説明

作業機械

【課題】作業性を向上させた操作レバーを備える作業機械を提供する。
【解決手段】バケット26と、ブーム21と、エンジンEと、ブームシリンダ23と、ダンプシリンダ24と、ブームシリンダ23を駆動操作するためのブーム操作レバー20と、ダンプシリンダ24を駆動操作するためのバケット操作レバー19とを備えるトラクタ10において、バケット操作レバー19とブーム操作レバー20にそれぞれ、トリガースイッチ19t,20tを備え、トリガースイッチ19t,20tを操作してエンジンEの回転数を上昇させ、ブームシリンダ23とダンプシリンダ24へ伝達する駆動力を増す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バケットなどの作業部と、作業部を回動可能に支持するブームと、作業部をブームに対して回動させるためのダンプシリンダとを備える、農業機械、建設機械などの作業機械に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、バケット、ブームなどを有するエンジン駆動の作業機械では、バケットを動かすための油圧シリンダ、ブームを動かすための油圧シリンダ、それぞれの油圧シリンダを伸縮操作するためのバケット操作レバーおよびブーム操作レバーを備える。運転者は運転席に座った状態で操作レバー(バケット操作レバーまたはブーム操作レバー)を操作して、バケットまたはブームを動かしていた。
【0003】
このような作業機械では、エンジンの駆動力は、走行するために使用されるのみならず、油圧シリンダを伸縮させるためにも使用される。このため、従来より、スロットルレバーを設け、これを操作することによって、油圧シリンダを作動させる時にはエンジン回転数を高くし、油圧シリンダを作動させない時にはエンジン回転数を低くするように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開昭57−65822号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、スロットルレバーでエンジン回転数を高く設定した後、操作レバーを操作中に、特に、負荷の大きいもの(例えば、土砂など)を持ち上げるなどの理由から、エンジン出力をさらに高める必要が発生する。そのときは、スロットルレバーを出力増加側にさらに操作したり、フートペダルを踏み込むなど、操作レバーとは別の操作部を操作しなければならず、作業が煩雑であった。特に、操作レバーを操作しているときは、資材などを持ち上げたりしているため、運転者は作業に集中する必要があり、作業が煩雑になることは避けることが望ましい。そこでこの発明は、エンジン出力の増減を簡単に行える操作レバーを備える作業機械を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
このため請求項1に記載の発明は、作業部と、
該作業部を回動自在に支持する支持部と、
該支持部を回動自在に固定する機体と、
該機体に備えるエンジンと、
該エンジンから伝達される駆動力を用いて前記支持部を前記機体に対して回動させるための第1油圧シリンダと、
前記エンジンから伝達される駆動力を用いて前記作業部を前記支持部に対して回動させるための第2油圧シリンダと、
前記第1油圧シリンダと前記第2油圧シリンダとをそれぞれ駆動操作するための操作レバーと、
前記エンジンの出力を変更するために、該エンジンへの燃料供給量を増減させるためのスロットルバルブとを備える作業機械において、
前記操作レバーにスイッチを備え、
該スイッチを操作して前記スロットルバルブを開閉し、前記エンジンの回転数を上下させ、前記第1油圧シリンダまたは前記第2油圧シリンダへ伝達する駆動力を増減させることを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の作業機械において、前記スイッチが、制御部と電気的に接続されたトリガースイッチであり、
前記制御部を介して前記スロットルバルブを開閉することを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の作業機械において、前記スイッチが、前記スロットルバルブと機械的に接続されたトリガースイッチであり、
前記トリガースイッチを操作することで前記スロットルバルブを直接開閉することを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の作業機械において、前記操作レバーを1つ備え、
該操作レバーで前記第1油圧シリンダおよび前記第2油圧シリンダを駆動操作することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
請求項1に記載の発明によれば、作業部と、該作業部を回動自在に支持する支持部と、該支持部を回動自在に固定する機体と、該機体に備えるエンジンと、該エンジンから伝達される駆動力を用いて前記支持部を前記機体に対して回動させるための第1油圧シリンダと、前記エンジンから伝達される駆動力を用いて前記作業部を前記支持部に対して回動させるための第2油圧シリンダと、前記第1油圧シリンダと前記第2油圧シリンダとをそれぞれ駆動操作するための操作レバーと、前記エンジンの出力を変更するために、該エンジンへの燃料供給量を増減させるためのスロットルバルブとを備える作業機械において、前記操作レバーにスイッチを備え、該スイッチを操作して前記スロットルバルブを開閉し、前記エンジンの回転数を上下させ、前記第1油圧シリンダまたは前記第2油圧シリンダへ伝達する駆動力を増減させる。
