側溝用の蓋構造および、側溝用の蓋体
【課題】 車両通過時の干渉音を防ぐことができる、側溝用の蓋構造を提供する。
【解決手段】 側溝用の蓋構造2は、側溝1に並んで配備されるコンクリート製の蓋体3、3と、それら蓋体3、3を相対的に横ズレしないように連結する連結体4とからなる。ここで、連結体4は、グレーチング6からなる。そして、グレーチング6は、隣合う蓋体3、3の、載置部3b、3bを兼ねた取付部3a、3aに、取付け用のネジ部材5、5を用いて、着脱可能に取り付けられる。
【解決手段】 側溝用の蓋構造2は、側溝1に並んで配備されるコンクリート製の蓋体3、3と、それら蓋体3、3を相対的に横ズレしないように連結する連結体4とからなる。ここで、連結体4は、グレーチング6からなる。そして、グレーチング6は、隣合う蓋体3、3の、載置部3b、3bを兼ねた取付部3a、3aに、取付け用のネジ部材5、5を用いて、着脱可能に取り付けられる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、車両通過時の干渉音を防ぐための、側溝用の蓋構造および蓋体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、側溝には、一般に、その側溝の蓋掛り段部に掛け渡されるようにして、コンクリート製の側溝蓋が配備されていた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、前記従来の側溝蓋においては、車両が側溝蓋の上を通過した際に、横ズレを起こし、隣合う側溝蓋どうしが干渉して音を発することがあった。
【0004】
この発明は、上記した従来の欠点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、車両通過時の干渉音を防ぐことができる、側溝用の蓋構造および、側溝用の蓋体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明に係る側溝用の蓋構造および、側溝用の蓋体は、前記目的を達成するために、次の構成からなる。すなわち、
請求項1に記載の発明に係る側溝用の蓋構造は、側溝に並んで配備されるコンクリート製の蓋体と、それら蓋体を相対的に横ズレしないように連結する連結体とを備える。このように、コンクリート製の蓋体どうしを、連結体によって相対的に横ズレしないように連結することで、車両の通過時に、蓋体が横ズレして互いに干渉するのを回避することができる。
【0006】
また、請求項2に記載の発明に係る側溝用の蓋構造のように、請求項1に記載の蓋構造において、前記連結体は、ヒンジを有し、前記蓋体は、互いに前記ヒンジ回りに回動可能となっていてもよい。このように、蓋体どうしを、ヒンジによって連結することで、側溝の点検とか清掃等のメンテナンス等の際に、一方の蓋体を、他方の蓋体を残して、ヒンジ回りに回動するようにして上げることで、その蓋体を容易に上げることができる。
【0007】
また、請求項3に記載の発明に係る側溝用の蓋構造のように、請求項2に記載の蓋構造において、前記蓋体には、前記連結体がある側とは反対側に、その蓋体を前記ヒンジ回りに回動させて持ち上げるための手掛け部が設けられるのが望ましい。このように、蓋体に手掛け部を設けることで、側溝のメンテナンス等の際に、蓋体を一層容易に上げることができる。
【0008】
また、請求項4に記載の発明に係る側溝用の蓋構造のように、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の蓋構造において、前記連結体は、グレーチングからなり、そのグレーチングは、前記蓋体のそれぞれに着脱可能に取り付けられてもよい。このように、連結体を兼ねたグレーチングを重量のあるコンクリート製の蓋体に取り付けることで、グレーチングが車両の通過によって跳ね上がるのを防ぐことができる。そして、このことから、グレーチングの跳ね上がり対策としてグレーチングを側溝に固定することも必要ない。その上、蓋体にグレーチングが着脱可能に取り付けられるため、蓋体とグレーチングとのいずれか一方が損傷した場合には、その一方のみを交換すればよく、全体を交換する必要がない。
【0009】
また、請求項5に記載の発明に係る側溝用の蓋構造のように、請求項4に記載の蓋構造において、前記蓋体は、それぞれ前記グレーチングが掛け渡されるようにして載置される複数の載置部を有し、それら載置部は、前記側溝のそれぞれの蓋掛り部に載るように設けられてもよい。このように、蓋体の、グレーチングが載置される載置部が、側溝の蓋掛り部に載ることで、グレーチングが受ける荷重を効率よく側溝に伝えることができる。
【0010】
また、請求項6に記載の発明に係る側溝用の蓋構造のように、請求項5に記載の蓋構造において、前記載置部の上面は、前記蓋体の本体部の上面と前記グレーチングの上面とが略同一(同一を含む)の高さとなるよう、前記本体部の上面よりも低く形成されるのが望ましい。
【0011】
また、請求項7に記載の発明に係る側溝用の蓋構造のように、請求項4ないし6のいずれか1項に記載の蓋構造において、前記グレーチングは、前記側溝のそれぞれの蓋掛り部に載る脚部を有してもよい。
【0012】
また、請求項8に記載の発明に係る側溝用の蓋体は、側溝に配備されるコンクリート製の蓋体であって、この蓋体と隣に位置する他の蓋体とを相対的に横ズレしないように連結する連結体が取り付けられる取付部を有する。このように、蓋体どうしを、連結体によって相対的に横ズレしないように連結することで、車両の通過時に、蓋体が横ズレして互いに干渉するのを回避することができる。
【0013】
また、請求項9に記載の発明に係る側溝用の蓋体のように、請求項8に記載の蓋体において、前記連結体は、グレーチングからなり、そのグレーチングが、前記取付部に着脱可能に取り付けられてもよい。このように、連結体を兼ねたグレーチングを重量のあるコンクリート製の蓋体に取り付けると、グレーチングが車両の通過によって跳ね上がるのを防ぐことができる。そして、このことから、グレーチングの跳ね上がり対策としてグレーチングを側溝に固定することも必要ない。その上、蓋体にグレーチングが着脱可能に取り付けられるため、蓋体とグレーチングとのいずれか一方が損傷した場合には、その一方のみを交換すればよく、全体を交換する必要がない。
【0014】
また、請求項10に記載の発明に係る側溝用の蓋体のように、請求項9に記載の蓋体において、前記グレーチングが掛け渡されるようにして載置される複数の載置部を有し、それら載置部は、前記側溝のそれぞれの蓋掛り部に載るように設けられてもよい。このように、蓋体の、グレーチングが載置される載置部が、側溝の蓋掛り部に載ることで、グレーチングが受ける荷重を効率よく側溝に伝えることができる。
【0015】
また、請求項11に記載の発明に係る側溝用の蓋体のように、請求項10に記載の蓋体において、前記載置部の上面は、前記蓋体の本体部の上面よりも低く形成されるのが望ましい。このように、載置部の上面を、この蓋体の本体部の上面よりも低く形成することで、この蓋体の本体部の上面とグレーチングの上面とを、略同一(同一を含む)の高さとすることが可能となる。
【0016】
また、請求項12に記載の発明に係る側溝用の蓋体のように、請求項10または11に記載の蓋体において、前記載置部は、前記取付部を兼ねてもよい。
【発明の効果】
【0017】
