説明

会員プロフィール情報を認証するインターネットシステム

【課題】
【解決手段】会員情報を照会し、認証し、処理するシステムであって、インターネット等のコンピュータ情報ネットワークを介して閲覧可能な、選択的に登録が認められる検索可能な会員データベースが作成される。会員情報の照会は、第三者機関(212)との間でデータを照会する第2の処理ユニット(204)にデータを伝送する第1の処理ユニット(200)を備える。デジタルビデオラボ(308)が会員(304)から提供される音声および映像データを処理し、認証モジュール(110)で会員を認証するためのバイオメトリックファイルを作成し、音声/映像データのユニークなバイオメトリック識別子を付加して検索可能な会員プロフィールを作成する。会員のログオン時には、各会員(304)は網膜スキャン、音声判別等によるバイオメトリック認証を経る。インタフェースモジュール(120)を用いて、指定されたオンデマンド映像やライブ映像を記録又は送信し、バイオメトリック識別子に関連づけられた映像/音声ファイルを再生する。帯域幅スケジューリングモジュール(130)により映像品質が向上し、カレンダリングモジュールが視聴ログを作成及び保存し、会員の課金とコンテンツの管理を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2003年4月16日に米国特許商標庁に出願された米国特許出願10/417,689号の優先権を主張するものであり、これをすべて包括するものである。
【0002】
発明の技術分野
本発明は、会員の情報を照会・認証・処理して、コンピュータ情報ネットワークを介して閲覧可能な、選択的に登録が認められ検索可能な会員データベースを作成するシステムに関する。より具体的には、本発明は会員を照会及び認証し、選択的に認めた者だけが登録された会員データベースを作成し、特定のプロフィールを他の会員に提示して、インターネット越しに会員同士のバーチャルミーティングを実現するシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
発明の背景
ここ数年、オンラインのデートサービスが運用されている。出会いを求める人間の多くが、現在のオンラインデーティングを価値があり面白いものと感じている。人口統計や文化が変化し、気が合う人間と出会うのが困難となっている今日では、オンラインデートサービスはより一般的かつ必要なものとなっている。
【0004】
電話を利用したいくつかの従来システムがある。これらのシステムは一般に、個人広告、プロフィール、公表事項などを登録するとともに、出会いを求める人間は電話をかけてこのサービスの他の会員が残したメッセージを聞く必要があった。このサービスの問題は、会員はメッセージを聞くだけであり、プロセスを補助する映像がないことである。さらに大部分の電話システムでは、会員が会いたい人物を見つけるとその人物宛にメッセージを入れることになる。その人物がまたこのメッセージに返答する。実際には、このような電話のデーティングサービスはボイスメールシステムと殆ど変わらず、これに僅かな構成を付加したものに過ぎない。
【0005】
別種のシステムが、ワールドワイドウェブ(ウェブ)に登場している。このウェブ上に登場したデーティングサービスに参加するには、単にウェブサイトに訪問して、年齢、伸長、体重、髪の色、目の色、体型などを、居住地域や趣味などの他の情報とともに入力すればよい。これでこのデーティングサービスの会員となり、時には有料だが、このサービスの他の会員に、または他の会員から、連絡の情報を送ったり受け取ったりできるようになる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながらウェブは広範かつ無秩序であり、オンラインデーティングサービスの情報もしかり、会員の入力情報が正確又は信頼性があるという保証がない。現在のインターネットサービスでは社会的、法律的な情報の大部分が省略されているため、会員は推測での行動で妥協するしかなく、また写真イメージが本人のものかも保証されておらず、法律的な身分証明もなく、また仮名でのやりとりは本人確認する必要が生じる。結果として、会員は本当になりたい者になれない。さらに、例えば悪ふざけで本人の了解または承諾もなくサービスの会員に登録されてしまう可能性もある。
【0007】
現在のオンラインデーティングサービスの別の問題として、元のメンバーの許可を受ける受けないに拘わらず、誰でも他の会員のパスワードを用いてウェブサイトにアクセスできることがある。サービスの他の会員は、プロフィールが示す本人と通信していないことにまったく気づかない。
【0008】
現在のオンラインデーティングサービスのさらなる問題は、ビデオ紹介やリアルタイム映像は、無統制なポルノの社会環境の原因となることである。会員の画面上に予期せず不快なコンテンツが現れるのを防ぐ手だてがほとんど無い。
【0009】
さらに、デート相手の映像を見るシステムは時間がかかるとともに効率が悪く、実際に会うまでに数週間かかることもある。このケースでは、会員は好みの人物を探すのに指定された場所へ行って複数のビデオを見る必要がある。従来のビデオデーティングサービスはある会員に他の会員の映像を見せるのにビデオカセットを用いているため、映像を頼りにデート相手を見つけるのは簡単ではなかった。この手順では、ある会員が会ってみたい人物を見つけるとデーティングサービス側がその人物に葉書や通知を送り、その人に会いたがっている会員がいることを伝えるもので、時間がかかるものであった。そしてその人は同じ場所へ行き相手の映像プロフィールを見ることになる。さらにその人がこの相手に会いたいと思った場合、事務局は元の会員に葉書を送る。このプロセスでは数週間かかってしまう。
【0010】
既存のオンラインデーティングサービスの他の問題として、現在の技術やウェブを十分に利用していないというのがある。特に、現在のサービスは会員の映像プロフィールをサービスの他の会員が有効に利用できるものではない。このように映像を提供するサービスにおいて、会員が映像を有効に探せるシステムはなかった。
【0011】
最後に、オンラインデーティングサービスの別の問題として、会員同士がインスタントメッセンジャやビデオデーティングにおいて共有するコンテンツが統制されていないことがある。たびたび、予期しない映像デート会員が突然に他の会員からヌード映像、罵倒する言葉、怒りの行動などを受け、去ってしまうことがある。
【0012】
