説明

仮想出力装置登録プログラムおよびこの仮想出力装置登録プログラムを実行するコンピュータ

【課題】特定のデータファイルの出力を容易に繰り返し行い得る、新たな仮想出力装置登録プログラムおよびこの仮想出力装置登録プログラムを実行するコンピュータを提供することを目的とする。
【解決手段】プリンタまたは複合機から印刷される印刷対象ファイルと、この印刷対象ファイルがプリンタまたは複合機から印刷されるときのプリンタドライバ印刷設定情報を含むプリンタドライバ印刷設定情報ファイルと、を関連付けるとともに、一の印刷対象ファイルが指定された場合(S100)、選択された一の印刷対象ファイルに関連付けられた一のプリンタドライバ印刷設定情報ファイルに含まれるプリンタドライバ印刷設定情報を含む仮想プリンタを作成し(S114,S118)、作成した仮想プリンタをOSに登録することとしたものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は基本ソフトウェア上で動作するアプリケーションソフトウェアで利用可能な仮想出力装置の登録に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えばパーソナルコンピュータ(以下、「パソコン」という。)に導入された基本ソフトウェア(Operating System/以下、「OS」ともいう。)上で動作するアプリケーションソフトウェア(以下、単に「アプリケーション」ともいう。)によって作成されたデータファイルを、印刷することがある。この場合、種々の態様で印刷が行われる。このような種々の印刷を実行するためには、それに対応した印刷設定がなされる必要がある。この点に関し、従来から多くの構成(技術)が提案されている。例えば、アプリケーションから文書の印刷設定呼出しを行う場合、印刷設定画面呼出しのトリガによって、先ず、プリンタドライバの設定読込部が働き、印刷要求した文書の設定保存情報があれば、読み込み、現在設定値保持部の設定値を自動で書き換え、この後ユーザが設定を変えると、変更した設定内容が現在設定値保持部に設定された値に反映され、設定にしたがい印刷データを生成しプリンタに送り込むとともに、同時に文書名に関連付け自動的に印刷設定情報をファイル保存する、技術が提案されている。なお、これによれば、自動設定の際、作成時間の新しい設定情報を選択するとされている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−350606号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、コンピュータで管理されている特定のデータファイルが繰り返し印刷等の方法で出力される場合がある。このような場合に、ユーザが複雑な操作を行うことなく、ユーザが所望する出力結果を得ることが可能な構成が要求されている。なお、データファイルが出力される方法としては、上述の印刷の他、例えば、PC−FAXと称されるものもある。PC−FAXは、例えば、パソコンで管理されているデータファイルを、直接、ファクシミリ機能を有する出力装置を介して電話回線網に出力(ファクシミリ送信)できる機能である。
【0005】
本発明は、特定のデータファイルの出力を容易に繰り返し行い得る、新たな仮想出力装置登録プログラムおよびこの仮想出力装置登録プログラムを実行するコンピュータを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題に鑑みなされた本発明は、出力装置から出力される対象のデータファイルと、このデータファイルが出力装置から出力されるときの出力設定と、を関連付けるとともに、出力設定に関連付けされたデータファイルから一のデータファイルが指定された場合、指定された一のデータファイルに関連付けられた一の出力設定を含む仮想出力装置を、基本ソフトウェアに登録することとしたものである。
【0007】
本発明を反映した第1の課題解決手段は、データファイルを出力装置で出力するための出力設定を含む仮想出力装置を、基本ソフトウェア上で動作するアプリケーションソフトウェアで利用可能な仮想出力装置として、前記基本ソフトウェアに登録するコンピュータが読み取り可能な仮想出力装置登録プログラムであって、前記コンピュータを、前記出力装置から出力される対象のデータファイルと、前記データファイルが前記出力装置から出力されるときの前記出力設定と、を関連付ける関連付手段と、前記関連付手段によって関連付けられたデータファイルを指定する指定手段と、前記指定手段によって一のデータファイルが指定された場合、前記一のデータファイルに関連付けられた一の出力設定を含む仮想出力装置を、前記基本ソフトウェアに登録する登録手段として機能させるための仮想出力装置登録プログラムである。
【0008】
これによれば、一のデータファイルに関連付けられた一の出力設定を含む仮想出力装置を、基本ソフトウェアに登録することができる。
【0009】
第2の課題解決手段は、第1の課題解決手段の仮想出力装置登録プログラムであって、前記コンピュータを、前記指定手段によって前記一のデータファイルが指定された場合、前記一のデータファイルに関連付けられた一の出力設定を含む仮想出力装置を、優先的に利用されるデフォルトの仮想出力装置として前記基本ソフトウェアに登録する前記登録手段として機能させることを特徴とする。
【0010】
これによれば、一のデータファイルに関連付けられた一の出力設定を含む仮想出力装置を、優先的に利用されるデフォルトの仮想出力装置として基本ソフトウェアに登録することができる。
【0011】
