説明

井戸の液位・液深測定装置

【課題】液体の種類にかかわらず、井戸内の液面の地表面からの距離である液位と、井戸内の液中の任意位置から液面までの距離とを測定可能とする。
【解決手段】井戸5内に挿入される検出管7の先端から気体が漏出するように加圧気体供給源11が検出管7に接続され、検出管7の先端からの長さを目視で確認することを可能とした測長手段8が検出管7に付設され、検出管7に接続される圧力検出器15の検出値が井戸5内への検出管7の挿入途中で急激に上昇するのに応じて液位を測長手段8で目視計測するタイミングが報知手段38で報知され、井戸5内の液中に検出管7の先端を浸漬させた状態での圧力検出器15の検出値に基づいて検出管7の先端から液面までの距離が演算手段で演算される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、井戸内の液面の地表面からの距離である液位と、井戸内の液中の任意位置から液面までの距離とを測定するための井戸の液位・液深測定装置に関する。
【背景技術】
【0002】
巻尺テープの先端に、水面を検知するためのプローブが設けられるようにした水位計が、たとえば特許文献1によって既に知られている。
【特許文献1】特開2002−318150号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところが、上記特許文献1で開示されるものは、井戸の水面の地表面からの距離を測定し得るだけであり、井戸内の水中の任意位置から水面までの距離を測定することはできない。またプローブは、水の導電性を利用して水面を検出するものであり、測定し得るのは導電性を有する水との液体に限定される。
【0004】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、液体の種類にかかわらず、井戸内の液面の地表面からの距離である液位と、井戸内の液中の任意位置から液面までの距離とを測定可能とした井戸の液位・液深測定装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、井戸内の液中に浸漬することを可能として前記井戸内に挿入される検出管と、該検出管の先端から気体を漏出させるに充分な圧力および量の気体を供給し得る加圧気体供給源と、前記検出管内の気体圧を検出するようにして前記検出管に接続される圧力検出器と、前記検出管の先端からの長さを目視で確認することを可能として前記検出管に付設される測長手段と、井戸内の液面の地表面からの距離である液位を前記測長手段で目視計測するタイミングを報知するために前記井戸内への前記検出管の挿入途中で前記圧力検出器の検出値が急激に上昇するのに応じて報知作動する報知手段と、前記井戸内の液中に前記検出管の先端を浸漬させた状態での前記圧力検出器の検出値に基づいて前記検出管の先端から液面までの距離を演算する演算手段とを備えることを特徴とする。
【0006】
また請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加えて、可撓性を有する材料によって形成される前記検出管の先端に重錘が取付けられることを特徴とする。
【0007】
さらに請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明の構成に加えて、可撓索に目盛りが施されて成る前記測長手段が、可撓性および透光性を有する材料によって形成される前記検出管の先端に固定されるとともに前記検出管の外部からの視認を可能として該検出管内に挿入されることを特徴とする。
【0008】
なお実施例の巻尺テープ8が本発明の測長手段に対応し、実施例のランプ38が本発明の報知手段に対応し、実施例の制御ユニットCが本発明の演算手段に対応する。
【発明の効果】
【0009】
請求項1記載の発明によれば、検出管には加圧気体が供給されており、検出管の先端が井戸内の液面に達すると、検出管内の圧力が急激に上昇するので検出管の先端が液面に達したことが分かり、その状態で報知手段が報知作動するので、検出管に付設された測長手段を目視することで井戸内の液面の地表面からの距離である液位を測定することができる。また検出管の先端が液中に浸漬すると、検出管の先端からは加圧気体が気泡となって常時漏出することになり、その際の検出管内の圧力は、検出管の先端から液面までの圧力に対応した値となっており、検出管の先端が井戸内の液中の任意位置にあるときの圧力検出器の検出値によって検出管の先端から液面までの距離を測定することができる。しかも測定対象である液体は導電性を有することが必須の条件ではなく、液体の種類にかかわらず、液位および液深を測定することができる。
