説明

充電器

【課題】外部から所定の信号を受け付けた場合に、自身の異常が安全側に動作するようにした2つ以上の系統を用いて、外部の二次電池を確実に保護することが可能な充電器を提供する。
【解決手段】信号端子610からローアクティブの過電圧B信号が入力された場合、MOSFET62,66,68がオフするため、制御端子52にオフ信号が与えられた電源部5が充電電圧の出力をオフすると共に、MOSFET55がオフして充電路を遮断する。過電圧B信号が入力されていない間に、I/Oポート87が含まれる制御部8が非動作中となった場合、電源部5が充電電圧の出力をオフするか、セル数設定端子53に最小のセル数が設定されて充電電圧が低減されるか、又はMOSFET55がオフして充電路が遮断される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、異常信号等の所定信号を出力するパック電池に充電電圧を印加して充電する充電器に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、二次電池のエネルギー密度及び充放電可能なサイクル数が増大し、各種特性の改善が進んだことと相まって、二次電池が活用される場が広まっている。二次電池は、充放電回路、電圧検出回路、保護回路等の周辺回路と共にケースに収容されてパック電池(電池パック)として使用されるのが普通である。特にリチウムイオン電池のように、大電流(高レート)での充放電及び過電圧によって二次電池が劣化又は損傷する虞が大きい場合、二次電池にできるだけ近い部分、即ちパック電池の内部で二次電池の異常をいち早く検出して劣化及び損傷から保護することが好ましい。
【0003】
一方、例えばモータを動力源とする電動工具等の用途では、高レートでの充放電が大前提となるのに対し、電流容量が大きい遮断素子をパック電池の内部に実装して充放電電流を的確に遮断することが困難であることから、二次電池の保護を目的とする充電器側での安全設計が重要となる。
【0004】
さて、保護を確実に行う方法の1つとして、二重化(ダブルプロテクション)が挙げられる。例えばマイクロコンピュータによって二次電池の充放電が制御される場合は、いわゆるウォッチドッグ回路を用いることにより、プログラムが正常に実行されないときにマイクロコンピュータをリセットすることができる(特許文献1参照)。これにより、プログラムに従って実行される処理の異常が検知されるが、これとて、保護が二重化されるとは言い難い。
【0005】
これに対し、特許文献2では、ハードウェアの検出回路と、マイクロコンピュータによるソフトウェアの処理とで二次電池の過電圧を検出して充電路を各別に遮断し、ダブルプロテクションを実現するパック電池が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平9−258821号公報
【特許文献2】特開2010−110156号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に開示された技術は、あくまでもパック電池側での保護を実現するものであり、しかもその技術をそのまま電動工具等の用途に用いられるパック電池に適用することができないという問題があった。
【0008】
ここで、パック電池から複数の信号線が出力される場合は、パック電池側で検出された2つの異常信号に基づいて、充電器側で二次電池を二重に保護することが、従来可能であった。とはいえ、互換性の問題等によりパック電池から出力される異常信号が1つに限られる場合は、その異常信号に基づく充電器側での二次電池の保護と、充電器自身の異常に対するフェイルセーフとが働くようにすることが望まれる。
【0009】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、外部から受け付けた所定の信号に基づく保護系統と、自身の異常が安全側に動作するようにした保護系統とを用いて、外部の二次電池を確実に保護することが可能な充電器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る充電器は、外部から所定の信号を受け付ける受付部を備え、外部に対する充電路に充電電圧を印加する充電器において、前記充電路を開閉するスイッチと、自身が動作中であることを示す動作中信号を生成する生成手段と、該生成手段によって動作中信号が生成されている間、前記スイッチを閉とするスイッチ制御部とを備え、該スイッチ制御部は、前記受付部が前記所定の信号を受け付けた場合、前記スイッチを開とするようにしてあることを特徴とする。
【0011】
本発明にあっては、生成手段が動作中信号を生成している間、充電路に介装されたスイッチをスイッチ制御部が閉じる。そして、外部から所定の信号を受け付けた場合、前記スイッチをスイッチ制御部が開く。
これにより、少なくとも生成手段が含まれる部位(以下、信号生成部位という)が動作中である間、且つ、所定の信号が入力されていない間は、充電路のスイッチが閉じられる。一方、信号生成部位が非動作中(正常に動作していない状態)となるか、又は所定の信号が入力されるようになった場合は、充電路のスイッチが開かれるため、充電路への充電電圧の印加が禁止される。
【0012】