第3の課題解決手段は、第1または第2の課題解決手段の仮想出力装置登録プログラムであって、前記コンピュータを、前記登録手段によって前記一の出力設定を含む仮想出力装置が前記基本ソフトウェアに登録された場合、前記一のデータファイルをオープンするために、前記一のデータファイルのためのアプリケーションソフトウェアを起動するアプリケーション起動手段として機能させることを特徴とする。
【0012】
これによれば、一の出力設定を含む仮想出力装置を、基本ソフトウェアに登録することができるとともに、出力対象である一のデータファイルを、この一のデータファイルのためのアプリケーションソフトウェアでオープンすることができる。
【0013】
第4の課題解決手段は、第3の課題解決手段の仮想出力装置登録プログラムであって、前記コンピュータを、前記アプリケーション起動手段によって起動されたアプリケーションソフトウェアによる指令にしたがって、前記一の出力設定とは異なる他の出力設定で前記一のデータファイルが前記出力装置から出力される場合、前記一のデータファイルと、前記他の出力設定と、を関連付ける前記関連付手段として機能させることを特徴とする。
【0014】
これによれば、一のデータファイルと他の出力設定を関連づけすることができる。
【0015】
なお、第1から第4の課題解決手段において、仮想出力装置登録プログラムは、単一のコンピュータプログラムとして構成されている場合の他、複数のコンピュータプログラムモジュールによって構成されていてもよい。
【0016】
第5の課題解決手段は、第1から第4の課題解決手段のいずれか1つの仮想出力装置登録プログラムを記憶した記憶部と、前記記憶部から前記仮想出力装置登録プログラムを読み取り、実行する制御部と、を備えることを特徴とするコンピュータである。これによれば、上記特有の機能を実現可能なコンピュータとすることができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、特定のデータファイルの出力を容易に繰り返し行い得る、新たな仮想出力装置登録プログラムおよびこの仮想出力装置登録プログラムを実行するコンピュータを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施形態におけるデータファイル出力システムおよびデータファイル出力システムを構成する各装置の機能ブロックを示す図
【図2】本発明の実施形態における印刷履歴表示処理のフローを示す図
【図3】本発明の実施形態における印刷履歴一覧リストを示す図
【図4】本発明の実施形態における印刷履歴情報テーブルを示す図
【図5】本発明の実施形態におけるプリンタドライバ設定画面を示す図
【図6】本発明の実施形態における印刷ボタン押下時処理のフローを示す図
【図7】本発明の実施形態における印刷ジョブ監視処理のフローを示す図
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明を反映した上記課題解決手段を実施するための実施形態について、図面を用いて以下に詳細に説明する。上記課題解決手段は以下に記載の構成に限定されるものではなく、同一の技術的思想において種々の構成を採用することができる。例えば、以下に説明する各処理において、所定の処理ステップを省略することができる。
【0020】
(システムの構成)
図1は、データファイル出力システムを示すものである。図1には2つのデータファイル出力システムが構築されている。すなわち、プリンタ100とパソコン300とにより構成されたデータファイル出力システムが、その1つであり、両者はUSB(Universal Serial Bus)ケーブル500によりデータ送受信可能に接続(以下、この接続形態を「USB接続」ともいう。)されている。なお、USB接続の他、例えば、赤外線通信、またはワイヤレスUSB(Wireless USB)とすることもできる。他の1つは、複合機200とパソコン300とにより構成されたデータファイル出力システムであり、これら装置は有線LAN(Local Area Network)ケーブル600でデータ送受信可能に接続されている。なお、有線LANの他、例えば、インフラストラクチャーモードによる無線LANとすることもできる。なお、複合機200は、電話回線網700に接続され、電話回線網700に接続された他のファクシミリ装置(図1で図示を省略)との間でファクシミリ送信・受信をすることができる。
【0021】
以下、各装置の構成を説明する。先ず、プリンタ100について説明する。プリンタ100は、自装置の制御を司り、演算処理を実行するCPU、各種プログラムを記憶するROMおよび作業領域としてのRAMにより構成される制御部110と、各種処理を実行するための各種プログラムおよび各種データを記憶可能な記憶部120とを備える。記憶部120は、例えば、ハードディスクまたは不揮発性のメモリ(EEPROM)で構成されている。ここで、制御部110を構成するCPUがROMまたは記憶部120に記憶されているプログラムを実行することで、各種処理が実行される。その際、RAMには、各種データ、例えば、記憶部120に記憶されたデータが入力され、保持される。CPUは、これらデータを用いた処理を実行するためRAMにアクセスする。したがって、CPUがROM等に記憶されている各種プログラムをRAM上で実行することで、各種処理が実行され、これによって各種機能手段が構成される。
【0022】
また、プリンタ100は、印刷データの印刷を実行する印刷部130と、各種情報を表示する表示部140と、データの入力インターフェースとしての機能を実現する操作部150とを備える。なお、操作部150は、例えば、方向キー、文字入力が可能なテンキーボードおよび確定ボタン等により構成される。さらに、プリンタ100は、USB接続のためのインターフェースであるUSBインターフェース(以下、「USBI/F」という。)160を備える。なお、USBI/F160を介して印刷データを受信し、また各種データが送受信される。
