説明

二重スライダバルブ装置

本発明は、流体を保持および供給する容器に取り付ける装置(20)を提供する。この装置は、供給コネクタ(100)のカラー(102)と係合することが可能な外側面を有するほぼ円筒形の注ぎ口(22)と、前記注ぎ口内で軸方向に移動可能な外側スライダ(24)と、外側スライダ内で軸方向に移動可能な内側スライダとを備える。内側スライダは、流体が装置を通して流れるのを防ぐ閉位置と流体が装置を通して流れるのを可能にする開位置の間で移動可能である。内側スライダは、供給コネクタを前記内側スライダに隣接する外側スライダに挿入することによって閉位置と開位置の間で移動するようになっている。内側スライダは、前記閉位置に向かって偏倚されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、折たたみ可能な袋から液体や半液体を供給する急速切断結合およびバルブアセンブリを提供する。より詳細には、本発明は急速切断結合およびバルブアセンブリで使用する二重スライダバルブを用いた装置に関する。
【背景技術】
【0002】
通常、箱入り袋供給包装と呼ばれるダンボール箱内の可撓性の折たたみ可能な袋からなる、使い捨て包装から飲料シロップを供給するため、多くのシステムが用いられている。
【0003】
一般に、これらのシステムはそれによって充填および供給が起こる注ぎ口の形態の装置を備えた袋を有している。一般に、注ぎ口とポンプまたは他のタイプの飲料混合および供給システムの供給配管の間の結合は急速切断結合できることが望ましい。そのような結合は、袋の注ぎ口装具上に在り、供給配管コネクタとともに働き、空になったときに袋とともに処分されるので当業界では通常単一供給弁および結合と呼ばれている。このタイプの弁は、配管コネクタが注ぎ口に連結されるときに自動的に開き、また、注ぎ口から取り外されるときに閉じてシロップが袋から流出するのを防いでいる。単一供給弁の例が特許文献1に説明されており、この文献はその単一供給弁を浸漬管との組み合わせで示している。
【0004】
他のタイプの急速切断結合が知られているが、いくつかのシステムは、現在知られている、例えば、特許文献2に開示される供給配管連結の1つのタイプのみを対象としている。
【0005】
様々なタイプの供給配管コネクタで使用されるようにされたシステムも最近開発されている。このようなシステムの一例が、特許文献3に示されており、この文献は自在な急速切断結合およびバルブを開示している。開示された装置は、液体を保持する容器に取り付けられるようになっており、供給コネクタと接合することが可能なほぼ円筒形の注ぎ口を含んでいる。スライダが、注ぎ口内で軸方向に移動し、また、スライダは、注入口内に取り付けられ、供給コネクタをスライダ内に挿入する際に閉位置から開位置まで移動するバルブを有している。
【0006】
【特許文献1】米国特許第4286636号明細書
【特許文献2】米国特許第4445551号明細書
【特許文献3】米国特許第6347785号明細書
【特許文献4】米国特許出願第10/076572号明細書
【特許文献5】米国特許第4421146号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、流体を保持および供給する容器に取り付けるための装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この装置は、供給コネクタのカラーと接合することが可能な外表面を有したほぼ円筒形の注ぎ口と、前記注ぎ口内で軸方向に移動可能な外側スライダと、外側スライダ内で軸方向に移動可能な内側スライダとを備えている。内側スライダは、装置を通しての流体の流れを防ぐ閉位置と装置を通しての流体の流れを可能にする開位置の間で移動可能である。内側スライダは、供給コネクタを前記内側スライダに隣接する外側スライダに挿入することによって、閉位置と開位置の間で移動されるようになっている。内側スライダは、前記閉位置に向かって偏倚されている。
【0009】
本発明はさらに、注ぎ口を有するとともに、流体を保持および供給する容器に取り付ける装置内で用いる二重スライダバルブを提供する。二重スライダバルブは、前記注ぎ口の中で軸方向に移動可能な外側スライダと、外側スライダの中で軸方向に移動可能な内側スライダとを有する。内側スライダは、装置を通しての流体の流れを防ぐ閉位置と装置を通しての流体の流れを可能にする開位置の間で移動可能である。内側スライダは、供給コネクタを前記内側スライダに隣接する外側スライダに挿入することによって、閉位置と開位置の間で移動されるようになっている。内側スライダは、前記閉位置に向かって偏倚されている。
【0010】
本発明はまた、上記の装置を備えた容器を提供する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明は、添付の明細書および以下の図面を参照してより良く理解される。
【0012】
1杯分の飲料などを供給するのに用いられるような液体供給装置では、シロップ、調味料や他の材料が、しばしば外側容器(「箱入り袋」)の中に入れられて出荷される折たたみ可能な容器内に供給される。出荷包装あるいは出荷容器は、供給装置の液体供給が行われるように供給装置の一部であるプローブを受け入れる装置を備えている。この装置は、たいてい液体が供給装置内に流れることができるように、供給装置のプローブを挿入することによって作動するバルブを含んでいる。液体容器に取り付けられた装置は、一般に包装コネクタと呼ばれ、この包装コネクタと相互作用する供給装置上のプローブまたは同様の装置は、一般に供給コネクタと呼ばれる。
