説明

係止機構を備えた混合容器

【課題】 混合容器を構成する通路ブロック体が使用中に開状態に展開してしまう誤動作を防止し、安定且つ安全に使用することのできる係止機構を備えた混合容器を創出することを課題とする。
【解決手段】 通路ブロック体(10)の外装部(16)側に被係止片(20)が設けられ、注出筒部(13)側に支点(23)を介して揺動自在に設けられた揺動部(21)及び揺動部(21)の一端(21a)に被係止片(20)に対して係止可能な係止片(22)が設けられ、通路ブロック体(10)は、注出筒部(13)がヒンジ部(12)を介して外装部(16)の上部に立設され且つ係止片(22)が被係止片(20)に係止する状態で組み立てられており、揺動部(21)の他端(21b)が、取着部(6)の外表面に接触または近接する状態で対向配置された構成とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一対の容器体内からそれぞれ注出される各内溶物を一つの吐出口から吐出する係止機構を備えた混合容器に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、或る種の染毛剤のように、2種の内容物を使用時に一緒に注出するタイプの混合容器として、内容物を個々に容器体に収納し、使用時に、この一対の容器体から内容物を同時に注出させると共に、この注出された内容物を同じ吐出口から吐出する容器を示す従来技術がある。
【0003】
この従来技術は、内容物を収納した容器体としての一対のエアゾール式容器と、突出口を有して一対のエアゾール式容器の上端に外装される装着体と、一対のエアゾール式容器の両注出ノズルと吐出口とを連通させる注出路を内部に形成した通路ブロックと、容器を掴持した者からの操作力を一対のエアゾール式容器に同時に与え、両エアゾール式容器に設けられた各注出ノズルを均等に押し上げて内溶物を噴出させる操作体とから構成されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
図9は、特許文献1に記載された通路ブロック体の開状態の一部縦断図を符号のみを変えた状態で示したものである。
図9に示すように、この特許文献1には、多数の傾斜した鍔状片を設けた混合棒片114を、上端から起立設した注出筒113を上面中央に立設し、下面に下方に開放した左右に長い通路凹部115を形成したブロック本体112と、容器体に注出ノズルが突き抜け不能に密嵌入する一対の段付き孔117を左右端部に開設し、この両段付き孔117と連通し、通路凹部115に下方から密嵌入して注出通路を形成する通路凸部118を上面に形成し、下面中央に摘み片119を垂下設した底蓋片116とを、その後端縁間をヒンジ121で結合し、ブロック本体112の前端縁に、閉状態の底蓋片116の前端縁に係止して、底蓋片116の閉状態を確保するロック片120を設けて構成される通路ブロック体111が記載されている。
【0005】
このような通路ブロック体111を備える混合容器においては、内容物が通路凹部115内に固着することがあるため、ヒンジ121を中心にロック片120が底蓋片116に係止した閉状態から図9に示される開状態へ自在に展開可能にすることで洗浄しやすく構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2004−149175号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、上記従来の混合容器では、両注出ノズルを均等に押し下げて内溶物を噴出させる操作体を有する構成であるため、容器サイズを小さくすることが困難であるという問題があった。
また近年、一対の容器体としてエアゾール式容器以外に、例えばチューブ型容器やスクイズボトルなどから構成される混合容器が開発されており、このような混合容器においては、上記のような操作体は不要となる。このため、この種の混合容器の構成は、従来の混合容器から操作体を取り除いた構成、すなわち通路ブロック体111が外部に露出される構成となる。
【0008】
しかしながら、通路ブロック体111が外部に露出される構成では、例えば使用時に、誤って底蓋片116の閉状態を確保するロック片120の他端側が軸中心方向に押圧されると、ロック片120と底蓋片116により係止状態が解除され、通路ブロック体111が開状態(図9の状態)に展開するという誤動作が発生する。このような誤動作が起きると、一対の容器体からの内容物の注出が不可能になるという問題があるばかりでなく。その他例えば使用時に通路ブロック体111が急激に展開すると、内溶物が飛散するという危険性もある。