【0023】
続けて、複合機200について説明する。複合機200は、制御部210と記憶部220と印刷部230と表示部260と操作部270とを備える。なお、これら各部は、上述のプリンタ100が備える各部と同様の構成で、かつ同様の機能を実行するものである。したがって、その説明は省略する。また、複合機200は、電話回線網700へのファクシミリデータの送信および電話回線網700からのファクシミリデータの受信を行うファクシミリ部240を備える。例えば、パソコン300からの指示に基づき、この指示で指定された印刷対象ファイル3214が、ファクシミリ部240から所定の電話番号の相手先に送信される。また、複合機200は、原稿載置部(図1で図示を省略)に設置された記録媒体をスキャンするスキャナ部250を備える。さらに、複合機200は、LAN600への接続のためのインターフェースであるネットワークインターフェース(以下、「ネットワークI/F」という。)280を備える。なお、ネットワークI/F280を介して印刷データを受信し、また各種データが送受信される。
【0024】
次に、パソコン300について説明する。パソコン300は、自装置の制御を司り、CPU、ROMおよびRAMにより構成される制御部310と、記憶部320とを備える。記憶部320は、例えば、ハードディスクで構成されている。記憶部320は、OS3202、後述する処理を実行するための印刷履歴表示プログラム3204、印刷ジョブ監視プログラム3206を記憶する。また、記憶部320は、アプリケーション3208、プリンタドライバ3210を記憶する。さらに、記憶部320は、印刷履歴情報テーブル3212、印刷対象ファイル3214、プリンタドライバ構成ファイル3216およびプリンタドライバ印刷設定情報ファイル3218を記憶する。なお、記憶部320は、プリンタ100用のプリンタドライバと、複合機200用のプリンタドライバとの2個のプリンタドライバ3210を記憶する。また、記憶部320は、複合機200のファクシミリ部240を制御し、PC−FAX機能を実現するためのファクシミリドライバと、スキャナ部250を制御するためのスキャナドライバとを記憶する(両ドライバとも図1で図示を省略)。OS3202としては、例えば、マイクロソフト社製のウィンドウズ(登録商標)が例示される。
【0025】
制御部310を構成するCPUが、例えば、操作部340を介して入力されたデータ、記憶部320に記憶されている印刷履歴情報テーブル3212および各種ファイル3214,3216,3218等を用いて、ROMに記憶されているプログラムおよび記憶部320に記憶されている各種プログラム3202,3204,3206,3208,3210等をRAM上で実行することで、各種処理が実行され、これによって各種機能手段が構成される。なお、詳細については後述する。
【0026】
また、パソコン300は、各種情報を表示するモニタ330と、キーボードおよびマウスから構成され、プログラムの実行に用いられる各種データの入力インターフェースとしての機能を実現する操作部340と、USBI/F350と、ネットワークI/F360とを備える。なお、パソコン300は、USBI/F350を介してプリンタ100と通信可能にUSB接続され、また、ネットワークI/F360を介して複合機200と通信可能にLAN接続されている。
【0027】
以下、パソコン300の制御部310によって実行される各処理について説明する。
【0028】
(印刷履歴表示処理)
図2は、印刷履歴表示処理のフローを示すものである。パソコン300の制御部310が印刷履歴表示プログラム3204を起動し、実行することで行われる。なお、ユーザが操作部340を介して印刷履歴表示プログラム3204の起動を指示したとき、制御部310は、印刷履歴表示プログラム3204を起動する。印刷履歴表示プログラム3204を起動した制御部310は、先ず、モニタ330に、図3に示す印刷履歴一覧リスト800を表示する。印刷履歴一覧リスト800は、印刷履歴情報テーブル3212に登録されている情報に基づき表示される。印刷履歴情報テーブル3212の登録項目についての詳細は後述する。
【0029】
印刷履歴一覧リスト800は、リスト部810と印刷ボタン820と閉じるボタン830とを含む。リスト部810の各レコードには、プリンタ100又は複合機200で過去に印刷された印刷対象ファイル3214のファイル名と、印刷対象ファイル3214が印刷された印刷日時と、印刷対象ファイル3214が印刷された出力装置名とが関連付けて表示されている。例えば、再上段のレコードには、ファイル名「文章1.aaa」が、「2008年12月7日9時10分00秒」に、パソコン300とUSB接続された「PRINTER-100 A(プリンタ100)」によって印刷されたことが表示されている。また、3段目のレコードには、ファイル名「表1.bbb」が、「2008年12月3日15時44分00秒」に、パソコン300とLAN接続された「MFP-200 B(複合機200)」によって印刷されたことが表示されている。
【0030】
印刷ボタン820は、リスト部810に表示されたレコードの中から、所定の印刷対象ファイル3214が選択された状態で、この印刷対象ファイル3214の印刷処理を開始可能な状態にするための指示を受け付ける入力インターフェースである。閉じるボタン830は、印刷履歴一覧リスト800を閉じるための指示を受け付ける入力インターフェースである。
【0031】
