説明

信号通知タグと相互作用を行う方法、端末およびコンピュータ・プログラム製品

信号通知タグと相互作用を行う端末は、信号通知タグに関する情報を、少なくとも部分的にエア・インタフェースを介して受信し得るコントローラを含む。上記コントローラはまた、上記端末がアプリケーションを有効に動作させているか否かも決定し得る。ここで、上記端末がアプリケーションを有効に動作させている場合に、上記コントローラは、アプリケーションと当該アプリケーションの状態とに基づき、所定の動作を遂行し得る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、エンティティと相互作用を行うシステムおよび方法に関し、より詳細には、短距離環境において相互作用を行うことで端末上で動作し得るアプリケーションに基づき所定の動作を遂行する端末、方法およびコンピュータ・プログラム製品に関する。
【背景技術】
【0002】
コンピュータ・サイエンスの研究者は長年に亙り、“スマート空間(smart space)”またはユビキタス・コンピューティング(ubiquitous computing)に伴う概念を探求してきた。最も重要な課題の一つは、ユビキタス・コンピューティング・アプリケーションに対して適切であるが一般的なパーソナル・コンピューティング・プラットフォームには基づかないという新たな直観的ユーザ・インタフェースを創造することであった。上記課題は、上記の新たな装置およびアプリケーションの使用を容易かつ直観的とすることにある。ドナルド・ノーマン(Donald Norman)は、雑誌“インビジブル・コンピュータ(THE INVISIBLE COMPUTER)”において斯かるユーザ・インタフェースを設計する上での幾つかの課題を記述している。
【0003】
ユビキタス・コンピューティング・アプリケーションに適したユーザ・インタフェースの設計課題に対処する上では、ポイント・アンド・クリック式ユーザ・インタフェース(point-and-click user interface)の領域と、ユビキタス・コンピューティング研究に対するポイント・アンド・クリック概念の適用とにおける作業は相当なものであった。一般的な赤外線(IR)リモコンは分かり易い例である。この点に関して、IRリモコンは、ユーザが単一のコントローラから多数の異なるエンティティを制御することを許容すべく、今日も開発され続けている。ユビキタス・コンピューティング研究に対してポイント・アンド・クリック概念を適用する別の例は、ヒューレット・パッカード研究所(Hewlett-Packard Laboratories)の「クールタウン(Cooltown)」研究プロジェクトである。概略的に、クールタウン研究プロジェクトによれば、ユーザは無線通信装置を用いてエンティティと相互作用を行い、その後に、無線通信装置がウェブ資源と相互作用を行い得る如く当該ウェブ資源に対してユニフォーム・リソース・ロケータ(URL)を実行することができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来における現実世界のポイント・アンド・クリック技術によれば、ユーザはエンティティを制御したりウェブ資源にリンクしたりするために所定の形式でエンティティと相互作用を行うことが許容されるが、斯かる技術は融通が利かない。この点に関して、斯かる技術を採用する殆ど全てのシステムは専用装置である。例えば、前述のクールタウンは、限られたマルチ・アプリケーションのポイント・アンド・クリック機能を達成すべく、無線通信装置を使用する。クールタウン・プロトコルはURLを送出かつ受信するために使用されると共に、これらのURLはHTMLドキュメントを指すものと想定される。クールタウンは、一種の現実世界のウェブ・ブラウジング・システムと見做され得る。ただし、この手法の融通性は限られる、と言うのも、このような手法は、ウェブ資源を指し示すだけのURLに基づくからである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の背景に鑑みて、本発明の実施態様は、無線識別(RFID)トランスポンダ・タグ、またはRFIDトランスポンダ・タグとして動作する無線送受信機の如き信号通知タグと相互作用を行う優れた端末、方法およびコンピュータ・プログラム製品を提供する。本発明の実施例は、移動局または携帯ディジタル・アシスタント(PDA)の如き端末の使用に基づく「ポイント・アンド・クリック」スタイルのユーザ・インタフェースを生成する。概略的に、本発明の実施態様によれば、端末のユーザは端末を使用して電子的タグを選択することができ、当該タグから上記端末はデータを読み込みかつ/または当該タグに対して上記端末はデータを書き込み得る。上記タグはデータを送信および/または受信し得ることを表すタグ形式に基づき、上記端末は所定の動作を遂行し得る。好適には、上記端末はソフトウェア・アプリケーションの如きアプリケーションを有効に動作させ得ることが可能である。それゆえに、上記端末は、さらに、上記アプリケーションと、データを受信もしくは呈示している状態等である当該アプリケーションの状態とに基づき、上記所定の動作を遂行し得ることが可能である。
【0006】
上記で示された如く信号通知タグは、電子的タグとして動作し得る送受信機を有することが可能であり、この場合に上記送受信機は電子装置と関係付けられる。斯かる場合において上記端末は、上記送受信機に関係付けられた上記電子装置からデータを読み込みかつ/または当該電子装置に対してデータを書き込むこと等により、所定の動作を遂行し得る。上記送受信機を介して、関係付けられた装置からデータを読み込みかつ/または当該装置に対してデータを書き込む代わりに、上記端末は好適には、上記送受信機に依存しない形式で、上記の関係付けられた装置からデータを読み込みかつ/または当該装置に対してデータを書き込み得ることが可能である。例えば上記送受信機が無線送受信機を含む場合に、上記端末は、赤外線、Bluetooth(登録商標)、または、WLAN技術を含む多数の異なる無線ネットワーク技術の内の任意の技術に従う如き形式で、関係付けられた装置からデータを読み込みかつ/または当該装置に対してデータを書き込み得ることが可能である。
【0007】
本発明の一つの態様によれば、信号通知タグと相互作用を行う端末が提供される。上記端末は、少なくとも部分的にエア・インタフェースを介して無線識別(RFID)トランスポンダ・タグの如き信号通知タグに関する情報を受信し得るコントローラを含む。このコントローラはまた、上記端末がアプリケーションを有効に動作させているか否かも決定し得る。ここで、上記端末がアプリケーションを有効に動作させている場合に、上記コントローラは、上記アプリケーションと当該アプリケーションの状態とに基づき、所定の動作を遂行し得る。より詳細には、上記コントローラは、(a)上記信号通知タグに関する情報が、当該信号通知タグは上記端末に対して少なくともデータを送信し得ること(例えばタグ形式「読み取り専用」、「読み取り/書き込み」)を表し、(b)上記コントローラはアプリケーションを有効に動作させており、かつ、(c)上記アプリケーションはデータを受信する状態にあるという場合に、有効に動作しているアプリケーションへと上記信号通知タグからデータを読み込み得ることが可能である。
【0008】
上記コントローラは、さらに、上記信号通知タグに関する情報を受信する前に上記信号通知タグを選択し得ることが可能である。斯かる場合、上記信号通知タグはRFIDトランスポンダ・タグを含む。この点に関して、上記端末は、信号通知タグの所定距離内で通過されつつある当該送受信機により上記コントローラが信号通知タグを選択し得る如く、送受信機も含み得る。上記信号通知タグを選択した後、上記コントローラは次に上記信号通知タグに関する情報を受信し得ることが可能である。例えば上記コントローラは、上記RFIDトランスポンダ・タグに対して質問信号を送出し得ることが可能である。この場合、上記質問信号に応じて上記端末は、信号通知タグに関する情報であってタグ形式からなる情報を受信し得る。代替的に、例えば上記端末は、上記RFIDトランスポンダ・タグに対して少なくとも一つの質問信号を送出することが可能であり、この場合に、各質問信号は異なるタグ形式に関係付けられる。上記端末は、上記質問信号の内の一つの質問信号であって応答をトリガする質問信号に対する上記RFIDトランスポンダ・タグからの応答を受信することが可能である。この場合に、上記端末は、上記応答をトリガする上記質問信号に基づきタグ形式を特定し得ることが可能であり、ここで、上記信号通知タグに関する情報は上記の特定されたタグ形式を含む。
【0009】