【0013】
本発明を、好ましい一実施形態を示す図面を参照して例示する。
【0014】
図1を参照すると、本発明は、液体(図示せず)を保持する容器(図示せず)に取り付けるための、全体を20で示した二重スライダバルブ装置を提供する。装置20は、概して、その注ぎ口内部で軸方向に移動可能である第1のほぼ円筒形のスライダ24を備えたほぼ円筒形の注ぎ口22と、外側スライダ24内で軸方向に移動可能な内側スライダ26とを備える。内側スライダ26は、流体が本装置を通って流れるのを防ぐ閉位置と、流体が容器から本装置を通って流れることが可能な開位置との間を移動することができる。両位置は、図10および11により明確に示される。内側スライダ26は、供給コネクタを外側スライダ24内に挿入することによって、内側スライダ26に隣接して閉位置と開位置の間で移動できるようになっている。図1から分かるように、内側スライダ26は外側スライダ24内に受け入れられるような寸法をしており、通常は閉位置に向かって偏倚されている。閉位置および開位置は、以下でより詳細に説明する。
【0015】
二重スライダバルブ装置20の各構成部品について、本発明の好ましい実施形態を参照して次に説明する。図1から図3を通して分かるように、注ぎ口22はほぼ円筒形をしており、供給コネクタのカラーと係合することが可能な外表面28を有する。注ぎ口22の一端部には、図示しないが、容器の壁面に注ぎ口を取り付けるための基部がある。注ぎ口22を容器の壁面に取り付ける方法および手段は当業界でよく知られており、熱密封または接着取付けなどによって、本発明の注ぎ口を容器壁面に固定するのに様々な取付け機構を用いることができることが理解されるだろう。
【0016】
供給コネクタを中に受けるようになっている注ぎ口開口32が、注ぎ口22の基部30とは反対側端部に配置されている。本発明の一実施形態では、注ぎ口22の内表面は一体成形された止め隆起部23および密封リング25を備え、両方とも結合および供給バルブの機能におけるある段階でスライダの動作を制限するように働く。止め隆起部23および密封リング25は、さらに、Copp他の特許である特許文献3に記載されており、その開示の全体を参照として本明細書に援用する。
【0017】
当業者には理解されるように、注ぎ口22の外表面28は、図示しないが一続きのねじ山を備え、このねじ山は、本発明の二重スライダバルブ装置20を用いることができる1つのタイプの供給装置上の対応するねじ山と係合するようにされている。好ましい一実施形態では、図1〜図3で分かるように、外表面28はまた第1の外側フランジ35および第2の外側フランジ36を備えている。第2の外側フランジ36はまた、以下にさらに説明するように、そこから外側に延びる少なくとも2つの翼37を備えることができる。第1の外側フランジ35および第2の外側フランジ36は両方とも、図8〜図12で分かるように、また以下に説明するように、異なる供給コネクタと係合するように動作可能である。異なるタイプの取付け手段を注ぎ口22の外表面28上で用いその注ぎ口を用いられる様々な供給装置に連結させることができることは当業者には理解されるであろう。例えば、図8〜10に示すように、以下に説明する1つのタイプの供給コネクタの取付フレームと協働するフランジを用いることもできる。あるいは、好ましい実施形態に示すように、少なくとも1対の翼37を、異なるタイプの供給装置の外側フレームと協働する外表面28上に配置された少なくとも1つのフランジ36に取り付けることができる。このような翼の一例がDavis他の特許である特許文献4にさらに詳細に説明されており、その開示の全体を本明細書に参照として援用する。
【0018】
次に図4A〜図4Cを参照して、本発明の外側スライダ24の好ましい一実施形態を説明する。外側スライダ24は、ほぼ円筒形の形状であり、一端部に止め隆起部40と反対側の端部に位置決めリング42を備えた外側シェル38を有している。外側スライダ24が図1に示すように注ぎ口22内に位置するとき、位置決めリング42は注ぎ口22の基部30に隣接し、止め隆起部40は注ぎ口開口32に隣接した配置となる。その開示が本明細書に参照として援用する特許文献2および特許文献5に記載されるように、間隔を置いて配置された複数の弾力性のある把持ラグ44が止め隆起部40から外側に延びている。ラグ44は、当業界で知られるように、外側スライダ24が供給コネクタ(図示せず)の挿入に際して注ぎ口22内で軸方向に移動すると、内側に湾曲し、供給コネクタ(図示せず)を把持するように動作することができる。把持ラグ44は1つまたは複数のラグを備えることができ、または最終用途によって取り除くことができ、ラグによる追加の把持がスライダが使用される実施形態で必要かどうかは、当業者に理解されることである。
【0019】
外側スライダ24内で、シェル38の内周面の周りに延びる内側縁46は、位置決めリング42を備える端部に隣接している。縁46は、止め隆起部40を含むシェル38の端部と向き合う上面48と、位置決めリング42を含むシェル28の端部と向き合う下面50とを有する。隣接する支柱52の間に開口部53を定める一連の径方向に間隔を置いて配置された支柱52が、止め隆起部40を含むシェル38の端部に向かって下面50から離れるように延びている。支柱52は図1により明確に示されている。支柱52は、その下端部56でバルブシート54を支持する。支柱52は、外側スライダ24のシェル38とほぼ平行に延びており、液体がシェル38と支柱52の間およびそれぞれの支柱52の間の空間を通って流れることができるように、シェル38から離れて配置されている。バルブシート54はほぼ円形であり、間隔を置いて配置された支柱52の下端部の間に延びている。