印刷履歴一覧リスト800をモニタ330に表示した後、制御部310は、リスト部810に表示されたレコードの中から、印刷対象ファイル3214のいずれかが、ユーザによって選択されたか否かを判断する(S100)。なお、ユーザは、操作部340を操作し、所定のレコードを選択することができる。判断の結果、印刷対象ファイル3214が選択されていない場合(S100:No)、制御部310は、印刷対象ファイル3214が選択されるまで待機する。
【0032】
これに対し、印刷対象ファイル3214のいずれかが選択された場合(S100:Yes)、制御部310は、記憶部320に記憶されている印刷履歴情報テーブル3212から所定の情報を、自身を構成するRAM上に読み出し取得する(S102)。具体的に、S102で制御部310は、印刷履歴情報テーブル3212において、S100で選択された印刷対象ファイル3214のファイル名を含むレコードに登録されている、仮想プリンタ名とプリンタドライバ名と使用ポート名設定値とをRAM上に読み出し取得する。また、制御部310は、仮想プリンタ名等を取得したレコードからプリンタドライバ印刷設定情報ファイル3218が記憶されているパス(path/ファイル等が記憶されている所在を示す情報)取得する。そして、制御部310は、取得したパスにしたがいプリンタドライバ印刷設定情報ファイル3218にアクセスし、これに登録されている印刷設定値を、RAM上に取得する。
【0033】
図4は、印刷履歴情報テーブルを示すものである。印刷履歴情報テーブル3212の各レコードには、S102に関連して記載した項目の他、プリンタドライバ構成ファイル3216が記憶されているプリンタドライバ構成ファイル保存フォルダのパスが関連付けて登録されている。また、同一のレコードに含まれる印刷対象ファイル3214の印刷日時情報(図3の印刷日時は、これに基づき表示される。)とが関連付けて登録されている。なお、プリンタドライバ構成ファイル保存フォルダ内に記憶されているプリンタドライバ構成ファイル3216は、印刷履歴情報テーブル3212に登録されているプリンタドライバ名のプリンタドライバ3210を構成するファイルである。なお、プリンタドライバ3210は、複数のプリンタドライバ構成ファイル3216によって構成されている。
【0034】
S102を実行後、制御部310は、S102で取得したプリンタドライバ名に一致するプリンタドライバ3210が、記憶部220にインストール(導入)されているか否かを判断する(S104)。判断の結果、S102で取得したプリンタドライバ名に一致するプリンタドライバ3210がインストールされている場合(S104:Yes)、制御部310は、このプリンタドライバ3210に基づく仮想プリンタであって、S102で取得した仮想プリンタ名に一致する仮想プリンタがOS3202に登録されているか否かを判断する(106)。なお、制御部310は、例えばOS3202についての設定等を登録したデータベース(図1で図示を省略)にアクセスしてS104およびS106の判断を行う。
【0035】
S106の判断の結果、仮想プリンタがOS3202に登録されていない場合(S106:No)、制御部310は、仮想プリンタがOS3202に登録されていないことを示すフラグ「0」をRAM又は記憶部320の所定領域に記憶する(S108)。そして、制御部310は処理をS114に移行する。
【0036】
これに対し、仮想プリンタがOS3202に登録されている場合(S106:Yes)、制御部310は、仮想プリンタがOS3202に登録されていることを示すフラグ「1」をRAM又は記憶部320の所定領域に記憶する(S110)。そして、制御部310は、S102で取得した仮想プリンタ名に一致する仮想プリンタの使用ポート名設定値および印刷設定値と、S102でプリンタドライバ印刷設定情報ファイル3218からRAM上に取得した使用ポート名設定値および印刷設定値とが一致するか否かを判断する(S112)。判断の結果、両印刷設定値が一致する場合(S112:Yes)、制御部310は、処理をS120に移行する一方、両印刷設定値が一致しない場合(S112:No)、処理をS114に移行する。
【0037】
S114で制御部310は、S102で取得した使用ポート名設定値と印刷設定値とを含む仮想プリンタを作成する。ここで、制御部310は、作成した仮想プリンタをOS3202に登録する。そして、制御部310は処理をS120に移行する。
【0038】
説明をS104に戻し、S102で取得したプリンタドライバ名に一致するプリンタドライバ3210が、記憶部220にインストールされていない場合(S104:No)、制御部310は次に記載の処理を実行する。すなわち、制御部310は、S100で選択された印刷対象ファイル3214のファイル名を含む印刷履歴情報テーブル3212のレコードに登録されているプリンタドライバ構成ファイル保存フォルダ内のプリンタドライバ構成ファイル3216を利用し、S102で取得したプリンタドライバ名に一致するプリンタドライバ3210を再インストールする(S116)。
【0039】
S116を実行後、制御部310は、再インストールしたプリンタドライバ3210の印刷設定値を、S102で取得した使用ポート名設定値と、プリンタドライバ印刷設定情報ファイル3218からRAM上に取得した印刷設定値とにしたがった設定値に変更する(S118)。そして、制御部310は処理をS120に移行する。なお、S118が実行されることで、S100で選択された印刷対象ファイル3214のファイル名を含む印刷履歴情報テーブル3212のレコードに登録されている仮想プリンタがOS3202に再度登録されることになる。この際、制御部310は、S108と同じくフラグ「0」を記憶する(S119)。
【0040】
