領域122の幅方向に沿って互いに離隔するように配置される第1リードタブ141と第2リードタブ142を含む。前記第1リードタブ141は正極板又は負極板と電気的に連結されて電気的に正極又は負極であり得る。前記第2リードタブ142は負極板又は正極板と電気的に連結されて第1リードタブ141と電気的に反対の極性を有し得る。
【0035】
図3は図2のラインIII−IIIに沿った断面図である。
【0036】
図3に示すように、前記電極組立体130は第1電極板131、第2電極板132、及びこれら131及び132の間に配置されるセパレータ133を含む。前記第1電極板131は正極板に形成されることができ、第2電極板132は負極板に形成され得る。また、前記第1電極板131と第2電極板132は逆の位置に形成され得る。以下では第1電極板131は正極板に、第2電極板132は負極板に形成される場合を例に挙げて説明する。
【0037】
前記正極板131は正極集電体の表面に正極活物質層がコーティングされて形成され、負極板132は負極集電体の表面に負極活物質層がコーティングされて形成される。
【0038】
前記正極板131の正極集電体は充電時に正極活物質層から電子を集めて外部回路に移動させることができるように導電性を有する金属材質で形成される。前記正極活物質層は正極活物質と導電材及びバインダーを混合して製造され、前記正極集電体上に所定の厚さにコーティングされて形成される。
【0039】
前記負極板132の負極集電体は放電時に負極活物質層から電子を集めて外部回路に移動させることができるように導電性を有する金属材質で形成される。前記負極活物質層は負極活物質と導電材及びバインダーを混合して製造され、負極集電体上に所定の厚さにコーティングされて形成される。
【0040】
前記セパレータ133は絶縁性物質であり、正極板131と負極板132を電気的に絶縁する機能を行う。
【0041】
順に積層された前記正極板131、セパレータ133、及び負極板132はゼリーロール(jellyrole)形状に巻回されるか積層された形態(stacked)に構成されて電極組立体130として収容空間Sに配置される。前記収容空間Sに電解液が注入されると、電極組立体130は電解液に含浸された状態になる。
【0042】
導電性の正極端子135は電極組立体130の正極板131から延長される。前記正極端子135は略10mΩ以下の抵抗を有する材質で形成されて中・大型電池に求められる水準の電流が流れることができる。前記正極端子135は導電性の第1リードタブ141と連結される。前記正極端子135と第1リードタブ141の電気的連結は伝導性連結部145によって行われる。以下、極性を区別する必要がない場合は正極端子又は負極端子を電極端子と記載する。
【0043】
前記第1リードタブ141はシーリング領域122をなすパウチケース120の二つの部分、言い換えれば、ケース下部123とケース上部124が互いにシーリングされることによってケース下部とケース上部123、124によって覆われる。前記内部空間Sはケース下部とケース上部123、124のシーリングによって電極組立体130及び電解液を収容したまま密封されるようになる。
【0044】
前記正極端子135が位置するレベルより高いレベルに第1リードタブ141が位置することによって、シーリング領域122のケース下部123はパウチケース120の外面の最も低いレベルに対して階段式に上昇したレベルに位置し得る。
【0045】
支持部材161は正極端子135とパウチケース120との間に位置し、正極端子135をパウチケース120に対して支持して固定することができる。前記支持部材161は、例えば、絶縁性テープで形成され得る。
【0046】
結合部材162は第1リードタブ141とパウチケース120との間に配置され、第1リードタブ141の少なくとも一部をパウチケース120の内面に結合させる。前記結合部材はパウチケース120と第1リードタブ141の接触位置より第1リードタブ141と正極端子135の接触位置により近い位置に形成される。前記結合部材162は結合強度の良いものであり、例えば、ポリプロピレンフィルムまたはポリエチレンフィルムなどで形成され得る。
【0047】
以上では前記支持部材161と結合部材162を全て具備した例を説明したが、電極組立体130と正極端子135の結合力が強い場合、結合部材162のみを具備することもできる。これは膨れが発生した時に第1リードタブ141が結合部材162によってパウチケース120とともに正極端子135から遠ざかるように変形される動作に対する支持部材161の役割が相対的に小さいからである。
