説明

使用済みの照明用管球の材料分別処理方法および材料分別処理装置。

【課題】 種類が多い照明用管球を連続的に分別処理することを可能とした。
【解決手段】 連続運転する搬送手段10に対して使用済みの照明用管球Lをその口金部L3を把持させるようにして順次に供給し、供給した照明用管球Lを搬送手段10を介して少なくとも一の切断手段20に供給し、切断手段20によって把持した口金部L3を開放することなく照明用管球Lの異質材料部を切断分離処理し、次いで、搬送手段10に残った口金部L3を開放することを特徴とする。また、前記切断手段20によって把持した口金部L3を開放することなく照明用管球Lの異質材料部を切断分離処理した後、搬送手段10を介して把持した照明用管球Lの残余部分を少なくとも一の破砕手段30に供給し、該破砕手段30によって把持した口金部L3を開放することなく照明用管球Lの異質材料部を破砕分離処理し、次いで、搬送手段10に残った口金部L3を開放する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明機器の光源として使用されて耐用期間を過ぎた蛍光灯、蛍光ランプやLEDなどの照明用管球(環状蛍光管を除く)を構成材料ごとに分別処理するための、使用済みの照明用管球の材料分別処理方法および材料分別処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
地球上の全ての生命体に対するグローバル保護バリヤとしてのオゾン層の破壊問題等に代表される環境破壊問題、および地球上の資源は有限であっていずれ枯渇するとの否定できない現実が、正当に評価されるようになった結果として、あらゆる産業分野を通じて資源循環型社会の構築がスタートを切ったということができる。
【0003】
資源循環型社会を構築する上での基本となる活動は、いうまでもなく資源リサイクル活動である。資源リサイクルの活動形態は、広義の商品を製造するために投入された多種類の資源を、当該商品が例えば所定の耐用期間を全うして廃棄される際において、廃棄される商品からその製造に際して投入された資源を技術的に可能な限り回収し、回収した資源を同一商品または別の商品の製造に再び使用することを基本形態とする。
【0004】
資源リサイクル活動は、上記したように産業分野を問うことなくあらゆる産業分野について実行されなければならない。地球資源を全く使用することなく成立することができる産業種を想定することができないからである。
【0005】
本発明は、一般家庭用としてまたは諸産業用途に不可欠の物品である照明用管球分野についての資源リサイクルを前提とし、そのための前処理段階に属する1物品としての照明用管球を構成している異なる材料部分を材料ごとに、例えば、金属部と樹脂部とガラス部とを機械的に分離するための方法論および分離装置に関する。
【0006】
資源リサイクルにおける困難性は、リサイクルの対象製品分野ごとに異なり、照明用管球の分野においての困難性は、照明用管球の管球部が割れやすいにもかかわらず、内部に水銀やナトリウム等の有毒または危険元素、蛍光物質、ハロゲン、アルゴン、またはキセノン等の稀ガス元素を含むものが存在し(図5参照)、これらの内容物を回収する必要があることに起因する。したがって、安易に管球部を割って他の部分と分離することができないこと、照明用管球の管球部の形態が多様を極め、機械的に一様な取扱いが困難であること等である。
【0007】
上記のような取扱い特性をもつ照明用管球の材料分別処理に関しては、次のような提案がなされている。基本的には金属製の口金部とガラス製の管球部とを管球部を破壊することなく分離する必要がある。その方法としては、口金部を切断して除去する方法(特許文献1,2参照)や、口金部を固定して管球部に揺動、ねじり、引き抜き方向の外力を繰り返し加えて分離する方法(特許文献3参照)や、口金部と管球部の接合部分を加熱して分離する方法(特許文献4参照)が知られている。また、これらのような個々的処理ではなく、環状蛍光管の口金部を上下に配置したコンベヤ間に順次に供給し、かつ搬送しながら連続的に、しかもクランプした口金部の左右2箇所を同時に切断処理する能率の良い方法も提案されている(特許文献5参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2004−160921号公報
【特許文献2】特許第3389188号公報
【特許文献3】特開2006−160941号公報
【特許文献4】特許第4035048号公報
【特許文献5】特許第3387400号公報
【0009】
上記照明用管球を1球ごとに処理する方法においては、1球ごとにセット操作と排出操作とを反復する必要があるために処理効率の向上を図ることが困難であるという問題がある。また、上記環状の蛍光管を連続処理する方法は、きわめて優れたものであると評価することができるが、環状蛍光管においては、口金部を簡単にクランプすれば、口金部以外の環状の管球部分が口金部を頂点として左右対称の吊り下げ姿勢で安定することを利用した環状蛍光管専用機であって、他の形態の照明用管球を処理することができないという問題がある。