S120で制御部310は、モニタ330にプリンタドライバ設定画面900(図5参照)を表示する。図5に示すプリンタドライバ設定画面900は、プリンタ100用のプリンタドライバ3210のものである。プリンタドライバ設定画面900は、基本設定と拡張設定とに分類され、各設定を表示するための基本設定タブ910と拡張設定タブ920とを含む。ユーザは、操作部340を操作し、基本設定タブ910または拡張設定タブ920を押下し、各設定を切り替える。図5のプリンタドライバ設定画面900は、基本設定タブ910が選択された状態を示すものであり、印刷設定として用紙サイズ「A4」、用紙収納場所「トレイ1」、用紙タイプ「普通紙」、両面・片面印刷機能「両面印刷」および印刷方向「ポートレイト」が指定されている。なお、拡張設定では、例えば、印刷品質(標準(例えば、600dpi×600dpi)/きれい(2400dpi相当)とカラー設定(標準/鮮やか)とが指定可能である。また、プリンタドライバ設定画面900は、OKボタン930を含む。ここで、プリンタドライバ設定画面900に含まれる各印刷設定値は、S112、S114またはS118の各処理に基づいた仮想プリンタに含まれる印刷設定値である。換言すれば、S100で選択された印刷対象ファイル3214のファイル名を含む印刷履歴情報テーブル3212のレコードに登録されている仮想プリンタ名の仮想プリンタに含まれる印刷設定値である。
【0041】
モニタ330にプリンタドライバ設定画面900が表示された状態で、ユーザが操作部340を介してOKボタン930を押下した場合、制御部310は、プリンタドライバ設定画面900を閉じ、処理をS100に戻す。この状態において、モニタ330には、引き続き、印刷履歴一覧リスト800が表示されている。なお、ユーザが操作部340を介して印刷履歴一覧リスト800の閉じるボタン830を押下した場合、制御部310は、この処理を終了する。
【0042】
(印刷ボタン押下時処理)
図6は、印刷ボタン押下時処理のフローを示すものである。この印刷ボタン押下時処理は、印刷履歴表示処理(図2参照)と同じく、印刷履歴表示プログラム3204を実行することで行われる。制御部310は、図2に示す印刷履歴表示処理を実行しつつ、印刷ボタン820が押下されるのを監視する(S200)。そして、制御部310は、印刷ボタン820が押下されるまで待機する(S200:No)。制御部310は、ユーザが操作部340を介して、印刷履歴一覧リスト800のリスト部810の中のいずれか1つの印刷対象ファイル3214を選択し(図2のS100:Yes)、印刷ボタン820を押下した場合(S200:Yes)、以下に示す印刷ボタン押下時処理を具体的に開始する。
【0043】
S202で制御部310は、図2に示す印刷履歴表示処理のS100で選択された印刷対象ファイル3214のファイル名を含む印刷履歴情報テーブル3212のレコードに登録されている仮想プリンタ名を、印刷履歴情報テーブル3212から読み出し、RAM上にこれを取得(記憶)する。なお、図2に示す印刷履歴表示処理のS102で既に取得済みの仮想プリンタ名を利用する構成とすることもできる。
【0044】
具体的には、例えば、リスト部810の再上段のレコードに登録された印刷対象ファイル「文章1.aaa」が選択され(図2のS100:Yes)、印刷ボタン820が押下された場合(S200:Yes)、制御部310は、「文章1.aaa」が登録された印刷履歴情報テーブル3212の最上段のレコードから、このレコードに登録されている仮想プリンタ名「PRINTER-100 A」を読み出し、RAM上に記憶する(S202)。また、リスト部810の3段目のレコードに登録された印刷対象ファイル「表1.bbb」が選択され(図2のS100:Yes)、印刷ボタン820が押下された場合(S200:Yes)、制御部310は、「表1.bbb」が登録された印刷履歴情報テーブル3212の3段目のレコードから、このレコードに登録されている仮想プリンタ名「MFP-200 B」を読み出し、RAM上に記憶する(S202)。なお、仮想プリンタ名「PRINTER-100 A」は、パソコン300とUSBケーブル500で接続されたプリンタ100(印刷部130)を対象とした仮想プリンタである。また、仮想プリンタ名「MFP-200 B」、パソコン300と有線LANケーブル600で接続された複合機200(印刷部230)を対象とした仮想プリンタである。
【0045】
次に、制御部310は、優先的に利用されるデフォルトの仮想プリンタ(プリンタ)として、OS3202に登録されている仮想プリンタ名(通常使うプリンタ名)を、RAMまたは記憶部320の所定の領域に記憶する(S204)。そして、制御部310は、S202で取得した仮想プリンタ名の仮想プリンタがデフォルトの仮想プリンタとしてOS3202に登録されているか否かを判断する(S206)。ここで、制御部310は、S202で取得した仮想プリンタ名とS204で記憶した仮想プリンタ名とが一致しているか否かに基づきS206の判断を行う。判断の結果、S202で取得した仮想プリンタ名の仮想プリンタがデフォルトの仮想プリンタとしてOS3202に登録されている場合(S206:Yes)、制御部310は処理をS210に移行する。一方、S202で取得した仮想プリンタ名の仮想プリンタがデフォルトの仮想プリンタとしてOS3202に登録されていない場合(S206:No)、制御部310は、OS3202に登録されているS202で取得した仮想プリンタ名の仮想プリンタを、デフォルトの仮想プリンタとしてOS3202に登録する(S208)。
【0046】
