低ワット数の一体型自動車用放電ランプ
【課題】共通のハウジング内に格納された高圧スタータ/イグナイタ及びバラストユニットを有する一体型の高輝度放電ランプ及びドライバアセンブリを含む放電ランプアセンブリを提供する。
【解決手段】自動車用ヘッドランプ光学アセンブリが一体型の高輝度放電ランプ及びドライバアセンブリに機械的及び電気的に連結される。連結アセンブリは、(i)ヘッドランプアセンブリと、(ii)一体型ランプ及びドライバアセンブリの一方の上に受け入れられ、且つ(i)ヘッドランプ光学アセンブリと(ii)一体型ランプ及びドライバアセンブリの他方の溝/凹部に受け入れられるスナップ嵌めクランプを含む。
【解決手段】自動車用ヘッドランプ光学アセンブリが一体型の高輝度放電ランプ及びドライバアセンブリに機械的及び電気的に連結される。連結アセンブリは、(i)ヘッドランプアセンブリと、(ii)一体型ランプ及びドライバアセンブリの一方の上に受け入れられ、且つ(i)ヘッドランプ光学アセンブリと(ii)一体型ランプ及びドライバアセンブリの他方の溝/凹部に受け入れられるスナップ嵌めクランプを含む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車用ヘッドランプに関し、より具体的には、一体型自動車用放電ランプアセンブリを自動車用ヘッドランプモジュールに機械的及び/又は電気的に連結するアセンブリに関する。本発明の用途は、ランプと関連する光学モジュールとが正確に位置合わせされ、互いに固く結合されなければならない関連する環境にあってよい。
【背景技術】
【0002】
放電ランプは自動車用ヘッドランプ用にますます頻繁に使用されるようになっている。例えば、D2及びD4といわれる2つの様式の自動車用ヘッドランプは、バラストともいわれるドライバ電子機器とイグナイタとを別個に実装する。更に別の自動車用ヘッドランプの放電ランプでは、イグナイタはランプに実装される。すなわち内蔵イグナイタとバラストとは別個の部品である。これらはD1及びD3タイプと呼ばれることが多い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許出願公開第2006/152940A1号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
自動車用ヘッドランプの新規のバージョンが開発されている。この配置では、ドライバ電子機器とイグナイタの両方ともランプ自体と一体の部品である。これはD5と呼ばれている。ドライバ電子機器とイグナイタとをランプ自体の一体部品として統合することでランプ質量が増加する。この完全一体型ランプアセンブリの修正されたランプ形状は更に、以下の問題に対処するためにランプ設計者に新たな課題を投げかけている。完全一体型ランプアセンブリ(すなわちランプ、イグナイタ、ドライバ電子機器/バラスト)をヘッドランプの光学モジュールと機械的に位置合わせする必要がある。自動車の運転環境で遭遇する高い振動負荷に耐えるため、完全一体型ランプアセンブリをヘッドランプの光学アセンブリに強固に固定し、又は結合する必要がある。完全一体型ランプアセンブリをヘッドランプアセンブリに固定する必要性の更に別の特徴は、新規の機械的固定配置への適切な電気的接触によって、完全一体型ランプアセンブリに電力を供給する必要があることである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
完全一体型放電ランプモジュールを自動車用ヘッドランプモジュールに連結する信頼できる電気的及び機械的な連結の解決方法を提供する。
【0006】
自動車用放電ランプアセンブリの第1の例示的実施形態は、高輝度放電ランプバーナがそこから延びる共通のハウジング内に格納された高圧スタータ/イグナイタ及びバラストユニットを有する一体型の高輝度放電ランプ及びドライバアセンブリを含む。別個の自動車用ヘッドランプ光学アセンブリが、一体型の高輝度放電ランプ及びドライバアセンブリに機械的及び電気的に連結される。連結アセンブリは、(i)ヘッドランプアセンブリと、(ii)一体型ランプ及びドライバアセンブリの一方の上に受け入れられ、且つ(i)ヘッドランプ光学アセンブリと(ii)一体型ランプ及びドライバアセンブリの他方の溝/凹部に受け入れられるスナップ嵌めクランプを含む。
【0007】
複数のスナップ嵌めクランプは、好ましくは、(i)ヘッドランプ光学アセンブリ、及び(ii)一体型ランプ及びドライバアセンブリの一方の周りの周囲位置で離隔される。
【0008】
第1、第2及び第3の突起部が(i)一体型ランプ及びドライバアセンブリ、及び(ii)ヘッドランプ光学アセンブリの一方から延びて、(i)一体型ランプ及びドライバアセンブリ、及び(ii)ヘッドランプ光学アセンブリの他方の基準面と当接係合するように構成される。
【0009】
ヘッドランプ光学アセンブリを一体型ランプ及びドライバアセンブリの方向に向けるために、例示的なスロット及びキー配置などの回転位置合わせ機構が備えられる。
【0010】
ロック部材が、ヘッドランプ光学アセンブリと一体型ランプ及びドライバアセンブリの一方から他方の構成部品と係合するように延びている。
【0011】
電気コネクタの位置に応じて、機械的連結アセンブリは、一体型の電子機器、イグナイタ、及び放電ランプアセンブリに電力を供給するためにアセンブリに組み込まれた電気接点を含む。
【0012】
自動車用放電ランプアセンブリの別の例示的実施形態は、高輝度放電ランプバーナがそこから延びる共通のハウジング内に格納された高圧スタータ/イグナイタ及びバラストユニットを有する一体型の高輝度放電ランプ及びドライバアセンブリを含む。別個のヘッドランプ光学アセンブリが完全一体型放電ランプ及びドライバアセンブリに連結される。連結アセンブリは、(i)一体型ランプ及びドライバアセンブリと、(ii)他方の構成部品に形成された溝又は凹部内に動作可能に受け入れられるヘッドランプ光学アセンブリに一方から外側に延びる少なくとも1つのバヨネットピンを含む。
【0013】
凹部から不慮に外れることを防止するために、付勢部材がバヨネットピンに保持力を加える。
【0014】
同様に、第2の例示的実施形態は、他方の構成部品上の基準面に当接係合する一方の構成部品上に第1、第2、第3の突起部を含む。
【0015】
凹部は好ましくは略L形であり、それによって構成部品は第1の軸方向の相対移動で、次いで第2の略周方向の移動で組み立てられる。
【0016】
この場合も、電気コネクタの位置に応じて、機械的連結アセンブリは、一体型の電子機器、イグナイタ、及び放電ランプアセンブリに電力を供給するためにアセンブリに組み込まれた電気接点を含む。
【0017】
自動車用放電ランプアセンブリを組み立てるための関連方法は、完全一体型スタータ、バラスト、及びランプバーナの共通のハウジングを備えるステップと、別個のヘッドランプ光学アセンブリを備えるステップと、2つの構成部品を連結するステップとを含む。
【0018】
主な利点は、別個の構成部品間の精密な位置合わせによって実現される。
【0019】
別の利点は、高い振動負荷に耐えるように構成部品を互いに固定する能力に関するものである。
【0020】
更に別の特徴は、電気接点をランプホルダ固定ユニットに組み込むことである。
【0021】
本発明の更に別の利点と特徴は、以下の詳細な説明を読み、理解することによってより明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】自動車用放電ランプアセンブリの第1の実施形態の分解関係立面図である。
【図2】図1と同様の組立て関係立面図である。
【図3】選択された内部構成部品を点線で示す立面図である。
【図4】図3の4−4線に概ね沿った縦断面図である。
【図5】図1の分解された自動車用放電ランプアセンブリの斜視図である。
【図6】図5の円で囲んだ部分の拡大斜視図である。
【図7】図1の分解された自動車用放電ランプアセンブリの斜視図である。
【図8】図7の円で囲んだ部分の拡大斜視図である。
【図9】分解された自動車用放電ランプアセンブリの第2の実施形態を示す図である。
【図10】図9の組立てられた自動車用放電ランプアセンブリの立面図である。
【図11】選択された内部構成部品を点線で示す図10と同様の立面図である。
