説明

低圧EGR/新気配合を利用したエンジン排気マニホルドの超大気圧過給のためのハイブリッド吸気系統

【課題】内燃エンジンにおいて、比較的低温且つクリーンな再循環排気ガスを軽負荷/低速エンジン条件で吸気マニホルド中に供給することができるようにする。
【解決手段】内燃エンジン(10)の吸気マニホルド(16)は、第1の圧縮機(44)を作動させて排気ガスによって希釈された新気を圧縮してこれを吸気マニホルド中に吐出し、その間、第2の圧縮機(24C)を作動させて非希釈状態の新気を圧縮してこれを、第2の圧縮機から吸気マニホルド中への方向における流れを可能にするが、その逆の方向の流れを可能にしない装置(40)を通って、吸気マニホルド中に吐出するよう過給される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示内容、即ち本発明は、吸気マニホルド中に超大気圧、即ちブースト圧力を生じさせる過給装置を有し、排気管エミッション制御方式の一コンポーネントとして排気ガス再循環(EGR)を利用する自動車推進用の内燃エンジン、例えばディーゼルエンジンに関する。
【背景技術】
【0002】
ターボ過給機付きディーゼルエンジンの一のEGR方式は、排気マニホルドのところ又はその近くにエンジン排気系統の穿孔箇所を有する高圧EGRループの利用を含む。EGR弁は、エンジン吸気系統中のミキサへの再循環排気ガスの流れを制御し、排気ガスは、このミキサ内においてターボ過給機付き圧縮機によって圧縮された新気と混じり合い、その後混合気は、エンジンシリンダのために働く吸気系統に流入する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
新気中への排気ガスの制御された量を計量することにより、EGR弁は、空気を効果的に希釈して燃焼に起因したシリンダ内温度上昇が、このような希釈が行われない状態で生じる上昇から制限されるようにする。その結果、燃焼に起因して生じる排気ガス中の窒素酸化物(NOx)の量も又制限される。
【0004】
高圧EGRループのための排気ガスは、それほど冷却が行われない状態でエンジン排気系統から直接調達されるので、このような排気ガスは、極めて高温であり、それにより、EGR弁を含む再循環経路は、新気と混ざり合う排気ガスをこれが吸気系統中で新気と同伴する前に適切に冷却することができるほど十分放熱を行わざるを得ない。
【0005】
適度な冷却を行うために、再循環経路は、典型的には、EGRクーラとして機能する気−液形熱交換機を有する。必要な冷却の度合い又は量が多ければ多いほど、EGRクーラの放熱容量がそれだけ一層大きくなり、EGR弁がEGRクーラの上流側に位置している場合、EGR弁は、排気マニホルドから出る高温排気ガスにさらされる。また、再循環経路中のEGRクーラの使用により、排気ガス中の成分の凝縮の恐れが生じ、それにより、最終的に、EGRコンポーネントのファウリングが生じる場合がある。
【0006】
ターボ過給機付きディーゼルエンジンのもう1つのEGR方式は、ターボ過給機タービンの下流側に位置したエンジン排気系統の穿孔箇所を有する低圧EGRループの利用を含む。EGR弁がこの場合も又、エンジン吸気系統中のミキサへの再循環排気ガスの流れを制御するが、ミキサは、ターボ過給機圧縮機の上流側に位置しており、それにより、圧縮機は、新気の量だけでなく追加のEGRの量を取り扱うのに足るほど大きなサイズのものである必要がある。多量のEGRの場合、これは、潜在的なターボ過給機ミスマッチの問題を生じさせ、ターボ過給機応答に悪影響を及ぼす場合がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示内容に係る内燃エンジンは、エンジンシリンダを有し、エンジンを作動させるために燃料の燃焼がエンジンシリンダ内で生じ、内燃エンジンは、吸気マニホルドを有する吸気系統を更に有し、燃料の燃焼を援助するために空気が吸気マニホルドを通ってエンジンシリンダに入り、内燃エンジンは、燃焼より生じた排気ガスをエンジンシリンダから運び出す排気系統を更に有する。
