説明

伝送装置

【課題】伝送対象となる信号とパイロット信号が合成された信号をIF信号からRF信号へ変換して、送信側装置1から受信側装置2へ伝送する伝送装置で、装置構成の簡易化や装置の安価化を実現する。
【解決手段】送信側装置及び受信側装置では、伝送対象となる信号のIFとして895〜915MHzを使用する。受信側装置では、受信手段31が送信側装置から送信されたRF信号を受信し、IF変換手段34が受信されたRF信号をIF信号へ変換し、パイロット信号抽出手段37がパイロット信号に対応する周波数の信号を通過させる特性を有する1個のフィルタを用いて前記変換されたIF信号に含まれるパイロット信号を抽出し、ローカル信号生成手段38、39、35が抽出されたパイロット信号に基づいて周波数変換のためのローカル信号を生成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、中間周波数(IF:Intermediate Frequency)方式の送信所間伝送(TTL:Transmitter to Transmitter Link)装置といった伝送装置に関し、特に、装置構成の簡易化や装置の安価化を図った伝送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、地上デジタルテレビジョン放送システムでは、伝送装置として、スタジオと親局との間をリンクするSTL(Studio to Transmitter Link)装置や、親局と子局或いは中継局との間及び子局或いは中継局の間をリンクするTTL装置などが用いられている(例えば、特許文献1参照。)。
また、通信帯域として、Bバンド(5850〜5925MHz)、Cバンド(6425〜6570MHz)、Dバンド(6870〜7125MHz)、Eバンド(10250〜10450MHz)、Fバンド(10550〜10680MHz)、Gバンド(12950〜13250MHz)が用いられる。
【0003】
図4には、従来技術に係るIF方式のTTL装置の構成例を示してある。本例のTTL装置は、送信変換器51と受信変換器52から構成されている。
送信変換器51における動作について説明する。
送信変換器51は、前段機器61からの37.15MHz信号c1と、基準信号発生器62からの10MHz基準信号c2を受けて動作する。
【0004】
10MHz基準信号c2が入力された10MHz発振部64は、10MHz信号c5を出力して、これをパイロット発振部65、1st Lo発振部66、2nd Lo発振部67に入力する。
パイロット発振部65では41.15MHzパイロット信号c6が出力され、このパイロット信号が、37.15MHz 帯域通過フィルタ(BPF:Band Pass Filter)63を37.15MHz信号c1が通過した結果である37.15MHz BPF信号c3と合成されて、当該合成により得られる37.15信号c4がミキサ68に入力される。
【0005】
1st Lo発振部66からの出力である1st Lo(1462.5MHz)信号c7が、ミキサ68に入力される。
ミキサ68では、37.15信号c4と1st Lo(1462.5MHz)信号c7が乗算される。
ミキサ68からの出力である1500MHz IF信号c9は、1500MHz BPF69を通過して、1500MHz BPF信号c10となり、ミキサ70に入力される。
2nd Lo発振部67は、2nd Lo(RF−1500MHz)信号c8を出力し、この信号がミキサ70に入力される。ここで、2nd Lo発振部67はシンセサイザを用いており、設定した同一バンド内であれば発振周波数を可変に変更することができる。
【0006】
ミキサ70では、1500MHz BPF信号c10と2nd Lo(RF−1500MHz)信号c8とを乗算し、当該乗算により得られるRF(Radio Frequency)信号c11を出力する。
RF信号c11は、RF BPF71を通過して、RF BPF信号c12となる。ここで、RF BPF71の通過周波数帯域は、設定バンドの帯域幅になるため、2nd Lo発振部67の発振周波数である2nd Lo(RF−1500MHz)信号c8の周波数が可変しても対応することができる。
RF BPF信号c12は、PA(Power Amplifier)72で増幅されて、PA信号c13となる。
PA信号c13は、送信アンテナ73を通じて、RF out信号c14として受信変換器52へ無線により送信される。
【0007】
受信変換器52における動作について説明する。
送信変換器51から無線送信されたRF out信号c14が、受信アンテナ81で受信され、RF IN信号d1として出力されて、LNA(Low Noise Amplifier)82に入力される。
LNA82でRF IN信号d1が増幅されて、LNA信号d2となる。
LNA信号d2は、RF BPF83を通過してRF BPF信号d3となり、ミキサ84に入力される。
【0008】
ミキサ84からの出力である1500MHz IF信号d4は、1500MHz BPF86に入力される。
1500MHz BPF86を通過した1500MHz BPF信号d6は、ミキサ91と1504MHz BPF87に入力される。
1504MHz BPF87を通過した1504MHz BPF信号d7は、1504MHz BPF88に入力される。
ここで、2個の1504MHz BPF87、88で1500MHz BPF信号d6から1504MHzパイロット信号d8を取り出しており、この信号が10MHz発振部89に入力される。
【0009】
10MHz発振部89では1504MHzパイロット信号d8から10MHz信号d9を生成し、この信号が1st Lo発振部85及び2nd Lo発振部90に入力される。
1st Lo発振部85では1st Lo(RF−1500MHz)信号d5を出力し、この信号がミキサ84に入力される。ここで、1st Lo発振部85はシンセサイザを用いており、設定した同一バンド内であれば発振周波数を可変に変更することができる。