【0011】
これにより、実際にバケット(作業部)やブーム(支持部)を昇降回動させている最中に、操作レバーに備えるスイッチを操作することで、エンジンの回転数を上昇させて作業を行うことができる。このため、エンジンの回転数を上昇させるための動作が容易に行える。また、この状態から操作レバーに備えるスイッチを操作することで、エンジンの回転数を下降させることができる。すなわち、エンジン出力の増減を簡単に行える操作レバーを備える作業機械を提供することができる。
【0012】
請求項2に記載の発明によれば、前記スイッチが、制御部と電気的に接続されたトリガースイッチであり、前記制御部を介して前記スロットルバルブを開閉するので、電気配線を最適なルートに配置することができる。したがって、トリガースイッチが機械的に前記スロットルバルブと接続されている場合と比べて、トリガースイッチとスロットルバルブとの位置関係の制約が減少し、自由度の高いレイアウトが行える。
【0013】
請求項3に記載の発明によれば、前記スイッチが、前記スロットルバルブと機械的に接続されたトリガースイッチであり、前記トリガースイッチを操作することで前記スロットルバルブを直接開閉するので、トリガースイッチが制御部を介して電気的に前記スロットルバルブと接続されている場合と比べて、簡単な構成とすることができる。また、衝撃などで制御部や電気系統が故障したり破損したりすることを防止できる。
【0014】
請求項4に記載の発明によれば、前記操作レバーを1つ備え、該操作レバーで前記第1油圧シリンダおよび前記第2油圧シリンダを駆動操作するので、エンジンの回転数を上昇させるためのスイッチを1つに集約することができる。したがって、部品点数を低減することができるとともに、制御回路の構成を簡単にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】この発明の作業機械の一例としてのトラクタの斜視図である。
【図2】そのトラクタに備える操作レバーの、(a)は正面図、(b),(c)は(a)のA矢視側面図である。
【図3】主要部の油圧回路図である。
【図4】主要部の制御ブロック図である。
【図5】操作レバーの別の例であり、(a)は正面図、(b),(c)は(a)のB矢視側面図、(d)はトリガースイッチ近傍の詳細側面図である。
【図6】操作レバーのさらに別の例であり、(a)は正面図、(b)は(a)のC矢視側面図である。
【図7】図1のトラクタの変形例を示す斜視図である。
【図8】図7のトラクタに備える操作レバーの、(a)は正面図、(b)は平面図、(c),(d)は操作レバーを操作する場合の動作を示す図であり、(c)はその右側面図、(d)はその正面図である。
【図9】主要部の油圧回路図である。
【図10】主要部の制御ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照しつつ、この発明の最良の形態を説明する。図1は、本発明の作業機械の一例としてのトラクタ10の斜視図である。トラクタ10は、前輪14、後輪15、フロントローダ16などで構成されている。なお、以下では、方向を示すにあたり、トラクタ10の前進方向を「前」とし、「前面」、「前方」、「前部」、「前側」などと称する。また、トラクタ10の後進方向を「後」とし、「後面」、「後方」、「後部」、「後側」などと称する。さらに、トラクタ10の前進方向を基準として、「左側」、「右側」と称する。
【0017】
トラクタ10の前部には、ボンネット12を備える。このボンネット12の内部には、不図示の給油タンク、エンジンなどを配置する。トラクタ10の下部には、フレーム(機体)41を設け、エンジンをこのフレーム41上に載置する。エンジンの駆動力は、図示しないトランスミッションを介して前輪14と後輪15に伝達されるとともに、後述する油圧ポンプの駆動源として用いられる。
【0018】
トラクタ10の後部には、操縦者(運転者)が座って各種の操作を行うための運転席17が設けられている。運転席17の前方には、ハンドル18、走行速度や燃料残量を表示したり、後述する傾斜センサが機能していないときに警告などを表示するための液晶の表示部(不図示)、スロットルレバー(不図示)などを備え、運転席17の前方の下方には、アクセル、ブレーキ、クラッチペダル(不図示)などを備える。運転席17の右側方には、バケット操作レバー(操作レバー)19、ブーム操作レバー(操作レバー)20などを備える。運転席17の下方には、トラクタ10のギアを変速するための変速機構(図示省略)が配置されている。
【0019】