このように、人々は情報の確実さとサービスの確実さが保証されることを望んでいた。会員から提供される情報が真実で正確であることが必要である。さらに、会員によりよい安全性とセキュリティ性を提供する必要がある。最後に、進歩したウェブ映像や音声技術を用いてオンラインコミュニケーションやデーティングを容易にし、オンライン映像会員同士でやりとりされるコンテンツを管理する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
この従来技術の現状に応えるべく、特に、ウェブを介して個人同士の出会いを実現する現在のシステムでは完全に解決できない問題と要望に応えるべく、本発明の多種の要素が開発されてきた。本発明は、現在のウェブ技術を用いて個人同士にウェブを介して安全な出会いを実現するシステムを提供する。
【0014】
より具体的には、本発明は、個人のプロフィールを法律的・社会的データと照会し、選択的に登録が認められる会員データベースを作成し、会員ユーザをバイオメトリック認証し、バーチャルミーティングにおける共有コンテンツを管理する承諾の電子署名とバイオメトリックファイルを作成し、バーチャルミーティングにおける改良型映像コミュニケーションのシステムを提供するものである。会員情報の照会は、第三者機関(212)との間でデータを照会する第2の処理ユニット(204)にデータを伝送する第1の処理ユニット(200)を備える。デジタルビデオラボ(308)が会員(304)から提供される音声および映像データを処理し、認証モジュール(110)で会員を認証するためのバイオメトリックファイルを作成し、音声/映像データのユニークなバイオメトリック識別子を表示して検索可能な会員プロフィールを作成する。会員のログオン時には、各会員(304)は網膜スキャン、音声判別等によるバイオメトリック認証を経る。インタフェースモジュール(120)を用いて、指定されたオンデマンド映像やライブ映像を記録又は送信し、バイオメトリック識別子に関連づけられた映像/音声ファイルを表示する。帯域幅スケジューリングモジュール(130)が映像品質を向上させ、視聴ログを作成及び保存し、会員の課金とコンテンツの管理を行う。
【0015】
本発明の特徴の一つは、会員(304)が作成したプロフィールを照会プロセスにより真正かつ正確なものと保証することにある。本発明の他の特徴は、前記プロフィールにかかる会員が認証プロセスを経て本サービスを利用する会員本人であると保証することにある。
【0016】
本発明の他の特徴は、ユニークなバイオメトリック識別子に関連づけられた音声/映像ファイルのデーターベースを検索可能にし、会員が音声/映像ファイルにアクセスできるようにしたことにある。
【0017】
本発明のさらなる特徴は、相互の同意と了解を示すバイオメトリックファイルを用いてライブ映像コンテンツを管理するシステムを作成することにある。本発明の他の特徴は、帯域幅を管理して映像品質を向上させることにある。
【0018】
本明細書中、特徴や効果または類似の記載はすべて、これらの特徴や効果がすべて本発明の1の実施例で実現すると理解されるべきではない。むしろ、構成及び効果の記載は、本発明の少なくとも1の実施例に関する構成と効果または特性を意味すると理解される。したがって、本明細書を通して論議される構成及び効果又は類似の記載は、必ずしもそうではないが、同じ実施例に関するものである。
【0019】
さらに、詳述される本発明の構成、効果、特性は、様々な適切な形で1またはそれ以上の実施例に組み合わさってもよい。当業者であれば、本発明は特定の実施例において特定の構成または利点が無くても運用できることを理解するであろう。あるいは、特定の実施例に本発明の実施例で開示されていない追加の構成と効果を付与してもよい。
【0020】
本発明の構成と効果は、以下の説明と添付のクレーム、または以下に記載された本発明の実施例からより完全に明らかとなるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
既に理解されている本発明の効用を得るべく、上記に簡単に説明した本発明の詳細な説明を、添付の図面に描かれた特定の実施例を参照して詳述する。これらの図面は本発明の典型的な実施例を描写したものに過ぎず、その範囲を限定するものとして理解されるべきではなく、本発明は添付の図面を用いてさらに具体的に細かく記述され説明される。
【0022】
本明細書を通して、実施例に関連して記述される「一実施例」、「ある実施例」またはこれと類似の言葉は、本発明の少なくとも1の実施例に含まれる特定の特徴、構成または特性を意味する。すなわち、本明細書において、「一実施例において」「ある実施例において」またはこれと類似の言葉は、必ずしもそうではないが、すべて同じ実施例を示す。
【0023】
さらに、詳述される本発明の特徴、構成、特性は、1またはそれ以上の実施例において適切な方法で組み合わさってもよい。関連する技術分野の当業者は、本発明は1またはそれ以上の特定の細部構成を省略しても、他の方法や要素や構成等を用いて実現可能であることを理解するであろう。他方では、本発明の目的が曖昧となるのを避けるべく、よく知られた構成、要素、動作についての図示または詳細な説明は省略している。
【0024】
図1は、本発明の一実施例における会員情報の照会、会員の認証、会員プロフィールの作成及び検索、バーチャルミーティングの確立を示す概略ブロック図である。本実施例のシステムは、申込者の信頼性を証明し申込人の特徴を判断する会員情報照会モジュール(100)と、会員を認証する認証モジュール(110)と、データベースを検索し検索結果を提示するインタフェースモジュール(120)と、少なくとも2人の会員の出会いを確立するバーチャルミーティングモジュール(130)とを備えている。
【0025】
一実施例において、照会モジュール(100)は申込者の個人情報を要求し、所定の条件を満たす場合に会員データベースに登録する。運用において、申込者は運転免許番号、社会保障番号、クレジットカード情報等の所定の本人情報(101)を、コンピュータ等の処理ユニットに入力する。サーバまたは処理ユニットがこの申込人情報を受け取り、この情報を第三者機関(102)から取得した情報と比較または照合する。申込人情報に間違いがないと照会モジュール(100)が判断した場合、または申込者の情報が条件に合うと照会モジュール(100)が判断した場合、申込者のアクセスは許可され(103)、この申込者は選択許可性のデータベース(以下、単にデータベース)の会員となる。
【0026】
