説明

位置選択システム及び方法

【課題】製造設備内の工程を実行するための位置を効率的に特定する。
【解決手段】工程を実行するための位置を選択するためのシステム及び方法が提供される。システムは、製造設備内におけるツールの位置を含む、ツールを規定するツール・データ、及び、自動車の少なくとも一部を組み立てるための工程を規定する工程データを受け取る90、92。システムは、ツール・データが選択された工程定義を満たすかどうかを自動的に判断する96。システムは、第一の軸に沿ってツールの位置の表示を出力し98、第二の軸に沿って工程の表示を出力し100、そして、もしツール・データが工程定義を満たすならば、ツールが工程を満たすことを示す表示を、第一の軸と第二の軸に関して出力し104、それにより、ユーザーに工程を実行するための位置を選択可能にさせる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、製造設備内の工程を実行する為の位置を選択するシステム及び方法に関連する。
【背景技術】
【0002】
製造設備内の自動車の組立計画が、製造設備内の工程を実行するための位置を特定することを必要とする場合がある。ツールの利用可能性が、工程を実行する為に選択される位置に影響を与え得る。現在の位置選択の方法が、製造設備の個人の知識に基づいて位置を選択することを含む。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
そのような方法は、製造設備内の、自動車を組み立てる為に必要とされるツールの数、及び、ツールとそれらの位置に関する個人の知識の限界のため、多大な時間を必要とし、且つ、効率的でない。
【課題を解決するための手段】
【0004】
少なくとも一つの実施形態において、本発明はコンピュータで実行される工程実施位置選択システムの形式をとる。そのシステムは、製造設備内のツールの位置を含む、ツールを規定するツール・データ、及び、自動車の少なくとも一部を組み立てるための工程を規定する工程データを受ける。システムは、そのツール・データをメモリ内に記憶する。システムは、ツール・データが選択された工程定義を満たすかどうか自動的に判断する。システムが、第一の軸に沿ってツール位置の表示を出力し、第二の軸に沿って工程の表示を出力し、そして、もしツール・データが工程定義を満たすならば、ツールが工程の要件を満たすことを示す表示を、第一軸及び第二軸に関して出力し、それによりユーザーが、処理を実行するための位置を選択出来るようにする。
【0005】
少なくとも一つの実施形態において、本発明は位置選択方法の形式をとる。その方法は、製造設備内のツールの位置を含む、ツールを規定するツール・データを受ける工程、及び、自動車の少なくとも一部を組み立てるための工程を規定する工程データを受ける工程を含む。その方法もまた、メモリー内にツール・データを記憶する工程を含む。その方法は、ツールが選択された工程定義を満たすかどうかを自動的に判断する工程を更に含む。その方法はまた、第一の軸に沿ってツール位置の表示を出力する工程、第二の軸に沿って工程の表示を出力する工程、そして、もしツール・データが工程定義を満たすならば、ツールが工程の要件を満たすことを示す表示を、第一軸及び第二軸に関して出力し、それによりユーザーが、処理を実行するための位置を選択出来るようにする工程を更に含む。
【0006】
本発明に従う例示としての実施形態が示され、そして、記述されているが、そのような開示は、本発明の特許請求の範囲を限定するように解釈されるべきではない。当然のことながら、種々の修正設計及び代替設計が、本発明の範囲を逸脱することなくもたらされ得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
図1は、コンピュータで実施される、製造設備11用の部品選択システム10を示す。システム10は、何種類かのデータ13を受け取るように構成されたコンピュータ12を含む。データ13は、キーボード経由或いは記憶媒体からの読み込みを含む、所望の方法で入力され得る。データ13は、構成データ(configuration data)14、カテゴリー・データ(category data)16、及び、部品データ(component data)18を含み得る。データはまた、ツール・データ20、工程データ22、及び、要求データ24を含む。構成データ14、カテゴリー・データ16、及び、部品データ18は、同時に入力される必要はない。同様に、ツール・データ20、工程データ22、及び、要求データ24も、同時に入力される必要はない。
【0008】
