説明

作業管理システム

【課題】あるプロジェクトにおける作業実績を集計する作業管理システムを得る。
【解決手段】作業管理サーバ2、個人端末1、ICカードリーダ4、入退出管理サーバ5がネットワーク3介して接続されて構成される。作業管理サーバは、個人端末からプロジェクトにおける作業項目を受付けて登録する手段8、作業管理サーバ上に登録された作業項目毎のフォルダを階層構造で生成する手段、作業担当者が作業を実施する際に、個人端末の中でアクティブになっているファイルを検出し、そのファイルが属しているフォルダを識別し、そのアクセス時間を収集すると共に、入退出時間管理サーバがICカードから取得した個人端末外での作業時間を収集する手段9、各作業項目における累積作業時間を更新する手段11、収集された累積作業時間に基づいて、前記プロジェクトの進捗状況を算出する作業状況管理手段13を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、作業管理システムに係り、特に、ある開発プロジェクトにおける個人端末での作業時間及び個人端末外での作業時間(例えば、会議室での会議時間)を、予めプロジェクト毎に定義された作業項目毎に算出し、作業実績を集計する作業管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
作業管理に関する従来技術として、作業担当者が個人端末を利用して個人端末上のファイルを使用すると、そのファイルまたはフォルダに対応する作業の累積作業時間を更新し、作業実績を算出するという技術が、例えば、特許文献1、2等に記載されて知られている。
【特許文献1】特開2001−273390号公報
【特許文献2】特開2006−343848号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前述した従来技術による作業管理システムは、1つのプロジェクトにおける、個人端末での作業時間を集計することにとどまり、個人端末を離れた作業、例えば、会議を実施する場合における、作業時間を自動的に収集することができないという問題点を有するものであり、また、集計された作業実績からは各作業項目間の関連性が見えないという問題点を有している。
【0004】
本発明の目的は、前述した従来技術の問題点を解決し、特定の階層に生成されたフォルダ及びファイルへのアクセス時間と各作業場所における入退出時間とを集計し、集計された作業時間と作業担当者の工程表とにより、個人端末内外での作業時間をプロジェクト毎に定義し、予め作業管理システム上に登録された作業項目に対応する作業実績への自動振り分けを可能とし、各作業項目相互間の関連も含めた進捗状況を把握することができるようにした作業管理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明によれば前記目的は、あるプロジェクトにおける作業実績を集計する作業管理システムにおいて、作業管理サーバと、1または複数の個人端末と、1または複数のICカードリーダと、入退出管理サーバとがネットワークを介して接続されており、前記作業管理サーバは、前述個人端末から前記あるプロジェクトにおける作業項目を受付けて登録する作業項目登録手段と、前記作業管理サーバ上に登録された作業項目毎のフォルダを階層構造で生成する手段と、作業担当者が作業を実施する際に、前記個人端末の中でアクティブになっているファイルを検出し、そのファイルが属しているフォルダを識別する手段と、そのアクセス時間を収集する手段と、前記入退出時間管理サーバがICカードから取得した個人端末外での作業時間を収集する作業時間収集手段と、各作業項目における累積作業時間を更新する作業時間更新手段と、収集された累積作業時間に基づいて、前記プロジェクトの進捗状況を算出し、前記個人端末からの照会に対して前記個人端末に送信する作業状況管理手段とを有することにより達成される。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、ICカードを利用した入退室時間をもとに個人端末以外の作業時間、例えば、会議等の作業時間を集計することが可能となり、予めプロジェクト毎に定義された作業項目に合わせて作成された作業フォルダへのアクセス時間と併せて、より実態に近い作業項目に対応する作業実績を収集することができる。また、本発明によれば、集計した作業量に基づいて、リアルタイムにプロジェクトの進捗状況を個人端末上の照会画面に表示させることが可能となり、これにより、プロジェクトの進捗状況及び作業担当者毎の進捗状況を管理することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、本発明による作業管理システムの実施形態を図面により詳細に説明する。以下に説明する本発明の実施形態は、本発明による作業管理システムを予めプロジェクトで定義された作業項目を利用して実施する場合を例としたものである。
【0008】
