説明

光ディスク再生装置

【課題】 ジッタ値が最良になるイコライザのブースト量とエラーレートが最良になる
ブースト量とが異なる光ディスクや、再生途中で最良ブースト量が変化する光ディスクで
も、正常に再生することを可能にした光ディスク再生装置を提供する。
【解決手段】 再生中にイコライザ調整モードに設定されたとき、ジッタ値のグラフL
aおよびエラーレートのグラフLbが示されたイコライザ調整用画面242がディスプレ
イ装置24に表示される。そして、リモコンのアップキーまたはダウンキーが操作される
と、イコライザのブースト量が増加または減少され、これにより、イコライザ調整用画面
242に示されたグラフLa,Lbが変化し、これらグラフLa,Lbが示すジッタ値ま
たは/およびエラーレートの調整時点でのブースト量がイコライザに設定される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光ディスクに記録された情報を再生する光ディスク再生装置に関し、特に、
RFアンプで増幅されたRF信号の利得を制御するイコライザのブースト量を調整する処
理に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から知られているように、CD(コンパクト・ディスク)やDVD(デジタル・バ
ーサタイル・ディスク)などの光ディスクに記録された情報を再生する光ディスク再生装
置においては、装填された光ディスクの再生動作を最適に行うために、光ディスク毎に再
生動作における各種パラメータの値が自動調整されている。この自動調整されるパラメー
タとしては、例えば、フォーカスバランスやトラッキングバランスあるいはRF信号のイ
コライザ特性などがある。そして、各種パラメータの自動調整の際の指標としては、光デ
ィスクから読み出された再生信号であるRF信号のジッタ値(RF信号から得られるクロ
ックの標準クロックに対する時間的変動分)やRF信号のエラーレートが用いられ、これ
らジッタ値やエラーレートが最小となるように各種パラメータの自動調整が行われている

【0003】
イコライザ調整は、光ディスク上の情報を電気的に読み出した再生信号であるRF信号
の信号波形の劣化を補償するために行われている。RF信号には種々の周波数成分が含ま
れており、高い周波数ほどレベルが低く(例えば、RF信号の振幅が小さいもので3Tと
すると、大きいもので14Tになる)、低いレベルのままであると、RF信号のジッタ値
が大きくなって悪化する。そこで、レベルの低い周波数成分をブーストし、ジッタ値が小
さく(良く)なるようにRF信号の周波数特性を調整するイコライザ調整が行われている

【特許文献1】特開2002−74845号公報
【特許文献2】特開昭62−235827号公報
【特許文献3】特開平6−215307号公報
【特許文献4】特開平8−70324号公報
【特許文献5】特開2001−357541号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述したように、従来から光ディスク再生装置においては、光ディスクから読み出され
た再生信号であるRF信号のジッタ値やRF信号のエラーレートが用いられ、これらジッ
タ値やエラーレートが最小となるように各種パラメータの自動調整が行われているが、こ
のような自動調整は光ディスクが装填された後の装置の動作の立ち上げ時に行われ、この
後は、設定された各種パラメータを用いて再生動作などが行われる。
【0005】
各種パラメータの中には、RFアンプで増幅されたRF信号の利得を制御するイコライ
ザのブースト量もあり、このブースト量は、光ディスクが装填された後の装置の立ち上げ
時にRF信号のジッタ値に基づいて設定されている。即ち、光ディスクが装填された後の
装置の立ち上げ時に、RF信号のジッタ値が最良になるところを探し、この最良になるジ
ッタ値でブースト量を設定してイコライザ調整を行っている。
【0006】
しかしながら、光ディスクによっては、再生途中でイコライザの最良ブースト量が変化
するものや、ジッタ値よりもエラーレートでブースト量を調整した方が良い光ディスクが
稀に存在する。即ち、ジッタ値が最も良くなるブースト量のポイントと、エラーレートが
最も良くなるブースト量のポイントとが異なる光ディスクが稀に存在する。
【0007】
例えば、図5に示すように、横軸をイコライザのブースト量に取り、縦軸をジッタ値ま
たはエラーレートに取って説明すると、ラインL1で示すようにエラーレートがブースト