ミキサ84では、RF BPF信号d3と1st Lo(RF−1500MHz)信号d5を乗算し、当該乗算により得られる1500MHz IF信号d4を出力する。
【0010】
2nd Lo発振部90では2nd Lo(1462.5MHz)信号d10を出力し、この信号がミキサ91に入力される。
ミキサ91では、1500MHz BPF信号d6と2nd Lo(1462.5MHz)信号d10を乗算して、当該乗算により得られる37.15MHz信号d11を出力する。
37.15MHz信号d11は、37.15MHz BPF92を通過して、37.15MHz BPF信号d12となる。
37.15MHz BPF信号d12は、41.15MHz BEF(Band Emission Filter)93を通過して、41.15MHz BEF信号d13となる。
【0011】
41.15MHz BEF信号d13は、37.15MHz BPF94を通過して、37.15MHz BPF信号d14となる。
37.15MHz BPF信号d14は、後段機器95へと渡される。
ここで、受信変換器52には、10MHz信号d9を後段へ出力する端子は付いていない。
【0012】
次に、IFに1500MHzを採用してスプリアスの落込みを抑えている点について、図5には送信側のスプリアスチャートを示してあり、図6には受信側のスプリアスチャートを示してある。ここで、スプリアスチャートは、周波数変換をする際に、使用する帯域内へスプリアスの落込みがあるかを確認するための図である。
【0013】
図5を参照して、送信側について説明する。
図5は、図4におけるミキサ70の入出力信号について表している。縦軸はRF信号c11の周波数と2nd Lo(RF−1500MHz)信号c8の周波数との比を表しており、横軸は1500MHz BPF信号c10の周波数と2nd Lo(RF−1500MHz)信号c8の周波数との比を表している。2nd Lo(RF−1500MHz)信号c8が可変するため、比の値が変化する。
【0014】
2nd Lo + IF線201は、2nd Lo(RF−1500MHz)信号c8の周波数と1500MHz BPF信号c10の周波数を足した線であり、希望する周波数となる。
3IF線202は、1500MHz BPF信号c10の3倍の周波数の線である。
以降の線はスプリアスとなる。
【0015】
4IF線203は、1500MHz BPF信号c10の4倍の周波数の線である。
5IF線204は、1500MHz BPF信号c10の5倍の周波数の線である。
6IF線205は、1500MHz BPF信号c10の6倍の周波数の線である。
7IF線206は、1500MHz BPF信号c10の7倍の周波数の線である。
8IF線207は、1500MHz BPF信号c10の8倍の周波数の線である。
【0016】
2nd Lo + 2IF線208は、2nd Lo(RF−1500MHz)信号c8の周波数と1500MHz BPF信号c10の2倍の周波数を足した線である。
2(2nd Lo) + 2IF線209は、2nd Lo(RF−1500MHz)信号c8の2倍の周波数と1500MHz BPF信号c10の2倍の周波数を足した線である。
2(2nd Lo) + 3IF線210は、2nd Lo(RF−1500MHz)信号c8の2倍の周波数と1500MHz BPF信号c10の3倍の周波数を足した線である。
2(2nd Lo) + 4IF線211は、2nd Lo(RF−1500MHz)信号c8の2倍の周波数と1500MHz BPF信号c10の4倍の周波数を足した線である。
2(2nd Lo) + 5IF線212は、2nd Lo(RF−1500MHz)信号c8の2倍の周波数と1500MHz BPF信号c10の5倍の周波数を足した線である。
【0017】
2(2nd Lo) + 6IF線213は、2nd Lo(RF−1500MHz)信号c8の2倍の周波数と1500MHz BPF信号c10の6倍の周波数を足した線である。
2(2nd Lo) + 7IF線214は、2nd Lo(RF−1500MHz)信号c8の2倍の周波数と1500MHz BPF信号c10の7倍の周波数を足した線である。
2(2nd Lo) + 8IF線215は、2nd Lo(RF−1500MHz)信号c8の2倍の周波数と1500MHz BPF信号c10の8倍の周波数を足した線である。
2(2nd Lo) + 9IF線216は、2nd Lo(RF−1500MHz)信号c8の2倍の周波数と1500MHz BPF信号c10の9倍の周波数を足した線である。
【0018】
Bバンド(送信1500)223は、IFが1500MHzであるときにおける、送信側のBバンドの範囲である。
Cバンド(送信1500)224は、IFが1500MHzであるときにおける、送信側のCバンドの範囲である。
Dバンド(送信1500)225は、IFが1500MHzであるときにおける、送信側のDバンドの範囲である。
Eバンド(送信1500)226は、IFが1500MHzであるときにおける、送信側のEバンドの範囲である。
Fバンド(送信1500)227は、IFが1500MHzであるときにおける、送信側のFバンドの範囲である。
Gバンド(送信1500)228は、IFが1500MHzであるときにおける、送信側のGバンドの範囲である。
【0019】
図5に示される送信側のスプリアスチャートでは、2nd Lo + IF線201上にあるB〜Gバンド(送信1500)223〜228において、スプリアスとなる線との交差が無いことから、送信側でIFが1500MHzであるとスプリアスの落込みが無いことが確認できる。
【0020】
図6を参照して、受信側について説明する。
図6は、図4におけるミキサ84の入出力信号について表している。
縦軸は1500MHz IF信号d4の周波数とRF BPF信号d3の周波数との比を表しており、横軸は1st Lo(RF−1500MHz)信号d5の周波数とRF BPF信号d3の周波数との比を表している。1st Lo(RF−1500MHz)信号d5が可変するため、比の値が変化する。