【0020】
バルブシート54は、バルブシート54から縁46に向かって上方向に延びる間隔を置いて配置された複数の突起58を備える。突起58は、このましくは、バルブシート54上で中心に位置し、また、シートの上で放射状に間隔を置いて配置されており、以下に説明するように、内側スライダ26内に受けられるように動作可能である。突起58はあらゆるパターンで間隔を置いて配置することができ、以下の説明からわかるように、好ましい実施形態で説明した突起58と同じ機能を発揮するあらゆる形状を形成することができることは当業者に理解できることである。突起58の機能は、また内側スライダ26に関連して以下に説明する。突起58の代の形状および寸法を、本発明の異なる実施形態に関連して以下に説明する。
【0021】
内側スライダ24は、任意に、縁46の上面48に隣接してシェル38の側壁面に配置された少なくとも1つの開口部60を含むことができる。少なくとも1つの開口部60は、容器が取り付けられるコネクタのタイプによって、装置20が取り付けられる容器(図示せず)から供給コネクタ(図示せず)まで液体を流すのを助けることができる。
【0022】
次に図5Aから図5Cを参照して、内側スライダ26を説明する。内側スライダ26が開位置にある場合に、流体がそこを通るのを可能にする一連のポート64が内側スライダ26上に位置している。開位置にある場合、ポート64は、図7からより明確に分かるように、外側スライダ24の支柱52の間の開口部53と流体連通している。
【0023】
図5A〜5Cに示す好ましい一実施形態では、内側スライダ26は、本体66の一端部の周りに延びている基部リング68を備えたほぼ円筒形の本体66と、本体66の基部リング68とは反対側の端部から外側に、またその反対側の端部の周りに延びた上部リング70を備えている。中心支柱74は、基部リング68とは反対側の端部で本体から離れるように延びており、装置20が供給コネクタに取り付けられている場合に、図示しないが、供給コネクタのプローブと係合するように動作することができる。
【0024】
図6および図7から分かるように、本体66は、外側スライダ24内に受け入れられる、外側スライダ24の縁46を越えて延び、また、バルブシート54に当接するように動作できるような寸法をしている。上部リング70は、図7に示すように、内側スライダ26が開位置にあるとき、縁46に立て掛かり、これに当接するように本体66の周面を越えて延びるような寸法をしている。開位置では、供給コネクタの挿入によりプラグ26がバルブシート54に向かって移動し、本体66の基部リング68をバルブシート54に隣接するように位置決めする。バルブシート54上の突起58は、内側スライダ26の本体66の内壁面によって内側に偏倚される。
【0025】
好ましい実施形態では、本体66の内壁面75は、図7から分かるように、プラグ26がバルブシート54に隣接して配置されるときに、突起58を内側に偏倚させるように傾斜している。供給コネクタが取り除かれると、突起58は通常の偏倚位置に戻り、外側に湾曲する。突起58が外側に移動すると、内側スライダ26はバルブシート54から離れるように押され、内側スライダ26は図6に示す閉位置に戻る。配管コネクタを装置に挿入する際に、突起を通常の偏倚位置から離れるように屈曲させる他の実施形態を使用することもできる。但し、配管コネクタが取り除かれた場合、突起は内側スライダ26をバルブシート54から離れるように閉位置まで押す。
【0026】
内側スライダ26が閉位置まで戻ると、初期位置、または上部リング70が初期位置より低い位置、すなわち縁46のより近くの何れかに戻ることができる。但し、内側スライダ26と外側スライダ24の間にはシールが存在し、流体は装置20を通過することができない。明細書で言及する閉位置としては、上記のように内側スライダ26がバルブシート54から離れるように移動する位置、および流体が装置20を通過できない位置の両方が挙げられる。
【0027】
上記の説明に照らして、外側スライダは、その間にシールを提供するように注ぎ口との連続接触を維持しながら、円滑な入れ子移動で注ぎ口の内側に沿って移動するように動作可能であることは、当業者には理解されるであろう。同様に、内側スライダは、円滑な入れ子動作で外側スライダの内側に沿って移動するように動作可能である。さらに、内側スライダは外側スライダ内でプラグのように働き、流体を通過させることができるように開位置では外側スライダ内に着座しており、流体が通過しないように閉位置では着座していない。内側および外側スライダの形状および寸法の変形例は本発明に含まれる。但し、これらの変形形態は本明細書で述べるスライダの機能を発揮するものである。
【0028】
本発明の好ましい実施形態では、図1〜図3に示すように、二重スライダバルブ装置を保護し、出荷および貯蔵中に清潔に保つようにキャップ25を設けることができる。図3に示すように、キャップ25は、カバー27と、出荷中に装置20上にキャップ25を保持する外側保持リング31を支承するスカート29と、容器を充填するために、キャップ25、外側スライダ24および内側スライダ26が一体的に取り除かれる際に、外側スライダ24上にキャップ25を保持する内側保持リング35を支承する内側シリンダ33と、を備えることができる。使用することができる適切なキャップの例が、さらに特許文献3に開示されている。この文献の主題は、本明細書に参照して援用される。他の代替形態は当業者には自明である。
