説明

個別アプリケーション・プログラム用のスクリーンセーバ

【課題】 画面全体ではなく特定のアプリケーションのウインドウでスクリーンセーバを起動させて情報を秘匿する方法の実現。
【解決手段】 1つまたは複数のアプリケーション・プログラムについてスクリーンセーバ起動条件を指定する。前記スクリーンセーバは、そのアプリケーションに対するスクリーンセーバ起動条件を検出することに応答して起動され、対応するそのアプリケーションのウィンドウにオーバレイして表示される。また、そのアプリケーションに対する起動条件が解消したことを検出してして停止してもよい。グローバル・デスクトップのスクリーンセーバ特性もまた記憶され、グローバル・デスクトップのスクリーンセーバの起動および停止条件を含んでもよいが、これらの起動および停止条件は、アプリケーション・プログラム・ウィンドウをオーバレイするグローバル・デスクトップのスクリーンセーバ・プロセスを起動し停止させるのに使用される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に改良型スクリーンセーバの方法およびシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
スクリーンセーバ・プログラムは、ユーザのコンピュータとの双方向性を監視し、一定期間の停止(inactivity)を検出することに応答して、画面表示を変化させるコンピュータ・プログラムである。ごく初期のスクリーンセーバ・プログラムの効用は主として、画像が画面に焼きつかないようにすることに向けられていた。一番の関心事は、長時間同じ場所に残って、画面上で永続的な影になるメニューバーまたはプログラムの他の図形要素であった。
【0003】
しかし、最近のコンピュータ・ディスプレイ技術は、これらの問題に苦しむことはなく、スクリーンセーバは、その後、主としてデスクトップ・コンピュータに表示することができる情報のプライバシとセキュリティを維持するのに使用されてきた。既存のスクリーンセーバ・プログラムは、ユーザのコンピュータ停止を監視し、十分な停止期間に応答して、全画面表示をする。前記スクリーンセーバは、通常は前記ユーザがマウスを移動させるとか、キーボードを打つなどして、コンピュータでの活動を再開するときには、停止する。
【0004】
これらの、あるいは同様のスクリーンセーバは、コンピュータのディスプレイ上の情報に対するは、それほど十分にセキュリティを提供するものではない。たとえば、スクリーンセーバがまだ起動していない限り、独占情報を有するプログラムは、コンピュータに歩み寄る人なら誰でも見ることができる。さらに、前記コンピュータで、ある種の活動を継続することによって前記コンピュータ上で既に開かれ、実行されているプログラムへのアクセスについては、一般的に何の制限もない。
【0005】
普及している1つの通信ソフトウェア・アプリケーション、Lotus Notes(Lotus Development Corporationの商標)は、個人情報の不注意な開示を防止するオートログオフ機能を含む。これを実施することによって、所定の停止時間後の無許可の開示は防止できるが、前記ユーザが、Notesにログインし、Notesセッションを回復させなければならない点で、使い勝手の問題は起こる。さらに、この機能はLotus Notesのアプリケーション自体に組み込まれているものであって、多くのアプリケーションに適用することができる汎用の解決策ではない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、コンピュータ上の情報が、許可なくアクセスされたり、覗かれたりすることがないように保護する、改良型のセキュリティ・システムおよび方法が継続的に必要になっている。また、容易にカスタマイズされて、必要なら高度の安全性の便益と幅広いアクセスの便利さとのバランスをとるようにする、セキュリティ体制と方法も必要となっている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の実施形態は、ディスプレイ・スクリーンを有するコンピュータ・システムでスクリーンセーバを動作させる方法、コンピュータ・プログラム、およびシステムを含む。前記方法は、コンピュータ・システムに記憶された複数のアプリケーション・プログラムから選択された少なくとも1つのアプリケーション・プログラムに対する、スクリーンセーバ起動(activation)条件を記憶するステップと、記憶されたスクリーンセーバ起動条件の発生を検出することに応答して、前記選択された少なくとも1つのアプリケーション・プログラムに関連する、少なくとも1つの実行中のアプリケーション・ウィンドウに係るクライアント領域をオーバレイするためにスクリーンセーバ・プロセスを起動するステップと、を含む。前記起動されたスクリーンセーバ・プロセスは任意に、少なくとも1つの実行中のアプリケーション・ウィンドウに係るクライアント領域をオーバレイし、他の実行アプリケーション・ウィンドウに係るクライアント領域はオーバレイしない。
【0008】
前記特定の実施形態の方法は、前記記憶されたスクリーンセーバ起動条件の発生をもはや検出しないことに応答して、少なくとも1つの実行中のアプリケーション・ウィンドウに係るクライアント領域を露出するスクリーンセーバ・プロセスを停止するステップを、さらに含んでいてもよい。さらに、前記スクリーンセーバ起動条件を記憶するステップは、少なくとも1つのアプリケーション・プログラムがインストールされるときに、スクリーンセーバをインストールするステップと、少なくとも1つのアプリケーション・プログラムがインストールされるときに、前記スクリーンセーバ起動条件を識別するステップと、前記識別されたスクリーンセーバ起動条件を、前記少なくとも1つのアプリケーション・プログラムに関連する、INIファイルなどの、前記アプリケーション・プログラムに関連する特性ファイルに記憶するステップとを、さらに含んでいてもよい。
【0009】
特定の実施形態のさらなるステップは、少なくとも1つのアプリケーション・プログラムについてのスクリーンセーバ・プロセスの識別情報を、複数のスクリーンセーバに関連するINIファイルに記憶するステップを含んでいてもよい。前記アプリケーション・プログラムに対する前記スクリーンセーバ起動条件は、少なくとも1つのアプリケーション・プログラムの停止期間を有していてもよい。なおさらに、前記方法は、前記記憶されたスクリーンセーバ起動条件の発生を検出することに応答して、少なくとも1つの実行中のアプリケーション・ウィンドウに係るクライアント領域へのアクセスを不能にするステップと、前記記憶されたスクリーンセーバ起動条件の発生をもはや検出しないことに応答して、少なくとも1つの実行中のアプリケーション・ウィンドウに係るクライアント領域へのアクセスを可能にするステップと、を含んでいてもよい。
