説明

作業用車両

【課題】エアコンディショナからの排水を効率よくフェンダ内に導くとともに、この排水による後輪の損傷を防止することを可能とした作業用車両を提供する。
【解決手段】後タイヤ24近傍にその後部が配置された運転キャビン26とを備え、運転キャビン26が、天井部26Uと、前面部と、後面部と、側面部とで構成され、側面部に後部縦フレーム26SFを備えるとともに、天井部26Uに冷房風を発生させるエアコンディショナACを備える。そして、運転キャビン26の側面部の後部下端に後タイヤ24を覆うためのフェンダ38を設け、エアコンディショナACのドレンパイプDPを後部縦フレーム26SFの内側を通ってフェンダ38内に配置する。さらにフェンダ38内で、かつ、ドレンパイプDPの下方に、ドレンパイプDPからの排水を受けるための受部Bを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、前後タイヤと、後タイヤ近傍にその後部が配置された箱型の運転キャビンと、運転キャビンの後部両側下端に設けられた後タイヤを覆うためのフェンダとを備え、運転キャビンが、天井部と、前面部と、後面部と、左右一対の側面部とで構成され、運転キャビンの側面部、または、後面部と左右一対の側面部との境界部分に後部縦フレームを備えるとともに、天井部に冷房風を発生させるエアコンディショナを備える作業用車両に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の運転キャビンを備えるトラクタ(作業用車両)は、例えば特許文献1に示すように、運転キャビンの側面部に後部縦フレームを備えるとともに、運転キャビンの天井部にエアコンディショナを備える。そしてドレンパイプを後部縦フレームの内側に沿って配置し、さらに、後部縦フレームの下部に、略直行するように配置された横フレームに沿って配置して運転キャビンの後面部に導き、エアコンディショナで冷房風を形成する際に発生する結露水をトラクタの外に排出するように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−231481号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、このような構成のトラクタでは、ドレンパイプの延長が長くなるという問題があった。また、ドレンパイプを後部縦フレームから横フレームへと配置する際に、ドレンパイプを略直角に曲げなければならず、屈曲部において水がスムーズに流れず滞留してしまう恐れがあった。これによって、屈曲部において水漏れが起こりやすくなり、後部縦フレームや横フレームの腐食の原因となる恐れがあった。これらの問題を解決する方法として、ドレンパイプを後部縦フレームから下方に向けて略直線状に配置し、後部縦フレームの下方に備える後タイヤ用のフェンダに貫通させて、後タイヤ上に排水を誘導することが考えられる。この場合、排水が後タイヤ上に落下するため、後タイヤを傷めてしまうという問題があった。そこで、この発明の目的は、エアコンディショナからの排水を効率よくフェンダ内に導くとともに、この排水による後輪の損傷を防止することを可能とした作業用車両を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
このため請求項1に記載の発明は、前輪と、
一対の後輪と、
該後輪近傍にその後部が配置された運転キャビンとを備え、
該運転キャビンが、天井部と、前面部と、後面部と、左右一対の側面部とで構成され、
前記左右一対の側面部にそれぞれ後部縦フレームを備えるとともに、
前記天井部に冷房風を発生させるエアコンディショナを備える作業用車両において、
前記運転キャビンの両側面部の後部下端に前記後輪を覆うためのフェンダを設け、
前記エアコンディショナのドレンパイプを前記後部縦フレームの内側を通って前記フェンダ内に配置した作業用車両であって、
前記フェンダ内で、かつ、前記ドレンパイプの下方に、該ドレンパイプからの排水を受けるための受部を備えることを特徴とする。