この発明に係る側溝用の蓋構造および、側溝用の蓋体によれば、蓋体どうしを連結体によって相対的に横ズレしないように連結することで、蓋体が互いに干渉するのを回避することができ、車両通過時の蓋体どうしの干渉音を防ぐことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、この発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
【0019】
図1ないし図6は、本発明の第一の実施の形態を示す。図中符号1は、側溝である。2は、側溝用の蓋構造である。
【0020】
ここで、側溝1は、例えば、U字側溝からなり、両側の側壁1a、1aには、上面から下がった蓋掛り部1b、1bが設けられている。一方、蓋構造2は、側溝1に並んで配備されるコンクリート製の蓋体3、3と、それら蓋体3、3を相対的に横ズレしないように連結する連結体4とを備えている。そして、連結体4は、蓋体3、3のそれぞれに、例えば取付用のネジ部材5、5を用いて、着脱可能に取り付けられている。
【0021】
詳細には、蓋体3は、この蓋体3と近接するように隣に位置する他の蓋体3とを相対的に横ズレしないように連結する連結体4(図示実施の形態においては、グレーチング6)が取り付けられる取付部3aを有する。さらに、蓋体3、3は、それぞれグレーチング6が掛け渡されるようにして載置される、複数の離れて位置する載置部3b、3bを有する。そして、それら載置部3b、3bは、側溝1のそれぞれの蓋掛り部1b、1bに載るように、すなわち蓋掛り部1b、1bと対面しかつ当接するように設けられている。また、この載置部3bの上面は、蓋体3の本体部3cの上面とグレーチング6の上面とが略同一(同一を含む)の高さとなるよう、本体部3cの上面よりも低く形成されている。そして、これら蓋体3、3は、取付部3aとか載置部3bが、互いに向かい合うようにして並べられる。
【0022】
具体的には、蓋体3は、その本体部3cが、略長方形平板形状をしている。そして、載置部3bは、本体部3cにおける、側溝1の延びる方向側の端面3dの両側部から突出するように形成されて、両載置部3b、3b間は、空隙Sとなっている(図4参照)。図示実施の形態においては、この載置部3bは、グレーチング6を取り付けるための取付部3aを兼ねている。そのため、この載置部3b(取付部3a)には、ネジ部材5がねじ込まれるナット3eが、載置部3b(取付部3a)の上面に開口するように埋設されている。
【0023】
グレーチング6は、平面視が、矩形形状、特に、蓋体3の載置部3b、3bに掛け渡される方向に長手となる長方形形状をしている。そして、グレーチング6は、蓋体3の載置部3bに載置される被載置部6aが、長手方向の両端に位置している。図示実施の形態においては、この被載置部6aは、グレーチング6の底板部を形成しており、ベースプレート6bとパッキン6cとからなる。そして、被載置部6aは、蓋体3の取付部3aに取り付けられる被取付部を兼ねており、この被載置部6a(被取付部)には、ナット3eと対応するように、取付用のネジ部材5が挿通される孔6dが明けられている。
【0024】
次に、以上の構成からなる蓋構造2の作用効果について説明する。この蓋構造2によると、コンクリート製の蓋体3、3どうしを、連結体4(図示実施の形態においては、グレーチング6)によって相対的に横ズレしないように連結することで、車両の通過時に、蓋体3、3が横ズレして互いに干渉するのを回避することができる。したがって、この蓋構造2により、車両通過時の蓋体3、3どうしの干渉音を防ぐことができ、また、干渉することによる蓋体3、3の欠けを防ぐことができる。しかも、蓋体3、3どうしが連結体4(図示実施の形態においては、グレーチング6)によって連結されることで、側溝1に対して蓋体3、3が動き難くなり、車両の通過時における、蓋体3と側溝1との干渉音を低減することができる。特に、その効果は、側溝1、1どうしのつなぎ目に蓋体3(蓋構造2)が載る場合に、顕著に現れる。
【0025】
また、連結体4を兼ねたグレーチング6を重量のあるコンクリート製の蓋体3、3に取り付けることで、グレーチング6が車両の通過によって跳ね上がるのを防ぐことができる。そして、このことから、グレーチング6の跳ね上がり対策としてグレーチング6を側溝1に固定することも必要ない。その上、蓋体3、3にグレーチング6が着脱可能に取り付けられるため、蓋体3とグレーチング6とのいずれか一方が損傷した場合には、その一方のみを交換すればよく、全体を交換する必要がない。すなわち、この蓋構造2自身のメンテナンスが、経済的に行われる。
【0026】
また、蓋体3の、グレーチング6が載置される載置部3b、3bが、側溝1の蓋掛り部1b、1bに載ることで、グレーチング6が受ける荷重を効率よく側溝1に伝えることができる。したがって、蓋体3へのグレーチング6の取付強度は、それほど必要なく、その取付の構造を簡単化することができる。さらに、図示実施の形態においては、グレーチング6を蓋体3の載置部3b、3bに載せることで、グレーチング6を側溝1の蓋掛り部1b、1bに載せていない。したがって、このグレーチング6に、側溝1の蓋掛り部1b、1bに載せるためのかさ上げ材を設ける必要がなく、コストが低減される。
【0027】
また、この蓋構造2を側溝1の蓋掛り部1b、1bから上げる場合には、グレーチング6を蓋体3、3から取り外せば、蓋体3、3が分離されるため、その蓋体3の状態で容易に上げることができる。さらに、このとき、蓋体3のナット3e、3e部分に吊り上げ用のボルトを取り付ければ、蓋体3を一層容易に上げることができる。
【0028】
図7ないし図9は、本発明の第二の実施の形態を示す。この実施の形態においては、三つ以上の蓋体3、3が、相対的に横ズレしないように、順次、連結体4(グレーチング6)によって連結されるが、他は、第一の実施の形態と同様であり、以下に異なる点を主に説明する。
【0029】
蓋体3の載置部3b、3bは、図9に示すように、側溝1の延びる方向の各側に設けられている。すなわち、載置部3b、3bは、蓋体3の本体部3cにおける、側溝1の延びる方向の各側の端面3dの両側部から突出するように形成されている。そして、各端面3d側に位置する両載置部3b、3b間は、空隙Sとなっている。そして、この実施の形態においても、載置部3bは、グレーチング6を取り付けるための取付部3aを兼ねており、この載置部3b(取付部3a)には、取付用のネジ部材5がねじ込まれるナット3eが、載置部3b(取付部3a)の上面に開口するように埋設されている。そこで、蓋体3、3が、側溝1に、その延びる方向に沿って並べられ、隣合う蓋体3、3に、それぞれグレーチング6が渡され、そのグレーチング6が、載置部3b、3b(取付部3a、3a)に、取付用のネジ部材5、5を用いて取付固定される。こうして、隣合う蓋体3、3どうしが、それぞれ、グレーチング6により連結される。
【0030】
図10および図11は、本発明の第三の実施の形態を示す。この実施の形態においては、第一の実施の形態と比較すると、蓋体3、3は、互いに離れて配置され、グレーチング6には、脚部としてのかさ上げ材6eが設けられるが、他は、第一の実施の形態と同様であり、以下に異なる点を主に説明する。
【0031】
グレーチング6は、第一の実施の形態に示すグレーチング6に比べて、側溝1の延びる方向に長く形成されている。そして、グレーチング6は、隣合う蓋体3、3の互いに対向する載置部3b、3b間に位置するようにして、側溝1のそれぞれの蓋掛り部1b、1bに載る、脚部としてのかさ上げ材6e、6eを有している(図11参照)。このかさ上げ材6eは、グレーチング6の下面側に設けられ、例えば角パイプからなる。こうして、グレーチング6は、蓋体3の載置部3b、3bに載置されるだけでなく、かさ上げ材6e、6eを通じて側溝1の蓋掛り部1b、1bにも載置されることとなる。そして、このように、かさ上げ材6eを設けることで、グレーチング6を大きくすることができ、その排水性を高めることができる。