【0010】
別の実施形態では、前記方法は、さらに、前記コンピュータ・システムのデスクトップに対するグローバル・デスクトップのスクリーンセーバ起動条件を記憶するステップと、グローバル・デスクトップのスクリーンセーバに対する記憶されたスクリーンセーバ起動条件の発生を検出することに応答して、各々の実行中のアプリケーション・ウィンドウに係るクライアント領域をオーバレイするためにグローバル・デスクトップのスクリーンセーバ・プロセスを起動するステップと、を有していてもよい。グローバル・デスクトップのスクリーンセーバ・プロセスが、停止されて、グローバル・デスクトップのスクリーンセーバに対する前記記憶されたスクリーンセーバ起動条件の発生をもはや検出しないことに応答して、各々の実行中のアプリケーション・ウィンドウに係るクライアント領域が露出されてもよい。前記方法は任意に、前記グローバル・デスクトップのスクリーンセーバに対する前記スクリーンセーバ起動条件の発生をもはや検出しないことに応答して、少なくとも1つのアプリケーション・プログラムのスクリーンセーバ・プロセスを停止するステップをさらに有していてもよい。なおさらに、前記方法は、たとえば、前記グローバル・デスクトップのスクリーンセーバに対する前記記憶されたスクリーンセーバ起動条件の発生を検出することに応答して、各々の実行中のアプリケーション・ウィンドウに係るクライアント領域へのアクセスを不能にするステップと、前記グローバル・デスクトップのスクリーンセーバに対する前記記憶されたスクリーンセーバ起動条件の発生をもはや検出しないことに応答して、少なくとも1つの実行中のアプリケーション・ウィンドウに係るクライアント領域へのアクセスを可能にするステップと、を有していてもよい。なおさらに、前記グローバル・デスクトップの前記スクリーンセーバに対する前記スクリーンセーバ起動条件は、前記少なくとも1つのアプリケーション・プログラムの停止期間以上の長さの停止期間を有していてもよい。前記グローバル・デスクトップのスクリーンセーバに対する前記スクリーンセーバ起動条件は任意に、前記少なくとも1つの実行中のアプリケーション・ウィンドウの全てのスクリーンセーバ・プロセスを起動することに対応する。
【0011】
一実施形態では、前記方法は、前記少なくとも1つの実行中のアプリケーション・ウィンドウがサイズ変更されていることを検出するステップと、前記少なくとも1つの実行中のアプリケーション・ウィンドウがサイズ変更されつつあることを検出するのに応答し、前記少なくとも1つの実行中のアプリケーション・ウィンドウをオーバレイされた前記クライアント領域をサイズ変更するステップと、を含む。さらなる実施形態では、前記停止期間は、複数のアプリケーション・プログラムごとにユーザ定義される。なおさらなる実施形態では、前記方法は、マスター・スクリーンセーバ停止条件を識別するステップと、前記識別されたマスター・スクリーンセーバ停止条件を使用して、各々の実行中のアプリケーション・ウィンドウに係るクライアント領域を露出するステップと、を含んでいてもよい。
【0012】
本発明の別の実施形態は、コンピュータ・システムでスクリーンセーバを動作させるための、コンピュータ使用可能な媒体に含まれる、コンピュータ・プログラムを含み、前記コンピュータ・プログラムは、前記コンピュータ・システムに記憶された複数のアプリケーション・プログラムから選択された少なくとも1つのアプリケーション・プログラムに対するスクリーンセーバ起動条件を記憶する、ステップと、前記記憶されたスクリーンセーバ起動条件の発生を検出することに応答して、前記選択された少なくとも1つのアプリケーション・プログラムに関連する、少なくとも1つの実行中のアプリケーション・ウィンドウに係るクライアント領域のみをオーバレイするためにスクリーンセーバ・プロセスを起動するステップと、を含む。前記コンピュータ・プログラムは、さらに、前記記憶されたスクリーンセーバの起動条件の発生をもはや検出しないことに応えて、前記少なくとも1つの実行アプリケーション・ウィンドウの前記クライアント領域を露出する前記スクリーンセーバプロセスを停止するコンピュータ使用可能なプログラムコードを、さらに有していてもよい。なおさらに、前記コンピュータ・プログラムは、前記コンピュータ・システムの前記デスクトップに対するグローバル・デスクトップのスクリーンセーバの起動条件を記憶する、コンピュータ使用可能なプログラムコードと、グローバル・デスクトップのスクリーンセーバに対する前記記憶されたスクリーンセーバの起動条件の発生を検出することに応えて、各実行アプリケーション・ウィンドウの前記クライアント領域をオーバレイするグローバル・デスクトップのスクリーンセーバ・プロセスを起動するコンピュータ使用可能なプログラムコードと、をさらに有していてもよい。前記コンピュータ・プログラムは、前記グローバル・デスクトップのスクリーンセーバに対する前記記憶されたスクリーンセーバの起動条件の発生をもはや検出しないことに応えて、各実行アプリケーション・ウィンドウの前記クライアント領域を露出する前記グローバル・デスクトップのスクリーンセーバ・プロセスを停止するコンピュータ使用可能なプログラムコードを、さらに有していてもよい。
【0013】
