説明

傾動バルブを備えた加圧式装置

【課題】 傾動バルブを使用し、特に保護キャップを元に戻す場合に、突然の作動の危険が大幅に減少したエアロゾル缶タイプの装置を提供する。
【解決手段】 加圧された製品を収容する容器を具備せしめ、該容器に、傾動型バルブと、該バルブを作動させて少なくとも1つの透孔を経由して製品を分配するための分配ヘッドとを備え、該透孔は該バルブを介して容器と選択的に連通する流路の端部に形成し、該透孔を軸方向に固定された位置に位置せしめる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、製品、例えばケア製品、ボディ衛生用製品、ヘアケア製品、メイクアップ製品又はサンスクリーン製品のような化粧用製品を、加圧下で収容し分配するための装置(アセンブリ)に関する。このような製品は、特にスプレー、フォーム又はムース、ジェル又はクリームの形態でありうる。
【背景技術】
【0002】
エアロゾルパッケージングの分野では、主に2つのタイプのバルブが存在する:専らバルブの軸上の作動面に圧力を作用させて作動させるいわゆる押し込みバルブと、通常はバルブの軸に対して側方向又は横向きに作用させた力に応じて作動させるが、軸方向に作用させた圧力に応じても作動させられるいわゆる傾動バルブである。これらの一方又は他方のバルブの選択は、特に製品が適用される部位に依存する。傾動型バルブは、特に国際公開第95/03234号に記載されている。
傾動型バルブの利点の1つは、その構造から、側方圧と軸方向圧の両方に応答して作動がなされうる点にある。この特性により、かかる装置を全ての作動位置で使用することが容易になる。
【0003】
しかしながら、ある場合には利点であることが、ある用途では、不都合となることもありうる。実際に、ある用途では、製品が空気と接触して詰まったり酸化する傾向が強いため、製品を分配するための透孔をできる限り気密に閉塞しておくことが望ましい。このためには、キャップの取り付け状態で、分配孔を形成している縁部に対して気密状態で当接するスパイク部のような部材を内面に有するキャップを使用することが望ましい。この構造に本来的に伴う危険性は、キャップが所定位置にかぶせられたとき、軸方向の押し込み動作によりバルブが不用意に作動し、製品の突然の分配がなされることである。そして、製品が分配ヘッドを汚し、装置のその後の使用を不快なものにする。
【0004】
前述した国際公開第95/03234号において、突然の作動の危険性は、分配ヘッドにより形成された凹所にある流路の端部に分配孔を配置し、透孔の軸方向の位置を凹所の縁部により形成される上方開口部の軸方向の位置の下にすることにより(完全には取り除かれないが)減少する。しかしながら、この問題は、製品が上述したタイプのものである場合、つまり排出孔を非常に気密にシールすることを必要とするタイプである場合には解決されない。実際に、バルブロッドの排出孔と係合可能なスタッドを備えたキャップは、軸方向に押し込むことによりバルブロッドの突然の作動を生じうる。さらに、そのような装置は、高粘度であるために噴霧できず、分配孔から丁度出てきたときに使用者の指に移されなければならない製品であるクリーム、フォーム又はジェルの形態の製品を分配するには不適切である。このような直接の移動は、分配孔が凹所の内部にある場合には実施するのが難しい。
同じ問題が、分配孔が側方向に出現し、バルブロッドに摺動可能に取り付けられた部材に固定されている米国特許第3583607号に記載された装置においても生じる。上記部材は、側方向と軸方向の両方から作用させられる圧力に応じて製品を放出させることができる舌状の作動領域を形成している。
【特許文献1】国際公開第95/03234号
【特許文献2】米国特許第3583607号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従って、本発明の目的は、従来の装置に関して上述した問題を完全に又は部分的に解決する装置を提供することにある。
特に、本発明の目的は、傾動バルブを使用し、特に保護キャップを元に戻す場合に、突然の作動の危険が大幅に減少したエアロゾル缶タイプの装置を提供することにある。
