光コネクタ保留盤および光配線設備
【課題】目的とする光コネクタの特定が容易であり、かつ着脱作業が容易であり、しかも十分な光コネクタの保護が可能となる光コネクタ保留盤を提供する。
【解決手段】保留盤本体2と、光コネクタ20が挿入されることによりこの光コネクタ20に装着可能なキャップ部3とを備えた光コネクタ保留盤1。キャップ部3は、保留盤本体2に対し着脱自在に取り付け可能であり、かつ保留盤本体2に取り付けられた状態で光コネクタ20を引き抜く際に、前記取り付け状態が維持される。
【解決手段】保留盤本体2と、光コネクタ20が挿入されることによりこの光コネクタ20に装着可能なキャップ部3とを備えた光コネクタ保留盤1。キャップ部3は、保留盤本体2に対し着脱自在に取り付け可能であり、かつ保留盤本体2に取り付けられた状態で光コネクタ20を引き抜く際に、前記取り付け状態が維持される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光コネクタを着脱可能に保留する光コネクタ保留盤およびこれが用いられた光配線設備に関するものである。
【背景技術】
【0002】
光配線架等の光配線設備においては、サービスインされていない、すなわち未接続の光コネクタおよび光ファイバを所定の収納場所に集合させて保留するための構造が設けられることがある。
この保留構造としては、例えば(1)複数本の光ファイバをケーブルクランプ、紐、タイラップ等で結束保持する、(2)光コネクタが嵌合可能な複数の嵌合部が形成された光コネクタ保留盤、等が採用される。また、光コネクタのフェルールには、保護のためフェルールキャップが取り付けられる。
回線数の増加などに対応するため、保留されている光コネクタを使用する際には、保持を解除して目的の光コネクタを取り出す。使用にあたっては、フェルールキャップは取り外される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−214347号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、光ファイバを結束して保持する構造では、結束された複数の光ファイバから目的のものを探し出し、結束を解除する作業が必要となるため、作業に手間がかかる。
また、前記光コネクタ保留盤も、フェルールキャップの取り外し等の作業に手間がかかり、光コネクタの取り出し作業の作業性は良好とはいえない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、目的とする光コネクタの特定が容易であり、かつ着脱作業が容易であり、しかも十分な光コネクタの保護が可能となる光コネクタ保留盤および光配線設備を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の請求項1にかかる発明は、光コネクタを保留する光コネクタ保留盤であって、保留盤本体と、前記光コネクタが挿入されることによりこの光コネクタに装着可能なキャップ部とを備え、前記キャップ部は、前記保留盤本体に対し着脱自在に取り付け可能であり、かつ前記保留盤本体に取り付けられた状態で前記光コネクタを引き抜く際に、前記取り付け状態が維持される光コネクタ保留盤を提供する。
本発明の請求項2にかかる発明は、請求項1において、前記保留盤本体が、基体と、前記基体から突出する取付け突起とを有し、前記キャップ部は、前記取付け突起に係止することにより前記保留盤本体に取り付けられる光コネクタ保留盤である。
本発明の請求項3にかかる発明は、請求項2において、前記基体は、基板部と、前記基板部に対し交差する方向に設けられた立板部とを有し、前記取付け突起が、前記基板部および立板部の両方に形成されている光コネクタ保留盤である。
本発明の請求項4にかかる発明は、請求項2または3において、前記キャップ部が、前記光コネクタが一端開口側から挿入される筒部を備え、その内面に、他端開口側から挿入される前記取付け突起に係止可能な係止部が形成されている光コネクタ保留盤である。
本発明の請求項5にかかる発明は、請求項4において、前記キャップ部の筒部内には、この筒部の内部空間を、前記光コネクタが挿入される一端開口側の空間と、他端開口側の空間とに区画する隔壁が形成されている光コネクタ保留盤である。
本発明の請求項6にかかる発明は、請求項1〜5のうちいずれか1項において、前記キャップ部が、弾性材料からなり、前記光コネクタの外面に摩擦により装着される光コネクタ保留盤である。
本発明の請求項7にかかる発明は、請求項1〜6のうちいずれか1項に記載の光コネクタ保留盤が取り付けられている光配線設備を提供する。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、光コネクタの取り出しの際に、キャップ部の保留盤本体に対する取り付け状態が維持されるため、容易な操作でキャップ部から引き抜いて使用に供することができる。
フェルールキャップを使用しないため、引き抜いた光コネクタをそのまま使用に供することができ、作業性が良好となる。また、キャップ部が保留盤本体に残るため、キャップ部の紛失の心配もない。
また、キャップ部を光コネクタに装着した状態で保留盤本体に取り付けることができるため、保留状態にする際に光コネクタを外力から保護できる。
