説明

交流整流子電動機、その交流整流子電動機を用いた電動送風機および電気掃除機

【課題】脈動トルクの低減と整流安定化の交流整流子電動機を提供する。
【解決手段】ヨーク部53と磁極部54とを有する固定子鉄心5と、磁極部54に巻装された界磁巻線6を含む固定子7と、電機子鉄心11に形成した、なす形スロット中に電機子巻線14を施し、電機子巻線14が接続される整流子12とを含む回転子15と、電機子巻線14に整流子12とブラシとを介して電力授受を行う2極の交流整流子電動機において、電機子スロット数を11(奇数)とし、整流子片数を電機子スロット数の2倍の22(U=2)とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は交流整流子電動機に関し、特に電気掃除機に使用される交流整流子電動機の電機子構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
電気掃除機の駆動源として用いられる交流整流子電動機(ユニバーサルモータ)は、環状の固定子と、この固定子の磁極部間に配設された電機子と、この電機子の電機子巻線に電力授受を行う整流子とブラシから主に構成されている。この種の交流整流子電動機では、常に小型,軽量,ブラシの長寿命化,低振動化などが要求されている。小型・軽量化を達成するには電動機の高速化が効果的であるが、脈動トルクが大きいと整流性能が悪化(ブラシからの火花発生が大きくなる)してブラシ寿命低下に至る。
【0003】
従来、脈動トルクを低減する方法としては、磁極片の角度を左右非対称にする方法(特許文献1),磁極部に複数のスリットを設ける方法(特許文献2)が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平7−298592号公報
【特許文献2】特開平6−6943号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した従来技術では、ブラシの機械的接触状態を除けば、ブラシからの火花発生は磁極部や磁極片から電機子側へ流れる磁束に関係した整流起電力で左右され、個々に脈動トルクを低減した場合にはブラシの整流状態が悪化する恐れがあった。
【0006】
本発明の目的は、磁極片が左右対称で脈動トルクの低減及び整流ダンパ効果の均等化による整流改善が図れる交流整流子電動機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を解決するために、本発明は、ヨーク部と磁極部とを有する固定子鉄心と、該磁極部に巻装された界磁巻線を含む固定子と、電機子鉄心に形成した、なす形スロット中に電機子巻線を施し、該電機子巻線が接続される整流子とを含む回転子と、該電機子巻線に該整流子とブラシとを介して電力授受を行う2極の交流整流子電動機において、電機子スロット数を奇数とし、整流子セグメント数を電機子スロットの2倍(U=2)とし、δ=Ns/P−y=0.5(δ:端節度,Ns:電機子スロットの数,P:極対数,y:電機子巻線ピッチ)としたことを特徴とする。
【0008】
あるいは、上記の目的を解決するために、本発明は、ヨーク部と磁極部とを有する固定子鉄心と、磁極部に巻装された界磁巻線を含む固定子と、電機子鉄心に形成した、なす形スロット中に電機子巻線を施し、電機子巻線が接続される整流子とを含む回転子と、電機子巻線に整流子とブラシとを介して電力授受を行う2極の交流整流子電動機において、電機子のスロット数を11(奇数)とし、電機子巻線が接続される整流子片を電機子のスロット数の2倍の22(U=2)としたことを特徴とする。
【0009】
さらに、本発明の交流整流子電動機を掃除機の駆動源である電動送風機に適用したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明の形態によれば、ヨーク部と磁極部とを有する固定子鉄心と、磁極部に巻装された界磁巻線を含む固定子と、電機子鉄心に形成した、なす形スロット中に電機子巻線を施し、電機子巻線が接続される整流子とを含む回転子と、電機子巻線に整流子とブラシとを介して電力授受を行う2極の交流整流子電動機において、電機子のスロット数を11(奇数)とし、電機子巻線が接続される整流子片の数を電機子のスロット数の2倍の22(U=2)とした。これにより、脈動トルクを低減しカーボンブラシの寿命安定化を図った交流整流子電動機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1(a)】本発明による固定子鉄心と電機子鉄心の構成図を示す。
【図1(b)】(a)から0.5スロット回転した場合の本発明による固定子鉄心と電機子鉄心の構成図を示す。
【図2(a)】従来の固定子鉄心と電機子鉄心の構造図を示す。
【図2(b)】(a)から0.5スロット回転した場合の従来の固定子鉄心と電機子鉄心の構成図を示す。