量P1〜P2の間の長い間で、例えば、ゼロレベル(または同レベル)になった場合、エ
ラーレートが最小になるポイントが特定できないので、ブースト量が最良になるポイント
が分からなくなる。これに対して、ラインL2で示すようにジッタ値で見ると、ポイント
aでジッタ値が最小(最良)になり、ポイントaに対応するブースト量のポイントが、ブ
ースト量の最良になるポイントであることが分かる。
【0008】
ところが、ラインL3で示すように、エラーレートが最小になるポイントcと、ライン
L2で示すように、ジッタ値が最小になるポイントaとが、ブースト量に対してずれてい
た場合、ジッタ値が最小になるポイントaでブースト量を調整すると、このときのエラー
レートはラインL3上のポイントbで示すように大きくなる。このようにジッタ値でブー
スト量を調整すると、エラーレートが大きくなる光ディスクが稀に存在し、このような光
ディスクに対してはブースト量の調整はエラーレートで調整する必要がある。
【0009】
しかしながら、従来からの光ディスク再生装置では、ジッタ値だけでブースト量を調整
しているので、ジッタ値よりもエラーレートでブースト量を調整した方が良い稀な光ディ
スクに対しては再生精度が低下したり、再生が困難になったりする第1の課題が生じる。
【0010】
また、記録系や書き換え系の光ディスクの場合、追記して行くときに、立ち上げ時に光
ディスクの最内周でイコライザのブースト量を一度調整するだけで、この後、再生を開始
するが、追記で光ディスクの最内周にデータを書き込んだときの記録状態と、この後の追
記でセッションを増やして外周に向かってデータを書き込んだときの記録状態が変わって
行くことがある。即ち、光ディスクの最内周で調整したときのイコライザのブースト量の
ベスト値と、光ディスクの外周方向に対するイコライザのブースト量のベスト値とが、異
なる場合がある。
【0011】
例えば、同じ光ディスクに対して、内周側の記録領域ではA社の記録ドライブによりデ
ータが記録され、外周側の記録領域ではB社の記録ドライブによりデータが記録されてい
るような場合に、記録レーザパワーなどが各社で異なることがあり、このため、光ディス
クの内周側でのイコライザのブースト量のベスト値と、光ディスクの外周側でのイコライ
ザのブースト量のベスト値とが、異なる場合がある。
【0012】
しかしながら、従来からの光ディスク再生装置では、立ち上げ時に光ディスクの最内周
でイコライザのブースト量を一度調整するだけであるので、再生中に光ディスクの外周側
で記録状態が変化するものに対しては対処できず、再生精度が低下したり、再生が困難に
なったりする第2の課題が生じる。
【0013】
なお、特許文献1の従来技術では、ジッタ値をモニタしながら最良ジッタポイントを検
出し、ブースト量を決定しているが、エラーレートでもブースト量を調整できるようにし
ている訳ではないので、上記第1,第2の課題を解決できるものではない。
【0014】
特許文献2の従来技術では、エンベロープ検出回路の出力を波形管などの表示装置で見
ながら、再生イコライザの調整を行っているが、ジッタ値およびエラーレートについては
開示されていなく、また、波形管などの表示装置を用意しなければならない。
【0015】
特許文献3の従来技術では、再生信号をオシロスコープに入力し、アイパターンを観測
しながらエラーレートが小さくなるように再生等化器の調整を行っているが、ジッタ値で
ブースト量を調整した方が良い光ディスクに対しては対処できず、オシロスコープを用意
しなければならない。
【0016】
特許文献4の従来技術では、等化された再生信号をオシロスコープ上でアイパターンに
表示し、観測しながら調整を行っているが、ジッタ値およびエラーレートについては開示
されていなく、また、オシロスコープを用意しなければならない。
【0017】
特許文献5の従来技術では、RF信号のイコライザ特性の場合、ジッタ値あるいはエラ
ーレートが最小となる点に基づいて各種パラメータの自動調整を行っているが、再生中に
ジッタ値やエラーレートを変えることができないので、上記第1,第2の課題を解決でき
るものではない。
【0018】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、ジッタ値が最良になる
イコライザのブースト量とエラーレートが最良になるブースト量とが異なる光ディスクや
、再生途中で最良ブースト量が変化する光ディスクでも、正常に再生することを可能にし