【図12】図11の12−12線に概ね沿った縦断面図である。
【図13】図9の分解された自動車用放電ランプアセンブリの斜視図である。
【図14】図13の円で囲んだ部分の拡大斜視図である。
【図15】図9の分解された自動車用放電ランプアセンブリの斜視図である。
【図16】図15の円で囲んだ部分の拡大斜視図である。
【図17】選択された内部構成部品を点線で示す組立てられた自動車用放電ランプアセンブリの第3の実施形態の立面図である。
【図18】図17の線18−18に概ね沿った縦断面図である。
【図19】図17の分解された自動車用放電ランプアセンブリの斜視図である。
【図20】分解された自動車用放電ランプアセンブリの別の斜視図である。
【図21】図20の円で囲んだ部分の拡大斜視図である。
【図22】選択された内部構成部品を点線で示す自動車用放電ランプアセンブリの第4の実施形態の立面図である。
【図23】図22の23−23線に概ね沿った縦断面図である。
【図24】図22の分解された自動車用放電ランプアセンブリの斜視図である。
【図25】図24の円で囲んだ領域の拡大斜視図である。
【図26】分解された自動車用放電ランプアセンブリの第4の実施形態の別の斜視図である。
【図27】図26の円で囲んだ部分の拡大斜視図である。
【図28】図22の円で囲んだ部分の拡大立面図である。
【図29】図23の円で囲んだ部分の拡大詳細図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
図1〜8は、自動車用放電ランプアセンブリAの第1の実施形態を示す。図示した全ての実施形態のランプアセンブリは基本的に2つのアセンブリ又は構成部品を含む。第1の構成部品100は、完全一体型高輝度放電ランプ及びドライバアセンブリであり、第2の構成部品200は、ヘッドランプ光学アセンブリ又はモジュールである。第1の構成部品100は、電子ドライババラストユニットと、ハウジング102から外側に延びる高輝度放電ランプバーナ106とを組み合わせた高圧スタータ又はイグナイタユニット104(図3)を格納するハウジング102を含む。ハウジングは好ましくは、その表面部に伝熱フィン110などの冷却面を含む。この実施形態では、ハウジングの一部に電気コネクタ120が備えられ、特にこの場合はハウジングの表面110を貫いて延びている。しかし、放電ランプを動作させるために高圧スタータ/イグナイタ及びバラストユニットに所望の電力を供給する電気コネクタをハウジングの別の領域に配置してもよいことは理解されよう。
【0024】
アーク放電ランプ106は、基本的に従来型の構造であり、好ましくは、放電エンベロープの一端の一部がハウジング内に、好ましくはくびれ領域122内に受け入れられている。ランプの大部分は、以下に更に記載するように、ヘッドランプ光学アセンブリ200内に受け入れられるようにハウジング110から外側に延びている。放電ランプ及び高圧スタータ/イグナイタユニットとバラストとの間の適宜の接続部は当技術分野でもよく知られているので、本明細書で更に説明する必要はないと思われる。
【0025】
縮径部122は好ましくは、自動車用ヘッドランプ光学アセンブリ200と完全一体型ハウジングに適切な周方向の向きを与えるキー溝又は凹部124を含み、縮径部122とハウジング102の残りの部分との間に画成されたショルダ126はハウジングがヘッドランプ光学アセンブリ200内に更に挿入されることを制限するストッパとして機能することができる。好ましくは、放電ランプが光学系の縦軸と位置合わせされる。従って、図示した実施形態では、ハウジング102は略円筒形の形状を有するが、それは必ずしも必要ではない。ハウジング102から外側に延びる放電ランプの延長により得られる重要な態様は、光学構成部品を受け入れるようにランプを配向することである。放電ランプを支持し、正確に位置合わせするため、ランプエンベロープの周囲の周方向に離隔した位置にクランプアーム130が設けられ、ハウジングの略平坦な表面132から外側に延びている。平坦面132は好ましくは、表面から離隔した位置で同じ方向に外側に延びる第1、第2及び第3の突起部134を含む。突起部134は、略平坦な表面132の周囲で所定の高さだけ延びている。突起部の数は好ましくは、一体型ハウジングの基準面を画成するために少なくとも3つである。ランプはクランプ130によって強固に固定され、且つ平坦面132に対して精密に位置決めされるので、突起部はランプのアーク放電を所定位置に置くように自動車用ヘッドランプ光学アセンブリ200と連係する。おそらくは図5に最も明解に示されるように、縮径部122の凹部124は、一体型ハウジング102の周方向の配向用に少なくとも1つの位置合わせ機構を設けている。個々の凹部140は、以下に記載の関連するスナップ嵌めを受け入れるために周辺位置に設けられる。個々の凹部140ではなく、スナップ嵌めクランプを受け入れるために連続的、又は準連続的な溝を使用することもできよう。
【0026】
自動車用ヘッドランプアセンブリAの第2の構成部品又はヘッドランプ光学アセンブリ200は、ハウジング202を含む。ハウジングは、好ましくはハウジングの開放端214から取付アーム212によって離隔関係で支持されているレンズ210を介して、ランプからの光線を所望の方向に向ける内部反射面204(図3)を有する。反射面204及びレンズ210を使用することで、ランプからの制御された光出力が得られ、道路を照明するために所定のビームパターンで光を向ける。
【0027】
完全一体型ハウジング100に関連する質量が増大するため、ヘッドランプ光学アセンブリ200を一体型ハウジング100に対して位置合わせするだけではなく、強固に取付けることが重要である。反射面204の狭い端部、すなわち開放端214の反対端の近傍には結合面220がある。結合面の環状の形状は、一体型ハウジングの表面122の上でぴったりと受けるような寸法になっている。スナップ嵌めクランプ222は、凹部140と位置合わせされた周方向に離隔した位置で結合面内に備えられている。ランプアセンブリの第1及び第2の構成部品100、200が図1に示す離隔した分解位置から図2に示した完全な組立て位置へと軸方向に互いの方向に相対移動すると、スナップ嵌めクランプ222は表面122に沿って先細のショルダ142に乗り上げ、個々の凹部140にスナップ嵌めされ、又はこれと機械的に係合する。従って、簡単な軸方向への前進によって、(1つ又は複数の内部リブ224を関連する凹部124と位置合わせすることによって、2つの構成部品が回転して配向されると)2つの構成部品の完全な組立と固定とが達成される。それが放電ランプの軸を反射面204の光軸に正確に位置合わせし、更にランプの放電領域の所望の軸方向位置で反射面内に位置決めする。このようにして、ランプから出力される光は関連するレンズ210を介して反射面によって効果的に向けられる。
【0028】
各々の基準面突起部134は好ましくは、ヘッドランプ光学アセンブリの関連する表面に位置合わせされる。図示した好ましい配置では、各々の突起部134は、環状結合壁220内の環状面234から外側に径方向に延びる壁又はリブ232上に画成される関連する表面230に位置合わせされ、且つ当接係合するように構成される。勿論、光学アセンブリの基準面を共に画成する3つの個々のポイントのこの特定の構成は変更することができ、第1の構成部品100と第2の構成部品200との間の基準面当接面を画成するために設けられる単一面又は離間面部分の異なる形状も可能であろう。
【0029】
加えて、(この実施形態ではねじ山付リングである)ロック部材250が結合面220上に設けられ、結合面の周囲の周りに延びるねじ部252と連係する。ロックリング250は結合面に対して回転するように構成される。第1及び第2の構成部品100、200が軸方向に前進し、互いに結合されると、ロックリングはねじ領域を越えて進み、これが有利にはロックリングを個々のスナップ嵌めクランプの上方に位置決めすることによって、完全一体型ハウジング100をヘッドランプ光学アセンブリ200にロックする。これにより、構成部品の位置合わせされた相互の強固な連結が更に最大限になるので、連結された構成部品100、200は、自動車用ヘッドランプ環境で発生することがある振動に耐えることができる。
【0030】