上記信号通知タグに関する情報を上記端末が如何にして受信するかに関わりなく、上記信号通知タグに関する情報が、当該信号通知タグは上記端末に対して少なくともデータを送信し得ること(例えばタグ形式「読み取り専用」、「読み取り/書き込み」)を表している場合であり、かつ、(a)上記コントローラはアプリケーションを有効に動作させていない場合、または、(b)上記コントローラはデータを受信する状態以外の状態でアプリケーションを有効に動作させている場合に、上記コントローラは、上記端末へのデータの記憶等を行うために当該端末へと上記信号通知タグからデータを読み込み得ることが可能である。上記コントローラは、(a)上記信号通知タグに関する情報が、当該信号通知タグは少なくともデータを受信し得ること(例えばタグ形式「読み取り/書き込み」)を表し、(b)上記コントローラはアプリケーションを有効に動作させており、かつ、(c)上記アプリケーションはデータを呈示している状態にあるという場合に、上記信号通知タグにデータを書き込み得ることが可能である。ただし、上記信号通知タグに関する情報が、当該信号通知タグは上記端末に対して少なくともデータを送信し得ること(例えばタグ形式「読み取り/書き込み」)を表している場合であり、かつ、(a)上記コントローラはアプリケーションを有効に動作させていない場合、または、(b)上記コントローラはデータを受信するかもしくはデータを呈示する状態のいずれか一方の状態以外の状態でアプリケーションを有効に動作させている場合、上記コントローラは、上記端末へと上記信号通知タグからデータを読み込み得ることが可能である。
【0010】
種々の場合において、上記信号通知タグは、RFIDトランスポンダ・タグの如き電子的タグとして動作している送受信機を含む。斯かる場合、(a)上記信号通知タグに関する情報が、上記送受信機は少なくともデータを送信し得ることを表し、(b)上記コントローラはアプリケーションを有効に動作させており、かつ、(c)上記アプリケーションはデータを受信する状態にあるという場合に、上記コントローラは、有効に動作しているアプリケーションへと、送受信機に関係付けられた装置からデータを読み込み得ることが可能である。上記コントローラは、(a)上記信号通知タグに関する情報が、当該信号通知タグは少なくともデータを受信し得ることを表し、(b)当該コントローラはアプリケーションを有効に動作させており、かつ、(c)上記アプリケーションはデータを呈示している状態にあるという場合に、上記送受信機に関係付けられた上記装置に対してデータを書き込み得ることが可能である。好適には上記コントローラは、上記送受信機に依存しない形式で上記装置からデータを読み込みかつ/または当該装置にデータを書き込み得ることが可能である。斯かる場合に上記コントローラは、上記送受信機を介して上記装置から少なくとも一つの接続パラメータを受信し、かつ、その後、上記接続パラメータに基づきかつ上記送受信機に依存しない形式で、上記装置からデータを読み込みかつ/または当該装置にデータを書き込み得ることが可能である。
【0011】
上記信号通知タグに関する情報が、当該信号通知タグは少なくともデータを送信し得ることを表している場合であり、かつ、(a)上記コントローラはアプリケーションを有効に動作させていない場合、または、(b)上記コントローラはデータを受信するかもしくはデータを呈示する状態のいずれかの一方の状態以外の状態でアプリケーションを有効に動作させている場合、上記コントローラは、上記送受信機に関係付けられた上記装置と通信を開始し得ることが可能である。好適には、上記装置からデータを読み込みかつ/または当該装置にデータを書き込むのと同様の形式で、上記コントローラは、上記送受信機に依存しない形式で上記装置と通信を開始し得ることが可能である。
【0012】
信号通知タグと相互作用を行う方法およびコンピュータ・プログラム製品も提供される。それゆえに、本発明の実施例は、RFIDトランスポンダ・タグおよび/または無線送受信機の如き信号通知タグと相互作用を行う端末、方法およびコンピュータ・プログラム製品を提供する。一般的なコンピューティング・システムとは対照的に、本発明の実施例によれば、上記端末は、異なる信号通知タグを選択することにより、当該信号通知タグから、または、当該信号通知タグに関係付けられた装置であって送受信機からなる装置から、データを読み込みかつ/またはそれに対してデータを書き込む等の異なる所定の動作を遂行し得る。それゆえに、本発明の端末、方法およびコンピュータ・プログラム製品の実施例によれば、先行技術により特定された問題が解決されると共に、付加的な利点が提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明を概略的事項に関して記述してきたが、必ずしも縮尺通りには描かれていない添付図面を次に参照する。
【0014】
以下においては、本発明の好適実施例が示される添付図面を参照して本発明がさらに十分に記述される。ただし、本発明は多くの異なる形態で実現され得ると共に、本明細書中に示された実施例に限定されると解釈されてはならず、むしろこれらの実施例は、本明細書の開示が完全かつ十分であるようにすると共に当業者に対して本発明の有効範囲を完全に伝えるために提供されている。本明細書を通して、同様の参照番号は同様の構成要素を示している。
【0015】
図1を参照すると、本発明の実施例により利益を得るような一つの形式の端末およびシステムが示される。本発明のシステム、端末および方法の実施例は、主として移動通信アプリケーションに関して記述される。ただし、本発明のシステムおよび方法は、移動通信分野と移動通信分野以外の分野との両方における他の種々のアプリケーションに関して利用され得ることを理解すべきである。例えば本発明のシステムおよび方法は、有線および/または無線ネットワーク(例えばインターネット)アプリケーションに関して利用され得る。
【0016】
図示された如く端末10は、基地側すなわち基地局(BS)14に対して信号を送信しかつ当該基地局から信号を受信するアンテナ12を含み得る。上記基地局は、ネットワークを動作させるために必要な移動通信交換局(MSC)16等の要素を含むセル式ネットワークの一部である。当業者には公知である如く上記セル式ネットワークは、基地局/MSC/相互作用機能(BMI)18とも称され得る。動作時において上記MSCは、端末が発呼を行いかつ発呼を受信するときに、当該端末からかつ当該端末に対して発呼およびメッセージをルーティングし得る。上記MSCはまた、端末が発呼に関与したときに地上通信幹線に対する接続も提供する。さらに上記MSCは、必要ではないが、サーバGTW20(ゲートウェイ)に連結され得る。
【0017】
MSC16は、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)および/またはワイド・エリア・ネットワーク(WAN)等のネットワークに連結され得る。上記MSCは、ネットワークに対して直接的に連結され得るか、または、上記システムが(示された如く)GTW20を含むならば、上記MSCは当該GTWを介してネットワークに連結され得る。一つの典型的実施例において、例えば上記MSCは上記GTWに連結され、かつ、当該GTWはインターネット22等のWANに対して連結される。また一方で、端末10に対しては(例えばパーソナルコンピュータ、サーバ・コンピュータ等の)処理要素の如き装置がインターネットを介して連結され得る。例えば上記処理要素は、オリジン・サーバ24に関係付けられた一個以上の処理要素を含み得る。付加的に上記ネットワークは、一台以上の端末10に対して無線結合され得る一箇所以上の無線アクセスポイント(AP)26に連結され得る。上記端末および他の装置(例えばオリジン・サーバ)を直接的もしくは間接的にインターネットに接続することで、上記端末は、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)等に従う他の装置と相互に通信することで、当該端末の種々の機能を実行し得る。
【0018】
次に、本発明の実施例により利益を得る一つの形式の端末10すなわち移動局を示す図2を参照する。ただし、図示されかつ本明細書中において以下に記述される移動局は、本発明により利益を得るような一つの形式の端末を例証するにすぎず、それゆえに、本発明の有効範囲を制限すると解釈されるべきでないことを理解すべきである。例示目的で端末の幾つかの実施例が図示されかつ以下において本明細書で記述されるが、携帯ディジタル・アシスタント(PDA)、ページャ、ラップトップ・コンピュータおよび他の形式の電子システム等の他の形式の端末が容易に本発明を採用し得る。
【0019】
図示された如く、アンテナ12に加え、上記移動局は、送信機28と、受信機30と、当該送信機および受信機に対して信号を提供しかつそれらから信号を受信するコントローラ32とを含む。これらの信号は、該当するセル式システムのエア・インタフェース規格に従う信号通知情報、ならびに、ユーザ音声および/またはユーザ生成データも含む。この点に関して、上記移動局は、一種類以上のエア・インタフェース規格、通信プロトコル、変調方式、および、アクセス方式により動作し得ることが可能である。より詳細には、上記移動局は、多数の第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5Gおよび/または第3世代(3G)の通信プロトコル等の内の任意のものに従い動作し得ることが可能である。例えば上記移動局は、2Gの無線通信プロトコルIS−136(TDMA)、GSM、およびIS−95(CDMA)に従って動作し得る。一定のナローバンドAMPS(NAMPS)ならびにTACSによる移動端末もまた本発明の教示から利益を獲得し得ると共に、デュアルまたはそれより高次のモードの電話(例えばディジタル/アナログまたはTDMA/CDMA/アナログ電話)も同様である。