運転席17の前方の下部には、フロア13を配置する。このフロア13は、ほぼ水平な板状に構成された左右一対のフロア平坦部13aと、中央部にフロア凸部13bとを備える。フロア凸部13bは、左右のフロア平坦部13aと連結されている。フロア凸部13bは、上方に湾曲した形状となっており、その下には、エンジンから変速機構へ動力を伝達するためのドライブシャフトなどが配置される。なお、フロア平坦部13aは、操縦者が運転席17に上がるときに足を載せたりする。
【0020】
運転席17の両側には、フェンダーFを備える。運転席17右側方のフェンダーF上には、バケット操作レバー19およびブーム操作レバー20を並べて設ける。フェンダーFの後部には、門型の安全フレーム(ROPS:Roll−Over Protective Structures)Rを略直立して取り付ける。
【0021】
トラクタ10の前後方向のほぼ中央、かつ、トラクタ10の左右両側には、ブーム支持機構40を取り付ける。ブーム支持機構40は、フロントローダ16を支持するためのものであり、フレーム41に取り付けられる。
【0022】
フロントローダ16は、トラクタ10に対して着脱可能に構成されている。フロントローダ6は、左右に一対のブーム(支持部)21と、左右一対のリフトシリンダ(第1油圧シリンダ)23と、バケット(作業部)26と、左右一対のダンプシリンダ(第2油圧シリンダ)24などで構成される。リフトシリンダ23は、それぞれのブーム21を上下に動作させるためのものである。バケット26は、2つのブーム21の先端に取り付けられる。左右一対のダンプシリンダ24は、バケット26をブーム21に対して回動させるためのものである。なお、リフトシリンダ23およびダンプシリンダ24は、油圧回路に連結されている。この油圧回路は、エンジンの駆動力を用いて油圧ポンプを駆動することで、ピストンを動かすものである。
【0023】
ブーム21は、円弧を描くように湾曲しながらトラクタ10の前方に向かって配置される。ブーム21の基端側は、ブーム支持機構40の上部に、回動軸を介して回動可能に連結されている。一方、左右のブーム21の先端側にはそれぞれヒッチ(連結部)25を備える。このヒッチ25にはバケット26が取り外し可能で、かつ、回動可能に連結されている。ブーム21の長さ方向のほぼ中央部には、シリンダ受板27が溶接にて固定されている。シリンダ受板27は、前部にてブーム21の上方に突出し、後部にてブーム21の下方に突出するように構成されている。
【0024】
なお、ヒッチ25には、バケット26に代えてその他のアタッチメントを取り付けたり取り外したりすることができる。
【0025】
リフトシリンダ23の基端は、ブーム支持機構40に回動可能に取り付けられている。一方、リフトシリンダ23の先端は、シリンダ受板27の後部に回動可能に取り付けられている。言い換えると、リフトシリンダ23は、ブーム21の下方に配置されている。
【0026】
また、ダンプシリンダ24の基端は、シリンダ受板27の前部に回動可能に取り付けられている。一方、ダンプシリンダ24の先端は、ヒッチ25の上部に回動可能に取り付けられている。言い換えると、ダンプシリンダ24は、ブーム21の上方に配置されている。
【0027】
この構成で、リフトシリンダ23を伸ばすと、ブーム21が上昇する(上方に回動する)。一方、リフトシリンダ23を縮ませると、ブーム21が下降する(下方に回動する)。また、ダンプシリンダ24を縮ませると、バケット26が上方に回動する。一方、ダンプシリンダ24を伸ばすと、バケット26は下方に回動する。
【0028】
図2(a)〜(c)にはバケット操作レバー19およびブーム操作レバー20の詳細を、図3には油圧回路図を、図4には主要部の制御ブロック図を示す。バケット操作レバー19は、フロントローダ16のダンプシリンダ24を操作するためのものである。バケット操作レバー19は、グリップ19a、ロッド19b、保護部19cなどで構成されている。グリップ19aは、樹脂製で射出成形などによって形成される。ロッド19bの下部はフェンダーF内で回動可能に支持されている。保護部19cは、ロッド19bの移動範囲に沿って切りかかれたフェンダーFの隙間を塞ぎ、土や埃などが車両内に侵入するのを防ぐためのものである。保護部19cは、ロッド19bの動きに追随できるような柔軟性のある素材で形成されている。バケット操作レバー19は、方向切換弁50と連結され、バケット操作レバー19が傾動されることで方向切換弁50が切り替わるように構成されている。
【0029】
詳しくは、バケット操作レバー19をD方向またはU方向に傾けると方向切換弁50が、ポジションD(降下)またはポジションU(上昇)に移動する。なお、バケット操作レバー19から手を離すと、常にポジションN(中立)に配置されるように不図示のコイルバネによって付勢されている。
【0030】
グリップ19aの前面にはトリガースイッチ19tが配置されている。トリガースイッチ19tは上部がグリップ19a内に出没自在となるように構成されている。したがって、トリガースイッチ19tの回動支点は下部にある。トリガースイッチ19tは制御部CTと電気的に連結されている。すなわち、トリガースイッチ19tを指で手前(グリップ19aに隠れる方向)に引くとONとなってこの信号が制御部CTに伝達される。すると、制御部CTは、エンジンEの回転数を上昇させるためにスロットルバルブを開く方向に動かす。そして、トリガースイッチ19tから指を離すとOFFとなってこの信号が制御部CTに伝達される。すると、制御部CTは、スロットルバルブを閉じる方向に動かして、エンジンEの回転数を下げる。