従って、光コネクタの着脱作業が容易であり、しかも光コネクタの十分な保護が可能となる。
また、光コネクタを整然と配列させることができるため、目的の光コネクタを特定するのが容易であり、誤接続を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の一実施形態である光コネクタ保留盤を示す斜視図である。
【図2】光コネクタ保留盤を一方側から見た斜視図である。
【図3】光コネクタ保留盤を他方側から見た斜視図である。
【図4】光コネクタ保留盤を一方側から見た側面図である。
【図5】光コネクタ保留盤の正面図である。
【図6】光コネクタ保留盤を他方側から見た側面図である。
【図7】基板部に設けられた取付け突起を示す斜視図である。
【図8】立板部に設けられた取付け突起を示す斜視図である。
【図9】キャップ部を一方側から見た斜視図である。
【図10】キャップ部を他方側から見た斜視図である。
【図11】キャップ部の斜視図である。
【図12】保留盤本体および光コネクタとの関係を示すキャップ部の正断面図である。
【図13】保留盤本体および光コネクタとの関係を示すキャップ部の側断面図である。
【図14】光コネクタ保留盤を使用した光配線設備を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態である光コネクタ保留盤を示す斜視図である。図2および図3は、光コネクタ保留盤を示す斜視図である。図4〜図6は、光コネクタ保留盤示す一方側からの側面図、正面図、および他方側からの側面図である。図7および図8は、取付け突起5を示す斜視図である。図9〜図11は、キャップ部を示す斜視図である。図12および図13は、保留盤本体および光コネクタとの関係を示すキャップ部の正断面図および側断面図である。
【0009】
図1〜図3に示すように、光コネクタ保留盤1は、光ファイバ33の端部に組み立てられた光コネクタ20を保持するものであって、保留盤本体2と、保留盤本体2に着脱自在に取り付け可能なキャップ部3とを備えている。
保留盤本体2は、基体4と、基体4から突出する複数の取付け突起5とを有する。
基体4は、長板状の基板部6と、基板部6に対し垂直(または略垂直)な長板状の立板部7と、これらの一端に設けられた端板部8と、端板部8から延出するラッチ部9と、基板部6の他端に設けられた取付凸部10とを有する。
なお、図2および図3におけるX方向、Y方向、およびZ方向は、それぞれ基板部6の長さ方向、幅方向、および基板部6に対し垂直な方向である。
【0010】
図4〜図6に示すように、基板部6は、図示例では長方形状に形成されている。
立板部7は、図示例では長方形状とされ、基板部6の一方の側縁6aから基板部6に対し垂直(または略垂直)に延出している。立板部7は、基板部6の一方面6c側に立設されている。
端板部8は、図示例では長方形状とされ、基板部6の一方の端縁6bに、基板部6に対し垂直(または略垂直)に形成されている。端板部8は、基板部6の一方面6c側に立設されている。
端板部8の端縁6bからの延出寸法は、立板部7の延出寸法より大きくされている(図4および図6参照)。
なお、基板部6に対する立板部7および端板部8の角度は、基板部6に対し交差する方向であればよく、図示例に限定されない。この角度は例えば0度を越え、180度未満の範囲とすることができる。
【0011】
ラッチ部9は、端板部8の延出端部8aの外面8bに形成されており、いったん外面8bから離れる方向に延出し、外面8bに沿って端板部8の基端方向に延びている。
ラッチ部9の延出端部9aの外面9bには、外面9bから離れる方向に突出する係止凸部9cが形成されている。
ラッチ部9は、弾性的に曲げ変形可能であり、延出端部9aが端板部8に接近および離間する方向に移動可能である。
【0012】
図7および図8に示すように、取付け突起5は、基板部6の一方面6cおよび立板部7の一方面7aにそれぞれ設けられている。
基板部6に設けられた取付け突起5は、基板部6の幅方向(Y方向)に沿う板状の主板部11と、主板部11に対し垂直(または略垂直)に形成された副板部12とからなる。
立板部7に設けられた取付け突起5は、立板部7の幅方向(Z方向)に沿う板状の主板部11と、主板部11に対し垂直(または略垂直)に形成された副板部12とからなる。
主板部11および副板部12は、基板部6(または立板部7)に垂直に形成されており、主板部11は、基部13と、基板部6から離れた位置にて基部13から両側方に突出した係止突起14とを有する。
これら複数の取付け突起5は、基板部6および立板部7の長さ方向に間隔をおいて、この方向に沿って一列に配列されている。
なお、取付け突起5は、所定の方向に沿って1または複数列に配列することができる。
【0013】
図1および図6に示すように、保留盤本体2は、光成端架、光配線盤、光接続箱等の光配線設備の扉部などの被取付体28の取付面28aに取り付けられる。
図6に示すように、保留盤本体2の取付構造としては、例えば、被取付体28に形成された開口部などの取付凹部29、30に、それぞれラッチ部9および取付凸部10が挿入され、その先端に形成された係止凸部9c、10aが取付凹部29、30内の係止段部29a、30aに係止する構成が可能である。