【0032】
図12ないし図17は、本発明の第四の実施の形態を示す。この実施の形態においては、第一の実施の形態と比較すると、蓋体3、3が、グレーチン6によって連結されたり、プレート7によって連結されたりして、三つ以上の蓋体3、3が順次連結されるが、他は、第一の実施の形態とほぼ同様であり、以下に異なる点を主に説明する。
【0033】
蓋体3としての第1の蓋体301は、第一の実施の形態に示す蓋体3と同様に、側溝1の延びる方向の一側に、連結体4としてのグレーチング6が着脱可能に取り付けられる取付部3aを兼ねた載置部3bを有する。すなわち、載置部3bは、図15に示すように、第1の蓋体301の本体部3cにおける、側溝1の延びる方向の一側の端面3dの両側部から突出するように形成されている。そして、両載置部3b、3b間は、空隙Sとなっている。さらに、第1の蓋体301は、側溝1の延びる方向の他側に、連結体4としてのプレート7が着脱可能に取り付けられる他の取付部3fを有している。ここで、取付部3aを兼ねた載置部3bは、第1の実施の形態に示す載置部3bと比べて高くなっており、本体部3cの上面よりも僅かに低く形成されている。そして、他の取付部3fは、この第1の蓋体301の、前記他側の縁部中央に位置し、第1の蓋体301の本体部3cの上面よりも僅かに低く形成されている。そして、他の取付部3fにも、載置部3b(取付部3a)と同様にして、ネジ部材5がねじ込まれるナット3eが、取付部3fの上面に開口するように埋設されている。
【0034】
グレーチング6は、第一の実施の形態に示すグレーチング6と同様に、平面視が、矩形形状、特に、蓋体301の載置部3b、3bに掛け渡される方向に長手となる長方形形状をしている。そして、グレーチング6は、蓋体301の載置部3bに載置される被載置部6aが、長手方向の両端に位置している。この被載置部6aは、グレーチング6の天板部を形成するように、グレーチング本体6fから載置部3b側に鍔状に突出して形成されている。そして、被載置部6aは、蓋体301の取付部3aに取り付けられる被取付部を兼ねており、この被載置部6a(被取付部)には、取付部3aに設けられたナット3eと対応するように、取付用のネジ部材5が挿通される孔が明けられている。
【0035】
また、蓋構造2は、蓋体3としての第2の蓋体302と、連結体4としてのプレート7を備えている。第2の蓋体302は、略長方形板形状をしており、プレート7が着脱可能に取り付けられる取付部3fは、この第2の蓋体302の、側溝1の延びる方向の一側および他側の双方の縁部中央に位置し、第2の蓋体302の上面よりも僅かに低く形成されている。そして、取付部3fには、取付用のネジ部材5がねじ込まれるナット3eが、取付部3fの上面に開口するように埋設されている。プレート7は、長方形平板状に形成されており、取付部3fに設けられたナット3eと対応するように、取付用のネジ部材5が挿通される孔が明けられている。
【0036】
そこで、第1の蓋体301、301と第2の蓋体302とが、側溝1に、その延びる方向に沿って並べられる。そして、隣合う第1の蓋体301、301における、向かい合う載置部3b(取付部3a)に、グレーチング6が渡され、そのグレーチング6が、載置部3b、3b(取付部3a、3a)に、ネジ部材5、5を用いて取付固定される。こうして、隣合う第1の蓋体301、301どうしが、グレーチング6により連結される。また、隣合う第1の蓋体301と第2の蓋体302における向かい合う取付部3f、3fに、プレート7が渡され、そのプレート7が、取付部3f、3fに、ネジ部材5、5を用いて取付固定される。こうして、隣合う第1の蓋体301と第2の蓋体302とがプレート7により連結される。
【0037】
また、図示しないが、第1の蓋体301、301を、他の取付部3f、3fが向かい合うように配置し、それら取付部3f、3fにプレート7を渡して、そのプレート7を、取付部3f、3fに、ネジ部材5、5を用いて取付固定することで、隣合う第1の蓋体301、301どうしを、プレート7により連結してもよい。さらに、第2の蓋体302、302どうしを、隣合って配置し、それら第2の蓋体302、302の取付部3f、3fにプレート7を渡し、そのプレート7を、取付部3f、3fに、ネジ部材5、5を用いて取付固定することで、隣合う第2の蓋体302、302どうしを、プレート7により連結してもよい。
【0038】
図18ないし図23は、本発明の第五の実施の形態を示す。この実施の形態は、第四の実施の形態と比較すると、蓋体3としての第1の蓋体301の形状と、連結体4としてのグレーチング6の形状が若干異なるが、他は、第四の実施の形態と同様であり、以下に異なる点を主に説明する
【0039】
第1の蓋体301は、グレーチング6が掛け渡されるようにして載置される、複数の離れて位置する載置部3b、3bの他に、蓋体301の本体部3cの端面3dに沿って延びる他の載置部3gを有する(図21参照)。そして、これら載置部3b、3gは、取付部3aを兼ねており、この取付部3aには、ネジ部材5がねじ込まれるナット3eが、取付部3aの上面に開口するように埋設されている。
【0040】
そして、グレーチング6は、載置部3bおよび他の載置部3gに対応するように、それら載置部3b、3gに載置される被載置部6aが、グレーチング6の天板部を形成するように、グレーチング本体6fの全周から鍔状に突出して形成されている。そして、被載置部6aは、蓋体301の取付部3aに取り付けられる被取付部を兼ねており、この被載置部6a(被取付部)には、取付部3aに設けられたナット3eと対応するように、取付用のネジ部材5が挿通される孔が明けられている。
【0041】
また、図示しないが、この実施の形態においても、第四の実施の形態と同様に、蓋体3としての第2の蓋体302とか、連結体4としてのプレート7が適宜用いられる。
【0042】
図24ないし図26は、本発明の第六の実施の形態を示す。この実施の形態においては、第四の実施の形態と比較すると、第2の蓋体302と同一構造の蓋体3が、連結体4としてのグレーチング6によって順次連結される。ここで、蓋体3は、側溝1の延びる方向に離れて配置される。グレーチング6は、蓋体3、3の取付部3f、3fに対応するように、例えば平板状の被取付部6g、6gが、グレーチング本体6fから、側溝1の延びる方向に突出して形成されている。そして、この被取付部6gには、蓋体3のナット3eと対応するように、取付用のネジ部材5が挿通される孔が明けられている。また、グレーチング6は、側溝1のそれぞれの蓋掛り部1b、1bに載る脚部としてのかさ上げ材6e、6eを有している(図25参照)。このかさ上げ材6eは、グレーチング6の下面側に設けられ、例えば角パイプからなる。こうして、グレーチング6は、かさ上げ材6e、6eを通じて側溝1の蓋掛り部1b、1bに載置されることとなる。
【0043】
そこで、隣合う蓋体3、3に、グレーチング6が渡され、そのグレーチング6が、取付部3f、3fに、ネジ部材5、5を用いて取付固定される。こうして、隣合う蓋体3、3どうしが、グレーチング6により順次連結される。もっとも、図示を省略するが、第四の実施の形態と同様に、適宜位置において、蓋体3、3どうしを近接させて、それら蓋体3、3の取付部3f、3fに連結体4としてのプレート7を渡し、そのプレート7により、蓋体3、3どうしを連結しても構わない。