た光ディスク再生装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0019】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、光ディスクに記録された情報を光学的
に読み出す光ピックアップと、この光ピックアップから出力されたRF信号を増幅するR
Fアンプと、このRFアンプで増幅されたRF信号の利得を制御するイコライザとを含み
構成される光ディスク再生装置において、前記RFアンプから出力されたRF信号のジッ
タ値を検出するジッタ値検出手段と、前記RFアンプから出力されたRF信号のエラーレ
ートを検出するエラーレート検出手段と、キー操作に応答してイコライザ調整モードに設
定するイコライザ調整モード設定手段と、前記イコライザ調整モードに設定されたか否か
を判定するイコライザ調整モード判定手段と、前記検出されたジッタ値が所定値を越えた
か否かを判定するジッタ値判定手段と、前記検出されたエラーレートが所定値を越えたか
否かを判定するエラーレート判定手段と、前記イコライザ調整モードに設定されたことが
前記イコライザ調整モード判定手段により判定されたとき、または前記ジッタ値が所定値
を越えたことが前記ジッタ値判定手段により判定されたとき、あるいは前記エラーレート
が所定値を越えたことが前記エラーレート判定手段により判定されたときに、ジッタ値お
よびエラーレートがグラフ状に示されるイコライザ調整用画面をディスプレイ装置に表示
させるイコライザ調整用画面表示手段と、操作手段のアップキーまたはダウンキーを操作
することにより前記イコライザのブースト量を増加または減少させるブースト量増減手段
と、前記イコライザ調整用画面に示されたグラフ状のジッタ値または/およびエラーレー
トの調整時点でのブースト量を前記イコライザに設定するブースト量設定手段とを有する
システムコントローラを備えたことを特徴とする光ディスク再生装置を提供する。
【0020】
この構成において、キー操作に応答してイコライザ調整モードがイコライザ調整モード
設定手段により設定されたとき、ジッタ値検出手段により検出されたジッタ値が所定値を
越えたとジッタ値判定手段により判定されたとき、あるいはエラーレート検出手段により
検出されたエラーレートが所定値を越えたとエラーレート判定手段により判定されたとき
に、ジッタ値およびエラーレートがグラフ状に示されるイコライザ調整用画面がイコライ
ザ調整用画面表示手段によりディスプレイ装置に表示される。そして、操作手段のアップ
キーまたはダウンキーが操作されると、イコライザのブースト量がブースト量増減手段に
より増加または減少され、これにより、イコライザ調整用画面に示されたグラフが変化し
、このグラフ状のジッタ値または/およびエラーレートの調整時点でのブースト量がブー
スト量設定手段によりイコライザに設定される。
【0021】
この構成によれば、再生中に現時点でのジッタ値およびエラーレートをイコライザ調整
用画面にグラフとして見ることができ、ジッタ値やエラーレートが最良になる点がすぐに
分かり、これにより、最良のジッタ値になるブースト量を設定したり、あるいは最良のエ
ラーレートになるブースト量を設定したりすることもできるので、ジッタ値が最良になる
イコライザのブースト量とエラーレートが最良になるブースト量とが異なる光ディスクや
、再生途中で最良ブースト量が変化する光ディスクでも、正常に再生することができるよ
うになる。
【0022】
請求項2の発明は、光ディスクに記録された情報を光学的に読み出す光ピックアップと
、この光ピックアップから出力されたRF信号を増幅するRFアンプと、このRFアンプ
で増幅されたRF信号の利得を制御するイコライザとを含み構成される光ディスク再生装
置において、イコライザ調整モードに設定されたときにディスプレイ装置にイコライザ調
整用画面を表示させ、このイコライザ調整用画面に示されたグラフ状のジッタ値または/
およびエラーレートの調整時点でのブースト量をイコライザに設定するシステムコントロ
ーラを備えたことを特徴とする光ディスク再生装置を提供する。
【0023】
この構成において、イコライザ調整モードに設定されると、ディスプレイ装置にイコラ
イザ調整用画面が表示され、このイコライザ調整用画面に示されたグラフ状のジッタまた
は/およびエラーレートの調整時点でのブースト量がイコライザに設定される。
【0024】
この構成によれば、再生中に現時点でのジッタ値およびエラーレートをイコライザ調整
用画面にグラフとして見ることができ、ジッタ値やエラーレートが最良になる点がすぐに