図1−1は、本発明の一実施形態による作業管理システムの全体の構成の概要を示すブロック図である。ここに示す作業管理システムは、情報収集、情報管理を行うためのシステムであり、複数の個人端末1と、作業管理サーバ2と、1または複数の作業場所に設置されたICカードリーダ4と、入退室管理サーバ5とが、例えば、LAN(ローカルエリアネットワーク)等のネットワーク3を介して相互に接続されて構成されている。
【0009】
図1−1において、個人端末1は、例えば、プロジェクトに関する作業を実施する作業担当者が使用するパソコン等の端末であり、プロジェクトに関するドキュメントファイルの作成、作業項目の登録、作業状況の照会等の処理を実施する。
【0010】
入退室管理サーバ5は、ネットワーク3を介して1または複数の作業場所に設置されたICカードリーダ4から入退室情報を取得して集計し、入退室情報の管理を実施する。
【0011】
作業管理サーバ2は、ネットワーク3を介して1または複数の個人端末1の作業状況を監視して作業時間を収集し、入退室管理サーバ5からの入退室時間情報を収集することにより作業実績を管理する。
【0012】
前述の作業管理サーバ2は、少なくとも、CPU、メモリ、HDD等による記憶装置を備えて構成される情報処理装置であり、ネットワークI/F部6、データ送受信部7、作業登録受付部8、作業時間収集部9、データベース10、作業時間更新部11、作業状況管理部13を備えて構成されている。
【0013】
そして、ネットワークI/F部6は、ネットワーク3に対するインターフェース処理を実施するネットワーク機器であり、データ送受信部7は、個人端末1、入退室管理サーバ5とデータを送受信するモデム等の通信機器である。また、作業登録受付部8、作業時間収集部9、作業時間更新部11、作業状況管理部13は、プログラムとして構成され、通常、記憶装置に格納されていて、メモリにロードされてCPUにより実行されることにより、それぞれの機能を構築するものであり、データベース10は、記憶装置内に構成される。
【0014】
作業登録受付部8は、データ送受信部7が個人端末1から、あるプロジェクトにおける作業項目、作業予定情報、作業者情報の登録を受付けると、データベース10に情報を登録する処理を実施する。そして、データベース10には、あるプロジェクトにおける作業項目、作業予定情報、作業者情報が保存される。また、作業登録受付部8は、データベース10から各個人端末1内に作業項目に応じたフォルダを生成する処理を実施する。
【0015】
作業時間収集部9は、個人端末1に定期的にアクセスして、個人端末上で作業担当者がアクセスしているファイルを検出し、そのファイルがアクティブになっている時間、及び、そのファイルが属しているフォルダ情報を収集する処理と、入退室管理サーバ5から定期的に入退室情報を取得する処理とを実施する。
【0016】
作業時間更新部11は、作業時間収集部9により収集された作業時間と、データベース10が保持している作業項目、作業予定情報とにより、作業項目を特定し各作業担当者における累積作業時間を更新する処理を実施する。
【0017】
作業状況管理部13は、個人端末1からの要求に対し、あるプロジェクトにおける進捗状況を、データベース10に登録されている工程表、作業担当者別の作業時間等に基づいて出力する処理を実施する。
【0018】
図1−2はデータベース10で管理している各種の情報のデータ構成例を示す図である。データベース10内に管理される情報は、作業項目情報、端末内作業項目情報、端末外作業項目情報、担当者情報、作業実績情報に分けて、各テーブル内に構成され、作業管理システム2の作業登録受付部8により登録されるデータ、作業管理システム2の作業時間更新部11により更新される作業時間が格納される。
【0019】
図1−2(a)に示す作業項目情報のテーブルは、作業項目名称、階層位置番号、予定開始日、予定終了日、進捗率の各項目からなるレコードを複数有して構成される。図1−2(b)に示す端末内作業項目情報のテーブル(ファイルアクセス作業)は、端末内作業名称、実行ファイル名、フォルダパス、前工程作業No.、作業項目NOの各項目からなるレコードを複数有して構成される。
【0020】
図1−2(c)に示す端末外作業項目情報のテーブル(会議等作業)は、端末外作業名称、会議室名、予定開始日、予定終了日、作業項目NOの各項目からなるレコードを複数有して構成される。図1−2(d)に示す作業担当者情報のテーブルは、担当者名、ランク、端末IPアドレスの各項目からなるレコードを複数有して構成される。図1−2(e)に示す作業実績情報のテーブルは、担当者NO、作業項目NO、実績時間(秒)の各項目からなるレコードを複数有して構成される。
【0021】
図2は本発明の実施形態による作業管理システムでの処理動作を説明するフローチャートであり、次に、これについて説明する。
【0022】