【0031】
一方、ブーム操作レバー20は、フロントローダ16のリフトシリンダ23を操作するためのものである。ブーム操作レバー20は、グリップ20a、ロッド20b、保護部20cなどで構成されている。グリップ20aは、樹脂製で射出成形などによって形成される。ロッド20bの下部はフェンダーF内で回動自在に支持されている。保護部20cは、ロッド20bの移動範囲に沿って切りかかれたフェンダーFの隙間を塞ぎ、土や埃などが車両内に侵入するのを防ぐためのものである。保護部20cは、ロッド20bの動きに追随できるような柔軟性のある素材で形成されている。ブーム操作レバー20は、方向切換弁51と連結され、ブーム操作レバー20が傾動されることで方向切換弁51が切り替わるように構成されている。
【0032】
詳しくは、ブーム操作レバー20をD方向またはU方向に傾けると方向切換弁51が、ポジションD(降下)またはポジションU(上昇)に移動する。なお、ブーム操作レバー20から手を離すと、常にポジションN(中立)に配置されるように不図示のコイルバネによって付勢されている。
【0033】
グリップ20aの前面にはトリガースイッチ20tが配置されている。トリガースイッチ20tは上部がグリップ20a内に出没自在となるように構成されている。したがって、トリガースイッチ20tの回動支点は下部にある。トリガースイッチ20tは制御部CTと電気的に連結されている。すなわち、トリガースイッチ20tを指で手前(グリップ20aに隠れる方向)に引くとONとなってこの信号が制御部CTに伝達される。すると、制御部CTは、エンジンEの回転数を上昇させるためにスロットルバルブを開く方向に動かす。例えば、トリガースイッチ20tをONとしたときのエンジンEの回転数を2000rpmとする。そして、トリガースイッチ20tから指を離すとOFFとなってこの信号が制御部CTに伝達される。すると、制御部CTは、スロットルバルブを閉じる方向に動かして、エンジンEの回転数を下げる。
【0034】
油圧回路はオイルポートと接続され、バケット操作レバー19(またはブーム操作レバー20)を操作すると、エンジンEからの駆動力によって油圧ポンプが稼動し、作動油が一定の圧力でオイルポートとダンプシリンダ24(またはブームシリンダ23)との間を移動するように構成されている。なお、バケット操作レバー19をD方向に傾けると、ダンプシリンダ24は伸びる方向へ移動し、バケット操作レバー19をU方向に傾けると、ダンプシリンダ24は縮む方向へ移動する。また、ブーム操作レバー20をD方向に傾けると、リフトシリンダ23は縮む方向へ移動し、ブーム操作レバー20をU方向に傾けると、リフトシリンダ23は伸びる方向へ移動する。
【0035】
次に、バケット操作レバー19およびブーム操作レバー20を用いてフロントローダ16を操作する方法について説明する。ブーム21を上げたい場合には、まず、操縦者は、不図示のスロットルレバーを倒してスロットルバルブSVを開き、エンジン出力をアイドル状態(例えば、800rpm)から作業状態(例えば、1500rpm)に上昇させる。次に、ブーム操作レバー20を操作する。このとき、重量の大きな物質を持ち上げるなど負荷がさらに大きな作業をする場合には、トリガースイッチ20tを右手の人差し指(または中指)で手前に引きながらブーム操作レバー20を後方(U方向)に倒す。すると、制御部CTがスロットルバルブSVをさらに開き、燃料をエンジンEにより多く供給してエンジンEの回転数を高負荷状態(例えば、2000rpm)に上昇させる。さらに、方向切替弁51がポジションUに移動し、リフトシリンダ23の油圧回路が開通して、リフトシリンダ23を伸長させる。
【0036】
ブーム21の上昇を停止したい場合には、ブーム操作レバー20から手を離す。すると、ブーム操作レバー20はポジションNに戻り、これと連動して方向切換弁51がリフトシリンダ23の油圧回路を塞ぐ位置(ポジションN)に移動する。ブーム操作レバー20から手を離すので、トリガースイッチ20tからも手が離れる。これによって、制御部CTがスロットルバルブSVを閉じる方向に動かし、エンジンEの回転数を作業状態に下げる。なお、負荷がさほど大きくない作業をする場合にはトリガースイッチ20tは引かずに、上記ブーム操作レバー20を操作する。作業が完了したら、スロットルレバーを元に戻してスロットルバルブSVをさらに閉じて、エンジンEの回転数をアイドル状態に下げる。
【0037】
ブーム21を下げたい場合には、まず、操縦者は、不図示のスロットルレバーを倒してスロットルバルブSVを開き、エンジン出力をアイドル状態(例えば、800rpm)から作業状態(例えば、1500rpm)に上昇させる。次に、ブーム操作レバー20を操作する。このとき、重量の大きな物質を下ろすなど負荷がさらに大きな作業をする場合には、トリガースイッチ20tを右手の人差し指(または中指)で手前に引きながらブーム操作レバー20を前方(D方向)に倒す。すると、制御部CTがスロットルバルブSVをさらに開き、燃料をエンジンEにより多く供給してエンジンEの回転数を高負荷状態(例えば、2000rpm)に上昇させる。さらに、方向切替弁51がポジションDに移動し、リフトシリンダ23の油圧回路が開通して、リフトシリンダ23を短縮させる。
