説明

保冷、冷却装置

【課題】 特に不使用時における保冷、冷却装置の取り扱い作業が容易にできるようにする。また、保冷、冷却装置が備える保冷容器の内部空間に対し、被収容物を出し入れする作業が容易にできるようにする。
【解決手段】 保冷、冷却装置1は、内部空間12に被収容物11を収容可能とする保冷容器13と、この保冷容器13に取り付けられ、この保冷容器13の内部空間12を冷却する冷却機器14とを備える。保冷容器13を折り畳み可能な構造とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医薬品や冷凍食品などの被収容物を収容して保冷すると共に、この被収容物を冷却するようにした保冷、冷却装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
上記保冷、冷却装置には、従来、下記特許文献1,2に示されるものがある。これら公報のものによれば、上記保冷、冷却装置は、内部空間に被収容物を収容可能とする保冷容器と、この保冷容器に取り付けられ、この保冷容器の内部空間を冷却する冷却機器とを備えている。
【0003】
そして、上記冷却機によって、上記保冷容器の内部空間が冷却されると、上記保冷容器の内部空間に収容されている被収容物が冷却される。また、この被収容物は、上記保冷容器によって、上記冷却された状体で保冷される。
【0004】
よって、上記被収容物は、その品質が保持されたまま、長時間の保存が可能とされる。この結果、例えば、上記被収容物を遠方や交通不便なところまで、時間をかけて搬送したり、長時間にわたり保管したりすることが可能となる。
【0005】
【特許文献1】特開2002−228323号公報
【特許文献2】特開平7−260314号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上記従来の技術における各保冷、冷却装置の外形寸法は、一定に定められている。このため、上記保冷、冷却装置の不使用時において、この保冷、冷却装置を遠方や交通不便なところに搬送したり、保管したりしようとすると、この保冷、冷却装置は、その外形が無用に大きいままに保たれることから、この保冷、冷却装置の取り扱い作業が煩雑になりがちである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、本発明の目的は、特に不使用時における保冷、冷却装置の取り扱い作業が容易にできるようにすることである。
【0008】
また、本発明の他の目的は、上記保冷、冷却装置が備える保冷容器の内部空間に対し、被収容物を出し入れする作業が容易にできるようにすることである。
【0009】
請求項1の発明は、内部空間12に被収容物11を収容可能とする保冷容器13と、この保冷容器13に取り付けられ、この保冷容器13の内部空間12を冷却する冷却機器14とを備えた保冷、冷却装置において、
上記保冷容器13を折り畳み可能な構造としたものである。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1の発明に加えて、上記保冷容器13が、上方に向かって開口する箱形状の容器本体16と、この容器本体16の開口を開閉可能に閉じる蓋18とを備えた保冷、冷却装置において、
上記蓋18を一側部25と他側部26とに分断し、上記蓋18の一側部25に上記冷却機器14を取り付け、上記蓋18の他側部26が、この他側部26に対応する上記開口17の部分17bを開閉可能に閉じるようにしたものである。
【0011】
請求項3の発明は、請求項2の発明に加えて、上記冷却機器14が、熱交換器33と、この熱交換器33を空冷する空冷ファン34とを備え、この空冷ファン34により上記熱交換器33を空冷した後の排風36が上記蓋18の他側部26の上方近傍域37に向けて排出されるようにしたものである。
【0012】
請求項4の発明は、請求項2、もしくは3の発明に加えて、上記冷却機器14に電力を供給する電力装置15を上記蓋18の他側部26に取り付けたものである。
【0013】
請求項5の発明は、請求項1の発明に加えて、上記保冷容器13が、上方に向かって開口する箱形状の容器本体16と、この容器本体16の開口を開閉可能に閉じる蓋18とを備えた保冷、冷却装置において、