【0020】
コントローラ32は上記移動局のオーディオおよび論理機能を実現するために必要な回路系を含むことは理解される。例えば上記コントローラは、ディジタル信号プロセッサ・装置、マイクロプロセッサ・装置、種々のアナログ/ディジタル変換器、ディジタル/アナログ変換器、および、他の支援回路を備え得る。上記移動局の制御および信号処理機能は、これらの装置の夫々の能力に従い、それらに対して割当てられる。上記コントローラは付加的に、内部音声符号器(VC)32Aを含み得ると共に、内部データモデム(DM)32Bを含み得る。さらに上記コントローラは、(以下に記述される)メモリ内に記憶され得る一つ以上のソフトウェア・プログラムを操作する機能性を含み得る。例えば上記コントローラは、一般的なウェブ・ブラウザ等のコネクティビティ・プログラムを動作させ得る。この場合に、コネクティビティ・プログラムによれば、上記移動局は、例えばハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)および/または無線アプリケーション・プロトコル(WAP)等に従い、ウェブ・コンテンツを送受信し得る。
【0021】
上記移動局はまた、それらの全てがコントローラ32に連結された、一般的なイヤフォンもしくはスピーカ34、リンガ(ringer)36、マイクロフォン38、ディスプレイ40、および、ユーザ入力インタフェースを含むユーザ・インタフェースも備え得る。上記移動局がデータを受けることを許容する上記ユーザ入力インタフェースは、当該移動局がデータを受けることを許容するキー・パッド42、(不図示の)タッチ・ディスプレイまたは他の入力装置等の多数の装置の内の任意の装置を備え得る。キー・パッドを含む実施例において、当該キー・パッドは一般的な数値(0〜9)および関連キー(#、*)、ならびに、上記移動局を動作させるために必要な他のキーを含む。ここでは図示されていないけれども、上記移動局は、当該移動局を動作させるために必要な種々の回路に給電する振動バッテリ・パックであって検出可能出力として選択的に機械的振動を提供する振動バッテリ・パック等のバッテリを含み得る。
【0022】
上記移動局は、電子装置44やタグ46等とデータを共有しかつ/またはそれらからデータを獲得する一つ以上の手段も含み得る。理解される如く上記電子装置およびタグは、多数の異なる有線および/または無線技術の内の任意の技術に従いデータを送信および/または受信し得る多数の異なる公知の装置およびタグの内の任意のものを含み得る。例えば上記電子装置は、他の移動局、携帯ディジタル・アシスタント(PDA)、ページャ、ラップトップ・コンピュータおよび他の形式の電子システム等のような、多数の異なる端末10の内の任意の端末を含み得る。同様に、例えば上記タグは、無線識別(RFID)トランスポンダ・タグ等を含み得る。
【0023】
図2に示された如く上記移動局は、(図1において参照番号49として示された)他の無線送受信機および/またはRFIDトランスポンダ・タグ46を含む電子装置44とデータが共有されかつ/またはデータが当該電子装置から獲得され得るように、短距離無線(RF)送受信機または質問装置48を含み得る。本発明の一実施例によれば、上記質問装置は通信到達範囲内のトランスポンダ・タグを「覚醒(wake up)」させるRF信号を送出することにより当該タグと通信し、そして、上記タグはRF周波数信号により上記質問装置に対して信号を戻し送信する。RFID無線ネットワークの原理に関する更なる情報に関しては、<http://http://www.aimglobal.org/tecbnologies/rfid>にて入手可能な「国際自動認識工業会(AIM)」による「基本手引書(2001):無線識別」(Automatic Identification Manufacturers (AIM), Radio Frequency Identification: A Basic Primer, (2001))を参照されたく、その開示内容は言及したことにより全てが本明細書中に援用される。上記移動局は、付加的または代替的に、例えば、赤外線(IR)送受信機50、および/または、Bluetooth(登録商標)分科会により開発されたBluetooth(登録商標)ブランドの無線技術を用いて動作するBluetooth(登録商標)(BT)送受信機52等の他の短距離送受信機を含み得る。それゆえに、上記移動局は、付加的または代替的に、斯かる技術に従い電子装置および/またはタグに対してデータを送信しかつ/またはそれらからデータを受信し得る。ここでは図示されていないけれども、上記移動局は付加的または代替的に、IEEE802.11技術等の如きWLAN技術を含む多数の異なる無線ネットワーク技術に従い電子装置および/またはタグに対してデータを送信しかつ/またはそれらからデータを受信し得る。さらに、上記移動局は付加的または代替的に、RFIDトランスポンダ・タグ等のタグを含み得る。例えば上記移動局は、本発明の実施例に係る多数の異なる有線および/または無線技術に従いデータを送信および/または受信し得るタグ46を含み得る。
【0024】
上記移動局は、さらに、移動加入者に関する情報要素を典型的に記憶する加入者IDモジュール(SIM)54、リムーバブル・ユーザIDモジュール(R−UIM)等のメモリも含み得る。上記SIMに加え、上記移動局は他のリムーバブルおよび/または固定メモリを含み得る。この点に関して、上記移動局は、データの一時的記憶のためのキャッシュ領域を含む揮発性ランダム・アクセス・メモリ(RAM)等の揮発性メモリ56を含み得る。上記移動局はまた、組み込み可能でありかつ/または着脱可能とされ得る他の不揮発メモリ58も含み得る。該不揮発メモリは、付加的または代替的に、EEPROM、フラッシュ・メモリ等を備え得る。上記メモリは上記移動局により使用される多数の情報およびデータの内の任意のものを記憶することで当該移動局の機能を実現する。上記メモリはまた、上記移動局上で動作し得る一つ以上のアプリケーションも記憶し得る。
【0025】
上記移動局上で動作し得るアプリケーションは、コントローラ32により実行され得る多数の異なるアプリケーションの内の任意のアプリケーションからなり得る。例えば上記アプリケーションとしては、プリンタにより画像を印刷させ得る印刷アプリケーションが挙げられる。同様に、例えば上記アプリケーションとしては、クレディット・カード金額等の金額を、その金額を受領し得るエンティティに対して転送し得る支払いアプリケーションが挙げられる。これに加え、例えば上記アプリケーションとしては、テキスト、画像、オーディオ、ビデオおよび/または他のマルチメディアを含み得るメッセージを送出かつ受信し得る電子メール・アプリケーション、ショート・メッセージ・サービス(SMS)、マルチメディア・メッセージ・サービス(MMS)アプリケーション等の一つ以上のメッセージ・アプリケーションが挙げられる。上記アプリケーションは典型的にはソフトウェアにおいて具現されるが、理解されるように、一つ以上のアプリケーションは代替的にファームウェア、ハードウェア等において具現され得る。
【0026】
本発明の実施例によれば、端末10は、タグ46からタグ形式を読み取り、その後に、タグ形式と当該端末の状態とに基づき所定の動作を遂行し得る。各タグは、多数の異なるタグ形式の内の任意の形式を有し得る。例えば一つ以上のタグは、夫々のタグが、本発明の方法の実施例が動作する間に上記端末に対してデータの送信のみを行い得ることを指定する「読み取り専用」というタグ形式を有し得る。同様に、例えば一つ以上のタグは、夫々のタグが、本発明の方法の実施例が動作する間に上記端末に対してデータを送信しかつ/または当該端末からデータを受信し得ることを指定する「読み取り/書き込み」というタグ形式を有し得る。これに加えて、一台以上の電子装置44の(例えば一台以上の無線送受信機等の)一台以上の送受信機49は各々、本発明の方法の実施例が動作する間にタグとして動作し得てもよい。斯かる送受信機に関する更なる情報に関しては、2003年7月22日に出願された「トランスポンダ機能性を有する無線識別トランスポンダ用の読取装置(Reader Device for Radio Frequency Identification Transponder with Transponder Functionality)」と称されるPCT特許出願PCT/IB03/02900号を参照されたい。このPCT特許出願の開示内容は言及したことにより全てが本明細書中に援用される。
【0027】