構成データ14は、製造設備11内で組み立てられる自動車組み立て構成を規定する。自動車組み立て構成は、自動車全体を含み得る。自動車組み立て構成はまた、例えばエンジンやシートのような、自動車の一部のみを含む場合もある。構成データ14は、後で詳細に説明するように、部品データ18に関連する。構成データ14は、後で詳細に説明するように、システム10によって、自動車部品28(すなわち、28a乃至28n)が、選択された自動車構成定義15を満たすかどうかを判断するために、使用され得る。構成データ14は、例えば低グレード(low line)、高グレード(high line)ような装飾(トリム)レベル、例えば、手動変速機&スポイラーのような好ましいオプション・パッケージ、或いは、セダンやクーペのようなモデル、を規定する場合がある。構成データ14は、如何なる所望の自動車構成をも規定可能である。
【0009】
構成データ14は、トリム・レベル指標26を含み得る。トリム・レベル指標26は、例えば15インチ X 6インチのホイールといった自動車部品28aが、自動車の低グレードのトリム・パッケージで使用されるかどうかを判断するためにシステム10によって使用され得る。例えば、後で詳細に説明するように、もしシステム10のユーザーが自動車構成定義15として低グレードを選択するならば、システム10は自動的に15インチ X 6インチのホイールを選択する。
【0010】
構成データ14は、モデル指標30を含み得る。モデル指標30は、例えば15インチ X 6インチのホイールといった自動車部品28aが、自動車のセダン・モデルで使用されるかどうかを判断するためにシステム10によって使用され得る。例えば、後で詳細に説明するように、もしシステム10のユーザーが自動車構成定義15としてセダンを選択するならば、システム10は自動的に15インチ X 6インチのホイールを選択する。
【0011】
カテゴリー・データ16は、部品のカテゴリーを規定する。カテゴリー・データ16は後に詳述するように部品データ18と関連する。カテゴリー・データ16は、後で詳細に説明するように、システム10によって、自動車部品28が選択された部品カテゴリー定義17を満たすかどうかを判断するために、使用され得る。部品カテゴリーの記述29の例には、ホイール、タイヤ、ドア、及び、フェンダーを含む。
【0012】
カテゴリー・データ16は、位置指標32を含み得る。位置指標32は、例えば15インチ X 6インチのホイールといった自動車部品28aが、自動車の前側で使用されるかどうかを判断するためにシステム10によって使用され得る。例えば、後で詳細に説明するように、もしシステム10のユーザーが部品カテゴリー定義17としてホイールと「後方」を選ぶならば、システム10は自動的に15インチ X 6インチのホイールを選択する。
【0013】
部品データ18は、自動車部品を規定する。部品データ18は、例えば部品番号34や部品説明36のような、工学的な部品表の中に見られる情報を含む場合がある。部品データ18はまた、自動車部品28のコンピュータ・モデルを生成するために使用される、部品形状38或いは数学的データを含む場合もある。
【0014】
ツール・データ20は、ツール21(すなわち、21a乃至21n)を規定する。ツール・データ20は、属性42(すなわち、42a乃至42n)を含み得る。属性42は、後により詳しく説明するように、ツール21が選択された工程定義43或いは選択された要求定義45を満たすかどうかを判断するために、システム10によって使用され得る。
【0015】
工程データ22は、製造設備11の中で自動車の少なくとも一部を組み立てるための工程を規定する。工程データ22は、製造設備11の中で実施される工程の要求を規定する、要求データ24(すなわち、一つ以上の要求24a乃至24n)を含み得る。
【0016】
システム10は、データ・ベース中のメモリー40内に、構成データ14、及び、部品データ18を記憶する。システム10は、データ・ベース中のメモリー40内に、ツール・データ20、工程データ22、及び、要求データ24を記憶する。しかしながら、データ13は如何なる方法でも記憶され得る。
【0017】
図2は、メモリー40内の、構成データ14、カテゴリー・データ16、及び部品データ18の関連性を示す。特定の列に表れるデータ13が一緒に関連付けられる。
【0018】
図3は、ツール・データ20の組の一例を示す。属性42aは、製造設備11内に配置されるツール21(すなわち、21a乃至21n)を示す。属性42bは、製造設備11内のツール21の位置を示す。属性42cは、この例においては、ツール21がナットに加えることが可能な最大のトルクをフート・ポンド(1.356ニュートン・メートルに相当)で示す。属性42dは、ツール21を説明し、そして、その製造者を特定する。属性42eは、ツール21の所望の特性、或いは、能力を示し得る。