本発明は、さらに、スクリーンセーバを動作させるシステムを含む。前記システムは、1つ以上のメモリ・デバイスおよび入力/出力デバイスに、直接または間接に結合した1つ以上のプロセッサを含み、前記入力デバイスは、アプリケーション・プログラムを、前記コンピュータ・システムへのアプリケーション・プログラムのインストール中に、少なくとも1つの前記メモリ・デバイスにロードするようになっており、前記アプリケーション・プログラムは、前記コンピュータ・システムに記憶された複数のアプリケーション・プログラムから選択された少なくとも1つのアプリケーション・プログラムに対するスクリーンセーバ起動条件を記憶し、かつ、前記記憶されたスクリーンセーバ起動条件の発生を検出することに応答し、前記選択された少なくとも1つのアプリケーション・プログラムに関連する、少なくとも1つの実行中のアプリケーション・ウィンドウに係るクライアント領域をオーバレイするための、スクリーンセーバ・プロセスを起動する命令を、前記1つ以上のプロセッサに提供する論理構造を含む。さらなるオプションでは、前記アプリケーション・プログラムは、さらに、前記コンピュータ・システムの前記デスクトップに対するグローバル・デスクトップのスクリーンセーバ起動条件を記憶し、前記グローバル・デスクトップのスクリーンセーバに対する前記記憶されたスクリーンセーバ起動条件の発生を検出することに応答して、各々実行中のアプリケーション・ウィンドウに係るクライアント領域をオーバレイするための、グローバル・デスクトップのスクリーンセーバ・プロセスを起動し、前記グローバル・デスクトップのスクリーンセーバ停止条件の発生を検出することに応答して、前記グローバル・デスクトップのスクリーンセーバ・プロセスを停止する命令を、前記1つまたは複数のプロセッサに提供してもよい。
【0014】
本発明の前述及びその他の目的、特徴、および利点は、同一の参照数字が本発明の同一の部分を表す添付図面に示すように、本発明の好ましい実施形態についての以下のより詳細な説明から明らかになるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明は、コンピュータ・アプリケーション・プログラムのインストールの一部として、コンピュータ・システムでスクリーンセーバを動作させるのに有用なシステム、コンピュータ・プログラム、および方法を提供する。前記データ処理分野に含まれる前記方法および装置は、広範囲のプログラムおよびプログラミング言語を有するが、当業者は、本発明が、特定のプログラムまたはプログラミング言語、特定のアプリケーション・プログラム、あるいは特定のシステムに限定されることなく実施できることを、理解するであろう。
【0016】
本発明の前記方法、コンピュータ・プログラム、およびシステムの特定の実施形態は、デスクトップ・コンピュータまたは他のタイプのコンピュータ・デバイスの実行アプリケーション・プログラムによって表示することができる情報のプライバシを保護し、安全性を維持するのに有用である。特定の実施形態では、本発明の方法は、前記コンピュータ・システムに記憶された複数のアプリケーション・プログラムから選択された少なくとも1つのアプリケーション・プログラムに対するスクリーンセーバ起動条件などのスクリーンセーバ特性、を記憶することを含む。スクリーンセーバ・プロセスが起動されて、前記アプリケーション・プログラムに対する、前記スクリーンセーバ特性で指定された、前記記憶されたスクリーンセーバ起動条件の発生を検出することに応答して、前記アプリケーション・プログラムについて、少なくとも1つの実行中のアプリケーション・ウィンドウに係るクライアント領域をオーバレイする。前記スクリーンセーバ・プロセスが停止されて、前記アプリケーション・プログラムに対する、前記スクリーンセーバ特性で指定された、前記記憶されたスクリーンセーバ起動条件の発生または存在をもはや検出しないことに応答して、前記アプリケーション・プログラムの、前記少なくとも1つの実行中のアプリケーション・ウィンドウに係るクライアント領域が露出される。好ましくは、いかなる特定アプリケーションのスクリーンセーバの管理でも、他の特定アプリケーションのスクリーンセーバの管理から少なくとも部分的には独立していて、1つのアプリケーションのスクリーンセーバが、他のアプリケーションのスクリーンセーバが起動しない間に起動することができるように、なっていることである。
【0017】
任意選択で、前記少なくとも1つのアプリケーション・プログラムのそれぞれに対する前記記憶されたスクリーンセーバ起動条件は、前記アプリケーション・プログラムの停止期間になる。別のオプションでは、前記少なくとも1つのアプリケーション・プログラムのそれぞれに対する前記スクリーンセーバの停止条件が、前記スクリーンセーバ起動条件の発生または存在を、もはや検出しないことである。あるいは、前記スクリーンセーバの停止条件は、指定されたパスワードの入力である場合もある。各アプリケーション・プログラムについてのパスワードは、同じであっても異なっていてもよい。
【0018】
特定の実施形態は、好ましくは、前記コンピュータ・システムの前記デスクトップに対するグローバル・デスクトップのスクリーンセーバ特性を記憶するステップを含むことであろう。最も好ましくは、前記グローバル・デスクトップのスクリーンセーバ特性が、スクリーンセーバ起動条件とスクリーンセーバの停止条件とを含むことである。たとえば、グローバル・デスクトップのスクリーンセーバ又は画像は、前記グローバル・デスクトップのスクリーンセーバに対する前記スクリーンセーバ起動条件の発生または存在を検出することに応答して、起動し、全ての実行アプリケーション・ウィンドウのうち、少なくとも前記クライアント領域はオーバレイする。前記グローバル・デスクトップのスクリーンセーバ・プロセスまたは画像は、前記グローバル・デスクトップのスクリーンセーバに対するスクリーンセーバ起動条件の発生または存在をもはや検出しないことに応答して、停止してもよい。任意選択で、前記方法は、前記グローバル・デスクトップのスクリーンセーバに対する前記スクリーンセーバの停止条件の発生または存在を検出することに応答して、前記少なくとも1つのアプリケーション・プログラムについて、前記少なくとも1つのスクリーンセーバ・のプロセスを停止するプロセスを、さらに含んでいてもよい。同様のオプションでは、前記方法は、前記グローバル・デスクトップのスクリーンセーバに対する前記スクリーンセーバ起動条件の発生を検出することに応答して、前記少なくとも1つのスクリーンセーバ・プロセスを停止するプロセスを含んでいてもよい。さらに、前記グローバル・デスクトップのスクリーンセーバに対する前記スクリーンセーバ起動条件は、任意のアプリケーション・プログラムの停止期間であってもよい。前記グローバル・デスクトップのスクリーンセーバに対する前記スクリーンセーバの停止条件は、指定されたパスワードの入力であってもよい。
【0019】
