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修飾成長ホルモン

修飾成長ホルモンポリペプチド、修飾成長ホルモンポリペプチドをコードする核酸分子および修飾成長ホルモンポリペプチドを作出する方法を提供する。また、修飾成長ホルモンポリペプチドを用いた治療法も提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
非修飾成長ホルモンと比較して、成熟ヒト成長ホルモンポリペプチドの1〜55、57、58、60〜63、67〜87、89〜91、93、95〜100、102〜128、131〜132、135〜139、141、142、144、148〜182、184、185および187〜191のアミノ酸位置のいずれかに対応する位置における1つから5つのアミノ酸置換を含んでなる修飾成長ホルモンポリペプチドであって、
成熟ヒト成長ホルモンポリペプチドが、配列番号1で示されるアミノ酸配列を含んでなり、
前記修飾成長ホルモンポリペプチドが、配列番号1または712の非修飾成長ホルモンポリペプチドに比較して、タンパク質の安定性増大を示す、修飾成長ホルモンポリペプチド。
【請求項2】
非修飾成長ホルモンと比較して、成熟ヒト成長ホルモンポリペプチドの1〜12、14〜26、29〜53、57、58、60〜63、67〜78、80〜84、86、87、89、91、93、95〜100、102〜113、115〜128、131、132、135〜139、141、142、144、148〜160、162〜182、185および187〜191のアミノ酸位置のいずれかに対応する位置で1つまたは複数の単一アミノ酸置換を含んでなる修飾成長ホルモンポリペプチドであって、
成熟ヒト成長ホルモンポリペプチドが、配列番号1で示されるアミノ酸配列を含んでなり、
前記修飾成長ホルモンポリペプチドが、配列番号1または712の非修飾成熟ヒト成長ホルモンポリペプチドに比較して、タンパク質の安定性増大を示す、修飾成長ホルモンポリペプチド。
【請求項3】
非修飾成長ホルモンポリペプチドと比較して、1つまたは複数の単一アミノ酸置換を含んでなる修飾成長ホルモンポリペプチドであって、
前記置換位置が、配列番号1で示されるアミノ酸配列を含んでなる成熟ヒト成長ホルモンポリペプチドの位置56、59、64〜66、88、92、94、101、129、130、133、134、140、143、145〜147、183および186に対応する位置ではなく、
前記修飾成長ホルモンポリペプチドが、非修飾成長ホルモンに比較して、タンパク質の安定性増大を示す、修飾成長ホルモンポリペプチド。
【請求項4】
非修飾成長ホルモンポリペプチドと比較して、1つまたは複数の単一アミノ酸置換を含んでなる修飾成長ホルモンポリペプチドであって、
前記1つまたは複数のアミノ酸置換が、配列番号1で示されるアミノ酸配列を含んでなる成熟ヒト成長ホルモンポリペプチドの位置1〜55、57、58、60〜63、67〜87、89〜91、93、95〜100、102〜128、131、132、135〜139、141、142、144、148〜182、184、185および187〜191から選択される位置に対応し、
9位が置換される場合、置換アミノ酸は、プロリンではなく、
14位が置換される場合、置換アミノ酸は、セリンではなく、
13位または27位が置換される場合、置換アミノ酸は、バリンではなく、
28位が置換される場合は、置換アミノ酸は、フェニルアラニンではなく、
54位が置換される場合は、置換アミノ酸は、チロシンではなく、
55位、79位、85位または184位が置換される場合、置換アミノ酸は、アラニンではなく、
90位が置換される場合、置換アミノ酸は、イソロイシンではなく、
114位または161位が置換される場合、置換アミノ酸は、メチオニンではなく、
120位または126位が置換される場合、置換アミノ酸は、アルギニンではなく、
前記修飾成長ホルモンポリペプチドが、非修飾成長ホルモンに比較して、タンパク質の安定性増大を示す、修飾成長ホルモンポリペプチド。
【請求項5】
