個々のテキストフィールドのデータ入力をカスタマイズするための方法
方法およびデバイスは、モバイルデバイス上で実行している個々のアプリケーションの個々のテキストフィールドに対してデータが入力される方法をカスタマイズすることを可能にする。実施形態は、テキストフィールドごとに変わり得る、個々のテキストフィールドに入力されたテキストの言語またはデータ入力方法を指定することをユーザに可能にする。代替実施形態は、入力された文字のテキストケースを制御するように、個々のテキストフィールドのデータ入力方法をさらにカスタマイズすることをユーザに可能にする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、電子デバイスに関し、より詳細には、モバイルデバイス上のアプリケーションにおいて使用される個々のテキストフィールドのデータ入力方法をカスタマイズすることに関する。
【背景技術】
【0002】
セルラー電話などのワイヤレスモバイル通信デバイス(モバイルデバイス)の使用は、その携帯性および接続性により、常に増加している。また、モバイルデバイスは、精巧化が進み、同時に動作することができる多くの有用なアプリケーションをサポートし、多目的生産性ツールになりつつある。モバイルデバイス上で動作するアプリケーションはますます精巧になっている。アプリケーションがますます精巧になっているにもかかわらず、たいていのモバイルデバイスのサイズおよびスペースの制約が、ユーザインターフェースを、数字0〜9ならびに「*」および「#」キーを含む12の個々のキーをもつ数字キーパッドに制限する。アルファベット文字入力をサポートするために、数字キーパッドは、個々の数字キーにマッピングされたいくつかのアルファベット文字をも含む。
【0003】
テキスト情報の入力を使用可能にするために、従来のモバイルデバイスは、マルチタップデータ入力方法を採用しており、その方法は、単一の数字キーの一連の押下によってアルファベット文字にアクセスすることをユーザに要求する。有効ではあるが、マルチタップデータ入力方法は時間がかかり、冗長であることがある。マルチタップデータ入力方法のその冗長さを克服するために、他のデータ入力方法が開発されている。しかしながら、これらの他のデータ入力方法は、それら自体の様々な欠点を有する。たとえば、予測テキストは、従来のマルチタップ方法において使用される連続複数キープレス手法とは反対に、各文字の単一のキープレスによって単語が入力されることを可能にする。予測テキスト方法では、ユーザがアルファベット文字にマッピングされた数字キーを押下すると、アルゴリズムが、そのキープレス組合せに一致する可能な単語のリストの辞書を探索し、最もありそうな選択肢を与える。次いで、ユーザは、選択を確認し先へ進むか、または可能な組合せを巡回するためのキーを使用することができる。従来のマルチタップデータ入力方法は遅く冗長であるが、予測テキスト方法は、人名などの固有名詞を予測する困難を有し得る。さらに、より短い単語の場合、従来のマルチタップ方法は、予測テキストよりも迅速で、より効率的であることがある。ある状況においては、データ入力の異なる方法が、他の方法よりも効率的であることがある。
【発明の概要】
【0004】
自分のモバイルデバイス上で実行される個々のアプリケーションの個々のテキストフィールドのデータ入力方法をカスタマイズすることをユーザに可能にする、様々な実施システムおよび方法が開示される。さらなる実施形態は、自分のモバイルデバイス上で実行される個々のアプリケーションの個々のテキストフィールドのテキストケースをさらに設定することによって、個々のテキストフィールドのデータ入力をカスタマイズすることをユーザに可能にする。他の実施形態は、フォントサイズ、フォントタイプなどの他のパラメータを設定することによって、個々のテキストフィールドのデータ入力をさらにカスタマイズすることをユーザに可能にする。他の実施形態は、他の言語ならびに様々な形態のライティングおよび文字セットに適応するように、データ入力をさらにカスタマイズすることをユーザに可能にする。
【0005】
本明細書に組み込まれ、本明細書の一部をなす添付の図面は、本発明の例示的な実施形態を示し、上記の概略的な説明および下記の詳細な説明とともに、本発明の特徴を説明するのに役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】図1は、アルファベット数字キーパッドをもつ従来のモバイルデバイスを示す。
【図2】図2は、従来のアルファベット数字キーパッドを示す。
【図3】図3は、モバイルデバイスのソフトウェアハードウェアアーキテクチャである。
【図4】図4は、一実施方法のステップを示す処理フロー図である。
【図5】図5、代替実施形態のステップを示す処理フロー図である。
【図6】図6は、CKC中国語入力システムで使用される模様が刻印された従来の数字キーパッドを示す。
【図7a】図7aは、中国のハンジ(hanzi)文字の例示的なCKC中国語入力システム字画符号化を示す。
【図7b】図7bは、中国のハンジ文字の例示的なCKC中国語入力システム字画符号化を示す。
【図8】図8は、一実施形態のステップを示す処理フロー図である。
【図9A】図9Aは、代替実施形態のステップを示す処理フロー図である。
【図9B】図9Bは、代替実施形態のステップを示す処理フロー図である。
【図10a】図10aは、デフォルトのカスタマイズ可能なキー設定テーブルの一例である。
【図10b】図10bは、カスタマイズされたキー設定テーブルの一例である。
【図11】図11は、一実施形態における使用に好適なモバイルデバイスのシステムブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
添付の図面を参照しながら、様々な実施形態が詳細に説明される。可能な場合はいつでも、同じまたは同様の部分を指すために図面全体にわたって同じ参照番号が使用される。特定の例および実装形態(implementations)に対してなされる言及は、説明のためであり、本発明の範囲または特許請求の範囲を限定することが意図されるわけではない。
【0008】
本明細書で使用される「モバイルデバイス」、「モバイルハンドセット」、「ハンドセット」および「ハンドヘルドデバイス」という用語は、セルラー電話、ワイヤレスモデムをもつ携帯情報端末(PDA)、ワイヤレス電子メール受信機(たとえば、Blackberry(登録商標)およびTreo(登録商標)デバイス)、マルチメディアインターネット対応セルラー電話(たとえば、iPhone(登録商標))、ワイヤレス受話器、および同様のパーソナル電子デバイスのうちのいずれか1つまたはすべてを指す。好ましい一実施形態では、モバイルデバイスはセルラーハンドセットデバイス(たとえば、セルフォン)である。ただし、様々なテキストデータ入力方法を実装(implement)するコンピューティングデバイス上に様々な実施形態が実装され得るので、セルラー電話通信機能は必要でない。好ましくは、モバイルデバイスは、個々のテキストフィールドに応じてデータをテキストフィールドに効率的に入力するために様々なデータ入力方法を必要とし得る限られたユーザインターフェースを有する。
【0009】
技術的開発が、モバイルデバイスプロセッサ上で実行することが可能なアプリケーションの多様性を大幅に拡大した。それらの相対的な小さいサイズおよび携帯性により、モバイルデバイス上で実行することが可能な様々なアプリケーションの精巧化およびパワーのレベルは、原始的なユーザインターフェースによってしばしば妨げられる。たびたび、モバイルデバイスのキーパッドに割り当てられた限られた数のハードキーは、ユーザがアプリケーションの利用可能な特徴を十分に利用することを適切に可能にしない。
【0010】
図1は、従来のモバイルデバイスを示す。図1に示されるように、モバイルデバイス10(図示された事例では、セルラー電話ハンドセット)は、ボイス会話を可能にするためのスピーカ18とマイクロフォン19とを含む。さらに、モバイルデバイス10は、ユーザインターフェースディスプレイ11と、ユーザインターフェース入力システムとを含み、ユーザインターフェース入力システムは、アルファベット数字キーパッド13ならびにいくつかのハードキー14〜17と、方向メニューキー12と、ファンクションが変わり得、ソフトキーラベル23〜25介してユーザインターフェースディスプレイ上に表示される、いくつかのプログラマブルソフトキー20〜22と、を含む。典型的に、そのようなモバイルデバイスの場合、ユーザによってアプリケーションに入力されるテキストは、アルファベット数字キーパッド13を介して行われる。従来の数字キーパッド13は、数字0〜9ならびに「*」および「#」キーを含む。サイズおよび複雑さを最小限に抑えるために、多くのモバイルデバイス設計は、完全QWERTY型キーボードを控える。代わりに、そのようなモバイルデバイスの数字キーパッド13は、典型的に、アルファベット文字、および/または各数字キーにマッピングされた他のキー入力記号またはファンクションを含む。従来のアルファベット数字キーパッドの一例が図2に示されている。
【0011】
図3は、キーパッド13上のキーの各押下に関係する、キーのファンクションまたは意味に関係するモバイルデバイスのハードウェアソフトウェアアーキテクチャを示す。キーパッドの13下には、キープレスを電気信号に変換するように構成された回路の格子であり得るキーマトリックス(図示されず)がある。ユーザがキーパッド13上の個々のキーを押下すると、個々のキー押下イベントがいくつかの方法で検出され得る。たとえば、その動きは、回路によって感知され得る、キーの下のキャパシタのキャパシタンスを変化させ得る。別の例として、その動きは、微量の電流が流れることを可能にするために、スイッチを閉じることができる(すなわち、開回路が閉じられる)。得られた電気信号は、次いで、ハードウェアドライバレイヤ50によって感知され、割込み信号に変換され得る。ハードウェアドライバ50は、キーパッド13からの信号を、ソフトウェアアプリケーションによって記憶および解釈され得るデータ信号に変換する、ファームウェアプログラムである。ハードウェアドライバレイヤ50は、そのキー回路をキーマトリックスと比較して、押下されたキーを表す符号化信号を発生することができる。当技術分野で知られているいくつかのインターフェースのうちのいずれかであり得る、キーパッドインターフェースレイヤ55が、キーパッドによって出力されたビットコードを、アプリケーションによって解釈され得る符号または値に変換することができる。様々なアプリケーション開発プラットフォームが、そのプラットフォームに固有のキーパッドインターフェース55を実装することができる。たとえば、Binary Runtime Environment for Wireless(BREW)は、モバイルデバイス上でいくつかのアプリケーションをダウンロードおよび実行することができるアプリケーション開発プラットフォームである。キーパッドインターフェース55は、キーパッドドライバレイヤ50から出力されたビットコードを受信し、モバイルデバイス上で動作するアプリケーションによって解釈可能であるメッセージを出力する。キーパッドインターフェースレイヤはまた、ユーザインターフェースディスプレイ11に特定の文字を表示させるか、またはプロセッサに何らかのファンクションを実行するように命令することができる。ユーザが、従来の固定キーパッド13とは対照的に、データを入力するためにタッチスクリーンキーボード26を使用している場合、同様の動作が起こり得ることを、当業者は諒解するであろう。
【0012】
様々なアプリケーションが、そのアプリケーションのファンクションに一致する様々な方法でキープレスイベントを解釈することができる。たとえば、テキストメッセージ入力アプリケーションは、キープレスを、テキストメッセージ中に含まれ得るいくつかの文字、あるいは数字または記号のうちの1つを表すものとして解釈する。別の例として、様々なゲームアプリケーションは、ユーザが従来のキーパッド13を用いてゲームプレイ中のアクションを制御することができるように、キープレスイベントを方向移動またはゲームアクション(たとえば、「火器」)に再定義することができる。キーパッドインターフェースレイヤ55は、キーパッド入力が特定のアプリケーション用に再マッピングされたかどうかを判断するために、キープレスイベントをアプリケーション60にパスすることができる。キープレスイベントは、キーパッドインターフェースレイヤ55からアプリケーションレイヤ60に通信され得る。たとえば、アプリケーション60は、キーパッド13を介して入力されたアルファベットテキストを受け付けるように構成され得る。したがって、アプリケーション60は、各キープレスイベントを、数字ではなくアルファベット文字に対応するものと解釈することができる。
【0013】
図2に示されるような従来の12個キーの電話キーパッド上でアルファベット文字と数字の両方を表すために、単一のキーは、ある数字ならびにいくつかのアルファベット文字、キー入力記号、または(CKC中国語入力システム字画符号化および他の言語の場合のように)文字成分にマッピングされなければならない。たとえば、図1および図2に示されるように、数字2キーは、英語を話す国で使用されるセルラー電話においては文字A、B、およびCを表すためにも使用され得る。数字または文字の組合せを表すために単一のキーの押下が使用され得るので、たとえば、「2」キーの押下が、数字「2」に対応すべきなのか、あるいは文字「A」、「B」、または「C」のうちの1つに対応すべきなのかを判断するためのデータ入力方法が必要とされる。さらにまた、個々のキーの押下が、文字の大文字バージョンと小文字バージョンの両方、ならびに他のキー入力記号に対応することがある。電話キーパッドにおける個々のキープレスに帰因させられる必要があり得る多数の意味に適応するために、様々なデータ入力方法が、各キープレスまたは一連のキープレスを定義するために実装され得る。
【0014】
一例として、マルチタップは、ある期間内に各キーが押下された回数に応じてそのキーに意味を帰因させる、実装され得るデータ入力方法である。たとえば、マルチタップデータ入力方法の典型的な実装形態がアクティブであるとき、文字「b」の入力は、数字「2」キーを連続して3回押下することによって達成される。数字2キーの第1の押下は文字「a」に対応し、短い時間内の第2の押下は文字「b」に対応する。さらなる押下は文字「c」に対応する。マルチタップ入力方法がアクティブであるときに「2」を入力するためには、キーが間断なく4回押下されなければならない。対照的に、電話データ入力方法がアクティブであるとき、数字「2」キーの各押下は数字2に対応する。したがって、マルチタップデータ入力方法を使用している間、ユーザは、所望の数字、文字、または記号が表示されるまで、キーを複数回押下または「タップ」する。一連の押下を行うとき、その一連の押下における各押下は、ある所定の時間量内に完了されなければならない。さもなければ、後続の押下は、データを入力しようとする次の試みであると解釈され得る。マルチタップ方法は、ユーザが特定のキーにマッピングされた各文字にアクセスすることを可能にするが、特に長いテキストメッセージを入力する場合、マルチタップ方法は冗長であることがある。
【0015】
マルチタップ方法のその欠点を克服するために、従来の12個キーのアルファベット数字キーパッドを使用してテキストを発生するための代替データ入力方法が開発されている。一例は予測テキスト方法であり、それは、テキストメッセージ、電子メールなどの入力を単純化するために、入力されている単語をキープレスごとに予測することを試みるデータ入力方法である。キープレスごとに、アルゴリズムは、キープレスの組合せに一致する1つまたは複数の単語を識別するために辞書を探索し、入力されたキーシーケンスに一致する単語に基づいて、そのキープレスに対して最もありそうな選択肢をデバイスディスプレイ上に提示する。単語のある文字に対応する各キーの押下とともに、入力されたキーシーケンスに一致する単語の数は減少する。したがって、たいていの単語は、最後の文字が入力される前に予測され、ディスプレイ上に提示され得る。その場合、ユーザは、提示された単語を確認し、スペースを入力することによって先へ進むか、単語の次の文字に関連付けられたキーを押下するか、または入力されたキーシーケンスに一致する他の単語のリストを巡回するために特定のキーを押下することができる。様々な予測テキスト方法アルゴリズムが開発されており、たとえば、T9(登録商標)、iTap(登録商標)、およびeZiText(登録商標)を含む様々な競合製品において市場に出されている。
【0016】
マルチタップデータ入力方法を予測テキストデータ入力方法と比較するために、単語「the」について考える。マルチタップデータ入力方法がアクティブであるとき、「the」は、8(tuv)キーを1回押下して「t」を選択し、4(ghi)キーを2回押下してhを選択し、3(def)キーを2回押下して「e」を選択することによって、入力される。対照的に、予測テキスト方法がアクティブであるとき、アルゴリズムは、「u」または「v」よりも多くの単語が「t」で始まるということに基づいて、「t」が意図された文字であると推測するので、8(tuv)キーの単一の押下はディスプレイ上に文字「t」を提示する。次いで、4(ghi)キーの押下とともに、予測テキストアルゴリズムは、「tg」、「ti」、「ug」、「uh」、「ui」、「vg」、「vh」、または「vi」のいずれかよりも多くの単語が「th」で始まるということに基づいて、「t」が意図された文字であると推測するので、ディスプレイ上に文字「h」を提示する。この時点で、予測テキストアルゴリズムは、ユーザが正しいかどうかを確認するために、ディスプレイの一部分において単語「the」をさらに提示することができる。この予測がなされ得るのは、「the」が、8−4のキー入力シーケンスに一致する通例使用される単語であるからである。この場合、マルチタップで必要とされる5回の押下と比較して、予測テキストデータ入力方法は、2回のボタン押下で「the」の入力を可能にした。予測テキストデータ入力方法の利益は語長とともに増加する。ただし、予測テキストデータ入力方法は、それ自体の欠点がないわけではない。
【0017】
たいていの予測テキストシステムは、所望の単語が比較的小さい辞書中にあるという仮定に基づいている(たいていのモバイルデバイス上で利用可能なメモリは、そのようなアルゴリズムにおいて考えられ得る単語の数を制限する)。したがって、固有名詞、名前、略語、数字および外国語単語は、予測されないことがある。また、いかなる形であれ通例の用法とは異なる単語は予測されない。たとえば、その単語が、正しくつづられていないか、または正しく入力されていないか、あるいは俗語である場合、その単語は予測されない。そのような場合、所望の単語または数字を入力するために、マルチタップなどの何らかの他のデータ入力方法が使用されなければならない。さらに、予測テキストは、英語などの言語では効率的に動作することができるが、単一の単語が単一の意味論的実体(semantic entity)を必ずしも表さない他の言語では非実用的であることがある。したがって、予測テキストはいくつかの用途において効率的であることがあるが、テキスト入力の従来のマルチタップ方法は他の用途において優れていることがある。
【0018】
予測テキストデータ入力方法のそれらの制限は、マルチタップデータ入力方法に切り替えることによって対処され得るが、これは、ユーザにとって直観的でないことがある余分のステップを含むか、または予測テキストの利点をなくすのに十分な余分のステップを必要とする。たとえば、アドレス帳入力は、一般的なアドレスの単語および名前(「ワシントン」)などの予測可能な単語と、個人およびストリートの名前などの予測不可能な単語との両方を含むことができるテキストフィールドを含む。したがって、連絡先情報の入力は、予測テキストデータ入力方法に切り替えたりマルチタップデータ入力方法に切り替えたりすることをユーザに要求することがある。また、ユーザは、最後のキーが押下されるまでは、特定の単語が予測テキストアルゴリズムの辞書内に含まれているかどうかを知らない。その時点で単語が予測されていない場合、ユーザは、入力されたキーストロークを削除し、マルチタップに切り替え、その方法を使用して単語を再入力しなければならない。したがって、予測テキストデータ入力方法のそれらの制限は、マルチタップ方法に切り替えることに関連する増加したユーザ作業をもたらすことがある。
【0019】
従来のユーザインターフェースでは、個々のユーザが、使用するのに最も快適であるテキストデータ入力方法を選択することによって、そのユーザのモバイルデバイス10上で採用されるテキストデータ入力方法をカスタマイズすることが可能である。選択されると、そのデータ入力方法は、モバイルデバイス上で実行されるすべてのアプリケーションに対して実装され得る。たとえば、予測テキストをデフォルトデータ入力方法として選択することは、すべてのアプリケーションおよびデータフィールドに対して予測テキストデータ入力方法をアクティブにする。
【0020】
あるアプリケーションは、あるデータ入力方法を他のデータ入力方法に優先して使用することに向いている。本明細書で開示される実施形態は、アクティブにされるデータ入力方法が、実行されている特定のアプリケーションに依存するように、モバイルデバイス10のユーザのモバイルデバイスをカスタマイズする能力をそのユーザに提供する。さらに、一実施形態は、データが入力されている特定のデータフィールドに応じて特定のデータ入力方法をアクティブにする能力をユーザに提供する。さらにまた、一実施形態は、特定のデータフィールドに入力されたテキストに適用されるケース(すなわち、大文字または小文字)をカスタマイズする能力をユーザに提供する。さらにまた、一実施形態は、特定のデータフィールドにおけるテキスト入力のために使用されるべき文字セットおよび言語を選択する能力をユーザに提供する。
【0021】
一実施形態では、モバイルデバイス10のユーザは、アプリケーション内の各テキストフィールド用の好適なデータ入力パラメータを選択する。たとえば、選択されたテキストフィールド用のデータ入力パラメータは、データ入力のマルチタップ方法対予測テキスト方法であり得る。また、ユーザは、選択されたテキストフィールド用の第2および第3のデータ入力パラメータを選択することができる。たとえば、ユーザは、各テキストフィールド用に使用される好適なテキストケースまたはフォントを第2または第3のデータ入力パラメータとして選択することができる。さらなる一例として、ユーザは、使用されるべき文字セットまたは言語を第2または第3のデータ入力パラメータとして選択することができる。これらの選択は、メモリ中の設定テーブルに記憶され得、ユーザがデータを個々のテキストフィールドに入力するときに、データ入力を形成するために使用され得る。ユーザがキーパッド13の個々のキーを押下し、それによってキープレスイベントを作成すると、キープレスイベントまたは一連のキープレスイベントに関する情報が、キーパッド13からハードウェアインターフェースレイヤ50に通信され、次いで、キーパッドインターフェースレイヤ55に通信され、そこで、押下された特定の1つまたは複数のキーを識別する信号が発生される。発生された信号は、アプリケーション60に通信され、アプリケーション60は、動作しているアプリケーションとデータが入力されている特定のテキストフィールドとの両方に応じて選択されたデータ入力方法を実装することによって、そのキープレスイベントを再定義することができる。