本発明に係る充電器は、外部から所定の信号を受け付ける受付部と、外部に対する充電路に充電電圧を印加する電源部とを備える充電器において、自身が動作中であることを示す動作中信号を生成する生成手段と、該生成手段によって動作中信号が生成されている間、前記電源部に前記充電電圧を生成させる電源制御部を備え、該電源制御部は、前記受付部が前記所定の信号を受け付けた場合、前記電源部に前記充電電圧の生成を禁止させるようにしてあることを特徴とする。
【0013】
本発明にあっては、生成手段が動作中信号を生成している間、充電路に充電電圧を印加する電源部に対して電源制御部が充電電圧を生成させる。そして、外部から所定の信号を受け付けた場合、電源部に対して電源制御部が充電電圧の生成を禁止させる。
これにより、信号生成部位が動作中である間、且つ、所定の信号が入力されていない間は、電源部で充電電圧が生成されて充電路に印加される。一方、信号生成部位が非動作中(正常に動作していない状態)となるか、又は所定の信号が入力されるようになった場合は、電源部での充電電圧の生成が停止するため、充電路への充電電圧の印加が禁止される。
【0014】
本発明に係る充電器は、前記所定の信号は、外部で充電されるべき二次電池が過電圧状態にあることを示す信号であることを特徴とする。
【0015】
本発明にあっては、外部の二次電池が過電圧状態にあることを示す信号を受け付けた場合、充電路に介装されたスイッチを開くか、又は電源部に電源電圧の生成を禁止させる。
これにより、二次電池が、上記信号に対応する電池電圧を超えるような過電圧状態とならないように制御される。
【0016】
本発明に係る充電器は、外部から第1,第2信号を受け付ける第1,第2受付部と、外部に対する充電路に充電電圧を印加する電源部とを備える充電器において、自身が動作中であることを示す動作中信号を生成する生成手段と、該生成手段によって動作中信号が生成されている間、前記第2受付部が受け付けた第2信号に応じた充電電圧V2を前記電源部に生成させる電源制御部とを備え、該電源制御部は、前記第1受付部が前記第1信号を受け付けた場合、又は前記生成手段によって動作中信号が生成されなくなった場合、前記充電電圧V2より高くない充電電圧V1を、前記電源部に生成させるようにしてあることを特徴とする
【0017】
本発明にあっては、生成手段が動作中信号を生成している間、電源制御部が、電源部に生成させる充電電圧を外部から受け付けた第2信号に応じた充電電圧V2とする。そして、外部から第1信号を受け付けた場合、又は生成手段が動作中信号を生成しなくなった場合、電源制御部が、電源部に生成させる充電電圧を充電電圧V2以下の電圧である充電電圧V1とする。
これにより、信号生成部位が動作中である間、且つ、第1信号が入力されていない間は、電源部によって生成される充電電圧が、第2の信号に応じた充電電圧V2となる。一方、信号生成部位が非動作中となるか、又は第1信号が入力されるようになった場合は、電源部によって生成される充電電圧が、充電電圧V2以下の電圧である充電電圧V1となるため、充電電圧が低減される。
【0018】
本発明に係る充電器は、前記充電電圧V1は、第2の信号に応じて前記電源部に生成させ得る最低の充電電圧であることを特徴とする。
【0019】
本発明にあっては、電源部が第2の信号に応じて生成し得る最低の充電電圧を充電電圧V1とする。
これにより、電源部によって生成される充電電圧が、第2の信号に対応して予め予定されている最低の充電電圧となり、外部の二次電池にとって安全側に働くようになる。
【0020】
本発明に係る充電器は、前記第2の信号は、外部で充電されるべき二次電池が有するセルの数を示す信号であることを特徴とする。
【0021】
本発明にあっては、外部の二次電池のセル数に応じて、充電電圧V1及びV2を生成する。
これにより、例えば充電電圧V2がセル数に比例する電圧として生成される。
【0022】
本発明に係る充電器は、前記生成手段が生成する動作中信号は、パルス列であることを特徴とする。
【0023】
本発明にあっては、生成手段が生成する動作中信号がパルス列からなる。パルス列からなる信号については、生成手段が生成を停止するだけでパルスの有無が変化するため、信号生成部位の状態が動作中から非動作中に変化するときに、生成手段による特別な処理が不要となる。
これにより、例えば、生成手段が含まれるソフトウェア処理が突然停止又は暴走したような場合であっても、動作中信号の状態が変化する。
【0024】
本発明に係る充電器は、マイクロコンピュータを含み、前記パック電池の充電を制御する制御部を備え、前記生成手段が生成する動作中信号は、前記マイクロコンピュータの処理によって生成されたものであることを特徴とする。
【0025】
本発明にあっては、マイクロコンピュータを含む制御部が、充電を制御すると共に動作中信号を生成する。
これにより、充電の制御が停止又は暴走した場合に、動作中信号が非動作中となる蓋然性が高くなる。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、内部で生成する動作中信号が生成されなくなるか、又は外部から所定の信号(若しくは第1信号)が入力されるようになった場合、充電路への充電電圧の印加が禁止されるか、又は充電電圧が低減される。