【0044】
図27ないし図30は、本発明の第七の実施の形態を示す。この実施の形態は、第1の実施の形態と比較すると、連結体4は、ヒンジ8を有し、蓋体3には、手掛け部9が設けられているが、他は、第1の実施の形態とほぼ同様であり、以下に異なる点を主に説明する。
【0045】
連結体4としてのグレーチング6は、例えば、軸部材8aとその軸部材8aが挿入されるパイプ8bとからなるヒンジ8を有し、蓋体3、3は、互いにヒンジ8回りに回動可能となっている。そして、蓋体3には、グレーチング6がある側とは反対側に、その蓋体3をヒンジ8回りに回動させて持ち上げるための手掛け部9が設けられている。図示実施の形態においては、蓋体3には、連結体4としてのグレーチング6が取り付けられる側とは反対側に、他のグレーチング10が単独で、取付け用のネジ部材11を用いて取り付けられている。そして、このグレーチング10に前記手掛け部9が設けられている。詳細には、グレーチング10は、手掛け部9が収容される収容部10aを有する。そして、手掛け部9は、例えば逆U字形状に形成された取手からなり、収容部10aから引き上げられて手が掛けられるようになっている(図30において、一点鎖線で示す)。
【0046】
この蓋構造2によると、蓋体3、3どうしを、ヒンジ8によって連結することで、側溝1の点検とか清掃等のメンテナンス等の際に、一方の蓋体3を、他方の蓋体3を残して、ヒンジ8回りに回動するようにして上げることで、その蓋体3を容易に上げることができる。しかも、図示実施の形態のように、蓋体3に手掛け部9を設けることで、側溝1のメンテナンス等の際に、蓋体3を一層容易に上げることができる。その上、手掛け部9がグレーチング10に収容されることで、歩行者が手掛け部9につまずくことも避けることができ、バリアフリーの効果も期待できる。
【0047】
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるわけではなく、その他種々の変更が可能である。例えば、側溝1は、U字側溝でなくとも、可変側溝とか、暗渠型側溝とかであってもよい。
【0048】
また、図31に示すように、側溝1の蓋掛り部1bは、蓋体3との干渉音対策(つまり、蓋掛り部1bに対して蓋体3が、がたつくことにより、車両の通過時に、蓋体3と側溝1とが干渉して発する音の対策)として、弧状に形成されてもよい。そして、図示実施の形態においては、蓋体3の下面は、側溝1の蓋掛り部1bに載る部分が、例えば、その蓋掛り部1bの弧形状と対応するように、弧状(詳細には、蓋掛り部1bの弧形状のアールよりも若干小さなアールとなる弧形状)に形成される。
【0049】
また、以上に示す蓋構造2は、それら個々の実施の形態に限定されるわけではなく、個々の実施の形態において示す各要素を適宜組み合わせて構成することができるのは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】この発明の第一の実施の形態の、平面図である。
【図2】同じく、正面図である。
【図3】同じく、図1におけるA−A線による断面図である。
【図4】同じく、蓋体の平面図である。
【図5】同じく、蓋体の正面図である。
【図6】同じく、蓋体の側面図である。
【図7】この発明の第二の実施の形態の、平面図である。
【図8】同じく、正面図である。
【図9】同じく、蓋体の平面図である。
【図10】この発明の第三の実施の形態の、平面図である。
【図11】同じく、正面図である。
【図12】この発明の第四の実施の形態の、平面図である。
【図13】同じく、正面図である。
【図14】同じく、図12におけるB−B線による断面図である。
【図15】同じく、蓋体の平面図である。
【図16】同じく、蓋体の正面図である。
【図17】同じく、蓋体の側面図である。
【図18】この発明の第五の実施の形態の、平面図である。
【図19】同じく、正面図である。
【図20】同じく、図18におけるC−C線による断面図である。
【図21】同じく、蓋体の平面図である。
【図22】同じく、蓋体の正面図である。
【図23】同じく、蓋体の側面図である。
【図24】この発明の第六の実施の形態の、平面図である。
【図25】同じく、正面図である。
【図26】同じく、図24におけるD−D線による断面図である。
【図27】この発明の第七の実施の形態の、平面図である。
【図28】同じく、正面図である。
【図29】同じく、図27におけるE−E線による断面図である。
【図30】同じく、側面図である。
【図31】この発明の他の実施の形態の、図3相当図である。
【符号の説明】
【0051】
1 側溝
1b 蓋掛り部
2 蓋構造
3 蓋体
3a 取付部
3b 載置部
3c 本体部
3f 取付部
4 連結体
6 グレーチング(連結体)
6e かさ上げ材(脚部)
7 プレート(連結体)
301 第1の蓋体(蓋体)
302 第2の蓋体(蓋体)
8 ヒンジ
9 手掛け部
【技術分野】
【0001】
この発明は、車両通過時の干渉音を防ぐための、側溝用の蓋構造および蓋体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、側溝には、一般に、その側溝の蓋掛り段部に掛け渡されるようにして、コンクリート製の側溝蓋が配備されていた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、前記従来の側溝蓋においては、車両が側溝蓋の上を通過した際に、横ズレを起こし、隣合う側溝蓋どうしが干渉して音を発することがあった。
【0004】
この発明は、上記した従来の欠点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、車両通過時の干渉音を防ぐことができる、側溝用の蓋構造および、側溝用の蓋体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明に係る側溝用の蓋構造および、側溝用の蓋体は、前記目的を達成するために、次の構成からなる。すなわち、
請求項1に記載の発明に係る側溝用の蓋構造は、側溝に並んで配備されるコンクリート製の蓋体と、それら蓋体を相対的に横ズレしないように連結する連結体とを備える。このように、コンクリート製の蓋体どうしを、連結体によって相対的に横ズレしないように連結することで、車両の通過時に、蓋体が横ズレして互いに干渉するのを回避することができる。
【0006】
また、請求項2に記載の発明に係る側溝用の蓋構造のように、請求項1に記載の蓋構造において、前記連結体は、ヒンジを有し、前記蓋体は、互いに前記ヒンジ回りに回動可能となっていてもよい。このように、蓋体どうしを、ヒンジによって連結することで、側溝の点検とか清掃等のメンテナンス等の際に、一方の蓋体を、他方の蓋体を残して、ヒンジ回りに回動するようにして上げることで、その蓋体を容易に上げることができる。
【0007】
また、請求項3に記載の発明に係る側溝用の蓋構造のように、請求項2に記載の蓋構造において、前記蓋体には、前記連結体がある側とは反対側に、その蓋体を前記ヒンジ回りに回動させて持ち上げるための手掛け部が設けられるのが望ましい。このように、蓋体に手掛け部を設けることで、側溝のメンテナンス等の際に、蓋体を一層容易に上げることができる。
【0008】