上記蓋18の上面に上記冷却機器14を取り付け、上記蓋18の上、下面を反転させて、上記開口17を閉じたとき、上記冷却機器14が上記保冷容器13の内部空間12に収容されるようにしたものである。
【0014】
なお、この項において、上記各用語に付記した符号は、本発明の技術的範囲を後述の「実施例」の項や図面の内容に限定解釈するものではない。
【発明の効果】
【0015】
本発明による効果は、次の如くである。
【0016】
請求項1の発明は、内部空間に被収容物を収容可能とする保冷容器と、この保冷容器に取り付けられ、この保冷容器の内部空間を冷却する冷却機器とを備えた保冷、冷却装置において、
上記保冷容器を折り畳み可能な構造としている。
【0017】
このため、上記保冷、冷却装置の不使用時には、上記保冷容器を折り畳めば、この保冷容器をコンパクトにできる。よって、保冷、冷却装置の不使用時において、この保冷、冷却装置を遠方や交通不便なところに搬送したり、保管したりするときの取り扱い作業が容易にできる。
【0018】
請求項2の発明は、上記保冷容器が、上方に向かって開口する箱形状の容器本体と、この容器本体の開口を開閉可能に閉じる蓋とを備えた保冷、冷却装置において、
上記蓋を一側部と他側部とに分断し、上記蓋の一側部に上記冷却機器を取り付け、上記蓋の他側部が、この他側部に対応する上記開口の部分を開閉可能に閉じるようにしている。
【0019】
このため、上記保冷容器の内部空間に対し、被収容物を出し入れする作業は、上記蓋の他側部を操作して上記開口の部分を開け、この部分を通して行えばよい。つまり、上記冷却機器を上記蓋の一側部と共に上記容器本体に取り付けたままで、上記内部空間に対し、被収容物の出し入れ作業ができる。よって、この出し入れ作業が容易にできる。
【0020】
請求項3の発明は、上記冷却機器が、熱交換器と、この熱交換器を空冷する空冷ファンとを備え、この空冷ファンにより上記熱交換器を空冷した後の排風が上記蓋の他側部の上方近傍域に向けて排出されるようにしている。
【0021】
このため、例えば、上記保冷、冷却装置に積み上げた他の保冷、冷却装置や、外側方に隣り合う更に他の保冷、冷却装置に対し、上記熱交換器を空冷した後の温かい排風が直接向かう、ということが防止される。よって、上記保冷、冷却装置の周りの他の保冷、冷却装置が無用に加熱されるということは防止され、この保冷、冷却装置による保冷、冷却効果が良好に保たれる。
【0022】
請求項4の発明は、上記冷却機器に電力を供給する電力装置を上記蓋の他側部に取り付けている。
【0023】
このため、上記蓋の他側部の周りの空間が上記電力装置の配置に利用されることとなる。よって、上記保冷、冷却装置の各構成部品がコンパクトに配置されてこの保冷、冷却装置を、より小型にできる。
【0024】
請求項5の発明は、上記保冷容器が、上方に向かって開口する箱形状の容器本体と、この容器本体の開口を開閉可能に閉じる蓋とを備えた保冷、冷却装置において、
上記蓋の上面に上記冷却機器を取り付け、上記蓋の上、下面を反転させて、上記開口を閉じたとき、上記冷却機器が上記保冷容器の内部空間に収容されるようにしている。
【0025】
このため、上記保冷、冷却装置の不使用時には、上記したように、蓋を単に反転させる。すると、上記保冷容器の外部に上記冷却機器の占有空間を設けることは不要となる分、保冷、冷却装置をコンパクトにできる。よって、保冷、冷却装置の不使用時に、この保冷、冷却装置を搬送したり、保管したりするときの取り扱い作業が容易にできる。また、上記のように反転させた蓋の上面は平坦となるため、上記保冷、冷却装置を段積みすることも可能となる。よって、上記取り扱い作業が更に容易となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
本発明の保冷、冷却装置に関し、特に不使用時における保冷、冷却装置の取り扱い作業が容易にできるようにする、という目的を実現するため、本発明を実施するための最良の形態は、次の如くである。
【0027】
即ち、保冷、冷却装置は、内部空間に被収容物を収容可能とする保冷容器と、この保冷容器に取り付けられ、この保冷容器の内部空間を冷却する冷却機器とを備えている。上記保冷容器が折り畳み可能な構造とされている。