【0019】
図4は、工程データ22の組の一例を示す。工程データ22は、例えば、ホイールの自動車への組み付けのような、具体的な工程46の記述44を含む。第一の要求24aが、必要とされるトルクの量を特定する。第二の要求24bが、ツール21の望ましいランナー長(runner length)を特定する。第三の要求24cが、ツール21の望ましい製造者を特定する。上述したように、要求24の数は幾らでも良い。
【0020】
図5は、或るカテゴリー・データ16が、工程データ22と関連するのを示す。システム10は、そのようにして、工程の間にどの部品カテゴリーが使用されているかに関し、知らされる。例えば、「自動車にホイールを組付ける」工程は、「ホイール」、「ナット」、及び、「ハブ」の部品カテゴリーを使用する。
【0021】
図2及び図5は、異なる形式のデータ13間の関連性を示す。しかしながら、図2及び図5で使用されている表の様式は、説明を目的としており、必ずしも図2及び図5のデータ13とが関連したり、そのような様式の表に記憶されたりしない。図2及び図5のデータ13は、所望の技術を使って互いに関連付けられる場合がある。例えば、データ13は手動で共に関連付けされ、或いは、データ13はアルゴリズムを用いて共に関連付けられ、または、データ13は、それがシステム10によって受け取られる前に互いに関連付けられる場合がある。
【0022】
図6(a)は、ユーザーに自動車構成定義15及び工程定義43を選択させるのを許容する、システム10の一連の画面表示内容(例えば、コンピュータ12に接続されたディスプレイ上に表示される)を示す。例えば、低グレードのセダンという自動車構成定義15、及び、例えば、ホイールを自動車に組付けるという工程定義43が選択されると、コンピュータ12は自動的に部品データ18が選択された自動車構成定義15を満たすかどうか自動的に判断し、且つ、部品データ18が選択されたカテゴリー定義17を満たすかどうか自動的に判断する。
【0023】
図6(a)の例において、部品カテゴリー定義17は、後で詳細に説明するように、図5に示す工程データ22とカテゴリー・データ16との間の関係から、工程定義43を選択することよって黙示的に選択される。
【0024】
図6(b)は、ユーザーに部品カテゴリー定義を明示的に選択するのを許容する代替実施形態のシステム10の一連の表示画面内容を示す。
【0025】
図6(b)の実施形態において、後により詳細に説明するように、コンピュータ12は、例えば位置指標32に基づいて、部品データ18が選択された部品カテゴリー定義17を満足するかどうかを自動的に判断し得る。
【0026】
図7は、選択された工程定義43に基づいて部品カテゴリー定義17を選択するために使用されるアルゴリズムの例を示す。ステップ54において、コンピュータ12は、選択された工程定義43を工程データ22と比較する。ステップ56において、コンピュータ12は、「選択された工程定義43が特定の工程46に適合する」というステートメントの論理的正当性を判断する。もし正しいならば、コンピュータ12は、ステップ58において、特定の工程46に関連するカテゴリー・データ16をリターン(return)する。もし正しくないならば(誤りならば)、コンピュータ12は、ステップ60において、ユーザーにカテゴリー・データ16を追加することを促す。
【0027】
図8は、部品データ18が選択された自動車構成定義15、及び、選択された部品カテゴリー定義17を満たすか否かを自動的に判断するために使用されるアルゴリズム例を示す。ステップ62において、コンピュータ12は、例えばセダンで且つ低グレードのような、選択された自動車構成定義15と、部品データ18の部品28xに関連するモデル指標30及びトリム・レベル指標26を比較する。ステップ64において、コンピュータ12は、「選択された自動車構成定義15がモデル指標30及びトリム・レベル指標26に適合する」というステートメントの論理的正当性を判断する。もし正しいならば、コンピュータ12は、ステップ66において、モデル指標30及びトリム・レベル指標26に関連する部品データ18をリターンする。ステップ67において、コンピュータ12は、例えば部品28x+1のような、さらなる部品があるかどうかを判断する。もし正しければ、コンピュータ12はステップ62に戻る。もし正しくなければ、ステップ69において、アルゴリズムは完了する。ステップ64に戻り、もし正しくなければ、コンピュータ12は、例えば部品28x+1のような、さらなる部品があるかどうかを判断する。もし正しければ、コンピュータ12はステップ62に戻る。もし正しくなければ、ステップ69において、アルゴリズムは完了する。コンピュータ12は、このアルゴリズムを各部品28、すなわち28a乃至28nについて、実行する。