【0022】
図4は、一実施方法の例示的なステップを示す処理フローである。本実施方法は、キーパッドインターフェースレイヤ55内で、またはアプリケーション60内で実装され得る。メインループがプロセッサ上で動作しているとき(ステップ101)、キープレスイベントの指示(たとえば、メモリ中に設定された割込み信号またはイベントフラグ)が受信される(ステップ102)。キープレスイベントの指示は、ハードウェアドライバレイヤ50からキーパッドインターフェースレイヤ55によって受信される符号化信号、またはアプリケーション60によって受信される信号であり得る。キープレスイベントの指示が受信されると、特定のアプリケーションがモバイルデバイスプロセッサ上で現在動作していることを判断するための検査が行われ得る(ステップ103)。キープレスイベントによって対象にされる特定のテキストフィールドを判断するための検査も行われ得る(ステップ104)。それは、すべての実施形態においては検査されないことがあり、その処理がアプリケーションにおいて達成される実装形態においては必要とされないことがあるので、このステップは随意である。特定のテキストフィールドが判断されると、その特定のテキストフィールド用の第1のデータ入力パラメータが、メモリから、メモリに記憶された設定テーブルなどから、取り出される(ステップ105)。したがって、ユーザが特定のデータ入力方法を特定のテキストフィールド用の第1のデータ入力パラメータとして利用するようにモバイルデバイス10を以前にカスタマイズしている場合、そのデータ入力方法は、値(たとえば、数字、文字または句読文字)をキープレスイベント(または、マルチタップが選択されたデータ入力方法であるときのように、キープレスイベントのシーケンス)に割り当てるために実装される。従来のキーパッドおよびユーザインターフェースとは対照的に、本実施形態は、テキストフィールドごとに異なるデータ入力方法を実装することができる。カスタマイズされたデータ入力方法が設定テーブルから取り出されると(ステップ105)、取り出されたデータ入力方法は、キープレスイベントに割り当てるべき値を判断し、対応する文字を選択されたテキストフィールドに表示するために、実装される(ステップ106)。したがって、ユーザは、テキストフィールドごとに予め選択され、変更され得る様々なデータ入力方法(たとえば、マルチタップ、予測テキスト、数字など)のいずれかを使用してデータを特定のフィールドに入力することができる。
【0023】
一実施形態では、ユーザは、第2および(随意に)第3のデータ入力パラメータを指定するように、選択されたテキストフィールドをさらにカスタマイズすることができる。たとえば、ユーザは、選択された個々のテキストフィールドにデータが入力されるたびに特定のテキストケース(すなわち、大文字または小文字)を使用するように、選択されたテキストフィールドをさらにカスタマイズすることができる。別の例として、ユーザは、特定の文字セットまたは言語を使用するように、選択されたテキストフィールドをさらにカスタマイズすることができる。図5は、本実施形態において実行され得る例示的なステップを示す処理フロー図である。本実施形態では、ステップ101〜105は、図4に関して上述されたように実行される。追加として、その特定のテキストフィールド用にカスタマイズされた第2のデータ入力パラメータが、メモリに記憶された設定テーブルから取り出される(ステップ110)。この例では、テキスト入力ケースは、第2のデータ入力パラメータとして指定され得る。したがって、選択されたテキストフィールドに入力されたデータは、カスタマイズされたデータ入力方法(たとえば、マルチタップ対予測)を使用して、カスタマイズされたテキストケース(たとえば、大文字、小文字、先頭文字大文字)で、自動的に入力される。従来のキーパッドおよびユーザインターフェース(55、70)とは対照的に、本実施形態は、テキストフィールドごとに異なるテキストケースを実装することができる。随意に、その特定のテキストフィールド用にカスタマイズされた第3のデータ入力パラメータが、メモリに記憶された設定テーブルから取り出される(ステップ111)。たとえば、第3のデータ入力パラメータは、選択されたテキストフィールド用に使用されるべき特定の文字セットまたは言語を指定するために使用され得る。代替的に、第2のデータ入力パラメータが、選択されたテキストフィールド用に使用されるべき文字セットまたは言語を指定することができ、第3のデータ入力パラメータは、カスタマイズされたテキストケースを指定する。第2および(随意に)第3のテキスト入力パラメータが設定テーブルから取り出されると(ステップ110、111)、取り出された第1のテキスト入力パラメータ(たとえば、データ入力方法)、第2のテキスト入力パラメータ(たとえば、テキストケース)および第3のテキスト入力パラメータ(たとえば、使用される場合は文字セット)は、選択されたテキストフィールドにおいて、キープレスイベント(または一連のイベント)に対応する値を割り当て、キープレスイベント(または一連のイベント)に対応する文字を表示するために実装される(ステップ115)。したがって、ユーザは、様々なデータ入力方法(たとえば、マルチタップ、予測テキスト、数字など)のいずれかを使用してデータを特定のフィールドに入力し、ならびにテキストフィールドごとに変わり得るテキスト文字セットおよびケースを指定することができる。
【0024】
上述のように、個々のテキストフィールドのデータ入力は、特定の言語フォーマットをサポートするようにカスタマイズされ得る。たとえば、ユーザは、入力されたどのテキストも特定の言語になるように、特定のテキストフィールドをカスタマイズすることを望むことがある。あるテキストフィールド用に特定の言語を選択することによって、予測テキスト入力に使用される辞書が変わる。さらに、ローマアルファベットを利用する多くの言語では、変形体または特殊文字が存在する。これらの追加文字または特殊文字は、ユーザが予測テキストデータ入力方法またはマルチタップデータ入力方法のいずれかを使用することを選択したとき、実装され得る。たとえば、いくつかの言語は、(アクセントと呼ばれることがある)発音区別符号を利用する。発音区別符号は、文字の上または下に、あるいは何らかの他の位置に現れ得る小さい記号である。一例として、ドイツ語では、書かれた単語の発音される音の変化を示すために、ドイツ語文字
【数1】
【0025】
においてウムラウト記号が使用される。同様に、スペイン語は、変化した発音を示すために、ティルデ記号
【数2】
【0026】
を利用する。アクセント記号を使用する言語の他の例は、限定はされないが、フランス語、スウェーデン語、ブラジルポルトガル語を含む。さらに他の言語は二重字または三重字を採用する。二重字は、書かれた文字に順序正しく対応しない1つの音または複数の音の組合せを書くために使用される1対の文字である。例は、英語のCH、RH、SH、またはオランダ語のIJである(ijはIJと大文字にされ、決してIjとはならないことに留意されたい)。三重字は、ドイツ語のSCHのように3つの文字からなる。いくつかの言語の正書法(表記体系)では、二重字および三重字は、それ自体で独立したアルファベット文字と見なされる。これらの言語は、マルチタップデータ入力方法を使用するとき、これらの独立した文字を可能な独立した入力として含めることが重要となる。
【0027】
選択された言語または文字セットは、第1、第2または第3のデータ入力パラメータのうちのいずれか1つにおいて識別され得る。たとえば、図5に関する上記の説明では、言語または文字セットは、第2または第3のデータ入力パラメータのいずれかであるものとして論じられた。いくつかの実装形態では、第1のデータ入力パラメータを使用することが有益であることがあり、それは、その選択が、他の2つのデータ入力パラメータのために利用可能なオプションに影響を及ぼすことがあるからである。たとえば、特定の言語が第1のデータ入力パラメータとして選択された後、ユーザは、選択されたテキストフィールド用の第2のデータ入力パラメータとして予測テキストまたはマルチタップのいずれかを選択することができる。ユーザが第2のデータ入力パラメータとして予測テキストを選択した場合、予測され得る可能な単語の辞書は、第1のデータ入力パラメータとして選択された言語に従って変更される。ユーザが第2のデータ入力パラメータとしてマルチタップを選択した場合、キーパッドの各キーに関連付けられた記号のセットは、追加記号または変形記号がキーパッドのそのキーにマッピングされ得るように変更され得る。
【0028】
従来の12個キーのキーパッドは、ローマアルファベットを採用しないテキストの入力をサポートすることができることが留意されるべきである。たとえば、中国語、日本語、韓国語、ヘブライ語、アラビア語、ペルシア語、ヒンディー語などの非ロマンス語は、ローマアルファベット以外の記号的な文字を利用する。ギリシア語およびキリル文字などの言語は、いくつかのローマアルファベット文字と同様のいくつかの記号、ならびにそれぞれの言語に固有の記号を利用する。それにもかかわらず、これらの言語は、選択されたテキストフィールド用のデータ入力パラメータとして指定され得る。
【0029】
非ローマアルファベット言語が12個キーのキーパッドを使用してどのようにテキストデータをテキストフィールドに入力し得るかを示すために、一例として、中国語テキスト入力に関する短い説明が以下に続く。中国語は、ハンジとして知られるいくつかの記号的な文字を利用する。中国語は、表語文字スクリプト、すなわち、1つまたは2つの「文字」がおおよそ1つの「単語」または意味に対応するスクリプトを使用するので、標準コンピュータキーボード上にあるキーよりも非常に多くの文字またはシンボル(glyph)がある。多くの初期の中国のコンピュータは、何千ものキーをもつキーボードを使用していた。可能な文字の数字を仮定すれば、限定的な12個キーのキーボード上でのテキスト入力は難しい。
【0030】
中国語文字テキストを入力するために12個キーのキーボードを使用するための1つの方法は、ある文字を構成する個々の字画によってその文字を形成することである。ローマアルファベットベースの言語の単語が、個々の文字を連結することによって形成されるのとほぼ同様に、(ハンジとも呼ばれる)中国語文字は、いくつかの基本的な運筆(stroke movement)を連結することによって形成される。これらの基本的な字画要素は、従来の12個キーのキーパッド上で示され得る。ユーザが従来の12個キーのキーパッドを使用して中国語テキスト文字を入力することを可能にするいくつかの方法が現存する。たとえば、CKC中国語入力システムは、ある中国語文字を表すために最大4つの数字(「0」〜「9」)を使用する。所与の中国語文字を形成する字画のすべての可能な形状は、各々が10個の可能な数字0〜9のうちの1つによって表される、10のグループに分類される。その場合、中国語文字は、字画がその文字の4つの隅において識別される順序に従うことによって、入力され得る。10個の数字を使用した符号化におけるこの簡単の結果として、ユーザは典型的に、中国語テキストを入力するために数字キーパッドのみを使用する必要がある。
【0031】
図6は、CKC中国語入力システムにおいて使用される例示的な数字キーパッドを示す。CKC中国語入力システムでは、字画のグループとそれらの対応する数字0〜9との間のマッピングは以下によって説明され得、すなわち、「1」キーは水平の字画を表し、「2」キーは垂直のまたは対角の字画を、「3」キーは点のまたは左から右への対角の字画を表し、「4」キーは十字形状の2つの字画を表し、「5」キーは、1つの字画がすべての他の字画と交差する3つ以上の字画を表し、「6」キーは箱形状を表し、「7」キーは角を曲がる字画を表し、「8」キーは中国語文字の八の形状とその反転形とを表し、「9」キーは中国語文字の小の形状とその反転形とを表し、「0」キーは右から左への対角のまたは左かぎの字画を表す。
【0032】
CKC中国語入力システムを使用して単一の中国語文字を形成するために、ユーザは、各文字を4つの基本的な字画に分解し、文字の左上隅を第1の符号とすることから開始する。第2に、ユーザは文字の右上隅の運筆を第2の符号と解釈する。第3に、ユーザは文字の左下隅の運筆を第3の符号と解釈する。第4に、ユーザは文字の右下隅の運筆を第4の符号と解釈する。
【0033】
図7aは、使用中のCKC中国語入力システムの一例を示す。図7aは、「城壁」を意味する中国語文字「城」を示す。最初に、文字の丸で囲まれた左上隅を見ると、十字形状の2つの字画が示されている。十字形状の2つの字画は、「4」キー上に示される運筆に対応する。第2に、文字の丸で囲まれた右上隅を見ると、左から右への対角の字画が示されている。左から右への対角の字画は、「3」キー上に示される運筆に対応する。第3に、文字の丸で囲まれた左下隅を見ると、水平の字画が示されている。水平の字画は、「1」キー上に示される運筆に対応する。第4に、文字の丸で囲まれた右下隅を見ると、角を曲がる字画が示されている。角を曲がる字画は、「7」キー上に示される運筆に対応する。したがって、単語「城壁」を表す中国語文字のためのCKC中国語入力システムの符号は「4317」である。いくつかの例では、中国語文字は4つ未満の運筆で表され得る。そのような場合、CKC中国語入力システム符号は4つ未満の数字を有する。
【0034】
たとえば、図7bでは、「町」または「都市」を意味する中国語文字「市」が示されている。最初に、文字の丸で囲まれた左上隅を見ると、点が示されている。点形状は、「3」キー上に示される運筆に対応する。第2に、文字の丸で囲まれた右上隅を見ると、字画が示されていない。したがって、第2の運筆を表すための符号は必要とされない。第3に、文字の丸で囲まれた左下隅を見ると、垂直の字画が示されている。垂直の字画は、「2」キー上に示される運筆に対応する。第4に、文字の丸で囲まれた右下隅を見ると、左かぎが示されている。左かぎは、「0」キー上に示される運筆に対応する。したがって、単語「町」または「都市」を表す中国語文字のためのCKC中国語入力システムの符号は「320」である。
【0035】
代替的に、中国語文字は、ローマアルファベットが刻印された12個キーのキーパッドを使用して中国語単語の表音的つづりを最初に入力することによってテキストフィールドに入力され得る。ピンイン(Pinyin)は、ローマアルファベットを使用して中国語単語が表音的に表され得るローマ字化処理である。ピンインでは、あるローマアルファベット文字組合せが、他の言語における同じ文字組合せの音とは異なる音を生成するために使用され得るが、各中国語文字の標準の表音的つづりが確立されている。さらに、中国語はいくつかの同音異義語(異なる意味をもち、同様の音がする単語)を含んでいる。そのような単語は、それらの声調の発音を通して互いに区別される。たとえば、ピンイン単語「ma」は、「ma」の声調の発音に応じて、「母」、「麻」、「馬」、「諭す」および疑問不変化詞を意味することができる。そのような単語を区別するために、書かれた形態では、正しい声調の発音を示すために、ピンインつづりの後にくる数字が使用され得る。たとえば、「ma1」は「馬」を表すことができ、「ma3」は「母」を表すことができる。
【0036】
モバイルデバイス上での動作中、ユーザは12個キーのキーパッドを使用してピンインつづりを入力することができる。それらのローマアルファベット文字は、ちょうどユーザが英語の単語を入力することを意図しているかのように、ユーザインターフェース画面上に見えるであろう。ピンインつづりが完了すると、適切な中国語文字がユーザインターフェースディスプレイ上に表示される。そのようなアプリケーションでは、ピンインつづりは、対応するハンジ文字を含んでいる画像ファイルを調べるように使用され得る。代替的に、ユーザがピンインつづりをモバイルデバイスに入力したとき、モバイルデバイスは、入力されたピンインつづりに対応する可能な中国語文字のリストをユーザに表示することができる。その場合、ユーザは、多方向選択キーパッドを使用して、テキストフィールドに入力するための所望の中国語文字を選択することができる。
【0037】
したがって、中国語文字は、字画方法またはピンイン方法のいずれかによってテキストフィールドに入力され得る。各場合において、テキスト入力は、データ入力の予測テキストまたはマルチタップ方法のいずれかを使用するようにさらに改良され得る。たとえば、ユーザは、マルチタップを使用しているユーザが、所望の単語全体が表示されるまでキーパッドのキーを手作業で押下するのとほぼ同様に、字画方法符号のすべての1〜4つの数字を手作業でマルチタップすることを選択することができる。代替的に、ユーザは、予測テキスト入力方法と結合された字画方法を使用することができる。上記の予測テキスト入力方法の場合と同様に、ユーザが字画方法符号どおりの数字を入力すると、予測テキストアプリケーションは、完全な字画方法符号を入力する前に、形成され得る可能な中国語文字のすべてをユーザに提示することができる。予測された中国語文字は、ユーザインターフェースディスプレイ上でユーザに表示され、多方向セレクタスイッチを使用してユーザによって選択され得る。
【0038】
同様に、ユーザは、上述のようにマルチタップ方法を使用して中国語文字の完全なピンインつづりを入力することを選択することができる。ユーザがピンイン単語を入力し終えると、対応する中国語文字がユーザインターフェース画面上に表示され得る。代替的に、ユーザは、予測テキスト入力方法と結合されたピンイン方法を使用することができる。上述の予測テキスト入力方法の場合と同様に、ユーザがピンイン単語のつづりを構成するアルファベット文字を入力すると、これまでのテキストデータ入力に基づく可能な単語がユーザに表示され得る。その可能な単語は、可能なピンイン単語または可能な中国語文字のいずれかであり得る。いずれの場合も、予測されたピンイン単語または中国語文字は、ユーザインターフェースディスプレイ上でユーザに表示され、多方向セレクタスイッチを使用してユーザによって選択され得る。
【0039】
第1のデータ入力パラメータとして中国語を選択することによって、モバイルデバイスプロセッサは、予測方法またはマルチタップ方法のいずれかで表示されるべき適切な辞書および記号を取り出すことができる。第2のデータ入力パラメータとして字画方法またはピンイン方法のいずれかを選択することによって、モバイルデバイスプロセッサは、中国語文字のディスプレイを可能にするのに適切なアプリケーションを取り出すことができる。第3のデータ入力パラメータとして予測テキストまたはマルチタップ方法のいずれかを選択することによって、モバイルデバイスプロセッサは、予測テキストまたはマルチタップ方法データ入力のいずれかを使用可能にするのに適切なアプリケーションを取り出すことができる。そのような実施形態では、モバイルデバイスプロセッサは、ユーザが、選択されたテキストフィールド用のデータ入力方法だけでなく、選択されたテキストフィールドに入力されるすべてのテキストのための言語をもカスタマイズすることを可能にする。任意の言語でのテキストフィールドにおけるテキストの入力を使用可能にするために、他の非ローマアルファベット言語が第1のデータ入力パラメータとして選択され得ることを当業者は諒解するであろう。中国語テキスト入力の説明は例示的なものにすぎないことが意味されている。
【0040】
さらなる実施形態は、テキストフィールドベースでのデータ入力方法のさらなるカスタマイズを可能にする。たとえば、特定のテキストフィールドにおけるデータ入力方法および入力のテキストケースをカスタマイズすることに加えて、選択されたテキストフィールドに入力されたどのテキストも、カスタマイズされたテキストケースおよびカスタマイズされたテキストフォントとともにカスタマイズされたデータ入力方法を使用して入力されるように、ユーザは、選択されたテキストフィールドに入力されるべきテキストのフォントを設定するように、テキスト入力方法をさらにカスタマイズすることができる。カスタマイズされ得るテキストの他のパラメータは、テキストのサイズ、テキストの色、強調表示、整列などを含むことができる。他の実施形態では、ユーザの仕様にカスタマイズされ得る様々なデータ入力パラメータを各テキストフィールドが有するように、パラメータの様々な組合せがカスタマイズされ、設定テーブルに記憶され得る。
【0041】
図8は、ユーザが特定のアプリケーションにおける各テキストフィールド用の特定のデータ入力パラメータを選択することを可能にするカスタマイズルーチン中に実行され得る例示的なステップを示す処理フロー図である。カスタマイズルーチンは任意の時間に開始され得る。たとえば、ユーザは、ユーザが新しいアプリケーションをロードしたとき、そのアプリケーションがロードされた後、またはそのアプリケーションが実行しているとき、カスタマイズルーチンを開始し(ステップ201)、モバイルデバイス10上で動作しているアプリケーションのテキストフィールドをカスタマイズすることを望むことがある。カスタマイズルーチンは、どのアプリケーションが実行されているか、また、どのテキストフィールドが選択されたかを判断することができる(ステップ202および203)。選択されたテキストフィールドを判断することは、デバイスディスプレイ上に現れるカーソルの位置に関連する特定のテキストフィールドを示す信号をキーボードインターフェース55またはアプリケーション60から受信することによって達成され得る。カスタマイズルーチンは、ユーザが選択されたテキストフィールド用のデータ入力パラメータを選択することを望むかどうかを(デバイスディスプレイ上で提示されるプロンプトを通して)問い合わせることができる(テスト204)。新しいアプリケーションがロードされているときにカスタマイズルーチンが開始された場合、ユーザはテキストフィールドに関連付けられたデフォルト設定を使用することを選択することができる。このプロンプトに対するユーザの応答が(たとえば、6キーの押下によって示された)否定である(すなわち、テスト204=「No」)場合、選択されたアプリケーションおよびテキストフィールド用の設定テーブルにデフォルトデータ入力パラメータが記憶され得る(ステップ213)。デフォルトデータ入力パラメータが記憶されると、カスタマイズルーチンは、カスタマイズされるべき、残っているさらなるテキストフィールドがあるかどうかを判断し(テスト214)、そうであれば、カーソルを進め、選択されたテキストフィールドを判断すること(ステップ203)に戻ることができる。カスタマイズされるべきさらなるテキストフィールドがない(すなわち、テスト214=「No」)場合、ルーチンは終了することができ、処理はメインループに戻る(ステップ215)。
【0042】
ユーザが、選択されたアプリケーションおよびテキストフィールド用のデータ入力パラメータをカスタマイズすることを望む(すなわち、テスト204=「Yes」)場合、カスタマイズルーチンは、ユーザがそこから選択することができる利用可能なデータ入力パラメータの概要をインターフェースディスプレイ上で提示することができる(ステップ205)。カスタマイズルーチンは、選択されたテキストフィールドにおけるデータ入力のために実装する、ユーザにより選択されたデータ入力パラメータを受けることができる(ステップ206)。次いで、カスタマイズルーチンは、選択されたアプリケーションおよびテキストフィールド用に選択されたデータ入力パラメータを設定テーブルなどに記憶する(ステップ207)。選択されたデータ入力方法が記憶されると、選択されたテキストフィールドがカスタマイズされていることを示すフラグが(特定のメモリレジスタに「1」を記憶することなどによって)設定され得る(ステップ212)。そのフラグが設定されると、カスタマイズルーチンは、カスタマイズされるべき、残っているさらなるテキストフィールドがあるかどうかを判断し(テスト214)、そうであれば、カーソルを進め、選択されたテキストフィールドを判断すること(ステップ203)に戻ることができる。カスタマイズされるべきさらなるテキストフィールドがない(すなわち、テスト214=「No」)場合、ルーチンは終了することができ、処理はメインループに戻る(ステップ215)。
