説明

偽造防止用機能性纎維

本発明は偽造防止用機能性纎維に関するものであり、より詳細には、二成分が附着しているサイドバイサイド(side by side)形態の複合纎維に特殊顔料を混合することによって、機能性を発揮する偽造防止用機能性纎維に関するものである。本発明による二成分構造の機能性纎維は、合成高分子で構成され、それぞれの樹脂に有色顔料、蛍光顔料、赤外線顔料などを混合して溶融放射または後処理によって纎維が視覚的には有色顔料による色相または紫外線光による蛍光または赤外線吸収の特性がそれぞれ現われる機能性を持つようになる。このような纎維は顔料を特定濃度以上を含んでいて纎維の特性を持ちにくいが、単纎維で切断して紙や高分子樹脂またはコーティング用溶液に混合して利用すれば、偽造防止の機能性を持つようになる效果があるから、本発明による偽造防止用二成分纎維は保安性が要求される銀行券、債券、パスポート、身分証などの特殊な製品に利用されて真偽識別要素と偽造防止をする機能性要素として利用されることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は偽造防止用機能性纎維に関するものであり、より詳細には、二成分が附着しているサイドバイサイド(side by side)形態の複合纎維に特殊顔料を混合することによって、機能性を発揮する偽造防止用機能性纎維に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の偽造防止の機能性纎維に対して提示された技術をよく見れば次のようである。
蛍光機能性を持つ纎維は纎維用合成樹脂に外観色が白色または有色である蛍光顔料または蛍光染料を溶融または分散させて射出によって纎維で製造するか、纎維表面に蛍光染料を反応させて固着するか、蛍光顔料や蛍光染料を塗料またはインクで製造して纎維に印刷、 塗布及び被服する方法を利用して製造する。これに系わる技術としては日本特開昭第63−196719号(1988)、日本特開昭第63−165517号(1988)及び日本特開平第2−200811号(1990)らが提示される。
【0003】
このような蛍光機能性纎維は単纎維で作って製紙工程に少量を添加して紙を作って見れば、視覚的にはちゃんと見えないが、紙を蛍光ランプすなわち、紫外線を照らせば、短纎維が紫外線に励起されて蛍光を現わすことによって、一般的な紙と差別化されて偽造防止の效果を持つようになる。
【0004】
前記で提示された蛍光性機能を進めるために提示された技術は次のようである。
【0005】
大韓民国登録特許第0109762号(名称:2顯色性セキュリティーファイバ及びその製造方法とこれを利用した偽造防止用紙とその製造方法)には纎維を視覚的に見られるように1次着色させた後、他の色相に発現される蛍光染料を2次着色して可視的色相と蛍光色相が違うように現われる偽造防止用纎維を提示している。
【0006】
大韓民国登録特許第0259825号(名称:色どりセキュリティーファイバを具備したセキュリティー紙及びその製造方法)には纎維を合リして縄形態で着色して外部は染め付けされ、内部は着色されない形態の纎維を切って色どり服形態の色どり糸を製造した偽造防止用纎維を提示している。
【0007】
大韓民国登録特許第0363720号(名称:非可視二色性phosphorescent及び蛍光性合成樹脂、その製造方法及び使用方法)には纎維の外観色が白色または色をほとんど帯びないし、お互いにそれぞれ異なる発光波長を持つphosphorescent物質及び蛍光物質を皆含むことによって、紫外線の照射のような外部刺激の時には蛍光発光色を現わし、外部刺激が除去された時はphosphorescent発光色が現われる偽造防止用機能纎維を提示している。
【0008】
大韓民国登録特許第0407251号(名称:二色性纎維及びその製造方法、及びこれを利用した有価証券及びパスポート)には外部成分と内部成分で構成された複合纎維の単纎維(Single fiber)を製造した後、短い纎維、すなわち短纎維(Short fiber)で作った後に内部成分を溶解させる溶媒に添加して、内部成分の一部のみを溶解除去させて短纎維の両末端部色と中央部色が違うように製造された二色性短纎維を提示している。
【0009】
前記に提示された機能性纎維は皆一軸放射(モノーフィラメント)による纎維形態であり、機能性は纎維製造過程で有色顔料、蛍光顔料などを混合するか、または纎維製造過程後の工程で染め付けをしてそれぞれの特性を付け加えている。
【0010】
本発明と系わるサイドバイサイド(side by side)形態である複合纎維の製造放法は纎維に巻軸性(winding property)を付与するために開発されたことでこれと系わって提示された技術は次のようである。
【0011】
アメリカ特許3454460号(1969年)及び日本特許特開昭51-67421号には物理的特性が違う二成分(Two component)のポリエステルをサイドバイサイド(side by side)方式に配列されたspinneretを通じて同時に放射して高度の巻軸性を付与している。大韓民国登録特許第0087989号(名称:自発高巻軸性ポリエステル複合纎維の製造放法)と大韓民国登録特許第0407373号(名称:ポリエステル系弾性複合纎維の製造方法)には2種類の成分とそれぞれ固有粘度が違うポリマーを放射して通常の方法に延伸および熱処理して高巻軸性複合纎維の製造方法を提示している。
【0012】
大韓民国登録特許第0234558号(名称:異収縮混合纎維糸の製造放法)には放射速度がお互いに違う2種類のポリエステルを混合してマイクロパウダー肌触りを持つ異収縮混合纎維を記述しているし、大韓民国登録特許第0245664号(名称:界面接着性と巻軸特性が優秀なサイドバイサイド型自発巻軸纎維)にはサイドバイサイド型複合纎維を製造するにおいて放射吐出装置を改善して二成分の界面で一方成分の一部分がお互いに違う方の成分に飽きているようにした界面接着性が優秀な纎維を提示している。
【0013】
また、大韓民国登録特許第0602284(名称:サイド-バイ-サイド型ポリエステル系複合纎維の製造放法及びサイド-バイ-サイド型ポリエステル系複合纎維)には固有粘度が違う2種類のポリマーを複合放射することによって、紡績装置の改善がなしに放射の時に生ずる曲射問題を解決することと同時に、巻軸性が優秀な複合纎維を記述しているし、大韓民国登録特許第0429364号(名称:寸法安全性が優秀な二塩性ポリエステル複合糸の製造方法)には塩基性染料ポリエステルと塩基性染料不染ポリエステルの二成分を複合放射して二塩の効果及び加工後の寸法安全性が優秀な纎維を記述しているし、大韓民国登録特許第0403766号(名称:高収縮複合糸短纎維を利用した不織布の製造方法)には2種類のお互いに違うポリマーを複合放射して分割型断面を持つ複合糸短纎維を作って極細不織布を製造する方法を提示している。
【0014】
大韓民国登録特許第0259825号(名称:色どりセキュリティーファイバ及びその製造方法)には纎維を合リして縄形態で着色して外部は染め付けされ、内部は着色されない形態の纎維を切って色どり服形態の色どり糸を製造した偽造防止用機能性纎維を記述しているし、合糸による染め付け工程によって短纎維が一部∫型を現わしたりする。
【0015】
前記に提示された技術は二成分が附着しているサイドバイサイド形態の複合纎維は巻軸性、界面接着性、肌触り向上、寸法安全性などの織物用纎維特性を改善するための目的を持っている。
【0016】