【0010】
また、近年市場に提供され広く普及した電球型LED球や電球型蛍光管は、旧来の電球用のソケットに螺着することができる口金部と管球部との間に高圧発生用の鉄芯入りスタータコイル等を樹脂ケースに収納または樹脂モールドした高圧の駆動部やLEDの駆動部等の点灯駆動部を備えるために、従来の口金部と管球部とを分別する方法または装置によっては、分別処理することができないという困難な問題を新たに提起している。
【0011】
すなわち、電球型蛍光管の場合は、口金部を切断してしまうと残るのは点灯駆動部と管球部であり、これらの部分には、口金部と異なって何らの規格がない。したがって点灯駆動部や管球部の形状はモデルごとに異なっており、点灯駆動部と管球部を分離する際において、いずれの部分も画一的なクランプに適さないという問題が生じるのである。また、先ず、口金部をクランプして点灯駆動部と管球部とを切断する作業順序を選択する際には、点灯駆動部の存在によって、カッタを押し付けることとなる切断部が口金部から離れており、この結果、切断操作に際してクランプされた口金部に大きなモーメント荷重が加わることになる。このため口金部のクランプに高度の確実性が要求されるという問題がある。さらには、分離された点灯駆動部が樹脂モールドまたはそれに近い状態である場合においては、手作業での打撃によって樹脂部分を破壊して内部の鉄芯入りスタータコイル等を分別するほか適切な方法がないという問題が生じている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明は、従来の照明用管球の個々的処理における作業効率の限界問題に鑑み、作業効率の向上に対応することができる照明用管球の連続処理方式の採用を基本とし、従来の切断手段に加えて、新たに普及した電球型蛍光管や電球型LED球の点灯駆動部に対する対応としての破砕処理方法または破砕処理手段を、基本とする連続処理方式を阻害することなく採用することによって、切断手段のみによって分別処理することができる種類の照明用管球に加えて、切断手段と破砕手段とを併用しなければ分別処理できない種類の照明用管球にいたる広範囲の照明用管球を連続的に分別処理することを可能とした使用済みの照明用管球の材料分別処理方法、および材料分別処理装置を提供することを目的とする。処理対象となる照明用管球には、環状蛍光管を含まないものとする。環状蛍光管を処理対象に含めると、装置構成等が不相応に複雑化するため、環状蛍光管の処理については別装置として開発するのが得策であるからである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の使用済みの照明用管球の分別処理方法は、連続運転する搬送手段に対して使用済みの照明用管球をその口金部を把持させるようにして順次に供給し、供給した照明用管球を搬送手段を介して少なくとも一の切断手段に供給し、切断手段によって把持した口金部を開放することなく照明用管球の異質材料部を切断分離処理し、次いで、搬送手段に残った口金部を開放することを特徴とする。さらに好ましくは、前記切断手段によって把持した口金部を開放することなく照明用管球の異質材料部を切断分離処理した後、搬送手段を介して把持した照明用管球の残余部分を少なくとも一の破砕手段に供給し、該破砕手段によって把持した口金部を開放することなく照明用管球の異質材料部を破砕分離処理し、次いで、搬送手段に残った口金部を開放することを特徴とする。
【0014】
本発明によれば、搬送コンベヤ対間に口金部を把持させるように順次に供給することによって、供給した照明用管球を自動的に切断と、必要に応じてその後に破砕して、材料分別することができる。つまり、口金部等を把持しながら搬送して、最後に口金部等の搬送把持部分を破砕して材料分別する。
使用済みの照明用管球とは、正常に使用することができなくなった照明用管球の意味であり、使用済みによって使用することができなくなったもののほか、製造上の欠陥等によって正常に使用することができなくなった照明用管球を含む。上記構成における搬送手段は、作業効率を向上させる観点から、使用中においては、ON−OFF制御することなく連続運転される。また、処理対象となる使用済みの照明用管球は、搬送手段に対してその口金部を把持させるようにして供給される。これは、搬送手段に照明用管球の口金部を把持することができる手段が備えられているということである。搬送手段に対する照明用管球の供給は、順次供給である。