【0038】
ブーム21の下降を停止したい場合には、ブーム操作レバー20から手を離す。すると、ブーム操作レバー20はポジションNに戻り、これと連動して方向切換弁51がリフトシリンダ23の油圧回路を塞ぐ位置(ポジションN)に移動する。ブーム操作レバー20から手を離すので、トリガースイッチ20tからも手が離れる。これによって、制御部CTがスロットルバルブSVを閉じる方向に動かし、エンジンEの回転数を作業状態に下げる。なお、負荷がさほど大きくない作業をする場合にはトリガースイッチ20tは引かずに、上記ブーム操作レバー20を操作する。作業が完了したら、スロットルレバーを元に戻してスロットルバルブSをさらに閉じ、エンジンEの回転数をアイドル状態に下げる。
【0039】
バケット26を上昇(運転席側に回動)させたい場合には、まず、操縦者は、不図示のスロットルレバーを倒してスロットルバルブSVを開く方向に動かし、エンジン出力をアイドル状態(例えば、800rpm)から作業状態(例えば、1500rpm)に上昇させる。次に、バケット操作レバー19を操作する。このとき、重量の大きな物質を持ち上げるなど負荷がさらに大きな作業をする場合には、トリガースイッチ19tを右手の人差し指(または中指)で手前に引きながらバケット操作レバー19を後方(U方向)に倒す。すると、制御部CTがスロットルバルブSVをさらに開き、燃料をエンジンEにより多く供給してエンジンEの回転数を高負荷状態(例えば、2000rpm)に上昇させる。さらに、方向切替弁50がポジションUに移動し、ダンプシリンダ24の油圧回路が開通して、ダンプシリンダ24を縮める。
【0040】
バケット26の上昇を停止したい場合には、バケット操作レバー19から手を離す。すると、バケット操作レバー19はポジションNに戻り、これと連動して方向切換弁50がダンプシリンダ24の油圧回路を塞ぐ位置(ポジションN)に移動する。バケット操作レバー19から手を離すので、トリガースイッチ19tからも手が離れる。これによって、制御部CTがスロットルバルブSVを閉じる方向に動かし、エンジンEの回転数を作業状態に下げる。なお、負荷がさほど大きくない作業をする場合にはトリガースイッチ19tは引かずに、上記バケット操作レバー19を操作する。作業が完了したら、スロットルレバーを元に戻してスロットルバルブSVをさらに閉じ、エンジンEの回転数をアイドル状態に下げる。
【0041】
バケット26を下げたい(前方回動)場合には、まず、操縦者は、不図示のスロットルレバーを倒してスロットルバルブSVを開き、エンジン出力をアイドル状態(例えば、800rpm)から作業状態(例えば、1500rpm)に上昇させる。次に、バケット操作レバー19を操作する。このとき、重量の大きな物質を下げるなど負荷がさらに大きな作業をする場合には、トリガースイッチ19tを右手の人差し指(または中指)で手前に引くようにしながらバケット操作レバー19を前側(D方向)に倒す。すると、制御部CTがスロットルバルブSVをさらに開き、燃料をエンジンEにより多く供給してエンジンEの回転数を高負荷状態(例えば、2000rpm)に上昇させるとともに、方向切替弁50がポジションDに移動し、ダンプシリンダ24の油圧回路が開通して、ダンプシリンダ24を短縮させる。
【0042】
バケット26の下降を停止したい場合には、バケット操作レバー19から手を離す。すると、バケット操作レバー19はポジションNに戻り、これと連動して方向切換弁50がダンプシリンダ24の油圧回路を塞ぐ位置(ポジションN)に移動する。バケット操作レバー19から手を離すので、トリガースイッチ19tからも手が離れる。これによって、制御部CTがスロットルバルブSVを閉じる方向に動かし、エンジンEの回転数を作業状態に下げる。なお、負荷がさほど大きくない作業をする場合にはトリガースイッチ19tは引かずに、上記バケット操作レバー19を操作する。作業が完了したら、スロットルレバーを元に戻してスロットルバルブSVをさらに閉じ、エンジンEの回転数をアイドル状態に下げる。
【0043】
なお、バケット操作レバー19、ブーム操作レバー20は上記例に限定されるものではなく、例えば、図5(a)〜(c)に示すようにバケット操作レバー119、ブーム操作レバー120として構成されていてもよい。グリップ119aの前面にはトリガースイッチ119tが配置されている。トリガースイッチ119tは下部がグリップ119a内に出没自在となるように構成されている。したがって、トリガースイッチ119tの回動支点は上部にある。トリガースイッチ119tはエンジンEのスロットルバルブとワイヤWを介して機械的に連結されている。
【0044】
すなわち、図5(d)に示すように、トリガースイッチ119tを指で手前(グリップ119aに隠れる方向)に引くと回動支点Xを中心としてトリガースイッチ119tが時計回り(矢印方向)に回動する。これによって、トリガースイッチ119tのワイヤ取付部Pも回動支点Xを中心として時計回り(矢印方向)に回動する。このため、ワイヤWは上方に引っ張られ、このワイヤWと連結されているスロットルバルブをさらに開いて、例えば、エンジンEの回転数を2000rpmに上昇させる。