【0010】
また請求項2記載の発明によれば、可撓性を有する検出管の先端に重錘が取付けられるので、井戸の深さに正確に対応した長さの検出管を準備することが不要であり、検出管を真っ直ぐ延ばしつつ井戸内で降下させることができ、液位および液深をより正確に測定することができる。
【0011】
さらに請求項3記載の発明によれば、可撓性および透光性を有する検出管内に、該検出管の外部からの視認を可能として測長手段が挿入されるので、井戸内に検出管を挿入する際に、測長手段が井戸の側面に付着する等の問題を生じることなく検出管を円滑に井戸内に挿入することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0013】
図1〜図4は本発明の第1実施例を示すものであり、図1は本発明装置の全体構成を示す図、図2は図1からリールを省略して制御ボックス内の構成を示した図、図3は圧力検出器の縦断面図、図4は検出管の先端が井戸の底に当接していない状態での図1に対応した図である。
【0014】
先ず図1において、井戸5内の液面Lの地表面からの距離である液位LAと、井戸5内の液中の任意の位置から前記液面Lまでの距離LBを測定するために、可撓性および透光性を有する材料たとえば合成樹脂により形成されるとともにリール6に巻かれた検出管7がその先端を井戸5内の液中に浸漬させることを可能として井戸5内に挿入される。
【0015】
しかも前記検出管7内には、該検出管7の先端からの長さを目視で確認することを可能として、可撓索に目盛りが施されて成る測長手段が付設されるものであり、この実施例にあっては、前記測長手段は巻尺テープ8であり、検出管7の先端に固定される巻尺テープ8が、検出管7の外部からの視認を可能として該検出管7内に挿入される。
【0016】
図2を併せて参照して、前記検出管7の先端には重錘Wが取付けられており、重錘Wの下面には、検出管7の先端から漏出する空気を通過せしめる複数の溝4,4…が設けられる。
【0017】
前記リール6の中央部には、制御ボックス9が取付けられており、この制御ボックス9内で前記検出管7には管路10の下流端が接続される。この管路10の上流端は接続口10aとして前記制御ボックス9の外側面に開口されており、リール6の外部に設置された加圧気体供給源である空気供給源11Aが、前記接続口10aに接続される。而して空気供給源11Aは、前記検出管7の先端から空気を漏出させるに充分な圧力および量の空気を供給可能である。
【0018】
前記管路10には、空気供給源11A側から順に、たとえば常閉型電磁弁である電磁開閉弁12、一方向弁13および絞り14が介設され、絞り14よりも下流側で前記管路10には圧力検出器15が接続され、電磁開閉弁12、一方向弁13、絞り14および圧力検出器15は制御ボックス9内に収容される。
【0019】
図3において、圧力検出器15は、半導体圧力センサ16を用いるものであり、該半導体圧力センサ16が備える半導体感圧要素17に対する空気圧を検出するように構成される。
【0020】
半導体圧力センサ16は、圧力導入管18aを有して合成樹脂により形成されるハウジング18内に半導体感圧要素17が内蔵されて成るものであり、半導体感圧要素17に連なる複数の端子19,19…がハウジング18を液密に貫通してハウジング18外に突出され、図2で示すように、制御ボックス9内に配設される演算手段としての制御ユニットCに接続される。
【0021】
半導体圧力センサ16は支持部材20で支持される。この支持部材20は、円盤部20aと、円盤部20aの一端中心部から同軸に突出する円筒部20bと、円盤部20aの他端外周から半径方向外方に張出す鍔部20cとを一体に有して、たとえば真鍮等の金属により形成されるものであり、該支持部材20の中心部には貫通孔21が設けられる。
【0022】
前記貫通孔21の一端側には大径孔部21aが形成されており、半導体圧力センサ16のハウジング18が備える圧力導入管18aは、前記大径孔部21aの内面との間にリング状のシール部材22を介在させて貫通孔18にその一端側から液密に嵌入される。而して半導体圧力センサ16は前記シール部材22を介して支持部材20で支持されるとともに、前記端子19…が制御ユニットCに接続されることによって制御ユニットCの基板に支持される。