ここで、順次供給とは、先順位に供給された照明用管球の処理が完了するのを待つことなく次順の照明用管球を供給するという意味であり、連続処理の前提としての供給である。搬送手段は、順次供給された照明用管球を順次に少なくとも一の切断手段に供給し、照明用管球の異質材料部が切り離される。異質材料部とは、厳密な意味で構成材料が異なるという意味ではなく、分別処理に必用な、又は切断して処理することが分別処理に便宜である程度に材料が異なっている部分という意味である。なお、照明用管球の種類によって、切断分離に際して搬送手段によって把持された口金部は開放されない場合がある。そのまま照明用管球を次の破砕手段に供給する必要があるからである。破砕手段では、先に切断して分離された部分と搬送手段によって把持されている口金部以外の部分の全部又は一部に対して破砕分離処理がなされる。破砕分離処理とは、例えば、樹脂モールドされた金属部品をモールドケースを破壊して分離するような分離方法である。ただし、処理対象となる照明用管球が、破砕の対象となる部分を有しない場合であっても、一応破砕手段に供給される。この場合は、いわゆる素通り状態となるだけである。また、この工程においても口金部は、開放されない。ちなみに、樹脂モールド部品のような処理対象は、切断によっては異質材料部を分離することができないのである。なお、切断手段と同様に、破砕手段についても一手段に限らない。搬送手段に残された口金部は、最後に開放され、口金内部の部品が口金とは別に落下する。
【0015】
本発明の使用済みの照明用管球の分別処理装置は、使用済みの照明用管球をその口金部を把持して搬送する搬送コンベヤと、該搬送コンベヤの搬送経路に沿って搬送経路に配置する少なくとも一のカッタ装置を備え、前記搬送コンベヤ対間に口金部を把持させるように供給した使用済みの照明用管球を前記カッタ装置で口金部を把持した状態で照明用管球に対する異質材料の切断分離処理を実行し、最後に把持していた口金部を搬送コンベヤ対から排出することを特徴とする。更に好ましくは、前記カッタ装置の後に少なくとも一の破砕装置とを備え、前記照明用管球に対する異質材料の切断分離処理を行った後に破砕分離処理を実行し、最後に把持していた口金部を搬送コンベヤ対から排出することを特徴とする。
【0016】
本発明の構成は、使用済みの照明用管球の分別処理方法を機械的に実施可能とするものである。搬送経路とは、搬送コンベヤ対によって搬送される対象物の移送経路のことである。上流側とは、処理対象となる照明用管球が搬送され始める側である。カッタ装置は切断作用を実行する装置であり、また、破砕装置は、破砕作用を実行する装置である。したがって、搬送コンベヤ対間に口金部を把持させるように順次に供給することによって、供給した照明用管球を自動的に切断と、必要に応じてその後に破砕して、材料分別することができる。つまり、口金部等を把持しながら搬送して、最後に口金部等の搬送把持部分を破砕して材料分別する。なお、後述する搬送コンベヤ対とは、1組のものとして協働的に機能する2基の搬送コンベヤという意味である。
【0017】
本発明としては、搬送コンベヤ対の搬送経路に沿って縦列または並列に配置する複数基のカッタ装置を備え、搬送コンベヤ対によって把持した照明用管球の複数箇所を順次に、または同時に切断分離することを特徴とする。
【0018】
縦列または並列に配置する複数基のカッタ装置とは、搬送経路の上流側から下流側への流れに沿った側面視において縦列であって、搬送経路をその一端側からみた場合に並列である配置を含むものとする。具体的にこのような配置となる場合は、特定の位置に配置されたカッタ装置を基準として別のカッタ装置がその斜め前方または斜め後方に配置される場合である。処理対象となる照明用管球に切断分離処理に適する箇所が複数個所ある場合にきわめて便宜である。
【0019】
本発明としては、前記破砕装置が、上ブレード群と下ブレード群とを搬送コンベヤ対による照明用管球の搬送経路を挟んで上下に配置してなり、上ブレード群および下ブレード群は、いずれも外周部に照明用管球を噛み込むためのラッチ爪を形成した複数枚のクラッシュディスクの並設によって構成され、上ブレード群と下ブレード群とは、搬送コンベヤ対と周速度同一に同期反転駆動することが好ましい。
【0020】
前記破砕装置は、搬送経路の上側に配置される上ブレード群と、搬送経路の下側に配置される下ブレード群とからなる。つまり、両者間に処理対象となる照明用管球が供給される。また、上ブレード群と下ブレード群とは、同期反転駆動されることから、両者間に照明用管球を噛み込む作用を発揮する。ここで、上ブレード群等は、クラッシュディスクの並設によって構成されていることから、単一のクラッシュディスクの特性である物体に食い込み易い性質を維持しながら複数のクラッシュディスクの集合体としての全体強度をも発揮する。つまり、物体の破砕機能に優れる。なお、各クラッシュディスクに形成されたラッチ爪は、両者間に照明用管球を噛み込む際の逃げ防止機能を発揮する。上ブレード群と下ブレード群とが搬送コンベヤ対と周速度同一に駆動されるのは、搬送コンベヤ対による照明用管球の搬送動作を阻害することなく破砕工程を通過させるためである。
