伸縮リングアセンブリ
【課題】 剛性構造物の環状の壁に関してガスケットを封止するための伸縮リングアセンブリを提供する。
【解決手段】伸縮リングの対向する端部を係合し、別々に駆動し、それにより該リングを放射状に広げるための駆動機構を含む。該駆動機構は、概して、反対方向にネジ切りされた穴を有する鋼または硬質プラスチックから形成される1組のブロック部材と、該ブロック部材のそれぞれのネジ切りされた穴の中で、該ネジ切られた方向と反対の方向にネジ切りされた端部を有する1本のボルトを含む。該ブロック部材は該伸縮リングのそれぞれの対向する端部に関して連動するように係合される。第1の方向での該ボルトの回転は、該伸縮リングを放射状に広げるために該ボルトに沿って互いから同時に該ブロック部材を駆動させ、反対の第2の方向での該ボルトの回転は、該伸縮リングが放射状に収縮できるために該ボルトに沿って互いに向かって該ブロック部材を駆動する。
【解決手段】伸縮リングの対向する端部を係合し、別々に駆動し、それにより該リングを放射状に広げるための駆動機構を含む。該駆動機構は、概して、反対方向にネジ切りされた穴を有する鋼または硬質プラスチックから形成される1組のブロック部材と、該ブロック部材のそれぞれのネジ切りされた穴の中で、該ネジ切られた方向と反対の方向にネジ切りされた端部を有する1本のボルトを含む。該ブロック部材は該伸縮リングのそれぞれの対向する端部に関して連動するように係合される。第1の方向での該ボルトの回転は、該伸縮リングを放射状に広げるために該ボルトに沿って互いから同時に該ブロック部材を駆動させ、反対の第2の方向での該ボルトの回転は、該伸縮リングが放射状に収縮できるために該ボルトに沿って互いに向かって該ブロック部材を駆動する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、剛性構造物の環状の壁にガスケットを封止するための伸縮自在の封止装置及びそれに関連する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
地下パイプシステムにおいては、マンホールライザーまたは一体式基部などの剛性構造物の壁の開口部の中でパイプを密封して連結することが必要となることがしばしば起こる。典型的には、可撓エラストマガスケットは、壁の開口部の中に設置され、続いてガスケットの内面に対して伸縮リングが取り付けられる。その後、伸縮リングを放射状に広げ、ガスケットが伸縮リングと構造物の壁の開口部の間で封止状に圧縮される拡張した状態でこれをロックするために、適切な拡張機構が使用される。その後、パイプがガスケットを通して差し込まれ、1つまたは複数のクランプが、クランプとパイプ外面の間でガスケットの伸張部分を封止状に圧縮するために壁から伸張するガスケットの一部の回りに取り付けられる。このようにしてパイプと構造物の間で封止連結が行われる。
【0003】
1つの既知の伸縮リングとして、リングの重複する端部の間のラチェット係合がある。リングの端部が、リングが放射状に広げられるにつれて互いから反対方向に押しやられると、リング端部のラチェットの歯が連続して互いに係合し、そこで伸縮リングは複数のロック位置に増分的に広げられる。伸縮リングの反対端部を係合し、互いから別々に駆動するために別の工具が使用される。通常、このような工具は、特殊化され、伸縮リングの特定の対応する構成とのみ特別に使用するために設計されるため高価な場合がある。
【0004】
前記伸縮リングは効果的であるが、伸縮リングは、伸縮リングと構造物の壁の開口部の間で封止状にガスケットを圧縮するために最も効果的である伸縮リングの理想的な直径には相当しない指定された増分でのみ広げられてよい。例えば、適切な工具は、ガスケットが伸縮リングと開口部の間で完全に圧縮されないが、伸縮リングの次のロック位置までの拡張を可能にするほど十分にガスケットをさらに圧縮することができないために、伸縮リングの追加の拡張が可能ではない、拡張され、ロックされた位置に伸縮リングを広げるために使用されてよい。
【0005】
必要とされているのは、前記に優る、改善された伸縮リング機構である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、剛性構造物の環状の壁に関してガスケットを封止するための伸縮リングアセンブリを提供する。該伸縮リングアセンブリは、伸縮リングの対向する端部を係合し、別々に駆動し、それによりリングを放射状に広げるための駆動機構を含む。駆動機構は、概して、それを通るねじ切られた穴を有する1組のブロック部材と、該ブロック部材のそれぞれの穴の中でねじ切られる反対方向にねじ切られた端部を有する1本のボルトを含む。該ボルトは、さらに、ボルトを回転するために適切な工具により係合されるナット部などの工具受け入れ構造を含む。ブロック部材はそれぞれ伸縮リングの対向端部と係合される。第1の方向でのボルトの回転は、同時に、伸縮リングを放射状に広げるためにボルトに沿って互いから離してブロック部材を駆動し、反対の第2の方向でのボルトの回転は、同時に、伸縮リングが放射状に収縮できるようにするためにボルトに沿って互いに向かってブロック部材を同時に駆動する。
【0007】
伸縮リングの拡張は、ガスケットと構造物との間に流体密の密封装置を提供するために、伸縮リングと構造物の開口部の間でガスケットを圧縮する。その後、構造物から外向きに伸張するガスケットの第2の部分を通ってパイプが差し込まれ、続いて例えば従来のホースクランプまたは巻き取りクランプを使用してパイプの外面にガスケットの伸張する部分が固定される。
【0008】
本伸縮リングアセンブリは、例えばマンホール基部とマンホール枠の間の界面の回りでガスケットを密封し、マンホール内への水の進入を防止するため、あるいは1本または複数本のパイプの中で内部結合ガスケットを密封し、パイプライン内への水の進入を防止するためなどの他の用途で使用されてよい。
【0009】
有利なことに、ボルトの反対方向にねじ切られた端部により、伸縮リングを広げるために互いから離してブロック部材を同時に駆動するために一方向でのボルトの回転が可能になり、その結果、伸縮リングを広げるために駆動機構を作動するには1つの工具だけしか使用を必要となれない。さらに、ボルトとブロック部材の間のネジ螺合によりブロック部材はボルトの回転位置に基づいて無限に可変の範囲までボルトに沿って互いから離れて駆動できる。したがって、伸縮リングは、ガスケットが流体密の密封装置を提供するために伸縮リングと構造物の開口部の間でしっかりと、十分に圧縮される正確な点まで広げてよい。
【0010】
伸縮リングは、駆動機構のボルトとツールを単に係合し、これを回転させ、互いから離れてブロック部材を駆動し、さらに伸縮リングを広げることによってガスケットの密封装置を締めるために、必要とされる場合には、初期取り付け後にさらに広げられてもよい。伸縮リングアセンブリの追加の優位点は、必要とされる場合には、構造物からアセンブリを取り除き、続いて別の位置にアセンブリを取り付け直す、あるいは別の構造物の中にこれを取り付ける、または別の用途でこれを使用することによってアセンブリを再利用することができることである。
【0011】
さらに、さまざまな角度方向を有するソケット端部を含み、ナット部分の回転位置に関係なく、駆動機構が小さな隙間空間内にあるときに適切なソケット端部を駆動機構のボルトのナット部分と係合できるようにする、複数の特別に構成されたレンチが提供される。さらに、ボルトのナット部分に関するレンチのソケット端部のラチェット移動を促進し、レンチ回転の間にボルトからレンチを完全に取り外すことなくボルトの回転を可能にする内部切り欠きを有するソケット端部を含むレンチが提供される。レンチは、1組のプレートが、ナット部分が回転するにつれてソケット端部がナット部分から滑り落ちるのを防ぐためにナット部分の側面に係合する、レンチのソケット端部の側面に取り付けられた状態で構成されてよい。
【0012】
追加の実施形態では、伸縮リングアセンブリは、駆動機構のブロック部材と連動して係合する1組の端部を含む。伸縮リングの端部はそれぞれ1組の第1の突起を形成する切り欠きを含み、第1の突起はブロック部材の切り落とされた部分の中に受け入れられ、ブロック部材の第2の突起は伸縮リングの端部の切り欠きの中に受け入れられる。さらに、ブロック部材の舌状部分は伸縮リング端部の外面と重複する。このようにして、伸縮リングの端部は、伸縮リング端部とブロック部材との相対的な側面方向の移動を防ぐためにブロック部材と連動して係合され、その結果、伸縮リングの端部は放射状に外向きに拡張する方向だけでの移動に制限される。
【0013】
さらに、前記起動機構とオーバスリーブが使用されてよく、該オーバスリーブは1本のテープで伸縮リングの端部に仮に固定される。該テープ片は、駆動機構が伸縮リングアセンブリを広げ、それによりテープ片を壊すためにフィールドで作動されるまで、伸縮リング端部、駆動機構のブロック部材、及びオーバスリーブを一時的に互いに対して便利に固定する。
【0014】
さらに追加の実施形態に従って、駆動機構のブロック部材は硬質プラスチック材料から形成され、各ブロック部材は、ブロック部材が形成されるときにブロック部材の中に挿入成形されてよいねじ込み金属インサートを含む。このようにして、ブロック部材を形成するために必要とされる鋼材料の総量は削減され、それにより伸縮リングアセンブリの総体的なコストが削減される。
【0015】
その1つの形式では、本発明は、1組の端部を含むリングを含む伸縮リングアセンブリと、それぞれがその中にねじ込まれたインサートを有する1組のプラスチックブロック部材を含む駆動機構を提供し、ブロック部材はリングのそれぞれの端部に連結され、ボルトは、ブロック部材のインサートの中でそれぞれねじ切られた方向と反対の方向にねじ切られた端部を含み、そこでは第1の方向でのボルトの回転が、ブロック部材を互いから離れて同時に駆動させ、それによりリングを広げる。
【0016】
その別の形式では、本発明は、各端部が第1の連動構造を含む1組の端部を含むリングと、それぞれがその中に第2の連動構造及びねじ切り穴を有する1組のブロック部材を含み、該ブロック部材の穴が反対方向にねじ切られた駆動機構と、ブロック部材のそれぞれの第2の連動構造と取り外し自在に係合されるリング端部の第1の連動構造と、ブロック部材の穴の中にそれぞれねじ切られた反対方向にねじ切られた端部を含むボルトとを含む伸縮リングアセンブリを提供し、該ボルトの第1の方向での回転により、該ブロック部材が互いから離れて同時に駆動され、それによりリングを広げる。
【0017】
その別の形式では、本発明は、1組の端部を含むリングと、それぞれがそれを通るねじ切られた穴を有する1組のブロック部材を含み、該ブロック部材の穴が反対方向にねじ切られ、該ブロック部材が該リングのそれぞれの端ブに連結される駆動機構と、該ブロック部材の該穴の中でそれぞれねじ切られる反対方向にねじ切られる端部を含むボルトと、リングから外部に配置され、リングの端部に重複するオーバスリーブ部材と、該オーバスリーブ部材及びリングの端部の少なくとも1つの上に接着剤で固定されるテープ片とを含む伸縮リングアセンブリを提供し、該ボルトの第1方向での回転により、該ブロック部材が互いから離れて駆動され、それによりリングの端部を互いから離れて駆動し、テープ片を壊す。
【0018】
その別の形式では、本発明は、1組の端部を含むリングと、それぞれがその中にねじ切られた穴を有する1組のブロック部材を含み、該ブロック部材の該穴が反対方向でねじ切られ、該リングの端部がそれぞれのブロック部材と取り外し自在に係合される駆動機構と、該ブロック部材の該穴の中でそれぞれねじ切られた反対方向でねじ切られた端部を含むボルトとを含む伸縮リングアセンブリを提供し、該ボルトの第1の方向での回転により、該ブロック部材が互いから離れて同時に駆動され、それにより該リングを広げる。
【0019】
対応する参照文字は、複数の図全体での対応する部分を示す。ここに述べられた例示は、本発明の好適実施形態を描き、このような例示はいかなる方法でも本発明の範囲を制限するとして解釈されるべきではない。
【0020】
本発明の前述された、及び他の特徴及び優位点、ならびにそれらを達成する方法はさらに明らかになり、発明自体が添付図面に関連して取られる本発明の実施形態の以下の説明を参照することによりさらによく理解されるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
図1Aを参照すると、パイプが例えばマンホールライザーまたは一体式基部などの構造物に連結されている地下パイプシステム内のパイプ連結部20が示されている。構造物は、コンクリート、繊維ガラス、または任意の他の適切な剛体材料から形成されてよい。構造物は、構造物の内部を画定する内側22a、及び構造物の外部を画定する外側22bを有する壁22を含む。さらに、壁はその中に開口部24を含む。環状のガスケット26は、壁22の開口部24の中に配置される第1の部分28及び第1の部分28から伸張する第2の部分30を含む。ガスケット26は、例えばゴムまたはネオプレンなどの可撓エラストマ材から作られてよく、構造物の壁22の開口部24とパイプ32の間のに密封連結部を提供する。ガスケット26の第1の部分28は、一般的には伸縮リング36、駆動機構38、及びオーバスリーブ40を含む伸縮リングアセンブリ34により壁22の開口部24と封止状に係合される。詳しく後述されるように、伸縮リングアセンブリ34は、その間に流体密の密封装置を提供するために壁22の開口部24との封止係合するようにガスケット26を圧縮するために放射状に拡張可能である。