【0023】
貫通孔18に圧力導入管18aを嵌入させたハウジング18に支持部材20とは反対側から対向する内向き鍔部23aを一端に有する円筒状のカバー23に前記ハウジング18および前記円筒部20bが収容され、該カバー23の他端に設けられて半径方向外方に張り出す外向き鍔部23bが、複数のねじ部材34,34…で円盤部20aの一端に締結される。
【0024】
支持部材20の他端側には、貫通孔18の他端側を覆う金属たとえばステンレス鋼製のダイヤフラム24が取付けられ、該ダイヤフラム24の一面を臨ませて支持部材20およびハウジング18内に形成される受圧室25に、たとえばシリコーンオイル等の液状媒体が充填される。
【0025】
支持部材20の他端側外周部すなわち鍔部20cの外周部には、金属たとえばステンレス鋼によってダイヤフラム24の他面側を臨ませる皿状に形成される挟持部材26の外周部全周が、支持部材20との間にダイヤフラム24の周縁部を挟持するようにしてかしめ結合される。
【0026】
ダイヤフラム24の周縁部を挟持するにあたり、支持部材20の鍔部20cおよび挟持部材26には、相互に対応してリング状に形成される挟持突部20d,26aがそれぞれ突設されており、ダイヤフラム24の周縁部は、それらの挟持突部20d,26a間に挟持される。
【0027】
また挟持突部20d,26aよりも外方側で、ダイヤフラム24および鍔部20c間にはリング状のシール部材27が挟持され、ダイヤフラム24および挟持部材26間にはリング状のシール部材28が挟持されており、これらのシール部材27,28によりシール性を維持するようにして、ダイヤフラム24の周縁部が支持部材20の鍔部20cおよび挟持部材26の外周部間に挟持される。
【0028】
挟持部材26の中央部にはダイヤフラム24とは反対側に突出する連結筒部26bが一体に連設され、該連結筒部26bには袋ナット29が連結される。この袋ナット29は、前記連結筒部26bを挿通させる挿通孔30が中心部に設けられる端壁29aを有するものであり、挿通孔30に挿通された連結筒部26bの先端を袋ナット29内で彎曲させて成る係合部26cが端壁29aの内面に係合することにより、袋ナット29に連結筒部26cが連結される。
【0029】
一方、管路10の途中に設けられる管継手31(図2参照)が備える分岐管部31aの先端部外面には前記袋ナット29に螺合する雄ねじ32が刻設されており、袋ナット29内には、前記挿通孔30に挿通された連結筒部26cの先端部と、前記分岐管部31aの先端との間に挟まれるリング状のシール部材33が収容されており、管継手31の分岐管部31aに袋ナット29が螺合されることにより、管継手31すなわち管路10が圧力検出器15に気密に接続される。この圧力検出器15からは、検出管7内の圧力が増加するのに応じて比例的に増大する信号が出力される。
【0030】
前記制御ボックス9の外側面には、電源用スイッチ35、計測ボタン36、液位・液深切換スイッチ37、報知手段であるランプ38および液深表示器39が配設されており、電源用スイッチ35、計測ボタン36および液位・液深切換スイッチ37からの信号が制御ユニットCに入力される。而して制御ユニットCは、電源スイッチ35のオンに応じて電磁開閉弁12を開弁し、液位・液深切換スイッチ37で液位を選択した状態で検出管7を井戸5内に挿入すると、その挿入途中で検出管7の先端が液面Lに達することで圧力検出器15の検出値が急激に上昇するのに応じて制御ユニットCは前記ランプ38を点灯させる。そこで検出管7内にある巻尺テープ8の地表面に対応する目盛を、検出管7の外部から視認することで、井戸5内の液面Lの地表面からの距離である液位LAを測定することができる。
【0031】
上記液位LAの測定後に、井戸5内の液中の任意の位置から前記液面Lまでの距離LBたとえば井戸5の底5aから液面Lまでの距離LBである液深を測定するにあたっては、液位・液深切換スイッチ37で液深を選択して検出管7を井戸5の底5aに重錘Wが当接するまで降下させた後、計測ボタン36を押すと、制御ユニットCは、圧力検出器15の検出値に基づく液深LBを液深表示器39に表示することになる。そこで液深表示器39の表示が安定するまで計測ボタン36を押し続けることにより、液深表示器39の安定した表示によって液深LBを得ることができる。