【0045】
そして、トリガースイッチ119tから指を離すと回動支点Xを中心としてトリガースイッチ119tが反時計回りに回動する。これによって、トリガースイッチ119tのワイヤ取付部Pも回動支点Xを中心として反時計回りに回動する。このため、ワイヤWは下方に戻り、このワイヤWと連結されているスロットルバルブを閉じる方向に動かして、エンジンEの回転数を1500rpmに下降させる。このように構成されることで、トリガースイッチ119tを動かすことで、スロットルバルブを直接開閉することができる。したがって、制御部CTを用いて電気的にON・OFFする必要がない。このため、衝撃などによって制御部CTや電気系統が破損したり故障することを防止することができる。この例では、バケット操作レバー119、ブーム操作レバー120のみが異なるだけで、その他の構成・作用は前述の例と同様である。
【0046】
なお、バケット操作レバーおよびブーム操作レバーに備えるスイッチは、例えば、図6(a),(b)に示すようにプッシュスイッチであってもよい(なお、バケット操作レバー219とブーム操作レバー220とは外観上、同一であるので、ここでは、同一図面を用いて説明する)。バケット操作レバー219には、グリップ219a、ロッド219b、保護部219c、プッシュスイッチ219tを備える。バケット操作レバー219の操作方法はバケット操作レバー19,119と同様であるが、トリガースイッチ19t,119tを人差し指で手前に引くのに代えて、プッシュスイッチ219tを親指で押す。
【0047】
ブーム操作レバー220についても同様の構成に変えることができる。ブーム操作レバー220には、グリップ220aは、ロッド220b、保護部220c、プッシュスイッチ220tを備える。ブーム操作レバー220の操作方法はブーム操作レバー20,120と同様であるが、トリガースイッチ20t,120tを人差し指で手前に引くのに代えて、プッシュスイッチ220tを親指で押す。この例では、バケット操作レバー219、ブーム操作レバー220のみが異なるだけで、その他の構成・作用は前述の例と同様である。
【0048】
図7〜10には、この発明のさらに別の例を示す。この例では、図1のバケット操作レバー19、ブーム操作レバー20に代えて、これらの機能を併合したジョイスティック式のブーム・バケット操作レバーJSをフェンダーFに備える。これ以外の構成・作用は、図1の例と同様である。ブーム・バケット操作レバーJSは、グリップJa、ロッドJb、保護部Jcなどで構成されている。グリップJaは、樹脂製で射出成形などによって形成される。ロッドJbの下部はフェンダーF内で前後左右に傾動自在に支持されている。保護部Jcは、ロッドJbの移動範囲に沿って切りかかれたフェンダーFの隙間を塞ぎ、土や埃などが車両内に侵入するのを防ぐためのものである。保護部Jcは、ロッドJbの動きに追随できるような柔軟性のある素材で形成されている。
【0049】
グリップJaの前面にはトリガースイッチJtが配置されている。トリガースイッチJtは上部がグリップJa内に出没自在となるように構成されている。したがって、トリガースイッチJtの回動支点は下部にある。トリガースイッチJtは制御部CTと電気的に連結されている。トリガースイッチJtを指で手前(グリップJaに隠れる方向)に引くとONとなってこの信号が制御部CTに伝達される。すると、制御部CTは、エンジンEの回転数を上昇させるためにスロットルバルブを開く方向に動かす。そして、トリガースイッチJtから指を離すとOFFとなってこの信号が制御部CTに伝達される。すると、制御部CTは、スロットルバルブを閉じる方向に動かして、エンジンEの回転数を下げる。
【0050】
ブーム・バケット操作レバーJSは、トラクタ10の前後方向に傾ける(図8(b),(c)中のBU−BD方向)と方向切換弁51が移動してブーム21が回動する。また、ブーム・バケット操作レバーJSをトラクタ10の左右方向に傾ける(図9(b),(d)中のAU−AD方向)と方向切換弁50が移動してバケット26が回動する。
【0051】
油圧回路はオイルポートと接続され、ブーム・バケット操作レバーJSを操作すると、エンジンからの駆動力によって油圧ポンプが稼動し、作動油が一定の圧力でオイルポートとダンプシリンダ24(またはブームシリンダ23)との間を移動するように構成されている。なお、ブーム・バケット操作レバーJSをAD方向に傾けると、ダンプシリンダ24は伸びる方向へ移動し、ブーム・バケット操作レバーJSをAU方向に傾けると、ダンプシリンダ24は縮む方向へ移動する。また、ブーム・バケット操作レバーJSをBD方向に傾けると、リフトシリンダ23は縮む方向へ移動し、ブーム・バケット操作レバーJSをBU方向に傾けると、リフトシリンダ23は伸びる方向へ移動する。
【0052】