ラッチ部9を端板部8に近づく方向に弾性変形させて、係止段部29aに対する係止凸部9cの係止を解除することによって、保留盤本体2は被取付体28から取り外すことができる。
図1に示す例では、複数の保留盤本体2が基板部6の幅方向に間隔をおいて被取付体28上に取り付けられている。
【0014】
図9〜図13に示すように、キャップ部3は、光コネクタ20を保護するためのものであって、断面略矩形状の筒部16と、筒部16内に設けられて内部空間17を前後に隔てる隔壁18とを有する。なお、図9に示す前後方向は筒部16の軸方向である。
図12に示すように、内部空間17は、隔壁18によって後方側(一端開口側)の挿入空間21と前方側(他端開口側)の取付空間22とに区画されている。
【0015】
図10、図12、図13に示すように、取付空間22に面する筒部16の内側面には、受け突起23、23(係止部)が形成されている。受け突起23、23は、筒部16の一側板25Aと、これに対向する他側板25Bの内面に、それぞれ内方に向けて突出して形成されている。
受け突起23は、側板25A、25Bの前端部近傍の内面に、隔壁18から前方に間隔をおいて形成されている。
【0016】
図12に示すように、取付空間22には取付け突起5が挿入可能である。
2つの受け突起23、23の離間距離W1は、取付け突起5の係止突起14における主板部11の幅方向の寸法W2より小さいため、取付け突起5が取付空間22に挿入される際には受け突起23が係止突起14に当たるが、キャップ部3を取付け突起5に向け十分な力で押圧すると、受け突起23は係止突起14を乗り越え、係止突起14は受け突起23の後方側の空間に収まる。
この状態で、受け突起23は係止突起14に係止可能となり、キャップ部3の後方移動は制限される。
【0017】
なお、図示例では受け突起23が取付け突起5に係止することでキャップ部3が保留盤本体2に取り付けられるが、保留盤本体2とキャップ部3との係止構造はこれに限らず、例えば、いずれか一方が凸部であり、他方がこれに係止する凹部である構造を採用できる。このため、取付け突起5に係止可能なキャップ部3の係止部(図示例では受け突起23)の形状は凸部に限らず、凹部であってもよい。
【0018】
図12および図13に示すように、挿入空間21は光コネクタ20が挿入される空間である。
挿入空間21に挿入可能な光コネクタ20としては、ハウジング31内にフェルール32が設けられた構造の光コネクタプラグを挙げることができ、例えばSC形光コネクタ(JIS C 5973に制定されるF04形光コネクタ。SC:Single fiber Coupling optical fiber connector)、MU形光コネクタ(JIS C 5983に制定されるF14形光コネクタ。MU:Miniature-Unit coupling optical fiber connector)、LC形光コネクタ(ルーセント社商標)などがある。
挿入空間21には、光コネクタ20のフェルール32およびハウジング31の先端部が挿入される。挿入された光コネクタ20の先端部は筒部16および隔壁18に囲まれて保護される。
【0019】
キャップ部3は、光コネクタ20が挿入空間21に挿入されることによって光コネクタ20に装着される。
キャップ部3は、光コネクタ20の外面に対する摩擦力によって光コネクタ20に係止するように構成することができる。例えば、キャップ部3を弾性材料で構成し、その弾性力により光コネクタ20外面に対する摩擦力を高める構成も可能である。この弾性材料としては、例えばポリプロピレン、エラストマ−等がある。
キャップ部3は、この構成とすれば、光コネクタアダプタに用いられる係止爪のような複雑な係止構造が不要となり、簡易な構造で確実に光コネクタ20に装着できる。
また、光コネクタ20が側板25A、25B内面の受け突起24、24に係止する構成も可能である。
【0020】
光コネクタ保留盤1では、キャップ部3は、光コネクタ20に比べ、取付け突起5に対してより強く係止するように構成されている。例えば、係止突起14に対する受け突起23の解除抵抗が、光コネクタ20の外面に対するキャップ部3の摩擦抵抗よりも大きくなるようにされている(図12参照)。
このため、取付け突起5に取り付けられたキャップ部3に挿入された光コネクタ20を後方に引っ張ると、光コネクタ20がキャップ部3から引き抜かれる一方、キャップ部3は保留盤本体2に対する取り付け状態が維持される。光コネクタ20は再びキャップ部3に挿入することもできる。
このため、光コネクタ20はキャップ部3に対して容易に挿抜(挿入および引き抜き)できる。
【0021】
光コネクタ保留盤1は、例えば次のような使用方法が可能である。
図14に示すように、光コネクタ保留盤1は、例えば光成端架、光配線盤、光接続箱等の光配線設備34の扉部35等に取り付けることができる。
図1に示すように、光コネクタ20をキャップ部3の挿入空間21に挿入し、このキャップ部3を取付け突起5に取り付ける。
光コネクタ20は、装着されたキャップ部3により外力から保護されるため、フェルール32等の破損を防止できる。
なお、光コネクタ20が組み立てられる光ファイバ33は例えば光ファイバコード、光ファイバ心線等である。
【0022】
キャップ部3は、基板部6に設けられた取付け突起5に取り付けてもよいし、立板部7に設けられた取付け突起5に取り付けてもよい。