分かり、これにより、最良のジッタ値になるブースト量を設定したり、あるいは最良のエ
ラーレートになるブースト量を設定したりすることもできるので、ジッタ値が最良になる
イコライザのブースト量とエラーレートが最良になるブースト量とが異なる光ディスクや
、再生途中で最良ブースト量が変化する光ディスクでも、正常に再生することができるよ
うになる。
【0025】
請求項3の発明では、請求項2の発明において、前記システムコントローラは、RFア
ンプから出力されたRF信号のジッタ値を検出するジッタ値検出手段と、前記RFアンプ
から出力されたRF信号のエラーレートを検出するエラーレート検出手段と、キー操作に
応答してイコライザ調整モードに設定するイコライザ調整モード設定手段と、前記イコラ
イザ調整モードに設定されたか否かを判定するイコライザ調整モード判定手段と、前記イ
コライザ調整モードに設定されたことが前記イコライザ調整モード判定手段により判定さ
れたときにジッタ値およびエラーレートがグラフ状に示されるイコライザ調整用画面をデ
ィスプレイ装置に表示させるイコライザ調整用画面表示手段と、操作手段のアップキーま
たはダウンキーを操作することにより前記イコライザのブースト量を増加または減少させ
るブースト量増減手段と、前記イコライザ調整用画面に示されたグラフ状のジッタ値また
は/およびエラーレートの調整時点でのブースト量を前記イコライザに設定するブースト
量設定手段とを有する。
【0026】
したがって、前記システムコントローラは、ジッタ値検出処理、エラーレート検出処理
、イコライザ調整モード設定処理、イコライザ調整モード判定処理、イコライザ調整用画
面表示処理、ブースト量増減処理、およびブースト量設定手処理を実現でき、これにより
、再生中に現時点でのジッタ値およびエラーレートをイコライザ調整用画面にグラフとし
て見ることができ、ジッタ値やエラーレートが最良になる点がすぐに分かり、最良のジッ
タ値になるブースト量を設定したり、あるいは最良のエラーレートになるブースト量を設
定したりすることもできる。
【0027】
請求項4の発明では、請求項3の発明において、前記システムコントローラは、ジッタ
値検出手段により検出されたジッタ値が所定値を越えたか否かを判定するジッタ値判定手
段と、エラーレート検出手段により検出されたエラーレートが所定値を越えたか否かを判
定するエラーレート判定手段と、前記イコライザ調整モードに設定されたことが前記イコ
ライザ調整モード判定手段により判定されたとき、または前記ジッタ値が所定値を越えた
ことが前記ジッタ値判定手段により判定されたとき、あるいは前記エラーレートが所定値
を越えたことが前記エラーレート判定手段により判定されたときに、ジッタ値およびエラ
ーレートがグラフ状に示されるイコライザ調整用画面をディスプレイ装置に表示させるイ
コライザ調整用画面表示手段とを有する。
【0028】
したがって、前記システムコントローラは、ジッタ値判定処理およびエラーレート判定
処理を実現でき、また、イコライザ調整モードに設定された以外に、ジッタ値が所定値を
越えたとき、あるいはエラーレートが所定値を越えたときでも、ジッタ値およびエラーレ
ートがグラフ状に示されるイコライザ調整用画面をディスプレイ装置に表示させるイコラ
イザ調整用画面表示処理を実現でき、これにより、ジッタ値が所定値を超えたとき、ある
いはエラーレートが所定値を超えたときでも、イコライザ調整用画面がディスプレイ装置
に表示されるので、再生中にジッタ値やエラーレートが悪くなったことを知ることができ
、これにより、ブースト量を変えてジッタ値やエラーレートが良くなるようにイコライザ
調整を行うことが可能になる。
【発明の効果】
【0029】
以上のように本発明によれば、RFアンプから出力されたRF信号のジッタ値を検出す
るジッタ値検出手段と、前記RFアンプから出力されたRF信号のエラーレートを検出す
るエラーレート検出手段と、キー操作に応答してイコライザ調整モードに設定するイコラ
イザ調整モード設定手段と、前記イコライザ調整モードに設定されたか否かを判定するイ
コライザ調整モード判定手段と、前記検出されたジッタ値が所定値を越えたか否かを判定
するジッタ値判定手段と、前記検出されたエラーレートが所定値を越えたか否かを判定す
るエラーレート判定手段と、前記イコライザ調整モードに設定されたことが前記イコライ
ザ調整モード判定手段により判定されたとき、または前記ジッタ値が所定値を越えたこと