【0022】
ガスケット26の第1の部分28が、伸縮リングアセンブリ34により壁22の開口部24と封止状に係合された後、ガスケット26の第2の部分30はパイプ32をそこを通して差し込むことによりパイプ32に連結され、続いてガスケット26の第2の部分の回りに1つまたは複数のクランプ42が取り付けられ、パイプ32の外面44と封止係合するようにガスケット26の第2の部分28が圧縮され、その間に流体密の密封装置を提供するためにクランプ42が締められる。ガスケット26の第2部分は、該ガスケット26の第2部分上にクランプ42を配置するように、クランプ42の受け取り用の環状凹部46を含んでもよい。
【0023】
図1Aでは、明確にするためにパイプ32の長さの一部分だけが図示され、パイプ32が壁22の中の開口部24を通して伸縮リングアセンブリ34を過ぎて、壁22の内面22aを過ぎて、構造物の内部の中に伸張すると理解される。また、伸縮リングアセンブリ34は、明確にするために駆動機構38が開口部24に関して9時の位置で配置される図1Aに図示されている。しかしながら、伸縮アセンブリ34は、駆動機構38が開口部24の外周の回りの任意の所望される位置で向けられた状態で選択的に構成されてよく、多くの用途では駆動機構38が12時の位置に配置される構成が好まれることが注記される。さらに、図1Aのパイプ連結部は、ガスケット26の第2の部分30が、本質的には図1Aに図示される反対に壁22から内向きに伸張し、その結果クランプ42が構造物内に配置されるように設置されてよい。
【0024】
伸縮リングアセンブリ34は、伸縮リングアセンブリ34が構造物の壁の開口部の中でガスケットを封止するために使用される用途で図1に図示されているが、伸縮リングアセンブリ34は他の多くの用途で使用されてもよい。例えば、図1Bでは、1組の伸縮リングアセンブリ34a及び34bは、マンホール基部29と舗装面33の下に配置されるマンホール枠31の間の界面の回りでガスケットを密封するために使用される。具体的には、上部伸縮リングアセンブリ34aは、ガスケット27の上部をマンホール枠31との封止係合に押し込むために使用され、下部伸縮リングアセンブリ34bはガスケット27の下部をマンホール基部29との封止係合に押し込むために使用される。このようにして、マンホール基部29の中への水の進入は、マンホール枠31とマンホール基部29の間で相対的な移動が発生するかどうかに関係なく防止される。
【0025】
図1Cでは、1組の伸縮リングアセンブリ34a及び34bは、第1のパイプ32aのメス、つまりベル端部37と第2のパイプ32bのオス、つまりスピゴット端部39の間で連結部を封止するために内部結合ガスケット35とともに使用される。具体的には、パイプ32aと32bの間の主要なベル−スピゴット連結が故障した場合、あるいは故障したときにパイプの中への水の浸入を防止するために、第1の伸縮リング機構34aはパイプ32aのベル端部37との封止状の係合にガスケット35の一端を押し込み、第2の伸縮リングアセンブリはパイプ32bのスピゴット端部39との封止係合にガスケット35の反対の端部を押し込む。あるいは、伸縮リングアセンブリ34a及び34bはパイプラインの中の単一のパイプ32に沿ったどこかに配置されるひび割れまたは漏れを架橋し、封止するために内部結合ガスケット35とともに使用されてよい。
【0026】
このようにして伸縮リングアセンブリ34は、一般的には可撓ガスケットの剛性構造物内への封止係合への放射状の拡張を必要とする。伸縮リングアセンブリ34の詳細及び動作は後述する。
【0027】
図2を参照すると、伸縮リングアセンブリ34の第1の実施形態が示されている。伸縮リング36は、例えばステンレス鋼、他の金属、またはプラスチックなどの材料の連続片から作られ、対向する端部48を含む。伸縮リング36は、ガスケットの内面を係合するための外面52(図1A)を有する概して平面的な基部壁50と、基部壁50から内向きに突出する側壁54を含む。基部壁50及び側壁54はともに概してU字形の断面外形を形成する。しかしながら、伸縮リング36の全体的な形状は変化してよい。図2に図示されるように、伸縮リングの端部48は端を曲げられた部分56を含む。
【0028】
駆動機構38は、概して1組のブロック部材58及びボルト60を含む。ブロック部材58はそれぞれねじ切られた穴62及び1組の肩部64をその対向する側面に含む。各駆動機構38の1組のブロック部材58の該穴62は、後述される理由から反対方向にねじ切られている。ブロック部材58は、伸縮リング端部48の先端がブロック部材58の横桟68に当接するまで伸縮リング36の端部48の端を曲げられた部分56の中で肩部64を摺動することによって、伸縮リング36のそれぞれの端部48に取り外し自在に取り付けられている。ブロック部材58と伸縮リング36の端部48の間の前記の連結構成は例示的であり、伸縮リング36の端部48にブロック部材58を取り外し自在に連結するための多くの他の修理の構成が、後述されるように工夫されてよい。
【0029】
ボルト60は、反対方向にねじ切られている端部70a及び70bを含む。例えば、端部70aは右ネジを有し、端部70Bは左ネジを有する、あるいは逆もまた同様である。ボルト60は、さらに両端70aと70bの間に、ボルト60と一体に成形される六角ナット部分72などの、適切な工具受け入れ取付金具を含む。ナット部分72はここでは六角形、つまり6つの側面を有するが、他の形状も可能であり、例えば4つ、5つ、6つまたは7つ以上の側面を有してよい。ボルト端部70a及び70bはブロック部材58をボルト60に連結するためにブロック部材58の対応するねじ切られた穴62の中で螺合される。
【0030】
オーバスリーブ40は、ステンレス鋼、他の金属またはプラスチックなどの材料のセグメント化された片から形成される。伸縮リング36と同様に、オーバスリーブ40は基部壁74及び前述されたように伸縮リング36の外形に補足的なU字形断面外形を画定するためにそこから伸張する1組の側壁76を含む。オーバスリーブ40の側壁76間の距離は、伸縮リング36の側壁54間の対応する距離よりわずかに幅広く、その結果伸縮リング36の端部は、図3に図示されるようにオーバスリーブ40の側壁76の間のオーバスリーブ40内で入れ子となってよい。
【0031】
図3を参照すると、ガスケット26は壁22の開口部24内に配置されて図示され、伸縮リングアセンブリ34はガスケット26の内部の中に取り付けられて図示される。駆動機構38のブロック部材58は縮リング36のそれぞれの端部48の中に受け入れられ、伸縮リング36の端部は、伸縮リング36の端部48と重複し、駆動機構38によって架橋されるその間の隙間に及ぶオーバスリーブ40内で入れ子にされる。駆動機構38は、ボルト60が長手方向軸L1−L1(図1A及び図3)に垂直に配置されるように向けられ、その軸は伸縮リング36、ガスケット26、及び開口部24に共通である。例えばオープンエンド型レンチまたはトルクレンチなどの適切な工具がボルト60のナット部分72と係合され、矢印78により示されるように第1の方向でボルト60を回転するために使用される。ボルト60の回転時、ボルト端部70aと70bの間の螺合及びブロック部材58のねじ切られた穴62はボルト60に沿って互いから離れて同時にブロック部材58を駆動し、それにより伸縮リング36の直径を広げるために互いから離れて伸縮リング36の端部48を押しつける。
【0032】
このような拡張の間、オーバスリーブ40は、伸縮リング36の端部48の間の相対的な側面方向の移動を妨げ、その結果伸縮リング36の端部48は矢印80により示される方向に沿ってだけ互いから離れて移動するために制約される。伸縮リング36の拡張は伸縮リング36と壁22の開口部の間でガスケット26を圧縮し、ガスケット26と壁22の間に流体密密封装置を提供する。ボルト60も、必要とされる場合、矢印78に沿った第1の方向に反対の第2の方向で回転されてよく、ボルト60に沿って互いに向かってブロック部材58を同時に駆動させ、それにより伸縮リング36が収縮できるようにする。このようにして、伸縮リングアセンブリ34は、伸縮リングアセンブリ34を再配置するために、あるいは代わりに別のシステムまたは用途で伸縮リングアセンブリ34を再利用するために、必要な場合、取り付け後に取り外されてよい。
【0033】
有利なことに、ボルト60の反対方向にねじ切られた端部70aと70bとブロック部材58の間の螺合は、駆動機構38を作動するために単一の工具だけを使用することが必要とされるようにボルト60に沿って互いから離れてブロック部材58を同時に駆動する。例えば、レンチの単一回転は、同時に互いから離れて両方のブロック部材58を駆動し、その結果ブロック部材58は別々に調整される必要がない。したがって、複数の手動調整ステップだけではなく複数のレンチの同時使用が回避される。さらに、ボルト端部70aと70bとブロック部材58の間の螺合は、駆動機構38の無限に可変な程度の調整を可能にし、その結果伸縮リング36は任意の所望される範囲まで選択的に拡張されてよい。このようにして、拡張リングアセンブリ34は、変化ウする名目サイズのガスケット26を収容でき、さらに同じ名目サイズのガスケット26間の不整またはサイズ変動にも対処できる。
【0034】
図4から図6Bを参照すると、駆動機構38の複数の代替実施形態が示される。最初に図4を参照すると、ブロック部材82は図1Aから図3に図示されるブロック部材58に類似し、そこから伸張する最下部84を含む。最下部84は、ボルト60が回転するにつれ、ブロック部材82の最下部84が互いから離れて伸縮リング36の端部48を駆動し、伸縮リング36を放射状に広げるように、伸縮リング36の端部48の先端と当接している。さらに、オーバスリーブ40は、前述されたように、伸縮リング36の端部48を受け入れるため、及び伸縮リング36の放射状の拡張の間の端部48間の相対的な側面方向の移動を妨げるために設けられる。
【0035】
図5を参照すると、ブロック部材86は、図1Aから図3に図示されるブロック部材58にも類似し、ボルト60が回転するにつれて、突起88が互いから離れて伸縮リング36の端部48を駆動し、伸縮リング36を放射状に広げるように、伸縮リング36の端部48が受け入れられる切り欠き90を形成する、そこから伸張する突起88を含む。さらに、オーバスリーブ40は、前述されたように、伸縮リング36の端部48を受け入れるため、及び伸縮リング36の放射状の拡張の間の端部48の間の相対的な側面方向の移動を妨げるために設けられる。
【0036】
図6A及び図6Bを参照すると、伸縮リング36の端部48は互いに重複してよく、第1の端部48aは第2の端部48bの中に入れ子にされ、第2の端部48bに関して摺動自在である。それ以外の場合、伸縮リング36の全体的な形状及び断面外形は図1Aから図3に図示されるものと同じである。駆動機構38は伸縮リング36の第1の端部48aに取り付けられる第1のブロック部材58a、及び伸縮リング36の第2の端部48bに取り付けられる第2のブロック部材58bを含む。図6bを参照すると、ブロック部材58aは、端部48aの先端がブロック部材58aの横桟68に当接するまで、端部48aの端が曲げられた部分56内で肩部64を摺動することによって伸縮リング36の端部48aに取り付けられる。ブロック部材58bは同じように端部48bの端が曲げられた部分56に取り付けられる。しかしながら、端部48bの端が曲げられた部分56は伸縮リングの端部48aと48bの間の重複を可能にするために適切な距離先端66から内向きに配置される。あるいは、ブロック部材58bは、1つまたは複数の締め金具を用いるなど別の適切な方法で端部48bに取り付けられてよいか、あるいは端部48bは、ブロック部材58bによって駆動係合されるその基部壁50から突出するタブで形成されてよい。
【0037】
図6Aを参照すると、駆動機構38のボルト60の回転がブロック部材58a、58bを互いから離れて同時に駆動させ、このような拡張の間、第1の端部48aは第2の端部48bに関して摺動自在である。第1の端部48aと第2の端部48bの間の入れ子係合は、伸縮リング36の伸縮の間の相対的な側面方向の移動を妨げ、その結果、オーバスリーブ40は図6A及び図6Bに図示される伸縮リングの実施形態と必要とされず、その端部48aおよび48bは互いに重複する。
【0038】