【0021】
本発明としては、前記搬送コンベヤは、1:1の速度で同期して反転駆動する搬送コンベヤ対であり、対を構成している少なくとも一方の搬送コンベヤが、リンクプレートに照明用管球の口金部を把持するための多数の把持ブロックを等間隔に列設してなるチェーンコンベヤであって、この把持ブロックは、チェーンコンベヤがスプロケットを通過する際に隣接する把持ブロックの間隔が口金部の口径より大きく開くとともに、スプロケット以外の部分において、隣接する把持ブロックの間隔が口金部の口径より狭まるサイズに設定されていることが好ましい。
【0022】
搬送コンベヤ対を構成する一方の搬送コンベヤは、チェーンコンベヤである。このチェーンコンベヤには、多数の把持ブロックが等間隔で列設されている。列設された把持ブロックの相互間隔は、チェーンコンベヤが直線状となる場合とスプロケットを通過する場合とで変化する。これは、チェーンコンベヤが伸縮するのではなく、チェーンコンベヤがスプロケットを通過する際にチェーンコンベヤを構成している各リンクプレートがスプロケットに対して、それぞれ接線方向を向くように姿勢変化をする。この各リンクプレートの姿勢変化は、そのリンクプレートに取り付けられた把持ブロックの姿勢変化として現れる。この結果、隣接する把持ブロックは、スプロケットを通過する際に、例えれば、鋏みのブレードが開くように開くとともに、チェーンコンベヤが直線状となることにより鋏みのブレードが閉じるように元の姿勢に復帰する。このような把持ブロックの挙動に対して、把持ブロックのサイズを適切に設定することによりチェーンコンベヤに対する照明用管球の容易な供給と確実な把持とを両立させることができる。このような作用が得られる把持ブロックのサイズは、チェーンコンベヤがスプロケットを通過する際に隣接する把持ブロックの間隔が口金部の口径より大きく開くとともに、スプロケット以外の部分において、隣接する把持ブロックの間隔が口金部の口径より狭まるサイズである。
【0023】
本発明としては、多数の把持ブロックを前記等間隔と異なる等間隔に列設してなる交換用のチェーンコンベヤ、または前記把持ブロックのサイズと異なるサイズの把持ブロックを前記等間隔に列設してなる交換用のチェーンコンベヤを備えることが好ましい。
【0024】
本発明においては、段階的に規格化された特定の口径の1種類の口金部を確実に把持することができるとしても、口径規格が異なる口金部については、対応することができない。この問題に対しては、チェーンコンベヤに取り付けられた把持ブロックを全て交換することで対応することが可能であるが、多数個の把持ブロックを全て交換する煩雑な作業は現実的ではない。そこで、予め異なる等間隔に把持ブロックを取り付けた交換用のチェーンコンベヤ又は異なるサイズの把持ブロックを取り付けたチェーンコンベヤを準備しておくことによって、口径規格が異なる口金部に即時に適合させることが可能である。なお、チェーンコンベヤの交換は、テンションスプロケットを緩めてチェーンコンベヤをスプロケットから外し、別のチェーンコンベヤを取り付けてテンション調節するのみの容易な作業内容である。
【発明の効果】
【0025】
本発明の使用済みの照明用管球の材料分別処理方法は、搬送手段に処理対象となる照明用管球を順次に供給する熟練を要さない作業のみによって、切断による材料分別に適する箇所の切断分離処理と、必用に応じて破砕による材料分別に適する箇所の破砕分離処理とを自動的に実施することができるので、旧来からの照明用管球(蛍光灯を含む。)のみならず、近時普及した電球型蛍光管や電球型LED球も同時に、しかも処理能率の良好な連続処理方式によって分別処理することを可能となる。
【0026】
本発明の使用済みの照明用管球の材料分別処理装置は、上記方法における使用済みの照明用管球の搬送手段として具体的に反転駆動する搬送コンベヤ対を対応させ、上記方法における切断手段として具体的にカッタ装置を対応させ、上記方法における破砕手段として具体的に破砕装置を対応させて構成されているので、上記使用済みの照明用管球の材料分別処理方法を具体的な機械装置として確実に実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の照明用管球の材料分別処理装置の一実施の形態を示す斜視図である。
【図2】上記実施の形態における照明用管球の材料分別処理装置の背面図である。
【図3】上記実施の形態における照明用管球の材料分別処理装置の動作説明図である。
【図4】上記実施の形態における照明用管球の材料分別処理装置の動作説明図である。
【図5】本発明で分別処理する照明用管球の例を説明する図である。
