説明

侵襲性が低い膝部切除のための方法並びに装置

様々のツールおよび部品が、プロテーゼを移植する前準備として人体構造の所定の部分の切除を行なうために使用される。選択された幾何学および形状を有する様々の鋸歯が、プロテーゼの移植のための人体構造の切除を容易にするように使用可能である。更に、切断ブロックアセンブリが設けられ、この切断ブロックは、レール上に並進移動可能に設けられる。レールは、人体構造の所定の部分に対して固定される。かくして、レールが工程されると、切断ブロックは、選択された位置へと移動することができ、レールを動かすことなく、その位置で保持され得る。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
本発明は、整形外科手術に関し、特に、膝部切除方法および器具に関する。
【0002】
人体構造は、多くの関節部を有している。例えば、大腿骨と脛骨とが、人体構造内に膝関節を形成している。大腿骨と脛骨とは、歩く、膝を曲げるなどの様々の活動の間に、互いに対して関節を成す。それでも、長い間には、病気並びに/もしくはけがにより、関節の連結が苦痛もしくは実行不可能になるなど、膝関節が劣化されることもある。このような負傷が生じたときは、解剖学的代替品、特にプロテーゼが、大腿骨、脛骨、もしくはこれら両方内に配置され得る。プロテーゼは、関節部の代わりとなり、実質的に自然な関節の連結を可能にする。損傷部を置き換えることにより、個人がより自然な生活様式に戻ろうとするのを助けるように、膝関節のより簡単で実際的な連結が果たされ得る。
【0003】
膝関節のような関節を置き換えるためには、最初に、元の、即ち、自然な構造が、骨性部分を含めて、取り去られ、即ち、切除されなくてはならない。例えば、膝関節は、大腿骨顆と脛骨のプラトーとを有している。大腿骨顆は、膝関節内で、脛骨に支持された半月板と関節を成している。膝関節、特に関節部を置き換えるには、一般的には、脛骨プラトーと大腿骨顆とが取り去られる。
【0004】
大腿骨顆は、鋸歯または他の切削装置で取り去られることが多い。大腿骨は、移植後に大腿骨顆をまねるプロテーゼを受けるように成形される。特に、大腿骨は、大腿骨インプラントと大腿骨との間の実質的に堅く確実な噛合いを保証するように大腿骨のインプラントの上部を補完するように成形されなくてはならない。
【0005】
同様に、脛骨は、脛骨インプラントを適当に受けることができるように切除されなくてはならない。これには、切除された脛骨の上部にインプラントが確実に固定され得るように、脛骨の優れた部分の除去が必要となることが多い。鋸歯または他の切削装置は、優れた部分を取り去るのに使用され、脛骨の優れた部分を実質的に平たくする。この後、脛骨インプラントが脛骨上に移植され、適所に確実に固定され得る。
【0006】
このような膝の代替や他の関節部の代替を果たすために、侵襲性の低い処置を可能にすると望ましい。侵襲性の低い外科手術では、ツールを挿入するための切開が最小限にされる。同様に、このような処置を行なうために使用されるツールおよび器具は、傷の周囲の軟組織に磨耗と外傷とを最少限にのみ与える。かくして、軟組織に与える外傷の量を減じるように非常に小さい切開部から使用可能な器具を挿入することが望ましい。同様に、より小さな器具の操作性の容易さが、外科手術中の効率的かつ適当な使用を可能にするようにいっそう高められることが望ましい。
【0007】
関節切除のための最少の侵襲性の外科手術で使用される装置並びに方法が、鋸歯と切断ブロックとを有している。最少の侵襲性の外科手術で使用される鋸歯は、小さな切開部を通るときに容易に使用され得るように、幅の狭い首部、即ち、ボディを有している。切断歯部を備えたヘッドは、鋸歯の首部よりも幅が大きい。幅の狭い首部により、鋸歯は、軟組織をすり減らすことなく小さな切開部内で並進移動できる。第2の鋸歯は、曲げられた首部を有していてよい。曲げられた首部はまた、切断ヘッドに対して幅が狭くされていてよい。しかし、曲げられた首部は、切断ヘッドが電力ツールから横方向にオフセットされるようにする。かくして、膝関節などの関節の全ての部分は、膝の内側でまたは横方向に位置された単一の切開部から到達され得る。上述された鋸歯と他の一般的に知られた鋸歯と共に、内側で横方向に並進移動可能な切断ブロックがまた、説明されている。更に詳細には、切断ブロックは、大腿骨の下部に設けられ、切断処置の間に切断ガイドとして使用され得る。切断ブロックは、切断ガイド、即ち、切断ブロックがレールに沿って摺動される以外に再位置付けされる必要がないように、切開部および軟組織とともに、内側で/横方向に動かされ得る。
【0008】
第1の実施形態は、骨組織を切除するのを助けるガイドブロックアセンブリを有している。このアセンブリは、軌道部材を骨組織と軌道並進移動部とに固定するための固定部を備えた軌道部材を有している。このアセンブリはまた、軌道並進移動部と動作可能に係合するようにガイド部を備えた切断ブロックを有している。軌道並進移動部とガイド並進移動部とは、切断ブロックが軌道部材に対して並進移動可能にされ得るように、動作可能に相互作用する。よって、軌道部材が単一位置に留まるのに対して、切断ブロックは1つ以上の位置で選択的に位置付け可能である。
【0009】
第2の実施形態は、人体構造の所定の部分を切除するために鋸歯を有している。鋸歯は、第1の長手方向の軸に沿って延びたツール係合部を備えた第1の端部を有している。鋸歯は更に、複数の切断歯部を規定し、第2の長手方向の軸に沿って延びている切断ヘッドを備えた第2の端部を有している。首部が、切断ヘッドおよびツール係合部を相互接続させている。第1および第2の長手方向の軸は、首部で交差している。第1の軸と第2の軸とは、切断ヘッドがツール係合部から横方向にオフセットされるような配置にされている。
【0010】
第3の実施形態は、人体構造の所定の部分を切除するためのセットを有している。このセットは、切断ヘッドと首部とを供えた少なくとも1つの鋸歯と、軌道部材と切断ブロックとを備えたガイドブロックアセンブリとを有している。軌道部材は、軌道部材を骨組織に固定するための固定部と、軌道並進移動部とを有している。切断ブロックは、部材をガイドするためのガイド部と、軌道並進移動部と動作可能に係合するためのガイド並進移動部とを有している。軌道並進移動部とガイド並進移動部とは、動作可能に係合して、切断ブロックが軌道部材に対して並進移動するのを可能にしている。
【0011】
第4の実施形態は、軟組織によって囲まれた人体構造の骨性部を切除する方法を有している。この方法は、骨性組織を囲む軟組織内に切開部を形成することを有している。鋸歯が、骨性部の第1の部分を切除するために選択される。ガイドレールが、骨性部に対して第1のレール位置に設けられる。切断ブロックが、鋸歯をガイドするためにガイドレールに対する第1の切断ブロック位置に位置付けられる。切断ブロックが、ガイドレールが第1のレール位置に留まるのに対してこの切断ブロックが鋸歯を第2の切断ガイド位置にガイドするように、ガイドレールに対する第2の切断ブロック位置へ移動される。
【0012】
更なる応用可能な範囲が、以下の詳細な説明から明らかになるだろう。本発明の様々の実施形態を示しているが、詳細な説明と特定の例とは、単なる例に過ぎず、請求項の範囲を制限するような意図はない。
【0013】
本発明の詳細が、以下の詳細な説明および添付の図面から十分に理解されるだろう。
【0014】