従って、外部から受け付けた所定の信号に基づく保護系統と、自身の異常が安全側に動作するようにした保護系統とを用いて、外部の二次電池を確実に保護することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の実施の形態1に係る充電器によって充電されるパック電池の構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る充電器の構成例を示すブロック図である。
【図3】Aはコンデンサにパルス列が与えられたときのMOSFETの動作を説明するタイミングチャートであり、Bはパルス列が与えられなくなったときのMOSFETの動作を説明するタイミングチャートである。
【図4】本発明の実施の形態2に係る充電器の構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る充電器によって充電されるパック電池の構成例を示すブロック図である。図中100はパック電池であり、パック電池100は、リチウムイオン電池からなる単位セル11,12,13,14をこの順番に直列接続してなる二次電池1を備える。二次電池1は、ニッケル水素電池、ニッケルカドミウム電池等の他の電池であってもよい。また、二次電池1を構成する単位セルの数(セル数)は4つに限定されず、例えば5つ又は7つであってもよい。
【0029】
単位セル11の正極は、図示しないケースの外部に露出したプラス(+)端子18に接続されている。単位セル14の負極は、二次電池1の充放電電流を検出するための電流検出抵抗440を介して、ケースの外部に露出したマイナス(−)端子19に接続されている。単位セル11,12,13,14夫々の両端は、各単位セルが過電圧状態にあることを検出する保護IC2の入力端子と、アナログフロントエンド(Analogue Front End ;以下AFEという)3の入力端子とに接続されている。保護IC2の検出信号端子20は、ソース接地のNチャネル型のMOSFET21のゲート電極に接続されており、MOSFET21のドレイン電極は、信号端子210に接続されている。
【0030】
保護IC2は、単位セル11,12,13,14夫々のセル電圧及び基準電圧を比較するコンパレータと、内蔵タイマとを各別に備える(何れも図示せず)。基準電圧は、本実施の形態では4.35Vであるが、これに限定されるものではない。各コンパレータは、単位セル11,12,13,14のセル電圧が4.35Vより高くなった場合、内蔵タイマの計時を開始させる内部信号を生成する。そして、各内蔵タイマが計時する時間が例えば1.5秒を経過した場合、二次電池1が過電圧状態にあることが検出され、検出信号端子20からMOSFET21のゲート電極にオン信号が与えられてMOSFET21がオンすることにより、信号端子210からローアクティブの過電圧B信号が出力される。
【0031】
パック電池100は、また、マイクロコンピュータからなる制御部4を備える。制御部4はCPU40を有し、CPU40は、プログラム等の情報を記憶するROM41、一時的に発生した情報を記憶するRAM42、信号端子430を介して外部に過電圧A信号を出力すると共にAFE3の向け先となるべき単位セル11,12,13,14の選択信号をAFE3に対して出力するI/Oポート43、アナログの電圧をデジタルの電圧に変換するA/D変換器44、各種時間を並列的に計時するタイマ45、及び外部の電気機器と通信端子460を介して通信するための通信部46と互いにバス接続されている。
【0032】
AFE3は、I/Oポート43から与えられる上記選択信号に応じて、単位セル11,12,13,14のうち1つの単位セルを選択し、選択した単位セルのセル電圧をA/D変換器44に与える。
A/D変換器44は、AFE3から与えられるセル電圧及び電流検出抵抗440の両端電圧をデジタルの電圧値に変換する。
【0033】
CPU40は、ROM41に予め格納されている制御プログラムに従って、二次電池1の残容量の算出、二次電池1が過電圧状態にあるか否かの判定、通信部46を介した外部との通信等の処理を行う。
例えば、CPU40は、A/D変換器44を介して電流検出抵抗440の両端電圧を時系列的に取り込み、取り込んだ電圧から換算した充放電電流を積算して二次電池1の残容量を算出する。
【0034】
CPU40は、また、AFE3からA/D変換器44に与えられる単位セル11,12,13,14夫々のセル電圧を時系列的に検出し、検出したセル電圧のうち最も高いセル電圧を特定し、特定したセル電圧が例えば4.25Vより高くなった場合、I/Oポート43から信号端子430を介して外部に過電圧A信号を出力させる。過電圧A信号は、過電圧B信号と同様にMOSFETを介して出力するようにしてもよい。
【0035】
次に、パック電池100を充電する充電器について説明する。
図2は、本発明の実施の形態1に係る充電器の構成例を示すブロック図である。図中200は充電器であり、充電器200は、商用電源300から供給される交流電圧を整流及び安定化して充電電圧を生成する電源部5を備える。
【0036】
充電電圧を出力する電源部5のプラス側の出力端子は、Pチャネル型のMOSFET55のソース電極及びドレイン電極を介して、図示しないケースの外部に露出したプラス(+)端子58に接続されている。電源部5のマイナス側の出力端子は、ケースの外部に露出したマイナス(−)端子59に接続されている。電源部5のプラス側の出力端子からMOSFET55を介してプラス端子58に至る回路と、電源部5のマイナス側の出力端子からマイナス端子59に至る回路とが、パック電池100に対する充電路となる。