【0009】
本発明は、上記した従来技術における問題点を解消すべく、従来の混合容器から操作体を省いた簡易な構成からなる混合容器において、通路ブロック体が使用中に開状態に展開するという誤動作の発生を防止し、安定且つ安全に使用することのできる係止機構を備えた混合容器を創出することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するための手段のうち、本発明の主たる構成は、
左右に並列に隣接配置された一対の容器体と、一対の容器体の口筒部に外嵌される外装部及び外装部の上端にヒンジ部を介して開閉自在に設けられた注出筒部とを備えた通路ブロック体と、注出筒部の上に外装される取着部及び一対の容器体から別々に注出される内溶物を吐出口に導くキャップ体と、を有して構成される混合容器であって、
通路ブロック体の外装部側に被係止片が設けられ、注出筒部側に支点を介して揺動自在に設けられた揺動部及び揺動部の一端に被係止片に対して係止可能な係止片が設けられ、通路ブロック体は、注出筒部がヒンジ部を介して外装部の上部に立設され且つ係止片が被係止片に係止する状態で組み立てられており、
揺動部の他端が、取着部の外表面に接触または近接する状態で対向配置されていることを特徴とする、と云うものである。
【0011】
上記構成の混合容器では、キャップ体を、通路ブロック体を構成する注出筒部の上に覆うように取り付けると、キャップ体の取着部が、揺動部の他端と注出筒部の外表面との間の隙間に位置するようになり、揺動部の揺動動作を規制されて通路ブロック体の外装部と注出筒部とを係止する係止機構における係止解除を不可能にする。
【0012】
本発明の他の構成は、請求項1記載の発明の構成に、キャップ体の取着部の内側に螺条が形成され、通路ブロック体の注出筒部の外表面に螺旋条が形成されており、取着部の螺条が注出筒部の螺旋条に螺着されてキャップ体が通路ブロック体に取り付けられる、ということを加えたものである。
【0013】
上記構成の発明にあっては、キャップ体の通路ブロック体の注出筒部への脱着を螺着操作及び螺脱操作により行うことを可能とする。
【0014】
本発明の他の構成は、請求項1または2記載の発明の構成に、容器体が、スクイズ変形可能な容器である、ということを加えたものである。このような容器としては、例えばブローボトルやチューブなどである。
【0015】
上記構成の発明にあっては、一対の容器体から内容物の注出及び混合を簡易かつ安定的に達成する。
【発明の効果】
【0016】
本発明は、上記した構成となっているので、以下に示す効果を奏する。
本発明の主たる構成においては、揺動部の揺動動作が制限されるため、揺動部の他端が軸中心方向に押圧されても、係止機構を構成する係止片と被係止片との間の係止状態の解除を規制する。よって、使用中に通路ブロック体が開状態に展開することが防止され、注出及び混合を安定かつ確実に達成することができ、安定性及び安全性に優れた混合容器を提供することができる。
また従来の混合容器のような操作体を不要とすることができるため、混合容器全体の構成を小型化にできると共に安価に製造することができる。
【0017】
またキャップ体の取着部の内側に螺条が形成され、通路ブロック体の注出筒部の外表面に螺旋条が形成されており、取着部の螺条が注出筒部の螺旋条に螺着されてキャップ体が通路ブロック体に取り付けられる構成としたものでは、キャップ体の脱着を簡単に行うことが可能となるため、洗浄作業を容易とすることができる。さらに、キャップ体の取着部が通路ブロック体の注出筒部に螺着した状態では、取着部と注出筒部とが強固に組み付いた状態で連結されるため、容器体から押し出された内容物によってキャップ体が外れてしまうことがなく、被係止片と係止片との係止状態を維持することが可能となる。
【0018】
さらに容器体が、スクイズ変形可能な容器とした構成では、一対の容器体から内容物を簡易かつ安定して注出及び混合することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明たる混合容器の第1実施例を示す正面方向の縦断面図である。
【図2】図1のa−b−c−d線に沿って切断した状態を示す縦断面図である。
【図3】本発明の混合容器の平面図である。
【図4】図1に示した実施例の、通路ブロック体の開状態の縦断図である。