前記1つまたは複数のアミノ酸置換が、成熟ヒト成長ホルモンの位置1、2、5、6、8、9、10、11、14、15、16、19、20、23、25、26、28、30、31、32、33、35、37、38、39、41、42、44、45、48、52、54、61、70、73、74、75、76、77、80、81、82、86、87、89、93、97、103、107、111、112、113、114、115、116、117、118、119、124、125、127、128、139、153、154、156、157、158、160、162、163、164、166、167、168、169、170、171、172、174、176、177、178、および191の中から選択される位置に対応する、請求項1または4に記載の修飾成長ホルモンポリペプチド。
【請求項6】
前記1つまたは複数のアミノ酸置換が、成熟ヒト成長ホルモンポリペプチドの位置F1、P2、P5、L6、R8、L9、F10、D11、M14、L15、R16、R19、L20、L23、F25、D26、Y28、E30、F31、E32、E33、Y35、P37、K38、E39、K41、Y42、F44、L45、P48、L52、F54、P61、K70、L73、E74、L75、L76、R77、L80、L81、L82、W86、L87、P89、L93、F97、Y103、D107、Y111、D112、L113、L114、K115、D116、L117、E118、E119、L124、M125、R127、L128、F139、D153、D154、L156、L157、K158、Y160、L162、L163、Y164、F166、R167、K168、D169、M170、D171、K172、E174、F176、L177、R178、およびF191の中から選択される位置に対応する、請求項5に記載の修飾成長ホルモンポリペプチド。
【請求項7】
前記1つまたは複数のアミノ酸置換が、HまたはQによるRの置換、H、QまたはNによるEの置換、QまたはNによるKの置換、NまたはQによるDの置換、IまたはVによるMの置換、AまたはSによるPの置換、IまたはHによるYの置換、IまたはVによるFの置換、HまたはSによるWの置換、およびIまたはVによるLの置換の中から選択される、請求項1〜6のいずれか一項に記載の修飾成長ホルモンポリペプチド。
【請求項8】
前記1つまたは複数のアミノ酸置換が、F1I、FIV、P2A、P2S、P5A、P5S、L6I、L6V、R8H、R8Q、L9I、L9V、F10I、F10V、D11N、D11Q、M14I、M14V、L15I、L15V、R16H、R16Q、R19H、R19Q、L20I、L20V、L23I、L23V、F25I、F25V、D26N、D26Q、Y28H、Y28I、E30Q、E30H、E30N、F31I、F31V、E32Q、E32H、E32N、E33Q、E33H、E33N、Y35H、Y35I、P37A、P37S、K38N、K38Q、E39Q、E39H、E39N、K41N、K41Q、Y42H、Y42I、F44I、F44V、L45I、L45V、P48A、P48S、L52I、L52V、F54I、F54V、P61A、P61S、K70N、K70Q、L73I、L73V、E74Q、E74H、E74N、L75I、L75V、L76I、L76V、R77H、R77Q、L80I、L80V、L81I、L81V、L82I、L82V、W86H、W86S、L87I、L87V、P89A、P89S、L93I、L93V、F97I、F97V、Y103H、Y103I、D107N、D107Q、Y111H、Y111I、D112N、D112Q、L113I、L113V、L114I、L114V、K115N、K115Q、D116N、D116Q、L117I、L117V、E118Q、E118H、E118N、E119Q、E119H、E119N、L124I、L124V、M125I、M125V、R127H、R127Q、L128I、L128V、F139I、F139V、D153N、D153Q、D154N、D154Q、L156I、L156V、L157I、L157V、K158N、K158Q、Y160H、Y160I、L162I、L162V、L163I、L163V、Y164H、Y164I、F166I、F166V、R167H、R167Q、K168N、K168Q、D169N、D169Q、M170I、M170V、D171N、D171Q、K172N、K172Q、E174Q、E174H、E174N、F176I、F176V、L177I、L177V、R178H、R178Q、F191IおよびF191Vの中から選択される、請求項5〜7のいずれか一項に記載の修飾成長ホルモンポリペプチド。