この照会後、認証モジュール(110)がデータベースへアクセス許可する前の会員認証を行う。認証モジュール(110)は、システムを利用する人物が、データベースに登録された会員プロフィールが示す人物であることを保証するのを補助する。この認証モジュール(110)は会員の認証にバイオメトリックデータを用いる。ある実施例において、バイオメトリックデータは例えば会員が作成しサーバに送信した音声および映像ファイル(111)など、会員から提供される生のデータから直接取得される。この生データの一部が処理され、バイオメトリックファイル(112)が作成される。同時に、生データを処理して新会員の特徴を識別するバイオメトリック識別子でタグ付けが行われる。会員プロフィールはタグ付けされた映像及び音声コンテンツを加えて更新され、データベースに登録される(114)。
【0027】
会員が照会され、バイオメトリックファイルが作成され、映像や音声がタグ付けられた後、会員は好みの条件に合う他の会員をデータベース検索するインタフェースモジュールが利用可能となる。このインタフェースモジュールを利用して、会員は他の会員の好みの条件(121)を入力することにより、映像/音声データベースを検索することができる。サーバがデータベース(122)を検索し、指定の条件に合う音声/映像ファイルを検索する。会員には好みの条件に合う会員のリストが映像/音声ファイルとともに提示され、この映像/音声ファイル(123)を閲覧することができる。
【0028】
会員が好みの条件に合う少なくとも1人の第2の会員を見つけた場合、この会員はバーチャルミーティングモジュール(130)を介して第2の会員とのバーチャルミーティング(131)を要求することができる。バーチャルミーティングとは、データベースの少なくとも2人以上によるライブ音声及び/又は映像ミーティングである。運用において、第1の会員は日時を指定してバーチャルミーティング(131)のリクエストを第2の会員に送り、第2の会員がこのバーチャルミーティング要求を承諾または拒否する(132)。第2の会員がこの日時を承諾したら、この会員同士はインターネット接続を介して接続されバーチャルミーティングが開始される(133)。
【0029】
図2は、本発明の一実施例における会員情報の照会システムを示す概略ブロック図である。本実施例では、申込者(200)がクライアントデバイス(202)とサーバ(204)間の通信を確立する。ある実施例では、この接続はセキュリティ性の高いセキュアソケットレイヤ(SSL)である。クライアントデバイス(202)は例えばパーソナルコンピュータ、セットトップボックス、インターネット可能なテレビセット、携帯デバイスや携帯電話といったインターネット可能な無線通信デバイスである。当業者であれば、本システムには現在の技術を発展させた新技術を含む他の様々な装置を利用できると理解するであろう。
【0030】
申込人(200)は、申込人の名前、住所、社会保障番号、運転免許番号等の個人情報を、ウェブサイト上のサインオン画面(206)に入力すると、サーバ(204)の照合プロセス制御部(208)に送信される。ある実施例では、サーバ(204)はHTTPSを介してXMLのクエリーを、専用の安全な電子フレームリレー線または他の既存の安全なワイドエリアネットワーク通信リンクを介して、第三者機関(212)に送信する。情報は例えば信用調査所、政府機関、その他の団体に送信される。この通信の返信として、第三者機関(212)がサーバ(204)の照合プロセス制御部(208)に、申込人情報に応じた第三者機関の情報を送信する。例えば、第三者機関(212)は当該第三者機関に登録された申込人の運転免許番号、社会保障番号、信用調査書、クレジットスコア、逮捕歴、結婚情報などに関する情報をサーバ(204)の照合プロセス制御部(208)に送信する。ある実施例では、第三者機関(212)は第三者機関情報を含むHTTPS返信をSSL通信でサーバ(204)の照合プロセス制御部(208)に送信し、サーバ(204)の照合プロセス制御部(208)はこの第三者機関情報と申込人(200)から提供された情報とを比較する。
【0031】
照合プロセス制御部(208)は第三者機関の結果情報を分析し、申込人からの情報が十分に正確でメンバーシップを与えられるかを判断する。ある実施例において、情報は個別に集められ、スコア付けされ、このスコアが合計され、所定の換算表に基づいて合格スコアか落第スコアかが判断される。例えば、ある申込者(200)のクレジットスコアが700以上である場合は10点与えられ、クレジットスコアが700以下の場合は5点のみが与えられる。同様に、大学の学位を有する申込者は20点与えられ、大学の学位のない申込者は5点のみが与えられる。
【0032】
ある実施例において、サーバ(204)の照合プロセス制御部(208)はアルゴリズム(数式基準測定)を用いて合否の格付けを行う。例えば、このアルゴリズムは申込者(200)が正式な氏名、正しい社会保障番号、正確な住所等を記載しているか等に基づいて評価するよう構成されている。さらに、このアルゴリズムは第三者機関(212)から得られた申込人の名前、社会保障番号、婚姻情報、運転免許、クレジットカード番号が、サーバ(204)に送信された情報と一致するかにより情報を評価するよう構成してもよい。ある実施例では、照合情報は上述のように評価される。
【0033】
他の実施例では、合否を判断するのに、例えば申込人の正式な名前すべてが社会保障番号の正式な名義人と一致する、名前のイニシャルと名字とが運転免許の名義人と完全一致する(州名は住所から取得される)、住所がクレジットカードの名義人と完全一致する、名字と住所がクレジットカードの名義人と完全一致する、申込人が独身であることが明記されている、クレジットカードが利用可能である等、他の要素を考慮してもよい。
【0034】
他の実施例では、申込人は社会保障番号の一部しか送信しない。例えば、社会保障番号の最初の5文字、また最後の4文字が送信される。数字がいくつ送信されるかは問題ではなく、これらの数字のみが照合され比較される。照会には、入力情報は運転免許番号、クレジットカード、電話番号、アドレス記録と関連する必要がある。このようにすれば、社会保障番号を開示したくない申込人(200)の問題が解決される。
【0035】