(1)新規プロジェクトが発足すると、そのプロジェクトの管理者等は、そのプロジェクトにおける作業項目を定め、作業項目に応じた工程表、作業担当者情報、作業担当者の端末IPアドレス等の初期情報を、作業管理サーバ2のデータベース10に設定する。この初期情報の作業管理サーバ2への登録は、例えば、個人端末1を使用して、作業の登録要求を作業管理サーバ2に送信することにより行うことができる(ステップS1)。
【0023】
(2)作業管理サーバ2の作業状況管理部13は、データベース10に設定された新規プロジェクトの発足に伴う初期情報に基づいて、作業担当者が使用する個人端末1に作業項目に応じた作業フォルダを生成する(ステップS2)。
【0024】
なお、前述したステップS1、S2での作業情報登録処理の詳細については、図3−1に示して後述し、また、個人端末1に生成される作業フォルダーの構成については、図4に示して後述する。
【0025】
(3)その後、作業管理サーバ2は、作業の管理のために、一定時間毎に、個人端末1及び入退出管理サーバ5にアクセスして、作業時間を収集すると共に、収集した作業時間、登録された作業情報に基づいて、累積作業時間を更新する(ステップS3、S4)。
【0026】
なお、前述したステップS3、S4での作業実績集計処理の詳細については、図3−2に示して後述する。
【0027】
(5)作業管理サーバ2は、個人端末1から進捗状況の照会があった場合、データベース10から作業時間、作業内容を読み出し、進捗状況として個人端末1に対して送信して表示させる(ステップS5)。
【0028】
なお、前述したステップS5での作業進捗状況照会処理の詳細については、図3−3に示して後述し、また、進捗状況の表示画面の例については、図5に示して後述する。
【0029】
図3−1は前述したステップS1、S2での作業情報登録処理の詳細を説明するフローチャートであり、次に、これについて説明する。
【0030】
(1)作業管理システム2のデータ送受信部7は、個人端末1から送信された、あるプロジェクトにおける作業項目、担当者及び担当者が使用する個人端末1のIPアドレス、工程表を含む初期情報を受信すると、その登録要求を作業登録受付部8に出力する(ステップA1)。
【0031】
(2)作業管理システムの作業登録受付部8は、データ送受信部7から作業登録要求を受付けると、登録情報である作業項目、担当者及び担当者が使用する個人端末1のIPアドレス、工程表をデータベース10に登録する(ステップA2)。
【0032】
(3)ここで、作業状況管理部13は、新規にプロジェクトに関する作業の登録を受付けるため、登録した作業項目をもとに作業階層を設定し、データ送受信部7を介して、登録されたIPアドレスをもとに各個人端末1に最上位階層にプロジェクト名のフォルダ、それ以降、設定済みの作業階層に合わせたフォルダ階層を各個人端末1に生成する(ステップA3、A4)。
【0033】
図4は各個人端末1に生成された作業フォルダの階層構成の例を示す図であり、次に、これについて説明する。
【0034】
図4に示すフォルダの階層構成の例において、左ペインに示されているボックスの1つ1つがフォルダを示している。そして、最上位階層にプロジェクト名、図4に示す例では、「C:¥Aプロジェクト」のフォルダが生成され、それ以降登録されている作業項目に合わせて、フォルダが生成されていく。
【0035】
また、右ペインには、生成されたフォルダに対して、プロジェクトに関するファイルやドキュメントを自由(例えば、ドラッグ&ドロップ等により)に関連付けて記述することが可能である。
【0036】
図3−2は前述したステップS3、S4での作業実績集計処理の詳細を説明するフローチャートであり、次に、これについて説明する。まず、図3−2(a)を参照して、端末内作業時間収集の場合の処理の詳細について説明する。
【0037】
(1)作業管理システム2の作業時間収集部9は、登録されている個人端末1のIPアドレスに基づいて個人端末1に周期的にアクセスし、アクセスした個人端末1が稼働中か否かを判定し、端末が稼働中でなかった場合、ここでの処理を終了する(ステップB1、B2)。
【0038】
(2)ステップB2の判定で、端末が稼働中であった場合、作業時間収集部9は、その個人端末1内でアクティブになっているファイルを検出し、そのファイルがアクティブになっている時間を計測し、また、そのファイルが属するフォルダ情報を収集する処理を実施する。なお、本発明の実施形態では、作業担当者が本プロジェクトの作業を実施する場合、作業登録受付部8により生成されたフォルダ階層内の適切なフォルダ配下で作業を行うことを前提としている(ステップB3、B4)。
【0039】
(3)作業管理システム2の作業時間更新部11は、ファイルがクローズされた時点で、作業時間収集部9から、そのファイルへのアクセス時間と対象フォルダーとを受信し、対象フォルダが登録済の作業階層にあるか否かを判定し、対象フォルダが登録済の作業階層になかった場合、ステップB3からの処理に戻って処理を繰り返す(ステップB5、B6)。
【0040】