【0043】
図9Aは、ユーザが各テキストフィールド用の第1のデータ入力パラメータならびに第2のデータ入力パラメータを選択することを可能にする代替カスタマイズルーチン実施形態において実行される例示的なステップを示す処理フロー図である。図9Aに示される例示的な例では、第1のデータ入力パラメータはデータ入力方法(すなわち、予測対マルチタップ)であり、第2のデータ入力パラメータはテキストケース(すなわち、大文字対小文字)である。図9Aに示される代替実施形態は、図8を参照しながら上述されたステップ201〜207を含む。追加として、選択されたアプリケーションおよびテキストフィールド用の設定テーブルにデータ入力方法を記憶した後、カスタマイズルーチンは、ユーザが選択されたテキストフィールド用のテキストケース(たとえば、大文字、小文字、または先頭文字のみ大文字など)をカスタマイズすることを望むかどうかを(デバイスディスプレイ上で提示されるプロンプトを通して)問い合わせる(テスト208)。新しいアプリケーションがロードされているときにカスタマイズルーチンが開始された場合、ユーザはテキストフィールドに関連付けられたデフォルト設定を使用することを選択することができる。このプロンプトに対するユーザの応答が(たとえば、6キーの押下によって示された)否定である(すなわち、テスト208=「No」)場合、少なくともテキストデータ入力方法はカスタマイズされているので、カスタマイズルーチンは、選択されたテキストフィールドがカスタマイズされていることを示すフラグを(特定のメモリレジスタに「1」を記憶することなどによって)設定する(ステップ213)。そのフラグが設定されると、カスタマイズルーチンは、カスタマイズされるべき、残っているさらなるテキストフィールドがあるかどうかを判断し(テスト214)、そうであれば、カーソルを進め、選択されたテキストフィールドを判断すること(ステップ203)に戻ることができる。カスタマイズされるべきさらなるテキストフィールドがない(すなわち、テスト214=「No」)場合、ルーチンは終了することができ、処理はメインループに戻る(ステップ215)。
【0044】
ユーザが、選択されたアプリケーションおよびテキストフィールド用のテキストケースをカスタマイズすることを望む(すなわち、テスト208=「Yes」)場合、カスタマイズルーチンは、ユーザがそこから選択することができる、テキストフィールドにおいてサポートされる利用可能なテキストケースの概要をインターフェースディスプレイ11上で提示することができる(ステップ209)。カスタマイズルーチンは、選択されたテキストフィールドにおけるデータ入力のために実装する、ユーザにより選択されたテキストケースを受けることができる(ステップ210)。次いで、カスタマイズルーチンは、選択されたアプリケーションおよびテキストフィールド用に選択されたテキストケースを設定テーブルなどに記憶する(ステップ211)。選択されたデータ入力方法が記憶されると、選択されたテキストフィールドがカスタマイズされていることを示すように設定され得るフラグが(特定のメモリレジスタに「1」を記憶することなどによって)設定される(ステップ212)。そのフラグが設定されると、カスタマイズルーチンは、カスタマイズされるべき、残っているさらなるテキストフィールドがあるかどうかを判断し(テスト214)、そうであれば、カーソルを進め、選択されたテキストフィールドを判断すること(ステップ203)に戻ることができる。カスタマイズされるべきさらなるテキストフィールドがない(すなわち、テスト214=「No」)場合、ルーチンは終了することができ、処理はメインループに戻る(ステップ215)。
【0045】
さらなる実施形態は、テキストフィールドベースでのデータ入力方法のさらなるカスタマイズを可能にする。たとえば、特定のテキストフィールドにおけるデータ入力方法および入力のテキストケースをカスタマイズすることに加えて、選択されたテキストフィールドに入力されたどのテキストも、カスタマイズされたテキストケースおよびカスタマイズされたテキストフォントとともにカスタマイズされたデータ入力方法を使用して入力されるように、ユーザは、選択されたテキストフィールドに入力されるべきテキストのフォントを設定するように、テキスト入力方法をさらにカスタマイズすることができる。他の実施形態では、ユーザの仕様にカスタマイズされ得る様々なデータ入力パラメータを各テキストフィールドが有するように、パラメータの様々な組合せがカスタマイズされ、設定テーブルに記憶され得る。ユーザがそのような追加のデータ入力パラメータをカスタマイズすることを可能にするための追加のステップを含む代替カスタマイズセットアップルーチンが使用され得る。
【0046】
図9Bは、ユーザが各テキストフィールド用の第1、第2および第3のデータ入力パラメータを選択することを可能にする代替カスタマイズルーチン実施形態において実行される例示的なステップを示す処理フロー図である。上述のように、第1のデータ入力パラメータは、言語または文字セット選択であり得る。図9Bに示される代替実施形態は、図8を参照しながら上述されたステップ201〜203を含む。カスタマイズルーチンは、ユーザが選択されたテキストフィールド用の第1のデータ入力パラメータを選択することを望むかどうかを(デバイスディスプレイ上で提示されるプロンプトを通して)問い合わせることができる(テスト304)。新しいアプリケーションがロードされているときにカスタマイズルーチンが開始された場合、ユーザは、テキストフィールドに関連付けられたデフォルト設定を使用することを選択することができる。このプロンプトに対するユーザの応答が(たとえば、6キーの押下によって示された)否定である(すなわち、テスト304=「No」)場合、選択されたアプリケーションおよびテキストフィールド用の設定テーブルにデフォルトデータ入力パラメータが記憶され得る(ステップ313)。デフォルトデータ入力パラメータが記憶されると、カスタマイズルーチンは、カスタマイズされるべき、残っているさらなるテキストフィールドがあるかどうかを判断し(テスト314)、そうであれば、カーソルを進め、選択されたテキストフィールドを判断すること(ステップ203)に戻ることができる。カスタマイズされるべきさらなるテキストフィールドがない(すなわち、テスト314=「No」)場合、ルーチンは終了することができ、処理はメインループに戻る(ステップ315)。
【0047】
ユーザが、選択されたアプリケーションおよびテキストフィールド用のデータ入力パラメータをカスタマイズすることを望む(すなわち、テスト304=「Yes」)場合、カスタマイズルーチンは、ユーザがそこから選択することができる利用可能なデータ入力パラメータの概要をインターフェースディスプレイ上で提示することができる(ステップ305)。カスタマイズルーチンは、選択されたテキストフィールドにおけるデータ入力のために実装する、ユーザにより選択されたデータ入力パラメータを受信することができる(ステップ306)。次いで、カスタマイズルーチンは、選択されたアプリケーションおよびテキストフィールド用に選択されたデータ入力パラメータを設定テーブルなどに記憶する(ステップ307)。次いで、カスタマイズルーチンは、ユーザが別の(第2、第3、第4などの)データ入力パラメータをカスタマイズすることを望むかどうかを問い合わせることができる(テスト308)。そうであれば、本処理は、ユーザのデータ入力パラメータ選択を得て記憶するステップ305〜307を反復する。選択されたデータ入力パラメータが記憶され、ユーザが、カスタマイズされるべきさらなるパラメータがない(またはカスタマイズされるべきパラメータがもうない)ことを示すと、選択されたテキストフィールドがカスタマイズされていることを示すフラグが(特定のメモリレジスタに「1」を記憶することなどによって)設定され得る(ステップ312)。そのフラグが設定されると、カスタマイズルーチンは、カスタマイズされるべき、残っているさらなるテキストフィールドがあるかどうかを判断し(テスト314)、そうであれば、カーソルを進め、選択されたテキストフィールドを判断すること(ステップ203)に戻ることができる。カスタマイズされるべきさらなるテキストフィールドがない(すなわち、テスト314=「No」)場合、ルーチンは終了することができ、処理はメインループに戻る(ステップ315)。
【0048】
図10aは、すべての入力のデフォルト設定を含む、様々なアプリケーションの様々なテキストフィールドを記憶するための例示的な設定データテーブルを示す。そのようなデフォルトテーブルは、最初に、相手先商標製造会社(OEM)によってメモリにロードされ得る。新しいアプリケーションがモバイルデバイス上にロードされると、ソフトウェア初期化ルーチンは、新しいアプリケーションに適したデフォルトパラメータ設定を含めるためのデータレコードを追加することができる。設定テーブルは、いくつかのデータフィールド(列30〜34)を含む複数のデータレコード(行40〜53)として構造化され得る。この例示的なデータ構造では、(列30において識別される)各アプリケーションにおける(列31において識別される)各テキストフィールドは、データレコード40〜53によって対象にされる。図示された例では、モバイルデバイス10上にロードされたアプリケーションは「連絡先」、「メッセージング」、「画像ビューア」、「スケジューラ」、および「クロック」を含む。図示された例では、「連絡先」アプリケーションは、テキストフィールド「氏名」、「電話番号」、「ファックス」、「勤務先番号」、および「電子メール」を含む。「メッセージング」アプリケーション内のテキストフィールドは、「SMS宛先:フィールド」、「SMSテキスト本文」、および「予め用意されたメッセージポップアップ」を含む。「画像ビューア」アプリケーション内のテキストフィールドは「ファイル名ポップアップ」を含む。「スケジューラ」アプリケーション内のテキストフィールドは「用件」、「場所」、「メモ」、および「時間」を含む。「クロック」アプリケーション内のテキストフィールドは「アラーム名」を含む。図8aはデフォルト設定テーブルを示すので、データ入力方法値のすべてが「マルチタップ」に設定され、すべてのテキストケースが「なし」に設定され、すべてのカスタマイズフラグが「No」に設定されている。
【0049】
図10bは、いくつかのデータ入力方法設定がカスタマイズされた後の例示的な設定データテーブルを示す。図10bに示される例では、「連絡先」アプリケーションの「氏名」フィールド用のデータ入力方法がカスタマイズされている。詳細には、データ入力方法は「マルチタップ」のままであるが、選択されたテキストケースは「先頭文字大文字」(「First Char Upper」と略記)である。このテキストフィールドがカスタマイズされていることを示すために、値「Yes」によって示されるカスタマイズフラグが設定されている(これは、このデータフィールドにバイナリ「1」を記憶することによって示され得る)。前述のように、たいていの名前は現在の予測テキストアルゴリズムによって認識されないので、予測テキストは、固有名詞を入力するときに使用するのが煩雑であることがある。さらに、一部のユーザは、名前を入力するためのテキストデータ入力方法として単にマルチタップ方法を選好することがある。したがって、この例では、ユーザはマルチタップ方法を使用することを選択している。さらに、ユーザは「連絡先」アプリケーションの「氏名」テキストフィールド用のテキストケースを「先頭文字大文字」にセットしている。これらの選択の場合、ユーザが「連絡先」アプリケーションの「氏名」テキストフィールドにテキストデータを入力するたびに、データ入力方法は、マルチタップ方法に戻り、単語の先頭文字を大文字で表示する。
【0050】
さらなる一例として、「連絡先」アプリケーションの「電話番号」テキストフィールドは、「数字」データ入力方法を使用するようにカスタマイズされている。これは、ユーザが「連絡先」アプリケーションの「電話番号」テキストフィールドにデータを入力しているときはいつでも、キーパッドが数字専用データ入力方法に戻ることを意味する。数字入力はケースを必要としないので、「連絡先」アプリケーションの「電話番号」テキストフィールド用のテキストケースはデフォルト設定「なし」のままにされている。このテキストフィールドがカスタマイズされていることを示すために、値「Yes」によって示されるカスタマイズフラグが設定されている。図示された例では、「ファックス」、および「勤務先番号」テキストフィールドも、数字データ入力方法を使用するようにカスタマイズされている。
【0051】
さらなる一例として、辞書で発見された単語を使用して長いテキストメッセージを発生するときに「予測」テキストデータ入力方法が有用なので、「連絡先」アプリケーション内のテキストフィールド「電子メール」は、この方法を使用するようにカスタマイズされている。さらに、カスタマイズフラグは、文での大文字使用を可能にするために「First Char Upper」に設定されている。
【0052】
さらなる一例として、「メッセージング」アプリケーション下の「SMSテキスト本文」テキストフィールドは、「マルチタップ」データ入力方法を使用するようにカスタマイズされている。予測データ入力方法は、長いテキストメッセージを発生するときに最も有用であるが、一部のユーザは、受信者が小さいセルフォンディスプレイ上でメッセージを読むことを知っているときは特に、インスタントメッセージングに一般的な省略テキストを使用することを選好する。たとえば、ユーザは「best friend forever(永遠の親友へ)」の代わりに「bff」を入力することを望むことがある。テキストメッセージングのそのような選好の場合、予測テキストデータ入力方法よりもマルチタップが好まれる。したがって、「SMSテキスト本文」テキストフィールドは、予測データ入力方法の理想的な候補であり得るが、図示された例は、異なるデータ入力方法が選択されていることを示す。
【0053】
しかしながら、掲示されたアプリケーションおよびテキストフィールドを含む、図10aおよび図10bに示される設定テーブルは例示的なものにすぎないことが留意される。ユーザデータ入力方法選択を記録し、アプリケーションおよびそれらのそれぞれのテキスト入力フィールドを設定するために、様々なデータ構造が使用され得る。より多いまたはより少ないアプリケーションおよびテキストフィールドが設定テーブルに記憶され得る。また、すべてのテキストフィールドがカスタマイズされなければならないわけではない。個々のユーザの多くは、自分自身の快適度および選好に基づいて、異なるテキストフィールドに対して異なる方法およびケースを使用することを望む。それらの図は、ある可能な構成と例示的な設定の1つのセットとを示すことが意味されているにすぎない。
【0054】
上記の方法の説明および処理フロー図は、単に説明のための例としてのものであり、様々な実施形態のステップが、提示された順序で実施されなければならないことを要求または暗示することが意図されているわけではない。当業者によって諒解されるように、上記の実施形態におけるステップの順序は、どんな順序でも実施され得る。
【0055】
上述の実施形態は、たとえば、セルラー電話、セルラー電話を用いた個人情報端末(PDA)、モバイル電子メール受信機、モバイルウェブアクセスデバイス、および今後開発され得る他のプロセッサ搭載デバイスなど、様々なモバイルデバイスのいずれかに実装され得る。さらに、上述の実施形態は、限定はしないがデスクトップおよびラップトップコンピュータを含む、様々なコンピューティングデバイスのいずれかに実装され得る。図11は、本明細書で開示される様々な実施形態をサポートすることが可能なモバイルデバイス10の様々なコンポーネントを示す。典型的なモバイルハンドセット10は、内部メモリ192に結合されたプロセッサ191と、ユーザインターフェースディスプレイ11と、を含む。モバイルハンドセット10は、プロセッサ191に結合されたワイヤレスデータリンクおよび/またはセルラー電話トランシーバ195に接続されている、電磁放射を送信および受信するためのアンテナ194を含むことができる。いくつかの実装形態では、トランシーバ195、ならびにセルラー電話通信に使用されるプロセッサ191およびメモリ192の部分は、それらの組合せがワイヤレスデータリンクを介してデータインターフェースを与えるので、エアインターフェースと呼ばれる。さらに、モバイルデバイス10は、可聴音を生成するためのスピーカ18と、ユーザの音声を受信するなど、音を感知するためのマイクロフォン19と、を含む。マイクロフォン19とスピーカ18の両方は、ボコーダ199介してプロセッサ191に接続され得、ボコーダ199は、マイクロフォン19から受信したアナログ電気信号をデジタル符号に変換し、プロセッサ191から受信したデジタル符号を、スピーカ18が音波に変換することができるアナログ電気信号に変換する。いくつかの実装形態では、ボコーダ199は、プロセッサ191の回路およびプログラミングの一部として含まれ得る。
【0056】
プロセッサ191は、上述の様々な実施形態のファンクションを含む様々なファンクションを実行するためのソフトウェア命令(アプリケーション)によって構成され得る、任意のプログラマブルマイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、あるいは1つまたは複数の多重プロセッサチップであり得る。いくつかのモバイルデバイスでは、ワイヤレス通信ファンクション専用の1つのプロセッサおよび他のアプリケーションの実行専用の1つのプロセッサなどの複数のプロセッサ191が設けられ得る。典型的に、ソフトウェアアプリケーションは、アクセスされプロセッサ191にロードされる前に、内部メモリ192に記憶され得る。いくつかのモバイルデバイスでは、プロセッサ191は、アプリケーションソフトウェア命令を記憶するのに十分な内部メモリを含むことができる。本明細書では、メモリという用語は、内部メモリ192と、プロセッサ191自体の中のメモリとを含む、プロセッサ191によってアクセス可能なすべてのメモリを指す。メモリ192は、揮発性メモリ、またはフラッシュメモリなどの不揮発性メモリ、あるいは両方の混合であり得る。モバイルハンドセットは、典型的に、ユーザ入力を受けるために、キーパッド13、ならびに他のハードキー14、15、16、17(図示されず)、ならびにメニュー選択ボタンまたはロッカースイッチ12を含む。
【0057】
上述の様々な実施形態は、キーパッド13および/またはメニュー選択ボタン12を介して新しいアプリケーションを実行するユーザと、メモリ192中のアプリケーションディスパッチャとによって、典型的なモバイルデバイス10上で実装され得、メモリ192は、ユーザインターフェースディスプレイ11上にアニメーション化されたグラフィカル画像を表示するための本明細書で説明される実施方法をプロセッサ191に実行させる、プロセッサ実行可能ソフトウェア命令を備える。
【0058】
上記の実施形態を実装するために使用されるハードウェアは、上記の方法に対応する方法ステップを実行するための命令のセットを実行するように構成された処理要素および記憶要素であり得る。代替的に、いくつかのステップまたは方法は、所与のファンクションに固有の回路によって実行され得る。
【0059】
本明細書で開示された実施形態に関連して説明された様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両方の組合せとして実装され得るということを、当業者は諒解しよう。ハードウェアとソフトウェアのこの互換性を明確に示すために、様々な例示的なコンポーネント、ブロック、モジュール、回路、およびステップが、上記では概してそれらの機能に関して説明された。そのような機能がハードウェアとして実装されるか、ソフトウェアとして実装されるかは、特定の適用例および全体的なシステムに課される設計制約に依存する。当業者は、説明された機能を特定の適用例ごとに様々な方法で実装し得るが、そのような実装の決定は、本発明の範囲からの逸脱を生じるものと解釈されるべきではない。
【0060】
本明細書で開示される実施形態に関して説明された方法またはアルゴリズムのステップは、直接ハードウェアで実施されるか、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールで実施されるか、またはその2つの組合せで実施され得る。そのソフトウェアモジュールは、プロセッサ可読記憶媒体および/またはプロセッサ可読メモリに常駐することができ、それらの両方は、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROM、または当技術分野で知られている他の有形形態のデータ記憶媒体であり得る。その上、プロセッサ可読メモリは、別々のメモリチップ中の2つ以上のメモリチップ、プロセッサチップの内部メモリ、ならびにフラッシュメモリおよびRAMメモリなどの様々なタイプのメモリの組合せを備えることができる。本明細書でのモバイルハンドセットのメモリへの言及は、特定の構成、タイプまたはパッケージングに限定することなしに、モバイルハンドセット内のいずれか1つまたはすべてのメモリモジュールを包含することが意図される。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるように、モバイルハンドセットまたはテーマサーバのいずれかにおけるプロセッサに結合される。代替として、記憶媒体は、プロセッサに一体化することができる。プロセッサおよび記憶媒体は、ASIC中に常駐することができる。
【0061】
様々な実施形態の上記の説明は、当業者が本発明を実施または使用できるようにするために与えられている。これらの実施形態への様々な修正は、当業者には容易に明らかであり、本明細書で定義された一般原理は、本発明の趣旨または範囲から逸脱することなく他の実施形態に適用され得る。したがって、本発明は、本明細書で示された実施形態に限定されることが意図されるわけではなく、代わりに、特許請求の範囲は、本明細書で開示された原理および新規の特徴に合致する最も広い範囲を与えられるべきである。
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、電子デバイスに関し、より詳細には、モバイルデバイス上のアプリケーションにおいて使用される個々のテキストフィールドのデータ入力方法をカスタマイズすることに関する。
【背景技術】
【0002】
セルラー電話などのワイヤレスモバイル通信デバイス(モバイルデバイス)の使用は、その携帯性および接続性により、常に増加している。また、モバイルデバイスは、精巧化が進み、同時に動作することができる多くの有用なアプリケーションをサポートし、多目的生産性ツールになりつつある。モバイルデバイス上で動作するアプリケーションはますます精巧になっている。アプリケーションがますます精巧になっているにもかかわらず、たいていのモバイルデバイスのサイズおよびスペースの制約が、ユーザインターフェースを、数字0〜9ならびに「*」および「#」キーを含む12の個々のキーをもつ数字キーパッドに制限する。アルファベット文字入力をサポートするために、数字キーパッドは、個々の数字キーにマッピングされたいくつかのアルファベット文字をも含む。