【図6】口金部の種類を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、図面を引用しながら本発明の使用済みの照明用管球の材料分別処理装置(以下、単に「分別処理装置」という。)の実施の形態例を説明する。なお、本発明の使用済みの照明用管球の材料分別処理方法(以下、単に「分別処理方法」という。)は、分別処理装置の作用として説明する。
【0029】
本発明の分別処理装置は、箱型鋼材、薄型鋼材やH型鋼材を適所に使い分け、溶接組み立てしたフレームFを骨格として組み立てられている(図1,図2)。フレームFは、分別処理装置の主要部材を操作し易い高さに支持するための架台フレームF1と、分別処理装置を構成する各機械要素を取り付けるための本質的な意味での装置フレームF2とからなる。
【0030】
装置フレームF2に組みつけられる分別処理装置の主要な構成部分は、搬送コンベヤ対10と、2基のカッタ装置20,20と、破砕装置30である。これらの構成部分は、それぞれ専用の駆動モータM1,M2,M3を備える。
【0031】
搬送コンベヤ対10は、いずれも水平方向に循環駆動される押えコンベヤ10Aと、ワークとしての使用済みの照明用管球Lを搭載する搭載コンベヤ10Bとからなる。押えコンベヤ10Aと搭載コンベヤ10Bとは、装置フレームF2に水平方向に向けて上下2段に配置される水平フレームF3,F4に組み付けられる。この際、押えコンベヤ10Aは、上位置の水平フレームF3に、また、搭載コンベヤ10Bは、下位置の水平フレームF4に組み付けられる(図1,図2)。
【0032】
押えコンベヤ10Aおよび搭載コンベヤ10Bは、いずれもローラチェーンを本体とするチェーンコンベヤであり、押えコンベヤ10Aは、上位置の水平フレームF3の側面に配置される駆動スプロケットS1と従動スプロケットS2およびテンショナスプロケットS3間に巻き掛けられている。また、搭載コンベヤ10Bは、同様に、下位置の水平フレームF4の側面に配置される駆動スプロケットS1と従動スプロケットS2とテンショナスプロケットS3間に巻き掛けられている。なお、搭載コンベヤ10Bの駆動スプロケットS1―従動スプロケットS2間距離は、押えコンベヤ10Aの駆動スプロケットS1―従動スプロケットS2間距離より幾分長く設定され、押えコンベヤ10Aの機能は、搬送コンベヤ対10の両端において排除されている。
【0033】
上位置の水平フレームF3の背面側に抜けている押えコンベヤ10Aの駆動スプロケットS1の軸端には入力スプロケットS4が、また、下位置の水平フレームF4の背面側に抜けている搭載コンベヤ10Bの駆動スプロケットS1の軸端には、入力スプロケットS4が固定されている(図2)。2個の入力スプロケットS4,S4には、装置フレームF2上に搭載される駆動モータM1からの共通の駆動チェーン1Cが公知の反転巻き掛け方法によって巻き掛けられ、2個の入力スプロケットS4,S4は、1:1の同期速度によって反転駆動される。この結果として、押えコンベヤ10Aと搭載コンベヤ10Bとは、1:1の同期速度によって反転駆動される。
【0034】
互いに反転駆動される押えコンベヤ10Aと搭載コンベヤ10Bにおいて、駆動スプロケットS1,S1側に強制的に引かれて行く方向部分と従動スプロケットS2,S2側に引き返していく戻り方向分のうち、行き方向部分は、上下1対のチェーンガイドF5,F5によって屈曲することが制限され直線状になっている(図1)。押えコンベヤ10AにおけるチェーンガイドF5は、上位置の水平フレームF3に水平に固定され、搭載コンベヤ10Aの行き方向部分を上から押さえている。一方、搭載コンベヤ10BにおけるチェーンガイドF5は、下位置の水平フレームF4に固定され搭載コンベヤ10Bの行き方向部分を下側から支持している。上下のチェーンガイドF5,F5は、平行である。この結果、押えコンベヤ10Aの行き方向部分と搭載コンベヤ10Bの行き方向部分とは、互いに一定の近接状態を安定に維持しながら並走する。
【0035】
搭載コンベヤ10Bのリンクプレート1R…には、同一サイズの直方体形の把持ブロック11…が同一姿勢で等間隔に列設されている(図1,図3)。各把持ブロック11は、ゴム、ゴム系樹脂、軟質のPE、EVA等の弾性質樹脂の成形品からなる。搭載コンベヤ10Bを構成するチェーンにおける外側のリンクプレート1R…には、1こま抜きの等間隔で、特殊形状のリンクプレート1R…が組み込まれており、各把持ブロック11は、特殊形状のリンクプレート1R…に取り付けられている(図3)。
【0036】
搭載コンベヤ10Bに取り付けられた状態において互いに隣接する把持ブロック11…の相互間隔D1は、搭載コンベヤ10Bが駆動スプロケットS1を通過する部分と、従動スプロケットS2を通過する部分において相互間隔D1が開き、搭載コンベヤ10Bのそれ以外の部分において相互間隔D1が狭くなるように順次に挙動する。この把持ブロック11…の相互間隔D1は、特定の規格の照明用管球Lの口金部L3の口径D2を基準として、相互間隔D1が開いた時点で口金部L3の口径D2より広く、相互間隔D1が狭まった時点で口金部L3の口径D2より狭くなるように、使用されているチェーンに対する各把持ブロック11…のサイズが設定されている。