本発明の更なる目的は、製造が経済的であるのみならず、信頼性があり使用が簡単であるこのような装置を提供することにある。
本発明の更なる目的は、傾動バルブを使用し、クリーム、ジェル又はフォームの形態の製品に対して使用することもできる装置を提供することにある。
本発明の更なる目的は、空気と接触して劣化しやすい製品に対して用いることもできるそのような装置を提供することにある。
また更なる目的は、次の詳細な説明から明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、これらの目的は、化粧用製品等の製品を収容し加圧下で分配するための、加圧した製品を収容する容器を具備する装置を製造することにより達成され、該容器は傾動型バルブと、バルブを作動させて少なくとも1つの透孔を経由して製品を分配するための分配ヘッドとが備えられ、該分配ヘッドは、バルブの作動が該バルブ上に側方から作用させた圧力に応じてのみなされうるように構成されている。
本発明の他の側面によれば、装置は、化粧用製品等の製品を収容し加圧下で分配するように製造され、加圧された製品を収容する容器を具備し、該容器は傾動バルブとバルブを作動させて少なくとも1つの透孔を経由して製品を分配するための分配ヘッドとが備えられ、該透孔は該バルブを介して容器と選択的に(流体が流れるように)連通して流路の末端に形成され、該透孔は軸方向に固定した位置にある。
【0007】
該バルブに側方から作用させた圧力は、バルブ又はバルブロッドの軸に平行ではない方向に作用する圧力を意味し、そのようなバルブを好ましくはバルブの又はバルブロッドの軸に実質的に垂直である方向に具備する。よって、開口が軸の押し込み及び横方向への傾斜の両方により生じうる傾動バルブを具備する従来の装置と異なり、本発明による装置が具備するハルブの開口は、傾けることによってのみなされる。
言い換えると、本発明によれば、分配ヘッドの構造は、軸方向の押し込みによるバルブの作動が働くことができないように選択される。バルブロッドに対して側方から作用させた力のみが、バルブの開口を起こすことができる。
【0008】
従って装置に、分配孔と気密にシールされた状態で連結するように意図する部分を有するキャップを使用する場合、キャップを元に戻す時のバルブの突然の作動を生じる危険は、実質的に減少する。
同様に、特にジェル、フォーム又はクリームの形態の製品が、指又は手を使用して分配孔から直接取られる場合、製品を取る時のバルブの望まれない作動を生じる危険もまた大幅に減少する。
さらに、そのような構造は、このタイプの装置に独創的なデザインを有することを可能にする。
【0009】
有利には、分配ヘッドは、容器に締結するための手段を具備し、分配孔が容器に対して軸方向に固定されたヘッド部分に開口している。実施例の方法により、そのようなつなぎはスナップ嵌合、接着又はネジ取り付けにより提供されうる。
容器がX軸を有する場合、該透孔は容器のX軸上に又は該軸の外側に配置されうる。この後者の一例としては、分配孔は、X軸に関して傾斜した方向に方向付けられうる。一つの構造又はその他の選択は、適用されるべき製品及び製品が適用される面に大きく依存する。
好ましくは、分配ヘッドは、バルブ作動のための少なくとも1つの面を具備し、前記少なくとも1つの作動面は、分配孔の近傍に位置する分配ヘッドの領域の回りで屈曲能力がある。分配ヘッドが2以上の側方に作動する面を有していると仮定した場合には、これらは、好ましくは分配ヘッドの周りに等距離法で分配される。このような作動面は、分配ヘッドに形成される切り取り、例えば成形により少なくとも部分的に区切られうる。この実施態様において、作動面は、操作部位と一致する位置に最初から成形されていてもよい。好ましくは、分配ヘッドは1つの部分からなる。
【0010】
この後者において、少なくとも1つの作動面は、分配孔に出現する流路が設けられた分配ヘッドの部分に連結部材によって固定されていてもよい。該一部分は、例えば圧力嵌めによりバルブロッドと係合可能である。
あるいは、前記少なくとも1つの面は、分配孔に対向する分配ヘッドの領域の回りに固定することができる。型からの取り出し(demoulding)の時のために、作動位置に対応するもの以外の位置で作動面を成形することが望まれ、1つの位置から他の位置への移行は特にバルブの軸に直交する軸(例えばフィルムヒンジ)の回りに回動することによって得られうる。