当業者は更に、本開示の範囲と意図から逸脱せずに連結又は結合アセンブリを逆にできることが分かるであろう。例えば、第1の構成部品100がスナップ嵌めクランプを含み、一方、第2の構成部品200が関連する溝又は凹部と連係することができよう。
【0031】
図9〜16は自動車用放電ランプアセンブリの第2の実施形態に関し、これを図示している。参照し易くし、記述を簡潔にするため、第1の構成部品100に言及する図1〜8の「100」シリーズはこの第2の実施形態では「300」シリーズと呼ぶ(例えば第1の構成部品300)。図1〜8でこれまで「200」シリーズとして特定された第2の構成部品200又はヘッドランプ光学アセンブリは、本明細書では400シリーズの参照番号で特定する(例えば第2の構成部品400)。図1〜8の第1の実施形態と図9〜16の第2の実施形態との主な相違点の領域は電気的接続に関するものである。具体的には、第2の実施形態において、ヘッドランプ光学アセンブリを形成する第2の構成部品400に電気コネクタ460を備える。その結果、第1の構成部品300と第2の構成部品400との機械的接続に加えて、第1の構成部品と第2の構成部品との間に電気的接続も必要である。例えば、電気接続460は結合壁420を貫いて、好ましくはロックリング450とリフレクタハウジング220の底部との間に延びている。電気コネクタ460は、結合壁420内に内側に配置された1つ又は複数の電気接触ピン462(図15〜16)に電気的に接続される。接触ピンは好ましくは、略平坦な表面332(図13〜14)から延びる関連する突起部334と連結する基準面を形成する、少なくとも3つの基準面430を含む径方向支持部材432から周方向に離隔している。その結果、略L形のばね状電気接点350が設けられ、自動車用ヘッドランプ光学アセンブリ400内の個々の関連ピン462と当接し、電気的に接触するために略平坦な表面332から外側に延びている。
【0032】
この場合も、第1及び第2の構成部品300、400の軸方向への前進によって、スナップ嵌めクランプは関連する溝340とスナップ嵌め係合し、その後、ロックリング450は、スナップ嵌めクランプを所定位置に固定又は保持し、且つ完全一体型ハウジング302と自動車用ヘッドランプ光学アセンブリ400とを正確に位置合わせし、相互に強固に係合するために引き続いて結合面420上のねじ領域の上方を前進させる。
【0033】
自動車用放電ランプアセンブリCの第3の実施形態を、図17〜21に示す。これらの図では、第1及び第2の構成部品は、それぞれ「500」及び「600」シリーズと呼ばれる(例えば第1の構成部品500及び第2の構成部品600)。第3の実施形態は、図1〜16の第1及び第2の実施形態に関連する関連ロックリングを有するスナップ嵌めクランプを使用せずに、バヨネット式結合又は連結アセンブリを使用する。第1の構成部品には電気接続560が備えられ、すなわち完全一体型ドライバアセンブリ500は共通のハウジング502内に格納された高圧スタータ/イグナイタユニット及びバラストユニットを有し、このハウジングから高輝度放電ランプバーナ506が外側に延びている。この場合も、記述の繰り返しを最小限にし、第3の実施形態の新たな機構に焦点を当てるために、同様の参照番号は同様の要素を指す。この場合、ハウジングの表面522から外側に径方向に延びる部材又はピン562を設けることによって、第1の構成部品500は第2の構成部品又は自動車用ヘッドランプ光学アセンブリ600に連結される。好ましくは、複数のバヨネット部材又はピン562は、周囲方向に離隔された位置(図19)に配置され、環状結合面620に設けられた関連するL形凹部670内に受け入れられる寸法である。
【0034】
この実施形態のバヨネット式結合では、ロックリングはなく、その代わりに2つの構成部品500、600は互いの方向に軸方向に前進し、周方向の配向又は位置合わせはバヨネットピン562を凹部670、特にL形凹部の軸方向部分672内に挿入することによって達成される。2つの構成部品の軸方向に互いに向かう相対移動によって、凹部の第1の部分672内のバヨネットピンは、ピン562が凹部の軸方向部分672の端部と当接係合することによって軸方向に更に前進することが妨げられるまで前進する。次いで構成部品500、600は個々のピン562がL形凹部の第2の部分674に沿って追従するように、相互回転する。理解されるように、L形凹部は結合された構成部品500、600が不慮に離脱したり分解されたりすることを防止する。更に、好ましくは板ばね676などのばねがL形凹部の第1及び第2の部分672、674の接合部に設けられる。バヨネットピンがばねを越え、凹部の第2の部分674内まで前進するには追加の力を加える必要がある。同様に、バヨネットピンを分解のために凹部の第2の部分674から外れるように前進させるには、ばね676、又は別の代替付勢配置には所定の力が必要である。
【0035】
電気コネクタ560はハウジング502の側壁から延びているように図示されているが、電気コネクタは図1〜9の第1の実施形態と同様に配置されてもよく、又はアセンブリ上の更に別の位置に配置されてもよい。いずれにせよ、適宜の電気接続がハウジング502内に格納された高圧スタータ/イグナイタ及びバラストユニットとの間に確立される。同様に、放電ランプ506はクランプアーム530によって所定位置に保持され、ランプはその縦軸がリフレクタ面604の光軸と位置合わせされるように外側に延びている。この場合も、構成部品500、600間の精密な位置決めと安定した強固な係合によって、レンズ610を通して発光される光が最大になるように、ランプの放電プールがリフレクタ面に対して正確に配置されることを確実にする。
【0036】
図22〜29は、バヨネット式結合配置を同様に使用しているため、第3の実施形態に最も密接に関連する第4の実施形態を示す。この場合も、一貫性と簡潔さのために、第1及び第2の構成部品700、800の同様の要素は「700」及び「800」シリーズの同様の参照番号で特定される(例えば第1の結合部材700及び第2の結合部材800)。例えば、自動車用放電ランプアセンブリDは、共通のハウジング702内に格納された完全一体型放電ランプ及びドライバアセンブリ700を含み、このハウジングから高輝度放電ランプバーナ706が延びている。第2の構成部品又は自動車用ヘッドランプ光学アセンブリ800は、バヨネット式結合又は連結アセンブリで第1の構成部品に機械的及び電気的に連結される。この場合も、周方向に離隔したピン762は、ハウジング702から外側に略径方向に延び、L形凹部870内に受け入れられるように構成される。各々の凹部は略垂直関係で配置された第1の軸方向凹部部分872と第2の軸方向凹部部分874とを含む。ばね又は付勢部材876は、アセンブリが完成すると第1の構成部品と第2の構成部品とを互いに更に保持する。
【0037】
図22〜29の第4の実施形態の主な相違点は、光学アセンブリの結合壁820内の電気接続880(図24、26、27)の位置である。これには、略平坦な表面732から延びる略L形の電気接点750が結合壁820内の接触ピン862と係合するように構成される必要がある。更に、第1の構成部品700と第2の構成部品800との間にはアセンブリへの移動の回転成分、又は構成があるため、L形の電気接点750が径方向支持アームを「通過」して、電気接点750がピン862に当接できるようにしなければならない。従って、切り欠き又は溝882が径方向支持壁の選択された1つに設けられ、L形接点はこれを貫いて延び、又は通過する。更に、L形接点は、圧縮され、良好な電気的接触を確立するように十分に可撓性のものである。同様に、接点は、第2の構成部品800内の基準面機構830と係合するために第1の構成部品700から延びる突起部734間の基準面接触を妨害しない。
【0038】