様々の実施形態についての以下の説明は、実際にはただの例であり、添付の請求項、その応用例、もしくは使用を制限するようには全く意図されていない。以下の様々な実施例は、膝関節と共に使用するとき、並びに/もしくは、最少の侵襲性の外科手術での使用で説明されているが、本明細書で説明されているツール並びに方法は全ての外科手術で他の全ての関節と共に使用され得ることが理解されるだろう。例えば、鋸歯と切断ブロックとは、肩部、ひじ、もしくは人体構造内の他の同様の関節を切除するために使用可能である。かくして、膝関節に関する以下の説明は、単なる例に過ぎず、請求項の範囲を制限するものではない。
【0015】
図1を参照すると、人体構造の膝関節10が、脛骨14と共に関節をなす大腿骨12を有している。大腿骨12と脛骨14との間には、半月板16がある。この半月板は、関節の衝撃を和らげ、2つの骨性部もしくは骨組織の間に軸受部を与えている。膝関節10は、更に、腓骨18と膝蓋骨20とを有している。筋肉、脂肪組織、および表皮を含む軟組織22が、膝関節10を囲んでいる。膝関節10の内構成部に所定の処置を行なうためには、軟組織22は、穿孔されなくてはならない。大腿骨12は、第1の顆26と第2の顆28とを有している。膝が図1に示されている膝のような右膝であるときは第1の顆26が横方向の顆であってよいことが、理解されるだろう。以下の説明および器具はまた、左の膝の場合にも同様に適用され得ることが理解されるだろう。
【0016】
膝関節10は、小さなひび24または他の損傷もしくは劣化が生じるなど、損傷を受けることがある。このような傷が酷くなると、膝関節10が切除され、関節部の代わりを果たすためにプロテーゼが移植される。更に、大腿骨12は、一般的に丸く、大腿骨12の下側面に、第1の顆26と第2の顆28とのアーク形状で丸くなった表面を有している。これらの凸面が、大腿骨12と脛骨14との関節の連結を容易にしている。前部12bと後部12cの側面においても同様に、大腿骨12によって凸面が規定されている(図6に示されている)。しかしながら、プロテーゼを移植するためには、一般的に、プロテーゼを実質的に平らな表面に固定することが容易かつ効果的である。従って、大腿骨12の凸面は、プロテーゼを移植する前に切除される。このような切除を行なうために、軟組織22を通って膝関節10へのアクセスを得るための切開部30が形成される(図6)。切開部30を形成する様々のスタイルおよび方法が公知であるが、低い侵襲性の切開部30を与えることが望ましい。かくして、切開部30は、膝へのアクセスを与えるためには、長さが約1cmと約10cmとの間であるのが一般的である。
【0017】
切開部30が軟組織22を通って形成されることから、切開部30は、小さな大きさにされ、そして、処置を行なうために大腿骨12および脛骨14に対して動かされ得る。それでもやはり、切開部30が小さいほど、軟組織22に与えられる外傷がより小さくて済む。小さな切開部30が小さいため、膝関節10を切除するために用いられる器具は、軟組織22を更に傷つけることなくこれらの仕事を有効に果たし、切開部30を通り抜けられるように設計されている。
【0018】
図2には、膝関節10の一部分を切除するための鋸歯100が示されている。鋸歯100は、第1の顆26および第2の顆28を含む大腿骨12の下部もしくは脛骨14の上部を切除するために使用可能である。鋸歯100は、ツール係合(端)部102、ボディ即ち首部104、および切断ヘッド106を有している。ツール係合端部102は、第1の脚部110と第2の脚部112とによって規定されたツール受けノッチ108を有している。このようにして、動力ツール(図示されていないが一般的に知られている)は、鋸歯100を膝関節10内で動作させるように、ツール受けノッチ108内に受けられ得る。鋸歯100を所定の適当なツールに取り付けるために所定の適当な手段もしくは設計が使用され得ることが理解されるだろう。ツール係合ノッチ108は、鋸歯100を動力ツールに取り付けるために使用可能な数多くある方法のうちの単なる1例である。他の例の方法は、鋸歯による圧入はめ合い、もしくは、位置決めねじ部を受けるために鋸歯100に形成された孔を含むが、ノッチは含まない。よって、例示したツール係合ノッチ108の説明は、本発明の開示内容、即ち、請求項を制限するようには意図されていない。更に、ツール係合端部102は、動力ツール内に適当に受けられるような適当な幅または深さを有する所定の適当なサイズであってよい。例えば、動力ツールにより、鋸歯100のツール係合端部102が少なくとも1.5cmの幅を有することが必要になるかもしれない。かくして、ツール係合端部102は、少なくとも1.5cmの幅を有してよい。
【0019】
鋸歯100の首部104は、切断ヘッド106の幅Bよりも小さくなるように選択された幅Aを有している。鋸歯100の幅Aは所定の適当な幅であってよいが、一般的には、磨耗および切開部30を規定している軟組織22への外傷を少なくするように比較的小さくなるように選択される。この設計はまた、以下に十分に説明されるように切断ガイドの有用性を増す。
【0020】
続いて図2を参照し、更に図3も参照すると、首部104の幅Aにより、より大きな領域が鋸歯100によって切除され得る。特に、図3に示されているように、首部104の幅Aが小さいことにより、切断ヘッド106が切断ブロック120の幅を超えた領域を切除できる。首部104の幅Aが小さいことにより、切断ヘッド106が、切断ブロック120によって規定されたスロット121のエッジを少なくともXだけ超えた領域まで容易に切除できる。スロット121は、切断ブロック120のガイド領域を規定している。等しい幅の首部と切断ヘッドとを有する鋸歯では、使用者がスロット121の幅を超えて切除できる領域の限界が定められる。しかしながら、幅の狭い首部104により、スロット121の幅を超えて距離Xまで切除可能である。鋸歯100は、使用中に切断ブロック120の両側で距離Xまで切除可能である。
【0021】
首部104が所定の選択された幅Aを有しているとしても、切断ヘッド106は、別に選択された幅Bを有することが出来る。鋸歯100の先端部には、切断歯部114が形成されている。切断歯部114は、切断ヘッド106と共に動き、切除されるべき部分を鋸で切って取り去るためにのこ引き作業を行なう。切断歯部114は、好ましい切除を好ましい速度もしくは効率で行なうために、適当な設計をされるか適当な形状にされてよい。更に、切断ヘッド106の幅Bにより、首部Aの幅よりも大きな切断の幅が可能にされ得る。首部104の幅Aは縮められた(retracted)切開部30の幅よりも小さくなるように選択され得るが、切断ヘッド106の幅Bは、切開部30の幅よりも大きくなるように選択され得る。例えば、切断ヘッド106の幅Bは、首部104の幅Aの少なくとも2倍の大きさであってよい。これにより、軟組織22への外傷を最小限にしながらも、首部104の幅よりも大きな切断領域が与えられる。
【0022】
図2を参照し、更に図4を参照すると、鋸歯100の首部104は、第1の側面104aと第2の側面104bとを有している。首部104のエッジ、即ち、側面104a、104bは、凸形状または他の平らな角張らない形状を有していてよい。平らで角張らない形状により、作業中の軟組織22への外傷が更に少なくされ得る。単に、鋸歯100は、前後に振動し、切断歯部114を動かす。首部104の幅が縮められた切開部30の幅よりも小さいとしても、首部104のエッジ104aおよび104bは、依然として軟組織22に接触できる。かくして、首部104の荒いか角張ったエッジを取り除けば、軟組織22への外傷を最少にする助けとなる。
【0023】