この後者の場合において、少なくとも1つの作動面が、特に軸に関して旋回することにより、分配孔上に出現する流路が設けられた分配ヘッド部分から離れて位置する連結部材が設けられている第1のいわゆる成形位置から、前記連結部材が作動面上の該バルブに側方から作用する圧力に応答して前記分配ヘッド部分と係合可能であり、バルブを作動可能である第2のいわゆる操作位置まで移行可能であってもよい。
【0011】
有利には、装置は、取り外し可能な形で該分配ヘッドを覆うキャップを具備する。このようなキャップは、特にネジ、スナップ嵌め込み、又はグリップ取り付けにより装置に取り外し可能に取り付けられていてもよい。
好ましくは、このようなキャップは、装置の分配孔に対してシール状態で当接可能なスタッド、突起、スカート又はスパイクのような部材を具備する。この部材はキャップを形成する物質と同様の物質で、又は異なる物質で製造されていてもよい。この後者において、キャップはデュアルインジェクションにより得られてもよく、シールは弾性物質から形成され、さらにキャップの残りが剛体又は半剛体物質(PP又はPE)から形成される。
上に示したアレンジから離れて、本発明は、添付図面を参照して解釈する非限定的な例証する実施態様により、以下に説明される多くの他のアレンジからなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
図1(A)に全体図の形で示されている装置1は、例えばアルミニウム又はブリキ製の円筒形の容器2を具備する。該容器の上部には、容器2に備えられた傾動バルブを作動させ、かつ装置のX軸に位置する排出孔11から製品を分配するための分配ヘッド10が設けられている。バルブの作動は、分配ヘッドの側面に配設され、分配孔11の近傍に形成された領域の回りで曲がることのできる舌状に成形された作動面12によって成される。舌部12は、分配ヘッド10の側壁に設けられた実質的にU字形の開口部18により部分的に形成されている。
【0013】
装置1は、装置が保管位置にある場合に外部の環境からヘッド10を保護するように軽く把持する形で分配ヘッド10に設けられる取外し可能なキャップ6を具備する。ストッパーの閉止状態で、排出孔11に対して気密にシールされた状態であてがわれうる軸方向に延びる突起7がキャップ6の底部に形成されている。
分配ヘッド10とまたキャップ6は、ポリエチレンまたはポリプロピレンのような熱可塑性材料での成形により得ることができる。装置に収容される製品は、ヘアスタイリングジェル又はムース、又はケアクリームであってもよい。容器2の内部では、製品は、特に圧縮又は液化形態の、噴霧ガスにより加圧されていてもよい。製品はピストン又は可撓性袋体により噴霧ガス手段と隔離されていてもよい。
以下で参照される図2(A)−2(D)は、図1(A)及び1(B)においてより全体的に示されている装置の様々な断面図を示している。
【0014】
分配ヘッド10は、略円筒形であり、ドーム状に構成された第1の閉鎖端部を具備している。ドームの上部で装置のX軸上には、軸方向の流路13の一端に形成された排出孔11が出現している。軸方向の流路13の他端は、バルブロッド3上を把持された形で滑動可能となるように構成されている。流路13は分配ヘッド10の軸方向の高さのおよそ半分にわたって延びている。分配ヘッドの他端は開口し、その内面に、スナップ嵌合によって容器2に分配ヘッド10を取り付けるための複数のビーズ(beadings)14、15を具備している。実質的にその高さ全体にわたって、軸方向の流路13は連結部位16の第1の縁部と一体となっている。連結部位16の他の縁部は、分配ヘッドの側壁に形成された舌部12と一体であり、実質的にドームの頂部に位置する領域について、すなわち分配孔11の近傍で曲げることができる。一般的に言うと、曲がる領域は、舌部12が分配ヘッドの残りの部分に連結されている領域からなる。この領域は、装置1のX軸に実質的に直交する軸に中心がある。
【0015】