図1〜図3に示すように、キャップ部3を基板部6の取付け突起5に取り付ければ、光コネクタ20は被取付体28の取付面28aに対してほぼ垂直となる。キャップ部3を立板部7の取付け突起5に取り付ければ、光コネクタ20は取付面28aに沿う方向に配置される。
キャップ部3を基板部6、立板部7のうちいずれの取付け突起5に取り付けるかについては、光ファイバ33の配線形態などに応じて選択すればよい。
【0023】
図1に示すように、光コネクタ20は、キャップ部3に挿入された状態で、被取付体28の取付面28a上に整然と配列される。
図14に示すように、回線数の増加が必要となる場合などには、光コネクタ保留盤1に保持された光コネクタ20のなかから必要数を取り外し、光配線設備34の本体部36の光コネクタアダプタ37等に接続することができる。
光コネクタ20を光コネクタ保留盤1から外すには、キャップ部3に挿入された光コネクタ20を後方に引っ張ることによって、光コネクタ20をキャップ部3から引き抜けばよい。この際、キャップ部3は、取付け突起5に係止するため、保留盤本体2に対する取り付け状態が維持される。
キャップ部3から引き抜いた光コネクタ20は、そのまま光コネクタアダプタ37等に接続することができる。
【0024】
このように、光コネクタ保留盤1では、光コネクタ20の取り出しの際に、キャップ部3の保留盤本体2に対する取り付け状態が維持されるため、容易な操作でキャップ部3から引き抜いて使用に供することができる。
フェルールキャップを使用しないため、引き抜いた光コネクタ20をそのまま使用に供することができ、作業性が良好となる。また、キャップ部3が保留盤本体2に残るため、キャップ部3の紛失の心配もない。
また、キャップ部3を光コネクタ20に装着した状態で保留盤本体2に取り付けることができるため、保留状態にする際に光コネクタ20を外力から保護できる。
従って、光コネクタ20の着脱作業が容易であり、しかも光コネクタ20の十分な保護が可能となる。
また、光コネクタ20を整然と配列させることができるため、目的の光コネクタ20を特定するのが容易であり、誤接続を防止できる。
【0025】
また、光コネクタ保留盤1では、基体4が基板部6と立板部7とを有し、これらの両方に取付け突起5が設けられているので、光コネクタ20の取り付け方向を光ファイバ33の配線形態などに応じて選択できる。
従って、省スペース化や作業性を考慮した光ファイバ33の配線が可能となる。
【0026】
なお、キャップ部3は、保留盤本体2から離れる方向に強い力を加えれば、係止突起14に対する受け突起23の係止が解除され、取付け突起5から外れる。
【符号の説明】
【0027】
1・・・光コネクタ保留盤、2・・・保留盤本体、3・・・キャップ部、4・・・基体、5・・・取付け突起、6・・・基板部、7・・・立板部、14・・・係止突起、16・・・筒部、17・・・内部空間、18・・・隔壁、20・・・光コネクタ、21・・・挿入空間(一端開口側の空間)、22・・・取付空間(他端開口側の空間)、23・・・受け突起(係止部)、34・・・光配線設備。
【技術分野】
【0001】
本発明は、光コネクタを着脱可能に保留する光コネクタ保留盤およびこれが用いられた光配線設備に関するものである。
【背景技術】
【0002】
光配線架等の光配線設備においては、サービスインされていない、すなわち未接続の光コネクタおよび光ファイバを所定の収納場所に集合させて保留するための構造が設けられることがある。
この保留構造としては、例えば(1)複数本の光ファイバをケーブルクランプ、紐、タイラップ等で結束保持する、(2)光コネクタが嵌合可能な複数の嵌合部が形成された光コネクタ保留盤、等が採用される。また、光コネクタのフェルールには、保護のためフェルールキャップが取り付けられる。
回線数の増加などに対応するため、保留されている光コネクタを使用する際には、保持を解除して目的の光コネクタを取り出す。使用にあたっては、フェルールキャップは取り外される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−214347号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、光ファイバを結束して保持する構造では、結束された複数の光ファイバから目的のものを探し出し、結束を解除する作業が必要となるため、作業に手間がかかる。
また、前記光コネクタ保留盤も、フェルールキャップの取り外し等の作業に手間がかかり、光コネクタの取り出し作業の作業性は良好とはいえない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、目的とする光コネクタの特定が容易であり、かつ着脱作業が容易であり、しかも十分な光コネクタの保護が可能となる光コネクタ保留盤および光配線設備を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の請求項1にかかる発明は、光コネクタを保留する光コネクタ保留盤であって、保留盤本体と、前記光コネクタが挿入されることによりこの光コネクタに装着可能なキャップ部とを備え、前記キャップ部は、前記保留盤本体に対し着脱自在に取り付け可能であり、かつ前記保留盤本体に取り付けられた状態で前記光コネクタを引き抜く際に、前記取り付け状態が維持される光コネクタ保留盤を提供する。