しかし、前記の調査及び分析された従来技術の検討結果、真偽識別、偽造防止または機能性のための纎維は一軸放射形態であり、短纎維の模様が単調で、不規則な形態で偽造防止效果が充分ではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0017】
【特許文献1】日本特開昭第63−196719号
【特許文献2】日本特開昭第63−165517号
【特許文献3】日本特開平第2−200811号
【特許文献4】大韓民国登録特許第0109762号
【特許文献5】大韓民国登録特許第0259825号
【特許文献6】大韓民国登録特許第0363720号
【特許文献7】大韓民国登録特許第0407251号
【特許文献8】アメリカ特許3454460号
【特許文献9】日本特許特開昭51-67421号
【特許文献10】大韓民国登録特許第0087989号
【特許文献11】大韓民国登録特許第0407373号
【特許文献12】大韓民国登録特許第0234558号
【特許文献13】大韓民国登録特許第0245664号
【特許文献14】大韓民国登録特許第0602284
【特許文献15】大韓民国登録特許第0429364号
【特許文献16】大韓民国登録特許第0403766号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0018】
本発明は前記のような従来技術の短所を補うために創出されたことで、本発明の目的はサイドバイサイド形態の複合纎維の内部または外部に有色顔料、蛍光顔料、赤外線顔料などの特性を付け加えることによって、偽造防止效果と機能性を強化させた偽造防止用機能性纎維の提供にある。
【0019】
本発明の他の目的は、お互いに違う溶融温度を持つ樹脂に機能性顔料を混合した2種以上のマスターバッチを溶融放射してサイドバイサイド(side by side)形態の断面を持つ複合纎維で製造した後、前記樹脂の熱変形温度に熱処理することによって、冷凍させる場合樹脂の物性によってしなうか、収縮が発生することができる偽造防止用機能性纎維の提供 にある。
【課題を解決するための手段】
【0020】
前記目的等を果たすための本発明の偽造防止用機能性纎維は、二成分が附着しているサイドバイサイド形態である複合纎維を単纎維で加工して、紙製造の時添加される偽造防止用機能性纎維において、合成高分子であるチップ(chip)である第1成分と第2成分とを加熱、混合して溶融放射した後、染め付け方法として特殊顔料を取り入れて製造される。
【0021】
または、本発明の偽造防止用機能性纎維は、二成分が附着しているサイドバイサイド形態である複合纎維を単纎維で加工して、紙製造の時添加される偽造防止用機能性纎維において、合成高分子であるチップ(chip)である第1成分と第2成分中、いずれかの一つに特殊顔料を添加し、加熱及び混合して溶融放射のためのマスターバッチを製造し、残りの一成分と加熱、混合して溶融放射した後、染め付け方法として特殊顔料を取り入れて製造される。
【0022】
複合纎維を構成する前記第1成分と第2成分との合成高分子は溶融放射が可能なポリエステル、ナイロン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリウレタンが利用される。
【0023】
また、複合纎維を構成する前記第1成分と第2成分の合成高分子は特殊顔料の混合特性によって第1成分と第2成分が等しいとかお互いに違う合成高分子を使うことがある。
【0024】
複合纎維を構成する前記第1成分と第2成分の合成高分子に混合する特殊顔料は、有色顔料、蛍光顔料、赤外線顔料などが使われるが、第1成分と第2成分の合成高分子にそれぞれ違うように組み合わせることによって、前記単纎維が可視光線、紫外線、赤外線などでさまざまな效果を現わすようにできる。
【0025】
本発明の他の実施例による偽造防止用機能性纎維は、二成分が附着しているサイドバイサイド形態である複合纎維を単纎維で加工して、紙製造の時添加される偽造防止用機能性纎維において、前記第1成分は合成高分子であるポリエステルのチップ95重量%に有色顔料である青色のphthalocyanine blue(C.I. 74160)5重量%を添加し、加熱及び混合して溶融放射のためのマスターバッチを製造し、前記第2成分は合成高分子であるポリエステルのチップ93重量%に有色顔料である黄色のDisazo Yellow(C.I. 21096)7重量%を添加し、加熱及び混合して溶融放射のためのマスターバッチを製造し、前記第1成分と第2成分のマスターバッチをそれぞれの放射用押出機(extruder)に重量備え50:50の割合で流入して纎維の直径が30um(9デニール)になるように溶融放射して半分は青色、半分は黄色と見えるように製造することができる。
【0026】
本発明のまた他の実施例による偽造防止用機能性纎維は、二成分が附着しているサイドバイサイド形態である複合纎維を単纎維で加工して、紙製造の時添加される偽造防止用機能性纎維において、第1成分は合成高分子であるポリアミド(ナイロン6、融点:250℃)のチップ95重量%に有色ながら蛍光性である赤色のロダミン B(C.I. Basic Violet 10)5重量%を添加し、加熱及び混合して溶融放射のためのマスターバッチを製造し、第2成分は合成高分子であるポリアミドのチップ95重量%に外観色が白色ながら、短波長紫外線で緑蛍光を現わす蛍光顔料5重量%を添加し、加熱及び混合して溶融放射のためのマスターバッチを製造し、前記第1成分と第2成分のマスターバッチをそれぞれの放射用押出機(extruder)に重量備え50:50の割合で流入して纎維の直径が30um(9デニール)になるように溶融放射して可視光線では赤色であり、長波長紫外線では赤色の蛍光色であり、短波長紫外線では緑蛍光を現わすように製造することができる。
【0027】
本発明のまた他の実施例による偽造防止用機能性纎維は、二成分が附着しているサイドバイサイド形態である複合纎維を単纎維で加工して、紙製造の時添加される偽造防止用機能性纎維において、第1成分は合成高分子であるポリアミド(ナイロン6、融点:250℃)のチップ95重量%に外観色が白色ながら短波長紫外線で青色蛍光を現わす蛍光顔料を5重量%添加し、加熱及び混合して溶融放射のためのマスターバッチを製造し、第2成分は合成高分子であるポリエステルのチップ95重量%に外観色が白色ながら長波長紫外線で緑蛍光を現わす蛍光顔料を5重量%添加し、加熱及び混合して溶融放射のためのマスターバッチを製造し、前記第1成分と第2成分のマスターバッチをそれぞれの放射用押出機(extruder)に重量備え50:50の割合で流入して纎維の直径が30um(9デニール)になるように溶融放射して可視光線では白色であり、紫外線の短波長では赤色であり、紫外線の長波長では緑の蛍光を現わすように製造することができる。
【0028】
本発明のまた他の実施例による偽造防止用機能性纎維は、二成分が附着しているサイドバイサイド形態である複合纎維を単纎維で加工して、紙製造の時添加される偽造防止用機能性纎維において、第1成分は合成高分子であるポリエステルのチップ97重量%に外観色が白色ながら長短波紫外線で赤色蛍光を現わす蛍光顔料を3重量%添加し、加熱及び混合して溶融放射のためのマスターバッチを製造し、第2成分は合成高分子であるポリアミドのチップ95重量%に外観色が茶色ながら近赤外線領域で赤外線を吸収する赤外線顔料を5重量%添加し、加熱及び混合して溶融放射のためのマスターバッチを製造し、前記第1成分と第2成分のマスターバッチをそれぞれの放射用押出機(extruder)に重量備え50:50の割合で流入して纎維の直径が30um(9デニール)になるように溶融放射して可視光線では微白色であり、紫外線の長波長では赤色であり、赤外線の領域では黒色を現わすように製造することができる。