図5を参照すると、ツール係合端部132、首部134、および切断ヘッド136を備え、曲げられた鋸歯130が、示されている。この鋸歯130は、処置のために脛骨14に対して固定された切断ブロック(本明細書で説明されている)と共に使用され得る。軟組織22には切開部が形成され、脛骨14への鋸歯130のアクセスを可能にする。ツール係合端部132は、動力ツールが鋸歯130を作動させ得るように、動力ツール係合ノッチ140を有していてよい。更に、切断ヘッド136は、複数の切断歯部142を規定している。鋸歯100と同様に、鋸歯130の首部134は、切断ヘッド136の幅よりも小さな幅を有していてよい。更に、首部134の幅は、軟組織22内に形成された切開部30の幅よりも小さくされてよい。
【0024】
ツール係合端部132は、第1の長手方向の軸Dを規定している。更に、首部134は、第2の長手方向の軸Eを規定している。ツール係合端部132の第1の長手方向の軸Dは、首部134の第2の長手方向の軸Eに対して角度をなしている。2つの軸の間の角度Fは、所定の適当な角度であってよい。例えば、角度Fは、脛骨14の両側へのアクセスを可能にするように鈍角であってよい。角度Fにより、切開部30は、軟組織22を通って脛骨14の選択された側面に位置され得る。例えば、脛骨14が右側の脛骨である場合は、切開部が、脛骨14に対して内側に形成され得る(図1のように)。鋸歯100のみが使用される場合は、脛骨14の横の側面14aを切除することは困難であろう。鋸歯100は、横の側面14aに到達するために脛骨14に対して動かされる必要が生じるだろう。このように鋸歯100または切断ブロックを動かすことによって、軟組織22に外傷が与えられる可能性がある。特に切断ブロックが脛骨14に対して固定されている場合は、切断ブロックを脛骨14に対して動かすことが非常に困難になり、余分な時間が必要になるだろう。曲げられた鋸歯130の使用により、脛骨14の横の側面14aが、切断歯部142により簡単にアクセスされ得る。
【0025】
角度Fにより、切断ヘッド136が、ツール係合端部132の第1の長手方向の軸Cとアラインメントされていないスペース内に位置され得る。これにより、切断歯部142が、軸Dとアラインメントされていない脛骨14の領域を切除可能である。曲げられた鋸歯130がまた反対方向にも曲げられ得ることが理解されるだろう。これにより、曲げられた鋸歯130が、横の側面で膝領域に入り、脛骨14の内側に達することができる。角度Fの大きさまたは角度Fの方向に関わらず、曲げられた鋸歯130により、切断歯部142がツール係合端部132の長手方向の軸とアラインメントされていない領域を切除することが出来る。
【0026】
図6を参照すると、他の曲げられた鋸歯、即ち、オフセットされた鋸歯150が示されている。オフセットされた鋸歯150は、ツール係合部151、切断ヘッド152、および首部153を有している。首部153は、第1の角度、即ち、曲げ部154と、第2の角度、即ち、曲げ部155とを有している。これにより、切断ヘッド152はツール係合部151から、これに対して曲げられることなく、横方向にオフセットされ得る。更に詳細には、ツール係合部151は、第1の軸、即ち、ツール係合部の軸Gに沿って延びているのに対し、切断ヘッド152は、第1の軸、即ち、切断ヘッドの長手方向の軸Hに沿って延びている。第1の軸Gは、第2の軸Hから横方向のオフセットされているが、これに対して平行である。従って、オフセットされた鋸歯150は、切断部(ツール係合部)151と一致していないがこれに対して平行な人体構造の所定の部分を切除できる。曲げ部154と155とはまた、首部153の“段部”と呼ばれ、説明され得る。
【0027】
図7Aおよび7Bを参照すると、摺動、即ち、並進移動の切断ブロックアセンブリ160が示されている。並進移動の切断ブロックシステム160は、レール、即ち、軌道部材164上を並進移動、即ち、摺動できる切断ブロック162を有している。切断ブロック162は、以下に更に説明されるように、使用中に鋸歯の孔168から離れる方向に軟組織22を押すためのポスト、即ち、壁部166aおよび166bを有している。鋸歯の孔168は、切断ブロック162を貫通するように形成されている。切断ブロック162は鋸歯の孔、即ち、以下に述べられるように鋸歯のガイドとして働くスロット168を規定すると説明されているが、鋸歯168は、切断ブロック162のためには必要ではない。特に、切断ブロック162は、切断ガイドとして使用される表面を規定しているのみである。かくして、鋸歯100を切断ブロック162に形成されたスロットを通るように位置させるよりはむしろ、鋸歯100は、切断ブロック162の表面に沿って並進移動するのみであろう。従って、鋸歯の孔168がガイド部を規定しても、切断ブロック162の表面のみがガイド部を規定してもよいことが、理解されるだろう。
【0028】
Warsaw, IndianaのBiomet Inc,によって提供されている4-IN-1 CUTTING BLOCKのような切断ブロック162に類似した切除用の切断ブロックが、一般的に良く知られている。切断ブロック162は、切除の際に骨性部の適当な領域が確実に切断されるようにするように、切除作業中に鋸歯100または132をガイドする。しかしながら、切断ブロック162は、レール164に乗ることによって内側で/横方向に並進移動可能である。
【0029】
特に、切断ブロック162は、雌型のV字継手を規定し得るレール係合部170を有している。同様に、レール164が、相補的な雄型のV字形継手のようなレール並進移動部172を有している。レール係合部170は、切断ブロック162がレール164から実質的にそれることがないように、レール並進移動部172と動作可能に係合する。更には、切断ブロック162はまた、レール164に沿って動くことによって、矢印Gの方向に内側で/横方向に移動できる。切断ブロック162がレール164に対して並進移動され得るように、レール並進移動部172が、ガイド部、即ち、切断ブロック並進移動部170を補完する所定の部分を規定し得ることが、理解されるだろう。例えば、レール並進移動部172は、“T”字形状の突起または凹部を規定し得る。従って、ガイド並進移動部170は、切断ブロック162の並進移動のために、レール並進移動部172と係合するように相補的な形に成形されるだろう。
【0030】
切断ブロック162はレール164に沿って並進移動され得るが、切断ブロック162はまた、必要に応じて、レール164に対して選択的にロックもされ得る。切断ブロック162は、レール164内に形成されたノッチ176と係合するように押圧され得るロックピン174を有し得る。このロックピン174は、ロックピン174を押圧することにより使用者によって選択可能な所定の位置で、係合もしくは解放され得る。このように、鋸歯100が使用されている間、切断ブロック162が、レール164に対して選択された位置へと移動され、適所でロックされ得る。切断ブロック162を選択された位置でロックする他の手段もまた使用され得ることが理解されるだろう。例えば、位置決めねじ部が、切断ブロック162を選択された位置にロックするために、レール164上の所定の位置に設置され得る。このように、使用者によって選択され得る実質的には無数の選択肢が与えられる。または、使用者の選択によっては、切断ブロック162が常に自由に動けることから、ロック部が設けられなくてもよい。
【0031】