【0008】
吸気系統は、吸気マニホルドに至る互いに平行な第1及び第2の流路に通じる新気入口を更に有する。
【0009】
第1の流路は、排気系統を通って運ばれている排気ガスによって作動されるタービンを備えたターボ過給機の圧縮機と、圧縮機によって圧縮された空気を通す熱交換機とを有する。
【0010】
第2の流路は、新気入口を弁の第1の入口ポートに連通させる最初の部分を有し、弁は、第2の入口ポートと、出口ポートと、第1の入口ポート及び第2の入口ポートに流入したそれぞれの流れの相対的比率を選択的に設定して出口ポートから出る組み合わせ流の状態にするための機構体とを更に有する。
【0011】
EGR流路が排気系統からの排気ガスを弁の第2の入口ポートまで運ぶ。第2の流路は、弁の出口ポートからの流れを圧縮する容量形ポンプと、熱交換機とを有する最後の部分を有し、容量形ポンプからの圧縮流は、熱交換機を通って吸気マニホルドに至る。
【0012】
また、本開示内容に係る内燃エンジンの吸気マニホルドを超大気圧まで過給する方法は、第1の圧縮機を作動させて排気ガスによって希釈された新気を圧縮してこれを吸気マニホルド中に吐出する一方で、第2の圧縮機を作動させて非希釈状態の新気を圧縮してこれを、第2の圧縮機から吸気マニホルド中への方向における流れを可能にするが、その逆の方向の流れを不可能にする装置を通って、吸気マニホルド中に吐出するステップを有する。
【0013】
上述の発明の概要に伴って、以下の図面を参照して行われる以下の詳細な説明に開示内容の詳細が記載されており、図面は、本開示内容の一部をなしている。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本開示内容に関連したディーゼルエンジン及びコンポーネントを示す略図である。
【図2】図1の一部の詳細を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1は、エンジンシリンダ12を形成するよう互いに組み立てられた構造コンポーネントを有するエンジン10を示しており、ピストン、コネクティングロッド及びクランクシャフトを有する機械式機構体を作動させるよう燃料の燃焼がこれらエンジンシリンダ12内で起こる。燃料の燃焼を援助する新気が吸気系統14を通ってシリンダ12に送り込まれ、吸気系統は、シリンダ12のために働く吸気マニホルド16を有する。
【0016】
排気系統18は排気マニホルド20を有し、燃焼により生じたシリンダ12からの排気ガスがこの排気マニホルド20のところで排気系統に流入し、このような排気系統は、このような排気ガスを排気管22まで運搬し、排気ガスは、この排気管を通って周囲大気に流れる。排気マニホルド20から出た排気ガスは、ターボ過給機24を通り、その後、1つ又は2つ以上の排気ガス後処理装置26を通過し、次に排気管22を通って流れる。排気ガス後処理装置の例は、ディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)及びディーゼル酸化触媒(DOC)である。
【0017】
ターボ過給機24は、ウエイストゲート型ターボ過給機として示されており、このターボ過給機は、ウエイストゲート24Wによって分路されたタービン24Tを有し、ウエイストゲート24Wは、タービン24Tを通過する排気ガスの量及びタービン24Tをバイパスする排気ガスの量をそれぞれ設定する。タービン24Tを通過する量の排気ガスは、タービン24Tを作動させ、その結果、吸気系統14内に配置されているターボ過給機圧縮機24Cを作動させ、タービン24Tは、このターボ過給機圧縮機24Cに機械的に結合されている。
【0018】
吸気系統14は、互いに平行な第1の流路30及び第2の流路32に通じる新気入口28を有している。流入した空気流は、これらのそれぞれの流路に分かれる前に、空気フィルタ34を通過し、次いで、枡エアフロー測定装置36を通過する。
【0019】