【0003】
テキスト情報の入力を使用可能にするために、従来のモバイルデバイスは、マルチタップデータ入力方法を採用しており、その方法は、単一の数字キーの一連の押下によってアルファベット文字にアクセスすることをユーザに要求する。有効ではあるが、マルチタップデータ入力方法は時間がかかり、冗長であることがある。マルチタップデータ入力方法のその冗長さを克服するために、他のデータ入力方法が開発されている。しかしながら、これらの他のデータ入力方法は、それら自体の様々な欠点を有する。たとえば、予測テキストは、従来のマルチタップ方法において使用される連続複数キープレス手法とは反対に、各文字の単一のキープレスによって単語が入力されることを可能にする。予測テキスト方法では、ユーザがアルファベット文字にマッピングされた数字キーを押下すると、アルゴリズムが、そのキープレス組合せに一致する可能な単語のリストの辞書を探索し、最もありそうな選択肢を与える。次いで、ユーザは、選択を確認し先へ進むか、または可能な組合せを巡回するためのキーを使用することができる。従来のマルチタップデータ入力方法は遅く冗長であるが、予測テキスト方法は、人名などの固有名詞を予測する困難を有し得る。さらに、より短い単語の場合、従来のマルチタップ方法は、予測テキストよりも迅速で、より効率的であることがある。ある状況においては、データ入力の異なる方法が、他の方法よりも効率的であることがある。
【発明の概要】
【0004】
自分のモバイルデバイス上で実行される個々のアプリケーションの個々のテキストフィールドのデータ入力方法をカスタマイズすることをユーザに可能にする、様々な実施システムおよび方法が開示される。さらなる実施形態は、自分のモバイルデバイス上で実行される個々のアプリケーションの個々のテキストフィールドのテキストケースをさらに設定することによって、個々のテキストフィールドのデータ入力をカスタマイズすることをユーザに可能にする。他の実施形態は、フォントサイズ、フォントタイプなどの他のパラメータを設定することによって、個々のテキストフィールドのデータ入力をさらにカスタマイズすることをユーザに可能にする。他の実施形態は、他の言語ならびに様々な形態のライティングおよび文字セットに適応するように、データ入力をさらにカスタマイズすることをユーザに可能にする。
【0005】
本明細書に組み込まれ、本明細書の一部をなす添付の図面は、本発明の例示的な実施形態を示し、上記の概略的な説明および下記の詳細な説明とともに、本発明の特徴を説明するのに役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】図1は、アルファベット数字キーパッドをもつ従来のモバイルデバイスを示す。
【図2】図2は、従来のアルファベット数字キーパッドを示す。
【図3】図3は、モバイルデバイスのソフトウェアハードウェアアーキテクチャである。
【図4】図4は、一実施方法のステップを示す処理フロー図である。
【図5】図5、代替実施形態のステップを示す処理フロー図である。
【図6】図6は、CKC中国語入力システムで使用される模様が刻印された従来の数字キーパッドを示す。
【図7a】図7aは、中国のハンジ(hanzi)文字の例示的なCKC中国語入力システム字画符号化を示す。
【図7b】図7bは、中国のハンジ文字の例示的なCKC中国語入力システム字画符号化を示す。
【図8】図8は、一実施形態のステップを示す処理フロー図である。
【図9A】図9Aは、代替実施形態のステップを示す処理フロー図である。
【図9B】図9Bは、代替実施形態のステップを示す処理フロー図である。
【図10a】図10aは、デフォルトのカスタマイズ可能なキー設定テーブルの一例である。
【図10b】図10bは、カスタマイズされたキー設定テーブルの一例である。
【図11】図11は、一実施形態における使用に好適なモバイルデバイスのシステムブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
添付の図面を参照しながら、様々な実施形態が詳細に説明される。可能な場合はいつでも、同じまたは同様の部分を指すために図面全体にわたって同じ参照番号が使用される。特定の例および実装形態(implementations)に対してなされる言及は、説明のためであり、本発明の範囲または特許請求の範囲を限定することが意図されるわけではない。
【0008】
本明細書で使用される「モバイルデバイス」、「モバイルハンドセット」、「ハンドセット」および「ハンドヘルドデバイス」という用語は、セルラー電話、ワイヤレスモデムをもつ携帯情報端末(PDA)、ワイヤレス電子メール受信機(たとえば、Blackberry(登録商標)およびTreo(登録商標)デバイス)、マルチメディアインターネット対応セルラー電話(たとえば、iPhone(登録商標))、ワイヤレス受話器、および同様のパーソナル電子デバイスのうちのいずれか1つまたはすべてを指す。好ましい一実施形態では、モバイルデバイスはセルラーハンドセットデバイス(たとえば、セルフォン)である。ただし、様々なテキストデータ入力方法を実装(implement)するコンピューティングデバイス上に様々な実施形態が実装され得るので、セルラー電話通信機能は必要でない。好ましくは、モバイルデバイスは、個々のテキストフィールドに応じてデータをテキストフィールドに効率的に入力するために様々なデータ入力方法を必要とし得る限られたユーザインターフェースを有する。
【0009】
技術的開発が、モバイルデバイスプロセッサ上で実行することが可能なアプリケーションの多様性を大幅に拡大した。それらの相対的な小さいサイズおよび携帯性により、モバイルデバイス上で実行することが可能な様々なアプリケーションの精巧化およびパワーのレベルは、原始的なユーザインターフェースによってしばしば妨げられる。たびたび、モバイルデバイスのキーパッドに割り当てられた限られた数のハードキーは、ユーザがアプリケーションの利用可能な特徴を十分に利用することを適切に可能にしない。
【0010】
図1は、従来のモバイルデバイスを示す。図1に示されるように、モバイルデバイス10(図示された事例では、セルラー電話ハンドセット)は、ボイス会話を可能にするためのスピーカ18とマイクロフォン19とを含む。さらに、モバイルデバイス10は、ユーザインターフェースディスプレイ11と、ユーザインターフェース入力システムとを含み、ユーザインターフェース入力システムは、アルファベット数字キーパッド13ならびにいくつかのハードキー14〜17と、方向メニューキー12と、ファンクションが変わり得、ソフトキーラベル23〜25介してユーザインターフェースディスプレイ上に表示される、いくつかのプログラマブルソフトキー20〜22と、を含む。典型的に、そのようなモバイルデバイスの場合、ユーザによってアプリケーションに入力されるテキストは、アルファベット数字キーパッド13を介して行われる。従来の数字キーパッド13は、数字0〜9ならびに「*」および「#」キーを含む。サイズおよび複雑さを最小限に抑えるために、多くのモバイルデバイス設計は、完全QWERTY型キーボードを控える。代わりに、そのようなモバイルデバイスの数字キーパッド13は、典型的に、アルファベット文字、および/または各数字キーにマッピングされた他のキー入力記号またはファンクションを含む。従来のアルファベット数字キーパッドの一例が図2に示されている。
【0011】
図3は、キーパッド13上のキーの各押下に関係する、キーのファンクションまたは意味に関係するモバイルデバイスのハードウェアソフトウェアアーキテクチャを示す。キーパッドの13下には、キープレスを電気信号に変換するように構成された回路の格子であり得るキーマトリックス(図示されず)がある。ユーザがキーパッド13上の個々のキーを押下すると、個々のキー押下イベントがいくつかの方法で検出され得る。たとえば、その動きは、回路によって感知され得る、キーの下のキャパシタのキャパシタンスを変化させ得る。別の例として、その動きは、微量の電流が流れることを可能にするために、スイッチを閉じることができる(すなわち、開回路が閉じられる)。得られた電気信号は、次いで、ハードウェアドライバレイヤ50によって感知され、割込み信号に変換され得る。ハードウェアドライバ50は、キーパッド13からの信号を、ソフトウェアアプリケーションによって記憶および解釈され得るデータ信号に変換する、ファームウェアプログラムである。ハードウェアドライバレイヤ50は、そのキー回路をキーマトリックスと比較して、押下されたキーを表す符号化信号を発生することができる。当技術分野で知られているいくつかのインターフェースのうちのいずれかであり得る、キーパッドインターフェースレイヤ55が、キーパッドによって出力されたビットコードを、アプリケーションによって解釈され得る符号または値に変換することができる。様々なアプリケーション開発プラットフォームが、そのプラットフォームに固有のキーパッドインターフェース55を実装することができる。たとえば、Binary Runtime Environment for Wireless(BREW)は、モバイルデバイス上でいくつかのアプリケーションをダウンロードおよび実行することができるアプリケーション開発プラットフォームである。キーパッドインターフェース55は、キーパッドドライバレイヤ50から出力されたビットコードを受信し、モバイルデバイス上で動作するアプリケーションによって解釈可能であるメッセージを出力する。キーパッドインターフェースレイヤはまた、ユーザインターフェースディスプレイ11に特定の文字を表示させるか、またはプロセッサに何らかのファンクションを実行するように命令することができる。ユーザが、従来の固定キーパッド13とは対照的に、データを入力するためにタッチスクリーンキーボード26を使用している場合、同様の動作が起こり得ることを、当業者は諒解するであろう。
【0012】
様々なアプリケーションが、そのアプリケーションのファンクションに一致する様々な方法でキープレスイベントを解釈することができる。たとえば、テキストメッセージ入力アプリケーションは、キープレスを、テキストメッセージ中に含まれ得るいくつかの文字、あるいは数字または記号のうちの1つを表すものとして解釈する。別の例として、様々なゲームアプリケーションは、ユーザが従来のキーパッド13を用いてゲームプレイ中のアクションを制御することができるように、キープレスイベントを方向移動またはゲームアクション(たとえば、「火器」)に再定義することができる。キーパッドインターフェースレイヤ55は、キーパッド入力が特定のアプリケーション用に再マッピングされたかどうかを判断するために、キープレスイベントをアプリケーション60にパスすることができる。キープレスイベントは、キーパッドインターフェースレイヤ55からアプリケーションレイヤ60に通信され得る。たとえば、アプリケーション60は、キーパッド13を介して入力されたアルファベットテキストを受け付けるように構成され得る。したがって、アプリケーション60は、各キープレスイベントを、数字ではなくアルファベット文字に対応するものと解釈することができる。
【0013】
図2に示されるような従来の12個キーの電話キーパッド上でアルファベット文字と数字の両方を表すために、単一のキーは、ある数字ならびにいくつかのアルファベット文字、キー入力記号、または(CKC中国語入力システム字画符号化および他の言語の場合のように)文字成分にマッピングされなければならない。たとえば、図1および図2に示されるように、数字2キーは、英語を話す国で使用されるセルラー電話においては文字A、B、およびCを表すためにも使用され得る。数字または文字の組合せを表すために単一のキーの押下が使用され得るので、たとえば、「2」キーの押下が、数字「2」に対応すべきなのか、あるいは文字「A」、「B」、または「C」のうちの1つに対応すべきなのかを判断するためのデータ入力方法が必要とされる。さらにまた、個々のキーの押下が、文字の大文字バージョンと小文字バージョンの両方、ならびに他のキー入力記号に対応することがある。電話キーパッドにおける個々のキープレスに帰因させられる必要があり得る多数の意味に適応するために、様々なデータ入力方法が、各キープレスまたは一連のキープレスを定義するために実装され得る。
【0014】
一例として、マルチタップは、ある期間内に各キーが押下された回数に応じてそのキーに意味を帰因させる、実装され得るデータ入力方法である。たとえば、マルチタップデータ入力方法の典型的な実装形態がアクティブであるとき、文字「b」の入力は、数字「2」キーを連続して3回押下することによって達成される。数字2キーの第1の押下は文字「a」に対応し、短い時間内の第2の押下は文字「b」に対応する。さらなる押下は文字「c」に対応する。マルチタップ入力方法がアクティブであるときに「2」を入力するためには、キーが間断なく4回押下されなければならない。対照的に、電話データ入力方法がアクティブであるとき、数字「2」キーの各押下は数字2に対応する。したがって、マルチタップデータ入力方法を使用している間、ユーザは、所望の数字、文字、または記号が表示されるまで、キーを複数回押下または「タップ」する。一連の押下を行うとき、その一連の押下における各押下は、ある所定の時間量内に完了されなければならない。さもなければ、後続の押下は、データを入力しようとする次の試みであると解釈され得る。マルチタップ方法は、ユーザが特定のキーにマッピングされた各文字にアクセスすることを可能にするが、特に長いテキストメッセージを入力する場合、マルチタップ方法は冗長であることがある。
【0015】
マルチタップ方法のその欠点を克服するために、従来の12個キーのアルファベット数字キーパッドを使用してテキストを発生するための代替データ入力方法が開発されている。一例は予測テキスト方法であり、それは、テキストメッセージ、電子メールなどの入力を単純化するために、入力されている単語をキープレスごとに予測することを試みるデータ入力方法である。キープレスごとに、アルゴリズムは、キープレスの組合せに一致する1つまたは複数の単語を識別するために辞書を探索し、入力されたキーシーケンスに一致する単語に基づいて、そのキープレスに対して最もありそうな選択肢をデバイスディスプレイ上に提示する。単語のある文字に対応する各キーの押下とともに、入力されたキーシーケンスに一致する単語の数は減少する。したがって、たいていの単語は、最後の文字が入力される前に予測され、ディスプレイ上に提示され得る。その場合、ユーザは、提示された単語を確認し、スペースを入力することによって先へ進むか、単語の次の文字に関連付けられたキーを押下するか、または入力されたキーシーケンスに一致する他の単語のリストを巡回するために特定のキーを押下することができる。様々な予測テキスト方法アルゴリズムが開発されており、たとえば、T9(登録商標)、iTap(登録商標)、およびeZiText(登録商標)を含む様々な競合製品において市場に出されている。
【0016】
マルチタップデータ入力方法を予測テキストデータ入力方法と比較するために、単語「the」について考える。マルチタップデータ入力方法がアクティブであるとき、「the」は、8(tuv)キーを1回押下して「t」を選択し、4(ghi)キーを2回押下してhを選択し、3(def)キーを2回押下して「e」を選択することによって、入力される。対照的に、予測テキスト方法がアクティブであるとき、アルゴリズムは、「u」または「v」よりも多くの単語が「t」で始まるということに基づいて、「t」が意図された文字であると推測するので、8(tuv)キーの単一の押下はディスプレイ上に文字「t」を提示する。次いで、4(ghi)キーの押下とともに、予測テキストアルゴリズムは、「tg」、「ti」、「ug」、「uh」、「ui」、「vg」、「vh」、または「vi」のいずれかよりも多くの単語が「th」で始まるということに基づいて、「t」が意図された文字であると推測するので、ディスプレイ上に文字「h」を提示する。この時点で、予測テキストアルゴリズムは、ユーザが正しいかどうかを確認するために、ディスプレイの一部分において単語「the」をさらに提示することができる。この予測がなされ得るのは、「the」が、8−4のキー入力シーケンスに一致する通例使用される単語であるからである。この場合、マルチタップで必要とされる5回の押下と比較して、予測テキストデータ入力方法は、2回のボタン押下で「the」の入力を可能にした。予測テキストデータ入力方法の利益は語長とともに増加する。ただし、予測テキストデータ入力方法は、それ自体の欠点がないわけではない。
【0017】
たいていの予測テキストシステムは、所望の単語が比較的小さい辞書中にあるという仮定に基づいている(たいていのモバイルデバイス上で利用可能なメモリは、そのようなアルゴリズムにおいて考えられ得る単語の数を制限する)。したがって、固有名詞、名前、略語、数字および外国語単語は、予測されないことがある。また、いかなる形であれ通例の用法とは異なる単語は予測されない。たとえば、その単語が、正しくつづられていないか、または正しく入力されていないか、あるいは俗語である場合、その単語は予測されない。そのような場合、所望の単語または数字を入力するために、マルチタップなどの何らかの他のデータ入力方法が使用されなければならない。さらに、予測テキストは、英語などの言語では効率的に動作することができるが、単一の単語が単一の意味論的実体(semantic entity)を必ずしも表さない他の言語では非実用的であることがある。したがって、予測テキストはいくつかの用途において効率的であることがあるが、テキスト入力の従来のマルチタップ方法は他の用途において優れていることがある。
【0018】
予測テキストデータ入力方法のそれらの制限は、マルチタップデータ入力方法に切り替えることによって対処され得るが、これは、ユーザにとって直観的でないことがある余分のステップを含むか、または予測テキストの利点をなくすのに十分な余分のステップを必要とする。たとえば、アドレス帳入力は、一般的なアドレスの単語および名前(「ワシントン」)などの予測可能な単語と、個人およびストリートの名前などの予測不可能な単語との両方を含むことができるテキストフィールドを含む。したがって、連絡先情報の入力は、予測テキストデータ入力方法に切り替えたりマルチタップデータ入力方法に切り替えたりすることをユーザに要求することがある。また、ユーザは、最後のキーが押下されるまでは、特定の単語が予測テキストアルゴリズムの辞書内に含まれているかどうかを知らない。その時点で単語が予測されていない場合、ユーザは、入力されたキーストロークを削除し、マルチタップに切り替え、その方法を使用して単語を再入力しなければならない。したがって、予測テキストデータ入力方法のそれらの制限は、マルチタップ方法に切り替えることに関連する増加したユーザ作業をもたらすことがある。
【0019】
従来のユーザインターフェースでは、個々のユーザが、使用するのに最も快適であるテキストデータ入力方法を選択することによって、そのユーザのモバイルデバイス10上で採用されるテキストデータ入力方法をカスタマイズすることが可能である。選択されると、そのデータ入力方法は、モバイルデバイス上で実行されるすべてのアプリケーションに対して実装され得る。たとえば、予測テキストをデフォルトデータ入力方法として選択することは、すべてのアプリケーションおよびデータフィールドに対して予測テキストデータ入力方法をアクティブにする。
【0020】
あるアプリケーションは、あるデータ入力方法を他のデータ入力方法に優先して使用することに向いている。本明細書で開示される実施形態は、アクティブにされるデータ入力方法が、実行されている特定のアプリケーションに依存するように、モバイルデバイス10のユーザのモバイルデバイスをカスタマイズする能力をそのユーザに提供する。さらに、一実施形態は、データが入力されている特定のデータフィールドに応じて特定のデータ入力方法をアクティブにする能力をユーザに提供する。さらにまた、一実施形態は、特定のデータフィールドに入力されたテキストに適用されるケース(すなわち、大文字または小文字)をカスタマイズする能力をユーザに提供する。さらにまた、一実施形態は、特定のデータフィールドにおけるテキスト入力のために使用されるべき文字セットおよび言語を選択する能力をユーザに提供する。
【0021】
一実施形態では、モバイルデバイス10のユーザは、アプリケーション内の各テキストフィールド用の好適なデータ入力パラメータを選択する。たとえば、選択されたテキストフィールド用のデータ入力パラメータは、データ入力のマルチタップ方法対予測テキスト方法であり得る。また、ユーザは、選択されたテキストフィールド用の第2および第3のデータ入力パラメータを選択することができる。たとえば、ユーザは、各テキストフィールド用に使用される好適なテキストケースまたはフォントを第2または第3のデータ入力パラメータとして選択することができる。さらなる一例として、ユーザは、使用されるべき文字セットまたは言語を第2または第3のデータ入力パラメータとして選択することができる。これらの選択は、メモリ中の設定テーブルに記憶され得、ユーザがデータを個々のテキストフィールドに入力するときに、データ入力を形成するために使用され得る。ユーザがキーパッド13の個々のキーを押下し、それによってキープレスイベントを作成すると、キープレスイベントまたは一連のキープレスイベントに関する情報が、キーパッド13からハードウェアインターフェースレイヤ50に通信され、次いで、キーパッドインターフェースレイヤ55に通信され、そこで、押下された特定の1つまたは複数のキーを識別する信号が発生される。発生された信号は、アプリケーション60に通信され、アプリケーション60は、動作しているアプリケーションとデータが入力されている特定のテキストフィールドとの両方に応じて選択されたデータ入力方法を実装することによって、そのキープレスイベントを再定義することができる。
【0022】
図4は、一実施方法の例示的なステップを示す処理フローである。本実施方法は、キーパッドインターフェースレイヤ55内で、またはアプリケーション60内で実装され得る。メインループがプロセッサ上で動作しているとき(ステップ101)、キープレスイベントの指示(たとえば、メモリ中に設定された割込み信号またはイベントフラグ)が受信される(ステップ102)。キープレスイベントの指示は、ハードウェアドライバレイヤ50からキーパッドインターフェースレイヤ55によって受信される符号化信号、またはアプリケーション60によって受信される信号であり得る。キープレスイベントの指示が受信されると、特定のアプリケーションがモバイルデバイスプロセッサ上で現在動作していることを判断するための検査が行われ得る(ステップ103)。キープレスイベントによって対象にされる特定のテキストフィールドを判断するための検査も行われ得る(ステップ104)。それは、すべての実施形態においては検査されないことがあり、その処理がアプリケーションにおいて達成される実装形態においては必要とされないことがあるので、このステップは随意である。特定のテキストフィールドが判断されると、その特定のテキストフィールド用の第1のデータ入力パラメータが、メモリから、メモリに記憶された設定テーブルなどから、取り出される(ステップ105)。したがって、ユーザが特定のデータ入力方法を特定のテキストフィールド用の第1のデータ入力パラメータとして利用するようにモバイルデバイス10を以前にカスタマイズしている場合、そのデータ入力方法は、値(たとえば、数字、文字または句読文字)をキープレスイベント(または、マルチタップが選択されたデータ入力方法であるときのように、キープレスイベントのシーケンス)に割り当てるために実装される。従来のキーパッドおよびユーザインターフェースとは対照的に、本実施形態は、テキストフィールドごとに異なるデータ入力方法を実装することができる。カスタマイズされたデータ入力方法が設定テーブルから取り出されると(ステップ105)、取り出されたデータ入力方法は、キープレスイベントに割り当てるべき値を判断し、対応する文字を選択されたテキストフィールドに表示するために、実装される(ステップ106)。したがって、ユーザは、テキストフィールドごとに予め選択され、変更され得る様々なデータ入力方法(たとえば、マルチタップ、予測テキスト、数字など)のいずれかを使用してデータを特定のフィールドに入力することができる。