【0029】
本発明のまた他の実施例による偽造防止用機能性纎維は、二成分が附着しているサイドバイサイド形態である複合纎維を単纎維で加工して、紙製造の時添加される偽造防止用機能性纎維において、第1成分は合成高分子であるポリアミドのチップ95重量%に有色ながら蛍光性である赤色のロダミンBを5重量%添加し、加熱及び混合して溶融放射のためのマスターバッチを製造し、第2成分は合成高分子であるポリアミドのチップ95重量%に外観色が緑ながら近赤外線領域で赤外線を吸収する赤外線顔料を5重量%添加し、加熱及び混合して溶融放射のためのマスターバッチを製造し、前記第1成分と第2成分のマスターバッチをそれぞれの放射用押出機(extruder)に重量備え50:50の割合で流入して纎維の直径が30um(9デニール)になるように溶融放射して可視光線では赤色であり、紫外線では赤色であり、赤外線の領域では黒色を現わすように製造することができる。
【0030】
本発明の他の目的を果たすためで本発明の偽造防止用機能性纎維は、お互いに違う溶融温度を持つ樹脂に機能性顔料を混合した2種以上のマスターバッチを溶融放射してサイドバイサイド(side by side)形態の断面を持つ複合纎維で製造した後、前記樹脂の熱変形温度に熱処理したことを特徴とする。
【0031】
ここで、前記機能性顔料は、有色顔料、蛍光顔料、赤外線顔料から選択されるいずれか一つ以上の顔料を使って光の波長によって相異なっている色相を発現するようにすることができる。
【0032】
前記樹脂は、ポリエステル、ナイロン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリウレタンから選択されるいずれか一つ以上を使うことができる。
【0033】
前記マスターバッチは、溶融温度が違う2種の第1マスターバッチと第2マスターバッチとで構成され、前記第1マスターバッチと第2マスターバッチは等しい樹脂を使うか、またはお互いに違う樹脂を使うことができる。
【0034】
前記複合纎維は、2種以上のマスターバッチをそれぞれの放射用押出機に流入した後、一つのノズルを通じて溶融放射してサイドバイサイド(side by side)形態の断面を持つように製造することができる。
【0035】
前記第1マスターバッチと第2マスターバッチとをそれぞれの放射用押出機に流入した後、一つのノズルを通じて溶融放射してサイドバイサイド(side by side)形態の断面を持つように製造することができる。
【0036】
前記偽造防止用機能性纎維は、前記溶融放射される複合纎維を切って単纎維で製造し、樹脂が熱変形を起こす温度で熱処理するか、または、前記複合纎維を一定の長さで捩れることが発生するように合糸し、前記樹脂が熱変形を起こす温度で熱処理した後、纎維を切って単纎維で製造して特殊な形態を持つようにすることができる。
【0037】
前記特殊な形態は、“C”型、“O”型または“S”型であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0038】
本発明による特殊形態の纎維製造方法は二成分が附着しているサイドバイサイド形態の複合纎維を短く切って単纎維で作って熱変形を起こす温度に熱処理する方法または、複合纎維を一定の長さで捩れることが発生するように合糸して熱処理した後に、纎維を短く切って単纎維で作る方法などで製造することができるし、このように製造された単纎維は既存の纎維形態と違いC型、O型、またはS型などで製造することができるので、シーツに少量混合して利用する場合に偽造防止效果が非常に大きい。
【0039】
また、本発明によって製造されたサイドバイサイド形態の複合纎維を短い単纎維で作って極少量を紙に含有させて可視光線、紫外線、赤外線で観察して見れば、さまざまな機能性、すなわち視覚的色相と蛍光色相、赤外線吸収特性を複合的に持っているセキュリティーファイバ(隠糸;security fiber、紙の構成要素である纎維の中にとても少ない量の機能性纎維が隠蔽されている纎維を意味する)が観察されることによって、紙の真偽可否と偽造防止要素で利用することができる。
【発明を実施するための形態】
【0040】
以上のような本発明の目的と別の特徴及び長所などは次ぎに参照する本発明の好適な実施例に対する以下の説明から明確になるであろう。
【0041】
このような本発明の偽造防止用機能性纎維は二成分が附着しているサイドバイサイド形態の複合纎維に混合した特殊顔料を溶融放射して製造される。
【0042】
すなわち、複合纎維の第1成分は合成高分子であるチップ(chip)に特殊顔料を添加し、加熱、混合して溶融放射のためのマスターバッチを製造し、第2成分は合成高分子であるチップ(chip)に特殊顔料を添加し、加熱、混合して溶融放射のためのマスターバッチを製造し、前記第1成分と第2成分のマスターバッチを溶融放射して製造される。
【0043】
前記第1成分と第2成分のマスターベッチの溶融放射は放射用押出機(extruder)に重量備え第1成分の10〜90に第2成分90〜10の割合で流入して纎維の直径が3〜60um位になるように溶融放射することによって、機能性纎維が製造される。
【0044】
前記複合纎維を構成する前記第1成分と第2成分の合成高分子は溶融放射が可能なポリエステル、ナイロン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリウレタンなどを使う。
【0045】
前記複合纎維を構成する前記第1成分と第2成分の合成高分子は特殊顔料の混合特性によって第1成分と第2成分が等しいか、お互いに他のものを使う。
【0046】
前記複合纎維を構成する前記第1成分と第2成分の合成高分子に混合する特殊顔料は、有色顔料、蛍光顔料、赤外線顔料などを使うが、第1成分と第2成分の合成高分子にそれぞれ違うように組み合わせることによって、単纎維が可視光線、紫外線、赤外線などでさまざまな效果を現わすことができる。
【0047】
前記效果は単纎維が可視的色相と紫外線蛍光を現わすか、単纎維が可視的色相と赤外線蛍光を現わすか、単纎維が紫外線蛍光と赤外線吸収を現わすか、単纎維が可視的色相と赤外線吸収を現わすか、または、単纎維が短波長紫外線蛍光と長波長紫外線蛍光を現わす。
【0048】
前記複合纎維の第1成分または第2成分の合成高分子に直接特殊顔料を混合しなく、溶融放射工程後に染め付け方法で特殊顔料を取り入れることも可能なことで、例えば、第1成分は合成高分子に特殊顔料を添加し、加熱、混合して溶融放射のためのマスターバッチを製造し、第2成分は合成高分子には何も添加しなく、第1成分と第2成分とを混合して溶融放射して単纎維で作った後に、染め付け工程と染着工程を実施して特殊顔料を取り入れる。
【0049】
前記のように製造された複合纎維の機能性纎維は偽造防止または真偽識別要素として利用するか、単纎維で作って紙の製造の時、混合して利用するか、プラスチックシーツを製造する場合、樹脂に分散して利用するか、または、コーティング用溶液に分散して特定製品の表面に附着して利用する。
【0050】
前記のように製造された複合纎維が適用された製品を可視光線、紫外線、赤外線で観察して見れば、さまざまな機能性特性を複合的に持っているセキュリティーファイバが観察されることによって、製品の真偽可否と偽造防止要素で利用するようになる。