次に、ブーム・バケット操作レバーJSを用いてフロントローダ16を操作する方法について説明する。まず、ブーム21を上げたい場合には、操縦者は、不図示のスロットルレバーを倒してスロットルバルブSVを開き、エンジン出力をアイドル状態(例えば、800rpm)から作業状態(例えば、1500rpm)に上昇させる。次に、ブーム・バケット操作レバーJSを操作する。このとき、重量の大きな物質を持ち上げるなどさらに負荷が大きな作業をする場合には、トリガースイッチJtを右手の人差し指(または中指)で手前に引きながらブーム・バケット操作レバーJSを後方(BU方向)に倒す。すると、制御部CTがスロットルバルブSVをさらに開き、燃料をエンジンEにより多く供給してエンジンEの回転数を高負荷状態(例えば、2000rpm)に上昇させる。さらに、方向切替弁51がポジションBUに移動し、リフトシリンダ23の油圧回路が開通して、リフトシリンダ23を伸長させる。
【0053】
ブーム21の上昇を停止したい場合には、ブーム・バケット操作レバーJSから手を離す。すると、ブーム・バケット操作レバーJSはポジションNに戻り、これと連動して方向切換弁51がリフトシリンダ23の油圧回路を塞ぐ位置(ポジションN)に移動する。ブーム・バケット操作レバーJSから手を離すので、トリガースイッチJtからも手が離れる。これによって、制御部CTがスロットルバルブSVを閉じる方向に動かし、エンジンEの回転数を作業状態に下げる。なお、負荷がさほど大きくない作業をする場合にはトリガースイッチJtは引かずに、上記ブーム・バケット操作レバーJSを操作する。作業が完了したら、スロットルレバーを元に戻してスロットルバルブSVをさらに閉じて、エンジンEの回転数をアイドル状態に下げる。
【0054】
ブーム21を下げたい場合には、まず、操縦者は、不図示のスロットルレバーを倒してスロットルバルブSVを開き、エンジン出力をアイドル状態(例えば、800rpm)から作業状態(例えば、1500rpm)に上昇させる。次に、ブーム・バケット操作レバーJSを操作する。このとき、重量の大きな物質を下ろすなど負荷がさらに大きな作業をする場合には、トリガースイッチJtを右手の人差し指(または中指)で手前に引きながらブーム・バケット操作レバーJSを前側(BD方向)に倒す。すると、制御部CTがスロットルバルブSVをさらに開き、燃料をエンジンEにより多く供給してエンジンEの回転数を高負荷状態(例えば、2000rpm)に上昇させる。さらに、方向切替弁51がポジションBDに移動し、リフトシリンダ23の油圧回路が開通して、リフトシリンダ23を短縮させる。
【0055】
ブーム21の下降を停止したい場合には、ブーム・バケット操作レバーJSから手を離す。すると、ブーム・バケット操作レバーJSはポジションNに戻り、これと連動して方向切換弁51がリフトシリンダ23の油圧回路を塞ぐ位置(ポジションN)に移動する。ブーム・バケット操作レバーJSから手を離すので、トリガースイッチJtからも手が離れる。これによって、制御部CTがスロットルバルブSVを閉じる方向に動かし、エンジンEの回転数を作業状態に下げる。なお、負荷がさほど大きくない作業をする場合にはトリガースイッチJtは引かずに、上記ブーム・バケット操作レバーJSを操作する。作業が完了したら、スロットルレバーを元に戻してスロットルバルブSをさらに閉じ、エンジンEの回転数をアイドル状態に下げる。
【0056】
バケット26を上昇(運転席側に回動)させたい場合には、まず、操縦者は、不図示のスロットルレバーを倒してスロットルバルブSVを開く方向に動かし、エンジン出力をアイドル状態(例えば、800rpm)から作業状態(例えば、1500rpm)に上昇させる。次に、ブーム・バケット操作レバーJSを操作する。このとき、重量の大きな物質を持ち上げるなどさらに負荷が大きな作業をする場合には、トリガースイッチJtを右手の人差し指(または中指)で手前に引きながらブーム・バケット操作レバーJSを運転席17に向けて左内側(AU方向)に倒す。すると、制御部CTがスロットルバルブSVをさらに開き、燃料をエンジンEにより多く供給してエンジンEの回転数を高負荷状態(例えば、2000rpm)に上昇させる。さらに、方向切替弁50がポジションAUに移動し、ダンプシリンダ24の油圧回路が開通して、ダンプシリンダ24を縮める。
【0057】
バケット26の上昇を停止したい場合には、ブーム・バケット操作レバーJSから手を離す。すると、ブーム・バケット操作レバーJSはポジションNに戻り、これと連動して方向切換弁50がダンプシリンダ24の油圧回路を塞ぐ位置(ポジションN)に移動する。ブーム・バケット操作レバーJSから手を離すので、トリガースイッチJtからも手が離れる。これによって、制御部CTがスロットルバルブSVを閉じる方向に動かし、エンジンEの回転数を作業状態に下げる。なお、負荷がさほど大きくない作業をする場合にはトリガースイッチJtは引かずに、上記ブーム・バケット操作レバーJSを操作する。作業が完了したら、スロットルレバーを元に戻してスロットルバルブSVをさらに閉じ、エンジンEの回転数をアイドル状態に下げる。
【0058】