本発明の請求項2にかかる発明は、請求項1において、前記保留盤本体が、基体と、前記基体から突出する取付け突起とを有し、前記キャップ部は、前記取付け突起に係止することにより前記保留盤本体に取り付けられる光コネクタ保留盤である。
本発明の請求項3にかかる発明は、請求項2において、前記基体は、基板部と、前記基板部に対し交差する方向に設けられた立板部とを有し、前記取付け突起が、前記基板部および立板部の両方に形成されている光コネクタ保留盤である。
本発明の請求項4にかかる発明は、請求項2または3において、前記キャップ部が、前記光コネクタが一端開口側から挿入される筒部を備え、その内面に、他端開口側から挿入される前記取付け突起に係止可能な係止部が形成されている光コネクタ保留盤である。
本発明の請求項5にかかる発明は、請求項4において、前記キャップ部の筒部内には、この筒部の内部空間を、前記光コネクタが挿入される一端開口側の空間と、他端開口側の空間とに区画する隔壁が形成されている光コネクタ保留盤である。
本発明の請求項6にかかる発明は、請求項1〜5のうちいずれか1項において、前記キャップ部が、弾性材料からなり、前記光コネクタの外面に摩擦により装着される光コネクタ保留盤である。
本発明の請求項7にかかる発明は、請求項1〜6のうちいずれか1項に記載の光コネクタ保留盤が取り付けられている光配線設備を提供する。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、光コネクタの取り出しの際に、キャップ部の保留盤本体に対する取り付け状態が維持されるため、容易な操作でキャップ部から引き抜いて使用に供することができる。
フェルールキャップを使用しないため、引き抜いた光コネクタをそのまま使用に供することができ、作業性が良好となる。また、キャップ部が保留盤本体に残るため、キャップ部の紛失の心配もない。
また、キャップ部を光コネクタに装着した状態で保留盤本体に取り付けることができるため、保留状態にする際に光コネクタを外力から保護できる。
従って、光コネクタの着脱作業が容易であり、しかも光コネクタの十分な保護が可能となる。
また、光コネクタを整然と配列させることができるため、目的の光コネクタを特定するのが容易であり、誤接続を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の一実施形態である光コネクタ保留盤を示す斜視図である。
【図2】光コネクタ保留盤を一方側から見た斜視図である。
【図3】光コネクタ保留盤を他方側から見た斜視図である。
【図4】光コネクタ保留盤を一方側から見た側面図である。
【図5】光コネクタ保留盤の正面図である。
【図6】光コネクタ保留盤を他方側から見た側面図である。
【図7】基板部に設けられた取付け突起を示す斜視図である。
【図8】立板部に設けられた取付け突起を示す斜視図である。
【図9】キャップ部を一方側から見た斜視図である。
【図10】キャップ部を他方側から見た斜視図である。
【図11】キャップ部の斜視図である。
【図12】保留盤本体および光コネクタとの関係を示すキャップ部の正断面図である。
【図13】保留盤本体および光コネクタとの関係を示すキャップ部の側断面図である。
【図14】光コネクタ保留盤を使用した光配線設備を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態である光コネクタ保留盤を示す斜視図である。図2および図3は、光コネクタ保留盤を示す斜視図である。図4〜図6は、光コネクタ保留盤示す一方側からの側面図、正面図、および他方側からの側面図である。図7および図8は、取付け突起5を示す斜視図である。図9〜図11は、キャップ部を示す斜視図である。図12および図13は、保留盤本体および光コネクタとの関係を示すキャップ部の正断面図および側断面図である。
【0009】
図1〜図3に示すように、光コネクタ保留盤1は、光ファイバ33の端部に組み立てられた光コネクタ20を保持するものであって、保留盤本体2と、保留盤本体2に着脱自在に取り付け可能なキャップ部3とを備えている。
保留盤本体2は、基体4と、基体4から突出する複数の取付け突起5とを有する。
基体4は、長板状の基板部6と、基板部6に対し垂直(または略垂直)な長板状の立板部7と、これらの一端に設けられた端板部8と、端板部8から延出するラッチ部9と、基板部6の他端に設けられた取付凸部10とを有する。
なお、図2および図3におけるX方向、Y方向、およびZ方向は、それぞれ基板部6の長さ方向、幅方向、および基板部6に対し垂直な方向である。
【0010】
図4〜図6に示すように、基板部6は、図示例では長方形状に形成されている。
立板部7は、図示例では長方形状とされ、基板部6の一方の側縁6aから基板部6に対し垂直(または略垂直)に延出している。立板部7は、基板部6の一方面6c側に立設されている。
端板部8は、図示例では長方形状とされ、基板部6の一方の端縁6bに、基板部6に対し垂直(または略垂直)に形成されている。端板部8は、基板部6の一方面6c側に立設されている。