【0032】
すなわち少量の空気が供給されるとともに供給された分の少量の空気が漏出している状態で、検出管7内の圧力は、検出管7の先端から液面Lまでの液体圧力に対応した値となっている。したがって検出管7内の圧力を圧力検出器15で検出することにより、液面Lに応じた圧力を検出することができ、圧力検出器15の検出値に応じた制御ユニットCの演算により井戸5内の液深LBを正確に得ることができる。
【0033】
また井戸5内に泥等が厚く堆積している等の理由によって、図4で示すように、検出管7の先端を井戸5の底5aに当接させ得ない状態でも、液中にある検出管7の先端から液面Lまでの距離LBを検出することが可能であり、液中の任意位置から液面Lまでの距離LBを測定することができる。
【0034】
この際、前記巻尺テープ8は、検出管7の先端が井戸5の底5aに当接していない状態で検出管7の先端から液面Lまでの距離LBを測定する際に、可撓性を有する検出管7が重錘Wや自重で伸び過ぎてしまうのを防止する構造体としての役割を持っている。
【0035】
次にこの第1実施例の作用について説明すると、検出管7には空気供給源11Aからの空気が供給されており、検出管7の先端が井戸5内の液面Lに達すると、検出管5内の圧力が急激に上昇するので検出管7の先端が液面Lに達したことが分かり、その状態で制御ユニットCがランプ38を点灯するので、検出管7に付設された巻尺テープ8を目視することで井戸5内の液面Lの地表面からの距離である液位LAを測定することができる。
【0036】
また検出管7の先端が液中に浸漬すると、検出管7の先端からは空気が気泡となって常時漏出することになり、その際の検出管7内の圧力は、検出管7の先端から液面Lまでの圧力に対応した値となっており、検出管7の先端が井戸5の底5aに達したときの圧力検出器15の検出値によって井戸5の底5aから液面Lまでの距離である液深LBや、井戸5の底5aに先端を当接させていない検出官7の先端から液面Lまでの距離LB、すなわち液中の任意の位置から液面Lまでの距離LBを測定することができる。しかも測定対象である液体は導電性を有することが必須の条件ではなく、液体の種類にかかわらず、液位および液深を測定することができる。
【0037】
また可撓性を有する検出管7の先端に重錘Wが取付けられるので、井戸5の深さに正確に対応した長さの検出管を準備することが不要であり、検出管7を真っ直ぐ延ばしつつ井戸5内で降下させることができ、液位LAならびに液中の任意の位置にある検出管7の先端から液面Lまでの距離LBをより正確に測定することができる。
【0038】
さらに可撓性および透光性を有する検出管7内に、該検出管7の外部からの視認を可能として巻尺テープ8が挿入されるので、井戸5内に検出管7を挿入する際に、巻尺テープ8が井戸5の側面に付着する等の問題を生じることなく検出管7を円滑に井戸5内に挿入することができる。
【0039】
図5は本発明の第2実施例を示すものであり、上記第1実施例に対応する部分には同一の参照符号を付して図示するのみで詳細な説明は省略する。
【0040】
前記リール6の中央部に取付けられた制御ボックス9内には、検出管7に連なる空気供給原11Bが収容される。この空気供給源11Bは、井戸5が比較的浅く、高圧の空気が必要とされない場合に用いられるものであり、たとえば小型のエアポンプである。この空気供給原11Bの作動は制御ユニットCで制御されるものであり、計測ボタン36のオンに応じて制御ユニットCは前記空気供給源11Bの作動を開始させる。
【0041】
井戸5の液井LAを測定する際には、液位・液深切換スイッチ37で液位を選択した状態で空気供給原11Bの作動を休止したまま検出管7を井戸5内に挿入する。そうすると検出管7の先端が液面Lに達することで検出管7内が密閉状態となることで圧力検出器15の検出値が急激に上昇することになり、それに応じて制御ユニットCはランプ38を点灯させる。そこで検出管7内にある巻尺テープ8の地表面に対応する目盛を、検出管7の外部から視認することで、井戸5内の液面Lの地表面からの距離である液位LAを測定することができる。
【0042】