【0029】
外側スライダ24および内側スライダ26の開閉位置を、次に図6および7を参照してより詳細に説明する。装置20の閉位置が図6に示されている。閉位置では、内側スライダ26は、その上部リング70が縁46の上面48から離れた状態で外側スライダ24内に受けられる。内側スライダ26の基部リング68は、外側スライダ24の支柱52の上端部に当接し、支柱52の間お開口部53を通るあらゆる流体の流れを妨げる。閉位置は、あらゆる流体が装置20を通して供給コネクタ内に通過するのを防ぐ。
【0030】
図示しないが、供給コネクタが内側スライダ26に下向きの力を加える図7に示す開位置では、内側スライダ26はバルブシート54に向かって外側スライダ24内で軸方向に移動する。内側スライダ26の上部リング70は、縁46の上面48に隣接してあり、内側スライダ26がバルブシート54に向かってさらに軸方向に移動するのを防ぐ。縁46に当接する上部リング70、または内側スライダ26に隣接するバルブシート54の位置の何れか、または両方によって内側スライダ26のさらなる軸方向の移動を防ぐことができることは、当業者に理解されるだろう。基部リング68はバルブシート54にもたれかかっており、バルブシート54上の突起58は内側スライダ26の本体66の内壁面75によって内側に偏倚されている。この位置では、内側スライダ26のポート64(図示せず)は、外側スライダ24上の支柱52の間の開口部53と流体連通しており、流体はシェル38とバルブシート54の間の容器から支柱52の間の開口部53および内側スライダ26上のポート64を通って供給コネクタ内に流れることができる。開閉位置を、2つの異なるタイプの供給コネクタを備える容器上の装置20の使用に関連して、以下にさらに詳細に説明する。しかし、装置20は当業界で知られている多くの異なるタイプの供給コネクタ、例えば、これに限らないが特許文献3で知られているもので使用できることが理解されるだろう。
【0031】
供給コネクタが取り除かれると、内側スライダ26への下向き圧力が解放され、突起58は通常の偏倚位置に移動し、内側スライダ26を上記の閉位置に向かって上にバルブシート54から離れるように押す本体66の内壁面75を外向きに押す。
【0032】
供給コネクタを伴った二重スライダバルブ装置20の使用について次に説明する。図8は、本発明の装置20で使用される前の、1つのタイプの供給コネクタ100の初期位置を示している。取付けフレーム102は、コネクタ100のプローブ108の支持構造(図示せず)を装置20に取り付ける手段を提供するために、装置20に取り付けられている。取付け装置102は、装置20のフランジ35と36の間にぴったり嵌合するように間隔を置いて配置されたフランジ104、106を備えている。プローブは、中心経路109およびバルブ部材110とともに密封Oリング112、114を有する本体108と、図示しないが、プローブ108が装置20に挿入されないときに、バルブ部材110を閉位置に保持するばね手段とを備えている。
【0033】
図9は、装置20上でフランジ35と36の間に配置されるフランジ104と106によって取付けフレーム102が連結された状態の、装置20に取り付けられたコネクタ100を示している。プローブ108は装置20から離れて位置しており、注ぎ口開口32の上方に位置している。
【0034】
図10A〜10Eは、図9のプローブ108を装置20に挿入およびそこから取り外す間の一連の位置を示している。
【0035】
図10Aは、外側スライダ24内に前進するときのプローブ108の初期位置を示している。図10Bでは、プローブ本体108は外側Oリング112によって外側スライダ24内に密封されている。図10Bおよび10Cは、プローブ108の外側スライダ24内での前進を示す。図10Bは、プローブ内に延びる中心支柱74で内側スライダ26と当接するプローブ108を示す。
【0036】
図10Cは、プローブ108がさらに外側スライダ24内に入って、内側スライダ26をバルブシート54に向かって押し、これに当接するときの内側スライダ26の位置を示している。この位置では、ポート64は支柱52の間の開口部53と流体連通している。突起58は、内側スライダ26の本体66の内壁面75によって内側に偏倚されている。装置20は開位置にある。
【0037】
図10Dでは、プローブ108はさらに装置20内に移動し、外側スライダ24はシェル28内を軸方向に移動し、液体容器内に入り込んでいる。内側スライダ26は、外側スライダ24のバルブシート54に隣接して完全に押し下げられたままである。供給コネクタ100のバルブ部材110は、内側スライダ26の中心支柱74との接触により開いたままである。液体はその後、容器から、支柱52の間の開口部53(図示せず)や内側スライダ26のポート64(図示せず)を通って、供給コネクタ100の中心経路109内に流れることができる。
【0038】
図10Eは、液体を供給した後に装置20から取り除かれたプローブ108を示している。これから分かるように、外側スライダ24は容器からシェル28内に引き戻されている。内側スライダ26は、プローブ108の下向きの圧力が取り除かれると、突起58を通常の位置に向かって外側に偏倚させることにより、バルブシート54から離れるように上向きに移動する。
【0039】