これらの新バージョンの放電ランプは、完全一体型ランプであるためにランプ質量は増大するが、一体型ランプをヘッドランプ光学アセンブリに正確に位置合わせし、固定することができる。第1の構成部品と第2の構成部品とを強固に固定することで、自動車環境の高い振動負荷に耐えることができ、配置内に組み込まれた適切な電気接点によって完全一体型ランプに電力を供給することができる。従来型の高輝度放電自動車用ランプに必要であるような高圧コネクタがない単一の完全一体型ランプユニットが得られる。完全一体型ランプは、より容易に取り扱え、組立てられ、整備され、及び交換できる小型のユニットである。完全に一体化することでバーナ、駆動電子機器及びイグナイタをより良好に最適化でき、これらの構成部品間の着脱可能な界接面をなくすことによってランプの信頼性を向上する。ランプホルダ/インターフェースを介して電気的に接触し、EMIノイズを潜在的に低下させる。上記の完全一体型ランプの配置は、市販の既存のHID自動車用ランプシステムと比較して電力消費量が少なく、しかも同じ高レベルのランプ効率が保たれる。その結果、CO2排出量が少ないので環境に優しく、ヘッドランプのコストを50%も削減する可能性がある。基準面を結合する最小限の必要性は少なくとも3つのポイントによって規定され、ランプの配向又は光軸を規定するために関連するキー溝又は案内凹部の配置が設けられる。
【0039】
本発明を好適な実施形態を参照して記載してきた。これまでの詳細な説明を読んで理解すれば、修正や変更が可能であることは明らかである。本発明はこのような修正や変更の全てを含むことを意図するものである。
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車用ヘッドランプに関し、より具体的には、一体型自動車用放電ランプアセンブリを自動車用ヘッドランプモジュールに機械的及び/又は電気的に連結するアセンブリに関する。本発明の用途は、ランプと関連する光学モジュールとが正確に位置合わせされ、互いに固く結合されなければならない関連する環境にあってよい。
【背景技術】
【0002】
放電ランプは自動車用ヘッドランプ用にますます頻繁に使用されるようになっている。例えば、D2及びD4といわれる2つの様式の自動車用ヘッドランプは、バラストともいわれるドライバ電子機器とイグナイタとを別個に実装する。更に別の自動車用ヘッドランプの放電ランプでは、イグナイタはランプに実装される。すなわち内蔵イグナイタとバラストとは別個の部品である。これらはD1及びD3タイプと呼ばれることが多い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許出願公開第2006/152940A1号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
自動車用ヘッドランプの新規のバージョンが開発されている。この配置では、ドライバ電子機器とイグナイタの両方ともランプ自体と一体の部品である。これはD5と呼ばれている。ドライバ電子機器とイグナイタとをランプ自体の一体部品として統合することでランプ質量が増加する。この完全一体型ランプアセンブリの修正されたランプ形状は更に、以下の問題に対処するためにランプ設計者に新たな課題を投げかけている。完全一体型ランプアセンブリ(すなわちランプ、イグナイタ、ドライバ電子機器/バラスト)をヘッドランプの光学モジュールと機械的に位置合わせする必要がある。自動車の運転環境で遭遇する高い振動負荷に耐えるため、完全一体型ランプアセンブリをヘッドランプの光学アセンブリに強固に固定し、又は結合する必要がある。完全一体型ランプアセンブリをヘッドランプアセンブリに固定する必要性の更に別の特徴は、新規の機械的固定配置への適切な電気的接触によって、完全一体型ランプアセンブリに電力を供給する必要があることである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
完全一体型放電ランプモジュールを自動車用ヘッドランプモジュールに連結する信頼できる電気的及び機械的な連結の解決方法を提供する。
【0006】
自動車用放電ランプアセンブリの第1の例示的実施形態は、高輝度放電ランプバーナがそこから延びる共通のハウジング内に格納された高圧スタータ/イグナイタ及びバラストユニットを有する一体型の高輝度放電ランプ及びドライバアセンブリを含む。別個の自動車用ヘッドランプ光学アセンブリが、一体型の高輝度放電ランプ及びドライバアセンブリに機械的及び電気的に連結される。連結アセンブリは、(i)ヘッドランプアセンブリと、(ii)一体型ランプ及びドライバアセンブリの一方の上に受け入れられ、且つ(i)ヘッドランプ光学アセンブリと(ii)一体型ランプ及びドライバアセンブリの他方の溝/凹部に受け入れられるスナップ嵌めクランプを含む。
【0007】
複数のスナップ嵌めクランプは、好ましくは、(i)ヘッドランプ光学アセンブリ、及び(ii)一体型ランプ及びドライバアセンブリの一方の周りの周囲位置で離隔される。
【0008】
第1、第2及び第3の突起部が(i)一体型ランプ及びドライバアセンブリ、及び(ii)ヘッドランプ光学アセンブリの一方から延びて、(i)一体型ランプ及びドライバアセンブリ、及び(ii)ヘッドランプ光学アセンブリの他方の基準面と当接係合するように構成される。
【0009】
ヘッドランプ光学アセンブリを一体型ランプ及びドライバアセンブリの方向に向けるために、例示的なスロット及びキー配置などの回転位置合わせ機構が備えられる。
【0010】
ロック部材が、ヘッドランプ光学アセンブリと一体型ランプ及びドライバアセンブリの一方から他方の構成部品と係合するように延びている。
【0011】
電気コネクタの位置に応じて、機械的連結アセンブリは、一体型の電子機器、イグナイタ、及び放電ランプアセンブリに電力を供給するためにアセンブリに組み込まれた電気接点を含む。
【0012】
自動車用放電ランプアセンブリの別の例示的実施形態は、高輝度放電ランプバーナがそこから延びる共通のハウジング内に格納された高圧スタータ/イグナイタ及びバラストユニットを有する一体型の高輝度放電ランプ及びドライバアセンブリを含む。別個のヘッドランプ光学アセンブリが完全一体型放電ランプ及びドライバアセンブリに連結される。連結アセンブリは、(i)一体型ランプ及びドライバアセンブリと、(ii)他方の構成部品に形成された溝又は凹部内に動作可能に受け入れられるヘッドランプ光学アセンブリに一方から外側に延びる少なくとも1つのバヨネットピンを含む。
【0013】
凹部から不慮に外れることを防止するために、付勢部材がバヨネットピンに保持力を加える。
【0014】
同様に、第2の例示的実施形態は、他方の構成部品上の基準面に当接係合する一方の構成部品上に第1、第2、第3の突起部を含む。
【0015】
凹部は好ましくは略L形であり、それによって構成部品は第1の軸方向の相対移動で、次いで第2の略周方向の移動で組み立てられる。
【0016】
この場合も、電気コネクタの位置に応じて、機械的連結アセンブリは、一体型の電子機器、イグナイタ、及び放電ランプアセンブリに電力を供給するためにアセンブリに組み込まれた電気接点を含む。
【0017】
自動車用放電ランプアセンブリを組み立てるための関連方法は、完全一体型スタータ、バラスト、及びランプバーナの共通のハウジングを備えるステップと、別個のヘッドランプ光学アセンブリを備えるステップと、2つの構成部品を連結するステップとを含む。
【0018】
主な利点は、別個の構成部品間の精密な位置合わせによって実現される。
【0019】
別の利点は、高い振動負荷に耐えるように構成部品を互いに固定する能力に関するものである。
【0020】
更に別の特徴は、電気接点をランプホルダ固定ユニットに組み込むことである。
【0021】
本発明の更に別の利点と特徴は、以下の詳細な説明を読み、理解することによってより明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】自動車用放電ランプアセンブリの第1の実施形態の分解関係立面図である。
【図2】図1と同様の組立て関係立面図である。
【図3】選択された内部構成部品を点線で示す立面図である。
【図4】図3の4−4線に概ね沿った縦断面図である。
【図5】図1の分解された自動車用放電ランプアセンブリの斜視図である。
【図6】図5の円で囲んだ部分の拡大斜視図である。
【図7】図1の分解された自動車用放電ランプアセンブリの斜視図である。
【図8】図7の円で囲んだ部分の拡大斜視図である。
【図9】分解された自動車用放電ランプアセンブリの第2の実施形態を示す図である。
【図10】図9の組立てられた自動車用放電ランプアセンブリの立面図である。
【図11】選択された内部構成部品を点線で示す図10と同様の立面図である。
【図12】図11の12−12線に概ね沿った縦断面図である。