【0048】
前記正極端子135と第1リードタブ141との間には接着部材、例えば、絶縁性テープ150を追加的に配置することができる。前記接着部材150の互いに反対向きの面はそれぞれ正極端子135とリードタブ141の対向する面と接着される。前記正極端子135と第1リードタブ141の対向する面(周面)は接着部材150によって互いに所定間隔離隔されるように配置されることができる。
【0049】
前記接着部材150は正極端子135と第1リードタブ141を構造的に固く結合(接着)させる。これにより、前記二次電池110が正常作動中に衝撃や外力を受けても、連結部145が切れる可能性は接着部材150によって所定水準以下に低く維持されることができる。これは電極組立体130が正常作動中の時、電極組立体130と外部回路との間の安定した電気的連結を保障するようにする。
【0050】
前記第1リードタブ141の互いに反対向きの両面とパウチケース120のシーリング領域122との間にはそれぞれ絶縁テープ171、172が配置されてよい。前記絶縁テープ171、172は第1リードタブ141とシーリング領域122との間を絶縁する。
【0051】
以上では正極端子135と第1リードタブ141の連結構造に対してのみ説明したが、負極端子(負極板132に連結され第2リードタブ142に対応して延長する)と第2リードタブ142も同じ方式の連結構造を有し得る。
【0052】
図4は図3の連結部145を形成するための構造を示す分解斜視図である。
【0053】
図4に示すように、貫通孔151は正極端子135と第1リードタブ141との間に配置される接着部材150の中央領域に形成される。前記接着部材150は貫通孔151が形成された領域を除く他の領域で正極端子135と第1リードタブ141の対向する面と接着される。したがって、前記第1リードタブ141は接着部材の第1面での少なくとも一つのコンタクトと第1面と反対面である第2面での少なくとも一つのコンタクトを介して正極端子135と電気的に連結される。
【0054】
前記貫通孔151に対応する正極端子135と第1リードタブ141のコンタクト領域135´、141´にはスポット(spot)溶接のための電極W1、W2が配置されることができる。具体的に、前記コンタクト領域135´にその端部が接触される第1電極W1と、他の領域141´にその端部が接触される第2電極W2は一直線上に置かれるように配置されてコンタクト領域135´、141´を加圧するようになる。前記第1及び第2電極、W1及びW2、により短い時間の間に正極端子135と第1リードタブ141に流れた電流はジュール(joule)熱を発生させる。前記ジュール熱により、正極端子135と第1リードタブ141のコンタクト領域135´、141´の対向する面が溶融されて互いに接着するようになる。前記正極端子135とリードタブ141は少なくとも一つの伝導性コンタクト(contact)で電気的に連結される。前記伝導性コンタクトが位置するコンタクト領域135´、141´が互いに接着して硬化することにより伝導性連結部145を形成するようになる。前記伝導性連結部145はスポット溶接が行われた回数(それぞれ異なる位置に対して行われる)に応じて複数個に形成されることもできる。前記正極端子135と第1リードタブ141の間の結合(溶接)強度を高めたい場合は、前記スポット溶接の回数(例えばスポット溶接の位置)を増加させることによって結合強度を増加させることができる。
【0055】
図5は図3の二次電池110に膨れが発生して変化した状態を示す断面図で、図6は図5に例示された膨れと回路オープンが発生する過程を示す簡略化した工程図である。
【0056】
図5及び図6に示すように、過充電及び過放電などにより二次電池110の内部温度が上昇して電池内部のガス圧が所定水準以上に高まった時、パウチケース120が膨れる膨れ(swelling)現象が発生することがある。前記パウチケース120は長さ方向に沿う両端部で主に膨れ、その中でも傾斜面121が外側に最も多く膨脹するようになる。したがって、前記パウチケース120の傾斜面121は変形部として作用するようになる。すなわち、前記変形部はパウチケース120の二つの平行した側壁間で傾斜した表面である傾斜面に形成される。また、前記第1リードタブ141は変形部の傾斜面121の内側面に結合される。
【0057】