図10Aを参照すると、オーバスリーブ40は要すればそこから伸張する1組の保持部材92を含む。保持部材92は、オーバスリーブ40の基部壁74に初期に穿孔形成されてよく、続いて保持部材92が基部壁74に概して垂直に伸張するように基部壁74からを外向きに保持部材92が曲げられる。代わりに、図10Bに図示されるように、保持部材92は、例えば溶接によってオーバスリーブ40に取り付けられる別個のU字形のブラケット93の部分を備えてもよい。保持部材92は、図11に図示されるように、オーバスリーブ40を駆動機構38に固定するために、そこを通るボルト60の端部70aと70bを受け入れるフック94をその中に含む。
【0039】
オーバスリーブ40と、保持部材92により提供されるボルト60の間の前記連結は、駆動機構38が、駆動機構38が前述されたように伸縮リング36を広げるために作動される前に、駆動機構38が伸縮リング36から重力によって開放されるのを防ぐために、壁22の開口部24に関して12時の位置に位置する。したがって、伸縮リング36の端部48及び壁22の開口部24に関する駆動機構38の円周上の位置に関係なく、駆動機構38は、同が伸縮リング36を広げるために作動される前に適所に保持される。
【0040】
図11を参照すると、オーバスリーブ40の保持部材92は、有利なことにボルト60のナット部分72の対向する側面に密接に隣接して配置されてよい。したがって、レンチ98または100などの工具がボルト60を回転させるためにナット部分72と係合されると、工具がナット部分72に保持され、工具が側面方向に分離される、あるいはナット部分72から滑り落ちるのを防ぐ。同様に、図10Cに図示されるように、ボルト60は、ナット部分72の外周を超えて伸張し、ナット部分72からの工具の側面方向の分離を妨げる、ナット部分72の対向側面上でそこに取り付けられている1組のCリング116を含んでよい。Cリング116は、図10Cに図示されるようにボルト60にじかに取り付けられてよい、あるいは図10Cに図示されるように、ナット部分72の対向する側面に配置されるボルト60の溝118の中に取り付けられてよい。
【0041】
図14を参照すると、ボルト60のナット部分72を係合するために構成される従来の形状のソケット端部108を含むレンチ106が図示される。レンチ106は、標準型オープンエンドレンチであってよいか、あるいは代わりに指定されたトルク定格に設定されてよい分離クラッチ付きのトルクレンチであってよい。さらに、ソケット端部108は、ナット部分72の回りのレンチ106のソケット端部108のラチェット移動を可能にするために、既知であるようにソケット端部108内に横断方向の切り欠き(不図示)を含んでよく、その結果、レンチ106のソケット端部108はレンチ回転の間にナット部分72から完全に分離される必要がない。本発明によれば、ソケット端部108は、さらに、その対向する側面に取り付けられた1組の保持プレート110を含む。保持プレート110は、レンチ回転の最中に、及びレンチ回転間にレンチ106のソケット部分108のナット部分72からの側面方向の分離を妨げるために、ソケット端部108のソケット外形を超えて突出し、ナット部分の対向する端部に当接する曲線状のはし縁112を含む。ナット部分72の回転の間、曲線状の端縁112は、ナット部分72の対向する側面に配置されるボルト60の環状の滑らかな表面114を係合する。レンチ106は、駆動機構38が、図7に図示されるように小さな隙間空間内に配置されるときにボルト60を回転するためにナット部分72を係合するために特に有効である。
【0042】
図12を参照すると、伸縮リングアセンブリ34の追加の実施形態が図示され、そこでは伸縮リング36は複数の個別リングセグメント36a、36b、及び36cから形成され、そのそれぞれは図1Aから図3に図示され、前述されるように同じ全体的な断面外形及び構成を有してよい。各リングセグメント36a、36b、及び36cは対向する端部48、及びリングセグメント36a、36b及び36cの隣接する端部48の各組の間に取り付けられる駆動機構38を含む。さらに、オーバスリーブ40は、伸縮リング36が広げられるにつれて、端部48の間の相対的な側面方向の移動を妨げるために、前述されたようにリングセグメント36a、36b、及び36cの隣接する端部48と重複し、受け入れる。図12の伸縮リングアセンブリがコンクリート構造物の壁の開口部のガスケット内に取り付けられるとき、各駆動機構38は、リングセグメント36a、36b、及び36cに隣接して放射状に広がるために前述された方法で作動されてよい。とりわけ、図12に図示される伸縮リングアセンブリは、大きな直径を有するガスケットで特に有効であり、さらに複数の駆動機構が、ガスケット26または構造物の壁22の開口部24の不整を補償するのに役立つ伸縮リング36の放射状の寸法にさらに大きな可変性を与える。例えば、ガスケット26がその円周に沿って特定の場所でさらに大きな範囲まで封止状に圧縮される必要がある場合、ガスケット26のその部分に最も密接に隣接した駆動機構(複数の場合がある)38が、ガスケット26の素の部分をさらに圧縮し、密封装置を強化するためにリングセグメント36a、36b、及び36cを広げるために作動されてよい。
【0043】
図7を参照すると、パイプ32は、本発明に従って伸縮リングアセンブリ付きの構造物の壁22の開口部24に連結されて図示されている。パイプ32がガスケット及び構造物に連結された後、伸縮リングをさらに広げ、ガスケット26の圧縮性の密封装置を強化するために、保守の過程で駆動機構38を締めることが必要になる可能性がある。図7に図示されるように、その中に駆動機構38が配置される伸縮リング36とパイプ32の外面の間に隙間空間96が存在する。パイプ32の直径及び/または他の要因に応じて、隙間空間96は非常に狭い空間となる場合があり、その結果駆動機構38のボルト60のナット部分72は工具により容易に利用可能ではない。
【0044】
図8及び図9では、特に設計されたレンチ98及び100が、駆動機構38のボルト60のナット部分72を、同が伸縮リング36とパイプ32の間の小さな隙間空間96内にあるときに係合するために示されている。各レンチ98及び100は長手方向軸A1−A1を有するシャンク102、及び1組の対向する開放ソケット端部104を含む。ソケット端部104は、同の角度方向が15°の増分の累進でシャンク102の長手方向軸A1−A1に関して変化するように形作られる。具体的には、ソケット端部104は、レンチ98の135°のソケット端部104a、レンチ98の150℃のソケット端部104b、レンチ100の165°のソケット端部104c、及びレンチ100の180°のソケット端部104cを含む。ソケット端部104の変化する角度方向の前記累進は、どのソケットヘッド104が使用されているのかに関する触知性の表示をユーザに提供するために隆起したバンプ106によりレンチ98及び100で示されてよい。ソケット端部104の変化する角度方向により、適切なソケット端部104が、ナット部分72の回転位置に関係なく、間隙空間96内の駆動機構38のボルト60のナット部分72と係合できる。このようにして、図7に図示されるように、適切なソケット端部104は、非常に小さな空隙空間96内でナット部分72と係合されてよく、続いて例えば伸縮リング36を広げるために1回転の1/8を通してナット部分72を回転するために小さな角度を通してレンチ98または100が回転される。次に、レンチ98及び100のさまざまなソケット端部104aからdは、伸縮リング36が、壁22の開口部24との封止係合に所望される範囲までガスケット26を圧縮するために放射状に広げられるまでナット部分72を回転させ続けるために、必要に応じて連続して使用されてよい。
【0045】
図13を参照すると、伸縮リングアセンブリ34の追加の実施形態が図示される。伸縮リング120は、例えばステンレス鋼などの平らな材料の連続片から形成され、タブ124及び肩部126突き出形成される端部122を含む。駆動機構38は、ナット部分72を有するボルト60、及び凹部130及び先端132を含むブロック部材128を含む。ブロック部材128を伸縮リング120の端部と係合するために、端部122のタブ124がブロック部材128の凹部130内で受け入れられ、ブロック部材128の先端132は端部122の肩部に接触する。図13に見られるように、前記装置では、その端部122での伸縮リング120の外面134はブロック部材128の底面136と実質的に同一平面である。
【0046】
図13の伸縮リングアセンブリは、過去の実施形態に関して前述されたのと同じ一般的な方法でガスケット26を広げるために機能する。しかしながら、ブロック部材128の凹部130内の伸縮リング120の端部122のタブ124の係合が、端部122間の側面方向の移動を妨げ、その結果、オーバスリーブ40は図13の駆動機構38と必要とされない。要すれば、オーバスリーブ40は所望される場合駆動機構38とともに使用されてよく、そこでは伸縮リング120の外面134は、ブロック部材128が離れて駆動されるためオーバスリーブ40の基部壁74に摺動接触する。
【0047】
図15から図17を参照すると、伸縮リングアセンブリの追加の実施形態が図示されている。伸縮リングアセンブリ140は、駆動機構146とともに1組の端部144を有する伸縮リング142を含む。前述された以外に、伸縮リング142及び駆動機構146は、図1から14の前述された伸縮リングアセンブリと類似し、同様に機能する。駆動機構146は、概して1組のブロック部材146及びボルト150を含む。ボルト150は、六角ナット152の形の工具受け入れ構造物、及び反対方向にねじ切られた端部154a及び154bを含む。各ブロック部材148は、例えばステンレス鋼などの適切な高強度金属から形成され、そこを通るねじ切られた穴156を含み、2つのブロック部材148の穴156は反対方向にねじ切られている。
【0048】
ブロック部材148は、さらに突起158のそれぞれの側面で1組の切り取られた部分を形成する1組の凹んだ曲線状の表面160を有する突起158を含む、伸縮リング142の端部144と取り外し自在の連動係合のための連動構造物を含む。舌状部分164は突起158に沿って外向きに突起する。伸縮リング142の各端部144は、1組の突起168を形成する切り欠き166を含み、各突起168は凸状の曲面170を含む。
【0049】
図15を参照すると、伸縮リング142の端部144は、各ブロック部材148の突起158が伸縮リング142の端部144の対応する切り欠き166内で受け入れられるようにブロック部材148内で受け入れられ、伸縮リング142の各端部144の突起168はブロック部材148の対応する切り取られた部分162内に受け入れられ、突起168の凸状の曲面170は切り取られた部分162の凹状の曲面160に密接に係合する。前記構造物は端部144とブロック部材148の間に溶接係合を提供する。さらに、図16に図示されるように、各ブロック部材148の舌状部分164は、伸縮リング142の端部144の外面上で重複するように配置される。
【0050】
伸縮リング142の端部144とブロック部材148間の前記連動係合は、ボルトの長手方向軸に概して横断方向でブロック部材148に関して伸縮リング142の端部144間での相対的な側面方向移動を妨げる。ブロック部材148の舌状部分164の伸縮リング142の端部144の外面172との係合も、ブロック部材148に関して放射状に外向き方向でのブロック部材からの端部144の分離を妨げる。このようにして、ブロック部材148と伸縮リング142の端部144の間の連動係合は、ボルト150がガ対から離れてブロック部材148を駆動し、前述されたように伸縮リング142を広げるために回転するときに、端部144の移動を互いに関して放射状に外向き方向に制限する。また、前述された伸縮リング142の端部144とブロック部材148の間の楔係合は、漸次敵にさらに大きな力が伸縮リング142の拡張時に前記構造物に課されるにつれ、伸縮リング142とブロック部材148の端部144の間の連結の強度を強化する傾向がある。
【0051】
図16を参照すると、伸縮リングアセンブリ140は、その間の距離に及ぶために伸縮リング142の端部144上で適合する、前述されたオーバスリーブ40をさらに含んでよい。図16に図示されるように、オーバスリーブも駆動機構146のブロック部材148上で適合する。図17を参照すると、例えば任意の種類の接着テープであってよい1本のテープ174がオーバスリーブ40及び伸縮リング142の端部144上で重複するように適用され、伸縮リングアセンブリ140が取り付けられる前に互いに伸縮リング142の部分、駆動機構146のブロック部材148、及びオーバスリーブを一時的に固定し、それによりフィールド内の伸縮リングアセンブリ140の取り付け前に前記構成部品の分離を妨げてよい。この装置は、大きな直径の伸縮リング142が使用される用途において、図12に図示され、前述された実施形態においてのように、伸縮リングアセンブリ140が複数の伸縮リングセグメント及び駆動機構146を含むときに特に便利である。ブロック部材148及び伸縮リング142の端部144を互いから離れて放射状に駆動し、それにより伸縮リングアセンブリ140を広げるためのボルト150の回転時、テープ174は図17に図示される破断線の一方または両方に沿って破れ、テープセグメントは取り付け後伸縮リングアセンブリ140上に留まってよい。