また、請求項4に記載の発明に係る側溝用の蓋構造のように、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の蓋構造において、前記連結体は、グレーチングからなり、そのグレーチングは、前記蓋体のそれぞれに着脱可能に取り付けられてもよい。このように、連結体を兼ねたグレーチングを重量のあるコンクリート製の蓋体に取り付けることで、グレーチングが車両の通過によって跳ね上がるのを防ぐことができる。そして、このことから、グレーチングの跳ね上がり対策としてグレーチングを側溝に固定することも必要ない。その上、蓋体にグレーチングが着脱可能に取り付けられるため、蓋体とグレーチングとのいずれか一方が損傷した場合には、その一方のみを交換すればよく、全体を交換する必要がない。
【0009】
また、請求項5に記載の発明に係る側溝用の蓋構造のように、請求項4に記載の蓋構造において、前記蓋体は、それぞれ前記グレーチングが掛け渡されるようにして載置される複数の載置部を有し、それら載置部は、前記側溝のそれぞれの蓋掛り部に載るように設けられてもよい。このように、蓋体の、グレーチングが載置される載置部が、側溝の蓋掛り部に載ることで、グレーチングが受ける荷重を効率よく側溝に伝えることができる。
【0010】
また、請求項6に記載の発明に係る側溝用の蓋構造のように、請求項5に記載の蓋構造において、前記載置部の上面は、前記蓋体の本体部の上面と前記グレーチングの上面とが略同一(同一を含む)の高さとなるよう、前記本体部の上面よりも低く形成されるのが望ましい。
【0011】
また、請求項7に記載の発明に係る側溝用の蓋構造のように、請求項4ないし6のいずれか1項に記載の蓋構造において、前記グレーチングは、前記側溝のそれぞれの蓋掛り部に載る脚部を有してもよい。
【0012】
また、請求項8に記載の発明に係る側溝用の蓋体は、側溝に配備されるコンクリート製の蓋体であって、この蓋体と隣に位置する他の蓋体とを相対的に横ズレしないように連結する連結体が取り付けられる取付部を有する。このように、蓋体どうしを、連結体によって相対的に横ズレしないように連結することで、車両の通過時に、蓋体が横ズレして互いに干渉するのを回避することができる。
【0013】
また、請求項9に記載の発明に係る側溝用の蓋体のように、請求項8に記載の蓋体において、前記連結体は、グレーチングからなり、そのグレーチングが、前記取付部に着脱可能に取り付けられてもよい。このように、連結体を兼ねたグレーチングを重量のあるコンクリート製の蓋体に取り付けると、グレーチングが車両の通過によって跳ね上がるのを防ぐことができる。そして、このことから、グレーチングの跳ね上がり対策としてグレーチングを側溝に固定することも必要ない。その上、蓋体にグレーチングが着脱可能に取り付けられるため、蓋体とグレーチングとのいずれか一方が損傷した場合には、その一方のみを交換すればよく、全体を交換する必要がない。
【0014】
また、請求項10に記載の発明に係る側溝用の蓋体のように、請求項9に記載の蓋体において、前記グレーチングが掛け渡されるようにして載置される複数の載置部を有し、それら載置部は、前記側溝のそれぞれの蓋掛り部に載るように設けられてもよい。このように、蓋体の、グレーチングが載置される載置部が、側溝の蓋掛り部に載ることで、グレーチングが受ける荷重を効率よく側溝に伝えることができる。
【0015】
また、請求項11に記載の発明に係る側溝用の蓋体のように、請求項10に記載の蓋体において、前記載置部の上面は、前記蓋体の本体部の上面よりも低く形成されるのが望ましい。このように、載置部の上面を、この蓋体の本体部の上面よりも低く形成することで、この蓋体の本体部の上面とグレーチングの上面とを、略同一(同一を含む)の高さとすることが可能となる。
【0016】
また、請求項12に記載の発明に係る側溝用の蓋体のように、請求項10または11に記載の蓋体において、前記載置部は、前記取付部を兼ねてもよい。
【発明の効果】
【0017】
この発明に係る側溝用の蓋構造および、側溝用の蓋体によれば、蓋体どうしを連結体によって相対的に横ズレしないように連結することで、蓋体が互いに干渉するのを回避することができ、車両通過時の蓋体どうしの干渉音を防ぐことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、この発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
【0019】
図1ないし図6は、本発明の第一の実施の形態を示す。図中符号1は、側溝である。2は、側溝用の蓋構造である。
【0020】
ここで、側溝1は、例えば、U字側溝からなり、両側の側壁1a、1aには、上面から下がった蓋掛り部1b、1bが設けられている。一方、蓋構造2は、側溝1に並んで配備されるコンクリート製の蓋体3、3と、それら蓋体3、3を相対的に横ズレしないように連結する連結体4とを備えている。そして、連結体4は、蓋体3、3のそれぞれに、例えば取付用のネジ部材5、5を用いて、着脱可能に取り付けられている。
【0021】
詳細には、蓋体3は、この蓋体3と近接するように隣に位置する他の蓋体3とを相対的に横ズレしないように連結する連結体4(図示実施の形態においては、グレーチング6)が取り付けられる取付部3aを有する。さらに、蓋体3、3は、それぞれグレーチング6が掛け渡されるようにして載置される、複数の離れて位置する載置部3b、3bを有する。そして、それら載置部3b、3bは、側溝1のそれぞれの蓋掛り部1b、1bに載るように、すなわち蓋掛り部1b、1bと対面しかつ当接するように設けられている。また、この載置部3bの上面は、蓋体3の本体部3cの上面とグレーチング6の上面とが略同一(同一を含む)の高さとなるよう、本体部3cの上面よりも低く形成されている。そして、これら蓋体3、3は、取付部3aとか載置部3bが、互いに向かい合うようにして並べられる。
【0022】
具体的には、蓋体3は、その本体部3cが、略長方形平板形状をしている。そして、載置部3bは、本体部3cにおける、側溝1の延びる方向側の端面3dの両側部から突出するように形成されて、両載置部3b、3b間は、空隙Sとなっている(図4参照)。図示実施の形態においては、この載置部3bは、グレーチング6を取り付けるための取付部3aを兼ねている。そのため、この載置部3b(取付部3a)には、ネジ部材5がねじ込まれるナット3eが、載置部3b(取付部3a)の上面に開口するように埋設されている。
【0023】
グレーチング6は、平面視が、矩形形状、特に、蓋体3の載置部3b、3bに掛け渡される方向に長手となる長方形形状をしている。そして、グレーチング6は、蓋体3の載置部3bに載置される被載置部6aが、長手方向の両端に位置している。図示実施の形態においては、この被載置部6aは、グレーチング6の底板部を形成しており、ベースプレート6bとパッキン6cとからなる。そして、被載置部6aは、蓋体3の取付部3aに取り付けられる被取付部を兼ねており、この被載置部6a(被取付部)には、ナット3eと対応するように、取付用のネジ部材5が挿通される孔6dが明けられている。
【0024】
次に、以上の構成からなる蓋構造2の作用効果について説明する。この蓋構造2によると、コンクリート製の蓋体3、3どうしを、連結体4(図示実施の形態においては、グレーチング6)によって相対的に横ズレしないように連結することで、車両の通過時に、蓋体3、3が横ズレして互いに干渉するのを回避することができる。したがって、この蓋構造2により、車両通過時の蓋体3、3どうしの干渉音を防ぐことができ、また、干渉することによる蓋体3、3の欠けを防ぐことができる。しかも、蓋体3、3どうしが連結体4(図示実施の形態においては、グレーチング6)によって連結されることで、側溝1に対して蓋体3、3が動き難くなり、車両の通過時における、蓋体3と側溝1との干渉音を低減することができる。特に、その効果は、側溝1、1どうしのつなぎ目に蓋体3(蓋構造2)が載る場合に、顕著に現れる。