図8を参照すると、他のレール、即ち、軌道部材164’が説明されている。レール部材(軌道部材)164’が同様に、骨固定部180を有している。しかしながら、レール部材164’は、軌道並進移動部の受け領域182を有している。レール部材164’はまた、係合部184を有している。軌道並進移動部172’は、レール部材164’と係合するために補完的な係合部186を規定している。更に、ピン188が、軌道並進移動部の受け部184と係合するように軌道並進移動部172’から延びていてよい。この実施形態では、レール部材164’が、別の軌道並進移動部172’と係合する。かくして、複数の軌道並進移動部172’に軌道部材164’が設けられてもよく、それは使用者によって選択可能である。
【0032】
図9を参照すると、第2の他のレール190が示されている。このレール190は、切断ブロック162の長さよりも短いレール並進移動部192を有している。切断ブロック162は、レール並進移動部192よりも長い切断ブロック並進移動部194を規定している。この実施形態では、ブロック並進移動部194がレール並進移動部192よりも長いため、切断ブロック162の動きが可能にされる。かくして、レール190は、切断ブロック162がレール190に対して並進移動可能なようにするために切断ブロック162よりも長くされる必要がない。
【0033】
図10に示されているように、レール164は、大腿骨12の下部12aまたは脛骨14の一部分のような骨性部の選択された領域に、複数の固定用ポスト180のうち少なくとも1つを使用して固定される。固定用ポスト180が、大腿骨12中に予穿孔された孔中にはめ込まれる。特に、レール164は、直接的に大腿骨12に固定される。このように、切断ブロックアセンブリ160が、軟組織22内の骨組織に固定される。ポスト180を貫通する孔を設けることにより、ねじ部もまたポスト180を適所で堅く締めるために使用され得る。あるいは、半永久的なセメントまたは接着剤が、ポスト180を適所に固定するために使用されてもよい。また、自己駆動およびタッピングねじ部がレール164を選択された位置に固定するようにレール164に形成された貫通孔に通され得るなどの他の方法も、軌道部164を適所に固定するために使用されてよい。レール164を選択された位置に固定するための所定の適当な方法が使用され得ることが理解されるだろう。どんな方法であれ、レール164により、切断ブロック162が選択された位置へと並進移動され得る。
【0034】
軌道並進移動部172とガイド並進移動部170との相互作用が、他の適当な係合に変えられてもよい。例えば、レール164は、切断ブロック162に形成された雌型の“T”字断面によって係合される雄型の“T”字断面を規定し得る。切断ブロック162がレール164に対して並進移動可能だが、並進移動の最中または後に実質的にレール164から外れないようにされる限り、レール164と切断ブロック162との間の如何なる適当な係合関係も可能である。しかしながら、切断ブロック162は、選択に応じて、レール164から外され得ることが理解されるだろう。例えば、切断ブロック162は、切断ブロック162をレール164から外れて切断ブロック162をこれに対して動かすことによって、レール164に対して並進移動できる。更に、切断ブロック162がレール164に対してロックされていない場合は、切断ブロック162の使用者の動きにより大きな自由を与えるために切断ブロック162がレール164から外れるようにも選択できる。
【0035】
図10A〜10Cを参照すると、並進移動の切断ブロック160と鋸歯100とを使用する方法が示されている。膝10が切除を必要とするように選択されている場合は、様々な器具が膝10へアクセスできるようにするために、膝10の近くに切開部30が形成される。切開部30がいったん形成されると、大腿骨12の先端部、即ち、下端部12aが最初に切除され、実質的に平らな領域が形成される。大腿骨12の下端部12aに実質的に平らな切除部を形成するのには、切断ブロックアセンブリ160が、大腿骨12の前の側面12bに固定される。続いて鋸歯100が、切断ブロック162内を切開部30を通ってガイドされ、大腿骨12の先端部12aに先端の切断部を形成する。切断ブロック162とレール164との相互作用により、切断ブロック162が、大腿骨12に対して横方向に内側で並進移動され得る。更に、上述され、以下にも説明されるように、切断ブロック162がレール164に対して並進移動可能なことから、切断ブロック162が最小にされ得る。よって、切断ブロック162が大腿骨12に対して横方向に内側で移動可能であることから、即ち、切断ブロック162は、大腿骨12の切除されなくてはならない幅を有する必要がない。この切除により、顆26および28が実質的に取り去られ、実質的に平らな領域が成形されて、結果的に、膝10の第1の切除部が形成される。
【0036】
図10Bおよび10Cに特に説明されているように、大腿骨の下端部12aが切除された後、切断ブロックアセンブリ160が、ここに固定され得る。適当には、レール164が、固定用ポスト180を用いて大腿骨12に固定される。これにより、切断ブロック162を使用するために、レール164が大腿骨12に対して実質的に固定され得る。切断アセンブリ160が、切開部30から挿入され、大腿骨12の下端部12aに固定される。切断ブロック162が、大腿骨12に設けられ固定されたレール164に設けられている間、内側で/横方向に並進移動し得る。切断ブロック162は、一般的に知られているように、大腿骨12の前の側面12bと後の側面12cでの切除を可能にする。同様に、鋸歯100が、大腿骨12の後の側面12cを切除するように、切断ブロック162を通って挿入され得る。かくして、大腿骨12の前の側面12bを切除することについての例示的な説明は、請求項を制限するように意図されていない。
【0037】
接着剤またはねじ部のような適当な方法を使用して切断アセンブリ160が大腿骨12に設けられた後、鋸歯100が、切開部30を通して切断ブロック162を通って挿入され得る。これにより、鋸歯100が、切断ブロック162を使用して大腿骨12に対して適当にアラインメントされ得る。かくして、鋸歯100が、大腿骨12の前の側面12bを切除可能である。鋸歯100の首部104の幅の狭さにより、鋸歯100が大腿骨12の一部分を切除するために左右に動かなくてはいけないにしても、切開部30は小さくされ得る。例えば、実線で示されている鋸歯100は、大腿骨12の一部分を切除するように動く前の鋸歯の位置を示している。極めて薄い線で示されている鋸歯100’は、作業中の鋸歯100の振動による動きの一部を示している。しかしながら、幅の狭い首部104は、この処理中には切開部30のエッジと実質的には係合しない。かくして、軟組織22への外傷は、幅の狭い首部104によって最小に留められる。同様に、切断ブロック162と切断アセンブリ160とは、全体として、切断アセンブリ160の位置付けおよび取外しの間に軟組織22への外傷を減じるために、最小の大きさにされる。
【0038】
鋸歯100が、大腿骨12の横の側面など所定の部分を切除するために使用された後、第1の位置へ到達できている切断ブロック162が、レール164に沿って第2の位置へと平衡移動され得る。この第2の位置では、切断ブロック162が、ロックピン174によって適所に保持またはロックされ得る。あるいは、ロック機構は、切断ブロック162が使用者の希望に応じて自由に動くことが出来るように、使用されなくてもよい。更に、図6に示されている膝10が右膝の時は、鋸歯100が大腿骨12の内側を簡単に切除できるように、切断ブロック162が膝10の内側へ並進移動可能である。
【0039】