本発明の特定の実施形態では、前記スクリーンセーバのプログラムは、プラグインまたは、当業者が理解するはずである他の方法によって、アプリケーション・プログラムインタフェース(API)と交信するか、または通信する。たとえば、既知のオペレーティング・システムまたはアプリケーション・プログラム、あるいはその両方に関連する一組のルーチン、プロトコルまたはツール、あるいはその両方である。APIは、APIがそれについて関連付けられるオペレーティング・システムまたはアプリケーション・プログラム、あるいはその両方にインタフェースを提供する。したがって、種々のアプリケーション・ウィンドウのサイズおよび場所を特定する適切なAPIが、選択されてもよい。それで、前記特定のAPIを利用して、個別ユーザ・プログラムごとにスクリーンセーバの設定を管理してもよい。
【0020】
図1は、個別のプログラムについて、スクリーンセーバを管理するのに適したシステムの略図である。システム10は、従来のパーソナル・コンピュータ20の形態の汎用コンピュータ・デバイスを含む。一般に、パーソナル・コンピュータ20は、処理ユニット21、システム・メモリ22および、前記システム・メモリ22を含む種々のシステム・コンポーネントを前記処理ユニット21に結合するシステム・バス23を含む。システム・バス23は、メモリ・バスまたはメモリ・コントローラ、周辺バスおよび種々のバス・アーキテクチャを使用したローカル・バスを含むいくつかのタイプのバス構造のうちでは、いずれの構造であってもよい。前記システム・メモリは、読み出し専用メモリ(ROM)24とランダム・アクセス・メモリ(RAM)25とを含む。始動(start-up)中などに、パーソナル・コンピュータ20内の要素間で情報を転送するのに役立つ基本ルーチンを含む、基本入力/出力システム(BIOS)26は、ROM24に記憶される。
【0021】
パーソナル・コンピュータ20は、ハードディスク27からの読み出しと該ディスクへの書き込みを行うハードディスク・ドライブ35と、取り外し可能な磁気ディスク29からの読み出しと該ディスクへの書き込むを行う磁気ディスク・ドライブ28と、CD−ROMまたは、他の光媒体などの取り外し可能な光ディスク31からの読み出しと該ディスクへの書き込みを行う光ディスク・ドライブ30とを、さらに含む。ハードディスク・ドライブ35と、磁気ディスク・ドライブ28と、光ディスク・ドライブ30とは、それぞれ、ハードディスク・ドライブ・インタフェース32と、磁気ディスク・ドライブ・インタフェース33と、光ディスク・ドライブ・インタフェース34とによって、システム・バス23に接続される。本明細書で述べる例示的な環境では、ハードディスク27と、取り外し可能な磁気ディスク29と、取り外し可能な光ディスク31とを採用しているが、磁気カセット、フラッシュ・メモリ・カード、デジタル・ビデオ・ディスク、ベルヌーイ・カートリッジ(Bernoulli cartridge)、RAM、ROMなどのような、コンピュータがアクセス可能なデータを記憶することができる他のタイプのコンピュータ読み取り可能な媒体が、例示的なオペレーティング環境でも使用できることは、当業者なら理解するはずである。前記ドライブとそのコンピュータ読み取り可能な関連媒体は、コンピュータの実行可能な命令、データ構造、プログラム・モジュール、およびパーソナル・コンピュータ20用の他のデータの不揮発性記憶装置を提供する。たとえば、前記オペレーティング・システム40とアプリケーション・プログラム36とは、前記パーソナル・コンピュータ20のRAM25またはハードディスク27、あるいはその両方に記憶されていてもよい。
【0022】
ユーザは、キーボード55およびポインティング・デバイス42などの入力デバイスを介して、パーソナル・コンピュータ20にコマンドおよび情報を入力してもよい。他の入力デバイス(図示せず)は、マイクロフォン、ジョイスティック、ゲーム・パッド、サテライト・ディッシュ、スキャナなどを含んでいてもよい。これらの、また他の入力デバイスは、前記システム・バス23に結合されるシリアル・ポート・インタフェース46を介して処理ユニット22に接続されることが多いが、パラレル・ポート、ゲーム・ポート、ユニバーサル・シリアル・バス(USB)などの他のインタフェースによって接続されてもよい。ディスプレイ・デバイス47もまた、ビデオ・アダプタ48などのインタフェースを介して前記システム・バス23に接続されてもよい。前記モニタに加えて、パーソナル・コンピュータは、通常、スピーカおよびプリンタなどの、他の周辺出力デバイス(図示せず)を含む。
【0023】
前記パーソナル・コンピュータ20は、1つ以上のリモート・コンピュータ49への論理接続を使用して、ネットワーク環境で動作してもよい。リモート・コンピュータ49は、別のパーソナル・コンピュータ、サーバ、クライアント、ルータ、ネットワークPC、ピア・デバイス、メインフレーム、携帯情報端末、インターネット接続式移動体電話、または他の一般的なネットワーク・ノードであってもよい。リモート・コンピュータ49は、通常前記パーソナル・コンピュータ20に関して上述した要素の多くまたは全てを含むが、前記図にはメモリ・ストレージ・デバイス50のみが示されている。図に示す前記論理接続は、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)51とワイド・エリア・ネットワーク(WAN)52とを含む。そのようなネットワーク環境は、オフィスや企業規模のコンピュータ・ネットワークやイントラネットやインターネットでは、当たり前のものである。
【0024】
前記パーソナル・コンピュータ20は、LANネットワーク環境で使用される場合は、ネットワーク・インタフェースまたはアダプタ53を介して前記ローカル・エリア・ネットワーク51に接続されることが多い。前記パーソナル・コンピュータ20は、WANネットワーク環境で使用される場合、通常は、モデム54またはインターネットなどのWAN52上で、高速通信を確立する他の手段を含む。内部にある場合も外部にある場合もあるモデム54は、シリアル・ポート・インタフェース46を介してシステム・バス23に接続される。ネットワーク環境では、パーソナル・コンピュータ20に関して述べたプログラム・モジュール、またはその部分は、前記遠隔メモリ記憶装置50に記憶されてもよい。図示する前記ネットワーク接続は、例示であり、コンピュータ間での通信リンクを確立する他の手段が使用されてもよいことが、理解されるであろう。
【0025】