【0006】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の作業用車両において、前記受部は、落下した前記排水をしぶきにして下方に通過させるしぶき形成部を備えることを特徴とする。
【0007】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の作業用車両において、前記しぶき形成部がスリット状またはメッシュ状に形成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
請求項1に記載の発明によれば、前輪と、一対の後輪と、該後輪近傍にその後部が配置された運転キャビンとを備え、該運転キャビンが、天井部と、前面部と、後面部と、左右一対の側面部とで構成され、前記左右一対の側面部にそれぞれ後部縦フレームを備えるとともに、前記天井部に冷房風を発生させるエアコンディショナを備える作業用車両において、前記運転キャビンの両側面部の後部下端に前記後輪を覆うためのフェンダを設け、前記エアコンディショナのドレンパイプを前記後部縦フレームの内側を通って前記フェンダ内に配置した作業用車両であって、前記フェンダ内で、かつ、前記ドレンパイプの下方に、該ドレンパイプからの排水を受けるための受部を備える。
【0009】
これにより、エアコンディショナで発生した結露水を後タイヤ用のフェンダに貫通させて直線的に排出することを可能とし、かつ、排水が後輪上に直接落下することを回避することができる。したがって、エアコンディショナからの排水を効率よくフェンダ内に導くとともに、この排水による後輪の損傷を防止することを可能とした作業用車両を提供することができる。
【0010】
請求項2に記載の発明によれば、受部は、落下した排水をしぶきにして下方に通過させるしぶき形成部を備えるので、落下したエアコンディショナからの排水が受部の表面ではね散ることがない。また、ドレンパイプの末端からしたたり落ちる水滴の粒をより小さな水滴(しぶき)とするので、このしぶきが後輪上に落下しても後輪を落下する水滴で傷めることがない。
【0011】
請求項3に記載の発明によれば、しぶき形成部がスリット状またはメッシュ状に形成されので、落下したエアコンディショナからの排水をより確実にしぶきとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】この発明の作業用車両の一例としてのトラクタの側面図である。
【図2】その正面図である。
【図3】図1の要部拡大図である。
【図4】(a)は要部拡大正面図、(b)は要部拡大斜視図、(c)は受部の一部拡大平面図である。
【図5】(a)はフェンダの側面図、(b)はトラクタの要部拡大斜視図である。
【図6】この発明の別の例を示す図であり、(a),(b)はそれぞれ受部の一部拡大平面図、(c)は(b)のY矢視断面図である。
【図7】この発明の別の例のドレンパイプの配置を示す図であり、(a)は後部縦フレームの側面図、(b)は(a)のA矢視断面図である。
【図8】この発明に備える運転キャビンの一例を示す図であり、(a)は平面図、(b)は上部側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照しつつ、この発明を実施するための最良の形態について詳述する。図1にこの発明の作業用車両としてのトラクタ21の側面図を、図2にはその正面図を示す。トラクタ21は、車体フレーム22の前後に一対の前タイヤ(前輪)23,23および一対の後タイヤ(後輪)24,24を備える。前タイヤ23,23の上方にボンネット25を配置し、その内側には駆動部としてのエンジンを備える。そして、ボンネット25の後部に連続して、かつ、後タイヤ24近傍にその後部が配置されるように箱型の運転キャビン26を設ける。
【0014】
運転キャビン26は、天井部26Uと、前面部26Fと、後面部26Bと、左右一対の側面部26S,26Sを備える。そして、前面部26Fと側面部26Sとの間には、前部縦フレーム26FF,26FFを、左右側面部26S,26Sの後部にはそれぞれ角筒状の後部縦フレーム26SF,26SFを備える。前面部26Fにはフロントガラス32が設けられ、後面部26Bにはリアガラス33が設けられている。また、左右の側面部26Sにはガラス製のドア31をそれぞれ備える。天井部26Uは内部に空間が形成されるように金属板を加工して形成される。天井部26U内には、後述するように、エアコンディショナを設置する。