【0025】
また、連結体4を兼ねたグレーチング6を重量のあるコンクリート製の蓋体3、3に取り付けることで、グレーチング6が車両の通過によって跳ね上がるのを防ぐことができる。そして、このことから、グレーチング6の跳ね上がり対策としてグレーチング6を側溝1に固定することも必要ない。その上、蓋体3、3にグレーチング6が着脱可能に取り付けられるため、蓋体3とグレーチング6とのいずれか一方が損傷した場合には、その一方のみを交換すればよく、全体を交換する必要がない。すなわち、この蓋構造2自身のメンテナンスが、経済的に行われる。
【0026】
また、蓋体3の、グレーチング6が載置される載置部3b、3bが、側溝1の蓋掛り部1b、1bに載ることで、グレーチング6が受ける荷重を効率よく側溝1に伝えることができる。したがって、蓋体3へのグレーチング6の取付強度は、それほど必要なく、その取付の構造を簡単化することができる。さらに、図示実施の形態においては、グレーチング6を蓋体3の載置部3b、3bに載せることで、グレーチング6を側溝1の蓋掛り部1b、1bに載せていない。したがって、このグレーチング6に、側溝1の蓋掛り部1b、1bに載せるためのかさ上げ材を設ける必要がなく、コストが低減される。
【0027】
また、この蓋構造2を側溝1の蓋掛り部1b、1bから上げる場合には、グレーチング6を蓋体3、3から取り外せば、蓋体3、3が分離されるため、その蓋体3の状態で容易に上げることができる。さらに、このとき、蓋体3のナット3e、3e部分に吊り上げ用のボルトを取り付ければ、蓋体3を一層容易に上げることができる。
【0028】
図7ないし図9は、本発明の第二の実施の形態を示す。この実施の形態においては、三つ以上の蓋体3、3が、相対的に横ズレしないように、順次、連結体4(グレーチング6)によって連結されるが、他は、第一の実施の形態と同様であり、以下に異なる点を主に説明する。
【0029】
蓋体3の載置部3b、3bは、図9に示すように、側溝1の延びる方向の各側に設けられている。すなわち、載置部3b、3bは、蓋体3の本体部3cにおける、側溝1の延びる方向の各側の端面3dの両側部から突出するように形成されている。そして、各端面3d側に位置する両載置部3b、3b間は、空隙Sとなっている。そして、この実施の形態においても、載置部3bは、グレーチング6を取り付けるための取付部3aを兼ねており、この載置部3b(取付部3a)には、取付用のネジ部材5がねじ込まれるナット3eが、載置部3b(取付部3a)の上面に開口するように埋設されている。そこで、蓋体3、3が、側溝1に、その延びる方向に沿って並べられ、隣合う蓋体3、3に、それぞれグレーチング6が渡され、そのグレーチング6が、載置部3b、3b(取付部3a、3a)に、取付用のネジ部材5、5を用いて取付固定される。こうして、隣合う蓋体3、3どうしが、それぞれ、グレーチング6により連結される。
【0030】
図10および図11は、本発明の第三の実施の形態を示す。この実施の形態においては、第一の実施の形態と比較すると、蓋体3、3は、互いに離れて配置され、グレーチング6には、脚部としてのかさ上げ材6eが設けられるが、他は、第一の実施の形態と同様であり、以下に異なる点を主に説明する。
【0031】
グレーチング6は、第一の実施の形態に示すグレーチング6に比べて、側溝1の延びる方向に長く形成されている。そして、グレーチング6は、隣合う蓋体3、3の互いに対向する載置部3b、3b間に位置するようにして、側溝1のそれぞれの蓋掛り部1b、1bに載る、脚部としてのかさ上げ材6e、6eを有している(図11参照)。このかさ上げ材6eは、グレーチング6の下面側に設けられ、例えば角パイプからなる。こうして、グレーチング6は、蓋体3の載置部3b、3bに載置されるだけでなく、かさ上げ材6e、6eを通じて側溝1の蓋掛り部1b、1bにも載置されることとなる。そして、このように、かさ上げ材6eを設けることで、グレーチング6を大きくすることができ、その排水性を高めることができる。
【0032】
図12ないし図17は、本発明の第四の実施の形態を示す。この実施の形態においては、第一の実施の形態と比較すると、蓋体3、3が、グレーチン6によって連結されたり、プレート7によって連結されたりして、三つ以上の蓋体3、3が順次連結されるが、他は、第一の実施の形態とほぼ同様であり、以下に異なる点を主に説明する。
【0033】
蓋体3としての第1の蓋体301は、第一の実施の形態に示す蓋体3と同様に、側溝1の延びる方向の一側に、連結体4としてのグレーチング6が着脱可能に取り付けられる取付部3aを兼ねた載置部3bを有する。すなわち、載置部3bは、図15に示すように、第1の蓋体301の本体部3cにおける、側溝1の延びる方向の一側の端面3dの両側部から突出するように形成されている。そして、両載置部3b、3b間は、空隙Sとなっている。さらに、第1の蓋体301は、側溝1の延びる方向の他側に、連結体4としてのプレート7が着脱可能に取り付けられる他の取付部3fを有している。ここで、取付部3aを兼ねた載置部3bは、第1の実施の形態に示す載置部3bと比べて高くなっており、本体部3cの上面よりも僅かに低く形成されている。そして、他の取付部3fは、この第1の蓋体301の、前記他側の縁部中央に位置し、第1の蓋体301の本体部3cの上面よりも僅かに低く形成されている。そして、他の取付部3fにも、載置部3b(取付部3a)と同様にして、ネジ部材5がねじ込まれるナット3eが、取付部3fの上面に開口するように埋設されている。
【0034】
グレーチング6は、第一の実施の形態に示すグレーチング6と同様に、平面視が、矩形形状、特に、蓋体301の載置部3b、3bに掛け渡される方向に長手となる長方形形状をしている。そして、グレーチング6は、蓋体301の載置部3bに載置される被載置部6aが、長手方向の両端に位置している。この被載置部6aは、グレーチング6の天板部を形成するように、グレーチング本体6fから載置部3b側に鍔状に突出して形成されている。そして、被載置部6aは、蓋体301の取付部3aに取り付けられる被取付部を兼ねており、この被載置部6a(被取付部)には、取付部3aに設けられたナット3eと対応するように、取付用のネジ部材5が挿通される孔が明けられている。
【0035】
また、蓋構造2は、蓋体3としての第2の蓋体302と、連結体4としてのプレート7を備えている。第2の蓋体302は、略長方形板形状をしており、プレート7が着脱可能に取り付けられる取付部3fは、この第2の蓋体302の、側溝1の延びる方向の一側および他側の双方の縁部中央に位置し、第2の蓋体302の上面よりも僅かに低く形成されている。そして、取付部3fには、取付用のネジ部材5がねじ込まれるナット3eが、取付部3fの上面に開口するように埋設されている。プレート7は、長方形平板状に形成されており、取付部3fに設けられたナット3eと対応するように、取付用のネジ部材5が挿通される孔が明けられている。
【0036】
