説明

作業指図管理システムおよび作業指図管理方法

【課題】複数の作業手順を含む作業指図の内容の改善点を容易に収集することができる作業指図管理システムを提供する。
【解決手段】セル作業端末20は、表示装置23に表示された作業手順を作業者が切り替えるための切替スイッチ24と、作業手順の画像の表示視点を変化させるための改善スイッチ25と、切替スイッチ24の操作を検知したのち改善スイッチ25の操作を検知すると、指図50の識別情報と、作業手順の識別情報である頁識別情報と、改善スイッチ25の操作開始時刻とを関連づけた改善要求情報を管理サーバ30に送信するとともに、改善スイッチ25の操作情報を前記管理サーバに送信する制御装置21とを有し、管理サーバ30は、改善要求情報および操作情報を受信すると、該操作情報に係る画像を前記作業端末に送信するとともに、操作開始時刻からの所定時間経過したときの前記操作情報に合わせた画像を記憶部32に格納する処理部31を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の作業手順を含む作業指図の内容の改善点を容易に収集することができ、また、収集した改善点を作業指図に反映することができる作業指図管理システムおよび作業指図管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
組み立て製造業において、1人または数人の作業員が部品の取り付けから組み立て、加工、検査までの全工程(1人が多工程)を担当するセル生産方式がある。セル生産方式は、部品や工具などを配置したセルと呼ばれるセル作業台で作業を行う。セル生産方式は、部品箱の入れ替えやセルでの作業員の作業順序を変えるだけで、生産品目(製品バリエーションなど)を容易に変更できるため、多品種少量生産への対応に優れている。また、生産量の調整も、セル内人数の調整やセル数の増減によって対応しやすいことが特徴である。
【0003】
セル生産方式では、セル作業台に設置されたデータ表示部に、作業手順情報を表示する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。データ表示部の画面には、作業手順に関する文書、画像、および使用部品の表示データが表示される。
【0004】
一方、セル生産方式でないが、ワイヤーハーネスの組立作業の支援システムにおいて、作業者はトランシーバを携帯しており、表示部に表示された表示内容が不明な際に音声を利用して「もう一度繰り返してください」、「最初に戻ってください」など、指示をおこなう技術が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2001-242928号公報
【特許文献2】特開2000-164050号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
セル生産方式では、熟練者や非熟練者などさまざまな技量の作業者が対応しているため、表示画面に表示される指図の作業手順である作業指示画面の良し悪しにより作業効率が大幅に変化することが知られている。このため、作業指示画面の作成には、ベテラン作業者が携わり、作業者が一目見るだけで作業内容を把握できるように、わかりやすい視線(目線)や視点を考慮しつつ作り込みを行っている。
【0007】
このような状況においても、作業者が作業箇所を詳細に確認しようとする場合、作業指示画面はビジュアル的な表現ではあるものの1枚の紙図面と同様に視点が固定化されていることが多いため、詳細部分の確認や微妙な確認が行えず、作業内容の把握に手間取ることがある。
【0008】
特許文献2においても、音声による指示により作業内容の繰り返しなどの再表示を行うことができるが、その場かぎりであり、作業者の視点に立った改善点を管理者などに知らせることが十分にできなかった。
【0009】
また、作業者は、指図の作業手順の改善点などがあれば、指図の指図番号、作業手順の番号、改善内容などを控えておいて、後に管理者などに知らせる必要があった。
【0010】
本発明は、前記の課題を解決するための発明であって、複数の作業手順を含む作業指図の内容の改善点を容易に収集することができ、また、収集した改善点を作業指図に反映することができる作業指図管理システムおよび作業指図管理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記目的を達成するため、本発明の作業指図管理システムは、作業の指図ごとに作業手順を管理する管理サーバと、作業場所に設置され管理サーバから受信した作業手順に従い表示装置に作業指示を表示する作業端末(例えば、セル作業端末20)とを備え、管理サーバは作業端末からの表示装置に表示される画像に対する作業者の改善要求である改善要求情報を管理する作業指図管理システムであって、作業端末は、表示装置に表示された作業手順を作業者が切り替えるための第1のスイッチ(例えば、切替スイッチ24)と、作業手順の画像の表示視点を変化させるための第2のスイッチ(例えば、改善スイッチ25)と、第1のスイッチの操作を検知したのち第2のスイッチの操作を検知すると、指図の識別情報と、第1のスイッチの操作後の作業手順の識別情報である頁識別情報と、第2のスイッチの操作開始時刻とを関連づけた改善要求情報を管理サーバに送信するとともに、第2のスイッチの操作情報を管理サーバに送信する制御装置とを有し、管理サーバは、改善要求情報および操作情報を受信すると、該操作情報に係る画像を作業端末に送信するとともに、操作開始時刻から所定時間経過したときの操作情報に従って変更された変更後の画像を記憶部に格納する処理部を有することを特徴とする。