【請求項9】
前記1つまたは複数のアミノ酸置換が、成熟ヒト成長ホルモンポリペプチドの位置1、2、5、9、11、14、16、23、26、38、41、42、73、74、81、87、111、112、116、119、124、125、153、156、157、158、162、166、167、168、169、171、172、174、177、178および191の中から選択される位置に対応する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の修飾成長ホルモンポリペプチド。
【請求項10】
前記1つまたは複数のアミノ酸置換が、成熟ヒト成長ホルモンポリペプチドの位置F1、P2、P5、L9、D11、M14、R16、L23、D26、K38、K41、Y42、L73、E74、L81、L87、Y111、D112、D116、E119、L124、M125、D153、L156、L157、K158、L162、F166、R167、K168、D169、D171、D171、K172、E174、L177、R178およびF191の中から選択される位置に対応する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の修飾成長ホルモンポリペプチド。
【請求項11】
前記1つまたは複数のアミノ酸置換が、F1I、P2A、P5S、L9V、D11N、M14V、R16H、L23I、L23V、D26N、K38N、K41Q、Y42H、Y42I、L73V、E74N、L81V、L87V、Y111I、D112N、D116Q、E119Q、L124V、M125I、M125V、D153N、L156I、L157I、K158N、L162I、F166I、R167H、R167Q、K168N、K168Q、D169Q、D171N、D171Q、K172Q、E174Q、E174N、E174H、L177V、L177I、R178QおよびF191Iの中から選択される、請求項10に記載の修飾成長ホルモンポリペプチド。
【請求項12】
前記1つまたは複数のアミノ酸置換が、成熟ヒト成長ホルモンの位置6、9、13、15、17、20、23、24、105、110、113、114、117、121、124および128の中から選択される位置に対応する、請求項1または4に記載の修飾成長ホルモン。
【請求項13】
前記1つまたは複数の単一アミノ酸置換が、成熟ヒト成長ホルモンポリペプチドの位置L6、L9、A13、L15、A17、L20、L23、A24、A105、V110、L113、L114、L117、I121、L124およびL128の中から選択される位置に対応する、請求項1または4に記載の修飾成長ホルモンポリペプチド。
【請求項14】
前記1つまたは複数の単一アミノ酸置換が、E、D、K、R、N、Q、SおよびTの中から選択される、請求項13に記載の修飾成長ホルモンポリペプチド。
【請求項15】
前記単一アミノ酸置換が、L6E、L6D、L6K、L6R、L6N、L6Q、L6S、L6T、L9E、L9D、L9K、L9R、L9N、L9Q、L9S、L9T、A13E、A13D、A13K、A13R、A13N、A13Q、A13S、A13T、L15E、L15D、L15K、L15R、L15N、L15Q、L15S、L15T、A17E、A17D、A17K、A17R、A17N、A17Q、A17S、A17T、L20E、L20D、L20K、L20R、L20N、L20Q、L20S、L20T、L23E、L23D、L23K、L23R、L23N、L23Q、L23S、L23T、A24E、A24D、A24K、A24R、A24N、A24Q、A24S、A24T、A105E、A105D、A105K、A105R、A105N、A105Q、A105S、A105T、V110E、V110D、V110K、V110R、V110N、V110Q、V110S、V110T、L113E、L113D、L113K、L113R、L113N、L113Q、L113S、L113T、L114E、L114D、L114K、L114R、L114N、L114Q、L114S、L114T、L117E、L117D、L117K、L117R、L117N、L117Q、L117S、L117T、I121E、I121D、I121K、I121R、I121N、I121Q、I121S、I121T、L124E、L124D、L124K、L124R、L124N、L124Q、L124S、L124T、L128E、L128D、L128K、L128R、L128Q、L128N、L128SおよびL128Tの中から選択される、請求項14に記載の修飾成長ホルモンポリペプチド。