【0052】
さらに、図20に図示されるように、伸縮リング142の端部は要すれば178で放射状に内向きに曲げられる、または端が曲げられてよく、その結果端部144は、実質的に伸縮リング142により形成される円の弦に沿って互いに関して整列される。端部144の前記曲げは、特に前述された図12の実施形態でのように伸縮リング142の直径が大きい用途では、伸縮リングの端部144の駆動機構146のブロック部材148への取り付け及び適合に役立つ。
【0053】
図18及び図19を参照すると、前記伸縮リング亜線繰りのどれかとともに使用されてよい駆動機構の追加の実施形態が示されている。駆動機構180は、駆動機構180のブロック部材182が、硬質プラスチック材料から例えば射出成形などによって形成される点を除き、前記に開示された駆動機構146と同一である。適切な硬質プラスチックはナイロン6/6(30−40%のガラス繊維強化)及びナイロン4/6(50%のガラス繊維強化)を含む。1組のねじ切られたインサート184は、ブロック部材182が形成されるときにブロック部材182内にインサート184を挿入成形することによってなど、ブロック部材182内に埋め込まれる。各インサート184は、例えばステンレス鋼などの高強度材料から形成され、該2つのブロック部材182のインサート184は前述された理由から反対方向でねじ切られる。さらに、各インサート184は、ブロック部材182内のインサート184の挿入成形の間にブロック部材182のプラスチック材料内にねじ切られたインサート184をしっかりと固定するのに役立つ、そこから突出する1つまたは複数の固定ねじ山186を含んでよい。有利なことに、硬質プラスチック材料のブロック部材182の形成により、使用される鋼がより少ないという事実のために伸縮リングアセンブリの駆動機構180の全体的なコストが削減される。
【0054】
本発明は好適設計を有するとして説明してきたが、本発明は本開示の精神及び範囲内でさらに修正できる。したがって、本願は、その一般原則を使用する本発明のあらゆる変型、使用、及び適応をカバーし、さらに、本発明が関係し、添付請求項の範囲内に該当する技術における既知のまたは習慣的な実践の範囲となるとして本開示からのこのような逸脱もカバーする。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1A】該コンクリート構造の壁が、ガスケットが本発明に従って伸縮リングアセンブリを封止状に取り付けられる開口部を含むコンクリート構造とパイプの間の連結部の部分的な断面図であり、さらに該ガスケットに封止状に連結されるパイプを示す。
【図1B】舗装面の下に配置されるマンホール枠とマンホール基部の間の連結部の部分的な断面図であり、該マンホールの中への水の進入を防止するために本発明に従って1組の伸縮リングアセンブリを使用して該マンホール基部と該マンホール枠を封止状に連結するガスケットを示す。
【図1C】その間に内部パイプ結合器を含み、該内部パイプ結合器が該パイプの中への水の進入を防ぐための本発明による1組の伸縮リングアセンブリを含むパイプ対パイプ連結部の部分的な分解図である。
【図2】伸縮リング端部、駆動機構及びオーバスリーブを示す図1Aの伸縮リングアセンブリの分解部分図である。
【図3】伸縮リングを広げるための駆動機構の作動を示す、図1Aのパイプ連結部の部分透視図である。
【図4】代替実施形態による伸縮リングアセンブリを示す、コンクリート構造の壁の開口部内のガスケットの部分立面図である。
【図5】追加の代替実施形態による伸縮リングアセンブリを示す、コンクリート構造の壁の開口部内のガスケットの部分立面図である。
【図6A】追加の代替実施形態による伸縮リングアセンブリを示す、コンクリート構造の壁の開口部の中のガスケットの部分立面図である。
【図6B】伸縮リング端部及び駆動機構を示す、図6Aの伸縮リングアセンブリの分解部分図である。
【図7】伸縮リングの駆動機構と係合される工具を示す、パイプとコンクリート構造の壁の開口部の間の連結部の透視図である。
【図8】図7の伸縮リングの駆動機構を作動するために有効な第1のレンチの立面図である。
【図9】図7の伸縮リングの駆動機構を作動するために有効な第2のレンチの立面図である。
【図10A】その中に形成される1組の保持部材を含むオーバスリーブの透視図である。
【図10B】そこに溶接される保持ブラケットを含むオーバスリーブの透視図である。
【図10C】ナット部分のそれぞれの側面でそこに1組のCリングが取り付けられるボルトの透視図である。
【図11】図10Aのオーバスリーブを含む駆動機構を示し、駆動機構のボルトのナット部分との工具の係合をさらに示す、コンクリート構造の壁の開口部の中のガスケットの部分立面図である。
【図12】さらに別の代替実施形態による伸縮リングアセンブリの透視分解図である。
【図13】追加の実施形態による伸縮リングアセンブリの透視図である。
【図14】駆動機構のボルトのナット部分の端部に当接するための1組の保持プレートを含む、本発明によるレンチの透視図である。
【図15】伸縮リングの端部と、駆動機構のブロック部材との連動係合を示す、追加の実施形態による伸縮リングアセンブリの一部の部分的な透視図である。
【図16】駆動機構のブロック部材と連動係合された伸縮リングの端部を示し、オーバスリーブの取り付けをさらに示す、図15の伸縮リングアセンブリの部分の部分的な透視図である。
【図17】取り付け前に伸縮リングアセンブリの構成部品を仮に固定するために伸縮リングの端部及びオーバスリーブの上で重複するように固定されるテープの片をさらに示す、図16の伸縮リングアセンブリの部分透視図である。
【図18】駆動機構のブロック部材が硬質プラスチック材料から形成され、ねじ切られたインサートを含む、追加実施形態による駆動機構の透視図である。
【図19】図18の線19−19に沿った断面図である。
【図20】放射状に内向きに曲げられた伸縮リングの端部を示す、図15から図17の伸縮リングアセンブリの部分の側面図である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、剛性構造物の環状の壁にガスケットを封止するための伸縮自在の封止装置及びそれに関連する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
地下パイプシステムにおいては、マンホールライザーまたは一体式基部などの剛性構造物の壁の開口部の中でパイプを密封して連結することが必要となることがしばしば起こる。典型的には、可撓エラストマガスケットは、壁の開口部の中に設置され、続いてガスケットの内面に対して伸縮リングが取り付けられる。その後、伸縮リングを放射状に広げ、ガスケットが伸縮リングと構造物の壁の開口部の間で封止状に圧縮される拡張した状態でこれをロックするために、適切な拡張機構が使用される。その後、パイプがガスケットを通して差し込まれ、1つまたは複数のクランプが、クランプとパイプ外面の間でガスケットの伸張部分を封止状に圧縮するために壁から伸張するガスケットの一部の回りに取り付けられる。このようにしてパイプと構造物の間で封止連結が行われる。
【0003】
1つの既知の伸縮リングとして、リングの重複する端部の間のラチェット係合がある。リングの端部が、リングが放射状に広げられるにつれて互いから反対方向に押しやられると、リング端部のラチェットの歯が連続して互いに係合し、そこで伸縮リングは複数のロック位置に増分的に広げられる。伸縮リングの反対端部を係合し、互いから別々に駆動するために別の工具が使用される。通常、このような工具は、特殊化され、伸縮リングの特定の対応する構成とのみ特別に使用するために設計されるため高価な場合がある。
【0004】
前記伸縮リングは効果的であるが、伸縮リングは、伸縮リングと構造物の壁の開口部の間で封止状にガスケットを圧縮するために最も効果的である伸縮リングの理想的な直径には相当しない指定された増分でのみ広げられてよい。例えば、適切な工具は、ガスケットが伸縮リングと開口部の間で完全に圧縮されないが、伸縮リングの次のロック位置までの拡張を可能にするほど十分にガスケットをさらに圧縮することができないために、伸縮リングの追加の拡張が可能ではない、拡張され、ロックされた位置に伸縮リングを広げるために使用されてよい。
【0005】
必要とされているのは、前記に優る、改善された伸縮リング機構である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、剛性構造物の環状の壁に関してガスケットを封止するための伸縮リングアセンブリを提供する。該伸縮リングアセンブリは、伸縮リングの対向する端部を係合し、別々に駆動し、それによりリングを放射状に広げるための駆動機構を含む。駆動機構は、概して、それを通るねじ切られた穴を有する1組のブロック部材と、該ブロック部材のそれぞれの穴の中でねじ切られる反対方向にねじ切られた端部を有する1本のボルトを含む。該ボルトは、さらに、ボルトを回転するために適切な工具により係合されるナット部などの工具受け入れ構造を含む。ブロック部材はそれぞれ伸縮リングの対向端部と係合される。第1の方向でのボルトの回転は、同時に、伸縮リングを放射状に広げるためにボルトに沿って互いから離してブロック部材を駆動し、反対の第2の方向でのボルトの回転は、同時に、伸縮リングが放射状に収縮できるようにするためにボルトに沿って互いに向かってブロック部材を同時に駆動する。
【0007】
伸縮リングの拡張は、ガスケットと構造物との間に流体密の密封装置を提供するために、伸縮リングと構造物の開口部の間でガスケットを圧縮する。その後、構造物から外向きに伸張するガスケットの第2の部分を通ってパイプが差し込まれ、続いて例えば従来のホースクランプまたは巻き取りクランプを使用してパイプの外面にガスケットの伸張する部分が固定される。
【0008】
本伸縮リングアセンブリは、例えばマンホール基部とマンホール枠の間の界面の回りでガスケットを密封し、マンホール内への水の進入を防止するため、あるいは1本または複数本のパイプの中で内部結合ガスケットを密封し、パイプライン内への水の進入を防止するためなどの他の用途で使用されてよい。
【0009】
有利なことに、ボルトの反対方向にねじ切られた端部により、伸縮リングを広げるために互いから離してブロック部材を同時に駆動するために一方向でのボルトの回転が可能になり、その結果、伸縮リングを広げるために駆動機構を作動するには1つの工具だけしか使用を必要となれない。さらに、ボルトとブロック部材の間のネジ螺合によりブロック部材はボルトの回転位置に基づいて無限に可変の範囲までボルトに沿って互いから離れて駆動できる。したがって、伸縮リングは、ガスケットが流体密の密封装置を提供するために伸縮リングと構造物の開口部の間でしっかりと、十分に圧縮される正確な点まで広げてよい。
【0010】
伸縮リングは、駆動機構のボルトとツールを単に係合し、これを回転させ、互いから離れてブロック部材を駆動し、さらに伸縮リングを広げることによってガスケットの密封装置を締めるために、必要とされる場合には、初期取り付け後にさらに広げられてもよい。伸縮リングアセンブリの追加の優位点は、必要とされる場合には、構造物からアセンブリを取り除き、続いて別の位置にアセンブリを取り付け直す、あるいは別の構造物の中にこれを取り付ける、または別の用途でこれを使用することによってアセンブリを再利用することができることである。
【0011】
さらに、さまざまな角度方向を有するソケット端部を含み、ナット部分の回転位置に関係なく、駆動機構が小さな隙間空間内にあるときに適切なソケット端部を駆動機構のボルトのナット部分と係合できるようにする、複数の特別に構成されたレンチが提供される。さらに、ボルトのナット部分に関するレンチのソケット端部のラチェット移動を促進し、レンチ回転の間にボルトからレンチを完全に取り外すことなくボルトの回転を可能にする内部切り欠きを有するソケット端部を含むレンチが提供される。レンチは、1組のプレートが、ナット部分が回転するにつれてソケット端部がナット部分から滑り落ちるのを防ぐためにナット部分の側面に係合する、レンチのソケット端部の側面に取り付けられた状態で構成されてよい。
【0012】
追加の実施形態では、伸縮リングアセンブリは、駆動機構のブロック部材と連動して係合する1組の端部を含む。伸縮リングの端部はそれぞれ1組の第1の突起を形成する切り欠きを含み、第1の突起はブロック部材の切り落とされた部分の中に受け入れられ、ブロック部材の第2の突起は伸縮リングの端部の切り欠きの中に受け入れられる。さらに、ブロック部材の舌状部分は伸縮リング端部の外面と重複する。このようにして、伸縮リングの端部は、伸縮リング端部とブロック部材との相対的な側面方向の移動を防ぐためにブロック部材と連動して係合され、その結果、伸縮リングの端部は放射状に外向きに拡張する方向だけでの移動に制限される。