【0051】
以下、本発明を具体的に説明すれば、次のようである。
【0052】
前記のように、本発明は二成分が附着しているサイドバイサイド形態の複合纎維に特殊顔料を混合することによって、機能性を発揮する偽造防止用纎維に関するものであり、それぞれの纎維成分に有色顔料、蛍光顔料、赤外線顔料などを違うように組み合わせて適用することによって、視覚的差別化と蛍光発光光及び赤外線吸収を現われるようにする機能性を持つようになる。
【0053】
本発明の構成要素であるサイドバイサイド形態の複合纎維は普遍的で公知の技術を利用して製造することができるし、説明を易しくするために二成分(Two component)をそれぞれ‘第1成分’と‘第2成分’で表記する。
【0054】
このようなサイドバイサイド形態の複合纎維を側断面で大略的によく見れば、纎維が円形ながら左側と右側の面積や形態が違うように形成されることができるし、左右側成分にあたる第1成分と第2成分が等しいことで構成されるようにするか、または、それぞれ違うように組み合わせて製造することができることであり、これらの組合は纎維に混合する特殊顔料の特性によって選定されるようになる。
【0055】
本発明の二成分機能性纎維は溶融特性がある纎維用合成高分子と特殊顔料が混合、分散した後に溶融放射するから、溶融特性があることが望ましい。このような溶融放射は高温で加熱すれば、溶融し、低温で戻しておけば固体になる熱可塑性合成高分子であるポリエステル、ナイロン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリウレタンなどを使うのが望ましい。
【0056】
そして、第1成分と第2成分とを違うようにする場合には第1成分と第2成分の相互溶解性、界面接着性が良好なことを選択するのが溶融放射に望ましい。
【0057】
本発明の合成纎維に機能性を付与するためには一般顔料及び特殊顔料を混合利用しなければならないし、このような顔料には有色顔料、蛍光顔料、赤外線顔料などがたくさんあって、使用に制限はないが、普通選定した纎維用合成高分子の融点で顔料の特性が変わらない耐熱性が優秀なことを利用するのが望ましい。
【0058】
本発明の合成纎維に色相を付与するための有色顔料は、特に使用上に制限がないし、纎維用合成高分子と混和性、相溶性、耐熱性などが良好なのが望ましい。
【0059】
本発明の合成纎維に機能性を付与するための蛍光顔料は、普通カルコシド(kalcoseads)、カルコミン(kalcomins)、カルコジン(kalcozeans)、ロダミン(rhodamines)及びルモゲン(lumogens)の蛍光物質を使用し、これは外観色が有色ながら外観色のような蛍光を発光する顔料である。
【0060】
そして、外観色が不可視的な色相すなわち、白色ながら多様な蛍光を発光する顔料としてSr(PO)Cl:Eu(青色発光)、ZnGeO:Mn(緑発光)、YS:Eu(赤色発光)などの金属酸化物系蛍光物質を選択して使うのが望ましい。
【0061】
本発明の主要目標である偽造防止效果のために蛍光顔料をもっと詳細的に説明して区分すれば、大部分の蛍光物質たちは一般的に可視光線で有色または白色の色相を持っているし、商業的に販売される紫外線ランプの中で長波長である365nmの波長により励起されて蛍光特性が現わすが、一部特殊な蛍光物質は長波長紫外線だけで励起されるか、または短波長紫外線だけで励起される特性を現わしたりする。
【0062】
例えば、長波長紫外線(365nm)で励起される蛍光物質としてはHoneywell社のブランド Lumilux(r) CD−702(緑、520nm)とDAYGLO’s社の商品名D−034(未黄色、507nm)、IPO−13(赤色、620nm)、IPO−15(オレンジ色、590nm)、IPO−19(青色、450nm)などがあり、化学的造成としてはV202S:Eu(赤色)、Zn2Ge04:Mn(緑)、3(Ba、Mg)0.8Al:Eu:Mn(緑)、BaMgAl1927:Eu(青色)などがあり、一方、短波長紫外線(254nm)に励起される蛍光物質としては例えば、Honeywell社のブランド Lumilus(r) CD−770(緑、530nm)とDAYGLO’s社の商品名IPO−18(緑530nm)などがあり、化学的造成としてZnSXi0:Mn(緑)、CaYO.8Tb0.1A10(緑、US 2006/0055307A1)などがある。依って、纎維の第1成分と第2成分に差別化して適用することによって、機能性を極大化させることができる。
【0063】
本発明の合成纎維に機能性を付与するための赤外線顔料は使用に制限はないが、普通選定した纎維用高分子の融点で顔料の特性が変わらない耐熱性が優秀なことを利用し、imminiume系化合物、diimminiume系化合物、aminiume系化合物、polymethine系化合物、phthalocyanine系化合物などの赤外線吸収剤を利用するのが望ましい。
【0064】
前記赤外線顔料として耐熱性が優秀であり、纎維用高分子と混合利用可能な製品を使用し、例えば、アメリカEpolin社のepolight1117(成分:Tetrakisamminium、色相:茶色、最大吸収波長:1071nm)、epolight3045(成分:Nickel dithiolene、色相:黒灰色、最大吸収波長:1097nm)と日本ケミカルのIR−820(成分:Ploymethine、色相:緑、最大吸収波長:820nm)などがある。
【0065】
本発明によるサイドバイサイド形態の複合纎維は、第1成分と第2成分の合成高分子に有色顔料、蛍光顔料、赤外線顔料などを混合して溶融放射することによって、達成することができるし、その機能性は混合条件によりひとすじの単纎維で視覚的效果、蛍光效果、赤外線效果などが二重的に多様に現われるようになる。
【0066】
例えば、第1成分に有色顔料が含有され、第2成分に不可視的蛍光顔料が含有されて纎維が製造されば、可視光線では纎維に含有された有色顔料による色相が現れ、紫外線で見れば、蛍光顔料による発光色相が現われる。
【0067】
また他の例えば、第1成分に赤外線顔料が含有され、第2成分に有色蛍光顔料が含有されて纎維が製造されば、可視光線では纎維に含有された有色蛍光顔料による色相が現れ、紫外線では有色蛍光顔料による色相が現われて、赤外線では赤外線を吸収して黒く現われる。
【0068】
このような機能性效果は、纎維を構成する第1成分と第2成分及び特殊顔料を組み合わせる変数によって、さまざまの效果が現われることができるし、以下の実試例は本発明をもうちょっと具体的に説明するものの、本発明はこれに限定されるのではない。
【実施例1】
【0069】
機能性纎維が可視光線には青色と見えるし、長波長紫外線では赤色の蛍光を現わす製造方法に関するものである。
【0070】
サイドバイサイド形態の複合纎維を製造するために第1成分として合成高分子であるポリエステル(主成分:ポリエチレンテレフタルレート(polyethylene terephtahalate)、融点259℃)のチップ(chip)95重量%に有色顔料である青色のphthalocyanine blue(C.I.74160)を5重量%添加し、加熱及び混合して溶融放射のためのマスターバッチを製造した。
【0071】
第2成分も合成高分子であるポリエステル(主成分:ポリエチレンテレフタルレート(polyethylene terephtahalate)、融点259℃)のチップ97重量%に外観色が白色ながら長短波長紫外線で赤色蛍光を現わす蛍光顔料(製造社:ウックソング化学、商品名:PANAX RED PKS−225、発光波長:520nm)を3重量%添加し、加熱及び混合して溶融放射のためのマスターバッチを製造した。