鋸歯100は、大腿骨12の内側面で大腿骨の前の側面12bを切断するために位置付けされ得る。従って、大腿骨12の前の側面12bの必要な部分を全て切断するために切断ブロック162がレール164に沿って並進移動され得るのに対して、レール164は一度設けられるだけでよい。同様に、切断ブロック162は、鋸歯100によって大腿骨12の後の側面12cを切断するように移動および回転され得る。適当に構成された切断ブロック162により、鋸歯100が、切断ブロック162を回転させることなく、大腿骨12の前の側面12bと後の側面12cとの両方を切除可能にする。
【0040】
軟組織ホルダまたはプッシャー166aおよび166bが、切断ブロック162から延びている。軟組織プッシャー166aおよび166bは、軟組織22が切断ブロック162のガイド孔168と交差しないように保証するように、位置付けされる。更に、軟組織プッシャー166aおよび166bは、作業中に大腿骨12に対して切開部30を動かすのを助ける。詳細には、切開部30は、器具が膝10中に挿入され得るような実質的に小さな切開部であるが、軟組織22に相当の外傷を残すほど大きくはない。そしてなお、切断ブロック162の動きにより、切開部30と膝を囲む軟組織22とが大腿骨12に対して動かされ、切断ブロック162が簡単にレール164に沿って動くようにされ得る。このように、切断ブロック162は、膝10を囲む軟組織22への外傷を減じるのを助ける。所定の適当な鋸歯は、切断ブロック162、かくして切断アセンブリ160と共に使用可能であり、幅の狭い鋸歯100と共に使用することが必然的な唯一の条件ではないことが判るだろう。
【0041】
図10Cを参照すると、前の側面12bが切除されて実質的に平らな部分を形成しているような大腿骨12が示されている。更に、大腿骨12の後の側面12cもまた、切除された状態である。鋸歯100は、大腿骨12の後の側面12cを切除するために、切断ブロック162を通って挿入されている。このように、レール164は、大腿骨12の前の側面12bと後の側面12cとの両方を切除するために、一度設けられるだけでよい。更に、並進移動の切断ブロック162の使用により、レール164は同様に、大腿骨12の内側部と横部との両方を切除するために、一度だけ位置付けされればよい。これにより、レール164は、前の側面12bと後の側面12cとの全ての部分を切除するために、一度だけ大腿骨12に設けられればよい。これが、切除作業中の大腿骨12への外傷を減じる助けとなり、処置が完了した後の回復時間を短縮化する。
【0042】
図11を参照すると、セット200が、複数の鋸歯100および130と並進移動の切断ブロックアセンブリ160とを有している。このセット200は、例えば、第1の幅の狭い鋸歯100と第2の幅の狭い鋸歯100’とを有している。第1の幅の狭い鋸歯100は、幅A1を有する首部104を備えていてよい。幅A1は、切除処置で使用されるための所定の選択された幅であってよい。セット200はまた、首部104’を備え、幅A2を有する第2の幅の狭い鋸歯100’を備えていてよい。第2の幅A2は、第1の幅の狭い鋸歯100の幅A1よりも大きくされ得る。かくして、治療者は、行なわれる特定の処置に応じて、望ましい幅の狭い鋸歯100または100’を選択できる。例えば、より大きな切開部が、第2の幅の狭い鋸歯100’のより大きな幅A2を受け入れるとき、使用可能になる、または、使用される必要が生じる。それでもなお、望みと必要に応じた使用者の選択の余地が残されている。
【0043】
同様に、セット200は、ツール係合部の長手方向の軸に対する首部の長手方向の軸の角度がF1である第1の曲げられた鋸歯130を備えていてよい。セット200はまた、第2の角度F2を有する第2の曲げられた鋸歯130’を備えていてよい。第2の角度F2は、第1の角度F1よりも大きくても小さくてもよい。かくして、複数の曲げられた鋸歯130および130’が、患者の特定の人体構造もしくは治療者の希望に応じて、選択できる。更に、様々の角度により、大きな努力を払わずに、また軟組織22に外傷を与えず、より簡単に膝10の様々の部分に到達できる。例えば、第1の曲げられた鋸歯130は、第2の曲げられた鋸歯130’が膝10の第2の部分を切除するために使用されている間にも、膝10の第1の部分を切除するために使用可能である。従って、曲げられた鋸歯130および130’の両方が、膝10の様々の部分を切除するために使用可能である。幅の狭い鋸歯100および100’と曲げられた鋸歯100および100’のための例として2つの鋸歯のみが与えられているが、より多くの様々の鋸歯が、セット200に与えられ得ることが理解されるだろう。
【0044】
また、切断ブロックアセンブリ160がセット200内に設けられている。この切断ブロックアセンブリ160は、レール164と切断ブロック162とを有している。上述されているように、切断ブロック162は、人体構造の様々の部分を切除するためにレール164上を並進移動可能である。切断ブロックアセンブリ160は、幅の狭い鋸歯100および100’または他の一般に公知の鋸歯と共に使用可能である。切断ブロックアセンブリ160はまた、必要に応じて曲げられた鋸歯130および130’と共に使用可能である。更に、切除セット200は、外科手術での使用のために提供され得る。かくして、作業中に、様々の鋸歯が、切断ブロックアセンブリ160と共に治療者によって選択および使用され得る。
【0045】
この詳細な説明は、実際には単なる例に過ぎず、説明の主旨から逸脱しない範囲内の変形例は、請求項の範囲内に収まるように意図されている。このような変形例は、請求項の精神および範囲からの逸脱とは見なされない。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】人体構造の右膝の前方図である。
【図2】1つの実施形態に係わる幅の狭い鋸歯の平面図である。
【図3】ガイドまたは切断ブロックを備えた鋸歯の斜視図である。
【図4】線4−4に沿って切断された鋸歯の断面図である。
【図5】脛骨の一部分と、第2の実施形態に係わる角度を付けられた鋸歯との立面図である。
【図6】所定の実施形態に係わるオフセットされた鋸歯の平面図である。
【図7A】鋸歯を貫通される形で備えた切断ブロックアセンブリの斜視図である。
【図7B】図7Aの線B−Bに沿って切断された断面図である。
【図8】他の実施形態に係わるレールアセンブリの断面図である。
【図9】他の実施形態に係わる切断ブロックおよびレールアセンブリの斜視図である。
【図10A】所定の実施形態に係わって固定された切断ブロックアセンブリを有する大腿骨の側面図である。
【図10B】切断ブロックおよび鋸歯の例示的な使用を示している、膝関節の斜視図である。
【図10C】大腿骨の先端部に固定された切断ブロックアセンブリの断面図である。
【図11】様々の鋸歯ならびに切断ブロックアセンブリを有するセットの斜視図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
骨組織の切除を助けるために使用されるガイドブロックアセンブリであって、
軌道部材を具備し、この軌道部材は、この軌道部材を骨組織に固定するための固定部と、軌道並進移動部とを有し、また、
切断ブロックを具備し、この切断ブロックは、切断部材をガイドするようにされたガイド部と、前記軌道並進移動部と動作可能に係合するためのガイド並進移動部とを有し、
前記軌道並進移動部とガイド並進移動部とは、軌道部材が単一の位置に留まるのに対して前記切断ブロックが1つ以上の位置に選択的に位置され得るように、切断ブロックが軌道部材に対して並進移動され得るように動作可能に相互作用する、ガイドブロックアセンブリ。
【請求項2】
前記固定部は、骨組織中に挿入されるように軌道部材から延びたポストを有している請求項1のガイドブロックアセンブリ。
【請求項3】
ねじ部を更に具備し、
前記固定部は、軌道部材によって規定された孔を有し、