【0028】
コンピュータ12は、部品データ18が、図7及び図8と同様のアルゴリズムを使用する自動車位置指標32に基づいて部品カテゴリー定義17を満たすかどうかを自動的に判断する。
【0029】
図9は、コンピュータ12による図7及び図8のアルゴリズムの実行の結果として選択された、例えば28a、28b、及び、28eのような自動車部品28を表わす出力68を示す。出力68が、アルファベットや数字による文字を含む。しかしながら、出力68は所望の形式を採りうる。出力68は、電子フォーマット或いは、ハード・コピー・フォーマットであり得る。図9の実施形態において、出力68は、例えば、コンピュータ12に接続されたディスプレイ上の、表示スクリーン上に現れる。
【0030】
図10は、ツール・データ20が選択された工程定義43を満たすかどうかを自動的に判断する為に使用されるアルゴリズム例を示す。ステップ70において、コンピュータ12は、選択された工程定義43と工程データ22とを比較する。ステップ72において、コンピュータ12は、「選択された工程定義43が特定の工程46に適合する」というステートメントの論理的正当性を判断する。もし正しければ、ステップ74において、コンピュータ12は特定の工程46に関連する要求24とツール・データ20の属性42とを比較する。そのようなものとして、要求定義45は黙示的に選択される。
【0031】
要求定義45は、図6(b)を参照して説明したのと同様の方法で、明示的に選択され得る。もし正しくなければ、ステップ76において、コンピュータ12はユーザーに要求24を追加することを促す。ステップ80において、コンピュータ12は、「要求定義45がツール・データ20の属性42に適合する」というステートメントの論理的正当性を判断する。もし正しければ、ステップ82において、コンピュータ12は、属性42に関連する、例えば21a乃至21nから21xのようなツール21をリターンする。もし正しくなければ、ステップ84において、コンピュータ12はユーザーにツールを追加することを促す。
【0032】
図11及び図12は、コンピュータ12による図10のアルゴリズムの実行の結果としての、例えば21b、21c、及び、21dのようなツール21を表わす出力86を示す(例えば、コンピュータ12に接続されたディスプレイ上に表示される)。出力86が、アルファベットや数字による文字を含む。しかしながら、出力86は所望の形式を採りうる。出力86は、電子フォーマット或いは、ハード・コピー・フォーマットであり得る。図11の実施形態において、出力86は表示スクリーン上に現れる。
【0033】
出力86は、ツール位置42bを示す場合がある。出力86はまた、ユーザーが、選択欄87によって、例えば21b及び21cのような一つ以上のツール21を選択するのを許容する。図12が、選択欄87の二つが選択されているのを示す。しかしながら、ツール21は、所望の様式で選択され得る。選択されたツール21は、所望の技術を用いるメモリー40内に記憶され得る。図9の出力68はまた、図11の出力86と同時に表示される場合がある。
【0034】
図13(a)は、出力86の代替実施形態を示す。図13(a)は、y軸83上に、例えば自動車へのホイール組付けなどの製造設備内で実行される工程を一覧表にする格子88を含み、そして、x軸85に沿って、例えばセル1、セル2などの、製造設備11内の全ての作業セルの位置を含む、スプレッド・シート(spreadsheet)を示す。図13(a)の実施形態において、x軸85は、y軸83に対して概して垂直である。セル23、セル35、及び、セル45の夫々の位置における塗りつぶしの無い円89が、選択された工程定義43を満足するツール21の、製造設備内の位置を示す。
【0035】
図13(b)は、ユーザーが、そこにおいて工程が現在、実行されている場所(例えば、セル23)を示すべく塗りつぶしの無い円89を選択可能であることを示す。例えば、ユーザーは、マウス・クリックによって、円89の一つを選択可能である。ユーザーはまた、例えば、セル1内の「X」のように、製造設備11内の、工程を実行するための所望の位置85を指示することも可能である。例えば、ユーザーは、関心のあるセル領域に「X」を直接タイプし得る。
【0036】