【0072】
このように製造された第1成分と第2成分のマスターバッチをそれぞれの放射用押出機(extruder)に重量備え50:50の割合で流入して纎維の直径が30um(大略9デニール)位になるように溶融放射した。前記の方法で製造されたサイドバイサイド形態の複合纎維を5mm長さで切断して単纎維で作って紙の製造工程に少量を混合した。
【実施例2】
【0073】
機能性纎維が可視光線で纎維の半分は青色と見えるし、半分は黄色と見える製造方法に関するものである。
【0074】
第1成分として合成高分子であるポリエステル(実試例1と同一)のチップ95重量%に有色顔料である青色のphthalocyanine blue(C.I. 74160)を5重量%添加し、加熱及び混合して溶融放射のためのマスターバッチを製造した。
【0075】
第2成分も第1成分のようなポリエステルのチップ93重量%に有色顔料である黄色のDisazo yellow (C.I. 21096)7重量%添加し、加熱及び混合して溶融放射のためのマスターバッチを製造した。
【0076】
その外の工程は実施例1と等しく実施した。
【実施例3】
【0077】
機能性纎維が可視光線では赤色と見えるし、長波長紫外線では赤色の蛍光を現わし、短波長紫外線では緑蛍光を現わす製造方法に関するものである。
【0078】
第1成分として合成高分子であるポリアミド(ナイロン6、融点:250℃)のチップ95重量%に有色ながら蛍光性である赤色のロダミンB(C.I. Basic Violet 10)を5重量%添加し、加熱及び混合して溶融放射のためのマスターバッチを製造した。
【0079】
第2成分は、第1成分のようなポリアミドのチップ95重量%に外観色が白色ながら短波長紫外線で緑蛍光を現わす蛍光顔料(製造社:Honeywell社、商品名:Lumilux(r) CD−770、発光波長:520nm)を5重量%添加し、加熱及び混合して溶融放射のためのマスターバッチを製造した。
【0080】
その外の工程は実試例1と等しく実施した。
【実施例4】
【0081】
機能性纎維が可視光線で纎維が白色と見えるし、紫外線の短波長では赤色と見えるし、紫外線の長波長では緑の蛍光を現わす製造方法に関するものである。
【0082】
第1成分として合成高分子であるポリアミド(ナイロン6、融点:250℃)のチップ95重量%に外観色が白色ながら短波長紫外線で青色蛍光を現わす蛍光顔料(製造社:DAYGLO’s社、商品名:IPO−19、発光波長:450nm)を5重量%添加し、加熱及び混合して溶融放射のためのマスターバッチを製造した。
【0083】
第2成分は合成高分子であるポリエステル(実試例1と同一)のチップ95重量%に外観色が白色ながら長波長紫外線で緑蛍光を現わす蛍光顔料(製造社:DAYGLO’s社、商品名:IPO−18、発光波長:530nm)を5重量%添加し、加熱及び混合して溶融放射のためのマスターバッチを製造した。
【0084】
その外の工程は実試例1と等しく実施した。
【実施例5】
【0085】
機能性纎維が可視光線で微白色と見えるし、紫外線の長波長では赤色と見えるし、赤外線の領域では赤外線を吸収して黒色を現わす製造方法に関するものである。
【0086】
第1成分として合成高分子であるポリエステル(実試例1と同一)のチップ97重量%に外観色が白色ながら長短波紫外線で赤色蛍光を現わす蛍光顔料(製造社:ウックソング化学、商品名:PANAX RED PKS−225、発光波長:520nm)を3重量%添加し、加熱及び混合して溶融放射のためのマスターバッチを製造した。
【0087】
第2成分は合成高分子であるポリアミド(ナイロン6。融点:250℃)のチップ95重量%に外観色が茶色ながら近赤外線領域で赤外線を吸収する赤外線顔料(製造社:Epolin社、商品名:Epolight1117、成分:Tetrakisamminium、最大吸収波長:1071nm)を5重量%添加し、加熱及び混合して溶融放射のためのマスターバッチを製造した。
【0088】
その外の工程は実試例1と等しく実施した。
【実施例6】
【0089】
機能性纎維が可視光線では赤色と見えるし、赤外線の領域では赤外線を吸収して黒色を現わす製造方法に関するものである。
【0090】
第1成分として合成高分子であるポリアミド(ナイロン6、融点:250℃)のチップ95重量%に有色ながら蛍光性である赤色のロダミンB(C.I. Basic Violet 10)を5重量%添加し、加熱及び混合して溶融放射のためのマスターバッチを製造した。
【0091】
第2成分は合成高分子であるポリアミド(ナイロン6、融点:250℃)のチップ95重量%に外観色が緑ながら近赤外線領域で赤外線を吸収する赤外線顔料(製造社:日本火薬、商品名:IR−820、成分:Ploymethine、最大吸収波長:820nm)を5重量%添加し、加熱及び混合して溶融放射のためのマスターバッチを製造した。
【0092】
その外の工程は実試例1と等しく実施した。
【実施例7】
【0093】
機能性纎維が可視光線で青色と見えるし、紫外線の長波長では赤色と見えるし、赤外線の領域では赤外線を吸収して黒色を現わす製造方法に関するものである。
【0094】
第1成分として合成高分子であるポリエステル(実試例1と同一)のチップ97重量%に外観色が白色ながら長短波紫外線で赤色蛍光を現わす蛍光顔料(製造社:ウックソング化学、商品名:PANAX RED PKS−225、発光波長:520nm)を3重量%添加し、加熱及び混合して溶融放射のためのマスターバッチを製造した。
【0095】
第2成分は合成高分子であるポリアミド(ナイロン 6、融点:250℃)のチップを何も添加しないで使った。
【0096】
第1成分と第2成分とを混合して溶融放射して単纎維で作った後にナイロン部分を染色するために染め付け工程を追加して実施した。染め付けは既知の技術を利用したところ、染め付け溶液は青色系酸性染料であるAcid blue AS(商品名:インド Mohita dye chem社製造)10gを200gの水に希釈してここに蟻酸を入れてpH5ができるように調節した後に単纎維を沈積させて80℃で30分間加熱して染着し、水で洗滌した後、乾燥した。
【0097】
その外の工程は実試例1と等しく実施した。
【0098】
前記実試例による機能性及び機能性纎維の視覚的效果は下記の表1のようである。
【0099】
表1

【0100】
本発明の他の目的を果たすための本発明の偽造防止用機能性纎維はお互いに違う溶融温度を持つ樹脂に機能性顔料を混合した2種以上のマスターバッチを溶融放射してサイドバイサイド(side by side)形態の断面を持つ複合纎維で製造した後前記樹脂の熱変形温度に熱処理して製作されることができる。
【0101】
この時、熱変形温度は決まった荷重を高分子に加えながら一定の速度に昇温して、高分子が荷重を耐えることができずに変形される温度を測定したことを意味する。
【0102】
以下、本発明の他の目的のために製造される機能性纎維に対して具体的に説明すれば、次のようである。
【0103】