例えば、S202でRAM上に仮想プリンタ名「PRINTER-100 A」が記憶された場合、制御部310は、仮想プリンタ名が「PRINTER-100 A」である仮想プリンタをデフォルトの仮想プリンタとしてOS3202に登録する(S208)。また、S202でRAM上に仮想プリンタ名「MFP-200 B」が記憶された場合、制御部310は、仮想プリンタ名が「MFP-200 B」である仮想プリンタをデフォルトの仮想プリンタとしてOS3202に登録する(S208)。なお、S202で取得した仮想プリンタ名の仮想プリンタは、図2の印刷履歴表示処理S114またはS118等でOS3202に登録されている。そして、制御部310は処理をS210に移行する。
【0047】
S210で制御部310は、S100で選択された印刷対象ファイル3214に関連付けられたアプリケーション3208を起動し、この印刷対象ファイル3214をオープンする。印刷対象ファイル3214、詳細には、印刷対象ファイル3214の拡張子とアプリケーション3208との対応が、上述した例えばOS3202についての設定等を登録したデータベース(図1で図示を省略)に登録されており、制御部310は、このデータベースへの登録に基づき、起動すべきアプリケーション3208を特定する。なお、S208で登録された仮想プリンタは、S210で起動したアプリケーション3208で利用することができる。S210で所定のアプリケーション3208を起動後、制御部310は、印刷ジョブ監視プログラム3206を、記憶部320から読み出して起動する(S212)。そして、制御部310は、この処理を終了する。
【0048】
(印刷ジョブ監視処理)
図7は、印刷ジョブ監視処理のフローを示すものである。この処理は、図6に示す印刷ボタン押下時処理のS212で起動される。この処理を開始したパソコン300の制御部310は、先ず、図6のS210で起動したアプリケーション3208において、ユーザが、操作部340を介して、オープンされた印刷対象ファイル3214に対する印刷指示を入力し、入力された印刷指示に基づいた印刷処理が開始されたか否かを判断する(S300)。ここで、制御部310は、OS3202によって実現されるプリンタキューにアプリケーション3208に基づき作成された印刷ジョブが登録されたことを条件として、印刷処理が開始されたと判断する。判断の結果、印刷処理が開始されていない場合(S300:No)、制御部310は、印刷指示が入力されるまで待機する。
【0049】
これに対し、印刷処理が開始された場合(S300:Yes)、制御部310は、印刷ジョブに含まれるプリンタドライバ印刷設定情報を取得する(S302)。ここで、プリンタドライバ印刷設定情報は、印刷ジョブに含められた具体的な印刷設定値であり、ユーザが、図6の印刷ボタン押下時処理のS208で登録された仮想プリンタに基づいた印刷指示を入力した場合は、登録されたままの設定値である。印刷指示の入力に際し、操作部340を操作し、アプリケーション3208からプリンタドライバ3210の設定画面を呼び出し、呼び出された設定画面に基づき、印刷設定値を変更した場合は、変更された設定値である。また、OS3202に予め登録された他の仮想プリンタに基づいた印刷指示を入力する場合も同様である。
【0050】
S302を実行後、制御部310は、印刷処理が終了したか否かを判断する(S304)。具体的には、制御部310は、アプリケーション3208に基づき作成された印刷ジョブが、プリンタドライバ3210に基づき処理され、この処理に基づいた印刷データがUSBI/F350からプリンタ100に、またはネットワークI/F360から複合機200に送信されたか否かを判断する。ここで、制御部310は、今回の印刷ジョブが登録されたプリンタキューを監視し、このプリンタキューから出力された場合、印刷データが送信されたと判断する。なお、プリンタ100は、パソコン300から送信された印刷データをUSBI/F160を介して受信し、これを印刷部130で印刷する。また、複合機200は、パソコン300から送信された印刷データをネットワークI/F280を介して受信し、これを印刷部230で印刷する。これにより、印刷対象ファイル3214が、プリンタドライバ印刷設定情報にしたがって、プリンタ100または複合機200で印刷される。S304の判断の結果、印刷処理が終了していない場合(S304:No)、制御部310は、印刷処理が終了するまで待機する。
【0051】
これに対し、印刷処理が終了した場合(S304:Yes)、制御部310は、今回の印刷処理で利用したプリンタドライバ3210を構成するプリンタドライバ構成ファイル3216のファイル名を取得する(S306)。上述したとおりプリンタドライバ3210は、複数のプリンタドライバ構成ファイル3216で構成されているため、S306で制御部310は、印刷指示を入力した際に設定された仮想プリンタに基づき、今回の印刷処理で利用したプリンタドライバ3210を特定し、このプリンタドライバ3210を構成する複数のプリンタドライバ構成ファイル名を取得する。なお、プリンタドライバ構成ファイル名は、上述した例えばOS3202についての設定等を登録したデータベースに登録されている。制御部310は、API(Application Program Interface)を利用し、このデータベースから各プリンタドライバ構成ファイル名を取得する。そして、制御部310は、S306で取得したプリンタドライバ構成ファイル名が付与された各プリンタドライバ構成ファイル3216を所定のフォルダ(図4のプリンタドライバ構成ファイル保存フォルダ参照)に記憶する(S308)。
【0052】