【0023】
一実施形態では、ユーザは、第2および(随意に)第3のデータ入力パラメータを指定するように、選択されたテキストフィールドをさらにカスタマイズすることができる。たとえば、ユーザは、選択された個々のテキストフィールドにデータが入力されるたびに特定のテキストケース(すなわち、大文字または小文字)を使用するように、選択されたテキストフィールドをさらにカスタマイズすることができる。別の例として、ユーザは、特定の文字セットまたは言語を使用するように、選択されたテキストフィールドをさらにカスタマイズすることができる。図5は、本実施形態において実行され得る例示的なステップを示す処理フロー図である。本実施形態では、ステップ101〜105は、図4に関して上述されたように実行される。追加として、その特定のテキストフィールド用にカスタマイズされた第2のデータ入力パラメータが、メモリに記憶された設定テーブルから取り出される(ステップ110)。この例では、テキスト入力ケースは、第2のデータ入力パラメータとして指定され得る。したがって、選択されたテキストフィールドに入力されたデータは、カスタマイズされたデータ入力方法(たとえば、マルチタップ対予測)を使用して、カスタマイズされたテキストケース(たとえば、大文字、小文字、先頭文字大文字)で、自動的に入力される。従来のキーパッドおよびユーザインターフェース(55、70)とは対照的に、本実施形態は、テキストフィールドごとに異なるテキストケースを実装することができる。随意に、その特定のテキストフィールド用にカスタマイズされた第3のデータ入力パラメータが、メモリに記憶された設定テーブルから取り出される(ステップ111)。たとえば、第3のデータ入力パラメータは、選択されたテキストフィールド用に使用されるべき特定の文字セットまたは言語を指定するために使用され得る。代替的に、第2のデータ入力パラメータが、選択されたテキストフィールド用に使用されるべき文字セットまたは言語を指定することができ、第3のデータ入力パラメータは、カスタマイズされたテキストケースを指定する。第2および(随意に)第3のテキスト入力パラメータが設定テーブルから取り出されると(ステップ110、111)、取り出された第1のテキスト入力パラメータ(たとえば、データ入力方法)、第2のテキスト入力パラメータ(たとえば、テキストケース)および第3のテキスト入力パラメータ(たとえば、使用される場合は文字セット)は、選択されたテキストフィールドにおいて、キープレスイベント(または一連のイベント)に対応する値を割り当て、キープレスイベント(または一連のイベント)に対応する文字を表示するために実装される(ステップ115)。したがって、ユーザは、様々なデータ入力方法(たとえば、マルチタップ、予測テキスト、数字など)のいずれかを使用してデータを特定のフィールドに入力し、ならびにテキストフィールドごとに変わり得るテキスト文字セットおよびケースを指定することができる。
【0024】
上述のように、個々のテキストフィールドのデータ入力は、特定の言語フォーマットをサポートするようにカスタマイズされ得る。たとえば、ユーザは、入力されたどのテキストも特定の言語になるように、特定のテキストフィールドをカスタマイズすることを望むことがある。あるテキストフィールド用に特定の言語を選択することによって、予測テキスト入力に使用される辞書が変わる。さらに、ローマアルファベットを利用する多くの言語では、変形体または特殊文字が存在する。これらの追加文字または特殊文字は、ユーザが予測テキストデータ入力方法またはマルチタップデータ入力方法のいずれかを使用することを選択したとき、実装され得る。たとえば、いくつかの言語は、(アクセントと呼ばれることがある)発音区別符号を利用する。発音区別符号は、文字の上または下に、あるいは何らかの他の位置に現れ得る小さい記号である。一例として、ドイツ語では、書かれた単語の発音される音の変化を示すために、ドイツ語文字
【数1】
【0025】
においてウムラウト記号が使用される。同様に、スペイン語は、変化した発音を示すために、ティルデ記号
【数2】
【0026】
を利用する。アクセント記号を使用する言語の他の例は、限定はされないが、フランス語、スウェーデン語、ブラジルポルトガル語を含む。さらに他の言語は二重字または三重字を採用する。二重字は、書かれた文字に順序正しく対応しない1つの音または複数の音の組合せを書くために使用される1対の文字である。例は、英語のCH、RH、SH、またはオランダ語のIJである(ijはIJと大文字にされ、決してIjとはならないことに留意されたい)。三重字は、ドイツ語のSCHのように3つの文字からなる。いくつかの言語の正書法(表記体系)では、二重字および三重字は、それ自体で独立したアルファベット文字と見なされる。これらの言語は、マルチタップデータ入力方法を使用するとき、これらの独立した文字を可能な独立した入力として含めることが重要となる。
【0027】
選択された言語または文字セットは、第1、第2または第3のデータ入力パラメータのうちのいずれか1つにおいて識別され得る。たとえば、図5に関する上記の説明では、言語または文字セットは、第2または第3のデータ入力パラメータのいずれかであるものとして論じられた。いくつかの実装形態では、第1のデータ入力パラメータを使用することが有益であることがあり、それは、その選択が、他の2つのデータ入力パラメータのために利用可能なオプションに影響を及ぼすことがあるからである。たとえば、特定の言語が第1のデータ入力パラメータとして選択された後、ユーザは、選択されたテキストフィールド用の第2のデータ入力パラメータとして予測テキストまたはマルチタップのいずれかを選択することができる。ユーザが第2のデータ入力パラメータとして予測テキストを選択した場合、予測され得る可能な単語の辞書は、第1のデータ入力パラメータとして選択された言語に従って変更される。ユーザが第2のデータ入力パラメータとしてマルチタップを選択した場合、キーパッドの各キーに関連付けられた記号のセットは、追加記号または変形記号がキーパッドのそのキーにマッピングされ得るように変更され得る。
【0028】
従来の12個キーのキーパッドは、ローマアルファベットを採用しないテキストの入力をサポートすることができることが留意されるべきである。たとえば、中国語、日本語、韓国語、ヘブライ語、アラビア語、ペルシア語、ヒンディー語などの非ロマンス語は、ローマアルファベット以外の記号的な文字を利用する。ギリシア語およびキリル文字などの言語は、いくつかのローマアルファベット文字と同様のいくつかの記号、ならびにそれぞれの言語に固有の記号を利用する。それにもかかわらず、これらの言語は、選択されたテキストフィールド用のデータ入力パラメータとして指定され得る。
【0029】
非ローマアルファベット言語が12個キーのキーパッドを使用してどのようにテキストデータをテキストフィールドに入力し得るかを示すために、一例として、中国語テキスト入力に関する短い説明が以下に続く。中国語は、ハンジとして知られるいくつかの記号的な文字を利用する。中国語は、表語文字スクリプト、すなわち、1つまたは2つの「文字」がおおよそ1つの「単語」または意味に対応するスクリプトを使用するので、標準コンピュータキーボード上にあるキーよりも非常に多くの文字またはシンボル(glyph)がある。多くの初期の中国のコンピュータは、何千ものキーをもつキーボードを使用していた。可能な文字の数字を仮定すれば、限定的な12個キーのキーボード上でのテキスト入力は難しい。
【0030】
中国語文字テキストを入力するために12個キーのキーボードを使用するための1つの方法は、ある文字を構成する個々の字画によってその文字を形成することである。ローマアルファベットベースの言語の単語が、個々の文字を連結することによって形成されるのとほぼ同様に、(ハンジとも呼ばれる)中国語文字は、いくつかの基本的な運筆(stroke movement)を連結することによって形成される。これらの基本的な字画要素は、従来の12個キーのキーパッド上で示され得る。ユーザが従来の12個キーのキーパッドを使用して中国語テキスト文字を入力することを可能にするいくつかの方法が現存する。たとえば、CKC中国語入力システムは、ある中国語文字を表すために最大4つの数字(「0」〜「9」)を使用する。所与の中国語文字を形成する字画のすべての可能な形状は、各々が10個の可能な数字0〜9のうちの1つによって表される、10のグループに分類される。その場合、中国語文字は、字画がその文字の4つの隅において識別される順序に従うことによって、入力され得る。10個の数字を使用した符号化におけるこの簡単の結果として、ユーザは典型的に、中国語テキストを入力するために数字キーパッドのみを使用する必要がある。
【0031】
図6は、CKC中国語入力システムにおいて使用される例示的な数字キーパッドを示す。CKC中国語入力システムでは、字画のグループとそれらの対応する数字0〜9との間のマッピングは以下によって説明され得、すなわち、「1」キーは水平の字画を表し、「2」キーは垂直のまたは対角の字画を、「3」キーは点のまたは左から右への対角の字画を表し、「4」キーは十字形状の2つの字画を表し、「5」キーは、1つの字画がすべての他の字画と交差する3つ以上の字画を表し、「6」キーは箱形状を表し、「7」キーは角を曲がる字画を表し、「8」キーは中国語文字の八の形状とその反転形とを表し、「9」キーは中国語文字の小の形状とその反転形とを表し、「0」キーは右から左への対角のまたは左かぎの字画を表す。
【0032】
CKC中国語入力システムを使用して単一の中国語文字を形成するために、ユーザは、各文字を4つの基本的な字画に分解し、文字の左上隅を第1の符号とすることから開始する。第2に、ユーザは文字の右上隅の運筆を第2の符号と解釈する。第3に、ユーザは文字の左下隅の運筆を第3の符号と解釈する。第4に、ユーザは文字の右下隅の運筆を第4の符号と解釈する。
【0033】
図7aは、使用中のCKC中国語入力システムの一例を示す。図7aは、「城壁」を意味する中国語文字「城」を示す。最初に、文字の丸で囲まれた左上隅を見ると、十字形状の2つの字画が示されている。十字形状の2つの字画は、「4」キー上に示される運筆に対応する。第2に、文字の丸で囲まれた右上隅を見ると、左から右への対角の字画が示されている。左から右への対角の字画は、「3」キー上に示される運筆に対応する。第3に、文字の丸で囲まれた左下隅を見ると、水平の字画が示されている。水平の字画は、「1」キー上に示される運筆に対応する。第4に、文字の丸で囲まれた右下隅を見ると、角を曲がる字画が示されている。角を曲がる字画は、「7」キー上に示される運筆に対応する。したがって、単語「城壁」を表す中国語文字のためのCKC中国語入力システムの符号は「4317」である。いくつかの例では、中国語文字は4つ未満の運筆で表され得る。そのような場合、CKC中国語入力システム符号は4つ未満の数字を有する。
【0034】
たとえば、図7bでは、「町」または「都市」を意味する中国語文字「市」が示されている。最初に、文字の丸で囲まれた左上隅を見ると、点が示されている。点形状は、「3」キー上に示される運筆に対応する。第2に、文字の丸で囲まれた右上隅を見ると、字画が示されていない。したがって、第2の運筆を表すための符号は必要とされない。第3に、文字の丸で囲まれた左下隅を見ると、垂直の字画が示されている。垂直の字画は、「2」キー上に示される運筆に対応する。第4に、文字の丸で囲まれた右下隅を見ると、左かぎが示されている。左かぎは、「0」キー上に示される運筆に対応する。したがって、単語「町」または「都市」を表す中国語文字のためのCKC中国語入力システムの符号は「320」である。
【0035】
代替的に、中国語文字は、ローマアルファベットが刻印された12個キーのキーパッドを使用して中国語単語の表音的つづりを最初に入力することによってテキストフィールドに入力され得る。ピンイン(Pinyin)は、ローマアルファベットを使用して中国語単語が表音的に表され得るローマ字化処理である。ピンインでは、あるローマアルファベット文字組合せが、他の言語における同じ文字組合せの音とは異なる音を生成するために使用され得るが、各中国語文字の標準の表音的つづりが確立されている。さらに、中国語はいくつかの同音異義語(異なる意味をもち、同様の音がする単語)を含んでいる。そのような単語は、それらの声調の発音を通して互いに区別される。たとえば、ピンイン単語「ma」は、「ma」の声調の発音に応じて、「母」、「麻」、「馬」、「諭す」および疑問不変化詞を意味することができる。そのような単語を区別するために、書かれた形態では、正しい声調の発音を示すために、ピンインつづりの後にくる数字が使用され得る。たとえば、「ma1」は「馬」を表すことができ、「ma3」は「母」を表すことができる。
【0036】
モバイルデバイス上での動作中、ユーザは12個キーのキーパッドを使用してピンインつづりを入力することができる。それらのローマアルファベット文字は、ちょうどユーザが英語の単語を入力することを意図しているかのように、ユーザインターフェース画面上に見えるであろう。ピンインつづりが完了すると、適切な中国語文字がユーザインターフェースディスプレイ上に表示される。そのようなアプリケーションでは、ピンインつづりは、対応するハンジ文字を含んでいる画像ファイルを調べるように使用され得る。代替的に、ユーザがピンインつづりをモバイルデバイスに入力したとき、モバイルデバイスは、入力されたピンインつづりに対応する可能な中国語文字のリストをユーザに表示することができる。その場合、ユーザは、多方向選択キーパッドを使用して、テキストフィールドに入力するための所望の中国語文字を選択することができる。
【0037】
したがって、中国語文字は、字画方法またはピンイン方法のいずれかによってテキストフィールドに入力され得る。各場合において、テキスト入力は、データ入力の予測テキストまたはマルチタップ方法のいずれかを使用するようにさらに改良され得る。たとえば、ユーザは、マルチタップを使用しているユーザが、所望の単語全体が表示されるまでキーパッドのキーを手作業で押下するのとほぼ同様に、字画方法符号のすべての1〜4つの数字を手作業でマルチタップすることを選択することができる。代替的に、ユーザは、予測テキスト入力方法と結合された字画方法を使用することができる。上記の予測テキスト入力方法の場合と同様に、ユーザが字画方法符号どおりの数字を入力すると、予測テキストアプリケーションは、完全な字画方法符号を入力する前に、形成され得る可能な中国語文字のすべてをユーザに提示することができる。予測された中国語文字は、ユーザインターフェースディスプレイ上でユーザに表示され、多方向セレクタスイッチを使用してユーザによって選択され得る。
【0038】
同様に、ユーザは、上述のようにマルチタップ方法を使用して中国語文字の完全なピンインつづりを入力することを選択することができる。ユーザがピンイン単語を入力し終えると、対応する中国語文字がユーザインターフェース画面上に表示され得る。代替的に、ユーザは、予測テキスト入力方法と結合されたピンイン方法を使用することができる。上述の予測テキスト入力方法の場合と同様に、ユーザがピンイン単語のつづりを構成するアルファベット文字を入力すると、これまでのテキストデータ入力に基づく可能な単語がユーザに表示され得る。その可能な単語は、可能なピンイン単語または可能な中国語文字のいずれかであり得る。いずれの場合も、予測されたピンイン単語または中国語文字は、ユーザインターフェースディスプレイ上でユーザに表示され、多方向セレクタスイッチを使用してユーザによって選択され得る。
【0039】
第1のデータ入力パラメータとして中国語を選択することによって、モバイルデバイスプロセッサは、予測方法またはマルチタップ方法のいずれかで表示されるべき適切な辞書および記号を取り出すことができる。第2のデータ入力パラメータとして字画方法またはピンイン方法のいずれかを選択することによって、モバイルデバイスプロセッサは、中国語文字のディスプレイを可能にするのに適切なアプリケーションを取り出すことができる。第3のデータ入力パラメータとして予測テキストまたはマルチタップ方法のいずれかを選択することによって、モバイルデバイスプロセッサは、予測テキストまたはマルチタップ方法データ入力のいずれかを使用可能にするのに適切なアプリケーションを取り出すことができる。そのような実施形態では、モバイルデバイスプロセッサは、ユーザが、選択されたテキストフィールド用のデータ入力方法だけでなく、選択されたテキストフィールドに入力されるすべてのテキストのための言語をもカスタマイズすることを可能にする。任意の言語でのテキストフィールドにおけるテキストの入力を使用可能にするために、他の非ローマアルファベット言語が第1のデータ入力パラメータとして選択され得ることを当業者は諒解するであろう。中国語テキスト入力の説明は例示的なものにすぎないことが意味されている。
【0040】
さらなる実施形態は、テキストフィールドベースでのデータ入力方法のさらなるカスタマイズを可能にする。たとえば、特定のテキストフィールドにおけるデータ入力方法および入力のテキストケースをカスタマイズすることに加えて、選択されたテキストフィールドに入力されたどのテキストも、カスタマイズされたテキストケースおよびカスタマイズされたテキストフォントとともにカスタマイズされたデータ入力方法を使用して入力されるように、ユーザは、選択されたテキストフィールドに入力されるべきテキストのフォントを設定するように、テキスト入力方法をさらにカスタマイズすることができる。カスタマイズされ得るテキストの他のパラメータは、テキストのサイズ、テキストの色、強調表示、整列などを含むことができる。他の実施形態では、ユーザの仕様にカスタマイズされ得る様々なデータ入力パラメータを各テキストフィールドが有するように、パラメータの様々な組合せがカスタマイズされ、設定テーブルに記憶され得る。
【0041】
図8は、ユーザが特定のアプリケーションにおける各テキストフィールド用の特定のデータ入力パラメータを選択することを可能にするカスタマイズルーチン中に実行され得る例示的なステップを示す処理フロー図である。カスタマイズルーチンは任意の時間に開始され得る。たとえば、ユーザは、ユーザが新しいアプリケーションをロードしたとき、そのアプリケーションがロードされた後、またはそのアプリケーションが実行しているとき、カスタマイズルーチンを開始し(ステップ201)、モバイルデバイス10上で動作しているアプリケーションのテキストフィールドをカスタマイズすることを望むことがある。カスタマイズルーチンは、どのアプリケーションが実行されているか、また、どのテキストフィールドが選択されたかを判断することができる(ステップ202および203)。選択されたテキストフィールドを判断することは、デバイスディスプレイ上に現れるカーソルの位置に関連する特定のテキストフィールドを示す信号をキーボードインターフェース55またはアプリケーション60から受信することによって達成され得る。カスタマイズルーチンは、ユーザが選択されたテキストフィールド用のデータ入力パラメータを選択することを望むかどうかを(デバイスディスプレイ上で提示されるプロンプトを通して)問い合わせることができる(テスト204)。新しいアプリケーションがロードされているときにカスタマイズルーチンが開始された場合、ユーザはテキストフィールドに関連付けられたデフォルト設定を使用することを選択することができる。このプロンプトに対するユーザの応答が(たとえば、6キーの押下によって示された)否定である(すなわち、テスト204=「No」)場合、選択されたアプリケーションおよびテキストフィールド用の設定テーブルにデフォルトデータ入力パラメータが記憶され得る(ステップ213)。デフォルトデータ入力パラメータが記憶されると、カスタマイズルーチンは、カスタマイズされるべき、残っているさらなるテキストフィールドがあるかどうかを判断し(テスト214)、そうであれば、カーソルを進め、選択されたテキストフィールドを判断すること(ステップ203)に戻ることができる。カスタマイズされるべきさらなるテキストフィールドがない(すなわち、テスト214=「No」)場合、ルーチンは終了することができ、処理はメインループに戻る(ステップ215)。
【0042】
ユーザが、選択されたアプリケーションおよびテキストフィールド用のデータ入力パラメータをカスタマイズすることを望む(すなわち、テスト204=「Yes」)場合、カスタマイズルーチンは、ユーザがそこから選択することができる利用可能なデータ入力パラメータの概要をインターフェースディスプレイ上で提示することができる(ステップ205)。カスタマイズルーチンは、選択されたテキストフィールドにおけるデータ入力のために実装する、ユーザにより選択されたデータ入力パラメータを受けることができる(ステップ206)。次いで、カスタマイズルーチンは、選択されたアプリケーションおよびテキストフィールド用に選択されたデータ入力パラメータを設定テーブルなどに記憶する(ステップ207)。選択されたデータ入力方法が記憶されると、選択されたテキストフィールドがカスタマイズされていることを示すフラグが(特定のメモリレジスタに「1」を記憶することなどによって)設定され得る(ステップ212)。そのフラグが設定されると、カスタマイズルーチンは、カスタマイズされるべき、残っているさらなるテキストフィールドがあるかどうかを判断し(テスト214)、そうであれば、カーソルを進め、選択されたテキストフィールドを判断すること(ステップ203)に戻ることができる。カスタマイズされるべきさらなるテキストフィールドがない(すなわち、テスト214=「No」)場合、ルーチンは終了することができ、処理はメインループに戻る(ステップ215)。
【0043】