【図3】本発明の交流整流子電動機を用いた電動送風機の構造を示す図。
【図4(a)】本発明の交流整流子電動機の巻線図を示す。
【図4(b)】(a)から電機子が1セグメント回転した状態の巻線図を示す。
【図4(c)】(b)から電機子が1セグメント回転した状態の巻線図を示す。
【図5(a)】従来の交流整流子電動機の巻線図を示す。
【図5(b)】(a)から電機子が1セグメント回転した状態の巻線図を示す。
【図5(c)】(b)から電機子が1セグメント回転した状態の巻線図を示す。
【図6】電気掃除機の外観を示す斜視図である。
【図7】電気掃除機の掃除機本体を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照し、説明する。
【実施例1】
【0013】
以下に、本発明の実施例を示す。
【0014】
図1は本発明による固定子鉄心と電機子鉄心の構成図を示す。
【0015】
図2は従来の固定子鉄心と電機子鉄心の構成図を示す。
【0016】
図3は本発明の交流整流子電動機を用いた電動送風機の構造を示す。
【0017】
図1〜図3を参照して説明する。各図中において、共通する符号は同一物を示す。
【0018】
電動送風機1は電動機(交流整流子電動機)2と送風機3から構成される。電動機2は、ハウジング4の内周側に固定された固定子鉄心5に界磁巻線6を巻装した固定子7,ハウジング4に設けられた軸受け8aと、エンドブラケット9に設けられた軸受け8bによって保持されるシャフト10,シャフト10には電機子鉄心11と整流子12が固定され、電機子鉄心11の電機子スロット13中に巻装された電機子巻線14が整流子12に接続された回転子15からなり、整流子12との電気的接続を行うカーボンブラシ16と、カーボンブラシ16を保持するとともにハウジング4に固定するためのブラシホルダ17とからなる。送風機3は、ナット18によりシャフト10の一端に固定される遠心ファン19,遠心ファン19から出た空気流の速度を落とし圧力回復するディフューザ20,空気流を電動機2内へ導くディフューザ20と一体に成形されたリターンガイド21,遠心ファン19とディフューザ20を覆うファンケーシング22によって構成される。
【0019】
整流子12は、その円周面に整流子片12aを有し、各整流子片12aは回転子15内の電機子巻線14と接続されている。カーボンブラシ16は、つる巻バネ23により整流子12に押し付けられ、整流子12に摺接している。24はカーボンブラシ16を外部電極に接続するためのリード線であり、ブラシホルダ17に設けられた端子(図示せず)と接続されている。
【0020】
電動送風機1は、回転子15が回転し、回転子15と同軸に固定された遠心ファン19も回転する。遠心ファン19が回転するとファンケーシング22の空気取り入れ口25から空気が流入し、遠心ファン19,ディフューザ20,リターンガイド21を通り電動機2内部へと流れ込み、電動機2を冷却しつつ電動機2から排出される。
【0021】
本発明について、図1(a),図1(b)について説明する。
【0022】
図1(a)の時の磁極片50a及び磁極片50cは電機子鉄心11のティース51a及び51cの略中心に位置しており、磁極片50b及び50dは電機子鉄心11の電機子スロット13b及び電機子スロット13dの略中心に位置している。
【0023】
又、電機子鉄心11が0.5スロット回転した場合、図1(b)の様な位置になり磁極片50a及び磁極片50cは電機子鉄心11の電機子スロット13a及び電機子スロット13cの略中心に位置しており、磁極片50b及び磁極片50dは、電機子鉄心11のティース51b及びティース51dの略中心に位置している。
【0024】
このように左右非対称に繰返し対向する構造にすることにより、パーミアンスの変動幅を小さくすることができ、電機子鉄心11が回転する時にスロットピッチの軸トルク脈動が低減でき、機械的振動が小さくなって、電動機2の整流性能を向上させることができ、交流整流子電動機の寿命を向上させることができる。
【0025】
図2は従来の構成図を示す。図2(a)の時の磁極片50a及び磁極片50cは電機子鉄心11のティース51a及び51cの約中心に位置しており、磁極片50b及び50dは同様に電機子鉄心11のティース51b及び51dの中心に位置している。又、電機子鉄心11が0.5スロット回転した場合、図2(b)の様な位置になり磁極片50a及び磁極片50cは電機子鉄心11の電機子スロット13a及び電機子スロット13cの略中心に位置しており、磁極片50b及び磁極片50dは電機子鉄心11の電機子スロット13b及び電機子スロット13dの略中心に位置している。このように、ティース51に磁極片50が全て揃って対向したり離れたりして回転すると大きな脈動トルクが発生する。
【0026】
次に電機子巻線14の巻線仕様について説明する。