一台以上の送受信機49がタグとして動作する例において、タグとして動作している各送受信機は、夫々のタグが典型的には「読み取り専用」タグ形式を有するタグとして動作し得ることを指定する「表示モード中の送受信機」("Transceiver in Show Mode")というタグ形式を有し得る。ただし、「表示モード中の送受信機」タグ形式は、夫々の送受信機が「読み取り/書き込み」タグ形式を有するタグとして機能的に動作し得ることを指定できることを理解すべきである。本明細書中に記述される如く「信号通知タグ(signaling tag)」という語句は、本発明の方法の実施例が動作する間にタグとして機能的に動作し得るタグ46または送受信機49を指し得る。
【0028】
次に、本発明の実施例に係る信号通知タグと相互作用を行う方法における種々のステップを示す図3A〜図3Cを参照する。概略的に、上記方法はブロック60に示された如く、端末10が信号通知タグ、すなわちタグとして動作し得るタグ46または送受信機49を選択するステップを含む。上記信号通知タグは、多数の異なる形式の内の任意の形式で選択され得るが、一実施例において上記信号通知タグは、当該信号通知タグと通信を開始することで当該信号通知タグからタグ形式を受信することで選択される。この点に関して、上記端末は、多数の異なる形式の内の任意の形式で上記信号通知タグと通信を開始し得る。例えば、上記信号通知タグが、RFIDトランスポンダ・タグ、または、タグとして動作する無線送受信機を有する場合に、上記端末は、当該端末を上記RFIDタグまたは無線送受信機の所定距離内で通過させると共に、当該端末のユーザ・インタフェース等を介してユーザから命令を受信して上記信号通知タグと通信を開始することにより、通信を開始し得る。本発明の実施例によれば、上記信号通知タグと送受信機48との間の所定の距離は典型的に、例えば実質的にゼロから数センチメートル等の短距離である。斯かる場合、タグを選択するためには上記端末をその信号通知タグに接触させる必要があり得る。上記信号通知タグと通信を開始した後で上記端末は、本発明の一実施例によれば、RFIDタグのタグ形式に関する情報を含み得るという当該タグにおけるコード化情報を受信するために上記RFIDタグに対して要求または質問信号を送出し得る。
【0029】
上記信号通知タグを選択した後で、端末10は、ブロック62に示された如く当該信号通知タグからタグ形式を受信し得る。上記端末は、RFIDトランスポンダ・タグまたは無線送受信機からの無線転送を介する等の多数の異なる形式の内の任意の形式でタグ形式を受信し得る。上記端末は、上記信号通知タグからタグ形式を直接的に受信し得る。代替的に、上記端末は、送受信機48からの質問信号に応答する信号通知タグに基づきタグ形式を間接的に受信し得る。斯かる場合において上記送受信機は上記信号通知タグに対し、各々が異なるタグ形式に関係付けられた一つ以上の質問信号を送出し得る。この場合に、上記信号通知タグは、特定の質問信号に対してのみ応答すべく構成され得る。上記送受信機が各質問信号を信号通知タグに送出するとき、当該送受信機は上記信号通知タグからの応答を監視し得る。上記信号通知タグが質問信号に応答するときに、上記送受信機は、夫々の質問信号に伴うタグ形式を上記信号通知タグのタグ形式として識別し得る。
【0030】
端末10がタグ形式を如何にして受信するかに関わりなく、タグ形式を受信した後で当該端末は、タグ形式および当該端末の状態に基づき所定の動作を遂行し得る。この点に関して、図3Aのブロック64および図3Bのブロック66に示された如く、上記信号通知タグがタグ形式「読み取り専用」を有すると共に上記端末がデータを受信する状態でアプリケーションを有効に動作させている場合には、ブロック68に示された如く当該端末は上記タグからのデータを有効アプリケーションへとリンクさせまたは別様に読み込み得る。ただし、上記端末がアプリケーションを有効に動作させていなくても、ブロック70に示された如く当該端末は上記タグからデータを当該端末に読み込むと共に当該データに基づき動作し得る。上記端末は、多数の異なる形式の内の任意の形式で上記データに基づき動作し得る。例えば上記端末は(例えば不揮発メモリ58内に)データを記憶し得る。付加的にまたは代替的に、例えば上記端末は、上記データに関係付けられたまたは当該データにより特定されたアプリケーションを開始すると共に、このようにして開始されたアプリケーションへと上記データを読み込み得る。
【0031】
信号通知タグが「読み取り専用」タグ形式を有し得るという状況の例として、消費財(consumer good)に対する紙製広告にRFIDトランスポンダ・タグが埋め込まれる例を説明する。この場合に、当該タグは、タグ形式「読み取り専用」を有すると共に、消費財の記述、および、当該消費財を注文するための注文書式を含むウェブ・サイトへのユニフォーム・リソース・ロケータ(URL)等の当該消費財に関する情報を含むデータを記憶していると仮定する。同様に、上記タグに記憶されたデータは当該データに電子メール・アプリケーションが関係付けられていることを特定すると仮定する。上記端末が電子メール・アプリケーションを有効に動作させている場合には、上記タグの選択時に当該端末は、消費財に関する情報を当該端末のユーザが友人に対して電子メールを送信する如く、当該情報を電子メール構成部(E-mail composition)内へと読み込み得る。代替的に、上記端末がウェブ・ブラウザを有効に動作させている場合には、当該端末は上記情報からURLを読み込むと共に、消費財を注文する注文書式を含むウェブ・サイトを検索することができる。ただし、上記端末がアプリケーションを有効に動作させていなくても、当該端末はRFIDトランスポンダ・タグに記憶されたデータを読み込むと共に、後時的に電子メール・アプリケーションを開始するまで消費財に関する情報を記憶し、開始された時点で適時に記憶データが上記アプリケーションに対して提供され得る。付加的または代替的に、上記端末は、データを読み込み、当該データにより特定された電子メール・アプリケーションを実行し、かつ、前述と同様に、消費財に関する情報を電子メール構成部に読み込み得る。
【0032】
再び図3A〜図3Cを参照すると、ブロック72に示された如く信号通知タグがタグ形式「読み取り/書き込み」を有すると共に、上記端末が当該端末上で動作している有効アプリケーションを有する場合には、当該端末は、上記有効アプリケーションの状態にさらに基づく動作を遂行し得る。この点に関して、ブロック74および76に示された如く上記有効アプリケーションがテキスト・フィールド等へとデータを受信する状態であれば、上記端末はタグからのデータを有効アプリケーションへと読み込み得る。ただし、ブロック78および80に示された如く、上記有効アプリケーションが、選択された電子メール・メッセージ等のデータを呈示する状態であれば、上記端末は、呈示されたデータを上記タグに書き込み得る。また一方で、ブロック82に示された如く、上記信号通知タグがタグ形式「読み取り/書き込み」を有すると共に上記端末が当該端末上で動作している有効アプリケーションを有さなくても、前述と同様に(ブロック70参照)、上記端末は上記タグからのデータを当該端末に読み込んで当該データに基づき動作し得る。
【0033】
信号通知タグが「読み取り/書き込み」タグ形式を有し得る状況の例として、RFIDトランスポンダ・タグにより記憶されるデータが、当該データに関係付けられたユーザ用連絡先を呈示するオーガナイザ・アプリケーションを特定することを除き、斯かる「読み取り/書き込み」タグ形式を有するRFIDトランスポンダ・タグが上記と同様の紙製広告に埋め込まれると仮定する。また一方で、上記紙製広告は、当該消費財に関する更なる情報の受信に興味がある消費者はその広告に自身の連絡先を委ね得ることも仮定する。もし、端末10が電子メール・アプリケーションを有効に動作させていると共に当該電子メール・アプリケーションは情報を電子メール構成部中へと受信する状態であれば、上記端末は、前述と同様に消費財に関する情報を電子メール構成部中へと読み込み得る。これもまた前述と同様に、上記端末がウェブ・ブラウザを有効に動作させていると共に当該ウェブ・ブラウザはURLを受信する状態であれば、当該端末は、上記情報からURLを読み込んでウェブ・サイトを検索することができる。
【0034】
もし、端末10のユーザが消費財に関する更なる情報を受信するために連絡先(例えばメール用アドレス)を委ねることを望み、かつ、当該端末がユーザ用連絡先を呈示するオーガナイザ・アプリケーションを有効に動作させているならば、上記連絡先は、RFIDトランスポンダ・タグに書き込まれ得る。引き続き、その後に上記連絡先は上記消費財の販売元等により検索され得ると共に、消費財に関する情報が上記連絡先に基づきユーザに送られ得る。また一方で、上記端末がアプリケーションを有効に動作させていなくても、当該端末はRFIDトランスポンダ・タグにより記憶されたデータを読み込むと共に消費財に関する当該情報を記憶し得る。付加的または代替的に、上記端末は、データを読み込み、当該該データにより特定されたオーガナイザ・アプリケーションを実行し、かつ、前述と同様に、ユーザの連絡先をタグに書き込み得る。
【0035】