図11は、ねじ付きカラー202を有する第3のタイプの供給コネクタ200で使用するように作成されたコネクタバルブの初期位置を示している。内側ねじ山204を有するねじ付きカラー202は、注ぎ口22の外側ねじ山34に係合するように位置決めされている。供給コネクタ200のプローブ208は、外側スライダ24の本体内に密封係合して嵌合するような寸法をしている。プローブ208は中心経路209を有し、バルブ部材210およびOリング212、214ととともに、供給コネクタ200が装置20に挿入されないときにバルブ部材210を閉位置に保持するばね手段(図示せず)を備えている。
【0040】
図12A〜12Eは、図10A〜10Eに示すものと同一の一連の動作位置にある図11の供給コネクタ200を示している。同じ構造物の参照番号はそのままにし、同様の構造物の番号は100だけ増やしている。図12A〜12Eから分かるように、装置20が供給コネクタ200で使用される場合、外側スライダ24はプローブ208によって容器(図示せず)内に移動されない。
【0041】
装置20は様々な供給コネクタに用いることができることは当業者には理解されるだろう。供給コネクタは、図10から12を参照して上に記載したものを含む、様々な方法で装置に取り付けることができることが知られている。したがって、装置20が供給コネクタに取り付けられる場合、どのように連結部が形成されるかおよびどのように供給コネクタが動作するかによって、外側スライダ24は容器内に入り込むように、注ぎ口22の内側で軸方向に移動し、または移動しなくてもよいことが理解される。
【0042】
プローブが装置20から取り除かれるときはいずれの場合も、バルブシート54上に配された突起58は、内側スライダ26を外側スライダ24のバルブシート54から離れるように閉位置まで押して、容器からの漏洩を防ぐ。同様に、供給コネクタのばね部材は、供給コネクタのバルブ部材を密封するように働く。
【0043】
外側スライダ24および内側スライダ26の他の実施形態を、次に図13から図16を参照して説明する。
【0044】
図13は、外側スライダ324および内側スライダ326が異なる、本発明の装置20の他の実施形態である。上の実施形態で説明したように、外側スライダ324は、バルブシート354から上向きに延びる間隔を置いて配置された複数の突起358を有したバルブシート354を備える。
【0045】
内側スライダ326は、外壁面330を備える下側本体部328と、外壁面330の下側本体部328とは反対側端部から外側に、またその周りに延びる上側リング部332とを備える。中心支柱374は、下側本体部328から離れるように延び、装置20が供給コネクタに取り付けられるときに、供給コネクタ(図示せず)のプローブに係合するように動作することができる。内側スライダ326が外側スライダアセンブリ324内に位置するとき、一連の可撓性フィンガ376は、上側リング部332から離れるように外壁面330によって画定され、そこから離れている領域内を外側スライダ324のバルブシート354に向かって延びている。可撓性フィンガ376は、外側スライダ324上に配置した間隔を置いた突起358の内側面に当接するように位置決めされている。
【0046】
上の実施形態で説明したように、内側スライダ326が開位置にあるとき、流体がそれらを通ることが可能である一連のポート(図示せず)が内側スライダ326上に位置している。内側スライダ326および外側スライダ324は上に説明したのと同じ方法で働く。使用中、供給コネクタ(図示せず)は内側スライダ326に下向きの力を加えて、それを外側スライダ324上のバルブシート354に向かって押す。内側スライダ326がバルブシート354に向かって移動すると、フィンガ376は空間を置いて配置された突起358の内側面によって内側に偏倚される。内側スライダ326は、フィンガ376がバルブシート354に当接し、流体が外側スライダ326の支柱(図示せず)の間で容器、および内側スライダ326上のポート(図示せず)を通過することができる開位置に到達するまで動かされる。供給が終了すると、供給コネクタは内側スライダ326から取り除かれ、弾力性のあるフィンガ376は通常の位置に向かって外向きに湾曲して、突起358の内側面に対して押し込む。フィンガ376の外向きの移動により、内側スライダ326はバルブシート354から離れるように押し込まれ、内側スライダ326は閉位置に戻る。
【0047】
上記の説明から理解されるように、突起358に対する可撓性フィンガ376の偏倚動作は、内壁面75によるバルブシート54上の突起58の内側偏倚と同じ機能を果たす。説明した実施形態総てにおいて、供給コネクタが内側スライダから取り除かれると、外側スライダの部品と内側スライダの部品の間の偏倚動作が、内側スライダを外側スライダのバルブシートから離れるように閉位置に移動させることが、本明細書での説明により理解される。
【0048】
図14から図16は、外側スライダと内側スライダの間で偏倚動作を達成する本発明の範囲内にある他の実施形態を示し、これを次に説明する。
【0049】