【0027】
図5は従来の巻線図でU=2(電機子スロット13の数量:12スロット,整流子片12aの数量:24セグメント)の巻線内容で、カーボンブラシ16のカバリングが略2の状態である。図5(a)→図5(b)→図5(c)は整流子12が1セグメントずつ回転した状態を示す。図5(a)で説明すると、電機子巻線14aと電機子巻線14cは整流状態にあり電機子巻線14bと電機子巻線14dは整流終了末期状態にある。電機子スロット13につけたNo.1,6,7,12でみてみると整流終了末期状態の電機子巻線14b,14dには、整流状態の電機子巻線14a,14cが入っており、磁気的結合が強いことからダンパ効果が大きい。図5(b)は整流子12が1セグメント回転した状態であり電機子スロット13のNo.1と7は整流終了末期状態となった電機子巻線14a,14cが存在している。ダンパ効果のある整流状態の電機子巻線14e,14fは電機子スロット13のNo.6,12の片側しか存在しないので、磁気的結合は弱いため、ダンパ効果が小さい。更に整流子12を1セグメント回転させたのが図5(c)である。図5(c)と図5(a)は同じ状態になるので、ダンパ効果が大きい。回転毎にダンパ効果を見てみると図5(a)のダンパ効果大の状態、図5(b)のダンパ効果小の状態、図5(c)のダンパ効果大の状態が繰り返される。
【0028】
図4は、本発明の交流整流子電動機の巻線図でU=2(電機子スロット13の数量:11スロット,整流子片12aの数量:22セグメント)の巻線内容である。図4(a)→図4(b)→図4(c)と整流子12が1セグメントずつ回転した時の内容である。図4(a)で説明すると電機子巻線14g,14iは整流状態にあり電機子巻線14h,14jは整流終了末期状態にある。電機子スロット13のNo.1,6,7,11で見てみると、電機子スロット13のNo.1,6には整流終了末期状態の電機子巻線14hがあり整流状態の電機子巻線14gもあるため、図5(a)の状態の磁気的結合よりは弱い結合となるが、ダンパ効果が得られる。電機子巻線14jには整流状態の電機子巻線14gが片側に入っているが、整流終了末期状態の電機子巻線14hが入っているためダンパ効果が少ない。図4(b)は整流子12を1セグメント回転させた状態である。電機子巻線14k,14lは整流状態にあり電機子巻線14g,14iは整流終了末期状態にある。電機子スロット13のNo.1,5,6,11で見てみると、電機子スロット13のNo.6,11には整流終了末期状態の電機子巻線14iがあるが、整流状態の14lもあるためダンパ効果がある。電機子巻線14kには整流状態の電機子巻線14lが片側だけ入っているが整流終了末期状態の電機子巻線14iが入っているためダンパ効果が少ない。図4(c)は更に整流子12を1セグメント回転させた図である。図4(c)と図4(a)は同じ状態に戻る。
【0029】
従来と本発明のダンパ効果を時間軸で変化幅の大小関係を大大/中大/中小/小小の4段階で示すと、従来方式は大大/小小/大大/小小・・・と各極同期して変化幅が大きくなった。本発明では、(中大,中小)/(中小,中大)・・・の組合せが各極交互に変化し、変化幅の小さい均等化した変化を得ることができる。
【0030】
以上の構成において、従来の巻線配置ではダンパ効果の(大大)の巻線の巻数は、多目に巻き、(小小)となる巻線の巻数は少なくする、いわゆる異数巻とすることによって、整流条件の均等化を狙った設定を取っていた。ブラシが安定して摺動する定常安定条件では所定のダンパ効果が得られるが、整流子12の真円度の狂いや振動により摺動不安定になると、所定のダンパ効果が得られにくくなることから、異数巻の比の大きい設定の時ほど逆効果となる可能性があった。
【0031】
本発明の構成によれば、電機子スロット13の数Nsを11(奇数)、整流子片12の数Nbを電機子スロット13の数Nsの2倍の22(U=2)とすることにより、各磁極片50b,50dと電機子鉄心11のティース51b,51dの対向位置が非対称となり磁気回路パーミアンスの変動を小さくすることができることから、軸トルク脈動を低減することができる。更に巻数ピッチyを5として端節度δ(δ=Ns/2−y)をδ=0.5とした巻数配置とすることができ、整流中の巻線と整流終了末期状態の電機子巻線11との磁気的結合の強さの脈動幅を均等化することによりダンパ効果の脈動幅も均等化することができるため、整流抑制効果も均等化することができる。このことから、同一電機子スロット13内にある電機子巻線14の異数比を1に近い比に近づけることができ、ブラシの摺動が不安定となった非定常悪化条件においても巻数差による極端な(異数比を大きくした従来のような)逆効果の出る可能性を防止することができる。
【0032】