【0013】
さらに、前記起動機構とオーバスリーブが使用されてよく、該オーバスリーブは1本のテープで伸縮リングの端部に仮に固定される。該テープ片は、駆動機構が伸縮リングアセンブリを広げ、それによりテープ片を壊すためにフィールドで作動されるまで、伸縮リング端部、駆動機構のブロック部材、及びオーバスリーブを一時的に互いに対して便利に固定する。
【0014】
さらに追加の実施形態に従って、駆動機構のブロック部材は硬質プラスチック材料から形成され、各ブロック部材は、ブロック部材が形成されるときにブロック部材の中に挿入成形されてよいねじ込み金属インサートを含む。このようにして、ブロック部材を形成するために必要とされる鋼材料の総量は削減され、それにより伸縮リングアセンブリの総体的なコストが削減される。
【0015】
その1つの形式では、本発明は、1組の端部を含むリングを含む伸縮リングアセンブリと、それぞれがその中にねじ込まれたインサートを有する1組のプラスチックブロック部材を含む駆動機構を提供し、ブロック部材はリングのそれぞれの端部に連結され、ボルトは、ブロック部材のインサートの中でそれぞれねじ切られた方向と反対の方向にねじ切られた端部を含み、そこでは第1の方向でのボルトの回転が、ブロック部材を互いから離れて同時に駆動させ、それによりリングを広げる。
【0016】
その別の形式では、本発明は、各端部が第1の連動構造を含む1組の端部を含むリングと、それぞれがその中に第2の連動構造及びねじ切り穴を有する1組のブロック部材を含み、該ブロック部材の穴が反対方向にねじ切られた駆動機構と、ブロック部材のそれぞれの第2の連動構造と取り外し自在に係合されるリング端部の第1の連動構造と、ブロック部材の穴の中にそれぞれねじ切られた反対方向にねじ切られた端部を含むボルトとを含む伸縮リングアセンブリを提供し、該ボルトの第1の方向での回転により、該ブロック部材が互いから離れて同時に駆動され、それによりリングを広げる。
【0017】
その別の形式では、本発明は、1組の端部を含むリングと、それぞれがそれを通るねじ切られた穴を有する1組のブロック部材を含み、該ブロック部材の穴が反対方向にねじ切られ、該ブロック部材が該リングのそれぞれの端ブに連結される駆動機構と、該ブロック部材の該穴の中でそれぞれねじ切られる反対方向にねじ切られる端部を含むボルトと、リングから外部に配置され、リングの端部に重複するオーバスリーブ部材と、該オーバスリーブ部材及びリングの端部の少なくとも1つの上に接着剤で固定されるテープ片とを含む伸縮リングアセンブリを提供し、該ボルトの第1方向での回転により、該ブロック部材が互いから離れて駆動され、それによりリングの端部を互いから離れて駆動し、テープ片を壊す。
【0018】
その別の形式では、本発明は、1組の端部を含むリングと、それぞれがその中にねじ切られた穴を有する1組のブロック部材を含み、該ブロック部材の該穴が反対方向でねじ切られ、該リングの端部がそれぞれのブロック部材と取り外し自在に係合される駆動機構と、該ブロック部材の該穴の中でそれぞれねじ切られた反対方向でねじ切られた端部を含むボルトとを含む伸縮リングアセンブリを提供し、該ボルトの第1の方向での回転により、該ブロック部材が互いから離れて同時に駆動され、それにより該リングを広げる。
【0019】
対応する参照文字は、複数の図全体での対応する部分を示す。ここに述べられた例示は、本発明の好適実施形態を描き、このような例示はいかなる方法でも本発明の範囲を制限するとして解釈されるべきではない。
【0020】
本発明の前述された、及び他の特徴及び優位点、ならびにそれらを達成する方法はさらに明らかになり、発明自体が添付図面に関連して取られる本発明の実施形態の以下の説明を参照することによりさらによく理解されるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
図1Aを参照すると、パイプが例えばマンホールライザーまたは一体式基部などの構造物に連結されている地下パイプシステム内のパイプ連結部20が示されている。構造物は、コンクリート、繊維ガラス、または任意の他の適切な剛体材料から形成されてよい。構造物は、構造物の内部を画定する内側22a、及び構造物の外部を画定する外側22bを有する壁22を含む。さらに、壁はその中に開口部24を含む。環状のガスケット26は、壁22の開口部24の中に配置される第1の部分28及び第1の部分28から伸張する第2の部分30を含む。ガスケット26は、例えばゴムまたはネオプレンなどの可撓エラストマ材から作られてよく、構造物の壁22の開口部24とパイプ32の間のに密封連結部を提供する。ガスケット26の第1の部分28は、一般的には伸縮リング36、駆動機構38、及びオーバスリーブ40を含む伸縮リングアセンブリ34により壁22の開口部24と封止状に係合される。詳しく後述されるように、伸縮リングアセンブリ34は、その間に流体密の密封装置を提供するために壁22の開口部24との封止係合するようにガスケット26を圧縮するために放射状に拡張可能である。
【0022】
ガスケット26の第1の部分28が、伸縮リングアセンブリ34により壁22の開口部24と封止状に係合された後、ガスケット26の第2の部分30はパイプ32をそこを通して差し込むことによりパイプ32に連結され、続いてガスケット26の第2の部分の回りに1つまたは複数のクランプ42が取り付けられ、パイプ32の外面44と封止係合するようにガスケット26の第2の部分28が圧縮され、その間に流体密の密封装置を提供するためにクランプ42が締められる。ガスケット26の第2部分は、該ガスケット26の第2部分上にクランプ42を配置するように、クランプ42の受け取り用の環状凹部46を含んでもよい。
【0023】
図1Aでは、明確にするためにパイプ32の長さの一部分だけが図示され、パイプ32が壁22の中の開口部24を通して伸縮リングアセンブリ34を過ぎて、壁22の内面22aを過ぎて、構造物の内部の中に伸張すると理解される。また、伸縮リングアセンブリ34は、明確にするために駆動機構38が開口部24に関して9時の位置で配置される図1Aに図示されている。しかしながら、伸縮アセンブリ34は、駆動機構38が開口部24の外周の回りの任意の所望される位置で向けられた状態で選択的に構成されてよく、多くの用途では駆動機構38が12時の位置に配置される構成が好まれることが注記される。さらに、図1Aのパイプ連結部は、ガスケット26の第2の部分30が、本質的には図1Aに図示される反対に壁22から内向きに伸張し、その結果クランプ42が構造物内に配置されるように設置されてよい。
【0024】
伸縮リングアセンブリ34は、伸縮リングアセンブリ34が構造物の壁の開口部の中でガスケットを封止するために使用される用途で図1に図示されているが、伸縮リングアセンブリ34は他の多くの用途で使用されてもよい。例えば、図1Bでは、1組の伸縮リングアセンブリ34a及び34bは、マンホール基部29と舗装面33の下に配置されるマンホール枠31の間の界面の回りでガスケットを密封するために使用される。具体的には、上部伸縮リングアセンブリ34aは、ガスケット27の上部をマンホール枠31との封止係合に押し込むために使用され、下部伸縮リングアセンブリ34bはガスケット27の下部をマンホール基部29との封止係合に押し込むために使用される。このようにして、マンホール基部29の中への水の進入は、マンホール枠31とマンホール基部29の間で相対的な移動が発生するかどうかに関係なく防止される。
【0025】
図1Cでは、1組の伸縮リングアセンブリ34a及び34bは、第1のパイプ32aのメス、つまりベル端部37と第2のパイプ32bのオス、つまりスピゴット端部39の間で連結部を封止するために内部結合ガスケット35とともに使用される。具体的には、パイプ32aと32bの間の主要なベル−スピゴット連結が故障した場合、あるいは故障したときにパイプの中への水の浸入を防止するために、第1の伸縮リング機構34aはパイプ32aのベル端部37との封止状の係合にガスケット35の一端を押し込み、第2の伸縮リングアセンブリはパイプ32bのスピゴット端部39との封止係合にガスケット35の反対の端部を押し込む。あるいは、伸縮リングアセンブリ34a及び34bはパイプラインの中の単一のパイプ32に沿ったどこかに配置されるひび割れまたは漏れを架橋し、封止するために内部結合ガスケット35とともに使用されてよい。
【0026】
このようにして伸縮リングアセンブリ34は、一般的には可撓ガスケットの剛性構造物内への封止係合への放射状の拡張を必要とする。伸縮リングアセンブリ34の詳細及び動作は後述する。
【0027】
図2を参照すると、伸縮リングアセンブリ34の第1の実施形態が示されている。伸縮リング36は、例えばステンレス鋼、他の金属、またはプラスチックなどの材料の連続片から作られ、対向する端部48を含む。伸縮リング36は、ガスケットの内面を係合するための外面52(図1A)を有する概して平面的な基部壁50と、基部壁50から内向きに突出する側壁54を含む。基部壁50及び側壁54はともに概してU字形の断面外形を形成する。しかしながら、伸縮リング36の全体的な形状は変化してよい。図2に図示されるように、伸縮リングの端部48は端を曲げられた部分56を含む。
【0028】
駆動機構38は、概して1組のブロック部材58及びボルト60を含む。ブロック部材58はそれぞれねじ切られた穴62及び1組の肩部64をその対向する側面に含む。各駆動機構38の1組のブロック部材58の該穴62は、後述される理由から反対方向にねじ切られている。ブロック部材58は、伸縮リング端部48の先端がブロック部材58の横桟68に当接するまで伸縮リング36の端部48の端を曲げられた部分56の中で肩部64を摺動することによって、伸縮リング36のそれぞれの端部48に取り外し自在に取り付けられている。ブロック部材58と伸縮リング36の端部48の間の前記の連結構成は例示的であり、伸縮リング36の端部48にブロック部材58を取り外し自在に連結するための多くの他の修理の構成が、後述されるように工夫されてよい。
【0029】
ボルト60は、反対方向にねじ切られている端部70a及び70bを含む。例えば、端部70aは右ネジを有し、端部70Bは左ネジを有する、あるいは逆もまた同様である。ボルト60は、さらに両端70aと70bの間に、ボルト60と一体に成形される六角ナット部分72などの、適切な工具受け入れ取付金具を含む。ナット部分72はここでは六角形、つまり6つの側面を有するが、他の形状も可能であり、例えば4つ、5つ、6つまたは7つ以上の側面を有してよい。ボルト端部70a及び70bはブロック部材58をボルト60に連結するためにブロック部材58の対応するねじ切られた穴62の中で螺合される。
【0030】
オーバスリーブ40は、ステンレス鋼、他の金属またはプラスチックなどの材料のセグメント化された片から形成される。伸縮リング36と同様に、オーバスリーブ40は基部壁74及び前述されたように伸縮リング36の外形に補足的なU字形断面外形を画定するためにそこから伸張する1組の側壁76を含む。オーバスリーブ40の側壁76間の距離は、伸縮リング36の側壁54間の対応する距離よりわずかに幅広く、その結果伸縮リング36の端部は、図3に図示されるようにオーバスリーブ40の側壁76の間のオーバスリーブ40内で入れ子となってよい。
【0031】
図3を参照すると、ガスケット26は壁22の開口部24内に配置されて図示され、伸縮リングアセンブリ34はガスケット26の内部の中に取り付けられて図示される。駆動機構38のブロック部材58は縮リング36のそれぞれの端部48の中に受け入れられ、伸縮リング36の端部は、伸縮リング36の端部48と重複し、駆動機構38によって架橋されるその間の隙間に及ぶオーバスリーブ40内で入れ子にされる。駆動機構38は、ボルト60が長手方向軸L1−L1(図1A及び図3)に垂直に配置されるように向けられ、その軸は伸縮リング36、ガスケット26、及び開口部24に共通である。例えばオープンエンド型レンチまたはトルクレンチなどの適切な工具がボルト60のナット部分72と係合され、矢印78により示されるように第1の方向でボルト60を回転するために使用される。ボルト60の回転時、ボルト端部70aと70bの間の螺合及びブロック部材58のねじ切られた穴62はボルト60に沿って互いから離れて同時にブロック部材58を駆動し、それにより伸縮リング36の直径を広げるために互いから離れて伸縮リング36の端部48を押しつける。
【0032】
このような拡張の間、オーバスリーブ40は、伸縮リング36の端部48の間の相対的な側面方向の移動を妨げ、その結果伸縮リング36の端部48は矢印80により示される方向に沿ってだけ互いから離れて移動するために制約される。伸縮リング36の拡張は伸縮リング36と壁22の開口部の間でガスケット26を圧縮し、ガスケット26と壁22の間に流体密密封装置を提供する。ボルト60も、必要とされる場合、矢印78に沿った第1の方向に反対の第2の方向で回転されてよく、ボルト60に沿って互いに向かってブロック部材58を同時に駆動させ、それにより伸縮リング36が収縮できるようにする。このようにして、伸縮リングアセンブリ34は、伸縮リングアセンブリ34を再配置するために、あるいは代わりに別のシステムまたは用途で伸縮リングアセンブリ34を再利用するために、必要な場合、取り付け後に取り外されてよい。