【0037】
電源部5は、充電電圧の出力のオン/オフを制御するための制御端子52を有し、該制御端子52には、Nチャネル型の(MOSFET55を除いて、以下同様)MOSFET61のドレイン電極が接続されている。制御端子52は、電源部5の内部でプルアップされている。制御端子52に入力されるオン信号は、ローアクティブである。MOSFET61のソース電極は、ソース接地のMOSFET62のドレイン電極に接続されており、MOSFET61のゲート電極及び接地電位間には、コンデンサ71が接続されている。接地電位に対してMOSFET61,62を縦続接続する順序は、図2とは逆であってもよい(以下同様)。
【0038】
電源部5は、また、パック電池100が備える二次電池1を構成する単位セルの数を設定するためのセル数設定端子53,54を有し、該セル数設定端子53,54には、MOSFET63,64のドレイン電極が接続されている。セル数設定端子53,54は、電源部5の内部でプルアップされている。MOSFET63,64のソース電極は、MOSFET65のドレイン電極に接続されている。MOSFET65のソース電極は、ソース接地のMOSFET66のドレイン電極に接続されており、MOSFET65のゲート電極及び接地電位間には、コンデンサ74が接続されている。
【0039】
Pチャネル型のMOSFET55のソース電極及びゲート電極間には抵抗器56が接続されており、MOSFET55のゲート電極は、抵抗器57を介してMOSFET67のドレイン電極に接続されている。MOSFET67のソース電極は、ソース接地のMOSFET68のドレイン電極に接続されており、MOSFET67のゲート電極及び接地電位間には、コンデンサ77が接続されている。ソース接地のMOSFET62,66,68のゲート電極は、抵抗器60によってプルアップされると共に、外部から過電圧B信号が入力される信号端子610と接続されている。
【0040】
充電器200は、また、マイクロコンピュータからなる制御部8を備える。制御部8はCPU80を有し、CPU80は、プログラム等の情報を記憶するROM81、一時的に発生した情報を記憶するRAM82、信号端子830を介して入力される過電圧A信号を受け付けるためのI/Oポート83、各種時間を並列的に計時するタイマ85、及び通信端子860を介してパック電池100と通信するための通信部86と互いにバス接続されている。ROM81には、二次電池1の種別(例えばリチウムイオン電池、ニッケル水素電池及びニッケルカドミウム電池の種別)に応じて、単位セルあたりの充電電圧が記憶されている。
【0041】
CPU80には、更に、MOSFET61,65,67のゲート電極に対してコンデンサ73,76,79及びダイオード72,75,78の直列回路を介してパルス列(動作中信号)を与えるためのI/Oポート87と、MOSFET63,64のゲート電極に対してオン/オフ信号を与えるためのI/Oポート88とがバス接続されている。I/Oポート88は、更に、電源部5に充電の制御パラメータを設定するためのパラメータ設定端子50と接続されている。上述のパルス列は、I/Oポート87からコンデンサ73,76,79に夫々与えられる信号を、CPU80が略周期的にオン/オフさせることによって得られる。
【0042】
上述した充電器200にパック電池100が装着された場合、充電器200のプラス端子58、マイナス端子59、信号端子610,830、通信端子860が、パック電池100のプラス端子18、マイナス端子19、信号端子210,430、通信端子460と各別に接続される。通信端子860,460が接続されることにより、通信部46,86間での通信が開始される。本実施の形態では、通信部46,86間で1−WIRE(登録商標)プロトコルによる1線式の非同期シリアル通信が行われる。以下では、充電器200にパック電池100が装着されていることを前提にして説明する。
【0043】
CPU80は、ROM81に予め格納されている制御プログラムに従って、通信部86,46を介したパック電池100との通信、通信結果に基づく二次電池1の充電制御等の処理を行う。
例えば、CPU80は、通信にて充電電流が指定された場合、電源部5に対してパラメータ設定端子50から充電電流を設定する。CPU80は、また、信号端子830から入力される過電圧A信号を受け付けた場合、MOSFET55をオフさせるか、又はパラメータ設定端子50から設定する所定のパラメータによって電源部5に充電電流を低減させる。
【0044】
さて、充電器200には、縦続接続された2つのMOSFETを含む回路が3つ備えられている。このうち、MOSFET61,62に加えてコンデンサ71、ダイオード72及びコンデンサ73を含む回路を例にしてこれらの動作を説明する。
尚、ダイオード72のカソード,アノード及び接地電位間には、抵抗器R71,R73が接続されている。抵抗器R71,R73は、コンデンサ71,73を放電させるための抵抗である。コンデンサ71及び抵抗器R71によって決まる時定数並びにコンデンサ73及び抵抗器R73によって決まる時定数との関係により、I/Oポート87からコンデンサ73に与えられるべきパルス列は、各パルスのオン時間及びパルス間隔に一定の制約が課せられる。2つのMOSFETを含む他の回路のダイオード75,78、コンデンサ74,77、コンデンサ76,79等についても同様であるため、その説明を省略する。