が前記ジッタ値判定手段により判定されたとき、あるいは前記エラーレートが所定値を越
えたことが前記エラーレート判定手段により判定されたときに、ジッタ値およびエラーレ
ートがグラフ状に示されるイコライザ調整用画面をディスプレイ装置に表示させるイコラ
イザ調整用画面表示手段と、操作手段のアップキーまたはダウンキーを操作することによ
り前記イコライザのブースト量を増加または減少させるブースト量増減手段と、前記イコ
ライザ調整用画面に示されたグラフ状のジッタ値または/およびエラーレートの調整時点
でのブースト量を前記イコライザに設定するブースト量設定手段とを有するシステムコン
トローラを備えたので、再生中に現時点でのジッタ値およびエラーレートをイコライザ調
整用画面にグラフとして見ることができ、ジッタ値やエラーレートが最良になる点がすぐ
に分かり、これにより、最良のジッタ値になるブースト量を設定したり、あるいは最良の
エラーレートになるブースト量を設定したりすることもでき、したがって、ジッタ値が最
良になるイコライザのブースト量とエラーレートが最良になるブースト量とが異なる光デ
ィスクや、再生途中で最良ブースト量が変化する光ディスクでも、正常に再生することが
できるようになる。
【0030】
また、本発明によれば、イコライザ調整モードに設定されたときにディスプレイ装置に
イコライザ調整用画面を表示させ、このイコライザ調整用画面に示されたグラフ状のジッ
タ値または/およびエラーレートの調整時点でのブースト量をイコライザに設定するシス
テムコントローラを備えたので、再生中に現時点でのジッタ値およびエラーレートをイコ
ライザ調整用画面にグラフとして見ることができ、ジッタ値やエラーレートが最良になる
点がすぐに分かり、これにより、最良のジッタ値になるブースト量を設定したり、あるい
は最良のエラーレートになるブースト量を設定したりすることもでき、したがって、ジッ
タ値が最良になるイコライザのブースト量とエラーレートが最良になるブースト量とが異
なる光ディスクや、再生途中で最良ブースト量が変化する光ディスクでも、正常に再生す
ることができるようになる。
【0031】
要するに、これらの発明によれば、再生する光ディスクの状況に合わせて任意にイコラ
イザのブースト量を変化させることができるので、ジッタ値が最良になるブースト量と、
エラーレートが最良になるブースト量とが異なったり、再生途中で最良ブースト量が変化
するような特殊な光ディスクにでも対応できて再生を可能にする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の
一実施形態に係る光ディスク再生装置の構成を示すブロック図である。
【0033】
図1において、この光ディスク再生装置は、光ディスク1に記録された情報を再生する
ためにレーザ光を出射すると共に光ディスク1からの反射光を受光する光ピックアップ3
と、光ディスク1を回転させるスピンドルモータ2と、このスピンドルモータ2を駆動す
るスピンドルドライブ回路19と、光ピックアップ3のトラッキングサーボを行うアクチ
ュエータ(図示せず)を駆動するトラッキングドライブ回路17と、光ピックアップ3の
フォーカスサーボを行うアクチュエータ(図示せず)を駆動するフォーカスドライブ回路
16と、光ピックアップ3を光ディスク1の半径方向に移動させるスレッド4と、このス
レッド4を駆動するスレッドドライブ回路18とを備えている。
【0034】
また、この光ディスク再生装置は、光ディスク1の再生時に光ピックアップ3により読
み取られたRF信号を増幅するRFアンプ5と、このRFアンプ5からのRF信号の利得
を制御するイコライザ20と、VCO(voltage controlled oscillator)を含むPLL
(phase locked loop)8を備えイコライザ20からのRF信号を入力してデータと同期
信号を分離するデータ/同期信号分離回路6と、このデータ/同期信号分離回路6で分離
されたデータを入力してデコード化することによりエラーチェックを行いデータに誤りが
ある場合はエラー訂正を行って正しいデータを出力するデータデコードエラー訂正回路9
と、このデータデコードエラー訂正回路9から正しいデータを入力しデコード化してビデ
オ信号とオーディオ信号を出力するAVデコード回路10とを備えている。
【0035】
また、このディスク再生装置は、RFアンプ5からのRF信号に含まれ光ディスク1上
のトラックの無いミラー面を示すミラー信号を検出してミラー面をカウントするミラー検
出回路7と、RFアンプ5からのRF信号に含まれるトラッキングエラー信号を検出する