図14は、位置選択方法を示す。ステップ90において、属性、及び、製造設備内の位置を含む、ツールを規定しているツール・データが受け取られる。ステップ92において、自動車の少なくとも一部を組み立てるための工程を規定している要求を含む、工程データが受け取られる。ステップ94において、ツール・データがメモリー内に記憶される。ステップ96において、属性及び要求に基づいて、ツールが選択された工程定義を満足するかどうかに関する判断が自動的に行われる。ステップ98において、ツールの位置の表示が、第一の軸に沿って出力される。ステップ100において、工程の表示が、第二の軸に沿って出力される。ステップ102において、格子の表示が、第一の軸と第二の軸とに関して出力される。ステップ104において、もしツール・データが工程定義を満たすならば、ツールが工程を満たすことを示す、第一軸と第二軸とに関する表示が出力される。ステップ106において、製造設備内の工程の現在位置を規定する位置データが受け取られる。ステップ108において、製造設備内の工程の現在位置を示す、第一軸と第二軸とに関する表示が出力される。ステップ110において、工程の製造設備内の所望の位置を示す所望位置データが受け取られる。ステップ112において、工程の製造設備内の所望の位置を示す所望位置データを示す、第一軸と第二軸とに関する表示が出力される。
【0037】
本発明の実施形態が図示され、そして、記述されているが、これらの実施形態は本発明を適用可能な全てを図示し、記述することを意図していない。それどころかこの明細書内で使用される用語は、限定よりむしろ説明のための用語であって、本発明の技術思想及び範囲を逸脱することなく、種々の変更が実施可能であることを理解すべきである。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の実施形態に従った、システムの全体図である。
【図2】本発明の実施形態に従った、システムのデータベース内のメモリに記憶されているデータの一例である。
【図3】本発明の実施形態に従った、ツール・データの例である。
【図4】本発明の実施形態に従った、工程データの例である。
【図5】本発明の実施形態に従った、カテゴリー・データと工程データとの関連性を示す図である。
【図6】本発明の実施形態に従った、表示画面例である。
【図7】本発明の実施形態に従った、アルゴリズムの一例である。
【図8】本発明の実施形態に従った、アルゴリズムの一例である。
【図9】本発明の実施形態に従った、表示画面例である。
【図10】本発明の実施形態に従った、アルゴリズムの一例である。
【図11】本発明の実施形態に従った、表示画面例である。
【図12】本発明の実施形態に従った、表示画面例である。
【図13】本発明の実施形態に従った、表示画面例である。
【図14】本発明の実施形態に従った、位置選択方法の一例である。
【符号の説明】
【0039】
10. 部品選択システム
11. 製造設備
12. コンピュータ
13. データ
14. 構成データ
16. カテゴリー・データ
18. 部品データ
20. ツール・データ
21. ツール
22. 工程データ
24. 要求データ
28. 部品
40. メモリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータで実施される、工程を実行するための位置を選択するシステムにおいて、
上記コンピュータが、
製造設備内でのツールの位置を含む、ツールを規定するツール・データを受け取り、
自動車の少なくとも一部を組み立てるための工程を規定する工程データを受け取り、
上記ツール・データをメモリ内に記憶し、
上記ツール・データが、選択された工程定義を満たすかどうかを判断し、
第一の軸に沿ってツールの位置の表示を出力し、
第二の軸に沿って上記工程の表示を出力し、
もし上記ツール・データが上記工程を満たすならば、上記ツールが上記工程を満たすことを示す表示を、上記第一の軸及び上記第二の軸に関して出力し、それにより、ユーザーが、上記工程を実行するための位置を選択することを可能にするよう、構成されている、システム。
【請求項2】
上記ツール・データが属性を含み、そして、上記コンピュータが、上記属性に基づいて、上記ツール・データが上記選択された工程を満たすかどうかを自動的に判断する、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
上記工程データが要求を含み、そして、上記コンピュータが、上記要求に基づいて、上記ツール・データが上記選択された工程を満たすかどうかを自動的に判断する、請求項1または2に記載のシステム。
【請求項4】
上記第一の軸が、上記第二の軸に対して概して垂直である、請求項1乃至3のいずれか一つに記載のシステム。