【0045】
図3のAはコンデンサ73にパルス列が与えられたときのMOSFET61の動作を説明するタイミングチャートであり、Bはパルス列が与えられなくなったときのMOSFET61の動作を説明するタイミングチャートである。図において、横軸は時間を表し、縦軸は、各図の上段から、ダイオード72のアノードに一端が接続されたコンデンサ73に与えられるパルス列、MOSFET61のゲート電圧、及びドレイン電圧を表す。ここでは、ソース電位に対するドレイン電位をドレイン電圧とし、MOSFET61がオン(又はオフ)のときのドレイン電圧をオフ電圧(又はオン電圧)と表記する。
【0046】
図3Aでは、時刻t1を起点にしてコンデンサ73にI/Oポート87からパルス列が与えられる。各パルスの立ち上がりがコンデンサ73で微分され、微分電圧がダイオード72を介してコンデンサ71を充電することにより、コンデンサ71の両端電圧、即ちMOSFET61のゲート電圧が上昇する。時刻t2でコンデンサ71の両端電圧がMOSFET61のオン閾値より高くなった場合、MOSFET61がオンしてドレイン電圧がオフ電圧からオン電圧に変化する。これにより、MOSFET61のドレイン電極及びソース電極間が導通する。
【0047】
一方、MOSFET62のゲート電極は、信号端子610に接続されており、パック電池100からローアクティブの過電圧B信号が与えられていない間、MOSFET62がオンとなって、ドレイン電極及びソース電極間が導通する。つまり、コンデンサ73にI/Oポート87からパルス列が与えられ、且つ、過電圧B信号が信号端子610に入力されていない間、MOSFET61のドレイン電極が接地電位に導通し、制御端子52にローアクティブのオン信号が与えられて、電源部5が充電電圧の出力をオンする。
【0048】
図3Bでは、コンデンサ73に与えられていたパルス列が時刻t3以降に停止し、コンデンサ71が抵抗器R71を介して放電することにより、コンデンサ71の両端電圧、即ちMOSFET61のゲート電圧が低下する。時刻t4でコンデンサ71の両端電圧がMOSFET61のオン閾値より低くなった場合、MOSFET61がオフしてドレイン電圧がオン電圧からオフ電圧に変化する。これにより、MOSFET61のドレイン電極及びソース電極間の導通が断たれる。
【0049】
一方、MOSFET62については、パック電池100からローアクティブの過電圧B信号が与えられると、MOSFET62がオフとなって、ドレイン電極及びソース電極間の導通が断たれる。つまり、コンデンサ73にI/Oポート87からパルス列が与えられなくなるか、又は、過電圧B信号が信号端子610に入力されるようになると、MOSFET61のドレイン電極及び接地電位間の導通が断たれ、制御端子52にオフ信号が与えられて、電源部5が充電電圧の出力をオフする。
【0050】
MOSFET61,62を含む回路を例にして説明した場合と同様にして、コンデンサ76,79にI/Oポート87からパルス列が入力され、且つ、過電圧B信号が信号端子610に入力されていない間だけ、MOSFET65,67のドレイン電極が接地電位に導通する。これにより、MOSFET63,64のソース電極が接地電位に導通すると共に、MOSFET55のゲート電極にL(ロウ)レベルのオン信号が与えられてMOSFET55のソース電極及びドレイン電極間が導通する。
以下では、特に断りのない限り、MOSFET61,65,67のドレイン電極が接地電位に導通しているものとして説明する。
【0051】
次に、電源部5のパラメータ設定端子50及びセル数設定端子53,54に対して、パック電池100が備える二次電池1を構成する単位セルあたりのセル電圧と、単位セルの数とを設定する方法について説明する。
通信部46,86を介して行われるCPU40,80間の通信により、CPU80は、二次電池1の種別と、二次電池1を構成する単位セル11,12,13,14のセル数(第2の信号、本実施の形態1では4)とを受け付ける。
【0052】
CPU80は、二次電池1の種別に応じた単位セルあたりの充電電圧をROM81から読み出し、読み出した単位セルあたりの充電電圧をパラメータ設定端子50から設定する。CPU80は、また、受け付けたセル数に応じて、I/Oポート87を介してMOSFET63,64のゲート電極にオン/オフ信号を与える。これにより、MOSFET63,64がオン/オフし、セル数設定端子53,54にセル数が設定される。具体的には、本実施の形態では以下のとおりとするが、これに限定されるものではない。
【0053】
(a)セル数が4の場合、MOSFET63,64をオフさせる。
これにより、セル数設定端子53,54がH(ハイ)レベルとなる。
(b)セル数が5の場合、MOSFET63のみをオンさせる。
これにより、セル数設定端子53,54がL,Hレベルとなる。
(c)セル数が7の場合、MOSFET64のみをオンさせる。
これにより、セル数設定端子53,54がH,Lレベルとなる。
【0054】
以上のようにセル数設定端子53,54にセル数が設定された場合、電源部5は、制御端子52にオン信号が与えられている間、パラメータ設定端子50から設定された単位セルあたりの充電電圧を、セル数設定端子53,54に設定されたセル数分だけ倍加した充電電圧V2を、二次電池1に対する充電電圧に設定して出力する。