端板部8の端縁6bからの延出寸法は、立板部7の延出寸法より大きくされている(図4および図6参照)。
なお、基板部6に対する立板部7および端板部8の角度は、基板部6に対し交差する方向であればよく、図示例に限定されない。この角度は例えば0度を越え、180度未満の範囲とすることができる。
【0011】
ラッチ部9は、端板部8の延出端部8aの外面8bに形成されており、いったん外面8bから離れる方向に延出し、外面8bに沿って端板部8の基端方向に延びている。
ラッチ部9の延出端部9aの外面9bには、外面9bから離れる方向に突出する係止凸部9cが形成されている。
ラッチ部9は、弾性的に曲げ変形可能であり、延出端部9aが端板部8に接近および離間する方向に移動可能である。
【0012】
図7および図8に示すように、取付け突起5は、基板部6の一方面6cおよび立板部7の一方面7aにそれぞれ設けられている。
基板部6に設けられた取付け突起5は、基板部6の幅方向(Y方向)に沿う板状の主板部11と、主板部11に対し垂直(または略垂直)に形成された副板部12とからなる。
立板部7に設けられた取付け突起5は、立板部7の幅方向(Z方向)に沿う板状の主板部11と、主板部11に対し垂直(または略垂直)に形成された副板部12とからなる。
主板部11および副板部12は、基板部6(または立板部7)に垂直に形成されており、主板部11は、基部13と、基板部6から離れた位置にて基部13から両側方に突出した係止突起14とを有する。
これら複数の取付け突起5は、基板部6および立板部7の長さ方向に間隔をおいて、この方向に沿って一列に配列されている。
なお、取付け突起5は、所定の方向に沿って1または複数列に配列することができる。
【0013】
図1および図6に示すように、保留盤本体2は、光成端架、光配線盤、光接続箱等の光配線設備の扉部などの被取付体28の取付面28aに取り付けられる。
図6に示すように、保留盤本体2の取付構造としては、例えば、被取付体28に形成された開口部などの取付凹部29、30に、それぞれラッチ部9および取付凸部10が挿入され、その先端に形成された係止凸部9c、10aが取付凹部29、30内の係止段部29a、30aに係止する構成が可能である。
ラッチ部9を端板部8に近づく方向に弾性変形させて、係止段部29aに対する係止凸部9cの係止を解除することによって、保留盤本体2は被取付体28から取り外すことができる。
図1に示す例では、複数の保留盤本体2が基板部6の幅方向に間隔をおいて被取付体28上に取り付けられている。
【0014】
図9〜図13に示すように、キャップ部3は、光コネクタ20を保護するためのものであって、断面略矩形状の筒部16と、筒部16内に設けられて内部空間17を前後に隔てる隔壁18とを有する。なお、図9に示す前後方向は筒部16の軸方向である。
図12に示すように、内部空間17は、隔壁18によって後方側(一端開口側)の挿入空間21と前方側(他端開口側)の取付空間22とに区画されている。
【0015】
図10、図12、図13に示すように、取付空間22に面する筒部16の内側面には、受け突起23、23(係止部)が形成されている。受け突起23、23は、筒部16の一側板25Aと、これに対向する他側板25Bの内面に、それぞれ内方に向けて突出して形成されている。
受け突起23は、側板25A、25Bの前端部近傍の内面に、隔壁18から前方に間隔をおいて形成されている。
【0016】
図12に示すように、取付空間22には取付け突起5が挿入可能である。
2つの受け突起23、23の離間距離W1は、取付け突起5の係止突起14における主板部11の幅方向の寸法W2より小さいため、取付け突起5が取付空間22に挿入される際には受け突起23が係止突起14に当たるが、キャップ部3を取付け突起5に向け十分な力で押圧すると、受け突起23は係止突起14を乗り越え、係止突起14は受け突起23の後方側の空間に収まる。
この状態で、受け突起23は係止突起14に係止可能となり、キャップ部3の後方移動は制限される。
【0017】
なお、図示例では受け突起23が取付け突起5に係止することでキャップ部3が保留盤本体2に取り付けられるが、保留盤本体2とキャップ部3との係止構造はこれに限らず、例えば、いずれか一方が凸部であり、他方がこれに係止する凹部である構造を採用できる。このため、取付け突起5に係止可能なキャップ部3の係止部(図示例では受け突起23)の形状は凸部に限らず、凹部であってもよい。
【0018】
図12および図13に示すように、挿入空間21は光コネクタ20が挿入される空間である。
挿入空間21に挿入可能な光コネクタ20としては、ハウジング31内にフェルール32が設けられた構造の光コネクタプラグを挙げることができ、例えばSC形光コネクタ(JIS C 5973に制定されるF04形光コネクタ。SC:Single fiber Coupling optical fiber connector)、MU形光コネクタ(JIS C 5983に制定されるF14形光コネクタ。MU:Miniature-Unit coupling optical fiber connector)、LC形光コネクタ(ルーセント社商標)などがある。
挿入空間21には、光コネクタ20のフェルール32およびハウジング31の先端部が挿入される。挿入された光コネクタ20の先端部は筒部16および隔壁18に囲まれて保護される。