(4)ステップB6の判定で、対象フォルダが登録済の作業階層にあった場合、作業担当者単位の作業項目別フォルダ内に存在するファイルがアクティブである時間と、データベース10に登録されている作業項目と照らし合わせることにより、作業担当者の端末での作業項目別の累積作業時間を算出し、算出した作業担当者の作業項目別の累積作業時間をデータベース10の作業実績情報テーブルへ追加して、テーブルを更新する(ステップB7)。
【0041】
次に、図3−2(b)を参照して、端末外作業時間収集の場合の処理の詳細について説明する。なお、作業者は、事前に、次に説明する処理を行っておくものとする。
【0042】
すなわち、作業者は、作業管理サーバ2に対して、個人端末1から会議等の作業予定情報の登録要求を行う。要求を受付けた作業管理サーバ2のデータ送受信部7は、受信した情報を作業登録受付部8に出力する。作業登録受付部8は、データベース10に作業予定の登録処理を実施し、データ送受信部7を介して、該当者の個人端末1に通知する。
【0043】
そして、会議を実施する場合には、事前に作業予定を登録し、作業担当者は、会議実施時に、作業場所に設置されたICカードリーダに入室時と退室時とにICカードを読み込ませる。入退出管理サーバ5は、各作業場所に設置されたICカードリーダから転送されてくる作業担当者情報及び入退室時間を集計しておく。
【0044】
(1)作業管理サーバ2の作業時間収集部9は、入退出管理サーバ5に周期的にアクセスし、入退出管理サーバ5が保持している入退出時間、作業場所、ユーザ情報をデータ送受信部7を介して受信し、該当時間の作業スケジュールがデータベース10に登録されているか否かを判定し、登録されていなかった場合、ここでの処理を終了する(ステップC1、C2)。
【0045】
(2)ステップC2の判定で、該当時間の作業スケジュールがデータベース10に登録されていた場合、作業時間収集部9は、入退出情報と、データベース10に登録されている会議等の作業予定を照らし合わせて、登録スケジュールと収集情報との対応付けを行う(ステップC3)。
【0046】
(3)その後、作業時間更新部11は、作業担当者の個人端末以外の作業項目別の累積作業時間を算出し、算出した作業担当者の作業項目別の累積作業時間をデータベース10の作業実績情報テーブルへ追加して、テーブルを更新する(ステップC4)。
【0047】
図3−3は前述したステップS5での作業進捗状況照会処理の詳細を説明するフローチャートであり、次に、これについて説明する。
【0048】
(1)作業管理サーバ2の作業状況管理部13は、個人端末1から進捗状況の照会要求を情報すると、データベース10の作業項目情報テーブルから各作業の予定と進捗率を取得する(ステップD1、D2)。
【0049】
(2)次に、作業状況管理部13は、データベース10の作業実績情報テーブルから担当者、作業別の実績時間、担当者テーブルから担当者のランクを取得する(ステップD3)。
【0050】
(3)その後、作業状況管理部13は、取得した情報のプロジェクトにおける工程表をもとに算出される値(以下、予定工数という)、作業における進捗率と実績時間をもとに算出される値(以下、作業実績工数という)、実績工数と担当者のランクより算出される値(以下、投入実績という)を集計し、それぞれの集計値をもとにプロジェクトにおける進捗状況を把握することが可能に表示できるように編集し、データ送受信部7を介して、個人端末へ出力する(ステップD4、D5)。
【0051】
図5は前述した処理で個人端末に送信されて表示された進捗状況の表示画面の例を示す図である。
【0052】
図5に示す予定工数のグラフは、登録されている工程表をもとに照射され、作業実績のグラフは、データベースの作業項目情報テーブルの進捗率及び作業実績情報テーブルの実績時間をもとに照射され、投入実績のグラフは、データベースの作業実績情報テーブルの実績時間及び担当者のランクにより照射される。予定工数と作業実績との差により、遅延日数が画面に表示される。
【0053】
なお、図5に示している例は、ある工程について画面に表示した例であるが、プロジェクト全体、他の作業工程について画面に表示することも可能である。
【0054】
前述した本発明の実施形態によれば、予定工数、実績工数、投入実績が表示されることにより、担当者は画面上でプロジェクトまたは工程における進捗状況を把握することが可能となる。
【0055】
前述した本発明の実施形態での各処理は、プログラムにより構成し、本発明が備えるCPUに実行させることができ、また、それらのプログラムは、FD、CDROM、DVD等の記録媒体に格納して提供することができ、また、ネットワークを介してディジタル情報により提供することができる。
【0056】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内において、適宜、修正、変更を加えることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1−1】本発明の一実施形態による作業管理システムの全体の構成の概要を示すブロック図である。