他の実施例では、システムが申込人の情報を収集し、申込人の特徴を判断してもよい。例えば、別名、裁判、訴訟、婚姻証明、離婚命令、転居歴、電話番号履歴、同居人の男女の別、親類・ルームメイト・近隣者の名前、破産申請、税金滞納、民事判決、所有の不動産、離婚歴、身分証の盗難情報、犯罪歴、渡航歴、逮捕情報、判決処分日、ナショナルメディアサービス情報、新聞、雑誌、ニューズワイヤや他の公的、社会的、人口統計情報など公の記録から得られる情報を多種の情報源に要求し取得してもよい。上述のように、このような情報は評価され、スコア付けされ、及び/又は、合格基準の測定換算表に照合され、合計値として加算される。例として、合格の基準が1000点であると、1000以下のスコアは失格である。さらに、申込人の破産歴は申込人による会員登録の拒絶事由ではないが、犯罪歴はその度合いにより拒絶事由となる。破産、税金滞納、民事判決をすべて受けている申込人は、その合計値が所定の最大値以上となったら拒絶されうる。
【0036】
すべての情報が照合され、これら情報の値が所定の条件を満たす場合、許可がおりる(214)。しかしながら、1以上の事項が一致しない場合や基準値を満たさない場合は拒否され、申込者(200)は申請プロセスにおける自動応答によりその旨を通知される。承認された申込者においては、申込者のクレジットカード情報がクレジット会社等のクレジット承認機関(216)に送信される。このクレジット承認機関が支払を拒否した場合、申込者には即時に拒否画面が表示され(218)、あるいは申込人に電子メールが送信される。支払と照会が成功したら、申込人(200)は会員(304)となり(図3参照)、サーバ(204)がデータベース(220)に会員プロフィールを登録し(218)、この会員(304)に会員フルフィルメントキット(302)を送るよう通知が出る(222)。
【0037】
図3は、本発明の一実施例における会員の認証を示す概略ブロック図である。会員資格の照会において、サーバ(204)は会員(304)に会員フルフィルメントキット(304)を送るよう命令処理報告(301)を作成する。この会員フルフィルメントキット(302)はデジタルウェブカムと、インタフェースソフトが格納されたコンパクトディスク(以下、CD)と、シリアル番号と、会員パスワードと、認証ソフト(バイオメトリックソフト)と、映像会議ソフトと、マイクと、映像イメージ作成用のカスタム背景幕とを備えている。他の実施例では、フルフィルメントキット(302)のソフトウェアとパスワードはサーバ(204)からダウンロードしてもよい。会員(304)はクライアントデバイス(202)にソフトウェアをインストールする。会員(304)は、サーバ(204)への最初の接続時にパスワードを用いる。
【0038】
フルフィルメントキット(302)を受け取ったら、会員(304)は、この会員を一意に識別する身体の映像及び音声となる映像または写真ファイルと音声ファイル(「生データ」)を作成する。例えば、会員(304)はウェブカメラ、デジタルビデオ装置、あるいは外見や個人嗜好、趣味といった会員(304)に関する映像と音声を記録する他の記録手段を用いてもよい。さらに、会員(304)はバイオメトリックファイルを作成するのに指定のフレーズを読み上げてもよい。この会員認証用のバイオメトリックファイルは、会員の音声/映像サンプルであり、単語及び/又は映像フレームのいくつかについて時間依存信号(time dependent signals)をデジタル化した波長/振幅に変換してなり、これがデータベースに保存される。バイオメトリックファイルは追加のセキュリティ機能の実現のために構成される。
【0039】
指定のフレーズを含む生データはクライアントデバイス(202)に入力され、次いでサーバ(204)に送信される(306)。生データはインタフェースが起動したときに自動的にサーバ(204)に送られてもよいし、会員(304)のコマンド入力により送られてもよい。サーバ(204)が生データを受信すると、デジタル映像/音声ラボにおいてバイオメトリック識別子(バイオタグと称す。)でタグ付けされる。デジタルビデオラボ(308)又はプロフィール生成モジュールが、会員(304)から提供された生データからユニークなデジタル映像/音声データを作成・識別・タグ付けし、指定フレーズを処理してバイオメトリックファイルを作成する。バイオタグは既に特定されたユニークな証跡であり、ユニークな識別子と関連づけられ照合され、SQLやXMLクエリで迅速かつ有効に要求された情報を呼び出すことができる。
【0040】
ある実施例において、デジタルビデオラボ(308)は、クライアントデバイス(202)から送信(306)される生データから新規なバイオメトリックファイルを作成してもよい。したがって、バイオメトリックファイルは指定フレーズの他、デジタル写真といった映像フレームを含む他の音声又は映像データであってもよい。
【0041】
ある実施例では、さらなるセキュリティ構成として、生データとともにソフトウェアのシリアル番号がサーバ(204)に送られてくる。受信したシリアル番号がシステムに保存された会員プロフィールに関連づけられたシリアル番号と一致した場合(310)、サーバ(204)がデジタルビデオラボ(308)で作成されたバイオメトリックファイル(312)をクライアントデバイス(202)に送信する。ある実施例では、このバイオメトリックファイルは送信されバイオメトリックソフトウェアに読み込まれる。このバイオメトリックファイルは暗号化されている。会員のクライアントデバイス(202)はバイオメトリックファイルを復号しクライアントデバイス(202)に保存する。
【0042】
ある実施例において、会員(304)は会員データベースを利用するにあたり、認証を受ける必要がある。ライブ映像/音声認証を用いて、ライブデータをクライアントデバイス(202)に保存されたバイオメトリックファイルと相互比較してもよい。ライブデータ及びバイオメトリックファイルはファイルサイズ、音声周波数、デシベルレベルパターン、タイムスケールスピーチ時間等により照合される。すべての要素が数学的に計測され、スコアされ、評価され、許可または不許可が判定される。
【0043】
他の実施例では、ファイル要素の一部をランダム作成された複合キーワード配列で照合することにより認証してもよい。例えば、ランダム生成された複合キーワード配列が「blue dogs」である場合、サーバ(204)はこのフレーズ「blue dogs」をクライアントデバイス(202)に送信する。バイオメトリック認証において、会員(304)はマイクに「blue dogs」と発声するよう指示される。クライアントデバイス(202)のバイオメトリックソフトウェアは上述の方法で会員の音声データまたはワード「blue dogs」を分析し、会員(304)によるデータベースへのアクセスを許可または拒否する。
【0044】