オペレーティング・システム40と、アプリケーション・プログラム36と、アプリケーション・プログラム36のうちの1つに関連する前記スクリーンセーバ・プログラム38および前記スクリーンセーバ特性39と、を含む、多数のプログラム・モジュールは、ハードディスク27、磁気ディスク29、光ディスク31、ROM24、またはRAM25に記憶されてもよい。プログラム・モジュールは、ルーチンと、サブルーチンと、プログラムと、オブジェクトと、コンポーネントと、データ構造などと、を含み、特定のタスクを実行するか、または特定の抽象データ型を実施する。本発明の態様は、アプリケーション・プログラム36に関連するスクリーンセーバのプログラム38と特性39の形式で実施されてもよいがその場合、前記スクリーンセーバのプログラムは、前記スクリーンセーバの特性に従って、表示されたアプリケーション・プログラム情報のプライバシおよびセキュリティを保護するであろう。前記スクリーンセーバ・プログラム38は一般に、とりわけ、実行アプリケーション・プログラム36を識別し、これらのプログラムの停止を監視するための、コンピュータの実行可能な命令を有する。
【0026】
図1に示した記述済みの例は、アーキテクチャの制限を意味するものではない。たとえば、本発明が、携帯デバイス、マルチプロセッサ・システム、マイクロプロセッサ基盤の、またはプログラム制御可能な家庭用電子機器、ネットワークパーソナル・コンピュータ、ミニコンピュータ、メインフレーム・コンピュータなどを含む、他のコンピュータ・システム構成で実施できることは、当業者なら理解するであろう。本発明はまた、タスクが、通信ネットワークを通してリンクした遠隔処理デバイスによって実行される分散コンピュータ環境において、実施(practice)してもよい。分散コンピュータ環境では、プログラム・モジュールは、局部と遠隔両方のメモリ記憶装置内に設置してもよい。
【0027】
したがって、本発明の実施形態は、全くハードウェアのみ実施形態、全くソフトウェアのみの実施形態、または、ハードウェア要素とソフトウェア要素の両方を含む実施形態、の形式をとってもよいことが認識されるべきである。本発明は、これらの方法の実施形態を含む特定の実施形態では、ファームウェアと、常駐ソフトウェアと、マイクロコードと、を含むが、それらに限定されないソフトウェアで実施してもよい。
【0028】
さらに、本発明は、コンピュータまたは任意の命令実行システムによって、または、それに関連して使用するためのプログラム・コードを提供するコンピュータ読み取り可能な媒体からアクセスできる、コンピュータ・プログラムの形式をとることができる。この説明のためには、コンピュータの使用可能な、またはコンピュータの読み取り可能な媒体は、命令実行システム、装置、またはデバイスによって、またはそれに関連して使用するための前記プログラムを、収容し、記憶し、通信し、伝播し、または輸送することができるものならどんな装置であってもよい。
【0029】
方法の独創的な実施形態は、次に続く図形のフローチャートで示されるが、前記示された方法は、本発明が提供する例示的な方法であり、コンピュータ・コードまたは適切なシステムあるいはその両方を使用して、実施してもよいことが理解されるべきである。
【0030】
図2〜図3は、グローバル・デスクトップと個別のアプリケーションについて、スクリーンセーバ特性の設定または編集のための例示的な方法100のフローチャートを提供する。段階102において、前記スクリーンセーバ特性の設定または編集プロセスが始まる。段階103において、ユーザまたは管理者は、前記スクリーンセーバ特性のユーザIDまたはパスワードあるいはその両方の保護を設定するか、または、後続のセッションで、設定された前記ユーザIDまたはパスワードあるいはその両方を入力して、前記スクリーンセーバ特性の編集を可能にするアクセスを得る。段階104において、前記ユーザは、前記グローバル・デスクトップのスクリーンセーバまたは特定のアプリケーションのスクリーンセーバについて、スクリーンセーバ特性を設定するか、編集するかを問い合わせされる。前記グローバル・デスクトップについて、前記設定が継続する場合、前記プロセスは段階106に進み、前記ユーザは、前記グローバル・デスクトップのスクリーンセーバについて起動設定を設定するか、編集するかを問い合わせされる。段階108において、前記ユーザは、たとえば、前記アプリケーション・スクリーンセーバを起動することになる停止期間を、プロンプト表示によって入力するように薦められ、段階110において、前記ユーザは、プロンプト表示によって、アプリケーション・スクリーンセーバのプロセスまたは画像を入力するか、選択するように薦められる。
【0031】
段階112において、前記ユーザは、前記グローバル・デスクトップのスクリーンセーバについて、前記停止設定を設定するか、編集するかを問い合わせされる。段階114は、前記停止設定を設定するために、前記ユーザに、前記グローバル・デスクトップのスクリーンセーバ起動条件をもはや検出しないなど、前記グローバル・デスクトップのスクリーンセーバを停止することになるパスワードまたは他のセキュリティ入力を入力するように薦める。本発明の実施形態によれば、段階116は、前記グローバル・デスクトップのスクリーンセーバが停止した場合、アプリケーション・スクリーンセーバを停止するべきかどうかをユーザに尋ねる。このオプションを選択することによって、前記ユーザは、各々の実行中のアプリケーションに対する、停止コードまたはパスワードの入力などの停止条件を満たす必要なく、前記グローバル・デスクトップのスクリーンセーバの起動に続いて、コンピュータで実行される前記アプリケーションの全てに対するアクセス権を再度獲得することが可能になる。このオプションが、確実に選択される場合、段階118において、前記グローバル・デスクトップのスクリーンセーバを介する停止を含む停止設定が、実行中の各アプリケーションに適用される。
【0032】
段階104に戻って、前記ユーザが、個別のアプリケーション・プログラムについてスクリーンセーバを設定するか、編集することを要求する場合、前記プロセスは、段階120に進み、前記ユーザは、前記スクリーンセーバ特性が設定されるべきアプリケーションを選択する。本発明の実施形態によれば、前記システムは、段階122において、前記選択されたアプリケーションがウェブブラウザであるかどうかを判定する。前記選択されたアプリケーションがウェブブラウザである場合、段階124において前記ユーザは、ブラウザでアクセスされるユニフォーム・リソース・ロケータ(URL)に特有のブラウザ・スクリーンセーバの設定(すなわち、URL特有の設定)を提供するオプションを与えられる。従って、段階126によって、前記ユーザは、自分のスクリーンセーバ特性が設定されたURLを識別することができるようになる。この実施形態は、たとえば、公衆に利用可能なニュース・サービスにアクセスする場合よりも、オンライン・バンキング・ウェブサイトでアカウント情報を閲覧する場合の方に、より大きなセキュリティを提供するのに役立つ。