【0012】
また、管理サーバは、管理端末(例えば、指図管理端末10)から記憶部に格納された操作情報に関連付けられた画像の挿入要求を受信すると、頁識別情報と関連づけた追加の頁識別情報を生成して該画像を管理することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、複数の作業手順を含む作業指図の内容の改善点を容易に収集することができ、また、収集した改善点を作業指図に反映することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】作業指図管理システムを示す構成図である。
【図2】作業エリアのセル作業台の一例を示す外観斜視図である。
【図3】改善スイッチの例を示す説明図である。
【図4】作業指図情報の例を示す説明図である。
【図5】切替スイッチ・改善スイッチの押下と作業指示の表示の関係を示す説明図である。
【図6】表示装置の表示画面例を示す説明図である。
【図7】表示装置の他の表示画面例を示す説明図である。
【図8】改善スイッチの押下後のワンショット取り込み画面設定を示す説明図である。
【図9】作業実績情報収集と作業指図の改善との関係を示す説明図である。
【図10】作業指図管理システムの処理を示すフローチャートである。
【図11】操作履歴情報の例を示す画面図である。
【図12】操作履歴情報の他の例を示す画面図である。
【図13】作業者マスタ情報の例を示す説明図である。
【図14】作業実績情報に基づき関連情報を表示した例を示す説明図である。
【図15】作業指図情報に係る元情報とバージョン情報との関係を示す説明図である。
【図16】表示装置の表示画面に複数の図面がある場合の例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、作業指図管理システムを示す構成図である。作業指図管理システムSは、指図管理端末10(管理端末)と、セル作業端末20(作業端末)と、管理サーバ30とを備えている。指図管理端末10と、セル作業端末20と、管理サーバ30とは、LAN(Local Area Network)などのネットワーク40で接続されている。
【0016】
本実施形態において、1人または数人の作業員が複数の作業を担当するセル生産方式の作業工程を例に説明する。セル生産方式では、部品や工具などを配置したセルと呼ばれるセル作業台71およびそのセル作業台71近辺で作業を行う。セル生産方式は、部品箱の入れ替えやセルでの作業員の作業順序を変えるだけで、生産品目(製品バリエーションなど)を容易に変更でき、多品種少量生産への対応に優れている。また、生産量の調整も、セル内人数の調整やセル数の増減によって対応しやすいことが特徴である。
【0017】
指図管理端末10は、作業が必要になった際に、指図50を発行・管理するコンピュータ端末であり、管理サーバ30の記憶部32に、指図内容および組付指示情報を登録する。なお、組付指示情報とは、製品・半製品を組み立てていく(組み付けていく)上で必要な部品および手順の情報をいう。ここでは、組付指示情報として、ワーク74に部品73(図2参照)を組み付ける組付工程、サブラックであるワーク60に電子回路基板であるワーク74などを組み付ける組付工程、セル作業台71の近辺に配置されたラックであるワーク61(図2参照)にワーク60を配置する組付工程を例として説明する。なお、ワーク60,61,74は、作業対象物品である。
【0018】
指図管理端末10は、処理部11、入力装置12、表示装置13、ICタグリーダライタ14、およびプリンタ15を備え、処理部11は、初期設定部111、指図50を管理する指図管理部112を有する。初期設定部111で設定する事項には、改善スイッチ25が押下された際に表示装置23に表示している画像の取り込み設定時間、切替スイッチ24が押下されない場合に表示装置23に警告表示する設定時間などがある。
【0019】
指図管理部112は、入力装置12から指図出力要求を受理すると、例えば、指図50をリライタブルのプリンタ15にて出力する。また、ICタグリーダライタ14は、指図管理部112の指示により、作業内容を特定する情報を作業特定用ICタグ51に書き込む。
【0020】
作業内容を特定する情報とは、例えば、指図50の指図ID、製造する製品・半製品の品名または型番、製作員数である。また、作業対象物品の作業内容を特定する情報の詳細情報として、作業員が、ワーク74に部品73(図2参照)を組み付ける際の組付情報が記載されており、具体的には、部品73の種別、員数、および部品の組み付け順序である。
【0021】
指図50は、作業者が担当する組付工程が記載された書類である。指図50の書類には、RFID(Radio Frequency IDentification)などの非接触の無線ICタグである作業特定用ICタグ51が添付されている。
【0022】