取付け位置では、図2(C)に示されるように、ビーズ14、15はバルブ5のクリンピングビーズ4とスナップ嵌合によって係合(相互作用)している。このような取付け構造により、容器2への分配ヘッド10の軸方向の固定が確実になる。従って、分配孔11はまた容器2に関して軸方向に固定されている。
本発明に係る装置を使用するためには、使用者は、矢印17(図2(D))に示されるようにして舌部12に側方圧を作用させる。この圧力は、連結部位16を介して流路13が設けられているヘッドの軸方向部分まで伝達される。こうすることにより、ロッド3は、バルブ5を開放させ排出孔11を経由して製品を排出させるまで僅かに傾動する。典型的には、バルブロッド3の数度の角度の傾動がバルブの開放を引き起こすのに十分である。逆に、舌部12以外、特に分配ヘッド10のドーム部分に作用するあらゆる圧力はバルブ5に影響しない。特にキャップ6を元に戻すときのバルブの突然の作動の危険は、これにより大幅に減少する。
【0016】
この実施形態では、分配ヘッド10は成形により直接得られ、舌部12は装置1の操作の間に塞がれる位置に直接成形される。舌部12を部分的に形成する実質的にU字状の開口部18の形状は、装置1が意図する市場に適した魅力的な外観を満足させながら、型からの取り出しを容易に達成できるように選択される。
図3(A)−3(D)の実施形態は、分配ヘッド10の開口端の近傍に位置する(フィルムヒンジにより形成された)軸について傾動可能に取り付けられている点で先の実施形態とは異なる。成形/取り出しのために、舌部12は装置の作動構造と異なる構造に成形される。成形構造は図3(A)に破線で示されている。成形構造から作動構造への移行はフィルムヒンジ19により形成された軸についておよそ90°にわたって舌部を旋回させることにより達成される。特にスナップ嵌合による固定が、その作動位置で舌部12を固定するためになされてもよい。
【0017】
X軸に対して側方に作用させられた圧力(矢印17、図3(D))の結果として生じるバルブの作動の間、バルブロッド3の傾斜、従ってバルブ5の開放は、流路13が設けられたヘッドの軸方向部分への、舌部12により支承された連結部位16の自由端の係合により生じる。作動している間、舌部12はフィルムヒンジ19により定まる軸の回りを傾動する。
さらにこの実施形態に係る装置の作動は、あらゆる点で先の実施形態のものと同様である。先の実施態様の場合のように、バルブロッド3の軸方向の押し込みによるバルブ5の作動は不可能とされている。
【0018】
図4(A)−4(D)に示された実施形態は、流路13がバルブロッド3上に滑動可能に取り付けられた軸方向部分130と、X軸に対して傾斜した形で製品の排出(図4(D))がなされるように、分配孔11に出現し、X軸に対して傾斜している部分131を有している点で、図2(A)−2(D)の実施形態とは区別される。他の全ての実施形態におけるように、特に装置1の軸での、舌部12以外にかかるあらゆる圧力がバルブ5に影響しない。また、押し込みによるバルブの作動も不可能とされる。
上述した詳細な記載では、本発明の特定の実施形態を説明した。特許請求の範囲に記載された発明の精神を逸脱することなく、それに変形を加えることができることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る装置の全体図(及び部分断面図)である。
【図2】本発明の第1の実施態様に係る装置に関する図である。
【図3】本発明の第2の実施態様に係る装置に関する図である 。
【図4】本発明の第3の実施態様に係る装置に関する図である。
【符号の説明】
【0020】
1…装置 2…容器 3…バルブロッド 5…バルブ 10…分配ヘッド 11…分配孔 12…舌部、作動面 13…流路 14,15…ビーズ 16…連結部材 18…開口部 19…フィルムヒンジ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
化粧用製品等の製品を収容し加圧下で分配するための装置において、加圧された製品を収容する容器(2)を具備し、該容器には、傾動型バルブ(5)と、該バルブ(5)の軸と垂直方向に押圧力を加えることによりバルブを作動させて少なくとも1つの透孔(11)を経由して製品を分配するための分配ヘッド(10)とが備えられ、該透孔は該バルブを介して容器と選択的に連通する流路(13)の端部に形成され、前記分配ヘッドは、流路13を形成する部分とドーム状の頂壁とが連結して形成され、該透孔が軸方向に固定された位置に位置せしめられている装置(1)。