【0033】
段階128において、前記ユーザは、前記選択されたアプリケーションまたはブラウザ/URLの組み合わせについて、スクリーンセーバの起動設定を設定するか、編集するかを選択してもよく、前記ユーザは、段階130においては、起動設定として停止期間を入力してもよく、段階132においては、前記選択されたアプリケーションで利用するために、スクリーンセーバ・プロセスまたは映像の選択を入力してもよい。前記ユーザが、段階128において、起動設定を設定しないことを決めるか、あるいは、段階132において、起動設定の設定を終了する場合、前記プロセスは、段階134に進み、前記ユーザは、前記選択されたアプリケーションについて、停止設定を設定するか、あるいは、編集するかどうかを尋ねられる。前記ユーザが、停止設定を設定しない場合は、段階136において、デフォルト停止設定が設定される。段階138において、前記ユーザは、前記グローバル・スクリーンセーバの停止設定を前記選択されたアプリケーションに適用するオプションが与えられる。前記ユーザが、これらの設定を適用しない場合、段階140は前記ユーザに、前記スクリーンセーバ起動条件または受理されたパスワードの入力をもはや検出しないなど、前記アプリケーションのスクリーンセーバを停止する条件または入力を入力するように、薦める。
【0034】
段階142における前記グローバル・デスクトップのスクリーンセーバの設定の終了または、段階144における前記アプリケーション・スクリーンセーバの設定の終了のいずれかに続いて、前記ユーザは、段階146において、他のスクリーンセーバ特性を設定するかどうかを質問される。前記プロセスは、他のスクリーンセーバ特性を設定するために、上述したように、段階104に戻る。スクリーンセーバ特性がもはや設定されない場合、前記プロセスは段階148にて、終了する。
【0035】
図4〜図5は、方法100を使用して、これらのスクリーンセーバ特性の設定などのスクリーンセーバ特性に従って、前記スクリーンセーバ・プログラムを動作させる例示的な方法200のフローチャートを提供している。前記方法は、段階202で始まり、段階204の、前記コンピュータの始動と前記オペレーティング・システムのブートが続く。段階206で、前記スクリーンセーバ・プログラムは、メモリにロードされ、段階208で、前記スクリーンセーバ・プログラムは、前記コンピュータで実行されているアプリケーションを検出する。実行プログラムは、前記オペレーティング・システム用のアプリケーション・プログラムインタフェース(API)に質問することによって、または、個別アプリケーションの前記APIに質問することによって、あるいはその両方で識別されてもよい。段階210で、前記プログラムが、実行アプリケーションについて設定されるスクリーンセーバ特性が存在しないと判定した場合、前記ユーザは、段階212で、このアプリケーションについてのスクリーンセーバ特性を設定するかどうか質問される。スクリーンセーバ特性がこの時点で、設定するべきものとすると、段階214は、前記スクリーンセーバ特性の設定方法100に飛び、前記設定の終了に応答して、段階216に戻る。
【0036】
段階216において、前記方法200は、前記コンピュータで実行されている各アプリケーション・プログラムの停止を監視する。好ましい実施形態では、前記方法200は、他のアプリケーション・プログラムから分離され、別になっている各アプリケーション・プログラムについての停止期間を追跡してもよい。次に、段階218は、前記グローバル・デスクトップのスクリーンセーバの起動設定を超えるコンピュータ停止期間が存在するかどうかを判定する。前記グローバル・デスクトップのスクリーンセーバの起動設定に達していない場合、段階220は、前記アプリケーション・プログラムのいずれについても、そのアプリケーション・プログラムのための前記スクリーンセーバの起動設定を超える停止期間が、存在するかどうかを判定する。前記アプリケーション・プログラムのスクリーンセーバの起動設定を全く超えていない場合、前記コンピュータまたはスクリーンセーバは、段階222でオフにされ、段階224で、前記プロセスを終了することがなければ、前記プロセスは、段階216に折り返して、停止をさらに監視することになる。前記実行アプリケーション・プログラムにおいて活動が存在する限り、前記プロセスは、ステップ216、218、および220を巡回し続ける。
【0037】
しかし、段階218で、前記グローバル・デスクトップのスクリーンセーバの起動設定または条件が、停止期間を超えているというように、実際に検出されたと判定された場合、前記プロセスは、グローバル・デスクトップのスクリーンセーバを起動させる段階226と、前記スクリーンセーバ起動条件をもはや検出しないなどの停止条件の検出を監視する段階228とに分岐する。段階230は、前記停止条件が検出されたと判定されるまで、前記プロセスを段階228に折り返えさせる。正しいパスワードの入力、あるいはスクリーンセーバ起動条件をもはや検出しないことなどの正しい停止条件は、前記プロセスを段階232に導いて、前記グローバル・デスクトップと各々の実行中のアプリケーション・プログラムについての停止期間をリセットする。その後、プロセス200は、段階216に戻って、停止をさらに監視する。
【0038】
さらに、段階220において、前記個別アプリケーション・プログラムのいずれの停止期間でも、そのアプリケーションに対するスクリーンセーバの起動設定または条件を超えると判定された場合、段階234は、停止のアプリケーションに対してスクリーンセーバ・プロセスを起動し、段階236は、起動されたアプリケーション・プログラムスクリーンセーバに対する停止条件の入力または検出を監視する。段階238において、アプリケーション・プログラムのスクリーンセーバの停止条件が検出されなかったと判定された場合、前記プロセスは、段階222に戻る。しかし、正しいアプリケーション・プログラムのスクリーンセーバの停止条件が検出された場合、段階238は、前記アプリケーションのスクリーンセーバを停止させる段階240と、前記停止したアプリケーション・プログラムのスクリーンセーバについて前記停止期間をリセットする段階242とに至る。段階242に続いて、前記プロセスは、段階222に戻る。