図14から分かるように、外側スライダ424は、可撓性があり、内側縁446に向かって湾曲するバルブシート454を備えている。内側スライダ426は、バルブシート454の形状に対応するような形状とされた内部構造を有した下側本体部428を備えている。第2の支柱476が、中央支柱474と反対の方向に下側本体部428から離れるように延びている。第2の支柱476は、内側スライダ426が供給コネクタ(図示せず)によってバルブシート454に向かって軸方向に移動されるとき、バルブシート454に当接し、これを湾曲させるように位置決めされている。供給コネクタが内側スライダ426をバルブシート454に向かって押すと、第2の支柱476はバルブシート454に当接し、内側スライダ426が開位置になり、流体がそこを通過することができるまで、容器(図示せず)に向かってバルブシート454を湾曲させる。供給コネクタが取り除かれ、内側スライダ426をバルブシート454に対して押す圧力がなくなると、図14に示すように、バルブシート454は上向きに湾曲し、通常の位置に戻る。バルブシート454が通常の位置に戻ると、第2の支柱476に対して押し付け、内側スライダ426をバルブシート454から離れるように閉位置に移動させる。
【0050】
図15を参照すると、外側スライダ524が上記図14で説明したのと同じ構造を有する装置20のさらに他の実施形態が示されている。この実施形態の内側スライダ526は、中実であり、閉位置では、外側スライダ524の湾曲したバルブシート554の上側面に隣接する下側本体部528を備える。下側本体部528をバルブシート554の上のあらゆる位置に配置することができ、上面に隣接していなくてもよいことは理解されることである。供給コネクタ(図示せず)が装置20に連結されているとき、内側スライダ526はバルブシート554に向かって軸方向下向き、およびこれに対して押されて、バルブシート554を容器(図示せず)に向かって内向きに湾曲させる。供給コネクタが取り除かれ、内側スライダ526がバルブシート554に向かって押されなくなると、バルブシート554は通常の位置に湾曲して戻り、その際に下側本体部528を押し込み、それによって内側スライダ526をバルブシート554から離れるように閉位置に押し込む。
【0051】
図16は、本発明の装置20のさらに他の実施形態を示している。図からわかるように、外側スライダ624は図1から15で上述したバルブシートを備えていないが、内側縁646の位置で外側スライダ624の内径にわたって延在する内側バルブ壁面660を備えている。内側バルブ壁面660は、外側スライダ624が装置内に位置しているときに、装置20の注ぎ口開口に向かって延びる突起662を有している。内側バルブ壁面660は、内側スライダ626の下側本体部628の壁面664が支柱652の間の通過することができる開口(図示せず)を有している。
【0052】
内側スライダ626は下側本体部628および上側リング部632を備えており、下側本体部628は、上側リング部632から離れるように延び、内側スライダ626が中に配置されているときに外側スライダ624の支柱652の間で摺動する壁面664を備えている。下側本体部628は、壁面664の内側面、および上側縁666によって画定された中空の中心部を備えている。
【0053】
供給コネクタ(図示せず)が装置20に取り付けられ、内側スライダ526を内側バルブ壁面660に向かって開位置まで押すと、突起662は内側スライダ626の上側縁666によって圧縮される。供給コネクタが取り除かれ、内側スライダ626に圧力が加えられないときは、突起662は通常の位置に戻り、上側縁666に対して湾曲して、内側スライダ626を開位置に戻す。
【0054】
図17A〜17Eは、本発明の外側スライダ724および内側スライダ726のさらに他の実施形態を示している。これらから分かるように、外側スライダ724は、外側スライダ724が使用中にその中に配置されるシェル(図示せず)の内側円筒形状に対応する外側円筒形状を有する。外側スライダ724の内部幾何形状はしかし、図17Bに示すようにあらゆる形状をとることができ、図中では外側スライダ724の内部幾何形状の断面はほぼ四角形である。内側スライダ726は、内側スライダ726が外側スライダ724内で摺動することを可能にするように、外側スライダ724の内部幾何形状に対応する幾何形状を有している。内側スライダの上面図および底面図が、図17Dおよび17Eに示されている。両方のスライダの幾何形状の変形は本発明の範囲内にある。但し、内側スライダは外側スライダ内で入れ子式になるように動作可能であり、外側スライダは装置のシェル内で入れ子式になるように動作可能なものである。
【0055】
本発明の装置20は、当業者に知られている適切な材料であればどのようなものによっても製造することができる。例えば、注ぎ口22、外側スライダ24、および内側スライダ26は、当業者に知られているあらゆる適切なプラスチック、特に射出成形に適切なあらゆるプラスチックで製造することができる。例としては、これに限られないが、鎖状低密度ポリエチレンおよびポリプロピレンが挙げられる。本発明の一実施形態では、内側スライダ26は外側スライダ24とは異なる材料で作ることができる。例えば、内側スライダ26はより軟質性の高い材料、好ましくは鎖状低密度ポリエチレンで作ることができる。
【0056】
本発明を特定の好ましい実施形態に関して説明したが、外側アダプタリングは供給コネクタを受け入れ、取り付けるのに必要なあらゆる構造をとることができることは当業者であれば理解できることである。適切なフランジ、溝、ねじ山などを、供給コネクタ上の係合要素に接する必要に応じて、注ぎ口22の外側表面に形成することができる。装置20は、複数の異なる供給コネクタに対応するように、スリーブの異なる軸方向領域内に複数の異なる内径を有する内側アダプタスリーブと組み合わせて使用することができる。同様に、本発明のパッケージコネクタのバルブを開くバルブ装置は、所定の供給コネクタで使用するのに適切なあらゆるタイプのものとすることができる。内側スライダは、プローブを挿入することによって作動され、開位置と閉位置の間で外側スライダ内で軸方向に移動するあらゆるタイプのものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】キャップを含む、本発明の二重スライダバルブ装置の好ましい実施形態の側面図である。