例えば、今回の印刷処理が、プリンタドライバ名が「PRINTER-100」(図4参照)であるプリンタドライバ3210に基づき実行された場合、制御部310は、このプリンタドライバ3210構成するプリンタドライバ構成ファイル3216のファイル名を取得し(S306)、取得したファイル名が付与された各プリンタドライバ構成ファイル3216を、パスが「ID_0001」(図4参照)であるプリンタドライバ構成ファイル保存フォルダに記憶する(S308)。また、今回の印刷処理が、プリンタドライバ名が「MFP-200」(図4参照)であるプリンタドライバ3210に基づき実行された場合、制御部310は、このプリンタドライバ3210を構成するプリンタドライバ構成ファイル3216のファイル名を取得し(S306)、取得したファイル名が付与された各プリンタドライバ構成ファイル3216を、パスが「ID_0002」(図4参照)であるプリンタドライバ構成ファイル保存フォルダに記憶する(S308)。
【0053】
続けて、制御部310は、S302で取得したプリンタドライバ印刷設定情報に含まれる印刷設定値、印刷指示を入力した際(S300:Yes参照)に設定された仮想プリンタの使用ポート名設定値等を含むプリンタドライバ印刷設定情報ファイル3218を、記憶部320の所定の領域(図4の参照)に記憶する(S310)。
【0054】
S310を実行後、制御部310は、S308でプリンタドライバ構成ファイル3216を記憶したフォルダのパスを、図2の印刷履歴表示処理のS100で選択された印刷対象ファイル3214が登録されたレコードの所定のフィールドに更新登録する(S312)。また、制御部310は、S310で記憶したプリンタドライバ印刷設定情報ファイル3218の記憶先のパスを図2のS100で選択された印刷対象ファイル3214が登録されたレコードの所定のフィールドに更新登録する(S312)。
【0055】
例えば、図2のS100で「文章1.aaa」が選択されていた場合、プリンタドライバ名が「PRINTER-100」であるプリンタドライバ3210のプリンタドライバ構成ファイル3216が記憶されたパス「ID_0001」と、S310で記憶したプリンタドライバ印刷設定情報ファイル3218の記憶先のパス「PRINTER-100_0001」とを図4の最上段のレコードの所定のフィールドに更新登録する。また、図2のS100で「表1.bbb」が選択されていた場合、プリンタドライバ名が「MFP-200」であるプリンタドライバ3210のプリンタドライバ構成ファイル3216が記憶されたパス「ID_0002」と、S310で記憶したプリンタドライバ印刷設定情報ファイル3218の記憶先のパス「MFP-200_001」とを図4の3段目のレコードの所定のフィールドに更新登録する。なお、更新登録の際、印刷日時情報も更新される。
【0056】
S312を実行後、制御部310は、優先的に利用されるデフォルトの仮想プリンタ(通常使うプリンタ)を、図6の印刷ボタン押下時処理のS208で登録したものから、図6のS204で記憶した仮想プリンタ名の仮想プリンタ(印刷開始前のプリンタ)に戻す(S314)。
【0057】
その後、制御部310は、RAMまたは記憶部320の所定の領域に記憶(図2のS印刷履歴表示処理のS110,S108,S119参照)されているフラグが「0」であるか否かを判断する(S316)。判断の結果、フラグが「0」である場合(S316:Yes)、制御部310は、図6のS208でデフォルトの仮想プリンタとしてOS3202に登録された仮想プリンタをOS3202から削除する(S318)。これにより、OS3202の設定を、図6の印刷ボタン押下時処理開始前の状態に戻すことができる。RAM等に記憶されたフラグが「1」である場合(S316:No)またはS318を実行した場合、制御部310は、この処理を終了する。
【0058】
(変形例)
上述した本実施形態の構成は、次のように構成することもできる。
【0059】
(1)上記では、印刷履歴表示プログラム3204に基づき図2の印刷履歴表示処理と図6の印刷ボタン押下時処理が実行され、印刷ジョブ監視プログラム3206に基づき図7の印刷ジョブ監視処理が実行される構成に基づき説明した。このような構成の他、例えば、図2の印刷履歴表示処理と図6の印刷ボタン押下時処理各々が、各処理のための専用のコンピュータプログラムによって実行される構成を採用することもできる。また、上述した3つの処理用のプログラムモジュールを含む1つのコンピュータプログラムによって実行される構成を採用することもできる。
【0060】
(2)上記では、図7の印刷ジョブ監視処理のS312でなさる印刷履歴情報テーブル3212への登録が更新登録である構成に基づき説明した。このような構成の他、追加登録とする構成を採用することもできる。上述したとおり、ユーザは、アプリケーション3208からの印刷指示の入力に際し、操作部340を操作し、プリンタドライバ3210の設定画面を呼び出し、呼び出された設定画面に基づき、印刷設定値を変更することが可能である。この場合、図6のS208で登録した仮想プリンタに含まれる印刷設定値とは異なる印刷設定値により印刷処理が実行される。新たに設定された印刷設定値を含むプリンタドライバ印刷設定情報ファイル3218を記憶部320に記憶し、これのパスを含むレコードを、図2の印刷履歴表示処理のS100で選択された印刷対象ファイル3214等と関連付けて追加登録とする構成によれば、ユーザは、再度、同一の印刷対象ファイル3214を印刷する際、複数の印刷設定の中から、所望の1つを選択することができる(図3参照)。ただし、この場合においても、同一のレコード(印刷日時情報については相違)が重複して登録されることがないような構成を採用する。
【0061】