【0015】
運転キャビン26の外周には、両前部縦フレーム26FF,26FFに後方確認用のミラー36,36をそれぞれ設ける。さらに、前照灯34,34を天井部26Uに設置し、後照灯35を左右の後部縦フレーム26SFにそれぞれ取り付ける。また、左右それぞれのドア31の下方には、運転者が運転キャビン26に昇降するためのステップSTを車体フレーム22に固定して取り付ける。一方、運転キャビン26内には、エンジンキー、アクセルペダル,クラッチペダル,ブレーキペダルなどの操作ペダル、シフトレバー、ハンドル29、運転席30、さらに、速度、燃料、警報などを表示する表示部などを設ける。
【0016】
運転キャビン26の後部両側下端には、後タイヤ24を上方より覆うためのフェンダ38をそれぞれ設ける。フェンダ38の後部には、ウインカーとストップランプを備える。
【0017】
図3にはこの発明の要部を示す。運転キャビン26の天井部26Uには、運転キャビン26内を冷暖房するためのエアコンディショナACを内装している。そしてエアコンディショナACからは塩ビなどで形成されたドレンパイプDPが延設され、冷房風形成時に発生する結露水を機外に誘導して排出するようになっている。ドレンパイプDPは、後部縦フレーム26SF内に配置され、後部縦フレーム26SFの下端からフェンダ38内に貫通したところでその末端となっている。ドレンパイプDPの末端から少し離れたところには、ドレンパイプDPからしたたり落ちる水滴を受けるための受部Bを設ける。受部Bの下方には、後タイヤ24が配置されている。受部Bはフェンダ38と一体に形成されている。
【0018】
図4(a)〜(c)には、フェンダ38の詳細を示す。フェンダ38は樹脂などで形成され、その天板部38Uの下方には、受部Bを突設している。受部Bは矩形の板状に形成され、中央付近に円形状のしぶき形成部BSを備える。しぶき形成部BSは、樹脂製の薄板を複数その側面が鉛直方向となるように格子状(メッシュ状)に配置してなる。しぶき形成部BSのメッシュの間隔はドレンパイプDPから落下する水滴を細かく砕いてしぶきにすることができるように、適宜設定する。また、しぶき形成部BSの大きさ(範囲)は、落下する水滴の大きさや、ドレンパイプDPの末端から受部B間での距離などによって適宜決定するものとする。さらに、しぶき形成部BSの平面形状は円形に限定されるものでなく、適宜、最適な形状が選定されるものとする。なお、符号BKは、受部Bの先端を示す。
【0019】
また、しぶき形成部BSは別体に形成されて、受部Bに嵌めつけるようにしてもよいし、受部Bとして一体に形成するようにしてもよい。また、しぶき形成部BSのメッシュは、薄板にて形成されることに限定されるものではなく、たとえば、樹脂製の糸を格子状に配置して形成してもよい。
【0020】
天板部38UにはドレンパイプDPの先端を通すための貫通孔が形成され、ドレンパイプDPはフェンダ38の内側にその末端を突設した状態で配置される。このとき、ドレンパイプDPの末端から受部Bまでの距離はHである。このように形成されているので、ドレンパイプDPからの水滴は後タイヤ24に直接したたり落ちるのではなく、一旦、受部Bに当たり、水滴が細かく砕け、その一部は後タイヤ24へ落下し、別の一部は地面へと落下する。なお、符号Wはウィンカー(方向指示灯)、符号Sはストップランプ(停止表示灯)である。
【0021】
図5(a)に示すように、フェンダ38は、天板部38Uがトラクタ21の前進方向に向かって円弧状に下降する形状に形成されている。そして、天板部38Uには、取付フランジ38Fを所定の間隔で5つ備える。取付フランジ38Fは矩形の金属板をL字状に折り曲げて形成され、折り曲げた矩形状部分のそれぞれの略中央には貫通孔を備える。そして、フェンダ38の天板部38Uに所定の間隔で形成された貫通孔に取付フランジ38Fの貫通孔を合わせてボルトなどで締め付けて取り付ける。一方、フェンダ38の側部38Sには貫通孔38Hを4つ形成する。