セル作業端末20は、制御装置21と、投入口を有する作業管理ボックス221および作業管理ボックス221の側面に付設され作業特定用ICタグ51を読み取るICタグリーダライタ222で構成される作業管理装置22と、作業手順を表示する表示装置23と、表示装置23に表示された作業手順を作業者が切り替えるための切替スイッチ24(第1のスイッチ)と、作業手順の画像の表示視点を変化させ改善するための改善スイッチ25(第2のスイッチ)とを備えている。改善スイッチ25の詳細については後述する。なお、切替スイッチ24が押下されると、表示されていた作業手順が終了したこと、また、次の作業手順が開始されたことを意味する。
【0023】
作業管理装置22の作業管理ボックス221は、作業者が、指図50を作業の開始時に投入するボックスである。また、作業者は、作業が終了すると、指図50を作業管理ボックス221から取り出し、例えば、ワーク60,61に取り出した指図50を添付して、次の工程に配送する。
【0024】
作業管理装置22のICタグリーダライタ222は、作業管理ボックス221に指図50が投入された際、作業特定用ICタグ51との通信を確認すると、指図50に添付されている作業特定用ICタグ51の情報を読み取り、制御装置21を介して管理サーバ30に、作業特定用ICタグ51との通信開始情報と、作業内容を特定する情報とを送信する。通信開始情報には、作業管理ボックス221のID、通信開始時刻がある。作業内容を特定する情報には、例えば、指図50の指図ID、製造する製品・半製品の型番、製作員数がある。また、ICタグリーダライタ222は、作業管理ボックス221から、指図50が取り出された際、作業特定用ICタグ51との通信の断絶を確認すると、制御装置21を介して管理サーバ30に、作業特定用ICタグ51との通信終了情報と、作業内容を特定する情報とを送信する。通信終了情報には、作業管理ボックス221のID、通信終了時刻がある。作業内容を特定する情報には、例えば、指図50の指図ID、製造する製品・半製品の型番、製作員数がある。
【0025】
なお、ICタグリーダライタ222は、周期的にICタグの読取動作をしているとき、作業特定用ICタグ51と最初に通信の開始を検知したときを通信開始時刻とし、作業特定用ICタグ51と最初に通信の断絶を検知したときを通信終了時刻とするとよい。また、作業管理ボックス221には、複数のICタグを投入してもよい。他のICタグとしては、例えば、作業者を特定する情報が書き込まれた作業者特定用ICタグ52がある。ICタグリーダライタ222は、作業者特定用ICタグ52が投入された際、作業者特定用ICタグ52の情報を読み取り、制御装置21を介して管理サーバ30に、作業者特定用ICタグ52との通信開始情報と、作業者を特定する情報とを送信する。通信開始情報には、例えば、作業管理ボックス221のID、通信開始時刻がある。また、ICタグリーダライタ222は、作業管理ボックス221から、作業者特定用ICタグ52が取り出された際、作業者特定用ICタグ52との通信の断絶を確認すると、管理サーバ30に、作業者特定用ICタグ52との通信終了情報と、作業者を特定する情報とを送信する。通信終了情報には、例えば、作業管理ボックス221のID、通信終了時刻がある。
【0026】
管理サーバ30は、処理部31、記憶部32を有し、指図50とその作業手順とを関連付けた作業指図情報321(図4参照)、作業実績を記録する作業実績情報322、作業者の勤続年数などのマスタ情報である作業者マスタ情報323(図13参照)を記憶部32に記憶し、指図50を管理するサーバであり、指図管理端末10、セル作業端末20からの情報を記憶する。
【0027】
管理サーバ30は、作業時には、セル作業端末20からの情報、例えば、通信開始情報、作業内容を特定する情報、通信終了情報を受信すると、記憶部32に記憶する。受信した情報には、年月日を含む時刻情報(タイムスタンプ)が付加されて記憶される。記憶部32に記憶される時刻情報には、通信開始情報に含まれる通信開始時刻、通信終了情報に含まれる通信終了時刻、および受信された情報に付加される時刻情報(タイムスタンプ)がある。受信した情報に付加される時刻情報(タイムスタンプ)は、通信開始時刻および通信終了時刻のバックアップとして利用してもよい。また、ICタグリーダライタ222から送信された情報に、時刻情報が含まれていない場合は、受信した情報に付加される時刻情報(タイムスタンプ)が、受信した情報の管理に利用される。また、管理サーバ30は、切替スイッチ24、改善スイッチ25が押下された時刻情報も記憶部32の作業実績情報322として記憶し、管理サーバ30の処理部31は、記憶部32の情報から、例えば、指図別、各指図の作業手順別の作業時間を演算し、演算結果を記憶部32に記憶する。
【0028】
なお、管理サーバ30の管理者端末(図示せず)から、指図50の発行状態などの作業計画に対する着手実績および製造工程内の作業実績について、管理サーバ30の記憶部32を検索することにより、監視、分析することができる。
【0029】
本実施形態の特徴について、図9を参照して概要を説明する。