【0039】
種々の修正および変更は、本発明の好ましい実施形態においては、その真の精神から逸脱することがなければ、行われてもよいことは、上述の説明から理解していただけるはずである。前記上述の説明は、実例のためにのみ提供したものであって、限定的な意味合いで考えるべきものではない。次の特許請求範囲の文言のみが、本発明の範囲を限定するべきものである。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明に基づいてスクリーンセーバを動作させるのに適したシステムの概略図である。
【図2】前記グローバル・デスクトップおよび個別アプリケーションについて、スクリーンセーバ特性を設定または編集する例示的な方法のフローチャートである。
【図3】グローバル・デスクトップおよび個々のアプリケーションについてスクリーンセーバ特性をセットアップするか、または、編集する例示的な方法のフローチャートである。
【図4】前記スクリーンセーバ特性に従って、前記スクリーンセーバを動作させる例示的な方法のフローチャートである。
【図5】前記スクリーンセーバ特性に従って、前記スクリーンセーバを動作させる例示的な方法のフローチャートである。
【符号の説明】
【0041】
10 システム
20 パーソナル・コンピュータ
21 処理ユニット
22 システム・メモリ
23 システム・バス
24 読み出し専用メモリ(ROM)
25 ランダム・アクセス・メモリ(RAM)
26 基本入力/出力システム(BIOS)
27 ハードディスク
28 磁気ディスク・ドライブ
29 取り外し可能磁気ディスク
30 光ディスク・ドライブ
31 取り外し可能光ディスク
32 ハードディスク・ドライブ・インタフェース
33 磁気ディスク・ドライブ・インタフェース
34 光ディスク・ドライブ・インタフェース
35 ハードディスク・ドライブ
36 アプリケーション・プログラム
38 スクリーンセーバ・プログラム
39 スクリーンセーバ特性
40 オペレーティング・システム
42 ポインティング・デバイス
46 シリアル・ポート・インタフェース
47 ディスプレイ・デバイス
48 ビデオ・アダプタ
49 リモート・コンピュータ
50 リモートメモリ・ストレージ・デバイス
51 ローカル領域ネットワーク(LAN)
52 ワイド領域ネットワーク(WAN)
53 ネットワーク・インタフェースまたはアダプタ
54 モデム
55 キーボード

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータ・システムでスクリーンセーバを動作させる方法であって、
前記コンピュータ・システムに記憶された複数のアプリケーション・プログラムから選択された少なくとも1つのアプリケーション・プログラムに対する、スクリーンセーバ起動条件を記憶するステップと、
前記記憶されたスクリーンセーバ起動条件の発生を検出することに応答して、前記選択された少なくとも1つのアプリケーション・プログラムに関連する、少なくとも1つの実行中のアプリケーション・ウィンドウに係るクライアント領域をオーバレイするためにスクリーンセーバ・プロセスを起動するステップと、
を有する、方法。
【請求項2】
前記記憶されたスクリーンセーバ起動条件の発生をもはや検出しないことに応答して、前記少なくとも1つの実行中のアプリケーション・ウィンドウに係るクライアント領域を露出するために前記スクリーンセーバ・プロセスを停止するステップをさらに有する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記起動されたスクリーンセーバ・プロセスは、前記少なくとも1つの実行中のアプリケーション・ウィンドウに係るクライアント領域をオーバレイし、他の実行アプリケーション・ウィンドウに係るクライアント領域はオーバレイしない、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記スクリーンセーバ起動条件を記憶するステップは、
前記少なくとも1つのアプリケーション・プログラムがインストールされるときに、スクリーンセーバをインストールするステップと、
前記少なくとも1つのアプリケーション・プログラムがインストールされるときに、前記スクリーンセーバ起動条件を識別するステップと、
前記識別されたスクリーンセーバ起動条件を、前記少なくとも1つのアプリケーション・プログラムに関連するプログラム特性ファイルに記憶するステップと、
をさらに有する、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記少なくとも1つのアプリケーション・プログラムについてのスクリーンセーバ・プロセスの識別情報を、複数のスクリーンセーバに関連するプログラム特性ファイルに記憶するステップをさらに有する、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記少なくとも1つのアプリケーション・プログラムに対する前記スクリーンセーバ起動条件は、前記少なくとも1つのアプリケーション・プログラムの停止期間を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記少なくとも1つのアプリケーション・プログラムに対する前記スクリーンセーバ起動条件が、
前記記憶されたスクリーンセーバ起動条件の発生を検出することに応答して、少なくとも1つの実行中のアプリケーション・ウィンドウに係るクライアント領域へのアクセスを不能にするステップと、
前記記憶されたスクリーンセーバ起動条件の発生をもはや検出しないことに応答して、少なくとも1つの実行中のアプリケーション・ウィンドウに係るクライアント領域へのアクセスを可能にするステップと、
をさらに有する、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記コンピュータ・システムのデスクトップに対するグローバル・デスクトップグローバル・デスクトップのスクリーンセーバ起動条件を記憶するステップと、
前記グローバル・デスクトップのスクリーンセーバに対する、前記記憶されたスクリーンセーバ起動条件の発生を検出することに応答して、各々の実行中のアプリケーション・ウィンドウに係るクライアント領域をオーバレイするためにグローバル・デスクトップのスクリーンセーバ・プロセスを起動するステップと、