【図13】図9の分解された自動車用放電ランプアセンブリの斜視図である。
【図14】図13の円で囲んだ部分の拡大斜視図である。
【図15】図9の分解された自動車用放電ランプアセンブリの斜視図である。
【図16】図15の円で囲んだ部分の拡大斜視図である。
【図17】選択された内部構成部品を点線で示す組立てられた自動車用放電ランプアセンブリの第3の実施形態の立面図である。
【図18】図17の線18−18に概ね沿った縦断面図である。
【図19】図17の分解された自動車用放電ランプアセンブリの斜視図である。
【図20】分解された自動車用放電ランプアセンブリの別の斜視図である。
【図21】図20の円で囲んだ部分の拡大斜視図である。
【図22】選択された内部構成部品を点線で示す自動車用放電ランプアセンブリの第4の実施形態の立面図である。
【図23】図22の23−23線に概ね沿った縦断面図である。
【図24】図22の分解された自動車用放電ランプアセンブリの斜視図である。
【図25】図24の円で囲んだ領域の拡大斜視図である。
【図26】分解された自動車用放電ランプアセンブリの第4の実施形態の別の斜視図である。
【図27】図26の円で囲んだ部分の拡大斜視図である。
【図28】図22の円で囲んだ部分の拡大立面図である。
【図29】図23の円で囲んだ部分の拡大詳細図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
図1〜8は、自動車用放電ランプアセンブリAの第1の実施形態を示す。図示した全ての実施形態のランプアセンブリは基本的に2つのアセンブリ又は構成部品を含む。第1の構成部品100は、完全一体型高輝度放電ランプ及びドライバアセンブリであり、第2の構成部品200は、ヘッドランプ光学アセンブリ又はモジュールである。第1の構成部品100は、電子ドライババラストユニットと、ハウジング102から外側に延びる高輝度放電ランプバーナ106とを組み合わせた高圧スタータ又はイグナイタユニット104(図3)を格納するハウジング102を含む。ハウジングは好ましくは、その表面部に伝熱フィン110などの冷却面を含む。この実施形態では、ハウジングの一部に電気コネクタ120が備えられ、特にこの場合はハウジングの表面110を貫いて延びている。しかし、放電ランプを動作させるために高圧スタータ/イグナイタ及びバラストユニットに所望の電力を供給する電気コネクタをハウジングの別の領域に配置してもよいことは理解されよう。
【0024】
アーク放電ランプ106は、基本的に従来型の構造であり、好ましくは、放電エンベロープの一端の一部がハウジング内に、好ましくはくびれ領域122内に受け入れられている。ランプの大部分は、以下に更に記載するように、ヘッドランプ光学アセンブリ200内に受け入れられるようにハウジング110から外側に延びている。放電ランプ及び高圧スタータ/イグナイタユニットとバラストとの間の適宜の接続部は当技術分野でもよく知られているので、本明細書で更に説明する必要はないと思われる。
【0025】
縮径部122は好ましくは、自動車用ヘッドランプ光学アセンブリ200と完全一体型ハウジングに適切な周方向の向きを与えるキー溝又は凹部124を含み、縮径部122とハウジング102の残りの部分との間に画成されたショルダ126はハウジングがヘッドランプ光学アセンブリ200内に更に挿入されることを制限するストッパとして機能することができる。好ましくは、放電ランプが光学系の縦軸と位置合わせされる。従って、図示した実施形態では、ハウジング102は略円筒形の形状を有するが、それは必ずしも必要ではない。ハウジング102から外側に延びる放電ランプの延長により得られる重要な態様は、光学構成部品を受け入れるようにランプを配向することである。放電ランプを支持し、正確に位置合わせするため、ランプエンベロープの周囲の周方向に離隔した位置にクランプアーム130が設けられ、ハウジングの略平坦な表面132から外側に延びている。平坦面132は好ましくは、表面から離隔した位置で同じ方向に外側に延びる第1、第2及び第3の突起部134を含む。突起部134は、略平坦な表面132の周囲で所定の高さだけ延びている。突起部の数は好ましくは、一体型ハウジングの基準面を画成するために少なくとも3つである。ランプはクランプ130によって強固に固定され、且つ平坦面132に対して精密に位置決めされるので、突起部はランプのアーク放電を所定位置に置くように自動車用ヘッドランプ光学アセンブリ200と連係する。おそらくは図5に最も明解に示されるように、縮径部122の凹部124は、一体型ハウジング102の周方向の配向用に少なくとも1つの位置合わせ機構を設けている。個々の凹部140は、以下に記載の関連するスナップ嵌めを受け入れるために周辺位置に設けられる。個々の凹部140ではなく、スナップ嵌めクランプを受け入れるために連続的、又は準連続的な溝を使用することもできよう。
【0026】
自動車用ヘッドランプアセンブリAの第2の構成部品又はヘッドランプ光学アセンブリ200は、ハウジング202を含む。ハウジングは、好ましくはハウジングの開放端214から取付アーム212によって離隔関係で支持されているレンズ210を介して、ランプからの光線を所望の方向に向ける内部反射面204(図3)を有する。反射面204及びレンズ210を使用することで、ランプからの制御された光出力が得られ、道路を照明するために所定のビームパターンで光を向ける。
【0027】
完全一体型ハウジング100に関連する質量が増大するため、ヘッドランプ光学アセンブリ200を一体型ハウジング100に対して位置合わせするだけではなく、強固に取付けることが重要である。反射面204の狭い端部、すなわち開放端214の反対端の近傍には結合面220がある。結合面の環状の形状は、一体型ハウジングの表面122の上でぴったりと受けるような寸法になっている。スナップ嵌めクランプ222は、凹部140と位置合わせされた周方向に離隔した位置で結合面内に備えられている。ランプアセンブリの第1及び第2の構成部品100、200が図1に示す離隔した分解位置から図2に示した完全な組立て位置へと軸方向に互いの方向に相対移動すると、スナップ嵌めクランプ222は表面122に沿って先細のショルダ142に乗り上げ、個々の凹部140にスナップ嵌めされ、又はこれと機械的に係合する。従って、簡単な軸方向への前進によって、(1つ又は複数の内部リブ224を関連する凹部124と位置合わせすることによって、2つの構成部品が回転して配向されると)2つの構成部品の完全な組立と固定とが達成される。それが放電ランプの軸を反射面204の光軸に正確に位置合わせし、更にランプの放電領域の所望の軸方向位置で反射面内に位置決めする。このようにして、ランプから出力される光は関連するレンズ210を介して反射面によって効果的に向けられる。
【0028】
各々の基準面突起部134は好ましくは、ヘッドランプ光学アセンブリの関連する表面に位置合わせされる。図示した好ましい配置では、各々の突起部134は、環状結合壁220内の環状面234から外側に径方向に延びる壁又はリブ232上に画成される関連する表面230に位置合わせされ、且つ当接係合するように構成される。勿論、光学アセンブリの基準面を共に画成する3つの個々のポイントのこの特定の構成は変更することができ、第1の構成部品100と第2の構成部品200との間の基準面当接面を画成するために設けられる単一面又は離間面部分の異なる形状も可能であろう。
【0029】
加えて、(この実施形態ではねじ山付リングである)ロック部材250が結合面220上に設けられ、結合面の周囲の周りに延びるねじ部252と連係する。ロックリング250は結合面に対して回転するように構成される。第1及び第2の構成部品100、200が軸方向に前進し、互いに結合されると、ロックリングはねじ領域を越えて進み、これが有利にはロックリングを個々のスナップ嵌めクランプの上方に位置決めすることによって、完全一体型ハウジング100をヘッドランプ光学アセンブリ200にロックする。これにより、構成部品の位置合わせされた相互の強固な連結が更に最大限になるので、連結された構成部品100、200は、自動車用ヘッドランプ環境で発生することがある振動に耐えることができる。
【0030】