前記ねじ部が、軌道部材を骨組織に選択的に固定するために前記孔内に配置され得る、請求項1のガイドブロックアセンブリ。
【請求項4】
前記軌道並進移動部は、前記軌道部材から延びた雄型のV字形継手を有している請求項1のガイドブロックアセンブリ。
【請求項5】
前記軌道並進移動部は、前記軌道部材から延びた雄型の“T字”部を有している請求項1のガイドブロックアセンブリ。
【請求項6】
少なくとも2つの固定部の間で延びた支持部材を更に具備し、
前記軌道並進移動部は、固定部から離れる方向に支持部材から延びている請求項1のガイドブロックアセンブリ。
【請求項7】
前記切断部材は、首部と切断ヘッドとを備えた細長い鋸部を有し、
前記首部は、使用中に切断ヘッドをガイドするように前記ガイド部内に動作可能に係合されており、
前記首部は、切断ヘッドよりも幅を狭くされている、請求項1のガイドブロックアセンブリ。
【請求項8】
前記ガイド部は、骨組織を切除するために前記切断部材が軌道部材から離れる方向へガイドされるように、切断ブロックを通って延びた孔を規定している、請求項1のガイドブロックアセンブリ。
【請求項9】
前記ガイド並進移動部は、切断ブロックが軌道部材に対して移動可能となるように軌道並進移動部と動作可能に係合するように雌型のV字形継手を有している、請求項1のガイドブロックアセンブリ。
【請求項10】
前記ガイド並進移動部は、切断ブロックが軌道部材に対して移動可能となるように軌道並進移動部と動作可能に係合するように雌型の“T字”部を有している、請求項1のガイドブロックアセンブリ。
【請求項11】
前記軌道部材は、骨組織の単一の位置に選択的に固定され、
前記軌道並進移動部とガイド並進移動部とは、切断ブロックが骨組織に対して動かされるように動作する、請求項1のガイドブロックアセンブリ。
【請求項12】
ロック部材を更に具備し、このロック部材は、切断ブロックを軌道部材に対して選択的に固定する、請求項1のガイドブロックアセンブリ。
【請求項13】
前記軌道並進移動部は、スロットもしくはレールの一方から選択され、
前記ガイド並進移動部は、前記スロットもしくはレールの他方から選択されている、請求項1のガイドブロックアセンブリ。
【請求項14】
ロック部材を更に具備し、
前記軌道部材は、このロック部材によって選択的に係合される動作可能な複数のロック部を更に有し、
前記切断ブロックは、前記ロック部材が前記複数のロック部の少なくとも1つに係合されたときに、軌道部材に対して固定される、請求項1のガイドブロックアセンブリ。
【請求項15】
前記軌道部材は、膝の切除を可能にするように動作可能な形で膝の骨組織の表面に固定される、請求項1のガイドブロックアセンブリ。
【請求項16】
前記軌道並進移動部は、選択的に、軌道部材と一体的に形成されているか、切断ブロックと一体的に形成されているか、軌道部材に動作可能に固定されているか、または、切断ブロックに動作可能に固定されている、請求項1のガイドブロックアセンブリ。
【請求項17】
前記ガイド並進移動部は、選択的に、軌道部材と一体的に形成されているか、切断ブロックと一体的に形成されているか、軌道部材に動作可能に固定されているか、または、切断ブロックに動作可能に固定されている、請求項1のガイドブロックアセンブリ。
【請求項18】
前記軌道並進移動部は、軌道部材によって規定された凹部を有している、請求項1のガイドブロックアセンブリ。
【請求項19】
前記凹部は、雌型のV字形継手、雌型の“T字”部、または、多角形部を有するグループから選択されている請求項18のガイドブロックアセンブリ。
【請求項20】
第1の長手方向の軸に沿って延びているツール係合部を備えた第1の端部と、
複数の切断用歯部を形成し、第2の長手方向の軸に沿って延びている切断ヘッドを備えた第2の端部と、
前記切断ヘッドとツール係合部とを相互接続させる首部とを具備し、前記第1および第2の長手方向の軸は首部で交差している、解剖学的構造の1部分を切除するための鋸歯であって、
前記第1の軸と第2の軸とは、切断ヘッドがツール係合部から横方向にオフセットされるように配置されている、鋸歯。
【請求項21】
前記第1の軸と第2の軸とは、互いに対して所定の角度をなすように配置されている、請求項20の鋸歯。
【請求項22】
前記角度は、少なくとも約20°の内角を含んでいる、請求項21の鋸歯。
【請求項23】
前記首部は、切断ヘッドがツール係合部から横方向にオフセットされるがこのツール係合部とアラインメントされるように、段部を有している、請求項20の鋸歯。
【請求項24】
前記ツール係合部は、動力ツールと動作可能に係合するために孔を規定している、請求項20の鋸歯。
【請求項25】
前記首部は、第1の幅を有し、
前記切断ヘッドは、第1の幅よりも大きな第2の幅を有している、請求項20の鋸歯。
【請求項26】
切断ヘッドと首部とを備えた少なくとも1つの鋸歯と、
軌道部材と切断ブロックとを備えたガイドブロックアセンブリとを具備している、解剖学的構造の所定の部分を切除するためのセットであって、
前記軌道部材は、切断ブロックが軌道部材に対して並進移動可能となるように前記解剖学的構造の所定の部分に選択的に固定されている、セット。
【請求項27】
前記軌道部材は、
前記軌道部材を所定の構造に固定させる固定部と、
軌道並進移動部とを有し、
前記切断ブロックは、
所定の部材をガイドするようにされたガイド部と、
前記軌道並進移動部と動作可能に係合するためのガイド並進移動部とを有し、
前記軌道並進移動部とガイド並進移動部とは、切断ブロックが軌道部材に対して並進移動可能となるように動作可能に係合している、請求項26のセット。
【請求項28】
前記少なくとも1つの鋸歯は、
第1の長手方向の軸に沿って延びているツール係合部を備えた第1の端部と、
複数の切断歯部を形成し第2の長手方向の軸に沿って延びている切断ヘッドを備えた第2の段部と、
前記切断ヘッドとツール係合部とを相互接続させている首部とを有し、前記第1および第2の長手方向の軸は、首部で交差しており、
前記第1の軸と第2の軸とは、切断ヘッドがツール係合部から横方向にオフセットされるように配置されている鋸歯を含んでいる、請求項26のセット。
【請求項29】
前記第1の軸と第2の軸とは、互いに対して所定の角度をなすように形成されている、請求項28のセット。
【請求項30】
前記少なくとも1つの鋸歯は、
モータと動作可能に係合するためのツール係合部と、
第1の幅を有する切断ヘッドと、
第2の幅を有する首部とを有し、
前記首部は、切断ヘッドとツール係合部とを相互接続させている鋸歯を含んでいる、請求項26のセット。
【請求項31】
前記第1の幅は、第2の幅の少なくとも2倍の大きさである、請求項28のセット。
【請求項32】
前記固定部は、解剖学的な所定の構造中に挿入され得る軌道部材から延びたポストを有している、請求項26のセット。
【請求項33】
ねじ部を更に具備し、
前記固定部は、軌道部材によって規定された孔を有しており、
前記ねじ部は、軌道部材を前記解剖学的構造に選択的に固定させるために、前記孔内に配置され得る、請求項26のセット。
【請求項34】
前記軌道並進移動部は、切断ブロックが軌道部材に対して並進移動可能となるようにガイド並進移動部と動作可能に係合するための突出部材を有している、請求項26のセット。
【請求項35】
前記軌道並進移動部は、切断ブロックが軌道部材に対して並進移動可能となるようにガイド並進移動部と動作可能に係合するための凹部を規定している、請求項26のセット。
【請求項36】
前記ガイド部は、前記解剖学的構造の所定の部分を切除するために前記鋸歯が軌道部材から離れる方向にガイドされるように、切断ブロックを通って延びた孔を有している、請求項26のセット。