図9は、作業実績情報収集と作業指図の改善との関係を示す説明図である。適宜図1を参照して説明する。管理サーバ30は、複数のセル作業端末20から複数の作業手順を含む指図50(作業指図)の作業実績データを収集するとともに、表示装置23に表示された作業指示画面に含まれる画像について、作業者からの改善情報を収集し、作業実績DBを構成する作業実績情報322に格納する(ステップS1)。管理サーバ30は、作業実績情報322である作業実績データから「改善情報」を抽出し、改善案を指図管理端末10の表示装置13に提示する(ステップS2)。管理者は、提示された改善案に対し改善指令すると(ステップS3)、管理サーバ30の作業指図DBを構成する作業指図情報321を修正する。次回、セル作業端末20から、同じ作業内容の作業要求があると、改善された作業指示画面を表示装置23に表示することができる(ステップS4)。本実施形態では、複数の作業手順を含む作業指図の内容の改善点を容易に収集することができ、また、収集した改善点を作業指図に反映することができる。
【0030】
図2は、作業エリアのセル作業台の一例を示す外観斜視図である。セル作業台71の下部には、セル作業端末20の作業管理装置22が設置されており、作業管理ボックス221にICタグリーダライタ222が付設されている。作業管理ボックス221は、作業者が、指図50を作業開始時に投入、作業終了時に取出しが容易なように、図面前方に傾斜している。これにより、作業者は、作業管理ボックス221内の指図50の有無を容易に目視確認できる。なお、作業管理ボックス221の投入口は、略垂直で上方向にあることが好ましい。これにより、作業管理ボックス221の設置面積を最小化することができる。
【0031】
セル作業台71の上部(上面)は、ワーク60,74の組付作業エリアであり、また、作業者の前方には、複数の部品ボックス75が設置されている。表示装置23は、作業補助台72に載置されており、作業特定用ICタグ51の情報を表示する。組み付け作業時には、作業者は、表示装置23に表示された情報(作業指示画面)に従い、ワーク74への部品73を組み付け作業、ワーク60へのワーク74の組み付け作業、ワーク61への完成したワーク60の組み付け作業を行う。なお、図2において、例えば、ワーク61は19インチの制御盤用ラックである。
【0032】
また、セル作業台71の上部(上面)には、図1で説明したように、切替スイッチ24、および、改善スイッチ25が配置されており、作業者が切替スイッチ24を押下すると、表示装置23に表示されている作業手順の指示画面を切り替えることができる。また、作業者は、表示装置23に表示された作業箇所を詳細に確認しようとする場合、改善スイッチ25を押下することにより、作業指示画面に表示させる画像のズームイン(拡大)、ズームアウト(縮小)、回転などの操作を行うことができる。なお、セル作業端末20は、切替スイッチ24、および、改善スイッチ25の操作があると、操作内容、操作時刻を管理サーバ30に送信する。
【0033】
図3は、改善スイッチの例を示す説明図である。図3(a)は、概観斜視図、図3(b)は、機能説明図である。改善スイッチ25は、表示装置23に表示された作業対象物品を上下左右するためのスイッチ部1,2,3,4と、ズームイン、ズームアウトするスイッチ部5,6から構成されている。スイッチ部1が押下されると上回転し、スイッチ部2が押下されると下回転し、スイッチ部3が押下されると右回転し、スイッチ部4が押下されると左回転する。同様に、スイッチ部5が押下されるとズームイン、スイッチ部6が押下されるとズームアウトする。なお、改善スイッチ25は、ボタン方式を採用しているが、タッチパネル方式で同様の機能を有していてもよい。また、複数のスイッチ部(例えば、スイッチ部1,4)を同時に押下すると、斜め回転してもよい。
【0034】
図4は、作業指図情報の例を示す説明図である。図4(a)は、最初のバージョンの指図内容、図4(b)、図4(c)は、作業者からの改善要求により、改善されたバージョンの指図内容を示す。作業指図情報321(図1参照)は、指図番号(指図No)、バージョン番号(Ver)、作業年月日、指図を作成・修正する管理者の識別情報、修正内容、作業手順の順序を示す頁識別情報(1頁、2頁などを識別する識別情報)から構成されている。具体的に説明すると、図4(a)に示す指図NoはFFXX052500(下二桁はバージョン番号を示している。)、バージョン番号は0.0であり、作業手順は1頁から9頁で構成されており、1頁の頁識別情報はN010100、2頁の頁識別情報はN010200である。図4(b)に示す指図NoはFFXX052501、バージョン番号は0.1であり、図4(a)の作業手順の3頁のあとに3頁で縦回転した図面を3−1頁として加えたものであり、3−1頁の頁識別情報はN010301である。同様に、図4(c)に示す指図NoはFFXX052502であり、図4(b)の作業手順の6頁のあとに6頁でズームアップした図面を6−1頁として加えたものであり、6−1頁の頁識別情報はN010601である。
【0035】
図5は、切替スイッチ・改善スイッチの押下と作業指示の表示の関係を示す説明図である。図5(a)は、改善スイッチ25の押下がない場合、図5(b)は、改善スイッチ25の押下がある場合を示す。図5において、黒丸は切替スイッチ24が押下されたことを意味し、斑点のある丸は改善スイッチ25が押下されたことを意味する。
【0036】