流路30は、圧縮機24C及び過給クーラ(CAC)38を有し、圧縮機によって圧縮された空気は、このCAC38を通過する。CAC38は、圧縮空気を冷却するための気−液型又は気−気型であるのが良い熱交換機である。逆止弁40が吸気マニホルド16中に順方向に動くCAC38からの空気流を可能にするが、吸気マニホルド16からの逆方向の流れを阻止する。流路32は、流れを吸気マニホルド16まで運ぶために弁42、スーパチャージャ44及びインタクーラ46をこの順序に有している。スーパチャージャ44は、エンジンクランクシャフトのシャフト外端部48から得られるトルクによって機械的に駆動される容量形回転ポンプ、例えばスクリュー式ポンプから成る。図1は、シャフト外端部48及びスーパチャージャポンプに設けられたそれぞれのシーブを互いに結合するベルト駆動装置としての機械式駆動装置50の一例を示している。インタクーラ46は、スーパチャージャ44によって圧縮された流れを通過させる熱交換機であり、一例として、気−液型熱交換機として記載されている。
【0020】
排気ガス再循環流路52が後処理装置26の下流側に位置する排気系統18の穿孔箇所のところに入口54を有している。ここから、流路52は、EGRクーラ56を通って弁42に続く。
【0021】
弁42は、第1の入口ポート42A、第2の入口ポート42B及び出口ポート42Cを有している。流路32の最初の部分は、新気を入口ポート42Aに導き、スーパチャージャ44及びインタクーラ46を有する最後の部分は、出口ポート42Cを吸気マニホルド16に通じさせている。
【0022】
弁42は、入口ポート42A,42Bからそれぞれ延びる収斂通路60,62を備えたY形本体58を有するものとして図2に詳細に示されている。通路60,62の収斂部から通路64が出口ポート42Cまで延びている。
【0023】
Y形本体58は、入口ポート42A及び入口ポート42Bにそれぞれ流入した流れが想像ベクトルV1,V2に沿って鋭角66をなして互いに接近することができるようにする。弁42は、出口ポート42Cから出た組み合わせ状態の流れを形成するよう入口ポート42A及び入口ポート42Bに流入したそれぞれの流れの相対的比率を選択的に設定するために軸線72回りに所与の角度範囲70にわたり選択的に位置決め可能な羽根68の形態をした内部機構体を更に有している。
【0024】
羽根68は、ベクトルV1,V2をそれぞれもつ流れをベクトルV1,V2を含む平面に垂直な軸線72回りの羽根の角度位置に応じて種々の絞り度で導くことにより相対的比率を設定するのに効果的である。軸線72回りの羽根68の位置決めは、リンク装置76を介して羽根68に作用するアクチュエータ74によって制御される。角度範囲70の中間のところで、各接近流れは、羽根68によって部分的に絞られる。羽根68がいずれかの方向に旋回すると、羽根は、一方の接近流をますます絞り、他方の流れの絞りを減少させる。
【0025】
弁は、生じる圧力損失を僅かにする一方で、0%EGRから100%EGRまでの範囲にわたり出口流を調節することができるスイングゲート式制御弁であると考えられる。
【0026】
開示した構成は、ブースト圧力と排気ガス背圧の関係の向上に起因して燃料経済性を向上させることができ、二段ターボ過給を用いず、しかも、EGR制御のための排気マニホルド圧力を制御するために用いられる場合のある流路可変ターボ過給を用いないで関連の仕様を満足させることができる。排気マニホルド20から出た排気ガス流全体がターボ過給機24を通って流れるので、ターボ過給機の応答の向上も又可能になる。再循環排気ガスは、比較的クリーン且つ低温である。というのは、このような再循環排気ガスは、タービン及び後処理装置の下流側に出所をもつからである。
【0027】