【図2】本発明の二重スライダバルブ装置の展開側面図である。
【図3】本発明の二重スライダバルブ装置の展開側断面図である。
【図4A】本発明の二重スライダバルブ装置に使用される外側スライダの側断面図である。
【図4B】図5Aの外側スライダの正面図である。
【図4C】図5Aの外側スライダの正面図である。
【図5A】本発明の二重スライダバルブ装置で使用される内側スライダの側断面図である。
【図5B】図5Aの内側スライダの正面図である。
【図5C】図5Bの内側スライダの後面図である。
【図6】閉位置の二重スライダバルブ装置の断面図である。
【図7】開位置または供給位置の、図6の二重スライダバイブ装置の断面図である。
【図8】装置に挿入する前の1つのタイプのコネクタの初期位置を示す図である。
【図9】コネクタが外側スライダ内にプローブを挿入する前に装置に取り付けられた、図8に示すコネクタのプローブの位置を示す図である。
【図10A】図8および9に示すコネクタおよび装置の一連の動作位置を示す図である。
【図10B】図8および9に示すコネクタおよび装置の一連の動作位置を示す図である。
【図10C】図8および9に示すコネクタおよび装置の一連の動作位置を示す図である。
【図10D】図8および9に示すコネクタおよび装置の一連の動作位置を示す図である。
【図10E】図8および9に示すコネクタおよび装置の一連の動作位置を示す図である。
【図11】結合前に容器の内容物を供給する別のタイプの従来のプローブで使用するように作成された二重スライダバルブ装置を示す図である。
【図12A】図11に示すコネクタおよび二重スライダバルブ装置の一連の動作位置を示す図である。
【図12B】図11に示すコネクタおよび二重スライダバルブ装置の一連の動作位置を示す図である。
【図12C】図11に示すコネクタおよび二重スライダバルブ装置の一連の動作位置を示す図である。
【図12D】図11に示すコネクタおよび二重スライダバルブ装置の一連の動作位置を示す図である。
【図12E】図11に示すコネクタおよび二重スライダバルブ装置の一連の動作位置を示す図である。
【図13】本発明の二重スライダバルブ装置の代替実施形態を示す図である。
【図14】本発明の二重スライダバルブ装置の代替実施形態を示す図である。
【図15】本発明の二重スライダバルブ装置の代替実施形態を示す図である。
【図16】本発明の二重スライダバルブ装置の代替実施形態を示す図である。
【図17A】本発明の外側スライダの代替実施形態の断面図である。
【図17B】図17Aの外側スライダの代替実施形態の上面図である。
【図17C】本発明の内側スライダの代替実施形態の断面図である。
【図17D】図17Cの内側スライダの代替実施形態の上面図である。
【図17E】図17Cの内側スライダの代替実施形態の上面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器に取り付けて流体を保持および供給するための装置であって、
供給コネクタのカラーと係合することが可能な外側面を有したほぼ円筒形の注ぎ口と、
前記注ぎ口内で軸方向に移動可能なほぼ円筒形の外側スライダと、
前記外側スライダ内で軸方向に移動可能なほぼ円筒形の内側スライダであって、流体が前記装置を通って流れるのを防ぐように動作可能である閉位置と流体が装置を通って流れるのを可能にするように動作可能な開位置の間で移動可能であり、供給コネクタを前記内側スライダに隣接する前記外側スライダに挿入することによって前記閉位置と前記開位置の間で移動されるようになっており、前記閉位置に向かって偏倚される内側スライダと、
を備えたことを特徴とする装置。
【請求項2】
前記内側スライダは、前記外側スライダによって前記閉位置に向かって偏倚されることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
容器に取り付けて流体を保持および供給するための装置であって、
供給コネクタのカラーと係合することが可能な外側面を有したほぼ円筒形の注ぎ口と、
前記注ぎ口内で軸方向に移動可能なほぼ円筒形の第1の外側スライダと、
前記外側スライダ内で軸方向に移動可能なほぼ円筒形の第2の内側スライダであって、流体が前記装置を通って流れるのを防ぐように動作可能である閉位置と流体が装置を通って流れるのを可能にするように動作可能な開位置の間で移動可能であり、供給コネクタを前記内側スライダに隣接する前記外側スライダに挿入することによって前記閉位置と前記開位置の間で移動されるようになっている内側スライダと、
前記内側スライダを前記閉位置に向かって弾性的に偏倚させる偏倚手段と、
を備えたことを特徴とする装置。
【請求項4】
前記第1のほぼ円筒形のスライダは、流体の通過を可能にする一連の開口部を中に有することを特徴とする請求項3に記載の装置。
【請求項5】
注ぎ口を有するとともに、容器に取り付けて流体を保持および供給するための装置内で使用するための二重スライダバルブであって、
前記注ぎ口内で軸方向に移動可能なほぼ円筒形の第1の外側スライダと、