そこで、第1の蓋体301、301と第2の蓋体302とが、側溝1に、その延びる方向に沿って並べられる。そして、隣合う第1の蓋体301、301における、向かい合う載置部3b(取付部3a)に、グレーチング6が渡され、そのグレーチング6が、載置部3b、3b(取付部3a、3a)に、ネジ部材5、5を用いて取付固定される。こうして、隣合う第1の蓋体301、301どうしが、グレーチング6により連結される。また、隣合う第1の蓋体301と第2の蓋体302における向かい合う取付部3f、3fに、プレート7が渡され、そのプレート7が、取付部3f、3fに、ネジ部材5、5を用いて取付固定される。こうして、隣合う第1の蓋体301と第2の蓋体302とがプレート7により連結される。
【0037】
また、図示しないが、第1の蓋体301、301を、他の取付部3f、3fが向かい合うように配置し、それら取付部3f、3fにプレート7を渡して、そのプレート7を、取付部3f、3fに、ネジ部材5、5を用いて取付固定することで、隣合う第1の蓋体301、301どうしを、プレート7により連結してもよい。さらに、第2の蓋体302、302どうしを、隣合って配置し、それら第2の蓋体302、302の取付部3f、3fにプレート7を渡し、そのプレート7を、取付部3f、3fに、ネジ部材5、5を用いて取付固定することで、隣合う第2の蓋体302、302どうしを、プレート7により連結してもよい。
【0038】
図18ないし図23は、本発明の第五の実施の形態を示す。この実施の形態は、第四の実施の形態と比較すると、蓋体3としての第1の蓋体301の形状と、連結体4としてのグレーチング6の形状が若干異なるが、他は、第四の実施の形態と同様であり、以下に異なる点を主に説明する
【0039】
第1の蓋体301は、グレーチング6が掛け渡されるようにして載置される、複数の離れて位置する載置部3b、3bの他に、蓋体301の本体部3cの端面3dに沿って延びる他の載置部3gを有する(図21参照)。そして、これら載置部3b、3gは、取付部3aを兼ねており、この取付部3aには、ネジ部材5がねじ込まれるナット3eが、取付部3aの上面に開口するように埋設されている。
【0040】
そして、グレーチング6は、載置部3bおよび他の載置部3gに対応するように、それら載置部3b、3gに載置される被載置部6aが、グレーチング6の天板部を形成するように、グレーチング本体6fの全周から鍔状に突出して形成されている。そして、被載置部6aは、蓋体301の取付部3aに取り付けられる被取付部を兼ねており、この被載置部6a(被取付部)には、取付部3aに設けられたナット3eと対応するように、取付用のネジ部材5が挿通される孔が明けられている。
【0041】
また、図示しないが、この実施の形態においても、第四の実施の形態と同様に、蓋体3としての第2の蓋体302とか、連結体4としてのプレート7が適宜用いられる。
【0042】
図24ないし図26は、本発明の第六の実施の形態を示す。この実施の形態においては、第四の実施の形態と比較すると、第2の蓋体302と同一構造の蓋体3が、連結体4としてのグレーチング6によって順次連結される。ここで、蓋体3は、側溝1の延びる方向に離れて配置される。グレーチング6は、蓋体3、3の取付部3f、3fに対応するように、例えば平板状の被取付部6g、6gが、グレーチング本体6fから、側溝1の延びる方向に突出して形成されている。そして、この被取付部6gには、蓋体3のナット3eと対応するように、取付用のネジ部材5が挿通される孔が明けられている。また、グレーチング6は、側溝1のそれぞれの蓋掛り部1b、1bに載る脚部としてのかさ上げ材6e、6eを有している(図25参照)。このかさ上げ材6eは、グレーチング6の下面側に設けられ、例えば角パイプからなる。こうして、グレーチング6は、かさ上げ材6e、6eを通じて側溝1の蓋掛り部1b、1bに載置されることとなる。
【0043】
そこで、隣合う蓋体3、3に、グレーチング6が渡され、そのグレーチング6が、取付部3f、3fに、ネジ部材5、5を用いて取付固定される。こうして、隣合う蓋体3、3どうしが、グレーチング6により順次連結される。もっとも、図示を省略するが、第四の実施の形態と同様に、適宜位置において、蓋体3、3どうしを近接させて、それら蓋体3、3の取付部3f、3fに連結体4としてのプレート7を渡し、そのプレート7により、蓋体3、3どうしを連結しても構わない。
【0044】
図27ないし図30は、本発明の第七の実施の形態を示す。この実施の形態は、第1の実施の形態と比較すると、連結体4は、ヒンジ8を有し、蓋体3には、手掛け部9が設けられているが、他は、第1の実施の形態とほぼ同様であり、以下に異なる点を主に説明する。
【0045】
連結体4としてのグレーチング6は、例えば、軸部材8aとその軸部材8aが挿入されるパイプ8bとからなるヒンジ8を有し、蓋体3、3は、互いにヒンジ8回りに回動可能となっている。そして、蓋体3には、グレーチング6がある側とは反対側に、その蓋体3をヒンジ8回りに回動させて持ち上げるための手掛け部9が設けられている。図示実施の形態においては、蓋体3には、連結体4としてのグレーチング6が取り付けられる側とは反対側に、他のグレーチング10が単独で、取付け用のネジ部材11を用いて取り付けられている。そして、このグレーチング10に前記手掛け部9が設けられている。詳細には、グレーチング10は、手掛け部9が収容される収容部10aを有する。そして、手掛け部9は、例えば逆U字形状に形成された取手からなり、収容部10aから引き上げられて手が掛けられるようになっている(図30において、一点鎖線で示す)。
【0046】
この蓋構造2によると、蓋体3、3どうしを、ヒンジ8によって連結することで、側溝1の点検とか清掃等のメンテナンス等の際に、一方の蓋体3を、他方の蓋体3を残して、ヒンジ8回りに回動するようにして上げることで、その蓋体3を容易に上げることができる。しかも、図示実施の形態のように、蓋体3に手掛け部9を設けることで、側溝1のメンテナンス等の際に、蓋体3を一層容易に上げることができる。その上、手掛け部9がグレーチング10に収容されることで、歩行者が手掛け部9につまずくことも避けることができ、バリアフリーの効果も期待できる。
【0047】
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるわけではなく、その他種々の変更が可能である。例えば、側溝1は、U字側溝でなくとも、可変側溝とか、暗渠型側溝とかであってもよい。
【0048】
また、図31に示すように、側溝1の蓋掛り部1bは、蓋体3との干渉音対策(つまり、蓋掛り部1bに対して蓋体3が、がたつくことにより、車両の通過時に、蓋体3と側溝1とが干渉して発する音の対策)として、弧状に形成されてもよい。そして、図示実施の形態においては、蓋体3の下面は、側溝1の蓋掛り部1bに載る部分が、例えば、その蓋掛り部1bの弧形状と対応するように、弧状(詳細には、蓋掛り部1bの弧形状のアールよりも若干小さなアールとなる弧形状)に形成される。
【0049】
また、以上に示す蓋構造2は、それら個々の実施の形態に限定されるわけではなく、個々の実施の形態において示す各要素を適宜組み合わせて構成することができるのは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】この発明の第一の実施の形態の、平面図である。
【図2】同じく、正面図である。
【図3】同じく、図1におけるA−A線による断面図である。
【図4】同じく、蓋体の平面図である。
【図5】同じく、蓋体の正面図である。
【図6】同じく、蓋体の側面図である。
【図7】この発明の第二の実施の形態の、平面図である。
【図8】同じく、正面図である。
【図9】同じく、蓋体の平面図である。
【図10】この発明の第三の実施の形態の、平面図である。
【図11】同じく、正面図である。