【図5】図1に示した実施例の、通路ブロック体の閉状態の縦断図である。
【図6】混合容器の第2実施例を示す図1同様の縦断面図である。
【図7】図6に示した第2実施例の混合容器についての図2同様の縦断面図である。
【図8】図6に示した第2実施例の混合容器中に含まれる通路ブロック体の開状態を示す図4同様の縦断面図である。
【図9】従来例として、特許文献1に示されている実施例の、通路ブロック体の開状態の一部縦断図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明の混合容器の第1実施例を示す正面方向の縦断面図、図2は図1の混合容器をa−b−c−d線に沿って切断した状態を示す縦断面図、図3は本発明の混合容器の平面図、図4は図1に示した実施例の、通路ブロック体の開状態を拡大して示す縦断図である。図5は図1に示した実施例の、通路ブロック体の閉状態の縦断図であると共にキャップ体を取り付ける前の状態を示している。
【0021】
本発明の混合容器1は、大別するとキャップ体2、通路ブロック体10及び一対の容器体30,30から構成され、一対の容器体30,30内にそれぞれ充填されている異なる種類の内容物を、通路ブロック体10を介してキャップ体2に導き、キャップ体2の頭部3に形成された吐出口9から吐出させるというものである。
【0022】
本実施例における一対の容器体30としては、例えばブロー成形されたブローボトルなどが挙げることができる。この容器体30は、細長有底円筒状をした合成樹脂製の上部に設けられた口筒部31の外周に螺旋条からなるネジ部32を有して構成されている。容器体30は内部に液状の内容物が充填された後、口筒部31の上端面が、例えば容易に破断可能なアルミ箔などからなる封止部材(図示せず)によって密閉されたものである。
【0023】
図4に示すように、通路ブロック体10は、容器体30の上端である口筒部31に外嵌する装着部11、この装着部11の上部に立設される注出筒部13、装着部11と注出筒部13とを開閉自在に連結するヒンジ部12及び装着部11の上部に立設された注出筒部13を係止する係止機構を備えた揺動部21とを有して構成される。
【0024】
図1に示すように、装着部11は左右に隣接して形成された円筒形状からなる一対の外装部16,16が形成され、その中心には図1において下方に延びる一対の挿入筒19がそれぞれ形成されている。挿入筒19の先端は鋭利な傾斜面で形成されており、容器体30に設けられた封止部材(図示せず)を破断して突き抜けることが可能となっている。なお、外装部16,16の内面には、容器体30の外側に螺着するためのネジ部17,17がそれぞれ形成されている。図4に示すように、一対の外装部16,16の上部には頂壁11aが形成されており、この頂壁11aの上部に一対の挿入筒19,19と連通して注出通路18の一部を形成する通路凸部18aが形成されている。また頂壁11aには、ヒンジ部12とは逆側となる前方(図4にて左方向)の縁部からさらに突出して係止機構の一部を構成する被係止片20が形成されている。
【0025】
注出筒部13は、上端(図4では下端)が若干縮径した長円筒状をしており、注出筒部13の内部に仕切板24と、注出筒部13の一方の端部(図4の下端)に多数の傾斜した鍔状片を設けた混合棒片25とを有して一体に形成されている。なお、仕切板24は必須の構成ではないため、注出筒部13の内部に仕切板24を設けない構成であってもよい。注出筒部13の他方の端部(図4の上端)には、装着部11側の通路凸部18aが密嵌入して注出通路18の一部を形成する通路凹部18bが一体に形成されている。注出筒部13の外表面には螺旋条15が一体に形成されている。
【0026】
注出筒部13には、後方(図4にて右方向)に突設する支点23が形成されており、揺動部21は支点23の先端に断面略T字形状をして一体に形成されている。揺動部21の一端21aの先端には、係止機構の一部を構成する係止片22が形成されている。すなわち、この係止片22と装着部11側の被係止片20とが互いに係止し合う係止機構を構成している。また揺動部21の他端21bは、注出筒部13の外表面との間に所定の隙間Sが形成された状態で混合棒片25が位置する方向(図4において下方)に向かって延びている。
【0027】
ヒンジ部12は、装着部11の頂壁11aの後方の端縁と、注出筒部13の通路凹部18bの前方の端縁との連結部分に、肉厚を部分的に薄くすることにより形成されている。