他の実施例では、フレーズの半分や単に「blue」のみがクライアントデバイス(202)のバイオメトリックソフトへのバイオメトリックファイルとして送信されてもよい。バイオメトリック認証において、会員が「blue」と発声すると、このフレーズのデータがインターネットからサーバ(204)に送信され、一意に関連づけられた部分ファイル、この場合は「dogs」とリンクする。サーバ(204)は周波数パターン、デシベルレベルパターン、スピーチ時間長、ファイルサイズを計算・分析・評価し、許可または不許可のデータを見積もる。
【0045】
同様に、カスタムタグテンプレートまたはマスクを用い、ユニークな物体や特徴のある形を個別にイメージ内にデジタル配置し、さらにスタンダードRGBカラースペクトルを用いてピクセル要素の色を特定したデジタル写真画像または映像フレームにより、各会員(304)にそれぞれユニークなカスタムカラーチャートファイルを作成する。例えば、会員(304)は自身の写真イメージを送信すると、提供されたオリジナルの顔イメージコンテンツの上にデジタル処理でカスタムマスクのレイヤが作成され、目、髪、鼻等の形を分離し、カラー特性が保存される。このバイオメトリックファイルは色情報を解析し、色特性を測定し、特定したオブジェクトのカスタムカラーチャートを作成することにより作成される。このような認証方法を組み合わせて用いることができる。
【0046】
一実施例では、会員のクライアントデバイス(202)に定期的に新たなバイオメトリック情報を送信することによりリボルビングランダムバイオメトリックファイルを用いてサーバ(204)がバイオメトリックファイルを更新するよう構成されている。例えば、バイオメトリックソフトは、会員(304)がインタフェースを利用しているときにランダムにイメージまたは音声を取り込むよう構成されている。例えば、バイオメトリックソフトは会員(304)のデジタル写真または音声セグメントを10分おきに取得し、写真及び音声をサーバ(204)に送信しこれが保存される。デジタルビデオラボ(308)がいずれかの写真または音声ファイルを選択し新たなバイオメトリックファイルを作成する。新たなバイオメトリックファイルはクライアントデバイス(202)に適宜送信され、認証の信頼性が保たれる。バイオメトリックファイルはまたサーバ(204)側でも保存され、会員のバイオメトリックデータがサーバ(204)に送信された場合に、サーバ(204)に保存されたバイオメトリックファイルと比較される。
【0047】
図4は、本発明の一実施例におけるバイオメトリック認証ファイルの作成を示す概略図である。本実施例では、会員(304)は会員フルフィルメントキット(302)をクライアントデバイス(202)にインストールしている。会員(304)はインタフェースソフトを起動し、パスワード認証(400)を経てインタフェースソフトを開始する(402)。クライアントデバイス(202)から会員(304)の生データが送信され、サーバ(204)が受信する。生データはデジタルビデオラボ(406)で処理され、情報にタグ付けが行われ生データからバイオメトリックファイルが作成される。仮の会員プロフィールが作成され(408)、結果物が会員プロフィールデータベース(410)に保存される。会員(304)は自身の会員プロフィール(408)を見て、会員プロフィール(408)を確認・否認・更新することができる。
【0048】
ログオンするには、会員(304)はインタフェースを開いてパスワードを入力し、バイオメトリック認証を開始する。会員(304)が会員の記録装置、例えばウェブカメラ、マイク、またはこれら双方に指定の音声フレーズを発声したらバイオメトリック認証が開始される。本実施例において、サーバ(204)上のバイオメトリックソフトは会員の音声/映像を取得し、実績が証明された音声及び映像処理認証アルゴリズムを用いてライブ音声及び/又は映像を比較する。サーバ(204)は、会員の記録装置から送られる新たなバイオメトリック情報を取得し処理することにより定期的にバイオメトリックファイルを更新するよう構成されていてもよい。
【0049】
図5は、本発明の一実施例におけるデジタルビデオラボ(308)を示す概略図である。デジタルビデオラボ(308)は、顧客の映像と音声が取得されデータベースに登録された後にその品質を向上し、ユニークな会員識別子をタグ付けし、上述の認証用バイオメトリックファイルを作成するのに用いられる。
【0050】
会員(304)が生の音声/映像データをサーバ(204)に送信すると、デジタルビデオラボ(308)が仮のプロフィール(502)を作成する。デジタルビデオラボ(308)は非線形の編集(nonlinear editing)、ブルースクリーニング、写真イメージからユニークな特徴に基づく個人のバイオメトリックデータ情報の作成、タイムコード順に映像及び音声トラックのバイオタグ、映像/音声の符号化、色と音声の訂正、電子透かしの付加、特殊効果、符号化を、映像作成プロセスの一部として行い、バイオタグを埋め込んで「スイートハートフィニッシュ」を作成する。ある実施例において、顧客はどの写真イメージと映像及び音声クリップを会員プロフィールにするかを指定可能とする。会員(304)は仮のプロフィール(504)を修正し、確認/否認することができる。
【0051】
一実施例において、編集、修正、バイオタグ付けが完了したら、デジタルビデオラボ(308)は処理済み映像/音声を、映像内容又は形式・写真イメージ・音声トラックコンテンツ・バイオタグによる索引で検索できるようにデータベース化された第三者のビデオサーバ(506)に転送する。会員プロフィール書庫(508)はサーバ(204)上に保存される。
【0052】
図6は、本発明の一実施例におけるデータベース検索用のインタフェース(600)を示す概略ブロック図である。上述のように、クライアントデバイス(202)はインタフェースソフトを組み込んで構成され、会員(304)がデータベース(602)を検索できるようにしている。他の実施例では、ウェブサイトが音声/映像面と他の制御を処理するよう構成されたインタフェース(600)を備えてもよい。インタフェース(600)はボリュームコントロール、デジタルオーディオイコライザー、映像早送り、巻き戻し、再生機能を具え、好みの会員を検索するテキストデータを入力する複合的なブランク領域を備える。図5で説明したように、デジタルビデオラボ(308)により各会員の映像/音声プロフィールは「バイオタグ」で特定される。一例では、映像/音声ファイルを確認するにあたり、処理装置は髪の色、目の色、身体的特徴、個人嗜好、趣味、活動といった潜在的な会員の識別情報を取得しすべて表示している。
【0053】