【請求項16】
成熟ヒト成長ホルモンポリペプチドの位置6、9、13、15、17、20、23、24、105、110、113、114、117、121、124および128の中から選択される位置に対応する1つまたは複数の単一アミノ酸置換をさらに含んでなり、
13位が置換される場合、置換アミノ酸はバリンではなく、
114位が置換される場合、置換アミノ酸はメチオニンではない、請求項1〜11のいずれか一項に記載の修飾成長ホルモンポリペプチド。
【請求項17】
前記1つまたは複数の単一アミノ酸置換が、位置L6、L9、A13、L15、A17、L20、L23、A24、A105、V110、L113、L114、L117、I121、L124およびL128の中から選択される1つまたは複数の位置に対応する、請求項16に記載の修飾成長ホルモンポリペプチド。
【請求項18】
前記1つまたは複数のアミノ酸置換が、E、D、K、R、N、Q、SおよびTの中から選択される、請求項16または17に記載の修飾成長ホルモンポリペプチド。
【請求項19】
前記1つまたは複数の単一アミノ酸置換が、L6E、L6D、L6K、L6R、L6N、L6Q、L6S、L6T、L9E、L9D、L9K、L9R、L9N、L9Q、L9S、L9T、A13E、A13D、A13K、A13R、A13N、A13Q、A13S、A13T、L15E、L15D、L15K、L15R、L15Q、L15N、L15S、L15T、A17E、A17D、A17K、A17R、A17N、A17Q、A17S、A17T、L20E、L20D、L20K、L20R、L20N、L20Q、L20S、L20T、L23E、L23D、L23K、L23R、L23N、L23Q、L23S、L23T、A24E、A24D、A24K、A24R、A24N、A24Q、A24S、A24T、A105E、A105D、A105K、A105R、A105N、A105Q、A105S、A105T、V110E、V110D、V110K、V110R、V110N、V110Q、V110S、V110T、L113E、L113D、L113K、L113R、L113N、L113Q、L113S、L113T、L114E、L114D、L114K、L114R、L114N、L114Q、L114S、L114T、L117E、L117D、L117K、L117R、L117N、L117Q、L117S、L117T、I121E、I121D、I121K、I121R、I121N、I121Q、I121S、I121T、L124E、L124D、L124K、L124R、L124N、L124Q、L124S、L124T、L128E、L128D、L128K、L128R、L128Q、L128N、L128SおよびL128Tの中から選択される、請求項16〜18のいずれか一項に記載の修飾成長ホルモンポリペプチド。
【請求項20】
非修飾成長ホルモンと比較して、置換される位置の数が、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、または20である、請求項2〜20のいずれか一項に記載の修飾成長ホルモンポリペプチド。
【請求項21】
配列番号1に示されるアミノ酸配列を含んでなる成熟ヒト成長ホルモンポリペプチドの位置56、59、64、65、66、88、92、94、101、129、130、133、134、140、143、145、146、147、183、および186の中から選択されるものに対応する1つまたは複数の単一アミノ酸置換をさらに含んでなる、請求項1〜20のいずれか一項に記載の修飾成長ホルモンポリペプチド。
【請求項22】
前記アミノ酸置換が、位置E56、P59、R64、E65、E66、E88、F92、R94、L101、E129、D130、P133、R134、K140、Y143、K145、F146、D147、R183およびE186の中から選択される1つまたは複数の位置に対応する、請求項21に記載の修飾成長ホルモンポリペプチド。