トラッキングエラー検出回路11と、RFアンプ5からのRF信号に含まれるフォーカス
エラー信号を検出するフォーカスエラー検出回路12と、トラッキングエラー検出回路1
1からのトラッキングエラー信号に基づいてトラッククロスを検出してトラックパルスを
出力するトラッククロス検出回路13とを備えている。
【0036】
また、この光ディスク再生装置は、制御や演算処理を行うCPU15と、このCPU1
5の制御や演算処理に必要なプログラムやデータが記憶されたフラッシュROM23と、
CPU15の制御や演算処理に必要なデータを一時的に格納するRAM21と、CPU1
5に従って上記各構成要素を制御するシステムコントローラ14と、このシステムコント
ローラ14に操作信号を送信するリモコン22とを備えている。
【0037】
システムコントローラ14は、RFアンプ5からのRF信号に含まれるフォーカスエラ
ー信号に基づいて光ピックアップ3のフォーカスサーボのための制御、RFアンプ5から
のRF信号に含まれるトラッキングエラー信号に基づいて光ピックアップ3のトラッキン
グサーボのための制御、スレッドドライブ回路18を介してスレッド4を駆動して光ピッ
クアップ3を光ディスク1の半径方向に移動させる制御、スピンドルドライブ回路19を
介してスピンドルモータ2を回転させる制御などを行う。
【0038】
また、システムコントローラ14は、本実施形態の特徴とする構成要素として、RFア
ンプ5から出力されたRF信号のジッタ値を検出するジッタ値検出手段141と、RFア
ンプ5から出力されたRF信号のエラーレートを検出するエラーレート検出手段142と
、リモコン22のキー操作に応答してイコライザ調整モードに設定するイコライザ調整モ
ード設定手段143と、前記イコライザ調整モードに設定されたか否かを判定するイコラ
イザ調整モード判定手段144と、前記検出されたジッタ値が所定値を越えたか否かを判
定するジッタ値判定手段145と、前記検出されたエラーレートが所定値を越えたか否か
を判定するエラーレート判定手段146とを有している。
【0039】
また、システムコントローラ14は、前記イコライザ調整モードに設定されたことが前
記イコライザ調整モード判定手段143により判定されたとき、または前記ジッタ値が所
定値を越えたことが前記ジッタ値判定手段145により判定されたとき、あるいは前記エ
ラーレートが所定値を越えたことが前記エラーレート判定手段146により判定されたと
きに、ジッタ値およびエラーレートがグラフ状に示されるイコライザ調整用画面をディス
プレイ装置24に表示させるイコライザ調整用画面表示手段147と、リモコン22のア
ップキーまたはダウンキー(図示しない本体操作部にアップキーおよびダウンキーが有れ
ば、そのアップキーまたはダウンキー)を操作することにより前記イコライザのブースト
量を増加または減少させるブースト量増減手段148と、前記イコライザ調整用画面に示
されたグラフ状のジッタ値または/およびエラーレートの調整時点でのブースト量をイコ
ライザ20に設定するブースト量設定手段149とを有している。
【0040】
図2は本実施形態においてリモコン22の操作キーの配置の一例を示した構成図である
。図2において、リモコン22は、電源キーPW、アップキー(上方向キー)a、ダウン
キー(下方向キー)b、左方向キーc、右方向キーd、決定キーe、再生キーf、メニュ
ー表示キーg、その他複数の操作キーを有する。特に、本実施形態では、イコライザ調整
モード時に、アップキーaを押下すると、イコライザ20のブースト量が増加し、ダウン
キーbを押下すると、イコライザ20のブースト量が減少するようになっている。
【0041】
図3は本実施形態において例えばテレビ受信機のディスプレイ装置にイコライザ調整用
画面の一例が表示されている様子を示す図である。図3に示すディスプレイ装置24にお
いて、241はテレビ番組の映像や光ディスク再生装置で再生された映像などが表示され
る映像表示用画面を示し、242はイコライザ調整用画面を示す。このイコライザ調整用
画面242は、イコライザ20の現在のブースト量を表示するブースト量表示領域243
と、再生中にブースト量を変化させた時に変化するRF信号のジッタ値をグラフで示した
ジッタ値表示領域244と、再生中にブースト量を変化させた時に変化するRF信号のエ
ラーレートをグラフで示したエラーレート表示領域245とから構成されている。ジッタ
値表示領域244においては、横軸は時間を示し、縦軸はジッタ値のレベルを示す。エラ