図9Aは、ユーザが各テキストフィールド用の第1のデータ入力パラメータならびに第2のデータ入力パラメータを選択することを可能にする代替カスタマイズルーチン実施形態において実行される例示的なステップを示す処理フロー図である。図9Aに示される例示的な例では、第1のデータ入力パラメータはデータ入力方法(すなわち、予測対マルチタップ)であり、第2のデータ入力パラメータはテキストケース(すなわち、大文字対小文字)である。図9Aに示される代替実施形態は、図8を参照しながら上述されたステップ201〜207を含む。追加として、選択されたアプリケーションおよびテキストフィールド用の設定テーブルにデータ入力方法を記憶した後、カスタマイズルーチンは、ユーザが選択されたテキストフィールド用のテキストケース(たとえば、大文字、小文字、または先頭文字のみ大文字など)をカスタマイズすることを望むかどうかを(デバイスディスプレイ上で提示されるプロンプトを通して)問い合わせる(テスト208)。新しいアプリケーションがロードされているときにカスタマイズルーチンが開始された場合、ユーザはテキストフィールドに関連付けられたデフォルト設定を使用することを選択することができる。このプロンプトに対するユーザの応答が(たとえば、6キーの押下によって示された)否定である(すなわち、テスト208=「No」)場合、少なくともテキストデータ入力方法はカスタマイズされているので、カスタマイズルーチンは、選択されたテキストフィールドがカスタマイズされていることを示すフラグを(特定のメモリレジスタに「1」を記憶することなどによって)設定する(ステップ213)。そのフラグが設定されると、カスタマイズルーチンは、カスタマイズされるべき、残っているさらなるテキストフィールドがあるかどうかを判断し(テスト214)、そうであれば、カーソルを進め、選択されたテキストフィールドを判断すること(ステップ203)に戻ることができる。カスタマイズされるべきさらなるテキストフィールドがない(すなわち、テスト214=「No」)場合、ルーチンは終了することができ、処理はメインループに戻る(ステップ215)。
【0044】
ユーザが、選択されたアプリケーションおよびテキストフィールド用のテキストケースをカスタマイズすることを望む(すなわち、テスト208=「Yes」)場合、カスタマイズルーチンは、ユーザがそこから選択することができる、テキストフィールドにおいてサポートされる利用可能なテキストケースの概要をインターフェースディスプレイ11上で提示することができる(ステップ209)。カスタマイズルーチンは、選択されたテキストフィールドにおけるデータ入力のために実装する、ユーザにより選択されたテキストケースを受けることができる(ステップ210)。次いで、カスタマイズルーチンは、選択されたアプリケーションおよびテキストフィールド用に選択されたテキストケースを設定テーブルなどに記憶する(ステップ211)。選択されたデータ入力方法が記憶されると、選択されたテキストフィールドがカスタマイズされていることを示すように設定され得るフラグが(特定のメモリレジスタに「1」を記憶することなどによって)設定される(ステップ212)。そのフラグが設定されると、カスタマイズルーチンは、カスタマイズされるべき、残っているさらなるテキストフィールドがあるかどうかを判断し(テスト214)、そうであれば、カーソルを進め、選択されたテキストフィールドを判断すること(ステップ203)に戻ることができる。カスタマイズされるべきさらなるテキストフィールドがない(すなわち、テスト214=「No」)場合、ルーチンは終了することができ、処理はメインループに戻る(ステップ215)。
【0045】
さらなる実施形態は、テキストフィールドベースでのデータ入力方法のさらなるカスタマイズを可能にする。たとえば、特定のテキストフィールドにおけるデータ入力方法および入力のテキストケースをカスタマイズすることに加えて、選択されたテキストフィールドに入力されたどのテキストも、カスタマイズされたテキストケースおよびカスタマイズされたテキストフォントとともにカスタマイズされたデータ入力方法を使用して入力されるように、ユーザは、選択されたテキストフィールドに入力されるべきテキストのフォントを設定するように、テキスト入力方法をさらにカスタマイズすることができる。他の実施形態では、ユーザの仕様にカスタマイズされ得る様々なデータ入力パラメータを各テキストフィールドが有するように、パラメータの様々な組合せがカスタマイズされ、設定テーブルに記憶され得る。ユーザがそのような追加のデータ入力パラメータをカスタマイズすることを可能にするための追加のステップを含む代替カスタマイズセットアップルーチンが使用され得る。
【0046】
図9Bは、ユーザが各テキストフィールド用の第1、第2および第3のデータ入力パラメータを選択することを可能にする代替カスタマイズルーチン実施形態において実行される例示的なステップを示す処理フロー図である。上述のように、第1のデータ入力パラメータは、言語または文字セット選択であり得る。図9Bに示される代替実施形態は、図8を参照しながら上述されたステップ201〜203を含む。カスタマイズルーチンは、ユーザが選択されたテキストフィールド用の第1のデータ入力パラメータを選択することを望むかどうかを(デバイスディスプレイ上で提示されるプロンプトを通して)問い合わせることができる(テスト304)。新しいアプリケーションがロードされているときにカスタマイズルーチンが開始された場合、ユーザは、テキストフィールドに関連付けられたデフォルト設定を使用することを選択することができる。このプロンプトに対するユーザの応答が(たとえば、6キーの押下によって示された)否定である(すなわち、テスト304=「No」)場合、選択されたアプリケーションおよびテキストフィールド用の設定テーブルにデフォルトデータ入力パラメータが記憶され得る(ステップ313)。デフォルトデータ入力パラメータが記憶されると、カスタマイズルーチンは、カスタマイズされるべき、残っているさらなるテキストフィールドがあるかどうかを判断し(テスト314)、そうであれば、カーソルを進め、選択されたテキストフィールドを判断すること(ステップ203)に戻ることができる。カスタマイズされるべきさらなるテキストフィールドがない(すなわち、テスト314=「No」)場合、ルーチンは終了することができ、処理はメインループに戻る(ステップ315)。
【0047】
ユーザが、選択されたアプリケーションおよびテキストフィールド用のデータ入力パラメータをカスタマイズすることを望む(すなわち、テスト304=「Yes」)場合、カスタマイズルーチンは、ユーザがそこから選択することができる利用可能なデータ入力パラメータの概要をインターフェースディスプレイ上で提示することができる(ステップ305)。カスタマイズルーチンは、選択されたテキストフィールドにおけるデータ入力のために実装する、ユーザにより選択されたデータ入力パラメータを受信することができる(ステップ306)。次いで、カスタマイズルーチンは、選択されたアプリケーションおよびテキストフィールド用に選択されたデータ入力パラメータを設定テーブルなどに記憶する(ステップ307)。次いで、カスタマイズルーチンは、ユーザが別の(第2、第3、第4などの)データ入力パラメータをカスタマイズすることを望むかどうかを問い合わせることができる(テスト308)。そうであれば、本処理は、ユーザのデータ入力パラメータ選択を得て記憶するステップ305〜307を反復する。選択されたデータ入力パラメータが記憶され、ユーザが、カスタマイズされるべきさらなるパラメータがない(またはカスタマイズされるべきパラメータがもうない)ことを示すと、選択されたテキストフィールドがカスタマイズされていることを示すフラグが(特定のメモリレジスタに「1」を記憶することなどによって)設定され得る(ステップ312)。そのフラグが設定されると、カスタマイズルーチンは、カスタマイズされるべき、残っているさらなるテキストフィールドがあるかどうかを判断し(テスト314)、そうであれば、カーソルを進め、選択されたテキストフィールドを判断すること(ステップ203)に戻ることができる。カスタマイズされるべきさらなるテキストフィールドがない(すなわち、テスト314=「No」)場合、ルーチンは終了することができ、処理はメインループに戻る(ステップ315)。
【0048】
図10aは、すべての入力のデフォルト設定を含む、様々なアプリケーションの様々なテキストフィールドを記憶するための例示的な設定データテーブルを示す。そのようなデフォルトテーブルは、最初に、相手先商標製造会社(OEM)によってメモリにロードされ得る。新しいアプリケーションがモバイルデバイス上にロードされると、ソフトウェア初期化ルーチンは、新しいアプリケーションに適したデフォルトパラメータ設定を含めるためのデータレコードを追加することができる。設定テーブルは、いくつかのデータフィールド(列30〜34)を含む複数のデータレコード(行40〜53)として構造化され得る。この例示的なデータ構造では、(列30において識別される)各アプリケーションにおける(列31において識別される)各テキストフィールドは、データレコード40〜53によって対象にされる。図示された例では、モバイルデバイス10上にロードされたアプリケーションは「連絡先」、「メッセージング」、「画像ビューア」、「スケジューラ」、および「クロック」を含む。図示された例では、「連絡先」アプリケーションは、テキストフィールド「氏名」、「電話番号」、「ファックス」、「勤務先番号」、および「電子メール」を含む。「メッセージング」アプリケーション内のテキストフィールドは、「SMS宛先:フィールド」、「SMSテキスト本文」、および「予め用意されたメッセージポップアップ」を含む。「画像ビューア」アプリケーション内のテキストフィールドは「ファイル名ポップアップ」を含む。「スケジューラ」アプリケーション内のテキストフィールドは「用件」、「場所」、「メモ」、および「時間」を含む。「クロック」アプリケーション内のテキストフィールドは「アラーム名」を含む。図8aはデフォルト設定テーブルを示すので、データ入力方法値のすべてが「マルチタップ」に設定され、すべてのテキストケースが「なし」に設定され、すべてのカスタマイズフラグが「No」に設定されている。
【0049】
図10bは、いくつかのデータ入力方法設定がカスタマイズされた後の例示的な設定データテーブルを示す。図10bに示される例では、「連絡先」アプリケーションの「氏名」フィールド用のデータ入力方法がカスタマイズされている。詳細には、データ入力方法は「マルチタップ」のままであるが、選択されたテキストケースは「先頭文字大文字」(「First Char Upper」と略記)である。このテキストフィールドがカスタマイズされていることを示すために、値「Yes」によって示されるカスタマイズフラグが設定されている(これは、このデータフィールドにバイナリ「1」を記憶することによって示され得る)。前述のように、たいていの名前は現在の予測テキストアルゴリズムによって認識されないので、予測テキストは、固有名詞を入力するときに使用するのが煩雑であることがある。さらに、一部のユーザは、名前を入力するためのテキストデータ入力方法として単にマルチタップ方法を選好することがある。したがって、この例では、ユーザはマルチタップ方法を使用することを選択している。さらに、ユーザは「連絡先」アプリケーションの「氏名」テキストフィールド用のテキストケースを「先頭文字大文字」にセットしている。これらの選択の場合、ユーザが「連絡先」アプリケーションの「氏名」テキストフィールドにテキストデータを入力するたびに、データ入力方法は、マルチタップ方法に戻り、単語の先頭文字を大文字で表示する。
【0050】
さらなる一例として、「連絡先」アプリケーションの「電話番号」テキストフィールドは、「数字」データ入力方法を使用するようにカスタマイズされている。これは、ユーザが「連絡先」アプリケーションの「電話番号」テキストフィールドにデータを入力しているときはいつでも、キーパッドが数字専用データ入力方法に戻ることを意味する。数字入力はケースを必要としないので、「連絡先」アプリケーションの「電話番号」テキストフィールド用のテキストケースはデフォルト設定「なし」のままにされている。このテキストフィールドがカスタマイズされていることを示すために、値「Yes」によって示されるカスタマイズフラグが設定されている。図示された例では、「ファックス」、および「勤務先番号」テキストフィールドも、数字データ入力方法を使用するようにカスタマイズされている。
【0051】
さらなる一例として、辞書で発見された単語を使用して長いテキストメッセージを発生するときに「予測」テキストデータ入力方法が有用なので、「連絡先」アプリケーション内のテキストフィールド「電子メール」は、この方法を使用するようにカスタマイズされている。さらに、カスタマイズフラグは、文での大文字使用を可能にするために「First Char Upper」に設定されている。
【0052】
さらなる一例として、「メッセージング」アプリケーション下の「SMSテキスト本文」テキストフィールドは、「マルチタップ」データ入力方法を使用するようにカスタマイズされている。予測データ入力方法は、長いテキストメッセージを発生するときに最も有用であるが、一部のユーザは、受信者が小さいセルフォンディスプレイ上でメッセージを読むことを知っているときは特に、インスタントメッセージングに一般的な省略テキストを使用することを選好する。たとえば、ユーザは「best friend forever(永遠の親友へ)」の代わりに「bff」を入力することを望むことがある。テキストメッセージングのそのような選好の場合、予測テキストデータ入力方法よりもマルチタップが好まれる。したがって、「SMSテキスト本文」テキストフィールドは、予測データ入力方法の理想的な候補であり得るが、図示された例は、異なるデータ入力方法が選択されていることを示す。
【0053】
しかしながら、掲示されたアプリケーションおよびテキストフィールドを含む、図10aおよび図10bに示される設定テーブルは例示的なものにすぎないことが留意される。ユーザデータ入力方法選択を記録し、アプリケーションおよびそれらのそれぞれのテキスト入力フィールドを設定するために、様々なデータ構造が使用され得る。より多いまたはより少ないアプリケーションおよびテキストフィールドが設定テーブルに記憶され得る。また、すべてのテキストフィールドがカスタマイズされなければならないわけではない。個々のユーザの多くは、自分自身の快適度および選好に基づいて、異なるテキストフィールドに対して異なる方法およびケースを使用することを望む。それらの図は、ある可能な構成と例示的な設定の1つのセットとを示すことが意味されているにすぎない。
【0054】
上記の方法の説明および処理フロー図は、単に説明のための例としてのものであり、様々な実施形態のステップが、提示された順序で実施されなければならないことを要求または暗示することが意図されているわけではない。当業者によって諒解されるように、上記の実施形態におけるステップの順序は、どんな順序でも実施され得る。
【0055】
上述の実施形態は、たとえば、セルラー電話、セルラー電話を用いた個人情報端末(PDA)、モバイル電子メール受信機、モバイルウェブアクセスデバイス、および今後開発され得る他のプロセッサ搭載デバイスなど、様々なモバイルデバイスのいずれかに実装され得る。さらに、上述の実施形態は、限定はしないがデスクトップおよびラップトップコンピュータを含む、様々なコンピューティングデバイスのいずれかに実装され得る。図11は、本明細書で開示される様々な実施形態をサポートすることが可能なモバイルデバイス10の様々なコンポーネントを示す。典型的なモバイルハンドセット10は、内部メモリ192に結合されたプロセッサ191と、ユーザインターフェースディスプレイ11と、を含む。モバイルハンドセット10は、プロセッサ191に結合されたワイヤレスデータリンクおよび/またはセルラー電話トランシーバ195に接続されている、電磁放射を送信および受信するためのアンテナ194を含むことができる。いくつかの実装形態では、トランシーバ195、ならびにセルラー電話通信に使用されるプロセッサ191およびメモリ192の部分は、それらの組合せがワイヤレスデータリンクを介してデータインターフェースを与えるので、エアインターフェースと呼ばれる。さらに、モバイルデバイス10は、可聴音を生成するためのスピーカ18と、ユーザの音声を受信するなど、音を感知するためのマイクロフォン19と、を含む。マイクロフォン19とスピーカ18の両方は、ボコーダ199介してプロセッサ191に接続され得、ボコーダ199は、マイクロフォン19から受信したアナログ電気信号をデジタル符号に変換し、プロセッサ191から受信したデジタル符号を、スピーカ18が音波に変換することができるアナログ電気信号に変換する。いくつかの実装形態では、ボコーダ199は、プロセッサ191の回路およびプログラミングの一部として含まれ得る。
【0056】
プロセッサ191は、上述の様々な実施形態のファンクションを含む様々なファンクションを実行するためのソフトウェア命令(アプリケーション)によって構成され得る、任意のプログラマブルマイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、あるいは1つまたは複数の多重プロセッサチップであり得る。いくつかのモバイルデバイスでは、ワイヤレス通信ファンクション専用の1つのプロセッサおよび他のアプリケーションの実行専用の1つのプロセッサなどの複数のプロセッサ191が設けられ得る。典型的に、ソフトウェアアプリケーションは、アクセスされプロセッサ191にロードされる前に、内部メモリ192に記憶され得る。いくつかのモバイルデバイスでは、プロセッサ191は、アプリケーションソフトウェア命令を記憶するのに十分な内部メモリを含むことができる。本明細書では、メモリという用語は、内部メモリ192と、プロセッサ191自体の中のメモリとを含む、プロセッサ191によってアクセス可能なすべてのメモリを指す。メモリ192は、揮発性メモリ、またはフラッシュメモリなどの不揮発性メモリ、あるいは両方の混合であり得る。モバイルハンドセットは、典型的に、ユーザ入力を受けるために、キーパッド13、ならびに他のハードキー14、15、16、17(図示されず)、ならびにメニュー選択ボタンまたはロッカースイッチ12を含む。
【0057】
上述の様々な実施形態は、キーパッド13および/またはメニュー選択ボタン12を介して新しいアプリケーションを実行するユーザと、メモリ192中のアプリケーションディスパッチャとによって、典型的なモバイルデバイス10上で実装され得、メモリ192は、ユーザインターフェースディスプレイ11上にアニメーション化されたグラフィカル画像を表示するための本明細書で説明される実施方法をプロセッサ191に実行させる、プロセッサ実行可能ソフトウェア命令を備える。
【0058】
上記の実施形態を実装するために使用されるハードウェアは、上記の方法に対応する方法ステップを実行するための命令のセットを実行するように構成された処理要素および記憶要素であり得る。代替的に、いくつかのステップまたは方法は、所与のファンクションに固有の回路によって実行され得る。
【0059】
本明細書で開示された実施形態に関連して説明された様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両方の組合せとして実装され得るということを、当業者は諒解しよう。ハードウェアとソフトウェアのこの互換性を明確に示すために、様々な例示的なコンポーネント、ブロック、モジュール、回路、およびステップが、上記では概してそれらの機能に関して説明された。そのような機能がハードウェアとして実装されるか、ソフトウェアとして実装されるかは、特定の適用例および全体的なシステムに課される設計制約に依存する。当業者は、説明された機能を特定の適用例ごとに様々な方法で実装し得るが、そのような実装の決定は、本発明の範囲からの逸脱を生じるものと解釈されるべきではない。
【0060】
本明細書で開示される実施形態に関して説明された方法またはアルゴリズムのステップは、直接ハードウェアで実施されるか、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールで実施されるか、またはその2つの組合せで実施され得る。そのソフトウェアモジュールは、プロセッサ可読記憶媒体および/またはプロセッサ可読メモリに常駐することができ、それらの両方は、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROM、または当技術分野で知られている他の有形形態のデータ記憶媒体であり得る。その上、プロセッサ可読メモリは、別々のメモリチップ中の2つ以上のメモリチップ、プロセッサチップの内部メモリ、ならびにフラッシュメモリおよびRAMメモリなどの様々なタイプのメモリの組合せを備えることができる。本明細書でのモバイルハンドセットのメモリへの言及は、特定の構成、タイプまたはパッケージングに限定することなしに、モバイルハンドセット内のいずれか1つまたはすべてのメモリモジュールを包含することが意図される。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるように、モバイルハンドセットまたはテーマサーバのいずれかにおけるプロセッサに結合される。代替として、記憶媒体は、プロセッサに一体化することができる。プロセッサおよび記憶媒体は、ASIC中に常駐することができる。
【0061】
様々な実施形態の上記の説明は、当業者が本発明を実施または使用できるようにするために与えられている。これらの実施形態への様々な修正は、当業者には容易に明らかであり、本明細書で定義された一般原理は、本発明の趣旨または範囲から逸脱することなく他の実施形態に適用され得る。したがって、本発明は、本明細書で示された実施形態に限定されることが意図されるわけではなく、代わりに、特許請求の範囲は、本明細書で開示された原理および新規の特徴に合致する最も広い範囲を与えられるべきである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
モバイルデバイス上で個々のテキストフィールド特性をカスタマイズするための方法であって、
カスタマイズするアプリケーションのテキストフィールドを選択することと、
前記アプリケーションの前記選択されたテキストフィールドにデータを入力する際に使用するための第1のデータ入力パラメータを選択するようにユーザを促すことと、
前記ユーザから第1のデータ入力パラメータ選択を受けることと、
前記第1のデータ入力パラメータ選択をメモリに記憶することと、
前記モバイルデバイス上で実行している前記アプリケーションの前記選択されたテキストフィールドにデータが入力されるたびに、前記記憶された第1のデータ入力パラメータ選択を実装することと、
を備える方法。
【請求項2】
前記アプリケーションの前記選択されたテキストフィールドにデータを入力する際に使用するための第2のデータ入力パラメータを選択するようにユーザを促すことと、
前記ユーザから第2のデータ入力パラメータ選択を受けることと、
前記第2のデータ入力パラメータ選択をメモリに記憶することと、
前記モバイルデバイス上で実行している前記アプリケーションの前記選択されたテキストフィールドにデータが入力されるたびに、前記記憶された選択された第2のデータ入力パラメータ選択を実装することと、
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記アプリケーションの前記選択されたテキストフィールドにデータを入力する際に使用するための第3のデータ入力パラメータを選択するようにユーザを促すことと、
前記ユーザから第3のデータ入力パラメータ選択を受けることと、
前記第3のデータ入力パラメータ選択をメモリに記憶することと、
前記モバイルデバイス上で実行している前記アプリケーションの前記選択されたテキストフィールドにデータが入力されるたびに、前記記憶された選択された第3のデータ入力パラメータ選択を実装することと、