【請求項37】
前記軌道部材は、前記解剖学的構造の単一の位置に選択的に固定され、
前記軌道並進移動部とガイド並進移動部とは、切断ブロックが解剖学的構造に対して移動され得るように動作可能である、請求項26のセット。
【請求項38】
前記切断ブロックは、軌道部材に対する複数の位置に鋸歯をガイドする、請求項37のセット。
【請求項39】
軟組織によって囲まれた解剖学的構造の骨性部を切除するための方法であって、
骨性部を囲む前記軟組織内に切開部を形成することと、
骨性部の第1の部分を切除するために鋸歯を選択することと、
前記骨性部に対して第1のレール位置にガイドレールを設けることと、
鋸歯をガイドするために、ガイドレールに対する第1の切断ブロック位置に切断ブロックを位置付けることと、
ガイドレールが第1のレール位置に留まる間に切断ブロックが鋸歯を第2の切断ガイド位置にガイドするように、ガイドレールに対する第2の切断ブロック位置に切断ブロックを移動させることとを具備している、方法。
【請求項40】
前記ガイドレールに対する第2の切断ブロック位置に切断ブロックを移動させることは、
前記ガイドレールの一部分を切断ブロックと動作可能に係合させることと、
切断ブロックをガイドレールに対して摺動させることとを含んでいる、請求項39の方法。
【請求項41】
前記ガイドレールの一部分を切断ブロックと動作可能に係合させることは、
ガイドレール並進移動部を形成することと、
切断ブロック並進移動部を形成することと、
前記切断ブロックがガイドレールに対して並進移動可能とするように、レール並進移動部とブロック並進移動部とを動作可能に係合させることとを含んでいる、請求項40の方法。
【請求項42】
前記ガイドレール並進移動部は、突起および凹部のいずれかから選択されている、請求項41の方法。
【請求項43】
前記切断ブロック並進移動部は、突起および凹部のいずれかから選択されている、請求項42の方法。
【請求項44】
前記切開部の中心線から横方向にオフセットされた骨性部の一部分を切除するために第2の鋸歯を選択することを更に具備し、
この第2の鋸歯は、第2の鋸歯のツール係合部から横方向にオフセットされた切断ヘッドを有している、請求項39の方法。
【請求項45】
ガイドレールを第1のレール位置に設けることは、
前記骨性部内に孔を形成することと、
前記ガイドレールを第1のレール位置に選択的に固定させるために、ガイドレールから延びた固定部材を前記孔と係合させることとを有している、請求項39の方法。
【請求項46】
前記骨性部の第1の部分を切除するために、鋸歯を選択することは、
前記切開部の長さを測定することと、
首部の幅を切開部の長さよりも短くなるように選択することとを有している、請求項39の方法。
【請求項47】
大腿骨の先端部を切除することを更に具備している請求項39の方法。
【請求項48】
前記大腿骨の前方の一部分と大腿骨の後方の一部分との一方もしくは両方を切除することを更に具備している請求項47の方法。
【請求項49】
脛骨の基端部を切除することを更に具備している請求項39の方法。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
人体構造の所定の部分に対してツールをガイドする手助けをするシステムであって、
軌道部材と、
前記軌道部材に対して並進移動するようにこの軌道部材と連結された並進移動部材と、
前記人体構造に対して前記軌道部材または並進移動部材の少なくとも1つを関連させるように動作可能な位置付け部材とを具備し、
前記軌道部材は、前記人体構造に所定の関連位置で固定されるように動作可能である、システム。
【請求項2】
前記軌道部材は、
この軌道部材を骨組織に固定するための固定部と、
軌道並進移動部とを有し、また、
前記並進移動部材が切断ブロックを有し、この切断ブロックは、
ガイド部と、
前記軌道並進移動部と動作可能に係合するためのガイド並進移動部とを有し、
前記軌道並進移動部とガイド並進移動部とは、軌道部材が単一の位置に留まる間、前記切断ブロックが第1の切断部を形成する第1の位置と第2の切断部を形成する第2の位置との間で選択的に位置され得るように、切断ブロックが軌道部材に対して並進移動され得るように相互作用する、システム。
【請求項3】
前記固定部は、骨組織中に挿入されるように軌道部材から延びたポストを有している請求項2のシステム。
【請求項4】
ねじ部を更に具備し、
前記固定部は、軌道部材によって規定された孔を有し、
前記ねじ部が、軌道部材を骨組織に選択的に固定するために前記孔内に配置され得る、請求項2のシステム。
【請求項5】
前記軌道並進移動部は、前記軌道部材から延びた雄型のV字形継手と、前記軌道部材から延びた雄型の“T字”部と、これらの組み合わせとの内の少なくとも1を有している請求項2のシステム。
【請求項6】
少なくとも2つの固定部の間で延びた支持部材を更に具備し、
前記軌道並進移動部は、固定部から離れる方向に支持部材から延びている請求項2のシステム。
【請求項7】
切断部材を更に具備し、
この切断部材は、首部と切断ヘッドとを備えた細長い鋸部を有し、
前記首部は、使用中に切断ヘッドをガイドするように前記ガイド部内に動作可能に係合されており、
前記首部は、切断ヘッドよりも幅を狭くされている、請求項2のシステム。
【請求項8】
前記ガイド並進移動部は、切断ブロックが軌道部材に対して移動可能となるように軌道並進移動部と動作可能に係合するように雌型のV字形継手と、切断ブロックが軌道部材に対して移動可能となるように軌道並進移動部と動作可能に係合するように雌型の“T字”部と、これらの組み合わせとの内の少なくとも1を有している、請求項2のシステム。
【請求項9】
前記軌道部材は、骨組織の単一の位置に選択的に固定され、
前記軌道並進移動部とガイド並進移動部とは、切断ブロックが骨組織に対して動かされるように動作する、請求項2のシステム。
【請求項10】
ロック部材を更に具備し、このロック部材は、切断ブロックを軌道部材に対して選択的に固定する、請求項2のシステム。
【請求項11】
前記軌道並進移動部は、スロットもしくはレールの一方から選択され、
前記ガイド並進移動部は、前記スロットもしくはレールの他方から選択されている、請求項2のシステム。
【請求項12】
ロック部材を更に具備し、
前記軌道部材は、このロック部材によって選択的に係合される動作可能な複数のロック部を更に有し、
前記切断ブロックは、前記ロック部材が前記複数のロック部の少なくとも1つに係合されたときに、軌道部材に対して固定される、請求項2のシステム。
【請求項13】
前記軌道部材は、膝の切除を可能にするように動作可能な形で膝の骨組織の表面に固定される、請求項1のシステム。
【請求項14】
前記軌道並進移動部は、選択的に、軌道部材と一体的に形成されているか、切断ブロックと一体的に形成されているか、軌道部材に動作可能に固定されているか、または、切断ブロックに動作可能に固定されている、請求項2のシステム。
【請求項15】
前記ガイド並進移動部は、選択的に、軌道部材と一体的に形成されているか、切断ブロックと一体的に形成されているか、軌道部材に動作可能に固定されているか、または、切断ブロックに動作可能に固定されている、請求項2のシステム。
【請求項16】
前記軌道並進移動部は、軌道部材によって規定された凹部を有している、請求項2のシステム。
【請求項17】
前記凹部は、雌型のV字形継手、雌型の“T字”部、または、多角形部を有するグループから選択されている請求項18のガイドブロックアセンブリ。
【請求項18】