【0055】
ここで、特にMOSFET65又はMOSFET66がオフした場合、即ち、コンデンサ76にI/Oポート87からパルス列が与えられなくなったか、又は過電圧B信号が信号端子610に入力されるようになった場合、MOSFET63,64のオン/オフに関わらず、セル数設定端子53,54がH,Hレベルとなる。このため、電源部5は、充電電圧を、セル数が4の場合と同じ充電電圧V1とするので、実際のセル数が5又は7の場合であっても、充電電圧が安全側に低減される。
【0056】
尚、上述した(a)〜(c)の夫々を、セル数が3,4,5の場合とし、セル数が7の場合にMOSFET63,64を共にオンさせるように定めた場合は、コンデンサ76にI/Oポート87からパルス列が与えられなくなったか、又は過電圧B信号が信号端子610に入力されるようになったときに、充電電圧が、セル数が3の場合と同じ電圧となるため、実際のセル数が4,5又は7の場合であっても、充電電圧を更に安全側に低減することが可能となる。
【0057】
以上のように本実施の形態1によれば、I/Oポート87からパルス列が出力されている間、充電路に介装されたMOSFET55をMOSFET67,68がオンさせる。そして、パック電池100から過電圧B信号が入力された場合、MOSFET55をMOSFET68がオフさせる。
これにより、I/Oポート87を含む制御部8が動作中である間、且つ、過電圧B信号(所定の信号)が入力されていない間は、充電路のMOSFET55(スイッチ)がオンする。一方、制御部8が非動作中となるか、又は過電圧B信号が入力されるようになった場合は、MOSFET55がオフするため、充電路への充電電圧の印加が禁止される。
従って、外部から受け付けた所定の信号に基づく保護系統と、自身の異常が安全側に動作するようにした保護系統とを用いて、外部の二次電池を確実に保護することが可能となる。
【0058】
また、I/Oポート87からパルス列が出力されている間、充電路に充電電圧を印加する電源部5の制御端子52に対してMOSFET61,62がオン信号を与えて充電電圧の出力をオンさせる。そして、パック電池100から過電圧B信号が入力された場合、電源部5の制御端子52に対してMOSFET62がオフ信号を与えて充電電圧の出力をオフさせる。
これにより、I/Oポート87を含む制御部8が動作中である間、且つ、過電圧B信号(所定の信号)が入力されていない間は、電源部5で充電電圧が生成されて充電路に印加される。一方、制御部8が非動作中となるか、又は過電圧B信号が入力されるようになった場合は、電源部5で充電電圧の出力がオフされるため、充電路への充電電圧の印加が禁止される。
従って、外部から受け付けた所定の信号に基づく保護系統と、自身の異常が安全側に動作するようにした保護系統とを用いて、外部の二次電池を確実に保護することが可能となる。
【0059】
更に、過電圧B信号を受け付けた場合、MOSFET55をオフさせると共に、充電電圧の出力をオフさせる。
従って、二次電池が、過電圧B信号に対応する電池電圧を超えるような過電圧状態とならないように制御することが可能となる。
【0060】
更にまた、I/Oポート87からパルス列が出力されている間、MOSFET63,64,65,66が、電源部5に生成させる充電電圧をパック電池100から受け付けたセル数(第2の信号)に応じた充電電圧V2とする。そして、パック電池100から過電圧B信号(第1信号)が入力された場合、又はI/Oポート87からパルス列が出力されなくなった場合、MOSFET63,64が、電源部5に生成させる充電電圧を充電電圧V2以下の電圧である充電電圧V1(セル数4に応じた電圧)とする。
従って、信号生成部位が非動作中となるか、又は第1信号が入力されるようになった場合は、電源部によって生成される充電電圧が、充電電圧V2以下の電圧である充電電圧V1となって充電電圧が低減される。
従って、外部から受け付けた所定の信号に基づく保護系統と、自身の異常が安全側に動作するようにした保護系統とを用いて、外部の二次電池を確実に保護することが可能となる。
【0061】
更にまた、電源部5が二次電池1のセル数(第2の信号)に応じて生成し得る最低の充電電圧(セル数が4の場合の充電電圧)を充電電圧V1とする。
従って、電源部によって生成される充電電圧が、第2の信号に対応して予め予定されている最低の充電電圧となり、外部の二次電池にとって安全側に働くようにすることが可能となる。
【0062】
更にまた、二次電池のセル数に応じて、充電電圧V1及びV2を生成する。
従って、充電電圧V2をセル数に比例する電圧として生成することが可能となる。
【0063】
更にまた、I/Oポート87から出力される信号(動作中信号)がパルス列からなり、I/Oポート87が信号の生成を停止するだけでパルスの有無が変化するため、制御部8の状態が動作中から非動作中に変化するときに、I/Oポート87を介した特別な処理が不要となる。
従って、例えば、信号生成部位のソフトウェア処理が突然停止又は暴走したような場合であっても、動作中信号を有意でない信号に変化させることが可能となる。
【0064】
更にまた、マイクロコンピュータからなる制御部8が、充電を制御すると共に、I/Oポート87からパルス列(動作中信号)を出力する。