【0022】
図5(b)には、運転キャビン26を構成するフレームの一部を示す。運転キャビン26は、左右一対の前部縦フレーム26FFと、それぞれの前部縦フレーム26FFの下端に連結された横底部フレーム26SBと、左右一対の前部縦フレーム26FFに渡し掛けるように、かつ一対の横底部フレーム26SB,26SBと水平面上で直交するように配置された前底部フレーム26FBと、それぞれの横底部フレーム26SBの後端から上方に円弧状に湾曲して立ち上がるように配置される横曲線フレーム26SLと、それぞれの横曲線フレーム26SLの後端から略鉛直上方に向けて配置される後部縦フレーム26SFなどで構成される。
【0023】
横曲線フレーム26SLの下端付近には、取付フレーム41の一端が取り付けられている。そして、取付フレーム41の他端は、支持フレーム42の側部に取り付けられる。支持フレーム42は、ミッションケースMにその下端を固定されている。ミッションケースMは左右一対の車体フレーム22Bの間に配置され、両者はボルトによって固定される。取付フレーム41には、運転席30を下方から支持するための運転席フレームCBをボルトなどで固定する。運転席フレームCBは、着席部CB1と背当部CB2などで構成される。着席部CB1の両側面には、それぞれ3つずつの貫通孔CBHが形成されている。一方、背当部CB2の両側面には、それぞれ1つずつの貫通孔CBHが形成されている。
【0024】
なお、符号24Aは後タイヤ24の車軸である。また、符号26FLは床板を示し、運転者が運転中に足を載置するためのものである。この床板26FLは、一対の横底部フレーム26SB,26SBに渡し掛けるようにして設けられる。また、符号22A,22Bはそれぞれ車体フレーム22の一部を構成する。横底部フレーム26SBは車体フレーム22Bに不図示のステーを介して取り付けられる。
【0025】
フェンダ38の4つの貫通孔38Hを運転席フレームCBの側部の4つの貫通孔CBHに合わせて両者をボルトによって固定する。また、フェンダ38の5つの取付フランジ38Fを横曲線フレーム26SLに形成された不図示の5つの貫通孔に合わせ、両者をボルトによって固定する。このようにして、フェンダ38を取り付ける。
【0026】
このように構成されたトラクタ21では、運転キャビン26内を冷房するためにエアコンディショナACを使用すると、エアコンディショナACで発生した結露水がドレンパイプDPに流れ込む。そして、ドレンパイプDP内を伝って末端よりフェンダ38内の受部Bのしぶき形成部BSに落下する。水滴はしぶき形成部BSのメッシュによって細かいしぶきとなって、受部Bの下方に散りながら落下する。このとき、一部は風に流されてトラクタ21の外に流されることもある。また、一部は後タイヤ24上に落下して付着することもあるが、水滴の粒が細かくされているので、後タイヤ24を傷めることはない。また、しぶき形成部BSがメッシュ状に形成されているので、ドレンパイプDPより落下した水滴が受部Bにて跳ね上がり、トラクタ21の機体に付着することを低減することができる。
【0027】
なお、受部Bのしぶき形成部BSは、メッシュ状に形成することに限定されるものではなく、例えば、図6(a)に示すように、スリット状のしぶき形成部BS´を備える受部B´であってもよい(符号BK´はしぶき形成部BS´の先端を示す)。さらに、図6(b),(c)に示すように、受部B´´に下に向かって湾曲したしぶき形成部BS´´を備えるようにしてもよい(符号BK´´はしぶき形成部BS´´の先端を示す)。このようにすると、ドレンパイプDPから落下する水滴がしぶき形成部BS´´にあたってその一部が上方に跳ね上がったとしても、周囲に飛び散ることを低減することができる。
【0028】
この発明は、受部にしぶき形成部を備えてドレンパイプDPから落下する排水を通過させることに限定されるものではなく、受部を樹脂製の板で形成してもよい。このようにすると、受部を簡単な構造とすることができ、かつ、ドレンパイプDPから後タイヤ24に水滴が直接落下することを低減することができる。また、水滴が受部上に落下した際、水滴が細かく砕けてしぶき状になるため、砕けた水滴が後タイヤ24上に落下したとしても後タイヤ24を傷めることがない。