本明細書中に記述された如く、信号通知タグがタグ形式「読み取り専用」または「読み取り/書き込み」を有する場合に、端末10は典型的に、タグからのデータを読み込み、かつ、当該端末が当該端末上で動作している有効アプリケーションを有していない場合には当該データに基づき動作する。ただし、上記端末が当該端末上で動作している有効アプリケーションを有していない場合、当該端末はタグからデータを読み込む必要は無くまたはデータに基づき動作する必要はないことを理解すべきである。この点に関して、上記端末は、当該端末上で有効アプリケーションが動作している場合にのみ、タグからデータを読み込むべく構成され得る。
【0036】
上記で説明された如く、送受信機49はタグ46として動作し得ることが可能であり、当該送受信機はタグ形式「表示モード中の送受信機」を有する。それゆえに、もし、信号通知タグがタグ形式「表示モード中の送受信機」を有すると共に、ブロック84に示された如く端末10がアプリケーションを有効に動作させているならば、当該端末は、当該端末上で動作している有効アプリケーションの状態にさらに基づく動作を遂行し得る。この点に関して、上記端末は、タグ形式が「表示モード中の送受信機」である場合にも、タグ形式が「読み取り/書き込み」である場合に当該端末が動作するのと同じように動作する。ただし、タグ形式が「読み取り/書き込み」である場合の動作とは対照的に、タグとして動作する送受信機は典型的にはそれ自体、トランスポンダ・タグが概略的に行うようにはデータを記憶しない。それゆえに、タグ形式が「読み取り/書き込み」である場合に端末を動作させるのとは対照的に、タグ形式が「表示モード中の送受信機」である場合には、当該端末は典型的に、当該送受信機自体からではなく、当該送受信機に関係付けられた電子装置44に対してデータを送信しかつ/または当該電子装置からデータを受信する。
【0037】
送受信機49に関係付けられた電子装置44に対して送信されかつ/または当該電子装置から受信されるデータは、多数の異なる形式の内の任意の形式で決定され得る。一つの好適実施例において、送受信機に関係付けられた電子装置に対して送信されかつ/または当該電子装置から受信されるデータは、端末および/または電子装置上で有効に動作しているアプリケーションに基づき決定され得る。この点に関して、上記電子装置に対して送信されるデータは、端末10上で有効に動作しているアプリケーションにより呈示されたデータに基づき決定され得る。同様に、上記電子装置から受信されるデータ、および、当該データが処理される形式は、上記電子装置上で有効に動作しているアプリケーションに基づいて、または、上記端末上で有効に動作しているアプリケーションにより要求されたデータに基づいて決定され得る。例えば、電子装置が連絡先を呈示するオーガナイザ・アプリケーションを有効に動作させている場合に、当該電子装置から受信されたデータは上記オーガナイザ・アプリケーションにより呈示された連絡先を含む。さらに、上記電子装置から受信されたデータは、当業者に公知である如く、「ディジタル・クリップボード」に記憶されたデータの如きデフォルトデータ(既定データ)を含む。
【0038】
概略的に、その後の種々の場合において、データは、タグ46、または、タグとして動作する送受信機49に関係付けられた電子装置44に対し送信されかつ/またはそれらから受信され、かつ、端末10および/または上記電子装置はアプリケーションを有効に動作させている。斯かる場合において信号通知タグを選択すると、概略的には、有効に動作している単一もしくは複数のアプリケーションの内の一つ以上のアプリケーションに関するデータを送信および/または受信する意図が表現される。より詳細には、上記端末がアプリケーションを有効に動作させている場合にタグまたはタグとして動作している送受信機を選択すると、有効に動作しているアプリケーションからデータを送信しかつ/または当該アプリケーション内にデータを受信するという当該端末の意図が表現され得る。同様に、関係付けられた電子装置がアプリケーションを有効に動作させているときに、タグとして動作している送受信機を選択すると、有効に動作しているアプリケーション内にデータを送信しかつ/または当該アプリケーションからデータを受信するという当該端末の意図が表現され得る。
【0039】
同様に、端末10は、送受信機49を介して電子装置44に対しデータを送信しかつ/または当該装置からデータを受信し得るが、当該端末は典型的には、上記電子装置からのデータを共有しかつ/または獲得する別の手段を介して当該電子装置に対しデータを送信しかつ/または当該装置からデータを受信する。この点に関して、上記端末は上記送受信機を介して上記電子装置と通信することで、当該電子装置からのデータを共有しかつ/または獲得する別の手段に対する一つ以上の接続パラメータを受信し得る。その後に、上記端末は、上記接続パラメータに基づき、データを共有しかつ/または獲得する上記別の手段を介して、上記電子装置に対しデータを送信しかつ/または当該装置からデータを受信し得る。例えば、上記端末は、上記送受信機を介して上記電子装置と通信することで赤外線、Bluetooth(登録商標)、または、他の無線ネットワーク接続に対する接続パラメータを送信かつ受信し得る。この場合に、上記端末は、赤外線、Bluetooth(登録商標)、または、IEEE802.11技術等のWLAN技術を含む多数の異なる無線ネットワーク技術の内の任意の技術を介して他の電子装置に対しデータを送信しかつ/または当該装置からデータを受信し得る。それゆえに、一つの典型的実施例において、上記端末は、送受信機からタグ形式(「表示モード中の送受信機」)を受信し得ると共に、上記送受信機に関係付けられた電子装置との通信を確立するために必要な一つ以上の接続パラメータも受信し得る。その後に、上記端末は、赤外線、Bluetooth(登録商標)、WLAN等を介して上記電子装置に対しデータを送信しかつ/または当該装置からデータを受信し得る。
【0040】
動作時においてはその後、信号通知タグがタグ形式「表示モード中の送受信機」を有する場合に、もし、端末10がテキスト・フィールド等へのデータを受信する状態で動作している有効アプリケーションを有するならば、ブロック86および88に示された如く、当該端末は送受信機49(すなわち信号通知タグ)に関係付けられた電子装置44と通信することで当該電子装置からのデータを上記有効アプリケーションへと受信し得る(例えば赤外線、Bluetooth(登録商標)および/またはWLANを介して、当該電子装置上で動作している有効アプリケーションから受信する)。ただし、もし、上記有効アプリケーションが選択済み電子メール・メッセージ等のデータを呈示している状態であれば、ブロック90および92に示された如く、上記端末は上記送受信機に関係付けられた電子装置と通信することで、呈示されているデータを上記電子装置へと送出し得る(例えば赤外線、Bluetooth(登録商標)および/またはWLANを介して、当該電子装置上で動作している有効アプリケーションやメモリ等へと送出する)。
【0041】
もし、信号通知タグがタグ形式「表示モード中の送受信機」を有すると共に端末10がアプリケーションを有効には動作させていなければ、ブロック94に示された如く、当該端末は、上記送受信機に関係付けられた電子装置に対し赤外線、Bluetooth(登録商標)および/またはWLAN等を介して通信を開始し得る。その後に、上記端末のユーザは当該端末を操作することで、要望に応じて、多数の異なる形式の内の任意の形式で上記電子装置と通信する。例えば、上記端末のユーザは当該端末を操作することで、当該端末と上記電子装置との間でファイルやアプリケーション等を転送し得る。
【0042】
容易に理解されるように、端末10から電子装置44へと送信されたデータは、受信時に、多数の異なる形式の内の任意の形式で当該電子装置により処理され得る。例えば、上記電子装置は、当該電子装置上で有効に動作しているアプリケーションへと当該データを読み込み得る。上記電子装置が、当該データが読み込まれ得るアプリケーションを有効に動作させていなくても、上記端末は、当該データに関係付けられアプリケーションまたは当該データにより特定されるアプリケーションを実行すると共に、実行されたアプリケーションへとデータを読み込み得る。アプリケーションへとデータを読み込むことに加えて、または、その代わりに、上記電子装置はデータを記憶し得る。
【0043】
信号通知タグが「表示モード中の送受信機」タグ形式を有し得る状況の例として、斯かる「表示モード中の送受信機」タグ形式を有する無線送受信機が移動局に対して関係付けられたと仮定する。もし、端末10上で電子メール・アプリケーションが有効に動作していると共に当該電子メール・アプリケーションは情報を電子メール構成部内へと受信する状態であれば、上記端末は上記移動局と通信することで、有効アプリケーション、「ディジタル・クリップボード」、または、上記電子メール・アプリケーションにより特定される別の情報源等から、上記電子メール構成部内へとコンテンツを受信し得る。また一方で、もし、上記端末が画像を呈示する写真編集アプリケーションを有効に動作させているならば、当該端末はその画像を移動局へと送信し得る。この場合、上記画像の受信時に上記移動局は(もし当該移動局上でまだ有効に動作していなければ)写真編集アプリケーションを実行し、かつ、上記画像を当該写真編集アプリケーションへと読み込むと共に、もし所望されれば、上記画像を記憶し得る。上記端末がアプリケーションを有効に動作させていなくても、当該端末は上記移動局と通信を開始させることが可能であり、その後に、上記端末のユーザは当該端末を操作して上記移動局と通信し、当該端末と移動局との間でファイルやアプリケーション等を転送したりすることができる。