従って、充電の制御が停止又は暴走した場合に、動作中信号が非動作中となる蓋然性が高くなるように構成することが可能となる。
【0065】
(実施の形態2)
実施の形態1が、I/Oポート87から出力されるパルス列の立ち上がりを、例えばコンデンサ73で微分してコンデンサ71に充電し、MOSFET61をオンさせる形態であるのに対し、実施の形態2は、例えばI/Oポート87から出力される信号の立ち上がりで単安定マルチバイブレータをオンさせ続けることにより、MOSFET61をオンさせる形態である。
【0066】
図4は、本発明の実施の形態2に係る充電器201の構成例を示すブロック図である。MOSFET61,65のゲート電極には、I/Oポート87から出力される信号がT端子に入力されてトリガされる単安定マルチバイブレータ91,92のQ端子が接続されている。MOSFET67のゲート電極には、電源部5のクロック出力端子51から出力されるクロック信号がT端子に入力されてトリガされる単安定マルチバイブレータ93のQ端子が接続されている。このクロック信号は、電源部5が非動作中となったときに停止するものである。
単安定マルチバイブレータ91,92,93に接続されている抵抗器及びコンデンサは、ワンショットのパルス幅を決めるための時定数回路であり、その詳細な説明を省略する。
【0067】
以下では、MOSFET61,65,67のゲート電極にQ端子が接続された単安定マルチバイブレータ91,92,93のうち、MOSFET61及び単安定マルチバイブレータ91を例にしてこれらの動作を説明する。ここでは、信号端子610に過電圧B信号が入力されておらず、MOSFET62がオンしているものとする。
【0068】
さて、実施の形態1では、I/Oポート87からコンデンサ73に与えられるパルス列は、各パルスのオン時間及びパルス間隔に一定の制約が課せられていた。一方、本実施の形態2では、I/Oポート87から出力される信号がT端子に入力される時間間隔よりも、Q端子から出力されるワンショットのパルス幅に相当する時間の方が長ければ、MOSFET61がオンし続けるため、I/Oポート87から出力されるべき信号に課せられる制約は、実施の形態1の場合よりもずっと少ない。
【0069】
制御部8が動作中である場合、例えば優先度の低いタスクの処理によってI/Oポート87から不定期的にトリガ信号が出力されて単安定マルチバイブレータ91のT端子に与えられる。トリガ信号によってトリガされた単安定マルチバイブレータ91は、接続されている時定数回路によって定まる時間幅のワンショット・パルスをQ端子から出力する。このワンショット・パルスがオフするまでに、T端子に対してI/Oポート87から次のトリガ信号が与えられ続ける限り、単安定マルチバイブレータ91のQ端子をH(ハイ)レベルに保持し続けるため、MOSFET61もオンが保持される。
【0070】
制御部8が非動作中(ソフトウェアの暴走を含む)となり、前記優先度の低いタスクが実行されなくなった場合、遅くともワンショット・パルスの時間幅に相当する時間後には、ワンショット・パルスがオフとなり、Q端子がL(ロウ)レベルとなってMOSFET61がオフとなる。これにより、電源部5で充電電圧の出力がオフされる。
その他、実施の形態1に対応する箇所には同様の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0071】
以上のように本実施の形態2によれば、過電圧B信号が入力されておらず、且つI/Oポート87から単安定マルチバイブレータ91,92のT端子にトリガ信号が出力されている間、充電路に充電電圧を印加する電源部5の制御端子52に対してMOSFET61,62がオン信号を与えて充電電圧の出力をオンさせると共に、MOSFET63,64,65,66が、電源部5に生成させる充電電圧をパック電池100から受け付けたセル数(4,5,7)に応じた充電電圧V2とする。更に、過電圧B信号が入力されておらず、且つ電源部5のクロック出力端子51から単安定マルチバイブレータ93のT端子にクロック信号が出力されている間、充電路に介装されたMOSFET55をMOSFET67,68がオンさせる。
これにより、I/Oポート87を含む制御部8が動作中である間、且つ、過電圧B信号(所定の信号)が入力されていない間、且つ、電源部5のクロック信号が出力されている間は、充電路のMOSFET55(スイッチ)がオンすると共に、電源部5によって生成される充電電圧が、二次電池1のセル数(第2の信号)に応じた充電電圧V2となる。一方、制御部8が非動作中となるか、又はクロック出力端子51からクロック信号が出力されなくなった場合は、電源部5によって生成される充電電圧が充電電圧V2以下の電圧である充電電圧V1となるか、電源部5で充電電圧の出力がオフされるか、又はMOSFET55がオフする。更に、過電圧B信号が入力された場合は、MOSFET55がオフし、且つ電源部5で充電電圧の出力がオフされるため、充電路への充電電圧の印加が禁止されるか、又は充電電圧が低減される。
従って、外部から受け付けた所定の信号に基づく保護系統と、自身の異常が安全側に動作するようにした保護系統とを用いて、外部の二次電池を確実に保護することが可能となる。
【0072】