【実施例】
【0028】
本発明をより詳細に説明するために、その実施例を添付の図に従って説明する。
【0029】
図2において、符号1は保冷、冷却装置である。
【0030】
上記保冷、冷却装置1は、路面2上を任意の位置へ移動可能とされる手押し車式の車両3と、この車両3上に載置され、この車両3の移動により、任意の位置に搬送可能とされる保冷、冷却装置本体4とを備えている。
【0031】
上記車両3は、上記保冷、冷却装置本体4を載置させる車台6と、この車台6に回転可能に支持されて上記路面2上を転動する左右一対の車輪7と、上記車台6から延出して作業者により把持されるハンドル8と、上記車台6を後下がり状に傾斜させたとき、上記各車輪7と共に上記路面2上に当接して、上記車両3を二点鎖線図示の路面2上に静止状態に支持可能とする支持部9とを備えている。
【0032】
図1−5において、上記保冷、冷却装置本体4は、医薬品や冷凍食品などの被収容物11を収容して保冷すると共に、この被収容物11を冷却するものである。上記保冷、冷却装置本体4は、内部空間12に上記被収容物11を収容可能とする保冷容器13と、この保冷容器13の内部空間12に冷気を循環させて、この内部空間12を冷却する冷却機器14と、この冷却機器14に不図示の電線を通し電力を供給する電力装置15とを備えている。この電力装置15はバッテリである。
【0033】
上記保冷容器13は、上方に向かって開口する箱形状の容器本体16と、この容器本体16の上端の開口17をその上方から開閉可能に閉じる板形状の蓋18と、この蓋18を上記容器本体16に着脱可能に固着させる面ファスナー製の固着具19とを備えている。
【0034】
上記容器本体16は、この容器本体16の外殻を構成し、上方に向かって開口する箱形状の容器外殻材21と、この容器外殻材21の各内側面に面接触するよう設けられる複数(5枚)の側壁材22と、上記容器外殻材21の底面に面接触するよう設けられる断熱性の底材23とを備えている。上記容器本体16は直方体形状をなし、上記各側壁材22と底材23とはそれぞれ矩形板形状をなし、断熱材で形成されている。
【0035】
上記蓋18は矩形板状をなし、断熱材で形成されている。上記蓋18は、その長手方向で一側部25と他側部26とに分断されている。これら一側部25と他側部26とは、これら一側部25と他側部26に対応する上記開口17の各部分17a,17bをそれぞれ個別に開閉可能に閉じている。上記一側部25と他側部26とはそれぞれ上記固着具19により個別に上記容器本体16に着脱可能に固着されている。
【0036】
上記蓋18の一側部25の上面に上記冷却機器14が固着具28により着脱可能に固着されている。一方、上記他側部26の上面に上記電力装置15が他の固着具29により着脱可能に固着されている。上記各固着具28,29は、いずれも面ファスナー製である。
【0037】
上記冷却機器14は公知のものである。この冷却機器14は、その外殻を構成し、上記固着具28により蓋18の一側部25に固着されるケーシング32と、このケーシング32に内有される熱交換器33と、この熱交換器33を空冷する空冷ファン34とを備えている。上記空冷ファン34により上記熱交換器33を空冷した後の温かい排風36は、上記ケーシング32の外部に排出される。
【0038】
上記冷却機器14と電力装置15とは、水平方向で互いに離れて配置され、これら14,15の間には、空間が形成されている。この空間のうち、上記蓋18の他側部26の上方近傍域37に向けて、上記排風36が排出される。
【0039】
上記蓋18の一側部25と他側部26とのそれぞれ上、下面を反転させて、上記開口17の各部分17a,17bを閉じたとき、上記冷却機器14と電力装置15とはそれぞれ上記保冷容器13の内部空間12に収容されるようになっている(図1,4中、二点鎖線)。
【0040】
上記保冷、冷却装置1は、折り畳み可能な構造とされている。
【0041】
具体的には、上記車両3は、図示しないが、上記車台6が屈曲可能とされている。この車台6の屈曲により、左右車輪7が互いに接近して、車両3が全体的に偏平な形状となるよう折り畳み可能とされている。上記容器本体16の容器外殻材21は、可撓性膜材により形成されている。上記各側壁材22と底材23とはそれぞれ個別に上記容器外殻材21に嵌脱可能に嵌入されている。この容器外殻材21内で、上記各側壁材22と底材23の互いの対向部分が互いに接合することにより、上記容器外殻材21が上記箱形状に保形される。