図6に示すように、電気掃除機1001は、掃除機本体1002と、ホース部103と、手元操作スイッチSW等が設けられた操作管104と、伸縮自在に設けられた延長管105と、第2の吸込具106および第1の吸込具107とを備えて構成されている。
【0033】
掃除機本体1002は、内部に電動送風機1(図7参照、以下同じ)を備え、操作管104の手元操作スイッチSWを操作すること等によって電動送風機1の運転の強弱切り替えや、第1の吸込具107に設けられた図示しないパワーブラシの入り切り等が行えるようになっている。
【0034】
掃除機本体1002から第1の吸込具107までのホース部103,操作管104,延長管105,第2の吸込具106の内部には、図示しない通風路が設けられており、電動送風機1により発生させた吸引力により吸引された塵埃は、第2の吸込具106,延長管105,操作管104,ホース部103を通じて掃除機本体1002に吸引され、集塵装置111(図7参照、以下同じ)に集塵される。
【0035】
掃除機本体1002の外殻は、下ケース201と上ケース202とによって覆われている。集塵装置111は、掃除機本体1002の前側(接続口1002aが設けられる側)に位置しており、上ケース202の上部には、ハンドル120が一体的に設けられている。また、ハンドル120の前方には、開閉可能な蓋部材130が設けられており、集塵装置111の上部が蓋部材130で開閉可能に塞がれるようになっている。
【0036】
図7に示すように、掃除機本体1002は、前端部に、管状の接続口1002aを備えている。掃除機本体1002の前部側には、接続口1002aから吸い込んだ塵埃を分離収集する集塵装置111が備わり、掃除機本体1002の後部側には、集塵装置111に連通して吸引力を発生する電動送風機1が備わる。
【0037】
接続口1002aには、ホース部103に設けられた図示しない継手管が挿入されて保持されるようになっている。接続口1002aの内部には、シール部材が設けられており、シール部材は、継手管と集塵装置111側に設けられた図示しない入口管との気密を保持するようになっている。掃除機本体1002の前部下面(集塵装置111の下方)には、キャスタ102cが設けられている。
【0038】
集塵装置111は、塵埃分離部111aと塵埃収容部(塵埃収容器)111bとを有して構成されている。塵埃分離部111aは、吸い込んだ空気を旋回させ、遠心分離作用(サイクロン方式)によって塵埃を分離する部分である。塵埃収容部111bは、塵埃分離部111aに連通しており、塵埃分離部111aで分離された塵埃を収容する図示しない集塵かごを内部に備えている。
【0039】
塵埃分離部111aと塵埃収容部111bとは、集塵装置111の軸方向(前後傾斜方向)に配列され、それぞれの向かい合う軸方向端部同士が接続されて空気の通流可能に連通されており、使用者の操作によって容易に分離可能に構成されている。このうち塵埃分離部111aは、掃除機本体1002の前側に配置され、塵埃収容部111bは、塵埃分離部111aよりも掃除機本体1002の斜め後側に配置されている。塵埃分離部111aの前端部には、図示しない開口部が設けられており、その開口部が前記入口管に接続されている。
【0040】
塵埃分離部111aは、外筒111a1と、この外筒111a1内に設けられ、フィルタ機能を有する内筒111a2とを有している。塵埃分離部111a内において、空気は、図示しない貫通孔を通じて内筒111a2の外側(外筒111a1の内側)から内筒111a2の内側に流れるようになっており、その際、貫通孔を通らない大きなゴミが外筒111a1と内筒111a2との間に分離されるようになっている。この場合、吸込力にもよるが、例えば、1円玉以上の重さを有するゴミは、外筒111a1内において吸い上げられることなく、外筒111a1に残されるようになっている。
【0041】
これらの外筒111a1と内筒111a2とは、使用者の操作によって容易に分離可能に設けられている。これによって、ゴミ捨て時には、外筒111a1と内筒111a2とを分離することによって、外筒111a1の内部に堆積したゴミを排出することができ、内筒111a2の貫通孔に引っ掛かった髪の毛や糸屑等のゴミがある場合にも、これを容易に除去することができる。
【0042】
このような集塵装置111は、上ケース202の前部に開口した収容室に、左右両側から側壁243で保持されるようにして収容される。
【0043】
側壁243は、集塵装置111に沿うように上ケース202の前部から中央部にかけて上り傾斜状に形成されており、側壁243の上端部には、ハンドル120が一体的に固定されている。
【産業上の利用可能性】
【0044】
本発明の交流整流子電動機は、掃除機に適用できる。
【符号の説明】
【0045】
1 電動送風機
2 電動機
3 送風機
4 ハウジング
5 固定子鉄心
6 界磁巻線
7 固定子
8,8a,8b 軸受け
9 エンドブラケット
10 シャフト
11 電機子鉄心