バケット26を下げたい(前方回動)場合には、まず、操縦者は、不図示のスロットルレバーを倒してスロットルバルブSVを開き、エンジン出力をアイドル状態(例えば、800rpm)から作業状態(例えば、1500rpm)に上昇させる。次に、ブーム・バケット操作レバーJSを操作する。このとき、重量の大きな物質を下げるなど負荷がさらに大きな作業をする場合には、トリガースイッチJtを右手の人差し指(または中指)で手前に引きながらブーム・バケット操作レバーJSを右外側(AD方向)に向けて倒す。すると、制御部CTがスロットルバルブSVをさらに開き、燃料をエンジンEにより多く供給してエンジンEの回転数を高負荷状態(例えば、2000rpm)に上昇させる。さらに、方向切替弁50がポジションADに移動し、ダンプシリンダ24の油圧回路が開通して、ダンプシリンダ24を短縮させる。
【0059】
バケット26の下降を停止したい場合には、ブーム・バケット操作レバーJSから手を離す。すると、ブーム・バケット操作レバーJSはポジションNに戻り、これと連動して方向切換弁50がダンプシリンダ24の油圧回路を塞ぐ位置(ポジションN)に移動する。ブーム・バケット操作レバーJSから手を離すので、トリガースイッチJtからも手が離れる。これによって、制御部CTがスロットルバルブSVを閉じる方向に動かし、エンジンEの回転数を作業状態に下げる。なお、負荷がさほど大きくない作業をする場合にはトリガースイッチJtは引かずに、上記ブーム・バケット操作レバーJSを操作する。作業が完了したら、スロットルレバーを元に戻してスロットルバルブSVをさらに閉じ、エンジンEの回転数をアイドル状態に下げる。
【0060】
なお、この発明の作業機械には、3種類以上の油圧シリンダを備え、それぞれを操作するための3つ以上の操作レバーを備えるようにしてもよい。この場合、作業の種類によって、エンジンの回転数を上昇させるためのスイッチを適宜備えるようにする。また、走行操作をするための操作レバーにエンジンの回転数を上昇させるためのスイッチを備え、駆動力を必要とするような場所(例えば、沼地、雪上、斜面など)を走行する際に、エンジンの駆動力を増すようにしてもよい。
【0061】
この発明は上述の例に限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲でどのような形態をとってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0062】
この発明の作業機械は、トラクタに限定されるものではなく、油圧シリンダを備える農作業、建設作業(ブルドーザなど)などあらゆる作業のための作業機械に適用しうる。したがって、作業部もバケットに限定されるものではない。
【符号の説明】
【0063】
19,119,219 バケット操作レバー(操作レバー)
19t,20t,119t,120t,219t,220t,Jt トリガースイッチ(スイッチ)
20,120,220 ブーム操作レバー(操作レバー)
21 ブーム(支持部)
23 ブームシリンダ(第1油圧シリンダ)
24 ダンプシリンダ(第2油圧シリンダ)
26 バケット(作業部)
CT 制御部
E エンジン
JS ブーム・バケット操作レバー(操作レバー)
SV スロットルバルブ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
作業部と、
該作業部を回動自在に支持する支持部と、
該支持部を回動自在に固定する機体と、
該機体に備えるエンジンと、
該エンジンから伝達される駆動力を用いて前記支持部を前記機体に対して回動させるための第1油圧シリンダと、
前記エンジンから伝達される駆動力を用いて前記作業部を前記支持部に対して回動させるための第2油圧シリンダと、
前記第1油圧シリンダと前記第2油圧シリンダとをそれぞれ駆動操作するための操作レバーと、
前記エンジンの出力を変更するために、該エンジンへの燃料供給量を増減させるためのスロットルバルブとを備える作業機械において、
前記操作レバーにスイッチを備え、
該スイッチを操作して前記スロットルバルブを開閉し、前記エンジンの回転数を上下させ、前記第1油圧シリンダまたは前記第2油圧シリンダへ伝達する駆動力を増減させることを特徴とする、作業機械。
【請求項2】
前記スイッチが、制御部と電気的に接続されたトリガースイッチであり、
前記制御部を介して前記スロットルバルブを開閉することを特徴とする、請求項1に記載の作業機械。
【請求項3】
前記スイッチが、前記スロットルバルブと機械的に接続されたトリガースイッチであり、
前記トリガースイッチを操作することで前記スロットルバルブを直接開閉することを特徴とする、請求項1に記載の作業機械。
【請求項4】
前記操作レバーを1つ備え、
該操作レバーで前記第1油圧シリンダおよび前記第2油圧シリンダを駆動操作することを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載の作業機械。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2013−11120(P2013−11120A)
【公開日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−145272(P2011−145272)
【出願日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【出願人】(000006781)ヤンマー株式会社 (3,810)
【Fターム(参考)】