図5(a)において、作業者が指図50を作業管理ボックス221(図1参照)に投入すると、作業が開始(Start)され、表示装置23に1頁目の画面を表示し、作業者が切替スイッチ24を押下すると、2頁目の画面が表示され、以下作業者が切替スイッチ24を押下するごとに9頁目まで順に表示される。そして、作業者が作業管理ボックス221から指図50を取り出すと作業終了(End)となる。なお、本実施形態では、1頁の左の黒丸は、作業者は実際には切替スイッチ24を押下していないが、指図50が作業管理ボックス221に投入されると、表示装置23の画面を切り替えるために切替スイッチ24の押下があったとみなす制御をしている。
【0037】
図5(b)においては、作業指示画面が5頁目に切り替えられた際に、作業者から作業指示への改善要求があり、改善スイッチ25が押下された状態を示している。例えば、当初の表示画面に対し、改善スイッチ25のズームインのスイッチ部5を押下し続けると画像のズームインを継続し、スイッチ部5の押下をやめると画像のズームインは停止する。同様に、右回転のスイッチ部3を押下し続けると画像を右回転し続け、スイッチ部3の押下をやめると画像の右回転は停止する。
【0038】
図6は、表示装置の表示画面例を示す説明図である。図6には、ワーク61(図2参照)の19インチラックへの、ワーク60(図2参照)のサブラックの組み付け作業を示す作業手順を示している。作業者は、例えば、ワーク61の裏の状態を知りたいと望んだ場合には、改善スイッチ25を押下することにより、図7(a)のように異なる視点から見た画面を表示することができる。
【0039】
図7は、表示装置の他の表示画面例を示す説明図である。図7(a)は、例えば、右回転してワーク61の裏側を表示した場合であり、図7(b)、図7(c)は、上下方向へ回転した状態を表示した場合である。
【0040】
本実施形態では、改善スイッチ25の押下後の画像の表示状態を操作履歴情報として記録していることがひとつの特徴である。操作履歴を記録するための設定方法について図8を参照して説明する。
【0041】
図8は、改善スイッチの押下後のワンショット取り込み画面設定を示す説明図である。図8は、指図管理端末10の初期設定部111(図1参照)から取り込み画面設定を読み出した場合の画面である。管理者は、図8の画面を用いて、改善スイッチ25押下後のワンショット取り込み設定時間を設定することができる。例えば、5秒後に取り込むように設定すると、作業者が改善スイッチ25を押下してから5秒後に表示画面を取り込み、指図番号、頁識別情報と関連付けて記憶部32に記憶することができる。
【0042】
次に、作業指図管理システムSの処理について、図10を参照して説明する。
図10は、作業指図管理システムの処理を示すフローチャートである。適宜図1を参照して説明する。作業エリアの作業者は、指図50が添付されたワーク60を受け取ると、指図50を、セル作業台71下部に設置されている作業管理ボックス221に投入する。すると、ICタグリーダライタ222は指図50の投入を検知できたか否かを判定し(ステップS201)、指図投入が検知された場合(ステップS201,Yes)、ステップS202に進み、指図投入が検知されない場合(ステップS201,No)、ステップS201に戻る。
【0043】
ICタグリーダライタ222は、検知した作業特定用ICタグ51の情報を読み取り、制御装置21を介して、管理サーバ30に、作業特定用ICタグ51との通信開始情報と、作業対象物品の作業内容を特定する情報とを作業開始情報として送信する(ステップS202)。
【0044】
管理サーバ30は、受信した作業特定用ICタグ51との通信開始情報と、作業対象物品の作業内容を特定する情報とを、作業開始情報として記憶部32に記録する。このときに受信された情報には、時刻情報(タイムスタンプ)を付加して記録する(ステップS301)。
【0045】
管理サーバ30は、指図50の組付指示情報(頁識別情報毎に対応する作業指示画面)を含む指図情報をセル作業端末20に送信する(ステップS302)。
【0046】
セル作業端末20の制御装置21は、指図情報を受信すると、切替スイッチ24の押下がありとして認識し(ステップS203)、1頁目の作業指示画面(頁画面)を表示する(ステップS204)。
【0047】
そして、セル作業端末20の制御装置21は、予め設定された所定時間内に(例えば、頁に関する作業時間に基づいて設定される。)改善スイッチ25の押下があるか否かを判定する(ステップS205)。制御装置21は、改善スイッチ25の押下を検知すると(ステップS205,Yes)、現在表示されている頁のCAD(Computer Aided Design)データ変更要求を、セル作業端末20の端末番号、指図番号、頁識別情報、改善スイッチ25の操作情報とともに送信する(ステップS206)。管理サーバ30は、CADデータ変更要求を受信すると、頁識別情報、操作情報に従って視点を変更した変更後のCADデータを要求したセル作業端末20に送信する(ステップS303)。制御装置21は、受信したCADデータを表示装置23に表示する(ステップS207)。なお、ステップS206、ステップS303、ステップS207の処理は、改善スイッチ25が押下されるごとに繰り返す。
【0048】