【0021】
RF−1st Lo線301は、RF BPF信号d3の周波数から1st Lo(RF−1500MHz)信号d5の周波数を引いた線であり、希望する周波数となる。
2RF−2(1st Lo)線302は、RF BPF信号d3の2倍の周波数から1st Lo(RF−1500MHz)信号d5の2倍の周波数を引いた線である。
以降の線はスプリアスとなる。
【0022】
3RF−3(1st Lo)線303は、RF BPF信号d3の3倍の周波数から1st Lo(RF−1500MHz)信号d5の3倍の周波数を引いた線である。
4RF−4(1st Lo)線304は、RF BPF信号d3の4倍の周波数から1st Lo(RF−1500MHz)信号d5の4倍の周波数を引いた線である。
5RF−5(1st Lo)線305は、RF BPF信号d3の5倍の周波数から1st Lo(RF−1500MHz)信号d5の5倍の周波数を引いた線である。
6RF−6(1st Lo)線306は、RF BPF信号d3の6倍の周波数から1st Lo(RF−1500MHz)信号d5の6倍の周波数を引いた線である。
【0023】
6RF−4(1st Lo)線307は、RF BPF信号d3の6倍の周波数から1st Lo(RF−1500MHz)信号d5の4倍の周波数を引いた線である。
3RF−2(1st Lo)線308は、RF BPF信号d3の3倍の周波数から1st Lo(RF−1500MHz)信号d5の2倍の周波数を引いた線である。
4RF−3(1st Lo)線309は、RF BPF信号d3の4倍の周波数から1st Lo(RF−1500MHz)信号d5の3倍の周波数を引いた線である。
5RF−4(1st Lo)線310は、RF BPF信号d3の5倍の周波数から1st Lo(RF−1500MHz)信号d5の4倍の周波数を引いた線である。
6RF−5(1st Lo)線311は、RF BPF信号d3の6倍の周波数から1st Lo(RF−1500MHz)信号d5の5倍の周波数を引いた線である。
【0024】
Bバンド(受信1500)318は、IFが1500MHzであるときにおける、受信側のBバンドの範囲である。
Cバンド(受信1500)319は、IFが1500MHzであるときにおける、受信側のCバンドの範囲である。
Dバンド(受信1500)320は、IFが1500MHzであるときにおける、受信側のDバンドの範囲である。
Eバンド(受信1500)321は、IFが1500MHzであるときにおける、受信側のEバンドの範囲である。
Fバンド(受信1500)322は、IFが1500MHzであるときにおける、受信側のFバンドの範囲である。
Gバンド(受信1500)323は、IFが1500MHzであるときにおける、受信側のGバンドの範囲である。
【0025】
図6に示される受信側のスプリアスチャートでは、RF−1st Lo線301上にあるB〜Gバンド(受信1500)318〜323において、スプリアスとなる線との交差がないことから、受信側でIFが1500MHzであるとスプリアスの落込みが無いことが確認できる。
【0026】
【特許文献1】特開2002−152158号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0027】
しかしながら、上述のような1500MHzを用いたIF方式のTTL装置では、装置構成の簡易化や装置の安価化といった点で、不十分な点があった。
具体的には、例えば、1504MHzパイロット信号を取り出す1504MHz BPF87、88は、IFが1500MHzであると、急峻な減衰特性が必要になり、価格が高価となってしまう。ここで、1504MHz BPFが1個であると1504MHzパイロット信号を取り出しきれないため、図4に示されるように2個使用する必要がある。
また、受信変換器52に10MHz信号の出力端子が無いため、多段に伝送する際に基準信号発生器が複数必要になってしまう。
【0028】
本発明は、このような従来の事情に鑑み為されたもので、例えば、IF方式の送信所間伝送(TTL)装置などにおいて、装置構成の簡易化や装置の安価化を実現することができる伝送装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0029】
上記目的を達成するため、本発明では、伝送対象となる信号とパイロット信号が合成された信号をIF信号からRF信号へ変換して、送信側装置から受信側装置へ伝送する伝送装置において、次のような構成とした。
すなわち、前記送信側装置及び前記受信側装置では、前記伝送対象となる信号のIFとして895〜915MHzを使用する。
前記受信側装置では、受信手段が、前記送信側装置から送信された前記RF信号を受信する。IF変換手段が、前記受信手段により受信されたRF信号をIF信号へ変換する。パイロット信号抽出手段が、前記パイロット信号に対応する周波数の信号を通過させる特性を有する1個のフィルタを用いて、前記IF変換手段により変換されたIF信号に含まれる前記パイロット信号を抽出する。ローカル信号生成手段が、前記パイロット信号抽出手段により抽出されたパイロット信号に基づいて、周波数変換のためのローカル信号を生成する。
【0030】
従って、後述する実施例で示されるように、IFとして895〜915MHzを使用すると、受信側装置では、パイロット信号を抽出するために、パイロット信号を通過させる特性を有するフィルタとして1個のフィルタのみを備えれば十分であるため、例えば、IF方式の送信所間伝送(TTL)装置などにおいて、装置構成の簡易化や装置の安価化を実現することができる。また、後述する実施例で示されるように、IFとして895〜915MHzを使用すると、スプリアスの落込みが無い状態を実現することができる。
【0031】
ここで、送信側装置から受信側装置への伝送は、例えば、無線通信により行われる。
また、受信側装置において、パイロット信号に対応する周波数の信号を通過させる特性を有するフィルタとしては、例えば、BPFを用いることができる。