【0044】
本明細書中に記述されたように、端末10は、信号通知タグからタグ形式を読み取ると同時に、当該タグ形式に基づき、かつ、当該端末がアプリケーションを有効に動作させている場合に当該アプリケーションと当該アプリケーションの状態とに基づき、所定の動作を遂行し得る。より詳細には、タグ形式に依存して、上記端末は、有効に動作しているアプリケーションがデータを受信する状態である場合には当該アプリケーションへと信号通知タグからのデータを読み込み得ると共に、アプリケーションがデータを呈示している状態である場合には上記信号通知タグへとデータを書き込み得る。ただし、当該端末がタグ形式を受信した後で、当該端末は、タグ形式と、当該端末がアプリケーションを有効に動作させている場合に当該アプリケーションと当該アプリケーションの状態とに基づいて上記所定の動作を自動的に遂行する必要はないことを理解すべきである。この点に関して、上記端末は、信号通知タグからのタグ形式を決定し、その後、当該端末は、上記タグ形式に基づき、一つ以上の所定の動作を遂行し得ることを(例えばユーザ・インタフェース・スピーカ34、リンガ36および/またはディスプレイ40、および/または、振動バッテリ・パックを介して)当該端末のユーザに通知し得る。その後に、上記端末は、ユーザの選択に応じることで、タグ形式とユーザ選択とに基づき所定の動作を遂行し得る。
【0045】
本発明の一つの態様によれば、端末10の全てまたは一部等の、本発明の上記システムの全てまたは一部は、概して、コンピュータ・プログラム製品の制御下で動作する。本発明の実施例の方法を実施するためのコンピュータ・プログラム製品としては、不揮発性記憶媒体のようなコンピュータ読取可能な記憶媒体、および、当該コンピュータ読取可能な記憶媒体において実現される一連のコンピュータ命令のようなコンピュータ読取可能なプログラム・コード部分が挙げられる。
【0046】
この点に関していえば、図3A〜図3Cでは、本発明に係る方法、システムおよびコンピュータ・プログラム製品のフローチャートが図示されている。夫々のフローチャートの各ブロックまたはステップ、および当該フローチャートのブロックの組み合わせは、コンピュータ・プログラム命令により実現され得ることが理解されるであろう。上記コンピュータ・プログラム命令は、コンピュータまたは他のプログラム可能な装置上で実行される当該命令が上記フローチャートのブロックもしくはステップにおいて特定された機能を実現する手段を生成する如く、コンピュータまたは他のプログラム可能な装置に対してロードされ得る。これらのコンピュータ・プログラム命令はまた、当該コンピュータ読取可能なメモリに記憶された当該命令が、上記フローチャートのブロックまたはステップにより特定された機能を実現する命令手段を含む製造品を生成する如く、コンピュータまたは他のプログラム可能な装置を特定の形式で機能させ得るコンピュータ読取可能なメモリ内へと記憶され得る。上記コンピュータ・プログラム命令はまた、当該コンピュータまたは他のプログラム可能な装置上で実行される当該命令が上記フローチャートのブロックまたはステップにより特定された機能を実現するためのステップを提供する如く、コンピュータまたは他のプログラム可能な装置にロードされる。これによって、当該コンピュータまたは他のプログラム可能な装置上で実行されるべき一連の演算ステップにより、コンピュータにより実現されるプロセスを生成することが可能になる。
【0047】
それゆえに、上記フローチャートのブロックまたはステップは、特定された機能を実行する手段の組み合わせ、特定された機能を実行するステップの組み合わせ、および、特定された機能を実行するプログラム命令手段を支援する。また一方で、上記フローチャートの各ブロックまたはステップおよび上記フローチャートのブロックまたはステップの組み合わせは、特定された機能もしくはステップを実行するための特殊用途ハードウェア式コンピュータ・システムにより、または、特殊用途ハードウェアとコンピュータ命令との組み合わせにより実現され得ることも理解されるであろう。
【0048】
本発明が関連する業界であって上記の記述および添付図面にて示された教示により利益を得るような当業者であれば、本発明の多くの改変および他の実施例が考え出されるであろう。それゆえに、本発明は、本明細書で開示された特定の実施例に限定されず、かつ、本発明の改変および他の実施例は、添付の特許請求の範囲における各請求項の有効範囲内に包含されることが意図されていることを理解すべきである。本明細書中では特定の語句が採用されているが、これらの語句は、包括的かつ記述的な意味でのみ使用され、限定の目的では使用されていない。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明の実施例により利益を得るような一つの形式の端末およびシステムのブロック図である。
【図2】本発明の一実施例による移動局を備えた端末の概略的なブロック図である。
【図3A】本発明の一実施例に従って信号通知タグと相互作用を行う方法における種々のステップを示すフローチャート(その1)である。
【図3B】本発明の一実施例に従って信号通知タグと相互作用を行う方法における種々のステップを示すフローチャート(その2)である。
【図3C】本発明の一実施例に従って信号通知タグと相互作用を行う方法における種々のステップを示すフローチャート(その3)である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
信号通知タグに関する情報を、少なくとも部分的にエア・インタフェースを介して端末にて受信するステップと、
前記端末がアプリケーションを有効に動作させているか否かを決定するステップと、
前記端末がアプリケーションを有効に動作させている場合に、前記アプリケーションと該アプリケーションの状態とに基づき、所定の動作を遂行するステップとを有することを特徴とする、信号通知タグと相互作用を行う方法。
【請求項2】
前記所定の動作を遂行するステップは、
前記信号通知タグに関する情報が、前記信号通知タグは前記端末に対して少なくともデータを送信し得ることを表し、かつ、前記端末はアプリケーションを有効に動作させている場合、および、前記アプリケーションはデータを受信する状態にあるという場合に、
有効に動作しているアプリケーションへと前記信号通知タグからデータを読み込むステップを含む、請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記所定の動作を遂行するステップは、
前記信号通知タグに関する情報が、前記信号通知タグは前記端末に対して少なくともデータを送信し得ることを表している場合であって、かつ、前記端末はアプリケーションを有効に動作させていない場合、または、前記端末はデータを受信する状態以外の状態でアプリケーションを有効に動作させている場合のいずれか一方の場合に、
前記端末へと前記信号通知タグからデータを読み込むステップを含む、請求項1記載の方法。
【請求項4】
前記所定の動作を遂行するステップは、
前記信号通知タグに関する情報が、前記信号通知タグは少なくともデータを受信し得ることを表し、かつ、前記端末はアプリケーションを有効に動作させている場合、および、前記アプリケーションはデータを呈示している状態にあるという場合に、
前記信号通知タグにデータを書き込むステップを含む、請求項1記載の方法。
【請求項5】
前記所定の動作を遂行するステップは、
前記信号通知タグに関する情報が、前記信号通知タグは少なくともデータを送信し得ることを表している場合であって、かつ、前記端末はアプリケーションを有効に動作させていない場合、または、前記端末はデータを受信するかもしくはデータを呈示する状態のいずれか一方の状態以外の状態でアプリケーションを有効に動作させている場合のいずれか一方の場合に、
前記端末へと前記信号通知タグからデータを読み込むステップを含む、請求項1記載の方法。
【請求項6】
前記信号通知タグは送受信機を含み、
前記所定の動作を遂行するステップは、
前記信号通知タグに関する情報が、前記送受信機は少なくともデータを送信し得ることを表し、かつ、前記端末はアプリケーションを有効に動作させている場合、および、前記アプリケーションはデータを受信する状態にあるという場合に、
有効に動作しているアプリケーションへと、前記送受信機に関係付けられた装置からデータを読み込むステップを含み、
前記装置からデータを読み込むステップは、前記送受信機に依存しない形式で前記装置からデータを読み込むステップを含む、請求項1記載の方法。