当業者は更に、本開示の範囲と意図から逸脱せずに連結又は結合アセンブリを逆にできることが分かるであろう。例えば、第1の構成部品100がスナップ嵌めクランプを含み、一方、第2の構成部品200が関連する溝又は凹部と連係することができよう。
【0031】
図9〜16は自動車用放電ランプアセンブリの第2の実施形態に関し、これを図示している。参照し易くし、記述を簡潔にするため、第1の構成部品100に言及する図1〜8の「100」シリーズはこの第2の実施形態では「300」シリーズと呼ぶ(例えば第1の構成部品300)。図1〜8でこれまで「200」シリーズとして特定された第2の構成部品200又はヘッドランプ光学アセンブリは、本明細書では400シリーズの参照番号で特定する(例えば第2の構成部品400)。図1〜8の第1の実施形態と図9〜16の第2の実施形態との主な相違点の領域は電気的接続に関するものである。具体的には、第2の実施形態において、ヘッドランプ光学アセンブリを形成する第2の構成部品400に電気コネクタ460を備える。その結果、第1の構成部品300と第2の構成部品400との機械的接続に加えて、第1の構成部品と第2の構成部品との間に電気的接続も必要である。例えば、電気接続460は結合壁420を貫いて、好ましくはロックリング450とリフレクタハウジング220の底部との間に延びている。電気コネクタ460は、結合壁420内に内側に配置された1つ又は複数の電気接触ピン462(図15〜16)に電気的に接続される。接触ピンは好ましくは、略平坦な表面332(図13〜14)から延びる関連する突起部334と連結する基準面を形成する、少なくとも3つの基準面430を含む径方向支持部材432から周方向に離隔している。その結果、略L形のばね状電気接点350が設けられ、自動車用ヘッドランプ光学アセンブリ400内の個々の関連ピン462と当接し、電気的に接触するために略平坦な表面332から外側に延びている。
【0032】
この場合も、第1及び第2の構成部品300、400の軸方向への前進によって、スナップ嵌めクランプは関連する溝340とスナップ嵌め係合し、その後、ロックリング450は、スナップ嵌めクランプを所定位置に固定又は保持し、且つ完全一体型ハウジング302と自動車用ヘッドランプ光学アセンブリ400とを正確に位置合わせし、相互に強固に係合するために引き続いて結合面420上のねじ領域の上方を前進させる。
【0033】
自動車用放電ランプアセンブリCの第3の実施形態を、図17〜21に示す。これらの図では、第1及び第2の構成部品は、それぞれ「500」及び「600」シリーズと呼ばれる(例えば第1の構成部品500及び第2の構成部品600)。第3の実施形態は、図1〜16の第1及び第2の実施形態に関連する関連ロックリングを有するスナップ嵌めクランプを使用せずに、バヨネット式結合又は連結アセンブリを使用する。第1の構成部品には電気接続560が備えられ、すなわち完全一体型ドライバアセンブリ500は共通のハウジング502内に格納された高圧スタータ/イグナイタユニット及びバラストユニットを有し、このハウジングから高輝度放電ランプバーナ506が外側に延びている。この場合も、記述の繰り返しを最小限にし、第3の実施形態の新たな機構に焦点を当てるために、同様の参照番号は同様の要素を指す。この場合、ハウジングの表面522から外側に径方向に延びる部材又はピン562を設けることによって、第1の構成部品500は第2の構成部品又は自動車用ヘッドランプ光学アセンブリ600に連結される。好ましくは、複数のバヨネット部材又はピン562は、周囲方向に離隔された位置(図19)に配置され、環状結合面620に設けられた関連するL形凹部670内に受け入れられる寸法である。
【0034】
この実施形態のバヨネット式結合では、ロックリングはなく、その代わりに2つの構成部品500、600は互いの方向に軸方向に前進し、周方向の配向又は位置合わせはバヨネットピン562を凹部670、特にL形凹部の軸方向部分672内に挿入することによって達成される。2つの構成部品の軸方向に互いに向かう相対移動によって、凹部の第1の部分672内のバヨネットピンは、ピン562が凹部の軸方向部分672の端部と当接係合することによって軸方向に更に前進することが妨げられるまで前進する。次いで構成部品500、600は個々のピン562がL形凹部の第2の部分674に沿って追従するように、相互回転する。理解されるように、L形凹部は結合された構成部品500、600が不慮に離脱したり分解されたりすることを防止する。更に、好ましくは板ばね676などのばねがL形凹部の第1及び第2の部分672、674の接合部に設けられる。バヨネットピンがばねを越え、凹部の第2の部分674内まで前進するには追加の力を加える必要がある。同様に、バヨネットピンを分解のために凹部の第2の部分674から外れるように前進させるには、ばね676、又は別の代替付勢配置には所定の力が必要である。
【0035】
電気コネクタ560はハウジング502の側壁から延びているように図示されているが、電気コネクタは図1〜9の第1の実施形態と同様に配置されてもよく、又はアセンブリ上の更に別の位置に配置されてもよい。いずれにせよ、適宜の電気接続がハウジング502内に格納された高圧スタータ/イグナイタ及びバラストユニットとの間に確立される。同様に、放電ランプ506はクランプアーム530によって所定位置に保持され、ランプはその縦軸がリフレクタ面604の光軸と位置合わせされるように外側に延びている。この場合も、構成部品500、600間の精密な位置決めと安定した強固な係合によって、レンズ610を通して発光される光が最大になるように、ランプの放電プールがリフレクタ面に対して正確に配置されることを確実にする。
【0036】
図22〜29は、バヨネット式結合配置を同様に使用しているため、第3の実施形態に最も密接に関連する第4の実施形態を示す。この場合も、一貫性と簡潔さのために、第1及び第2の構成部品700、800の同様の要素は「700」及び「800」シリーズの同様の参照番号で特定される(例えば第1の結合部材700及び第2の結合部材800)。例えば、自動車用放電ランプアセンブリDは、共通のハウジング702内に格納された完全一体型放電ランプ及びドライバアセンブリ700を含み、このハウジングから高輝度放電ランプバーナ706が延びている。第2の構成部品又は自動車用ヘッドランプ光学アセンブリ800は、バヨネット式結合又は連結アセンブリで第1の構成部品に機械的及び電気的に連結される。この場合も、周方向に離隔したピン762は、ハウジング702から外側に略径方向に延び、L形凹部870内に受け入れられるように構成される。各々の凹部は略垂直関係で配置された第1の軸方向凹部部分872と第2の軸方向凹部部分874とを含む。ばね又は付勢部材876は、アセンブリが完成すると第1の構成部品と第2の構成部品とを互いに更に保持する。
【0037】
図22〜29の第4の実施形態の主な相違点は、光学アセンブリの結合壁820内の電気接続880(図24、26、27)の位置である。これには、略平坦な表面732から延びる略L形の電気接点750が結合壁820内の接触ピン862と係合するように構成される必要がある。更に、第1の構成部品700と第2の構成部品800との間にはアセンブリへの移動の回転成分、又は構成があるため、L形の電気接点750が径方向支持アームを「通過」して、電気接点750がピン862に当接できるようにしなければならない。従って、切り欠き又は溝882が径方向支持壁の選択された1つに設けられ、L形接点はこれを貫いて延び、又は通過する。更に、L形接点は、圧縮され、良好な電気的接触を確立するように十分に可撓性のものである。同様に、接点は、第2の構成部品800内の基準面機構830と係合するために第1の構成部品700から延びる突起部734間の基準面接触を妨害しない。
【0038】