【0037】
2基のカッタ装置20,20は、並走する押えコンベヤ10Aと搭載コンベヤ10Bの行き方向部分、すなわち、ワークである照明用管球Lの搬送経路を左右から挟む位置に位置決めされている(図1,図4)。
【0038】
各カッタ装置20は、ディスク状のダイヤモンドカッタ21を背面側にタイミングプーリ22を備えるカッタアーバ23に取り付けた構成であり、2基のカッタ装置20,20は、装置フレームF2上に搭載した駆動モータM2によりタイミングベルト24,25を介して同一回転方向に駆動される。カッタアーバ23は、図示しないリニアガイド機構に搭載されており、各ダイヤモンドカッタ21の位置は、カッタアーバ23の軸方向に沿って自由に調節することができるほか、取り外し可能である(図4)。したがって、照明用管球Lの点灯駆動部L2の幅が様々でもその幅に合わせて、2基のカッタ装置20,20の間隔を調整可能である。また、取り外して交換することも可能である。
【0039】
破砕装置30は、いずれも複数枚のクラッシュディスク31…を一定間隔を隔てて積層するように並設してなる上ブレード群3Aと下ブレード群3Bとの組合せからなり、水平フレームF3に取り付けられる上ブレード群3Aと、水平フレームF4に取り付けられる下ブレード群3Bとは、カッタ装置20,20の後流側であって照明用管球Lの搬送経路を上下から挟む位置に位置決めされている(図1,図4)。
【0040】
上ブレード群3Aと下ブレード群3Bを構成する各クラッシュディスク31は、外周部にスパイラル方向に向けて複数のラッチ爪3T…を形成した鋼板製ディスクである。並設される複数枚のクラッシュディスク31…は同径であるが、上ブレード群3Aにおけるラッチ爪3T…の方向と下ブレード群3Bにおけるラッチ爪3T…の方向は反対向きである。これら、上ブレード群3と下ブレード群3Bとは、水平フレームF3,F4の背面側において架台フレームF1上に搭載される駆動モータM3によって搬送コンベヤ対10と周速度同一に同期反転駆動される。同期反転駆動の方式は、押えコンベヤ10Aと搭載コンベヤ10Bの同期反転駆動の場合と同様に、上ブレード群3Aと下ブレード群3Bの軸端に固定した1対の入力スプロケットS5,S5を駆動チェーン3Cの反転巻き掛けによって駆動する方式である。
【0041】
処理対象となる照明用管球Lは、口金部の口径規格や、点灯駆動部L2の有無によって予め仕分けし、照明用管球Lの種類に応じて2基のカッタ装置20,20のダイヤモンドカッタ21,21の位置調節等の段取りをした後に材料分別処理装置に供給される(図4)。
例えば、図5(a)(b)に示す照明用管球Lは、電球型の蛍光ランプと呼ばれ、近年白熱電球に代わって急速に普及している。電球型の蛍光ランプは、ガラス管内壁に蛍光体膜を塗布し、内部に水銀やアマルガムが封入され、さらに金属材料からなる電極、端子、リードワイヤー等から構成された放電管と、この放電管を点灯制御するためのインバータ等の電子回路を構成する回路部品と、回路部品に商用電源を供給するための金属製の口金部、さらには放電管や回路部品を支持する合成樹脂からなる構造部材等、各種構成部品が多種類の材料で構成されている。また、近年では蛍光ランプよりも更に高いランプ効率と長寿命とを併せもつLED照明も出はじめており、このLED照明も、上記蛍光ランプも合成樹脂からなる構造部材が使用されている(図5(d))。これらは、管球Lと口金部L3との間に点灯駆動部L2を備える。また、図5(f)(g)のような、点灯駆動部L2を備えず口金部L3と管球部L1とからなる照明用管球Lも本実施の形態で処理可能である。これらの場合は、ピン(極)pをペンチ等で除去した後、ピンが取り付けられていた樹脂部分Lsを把持ブロック11で把持する。一方、白熱電球は、点灯駆動部を備えず口金部と管球部Lとからなる。なお、図5(c)に示す照明用管球Lは、蛍光灯であり、点灯駆動部を備えず口金部と管球部Lとからなる。
【0042】
処理対象となる照明用管球Lは、搭載コンベヤ10Bの従動スプロケットS2側から相互間隔D1が開いた把持ブロック11,11間に口金部L3を位置決めするようにして横向き姿勢にして順次に供給される(図3)。この際、僅かに必用とされる作業要領としては、把持ブロック11、11の相互間隔D1が狭まるまでのごく短時間の間供給した照明用管球Lに手を添えていることである。搭載コンベヤ10B上に供給された照明用管球Lの口金部L3は、搬送コンベヤ対10の進行に伴って把持ブロック11,11が閉じることによって把持ブロック11,11間に挟み込まれるとともに、さらに押えコンベヤ10Aによって上から押さえ込まれることによって、確実な把持状態が実現される。
【0043】