会員は好みをインタフェース(600)の検索フィールドに入力する。この条件はサーバ(204)からデータベース(602)に送信されリクエストされる。映像および音声のデータ結果(604)がインタフェース(600)に返信され閲覧される。
【0054】
したがって、例えば、ある会員(304)が、犬を飼っていて、ハイキングとボートが好きな第2の会員(図示せず)と会いたい場合、このような好みを検索ロケータに入力して、これらの条件と合うデータベース(602)の映像・写真・テキスト・音声を検索する。インタフェース(600)は、存在する各会員の映像クリップすべてについて要求された条件に関連するすべての写真イメージ、映像、テキスト、音声メディアをタイムコード情報ととともに提示する。
【0055】
他の実施例では、バイオタグが付され2つの時点で区切られた非線形の映像及び音声トラックを用いて、特定の財産または多種の個人財産の特徴を表示してもよい。これによれば、ある会員(304)は売りたい個人財産の生データを送信することができる。他の会員が、買いたいものを特定する条件を入力すると特定の映像クリップが提示され、この会員がこれを見て買うか否かを決定することができる。この方法は特に中古品販売に有効である。
【0056】
図7は、本発明の一実施例における会員同士のバーチャルミーティングを確立するシステムを示す図である。本実施例では、システムは少なくとも第1の会員(304)と第2の会員(700)の両者の同意の下にこれらの間のライブ映像コンテンツを制御し、これらの会員(304)と(700)に課金を発生させる。バーチャルミーティングは双方向の、最低2人の会員による映像コミュニケーションである。
【0057】
多くの場合、会員(304)が別の会員(700)の映像及び/又は音声とテキストプロフィール情報を見た後には、インターネットを介してバーチャルに会うバーチャルミーティングの要求が発生する。この会員(304)が第2の会員(700)に会いたい場合、彼はサーバ(204)のスケジューリングモジュールに会いたい人物と1以上のバーチャルミーティングの希望日時を指定してリクエストを出す。これとともに、会員(304)はバーチャルミーティングに参加する旨と、予め定められたバーチャルミーティングのルールに従うことを同意し承認する。サーバ(204)はバーチャルミーティングのリクエスト(706)を第2の会員(700)に送信する。第2の会員(700)は第1の会員のプロフィールを見ることができる。第2の会員(700)が第1の会員(304)と会うことに興味があれば、彼女はバーチャルミーティングを受諾する(708)。同時に、第2の会員(700)はバーチャルミーティングに参加する旨と予め定められたバーチャルミーティングのルールに従うことを同意し承認する。ある実施例において、この返答は第1の会員(304)にパスワード(710)とともに送信される。第1の会員(304)はバーチャルミーティングと時間を第2の会員の返答への返信として追認する(712)。承諾後に、第2の会員(700)は追認とパスワードを受け取る(714)。他の実施例では、第2の会員(700)が第1の会員(304)とのバーチャルミーティングに同意したら、追認とパスワードが自動的に両会員(304)と(700)に送信されるようにしてもよい。
【0058】
取り決めた日時が到来したら、会員(304)と(700)はログオンし、サーバ(204)は両会員(304)、(700)に両者が接続されたことを通知する。会員(304)、(700)は受け取っているパスワードを入力して、ディスクロージャーステートメントを読み、デジタル署名の合意書を送信し、バイオメトリック認証を経て、バーチャルミーティングを開始する。
【0059】
バーチャルミーティングが開始したら、デジタルカレンダー(716)がセットされ、このデートの視聴レポートが作成される。この視聴レポートには、会員が受諾した同意の期間の証拠が登録される。特に、視聴レポートには電子署名の承諾の証拠が登録され、同意用のバイオメトリックファイルにはこれらの会員が使用期間に同意した本人であることの証拠が登録される。
【0060】
ある実施例において、同意のバイオメトリック認証ファイルは、バーチャルミーティングの開始直前に会員がバーチャルミーティングの期間を受諾した時点で作成される。特に、会員がマウスカーソルで「了解する」ボックスを指示すると、デジタルビデオカメラあるいはウェブカムが会員の写真を撮り、ソフトウェアが写真イメージまたは映像フレームを送信し、会員がログオン時に認証したのと同じ方法で認証が行われる。別の実施例では、会員は前述のように音声認証される。認証時に、電子署名とウェブカムからの同意用バイオメトリックファイルが、会員(304)がバーチャルミーティングの期間に同意した証拠として視聴ログに保存される。
【0061】
別の実施例では、会員(304)がバーチャルミーティング時間を購入することによりバーチャルミーティングが開始される。この時間は例えば5分、10分、15分、30分、1時間、これ以上と増える。会員(304)は第2の会員(700)を見いだし、バーチャルミーティングの日時を選択する。この時点で会員(304)にはデジタル署名または電子署名による同意及び追認が求められ、同時に前述したログオン認証と同様のプロセスによりバイオメトリック認証がなされる。この署名や同意用バイオメトリックファイルを登録した視聴ログが作成される。ようやく第2の会員(700)にバーチャルミーティングのリクエストメッセージが送信され、この第2の会員(700)にプロセスが繰り返される。視聴ログに双方の同意が記録されたら接続が確立され、帯域幅が割り当てられ会員(304)と(700)のバーチャルミーティングが始まる。
【0062】
別の実施例では、会員(304)と(700)の双方が同時にログオンし、バーチャルミーティングが即時に始まる。一例として、2人の会員(304)、(700)が既に音声のみ、あるいはインスタントメッセンジャーで通信している場合、彼らはインスタントパスワードを要求し、帯域幅が空いていれば、会員(304)と(700)は将来のいつかではなく、期間に同意しバイオメトリック認証と課金制御を経てから即座にバーチャルミーティングを開始することができる。
【0063】
図8は、本発明の一実施例における帯域幅スケジューリング/カレンダリングシステムを示す図である。バーチャルミーティングには帯域幅が割り当てられる。音声と映像の双方をクリアにしてバーチャルミーティングを快適に行うには、最低限の帯域幅を割り振る必要がある。ある帯域幅に過剰な映像品質と音声品質が同時発生した場合は調整される。
【0064】