これらの新バージョンの放電ランプは、完全一体型ランプであるためにランプ質量は増大するが、一体型ランプをヘッドランプ光学アセンブリに正確に位置合わせし、固定することができる。第1の構成部品と第2の構成部品とを強固に固定することで、自動車環境の高い振動負荷に耐えることができ、配置内に組み込まれた適切な電気接点によって完全一体型ランプに電力を供給することができる。従来型の高輝度放電自動車用ランプに必要であるような高圧コネクタがない単一の完全一体型ランプユニットが得られる。完全一体型ランプは、より容易に取り扱え、組立てられ、整備され、及び交換できる小型のユニットである。完全に一体化することでバーナ、駆動電子機器及びイグナイタをより良好に最適化でき、これらの構成部品間の着脱可能な界接面をなくすことによってランプの信頼性を向上する。ランプホルダ/インターフェースを介して電気的に接触し、EMIノイズを潜在的に低下させる。上記の完全一体型ランプの配置は、市販の既存のHID自動車用ランプシステムと比較して電力消費量が少なく、しかも同じ高レベルのランプ効率が保たれる。その結果、CO2排出量が少ないので環境に優しく、ヘッドランプのコストを50%も削減する可能性がある。基準面を結合する最小限の必要性は少なくとも3つのポイントによって規定され、ランプの配向又は光軸を規定するために関連するキー溝又は案内凹部の配置が設けられる。
【0039】
本発明を好適な実施形態を参照して記載してきた。これまでの詳細な説明を読んで理解すれば、修正や変更が可能であることは明らかである。本発明はこのような修正や変更の全てを含むことを意図するものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車用放電ランプアセンブリであって、
共通のハウジング内に格納された高圧スタータ又はイグナイタユニット及びバラストユニットと、前記ハウジングから延びる高輝度放電ランプバーナとを含む一体型の高輝度放電ランプ及びドライバアセンブリと、
自動車用ヘッドランプ光学アセンブリと、
前記共通のハウジング内の前記一体型高輝度放電ランプ及びドライバアセンブリを前記自動車用ヘッドランプ光学アセンブリに機械的に連結する連結アセンブリであって、前記ヘッドランプ光学アセンブリと前記一体型ランプ及びドライバアセンブリの一方の周囲の周囲位置で離間し、前記ヘッドランプ光学アセンブリと前記一体型ランプ及びドライバアセンブリの他方の溝に受け入れられる複数のスナップ嵌めクランプを含む連結アセンブリとを備える、自動車用放電ランプアセンブリ。
【請求項2】
前記一体型ランプ及びドライバアセンブリと前記ヘッドランプ光学アセンブリの一方から延びて、前記一体型ランプ及びドライバアセンブリと前記ヘッドランプ光学アセンブリの他方の基準面と当接係合する第1、第2及び第3の突起部を更に備える、請求項1に記載の自動車用放電ランプアセンブリ。
【請求項3】
前記光学アセンブリと前記放電ランプとを回転式に配向するため、前記ヘッドランプ光学アセンブリと前記一体型ランプ及びドライバアセンブリの一方の内部のスロットと、前記ヘッドランプ光学アセンブリと前記一体型ランプ及びドライバアセンブリの他方から延びるキーとを更に備える、請求項2に記載の自動車用放電ランプアセンブリ。
【請求項4】
前記光学アセンブリと前記放電ランプとを回転式に配向するため、前記ヘッドランプ光学アセンブリと前記一体型ランプ及びドライバアセンブリの一方の内部のスロットと、前記ヘッドランプ光学アセンブリと前記一体型ランプ及びドライバアセンブリの他方から延びるキーとを更に備える、請求項1に記載の自動車用放電ランプアセンブリ。
【請求項5】
前記ヘッドランプ光学アセンブリと前記一体型ランプ及びドライバアセンブリの他方のねじ部と作用的に係合する前記ヘッドランプ光学アセンブリと前記一体型ランプ及びドライバアセンブリの一方の上に受け入れられるねじ山付きリングを更に備える、請求項1に記載の自動車用放電ランプアセンブリ。
【請求項6】
前記ねじ山付きリングが前記スナップ嵌めクランプの上方に受け入れられる、請求項5に記載の自動車用放電ランプアセンブリ。
【請求項7】
自動車用放電ランプアセンブリであって、
共通のハウジング内に格納された高圧スタータ又はイグナイタユニット及びバラストユニットと、前記ハウジングから延びる高輝度放電ランプバーナとを含む一体型の高輝度放電ランプ及びドライバアセンブリと、
自動車用ヘッドランプ光学アセンブリと、
前記共通のハウジング内の前記一体型高輝度放電ランプ及びドライバアセンブリを前記自動車用ヘッドランプ光学アセンブリに機械的に連結する連結アセンブリであって、前記一体型ランプ及びドライバの共通のハウジングと前記ヘッドランプ光学アセンブリの一方から外側に延び、前記一体型ランプ及びドライバの共通のハウジングと前記ヘッドランプ光学アセンブリの他方に形成された凹部内に作用的に受け入れられるようにする少なくとも1つのバヨネットピンと、前記バヨネットピンが前記凹部から不慮に離脱することを防止するために前記バヨネットピンと作用的に係合するばねとを含む連結アセンブリとを備える、自動車用放電ランプアセンブリ。
【請求項8】
前記一体型ランプ及びドライバアセンブリと前記ヘッドランプ光学アセンブリの一方から延びて、前記一体型ランプ及びドライバアセンブリと前記ヘッドランプ光学アセンブリの他方の基準面と当接係合する第1、第2及び第3の突起部を更に備える、請求項7に記載の自動車用放電ランプアセンブリ。
【請求項9】
各々の凹部が略L形を有し、該L形の軸方向の第1の部分が前記一体型高輝度放電ランプ及びドライバアセンブリを前記共通のハウジングと共に、前記ヘッドランプ光学アセンブリの方向に相対的に軸方向に前進できるようにする、請求項7に記載の自動車用放電ランプアセンブリ。
【請求項10】
各々の略L形凹部が、前記一体型高輝度放電ランプ及びドライバアセンブリを前記共通のハウジングと共に前記ヘッドランプ光学アセンブリに対して回転移動できるようにする略周方向の第2の部分を含む、請求項9に記載の自動車用放電ランプアセンブリ。
【請求項11】
略L形凹部の各々の略周方向の第2の部分が、前記凹部の軸方向の第1の部分と90°以下の内包角をなす、請求項10に記載の自動車用放電ランプアセンブリ。
【請求項12】
前記ばねが、前記バヨネットピンを前記略L形凹部の略周方向の第2の部分内に押圧する、請求項11に記載の自動車用放電ランプアセンブリ。
【請求項13】
各々の凹部が、90°以下の内包角をなす軸方向の第1の部分と、略周方向の第2の部分とを含む略L形の形状を有し、前記ばねが前記周方向の第2の部分内に前記バヨネットピンを保持する、請求項7に記載の自動車用放電ランプアセンブリ。
【請求項14】
自動車用放電ランプアセンブリの組立て方法であって、高圧スタータ又はイグナイタユニット及びバラストユニット及びそこから延びる高輝度放電ランプバーナを含む共通のハウジングを備えるステップと、
自動車用ヘッドランプ光学アセンブリを備えるステップと、
前記一体型ランプ及びドライバアセンブリを前記共通のハウジングと共に、前記ヘッドランプ光学アセンブリに対して軸方向に前進させることによって、前記一体型高輝度放電ランプ及びドライバアセンブリを前記共通のハウジングと共に前記ヘッドランプ光学アセンブリに連結するステップとを含む、方法。
【請求項15】
前記ヘッドランプ光学アセンブリを前記共通のハウジングと共に前記一体型ランプ及びドライバアセンブリにスナップ嵌めするステップを更に含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記スナップ嵌めアセンブリをロックするステップを更に含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記ヘッドランプ光学アセンブリを前記共通のハウジングと共に前記一体型ランプ及びドライバアセンブリに対して回転させ、双方の間の不慮の軸方向移動を防止するステップを更に含む、請求項14に記載の方法。
【請求項18】
前記ヘッドランプ光学アセンブリを前記共通のハウジングと共に前記一体型ランプ及びドライバアセンブリに対する軸方向移動を避けるように押圧するステップを更に含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記一体型ランプ及びドライバアセンブリ内の電気接点と連係する前記ヘッドランプ光学アセンブリ内の電気接点を更に備える、請求項1に記載の放電ランプアセンブリ。
【請求項20】
前記一体型高輝度放電ランプ及びドライバアセンブリ内の電気接点と連係する前記ヘッドランプ光学アセンブリ内の電気接点を更に備える、請求項7に記載の放電ランプアセンブリ。
【請求項1】
自動車用放電ランプアセンブリであって、
共通のハウジング内に格納された高圧スタータ又はイグナイタユニット及びバラストユニットと、前記ハウジングから延びる高輝度放電ランプバーナとを含む一体型の高輝度放電ランプ及びドライバアセンブリと、