【0042】
また、図6において、上記容器外殻材21から上記各側壁材22と底材23とを離脱させれば、上記容器外殻材21は任意に折り畳み可能とされている。また、上記容器外殻材21の外部で、上記各側壁材22と底材23とを互いに重ね合わせれば、この重ね合わせ体21,23はコンパクトな形状となり、この状態で、上記容器外殻材21内に収容可能とされている。この収容状態で、この容器外殻材21を収縮させれば、上記保冷容器13は全体的にコンパクトに折り畳み可能とされている。また、図示しないが、上記冷却機器14、電力装置15、蓋18の一側部25、および他側部26も、上記容器外殻材21内に収容可能とされている。この容器外殻材21の外面には、不図示の手提げ用把持部が設けられている。この把持部により、上記保冷、冷却装置本体4の搬送が容易にできることとされている。
【0043】
上記構成によれば、保冷容器13を折り畳み可能な構造としている。
【0044】
このため、上記保冷、冷却装置1の不使用時には、上記保冷、冷却装置1の車両3や、保冷、冷却装置本体4の保冷容器13を折り畳めば、これら車両3や保冷容器13をコンパクトにできる。よって、保冷、冷却装置1の不使用時において、この保冷、冷却装置1を遠方や交通不便なところに搬送したり、保管したりするときの取り扱い作業が容易にできる。
【0045】
また、前記したように、蓋18を一側部25と他側部26とに分断し、上記蓋18の一側部25に上記冷却機器14を取り付け、上記蓋18の他側部26が、この他側部26に対応する上記開口17の部分17bを開閉可能に閉じるようにしている。
【0046】
このため、上記保冷容器13の内部空間12に対し、被収容物11を出し入れする作業は、上記蓋18の他側部26を操作して上記開口17の部分17bを開け、この部分17bを通して行えばよい。つまり、上記冷却機器14を上記蓋18の一側部25と共に上記容器本体16に取り付けたままで、上記内部空間12に対し、被収容物11の出し入れ作業ができる。よって、この出し入れ作業が容易にできる。
【0047】
また、前記したように、冷却機器14が、熱交換器33と、この熱交換器33を空冷する空冷ファン34とを備え、この空冷ファン34により上記熱交換器33を空冷した後の排風36が上記蓋18の他側部26の上方近傍域37に向けて排出されるようにしている。
【0048】
このため、例えば、上記保冷、冷却装置1の保冷、冷却装置本体4に積み上げた他の保冷、冷却装置1の保冷、冷却装置本体4(図1中、二点鎖線)や、外側方に隣り合う更に他の保冷、冷却装置1の保冷、冷却装置本体4に対し、上記熱交換器33を空冷した後の温かい排風36が直接向かう、ということが防止される。よって、上記保冷、冷却装置1の周りの他の保冷、冷却装置1の保冷、冷却装置本体4が無用に加熱されるということは防止され、この保冷、冷却装置1による保冷、冷却効果が良好に保たれる。
【0049】
また、前記したように、冷却機器14に電力を供給する電力装置15を上記蓋18の他側部26に取り付けている。
【0050】
このため、上記蓋18の他側部26の周りの空間が上記電力装置15の配置に利用されることとなる。よって、上記保冷、冷却装置1の保冷、冷却装置本体4の各構成部品がコンパクトに配置されてこの保冷、冷却装置1を、より小型にできる。
【0051】
また、上記冷却機器14と電力装置15との各上面の高さをほぼ同じとしている。
【0052】
このため、上記保冷、冷却装置1の保冷、冷却装置本体4上への他の保冷、冷却装置1の保冷、冷却装置本体4の安定した積み上げができる(図1中、二点鎖線)。よって、狭い空間でも複数の保冷、冷却装置本体4の保管が容易にできる。
【0053】
また、前記したように、蓋18の上面に上記冷却機器14を取り付け、上記蓋18の上、下面を反転させて、上記開口17を閉じたとき、上記冷却機器14が上記保冷容器13の内部空間12に収容されるようにしている。
【0054】