【請求項7】
前記送受信機を介して前記装置から少なくとも一つの接続パラメータを受信するステップをさらに有し、
前記装置からデータを読み込むステップは、前記少なくとも一つの接続パラメータに基づきかつ前記送受信機に依存しない形式で、前記装置からデータを読み込むステップを含む、請求項6記載の方法。
【請求項8】
前記信号通知タグは送受信機を含み、
前記所定の動作を遂行するステップは、
前記信号通知タグに関する情報が、前記送受信機は少なくともデータを受信し得ることを表し、かつ、前記端末はアプリケーションを有効に動作させている場合、および、前記アプリケーションはデータを呈示している状態にあるという場合に、
前記送受信機に関係付けられた装置にデータを書き込むステップを含み、
前記装置にデータを書き込むステップは、前記送受信機に依存しない形式で前記装置にデータを書き込むステップを含む、請求項1記載の方法。
【請求項9】
前記送受信機を介して前記装置から少なくとも一つの接続パラメータを受信するステップをさらに有し、
前記装置にデータを書き込むステップは、前記少なくとも一つの接続パラメータに基づきかつ前記送受信機に依存しない形式で、前記装置にデータを書き込むステップを含む、請求項8記載の方法。
【請求項10】
前記信号通知タグは送受信機を含み、
前記所定の動作を遂行するステップは、
前記信号通知タグに関する情報が、前記送受信機は少なくともデータを送信し得ることを表している場合であって、かつ、前記端末はアプリケーションを有効に動作させていない場合、または、前記端末はデータを受信するかもしくはデータを呈示する状態のいずれか一方の状態以外の状態でアプリケーションを有効に動作させている場合のいずれか一方の場合に、
前記端末と、前記送受信機に関係付けられた装置との間で通信を開始するステップを含み、
前記通信を開始するステップは、前記送受信機に依存しない形式で前記端末と前記装置との間で通信を開始するステップを含む、請求項1記載の方法。
【請求項11】
前記信号通知タグに関する情報を受信する前に前記信号通知タグを選択するステップをさらに有し、
前記信号通知タグは無線識別(RFID)トランスポンダ・タグを含む、請求項1記載の方法。
【請求項12】
前記無線識別トランスポンダ・タグに対して質問信号を送出するステップをさらに有し、
前記信号通知タグに関する情報を受信するステップは、前記質問信号に応じて前記無線識別トランスポンダ・タグからタグ形式を受信するステップを含む、請求項11記載の方法。
【請求項13】
前記無線識別トランスポンダ・タグに対して少なくとも一つの質問信号を送出するステップであって各質問信号は異なるタグ形式に関係付けられるというステップと、
前記少なくとも一つの質問信号の内の一つの質問信号であって応答をトリガする質問信号に対する前記無線識別トランスポンダ・タグからの応答を受信するステップと、
前記応答をトリガする前記質問信号に基づきタグ形式を特定するステップとをさらに有し、
前記信号通知タグに関する情報を受信するステップは、特定された前記タグ形式を受信するステップを含む、請求項11記載の方法。
【請求項14】
前記信号通知タグを選択するステップは、前記端末を前記信号通知タグの所定距離内で通過させるステップを含む、請求項11記載の方法。
【請求項15】
アプリケーションを有効に動作させ得るコントローラを備え、
前記コントローラは、信号通知タグに関する情報を、少なくとも部分的にエア・インタフェースを介して受信可能であり、
前記コントローラはまた、当該端末がアプリケーションを有効に動作させているか否かを決定し、前記コントローラがアプリケーションを有効に動作させている場合に、前記アプリケーションと該アプリケーションの状態とに基づき、所定の動作を遂行し得ることを特徴とする、信号通知タグと相互作用を行う端末。
【請求項16】
前記コントローラは、
前記信号通知タグに関する情報が、前記信号通知タグは前記端末に対して少なくともデータを送信し得ることを表し、かつ、前記コントローラがアプリケーションを有効に動作させている場合、および、前記アプリケーションはデータを受信する状態にあるという場合に、
有効に動作しているアプリケーションへと前記信号通知タグからデータを読み込むことにより、所定の動作を遂行し得る、請求項15記載の端末。
【請求項17】
前記コントローラは、
前記信号通知タグに関する情報が、前記信号通知タグは当該端末に対して少なくともデータを送信し得ることを表している場合であって、かつ、前記コントローラはアプリケーションを有効に動作させていない場合、または、前記コントローラはデータを受信する状態以外の状態でアプリケーションを有効に動作させている場合のいずれか一方の場合に、
前記端末へと前記信号通知タグからデータを読み込むことにより、所定の動作を遂行し得る、請求項15記載の端末。
【請求項18】
前記コントローラは、
前記信号通知タグに関する情報が、前記信号通知タグは少なくともデータを受信し得ることを表し、前記コントローラはアプリケーションを有効に動作させている場合、および、前記アプリケーションはデータを呈示している状態にあるという場合に、
前記信号通知タグにデータを書き込むことにより、所定の動作を遂行し得る、請求項15記載の端末。
【請求項19】
前記コントローラは、
前記信号通知タグに関する情報が、前記信号通知タグは少なくともデータを送信し得ることを表している場合であって、かつ、前記コントローラはアプリケーションを有効に動作させていない場合、または、前記コントローラはデータを受信するかもしくはデータを呈示する状態のいずれか一方の状態以外の状態でアプリケーションを有効に動作させている場合のいずれか一方の場合に、
前記端末へと前記信号通知タグからデータを読み込むことにより、所定の動作を遂行し得る、請求項15記載の端末。
【請求項20】
前記信号通知タグは送受信機を含み、
前記コントローラは、
前記信号通知タグに関する情報が、前記送受信機は少なくともデータを送信し得ることを表し、かつ、前記コントローラはアプリケーションを有効に動作させている場合、および、前記アプリケーションはデータを受信する状態にあるという場合に、
有効に動作しているアプリケーションへと、前記送受信機に関係付けられた装置からデータを読み込むことにより、所定の動作を遂行することが可能であり、
前記コントローラは、前記送受信機に依存しない形式で前記装置からデータを読み込み得る、請求項15記載の端末。
【請求項21】
前記コントローラは、前記送受信機を介して前記装置から少なくとも一つの接続パラメータを受信可能であり、かつ、
前記コントローラは、前記少なくとも一つの接続パラメータに基づきかつ前記送受信機に依存しない形式で、前記装置からデータを読み込み得る、請求項20記載の端末。
【請求項22】
前記信号通知タグは送受信機を含み、
前記コントローラは、
前記信号通知タグに関する情報が、前記送受信機は少なくともデータを受信し得ることを表し、かつ、前記コントローラはアプリケーションを有効に動作させている場合、および、前記アプリケーションはデータを呈示している状態にあるという場合に、
前記送受信機に関係付けられた装置にデータを書き込むことにより所定の動作を遂行することが可能であり、
前記コントローラは、前記送受信機に依存しない形式で前記装置にデータを書き込み得る、請求項15記載の端末。
【請求項23】
前記コントローラは、前記送受信機を介して前記装置から少なくとも一つの接続パラメータを受信可能であり、かつ、
前記コントローラは、前記少なくとも一つの接続パラメータに基づきかつ前記送受信機に依存しない形式で、前記装置にデータを書き込み得る、請求項22記載の端末。
【請求項24】
前記信号通知タグは送受信機を含み、
前記コントローラは、
前記送受信機に関する情報が、前記送受信機は少なくともデータを送信し得ることを表している場合であって、かつ、前記コントローラはアプリケーションを有効に動作させていない場合、または、前記コントローラはデータを受信するかもしくはデータを呈示する状態のいずれか一方の状態以外の状態でアプリケーションを有効に動作させている場合のいずれか一方の場合に、
前記送受信機に関係付けられた装置と通信を開始することにより所定の動作を遂行することが可能であり、
前記コントローラは、前記送受信機に依存しない形式で前記装置と通信を開始し得る、請求項15記載の端末。
【請求項25】
前記コントローラは、前記信号通知タグに関する情報を受信する前に前記信号通知タグを選択することが可能であり、
前記信号通知タグは無線識別(RFID)トランスポンダ・タグを含む、請求項15記載の端末。
【請求項26】
前記コントローラは、さらに、前記無線識別トランスポンダ・タグに対して質問信号を送出することが可能であり、
前記コントローラは、前記質問信号に応じて前記無線識別トランスポンダ・タグから、前記信号通知タグに関する情報であってタグ形式からなる情報を受信し得る、請求項25記載の端末。
【請求項27】
前記コントローラは、前記無線識別トランスポンダ・タグに対して少なくとも一つの質問信号を送出することが可能であり、