【0033】
有利なことに、ボルト60の反対方向にねじ切られた端部70aと70bとブロック部材58の間の螺合は、駆動機構38を作動するために単一の工具だけを使用することが必要とされるようにボルト60に沿って互いから離れてブロック部材58を同時に駆動する。例えば、レンチの単一回転は、同時に互いから離れて両方のブロック部材58を駆動し、その結果ブロック部材58は別々に調整される必要がない。したがって、複数の手動調整ステップだけではなく複数のレンチの同時使用が回避される。さらに、ボルト端部70aと70bとブロック部材58の間の螺合は、駆動機構38の無限に可変な程度の調整を可能にし、その結果伸縮リング36は任意の所望される範囲まで選択的に拡張されてよい。このようにして、拡張リングアセンブリ34は、変化ウする名目サイズのガスケット26を収容でき、さらに同じ名目サイズのガスケット26間の不整またはサイズ変動にも対処できる。
【0034】
図4から図6Bを参照すると、駆動機構38の複数の代替実施形態が示される。最初に図4を参照すると、ブロック部材82は図1Aから図3に図示されるブロック部材58に類似し、そこから伸張する最下部84を含む。最下部84は、ボルト60が回転するにつれ、ブロック部材82の最下部84が互いから離れて伸縮リング36の端部48を駆動し、伸縮リング36を放射状に広げるように、伸縮リング36の端部48の先端と当接している。さらに、オーバスリーブ40は、前述されたように、伸縮リング36の端部48を受け入れるため、及び伸縮リング36の放射状の拡張の間の端部48間の相対的な側面方向の移動を妨げるために設けられる。
【0035】
図5を参照すると、ブロック部材86は、図1Aから図3に図示されるブロック部材58にも類似し、ボルト60が回転するにつれて、突起88が互いから離れて伸縮リング36の端部48を駆動し、伸縮リング36を放射状に広げるように、伸縮リング36の端部48が受け入れられる切り欠き90を形成する、そこから伸張する突起88を含む。さらに、オーバスリーブ40は、前述されたように、伸縮リング36の端部48を受け入れるため、及び伸縮リング36の放射状の拡張の間の端部48の間の相対的な側面方向の移動を妨げるために設けられる。
【0036】
図6A及び図6Bを参照すると、伸縮リング36の端部48は互いに重複してよく、第1の端部48aは第2の端部48bの中に入れ子にされ、第2の端部48bに関して摺動自在である。それ以外の場合、伸縮リング36の全体的な形状及び断面外形は図1Aから図3に図示されるものと同じである。駆動機構38は伸縮リング36の第1の端部48aに取り付けられる第1のブロック部材58a、及び伸縮リング36の第2の端部48bに取り付けられる第2のブロック部材58bを含む。図6bを参照すると、ブロック部材58aは、端部48aの先端がブロック部材58aの横桟68に当接するまで、端部48aの端が曲げられた部分56内で肩部64を摺動することによって伸縮リング36の端部48aに取り付けられる。ブロック部材58bは同じように端部48bの端が曲げられた部分56に取り付けられる。しかしながら、端部48bの端が曲げられた部分56は伸縮リングの端部48aと48bの間の重複を可能にするために適切な距離先端66から内向きに配置される。あるいは、ブロック部材58bは、1つまたは複数の締め金具を用いるなど別の適切な方法で端部48bに取り付けられてよいか、あるいは端部48bは、ブロック部材58bによって駆動係合されるその基部壁50から突出するタブで形成されてよい。
【0037】
図6Aを参照すると、駆動機構38のボルト60の回転がブロック部材58a、58bを互いから離れて同時に駆動させ、このような拡張の間、第1の端部48aは第2の端部48bに関して摺動自在である。第1の端部48aと第2の端部48bの間の入れ子係合は、伸縮リング36の伸縮の間の相対的な側面方向の移動を妨げ、その結果、オーバスリーブ40は図6A及び図6Bに図示される伸縮リングの実施形態と必要とされず、その端部48aおよび48bは互いに重複する。
【0038】
図10Aを参照すると、オーバスリーブ40は要すればそこから伸張する1組の保持部材92を含む。保持部材92は、オーバスリーブ40の基部壁74に初期に穿孔形成されてよく、続いて保持部材92が基部壁74に概して垂直に伸張するように基部壁74からを外向きに保持部材92が曲げられる。代わりに、図10Bに図示されるように、保持部材92は、例えば溶接によってオーバスリーブ40に取り付けられる別個のU字形のブラケット93の部分を備えてもよい。保持部材92は、図11に図示されるように、オーバスリーブ40を駆動機構38に固定するために、そこを通るボルト60の端部70aと70bを受け入れるフック94をその中に含む。
【0039】
オーバスリーブ40と、保持部材92により提供されるボルト60の間の前記連結は、駆動機構38が、駆動機構38が前述されたように伸縮リング36を広げるために作動される前に、駆動機構38が伸縮リング36から重力によって開放されるのを防ぐために、壁22の開口部24に関して12時の位置に位置する。したがって、伸縮リング36の端部48及び壁22の開口部24に関する駆動機構38の円周上の位置に関係なく、駆動機構38は、同が伸縮リング36を広げるために作動される前に適所に保持される。
【0040】
図11を参照すると、オーバスリーブ40の保持部材92は、有利なことにボルト60のナット部分72の対向する側面に密接に隣接して配置されてよい。したがって、レンチ98または100などの工具がボルト60を回転させるためにナット部分72と係合されると、工具がナット部分72に保持され、工具が側面方向に分離される、あるいはナット部分72から滑り落ちるのを防ぐ。同様に、図10Cに図示されるように、ボルト60は、ナット部分72の外周を超えて伸張し、ナット部分72からの工具の側面方向の分離を妨げる、ナット部分72の対向側面上でそこに取り付けられている1組のCリング116を含んでよい。Cリング116は、図10Cに図示されるようにボルト60にじかに取り付けられてよい、あるいは図10Cに図示されるように、ナット部分72の対向する側面に配置されるボルト60の溝118の中に取り付けられてよい。
【0041】
図14を参照すると、ボルト60のナット部分72を係合するために構成される従来の形状のソケット端部108を含むレンチ106が図示される。レンチ106は、標準型オープンエンドレンチであってよいか、あるいは代わりに指定されたトルク定格に設定されてよい分離クラッチ付きのトルクレンチであってよい。さらに、ソケット端部108は、ナット部分72の回りのレンチ106のソケット端部108のラチェット移動を可能にするために、既知であるようにソケット端部108内に横断方向の切り欠き(不図示)を含んでよく、その結果、レンチ106のソケット端部108はレンチ回転の間にナット部分72から完全に分離される必要がない。本発明によれば、ソケット端部108は、さらに、その対向する側面に取り付けられた1組の保持プレート110を含む。保持プレート110は、レンチ回転の最中に、及びレンチ回転間にレンチ106のソケット部分108のナット部分72からの側面方向の分離を妨げるために、ソケット端部108のソケット外形を超えて突出し、ナット部分の対向する端部に当接する曲線状のはし縁112を含む。ナット部分72の回転の間、曲線状の端縁112は、ナット部分72の対向する側面に配置されるボルト60の環状の滑らかな表面114を係合する。レンチ106は、駆動機構38が、図7に図示されるように小さな隙間空間内に配置されるときにボルト60を回転するためにナット部分72を係合するために特に有効である。
【0042】
図12を参照すると、伸縮リングアセンブリ34の追加の実施形態が図示され、そこでは伸縮リング36は複数の個別リングセグメント36a、36b、及び36cから形成され、そのそれぞれは図1Aから図3に図示され、前述されるように同じ全体的な断面外形及び構成を有してよい。各リングセグメント36a、36b、及び36cは対向する端部48、及びリングセグメント36a、36b及び36cの隣接する端部48の各組の間に取り付けられる駆動機構38を含む。さらに、オーバスリーブ40は、伸縮リング36が広げられるにつれて、端部48の間の相対的な側面方向の移動を妨げるために、前述されたようにリングセグメント36a、36b、及び36cの隣接する端部48と重複し、受け入れる。図12の伸縮リングアセンブリがコンクリート構造物の壁の開口部のガスケット内に取り付けられるとき、各駆動機構38は、リングセグメント36a、36b、及び36cに隣接して放射状に広がるために前述された方法で作動されてよい。とりわけ、図12に図示される伸縮リングアセンブリは、大きな直径を有するガスケットで特に有効であり、さらに複数の駆動機構が、ガスケット26または構造物の壁22の開口部24の不整を補償するのに役立つ伸縮リング36の放射状の寸法にさらに大きな可変性を与える。例えば、ガスケット26がその円周に沿って特定の場所でさらに大きな範囲まで封止状に圧縮される必要がある場合、ガスケット26のその部分に最も密接に隣接した駆動機構(複数の場合がある)38が、ガスケット26の素の部分をさらに圧縮し、密封装置を強化するためにリングセグメント36a、36b、及び36cを広げるために作動されてよい。
【0043】
図7を参照すると、パイプ32は、本発明に従って伸縮リングアセンブリ付きの構造物の壁22の開口部24に連結されて図示されている。パイプ32がガスケット及び構造物に連結された後、伸縮リングをさらに広げ、ガスケット26の圧縮性の密封装置を強化するために、保守の過程で駆動機構38を締めることが必要になる可能性がある。図7に図示されるように、その中に駆動機構38が配置される伸縮リング36とパイプ32の外面の間に隙間空間96が存在する。パイプ32の直径及び/または他の要因に応じて、隙間空間96は非常に狭い空間となる場合があり、その結果駆動機構38のボルト60のナット部分72は工具により容易に利用可能ではない。
【0044】
図8及び図9では、特に設計されたレンチ98及び100が、駆動機構38のボルト60のナット部分72を、同が伸縮リング36とパイプ32の間の小さな隙間空間96内にあるときに係合するために示されている。各レンチ98及び100は長手方向軸A1−A1を有するシャンク102、及び1組の対向する開放ソケット端部104を含む。ソケット端部104は、同の角度方向が15°の増分の累進でシャンク102の長手方向軸A1−A1に関して変化するように形作られる。具体的には、ソケット端部104は、レンチ98の135°のソケット端部104a、レンチ98の150℃のソケット端部104b、レンチ100の165°のソケット端部104c、及びレンチ100の180°のソケット端部104cを含む。ソケット端部104の変化する角度方向の前記累進は、どのソケットヘッド104が使用されているのかに関する触知性の表示をユーザに提供するために隆起したバンプ106によりレンチ98及び100で示されてよい。ソケット端部104の変化する角度方向により、適切なソケット端部104が、ナット部分72の回転位置に関係なく、間隙空間96内の駆動機構38のボルト60のナット部分72と係合できる。このようにして、図7に図示されるように、適切なソケット端部104は、非常に小さな空隙空間96内でナット部分72と係合されてよく、続いて例えば伸縮リング36を広げるために1回転の1/8を通してナット部分72を回転するために小さな角度を通してレンチ98または100が回転される。次に、レンチ98及び100のさまざまなソケット端部104aからdは、伸縮リング36が、壁22の開口部24との封止係合に所望される範囲までガスケット26を圧縮するために放射状に広げられるまでナット部分72を回転させ続けるために、必要に応じて連続して使用されてよい。
【0045】
図13を参照すると、伸縮リングアセンブリ34の追加の実施形態が図示される。伸縮リング120は、例えばステンレス鋼などの平らな材料の連続片から形成され、タブ124及び肩部126突き出形成される端部122を含む。駆動機構38は、ナット部分72を有するボルト60、及び凹部130及び先端132を含むブロック部材128を含む。ブロック部材128を伸縮リング120の端部と係合するために、端部122のタブ124がブロック部材128の凹部130内で受け入れられ、ブロック部材128の先端132は端部122の肩部に接触する。図13に見られるように、前記装置では、その端部122での伸縮リング120の外面134はブロック部材128の底面136と実質的に同一平面である。
【0046】