【請求項2】
化粧用製品等の製品を収容し加圧下で分配するための装置において、加圧された製品を収容する容器(2)を具備し、該容器には、傾動型バルブ(5)と、該バルブ(5)を作動させて少なくとも1つの透孔(11)を経由して製品を分配するための分配ヘッド(10)とが備えられ、該分配ヘッドが、該バルブ(5)の作動が該バルブ(5)に側方から作用させた圧力に応じてのみなされるように構成されている装置(1)。
【請求項3】
分配ヘッド(10)が、分配ヘッドを容器に締結する手段(14、15)を具備し、分配孔(11)が容器(2)に対して軸方向に固定されたヘッド部分に開口していることを特徴とする請求項2に記載の装置(1)。
【請求項4】
容器(2)がその長手方向にX軸を有し、前記透孔(11)が容器のX軸に沿って配設されていることを特徴とする請求項1ないし3の何れか1項に記載の装置(1)。
【請求項5】
容器(2)がその長手方向にX軸を有し、前記透孔(11)が該X軸に対して角度を有する方向に配設されていることを特徴とする請求項1ないし3の何れか1項に記載の装置(1)。
【請求項6】
分配ヘッド(10)が、容器にスナップ嵌合により取り付けられていることを特徴とする請求項1ないし5の何れか1項に記載の装置(1)。
【請求項7】
分配ヘッド(10)が、バルブ(5)の作動のための少なくとも1つの面(12)を具備し、前記少なくとも1つの作動面(12)が、分配孔の近傍に位置する分配ヘッド(10)の領域の回りに屈曲可能であることを特徴とする請求項1ないし6の何れか1項に記載の装置(1)。
【請求項8】
分配ヘッド(10)がバルブの作動のための少なくとも1つの面(12)を具備し、前記少なくとも1つの作動面(12)が、分配孔(11)に対向して位置せしめられている分配ヘッドの領域(19)の回りで屈曲可能であることを特徴とする請求項1ないし6の何れか1項に記載の装置(1)。
【請求項9】
少なくとも1つの作動面(12)が、分配孔(11)に出現する流路(13)が設けられた分配ヘッドの部分に連結部材(16)によって取り付けられ、前記部分は、圧力嵌めによりバルブロッド(3)と係合可能であることを特徴とする請求項1ないし6の何れか1項に記載の装置(1)。
【請求項10】
少なくとも1つの作動面(12)が、特に軸の回りに旋回することにより、分配孔(11)上に出現する流路(13)が設けられた分配ヘッドの部分から離れて位置する連結部材(16)が設けられている第1のいわゆる成形位置から、前記連結部材(16)が、前記作動面(12)上の前記バルブ(5)に側方から作用する圧力に応答して前記分配ヘッド部分と係合可能であり、バルブ(5)を作動可能である第2のいわゆる操作位置まで移行可能である請求項8に記載の装置(1)。
【請求項11】
取外し可能な形で前記分配ヘッドを覆うキャップ(6)を具備することを特徴とする請求項1ないし10の何れか1項に記載の装置(1)。
【請求項12】
キャップ(6)が、分配孔(11)に対してシール状態で当接可能な部材(7)を具備することを特徴とする請求項11に記載の装置(1)。
【請求項13】
ヘアケア、ボディ衛生用、メイクアップ又はサンスクリーン製品等の化粧用製品を収容し分配するための請求項1ないし12の何れか1項に記載の装置(1)の使用。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−271984(P2006−271984A)
【公開日】平成18年10月12日(2006.10.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−129753(P2006−129753)
【出願日】平成18年5月9日(2006.5.9)
【分割の表示】特願2002−24771(P2002−24771)の分割
【原出願日】平成14年1月31日(2002.1.31)
【出願人】(391023932)ロレアル (950)
【Fターム(参考)】