制御装置21は、図8で設定された設定時間に基づいて設定時間が経過しているか否かを判定し(ステップS208)、設定時間になると(ステップS208,Yes)、セル作業端末20の端末番号、指図番号、頁識別情報と関連付けて、現時点の操作情報を管理サーバ30に送信し(ステップS209)、ステップS205に戻る。管理サーバ30は、受信した操作情報と該操作情報に従って変更された変更後の画像を、記憶部32に記録する(ステップS304)。一方、ステップS208において、設定時間が経過していなければ(ステップS208,No)、ステップS205に戻る。なお、ステップS209において、制御装置21が、表示装置23に表示されている表示画面をプリントスクリーンによりワンショット画像を取得し管理サーバ30に送信してもよい。
【0049】
ステップS205において、制御装置21は、改善スイッチ25の押下を検知できない場合(ステップS205,No)、切替スイッチ24の押下があるか否かを判定する(ステップS211)。制御装置21は、切替スイッチ24の押下を検知すると(ステップS211,Yes)、次の頁の作業手順に更新を行い(ステップS212)、ステップS204に進む。
【0050】
ステップS211において、制御装置21は、切替スイッチ24の押下を検知できない場合(ステップS211,No),ICタグリーダライタ222は、作業管理ボックス221から指図50の取出しを検知できたか否かを判定し(ステップS213)、指図取出しが検知された場合(ステップS213,Yes)、制御装置21は、管理サーバ30に、作業特定用ICタグ51との通信終了情報(作業終了情報)を送信し(ステップS214)、処理を終了する。一方、指図取出しが検知されない場合(ステップS213,No)、ステップS204に戻る。
【0051】
管理サーバ30は、セル作業端末20から通信終了情報と、作業対象物品の作業内容を特定する情報とを受信すると、受信した情報に、時刻情報(タイムスタンプ)を付加して作業終了情報として記憶部32に記録する(ステップS305)。
【0052】
次に、管理サーバ30は、操作履歴情報(図11、図12参照)を更新し(ステップS306)、所定条件を満たすか否かを判定し(ステップS307)、所定条件を満たす場合(ステップS307,Yes)、表示装置13に操作履歴情報を表示するとともに、管理者の携帯端末に指図改善要求があった旨を告知し(ステップS308)、処理を終了する。ステップS307において、所定条件を満たさない場合(ステップS307,No)、処理を終了する。なお、所定条件とは、例えば、同一の指図番号、かつ、同一の頁において、複数の作業者から改善要求された場合である。
【0053】
図11は、操作履歴情報の例を示す画面図である。図11には、表示装置13(図1参照)に表示される操作履歴情報の画面例である操作履歴情報画面131を示す。操作履歴情報画面131には、管理番号(No)、指図番号(指図No)、指図のバージョン(Ver)、作業者名(担当)、作業年月日、作業開始の時刻、作業終了の時刻、改善スイッチ25の操作があった頁、操作の有無、操作内容、備考が含まれる。
【0054】
改善要求の例を具体的に説明すると、行131aにおいては、作業者Bは、3頁の作業指示画面において、縦回転を実施し、同様に、行131cの作業者H、行131eの作業者Kも3頁の作業指示画面において、縦回転を実施していることがわかる。また、行131bの作業者Cは、6頁の作業指示画面において、ズームインを実施し、行131dの作業者Jも同様に、6頁の作業指示画面において、ズームインを実施していることがわかる。なお、縦回転とは、上回転と下回転とを総称したものである。
【0055】
操作履歴情報画面131において、同一の指図番号、かつ、同一の頁に対し、複数の作業者から改善要求がある場合、その行の色を変化させるなどして、管理者に改善要求があることを明りょうにするとよい。
【0056】
図12は、操作履歴情報の他の例を示す画面図である。図12は、図11でバージョンアップされた後(バージョン0.1)の表示装置13(図1参照)に表示される操作履歴情報の画面例である操作履歴情報画面132を示す。操作履歴情報画面132には、図11と同様に、管理番号(No)、指図番号(指図No)、指図のバージョン(Ver)、作業者名(担当)、作業年月日、作業開始の時刻、作業終了の時刻、改善スイッチ25の操作があった頁、操作の有無、操作内容、備考が含まれる。図11に示したバージョン0.0は、20XX年5月25日中に、管理者によってバージョンアップされており、バージョンが0.1となっている。また、バージョンアップにともない、指図番号もFFXX052501となっている。
【0057】
改善要求の例を具体的に説明すると、行132aにおいては、作業者Iは、作業を20XX年5月26日(20XX/05/26)に実施し、8頁の作業指示画面において、横回転を実施し、同様に、行132bの作業者Kも8頁の作業指示画面において、横回転を実施していることがわかる。なお、横回転とは、右回転と左回転とを総称したものである。
【0058】
操作履歴情報画面132においても、同一の指図番号、かつ、同一の頁に対し、複数の作業者から改善要求がある場合に該当するため、その行の色を変化させるなどして、管理者に改善要求があることを明りょうにするとよい。
【0059】
管理者は、改善要求がある旨の告知を受領すると、表示装置13に表示された操作履歴情報画面131,132を参照して、作業指図情報321(図4参照)を改善するか否かを判断する必要がある。このため、指図改善実施の判定基準について、図13を参照して説明する。
【0060】