また、送信側装置や受信側装置としては、それぞれ、例えば、送信機能と受信機能の両方を有する装置として構成されてもよい。
【0032】
一構成例として、本発明では、次のような構成とすることができる。
すなわち、上記した伝送装置において、
前記受信側装置では、前記ローカル信号生成手段は、前記パイロット信号抽出手段により抽出されたパイロット信号を用いて基準となる信号を発振する基準信号発振手段と、前記基準信号発振手段により発振された信号を用いて周波数変換のためのローカル信号を発振するローカル信号発振手段を有しており、
前記受信側装置は、前記基準信号発振手段により発振された信号を出力する基準信号出力端子を備え、
前記基準信号発振手段により発振される信号は、前記送信側装置が動作するための基準信号として用いることが可能である、
ことを特徴とする伝送装置。
【0033】
従って、後述する実施例で示されるように、例えば、送信側装置が動作するために所定の基準信号が必要である場合であって、送信側装置から受信された伝送対象となる信号を受信側装置が他の送信側装置へ出力して当該他の送信側装置から他の受信側装置へ伝送するといったように多段の伝送が行われるような場合においても、受信側装置の基準信号出力端子から出力される信号を次段の送信側装置に入力して当該次段の送信側装置を動作させることができるため、複数の送信側装置の各々毎に基準信号を生成する手段を備えることを不要とすることができ、装置構成の簡易化や装置の安価化を図ることができる。
【0034】
ここで、ローカル信号発振手段としては、例えば、複数備えられてもよく、一例として、受信側装置において受信信号に対する周波数変換が2回行われる場合には、第1の周波数変換のためのローカル信号を発振するローカル信号発振手段と、第2の周波数変換のためのローカル信号を発振するローカル信号発振手段を備えることができる。
【発明の効果】
【0035】
以上説明したように、本発明に係る伝送装置によると、IFとして895〜915MHzを使用することにより、例えば、受信側装置について、装置構成の簡易化や装置の安価化を実現することができ、また、スプリアスの落込みが無い状態を実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0036】
本発明に係る実施例を図面を参照して説明する。
本例では、IFとして例えば900MHzを使用した場合について説明する。
図1には、本発明の一実施例に係るIF方式のTTL装置の構成例を示してある。本例のTTL装置は、送信変換器1と受信変換器2から構成されている。
送信変換器1は、前段機器11と、基準信号発生器12と、送信アンテナ23と、それぞれ、接続されている。
送信変換器1は、通過周波数帯域が37.15MHzであるBPF13と、10MHzの信号を発振する発振部14と、パイロット信号を発振するパイロット発振部15と、第1のローカル信号(1st Lo)を発振する1st Lo発振部16と、第2のローカル信号(2nd Lo)を発振する2nd Lo発振部17と、ミキサ18と、通過周波数帯域が900MHzであるBPF19と、ミキサ20と、通過周波数帯域が無線周波数(RF)帯であるBPF21と、電力増幅器(PA)22を備えている。
【0037】
受信変換器2は、受信アンテナ31と、後段機器45と、それぞれ、接続されている。
受信変換器2は、低雑音増幅器(LNA)32と、通過周波数帯域が無線周波数(RF)帯であるBPF33と、ミキサ34と、第1のローカル信号(1st Lo)を発振する1st Lo発振部35と、通過周波数帯域が900MHzであるBPF36と、通過周波数帯域が904MHzであるBPF37と、10MHzの信号を発振する発振部38と、第2のローカル信号(2nd Lo)を発振する2nd Lo発振部39と、ミキサ40と、通過周波数帯域が37.15MHzであるBPF41と、通過阻止周波数帯域が41.15MHzであるBEF42と、通過周波数帯域が37.15MHzであるBPF43と、10MHzの出力端子44を備えている。
【0038】
送信変換器1における動作について説明する。
送信変換器1は、前段機器11からの37.15MHz信号a1と、基準信号発生器12からの10MHz基準信号a2を受けて動作する。
10MHz基準信号a2が入力された10MHz発振部14は、10MHz信号a5を出力し、この信号をパイロット発振部15、1st Lo発振部16、2nd Lo発振部17に入力する。
パイロット発振部15では41.15MHzパイロット信号a6が出力され、この信号が、37.15MHz信号a1が37.15MHz BPF13を通過した結果である37.15MHz BPF信号a3と合成されて、37.15信号a4となり、ミキサ18に入力される。
1st Lo発振部16からの出力である1st Lo(862.5MHz)信号a7が、ミキサ18に入力される。
【0039】
ミキサ18では、37.15信号a4と1st Lo(862.5MHz)信号a7が乗算される。ミキサ18からの出力である900MHz IF信号a9が、900MHz BPF19を通過して、900MHz BPF信号a10となり、ミキサ20に入力される。
2nd Lo発振部17は2nd Lo(RF−900MHz)信号a8を出力し、この信号がミキサ20に入力される。ここで、2nd Lo発振部17はシンセサイザを用いており、設定した同一バンド内であれば発振周波数を可変に変更することができる。
【0040】
ミキサ20では、900MHz BPF信号a10と2nd Lo(RF−900MHz)信号a8とを乗算し、当該乗算により得られるRF信号a11を出力する。
RF信号a11は、RF BPF21を通過して、RF BPF信号a12となる。ここで、RF BPF21の通過周波数帯域は、設定バンドの帯域幅になるため、2nd Lo発振部17の発振周波数である2nd Lo(RF−900MHz)信号a8が可変しても対応することができる。