12 整流子
12a 整流子片
13,13a,13b,13c,13d 電機子スロット
14,14a,14b,14c,14d,14e,14f,14g,14h,14i,14j,14k,14l 電機子巻線
15 回転子
16 カーボンブラシ
17 ブラシホルダ
18 ナット
19 遠心ファン
20 ディフューザ
21 リターンガイド
22 ファンケーシング
23 つる巻バネ
24 リード線
25 空気取り入れ口
50,50a,50b,50c,50d 磁極片
51,51a,51b,51c,51d ティース
53 ヨーク部
54 磁極部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヨーク部と磁極部とを有する固定子鉄心と、該磁極部に巻装された界磁巻線を含む固定子と、電機子鉄心に形成した、なす形スロット中に電機子巻線を施し、該電機子巻線が接続される整流子とを含む回転子と、該電機子巻線に該整流子とブラシとを介して電力授受を行う2極の交流整流子電動機において、電機子スロット数を奇数とし、整流子セグメント数を電機子スロットの2倍(U=2)とし、δ=Ns/P−y=0.5(δ:端節度,Ns:電機子スロットの数,P:極対数,y:電機子巻線ピッチ)としたことを特徴とする交流整流子電動機。
【請求項2】
ヨーク部と磁極部とを有する固定子鉄心と、該磁極部に巻装された界磁巻線を含む固定子と、電機子鉄心に形成した、なす形スロット中に電機子巻線を施し、該電機子巻線が接続される整流子とを含む回転子と、該電機子巻線に該整流子とブラシとを介して電力授受を行う2極の交流整流子電動機において、電機子スロット数を11(奇数)とし、整流子セグメント数を電機子スロットの2倍の22(U=2)としたことを特徴とする交流整流子電動機。
【請求項3】
請求項1または2に記載の整流子電動機と、送風機とを備えたことを特徴とする電動送風機。
【請求項4】
電動送風機及び集塵部を有する掃除機本体と、一端が前記掃除機本体に接続されたホースと、一端が前記ホースの他端に接続される手元操作部と、一端が該手元操作部の他端に接続される延長管と、前記延長管の他端に接続される吸込具と、を備えた電気掃除機において、
前記電動送風機は、前方に交流整流子電動機を備え、前方に送風機を備え
前記交流整流子電動機は、ヨーク部と磁極部とを有する固定子鉄心と、該磁極部に巻装された界磁巻線を含む固定子と、電機子鉄心に形成した、なす形スロット中に電機子巻線を施し、該電機子巻線が接続される整流子とを含む回転子と、該電機子巻線に該整流子とブラシとを介して電力授受を行う2極の交流整流子電動機において、電機子スロット数を奇数とし、整流子セグメント数を電機子スロットの2倍(U=2)とし、δ=Ns/P−y=0.5(δ:端節度,Ns:電機子スロットの数,P:極対数,y:電機子巻線ピッチ)としたことを特徴とする電気掃除機。
【請求項5】
電動送風機及び集塵部を有する掃除機本体と、一端が前記掃除機本体に接続されたホースと、一端が前記ホースの他端に接続される手元操作部と、一端が該手元操作部の他端に接続される延長管と、前記延長管の他端に接続される吸込具と、を備えた電気掃除機において、
前記電動送風機は、交流整流子電動機と、送風機とを備え
前記交流整流子電動機は、ヨーク部と磁極部とを有する固定子鉄心と、該磁極部に巻装された界磁巻線を含む固定子と、電機子鉄心に形成した、なす形スロット中に電機子巻線を施し、該電機子巻線が接続される整流子とを含む回転子と、該電機子巻線に該整流子とブラシとを介して電力授受を行う2極の交流整流子電動機において、電機子スロット数を11(奇数)とし、整流子セグメント数を電機子スロットの2倍の22(U=2)としたことを特徴とする電気掃除機。

【図1(a)】
image rotate

【図1(b)】
image rotate

【図2(a)】
image rotate

【図2(b)】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4(a)】
image rotate

【図4(b)】
image rotate

【図4(c)】
image rotate

【図5(a)】
image rotate

【図5(b)】
image rotate

【図5(c)】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2013−13267(P2013−13267A)
【公開日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−145163(P2011−145163)
【出願日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【出願人】(399048917)日立アプライアンス株式会社 (3,043)
【Fターム(参考)】