ヒンジ部12を中心に、装着部11と注出筒部13との一方を基準にして他方を180度折り曲げることにより、通路ブロック体10の状態を、図4に示す開状態と図5に示す閉状態とに自在に変形できるようになっている。
【0028】
図1及び図2に示すように、キャップ体2は、基端側に設けられて注出筒部13を外装可能な取着部6と、この取着部6の上部に一体に立設された通路筒部5及び通路筒部5の先端に設けられた略T字形状の頭部3とを有して構成されている。取着部6の内面には螺条7が形成されており、注出筒部13に形成された螺旋条15に螺合する。注出筒部13の内部には、注出筒部13及びその先端に設けられる混合棒片25が収納される合流通路8が形成されている。
【0029】
頭部3の中央には、合流通路8に連通する吐出口9が設けられている。吐出口9は、図1に示すように奥行き方向には合流通路8から吐出口9の先端に向かって拡張するように形成されると共に、図3に示すように幅方向にはスリット状に形成されて構成されている。本実施例では、頭部3の上面に等間隔に配列した多数の櫛歯からなる塗布体4を立設したものとして示している。なお、塗布体4としては櫛歯に限られるものではなく、その他植毛ブラシ、スポンジなども用いることができる。また塗布体4を用いることなく内溶液が直接塗布される構成であってもよい。
【0030】
混合容器1の組立ては、先ず通路ブロック体10を、ヒンジ部12を中心に折り曲げ、装着部11の上に注出筒部13を立設させた状態で、被係止片20と係止片22とを係止することにより閉状態に組み立てる(図5参照)。次に、通路ブロック体10の左右に隣接配置された一対の外装部16,16内に、一方の容器体30と他方の容器体30をそれぞれ螺着することにより取り付ける。この際、両挿入筒19の先端が、各容器体30に設けられた図示しない封止部材を突き抜けて容器体30内に挿入される。最後に、キャップ体2の取着部6を、通路ブロック体10を構成する注出筒部13に螺着することにより混合容器1の組立てが完成する。
なお、先に閉状態に組み立てた通路ブロック体10の注出筒部13に、キャップ体2を螺着し、その後に一対の外装部16,16に両容器体30,30をそれぞれ螺着しても同様に組み立てることが可能である。
【0031】
図5に示すように、注出筒部13にキャップ体2を螺着する前の状態では、揺動部21が支点23を中心にα1及びα2方向に揺動可能であり、被係止片20と係止片22とは係止及び係止解除可能な状態にある。
一方、図2に示すように、注出筒部13にキャップ体2の取着部6を螺着し、注出筒部13の上に装着した後の状態では、注出筒部13と揺動部21の他端21bのとの間の隙間S内に、キャップ体2を構成する取着部6が入り込む状態となる。この状態は、揺動部21の他端21bが、取着部6の外表面に接触または近接して対向する状態にあり、揺動部21の自由な揺動動作を妨げる規制状態にある。よって、係止機構を構成する被係止片20と係止片22との係止状態が容易に解除されることがない。このため、揺動部21の他端21bに対して軸中心方向への外力が誤って作用しても、係止機構における係止状態を維持することができ、使用中に通路ブロック体10が容易に展開して開状態に至る誤動作の発生を防止することができ、混合容器1の安定且つ安全な使用を担保することが可能となっている。
【0032】
この実施例にあっては、一対の容器体30,30の両内容物が注出筒部13の注出口14から注出され、そのままスリット状の吐出口9から塗布体4に吐出されるので、内容物を、塗布体4を使って直接頭髪に塗布することができる。
【0033】
混合容器1の分解は、キャップ体2を注出筒部13から螺脱させた後、揺動部21の他端21b側を図5にてα2方向に傾倒させることにより、被係止片20と係止片22との係止を解除し、通路ブロック体10を図4に示す開状態に展開させる。そして、一対の外装部16,16から両容器体30,30をそれぞれ螺脱させることにより混合容器1全体の分解が完了するので、混合容器1の洗浄を容易かつ確実に行うことができる。
なお、キャップ体2を注出筒部13から螺脱させる行為と両容器体30,30を一対の外装部16,16から螺脱させる行為とは逆の順番であってもよい。
【0034】
図6は混合容器の第2実施例を示す図1同様の縦断面図、図7は図6に示した第2実施例の混合容器についての図2同様の縦断面図、図8は図6に示した第2実施例の混合容器中に含まれる通路ブロック体の開状態を示す図4同様の縦断面図である。
【0035】