【請求項5】
上記コンピュータが、上記第一の軸及び上記第二の軸に関して格子の表示を出力するように、更に構成されている、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
上記コンピュータが、上記工程の、上記製造設備内での現在位置を規定する位置データを受け取るように更に構成されている、請求項1乃至5のいずれか一つに記載のシステム。
【請求項7】
上記コンピュータが、上記工程の、上記製造設備内での現在位置を示す表示を、上記第一の軸及び上記第二の軸に関して出力するように更に構成されている、請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
上記コンピュータが、上記工程の、上記製造設備内での所望の位置を示す所望位置データを受け取るように更に構成されている、請求項1乃至7のいずれか一つに記載のシステム。
【請求項9】
上記コンピュータが、上記工程の、上記製造設備内での所望の位置を示す表示を、上記第一の軸及び上記第二の軸に関して出力するように更に構成されている、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
上記ツールが上記選択された工程定義を満たすことを示す表示が、電子フォーマット或いはハード・コピー・フォーマットである、請求項1乃至9のいずれか一つに記載のシステム。
【請求項11】
工程を実行するための位置の選択方法において、
コンピュータが、ツールの製造設備内での位置を含む、ツールを規定するツール・データを受け取るステップ、
上記コンピュータが、自動車の少なくとも一部を組み立てるための工程を規定する工程データを受け取るステップ、
上記コンピュータが、上記ツール・データをメモリ内に記憶するステップ、
上記コンピュータが、上記ツール・データが選択された工程定義を満たすかどうかを判断するステップ、
上記コンピュータが、第一の軸に沿ってツールの位置の表示を出力するステップ、
上記コンピュータが、第二の軸に沿って上記工程の表示を出力するステップ、及び、
もし上記ツール・データが上記工程を満たすならば、上記コンピュータが、上記ツールが上記工程を満たすことを示す表示を、上記第一の軸及び上記第二の軸に関して出力し、それにより、ユーザーが、上記工程を実行するための位置を選択することを可能にするステップ、を有する方法。
【請求項12】
上記ツール・データが属性を含み、そして、上記コンピュータが、上記属性に基づいて、上記ツール・データが上記選択された工程を満たすかどうかを自動的に判断する、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
上記工程データが要求を含み、そして、上記コンピュータが、上記要求に基づいて、上記ツール・データが上記選択された工程を満たすかどうかを自動的に判断する、請求項11または12に記載の方法。
【請求項14】
上記第一の軸が、上記第二の軸に対して概して垂直である、請求項11乃至13のいずれか一つに記載の方法。
【請求項15】
上記コンピュータが、上記第一の軸及び上記第二の軸に関して格子の表示を出力するステップを更に有する、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
上記コンピュータが、上記工程の、上記製造設備内での現在位置を規定する位置データを受け取るステップを更に有する、請求項11乃至15のいずれか一つに記載の方法。
【請求項17】
上記コンピュータが、上記工程の、上記製造設備内での現在位置を示す表示を、上記第一の軸及び上記第二の軸に関して出力するステップを更に有する、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
上記コンピュータが、上記工程の、上記製造設備内での所望の位置を示す所望位置データを受け取るステップを更に有する、請求項11乃至17のいずれか一つに記載の方法。
【請求項19】
上記コンピュータが、上記工程の、上記製造設備内での所望の位置を示す表示を、上記第一の軸及び上記第二の軸に関して出力するステップを更に有する、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
上記ツールが上記選択された工程定義を満たすことを示す表示が、電子フォーマット或いはハード・コピー・フォーマットである、請求項11乃至19のいずれか一つに記載の方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate