説明

健康の改善のために生理学的監視及び電子媒体を利用するシステム

電子媒体のコンテキストにおいてユーザーに提示される、例えば、フィードバック、推奨、報酬、又はガイダンスなどの個人化された応答の適合を可能にするための生理学的監視の使用法が発明として提示される。具体的には、応答は、好ましくは、ユーザーが電子媒体を直接的に利用していない際に得られた計測された生理学的データに基づいており、且つ、好ましくは、電子ゲーム又は対話型のソーシャル活動プログラムのコンテキストにおいてユーザーに供給される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、電子媒体のコンテキストにおいて、例えば、フィードバック、推奨、報酬、又はガイダンスなどの個別化された応答をユーザーに対して提示できるようにするための生理学的監視の使用法に関する。更に詳しくは、この応答は、生理学的データの計測に基づいており、且つ、好ましくは、電子ゲーム又は対話型のソーシャル活動プログラムのコンテキストにおいて供給される。
【背景技術】
【0002】
健康費用の増大は、益々肥大化する社会的な問題となっており、且つ、その大きな部分は、肥満の増加によって引き起こされている。肥満は、2型糖尿病、心血管疾病、及び腎臓病などの慢性疾病が発病する尤度を増大させ、結果的に、劇的であると共にそのかなりの部分が予防可能である健康管理費用をもたらす。大部分の過体重の人々の過剰な体重の原因は、不正常な行動パターンによって生じた劣悪な食習慣である。従って、残りの人生における不都合な事象の発生を抑制するための若者用のツールを含む肥満の管理を可能にする行動ガイダンスのための有効なツールを提供するというニーズが存在している。
【0003】
肥満に加えて、行動の変化又はガイダンスの利益を享受するであろうその他の健康ニーズも存在している。例えば、老人は、一般に、自身の健康を改善するべく、身体的活動の増大や、例えば、水分補給の強化などの食習慣の変化の利益を享受することになろう。特に、直接的な指示又は監督を伴うことなしに、これらの行動を奨励するための行動の変化に対するニーズが存在している。同様に、術後の回復過程にある人々も、例えば、回復を加速させるべくリハビリセッション以外において励行可能な行動などの肯定的な行動の変化を奨励する方法の利益を享受することになろう。しかしながら、単純な指示又は推奨は、多くの場合に、ガイダンスの個人化の欠如又はそのメッセージのフォーマット/供給法に起因して、行動に対して望ましい方式で影響を及ぼすことができていない。これらの欠点を克服するための1つの方法として、アニメーション化されたコンピュータ活動を使用して健康的な行動を奨励する方法の利用が増大している。
【0004】
健康の改善を目的とした身体的な活動とコンピュータゲーム又は視覚化の組合せの例は、多数のものが存在している。例えば、Neff他(特許文献1)は、活動及び健康に関する教育的情報を供給するべくビデオディスプレイと組み合わせられた体操装置の使用法について教示している。彼らは、実施される身体的活動に対するビデオディスプレイの調節についても教示している。但し、彼らは、直接的に体操装置を利用していない際に健康と関連する行動又は活動を監視する方法について教示することができておらず、従って、ユーザーがシステムを直接的に利用していない期間について対処することができていない。
【0005】
同様に、Southard他(特許文献2)は、活動に対してユーザーに報酬を付与し、且つ、肥満の低減を目的とした行動を奨励するべく機能するように、身体的活動の監視又は成人によって入力されたデータを利用する電子ゲームの使用法を開示している。但し、この方法は、ゲーム環境以外における活動の使用法について開示しておらず、且つ、この活動を直接的に監視し、且つ、これにより、ユーザーに対して正確に報酬を付与するための手段を提供することができていない。更には、この入力は、直接的なゲームの実行以外における行動の変化を奨励するために、例えば、親などの第三者の介入を必要としている。
【0006】
Wessel(特許文献3)は、報酬レベルを計測するための生理学的な履歴データとの関連における生理学的パラメータの監視及び報酬テーブルの使用を奨励するための報酬又はインセンティブの使用法について教示している。但し、この開示は、ユーザーによる使用を促進するための、例えば、ゲームなどの異なるフォーマットのコンテキストにおいて内蔵された奨励又は報酬の使用法について教示しておらず、且つ、発明の要素を利用していない際の監視の使用法についても教示していない。更には、Wesselは、成功についてユーザーに伝えるための直接的な報酬/インセンティブメッセージ以外のその他のフォーマット/コンテンツの使用法についても教示していない。従って、ユーザーと発明の間のやり取りが、その特性として、一時的であり、即ち、インセンティブメッセージがユーザーに伝達される期間に限定されることになり、且つ、従って、その有効性が潜在的に低減される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】米国特許出願第11/495,229号明細書
【特許文献2】米国特許出願第10/390,068号明細書
【特許文献3】米国特許出願第11/617,591号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
要すれば、例えば、ゲームなどの電子媒体を直接的に利用していない際にもユーザーを監視し、これにより、その監視結果が電子媒体に対して供給され、且つ、これにより、1つ又は複数の計測されたパラメータを反映する方式によって媒体コンテンツを変更するということに対するニーズが依然として存在している。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、ユーザーが電子媒体を直接的に利用していない際に収集された監視対象の生理学的データの使用法と、少なくとも1つの生理学的パラメータを判定するためのこのデータの分析と、計測された生理学的データの分析によってユーザーに対する電子媒体の提示がなんらかの形態において変更されることを目的としたこの後のこの分析の少なくとも一部分の少なくとも1つの形態の電子媒体への内蔵と、に対する権利を主張している。
【0010】
又、本発明は、ユーザーの少なくとも1つの生理学的パラメータを計測するための少なくとも1つのセンサを有する少なくとも1つのモニタと、少なくとも1つのモニタからデータを受信することができる少なくとも1つの電子装置と、ユーザーの計測された生理学的パラメータデータを評価すると共に前述の分析に対する応答を生成する能力を有する電子装置内に実質的に収容された少なくとも1つの評価器と、電子装置との通信状態にあり、且つ、前述の応答をユーザーに伝達する少なくとも1つの形態の電子媒体と、に対する権利をも主張する。
【0011】
本発明の好適な実施形態においては、1つ又は複数の計測された生理学的パラメータは、ユーザーの代謝状態及び/又は健康に関係している。このような実施形態においては、好ましくは、身体組成の変化及び/又は活動の判定を可能にする1つ又は複数のセンサが利用される。
【0012】
本発明の好適な実施形態においては、モニタは、長期間にわたってユーザーに装着され、且つ、計測されたデータ又は計測されたデータの分析結果の少なくとも一部分を、無線手段により、少なくとも1つの評価器を収容する少なくとも1つの電子装置に対して伝達する。そして、評価器が、少なくとも1つの応答を電子媒体に対して伝達する。
【0013】
本発明の好適な実施形態においては、電子媒体は、収容された電子ゲームであり、この電子ゲームは、ゲームのコンテキストにおいてユーザーにポイントを付与することにより、分析済みのデータに対して調節される。このようなポイントを利用し、電子ゲームに含まれる1つ又は複数のアバターのプレイ能力を変更してもよい。
【0014】
(定義)
エージェント
エージェントとは、プログラムされたアルゴリズムに従って行動する電子ゲーム内のキャラクタである。
【0015】
アバター
アバターとは、ユーザーよって送信された活動及び/又は命令をその動作が少なくとも部分的に反映している電子ゲーム内のデジタル表現である。
【0016】
ゲーム
本発明のコンテキストにおいては、コンピュータプログラミングを利用する1つ又は複数の電子装置を利用した活動又は娯楽の1つの形態である。
【0017】
健康状態
本発明のコンテキストにおいては、ユーザーの身体的且つ精神的な安寧を含む安寧の状態である。これは、個人の一般的な安寧、或いは、例えば、水分補給レベル、体脂肪率、エネルギー消費量、動き、心拍数などの1つ又は複数の計測可能な生理学的属性の状態を意味する場合がある。
【0018】
ユーザー
本発明の1つ又は複数の装置及びシステムの哺乳類のユーザーである。
【0019】
電子媒体
本発明のコンテキストにおいては、媒体とは、電子ゲーム、対話型コンピュータプログラム、又はその他の形態の電子的に導出されたエンターテインメント又はライフスタイル教育の使用を意味しており、且つ、コンテンツをサポート及び/又は表示する電子要素を含む。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の一般的な例である。
【図2】本発明のモニタの一実施形態の図である。
【図3】評価器による健康状態判定の一実施形態のブロックダイアグラムである。
【図4】健康状態判定に基づいた評価器応答を可能にする一実施形態の一般的なステップの例である。
【図5】健康状態判定に基づいた評価器応答を可能にする各ステップの一実施形態の例である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明は、1つ又は複数の生理学的パラメータの自動的な判定との組合せにおける生理学的監視の新しい使用法に対する権利を主張するものであって、この結果、この分析を利用した応答を1つ又は複数の形態の電子媒体に対して供給することができる。本発明の好適な形態においては、このような応答は、ユーザーの保健行動の変化を結果的にもたらすことを意図している。
【0022】
本発明の方法を実現するべく、本発明のシステムは、生理機能及び/又は健康状態の1つ又は複数の評価を導出することができる1つ又は複数の生理学的パラメータを計測するための少なくとも1つのセンサを具備した少なくとも1つのモニタを有する。このような評価は、カロリー摂取、エネルギー消費、活動、水分補給状態、睡眠パターン、ストレスレベルなどの判定を含んでもよい。そして、このような生理学的パラメータデータは、実質的に少なくとも1つの電子装置内に配置された少なくとも1つの評価器に伝達してもよい。次いで、評価器は、少なくとも部分的にモニタデータに基づいて応答を生成してもよく、この場合に、この応答は、好適な実施形態においては、ユーザーの行動を健康の改善に向かって動機付け又はガイドするべく報酬を付与するか又は機能してもよい。次いで、この応答は、少なくとも1つの形態の電子媒体を通じてユーザーに伝達される。好適な実施形態においては、電子媒体は、少なくとも1つのアバターを有するコンピュータゲームの形態を有する。
【0023】
総体として、生理学的計測値に基づいた評価器の評価又は応答を少なくとも部分的に利用することにより、媒体内において、エージェントの活動、アバターの役割及び/又は機能、報酬、プレイレベルなどを含む電子媒体の活動又はユーザーとのやり取りを制御している。
【0024】
本発明の好適な実施形態の一例が図1に概略的に示されている。図示されているように、モニタ110は、ユーザー100上に配置してもよく、且つ、ユーザーが電子媒体140を直接的に利用していない際に、1つ又は複数の生理学的パラメータ、好ましくは、健康状態に関係したパラメータを計測することができる。次いで、モニタは、破線の矢印ライン120によって示されているように、電子装置135が起動した際に、前述のデータを電子装置135に収容された評価器130に対して送信してもよい。特定の実施形態においては、評価器130及び電子装置135は、実質的にモニタ110内に収容されてもよく、或いは、この代わりに、電子装置135及び評価器130は、実質的に電子媒体140に収容されてもよいことに留意されたい。次いで、評価器130は、計測された生理学的データを分析し、且つ、この分析に対する応答を判定してもよい。次いで、この応答を電子媒体140の形態に対して調節してもよく、且つ、次いで、電子媒体140に伝達することにより、この媒体に対する調節を有効にしてもよい。次いで、調節済みの媒体は、矢印ライン155によって示されているように、例えば、ビデオ/オーディオディスプレイ150を通じてユーザーに提示してもよい。
【0025】
様々な実施形態においては、結果的に得られる行動の変化が、1つ又は複数の計測された生理学的パラメータの後続の変化を結果的にもたらし、これにより、これらの生理学的変化に応答した前述の媒体に対する更なる変化が可能となり、これにより、恐らくは、ユーザーの健康の継続的な改善のプロセスが提供されることになる。
【0026】
以下、このシステムついて更に詳しく説明する。
【0027】
モニタ
本発明の好適な実施形態におけるモニタの図が図2に示されている。図示されているように、モニタ110は、事実上平らな形態を有しており、第1表面205が、身体表面220に対するセンサ210の実質的な接触を提供している。このような好適な実施形態においては、モニタは、曲がりやすく、且つ、ユーザーの快適性及び使い易さのために、身体表面に対して順応することができる。これらの実施形態の特定の形態においては、モニタは、例えば、接着剤又はストラップを使用することにより、身体に装着してもよい。図示のように、本発明のモニタは、少なくとも1つの生理学的パラメータのセンサを有する。
【0028】
好適な実施形態においては、例えば、身体組成又はエネルギー消費用のセンサなどのセンサにより、代謝状態に関係した1つ又は複数の生理学的パラメータを判定することができる。又、このようなセンサによれば、評価器によるカロリー摂取量の判定が可能となろう。即ち、特定の実施形態においては、摂取されたエネルギーの量、即ち、カロリー摂取量と、例えば、活動及び基礎代謝を通じて消費されたエネルギーの量の間の差から結果的に得られるエネルギーバランスの判定の際に、身体組成の変化を利用してもよい。消費されたエネルギーに関する知識により、カロリー摂取量を算出してもよい。このような方法及び装置については、「METABOLIC ENERGY MONITORING SYSTEM」という名称の米国特許出願第12/386614号に開示されており、この内容は、本引用により、本明細書にそのすべてが包含される。
【0029】
大まかに言えば、身体組成を評価するセンサは、組成又は組成の変化の評価を可能にするべく、1つ又は複数の身体領域との間の1つ又は複数のエネルギーの交換を伴うものであってよい。このようなセンサは、電磁的、電気的、光学的、機械的、又は音響的エネルギーを利用するセンサを含んでもよく、従って、本発明の範囲は、いずれか1つの形態又はタイプのセンサに限定されるものではない。本発明の好適な形態においては、このようなセンサは、1つ又は複数の身体領域における身体組成の判定を可能にするための生体電気インピーダンスセンサを含む。
【0030】
本発明のこの形態の好適な実施形態においては、身体組成又は身体組成の変化のために計測される身体部位は、好ましくは、体脂肪の変化の評価を可能にする身体領域である。このような領域の例は、胸の下部、腹部、又は代謝状態の変化に応答する体脂肪の十分な保存量を有するその他の身体領域を含んでもよい。このような実施形態においては、センサ計測は、例えば、身体組成の判定のために皮膚との接触状態にある電極を利用する生体電気インピーダンス計測の場合と同様の電極タイプのセンサを使用した実質的に非侵襲的なものであってよい。その他の実施形態においては、身体組成又は代謝状態を判定するセンサは、例えば、埋植され、且つ、1つ又は複数の選択された身体領域又は組織との直接的な接触状態にある侵襲的なものであってよい。
【0031】
本発明の更にその他の形態においては、身体組成の判定のために、その他の形態のエネルギー及びエネルギー交換を利用してもよい。このような形態の計測の例は、ウルトラワイドバンドレーダー又は近赤外線光学計測の使用を含んでもよい。特定の例においては、センサの形態は、基礎をなす身体組成を判定するべく、例えば、熱マッピングなどの1つ又は複数の身体領域から放射される1つ又は複数のエネルギーを活用してもよい。更にその他の実施形態においては、例えば、レプチンなどの循環ホルモンや吐出されたケトン又は二酸化炭素などの身体組成の変化を反映した代謝産物などの1つ又は複数の検体用のセンサを、単独で、或いは、身体組成の変化の判定のための更なるセンサとの関連において、利用してもよい。
【0032】
更にその他の実施形態においては、同一の又は異なる形態のエネルギーを有する1つ又は複数の身体領域を検査する複数のセンサを利用することにより、身体組成、身体組成の変化、及び/又は代謝状態の判定を可能にしてもよい。又、本発明の関係する形態においては、身体組成及び身体組成の変化の判定に有用なセンサは、分析全体を支援するべく、例えば、体重計、1つ又は複数の身体寸法、又は特定の重力/浮力判定などのその他の形態の身体計測のデータを利用してもよい
【0033】
身体組成の判定用のセンサに加えて、本発明の好適な実施形態の方法及び装置は、エネルギー消費の判定のための1つ又は複数のセンサを利用してもよい。大まかに言えば、これらのセンサは、身体の活動又はエネルギー消費に応答する。従って、これらのセンサは、全体的なエネルギー消費を判定することが可能な、例えば、心拍数、深部体温、又は(例えば、1つ又は複数の加速度計の使用を通じた)運動などの活動と関連する1つ又は複数の身体パラメータを計測してもよい。本発明の好適な実施形態においては、心拍数、運動、深部体温の判定を可能にするセンサが、利用され、且つ、身体組成の判定のために利用されるものと同一のモニタ上に配置されている。
【0034】
又、エネルギー消費量のために利用されるセンサは、身体組成の判定のために利用される1つ又は複数のセンサと同じものであってもよい。例えば、身体組成の判定のためのウルトラワイドバンドレーダー計測を可能にするセンサを、心拍数及び/又は呼吸数の判定のために利用し、これにより、エネルギー消費量の判定に有用なデータを供給してもよい。これらの個々の分析、即ち、身体組成対エネルギー消費に使用される計測値は、同一であってもよく、或いは、異なっていてもよい。例えば、エネルギー消費量の判定に利用される局所的ウルトラワイドバンドレーダーデータは、心拍数及び又は呼吸の判定を可能にするなどのために、時間に基づいた計測を利用してもよく、その一方で、基礎をなす組織の組成の判定のためには、事実上瞬間的な時点の計測を利用してもよく、且つ、従って、身体組成の判定に有用であろう。但し、その他のセンサをエネルギー消費量の判定のために利用してもよく、従って、本発明の範囲は、1つの形態又はタイプのセンサに限定されるものではない。
【0035】
前述のように、本発明のモニタの好適な実施形態は、図2に示されているものなどの平らな順応可能な構造を有するものである。このような形態においては、身体組成及び/又は身体組成の変化、並びに、活動の判定を可能にするセンサは、モニタに内蔵してもよい。このような実施形態においては、モニタが、例えば、数時間又は数日間などの長期間にわたって、例えば、接着剤により、ユーザーに装着された状態に継続的に留まることができるように、情報を電子媒体によって評価器及び/又はディスプレイに転送するための1つ又は複数の手段を利用してもよい。
【0036】
本発明の代替実施形態においては、例えば、音響、電極、加速度計、又はウルトラワイドバンドレーダーなどの1つ又は複数のセンサは、セルラー電話機に、或いは、セルラー電話通信機能及びディスプレイを有するセルラー電話機のような装置に、接続されるか又はその内部に収容される。このような実施形態においては、監視機能は、ゲームを実行している際に、且つ/又は、ゲームを実行していない際に、例えば、身体領域にセンサを配置するなどのユーザーによる定期的な使用を伴ってもよい。更には、例えば、加速度計のようモーションセンサなどのその他のセンサ、並びに/或いは、例えば、GPSなどの運動/距離センサを自動的に起動してもよい。このような自動的な起動は、位置や活動などのユーザー状態の判定を可能にし、且つ、これにより、例えば、エネルギー消費などの更なる生理学的パラメータの判定を促進することになる。このような実施形態においては、モニタ、評価器、及び媒体/表示機能は、例えば、変更されたセル電話機などの単一ユニット内に事実上収容されてもよい。更には、このような実施形態は、例えば、キーボードなどのユーザー入力を可能にすると共に、部分的に又は全体的に、本発明を可能にするために必要な電子回路、メモリ、及び電源を供給するための更なる方法をも有する。
【0037】
形態の観点において、身体組成及び/又はエネルギー消費の判定用のセンサは、様々な方式によって構成されてよく、従って、本発明の範囲は、いずれか1つの形態のセンサに限定されるものではない。
【0038】
更にその他の実施形態においては、その他のセンサを利用し、その他の健康パラメータを判定してもよい。このようなセンサは、水分補給状態の判定を可能にするセンサを含んでもよい。このようなセンサ及びモニタについては、「HYDRATION MONITORING」という名称の米国特許第7,783,344号に開示されており、この内容は、本引用により、そのすべてが本明細書に包含される。又、センサ/パラメータは、例えば、負傷又は手術後の脚などの身体部位のリハビリを評価するのに有用な様々なモーションセンサ、例えば、ストレス/リラックス状態を反映した脳波パターン又は心拍数変動度の変化の記録を可能にするセンサなどの認知意識センサ、呼吸機能と関連した血液酸化レベル判定用のセンサ、或いは、例えば、音声の活動又は音声のストレスレベルを記録するセンサなどの社会化及び他者とのやり取りの程度/レベルを評価するセンサを含んでもよい。
【0039】
様々な実施形態において、センサは、身体又は身体表面との直接的な接触状態にあってよい。このようなセンサの例は、身体組成又は心拍数の判定に有用な表面電極であってよい。その他の実施形態においては、センサは、モニタ構造内に配置されてよく、皮膚表面との直接的な接触状態にある必要はない。このようなセンサの例は、エネルギー消費に関係した呼吸数及び/又は動きの判定を可能にするウルトラワイドバンドレーダー又は加速度計や周辺温度の判定を可能にする温度センサを含む。更にその他の実施形態においては、センサは、例えば、唾液、涙、血液、又は呼気などのサンプリングされた生体物質を使用した1つ又は複数の生理学的パラメータの判定を可能にするセンサから構成されてもよい。又、このような実施形態は、例えば、グルコースレベルやその他の循環代謝産物に応答するセンサなどの食物又はカロリーの摂取に応答するセンサを含んでもよい。このようなセンサは、グルコースレベルと関連した皮膚の厚さの変化を検出するべく応答可能なセンサを含んでもよい。センサは、連続的に装着されてもよく、或いは、定期的又は間欠的な方式によって使用されてもよい。
【0040】
要すれば、センサ及びモニタは、1つ又は複数の生理学的パラメータを計測するべく利用してもよく、且つ、身体内に埋植可能な構成を含む様々な方法によって構成してもよく、皮膚表面に対して直接的に装着してもよく、ユーザーが手で保持してもよく、衣料品に内蔵してもよく、或いは、家具、寝具、又は壁に装着してもよい。可能なセンサの多数の例を想定可能であり、従って、本発明の範囲は、いずれか1つの形態又はタイプのセンサに限定されるものではない。
【0041】
モニタ、並びに、センサの多数の実施形態を想定可能である。このようなモニタの実施形態には、耳の内部又は周辺に配置される装置、手首に着用される腕時計のような装置、セルラー電話機やハンドヘルド型ゲームコントローラへの内蔵、壁又は構造に装着されるリモートセンサを有するモニタの形態のモニタが含まれる。モニタの1つの代替実施形態の一例として、センサを有するモニタを、例えば、適切に構成されたセルラー電話機などのハンドヘルド型装置に内蔵してもよい。このような形態においては、ウルトラワイドバンドレーダーなどのセンサを起動及び利用し、例えば、胸の下部などの選択された身体部位にセンサを定期的に配置することにより、例えば、身体組成などの1つ又は複数の生理学的パラメータの判定に好適なデータを供給してもよい。更には、動きの検出又はユーザーとの直接的な接触を必要としないその他の生理学的パラメータの検知を可能にするべく、例えば、加速度計などの活動用のセンサなどの更なるセンサの内蔵も、装置の本体に含んでもよい。
【0042】
更にその他の実施形態においては、複数のモニタが利用されており、例えば、身体組成などの1つの生理学的パラメータの計測を可能にする1つのモニタを利用してもよく、このモニタは、例えば、エネルギー消費などの第2の生理学的パラメータを計測するべく利用される第2モニタとは物理的に別個である。このような複数のプラットフォームの例は、身体組成の計測を可能にする身体に装着された1つ又は複数のパッチとの組合せにおける万歩計(登録商標)又はその他の活動センサの使用を含む。
【0043】
センサに加えて、モニタは、好ましくは、例えば、メモリ、デジタル信号プロセッサ、アナログ/デジタルコンバータ、デジタル/アナログコンバータ、増幅器、電源(電池)、並びに、分析及びその後の表示のためにセンサデータを1つ又は複数の評価器に伝達する手段などのセンサの機能に必要な電子回路を収容する。このような装置を構築する方法は、生理学的モニタの設計及び構築の分野における当業者には周知である。
【0044】
大まかに言えば、モニタからの通信は、双方向であってよく、且つ、例えば、無線送信又は直接接続によるなどのように、無線又は有線であってよい。特定の例においては、例えば、ウルトラワイドバンドレーダーなどの1つ又は複数のセンサに利用される回路を少なくとも部分的に通信のために利用してもよい。好適な実施形態においては、このような通信は、例えば、高周波に基づいた通信の形態などの無線を利用しており、これにより、ユーザーの移動性が確保された状態でのモニタの使用が容易になっている。
【0045】
1つ又は複数の評価器に対するデータの通信に加えて、このような通信は、例えば、更なる計測、異なる形態の計測、又は電池寿命などの監視プラットフォームの状態について評価器からモニタに送信される命令又は指示を含んでもよい。更にその他の形態の通信においては、モニタ及び/又はセンサと関連付けられた1つ又は複数の識別子を評価器に送信してもよい。このような識別子の伝達により、例えば、ローカライズされたマルチプレーヤーゲームのシナリオなどの共通の評価器を利用する人々のグループ内におけるユーザーのデータセットの識別を支援するべく、実績の評価を支援するためのモニタの個々のコンポーネントの識別が容易になろう。或いは、この代わりに、識別子によれば、例えば、インターネットを利用した通信を利用するマルチプレーヤゲームの場合と同様に、或いは、報酬を受け取るためのユーザーの検証の際に、例えば、報酬提供者などのゲーム活動に関与している遠隔地の人々を支援するべく、遠隔地に位置した複数の人々からのデータを自動的に調整することが可能となろう。
【0046】
1つ又は複数のモニタ及び/又はセンサは、短期間にわたって、間欠的に、定期的に、例えば、数時間又は数日などの長期間にわたって、或いは、事実上連続的に、使用してもよい。好適な実施形態においては、単一の身体領域の事実上連続的な計測が利用され、これにより、監視対象の身体領域内における1つ又は複数の計測されたパラメータの変化の検出が円滑に実行される。
【0047】
監視のために、1つ又は複数の異なるタイプ又は形態のモニタ及び/又はセンサを利用してもよい。例えば、ユーザーは、電子媒体を直接的に利用していない際に、例えば、計測時刻と組み合わせられた脳波及び/又は活動、心拍数、及び呼吸数の監視などの睡眠パターンの判定を可能にする監視の形態を利用してもよい。次いで、電子媒体を利用する際に、ユーザーは、水分補給状態及びエネルギー消費の判定に好適なモニタを利用してもよい。このようなシナリオは、電子媒体の利用がストレスの軽減を目的としている際に、想定可能であり、睡眠パターンの評価を体操を通じた身体的な健康状態と組み合わせることにより、ストレスレベルを評価すると共に、恐らくは、1回又は複数回の体操活動を通じたストレスレベルの改善を可能にする。
【0048】
好適な実施形態においては、ユーザーは、評価器/媒体コンポーネントを直接的に利用していない際に1つ又は複数のモニタ及び/又はセンサを利用する。ユーザーが評価器/媒体を直接的に利用していない期間中に、生理学的データは、モニタ内に保存し、次いで、評価器/媒体コンポーネントが起動された際に、評価器/媒体コンポーネントに自動的に転送してもよい。この転送により、この介在する期間中のユーザーの生理学的データの履歴を評価器によって自動的に編集及び利用することが可能となる。
【0049】
監視は、監視対象の生理学的パラメータ及びデータ値の期間及び/又は持続時間を評価器によって後から分析することができるように、データセットに含まれた時刻又は日付情報の使用を包含してもよい。このような包含により、例えば、生理学的パラメータが既定値を上回る又は下回る時間の長さについて、或いは、その他のデータセットからの1つ又は複数のデータセットとの間の調整のために、データを後から様々な方法によって分析することが可能となろう。例えば、事実上連続的な方式で着用されたモニタ及びセンサにより、例えば、持続時間や強度などの睡眠パターンの評価器による後からの判定が可能となろう。
【0050】
更には、複数の監視計測値の使用及び時刻/日付情報の利用により、ユーザーが媒体を利用していない期間に対応するデータの単一の概要と比べて、時間の経過に伴う生理学的データの傾向の分析が容易になる。例えば、時間記録能力を有する事実上連続的に装着される、例えば、心拍数センサ及び加速度計センサなどのエネルギー消費を判定するためのモニタにより、体操又は活動の際のピークエネルギー消費を後から判定することが可能となろう。これは、このような時間的能力を有していないモニタとは対照的であり、このようなモニタの場合には、最大値の時刻やピークレベルなどに対する考慮を伴うことなしに、消費されたエネルギーの累積量のみを記録することになろう。
【0051】
更なるデータを評価器に供給されるデータに包含してもよく、このようなデータは、本発明の装置と直接的に関連しない1つ又は複数の更なるセンサ又は方法によって生成される。例えば、ユーザーは、望ましいゴールに向かう自らの進捗を追跡するべく、定期的に自分の体重を計測し、この情報を評価器に供給してもよい。第2の例として、ユーザーは、健康状態及び示唆されたライフスタイル又はダイエット処方の順守状況を判定するための追加データを評価器に供給することができるように、摂取した食物及び実行した活動の日記を編集し、且つ、この情報を評価器に供給してもよい。
【0052】
電子装置
本発明の電子装置の主な機能は、本発明の評価器の機能を包含し、且つ、稼働させるというものである。この評価器機能の稼働を実現するべく、電子装置は、電子回路、電源、ハウジング、制御ボタン、スイッチ、ディスプレイなどから構成されてよい。このような要素により、モニタデータの受け取り、このようなデータの評価器による保存及び処理、及び評価器分析の1つ又は複数の電子媒体への伝達が可能となる。又、様々な実施形態において、本発明の電子装置は、例えば、非モニタデータなどのその他のデータを評価器に供給することができるように、例えば、キーボード、タッチスクリーン、音声認識能力などの更なる入力装置を有してもよい。
【0053】
形態の観点において、電子装置は、独立した装置であってもよく、或いは、すべて又は一部が、モニタ及び/又は電子媒体(並びに、電子媒体を支持する装置)に収容されていてもよい。電子装置の複数の変形を容易に想定可能であり、従って、本発明の範囲は、いずれか1つのタイプ、形態、又はスタイルの電子装置に限定されるものではなく、且つ、このような装置は、電子工学の分野における当業者によって容易に構築される。
【0054】
本発明の様々な実施形態においては、例えば、モニタと電子装置の間又は電子装置と電子媒体(並びに、電子媒体を支持する装置)の間における1つ又は複数のデータセットの送信などの通信は、有線又は無線方式によって実行してもよい。特定の実施形態においては、この通信は、データがユーザーに限定された状態に留まることを保証するべく、暗号化される。本発明の範囲は、いずれか1つの形態又はタイプのモニタ及び/又は通信のモードに限定されるものではない。
【0055】
評価器
本発明の好適な実施形態においては、評価器を利用することにより、1つ又は複数のモニタから受け取った生理学的データの1つ又は複数の組を分析してもよい。好適な実施形態においては、この分析は、計測されたデータを1つ又は複数の予め定義された生理学的(又は、健康)状態のゴール、目的、又は測定基準と比較するという形態をとってもよい。複数の形態の比較を想定可能である。例えば、このような比較は、例えば、ある期間にわたって消費された合計エネルギー又は失われた体脂肪率などの単純な値又は基準点を使用して実行される比較を含んでもよく、或いは、例えば、複数のセンサからのデータの利用及び/又は時間の経過に伴う傾向又はパターンなどの要因の内蔵などの更に複雑な分析及び比較を伴ってもよい。更にその他の実施形態においては、監視対象の生理学的パラメータが既定のレベルを超過した期間及び/又は程度の判定など、監視対象のデータの一部を評価器によって利用してもよい。従って、本発明の範囲は、いずれか1つの形態の比較及び/又は分析プロセスに限定されるものではない。
【0056】
本発明の様々な実施形態においては、比較のために利用される目的、ゴール、又は測定基準は、ユーザーが設定してもよく、或いは、例えば、評価器の既定の機能の一部として評価器が自動的に供給してもよい。又、このような既定の機能は、利用する電子媒体の形態又はタイプと、例えば、ロールプレイングアバター又はエージェントを有する電子ゲーム又は健康/フィットネスプログラムなどの媒体の意図している対象者と、を反映してもよい。
【0057】
好適な実施形態においては、1つ又は複数の計測された生理学的パラメータと望ましいゴール、目的、又は測定基準の間の関係の判定の際に、評価器は、例えば、将来におけるユーザーの望ましい行動又は活動を促進するべく、前向きの応答(forward looking response)を供給してもよい。或いは、この代わりに、評価器は、例えば、1つ又は複数の生理学的パラメータの1つ又は複数の判定された変化に対する報酬として、回顧的な応答(retrospective response)を供給してもよい。
【0058】
更には、好適な実施形態における評価器は、ユーザーに後から伝達するべく、1つ又は複数の電子媒体に対して伝達される前述の分析に基づいた少なくとも1つの応答を供給してもよい。
【0059】
前述のように、評価器の1つの好適な機能は、1つ又は複数の予め定義された生理学的状態のゴール、目的、又は測定基準に対する計測された生理学的データの比較である。この実施形態の1つの形態の図が図3に示されている。図示されているように、受信したモニタデータ305が、評価器130によって1つ又は複数の基準データテーブル310と比較される。基準データテーブルは、この計測されたパラメータと関連付けられた健康状態の様々な程度と相関する生理学的パラメータデータから構成してもよい。健康状態の判定を支援するべく、例えば、年齢や性別などの更なるデータ315を利用してもよい。このデータは、評価器によって適宜要求してもよく、或いは、当初のシステムセットアップの際に予め入力されたユーザーデータなどのように、評価器内に既に存在していてもよい。その他の実施形態においては、基準データテーブル310は、生理学的パラメータ及び/又は健康状態の評価の精度を改善するべく、1つ又は複数の遠隔地のデータシステムとの外部通信により、アップデート又は更新してもよい。特定の例においては、健康状態の評価は、計測された生理学的パラメータの状態と同じであってもよい。
【0060】
その他の実施形態においては、基準データテーブル310の代わりに又はこれに加えて、生理学的パラメータ及び/又は健康状態の評価を可能にする数式又はアルゴリズムを利用してもよい。例えば、特定のアルゴリズムは、体脂肪率を算出するべく、生体電気インピーダンスなどの生理学的パラメータ計測を利用してもよい。例えば、年齢、体重、身長、性別などのユーザーによって入力される更なるデータを利用してアルゴリズム算出を可能にしてもよい。
【0061】
これらの並びにその他の実施形態においては、例えば、体脂肪率の低下などの1つ又は複数の計測された生理学的パラメータの値又は値の変化を望ましい状態との関係において判定してもよい。このような実施形態においては、例えば、体脂肪率などの望ましい健康の値及び/又は望ましい生理学的パラメータは、例えば、ユーザーによるキーボードを通じた手動入力などにより、評価器に直接入力してもよい。代替実施形態においては、望ましい生理学的パラメータは、例えば、ユーザーに対する望ましい生理学的パラメータ値の適合を可能にする1つ又は複数のテーブル及び/又はアルゴリズムの使用などを通じて、評価器によって自動的に判定してもよい。このような実施形態においては、アルゴリズム算出を可能にするべく、例えば、年齢、性別、体重、身長などの更なるデータをユーザーが入力してもよい。次いで、評価器は、1つ又は複数の計測された生理学的パラメータデータを利用し、ターゲットの生理学的パラメータ値と計測された1つ又は複数の生理学的パラメータ値の間の差を判定してもよい。
【0062】
ユーザーの健康状態320の判定の際に、評価器は、従来の健康状態との比較における健康状態の可能な変化340を判定してもよい。又、この評価の一部として、評価器は、ある期間における1つ又は複数の生理学的パラメータ及び/又は健康状態の変化、変化の大きさ、又は変化の傾向の判定を可能にするべく、1つ又は複数の記録されたデータセット、即ち、履歴レコード330を利用してもよい。代替実施形態においては、このような履歴データは、例えば、ユーザーが評価器との接触状態になかった又は評価器が起動されていなかった期間中に定期的に記録された生理学的データなどのモニタから送信されたデータセットを含んでもよい。
【0063】
大まかに言えば、健康状態の変化(又は、従来データが存在しない場合の健康状態)340のの評価は、計測されたパラメータ及び実行された評価に応じて、従来の健康状態の評価との関係において、変化なし、肯定的な変化、又は否定的な変化という結論のうちの1つ又は複数のものを有してもよい。本発明の特定の実施形態においては、応答の等級分けを可能にするべく、これらの結論を定量化してもよい。初めてシステムを使用する際などの基準として参照するべき従来の健康状態の記録が存在しない場合には、評価器は、開始点を構築できるように、変化なしという健康状態の評価を実行してもよい。健康状態及び健康状態の変化を評価するための評価器機能の代替実施形態を想定可能であり、従って、本発明の範囲は、本明細書に提示されている例に限定されるものではない。
【0064】
例えば、ユーザーが、例えば、電子媒体の使用の間の期間においてかなりの体脂肪を失ったというシナリオを検討してみよう。モニタは、1つ又は複数のセンサを使用して体脂肪と関連する1つ又は複数のパラメータを計測し、且つ、これらのデータを評価器に伝達してもよい。その結果、評価器は、例えば、当初の体脂肪データなどの予め取得されていた身体組成生理的データとの比較により、これらのデータの1つ又は複数ものにおける変化の程度を判定してもよい。次いで、この比較からの値を評価器内に収容されている望ましい体脂肪の変化目標と比較することにより、例えば、前述の変化が、望ましい生理学的パラメータ及び/又は健康状態のゴールを満足しているか、超過しているか、又は未達であるのかを反映した数値などの応答基準を供給してもよい。
【0065】
従って、評価器の第2の一般的な機能は、健康状態の評価器の評価及び/又は1つ又は複数の生理学的パラメータの評価に基づいて、電子媒体のコンテキストにおいてユーザーに伝達されるべく意図された応答を生成するとことである。このコンテキストにおいては、健康状態又は生理学的パラメータとは、ユーザーの現在の健康状態又は生理学的パラメータ、又は従来の状態との関係における健康状態又は生理学的パラメータの変化、又はこれらの組合せを意味してもよい。好適な実施形態においては、この応答は、例えば、ゲームのコンテキストなどの利用されている媒体環境のコンテキストに対して適合される。図4は、このプロセスの一例を示している。図示されているように、この例は、2つの一般的な段階から構成されている。第1段階は、健康状態の変化340に基づいた評価器130による一般的な応答410の判定である。第2段階は、使用されている媒体のコンテキストに適当なもの420への応答410の変換である。従って、この第2段階の応答は、様々な用途及び電子媒体のフォーマット/コンテンツに対して良好に適合するように、適宜、用途の間において異なるものであってよい。
【0066】
大まかに言えば、応答は、例えば、将来において評価される1つ又は複数の生理学的パラメータの変化に向かう動機付け又は誘因として意図された応答などのように、前向きなものであってもよく、或いは、例えば、以前に発生した1つ又は複数の生理学的パラメータの計測された変化に対する報酬などのように、回顧的なものであってもよく、或いは、応答は、前向きなものと回顧的なものの両方の組合せであってもよい。
【0067】
評価器が応答の前向きな実施形態を構築することができる方法の一例が図5に示されている。図示されているように、評価器130による第1の活動は、望ましい健康状態510に対する健康状態の計測された変化340(又は、現在の健康状態―図示されてはいない)の比較520である。望ましい健康状態510は、予め、ユーザーによって入力されているか、或いは、例えば、医師などの第三者によって入力されていてもよい。この代わりに、望ましい健康状態510は、健康状態の適当な国民表(population table)及び健康予想統計及び/又は予測アルゴリズムを使用して評価器によって判定してもよい。
【0068】
例えば、現在の値と望ましい値の間の差の程度を示す割合のような数値などの現在の健康状態と望ましい健康状態の間の比較520が完了したら、評価器は、適当な1つ又は複数の前向きの応答を判定する。例えば、評価器500は、設定された生理学的行動変更ツール又はプロセス525の1つ又は複数の組を利用し、比較520における、即ち、望ましい健康状態と現在の健康状態の間の差の減少に結び付く行動を結果的にもたらすべく意図された応答530を導出してもよい。特定の実施形態においては、差520は、増分的な変化又はゴールを通じたこの差の一部のみの解消が求めれられるような大きさを有してもよく、即ち、ユーザーの参加及び有用な行動を維持するべく、増分的な方法を採用してもよい。
【0069】
ツール又はプロセス525は、選択してもよいユーザーの行動選択肢を提供し、高い成功の尤度を有すると共に、従って、ユーザーの自信及び自尊心を増大させる目標をユーザーに対して提供し、その他のユーザー又はエージェントを利用してユーザーに対するサポートネットワークを形成し、且つ、望ましい行動を奨励することができるインセンティブを利用する動機付け構造を含んでもよい。このようなツール及び/又はプロセスの形態は、行動介入の分野における当業者には周知である。大まかに言えば、本発明は、限定を伴うことなしに、教育的情報、専門家の助言、その他のユーザー又はゲームプレーヤーに基づいたサポートネットワーク、又はインセンティブを含む望ましい行動を奨励するための1つ又は複数の行動又は動機付けツールを利用してもよい。容易に想定されるように、これらのツールのそれぞれのものの態様は、実際には、1つ又は複数のその他のツールの態様とオーバーラップしてもよい。
【0070】
様々な実施形態においては、教育的情報は、採用するべきライフスタイルの変化、選択するべきダイエット、推奨される体操パターン、健康に対する、例えば、食品のカロリー含有量などの様々な環境因子の影響、敏捷性に対する短い睡眠時間の影響などに関する情報、又はユーザー自身の健康状態及び望ましい健康目標に向けての進捗に関する情報であってよい。複数の教育の形態が可能であり、従って、本発明の範囲は、いずれか1つの形態の教育に限定されるものではない。
【0071】
同様に、専門家の助言は、本発明の範囲内において、多数の異なる形態から構成されてもよい。具体的な例は、例えば、体重管理などの改善を要する特定の健康領域における専門家からの保存された入力の提示、又はゲーム環境を通じて仲介されるユーザーと一人又は複数の専門家の間の直接的なやり取りを含む。特定の例においては、専門家の助言は、評価器に収容されてもよい。代替実施形態においては、専門家の助言は、ユーザーのニーズを更に良好に充足するべく、生の又は予めプログラムされたやり取りを使用することにより、リモートサービスによって提供してもよい。
【0072】
ユーザーによる健康目標の充足を可能にするためのサポートネットワークは、様々な方式によって構成してもよい。一例においては、これらは、1つのオンラインゲームのプレーヤーであり、且つ、これにより、ゲームの目標のコンテキストを通じて互いにサポートするユーザーのグループの設立によるものであってよい。代替実施形態においては、サポートネットワークは、類似の目標を遂行しており、且つ、これにより、ユーザーの評価器間における相互通信によってそれぞれの通信において調整されたその他のユーザーを通じたものであってもよい。更にその他の形態においては、サポートネットワークは、例えば、インターネットのソーシャル媒体サイト及び/又は体重管理会社によって利用されているものなどの外部のサポートシステムなどのその他の社会的構造に関与している一人又は複数の人々から構成されてもよい。このような実施形態においては、監視対象のパラメータ及び評価器の評価の1つ又は複数の結果をこれらのグループに供給し、ユーザーに対するサポートを促進してもよい。本発明の範囲内において、複数のサポートネットワークの形態及びネットワークのメンバ間における通信のモードを想定可能である。
【0073】
動機付けツールの別の形態は、インセンティブの形態である。インセンティブは、実体のある又は実体のない品目の形態をとってもよい。実体のある品目の例は、ユーザーが望ましい健康状態に向かう特定のマイルストーンを充足した場合の賞金の使用又はマイルストーンに向かう進捗に基づいた、例えば、電子ゲーム製造者からの報酬カードなどのギフト又はギフトカードの獲得を含む。
【0074】
実体のない報酬の例は、ユーザーの進捗に応じた、ゲームのコンテキストにおいて付与されるポイントの使用、或いは、例えば、ゲームなどの電子媒体の機能の1つ又は複数の変化を得る能力を含む。様々な形態において、ポイント、或いは、例えば、仮想通貨などの健康状態のゴールに向かう進捗のその他の象徴的な表現を利用することにより、本発明のユーザーをサポートし、ガイドし、又は、さもなければ動機付けしてもよい。例えば、時間の経過に伴うポイントの蓄積が、電子媒体のコンテキストにおいて更に高度な段階に進むユーザーの能力を結果的にもたらしてもよい。これらのポイントを獲得する可能性は、ユーザーが自身のライフスタイルを変更するための誘因として機能し、これが、今度は、監視対象のパラメータの変化に結び付き、且つ、これにより、これらのポイントの将来の付与を可能にすることになろう。ポイントは、電子媒体内においてスコアとして示されてもよく、且つ/又は、ユーザーが、例えば、ゲームレベルなどの媒体の異なるレベルに進むことができるようにしてもよい。その他の実施形態においては、ポイントの蓄積をギフトカードの付与などの実体のある報酬に変換してもよい。ユーザーがグループと関与している更にその他の実施形態においては、ポイントは、グループの全体的なポイント合計に寄与してもよい。このような全体的なグループポイントの合計は、様々な方式によるものであってよく、例えば、仮想通貨を使用してグループ用の実体のある報酬を実現してもよく、或いは、1つ又は複数のその他の参加する人々のグループとの関係における競争の測定基準として使用してもよい。
【0075】
特定の例においては、実体のない報酬は、例えば、ユーザーの進捗に基づいたポイント、仮想通貨、又は1つ又は複数のエージェント又はアバターの機能の喪失などの否定的な報酬を含んでもよい。
【0076】
好適な実施形態においては、望ましい方式によって行動を変更するようにユーザーを動機付ける前述のツールの1つ又は複数のものは、評価器の応答に内蔵される。
【0077】
応答のその他の形態は、例えば、1つ又は複数の望ましい生理学的測定基準を実現するための報酬として機能するもののように、その特性が回顧的であると見なされるものであってもよい。例えば、インセンティブとして上述したものなどの実体のない又は実体のある報酬は、1つ又は複数のゴール又は健康目標の達成又は未達に基づいた応答の形態において機能してもよい。即ち、例えば、規定された割合の脂肪の喪失などの生理学的パラメータの望ましい変化の実現と合致する1つ又は複数のパラメータの計測された変化の際に、応答を通じて、ユーザーに対して報酬を付与してもよい。
【0078】
前向きな又は回顧的な応答530が判定されたら、行動の変化が媒体のコンテキストにおいて統合されるように、利用している媒体にとって更に適当な形態540に応答530を変換してもよい。この変換は、例えば、媒体コンテンツ又はフォーマットの一部に対する変更を可能にする評価器によってアクセス可能な電子媒体ソフトウェア内のコード又は命令セットなどのリソース535の使用によって実現してもよい。この変換の後に、応答530は、いまや、電子媒体140への内蔵及びユーザーへの伝達のために適合されている。尚、本発明のその他の実施形態においては、事前の変換を伴うことなしに、応答530を電子媒体140に対して伝達してもよい。このような例においては、電子媒体140は、応答をユーザーに伝達する前に、なんらかの必要な応答530の変換を実行してもよい。
【0079】
好適な実施形態においては、応答530は、変換540され、且つ、電子媒体140に自動的に転送される。その他の実施形態においては、応答530は、その後に、媒体140に転送されたコマンドに基づいて変換540される。更にその他の実施形態においては、応答530は、将来の使用、変換540、及び媒体140への可能な転送のために、保存される。
【0080】
本発明の好適な形態においては、このような電子媒体のコンテキストへの変換は、実質的に比例した方式によって実行される。例えば、計測された生理学的パラメータが体脂肪の変化である場合には、ターゲット値との関係におけるこの変化の割合を評価器によって判定してもよい。次いで、例えば、ユーザー又はユーザーの代理人(アバター)に付与されるポイントとして電子媒体において使用されるように、この割合を正又は負の数値に変換してもよい。
【0081】
代替実施形態においては、この変換は、例えば、行動に関する助言などの非数値的な応答を電子媒体に対して適合させる形態をとってもよい。このような実施形態においては、例えば、一般的な応答と特定の電子媒体の応答の間の変換関係などの設定された変換テーブルの使用を利用してもよく、且つ/又は、一般的なものから媒体固有の値へのこのような変換を導出する規則エンジンを利用してもよい。
【0082】
評価器が媒体への変換を実現することができる方法の一例として、予め入力された健康のゴールを充足するために、例えば、体脂肪を低減するための健康状態の変化が必要であると評価器が判定したシナリオを検討してみよう。評価器は、ゲームの代表的なユーザー用のプロファイルと、ユーザーの特性と、に基づいて、例えば、体脂肪が低減された場合に付与されるゲームポイントなどの応答の形態と、そのユーザーに対して適合された行動の動機付け法と、を判定してもよい。代表的なユーザープロファイルは、望ましい行動を結果的にもたらすこれらのユーザー用の1つ又は複数の行動を変更するのに有用であると判明した方法を有する規則エンジンを使用して実現してもよい。ユーザーの動機付けは、ツールの成功又は不成功を判定するためのユーザーの従来の動機付けの履歴の評価により、実現してもよい。或いは、この代わりに、このような規則エンジンは、同一の又は類似の目標を実現するのに成功した多数のツールのうちから得られたデータセットを利用してもよい。
【0083】
間食を回避しつつ夕食の前に活発に体操するなどの動機付けの方法は、思春期の男性にとっては、動機付けツール/ガイダンスとして好適であろうが、更に高齢の人々にとっては、昼食を果物で済ませて昼食時間に散歩するというのが好適であろう。規則エンジンは、後から電子媒体のコンテキストに変換される一般的な応答の生成に利用される情報を内蔵してもよい。上述の例のコンテキストにおいては、このような変換は、望ましい活動を思春期の男性に対して視覚的に示すゲームシナリオにおけるエージェントして含んでもよく、昼食の時間における散歩及び果物の推奨は、健康/安寧の対話型プログラム内においてテキストメッセージとして提供してもよい。従って、規則エンジンの応答は、媒体を使用するユーザーと、媒体コンテンツ自体と、に対して適合されてもよい。
【0084】
電子媒体
本発明においては、電子媒体を利用し、1つ又は複数の評価器の応答をユーザーに伝達してもよい。電子媒体のビジュアル及び/又はオーディオ出力の調節は、通信、即ち、これらの応答を伝達するための好適な方法を表している。但し、例えば、ゲームコントローラを通じた触覚フィードバックやセル電話機に伝達される対話型のテキストメッセージなどの通信の代替形態を容易に想定可能である。更にその他の実施形態においては、応答は、同時に、例えば、複数のゲームなどの複数の媒体の形態に、或いは、例えば、異なる場所に位置した複数の人々などの複数の媒体サイトに、分配してもよい。従って、本発明の範囲は、いずれか1つの形態の通信、即ち、電子媒体を通じた応答の伝達に限定されるものではない。
【0085】
好ましい実施形態においては、応答のユーザーへの伝達の一部として、評価器の応答を、例えば、ゲームなどの電子媒体のコンテキストに適合させてもよい。特定の実施形態においては、応答を媒体のコンテキストにおいて伝達できるようにする入力、指示、又は命令を媒体自体が受け付けることができてもよい。好適な実施形態においては、この適合性は、例えば、アバター命令などの媒体コンテンツに対して既に適合された1つ又は複数の評価器応答入力によってトリガされる命令の組の形態を有する。代替実施形態においては、健康応答入力の標準的な又は汎用的な組を電子媒体によって変換し、媒体コンテンツの特定のニーズに適合させてもよい。このような例においては、評価器は、電子媒体に適合された応答を生成しなくてもよい。
【0086】
評価器からの1つ又は複数の応答を受け付け、且つ、利用するべく、電子媒体は、好ましくは、1つ又は複数の応答の受信及び内蔵を可能にする1つ又は複数の構造及び処理ソフトウェアを内蔵している。例えば、応答を受信及び処理する手段は、例えば、アンテナと必要な電子回路及び通信ソフトウェアなどの有線又は無線の通信能力を含んでもよい。或いは、この代わりに、評価器を電子媒体内に内蔵してもよく、且つ、従って、電子媒体は、大規模な受信及び/又は内蔵構造を必要としないであろう。但し、このような例においては、電子媒体/評価器は、モニタからデータを受け取る能力を必要とすることになり、且つ、従って、依然として、なんらかの形態の通信能力を所有することになろう。
【0087】
応答を電子媒体が受け取ったら、この応答を内蔵するように媒体を調節してもよい。このような調節を実現するべく、好適な実施形態においては、電子媒体ソフトウェアは、例えば、電子媒体のフォーマット及びコンテンツに対して予め適合された数値などの既定の範囲の応答を受け付けるべく構築されており、且つ、従って、適宜、これらを媒体に内蔵する。例えば、ユーザーが1つ又は複数の目標を充足しており、且つ、従って、報酬としていくつかのゲームポイントを受け取っていると通知する応答を受信した際には、ポイントが付与されており、且つ、例えば、更に多くの機能をアバターに付与するか又はプレイ又はやり取りの更に高いレベルへの前進を可能にするべく媒体のコンテンツにおいて利用してもよいことにユーザーが気付くように、これらのゲームポイントをユーザーに対して提供するか又は表示画面上において示してもよい。
【0088】
評価器の応答を伝達するための電子媒体による調節の形態は、例えば、1つ又は複数のインセンティブ、ポイント、又はサポートメッセージの提示などのユーザーに対する直接的な情報の提示を含んでもよい。或いは、この代わりに、情報の伝達は、例えば、媒体内においてユーザーを表しているアバターの役割又は能力の変化又はアバターを取り囲む電子環境の変化などの媒体の変化の形態をとってもよい。このような変化は、アバターの機能の追加/削除、アバターが利用可能なツール、武器、装置などの機能の追加/削除、アバターとやり取りするエージェント又はエージェントのタイプの追加/削除、又は複雑さ/難易度の高い又は低い異なるプレイレベルへのシフトなどの電子環境の変化を含んでもよい。
【0089】
応答のアバターへの伝達に加えて、応答は、アバターとやり取りする1つ又は複数のエージェントを通じて伝達してもよく、且つ、これにより、ユーザーに伝達してもよい。このようなエージェントは、ゲームのコンテキストにおいて、敵、助言者、又は仲間の形態をとってもよい。このような実施形態においては、応答は、口頭で、或いは、エージェントの動作を通じて、供給されてもよい。更には、応答は、メッセージ、シンボル、数値の形態、或いは、例えば、視覚的応答、可聴応答、又は触覚的応答などのその他の応答の形態をとってもよい。
【0090】
更にその他の実施形態においては、ユーザー及び/又はユーザーの健康状態を表す1つ又は複数のアニメーション化された又は静止した図形を電子媒体によって伝達してもよい。このような例においては、応答は、ユーザーの現在の状態、ユーザーの過去の状態、或いは、健康状態が変更された場合の又は変更されない場合のユーザーの可能な将来の状態を示してもよい。このような伝達は、予想されるライフスタイルのアニメーション及び/又はユーザーの身体的な属性を含んでもよい。
【0091】
大まかに言って、1つの評価器によって供給される1つ又は複数の応答を収容するための電子媒体の調節を可能にする能力については、例えば、ゲームソフトウェアなどの電子媒体分野の当業者には周知であり、従って、本発明の範囲は、いずれか1つの形態又はタイプの調節に限定されるものではない。
【0092】
本発明の範囲内において、ユーザーと電子ゲーム又は教材の間のやり取りの様々な形態を想定可能である。これらのやり取りの例は、ユーザーが、コントローラや、例えば、モーションワンド(motion wand)などのその他のタイプのセンサを使用してゲームと直接的にやり取りするゲームを含む。このようなゲームにおいては、ユーザーは、ゲーム又は教材のコンテキストにおけるアバターとして表現されてもよく、且つ、媒体と直接的にやり取りする。
【0093】
一例として、一般的な行動の応答が、ユーザーが自身のカロリー摂取量を自身のエネルギー消費との関係において7日間にわたって〜300kcal/日だけ低減する(即ち、〜0.5kgの体重を低減する)というものであるシナリオを検討してみよう。相応して、なんらかの形態の行動の変化がユーザーの側に必要とされる。評価器によって生成される一般的な応答は、相対的に少ないカロリーを摂取し、且つ、体操レベルを増大させるというものであってよい。
【0094】
1つの形態の適合された応答においては、この一般的な応答は、ユーザーが昼食時間に毎日散歩を実行すると共に、少なくとも1回のデザート又は間食を毎日残すことを示唆するエージェントの形態に変換してもよい。この形態は、対話型の健康プログラムなどの電子媒体のコンテンツにとって適当であろう。サポート及びインセンティブとして、対話型健康プログラムのエージェントは、例えば、祝賀メッセージなどのメッセージと、例えば、ゴールが成功裏に充足された場合のデイスパの割引料金のクーポンなどの報酬のための可能なポイントについて知らせる通知と、の組合せをもたらしてもよい。
【0095】
対照的に、ユーザーがゲーム内においてアバターとしてロールプレイしてもよい対話型のアクションコンピュータゲームのコンテキストにおいては、応答を異なる方式によって提示してもよい。即ち、ゲームセッションとゲームセッションの間の期間中に食物の間食の摂取量を制限すると共に多くの体操を実行ことによってアバターが健康になると、更なる武器又は能力が手に入ることをゲーム内のエージェントがアバターに対して示唆してもよい。いずれのシナリオにおいても、一般的な応答、即ち、応答530は、一貫性を有しており、エネルギー消費との関係においてカロリーの摂取を低減し、その結果として体重の減少をもたらすというものであるが、これを実現する方法は、意図された電子媒体(ゲーム/ビデオ)のコンテキストに対して適合、即ち、変換540され、且つ、この変換後に、ユーザーに対して伝達される。
【0096】
好適な実施形態においては、ユーザーは、電子媒体と単独でやり取りし、これにより、そのユーザーに対してのみ適合された評価器からの応答を受け取る。代替実施形態においては、複数のユーザーが、同時に、電子媒体と、或いは、媒体を通じて相互に、やり取りしてもよく、且つ、従って、評価器の応答を共有してもよい。更にその他の形態においては、ユーザー(又は、ユーザーのグループ)は、電子媒体を共有すると共にグループとして自身の健康状態に対するグループ評価器応答を受け取る一人又は複数の遠隔地のユーザーとやり取りしてもよい。
【0097】
更にその他の形態においては、一人又は複数の第三者が、ユーザーと、ゲームにおける彼の進捗と、に関する通知を受け取ってもよく、且つ、ゲーム環境のコンテキストにおいて、この進捗に対して応答してもよい。これらの第三者が、ユーザーに提供するための更なるインセンティブ、助言、ガイダンス、又はサポートを選択してもよい。又、このような第三者の活動は、ユーザー及び/又はユーザーの健康状態に全般的に関係した広告、勧誘、又は、提案の形態をとってもよい。特定の実施形態においては、ユーザーのゴールを支援すると共に/又は、例えば、ゲームや活動などの媒体に対する補完として、更なるプログラム又はリソースを購入又は入手する機会をユーザーに提供してもよい。
【0098】
電子媒体との間のやり取りの更なる形態を想定可能であり、且つ、それらも本発明の範囲に含まれる。
【0099】
(使用例)
本発明の様々な形態の代表的な例を以下に提示する。
【0100】
(例1)
体重管理を内蔵したロールプレイングゲーム
この例においては、電子媒体は、一人又は複数のユーザーが、例えば、魔法使い、戦士、竜、及びその他のキャラクタなどのエージェントを有する中世の冒険などのゲーム内のアバターであるアクションゲームの1つである。従って、ユーザーは、ゲームに参加するその主な目的が、健康の改善ではなく、ゲームにおいて競うことにある若者であってよい。
【0101】
使用の際に、ユーザーは、例えば、パッチなどのモニタを、例えば、胸の下部などの彼らの身体上の規定の場所に装着してもよい。又、例えば、モニタを収容しているパッケージを開けるなどのこのような開始の活動は、モニタを自動的に起動するべく機能してもよい。この例においては、モニタは、身体組成及び活動と関連する生理学的パラメータを計測するべく意図されたものであってよい。又、ユーザーは、例えば、スイッチを使用して電源投入するなどのように、評価器及び電子媒体(電子ゲーム)を起動してもよい。ユーザーに装着されたモニタは、評価器と無線方式によって自動的に通信してもよい。次いで、評価器は、電子媒体を利用し、ユーザーがモニタを着用していることを対話型ディスプレイを通じて検証してもよい。更には、評価器は、健康状態の更に正確な評価を実行することができるように、例えば、性別、年齢、身長、概略的な体重などのユーザーに関する更なる情報を要求してもよい。次いで、ユーザーは、キーボード、ビデオコントローラ/ジョイスティック、又はその他の類似の装置を使用し、電子ゲームを実行してもよい。ユーザーに提供されるアバターは、身体組成との関係におけるユーザーの健康状態の評価器判定に部分的に基づいて設定されてもよい。即ち、ゲーム内における様々なプレイレベルを利用可能であるが、これらは、例えば、標準化されたテーブルを使用したユーザーの性別及び年齢における身体組成−痩せ型、普通、過体重、肥満などの健康状態の評価器の評価に部分的に基づいて選択されてもよい。
【0102】
対話型ゲームの最中に、電子媒体内の1つ又は複数のエージェントは、アバターの能力を改善する方法に関するサポート又は助言として、評価器の応答を提供してもよい。例えば、エージェントは、次の数日間におけるライフスタイルの改善により、更に多くの呪文や強さなどの更なる特徴や機能をアバターが得ることができることをユーザーのアバターを通じてユーザーに示唆してもよい。エージェントは、例えば、デザート又はスイーツは、生命力を枯渇させ、且つ、従って、避けるべきであり、或いは、更なるエネルギーを得るには、日向に出ると共に歩く必要があるなどの健康的な方向において行動を変更することになるゲームの役割のコンテキストにおける活動を更に示唆してもよい。そして、ユーザーは、ある期間にわたってゲームプレイを継続した後に、停止してもよい。但し、ユーザーは、モニタの着用を継続してもよい。
【0103】
例えば、数日間などのゲームプレイを再開する前の介在する期間中に、ユーザーは、自身のアバターの性能を改善するためのエージェントによって示唆された行動の変化のうちのいくつか又はすべてのものを採用してもよい。この期間の後に、ユーザーは、プレイを再開する。1つの可能な評価器の機能として、評価器は、受け取った生理学的データを自動的に分析し、同一のユーザー及びパッチが評価器と通信していることを判定する。実際には、生理学的データは、シグネチャを有してもよく、このシグネチャは、その他のユーザーへの転送又はデータの誤用を不可能にする定義された特性及びこの期間において予想される変化の限度を有する。
【0104】
評価器は、健康状態の変化の評価が実行されるゲームセッションとゲームセッションの間の介在する期間中に身体組成及び活動の変化を自動的に評価してもよい。次いで、更なる評価器の動作により、この変化の評価が、例えば、身体組成の肯定的な変化又は活動の増大に対する報酬などの応答に対して関係付けられる。次いで、アバターに対するパワー/機能の増大などの報酬をユーザーのアバターが受け取ることができるように、この応答がゲームに内蔵される。次いで、アバターの健康の更なる改善のために、更に高いレベルのプレイ/難易度を提供してもよい。実際には、ユーザーは、アバターの性能を改善するべく、更に健康になるであろう。
【0105】
(例2)
ライフスタイル教育の対話型プログラム
この例においては、ユーザーは、ストレスの低減を通じた自身の健康の改善を所望しているであろう。従って、一般的なユーザーは、自身の健康の改善を積極的に試みる中年の成人であってよい。使用の際に、ユーザーは、例えば、モーションセンサ(睡眠)及び心拍数の変動度(ストレス)の判定を可能にする心拍数センサなどの睡眠パターン及びストレスを検知可能なモニタを装着してもよい。
【0106】
ユーザーは、生理学的パラメータのベースラインセットを設定するために、対話型プログラムを開始するのに先立って、ある期間にわたってモニタを着用してもよい。プログラムの開始の際に、評価器は、対話型プログラムの電子媒体を利用することにより、問合せシステムを通じて、ユーザーに関する情報を入手してもよい。年齢、性別、労働時間、通常の休養期間などの情報を入手してもよい。これらのベースラインパラメータから、評価器は、対話型プログラムを伴うセッションにおいて、健康又は安寧を改善するための方法について示唆してもよい。これらの示唆は、例えば、瞑想法などのストレス低減のための技法を示す1つ又は複数のエージェントを含んでもよい。更には、エージェントは、計測された生理学的パラメータに応答して、例えば、睡眠時間の変更などのライフスタイルの変更を示唆してもよい。これらの示唆の成否については、ユーザーがプログラムを能動的に利用してはいないが依然としてモニタを着用している期間を含む期間にわたって、評価器により、後から登録されることになる。
【0107】
(例3)
老人支援プログラム
この例においては、本発明のシステムを利用し、老齢のユーザーにおける水分補給の習慣、食習慣、又は体操の習慣を改善するための行動の変更をサポートする。形態の観点において、電子媒体は、ユーザーの仲間として機能すると共に対話型の経験をユーザーに提供する専用のエージェントとして、表示システム内において提示されてもよい。表示システムは、評価器の機能をも収容している。このような表示システムは、行動の変更に有用である家庭内の領域に便利に配置された専用のユニットであってよい。このような場所の1つは、エージェントがユーザーと頻繁にやり取りすることができる台所であってよい。
【0108】
使用の際には、ユーザーは、週ごとに、例えば、パッチなどのモニタを、自身の身体上の、例えば、胸の下部などの指示された場所に装着してもよい。次いで、ユーザーは、口頭で、或いは、タッチスクリーンを通じて、パッチがオン状態あることを評価器に通知してもよい。特定の状況においては、モニタの起動について自動的に評価器に対して通知してもよく、モニタの起動は、パッチを身体上に配置した際に実行されてもよい。次いで、エージェントは、モニタが着用されていることを確認するべく、口頭でユーザーに対して問い合わせてもよい。使用の期間の全体を通じて、モニタは、水分補給状態及び身体組成並びに睡眠パターン及び活動の判定に関係する生理学的データを供給してもよい。
【0109】
評価器は、これらの計測された生理学的データを本発明のシステムに予め入力されているゴール又は目標と比較してもよい。これらのゴール又は目標は、保存されているテーブル又はデータから導出してもよい。代替実施形態においては、目標及びゴールは、例えば、医師によって設定された目標などの第三者入力から導出されてもよい。データの検討及び応答の判定の際に、表示システム内のエージェントは、評価器の応答のユーザーに対する伝達を可能にするべく、ユーザーとの間の問合せを開始してもよい。このような問合せは、ユーザーが十分に休養していないと評価器が判定した場合には、睡眠又は休養に関する評価器からの問合せから始まってもよい。その他の例において、ユーザーが脱水状態にあるという通知が存在する場合には、評価器は、倦怠感について、且つ、ユーザーの頭痛の有無について質問してもよい。これらの問合せの後に、例えば、元気を取り戻すために、余分に1杯のジュースを毎日2〜3回飲んでみるなどの、行動を変更するための示唆を行ってもよい。このような助言は、そのユーザー用の最も効果的な形態の通信に関する評価器の判定に応じて、その示唆される行動を計測された生理学的パラメータに対して直接的にリンクさせてもよく、或いは、そうでなくてもよい。
【0110】
又、システム内のエージェントは、望ましい行動を全般的にサポートすると共にユーザーの安寧に関するユーザーによる更なる問合せを可能にする活動を提供してもよい。特定の実施形態においては、これらの問合せは、例えば、医師などの第三者に対して又は全般的にサポートグループとしてシステムを使用しているその他の人々に対して中継してもよい。エージェントの示唆を順守するためのユーザー用のインセンティブは、近くの店舗又は活動用のディスカウントを含んでもよく、或いは、その他のユーザーが観察及び比較可能な報酬ポイントを付与してもよい。
【0111】
(例4)
セルラー電話機によるライフスタイルのサポート
本発明の装置は、セルラー電話機又は類似の装置に実質的に含まれてもよい。適宜、追加機能を提供するべく、例えば、特定のセンサアタッチメントなどの装置の各部分をセルラー電話機に装着してもよい。使用の際には、ユーザーは、例えば、アプリケーションをダウンロードするなどのように、遠隔地のデータ管理システムから望ましい電子媒体(ソフトウェア)をダウンロードすることになり、且つ、それらが既存の電話機機能の一部でない場合には、例えば、センサモジュールなどの1つ又は複数の必要なアタッチメントを恐らくは購入することになろう。次いで、ユーザーは、プログラムを起動し、且つ、例えば、年齢、性別、体重、身長、ウエストサイズなどのアルゴリズム機能に必要なデータを入力することになろう。更には、ユーザーは、望ましいゴール又は目標を入力することになろう。次いで、ユーザーは、媒体のタイプ及びユーザーの所望に基づいて、例えば、ロールプレイングや直接的なスコアリングなどの電子媒体の関与の形態を選択することになろう。媒体は、セルラー電話機の表示及びオーディオ機能を通じてユーザーとやり取りすることになろう。評価器は、部分的に又は全体的に既存のセルラー電話機の回路内に収容されることになり、且つ、1つ又は複数のダウンロードソフトウェアパッケージを利用することになろう。
【0112】
使用の際に、ユーザーは、ある期間にわたって、例えば、ゲームをプレイするなどのように、媒体を起動してもよい。媒体を直接的に利用していない期間中に、ユーザーは、例えば、キーストロークの組又はスイッチを押下することにより、1つ又は複数の生理学的計測値を定期的に取得し、望ましいゴールへの進捗を追跡してもよい。評価器の機能は、前述のデータを記録するべく動作することになろう。更には、セルラー電話機は、例えば、体操などの運動の後続の評価を可能にするべく、媒体内において使用されるように、例えば、動き又は活動などの更なるセンサデータを自動的に記録してもよい。媒体を再起動した際に、評価器は、媒体の動作の際に又は媒体の使用の間の期間において取得された1つ又は複数の計測された生理学的データに基づいて、ユーザーに対してポイントを自動的に付与することになろう。次いで、これらのポイントは、例えば、媒体内におけるプレイレベルの変更などのように、ユーザーを直接的に動機付けるべく使用されてもよく、或いは、媒体タイプ及び/又はユーザーの選択に基づいて実体のない又は実体のある報酬に結び付く報酬システムの一部として使用されてもよい。
【0113】
本発明のその他の実施形態及び用途も、容易に想定可能であり、且つ、本発明の範囲に含まれる。従って、本発明の範囲は、本明細書に記述されている実施形態及び要素に限定されるものではない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザーの健康の改善又は維持を支援するシステムであって、
ユーザーの健康状態又は健康状態の変化と関連する少なくとも1つの生理学的パラメータの計測を可能にする少なくとも1つのモニタと、
少なくとも1つの電子装置内に実質的に収容された少なくとも1つの評価器であって、ユーザーの健康状態又は健康状態の変化を判定するべく、モニタから生理学的データを受信可能である評価器と、
現在の、過去の、比較用の、又は保存された生理学的データに基づいて、少なくとも1つの評価器によって生成される判定に対する少なくとも1つの応答と、
を有し、
少なくとも1つの応答は、ユーザーの健康を改善するべくユーザーに伝達されるように少なくとも1つの電子媒体に伝達される、システム。
【請求項2】
応答は、例えば、インセンティブとしてなどのように、時間的に前向きである請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
応答は、例えば、生理学的なゴール又は目標の充足に対する報酬としてなどのように、回顧的である請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
モニタは、身体組成、流体の変化、心拍数、又は動きのセンサ検出を含む請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
モニタは接着剤を使用して身体の領域に装着される請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
モニタは、実質的に平らであり且つ曲がりやすい請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
モニタは無線手段によって電子装置に対して通信する請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
評価器は複数の受信した生理学的データを利用してユーザーの健康の変化の判定を可能にする請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
生理学的データは、ユーザーが電子媒体を直接的に利用していない期間中に取得される生理学的計測値に対応している請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
応答は1つ又は複数の生理学的パラメータの1つ又は複数の基準テーブルに少なくとも部分的に基づいている請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
応答はある期間における1つ又は複数の生理学的パラメータの判定された変化を反映している請求項1に記載のシステム。
【請求項12】
応答は実体のある又は実体のない報酬の形態を有する請求項1に記載のシステム。
【請求項13】
応答はある期間における1つ又は複数の生理学的パラメータの変化に結び付くユーザーの行動の変化を結果的にもたらすように意図されている請求項1に記載のシステム。
【請求項14】
応答はインセンティブの形態を有する請求項12に記載のシステム。
【請求項15】
電子媒体はコンピュータに基づいたゲームである請求項1に記載のシステム。
【請求項16】
ゲームは評価器の応答を電子エージェントによって供給できるようにする請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
応答はユーザーによって実質的に制御される1つ又は複数のアバターの能力の変化又はアバターが位置している仮想環境の変化を含むコンピュータに基づいたゲームの1つ又は複数の機能の変化を結果的にもたらす請求項15に記載のシステム。
【請求項18】
システムはセルラー電話機内に実質的に内蔵されている請求項1に記載のシステム。
【請求項19】
健康の改善はユーザーによって評価器に供給される値に関係している請求項1に記載のシステム。
【請求項20】
ユーザーの健康を改善するシステムであって、
計測された生理学的データの少なくとも1つの組と、
ユーザーの健康状態を突き止めるための計測されたデータの少なくとも1つの評価と、
媒体の調節を結果的にもたらす電子媒体に伝達されるユーザーの健康を改善するための少なくとも1つの応答と、
を利用するシステム。
【請求項21】
生理学的データは、身体組成、流体の状態、動き、又は心拍数に関する代謝データを含む請求項18に記載のシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2013−509205(P2013−509205A)
【公表日】平成25年3月14日(2013.3.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−529739(P2012−529739)
【出願日】平成22年9月14日(2010.9.14)
【国際出願番号】PCT/US2010/002508
【国際公開番号】WO2011/031335
【国際公開日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【出願人】(512065764)
【出願人】(512065775)
【出願人】(512065786)
【Fターム(参考)】