処理対象となる照明用管球Lが、点灯駆動部L2を備えず口金部L3と管球部L1とからなるものである場合(図5(f)(g))、搬送コンベヤ対10によって口金部L3を拘束された照明用管球Lは、まず、その搬送経路に沿って設置された2基のカッタ装置20,20によって、例えば、ガラス管製の管球部L1と口金部L3の境界部分および口金部L3の末端の電極溶接部を切断分離処理される。この際、搬送コンベヤ対10によって拘束された口金部L3は開放されず、搭載コンベヤ10Bと押えコンベヤ10A間に残留している。この口金部L3は、搬送コンベヤ対10が押えコンベヤ10Aの駆動スプロケットS1にまで進行した時点で、押えコンベヤ10Aから開放され、次いで、搭載コンベヤ10Bがその駆動スプロケットS1にまで進行した時点で、把持ブロック11…の相互間隔が開くことによって開放される。
【0044】
また、処理対象となる照明用管球Lが、点灯駆動部L2を備えるものである場合、2基のカッタ装置20,20によって、ガラス管製の管球部L1と点灯駆動部L2の境界部分および口金部L3の末端の電極溶接部を切断分離処理された後に、点灯駆動部L2がカッタ装置20,20の後流側に設置された破砕装置30の上ブレード群3Aを構成するクラッシュディスク31…と下ブレード群3Bを構成するクラッシュディスク31…との間に噛み込まれ、点灯駆動部L2の構成材料である樹脂部分と金属部分とが破砕分離処理される。この際、搬送コンベヤ対10間に残った口金部L3は、上記と同様に、搭載コンベヤ10Bがその駆動スプロケットS1にまで進行した時点で開放される。
【0045】
すなわち、上記分別処理装置における照明用管球Lの処理工程では、連続運転する搬送手段10に対して使用済みの照明用管球Lをその口金部L3を把持させるようにして順次に供給し、供給した照明用管球Lを搬送手段としての搬送コンベヤ対10を介して、少なくとも一の切断手段としてのカッタ装置20に供給し、該切断手段20によって把持した口金部L3を開放することなく照明用管球Lの異質材料部を切断分離処理し、次いで、搬送手段10を介して把持した照明用管球Lの残余部分を少なくとも一の破砕手段としての破砕装置30に供給し、該破砕手段30によって把持した口金部L3を開放することなく照明用管球Lの異質材料部を破砕分離処理し、次いで、搬送手段10に残った口金部L3を開放することを内容とする本発明の使用済みの照明用管球Lの材料分別処理方法が機械的に実行されている。
【0046】
(他の実施の形態1)
搭載コンベヤ10Bにおける把持ブロック11…は、口径D2の規格が異なる複数種類の口金部L3に対応して、同一の搭載コンベヤ10Bに異なる相互間隔D1を有するように配設することができる(図示せず、図3参照)。把持ブロック11…の相互間隔D1を変化させる方法としては、把持ブロック11…のサイズを変える方法や、把持ブロック11…を取り付けるリンクプレート1R…を、例えば、1こま抜きから2こま抜きとする方法がある。
【0047】
上記形態の分別処理装置においては、搭載コンベヤ10Bに、例えば、口金部L3の口径が10mmのE10口金に適合する相互間隔D1に取り付けられた把持ブロック11…と、口金部l3の口径が17mmのE17口金に適合する相互間隔D1に取り付けられた把持ブロック11…と、口金部L3の口径が26mmのE26口金に適合する相互間隔D1に取り付けられた把持ブロック11…とが混在した状態で設けられる。
【0048】
搬送コンベヤ対10がこのような形態の搭載コンベヤ10Bを含む場合、処理対象である照明用管球Lを事前に口径D2の規格が異なる照明用管球Lごとに仕分けをする作業を省略することができるという利点がある。一方、このような形態の搬送コンベヤ対10において、搭載コンベヤ10Bに処理対象である照明用管球Lを供給する作業員としては、順次に循環してくる把持ブロック11…の相互間隔が処理しようとする照明用管球Lの口金部L3に対応したものかどうかを目視で判断することを要することとなる。しかし、照明用管球Lの口径D2の規格寸法が段階的に相当に離れていることからこの目視判断は容易であり、事前の仕分け作業を省略できる利点のほうが遥かに大きいと言える。
【0049】
(他の実施の形態2)
本発明の分別処理装置は、駆動スプロケットと従動スプロケット間にローディングされている搭載コンベヤ10Bの把持ブロック11…と異なるサイズの把持ブロック11…を等間隔に列設した交換用のチェーンコンベヤ、又は、同じサイズの把持ブロック11…を異なる等間隔に列設した交換用のチェーンコンベヤを備えることができる。つまり、口径D2が異なる特定の規格の口金部L3に対応することができる専用の交換用の搭載コンベヤ10Bを備えている。
【0050】