をさらに備える、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のデータ入力パラメータは、指定された言語と、文字セットと、データ入力方法と、を備えるグループから選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第2のデータ入力パラメータは、前記データ入力方法と、非ローマ言語入力方法と、テキストケースと、テキストフォントと、を備えるグループから選択される、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記第1のデータ入力パラメータは、マルチタップデータ入力方法と、予測テキストデータ入力方法と、数字テキストデータ入力方法と、を備えるグループから選択されるデータ入力方法である、請求項3に記載の方法。
【請求項7】
前記第2のデータ入力パラメータは、文字形成方法に関係する、請求項2に記載の方法。
【請求項8】
前記文字形成方法は、字画方法と、ピンインと、を備えるグループから選択される、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
モバイルデバイス上で個々のテキストフィールド特性をカスタマイズするための方法であって、
キープレスイベントを示す割込みを受けることと、
前記モバイルデバイス上で現在実行しているアプリケーションを判断することと、
前記キープレスイベントに対応するテキストフィールドを判断することと、
前記判断されたテキストフィールドおよびアプリケーションに対応する第1のカスタマイズされたデータ入力パラメータをメモリから取り出すことと、
前記キープレスイベントに応答して前記テキストフィールドに入力されるべき値を判断するために、前記取り出された第1のカスタマイズされたデータ入力パラメータを使用することと、
を備える方法。
【請求項10】
前記判断されたテキストフィールドおよびアプリケーションに対応する第2のカスタマイズされたデータ入力パラメータをメモリから取り出すことと、
前記キープレスイベントに応答して前記テキストフィールドに入力されるべき値を判断するために、前記取り出された第2のデータ入力パラメータを使用することと、
をさらに備える、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記判断されたテキストフィールドおよびアプリケーションに対応する第3のカスタマイズされたデータ入力パラメータをメモリから取り出すことと、
前記キープレスイベントに応答して前記テキストフィールドに入力されるべき値を判断するために、前記取り出された第3のデータ入力パラメータを使用することと、
をさらに備える、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第1のデータ入力パラメータは、指定された言語と、文字セットと、データ入力方法と、を備えるグループから選択される、請求項9に記載の方法。
【請求項13】
前記第2のデータ入力パラメータは、前記データ入力方法と、非ローマ言語入力方法と、テキストケースと、テキストフォントと、を備えるグループから選択される、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記第1のデータ入力パラメータは、マルチタップデータ入力方法と、予測テキストデータ入力方法と、数字テキストデータ入力方法と、を備えるグループから選択されるデータ入力方法である、請求項10に記載の方法。
【請求項15】
前記第2のデータ入力パラメータは、文字形成方法に関係する、請求項10に記載の方法。
【請求項16】
前記文字形成方法は、字画方法と、ピンインと、を備えるグループから選択される、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
モバイルデバイスであって、
ユーザインターフェースディスプレイと、
ユーザインターフェースキーパッドと、
前記ユーザインターフェースキーパッドおよび前記ユーザインターフェースディスプレイに結合されたプロセッサと、
前記プロセッサに結合されたメモリであって、
カスタマイズするアプリケーションのテキストフィールドを選択するステップと、
前記アプリケーションの前記選択されたテキストフィールドにデータを入力する際に使用するための第1のデータ入力パラメータを選択するようにユーザを促すステップと、
前記ユーザから第1のデータ入力パラメータ選択を受けるステップと、
前記第1のデータ入力パラメータ選択をメモリに記憶するステップと、
前記モバイルデバイス上で実行している前記アプリケーションの前記選択されたテキストフィールドにデータが入力されるたびに、前記記憶された第1のデータ入力パラメータ選択を実装するステップと、
を前記プロセッサに実行させるように構成されたプロセッサ実行可能ソフトウェア命令を記憶したメモリと、
を備えるモバイルデバイス。
【請求項18】
前記メモリに記憶された前記プロセッサ実行可能ソフトウェア命令は、
前記アプリケーションの前記選択されたテキストフィールドにデータを入力する際に使用するための第2のデータ入力パラメータを選択するようにユーザを促すステップと、
前記ユーザから第2のデータ入力パラメータ選択を受けるステップと、
前記第2のデータ入力パラメータ選択をメモリに記憶するステップと、
前記モバイルデバイス上で実行している前記アプリケーションの前記選択されたテキストフィールドにデータが入力されるたびに、前記記憶された選択された第2のデータ入力パラメータ選択を実装するステップと、
を前記プロセッサにさらに実行させるように構成される、請求項17に記載のモバイルデバイス。
【請求項19】
前記メモリに記憶された前記プロセッサ実行可能ソフトウェア命令は、
前記アプリケーションの前記選択されたテキストフィールドにデータを入力する際に使用するための第3のデータ入力パラメータを選択するようにユーザを促すステップと、
前記ユーザから第3のデータ入力パラメータ選択を受けるステップと、
前記第3のデータ入力パラメータ選択をメモリに記憶するステップと、
前記モバイルデバイス上で実行している前記アプリケーションの前記選択されたテキストフィールドにデータが入力されるたびに、前記記憶された選択された第3のデータ入力パラメータ選択を実装するステップと、
を前記プロセッサにさらに実行させるように構成される、請求項18に記載のモバイルデバイス。
【請求項20】
前記第1のデータ入力パラメータは、指定された言語と、文字セットと、データ入力方法と、を備えるグループから選択される、請求項17に記載のモバイルデバイス。
【請求項21】
前記第2のデータ入力パラメータは、前記データ入力方法と、非ローマ言語入力方法と、テキストケースと、テキストフォントと、を備えるグループから選択される、請求項18に記載のモバイルデバイス。
【請求項22】
前記第1のデータ入力パラメータは、マルチタップデータ入力方法と、予測テキストデータ入力方法と、数字テキストデータ入力方法と、を備えるグループから選択されるデータ入力方法である、請求項17に記載のモバイルデバイス。
【請求項23】
前記第2のデータ入力パラメータは、文字形成方法に関係する、請求項18に記載のモバイルデバイス。
【請求項24】
前記文字形成方法は、字画方法と、ピンインと、を備えるグループから選択される、請求項23に記載のモバイルデバイス。
【請求項25】
モバイルデバイスであって、
ユーザインターフェースディスプレイと、
ユーザインターフェースキーパッドと、
前記ユーザインターフェースキーパッドおよび前記ユーザインターフェースディスプレイに結合されたプロセッサと、
前記プロセッサに結合されたメモリであって、
前記モバイルデバイス上で現在実行しているアプリケーションを判断するステップと、
前記キープレスイベントに対応するテキストフィールドを判断するステップと、
前記判断されたテキストフィールドおよびアプリケーションに対応する第1のカスタマイズされたデータ入力パラメータをメモリから取り出すステップと、
前記キープレスイベントに応答して前記テキストフィールドに入力されるべき値を判断するために、前記取り出された第1のカスタマイズされたデータ入力パラメータを使用するステップと、
を前記プロセッサに実行させるように構成されたプロセッサ実行可能ソフトウェア命令を記憶したメモリと、
を備えるモバイルデバイス。
【請求項26】
前記メモリに記憶された前記プロセッサ実行可能ソフトウェア命令は、
前記判断されたテキストフィールドおよびアプリケーションに対応する第2のカスタマイズされたデータ入力パラメータをメモリから取り出すステップと、
前記キープレスイベントに応答して前記テキストフィールドに入力されるべき値を判断するために、前記取り出された第2のデータ入力パラメータを使用するステップと、
を前記プロセッサにさらに実行させるように構成される、請求項25に記載のモバイルデバイス。
【請求項27】
前記メモリに記憶された前記プロセッサ実行可能ソフトウェア命令は、
前記判断されたテキストフィールドおよびアプリケーションに対応する第3のカスタマイズされたデータ入力パラメータをメモリから取り出すステップと、
前記キープレスイベントに応答して前記テキストフィールドに入力されるべき値を判断するために、前記取り出された第3のデータ入力パラメータを使用するステップと、
を前記プロセッサにさらに実行させるように構成される、請求項26に記載のモバイルデバイス。
【請求項28】
前記第1のデータ入力パラメータは、指定された言語と、文字セットと、データ入力方法と、を備えるグループから選択される、請求項25に記載のモバイルデバイス。
【請求項29】
前記第2のデータ入力パラメータは、前記データ入力方法と、非ローマ言語入力方法と、テキストケースと、テキストフォントと、を備えるグループから選択される、請求項26に記載のモバイルデバイス。
【請求項30】
前記第1のデータ入力パラメータは、マルチタップデータ入力方法と、予測テキストデータ入力方法と、数字テキストデータ入力方法と、を備えるグループから選択されるデータ入力方法である、請求項25に記載のモバイルデバイス。
【請求項31】
前記第2のデータ入力パラメータは、文字形成方法に関係する、請求項26に記載のモバイルデバイス。
【請求項32】
前記文字形成方法は、字画方法と、ピンインと、を備えるグループから選択される、請求項31に記載のモバイルデバイス。
【請求項33】
モバイルデバイスであって、
カスタマイズするアプリケーションのテキストフィールドを選択するための手段と、
前記アプリケーションの前記選択されたテキストフィールドにデータを入力する際に使用するための第1のデータ入力パラメータを選択するようにユーザを促すための手段と、
前記ユーザから第1のデータ入力パラメータ選択を受けるための手段と、
前記第1のデータ入力パラメータ選択をメモリに記憶するための手段と、
前記モバイルデバイス上で実行している前記アプリケーションの前記選択されたテキストフィールドにデータが入力されるたびに、前記記憶された第1のデータ入力パラメータ選択を実装するための手段と、
を備えるモバイルデバイス。
【請求項34】
前記アプリケーションの前記選択されたテキストフィールドにデータを入力する際に使用するための第2のデータ入力パラメータを選択するようにユーザを促すための手段と、
前記ユーザから第2のデータ入力パラメータ選択を受けるための手段と、
前記第2のデータ入力パラメータ選択をメモリに記憶するための手段と、
前記モバイルデバイス上で実行している前記アプリケーションの前記選択されたテキストフィールドにデータが入力されるたびに、前記記憶された選択された第2のデータ入力パラメータ選択を実装するための手段と、
をさらに備える、請求項33に記載のモバイルデバイス。
【請求項35】
前記アプリケーションの前記選択されたテキストフィールドにデータを入力する際に使用するための第3のデータ入力パラメータを選択するようにユーザを促すための手段と、
前記ユーザから第3のデータ入力パラメータ選択を受けるための手段と、
前記第3のデータ入力パラメータ選択をメモリに記憶するための手段と、
前記モバイルデバイス上で実行している前記アプリケーションの前記選択されたテキストフィールドにデータが入力されるたびに、前記記憶された第3第2のデータ入力パラメータ選択を実装するための手段と、
をさらに備える、請求項34に記載のモバイルデバイス。
【請求項36】
前記第1のデータ入力パラメータは、指定された言語と、文字セットと、データ入力方法と、を備えるグループから選択される、請求項33に記載のモバイルデバイス。
【請求項37】
前記第2のカスタマイズされたデータ入力パラメータは、前記データ入力方法と、非ローマ言語入力方法と、テキストケースと、テキストフォントと、を備えるグループから選択される、請求項34に記載のモバイルデバイス。
【請求項38】
前記第1のデータ入力パラメータは、マルチタップデータ入力方法と、予測テキストデータ入力方法と、数字テキストデータ入力方法と、を備えるグループから選択されるデータ入力方法である、請求項33に記載のモバイルデバイス。
【請求項39】
前記第2のデータ入力パラメータは、文字形成方法に関係する、請求項34に記載のモバイルデバイス。
【請求項40】
前記文字形成方法は、字画方法と、ピンインと、を備えるグループから選択される、請求項39に記載のモバイルデバイス。
【請求項41】
モバイルデバイスであって、
キープレスイベントを示す割込みを受けるための手段と、
前記モバイルデバイス上で現在実行しているアプリケーションを判断するための手段と、
前記キープレスイベントに対応するテキストフィールドを判断するための手段と、
前記判断されたテキストフィールドおよびアプリケーションに対応する第1のカスタマイズされたデータ入力パラメータをメモリから取り出すための手段と、
前記キープレスイベントに応答して前記テキストフィールドに入力されるべき値を判断するために、前記取り出された第1のカスタマイズされたデータ入力パラメータを使用するための手段と、
を備えるモバイルデバイス。
【請求項42】
前記判断されたテキストフィールドおよびアプリケーションに対応する第2のカスタマイズされたデータ入力パラメータをメモリから取り出すための手段と、
前記キープレスイベントに応答して前記テキストフィールドに入力されるべき値を判断するために、前記取り出された第2のデータ入力パラメータを使用するための手段と、
をさらに備える、請求項41に記載のモバイルデバイス。
【請求項43】
前記判断されたテキストフィールドおよびアプリケーションに対応する第2のカスタマイズされたデータ入力パラメータをメモリから取り出すための手段と、
前記キープレスイベントに応答して前記テキストフィールドに入力されるべき値を判断するために、前記取り出された第2のデータ入力パラメータを使用するための手段と、
をさらに備える、請求項42に記載のモバイルデバイス。
【請求項44】
前記第1のデータ入力パラメータは、指定された言語と、文字セットと、データ入力方法と、を備えるグループから選択される、請求項41に記載のモバイルデバイス。
【請求項45】
前記第2のカスタマイズされたデータ入力パラメータは、前記データ入力方法と、非ローマ言語入力方法と、テキストケースと、テキストフォントと、を備えるグループから選択される、請求項42に記載のモバイルデバイス。
【請求項46】
前記第1のデータ入力パラメータは、マルチタップデータ入力方法と、予測テキストデータ入力方法と、数字テキストデータ入力方法と、を備えるグループから選択されるデータ入力方法である、請求項41に記載のモバイルデバイス。
【請求項47】
前記第2のデータ入力パラメータは、文字形成方法に関係する、請求項42に記載のモバイルデバイス。
【請求項48】
前記文字形成方法は、字画方法と、ピンインと、を備えるグループから選択される、請求項47に記載のモバイルデバイス。
【請求項49】
カスタマイズするアプリケーションのテキストフィールドを選択するステップと、
前記アプリケーションの前記選択されたテキストフィールドにデータを入力する際に使用するための第1のデータ入力パラメータを選択するようにユーザを促すステップと、
前記ユーザから第1のデータ入力パラメータ選択を受けるステップと、
前記第1のデータ入力パラメータ選択をメモリに記憶するステップと、
前記モバイルデバイス上で実行している前記アプリケーションの前記選択されたテキストフィールドにデータが入力されるたびに、前記記憶された第1のデータ入力パラメータ選択を実装するステップと、
をプロセッサに実行させるように構成されたプロセッサ実行可能ソフトウェア命令を記憶した有形プロセッサ可読記憶媒体。
【請求項50】
前記アプリケーションの前記選択されたテキストフィールドにデータを入力する際に使用するための第2のデータ入力パラメータを選択するようにユーザを促すステップと、
前記ユーザから第2のデータ入力パラメータ選択を受けるステップと、
前記第2のデータ入力パラメータ選択をメモリに記憶するステップと、
前記モバイルデバイス上で実行している前記アプリケーションの前記選択されたテキストフィールドにデータが入力されるたびに、前記記憶された選択された第2のデータ入力パラメータ選択を実装するステップと、
をさらにプロセッサに実行させるように構成されたプロセッサ実行可能ソフトウェア命令をさらに記憶した、請求項49に記載の有形プロセッサ可読記憶媒体。
【請求項51】
前記アプリケーションの前記選択されたテキストフィールドにデータを入力する際に使用するための第3のデータ入力パラメータを選択するようにユーザを促すステップと、
前記ユーザから第3のデータ入力パラメータ選択を受けるステップと、
前記第3のデータ入力パラメータ選択をメモリに記憶するステップと、
前記モバイルデバイス上で実行している前記アプリケーションの前記選択されたテキストフィールドにデータが入力されるたびに、前記記憶された選択された第3のデータ入力パラメータ選択を実装するステップと、
をさらにプロセッサに実行させるように構成されたプロセッサ実行可能ソフトウェア命令をさらに記憶した、請求項50に記載の有形プロセッサ可読記憶媒体。
【請求項52】
前記第1のデータ入力パラメータは、指定された言語と、文字セットと、データ入力方法と、を備えるグループから選択される、請求項49に記載の有形プロセッサ可読記憶媒体。
【請求項53】
前記第2のカスタマイズされたデータ入力パラメータは、前記データ入力方法と、非ローマ言語入力方法と、テキストケースと、テキストフォントと、を備えるグループから選択される、請求項50に記載の有形プロセッサ可読記憶媒体。
【請求項54】
前記第1のデータ入力パラメータは、マルチタップデータ入力方法と、予測テキストデータ入力方法と、数字テキストデータ入力方法と、を備えるグループから選択されるデータ入力方法である、請求項49に記載の有形プロセッサ可読記憶媒体。
【請求項55】
前記第2のデータ入力パラメータは、文字形成方法に関係する、請求項50に記載の有形プロセッサ可読記憶媒体。
【請求項56】
前記文字形成方法は、字画方法と、ピンインと、を備えるグループから選択される、請求項55に記載の有形プロセッサ可読記憶媒体。
【請求項57】
キープレスイベントを示す割込みを受けるステップと、
前記モバイルデバイス上で現在実行しているアプリケーションを判断するステップと、
前記キープレスイベントに対応するテキストフィールドを判断するステップと、
前記判断されたテキストフィールドおよびアプリケーションに対応する第1のカスタマイズされたデータ入力パラメータをメモリから取り出すステップと、
前記キープレスイベントに応答して前記テキストフィールドに入力されるべき値を判断するために、前記取り出された第1のカスタマイズされたデータ入力パラメータを使用するステップと、
をプロセッサに実行させるように構成されたプロセッサ実行可能ソフトウェア命令を記憶した有形プロセッサ可読記憶媒体。
【請求項58】
前記判断されたテキストフィールドおよびアプリケーションに対応する第2のカスタマイズされたデータ入力パラメータをメモリから取り出すステップと、
前記キープレスイベントに応答して前記テキストフィールドに入力されるべき値を判断するために、前記取り出された第2のデータ入力パラメータを使用するステップと、
をさらにプロセッサに実行させるように構成されたプロセッサ実行可能ソフトウェア命令をさらに記憶した、請求項57に記載の有形プロセッサ可読記憶媒体。
【請求項59】
前記判断されたテキストフィールドおよびアプリケーションに対応する第3のカスタマイズされたデータ入力パラメータをメモリから取り出すステップと、
前記キープレスイベントに応答して前記テキストフィールドに入力されるべき値を判断するために、前記取り出された第3のデータ入力パラメータを使用するステップと、
をさらにプロセッサに実行させるように構成されたプロセッサ実行可能ソフトウェア命令をさらに記憶した、請求項58に記載の有形プロセッサ可読記憶媒体。
【請求項60】
前記第1のデータ入力パラメータは、指定された言語と、文字セットと、データ入力方法と、を備えるグループから選択される、請求項57に記載の有形プロセッサ可読記憶媒体。
【請求項61】
前記第2のカスタマイズされたデータ入力パラメータは、前記データ入力方法と、非ローマ言語入力方法と、テキストケースと、テキストフォントと、を備えるグループから選択される、請求項58に記載の有形プロセッサ可読記憶媒体。
【請求項62】
前記第1のデータ入力パラメータは、マルチタップデータ入力方法と、予測テキストデータ入力方法と、数字テキストデータ入力方法と、を備えるグループから選択されるデータ入力方法である、請求項57に記載の有形プロセッサ可読記憶媒体。
【請求項63】
前記第2のデータ入力パラメータは、文字形成方法に関係する、請求項58に記載の有形プロセッサ可読記憶媒体。
【請求項64】
前記文字形成方法は、字画方法と、ピンインと、を備えるグループから選択される、請求項63に記載の有形プロセッサ可読記憶媒体。
【請求項1】
モバイルデバイス上で個々のテキストフィールド特性をカスタマイズするための方法であって、
カスタマイズするアプリケーションのテキストフィールドを選択することと、
前記アプリケーションの前記選択されたテキストフィールドにデータを入力する際に使用するための第1のデータ入力パラメータを選択するようにユーザを促すことと、
前記ユーザから第1のデータ入力パラメータ選択を受けることと、
前記第1のデータ入力パラメータ選択をメモリに記憶することと、
前記モバイルデバイス上で実行している前記アプリケーションの前記選択されたテキストフィールドにデータが入力されるたびに、前記記憶された第1のデータ入力パラメータ選択を実装することと、
を備える方法。
【請求項2】
前記アプリケーションの前記選択されたテキストフィールドにデータを入力する際に使用するための第2のデータ入力パラメータを選択するようにユーザを促すことと、
前記ユーザから第2のデータ入力パラメータ選択を受けることと、
前記第2のデータ入力パラメータ選択をメモリに記憶することと、
前記モバイルデバイス上で実行している前記アプリケーションの前記選択されたテキストフィールドにデータが入力されるたびに、前記記憶された選択された第2のデータ入力パラメータ選択を実装することと、
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記アプリケーションの前記選択されたテキストフィールドにデータを入力する際に使用するための第3のデータ入力パラメータを選択するようにユーザを促すことと、
前記ユーザから第3のデータ入力パラメータ選択を受けることと、
前記第3のデータ入力パラメータ選択をメモリに記憶することと、
前記モバイルデバイス上で実行している前記アプリケーションの前記選択されたテキストフィールドにデータが入力されるたびに、前記記憶された選択された第3のデータ入力パラメータ選択を実装することと、