をさらに有する、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記グローバル・デスクトップのスクリーンセーバに対する前記記憶されたスクリーンセーバ起動条件の発生をもはや検出しないことに応答して、各々の実行中のアプリケーション・ウィンドウに係るクライアント領域を露出するために前記グローバル・デスクトップのスクリーンセーバ・プロセスを停止するステップをさらに有する、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記グローバル・デスクトップのスクリーンセーバに対する前記スクリーンセーバ起動条件の発生をもはや検出しないことに応答して、前記少なくとも1つのアプリケーション・プログラムのスクリーンセーバ・プロセスを停止するステップをさらに有する、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記グローバル・デスクトップのスクリーンセーバに対する前記記憶されたスクリーンセーバ起動条件の発生を検出することに応答して、各々の実行中のアプリケーション・ウィンドウに係るクライアント領域へのアクセスを不能にするステップと、
前記グローバル・デスクトップのスクリーンセーバに対する前記記憶されたスクリーンセーバ起動条件の発生をもはや検出しないことに応答して、少なくとも1つの実行中のアプリケーション・ウィンドウに係るクライアント領域へのアクセスを可能にするステップと、
をさらに有する、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記グローバル・デスクトップのスクリーンセーバに対する前記スクリーンセーバ起動条件は、前記少なくとも1つのアプリケーション・プログラムの停止期間以下の長さの停止期間を有する、請求項8に記載の方法。
【請求項13】
前記グローバル・デスクトップのスクリーンセーバに対する前記スクリーンセーバ起動条件は、前記少なくとも1つの実行中のアプリケーション・ウィンドウの全てのスクリーンセーバ・プロセスを起動することに対応する、請求項9に記載の方法。
【請求項14】
前記少なくとも1つの実行中のアプリケーション・ウィンドウがサイズ変更されていることを検出するステップと、
前記少なくとも1つの実行中のアプリケーション・ウィンドウがサイズ変更されていることを検出するのに応答して、前記少なくとも1つの実行中のアプリケーション・ウィンドウに係るオーバレイされたクライアント領域をサイズ変更するステップと、
をさらに有する、請求項3に記載の方法。
【請求項15】
前記停止期間は、複数のアプリケーション・プログラムについてユーザ定義される、請求項6に記載の方法。
【請求項16】
マスター・スクリーンセーバ停止条件を識別するステップと、
前記識別されたマスター・スクリーンセーバ停止条件を使用して、各々の実行中のアプリケーション・ウィンドウに係るクライアント領域を露出するステップと、
をさらに有する、請求項2に記載の方法。
【請求項17】
コンピュータ・システムで、スクリーンセーバを動作させるための、コンピュータ使用可能な媒体に含まれる、コンピュータ・プログラムであって、
前記コンピュータ・システムに記憶された複数のアプリケーション・プログラムから選択された少なくとも1つのアプリケーション・プログラムに対するスクリーンセーバ起動条件を記憶するステップと、
前記記憶されたスクリーンセーバ起動条件の発生を検出することに応答して、前記選択された少なくとも1つのアプリケーション・プログラムに関連する、少なくとも1つの実行中のアプリケーション・ウィンドウに係るクライアント領域をオーバレイするためにスクリーンセーバ・プロセスを起動するステップと、
を前記コンピュータに実行させるための、コンピュータ・プログラム。
【請求項18】
コンピュータ・システムでスクリーンセーバを動作させるシステムであって、
1つ以上のメモリ・デバイスおよび入力/出力デバイスに、直接または間接に結合した1つ以上のプロセッサを含み、前記入力デバイスは、アプリケーション・プログラムを、前記コンピュータ・システムでの前記アプリケーション・プログラムのインストール中に、少なくとも1つの前記メモリ・デバイスに、ロードするようになっており、前記アプリケーション・プログラムは、前記コンピュータ・システムに記憶された複数のアプリケーション・プログラムから選択された少なくとも1つのアプリケーション・プログラムについてスクリーンセーバ起動条件を記憶し、かつ、前記記憶されたスクリーンセーバ起動条件の発生を検出することに応答して、前記選択された少なくとも1つのアプリケーション・プログラムに関連する、少なくとも1つの実行中のアプリケーション・ウィンドウに係るクライアント領域をオーバレイするためのスクリーンセーバ・プロセスを起動する命令を、前記1つ以上のプロセッサに提供する論理構造を含む、
システム。
【請求項19】
前記アプリケーション・プログラムは、
前記コンピュータ・システムのデスクトップに対するグローバル・デスクトップのスクリーンセーバ起動条件を記憶し、
前記グローバル・デスクトップのスクリーンセーバに対する前記記憶されたスクリーンセーバ起動条件の発生を検出することに応答し、各々の実行中のアプリケーション・ウィンドウに係るクライアント領域をオーバレイするためのグローバル・デスクトップのスクリーンセーバ・プロセスを起動し、
前記グローバル・デスクトップのスクリーンセーバ・停止条件の発生を検出することに応答して、前記グローバル・デスクトップのスクリーンセーバ・プロセスを停止する、
ための命令を、前記1つ以上のプロセッサにさらに提供する、請求項18に記載のシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−316637(P2007−316637A)
【公開日】平成19年12月6日(2007.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−134960(P2007−134960)
【出願日】平成19年5月22日(2007.5.22)
【出願人】(390009531)インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション (4,084)
【氏名又は名称原語表記】INTERNATIONAL BUSINESS MASCHINES CORPORATION
【Fターム(参考)】