前記傾斜面121が外側に膨脹すると、結合部材162により傾斜面121に結合された第1リードタブ141の内部空間Sに位置した端部領域も外側に曲がりながら変形するようになる。前記変形は第1リードタブ141の端部領域が正極端子135から遠ざかるように引っ張られる。前記第1リードタブ141はガス圧が所定水準を越えた場合に正極端子135から分離される。このような分離は主に連結部145が破断して二つの部分145a及び145bに分けられることによって行われる。
【0058】
前記二つの部分145a及び145bが互いから分離されると、正極端子135と第1リードタブ141の電気的連結は構造的に解除された状態になる。これは電極組立体130と外部回路を電気的にオープンにする。
【0059】
前記連結部145の破断は結合部材162がパウチケース120や第1リードタブ141から分離される前に起きた場合に上記のようなメカニズムによって行われることができる。このため、正極端子135と第1リードタブ141の溶接による強度(連結部145の強度)は結合部材162のパウチケース120及び第1リードタブ141に対する結合強度よりは小さくなければならない。例えば、前者が2.5kgfの場合、後者は3.0kgf以上であり得る。後者の強度は結合部材162をパウチケース120又は第1リードタブ141に対して50mm/minの速度で引張しても剥離が起きない水準の強度である。
【0060】
さらに、前記複数の二次電池110のうちいずれか一つと外部回路との連結がオープンになると、これは感知素子400(図1参照)によって感知される。前記感知素子400に連結された回路基板300は他の二次電池110を制御するか、前記いずれか一つの二次電池110が誤作動状態であることを知らせることができる。このために、回路基板300はディスプレイ310(図1)や発光手段を具備できる。図1はディスプレイ310が2番の二次電池110が誤作動状態であることを表示する場合を例示している。
【0061】
前記接着部材150を採用した場合の連結部145の破断に関する接着部材150の作用を説明すれば次のとおりである。前記二次電池110の内部温度上昇による熱は正極端子135と第1リードタブ141に集中する。前記正極端子135などによって熱を伝達された接着部材150は温度が高まることによってその接着性能が低下する。これは二次電池110が非正常な動作を行う時点以後に接着部材150が正極端子135と第1リードタブ141を固く結合させないようにする。したがって、接着部材150は、二次電池110が正常に作動する場合とは違って、非正常に作動した場合には、正極端子135と第1リードタブ141との分離を防ぐことに影響を与えることができなくなる。
【0062】
図7は本発明の他の実施例による正極端子135と第1リードタブ141との溶接方法を示す斜視図である。
【0063】
図7に示すように、図4を参照して説明した実施例とは違い、接着部材150´には貫通孔が形成されない。代りに、前記接着部材150´は上述の実施例の場合より小さく形成され、正極端子135と第1リードタブ141の対向する面に付着される。
【0064】
接着部材150´が正極端子135と第1リードタブ141の対応する領域の中央に配置されることによって、前記対応領域のエッジは溶接のための領域135”及び141”として利用され得る。本実施例では接着部材150´の両側面に隣接する部分にそれぞれ前記溶接のための領域135”及び141”が形成される場合を例示している。
【0065】
これによれば、二つの電極W1及びW2を用いて二回にわたってスポット溶接を行うことができる。それにより、正極端子135と第1リードタブ141は2ヶ所で互いに連結された部分(図3の連結部145参照)を持つようになる。
【0066】
図8は本発明のさらに他の実施例による正極端子135aと第1リードタブ141の結合関係を示す断面図で、図9は図8の正極端子135aの斜視図である。
【0067】
図8及び図9に示すように、前記正極端子135aと第1リードタブ141が溶接により形成された伝導性連結部145によって互いに結合されることは上述の実施例と同じである。さらに、上述の実施例のように、接着部材150が正極端子135aと第1リードタブ141の間に追加的に配置されることもできる。
【0068】
前記正極端子135aには溝1351が形成される。前記溝1351は閉曲線の形態をなし、例示のように略円形をなすように形成され得る。前記伝導性連結部145は溝1351により限定されたコンタクト領域1352内に位置するようになる。すなわち、前記溝は正極端子と第1リードタブの間に形成される伝導性コンタクトが位置するコンタクト領域を完全に囲むことになる。したがって、一方、前記パウチケース120の傾斜面121である変形部が変形される時、コンタクト領域1352は正極端子135から分離される。