【0019】
キャップ部3は、光コネクタ20が挿入空間21に挿入されることによって光コネクタ20に装着される。
キャップ部3は、光コネクタ20の外面に対する摩擦力によって光コネクタ20に係止するように構成することができる。例えば、キャップ部3を弾性材料で構成し、その弾性力により光コネクタ20外面に対する摩擦力を高める構成も可能である。この弾性材料としては、例えばポリプロピレン、エラストマ−等がある。
キャップ部3は、この構成とすれば、光コネクタアダプタに用いられる係止爪のような複雑な係止構造が不要となり、簡易な構造で確実に光コネクタ20に装着できる。
また、光コネクタ20が側板25A、25B内面の受け突起24、24に係止する構成も可能である。
【0020】
光コネクタ保留盤1では、キャップ部3は、光コネクタ20に比べ、取付け突起5に対してより強く係止するように構成されている。例えば、係止突起14に対する受け突起23の解除抵抗が、光コネクタ20の外面に対するキャップ部3の摩擦抵抗よりも大きくなるようにされている(図12参照)。
このため、取付け突起5に取り付けられたキャップ部3に挿入された光コネクタ20を後方に引っ張ると、光コネクタ20がキャップ部3から引き抜かれる一方、キャップ部3は保留盤本体2に対する取り付け状態が維持される。光コネクタ20は再びキャップ部3に挿入することもできる。
このため、光コネクタ20はキャップ部3に対して容易に挿抜(挿入および引き抜き)できる。
【0021】
光コネクタ保留盤1は、例えば次のような使用方法が可能である。
図14に示すように、光コネクタ保留盤1は、例えば光成端架、光配線盤、光接続箱等の光配線設備34の扉部35等に取り付けることができる。
図1に示すように、光コネクタ20をキャップ部3の挿入空間21に挿入し、このキャップ部3を取付け突起5に取り付ける。
光コネクタ20は、装着されたキャップ部3により外力から保護されるため、フェルール32等の破損を防止できる。
なお、光コネクタ20が組み立てられる光ファイバ33は例えば光ファイバコード、光ファイバ心線等である。
【0022】
キャップ部3は、基板部6に設けられた取付け突起5に取り付けてもよいし、立板部7に設けられた取付け突起5に取り付けてもよい。
図1〜図3に示すように、キャップ部3を基板部6の取付け突起5に取り付ければ、光コネクタ20は被取付体28の取付面28aに対してほぼ垂直となる。キャップ部3を立板部7の取付け突起5に取り付ければ、光コネクタ20は取付面28aに沿う方向に配置される。
キャップ部3を基板部6、立板部7のうちいずれの取付け突起5に取り付けるかについては、光ファイバ33の配線形態などに応じて選択すればよい。
【0023】
図1に示すように、光コネクタ20は、キャップ部3に挿入された状態で、被取付体28の取付面28a上に整然と配列される。
図14に示すように、回線数の増加が必要となる場合などには、光コネクタ保留盤1に保持された光コネクタ20のなかから必要数を取り外し、光配線設備34の本体部36の光コネクタアダプタ37等に接続することができる。
光コネクタ20を光コネクタ保留盤1から外すには、キャップ部3に挿入された光コネクタ20を後方に引っ張ることによって、光コネクタ20をキャップ部3から引き抜けばよい。この際、キャップ部3は、取付け突起5に係止するため、保留盤本体2に対する取り付け状態が維持される。
キャップ部3から引き抜いた光コネクタ20は、そのまま光コネクタアダプタ37等に接続することができる。
【0024】
このように、光コネクタ保留盤1では、光コネクタ20の取り出しの際に、キャップ部3の保留盤本体2に対する取り付け状態が維持されるため、容易な操作でキャップ部3から引き抜いて使用に供することができる。
フェルールキャップを使用しないため、引き抜いた光コネクタ20をそのまま使用に供することができ、作業性が良好となる。また、キャップ部3が保留盤本体2に残るため、キャップ部3の紛失の心配もない。
また、キャップ部3を光コネクタ20に装着した状態で保留盤本体2に取り付けることができるため、保留状態にする際に光コネクタ20を外力から保護できる。
従って、光コネクタ20の着脱作業が容易であり、しかも光コネクタ20の十分な保護が可能となる。
また、光コネクタ20を整然と配列させることができるため、目的の光コネクタ20を特定するのが容易であり、誤接続を防止できる。
【0025】
また、光コネクタ保留盤1では、基体4が基板部6と立板部7とを有し、これらの両方に取付け突起5が設けられているので、光コネクタ20の取り付け方向を光ファイバ33の配線形態などに応じて選択できる。
従って、省スペース化や作業性を考慮した光ファイバ33の配線が可能となる。
【0026】
なお、キャップ部3は、保留盤本体2から離れる方向に強い力を加えれば、係止突起14に対する受け突起23の係止が解除され、取付け突起5から外れる。
【符号の説明】
【0027】
1・・・光コネクタ保留盤、2・・・保留盤本体、3・・・キャップ部、4・・・基体、5・・・取付け突起、6・・・基板部、7・・・立板部、14・・・係止突起、16・・・筒部、17・・・内部空間、18・・・隔壁、20・・・光コネクタ、21・・・挿入空間(一端開口側の空間)、22・・・取付空間(他端開口側の空間)、23・・・受け突起(係止部)、34・・・光配線設備。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光コネクタを保留する光コネクタ保留盤であって、