上記液位LAの測定後に、井戸5内の液中の任意の位置から前記液面Lまでの距離LBたとえば井戸5の底5aから液面Lまでの距離LBである液深を測定するにあたっては、液位・液深切換スイッチ37で液深を選択して検出管7を井戸5の底5aに重錘Wが当接するまで降下させた後、計測ボタン36を押すと、制御ユニットCは、空気供給源11Bの作動を開始し、圧力検出器15の検出値に基づく液深LBを液深表示器39に表示することになる。そこで液深表示器39の表示が安定するまで計測ボタン36を押し続けることにより、液深表示器39の安定した表示によって液深LBを得ることができる。
【0043】
図6は本発明の第3実施例を示すものであり、上記第1および第2実施例に対応する部分には同一の参照符号を付して図示するのみで詳細な説明は省略する。
【0044】
前記リール6の中央部に取付けられた制御ボックス9内に収容される小型の空気供給原11Bと、制御ボックス9外に配置される大型の空気供給源11Aとは、三方切換弁40を介して管路10に接続される。この三方切換弁40は、空気供給源11Bからの加圧空気を管路10に導く状態と、空気供給源11Aからの加圧空気を前記管路10に導く状態とを、手動操作もしくは制御ユニットCによる制御によって切換可能である。
【0045】
この第3実施例は、井戸5内の液面Lが急激な増水で上昇する場合に対応したものであり、急激な増水によって空気供給原11Bの能力を超えた場合に、空気供給源11Aからの加圧空気を管路10に導くようにすることで液面Lの上昇に対処することができる。
【0046】
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
【0047】
たとえば上記実施例では、測長手段として、検出管7内に挿入される巻尺テープ8を用いたが、可撓性を有する検出管の外面に測長用目盛を付すようにして測長手段を構成することもできる。
【0048】
また可撓索に目盛りが施されて成る測長手段として、等間隔に色分けしたロープや糸を用いることも可能であり、そのようなロープや糸は、検出管7が長い場合に有効である。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明装置の全体構成を示す図である。
【図2】図1からリールを省略して制御ボックス内の構成を示した図である。
【図3】圧力検出器の縦断面図である。
【図4】検出管の先端が井戸の底に当接していない状態での図1に対応した図である。
【図5】第2実施例の図2に対応した図である。
【図6】第3実施例の図2に対応した図である。
【符号の説明】
【0050】
5・・・井戸
7・・・検出管
8・・・測長手段である巻尺テープ
11A,11B・・・加圧気体供給源である空気供給源
15・・・圧力検出器
38・・・報知手段であるランプ
C・・・演算手段である制御ユニット
W・・・重錘

【特許請求の範囲】
【請求項1】
井戸(5)内の液中に浸漬することを可能として前記井戸(5)内に挿入される検出管(7)と、該検出管(7)の先端から気体を漏出させるに充分な圧力および量の気体を供給し得る加圧気体供給源(11A,11B)と、前記検出管(7)内の気体圧を検出するようにして前記検出管(7)に接続される圧力検出器(15)と、前記検出管(7)の先端からの長さを目視で確認することを可能として前記検出管(7)に付設される測長手段(8)と、井戸(5)内の液面の地表面からの距離である液位を前記測長手段(8)で目視計測するタイミングを報知するために前記井戸(5)内への前記検出管(7)の挿入途中で前記圧力検出器(15)の検出値が急激に上昇するのに応じて報知作動する報知手段(38)と、前記井戸(5)内の液中に前記検出管(7)の先端を浸漬させた状態での前記圧力検出器(15)の検出値に基づいて前記検出管(7)の先端から液面までの距離を演算する演算手段(C)とを備えることを特徴とする井戸の液位・液深測定装置。
【請求項2】
可撓性を有する材料によって形成される前記検出管(7)の先端に重錘(W)が取付けられることを特徴とする請求項1記載の井戸の液位・液深測定装置。
【請求項3】
可撓索に目盛りが施されて成る前記測長手段(8)が、可撓性および透光性を有する材料によって形成される前記検出管(7)の先端に固定されるとともに前記検出管(7)の外部からの視認を可能として該検出管(7)内に挿入されることを特徴とする請求項1または2記載の井戸の液位・液深測定装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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