ーレート表示領域245においては、横軸は時間を示し、縦軸はエラーレートのレベルを
示す。
【0042】
ジッタ値表示領域244において、ラインLaは、再生中にイコライザ20のブースト
量を例えば増加させて行った時に変化するジッタ値のグラフを示し、調整時点tでのジッ
タ値が現在のブースト量に対応するジッタ値を示す。このジッタ値のグラフから見ると、
時点t1(時点t1は調整時点tよりも過去の時点)から調整時点tへの時間軸方向にか
けてジッタ値が小さくなっていることが分る。このままブースト量を増加させて行くと、
ジッタ値が大きくなって行くところが現れた場合には、ブースト量を減少させ、ジッタ値
のグラフの谷底になるところでブースト量を決定すれば、RF信号のジッタ値が最良にな
るブースト量がイコライザ20に設定されることになる。
【0043】
エラーレート表示領域245において、ラインLbは、再生中にイコライザ20のブー
スト量を例えば増加させて行った時に変化するエラーレートのグラフを示し、調整時点t
でのエラーレートが現在のブースト量に対応するエラーレートを示す。このエラーレート
のグラフから見ると、時点t2(時点t2は調整時点tよりも過去の時点)から調整時点
tへの時間軸方向にかけてエラーレートが小さくなっていることが分る。このままブース
ト量を増加させて行くと、エラーレートが大きくなって行くところが現れた場合には、ブ
ースト量を減少させ、エラーレートのグラフの谷底になるところでブースト量を決定すれ
ば、RF信号のエラーレートが最良になるブースト量がイコライザ20に設定されること
になる。
【0044】
図4は本実施形態においてイコライザのブースト量を設定するための処理を説明するた
めのフローチャートである。このフローチャートおよび図1〜図3を参照してイコライザ
のブースト量を設定するための処理について説明する。
【0045】
先ず、光ディスク再生装置に再生対象の光ディスク1が装填されると(ステップS1)
、光ディスク1に対して立ち上げ動作が行われる(ステップS2)。この立ち上げ動作に
おいては、光ディスク1から読み出された再生信号であるRF信号のジッタ値が最小とな
るように各種パラメータの自動調整が行われる。この自動調整は、従来から実施されてい
るものである。
【0046】
ここで、リモコン22の再生キーfが押下されると(ステップS3)、システムコント
ローラ14は、スピンドルドライブ回路19を介してスピンドルモータ2を回転させ、こ
れにより、光ディスク1が回転し、光ピックアップ3により光ディスク1の記録情報が光
学的に読み出され、光ピックアップ3から再生信号であるRF信号が出力され、光ディス
ク1に対する再生動作が開始する(ステップS4)。
【0047】
このようにして再生動作が開始してから再生中に、ディスプレイ装置24に表示された
再生映像の画質が低下してきたりした場合などに、ユーザが装置をイコライザ調整モード
に設定するするためのリモコン22のキー操作を行うと、システムコントローラ14のイ
コライザ調整モード設定手段143により、イコライザ調整モードに設定される。イコラ
イザ調整モードに設定するするためのリモコン22のキー操作としては、例えばリモコン
22のメニュー表示キーgを押下した時に、ディスプレイ装置24にイコライザ調整用画
面242を表示するようにすれば良い。
【0048】
イコライザ調整モードに設定されたということが、イコライザ調整モード判定手段14
4により判定されると(ステップS5)、システムコントローラ14のイコライザ調整用
画面表示手段147は、ジッタ値およびエラーレートがグラフ状に示されるイコライザ調
整用画面242をAVデコード回路10を介してディスプレイ装置24に表示する(ステ
ップS8)。
【0049】
このイコライザ調整用画面242の表示は、ジッタ値検出手段141により検出された
RFアンプ5からのRF信号のジッタ値が所定値を越えたということがジッタ値判定手段
145により判定されたとき(ステップS6)、あるいはエラーレート検出手段142に
より検出されたRFアンプ5からのRF信号のエラーレートが所定値を越えたということ
がエラーレート判定手段146により判定されたとき(ステップS7)にも行われる。こ
のような場合にも、イコライザ調整モードになり、イコライザ調整用画面242がディス
プレイ装置24に表示されることになる。
【0050】
そして、ユーザはディスプレイ装置24に表示されたイコライザ調整用画面242を見