本発明の構成要素であるサイドバイサイド形態の複合纎維は普遍的で既知の技術を利用して製造することができるし、溶融温度が違う一つ以上の樹脂に機能性顔料を混合した2種以上のマスターバッチを一つのノズルを通じて溶融放射することによって、断面がサイドバイサイド形態で附着している纎維を製造することができる。こんなに製造されるサイドバイサイド形態の断面を持つ纎維は前記樹脂の熱変形温度で熱を加えた後、冷凍させる場合、樹脂の溶融温度、分子量などの物性によって伸張または収縮をするようになって纎維が撓めるか、または曲がるなどの変形が起きるようになる。よって、本発明はこのような特性を利用して特殊な形態の纎維を提供することができる。
【0104】
より具体的に説明すれば、等しい種類の樹脂を使う場合、第1マスターバッチの樹脂は溶融温度が高いことを利用し、第2マスターバッチの合成高分子は溶融温度が低いことを利用して纎維を製造して単纎維で作った後に熱処理をすれば、収縮と膨脹の差によって第2マスターバッチ成分方向に纎維がしなうようになる。
【0105】
また、第1マスターバッチと第2マスターバッチの樹脂をお互いに違う種類で組み合わせることによって、それぞれの高分子が持っている溶融特性によって収縮と膨脹の差によって纎維がしなうようになる。
【0106】
本発明で前記樹脂は溶融特性があることが望ましい。このような溶融放射は高温で加熱すれば、溶融し、低温で戻しておけば、固体になる熱可塑性合成高分子であるポリエステル、ナイロン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリウレタンから選択されるいずれか一つ以上を使うのが望ましい。
【0107】
また、複合纎維には視覚的效果または器機感知效果のために機能性顔料を添加するのが望ましい。前記機能性顔料は有色顔料、蛍光顔料、赤外線顔料から選択されるいずれか一つ以上の顔料を使って光の波長によって相異なっている色相を発現するようにする。顔料の含量は纎維が衣類や織物に利用されないから、放射工程に影響を与えない範囲で自由に使うことができる。
【0108】
より具体的に、本発明で前記マスターバッチは溶融温度が違う2種の第1マスターバッチと第2マスターバッチで製造して2成分を持つ纎維で製造することができるし、前記第1マスターバッチと第2マスターバッチは等しい樹脂を使うか、またはお互いに違う樹脂を使うのが可能である。前記複合纎維は2種以上のマスターバッチをそれぞれの放射用押出機に流入した後、一つのノズルを通じて溶融放射してサイドバイサイド(side by side)形態の断面を持つように製造する。
【0109】
すなわち、2種類のマスターバッチを利用して製造されたサイドバイサイド形態の複合纎維をその断面積の側面で大略的によく見れば、纎維の断面が円形、三角形、四角形、 卵円形から選択されるいずれか一つ以上の形態になることができる。また、左側と右側の
面積や形態が違うように形成されることができるし、左右側成分にあたる第1成分と第2
成分が等しいことで構成されるようにするか、それぞれ異なるように組み合わせて製造することができる。
【0110】
そして、第1成分と第2成分とを違うようにする場合には、第1成分と第2成分の相互溶解性、界面接着性が良好なことを選択するのが溶融放射に望ましい。
【0111】
すなわち、前記第1マスターバッチと第2マスターバッチをそれぞれの放射用押出機に流入した後、一つのノズルを通じて溶融放射してサイドバイサイド(side by side)形態の断面を持つように製造する。
【0112】
前記偽造防止用機能性纎維は、前記溶融放射される複合、纎維を切って単纎維で製造して樹脂が熱変形を起こす温度に熱処理するか、または、前記複合纎維を一定の長さで捩れることが発生するように合糸し、樹脂が熱変形を起こす温度で熱処理した後、纎維を切って単纎維で製造して特殊な形態を持つように製造する。
【0113】
前記特殊な形態は “C”型、“O”型または“S”型で製造することができる。
【0114】
以下、本発明による特殊形態の纎維を製造する方法に対して説明する。本発明の他の目的のための偽造防止用機能性纎維を製造する一番目の方法は、製造される纎維の形態によって二つの様態に製造されることができるし、
a) お互いに違う溶融温度を持つ樹脂に機能性顔料を添加して2種以上のマスターバッチを製造する段階と、
b) 前記2種以上のマスターバッチを溶融放射してサイドバイサイド(side by side)形態の断面を持つ複合纎維を製造する段階と、
c) 前記纎維を決まった長さで切って単纎維で製造する段階と、
d) 前記樹脂たちが熱変形を起こす温度に熱処理した後、冷却する段階と、を含み、前記製造方法によって製造される単纎維は“C”型または“O”型で製造することができる。
また、他の様態として
a) お互いに違う溶融温度を持つ樹脂に機能性顔料を添加して2種以上のマスターバッチを製造する段階と、
b) 前記2種以上のマスターバッチを溶融放射してサイドバイサイド(side by side)形態の断面を持つ複合纎維を製造する段階と、
c) 前記複合纎維を合糸して撚糸包みで形成させて捩れることが発生するように撚りを形成する段階と、
d) 前記樹脂たちが熱変形を起こす温度に熱処理した後、冷却する段階と、
e) 前記撚りが形成された複合纎維を決まった長さで切って単纎維で製造する段階と、を含む製造方法によって製造する単纎維は“S”型で製造することができる。
【0115】
より望ましくは、前記マスターバッチは溶融温度が違う2種の第1マスターバッチと第2マスターバッチとで構成され、前記第1マスターバッチと第2マスターバッチは等しい樹脂を使うか、または、お互いに違う樹脂を使うことができる。
【0116】
本発明による特殊形態の纎維製造方法は二成分が附着しているサイドバイサイド形態の複合纎維を短く切って単纎維で作って第1成分と第2成分が熱変形を起こす温度に熱処理する方法があり、複合纎維を一定の長さで捩れることが発生するように合糸し、熱処理して特定形態で変形させた後に纎維を短く切って単纎維で作る方法などで製造することができる。
【0117】
このように 製造された単纎維は既存の纎維形態と違い、前記単纎維は“C” 型、“O”型または“S”型などで製造することができる。前記単纎維は3〜15mmの長さで切断して使うのが望ましい。しかし、ここに制限されるのではない。 本発明による特殊な形態の単纎維を等しい形態またはふたつ以上の形態で組み合わせて紙やシーツに少量混合した偽造防止物品も本発明の範囲に含まれる。
【0118】
すなわち、前記単纎維を紙の原料に混ぜるし、合成樹脂と混合して射出または圧出して製造した偽造防止物品も本発明の範囲に含まれる。
【0119】
このような特殊形態の纎維は纎維を構成する樹脂と機能性顔料を混合した第1マスターバッチと第2マスターバッチとを組み合わせて熱処理をすることによって、さまざまの效果が現われることができるし、以下の実施例で本発明をもうちょっと具体的に説明するが、下記の実試例によって本発明が限定されるのではない。
【実施例8】
【0120】
実施例8は特殊形態の纎維が“C”型であり、可視光線には青色と見えるし、長波長紫外線では赤色の蛍光を現わす製造方法に関するものである。
【0121】
サイドバイサイド形態の複合纎維を製造するために第1成分として合成高分子であるポリエステル(polyethylene terephtahalate、融点260℃)のチップ(chip)に有色顔料である青色のphthalocyanine blue(C.I. 74160)を5重量%添加し、加熱及び混合して溶融放射のためのマスターバッチを製造した。
【0122】
第2成分も合成高分子であるポリエステル(polyethlene terephtahalate、融点210℃)のチップに外観色が白色ながら長短波長紫外線で赤色蛍光を現わす蛍光顔料(製造社:ウックソング化学、商品名:PANAX RED PKS−225、発光波長:520nm)を3重量%添加し、加熱及び混合して溶融放射のためのマスターバッチを製造した。