【請求項23】
前記1つまたは複数のアミノ酸置換が、Q、NおよびHのいずれかによるEの置換、SまたはAによるPの置換、HまたはQによるRの置換、IまたはVによるLまたはFの置換、QまたはNによるKまたはDの置換、HまたはIによるYの置換の中から選択される、請求項21または22に記載の修飾成長ホルモンポリペプチド。
【請求項24】
前記1つまたは複数の単一アミノ酸置換が、E56Q、E56N、E56H、P59S、P59A、R64H、R64Q、E65Q、E65N、E65H、E66Q、E66N、E66H、E88Q、E88N、E88H、F92I、F92V、R94H、R94Q、L101V、L101I、E129Q、E129N、E129H、D130Q、D130N、P133S、P133A、R134H、R134Q、K140Q、K140N、Y143H、Y143I、K145Q、K145N、F146I、F146V、D147Q、D147N、R183H、R183Q、E186Q、E186NおよびE186Hの中から選択される、請求項21〜23のいずれか一項に記載の修飾成長ホルモンポリペプチド。
【請求項25】
ヒト成長ホルモン(hGH)ポリペプチドである、請求項1〜24のいずれか一項に記載の修飾成長ホルモンポリペプチド。
【請求項26】
前記アミノ酸置換が、ヒト下垂体成長ホルモンポリペプチドまたはヒト胎盤成長ホルモンポリペプチドにおいてなされる、請求項1〜25のいずれか一項に記載の修飾成長ホルモンポリペプチド。
【請求項27】
非ヒト成長ホルモンポリペプチドである、請求項1〜24のいずれか一項に記載の修飾成長ホルモンポリペプチド。
【請求項28】
成熟成長ホルモンポリペプチドである、請求項1〜27のいずれか一項に記載の修飾成長ホルモンポリペプチド。
【請求項29】
前駆体成長ホルモンポリペプチドである、請求項1〜27のいずれか一項に記載の修飾成長ホルモンポリペプチド。
【請求項30】
191、192、193、194、195、196、197、198、199、200、201、202、203、204、205、206、207、208、209、210、211、212、213、214、215、216、217、218、219、220、221または222のアミノ酸長を有する、請求項1〜29のいずれか一項に記載の修飾成長ホルモンポリペプチド。
【請求項31】
1つまたは複数のアミノ酸置換が、天然アミノ酸、非天然アミノ酸、および天然アミノ酸と非天然アミノ酸の組み合わせの中から選択される、請求項1〜30のいずれか一項に記載の修飾成長ホルモンポリペプチド。
【請求項32】
裸のポリペプチド鎖である、請求項1〜31のいずれか一項に記載の修飾成長ホルモンポリペプチド。
【請求項33】
前記成長ホルモンが、ペギル化、アルブミン化、またはグリコシル化されている、請求項1〜31のいずれか一項に記載の修飾成長ホルモンポリペプチド。
【請求項34】
1つまたは複数の偽野生型変異をさらに含んでなる、請求項1〜33のいずれか一項に記載の修飾成長ホルモンポリペプチド。
【請求項35】
前記偽野生型変異が、非修飾成長ホルモンのアミノ酸残基の挿入、欠失および置換の1つまたは複数の中から選択される、請求項34に記載の修飾成長ホルモンポリペプチド。
【請求項36】
安定性の増加が、耐タンパク質分解性の増大として現れる、請求項1〜35のいずれか一項に記載の修飾成長ホルモンポリペプチド。
【請求項37】
前記耐タンパク質分解性の増大が、プロテアーゼに曝露された際に、血清、血液、唾液、消化液において、またはインビトロで生じる、請求項36に記載の修飾成長ホルモンポリペプチド。
【請求項38】
前記耐タンパク質分解性の増大が、修飾成長ホルモンが経口投与された場合、または消化管に存在する場合に、該修飾成長ホルモンによって示される、請求項36に記載の修飾成長ホルモンポリペプチド。
【請求項39】