図13の伸縮リングアセンブリは、過去の実施形態に関して前述されたのと同じ一般的な方法でガスケット26を広げるために機能する。しかしながら、ブロック部材128の凹部130内の伸縮リング120の端部122のタブ124の係合が、端部122間の側面方向の移動を妨げ、その結果、オーバスリーブ40は図13の駆動機構38と必要とされない。要すれば、オーバスリーブ40は所望される場合駆動機構38とともに使用されてよく、そこでは伸縮リング120の外面134は、ブロック部材128が離れて駆動されるためオーバスリーブ40の基部壁74に摺動接触する。
【0047】
図15から図17を参照すると、伸縮リングアセンブリの追加の実施形態が図示されている。伸縮リングアセンブリ140は、駆動機構146とともに1組の端部144を有する伸縮リング142を含む。前述された以外に、伸縮リング142及び駆動機構146は、図1から14の前述された伸縮リングアセンブリと類似し、同様に機能する。駆動機構146は、概して1組のブロック部材146及びボルト150を含む。ボルト150は、六角ナット152の形の工具受け入れ構造物、及び反対方向にねじ切られた端部154a及び154bを含む。各ブロック部材148は、例えばステンレス鋼などの適切な高強度金属から形成され、そこを通るねじ切られた穴156を含み、2つのブロック部材148の穴156は反対方向にねじ切られている。
【0048】
ブロック部材148は、さらに突起158のそれぞれの側面で1組の切り取られた部分を形成する1組の凹んだ曲線状の表面160を有する突起158を含む、伸縮リング142の端部144と取り外し自在の連動係合のための連動構造物を含む。舌状部分164は突起158に沿って外向きに突起する。伸縮リング142の各端部144は、1組の突起168を形成する切り欠き166を含み、各突起168は凸状の曲面170を含む。
【0049】
図15を参照すると、伸縮リング142の端部144は、各ブロック部材148の突起158が伸縮リング142の端部144の対応する切り欠き166内で受け入れられるようにブロック部材148内で受け入れられ、伸縮リング142の各端部144の突起168はブロック部材148の対応する切り取られた部分162内に受け入れられ、突起168の凸状の曲面170は切り取られた部分162の凹状の曲面160に密接に係合する。前記構造物は端部144とブロック部材148の間に溶接係合を提供する。さらに、図16に図示されるように、各ブロック部材148の舌状部分164は、伸縮リング142の端部144の外面上で重複するように配置される。
【0050】
伸縮リング142の端部144とブロック部材148間の前記連動係合は、ボルトの長手方向軸に概して横断方向でブロック部材148に関して伸縮リング142の端部144間での相対的な側面方向移動を妨げる。ブロック部材148の舌状部分164の伸縮リング142の端部144の外面172との係合も、ブロック部材148に関して放射状に外向き方向でのブロック部材からの端部144の分離を妨げる。このようにして、ブロック部材148と伸縮リング142の端部144の間の連動係合は、ボルト150がガ対から離れてブロック部材148を駆動し、前述されたように伸縮リング142を広げるために回転するときに、端部144の移動を互いに関して放射状に外向き方向に制限する。また、前述された伸縮リング142の端部144とブロック部材148の間の楔係合は、漸次敵にさらに大きな力が伸縮リング142の拡張時に前記構造物に課されるにつれ、伸縮リング142とブロック部材148の端部144の間の連結の強度を強化する傾向がある。
【0051】
図16を参照すると、伸縮リングアセンブリ140は、その間の距離に及ぶために伸縮リング142の端部144上で適合する、前述されたオーバスリーブ40をさらに含んでよい。図16に図示されるように、オーバスリーブも駆動機構146のブロック部材148上で適合する。図17を参照すると、例えば任意の種類の接着テープであってよい1本のテープ174がオーバスリーブ40及び伸縮リング142の端部144上で重複するように適用され、伸縮リングアセンブリ140が取り付けられる前に互いに伸縮リング142の部分、駆動機構146のブロック部材148、及びオーバスリーブを一時的に固定し、それによりフィールド内の伸縮リングアセンブリ140の取り付け前に前記構成部品の分離を妨げてよい。この装置は、大きな直径の伸縮リング142が使用される用途において、図12に図示され、前述された実施形態においてのように、伸縮リングアセンブリ140が複数の伸縮リングセグメント及び駆動機構146を含むときに特に便利である。ブロック部材148及び伸縮リング142の端部144を互いから離れて放射状に駆動し、それにより伸縮リングアセンブリ140を広げるためのボルト150の回転時、テープ174は図17に図示される破断線の一方または両方に沿って破れ、テープセグメントは取り付け後伸縮リングアセンブリ140上に留まってよい。
【0052】
さらに、図20に図示されるように、伸縮リング142の端部は要すれば178で放射状に内向きに曲げられる、または端が曲げられてよく、その結果端部144は、実質的に伸縮リング142により形成される円の弦に沿って互いに関して整列される。端部144の前記曲げは、特に前述された図12の実施形態でのように伸縮リング142の直径が大きい用途では、伸縮リングの端部144の駆動機構146のブロック部材148への取り付け及び適合に役立つ。
【0053】
図18及び図19を参照すると、前記伸縮リング亜線繰りのどれかとともに使用されてよい駆動機構の追加の実施形態が示されている。駆動機構180は、駆動機構180のブロック部材182が、硬質プラスチック材料から例えば射出成形などによって形成される点を除き、前記に開示された駆動機構146と同一である。適切な硬質プラスチックはナイロン6/6(30−40%のガラス繊維強化)及びナイロン4/6(50%のガラス繊維強化)を含む。1組のねじ切られたインサート184は、ブロック部材182が形成されるときにブロック部材182内にインサート184を挿入成形することによってなど、ブロック部材182内に埋め込まれる。各インサート184は、例えばステンレス鋼などの高強度材料から形成され、該2つのブロック部材182のインサート184は前述された理由から反対方向でねじ切られる。さらに、各インサート184は、ブロック部材182内のインサート184の挿入成形の間にブロック部材182のプラスチック材料内にねじ切られたインサート184をしっかりと固定するのに役立つ、そこから突出する1つまたは複数の固定ねじ山186を含んでよい。有利なことに、硬質プラスチック材料のブロック部材182の形成により、使用される鋼がより少ないという事実のために伸縮リングアセンブリの駆動機構180の全体的なコストが削減される。
【0054】
本発明は好適設計を有するとして説明してきたが、本発明は本開示の精神及び範囲内でさらに修正できる。したがって、本願は、その一般原則を使用する本発明のあらゆる変型、使用、及び適応をカバーし、さらに、本発明が関係し、添付請求項の範囲内に該当する技術における既知のまたは習慣的な実践の範囲となるとして本開示からのこのような逸脱もカバーする。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1A】該コンクリート構造の壁が、ガスケットが本発明に従って伸縮リングアセンブリを封止状に取り付けられる開口部を含むコンクリート構造とパイプの間の連結部の部分的な断面図であり、さらに該ガスケットに封止状に連結されるパイプを示す。
【図1B】舗装面の下に配置されるマンホール枠とマンホール基部の間の連結部の部分的な断面図であり、該マンホールの中への水の進入を防止するために本発明に従って1組の伸縮リングアセンブリを使用して該マンホール基部と該マンホール枠を封止状に連結するガスケットを示す。
【図1C】その間に内部パイプ結合器を含み、該内部パイプ結合器が該パイプの中への水の進入を防ぐための本発明による1組の伸縮リングアセンブリを含むパイプ対パイプ連結部の部分的な分解図である。
【図2】伸縮リング端部、駆動機構及びオーバスリーブを示す図1Aの伸縮リングアセンブリの分解部分図である。
【図3】伸縮リングを広げるための駆動機構の作動を示す、図1Aのパイプ連結部の部分透視図である。
【図4】代替実施形態による伸縮リングアセンブリを示す、コンクリート構造の壁の開口部内のガスケットの部分立面図である。
【図5】追加の代替実施形態による伸縮リングアセンブリを示す、コンクリート構造の壁の開口部内のガスケットの部分立面図である。
【図6A】追加の代替実施形態による伸縮リングアセンブリを示す、コンクリート構造の壁の開口部の中のガスケットの部分立面図である。
【図6B】伸縮リング端部及び駆動機構を示す、図6Aの伸縮リングアセンブリの分解部分図である。
【図7】伸縮リングの駆動機構と係合される工具を示す、パイプとコンクリート構造の壁の開口部の間の連結部の透視図である。
【図8】図7の伸縮リングの駆動機構を作動するために有効な第1のレンチの立面図である。
【図9】図7の伸縮リングの駆動機構を作動するために有効な第2のレンチの立面図である。
【図10A】その中に形成される1組の保持部材を含むオーバスリーブの透視図である。
【図10B】そこに溶接される保持ブラケットを含むオーバスリーブの透視図である。
【図10C】ナット部分のそれぞれの側面でそこに1組のCリングが取り付けられるボルトの透視図である。
【図11】図10Aのオーバスリーブを含む駆動機構を示し、駆動機構のボルトのナット部分との工具の係合をさらに示す、コンクリート構造の壁の開口部の中のガスケットの部分立面図である。
【図12】さらに別の代替実施形態による伸縮リングアセンブリの透視分解図である。
【図13】追加の実施形態による伸縮リングアセンブリの透視図である。
【図14】駆動機構のボルトのナット部分の端部に当接するための1組の保持プレートを含む、本発明によるレンチの透視図である。
【図15】伸縮リングの端部と、駆動機構のブロック部材との連動係合を示す、追加の実施形態による伸縮リングアセンブリの一部の部分的な透視図である。
【図16】駆動機構のブロック部材と連動係合された伸縮リングの端部を示し、オーバスリーブの取り付けをさらに示す、図15の伸縮リングアセンブリの部分の部分的な透視図である。
【図17】取り付け前に伸縮リングアセンブリの構成部品を仮に固定するために伸縮リングの端部及びオーバスリーブの上で重複するように固定されるテープの片をさらに示す、図16の伸縮リングアセンブリの部分透視図である。
【図18】駆動機構のブロック部材が硬質プラスチック材料から形成され、ねじ切られたインサートを含む、追加実施形態による駆動機構の透視図である。
【図19】図18の線19−19に沿った断面図である。
【図20】放射状に内向きに曲げられた伸縮リングの端部を示す、図15から図17の伸縮リングアセンブリの部分の側面図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1組の端部を含むリングと、
駆動機構であって、
それぞれがねじ切られたインサートをその中に含む1組のプラスチックブロック部材であって、前記ブロック部材の前記インサートは反対方向でねじ切られ、前記ブロック部材は前記リングのそれぞれの端部に連結される1組のプラスチックブロック部材と、
前記ブロック部材の前記インサート内でそれぞれねじ切られる方向と反対の方向にねじ切られる端部を含むボルトであって、前記ボルトの第1の方向の回転により前記ブロック部材が互いから離れて同時に駆動され、それにより前記リングを広げるボルトと、
を備える駆動機構と、
を備える伸縮リングアセンブリ。
【請求項2】
前記駆動機構が実質的に前記リング内に配置され、前記ブロック部材が前記リングのそれぞれの端部に取り外し自在に連結される請求項1に記載の伸縮リングアセンブリ。
【請求項3】
各インサートがそのそれぞれのブロック部材内に成形されるインサートである請求項1に記載の伸縮リングアセンブリ。
【請求項4】
各インサートが金属製であり、概して円筒形である請求項3に記載の伸縮リングアセンブリ。
【請求項5】
各インサートがそこから外向きに突出する固定ねじ山を少なくとも1つ含む請求項4に記載の伸縮リングアセンブリ。
【請求項6】
前記リングが長手方向軸を含み、前記ボルトが該長手方向軸に垂直に配置される請求項1に記載の伸縮リングアセンブリ。
【請求項7】
前記リングの前記端部が該リングの端部間に開口部を形成し、該開口部が前記駆動機構により橋渡しされる請求項1に記載の伸縮リングアセンブリ。
【請求項8】
前記リングの前記端部に係合し重複するオーバスリーブをさらに備え、それにより該オーバスリーブが互いに関する前記端部の側面方向の移動を妨げる請求項1に記載の伸縮リング。
【請求項9】
前記リングが、隣接するセグメント間のそれぞれの連結が前記駆動機構により提供される複数のセグメントから形成される請求項1に記載の伸縮リングアセンブリ。
【請求項10】
前記リングの前記端部が第1の連動構造物を含み、前記ブロック部材が第2の連動構造物を含み、前記リング端部の前記第1の連動構造物が取り外し自在に前記ブロック部材のそれぞれの前記第2の連動構造物と係合される請求項1に記載の伸縮リングアセンブリ。
【請求項11】