【0123】
このように製造された第1成分と第2成分のマスターバッチをそれぞれの放射用押出機(extruder)に50:50の割合で流入して纎維の直径が30um(大略9デニール)位になるように溶融放射をした。
【0124】
そして、製造された複合纎維を5mm長さで切断して加温チャンバーに入れて130℃で昇温して30分間維持した後に室温で冷却した。
【実施例9】
【0125】
実施例9は特殊形態の纎維が“O”型であり、可視光線で纎維の半分は青色と見えるし、半分は黄色と見える製造方法に関するものである。
【0126】
第1成分として合成高分子であるポリエステル(polyethlene terephtahalate、融点260℃)のチップに外観色が白色ながら短波長紫外線で青色蛍光を現わす蛍光顔料(製造社:DAYGLO’s社、商品名:IPO−19、発光波長:450nm)を5重量%添加し、加熱及び混合して溶融放射のためのマスターバッチを製造した。
【0127】
第2成分は合成高分子であるポリアミド(ナイロン 6、融点:215℃)チップに外観色が白色ながら長波長紫外線で緑蛍光を現わす蛍光顔料(製造社:DAYGLO’s社、商品名:IPO−18、発光波長:530nm)を5重量%添加し、加熱及び混合して溶融放射のためのマスターバッチを製造した。
【0128】
このように製造された第1成分と第2成分のマスターバッチをそれぞれの放射用押出機に70:30の割合で流入して纎維の直径が30um(大略9デニール)位になるように溶融放射をした。
【0129】
前記の方法に製造された複合纎維5mmさで切断して加温チャンバーに入れて150℃に昇温して30分間維持した後に室温で冷却し。
【実施例10】
【0130】
実施例10は特殊形態の纎維が“S”型でありながら、可視光線では赤色と見えるし、長波長紫外線では赤色の蛍光を現わし、短波長紫外線では緑蛍光を現わす製造方法に関するものである。
【0131】
第1成分として合成高分子であるポリアミド(ナイロン66、融点:250℃)のチップに有色ながら蛍光性である赤色のロダミン B(C.I. Basic Violet 10)を5重量%添加し、加熱及び混合して溶融放射のためのマスターバッチを製造した。
【0132】
第2成分はポリアミド(ナイロン6、融点:215℃)チップに外観色が白色ながら短波長紫外線で緑蛍光を現わす蛍光顔料(製造社:Honyewell社、商品名:Lumilux CD−770、発光波長:520nm)を5重量%添加し、加熱及び混合して溶融放射のためのマスターバッチを製造した。
【0133】
このように製造された第1成分と第2成分のマスターバッチをそれぞれの放射用押出機(extruder)に60:40の割合で流入して纎維の直径が30um(大略9デニール)位になるように溶融放射をした。
【0134】
前記の方法に製造された複合纎維を30個纎維が一つに合糸されるようにして1cm当たり4番の撚りがあるようにした後にチャンバーに入れて150℃に昇温して30分間維持した。次に室温に冷却し、5mmの長さになるように切断して解いた。
【実施例11】
【0135】
実施例11は特殊形態の纎維が二重の撚りを持つS型でありながら、可視光線で微白色に見えるし、紫外線の長波長では赤色と見えるし、赤外線の領域では赤外線を吸収して黒色を現わす製造方法に関するものである。
【0136】
第1成分として合成高分子であるポリエステル(polyethlene terephtahalate、融点260℃)のチップに外観色が白色ながら長短波紫外線で赤色蛍光を現わす蛍光顔料(製造社:ウックソング化学、商品名:PANAX RED PKS−225、発光波長:520nm)を3重量%添加し、加熱及び混合して溶融放射のためのマスターバッチを製造した。
【0137】
第2成分は合成高分子であるポリアミド(ナイロン6、融点:215℃)のチップに外観色が茶色ながら近赤外線領域で赤外線を吸収する赤外線顔料(製造社:Epolin社、商品名:Epolight 1117、成分:Tetrakisamminium、最大吸収波長:1071nm)を5重量%添加し、加熱及び混合して溶融放射のためのマスターバッチを製造した。
【0138】
前記の方法に製造された複合纎維を15個纎維で構成された合糸を3個が交差されるように三合糸した後に1cm当たり6番の撚りがあるようにした後にチャンバーに入れて150℃に昇温して30分間維持した後に室温に冷却し、長さが5mmになるように切断して解いた。
【0139】
実施例による機能性及び機能性纎維の視覚的效果は表2のようである。
【0140】
表2

【産業上の利用可能性】
【0141】
前記のような方法で作られたサイドバイサイド形態の単纎維は、紙製造の時、混合して利用する方法と、プラスチックシーツを製造する場合樹脂に分散して利用する方法と、コーティング用溶液に分散して特定製品の表面に附着する方法と、長纎維としと利用して技能糸で利用する方法などが多様にあるし、保安性が要求される銀行券、パスポート、小切手、有価証券と特殊製品の真偽識別要素で利用することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
二成分が附着しているサイドバイサイド形態である複合纎維を単纎維で加工して、紙製造の時添加される偽造防止用機能性纎維において、
合成高分子であるチップ(chip)である第1成分と第2成分とを加熱、混合して溶融放射した後、染め付け方法として特殊顔料を取り入れて製造されることを特徴とする偽造防止用機能性纎維。
【請求項2】
二成分が附着しているサイドバイサイド形態である複合纎維を単纎維で加工して、紙製造の時添加される偽造防止用機能性纎維において、
合成高分子であるチップ(chip)である第1成分と第2成分中、いずれかの一つに特殊顔料を添加し、加熱及び混合して溶融放射のためのマスターバッチを製造し、残りの一成分と加熱、混合して溶融放射した後、染め付け方法として特殊顔料を取り入れて製造されることを特徴とする偽造防止用機能性纎維。
【請求項3】
複合纎維を構成する前記第1成分と第2成分との合成高分子は溶融放射が可能なポリエステル、ナイロン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリウレタンが利用されることを特徴とする請求項1又は2に記載の偽造防止用機能性纎維。
【請求項4】
複合纎維を構成する前記第1成分と第2成分との合成高分子は特殊顔料の混合特性によって前記第1成分と第2成分が等しいか、または、お互いに違う合成高分子を使うことを特徴とする請求項1又は2に記載の偽造防止用機能性纎維。
【請求項5】
複合纎維を構成する前記第1成分と第2成分の合成高分子に混合する特殊顔料は、有色顔料、蛍光顔料、赤外線顔料などが使われるが、前記第1成分と第2成分の合成高分子にそれぞれ違うように組み合わせることによって、前記単纎維が可視光線、紫外線、赤外線などでさまざまな效果を現わすことを特徴とする請求項1又は2に記載の偽造防止用機能性纎維。
【請求項6】
二成分が附着しているサイドバイサイド形態である複合纎維を単纎維で加工して、紙製造の時添加される偽造防止用機能性纎維において、
前記第1成分は合成高分子であるポリエステルのチップ95重量%に有色顔料である青色のphthalocyanine blue(C.I. 74160)5重量%を添加し、加熱及び混合して溶融放射のためのマスターバッチを製造し、