前記耐タンパク質分解性の増大が、前記非修飾成長ホルモンと比較して、1種または複数種のプロテアーゼに対する耐性の増大を含んでなり、前記プロテアーゼが、トリプシン、トリプシン(Argブロック)、トリプシン(Lysブロック)、クロストリパイン、エンドプロテイナーゼAsp−N、キモトリプシン、臭化シアン、ヨードゾベンゾエート、ミクソバクターP.、アルミラリア、管腔ペプシン、微絨毛エンドペプチダーゼ、ジペプチジルペプチダーゼ、エンテロペプチダーゼ、ヒドロラーゼ、ゼラチナーゼBおよびゼラチナーゼAの中から選択される、請求項1〜38のいずれか一項に記載の修飾成長ホルモンポリペプチド。
【請求項40】
前記安定性の増加が、耐熱性の増大として現れる、請求項1〜35のいずれか一項に記載の修飾成長ホルモンポリペプチド。
【請求項41】
約20℃から約45℃の温度で耐熱性の増大を有する、請求項40に記載の修飾成長ホルモンポリペプチド。
【請求項42】
対象の体温で耐熱性の増大を有する、請求項40に記載の修飾成長ホルモンポリペプチド。
【請求項43】
約37℃の温度で耐熱性の増大を有する、請求項40に記載の修飾成長ホルモンポリペプチド。
【請求項44】
前記安定性の増加が、インビボまたはインビトロでの半減期の増大として現れる、請求項1〜43のいずれか一項に記載の修飾成長ホルモンポリペプチド。
【請求項45】
前記安定性の増加が、対象に投与された場合に半減期の増大として現れる、請求項1〜44のいずれか一項に記載の修飾成長ホルモンポリペプチド。
【請求項46】
前記修飾成長ホルモンの半減期が、非修飾成長ホルモンの半減期と比較して、少なくとも10%、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも100%、少なくとも150%、少なくとも200%、少なくとも250%、少なくとも300%、少なくとも350%、少なくとも400%、少なくとも450%、および少なくとも500%、またはそれ以上の中から選択される量で増加される、請求項1〜45のいずれか一項に記載の修飾成長ホルモンポリペプチド。
【請求項47】
前記修飾成長ホルモンの半減期が、非修飾成長ホルモンポリペプチドの半減期と比較して、少なくとも6倍、7倍、8倍、9倍、10倍、20倍、30倍、40倍、50倍、60倍、70倍、80倍、90倍、100倍、200倍、300倍、400倍、500倍、600倍、700倍、800倍、900倍、および1000倍、またはそれ以上の倍数の中から選択される量で増加される、請求項1〜45のいずれか一項に記載の修飾成長ホルモンポリペプチド。
【請求項48】
非修飾成長ホルモンと比較して、生物活性の増大を有する、請求項1〜47のいずれか一項に記載の修飾成長ホルモンポリペプチド。
【請求項49】
非修飾成長ホルモンと比較して、生物活性が減少する、請求項1〜47のいずれか一項に記載の修飾成長ホルモンポリペプチド。
【請求項50】
生物活性が、インビトロでの細胞増殖を測定することによって評価される、請求項48または49に記載の修飾成長ホルモンポリペプチド。
【請求項51】
前記修飾成長ホルモンポリペプチドが、成長ホルモン受容体に結合する、請求項48または49に記載の修飾成長ホルモンポリペプチド。
【請求項52】
前記修飾成長ホルモンポリペプチドが、非修飾成長ホルモンと比較して、耐タンパク質分解性の増大を示し、かつ耐熱性の減少を示す、請求項1〜37のいずれか一項に記載の修飾成長ホルモンポリペプチド。
【請求項53】
前記修飾成長ホルモンポリペプチドが、非修飾成長ホルモンポリペプチドと比較して、耐熱性の増大を示し、かつ耐タンパク質分解性の減少を示す、請求項1〜35または40〜51のいずれか一項に記載の修飾成長ホルモンポリペプチド。
【請求項54】
請求項1〜53のいずれか一項に記載の2つ以上の修飾成長ホルモンポリペプチドを含んでなるライブラリー。
【請求項55】
請求項1〜53のいずれか一項に記載の修飾成長ホルモンポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を含んでなる核酸分子。
【請求項56】
請求項55に記載の複数の分子を含んでなる核酸分子のライブラリー。
【請求項57】
請求項55に記載の核酸分子を含含んでなるベクター。
【請求項58】
請求項57に記載のベクターを含んでなる真核生物細胞。
【請求項59】
請求項57に記載のベクターを含んでなる原核生物細胞。
【請求項60】
請求項57に記載の複数のベクターを含んでなるライブラリー。
【請求項61】