をさらに備える、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のデータ入力パラメータは、指定された言語と、文字セットと、データ入力方法と、を備えるグループから選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第2のデータ入力パラメータは、前記データ入力方法と、非ローマ言語入力方法と、テキストケースと、テキストフォントと、を備えるグループから選択される、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記第1のデータ入力パラメータは、マルチタップデータ入力方法と、予測テキストデータ入力方法と、数字テキストデータ入力方法と、を備えるグループから選択されるデータ入力方法である、請求項3に記載の方法。
【請求項7】
前記第2のデータ入力パラメータは、文字形成方法に関係する、請求項2に記載の方法。
【請求項8】
前記文字形成方法は、字画方法と、ピンインと、を備えるグループから選択される、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
モバイルデバイス上で個々のテキストフィールド特性をカスタマイズするための方法であって、
キープレスイベントを示す割込みを受けることと、
前記モバイルデバイス上で現在実行しているアプリケーションを判断することと、
前記キープレスイベントに対応するテキストフィールドを判断することと、
前記判断されたテキストフィールドおよびアプリケーションに対応する第1のカスタマイズされたデータ入力パラメータをメモリから取り出すことと、
前記キープレスイベントに応答して前記テキストフィールドに入力されるべき値を判断するために、前記取り出された第1のカスタマイズされたデータ入力パラメータを使用することと、
を備える方法。
【請求項10】
前記判断されたテキストフィールドおよびアプリケーションに対応する第2のカスタマイズされたデータ入力パラメータをメモリから取り出すことと、
前記キープレスイベントに応答して前記テキストフィールドに入力されるべき値を判断するために、前記取り出された第2のデータ入力パラメータを使用することと、
をさらに備える、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記判断されたテキストフィールドおよびアプリケーションに対応する第3のカスタマイズされたデータ入力パラメータをメモリから取り出すことと、
前記キープレスイベントに応答して前記テキストフィールドに入力されるべき値を判断するために、前記取り出された第3のデータ入力パラメータを使用することと、
をさらに備える、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第1のデータ入力パラメータは、指定された言語と、文字セットと、データ入力方法と、を備えるグループから選択される、請求項9に記載の方法。
【請求項13】
前記第2のデータ入力パラメータは、前記データ入力方法と、非ローマ言語入力方法と、テキストケースと、テキストフォントと、を備えるグループから選択される、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記第1のデータ入力パラメータは、マルチタップデータ入力方法と、予測テキストデータ入力方法と、数字テキストデータ入力方法と、を備えるグループから選択されるデータ入力方法である、請求項10に記載の方法。
【請求項15】
前記第2のデータ入力パラメータは、文字形成方法に関係する、請求項10に記載の方法。
【請求項16】
前記文字形成方法は、字画方法と、ピンインと、を備えるグループから選択される、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
モバイルデバイスであって、
ユーザインターフェースディスプレイと、
ユーザインターフェースキーパッドと、
前記ユーザインターフェースキーパッドおよび前記ユーザインターフェースディスプレイに結合されたプロセッサと、
前記プロセッサに結合されたメモリであって、
カスタマイズするアプリケーションのテキストフィールドを選択するステップと、
前記アプリケーションの前記選択されたテキストフィールドにデータを入力する際に使用するための第1のデータ入力パラメータを選択するようにユーザを促すステップと、
前記ユーザから第1のデータ入力パラメータ選択を受けるステップと、
前記第1のデータ入力パラメータ選択をメモリに記憶するステップと、
前記モバイルデバイス上で実行している前記アプリケーションの前記選択されたテキストフィールドにデータが入力されるたびに、前記記憶された第1のデータ入力パラメータ選択を実装するステップと、
を前記プロセッサに実行させるように構成されたプロセッサ実行可能ソフトウェア命令を記憶したメモリと、
を備えるモバイルデバイス。
【請求項18】
前記メモリに記憶された前記プロセッサ実行可能ソフトウェア命令は、
前記アプリケーションの前記選択されたテキストフィールドにデータを入力する際に使用するための第2のデータ入力パラメータを選択するようにユーザを促すステップと、
前記ユーザから第2のデータ入力パラメータ選択を受けるステップと、
前記第2のデータ入力パラメータ選択をメモリに記憶するステップと、
前記モバイルデバイス上で実行している前記アプリケーションの前記選択されたテキストフィールドにデータが入力されるたびに、前記記憶された選択された第2のデータ入力パラメータ選択を実装するステップと、
を前記プロセッサにさらに実行させるように構成される、請求項17に記載のモバイルデバイス。
【請求項19】
前記メモリに記憶された前記プロセッサ実行可能ソフトウェア命令は、
前記アプリケーションの前記選択されたテキストフィールドにデータを入力する際に使用するための第3のデータ入力パラメータを選択するようにユーザを促すステップと、
前記ユーザから第3のデータ入力パラメータ選択を受けるステップと、
前記第3のデータ入力パラメータ選択をメモリに記憶するステップと、
前記モバイルデバイス上で実行している前記アプリケーションの前記選択されたテキストフィールドにデータが入力されるたびに、前記記憶された選択された第3のデータ入力パラメータ選択を実装するステップと、
を前記プロセッサにさらに実行させるように構成される、請求項18に記載のモバイルデバイス。
【請求項20】
前記第1のデータ入力パラメータは、指定された言語と、文字セットと、データ入力方法と、を備えるグループから選択される、請求項17に記載のモバイルデバイス。
【請求項21】
前記第2のデータ入力パラメータは、前記データ入力方法と、非ローマ言語入力方法と、テキストケースと、テキストフォントと、を備えるグループから選択される、請求項18に記載のモバイルデバイス。
【請求項22】
前記第1のデータ入力パラメータは、マルチタップデータ入力方法と、予測テキストデータ入力方法と、数字テキストデータ入力方法と、を備えるグループから選択されるデータ入力方法である、請求項17に記載のモバイルデバイス。
【請求項23】
前記第2のデータ入力パラメータは、文字形成方法に関係する、請求項18に記載のモバイルデバイス。
【請求項24】
前記文字形成方法は、字画方法と、ピンインと、を備えるグループから選択される、請求項23に記載のモバイルデバイス。
【請求項25】
モバイルデバイスであって、
ユーザインターフェースディスプレイと、
ユーザインターフェースキーパッドと、
前記ユーザインターフェースキーパッドおよび前記ユーザインターフェースディスプレイに結合されたプロセッサと、
前記プロセッサに結合されたメモリであって、
前記モバイルデバイス上で現在実行しているアプリケーションを判断するステップと、
前記キープレスイベントに対応するテキストフィールドを判断するステップと、
前記判断されたテキストフィールドおよびアプリケーションに対応する第1のカスタマイズされたデータ入力パラメータをメモリから取り出すステップと、
前記キープレスイベントに応答して前記テキストフィールドに入力されるべき値を判断するために、前記取り出された第1のカスタマイズされたデータ入力パラメータを使用するステップと、
を前記プロセッサに実行させるように構成されたプロセッサ実行可能ソフトウェア命令を記憶したメモリと、
を備えるモバイルデバイス。
【請求項26】
前記メモリに記憶された前記プロセッサ実行可能ソフトウェア命令は、
前記判断されたテキストフィールドおよびアプリケーションに対応する第2のカスタマイズされたデータ入力パラメータをメモリから取り出すステップと、
前記キープレスイベントに応答して前記テキストフィールドに入力されるべき値を判断するために、前記取り出された第2のデータ入力パラメータを使用するステップと、
を前記プロセッサにさらに実行させるように構成される、請求項25に記載のモバイルデバイス。
【請求項27】
前記メモリに記憶された前記プロセッサ実行可能ソフトウェア命令は、
前記判断されたテキストフィールドおよびアプリケーションに対応する第3のカスタマイズされたデータ入力パラメータをメモリから取り出すステップと、
前記キープレスイベントに応答して前記テキストフィールドに入力されるべき値を判断するために、前記取り出された第3のデータ入力パラメータを使用するステップと、
を前記プロセッサにさらに実行させるように構成される、請求項26に記載のモバイルデバイス。
【請求項28】
前記第1のデータ入力パラメータは、指定された言語と、文字セットと、データ入力方法と、を備えるグループから選択される、請求項25に記載のモバイルデバイス。
【請求項29】
前記第2のデータ入力パラメータは、前記データ入力方法と、非ローマ言語入力方法と、テキストケースと、テキストフォントと、を備えるグループから選択される、請求項26に記載のモバイルデバイス。
【請求項30】
前記第1のデータ入力パラメータは、マルチタップデータ入力方法と、予測テキストデータ入力方法と、数字テキストデータ入力方法と、を備えるグループから選択されるデータ入力方法である、請求項25に記載のモバイルデバイス。
【請求項31】
前記第2のデータ入力パラメータは、文字形成方法に関係する、請求項26に記載のモバイルデバイス。
【請求項32】
前記文字形成方法は、字画方法と、ピンインと、を備えるグループから選択される、請求項31に記載のモバイルデバイス。
【請求項33】
モバイルデバイスであって、
カスタマイズするアプリケーションのテキストフィールドを選択するための手段と、
前記アプリケーションの前記選択されたテキストフィールドにデータを入力する際に使用するための第1のデータ入力パラメータを選択するようにユーザを促すための手段と、
前記ユーザから第1のデータ入力パラメータ選択を受けるための手段と、
前記第1のデータ入力パラメータ選択をメモリに記憶するための手段と、
前記モバイルデバイス上で実行している前記アプリケーションの前記選択されたテキストフィールドにデータが入力されるたびに、前記記憶された第1のデータ入力パラメータ選択を実装するための手段と、
を備えるモバイルデバイス。
【請求項34】
前記アプリケーションの前記選択されたテキストフィールドにデータを入力する際に使用するための第2のデータ入力パラメータを選択するようにユーザを促すための手段と、
前記ユーザから第2のデータ入力パラメータ選択を受けるための手段と、
前記第2のデータ入力パラメータ選択をメモリに記憶するための手段と、
前記モバイルデバイス上で実行している前記アプリケーションの前記選択されたテキストフィールドにデータが入力されるたびに、前記記憶された選択された第2のデータ入力パラメータ選択を実装するための手段と、
をさらに備える、請求項33に記載のモバイルデバイス。
【請求項35】
前記アプリケーションの前記選択されたテキストフィールドにデータを入力する際に使用するための第3のデータ入力パラメータを選択するようにユーザを促すための手段と、
前記ユーザから第3のデータ入力パラメータ選択を受けるための手段と、
前記第3のデータ入力パラメータ選択をメモリに記憶するための手段と、
前記モバイルデバイス上で実行している前記アプリケーションの前記選択されたテキストフィールドにデータが入力されるたびに、前記記憶された第3第2のデータ入力パラメータ選択を実装するための手段と、
をさらに備える、請求項34に記載のモバイルデバイス。
【請求項36】
前記第1のデータ入力パラメータは、指定された言語と、文字セットと、データ入力方法と、を備えるグループから選択される、請求項33に記載のモバイルデバイス。
【請求項37】
前記第2のカスタマイズされたデータ入力パラメータは、前記データ入力方法と、非ローマ言語入力方法と、テキストケースと、テキストフォントと、を備えるグループから選択される、請求項34に記載のモバイルデバイス。
【請求項38】
前記第1のデータ入力パラメータは、マルチタップデータ入力方法と、予測テキストデータ入力方法と、数字テキストデータ入力方法と、を備えるグループから選択されるデータ入力方法である、請求項33に記載のモバイルデバイス。
【請求項39】
前記第2のデータ入力パラメータは、文字形成方法に関係する、請求項34に記載のモバイルデバイス。
【請求項40】
前記文字形成方法は、字画方法と、ピンインと、を備えるグループから選択される、請求項39に記載のモバイルデバイス。
【請求項41】
モバイルデバイスであって、
キープレスイベントを示す割込みを受けるための手段と、
前記モバイルデバイス上で現在実行しているアプリケーションを判断するための手段と、
前記キープレスイベントに対応するテキストフィールドを判断するための手段と、
前記判断されたテキストフィールドおよびアプリケーションに対応する第1のカスタマイズされたデータ入力パラメータをメモリから取り出すための手段と、
前記キープレスイベントに応答して前記テキストフィールドに入力されるべき値を判断するために、前記取り出された第1のカスタマイズされたデータ入力パラメータを使用するための手段と、
を備えるモバイルデバイス。
【請求項42】
前記判断されたテキストフィールドおよびアプリケーションに対応する第2のカスタマイズされたデータ入力パラメータをメモリから取り出すための手段と、
前記キープレスイベントに応答して前記テキストフィールドに入力されるべき値を判断するために、前記取り出された第2のデータ入力パラメータを使用するための手段と、
をさらに備える、請求項41に記載のモバイルデバイス。
【請求項43】
前記判断されたテキストフィールドおよびアプリケーションに対応する第2のカスタマイズされたデータ入力パラメータをメモリから取り出すための手段と、
前記キープレスイベントに応答して前記テキストフィールドに入力されるべき値を判断するために、前記取り出された第2のデータ入力パラメータを使用するための手段と、
をさらに備える、請求項42に記載のモバイルデバイス。
【請求項44】
前記第1のデータ入力パラメータは、指定された言語と、文字セットと、データ入力方法と、を備えるグループから選択される、請求項41に記載のモバイルデバイス。
【請求項45】
前記第2のカスタマイズされたデータ入力パラメータは、前記データ入力方法と、非ローマ言語入力方法と、テキストケースと、テキストフォントと、を備えるグループから選択される、請求項42に記載のモバイルデバイス。
【請求項46】
前記第1のデータ入力パラメータは、マルチタップデータ入力方法と、予測テキストデータ入力方法と、数字テキストデータ入力方法と、を備えるグループから選択されるデータ入力方法である、請求項41に記載のモバイルデバイス。
【請求項47】
前記第2のデータ入力パラメータは、文字形成方法に関係する、請求項42に記載のモバイルデバイス。
【請求項48】
前記文字形成方法は、字画方法と、ピンインと、を備えるグループから選択される、請求項47に記載のモバイルデバイス。
【請求項49】
カスタマイズするアプリケーションのテキストフィールドを選択するステップと、
前記アプリケーションの前記選択されたテキストフィールドにデータを入力する際に使用するための第1のデータ入力パラメータを選択するようにユーザを促すステップと、
前記ユーザから第1のデータ入力パラメータ選択を受けるステップと、
前記第1のデータ入力パラメータ選択をメモリに記憶するステップと、
前記モバイルデバイス上で実行している前記アプリケーションの前記選択されたテキストフィールドにデータが入力されるたびに、前記記憶された第1のデータ入力パラメータ選択を実装するステップと、
をプロセッサに実行させるように構成されたプロセッサ実行可能ソフトウェア命令を記憶した有形プロセッサ可読記憶媒体。
【請求項50】
前記アプリケーションの前記選択されたテキストフィールドにデータを入力する際に使用するための第2のデータ入力パラメータを選択するようにユーザを促すステップと、
前記ユーザから第2のデータ入力パラメータ選択を受けるステップと、
前記第2のデータ入力パラメータ選択をメモリに記憶するステップと、
前記モバイルデバイス上で実行している前記アプリケーションの前記選択されたテキストフィールドにデータが入力されるたびに、前記記憶された選択された第2のデータ入力パラメータ選択を実装するステップと、
をさらにプロセッサに実行させるように構成されたプロセッサ実行可能ソフトウェア命令をさらに記憶した、請求項49に記載の有形プロセッサ可読記憶媒体。
【請求項51】
前記アプリケーションの前記選択されたテキストフィールドにデータを入力する際に使用するための第3のデータ入力パラメータを選択するようにユーザを促すステップと、
前記ユーザから第3のデータ入力パラメータ選択を受けるステップと、
前記第3のデータ入力パラメータ選択をメモリに記憶するステップと、
前記モバイルデバイス上で実行している前記アプリケーションの前記選択されたテキストフィールドにデータが入力されるたびに、前記記憶された選択された第3のデータ入力パラメータ選択を実装するステップと、
をさらにプロセッサに実行させるように構成されたプロセッサ実行可能ソフトウェア命令をさらに記憶した、請求項50に記載の有形プロセッサ可読記憶媒体。
【請求項52】
前記第1のデータ入力パラメータは、指定された言語と、文字セットと、データ入力方法と、を備えるグループから選択される、請求項49に記載の有形プロセッサ可読記憶媒体。
【請求項53】
前記第2のカスタマイズされたデータ入力パラメータは、前記データ入力方法と、非ローマ言語入力方法と、テキストケースと、テキストフォントと、を備えるグループから選択される、請求項50に記載の有形プロセッサ可読記憶媒体。
【請求項54】
前記第1のデータ入力パラメータは、マルチタップデータ入力方法と、予測テキストデータ入力方法と、数字テキストデータ入力方法と、を備えるグループから選択されるデータ入力方法である、請求項49に記載の有形プロセッサ可読記憶媒体。
【請求項55】
前記第2のデータ入力パラメータは、文字形成方法に関係する、請求項50に記載の有形プロセッサ可読記憶媒体。
【請求項56】
前記文字形成方法は、字画方法と、ピンインと、を備えるグループから選択される、請求項55に記載の有形プロセッサ可読記憶媒体。
【請求項57】
キープレスイベントを示す割込みを受けるステップと、
前記モバイルデバイス上で現在実行しているアプリケーションを判断するステップと、
前記キープレスイベントに対応するテキストフィールドを判断するステップと、
前記判断されたテキストフィールドおよびアプリケーションに対応する第1のカスタマイズされたデータ入力パラメータをメモリから取り出すステップと、
前記キープレスイベントに応答して前記テキストフィールドに入力されるべき値を判断するために、前記取り出された第1のカスタマイズされたデータ入力パラメータを使用するステップと、
をプロセッサに実行させるように構成されたプロセッサ実行可能ソフトウェア命令を記憶した有形プロセッサ可読記憶媒体。
【請求項58】
前記判断されたテキストフィールドおよびアプリケーションに対応する第2のカスタマイズされたデータ入力パラメータをメモリから取り出すステップと、
前記キープレスイベントに応答して前記テキストフィールドに入力されるべき値を判断するために、前記取り出された第2のデータ入力パラメータを使用するステップと、
をさらにプロセッサに実行させるように構成されたプロセッサ実行可能ソフトウェア命令をさらに記憶した、請求項57に記載の有形プロセッサ可読記憶媒体。
【請求項59】
前記判断されたテキストフィールドおよびアプリケーションに対応する第3のカスタマイズされたデータ入力パラメータをメモリから取り出すステップと、
前記キープレスイベントに応答して前記テキストフィールドに入力されるべき値を判断するために、前記取り出された第3のデータ入力パラメータを使用するステップと、
をさらにプロセッサに実行させるように構成されたプロセッサ実行可能ソフトウェア命令をさらに記憶した、請求項58に記載の有形プロセッサ可読記憶媒体。
【請求項60】
前記第1のデータ入力パラメータは、指定された言語と、文字セットと、データ入力方法と、を備えるグループから選択される、請求項57に記載の有形プロセッサ可読記憶媒体。
【請求項61】
前記第2のカスタマイズされたデータ入力パラメータは、前記データ入力方法と、非ローマ言語入力方法と、テキストケースと、テキストフォントと、を備えるグループから選択される、請求項58に記載の有形プロセッサ可読記憶媒体。
【請求項62】
前記第1のデータ入力パラメータは、マルチタップデータ入力方法と、予測テキストデータ入力方法と、数字テキストデータ入力方法と、を備えるグループから選択されるデータ入力方法である、請求項57に記載の有形プロセッサ可読記憶媒体。
【請求項63】
前記第2のデータ入力パラメータは、文字形成方法に関係する、請求項58に記載の有形プロセッサ可読記憶媒体。
【請求項64】
前記文字形成方法は、字画方法と、ピンインと、を備えるグループから選択される、請求項63に記載の有形プロセッサ可読記憶媒体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7a】
【図7b】
【図8】
【図9A】
【図9B】
【図10a】
【図10b】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7a】
【図7b】
【図8】
【図9A】
【図9B】
【図10a】
【図10b】
【図11】
【公表番号】特表2011−524595(P2011−524595A)
【公表日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−514696(P2011−514696)
【出願日】平成21年6月9日(2009.6.9)
【国際出願番号】PCT/US2009/046713
【国際公開番号】WO2010/005668
【国際公開日】平成22年1月14日(2010.1.14)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】
【公表日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年6月9日(2009.6.9)
【国際出願番号】PCT/US2009/046713
【国際公開番号】WO2010/005668
【国際公開日】平成22年1月14日(2010.1.14)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】
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