この実施例では、バーチャルミーティングを希望する会員は、例えば30分20ドル、60分29.95ドル、120分49.95ドルといったプリペイド時間を購入して彼らのバーチャルミーティングの帯域幅をスケジュールし、あるいは会員は使用した分だけを支払うようにしてもよい。この実施例では、スケジューリングモジュールは、東部、中西部、山間部、大西洋岸といったタイムゾーンごとに実質的に4つのマトリックスカレンダーを有するマトリックスを備えるカレンダーである。水平列は384Kの帯域幅である。例えば、サービスプロバイダが384Kビットごとの14メガビットの帯域幅を有する場合、26列となるか、同時に13のバーチャルミーティングを処理することができる。マトリックスの行は時間であり、バーチャルミーティングまたはカンファレンスを10分、15分、30分等のブロックを組み合わせて設定できる。
【0065】
運用において、会員(304)(図7参照)はバーチャルミーティングの日時を1以上の代替案とともに選択して、バーチャルミーティングの期間を選択する。このバーチャルミーティングのリクエストはサーバ(204)のスケジューリングモジュールに送られ、ここで会員2人または2つの384kbスロット用にタイムスロットの待ちがチェックされる。スロットが空いている場合、リクエストは第2の会員(700)(図7参照)に送信され、この第2の会員(700)が受諾か拒否のいずれかを返答する。スロットに空きがなければ、スケジューリングモジュールは他の日時で空きがないかをチェックする。日時が了解されればリクエストがカレンダーモジュールに送信され、この日時が予約され、追認とパスワードが会員(304)と(700)の双方に送信される。サーバ(204)はさらに予定日時の前に会員(304)と(700)にリマインダーを送信してもよい。タイムブロックが一旦予約されたら、その時間のタイムスロットの割り当ては取り消されず、会員(304)と(700)のプリペイド時間のバランスからプリペイド時間が減算される。これは払い戻しができず、またキャンセルもできない。
【0066】
上述の構成は本発明の原理の応用例を図示したに過ぎないと理解されたい。本発明は、本質的に意図する特徴を超えない範囲で他の具体的な形態として実施可能である。本発明の範囲は、したがって、上述した記載よりも添付のクレームに明示される。クレームと同等の意味および数値範囲における変更のすべてはこの範囲内に含まれる。
【0067】
したがって、現在最も効果的で好ましいと思われる本発明の実施例について上記に明確かつ詳細に完全に説明したが、当業者であれば、これに限定する趣旨ではないが、寸法、材料、形状、形式、機能、運用・組み立て・製造方法について、クレームに記載された発明の原理及びコンセプトを逸脱することなく、様々な変更を施すことが可能であることは自明である。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】図1は、本発明の一実施例における会員情報の照会、会員の認証、会員プロフィールの作成、バーチャルミーティングの確立を示す概略ブロック図である。
【図2】図2は、本発明の一実施例における会員情報の照会を示す概略ブロック図である。
【図3】図3は、本発明の一実施例における会員の認証を示す概略ブロック図である。
【図4】図4は、本発明の一実施例におけるバイオメトリック認証ファイルの作成を示す概略図である。
【図5】図5は、本発明の一実施例におけるデジタルビデオラボを示す概略図である。
【図6】図6は、本発明の一実施例におけるデータベース検索用の双方向マルチメディアプレイヤーを示す概略ブロック図である。
【図7】図7は、本発明の一実施例における会員同士のバーチャルミーティングを確立するシステムを示す図である。
【図8】図8は、本発明の一実施例における帯域幅スケジューリング/カレンダリングシステムを示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
検索可能なデータベースに登録された会員同士を広域コンピュータ情報ネットワークを介して接続するシステムであって:
1の会員に関するデータを第2の処理ユニットに送信する第1の処理ユニットと;
前記会員に関するデータを検証する照会モジュールと;
会員がシステムを利用しようとする際に当該会員のバイオメトリック認証を行う認証モジュールと;
処理ユニットを介して前記会員から送信された音声、映像、及び/又は写真データからバイオメトリック識別子を付した会員プロフィールを作成するプロフィール作成モジュールを備え、前記バイオメトリック識別子は前記会員の特徴を表しており;
前記会員プロフィールを格納する検索可能なデータベースと;
他の会員が前記会員プロフィールを検索できるよう構成されたインタフェースモジュールと;
前記ネットワークを介して少なくとも2人の会員のバーチャルミーティングを会員が了承した日時に設定し、所定の帯域幅を複数の仮想の帯域幅セクションに分割するスケジューリングモジュールと;
同意を示すバイオメトリックファイルと署名データとが登録された視聴ログを作成するカレンダリングモジュールと;を備えるシステム。
【請求項2】
請求項1に記載のシステムにおいて、前記スケジューリングモジュールが、前記ネットワークを介してミーティングするようスケジュールされた会員にパスワードを提供し、前記会員がパスワードを入力したら前記会員がネットワークを介しリアルタイムでバーチャルミーティングできることを特徴とするシステム。
【請求項3】
請求項1または2に記載のシステムにおいて、前記認証モジュールは、前記会員がネットワークを介してバーチャルミーティングを行う直前にバイオメトリック認証を行うことを特徴とするシステム。
【請求項4】
請求項3に記載のシステムにおいて、前記カレンダリングモジュールは、前記視聴ログに電子署名と同意を示すバイオメトリックファイルを、前記会員がネットワークを介したミーティングが予め定めた期間であることに同意し、またこの会員が実際にネットワークを介してミーティングしようとする会員であるという証拠として登録することを特徴とするシステム。
【請求項5】
請求項1に記載のシステムにおいて、前記スケジューリングモジュールは、前記ネットワークを介した2人の会員のバーチャルミーティングを、このバーチャルミーティングの際にそれぞれ所定の帯域幅を有するバーチャル帯域幅が少なくとも2セクション利用可能である場合に許可することを特徴とするシステム。
【請求項6】
請求項5に記載のシステムにおいて、前記スケジューリングモジュールは前記帯域幅を384キロバイトのセクションに分けることを特徴とするシステム。
【請求項7】