RF BPF信号a12は、PA22で増幅されて、PA信号a13となる。
PA信号a13は、送信アンテナ23を通じて、RF out信号a14として受信変換器2へ無線により送信される。
【0041】
受信変換器2における動作について説明する。
送信変換器1から無線送信されたRF out信号a14が、受信アンテナ31で受信され、RF IN信号b1として出力されて、LNA32に入力される。
LNA32でRF IN信号b1が増幅されて、LNA信号b2となる。
LNA信号b2は、RF BPF33を通過して、RF BPF信号b3となり、ミキサ34に入力される。
【0042】
ミキサ34からの出力である900MHz IF信号64は、900MHz BPF36に入力される。
900MHz IF信号64が900MHz BPF36を通過した結果である900MHz BPF信号b6は、ミキサ40と904MHz BPF37に入力される。
本例では、1個の904MHz BPF37で900MHz BPF信号b6から904MHzパイロット信号b7を取り出し、この信号が10MHz発振部38に入力される。
【0043】
10MHz発振部38では、904MHzパイロット信号b7から10MHz信号b8を生成して、この信号が1st Lo発振部35、2nd Lo発振部39、10MHz出力端子44に入力される。これにより、本例では、10MHz信号b8を、10MHz出力端子44から後段へ渡すことが可能である。
1st Lo発振部35では、1st Lo(RF−900MHz)信号b5を出力し、この信号がミキサ34に入力される。ここで、1st Lo発振部35はシンセサイザを用いており、設定した同一バンド内であれば発振周波数を可変に変更することができる。
ミキサ34では、RF BPF信号b3と1st Lo(RF−900MHz)信号b5とを乗算し、900MHz IF信号b4を出力する。
【0044】
2nd Lo発振部39では、2nd Lo(862.5MHz)信号b9を出力し、この信号がミキサ40に入力される。
ミキサ40では、900MHz BPF信号b6と2nd Lo(862.5MHz)信号b9とを乗算して、当該乗算により得られる37.15MHz信号b10を出力する。
37.15MHz信号b10は、37.15MHz BPF 41を通過して、37.15MHz BPF信号b11となる。
37.15MHz BPF信号b11は、41.15MHz BEF42を通過して、41.15MHz BEF信号b12となる。
41.15MHz BEF信号b12は、37.15MHz BPF43を通過して、37.15MHz BPF信号b13となる。
37.15MHz BPF信号b13は、後段機器45へと渡される。
【0045】
次に、IFに900MHzを採用してスプリアスの発生を抑えている点について、図2には送信側のスプリアスチャートを示してあり、図3には受信側のスプリアスチャートを示してある。
図2を参照して、送信側について説明する。
図2は、図1におけるミキサ20の入出力信号について表している。なお、図5に示されるものと同様なものについては、同一の符号を付してある。
縦軸はRF信号a11の周波数と2nd Lo(RF−900MHz)信号a8の周波数との比を表しており、横軸は900MHz BPF信号a10の周波数と2nd Lo(RF−900MHz)信号a8の周波数との比を表している。2nd Lo(RF−900MHz)信号a8が可変するため、比の値が変化する。
【0046】
Bバンド(送信900)217は、IFが900MHzであるときにおける、送信側のBバンドの範囲である。
Cバンド(送信900)218は、IFが900MHzであるときにおける、送信側のCバンドの範囲である。
Dバンド(送信900)219は、IFが900MHzであるときにおける、送信側のDバンドの範囲である。
Eバンド(送信900)220は、IFが900MHzであるときにおける、送信側のEバンドの範囲である。
Fバンド(送信900)221は、IFが900MHzであるときにおける、送信側のFバンドの範囲である。
Gバンド(送信900)222は、IFが900MHzであるときにおける、送信側のGバンドの範囲である。
【0047】
図2に示される送信側のスプリアスチャートでは、2nd Lo+IF線201上にあるB〜Gバンド(送信900)217〜222において、スプリアスとなる線との交差がないことから、送信側でIFが900MHzでもスプリアスの落込みが無いことが確認できる。
【0048】
図3を参照して、受信側について説明する。
図3は、図1におけるミキサ34の入出力信号について表している。なお、図6に示されるものと同様なものについては、同一の符号を付してある。
縦軸は900MHz IF信号b4の周波数とRF BPF信号b3の周波数との比を表しており、横軸は1st Lo(RF−900MHz)信号b5の周波数とRF BPF信号b3の周波数との比を表している。1st Lo(RF−900MHz)信号b5が可変するため、比の値が変化する。
【0049】
Bバンド(受信900)312は、IFが900MHzであるときにおける、受信側のBバンドの範囲である。
Cバンド(受信900)313は、IFが900MHzであるときにおける、受信側のCバンドの範囲である。
Dバンド(受信900)314は、IFが900MHzであるときにおける、受信側のDバンドの範囲である。
Eバンド(受信900)315は、IFが900MHzであるときにおける、受信側のEバンドの範囲である。
Fバンド(受信900)316は、IFが900MHzであるときにおける、受信側のFバンドの範囲である。
Gバンド(受信900)317は、IFが900MHzであるときにおける、受信側のGバンドの範囲である。
【0050】
図3に示される受信側のスプリアスチャートでは、RF−1st Lo線301上にあるB〜Gバンド(受信900)312〜317において、スプリアスとなる線との交差がないことから、受信側でIFが900MHzでもスプリアスの落込みが無いことが確認できる。
【0051】