エンジン10が作動し、スーパチャージャ44は、比較的低温であり且つ比較的クリーンなEGRと新気の制御された組み合わせを、新気をもっぱら過給気クーラ38中に送り込む従来型ウエイストゲートターボ過給機24と並行に吸気マニホルド16中に圧送する。ターボ過給機24は、大抵のエンジン作動条件において、特に軽負荷及び低速を超えるエンジン作動条件で吸気マニホルド16内の過給空気の大部分を供給するようなサイズのものである。スーパチャージャ44は、吸気マニホルド内の給気の大部分及び適当な量の比較的低温且つクリーンな再循環排気ガスを軽負荷/低速エンジン条件で供給することができ、それによりエンジンは、向上した過渡応答を呈することができる。
【符号の説明】
【0028】
10 内燃エンジン
12 エンジンシリンダ
14 吸気系統
16 吸気マニホルド
18 排気系統
20 排気マニホルド
24 ターボ過給機(排気ターボ過給機)
24C 圧縮機
26 後処理装置
30,32 流路
42 弁
44 スーパチャージャ(機械駆動過給機)
52 排気ガス再循環流路
58 Y形本体
62 通路
68 羽根
74 アクチュエータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内燃エンジンであって、
前記エンジンを作動させるために燃料の燃焼が内部で生じるエンジンシリンダと、
吸気マニホルドを有し、燃料の前記燃焼を援助するために空気が前記吸気マニホルドを通って前記エンジンシリンダに入る給気系統と、
燃焼より生じた排気ガスを前記エンジンシリンダから運び出す排気系統と、を備え、
前記吸気系統は、前記吸気マニホルドに至る互いに平行な第1及び第2の流路に通じる新気入口を更に有し、
前記第1の流路は、前記排気系統を通って運ばれている排気ガスによって作動されるタービンを備えたターボ過給機の圧縮機と、前記圧縮機によって圧縮された空気を通す熱交換機とを有し、
前記第2の流路は、前記新気入口を弁の第1の入口ポートに連通させる最初の部分を有し、前記弁は、第2の入口ポートと、出口ポートと、前記第1の入口ポート及び前記第2の入口ポートに流入したそれぞれの流れの相対的比率を選択的に設定して前記出口ポートから出る組み合わせ流の状態にするための機構体とを更に有し、
前記エンジンはさらに、前記排気系統からの排気ガスを前記弁の前記第2の入口ポートまで運ぶEGR流路を備え、
前記第2の流路は、前記弁の前記出口ポートからの流れを圧縮する容量形ポンプと、熱交換機とを有する最後の部分を有し、前記容量形ポンプからの圧縮流は、前記熱交換機を通って前記吸気マニホルドに至る、
ことを特徴とする内燃エンジン。
【請求項2】
前記吸気マニホルドから前記第1の流路への逆方向流れを阻止する逆方向流れ防止装置を更に有する、
請求項1記載の内燃エンジン。
【請求項3】
前記逆方向流れ防止装置は、前記吸気マニホルド中への順方向流れを可能にし、前記吸気マニホルドからの逆方向流れを不可能にする逆止弁から成る、
請求項2記載の内燃エンジン。
【請求項4】
前記容量形ポンプは、前記エンジンによって機械的に駆動される、
請求項1記載の内燃エンジン。
【請求項5】
前記EGR流路は、前記ターボ過給機の前記タービンの下流側に配置された前記排気系統の穿孔箇所を有する、
請求項1記載の内燃エンジン。
【請求項6】
前記排気系統は、前記タービンの下流側に設けられた少なくとも1つの排気ガス後処理装置を含み、前記排気系統の穿孔箇所は、前記少なくとも1つの排気ガス後処理装置の下流側に配置されている、
請求項5記載の内燃エンジン。
【請求項7】
前記弁は、前記第1の入口ポート及び前記第2の入口ポートに流入したそれぞれの流れが互いに鋭角をなして接近するようにするY形本体を有し、前記弁の前記機構体は、前記第1の入口ポート及び前記第2の入口ポートに流入したそれぞれの流れを選択的に逸らすことにより、前記第1の入口ポート及び前記第2の入口ポートに流入したそれぞれの流れの相対的比率を選択的に設定して前記出口ポートから出る前記組み合わせ流の状態にするよう選択的に位置決め可能な羽根を有する、
請求項1記載の内燃エンジン。
【請求項8】
前記羽根は、前記第1の入口ポート及び前記第2の入口ポートに流入したそれぞれの流れの方向を表す想像ベクトルを含む平面に垂直な軸線回りに旋回するよう構成されている、
請求項7記載の内燃エンジン。