図6乃至図8は、本発明の第2実施例を示すもので、注出筒部13の一方の端部に混合棒片25を設けず、注出筒部13とその内側に設けた仕切板24とで構成されている点が異なるのみであり、その他の構成は上記第1実施例と同じとなっている。
【0036】
第2実施例に示す混合容器1は、混合棒片25を有しない構成であるため、一対の容器体30,30から注出された両内溶物は上記第1実施例に比較して混合されにくくなるが、一つの吐出口9から一緒に吐出されればよく、高い割合で混合する必要のない内容物同士の吐出に適する。
【0037】
以上、実施例に沿って本発明の構成とその作用効果について説明したが、本発明の実施の形態は上記実施例に限定されるものではない。
例えば、上記実施例では、一対の容器体30としてブローボトルを用いて説明したが、本発明はブローボトルに限定されるものではなく、その他例えばチューブなどスクイズ変形可能な容器であればどのような容器であってもよい。さらにはエアゾール式容器とすることもできる。
【0038】
また上記実施例では、キャップ体2の取着部6が注出筒部13に螺着という手段により取り付けられる構成を示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、アンダーカット結合により取り付けられる構成とすることもできる。
【産業上の利用可能性】
【0039】
本発明の係止機構を備えた混合容器は、使用する直前に2種類の内容物を混合する染毛剤のような分野における用途展開をさらに広い領域で図ることができる。
【符号の説明】
【0040】
1 ;混合容器
2 ;キャップ体
3 ;頭部
4 ;塗布体
5 ;通路筒部
6 ;取着部
7 ;螺条
8 ;合流通路
9 ;注出口
10 ;通路ブロック体
11 ;装着部
12 ;ヒンジ部
13 ;注出筒部
14 ;注出口
15 ;螺旋条
16 ;外装部
17 ;ネジ部
18 ;注出通路
18a;通路凸部
18b;通路凹部
19 ;挿入筒
20 ;被係止片
21 ;揺動部
21a;揺動部の一端
21b;揺動部の他端
22 ;係止片
23 ;支点
24 ;仕切板
25 ;混合棒片
30 ;容器体
S ;隙間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右に並列に隣接配置された一対の容器体(30)と、該一対の容器体(30)の口筒部(31)に外嵌される外装部(16)及び該外装部(16)の上端にヒンジ部(12)を介して開閉自在に設けられた注出筒部(13)とを備えた通路ブロック体(10)と、前記注出筒部(13)の上に外装される取着部(6)及び前記一対の容器体(30)から別々に注出される内溶物を吐出口(9)に導くキャップ体(2)と、を有して構成される混合容器(1)であって、
前記通路ブロック体(10)の前記外装部(16)側に被係止片(20)が設けられ、前記注出筒部(13)側に支点(23)を介して揺動自在に設けられた揺動部(21)及び該揺動部(21)の一端(21a)に前記被係止片(20)に対して係止可能な係止片(22)が設けられ、
前記通路ブロック体(10)は、前記注出筒部(13)が前記ヒンジ部(12)を介して外装部(16)の上部に立設され且つ前記係止片(22)が前記被係止片(20)に係止する状態で組み立てられており、
前記揺動部(21)の他端(21b)が、前記取着部(6)の外表面に接触または近接する状態で対向配置されていることを特徴とする係止機構を備えた混合容器。
【請求項2】
キャップ体(2)の取着部(6)の内側に螺条(7)が形成され、通路ブロック体(10)の注出筒部(13)の外表面に螺旋条(15)が形成されており、前記取着部(6)の螺条(7)が前記注出筒部(13)の螺旋条(15)に螺着されて前記キャップ体(2)が前記通路ブロック体(10)に取り付けられる請求項1記載の係止機構を備えた混合容器。
【請求項3】
容器体(30)が、スクイズ変形可能な容器である請求項1または2記載の係止機構を備えた混合容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−176766(P2012−176766A)
【公開日】平成24年9月13日(2012.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−40199(P2011−40199)
【出願日】平成23年2月25日(2011.2.25)
【出願人】(000006909)株式会社吉野工業所 (2,913)
【Fターム(参考)】