【0069】
一方、前記パウチケース120に膨れが発生した時に連結部145が破断されない場合も、正極端子135aと第1リードタブ141は、正極端子135aの溝1351により限定されたコンタクト領域1352が正極端子135aの残りの領域から分離されることによって、互いから分離されることもできる。
【0070】
図10は本発明のさらに他の実施例による正極端子135bを示す斜視図である。
【0071】
図10に示すように、溝1353は閉曲線の一部をなす形態であり、開放された端部が正極端子135bの一端部まで延長された形態を有する。前記伝導性連結部145は溝1353と前記一端部によって限定されたコンタクト領域1354内に位置するようになる。すなわち、前記溝1353はコンタクト領域1354を部分的に囲むようになる。このような構成によれば、前記コンタクト領域1354は上述の実施例のコンタクト領域1352よりもさらに容易に正極端子135bの残りの領域から分離され得る。
【0072】
図11は本発明のさらに他の実施例による正極端子135cと第1リードタブ141の結合状態を示す断面図である。
【0073】
図11を参照すれば、正極端子135cは第1プレート1356と第2プレート1357が互いに積層結合されたクラッド(clad)で構成されることができる。前記第1プレート1356は第2プレート1357より強度は低いが電気伝導度は高い。前記第1リードタブ141は連結部145により電気伝導度の高い第1プレート1356と連結される。前記第2プレート1357は正極端子135cの全体的な剛性を高める。
【0074】
第2プレート1357は周面の中央部に開口された領域1358を有する。前記連結部145はこの領域1358内に位置するようになる。
【0075】
このような構成によれば、正極端子135cの電気伝導性を低下させることなく強度を高めることができる。これにより、正極端子135cは第1リードタブ141の変形時に第1リードタブ141に引っ張られることなく自らの位置を維持する可能性が高くなる。これは第1リードタブ141が正極端子135cからより容易に分離されることができるようにする。
【0076】
さらに、第1リードタブ141、連結部145、及び開口された領域1358に対応する正極端子135cの一部分は、膨れが発生した時に正極端子135cの残り部分からより容易に分離されることができる。
【0077】
本発明による二次電池及び電池パックは以上で説明された実施例の構成と作動方式に限定されない。前記実施例はそれぞれの実施例の全部又は一部が選択的に組み合わされて様々な変形が行われるように構成されることもできる。
【符号の説明】
【0078】
100:電池パック
110:二次電池
200:連結部
300:回路基板
400:感知素子
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1電極と第2電極及び前記第1電極と第2電極の間に位置するセパレータを含む電極組立体と、
前記電極組立体が収容されるケースと、
前記第1電極に電気的に連結される電極端子と、
前記ケース内から前記ケースの外部に延長され、前記電極端子を介して前記第1電極に電気的に連結されるリードタブと、を含み、
前記リードタブは前記リードタブがケースに接触されている状態で前記ケースが変形される場合に前記第1電極から電気的連結が遮断されるように前記電極端子の少なくとも一部と分離されるように形成されることを特徴とする二次電池。
【請求項2】
前記リードタブを前記電極端子に接着させる接着部材をさらに含み、前記接着部材は貫通孔を備え、
前記リードタブは前記貫通孔を介して前記電極端子と電気的に連結されるように形成されることを特徴とする請求項1に記載の二次電池。
【請求項3】
前記リードタブの一部を前記ケースに結合させる結合部材をさらに含み、前記結合部材は前記ケースと前記リードタブの接触位置より前記リードタブと前記電極端子の接触位置により近く形成されることを特徴とする請求項1に記載の二次電池。
【請求項4】
前記電極端子とリードタブはスポット溶接によって電気的に連結されることを特徴とする請求項1に記載の二次電池。
【請求項5】
前記電極端子とリードタブは少なくとも一つのコンタクトで互いに電気的に連結されることを特徴とする請求項1に記載の二次電池。
【請求項6】
前記リードタブを電極端子に接着させる接着部材をさらに含み、