上記形態の分別処理装置は、処理対象である照明用管球Lが、予め口金部L3の規格ごとの数種類に分別して持ち込まれるような場合においては、搭載コンベヤ10Bであるチェーンコンベヤを口金部L3の規格に対応するものと順次に交換することによって、本発明の分別処理装置を次回のチェーンコンベヤの交換時期に至るまでを限度として、いわば、その口金部L3を備える照明用管球Lの処理専用機とすることができるので、複数種類の口金部L3に対応する把持ブロック11…を備える単一の搭載コンベヤ10Bを使用する場合に比べて作業能率を上げる上で有利である。
【符号の説明】
【0051】
10 搬送コンベヤ対(搬送コンベヤ、搬送手段)、
10A 押えコンベヤ、
10B 搭載コンベヤ、
11 把持ブロック、
1R リンクプレート
L 管球、
S1 駆動スプロケット、
S2 従動スプロケット、
20 カッタ装置(切断手段)、
30 破砕装置(破砕手段)、
3A 上ブレード群、
3B 下ブレード群、
31 クラッシュディスク、
3T ラッチ爪、
D1 把持ブロックの相互間隔、
D2 口金部の口径


【特許請求の範囲】
【請求項1】
連続運転する搬送手段に対して使用済みの照明用管球をその口金部を把持させるようにして順次に供給し、供給した照明用管球を搬送手段を介して少なくとも一の切断手段に供給し、該切断手段によって把持した口金部を開放することなく照明用管球の異質材料部を切断分離処理し、
次いで、搬送手段に残った口金部を開放することを特徴とする使用済みの照明用管球の材料分別処理方法。
【請求項2】
前記切断手段によって把持した口金部を開放することなく照明用管球の異質材料部を切断分離処理した後、搬送手段を介して把持した照明用管球の残余部分を少なくとも一の破砕手段に供給し、該破砕手段によって把持した口金部を開放することなく照明用管球の異質材料部を破砕分離処理し、
次いで、搬送手段に残った口金部を開放することを特徴とする請求項1に記載の使用済みの照明用管球の材料分別処理方法。
【請求項3】
使用済みの照明用管球をその口金部を把持して搬送する搬送コンベヤと、該搬送コンベヤの搬送経路に沿って搬送経路に配置する少なくとも一のカッタ装置を備え、
前記搬送コンベヤ対間に口金部を把持させるように供給した使用済みの照明用管球を前記カッタ装置で口金部を把持した状態で照明用管球に対する異質材料の切断分離処理を実行し、最後に把持していた口金部を搬送コンベヤ対から排出することを特徴とする使用済みの照明用管球の材料分別処理装置。
【請求項4】
前記カッタ装置の後に少なくとも一の破砕装置とを備え、
前記照明用管球に対する異質材料の切断分離処理を行った後に破砕分離処理を実行し、最後に把持していた口金部を搬送コンベヤ対から排出することを特徴とする請求項3に記載の使用済みの照明用管球の材料分別処理装置。
【請求項5】
前記搬送コンベヤ対の搬送経路に沿って縦列または並列に配置する複数基のカッタ装置を備え、搬送コンベヤ対によって把持した照明用管球の複数箇所を順次に、または同時に切断分離することを特徴とする請求項3に記載の使用済みの照明用管球の材料分別処理装置。
【請求項6】
前記破砕装置は、上ブレード群と下ブレード群とを前記搬送コンベヤ対による照明用管球の搬送経路を挟んで上下に配置してなり、
前記上ブレード群および下ブレード群は、いずれも外周部に照明用管球を噛み込むためのラッチ爪を形成した複数枚のクラッシュディスクの並設によって構成され、前記上ブレード群と下ブレード群とは、前記搬送コンベヤ対と周速度同一に同期反転駆動することを特徴とする請求項3又は4に記載の使用済みの照明用管球の材料分別処理装置。
【請求項7】
前記搬送コンベヤは、1:1の速度で同期して反転駆動する搬送コンベヤ対であり、対を構成している少なくとも一方の搬送コンベヤが、リンクプレートに照明用管球の口金部を把持するための多数の把持ブロックを等間隔に列設してなるチェーンコンベヤであって、該把持ブロックは、前記チェーンコンベヤがスプロケットを通過する際に隣接する把持ブロックの間隔が口金部の口径より大きく開くとともに、スプロケット以外の部分において、隣接する把持ブロックの間隔が口金部の口径より狭まるサイズに設定されていることを特徴とする請求項3ないし請求項6のいずれか1項に記載の使用済みの照明用管球の材料分別処理装置。
【請求項8】
前記多数の把持ブロックを前記等間隔と異なる等間隔に列設してなる交換用のチェーンコンベヤ、または前記把持ブロックのサイズと異なるサイズの把持ブロックを前記等間隔に列設してなる交換用のチェーンコンベヤを備えることを特徴とする請求項7に記載の使用済みの照明用管球の材料分別処理装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−161317(P2011−161317A)
【公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−23927(P2010−23927)
【出願日】平成22年2月5日(2010.2.5)
【出願人】(302054442)株式会社サワヤ (22)
【Fターム(参考)】