前記リング端部の前記第1の連動構造物が1組の第1の突起を形成する切り欠きを備え、前記ブロック部材の前記第2の連動構造物が1組の切り取られた部分の間に配置される第2の突起を備え、該第2の突起が前記切り欠きの中に受け入れられ、前記第1の突起が前記切り取られた部分の中に受け入れられる請求項10に記載の伸縮リングアセンブリ。
【請求項12】
各端部が第1の連動構造物を含む、1組の端部を含むリングと、
駆動機構であって、
それぞれが第2の連動構造物及びねじ切られた穴をその中に有する1組のブロック部材であって、前記ブロック部材の前記穴が反対方向にねじ切られ、前記リング端部の前記第1の連動構造物が前記ブロック部材のそれぞれの前記第2の連動構造物と取り外し自在に係合される1組のブロック部材と、
前記ブロック部材の前記穴の中でそれぞれねじ切られる反対方向にねじ切られる端部を含むボルトであって、前記ボルトの第1の方向での回転により、前記ブロック部材を互いから離れて同時に駆動させ、それにより前記リングを広げるボルトと、
を備える駆動機構と、
を備える伸縮リングアセンブリ。
【請求項13】
前記駆動機構が実質的に前記リング内に配置される請求項12に記載の伸縮リングアセンブリ。
【請求項14】
前記リング端部の前記第1の連動構造物が、1組の第1の突起を形成する切り欠きを備え、前記ブロック部材の前記第2の連動構造物が1組の切り取られた部分の間に配置される第2の突起を備え、該第2の突起が前記切り欠きの中に受け入れられ、前記第1の突起が前記切り取られた部分の中に受け入れられる請求項12に記載の伸縮リングアセンブリ。
【請求項15】
前記ブロックがそれぞれ、硬質プラスチックから形成され、その中にねじ切られたインサートを含み、前記ブロック部材の前記インサートが反対方向にねじ切られている請求項12に記載の伸縮リングアセンブリ。
【請求項16】
1組の端部を含むリングと、
それぞれがそこを通るねじ切られた穴を有する1組のブロック部材を含む駆動機構であって、前記ブロック部材の前記穴が反対方向にねじ切られ、前記ブロック部材が前記リングのそれぞれの端部に連結され、ボルトが前記ブロック部材の前記穴の中でそれぞれねじ切られる方向と反対の方向にねじ切られる端部を含む駆動機構と、
前記リングから外部に配置され、前記リングの前記端部と重複するオーバスリーブ部材と、
前記オーバスリーブ部材、及び前記リングの前記端部の少なくとも1つの上で接着剤で固定されるテープ片と、
を備え、
前記ボルトの第1の方向での回転により前記ブロック部材が互いから離れて駆動され、それにより前記リングの前記端部を互いから離れて駆動し、前記テープ片を壊す、
伸縮リングアセンブリ。
【請求項17】
前記駆動機構が実質的に前記リング内に配置され、前記ブロック部材が前記リングのそれぞれの端部に取り外し自在に連結される請求項16に記載の伸縮リングアセンブリ。
【請求項18】
各前記ブロック部材が、硬質プラスチックから形成され、その中にねじ切られたインサートを含み、前記ブロック部材の前記インサートが反対方向でねじ切られる請求項16の伸縮リングアセンブリ。
【請求項19】
前記リングセグメントの隣接する前記端部がその間に隙間を形成し、該隙間がそれぞれ前記駆動機構により橋渡しされる請求項16に記載の伸縮リングアセンブリ。
【請求項20】
前記リングの前記端部が、第1の連動構造物を含み、第2のブロック部材が第2の連動構造物を含み、前記リング端部の前記第1の連動構造物が前記ブロック部材のそれぞれの前記第2の連動構造物と取り外し自在に係合される請求項16に記載の伸縮リングアセンブリ。
【請求項21】
前記リング端部の前記第1の連動構造物が1組の第1の突起を形成する切り欠きを備え、前記ブロック部材の前記第2の連動構造物が1組の切り取られた部分の間に配置される第2の突起を備え、該第2の突起が前記切り欠きの中に受け入れられ、前記第1の突起が前記切り取られた部分の中に受け入れられる請求項20に記載の伸縮リングアセンブリ。
【請求項22】
1組の端部を含むリングと、
駆動機構であって、
それぞれがその中にねじ切られた穴を有する1組のブロック部材であって、該ブロック部材の穴が反対方向にねじ切られ、前記リングの前記端部がそれぞれの前記ブロック部材と取り外し自在に係合される1組のブロック部材と、
前記ブロック部材の前記穴の中でそれぞれねじ切られる方向と反対の方向にねじ切られる端部を含むボルトであって、前記ボルトの第1の方向の回転により、前記ブロック部材が互いから離れて同時に駆動され、それにより前記リングを広げるボルトと、
を備える駆動機構と、
を備える伸縮リングアセンブリ。
【請求項1】
1組の端部を含むリングと、
駆動機構であって、
それぞれがねじ切られたインサートをその中に含む1組のプラスチックブロック部材であって、前記ブロック部材の前記インサートは反対方向でねじ切られ、前記ブロック部材は前記リングのそれぞれの端部に連結される1組のプラスチックブロック部材と、
前記ブロック部材の前記インサート内でそれぞれねじ切られる方向と反対の方向にねじ切られる端部を含むボルトであって、前記ボルトの第1の方向の回転により前記ブロック部材が互いから離れて同時に駆動され、それにより前記リングを広げるボルトと、
を備える駆動機構と、
を備える伸縮リングアセンブリ。
【請求項2】
前記駆動機構が実質的に前記リング内に配置され、前記ブロック部材が前記リングのそれぞれの端部に取り外し自在に連結される請求項1に記載の伸縮リングアセンブリ。
【請求項3】
各インサートがそのそれぞれのブロック部材内に成形されるインサートである請求項1に記載の伸縮リングアセンブリ。
【請求項4】
各インサートが金属製であり、概して円筒形である請求項3に記載の伸縮リングアセンブリ。
【請求項5】
各インサートがそこから外向きに突出する固定ねじ山を少なくとも1つ含む請求項4に記載の伸縮リングアセンブリ。
【請求項6】
前記リングが長手方向軸を含み、前記ボルトが該長手方向軸に垂直に配置される請求項1に記載の伸縮リングアセンブリ。
【請求項7】
前記リングの前記端部が該リングの端部間に開口部を形成し、該開口部が前記駆動機構により橋渡しされる請求項1に記載の伸縮リングアセンブリ。
【請求項8】
前記リングの前記端部に係合し重複するオーバスリーブをさらに備え、それにより該オーバスリーブが互いに関する前記端部の側面方向の移動を妨げる請求項1に記載の伸縮リング。
【請求項9】
前記リングが、隣接するセグメント間のそれぞれの連結が前記駆動機構により提供される複数のセグメントから形成される請求項1に記載の伸縮リングアセンブリ。
【請求項10】
前記リングの前記端部が第1の連動構造物を含み、前記ブロック部材が第2の連動構造物を含み、前記リング端部の前記第1の連動構造物が取り外し自在に前記ブロック部材のそれぞれの前記第2の連動構造物と係合される請求項1に記載の伸縮リングアセンブリ。
【請求項11】
前記リング端部の前記第1の連動構造物が1組の第1の突起を形成する切り欠きを備え、前記ブロック部材の前記第2の連動構造物が1組の切り取られた部分の間に配置される第2の突起を備え、該第2の突起が前記切り欠きの中に受け入れられ、前記第1の突起が前記切り取られた部分の中に受け入れられる請求項10に記載の伸縮リングアセンブリ。
【請求項12】
各端部が第1の連動構造物を含む、1組の端部を含むリングと、
駆動機構であって、
それぞれが第2の連動構造物及びねじ切られた穴をその中に有する1組のブロック部材であって、前記ブロック部材の前記穴が反対方向にねじ切られ、前記リング端部の前記第1の連動構造物が前記ブロック部材のそれぞれの前記第2の連動構造物と取り外し自在に係合される1組のブロック部材と、
前記ブロック部材の前記穴の中でそれぞれねじ切られる反対方向にねじ切られる端部を含むボルトであって、前記ボルトの第1の方向での回転により、前記ブロック部材を互いから離れて同時に駆動させ、それにより前記リングを広げるボルトと、
を備える駆動機構と、
を備える伸縮リングアセンブリ。
【請求項13】
前記駆動機構が実質的に前記リング内に配置される請求項12に記載の伸縮リングアセンブリ。
【請求項14】
前記リング端部の前記第1の連動構造物が、1組の第1の突起を形成する切り欠きを備え、前記ブロック部材の前記第2の連動構造物が1組の切り取られた部分の間に配置される第2の突起を備え、該第2の突起が前記切り欠きの中に受け入れられ、前記第1の突起が前記切り取られた部分の中に受け入れられる請求項12に記載の伸縮リングアセンブリ。
【請求項15】
前記ブロックがそれぞれ、硬質プラスチックから形成され、その中にねじ切られたインサートを含み、前記ブロック部材の前記インサートが反対方向にねじ切られている請求項12に記載の伸縮リングアセンブリ。
【請求項16】
1組の端部を含むリングと、
それぞれがそこを通るねじ切られた穴を有する1組のブロック部材を含む駆動機構であって、前記ブロック部材の前記穴が反対方向にねじ切られ、前記ブロック部材が前記リングのそれぞれの端部に連結され、ボルトが前記ブロック部材の前記穴の中でそれぞれねじ切られる方向と反対の方向にねじ切られる端部を含む駆動機構と、
前記リングから外部に配置され、前記リングの前記端部と重複するオーバスリーブ部材と、
前記オーバスリーブ部材、及び前記リングの前記端部の少なくとも1つの上で接着剤で固定されるテープ片と、
を備え、
前記ボルトの第1の方向での回転により前記ブロック部材が互いから離れて駆動され、それにより前記リングの前記端部を互いから離れて駆動し、前記テープ片を壊す、
伸縮リングアセンブリ。
【請求項17】
前記駆動機構が実質的に前記リング内に配置され、前記ブロック部材が前記リングのそれぞれの端部に取り外し自在に連結される請求項16に記載の伸縮リングアセンブリ。
【請求項18】
各前記ブロック部材が、硬質プラスチックから形成され、その中にねじ切られたインサートを含み、前記ブロック部材の前記インサートが反対方向でねじ切られる請求項16の伸縮リングアセンブリ。
【請求項19】
前記リングセグメントの隣接する前記端部がその間に隙間を形成し、該隙間がそれぞれ前記駆動機構により橋渡しされる請求項16に記載の伸縮リングアセンブリ。
【請求項20】
前記リングの前記端部が、第1の連動構造物を含み、第2のブロック部材が第2の連動構造物を含み、前記リング端部の前記第1の連動構造物が前記ブロック部材のそれぞれの前記第2の連動構造物と取り外し自在に係合される請求項16に記載の伸縮リングアセンブリ。
【請求項21】
前記リング端部の前記第1の連動構造物が1組の第1の突起を形成する切り欠きを備え、前記ブロック部材の前記第2の連動構造物が1組の切り取られた部分の間に配置される第2の突起を備え、該第2の突起が前記切り欠きの中に受け入れられ、前記第1の突起が前記切り取られた部分の中に受け入れられる請求項20に記載の伸縮リングアセンブリ。
【請求項22】
1組の端部を含むリングと、
駆動機構であって、
それぞれがその中にねじ切られた穴を有する1組のブロック部材であって、該ブロック部材の穴が反対方向にねじ切られ、前記リングの前記端部がそれぞれの前記ブロック部材と取り外し自在に係合される1組のブロック部材と、
前記ブロック部材の前記穴の中でそれぞれねじ切られる方向と反対の方向にねじ切られる端部を含むボルトであって、前記ボルトの第1の方向の回転により、前記ブロック部材が互いから離れて同時に駆動され、それにより前記リングを広げるボルトと、
を備える駆動機構と、
を備える伸縮リングアセンブリ。
【図1A】
【図1B】
【図1C】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10A】
【図10B】
【図10C】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図1B】
【図1C】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10A】
【図10B】
【図10C】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【公開番号】特開2006−52843(P2006−52843A)
【公開日】平成18年2月23日(2006.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−195886(P2005−195886)
【出願日】平成17年7月5日(2005.7.5)
【出願人】(505254636)プレス−シール ガスケット コーポレイション (2)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年2月23日(2006.2.23)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年7月5日(2005.7.5)
【出願人】(505254636)プレス−シール ガスケット コーポレイション (2)
【Fターム(参考)】
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