以上のように、本例のIF方式のTTL装置は、送信変換器1と受信変換器2から構成され、RFを可変する機能を有している。
送信変換器1は、基準信号発生器12からの10MHz基準信号a2を受けて、10MHz信号a5を出力する10MHz発振部14と、10MHz信号a5を入力して41.15MHzパイロット信号a6を出力するパイロット発振部15と、10MHz信号a5を入力して862.5MHz信号a7を出力する1st Lo発振部16と、10MHz信号a5を入力して(RF−900MHz)の信号a8を出力する2nd Lo発振部17を備えた。
受信変換器2は、900MHz BPF信号b6からパイロット信号b7を取り出す904MHz BPF37と、パイロット信号b7を入力して10MHz信号b8を生成する10MHz発振部38と、10MHz信号b8を入力して(RF−900MHz)の信号b5を出力する1st Lo発振部35と、10MHz信号b8を入力して862.5MHzの信号b9を出力する2nd Lo発振部39を備えた。
【0052】
また、送信変換器1の2nd Lo発振部17は、シンセサイザを用いて、RFを可変することができる。
また、受信変換器2の1st Lo発振部35は、シンセサイザを用いて、RFを可変することができる。
また、送信変換器1では、IFを900MHzとして、2nd Lo発振部17とRF BPF21を交換(或いは、特性を変更)することで、BバンドからGバンドまでのRFに対応することができる。
また、受信変換器2では、IFを900MHzとして、1st Lo発振部35とRF BPF33を交換(或いは、特性を変更)することで、BバンドからGバンドまでのRFに対応することができる。
また、本例では、受信変換器2に、10MHz発振部38からの10MHz信号を出力する端子44を備えた。
【0053】
このように、送信変換器1では、41.15MHzパイロット信号a6と合成された37.15MHz信号a4を900MHz IF信号a9へ周波数変換した後にRF信号a11へ周波数変換して、受信変換器2へ送信する。
また、受信変換器2では、RF IN信号b1を900MHz IF信号b4へ周波数変換した後に37.15MHz信号b10へ周波数変換する。また、1st Lo発振部35や2nd Lo発振部39へ入力する10MHz信号b8は、904MHz BPF37を通過した904MHzパイロット信号b7より生成される。
【0054】
従って、本例のIF方式のTTL装置では、IF信号を900MHzの信号とすることで、例えばIF信号を1500MHzの信号とした場合と比べて、BPFとして、減衰特性が緩やかで価格が安価な904MHz BPF37を用いることができる。また、本例のように、904MHz BPFを用いた場合には、十分な減衰特性が確保されるため、例えばIF信号を1500MHzの信号とした図4では2個のBPF87、88を使用していたのに対して、1個のBPF37を使用する構成とすることができる。
【0055】
このように、本例のIF方式のTTL装置では、IFの値を1500MHzから、当該1500MHzと同じくスプリアスの落込みの無い900MHzとすることにより、スプリアスの落込み無しの状態を保ちつつ、BPFの数を減らして、装置構成の簡易化や、原価低減及び製品の安価化(低価格化)を実現することができる。
また、本例のIF方式のTTL装置では、受信変換器2に10MHz信号の出力端子44を付けたため、多段に伝送した際に複数の基準信号発生器12を設けることを不要とすることができる。
【0056】
なお、本例では、IF方式TTL装置により伝送装置が構成されており、送信変換器1により送信側装置が構成されており、受信変換器2により受信側装置が構成されている。
また、本例では、前段機器11から送信変換器1に入力されて受信変換器2へ伝送される信号により伝送対象となる信号が構成されており、パイロット発振部15より発振される信号によりパイロット信号が構成されており、基準信号発生器12から出力される信号により基準信号が構成されている。
【0057】
また、本例の受信側装置では、受信アンテナ31を用いて送信変換器1からのRF信号を受信する機能により受信手段が構成されており、ミキサ34を用いて受信信号を900MHzのIF信号へ周波数変換する機能によりIF変換手段が構成されており、1個の904MHz BPF37を用いて受信信号(IF信号)に含まれるパイロット信号を抽出する機能によりパイロット信号抽出手段が構成されている。
また、本例の受信側装置では、10MHz発振部38の機能により基準信号発振手段が構成されており、1st Lo発振部35の機能や2nd Lo発振部39の機能によりローカル信号発振手段が構成されており、これらによりローカル信号生成手段が構成されている。
また、本例の受信側装置では、10MHz出力端子44の機能により基準信号出力端子が構成されている。
なお、図7、8に示す様にIFとして895〜915MHzを使用する場合も、発振周波数やBPFの通過帯域を対応して変化させることにより、前述したIFとして900MHzを使用する場合と同様に、送信・受信のスプリアスチャートにおいてスプリアスの落ち込みのない状態を実現することができる。
【0058】
ここで、IFに895〜915MHzを採用してスプリアスの発生を抑えている点について、図7には送信側のスプリアスチャートを示してあり、図8には受信側のスプリアスチャートを示してある。
図7を参照して、送信側について説明する。
図7は、図1におけるミキサ20の入出力信号について表している。なお、図2に示されるものと同様なものについては、同一の符号を付してある。
縦軸はRF信号a11の周波数と2nd Lo(RF−(895〜915)MHz)信号a8の周波数との比を表しており、横軸は895〜915MHz BPF信号a10の周波数と2nd Lo(RF−(895〜915)MHz)信号a8の周波数との比を表している。2nd Lo(RF−(895〜915)MHz)信号a8が可変するため、比の値が変化する。
【0059】