【図1−2】データベース10で管理している各種の情報のデータ構成例を示す図である。
【図2】本発明の実施形態による作業管理システムでの処理動作を説明するフローチャートである。
【図3−1】図2に示すフローのステップS1、S2での作業情報登録処理の詳細を説明するフローチャートである。
【図3−2】図2に示すフローのステップS3、S4での作業実績集計処理の詳細を説明するフローチャートである。
【図3−3】図2に示すフローのステップS5での作業進捗状況照会処理の詳細を説明するフローチャートである。
【図4】各個人端末に生成された作業フォルダの階層構成の例を示す図である。
【図5】各個人端末に送信されて表示された進捗状況の表示画面の例を示す図である。
【符号の説明】
【0058】
1 個人端末
2 作業管理サーバ
3 ネットワーク
4 ICカードリーダ
5 入退出管理サーバ
6 ネットワークI/F部
7 データ送受信部
8 作業登録受付部
9 作業時間収集部
10 データベース
11 作業時間更新部
13 作業状況管理部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
あるプロジェクトにおける作業実績を集計する作業管理システムにおいて、
作業管理サーバと、1または複数の個人端末と、1または複数のICカードリーダと、入退出管理サーバとがネットワークを介して接続されており、
前記作業管理サーバは、前記個人端末から前記あるプロジェクトにおける作業項目を受付けて登録する作業項目登録手段と、前記作業管理サーバ上に登録された作業項目毎のフォルダを階層構造で生成する手段と、作業担当者が作業を実施する際に、前記個人端末の中でアクティブになっているファイルを検出し、そのファイルが属しているフォルダを識別する手段と、そのアクセス時間を収集する手段と、前記入退出時間管理サーバがICカードから取得した個人端末外での作業時間を収集する作業時間収集手段と、各作業項目における累積作業時間を更新する作業時間更新手段と、収集された累積作業時間に基づいて、前記プロジェクトの進捗状況を算出し、前記個人端末からの照会に対して前記個人端末に送信する作業状況管理手段とを有することを特徴とする作業管理システム。
【請求項2】
前記作業項目登録手段は、前記あるプロジェクトにおける成果物作成にかかる作業項目、工程表、作業担当者の氏名等の情報を設定する画面を前記個人端末に送信して表示させ、作業項目の情報が登録されると、その作業項目に対応するフォルダを階層構造に設定し、作業担当者の個人端末に自動的にフォルダを生成することを特徴とする請求項1記載の作業管理システム。
【請求項3】
前記作業時間収集手段は、前記個人端末に周期的にアクセスし、作業担当者が操作中であるファイルと、そのファイルが属しているフォルダの識別と、ファイルへのアクセス時間とを収集すると共に、各作業場所に設置された前記ICカードリーダにより入退出時間を管理する入退出管理サーバと連携して、個人端末以外での作業時間及び作業場所の情報を収集し、前記収集した時間を登録されている作業項目に対応付け、累積作業時間を加算することを特徴とする請求項1記載の作業管理システム。
【請求項4】
前記作業状況管理手段は、前記作業管理サーバ上に登録されている作業項目、工程表、作業担当者の氏名等の情報と、集計された累積作業時間をもとに、個人端末からの要求に対して、あるプロジェクトにおける作業項目単位またはプロジェクト全体の進捗状況および各作業間の関連を示す画面を前記個人端末に送信して表示させることを特徴とする請求項1記載の作業管理システム。

【図1−1】
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【図1−2】
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【図2】
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【図3−1】
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【図3−2】
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【図3−3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−39620(P2010−39620A)
【公開日】平成22年2月18日(2010.2.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−199721(P2008−199721)
【出願日】平成20年8月1日(2008.8.1)
【出願人】(000152985)株式会社日立情報システムズ (409)
【Fターム(参考)】