前記外側スライダ内で軸方向に移動可能であり、流体の通過を可能にするように配置された一連のポートを有するほぼ円筒形の内側スライダであって、流体が前記装置を通って流れるのを防ぐように動作可能である閉位置と前記開口部および前記ポートが位置合わせされ、流体が流れることができる通路を画定する開位置の間で移動可能であり、供給コネクタを前記内側スライダに隣接する前記外側スライダに挿入することによって前記閉位置と前記開位置の間で移動されるようになっている内側スライダと、
前記内側スライダを前記閉位置に向かって弾性的に偏倚させる偏倚手段と、
を備えたことを特徴とする二重スライダバルブ。
【請求項6】
容器に取り付けて流体を保持および供給するための装置において、
供給コネクタのカラーと係合し、そこを通る流体通路を画定することが可能な外側面を有した注ぎ口と、
前記流体通路内で軸方向に移動可能な外側スライダと、
前記外側スライダ内で軸方向に移動可能な内側スライダであって、流体が前記通路を通って流れるのを防ぐように動作可能である閉位置と流体が前記通路を通って流れるのを可能にするように動作可能な開位置の間で移動可能であり、供給コネクタを前記内側スライダに隣接する前記外側スライダに挿入することによって前記閉位置と前記開位置の間で移動されるようになっている内側スライダとを備え、
前記外側スライダおよび前記内側スライダの少なくとも一方は、前記内側スライダおよび前記外側スライダを前記閉位置内に偏倚させるようにその上に配置された偏倚手段を含むことを特徴とする装置。
【請求項7】
前記偏倚手段は、前記外側スライダおよび前記内側スライダの一方の上に配置され、もう一方のスライダの少なくとも一部に当接する少なくとも1つの突起を備えることを特徴とする請求項6に記載の装置。
【請求項8】
流体を保持および供給するための容器において、
前記容器の壁面に取り付けられる装置であって、前記容器内の流体貯蔵空間から延びる前記容器の出口を形成する装置と、
前記出口と相補的な形状とされるとともに前記出口の中に担持され、前記出口に関して軸方向に移動可能である外側スライダと、
前記外側スライダと相補的な形状とされるとともに前記外側スライダの中に担持される第2の内側スライダであって、前記流体が前記装置を通って流れるのを防ぐように動作可能な閉位置と流体が前記装置を通って容器から流れることができるように動作可能な開位置の間に前記外側スライダ内で軸方向に移動可能であり、前記閉位置に向かって偏倚される第2の内側スライダと、
を備えたことを特徴とする容器。
【請求項9】
前記内側スライダは、前記外側スライダによって前記閉位置に向かって偏倚されることを特徴とする請求項8に記載の容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10A】
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【図10B】
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【図10C】
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【図10D】
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【図10E】
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【図11】
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【図12A】
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【図12B】
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【図12C】
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【図12D】
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【図12E】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17A】
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【図17B】
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【図17C】
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【図17D】
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【図17E】
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【公表番号】特表2006−521244(P2006−521244A)
【公表日】平成18年9月21日(2006.9.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−504089(P2006−504089)
【出願日】平成16年3月26日(2004.3.26)
【国際出願番号】PCT/CA2004/000468
【国際公開番号】WO2004/085283
【国際公開日】平成16年10月7日(2004.10.7)
【出願人】(505296625)リキ−ボックス カナダ インコーポレイテッド (1)
【Fターム(参考)】