前記リードタブは、前記接着部材の第1側での少なくとも一つのコンタクトと、前記第1側と反対側の前記接着部材の第2側での他の少なくとも一つのコンタクトを介して電極端子に電気的に連結されることを特徴とする請求項1に記載の二次電池。
【請求項7】
前記ケースは変形部をさらに含み、前記リードタブは前記変形部に接着され、前記リードタブは前記変形部が変形されることによって前記第1電極から電気的に分離されるように形成されることを特徴とする請求項1に記載の二次電池。
【請求項8】
前記変形部は前記ケースの二つの平行する側壁間で傾斜した表面を具備することを特徴とする請求項7に記載の二次電池。
【請求項9】
前記電極端子は前記電極端子と前記リードタブとの間に位置する伝導性コンタクトが位置するコンタクト領域を少なくとも部分的に囲む溝をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の二次電池。
【請求項10】
前記ケースは変形部を含み、前記リードタブは変形部に接着され、前記コンタクト領域は前記変形部が変形した時に前記電極端子から分離されるように形成されることを特徴とする請求項9に記載の二次電池。
【請求項11】
前記溝は前記コンタクト領域を完全に囲むように形成されることを特徴とする請求項9に記載の二次電池。
【請求項12】
前記溝は前記電極端子の隅で前記コンタクト領域を部分的に囲むように形成されることを特徴とする請求項9に記載の二次電池。
【請求項13】
前記電極端子は電気抵抗が10mΩ以下の物質で形成されることを特徴とする請求項1に記載の二次電池。
【請求項14】
前記リードタブを前記ケースの内側面に結合させる結合部材をさらに含んで形成されることを特徴とする請求項1に記載の二次電池。
【請求項15】
前記電極端子を前記ケースの内側面に結合させる支持部材をさらに含むことを特徴とする請求項14に記載の二次電池。
【請求項16】
前記電極端子と前記リードタブとの間の接着強度は前記ケースと前記リードタブとの間の接着強度より低いことを特徴とする請求項14に記載の二次電池。
【請求項17】
前記電極端子は積層される第1プレートと第2プレートとを含み、前記第1プレートの強度は前記第2プレートの強度より低く、前記第1プレートの電気伝導性は前記第2プレートの電気伝導性より高く、前記第1プレートは前記伝導性コンタクトを介して前記リードタブに電気的に連結されることを特徴とする請求項1に記載の二次電池。
【請求項18】
多数の二次電池及び前記二次電池を制御する回路基板を含み、
少なくとも一つの前記二次電池は、
第1電極と第2電極及び前記第1電極と第2電極の間に位置するセパレータを含む電極組立体と、
前記電極組立体が収容されるケースと、
前記第1電極に電気的に連結される電極端子と、
前記ケース内から前記ケースの外部に延長され、前記電極端子を介して前記第1電極に電気的に連結されるリードタブと、を含み、
前記リードタブは前記リードタブがケースに接触されている状態で前記ケースが変形される場合に前記第1電極から電気的連結が遮断されるように前記電極端子の少なくとも一部と分離されるように形成され、前記リードタブは他の少なくとも一つの前記二次電池のリードタブに電気的に連結されるように形成されることを特徴とする電池パック。
【請求項1】
第1電極と第2電極及び前記第1電極と第2電極の間に位置するセパレータを含む電極組立体と、
前記電極組立体が収容されるケースと、
前記第1電極に電気的に連結される電極端子と、
前記ケース内から前記ケースの外部に延長され、前記電極端子を介して前記第1電極に電気的に連結されるリードタブと、を含み、
前記リードタブは前記リードタブがケースに接触されている状態で前記ケースが変形される場合に前記第1電極から電気的連結が遮断されるように前記電極端子の少なくとも一部と分離されるように形成されることを特徴とする二次電池。
【請求項2】
前記リードタブを前記電極端子に接着させる接着部材をさらに含み、前記接着部材は貫通孔を備え、
前記リードタブは前記貫通孔を介して前記電極端子と電気的に連結されるように形成されることを特徴とする請求項1に記載の二次電池。
【請求項3】
前記リードタブの一部を前記ケースに結合させる結合部材をさらに含み、前記結合部材は前記ケースと前記リードタブの接触位置より前記リードタブと前記電極端子の接触位置により近く形成されることを特徴とする請求項1に記載の二次電池。
【請求項4】
前記電極端子とリードタブはスポット溶接によって電気的に連結されることを特徴とする請求項1に記載の二次電池。
【請求項5】