図13は、作業者マスタ情報の例を示す説明図である。作業者マスタ情報323には、管理番号(No)、作業者名、作業者の識別ID(ID)、勤続年数、これまでの指図50の改善実績などから構成されている。例えば、鈴木太郎さんは、5年の勤続はあるが、これまでの指図50の改善実績はない(0回)ことがわかる。
【0061】
管理者は、指図改善の要求があった場合にも、本当に改善の必要があるか否かを判断する必要がある。このため、改善の必要性があるか否かの判断の目安として、管理サーバ30の処理部31は、管理者から指図改善実施の判定要求があると、次のような(1)および(2)の所定条件を満たす際に、指図の改善実施判定基準に基づいて、管理者に更なる情報を提供するとよい。
【0062】
(1)同一の指図改善要求が3人以上から出されている場合
(2)(1)を満たす場合において、勤続年数が、例えば、5年以上の作業者が2人以上含まれる場合
前記所定条件を満たすと、管理者は関係者と協議して、指図改善を実施すべきかを判断するとよい。管理者が行う指図改善の処理手順について、図14、図15を参照して説明する。
【0063】
図14は、作業実績情報に基づき操作情報を表示した例を示す説明図である。図14には、図10のステップ304において記録された操作情報の詳細について説明する。図14には、作業実績情報322に基づいて、指図番号FFXX052500、作業者Bの作業内容を表示した画面を示す。3頁には、指図改善要求のあった旨の表示である●が記載されており、その●のあるセルをマウスなどでクリックすると、詳細内容が表示される。詳細内容には、操作情報として記録された作業者の改善スイッチ25の操作に基づき記録されたワンショット画像が表示される。
【0064】
管理者は、指図改善が必要な場合に、詳細内容で表示された画面から、ひとつまたは複数の画像を選択し、挿入ボタンを押下すると、元の指図番号FFXX052500に選択された画像がリンクされ挿入される。挿入後の作業指図情報は、図4(b)のように、3頁のあとに3−1頁が挿入される。図14において、ふたつの画像を選択し挿入ボタンを押下すると、3−1頁、3−2頁と挿入されることになる。
【0065】
図15は、作業指図情報に係る元情報とバージョン情報との関係を示す説明図である。図15(a)は、指図50のバージョン0.0(元情報)において、画像を挿入した場合であり、図15(b)は、指図50のバージョン0.1において、画像を挿入した場合である。図15(a)において、3頁の詳細内容の画像のひとつが選択され挿入されると、バージョン0.1(Ver0.1)では、3頁のあとに3−1頁が挿入されることがわかる。同様に、図15(b)において、6頁の詳細内容の画像のひとつが選択され挿入されると、6頁のあとに6−1頁が挿入され、バージョン0.2になることがわかる。なお、挿入設定により、バージョンをあげずに、複数の画像を挿入できることはいうまでもない。図15においては、各頁における図面はひとつの例で示しているが、これに限定されるものではない。各頁に複数の図面がある場合について、図16を参照して説明する。
【0066】
図16は、表示装置の表示画面に複数の図面がある場合の例を示す説明図である。図16に示す表示画面には、コネクタを挿入する際の具体例を示す。表示装置23には、取付部品欄231、全体図欄232、詳細欄233、部品情報欄234、作業経過時間欄235、手順番号欄236、中断ボタン237が表示されている。なお、詳細欄233の吹き出しに示す「オ1 2ケ」とは、「オ1」で識別される部品ボックス75(図2参照)から2個のコネクタを、作業者が取ることを意味している。
【0067】
作業者は、取付部品欄231のコネクタの組み付け位置を、全体図欄232および詳細欄233から確認することができる。また、作業経過時間欄235の目標時間に対し、現在、どの程度時間が経過しているか確認することができる。作業を中断するときは、中断ボタン237を押下すると時間経過を一時停止することができるが、作業時間中の中断時間として、管理サーバ30に記録される。
【0068】
作業者は、取付部品欄231、全体図欄232、詳細欄233に表示されている図面の改善要求をするときは、改善スイッチ25(図3参照)のスイッチ部5およびスイッチ部6を同時に押下すると、欄選択モードになり、例えば、スイッチ部1を押下すると取付部品欄231が選択され、スイッチ部2を押下すると全体図欄232が選択され、スイッチ部4を押下すると詳細欄233が選択される。欄選択モードを終了する場合、作業者が改善スイッチ25(図3参照)のスイッチ部5およびスイッチ部6を同時に押下すると、通常モードに戻る。すなわち、作業者は、欄選択モードで改善要求の欄を選択後、通常モードで改善スイッチ25を押下することにより、選択された画像を回転、ズームイン、ズームアウトすることができる。
【0069】
以上述べた実施形態においては、図10のステップS206において、セル作業端末20は、CADデータ変更要求を管理サーバ30に送信するとして説明した。しかし、作業指示画面に含まれる画像の回転などの操作は、セル作業端末20側だけで処理してもよい。この場合、ステップS302において、指図情報に、各頁の画像に係る3次元CAD(3DCAD)データも含めて送信しておき、セル作業端末20の制御装置21が、改善スイッチ25の押下によるCADデータ変更要求に基づいて表示装置23に変更された画像を表示してもよい。
【0070】