Bバンド(送信895〜915)229は、IFが895〜915MHzであるときにおける、送信側のBバンドの範囲である。
Cバンド(送信895〜915)230は、IFが895〜915MHzであるときにおける、送信側のCバンドの範囲である。
Dバンド(送信895〜915)231は、IFが895〜915MHzであるときにおける、送信側のDバンドの範囲である。
Eバンド(送信895〜915)232は、IFが895〜915MHzであるときにおける、送信側のEバンドの範囲である。
Fバンド(送信895〜915)233は、IFが895〜915MHzであるときにおける、送信側のFバンドの範囲である。
Gバンド(送信895〜915)234は、IFが895〜915MHzであるときにおける、送信側のGバンドの範囲である。
【0060】
図7に示される送信側のスプリアスチャートでは、2nd Lo+IF線201上にあるB〜Gバンド(送信895〜915)229〜234において、スプリアスとなる線との交差がないことから、送信側でIFが895〜915MHzでもスプリアスの落込みが無いことが確認できる。
【0061】
図8を参照して、受信側について説明する。
図8は、図1におけるミキサ34の入出力信号について表している。なお、図3に示されるものと同様なものについては、同一の符号を付してある。
縦軸は895〜915MHz IF信号b4の周波数とRF BPF信号b3の周波数との比を表しており、横軸は1st Lo(RF−(895〜915)MHz)信号b5の周波数とRF BPF信号b3の周波数との比を表している。1st Lo(RF−(895〜915)MHz)信号b5が可変するため、比の値が変化する。
【0062】
Bバンド(受信895〜915)324は、IFが895〜915MHzであるときにおける、受信側のBバンドの範囲である。
Cバンド(受信895〜915)325は、IFが895〜915MHzであるときにおける、受信側のCバンドの範囲である。
Dバンド(受信895〜915)326は、IFが895〜915MHzであるときにおける、受信側のDバンドの範囲である。
Eバンド(受信895〜915)327は、IFが895〜915MHzであるときにおける、受信側のEバンドの範囲である。
Fバンド(受信895〜915)328は、IFが895〜915MHzであるときにおける、受信側のFバンドの範囲である。
Gバンド(受信895〜915)329は、IFが895〜915MHzであるときにおける、受信側のGバンドの範囲である。
【0063】
図8に示される受信側のスプリアスチャートでは、RF−1st Lo線301上にあるB〜Gバンド(受信895〜915)324〜329において、スプリアスとなる線との交差がないことから、受信側でIFが895〜915MHzでもスプリアスの落込みが無いことが確認できる。
【0064】
ここで、本発明に係るシステムや装置などの構成としては、必ずしも以上に示したものに限られず、種々な構成が用いられてもよい。また、本発明は、例えば、本発明に係る処理を実行する方法或いは方式や、このような方法や方式を実現するためのプログラムや当該プログラムを記録する記録媒体などとして提供することも可能であり、また、種々なシステムや装置として提供することも可能である。
また、本発明の適用分野としては、必ずしも以上に示したものに限られず、本発明は、種々な分野に適用することが可能なものである。
また、本発明に係るシステムや装置などにおいて行われる各種の処理としては、例えばプロセッサやメモリ等を備えたハードウエア資源においてプロセッサがROM(Read Only Memory)に格納された制御プログラムを実行することにより制御される構成が用いられてもよく、また、例えば当該処理を実行するための各機能手段が独立したハードウエア回路として構成されてもよい。
また、本発明は上記の制御プログラムを格納したフロッピー(登録商標)ディスクやCD(Compact Disc)−ROM等のコンピュータにより読み取り可能な記録媒体や当該プログラム(自体)として把握することもでき、当該制御プログラムを当該記録媒体からコンピュータに入力してプロセッサに実行させることにより、本発明に係る処理を遂行させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】本発明の一実施例に係るIF方式のTTL装置の構成例を示す図である。
【図2】送信側のIF信号の周波数を900MHzとした場合における送信側のスプリアスチャートの一例を示す図である。
【図3】受信側のIF信号の周波数を900MHzとした場合における受信側のスプリアスチャートの一例を示す図である。
【図4】IF方式のTTL装置の構成例を示す図である。
【図5】送信側のIF信号の周波数を1500MHzとした場合における送信側のスプリアスチャートの一例を示す図である。
【図6】受信側のIF信号の周波数を1500MHzとした場合における受信側のスプリアスチャートの一例を示す図である。
【図7】送信側のIF信号の周波数を895〜915MHzとした場合における送信側のスプリアスチャートの一例を示す図である。
【図8】受信側のIF信号の周波数を895〜915MHzとした場合における受信側のスプリアスチャートの一例を示す図である。
【符号の説明】
【0066】
1、51・・送信変換器、 2、52・・受信変換器、 11、61・・前段機器、 12、62・・基準信号発生器、 13、19、21、33、36、37、41、43、63、69、71、83、86、87、88、92、94・・BPF、 14、38、64、89・・発振部、 15、65・・パイロット発振部、 16、17、35、39、66、67、85、90・・Lo発振部、 18、20、34、40、68、70、84、91・・ミキサ、 22、72・・PA、 23、73・・送信アンテナ、 31、81・・受信アンテナ、 32、82・・LNA、 42、93・・BEF、 44・・出力端子、 45、95・・後段機器、