前記第2成分は合成高分子であるポリエステルのチップ93重量%に有色顔料である黄色のDisazo Yellow(C.I. 21096)7重量%を添加し、加熱及び混合して溶融放射のためのマスターバッチを製造し、
前記第1成分と第2成分のマスターバッチをそれぞれの放射用押出機(extruder)に重量備え50:50の割合で流入して纎維の直径が30um(9デニール)になるように溶融放射して半分は青色、半分は黄色と見えるように製造されたことを特徴とする偽造防止用機能性纎維。
【請求項7】
二成分が附着しているサイドバイサイド形態である複合纎維を単纎維で加工して、紙製造の時添加される偽造防止用機能性纎維において、
第1成分は合成高分子であるポリアミド(ナイロン6、融点:250℃)のチップ95重量%に有色ながら蛍光性である赤色のロダミン B(C.I. Basic Violet 10)5重量%を添加し、加熱及び混合して溶融放射のためのマスターバッチを製造し、
第2成分は合成高分子であるポリアミドのチップ95重量%に外観色が白色ながら、短波長紫外線で緑蛍光を現わす蛍光顔料5重量%を添加し、加熱及び混合して溶融放射のためのマスターバッチを製造し、
前記第1成分と第2成分のマスターバッチをそれぞれの放射用押出機(extruder)に重量備え50:50の割合で流入して纎維の直径が30um(9デニール)になるように溶融放射して可視光線では赤色であり、長波長紫外線では赤色の蛍光色であり、短波長紫外線では緑蛍光を現わすように製造されたことを特徴とする偽造防止用機能性纎維。
【請求項8】
二成分が附着しているサイドバイサイド形態である複合纎維を単纎維で加工して、紙製造の時添加される偽造防止用機能性纎維において、
第1成分は合成高分子であるポリアミド(ナイロン6、融点:250℃)のチップ95重量%に外観色が白色ながら短波長紫外線で青色蛍光を現わす蛍光顔料を5重量%添加し、加熱及び混合して溶融放射のためのマスターバッチを製造し、
第2成分は合成高分子であるポリエステルのチップ95重量%に外観色が白色ながら長波長紫外線で緑蛍光を現わす蛍光顔料を5重量%添加し、加熱及び混合して溶融放射のためのマスターバッチを製造し、
前記第1成分と第2成分のマスターバッチをそれぞれの放射用押出機(extruder)に重量備え50:50の割合で流入して纎維の直径が30um(9デニール)になるように溶融放射して可視光線では白色であり、紫外線の短波長では赤色であり、紫外線の長波長では緑の蛍光を現わすように製造されたことを特徴とする偽造防止用機能性纎維。
【請求項9】
二成分が附着しているサイドバイサイド形態である複合纎維を単纎維で加工して、紙製造の時添加される偽造防止用機能性纎維において、
第1成分は合成高分子であるポリエステルのチップ97重量%に外観色が白色ながら長短波紫外線で赤色蛍光を現わす蛍光顔料を3重量%添加し、加熱及び混合して溶融放射のためのマスターバッチを製造し、
第2成分は合成高分子であるポリアミドのチップ95重量%に外観色が茶色ながら近赤外線領域で赤外線を吸収する赤外線顔料を5重量%添加し、加熱及び混合して溶融放射のためのマスターバッチを製造し、
前記第1成分と第2成分のマスターバッチをそれぞれの放射用押出機(extruder)に重量備え50:50の割合で流入して纎維の直径が30um(9デニール)になるように溶融放射して可視光線では微白色であり、紫外線の長波長では赤色であり、赤外線の領域では黒色を現わすように製造されたことを特徴とする偽造防止用機能性纎維。
【請求項10】
二成分が附着しているサイドバイサイド形態である複合纎維を単纎維で加工して、紙製造の時添加される偽造防止用機能性纎維において、
第1成分は合成高分子であるポリアミドのチップ95重量%に有色ながら蛍光性である赤色のロダミンBを5重量%添加し、加熱及び混合して溶融放射のためのマスターバッチを製造し、
第2成分は合成高分子であるポリアミドのチップ95重量%に外観色が緑ながら近赤外線領域で赤外線を吸収する赤外線顔料を5重量%添加し、加熱及び混合して溶融放射のためのマスターバッチを製造し、
前記第1成分と第2成分のマスターバッチをそれぞれの放射用押出機(extruder)に重量備え50:50の割合で流入して纎維の直径が30um(9デニール)になるように溶融放射して可視光線では赤色であり、紫外線では赤色であり、赤外線の領域では黒色を現わすように製造されたことを特徴とする偽造防止用機能性纎維。
【請求項11】
お互いに違う溶融温度を持つ樹脂に機能性顔料を混合した2種以上のマスターバッチを溶融放射してサイドバイサイド(side by side)形態の断面を持つ複合纎維で製造した後、前記樹脂の熱変形温度に熱処理したことを特徴とする偽造防止用機能性纎維。
【請求項12】
前記機能性顔料は、有色顔料、蛍光顔料、赤外線顔料から選択されるいずれか一つ以上の顔料を使って光の波長によって相異なっている色相を発現するようにすることを特徴とする請求項11に記載の偽造防止用機能性纎維。
【請求項13】
前記樹脂は、ポリエステル、ナイロン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリウレタンから選択されるいずれか一つ以上を使うことを特徴とする請求項12に記載の偽造防止用機能性纎維。
【請求項14】
前記マスターバッチは、溶融温度が違う2種の第1マスターバッチと第2マスターバッチとで構成され、前記第1マスターバッチと第2マスターバッチは等しい樹脂を使うか、またはお互いに違う樹脂を使うことを特徴とする請求項13に記載の偽造防止用機能性纎維。
【請求項15】
前記複合纎維は、2種以上のマスターバッチをそれぞれの放射用押出機に流入した後、一つのノズルを通じて溶融放射してサイドバイサイド(side by side)形態の断面を持つように製造することを特徴とする請求項11に記載の偽造防止用機能性纎維。
【請求項16】
前記第1マスターバッチと第2マスターバッチとをそれぞれの放射用押出機に流入した後、一つのノズルを通じて溶融放射してサイドバイサイド(side by side)形態の断面を持つように製造することを特徴とする請求項14に記載の偽造防止用機能性纎維。
【請求項17】
前記偽造防止用機能性纎維は、前記溶融放射される複合纎維を切って単纎維で製造し、樹脂が熱変形を起こす温度で熱処理するか、または、前記複合纎維を一定の長さで捩れることが発生するように合糸し、前記樹脂が熱変形を起こす温度で熱処理した後、纎維を切って単纎維で製造して特殊な形態を持つようにすることを特徴とする請求項15又は16に記載の偽造防止用機能性纎維。
【請求項18】
前記特殊な形態は、“C”型、“O”型または“S”型であることを特徴とする請求項17に記載の偽造防止用機能性纎維。

【公表番号】特表2010−514950(P2010−514950A)
【公表日】平成22年5月6日(2010.5.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−543933(P2009−543933)
【出願日】平成19年12月24日(2007.12.24)
【国際出願番号】PCT/KR2007/006806
【国際公開番号】WO2008/078949
【国際公開日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【出願人】(509164544)コリア ミンティング アンド セキュリティ プリンティング コープ (1)
【Fターム(参考)】