(3)上記では、仮想プリンタがプリンタ100及び複合機200を制御するための各プリンタドライバ3210に基づいた構成を例に説明した。このような構成の他、パソコン300の記憶部320にインストールされたファクシミリドライバに基づいた、複合機200のファクシミリ部240によって実現されるPC−FAX機能を対象とした構成を採用することもできる。この場合、ファクシミリドライバに基づいた仮想プリンタ(仮想ファクシミリ装置)が、OS3202に登録される。ユーザは、起動したアプリケーション3208において印刷指示を入力する際、仮想ファクシミリ装置に基づき、印刷対象ファイル3214の電話回線網700へのファクシミリ送信を指定することができる。この場合、相手先電話番号と送信品質等が、印刷設定値に対応する構成として用いられる。
【0062】
(4)上記では、図6の印刷ボタン押下時処理のS208でOS3202に登録されているS202(図6参照)で取得した仮想プリンタ名の仮想プリンタを、デフォルトの仮想プリンタとしてOS3202に登録する構成を例に説明した。ここで、S208等を省略した構成とすることもできる。この場合であっても、ユーザは、図6のS210で起動したアプリケーション3208における印刷指示の入力に際し、操作部340を操作し、アプリケーション3208からOS3202に予め登録された仮想プリンタ(S208でデフォルトの仮想プリンタとして登録されていた仮想プリンタ)を選択し、印刷指示を入力することができる(図7の印刷ジョブ監視処理のS300参照)。
【符号の説明】
【0063】
100 プリンタ
200 複合機
300 パソコン
310 制御部
320 記憶部
3202 OS
3204 印刷履歴表示プログラム
3206 印刷ジョブ監視プログラム
3208 アプリケーション
3210 プリンタドライバ
3212 印刷履歴情報テーブル
3214 印刷対象ファイル(データファイル)
3216 プリンタドライバ構成ファイル
3218 プリンタドライバ印刷設定情報ファイル
330 モニタ
340 操作部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
データファイルを出力装置で出力するための出力設定を含む仮想出力装置を、基本ソフトウェア上で動作するアプリケーションソフトウェアで利用可能な仮想出力装置として、前記基本ソフトウェアに登録するコンピュータが読み取り可能な仮想出力装置登録プログラムであって、
前記コンピュータを、
前記出力装置から出力される対象のデータファイルと、前記データファイルが前記出力装置から出力されるときの前記出力設定と、を関連付ける関連付手段と、
前記関連付手段によって関連付けられたデータファイルを指定する指定手段と、
前記指定手段によって一のデータファイルが指定された場合、前記一のデータファイルに関連付けられた一の出力設定を含む仮想出力装置を、前記基本ソフトウェアに登録する登録手段として機能させるための仮想出力装置登録プログラム。
【請求項2】
前記コンピュータを、
前記指定手段によって前記一のデータファイルが指定された場合、前記一のデータファイルに関連付けられた一の出力設定を含む仮想出力装置を、優先的に利用されるデフォルトの仮想出力装置として前記基本ソフトウェアに登録する前記登録手段として機能させるための請求項1に記載の仮想出力装置登録プログラム。
【請求項3】
前記コンピュータを、
前記登録手段によって前記一の出力設定を含む仮想出力装置が前記基本ソフトウェアに登録された場合、前記一のデータファイルをオープンするために、前記一のデータファイルのためのアプリケーションソフトウェアを起動するアプリケーション起動手段として機能させるための請求項1または請求項2に記載の仮想出力装置登録プログラム。
【請求項4】
前記コンピュータを、
前記アプリケーション起動手段によって起動されたアプリケーションソフトウェアによる指令にしたがって、前記一の出力設定とは異なる他の出力設定で前記一のデータファイルが前記出力装置から出力される場合、前記一のデータファイルと、前記他の出力設定と、を関連付ける前記関連付手段として機能させるための請求項3に記載の仮想出力装置登録プログラム。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の仮想出力装置登録プログラムを記憶した記憶部と、
前記記憶部から前記仮想出力装置登録プログラムを読み取り、実行する制御部と、を備えることを特徴とするコンピュータ。

【図1】
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【図2】
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【図4】
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【図6】
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【図7】
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【図3】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−198418(P2010−198418A)
【公開日】平成22年9月9日(2010.9.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−43572(P2009−43572)
【出願日】平成21年2月26日(2009.2.26)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.EEPROM
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】