前記電極端子とリードタブは少なくとも一つのコンタクトで互いに電気的に連結されることを特徴とする請求項1に記載の二次電池。
【請求項6】
前記リードタブを電極端子に接着させる接着部材をさらに含み、
前記リードタブは、前記接着部材の第1側での少なくとも一つのコンタクトと、前記第1側と反対側の前記接着部材の第2側での他の少なくとも一つのコンタクトを介して電極端子に電気的に連結されることを特徴とする請求項1に記載の二次電池。
【請求項7】
前記ケースは変形部をさらに含み、前記リードタブは前記変形部に接着され、前記リードタブは前記変形部が変形されることによって前記第1電極から電気的に分離されるように形成されることを特徴とする請求項1に記載の二次電池。
【請求項8】
前記変形部は前記ケースの二つの平行する側壁間で傾斜した表面を具備することを特徴とする請求項7に記載の二次電池。
【請求項9】
前記電極端子は前記電極端子と前記リードタブとの間に位置する伝導性コンタクトが位置するコンタクト領域を少なくとも部分的に囲む溝をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の二次電池。
【請求項10】
前記ケースは変形部を含み、前記リードタブは変形部に接着され、前記コンタクト領域は前記変形部が変形した時に前記電極端子から分離されるように形成されることを特徴とする請求項9に記載の二次電池。
【請求項11】
前記溝は前記コンタクト領域を完全に囲むように形成されることを特徴とする請求項9に記載の二次電池。
【請求項12】
前記溝は前記電極端子の隅で前記コンタクト領域を部分的に囲むように形成されることを特徴とする請求項9に記載の二次電池。
【請求項13】
前記電極端子は電気抵抗が10mΩ以下の物質で形成されることを特徴とする請求項1に記載の二次電池。
【請求項14】
前記リードタブを前記ケースの内側面に結合させる結合部材をさらに含んで形成されることを特徴とする請求項1に記載の二次電池。
【請求項15】
前記電極端子を前記ケースの内側面に結合させる支持部材をさらに含むことを特徴とする請求項14に記載の二次電池。
【請求項16】
前記電極端子と前記リードタブとの間の接着強度は前記ケースと前記リードタブとの間の接着強度より低いことを特徴とする請求項14に記載の二次電池。
【請求項17】
前記電極端子は積層される第1プレートと第2プレートとを含み、前記第1プレートの強度は前記第2プレートの強度より低く、前記第1プレートの電気伝導性は前記第2プレートの電気伝導性より高く、前記第1プレートは前記伝導性コンタクトを介して前記リードタブに電気的に連結されることを特徴とする請求項1に記載の二次電池。
【請求項18】
多数の二次電池及び前記二次電池を制御する回路基板を含み、
少なくとも一つの前記二次電池は、
第1電極と第2電極及び前記第1電極と第2電極の間に位置するセパレータを含む電極組立体と、
前記電極組立体が収容されるケースと、
前記第1電極に電気的に連結される電極端子と、
前記ケース内から前記ケースの外部に延長され、前記電極端子を介して前記第1電極に電気的に連結されるリードタブと、を含み、
前記リードタブは前記リードタブがケースに接触されている状態で前記ケースが変形される場合に前記第1電極から電気的連結が遮断されるように前記電極端子の少なくとも一部と分離されるように形成され、前記リードタブは他の少なくとも一つの前記二次電池のリードタブに電気的に連結されるように形成されることを特徴とする電池パック。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2011−96664(P2011−96664A)
【公開日】平成23年5月12日(2011.5.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−246031(P2010−246031)
【出願日】平成22年11月2日(2010.11.2)
【出願人】(590002817)三星エスディアイ株式会社 (2,784)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年5月12日(2011.5.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年11月2日(2010.11.2)
【出願人】(590002817)三星エスディアイ株式会社 (2,784)
【Fターム(参考)】
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