i)請求項55に記載の核酸または請求項57に記載のベクターを細胞内に導入すること、および
ii)前記コードされた修飾成長ホルモンポリペプチドが発現する条件下で前記細胞を培養すること、を含んでなる修飾成長ホルモンペプチドを発現させる方法。
【請求項62】
前記細胞が、真核生物細胞である、請求項61に記載の方法。
【請求項63】
前記修飾成長ホルモンポリペプチドが、グリコシル化される、請求項61または62に記載の方法。
【請求項64】
配列番号2〜69、75、76、85〜107、111、112、115、116、119、120、123〜154、164、165、176〜216、222〜351に示されたアミノ酸の配列のいずれか、またはそれらの生物活性部分を含んでなる修飾成長ホルモンポリペプチド。
【請求項65】
請求項1〜53および64のいずれか一項に記載の修飾成長ホルモンポリペプチドを含んでなる製薬組成物。
【請求項66】
製薬的に許容できる賦形剤をさらに含んでなる、請求項65に記載の製薬組成物。
【請求項67】
前記製薬組成物が、経口、経鼻、または肺投与用に製剤化される、請求項65に記載の製薬組成物。
【請求項68】
前記製薬組成物が、経口投与用に製剤化される、請求項65に記載の製薬組成物。
【請求項69】
前記修飾成長ホルモンが、非修飾成長ホルモンと比較して、唾液への曝露、胃腸管内のプロテアーゼへの曝露、および低pH条件への曝露の中から選択された条件下で、半減期の増加を示す、請求項68に記載の製薬組成物。
【請求項70】
前記修飾が、タンパク質分解性消化部位の除去またはタンパク質構造の安定性増大を含んでなる、請求項65に記載の製薬組成物。
【請求項71】
前記修飾成長ホルモンポリペプチドが、タンパク質の半減期または胃腸管内のバイオアベイラビリティの増加を示す、請求項65〜70のいずれか一項に記載の製薬組成物。
【請求項72】
タンパク質の半減期が、非修飾成長ホルモンの半減期と比較して、少なくとも10%、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも100%、少なくとも150%、少なくとも200%、少なくとも250%、少なくとも300%、少なくとも350%、少なくとも400%、少なくとも450%、少なくとも500%、またはそれ以上の中から選択される量で増加される、請求項71に記載の製薬組成物。
【請求項73】
タンパク質半減期が、非修飾成長ホルモンの半減期と比較して、少なくとも6倍、7倍、8倍、9倍、10倍、20倍、30倍、40倍、50倍、60倍、70倍、80倍、90倍、100倍、200倍、300倍、400倍、500倍、600倍、700倍、800倍、900倍、および1000倍、またはそれ以上の中から選択される量で増加される、請求項71に記載の製薬組成物。
【請求項74】
前記修飾成長ホルモンの生物活性が、非修飾成長ホルモンに比較して増加される、請求項71に記載の製薬組成物。
【請求項75】
タンパク質の半減期が、唾液への曝露、胃腸管内のプロテアーゼへの曝露、および低pH条件への曝露の中から選択された1つまたは複数の条件への暴露後に増加される、請求項71〜74のいずれか一項に記載の製薬組成物。
【請求項76】
前記製薬組成物が、プロテアーゼ阻害剤を使用せずに調製される、請求項67に記載の製薬組成物。
【請求項77】
前記プロテアーゼ阻害剤が、ボーマン・バーク阻害剤、結合ボーマン・バーク阻害剤、アプロチニンおよびカモスタットの中から選択される、請求項76に記載の製薬組成物。
【請求項78】
前記賦形剤が、結合剤、増量剤、滑剤、崩壊剤および湿潤剤の中から選択される、請求項66に記載の製薬組成物。
【請求項79】
前記製薬組成物が、液剤、丸剤、錠剤およびカプセル剤の中から選択される形態での投与用に製剤化される、請求項68に記載の製薬組成物。
【請求項80】
前記丸剤または錠剤が、咀嚼可能である、請求項79に記載の製薬組成物。
【請求項81】
前記カプセル剤中の製薬組成物が、液体形態にある、請求項79に記載の製薬組成物。
【請求項82】
前記液体が、溶液、シロップおよび懸濁液の中から選択される、請求項79に記載の製薬組成物。
【請求項83】
前記製薬組成物が、前記修飾成長ホルモンポリペプチドの放出制御のために製剤化される、請求項67に記載の製薬組成物。