このため、上記保冷、冷却装置1の不使用時には、上記したように、蓋18を単に反転させる。すると、上記保冷容器13の外部に上記冷却機器14の占有空間を設けることは不要となる分、保冷、冷却装置1をコンパクトにできる。よって、保冷、冷却装置1の不使用時に、この保冷、冷却装置1を搬送したり、保管したりするときの取り扱い作業が容易にできる。また、上記のように反転させた蓋18の上面は平坦となるため、上記保冷、冷却装置1の保冷、冷却装置本体4を段積みすることも可能となる。よって、上記取り扱い作業が更に容易となる。
【0055】
なお、以上は図示の例によるが、車両3は自走式であってもよく、この車両3は設けなくてもよい。また、上記冷却機器14は蓄冷材を用いるものであってもよい。また、上記電力装置15は、保冷容器13の容器本体16に取り付けてもよく、また、上記保冷容器13とは別体に設けて車両3に設置してもよい。また、上記電力装置15は、太陽電池とバッテリとの組み合わせでもよく、発電機であってもよい。また、上記保冷容器13を折り畳むとき、上記重ね合わせ体22,23を、折り畳んだ上記容器外殻材21の外面に接合させて、これら21,22,23を一体的に結束させてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】図2の部分拡大部分断面図である。
【図2】保冷、冷却装置の全体側面図である。
【図3】保冷、冷却装置の保冷、冷却装置本体の平面部分断面図である。
【図4】図1の4−4線矢視断面図である。
【図5】保冷、冷却装置の保冷、冷却装置本体の斜視展開図である。
【図6】保冷容器をコンパクトにしたときの斜視図である。
【符号の説明】
【0057】
1 保冷、冷却装置
2 路面
3 車両
4 保冷、冷却装置本体
11 被収容物
12 内部空間
13 保冷容器
14 冷却機器
15 電力装置
16 容器本体
17 開口
17a 部分
17b 部分
18 蓋
19 固着具
25 一側部
26 他側部
33 熱交換器
34 空冷ファン
36 排風
37 上方近傍域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部空間に被収容物を収容可能とする保冷容器と、この保冷容器に取り付けられ、この保冷容器の内部空間を冷却する冷却機器とを備えた保冷、冷却装置において、
上記保冷容器を折り畳み可能な構造としたことを特徴とする保冷、冷却装置。
【請求項2】
上記保冷容器が、上方に向かって開口する箱形状の容器本体と、この容器本体の開口を開閉可能に閉じる蓋とを備えた保冷、冷却装置において、
上記蓋を一側部と他側部とに分断し、上記蓋の一側部に上記冷却機器を取り付け、上記蓋の他側部が、この他側部に対応する上記開口の部分を開閉可能に閉じるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の保冷、冷却装置。
【請求項3】
上記冷却機器が、熱交換器と、この熱交換器を空冷する空冷ファンとを備え、この空冷ファンにより上記熱交換器を空冷した後の排風が上記蓋の他側部の上方近傍域に向けて排出されるようにしたことを特徴とする請求項2に記載の保冷、冷却装置。
【請求項4】
上記冷却機器に電力を供給する電力装置を上記蓋の他側部に取り付けたことを特徴とする請求項2、もしくは3に記載の保冷、冷却装置。
【請求項5】
上記保冷容器が、上方に向かって開口する箱形状の容器本体と、この容器本体の開口を開閉可能に閉じる蓋とを備えた保冷、冷却装置において、
上記蓋の上面に上記冷却機器を取り付け、上記蓋の上、下面を反転させて、上記開口を閉じたとき、上記冷却機器が上記保冷容器の内部空間に収容されるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の保冷、冷却装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−194503(P2006−194503A)
【公開日】平成18年7月27日(2006.7.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−5632(P2005−5632)
【出願日】平成17年1月12日(2005.1.12)
【出願人】(000204192)太陽工業株式会社 (174)
【Fターム(参考)】