前記軌道部材は、軌道部材を前記人体構造と相互接続させるように動作可能な第1の部分と、前記並進移動部材と係合するように動作可能な第2の部分とを有している、請求項1のシステム。
【請求項19】
前記第2の部分は、前記並進移動部材と係合するように動作可能な軌道部を有しており、前記並進移動部材は、第2の部分に沿って軌道部材に対して移動するように動作可能である、請求項18のシステム。
【請求項20】
前記軌道部材を人体構造と相互接続させるように動作可能な部材を更に具備し、
前記第1の部分は、第1の部分を通って延びた孔を規定し、前記部材は、この孔を通るように動作可能である、請求項18のシステム。
【請求項21】
前記並進移動部材は、この並進移動部材が軌道部材に対して並進移動する形で動作可能となるように軌道部材と係合するための第1の部分と、ツールを人体構造に対してガイドするように動作可能なガイド部とを有している、請求項1のシステム。
【請求項22】
前記位置付け部材は、前記人体構造に対して、軌道部材もしくは並進移動部材の少なくとも1の内反もしくは外反の位置の少なくとも1を選択する、請求項1のシステム。
【請求項23】
前記並進移動部材は、ツールを大腿骨に対してガイドするように動作可能なガイド面を有している、請求項1のシステム。
【請求項24】
前記並進移動部材は、大腿骨のディメンションよりも小さいディメンションを有している、請求項23のシステム。
【請求項25】
前記人体構造の少なくとも一部分の代わりとなるように動作可能なプロテーゼを更に具備している請求項1のシステム。
【請求項26】
第1の長手方向の軸に沿って延びているツール係合部を備えた第1の端部と、
複数の切断用歯部を形成し、第2の長手方向の軸に沿って延びている切断ヘッドを備えた第2の端部と、
前記切断ヘッドとツール係合部とを相互接続させる首部とを具備し、前記第1および第2の長手方向の軸は首部で交差している、人体構造の1部分を切除するための鋸歯であって、
前記第1の軸と第2の軸とは、切断ヘッドがツール係合部から横方向にオフセットされるように配置されている、鋸歯。
【請求項27】
前記第1の軸と第2の軸とは、互いに対して所定の角度をなすように配置されている、請求項26の鋸歯。
【請求項28】
前記角度は、少なくとも約20°の内角を含んでいる、請求項27の鋸歯。
【請求項29】
前記首部は、切断ヘッドがツール係合部から横方向にオフセットされるがこのツール係合部とアラインメントされるように、段部を有している、請求項26の鋸歯。
【請求項30】
前記ツール係合部は、動力ツールと動作可能に係合するために孔を規定している、請求項26の鋸歯。
【請求項31】
前記首部は、第1の幅を有し、
前記切断ヘッドは、第1の幅よりも大きな第2の幅を有している、請求項26の鋸歯。
【請求項32】
切断ヘッドと首部とを備えた少なくとも1つの鋸歯と、
軌道部材と切断ブロックとを備えたガイドブロックアセンブリとを具備している、人体構造の所定の部分を切除するためのセットであって、
前記軌道部材は、切断ブロックが軌道部材に対して並進移動可能となるように前記人体構造の所定の部分に選択的に固定されている、セット。
【請求項33】
前記軌道部材は、
前記軌道部材を所定の構造に固定させる固定部と、
軌道並進移動部とを有し、
前記切断ブロックは、
所定の部材をガイドするようにされたガイド部と、
前記軌道並進移動部と動作可能に係合するためのガイド並進移動部とを有し、
前記軌道並進移動部とガイド並進移動部とは、切断ブロックが軌道部材に対して並進移動可能となるように動作可能に係合している、請求項32のセット。
【請求項34】
前記少なくとも1つの鋸歯は、
第1の長手方向の軸に沿って延びているツール係合部を備えた第1の端部と、
複数の切断歯部を形成し第2の長手方向の軸に沿って延びている切断ヘッドを備えた第2の端部と、
前記切断ヘッドとツール係合部とを相互接続させている首部とを有し、前記第1および第2の長手方向の軸は、首部で交差しており、
前記第1の軸と第2の軸とは、切断ヘッドがツール係合部から横方向にオフセットされるように配置されている鋸歯を含んでいる、請求項32のセット。
【請求項35】
前記第1の軸と第2の軸とは、互いに対して所定の角度をなすように形成されている、請求項34のセット。
【請求項36】
前記少なくとも1つの鋸歯は、
モータと動作可能に係合するためのツール係合部と、
第1の幅を有する切断ヘッドと、
第2の幅を有する首部とを有し、
前記首部は、切断ヘッドとツール係合部とを相互接続させている鋸歯を含んでおり、
前記第1の幅は、第2の幅よりも大きい、請求項32のセット。
【請求項37】
前記第1の幅は、第2の幅の少なくとも2倍の大きさである、請求項34のセット。
【請求項38】
前記固定部は、解剖学的な所定の構造中に挿入されるように軌道部材から延びたポストを有している、請求項32のセット。
【請求項39】
ねじ部を更に具備し、
前記固定部は、軌道部材によって規定された孔を有しており、
前記ねじ部は、軌道部材を前記人体構造に選択的に固定させるために、前記孔内に配置され得る、請求項32のセット。
【請求項40】
前記軌道並進移動部は、切断ブロックが軌道部材に対して並進移動可能となるようにガイド並進移動部と動作可能に係合するための突出部材を有している、請求項32のセット。
【請求項41】
前記軌道並進移動部は、切断ブロックが軌道部材に対して並進移動可能となるようにガイド並進移動部と動作可能に係合するための凹部を規定している、請求項32のセット。
【請求項42】
前記ガイド部は、前記人体構造の所定の部分を切除するために前記鋸歯が軌道部材から離れる方向にガイドされるように、切断ブロックを通って延びた孔を有している、請求項32のセット。
【請求項43】
前記軌道部材は、前記人体構造の単一の位置に選択的に固定され、
前記軌道並進移動部とガイド並進移動部とは、切断ブロックを人体構造に対して移動可能とするように動作可能である、請求項32のセット。
【請求項44】
前記切断ブロックは、軌道部材に対する複数の位置に鋸歯をガイドする、請求項43のセット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8】
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【図9】
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【図10A】
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【図10B】
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【図10C】
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【図11】
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【公表番号】特表2006−514575(P2006−514575A)
【公表日】平成18年5月11日(2006.5.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−518807(P2005−518807)
【出願日】平成16年1月14日(2004.1.14)
【国際出願番号】PCT/US2004/000953
【国際公開番号】WO2004/064621
【国際公開日】平成16年8月5日(2004.8.5)
【出願人】(504278927)バイオメット・マニュファクチャリング・コーポレイション (14)
【Fターム(参考)】