尚、実施の形態1及び2にあっては、パック電池100から過電圧A信号が出力されたが、パック電池100が過電圧A信号を出力する信号端子430を備えていない場合であっても、信号端子210から過電圧B信号が出力される限り、充電器200,201は本発明の機能を奏する。
【0073】
また、実施の形態1及び2にあっては、通信部86,46を介した通信により、パック電池100が備える二次電池1の種別とセル数とが受け付けられて充電電圧V2が決定されたが、これに限定されるものではない。例えば、パック電池100が通信部46及び通信端子460を備えていない場合であっても、充電器200,201に装着されるべきパック電池100が備える二次電池1の種別とセル数とが既知であるときは、該種別及びセル数に応じた処理により、充電器200,201は本発明の機能を奏する。
【0074】
今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0075】
1 二次電池
11,12,13,14 単位セル
2 保護IC
4 制御部
40 CPU
200,201 充電器
5 電源部
55 MOSFET(スイッチ)
61,62 MOSFET((第1)電源制御部の一部)
71,73 コンデンサ((第1)電源制御部の一部)
72 ダイオード((第1)電源制御部の一部)
63,64,65,66 MOSFET(第2(の)電源制御部の一部)
74,76 コンデンサ(第2(の)電源制御部の一部)
75 ダイオード(第2(の)電源制御部の一部)
67,68 MOSFET(スイッチ制御部の一部)
77,79 コンデンサ(スイッチ制御部の一部)
78 ダイオード(スイッチ制御部の一部)
8 制御部(マイクロコンピュータ)
80 CPU
83 I/Oポート((第1)受付部)
86 通信部(第2(の)受付部)
87 I/Oポート(生成手段の一部)
91 単安定マルチバイブレータ((第1)電源制御部の一部)
92 単安定マルチバイブレータ(第2(の)電源制御部の一部)
92 単安定マルチバイブレータ(スイッチ制御部の一部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部から所定の信号を受け付ける受付部を備え、外部に対する充電路に充電電圧を印加する充電器において、
前記充電路を開閉するスイッチと、
自身が動作中であることを示す動作中信号を生成する生成手段と、
該生成手段によって動作中信号が生成されている間、前記スイッチを閉とするスイッチ制御部とを備え、
該スイッチ制御部は、前記受付部が前記所定の信号を受け付けた場合、前記スイッチを開とするようにしてあること
を特徴とする充電器。
【請求項2】
外部から所定の信号を受け付ける受付部と、外部に対する充電路に充電電圧を印加する電源部とを備える充電器において、
自身が動作中であることを示す動作中信号を生成する生成手段と、
該生成手段によって動作中信号が生成されている間、前記電源部に前記充電電圧を生成させる電源制御部を備え、
該電源制御部は、前記受付部が前記所定の信号を受け付けた場合、前記電源部に前記充電電圧の生成を禁止させるようにしてあること
を特徴とする充電器。
【請求項3】
前記所定の信号は、外部で充電されるべき二次電池が過電圧状態にあることを示す信号であることを特徴とする請求項1又は2に記載の充電器。
【請求項4】
外部から第1,第2信号を受け付ける第1,第2受付部と、外部に対する充電路に充電電圧を印加する電源部とを備える充電器において、
自身が動作中であることを示す動作中信号を生成する生成手段と、
該生成手段によって動作中信号が生成されている間、前記第2受付部が受け付けた第2信号に応じた充電電圧V2を前記電源部に生成させる電源制御部とを備え、
該電源制御部は、前記第1受付部が前記第1信号を受け付けた場合、又は前記生成手段によって動作中信号が生成されなくなった場合、前記充電電圧V2より高くない充電電圧V1を、前記電源部に生成させるようにしてあること
を特徴とする充電器。
【請求項5】
前記充電電圧V1は、第2の信号に応じて前記電源部に生成させ得る最低の充電電圧であることを特徴とする請求項4に記載の充電器。
【請求項6】
前記第2の信号は、外部で充電されるべき二次電池が有するセルの数を示す信号であることを特徴とする請求項4又は5に記載の充電器。
【請求項7】
前記生成手段が生成する動作中信号は、パルス列であることを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載の充電器。
【請求項8】
マイクロコンピュータを含み、前記パック電池の充電を制御する制御部を備え、
前記生成手段が生成する動作中信号は、前記マイクロコンピュータの処理によって生成されたものであること
を特徴とする請求項1から7の何れか1項に記載の充電器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−81313(P2013−81313A)
【公開日】平成25年5月2日(2013.5.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−220340(P2011−220340)
【出願日】平成23年10月4日(2011.10.4)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【Fターム(参考)】