本実施形態の作業指図管理システムSのセル作業端末20は、表示装置23に表示された作業手順を作業者が切り替えるための切替スイッチ24(第1のスイッチ)と、作業手順の画像の表示視点を変化させるための改善スイッチ25(第2のスイッチ)と、切替スイッチ24の操作を検知したのち改善スイッチ25の操作を検知すると、指図50の識別情報と、作業手順の識別情報である頁識別情報と、改善スイッチ25の操作開始時刻とを関連づけた改善要求情報を管理サーバ30に送信するとともに、改善スイッチ25の操作情報を前記管理サーバに送信する制御装置21とを有し、管理サーバ30は、改善要求情報および操作情報(例えば、上回転、下回転、右回転、左回転、ズームイン、ズームアウト)を受信すると、該操作情報に係る画像を前記作業端末に送信するとともに、前記操作開始時刻からの所定時間経過したときの、前記操作情報に従って変更された変更後の画像を記憶部32に格納する処理部31を有する。
【符号の説明】
【0071】
10 指図管理端末(管理端末)
11 処理部
111 初期設定部
112 指図管理部
12 入力装置
13 表示装置
20 セル作業端末(作業端末)
21 制御装置
22 作業管理装置
221 作業管理ボックス
222 ICタグリーダライタ(ICタグ読取装置)
23 表示装置
24 切替スイッチ(第1のスイッチ)
25 改善スイッチ(第2のスイッチ)
30 管理サーバ
31 処理部
32 記憶部
321 作業指図情報
322 作業実績情報
323 作業者マスタ情報
40 ネットワーク
50 指図
51 作業特定用ICタグ
52 作業者特定用ICタグ
60,61,74 ワーク
71 セル作業台
73 部品
75 部品ボックス
S 作業指図管理システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
作業の指図ごとに作業手順を管理する管理サーバと、作業場所に設置され前記管理サーバから受信した前記作業手順に従い表示装置に作業指示を表示する作業端末とを備え、前記管理サーバは前記作業端末からの前記表示装置に表示される画像に対する作業者の改善要求である改善要求情報を管理する作業指図管理システムであって、
前記作業端末は、
前記表示装置に表示された作業手順を作業者が切り替えるための第1のスイッチと、
前記作業手順の画像の表示視点を変化させるための第2のスイッチと、
前記第1のスイッチの操作を検知したのち前記第2のスイッチの操作を検知すると、前記指図の識別情報と、前記第1のスイッチの操作後の前記作業手順の識別情報である頁識別情報と、前記第2のスイッチの操作開始時刻とを関連づけた前記改善要求情報を前記管理サーバに送信するとともに、前記第2のスイッチの操作情報を前記管理サーバに送信する制御装置とを有し、
前記管理サーバは、
前記改善要求情報および前記操作情報を受信すると、該操作情報に係る画像を前記作業端末に送信するとともに、前記操作開始時刻から所定時間経過したときの前記操作情報に従って変更された変更後の画像を記憶部に格納する処理部を有する
ことを特徴とする作業指図管理システム。
【請求項2】
前記管理サーバは、前記指図ごとに、前記改善要求情報および前記操作情報をまとめた操作履歴情報を作成し、管理端末の表示部に表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の作業指図管理システム。
【請求項3】
前記管理サーバは、前記操作履歴情報に同一の操作内容がある場合、前記指図の改善要求がある旨を管理者の携帯端末に告知する
ことを特徴とする請求項2に記載の作業指図管理システム。
【請求項4】
前記管理サーバは、管理端末から前記記憶部に格納された操作情報に関連付けられた画像の挿入要求を受信すると、前記頁識別情報と関連づけた追加の識別情報を生成して該画像を管理する
ことを特徴とする請求項1に記載の作業指図管理システム。
【請求項5】
作業の指図ごとに作業手順を管理する管理サーバと、作業場所に設置され前記管理サーバから受信した前記作業手順に従い表示装置に作業指示を表示する作業端末とを備え、前記管理サーバは前記作業端末からの前記表示装置に表示される画像に対する作業者の改善要求である改善要求情報を管理する作業指図管理方法であって、
前記作業端末は、
前記表示装置に表示された作業手順を作業者が切り替えるための第1のスイッチの操作を検知したのち、前記作業手順の画像の表示視点を変化させるための第2のスイッチの操作を検知すると、前記指図の識別情報と、前記第1のスイッチの操作後の前記作業手順の識別情報である頁識別情報と、該第2のスイッチの操作開始時刻とを関連づけた前記改善要求情報を前記管理サーバに送信するとともに、前記第2のスイッチの操作情報を前記管理サーバに送信し、
前記管理サーバは、
前記改善要求情報を受信すると、前記操作情報に基づいて該操作情報に係る画像を前記作業端末に送信するとともに、前記操作開始時刻から所定時間経過した前記操作情報に従って変更された変更後の画像を記憶部に格納し、前記指図ごとに、前記改善要求情報および前記操作情報をまとめた操作履歴情報を作成し、管理端末の表示部に表示する
ことを特徴とする作業指図管理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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