自動車用ヘッドランプ光学アセンブリと、
前記共通のハウジング内の前記一体型高輝度放電ランプ及びドライバアセンブリを前記自動車用ヘッドランプ光学アセンブリに機械的に連結する連結アセンブリであって、前記ヘッドランプ光学アセンブリと前記一体型ランプ及びドライバアセンブリの一方の周囲の周囲位置で離間し、前記ヘッドランプ光学アセンブリと前記一体型ランプ及びドライバアセンブリの他方の溝に受け入れられる複数のスナップ嵌めクランプを含む連結アセンブリとを備える、自動車用放電ランプアセンブリ。
【請求項2】
前記一体型ランプ及びドライバアセンブリと前記ヘッドランプ光学アセンブリの一方から延びて、前記一体型ランプ及びドライバアセンブリと前記ヘッドランプ光学アセンブリの他方の基準面と当接係合する第1、第2及び第3の突起部を更に備える、請求項1に記載の自動車用放電ランプアセンブリ。
【請求項3】
前記光学アセンブリと前記放電ランプとを回転式に配向するため、前記ヘッドランプ光学アセンブリと前記一体型ランプ及びドライバアセンブリの一方の内部のスロットと、前記ヘッドランプ光学アセンブリと前記一体型ランプ及びドライバアセンブリの他方から延びるキーとを更に備える、請求項2に記載の自動車用放電ランプアセンブリ。
【請求項4】
前記光学アセンブリと前記放電ランプとを回転式に配向するため、前記ヘッドランプ光学アセンブリと前記一体型ランプ及びドライバアセンブリの一方の内部のスロットと、前記ヘッドランプ光学アセンブリと前記一体型ランプ及びドライバアセンブリの他方から延びるキーとを更に備える、請求項1に記載の自動車用放電ランプアセンブリ。
【請求項5】
前記ヘッドランプ光学アセンブリと前記一体型ランプ及びドライバアセンブリの他方のねじ部と作用的に係合する前記ヘッドランプ光学アセンブリと前記一体型ランプ及びドライバアセンブリの一方の上に受け入れられるねじ山付きリングを更に備える、請求項1に記載の自動車用放電ランプアセンブリ。
【請求項6】
前記ねじ山付きリングが前記スナップ嵌めクランプの上方に受け入れられる、請求項5に記載の自動車用放電ランプアセンブリ。
【請求項7】
自動車用放電ランプアセンブリであって、
共通のハウジング内に格納された高圧スタータ又はイグナイタユニット及びバラストユニットと、前記ハウジングから延びる高輝度放電ランプバーナとを含む一体型の高輝度放電ランプ及びドライバアセンブリと、
自動車用ヘッドランプ光学アセンブリと、
前記共通のハウジング内の前記一体型高輝度放電ランプ及びドライバアセンブリを前記自動車用ヘッドランプ光学アセンブリに機械的に連結する連結アセンブリであって、前記一体型ランプ及びドライバの共通のハウジングと前記ヘッドランプ光学アセンブリの一方から外側に延び、前記一体型ランプ及びドライバの共通のハウジングと前記ヘッドランプ光学アセンブリの他方に形成された凹部内に作用的に受け入れられるようにする少なくとも1つのバヨネットピンと、前記バヨネットピンが前記凹部から不慮に離脱することを防止するために前記バヨネットピンと作用的に係合するばねとを含む連結アセンブリとを備える、自動車用放電ランプアセンブリ。
【請求項8】
前記一体型ランプ及びドライバアセンブリと前記ヘッドランプ光学アセンブリの一方から延びて、前記一体型ランプ及びドライバアセンブリと前記ヘッドランプ光学アセンブリの他方の基準面と当接係合する第1、第2及び第3の突起部を更に備える、請求項7に記載の自動車用放電ランプアセンブリ。
【請求項9】
各々の凹部が略L形を有し、該L形の軸方向の第1の部分が前記一体型高輝度放電ランプ及びドライバアセンブリを前記共通のハウジングと共に、前記ヘッドランプ光学アセンブリの方向に相対的に軸方向に前進できるようにする、請求項7に記載の自動車用放電ランプアセンブリ。
【請求項10】
各々の略L形凹部が、前記一体型高輝度放電ランプ及びドライバアセンブリを前記共通のハウジングと共に前記ヘッドランプ光学アセンブリに対して回転移動できるようにする略周方向の第2の部分を含む、請求項9に記載の自動車用放電ランプアセンブリ。
【請求項11】
略L形凹部の各々の略周方向の第2の部分が、前記凹部の軸方向の第1の部分と90°以下の内包角をなす、請求項10に記載の自動車用放電ランプアセンブリ。
【請求項12】
前記ばねが、前記バヨネットピンを前記略L形凹部の略周方向の第2の部分内に押圧する、請求項11に記載の自動車用放電ランプアセンブリ。
【請求項13】
各々の凹部が、90°以下の内包角をなす軸方向の第1の部分と、略周方向の第2の部分とを含む略L形の形状を有し、前記ばねが前記周方向の第2の部分内に前記バヨネットピンを保持する、請求項7に記載の自動車用放電ランプアセンブリ。
【請求項14】
自動車用放電ランプアセンブリの組立て方法であって、高圧スタータ又はイグナイタユニット及びバラストユニット及びそこから延びる高輝度放電ランプバーナを含む共通のハウジングを備えるステップと、
自動車用ヘッドランプ光学アセンブリを備えるステップと、
前記一体型ランプ及びドライバアセンブリを前記共通のハウジングと共に、前記ヘッドランプ光学アセンブリに対して軸方向に前進させることによって、前記一体型高輝度放電ランプ及びドライバアセンブリを前記共通のハウジングと共に前記ヘッドランプ光学アセンブリに連結するステップとを含む、方法。
【請求項15】
前記ヘッドランプ光学アセンブリを前記共通のハウジングと共に前記一体型ランプ及びドライバアセンブリにスナップ嵌めするステップを更に含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記スナップ嵌めアセンブリをロックするステップを更に含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記ヘッドランプ光学アセンブリを前記共通のハウジングと共に前記一体型ランプ及びドライバアセンブリに対して回転させ、双方の間の不慮の軸方向移動を防止するステップを更に含む、請求項14に記載の方法。
【請求項18】
前記ヘッドランプ光学アセンブリを前記共通のハウジングと共に前記一体型ランプ及びドライバアセンブリに対する軸方向移動を避けるように押圧するステップを更に含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記一体型ランプ及びドライバアセンブリ内の電気接点と連係する前記ヘッドランプ光学アセンブリ内の電気接点を更に備える、請求項1に記載の放電ランプアセンブリ。
【請求項20】
前記一体型高輝度放電ランプ及びドライバアセンブリ内の電気接点と連係する前記ヘッドランプ光学アセンブリ内の電気接点を更に備える、請求項7に記載の放電ランプアセンブリ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【公表番号】特表2013−504160(P2013−504160A)
【公表日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−527888(P2012−527888)
【出願日】平成22年8月11日(2010.8.11)
【国際出願番号】PCT/US2010/045114
【国際公開番号】WO2011/031404
【国際公開日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【出願人】(390041542)ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ (6,332)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年8月11日(2010.8.11)
【国際出願番号】PCT/US2010/045114
【国際公開番号】WO2011/031404
【国際公開日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【出願人】(390041542)ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ (6,332)
【Fターム(参考)】
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