【請求項84】
前記組成物が、錠剤または舐剤の形態にある、請求項83に記載の製薬組成物。
【請求項85】
前記舐剤が、前記修飾成長ホルモンポリペプチドを口腔の粘膜、咽喉の粘膜または胃腸管に送達する、請求項84に記載の製薬組成物。
【請求項86】
前記舐剤が、賦形剤と共に製剤化される、請求項84に記載の製薬組成物。
【請求項87】
前記賦形剤が、無水結晶質マルトースおよびステアリン酸マグネシウムから選択される、請求項83に記載の製薬組成物。
【請求項88】
前記製薬組成物が、保護的化合物なしで製剤化される、請求項65〜87のいずれか一項に記載の製薬組成物。
【請求項89】
前記修飾成長ホルモンが、胃腸のプロテアーゼに対する耐性を示す、請求項88に記載の製薬組成物。
【請求項90】
製薬的に許容できる添加物をさらに含んでなる、請求項65〜89のいずれか一項に記載の製薬組成物。
【請求項91】
前記添加物が、懸濁化剤、乳化剤、非水媒体および保存剤の中から選択される、請求項90に記載の製薬組成物。
【請求項92】
請求項55に記載の核酸分子または、請求項57に記載のベクターを含んでなる製薬組成物。
【請求項93】
パッケージング材料およびパッケージング材料内に含有される、請求項65〜92のいずれか一項に記載の製薬組成物を含んでなる製品。
【請求項94】
前記修飾成長ホルモンが、成長ホルモンの疾患または障害の治療に有効であり、前記パッケージング材料は、前記修飾成長ホルモンが、成長ホルモンの疾患または障害の治療に使用されることを示す標識を含む、請求項93に記載の製品。
【請求項95】
請求項65〜92のいずれか一項に記載の製薬組成物、修飾GHポリペプチドの投与用デバイスおよび任意に投与用の取扱い説明書ならびに試薬を含んでなるキット。
【請求項96】
成長ホルモンの投与により治療される疾患または病態を患っている対象の治療用医薬品の調製のための、請求項65〜92のいずれか一項に記載の製薬組成物の使用。
【請求項97】
成長ホルモンの投与により治療される疾患または病態を有する対象の治療用医薬品の調製のための、請求項1〜53および64のいずれか一項に記載の成長ホルモンポリペプチドの使用。
【請求項98】
前記疾患または病態が、成長欠乏障害、AIDS消耗、老化、HIV感染対象の免疫機能障害、異化作用病、手術回復、充血性心筋症、肝臓移植、肝切除後の肝再生、慢性腎不全、腎性骨ジストロフィー、骨粗しょう症、胎児性軟骨異栄養症/低軟骨形成症、骨格形成異常症、クローン病などの慢性炎症障害または栄養障害、短腸症候群、若年性慢性関節炎、嚢胞性線維症、男性不妊症、X染色体低リン酸血症くる病、ダウン症候群、二分脊椎、ヌーナン症候群、肥満症、障害性筋強度および線維筋痛の中から選択される、請求項96または97に記載の使用。
【請求項99】
前記成長欠乏障害が、ターナー症候群、子宮内発育遅延、特発性短身長、プラーダーヴィリ症候群およびサラセミアの中から選択される、請求項98に記載の使用。

【図1】
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【図2】
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【図3−1】
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【図3−2】
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【図3−3】
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【公表番号】特表2008−518615(P2008−518615A)
【公表日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−539656(P2007−539656)
【出願日】平成17年11月4日(2005.11.4)
【国際出願番号】PCT/IB2005/003662
【国際公開番号】WO2006/048777
【国際公開日】平成18年5月11日(2006.5.11)
【出願人】(507147286)
【氏名又は名称原語表記】NAUTILUS BIOTECH
【Fターム(参考)】