【請求項9】
前記新気入口に流入する新気を濾過するよう設けられた空気フィルタと、前記第1及び前記第2の流路中に逸れる前に前記空気フィルタから出る空気流量を測定するよう設けられた空気質量流量測定装置とを更に有する、
請求項1記載の内燃エンジン。
【請求項10】
前記EGR流路は、前記吸気マニホルドに再循環されるべき排気ガスの全量を提供する、
請求項1記載の内燃エンジン。
【請求項11】
前記排気マニホルドから出た前記排気ガス全量は、前記ターボ過給機を通って流れる、
請求項10記載の内燃エンジン。
【請求項12】
前記排気マニホルドから出た前記排気ガス全量は、前記ターボ過給機を通って流れる、
請求項1記載の内燃エンジン。
【請求項13】
前記EGR流路は、前記排気系統と前記弁の前記第2の入口ポートとの間に設けられたEGRクーラを有する、
請求項1記載の内燃エンジン。
【請求項14】
内燃エンジンの吸気マニホルドを超大気圧まで過給する方法であって、
第1の圧縮機を作動させて排気ガスによって希釈された新気を圧縮してこれを前記吸気マニホルド中に吐出する一方で、第2の圧縮機を作動させて非希釈状態の新気を圧縮してこれを、前記第2の圧縮機から前記吸気マニホルド中への方向における流れを可能にするが、その逆の方向の流れを不可能にする装置を通って、前記吸気マニホルド中に吐出するステップを有する、
ことを特徴とする方法。
【請求項15】
前記第1の圧縮機の作動ステップは、前記第1の圧縮機を前記エンジンのクランクシャフトからのトルクによって機械的に駆動するステップから成る、
請求項14記載の方法。
【請求項16】
前記第1の圧縮機を前記エンジンのクランクシャフトからのトルクによって機械的に駆動する前記ステップは、容量形スクリューポンプを駆動して排気ガスによって希釈された新気を圧縮してこれを前記吸気マニホルド中に吐出するステップから成る、
請求項15記載の方法。
【請求項17】
前記第2の圧縮機の作動ステップは、前記エンジンの排気系統を通る排気ガス流によって作動されるタービンによって前記第2の圧縮機を機械的に駆動するステップから成る、
請求項14記載の方法。
【請求項18】
前記エンジンの排気系統を通る排気ガス流によって作動されるタービンによって前記第2の圧縮機を機械的に駆動する前記ステップは、ウエイストゲート型タービンによって前記第2の圧縮機を駆動するステップから成る、
請求項17記載の方法。
【請求項19】
排気ガスによって希釈された新気をY形本体を有する弁を通って前記第1の圧縮機に送り出すステップを更に有し、前記Y形本体により、前記Y形本体の第1の入口ポートに送り出された新気と前記Y形本体の第2の入口ポートに送り出された排気ガスが鋭角をなして互いに接近し、前記Y形本体内に設けられている羽根を選択的に位置決めして前記第1の入口ポート及び前記第2の入口ポートに流入した新気及び排気ガスの相対的比率を設定し、それにより前記Y形本体の出口ポートから出る組み合わせ流の状態にするステップを更に有する、
請求項14記載の方法。
【請求項20】
前記Y形本体内の前記羽根を選択的に位置決めする前記ステップは、前記羽根を、前記第1の入口ポート及び前記第2の入口ポートに流入したそれぞれの流れの方向を表す想像ベクトルを含む平面に垂直な軸線回りに選択的に位置決めするステップから成る、
請求項19記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2011−38525(P2011−38525A)
【公開日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2010−192871(P2010−192871)
【出願日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【出願人】(501402947)インターナショナル エンジン インテレクチュアル プロパティー カンパニー リミテッド ライアビリティ カンパニー (69)
【Fターム(参考)】