【図12】この発明の第四の実施の形態の、平面図である。
【図13】同じく、正面図である。
【図14】同じく、図12におけるB−B線による断面図である。
【図15】同じく、蓋体の平面図である。
【図16】同じく、蓋体の正面図である。
【図17】同じく、蓋体の側面図である。
【図18】この発明の第五の実施の形態の、平面図である。
【図19】同じく、正面図である。
【図20】同じく、図18におけるC−C線による断面図である。
【図21】同じく、蓋体の平面図である。
【図22】同じく、蓋体の正面図である。
【図23】同じく、蓋体の側面図である。
【図24】この発明の第六の実施の形態の、平面図である。
【図25】同じく、正面図である。
【図26】同じく、図24におけるD−D線による断面図である。
【図27】この発明の第七の実施の形態の、平面図である。
【図28】同じく、正面図である。
【図29】同じく、図27におけるE−E線による断面図である。
【図30】同じく、側面図である。
【図31】この発明の他の実施の形態の、図3相当図である。
【符号の説明】
【0051】
1 側溝
1b 蓋掛り部
2 蓋構造
3 蓋体
3a 取付部
3b 載置部
3c 本体部
3f 取付部
4 連結体
6 グレーチング(連結体)
6e かさ上げ材(脚部)
7 プレート(連結体)
301 第1の蓋体(蓋体)
302 第2の蓋体(蓋体)
8 ヒンジ
9 手掛け部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
側溝に並んで配備されるコンクリート製の蓋体と、それら蓋体を相対的に横ズレしないように連結する連結体とを備えることを特徴とする側溝用の蓋構造。
【請求項2】
前記連結体は、ヒンジを有し、前記蓋体は、互いに前記ヒンジ回りに回動可能となっていることを特徴とする請求項1に記載の側溝用の蓋構造。
【請求項3】
前記蓋体には、前記連結体がある側とは反対側に、その蓋体を前記ヒンジ回りに回動させて持ち上げるための手掛け部が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の側溝用の蓋構造。
【請求項4】
前記連結体は、グレーチングからなり、そのグレーチングは、前記蓋体のそれぞれに着脱可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の側溝用の蓋構造。
【請求項5】
前記蓋体は、それぞれ前記グレーチングが掛け渡されるようにして載置される複数の載置部を有し、
それら載置部は、前記側溝のそれぞれの蓋掛り部に載るように設けられることを特徴とする請求項4に記載の側溝用の蓋構造。
【請求項6】
前記載置部の上面は、前記蓋体の本体部の上面と前記グレーチングの上面とが略同一(同一を含む)の高さとなるよう、前記本体部の上面よりも低く形成されていることを特徴とする請求項5に記載の側溝用の蓋構造。
【請求項7】
前記グレーチングは、前記側溝のそれぞれの蓋掛り部に載る脚部を有することを特徴とする請求項4ないし6のいずれか1項に記載の側溝用の蓋構造。
【請求項8】
側溝に配備されるコンクリート製の蓋体であって、
この蓋体と隣に位置する他の蓋体とを相対的に横ズレしないように連結する連結体が取り付けられる取付部を有することを特徴とする側溝用の蓋体。
【請求項9】
前記連結体は、グレーチングからなり、そのグレーチングが、前記取付部に着脱可能に取り付けられることを特徴とする請求項8に記載の側溝用の蓋体。
【請求項10】
前記グレーチングが掛け渡されるようにして載置される複数の載置部を有し、
それら載置部は、前記側溝のそれぞれの蓋掛り部に載るように設けられることを特徴とする請求項9に記載の側溝用の蓋体。
【請求項11】
前記載置部の上面は、前記蓋体の本体部の上面よりも低く形成されていることを特徴とする請求項10に記載の側溝用の蓋体。
【請求項12】
前記載置部は、前記取付部を兼ねていることを特徴とする請求項10または11に記載の側溝用の蓋体。
【請求項1】
側溝に並んで配備されるコンクリート製の蓋体と、それら蓋体を相対的に横ズレしないように連結する連結体とを備えることを特徴とする側溝用の蓋構造。
【請求項2】
前記連結体は、ヒンジを有し、前記蓋体は、互いに前記ヒンジ回りに回動可能となっていることを特徴とする請求項1に記載の側溝用の蓋構造。
【請求項3】
前記蓋体には、前記連結体がある側とは反対側に、その蓋体を前記ヒンジ回りに回動させて持ち上げるための手掛け部が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の側溝用の蓋構造。
【請求項4】
前記連結体は、グレーチングからなり、そのグレーチングは、前記蓋体のそれぞれに着脱可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の側溝用の蓋構造。
【請求項5】
前記蓋体は、それぞれ前記グレーチングが掛け渡されるようにして載置される複数の載置部を有し、
それら載置部は、前記側溝のそれぞれの蓋掛り部に載るように設けられることを特徴とする請求項4に記載の側溝用の蓋構造。
【請求項6】
前記載置部の上面は、前記蓋体の本体部の上面と前記グレーチングの上面とが略同一(同一を含む)の高さとなるよう、前記本体部の上面よりも低く形成されていることを特徴とする請求項5に記載の側溝用の蓋構造。
【請求項7】
前記グレーチングは、前記側溝のそれぞれの蓋掛り部に載る脚部を有することを特徴とする請求項4ないし6のいずれか1項に記載の側溝用の蓋構造。
【請求項8】
側溝に配備されるコンクリート製の蓋体であって、
この蓋体と隣に位置する他の蓋体とを相対的に横ズレしないように連結する連結体が取り付けられる取付部を有することを特徴とする側溝用の蓋体。
【請求項9】
前記連結体は、グレーチングからなり、そのグレーチングが、前記取付部に着脱可能に取り付けられることを特徴とする請求項8に記載の側溝用の蓋体。
【請求項10】
前記グレーチングが掛け渡されるようにして載置される複数の載置部を有し、
それら載置部は、前記側溝のそれぞれの蓋掛り部に載るように設けられることを特徴とする請求項9に記載の側溝用の蓋体。
【請求項11】
前記載置部の上面は、前記蓋体の本体部の上面よりも低く形成されていることを特徴とする請求項10に記載の側溝用の蓋体。
【請求項12】
前記載置部は、前記取付部を兼ねていることを特徴とする請求項10または11に記載の側溝用の蓋体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【公開番号】特開2006−307557(P2006−307557A)
【公開日】平成18年11月9日(2006.11.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−132196(P2005−132196)
【出願日】平成17年4月28日(2005.4.28)
【出願人】(593159903)株式会社宝機材 (16)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年11月9日(2006.11.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年4月28日(2005.4.28)
【出願人】(593159903)株式会社宝機材 (16)
【Fターム(参考)】
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