【0029】
なお、ドレンパイプDPは、後部縦フレーム26SF内に配置されなくてもよい。例えば、図7(a),(b)に示すように、後部縦フレーム26SFの外側にドレンパイプDPを配置して、それを覆うようにカバーCVを配置し、ボルトBTによって後部縦フレーム26SFに固定するようにしてもよい。このようにすると、ドレンパイプDPを交換したりする際のメンテナンス性がよくなる。
【0030】
また、図8(a),(b)に示すように、運転キャビン26の天井部26U内に備える上部横フレーム26US,26US、上部前フレーム26UF、上部後フレーム26UBを用いてエアコンディショナACの送風路(ダクト)として用いるように構成してもよい。この場合、上部横フレーム26US,26US、上部前フレーム26UF、上部後フレーム26UBは中空状に形成し、そこをエアコンディショナACからの冷暖房風の通路とする。また、上部横フレーム26US,26US、上部前フレーム26UF、上部後フレーム26UBはそれぞれを連続的に連結し、隣り合うフレーム間で送風路が連続するように構成する。さらに、上部横フレーム26US,26US、上部前フレーム26UF、上部後フレーム26UBには、空気の吹出口を複数設け、そこから、運転キャビン26内に向けて冷暖房風を吹き出すように構成する。このように構成すると、運転キャビン26の枠組みとしてのフレームを冷暖房風の送風路としても用いることができ、別途、エアコンダクトを天井部26U内に設ける必要がなく、部品点数を低減することができる。なお、図中の矢印はエアコンディショナACからの送風の流れを示す。
【0031】
さらに、従来、フロントガラスは、ボンネット25近傍で上下に分割されていた。フロントガラスを上下に分割することで、連結部分には、ゴム製のシール部材などを用いて、防水対策を施すことが一般的である。しかし、ゴム製のシール部材が、運転者の前方斜め下方向の視界を一部さえぎってしまい、視認性が悪いという問題があった。そこで、フロントガラス32を1枚ものとして、視認性を向上させるように構成してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0032】
この発明の作業用車両は、トラクタに限定されるものではなく、エアコンディショナを運転キャビンの天井部に備える他の作業用車両、たとえば、ホイールローダなどにも適用することができる。
【符号の説明】
【0033】
23 前タイヤ(前輪)
24 後タイヤ(後輪)
26 運転キャビン
26U 天井部
26F 前面部
26B 後面部
26S 側面部
38 フェンダ
AC エアコンディショナ
B,B´,B´´ 受部
BS,BS´,BS´´ しぶき形成部
DP ドレンパイプ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
前輪と、
一対の後輪と、
該後輪近傍にその後部が配置された運転キャビンとを備え、
該運転キャビンが、天井部と、前面部と、後面部と、左右一対の側面部とで構成され、
前記左右一対の側面部にそれぞれ後部縦フレームを備えるとともに、
前記天井部に冷房風を発生させるエアコンディショナを備える作業用車両において、
前記運転キャビンの両側面部の後部下端に前記後輪を覆うためのフェンダを設け、
前記エアコンディショナのドレンパイプを前記後部縦フレームの内側を通って前記フェンダ内に配置した作業用車両であって、
前記フェンダ内で、かつ、前記ドレンパイプの下方に、該ドレンパイプからの排水を受けるための受部を備えることを特徴とする、作業用車両。
【請求項2】
前記受部は、落下した前記排水をしぶきにして下方に通過させるしぶき形成部を備えることを特徴とする、請求項1に記載の作業用車両。
【請求項3】
前記しぶき形成部がスリット状またはメッシュ状に形成されることを特徴とする、請求項2に記載の作業用車両。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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