請求項6に記載のシステムにおいて、前記カレンダリングモジュールは、2人の会員のバーチャルミーティングを15分、30分、60分の間隔で設定することを特徴とするシステム。
【請求項8】
少なくとも2人の人間によるバーチャルミーティングを実現するシステムであって:
ある範囲の帯域幅を複数の仮想帯域幅セクションに分割し、1以上の仮想セクションが利用可能である場合に、少なくとも2人の人間によるバーチャルミーティングを設定するスケジューリングモジュールを備えることを特徴とするシステム。
【請求項9】
請求項8に記載のシステムにおいて、前記スケジューリングモジュールは、前記帯域幅を384キロバイトの複数セクションに分けることを特徴とするシステム。
【請求項10】
請求項8に記載のシステムにおいて、前記カレンダリングモジュールは、、2人の会員のバーチャルミーティングを15分、30分、60分の間隔で設定することを特徴とするシステム。
【請求項11】
検索可能なデータベースに登録された会員同士を広域コンピュータ情報ネットワークを介して接続するシステムであって:
1の会員に関するデータを第2の処理ユニットに送信する第1の処理ユニットと;
前記会員に関するデータを検証する照会モジュールと;
バイオメトリックファイルを用いて前記会員の認証を行う認証モジュールと;を備えることを特徴とするシステム。
【請求項12】
請求項11に記載のシステムにおいて、前記第1の処理ユニットはパーソナルコンピュータ、セットトップボックス、インターネット可能なテレビセット、またはインターネット可能な無線装置のいずれかであることを特徴とするシステム。
【請求項13】
請求項11に記載のシステムにおいて、前記照会モジュールは、前記会員に関するデータを第三者機関から受信して、前記第1の処理ユニットから送信された前記会員に関するデータを、前記第三者機関から送信された前記会員に関するデータと照合して、前記会員に関するデータが正確であることを立証することを特徴とするシステム。
【請求項14】
請求項13に記載のシステムにおいて、前記照会モジュールは、前記第1の処理ユニットや第三者機関から前記照会モジュールに送信されるデータに値を付与するとともに、前記システムは、前記データの値の合計値が予め定められた最低値以上である場合に前記会員によるデータベースへのアクセスを許可し、前記値の合計が予め定められた最低値以下である場合には許可しないことを特徴とするシステム。
【請求項15】
請求項13に記載のシステムにおいて、前記紹介モジュールは、前記第1の処理ユニットや第三者機関から前記照会モジュールに送信されるデータに値を付与するとともに、前記システムは、前記データの値の合計が予め定められた最大値以下である場合に前記会員によるデータベースへのアクセスを許可し、前記値の合計が予め定められた最大値以上である場合には許可しないことを特徴とするシステム。
【請求項16】
請求項11に記載のシステムにおいて、前記バイオメトリックファイルは映像ファイルまたは写真ファイルであることを特徴とするシステム。
【請求項17】
請求項11に記載のシステムにおいて、前記バイオメトリックファイルは音声ファイルであることを特徴とするシステム。
【請求項18】
請求項16に記載のシステムにおいて、前記認証モジュールは、前記バイオメトリックファイルの取得デバイスから得たユニークな色やユニークな物体又は形状の特徴データを比較することを特徴とするシステム。
【請求項19】
請求項17に記載のシステムにおいて、前記認証モジュールは、バイオメトリック認証の開始時に、会員によるライブ音声データのファイルサイズ、音声周波数、デシベルレベルパターン、またはタイムスケールスピーチ長を判断し、前記会員のバイオメトリックファイルのファイルサイズ、音声周波数、デシベルレベルパターン、またはタイムスケールスピーチ長と比較し、前記認証モジュールは会員のライブ音声データとバイオメトリックファイルのファイルサイズ、音声周波数、デシベルレベルパターン、またはタイムスケールスピーチ長のいずれか1または任意の組み合わせが実質的に一致した場合に当該会員のアクセスを許可することを特徴とするシステム。
【請求項20】
請求項11に記載のシステムにおいて、前記認証モジュールが前記第1の処理ユニットに組み込まれており、前記バイオメトリックファイルが前記第1の処理ユニットに保存されることを特徴とするシステム。
【請求項21】
請求項11に記載のシステムにおいて、前記認証モジュールが前記第2の処理ユニットに組み込まれており、前記バイオメトリックファイルが前記第2の処理ユニットに保存されることを特徴とするシステム。
【請求項22】
請求項11に記載のシステムにおいて、前記バイオメトリックファイルは定期的に変更されることを特徴とするシステム。
【請求項23】
請求項22に記載のシステムにおいて、前記バイオメトリックファイルは定期的に、取得デバイスで取得される音声、映像又は写真データに変更され、前記音声、映像又は写真データは前記会員が前記データベースに接続している間に取得されることを特徴とするシステム。
【請求項24】
バイオメトリック情報により検索可能なデータベースを作成するシステムであって:
処理ユニットを介して前記会員から送信された音声、映像、及び/又は写真データからバイオメトリック識別子を付した会員プロフィールを作成するプロフィール作成モジュールを備え、前記バイオメトリック識別子は前記会員の特徴を表しており;
前記会員プロフィールを登録するデータベースと;
他の会員が前記データベースの会員プロフィールを検索できるよう構成されたインタフェースモジュールと;を備えることを特徴とするシステム。
【請求項25】
請求項24に記載のシステムにおいて、前記バイオメトリック識別子は前記会員の身体的特徴を表すことを特徴とするシステム。
【請求項26】
請求項24に記載のシステムにおいて、前記バイオメトリック識別子は前記会員の趣味又は個人財産を表すことを特徴とするシステム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2006−523900(P2006−523900A)
【公表日】平成18年10月19日(2006.10.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−513081(P2006−513081)
【出願日】平成16年4月16日(2004.4.16)
【国際出願番号】PCT/US2004/011863
【国際公開番号】WO2004/095318
【国際公開日】平成16年11月4日(2004.11.4)
【出願人】(505367110)
【Fターム(参考)】