a1、c1・・37.15MHz信号、 a2、c2・・10MHz基準信号、 a3、c3・・37.15MHz BPF信号、 a4、c4・・37.15信号、 a5、c5・・10MHz信号、 a6、c6・・41.15MHzパイロット信号、 a7・・1st Lo(862.5MHz)信号、 a8・・2nd Lo(RF−900MHz)信号、 a9・・900MHz IF信号、 a10・・900MHz BPF信号、 a11、c11・・RF信号、 a12、c12・・RF BPF信号、 a13、c13・・PA信号、 a14、c14・・RF out信号、 b1、d1・・RF IN信号、 b2、d2・・LNA信号、 b3、d3・・RF BPF信号、 b4・・900MHz IF信号、 b5・・1st Lo(RF−900MHz)信号、 b6・・900MHz BPF信号、 b7・・904MHz パイロット信号、 b8、d9・・10MHz信号、 b9・・2nd Lo(862.5MHz)信号、 b10、d11・・37.15MHz信号、 b11、d12・・37.15MHz BPF信号、 b12、d13・・41.15MHz BEF信号、 b13、d14・・37.15MHz BPF信号、
c7・・1st Lo(1462.5MHz)信号、 c8・・2nd Lo(RF−1500MHz)信号、 c9・・1500MHz IF信号、 c10・・1500MHz BPF信号、 d4・・1500MHz IF信号、 d5・・1st Lo(RF−1500MHz)信号、 d6・・1500MHz BPF信号、 d7・・1504MHz BPF信号、 d8・・1504MHzパイロット信号、 d10・・2nd Lo(1462.5MHz)信号、
201・・2nd Lo+IF線、 202・・3IF線、 203・・4IF線、 204・・5IF線、 205・・6IF線、 206・・7IF線、 207・・8IF線、 208・・2nd Lo+2IF線、 209・・2(2nd Lo)+2IF線、 210・・2(2nd Lo)+3IF線、 211・・2(2nd Lo)+4IF線、 212・・2(2nd Lo)+5IF線、 213・・2(2nd Lo)+6IF線、 214・・2(2nd Lo)+7IF線、 215・・2(2nd Lo)+8IF線、 216・・2(2nd Lo)+9IF線、 217・・Bバンド(送信900)、 218・・Cバンド(送信900)、 219・・Dバンド(送信900)、 220・・Eバンド(送信900)、 221・・Fバンド(送信900)、 222・・Gバンド(送信900)、 223・・Bバンド(送信1500)、 224・・Cバンド(送信1500)、 225・・Dバンド(送信1500)、 226・・Eバンド(送信1500)、 227・・Fバンド(送信1500)、 228・・Gバンド(送信1500)、
301・・RF−1st Lo線、 302・・2RF−2(1st Lo)線、 303・・3RF−3(1st Lo)線、 304・・4RF−4(1st Lo)線、 305・・5RF−5(1st Lo)線、 306・・6RF−6(1st Lo)線、 307・・6RF−4(1st Lo)線、 308・・3RF−2(1st Lo)線、 309・・4RF−3(1st Lo)線、 310・・5RF−4(1st Lo)線、 311・・6RF−5(1st Lo)線、 312・・Bバンド(受信900)、 313・・Cバンド(受信900)、 314・・Dバンド(受信900)、 315・・Eバンド(受信900)、 316・・Fバンド(受信900)、 317・・Gバンド(受信900)、 318・・Bバンド(受信1500)、 319・・Cバンド(受信1500)、 320・・Dバンド(受信1500)、 321・・Eバンド(受信1500)、 322・・Fバンド(受信1500)、 323・・Gバンド(受信1500)、
229・・Bバンド(送信895〜915)、 230・・Cバンド(送信895〜915)、 231・・Dバンド(送信895〜915)、 232・・Eバンド(送信895〜915)、 233・・Fバンド(送信895〜915)、 234・・Gバンド(送信895〜915)、 324・・Bバンド(受信895〜915)、 325・・Cバンド(受信895〜915)、 326・・Dバンド(受信895〜915)、 327・・Eバンド(受信895〜915)、 328・・Fバンド(受信895〜915)、 329・・Gバンド(受信895〜915)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
伝送対象となる信号とパイロット信号が合成された信号をIF信号からRF信号へ変換して、送信側装置から受信側装置へ伝送する伝送装置において、
前記送信側装置及び前記受信側装置では、前記伝送対象となる信号のIFとして895〜915MHzを使用し、
前記受信側装置は、前記送信側装置から送信された前記RF信号を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信されたRF信号をIF信号へ変換するIF変換手段と、
前記パイロット信号に対応する周波数の信号を通過させる特性を有する1個のフィルタを用いて、前記IF変換手段により変換されたIF信号に含まれる前記パイロット信号を抽出するパイロット信号抽出手段と、
前記パイロット信号抽出手段により抽出されたパイロット信号に基づいて周波数変換のためのローカル信号を生成するローカル信号生成手段と、を備えた、
ことを特徴とする伝送装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2010−87943(P2010−87943A)
【公開日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−255987(P2008−255987)
【出願日】平成20年10月1日(2008.10.1)
【出願人】(000001122)株式会社日立国際電気 (5,007)
【Fターム(参考)】