保留盤本体と、前記光コネクタが挿入されることによりこの光コネクタに装着可能なキャップ部とを備え、
前記キャップ部は、前記保留盤本体に対し着脱自在に取り付け可能であり、かつ前記保留盤本体に取り付けられた状態で前記光コネクタを引き抜く際に、前記取り付け状態が維持されることを特徴とする光コネクタ保留盤。
【請求項2】
前記保留盤本体が、基体と、前記基体から突出する取付け突起とを有し、
前記キャップ部は、前記取付け突起に係止することにより前記保留盤本体に取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の光コネクタ保留盤。
【請求項3】
前記基体は、基板部と、前記基板部に対し交差する方向に設けられた立板部とを有し、
前記取付け突起が、前記基板部および立板部の両方に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の光コネクタ保留盤。
【請求項4】
前記キャップ部は、前記光コネクタが一端開口側から挿入される筒部を備え、その内面に、他端開口側から挿入される前記取付け突起に係止可能な係止部が形成されていることを特徴とする請求項2または3に記載の光コネクタ保留盤。
【請求項5】
前記キャップ部の筒部内には、この筒部の内部空間を、前記光コネクタが挿入される一端開口側の空間と、他端開口側の空間とに区画する隔壁が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の光コネクタ保留盤。
【請求項6】
前記キャップ部は、弾性材料からなり、前記光コネクタの外面に摩擦により装着されることを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか1項に記載の光コネクタ保留盤。
【請求項7】
請求項1〜6のうちいずれか1項に記載の光コネクタ保留盤が取り付けられていることを特徴とする光配線設備。
【請求項1】
光コネクタを保留する光コネクタ保留盤であって、
保留盤本体と、前記光コネクタが挿入されることによりこの光コネクタに装着可能なキャップ部とを備え、
前記キャップ部は、前記保留盤本体に対し着脱自在に取り付け可能であり、かつ前記保留盤本体に取り付けられた状態で前記光コネクタを引き抜く際に、前記取り付け状態が維持されることを特徴とする光コネクタ保留盤。
【請求項2】
前記保留盤本体が、基体と、前記基体から突出する取付け突起とを有し、
前記キャップ部は、前記取付け突起に係止することにより前記保留盤本体に取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の光コネクタ保留盤。
【請求項3】
前記基体は、基板部と、前記基板部に対し交差する方向に設けられた立板部とを有し、
前記取付け突起が、前記基板部および立板部の両方に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の光コネクタ保留盤。
【請求項4】
前記キャップ部は、前記光コネクタが一端開口側から挿入される筒部を備え、その内面に、他端開口側から挿入される前記取付け突起に係止可能な係止部が形成されていることを特徴とする請求項2または3に記載の光コネクタ保留盤。
【請求項5】
前記キャップ部の筒部内には、この筒部の内部空間を、前記光コネクタが挿入される一端開口側の空間と、他端開口側の空間とに区画する隔壁が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の光コネクタ保留盤。
【請求項6】
前記キャップ部は、弾性材料からなり、前記光コネクタの外面に摩擦により装着されることを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか1項に記載の光コネクタ保留盤。
【請求項7】
請求項1〜6のうちいずれか1項に記載の光コネクタ保留盤が取り付けられていることを特徴とする光配線設備。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2011−95573(P2011−95573A)
【公開日】平成23年5月12日(2011.5.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−250457(P2009−250457)
【出願日】平成21年10月30日(2009.10.30)
【出願人】(000005186)株式会社フジクラ (4,463)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年5月12日(2011.5.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年10月30日(2009.10.30)
【出願人】(000005186)株式会社フジクラ (4,463)
【Fターム(参考)】
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