各質問信号は異なるタグ形式に関係付けられ、
前記コントローラは、前記少なくとも一つの質問信号の内の一つの質問信号であって応答をトリガする質問信号に対する前記無線識別トランスポンダ・タグからの応答を受信することが可能であり、
前記コントローラはまた、前記応答をトリガする前記質問信号に基づきタグ形式を特定することが可能であり、
前記信号通知タグに関する情報は前記特定されたタグ形式を含む、請求項25記載の端末。
【請求項28】
前記コントローラに連結された送受信機をさらに備え、
前記コントローラは、信号通知タグの所定距離内で通過されつつある前記送受信機により前記信号通知タグを選択し得る、請求項25記載の端末。
【請求項29】
コンピュータ読取可能なプログラム・コード部分が記憶されたコンピュータ読取可能な記憶媒体を備え、
前記コンピュータ読取可能なプログラム・コード部分は、
信号通知タグに関する情報を、少なくとも部分的にエア・インタフェースを介して端末にて受信する第1実行可能部分と、
前記端末がアプリケーションを有効に動作させているか否かを決定する第2実行可能部分と、
前記端末がアプリケーションを有効に動作させている場合に、前記アプリケーションと該アプリケーションの状態とに基づき、所定の動作を遂行する第3実行可能部分とを備えてなることを特徴とする、信号通知タグと相互作用を行うコンピュータ・プログラム製品。
【請求項30】
前記第3実行可能部分は、
前記信号通知タグに関する情報が、前記信号通知タグは前記端末に対して少なくともデータを送信し得ることを表し、かつ、前記端末はアプリケーションを有効に動作させている場合、および、前記アプリケーションはデータを受信する状態にあるという場合に、
有効に動作しているアプリケーションへと前記信号通知タグからデータを読み込むことにより所定の動作を遂行し得る、請求項29記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項31】
前記第3実行可能部分は、
前記信号通知タグに関する情報が、前記信号通知タグは前記端末に対して少なくともデータを送信し得ることを表している場合であって、かつ、前記端末はアプリケーションを有効に動作させていない場合、または、前記端末はデータを受信する状態以外の状態でアプリケーションを有効に動作させている場合のいずれか一方の場合に、
前記端末へと前記信号通知タグからデータを読み込むことにより所定の動作を遂行し得る、請求項29記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項32】
前記第3実行可能部分は、
前記信号通知タグに関する情報が、前記信号通知タグは少なくともデータを受信し得ることを表し、かつ、前記端末はアプリケーションを有効に動作させている場合、および、前記アプリケーションはデータを呈示している状態にあるという場合に、
前記信号通知タグにデータを書き込むことにより所定の動作を遂行し得る、請求項29記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項33】
前記第3実行可能部分は、
前記信号通知タグに関する情報が、前記信号通知タグは少なくともデータを送信し得ることを表している場合であって、かつ、前記端末はアプリケーションを有効に動作させていない場合、または、前記端末はデータを受信するかもしくはデータを呈示する状態のいずれか一方の状態以外の状態でアプリケーションを有効に動作させている場合のいずれか一方の場合に、
前記端末へと前記信号通知タグからデータを読み込むことにより所定の動作を遂行し得る、請求項32記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項34】
前記信号通知タグは送受信機を含み、
前記第3実行可能部分は、
前記信号通知タグに関する情報が、前記送受信機は少なくともデータを送信し得ることを表し、かつ、前記端末はアプリケーションを有効に動作させている場合、および、前記アプリケーションはデータを受信する状態にあるという場合に、
有効に動作しているアプリケーションへと、前記送受信機に関係付けられた装置からデータを読み込むことにより所定の動作を遂行することが可能であり、
前記第3実行可能部分は、前記送受信機に依存しない形式で前記装置からデータを読み込み得る、請求項29記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項35】
前記送受信機を介して前記装置から少なくとも一つの接続パラメータを受信する第4実行可能部分をさらに備え、
前記第3実行可能部分は、前記少なくとも一つの接続パラメータに基づきかつ前記送受信機に依存しない形式で、前記装置からデータを読み込むことにより所定の動作を遂行し得る、請求項34記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項36】
前記信号通知タグは送受信機を含み、
前記第3実行可能部分は、
前記信号通知タグに関する情報が、前記送受信機は少なくともデータを受信し得ることを表し、かつ、前記端末はアプリケーションを有効に動作させている場合、および、前記アプリケーションはデータを呈示している状態にあるという場合に、
前記送受信機に関係付けられた装置にデータを書き込むことにより所定の動作を遂行することが可能であり、かつ、
前記第3実行可能部分は、前記送受信機に依存しない形式で前記装置にデータを書き込み得る、請求項29記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項37】
前記送受信機を介して前記装置から少なくとも一つの接続パラメータを受信する第4実行可能部分をさらに備え、
前記第3実行可能部分は、前記少なくとも一つの接続パラメータに基づきかつ前記送受信機に依存しない形式で、前記装置にデータを書き込むことにより所定の動作を遂行し得る、請求項36記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項38】
前記信号通知タグは送受信機を含み、
前記第3実行可能部分は、
前記信号通知タグに関する情報が、前記送受信機は少なくともデータを送信し得ることを表している場合であって、かつ、前記端末はアプリケーションを有効に動作させていない場合、または、前記端末はデータを受信するかもしくはデータを呈示する状態のいずれか一方の状態以外の状態でアプリケーションを有効に動作させている場合のいずれか一方の場合に、
前記端末と、前記送受信機に関係付けられた装置との間で通信を開始することにより所定の動作を遂行することが可能であり、
前記第3実行可能部分は、前記送受信機に依存しない形式で前記端末と前記装置との間で通信を開始し得る、請求項29記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項39】
前記第1実行可能部分が、前記信号通知タグに関する情報を受信する前に前記信号通知タグを選択する第4実行可能部分をさらに備え、
前記信号通知タグは無線識別(RFID)トランスポンダ・タグを含む、請求項29記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項40】
前記無線識別トランスポンダ・タグに対して質問信号を送出する第5実行可能部分をさらに備え、
前記第1実行可能部分は、前記質問信号に応じて前記無線識別トランスポンダ・タグから、前記信号通知タグに関する情報であってタグ形式からなる情報を受信し得る、請求項39記載のコンピュータ・プログラム製品。
【請求項41】
前記無線識別トランスポンダ・タグに対して少なくとも一つの質問信号を送出する第5実行可能部分であって、各質問信号は異なるタグ形式に関係付けられるという第5実行可能部分と、
前記少なくとも一つの質問信号の内の一つの質問信号であって応答をトリガする質問信号に対する前記無線識別トランスポンダ・タグからの応答を受信する第6実行可能部分と、
前記応答をトリガする前記質問信号に基づきタグ形式を特定する第7実行可能部分であって、前記第1実行可能部分は、特定された信号通知タグに関する情報であってタグ形式からなる情報を受信し得るという第7実行可能部分とをさらに備える、請求項39記載のコンピュータ・プログラム製品。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【公表番号】特表2007−508772(P2007−508772A)
【公表日】平成19年4月5日(2007.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−534881(P2006−534881)
【出願日】平成16年10月8日(2004.10.8)
【国際出願番号】PCT/IB2004/052029
【国際公開番号】WO2005/038678
【国際公開日】平成17年4月28日(2005.4.28)
【出願人】(398012616)ノキア コーポレイション (1,359)
【Fターム(参考)】