て、リモコン22のアップキーaを押下すると、システムコントローラ14はアップキー
aが押下されたことを検出し(ステップS9)、これにより、ブースト増減手段148は
イコライザ20のブースト量を増加させる(ステップS10)。一方、ダウンキーbが押
下されたことが検出されると(ステップS11)、ブースト増減手段148はイコライザ
20のブースト量を減少させる(ステップS12)。
【0051】
このようにしてイコライザ20のブースト量を増減させ、最良のジッタ値または/およ
び最良のエラーレートが決まれば、ブースト量設定手段149はジッタ値または/および
エラーレートの調整時点でのブースト量をイコライザ20に設定する(ステップS13)
。そして、リモコン22を操作してイコライザ調整モードを終了させるまで(ステップS
14)、ステップS5〜ステップS14までの処理が繰り返される。
【0052】
以上説明したように本実施形態によれば、再生中に現時点でのジッタ値およびエラーレ
ートをイコライザ調整用画面にグラフとして見ることができ、ジッタ値やエラーレートが
最良になる点がすぐに分かり、これにより、最良のジッタ値になるブースト量を設定した
り、あるいは最良のエラーレートになるブースト量を設定したりすることもできるので、
ジッタ値が最良になるイコライザのブースト量とエラーレートが最良になるブースト量と
が異なる光ディスクや、再生途中で最良ブースト量が変化する光ディスクでも、正常に再
生することができるようになる。
【0053】
要するに、本実施形態によれば、再生する光ディスクの状況に合わせて任意にイコライ
ザのブースト量を変化させることができるので、ジッタ値が最良になるブースト量と、エ
ラーレートが最良になるブースト量とが異なったり、再生途中で最良ブースト量が変化す
るような特殊な光ディスクにでも対応できて再生を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本発明の一実施形態に係る光ディスク再生装置の構成を示すブロック図である。
【図2】前記実施形態においてリモコンの操作キーの配置の一例を示した構成図である。
【図3】前記実施形態において例えばテレビ受信機のディスプレイ装置にイコライザ調整用画面の一例が表示されている様子を示す図である。
【図4】前記実施形態においてイコライザのブースト量を設定するための処理を説明するためのフローチャートである。
【図5】ジッタ値が最良になるイコライザのブースト量とエラーレートが最良になるブースト量とが異なる光ディスクを説明するためのブースト量に対するジッタ値およびエラーレートの関係を示す図である。
【符号の説明】
【0055】
1 光ディスク
3 光ピックアップ
5 RFアンプ
14 システムコントローラ
20 イコライザ
22 リモコン(操作手段)
141 ジッタ値検出手段
142 エラーレート検出手段
143 イコライザ調整モード設定手段
144 イコライザ調整モード判定手段
145 ジッタ値判定手段
146 エラーレート判定手段
147 イコライザ調整用画面表示手段
148 ブースト量増減手段
149 ブースト量設定手段
a アップキー
b ダウンキー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光ディスクに記録された情報を光学的に読み出す光ピックアップと、この光ピックアッ
プから出力されたRF信号を増幅するRFアンプと、このRFアンプで増幅されたRF信
号の利得を制御するイコライザとを含み構成される光ディスク再生装置において、前記R
Fアンプから出力されたRF信号のジッタ値を検出するジッタ値検出手段と、前記RFア
ンプから出力されたRF信号のエラーレートを検出するエラーレート検出手段と、キー操
作に応答してイコライザ調整モードに設定するイコライザ調整モード設定手段と、前記イ
コライザ調整モードに設定されたか否かを判定するイコライザ調整モード判定手段と、前
記検出されたジッタ値が所定値を越えたか否かを判定するジッタ値判定手段と、前記検出
されたエラーレートが所定値を越えたか否かを判定するエラーレート判定手段と、前記イ
コライザ調整モードに設定されたことが前記イコライザ調整モード判定手段により判定さ
れたとき、または前記ジッタ値が所定値を越えたことが前記ジッタ値判定手段により判定
されたとき、あるいは前記エラーレートが所定値を越えたことが前記エラーレート判定手
段により判定されたときに、ジッタ値およびエラーレートがグラフ状に示されるイコライ
ザ調整用画面をディスプレイ装置に表示させるイコライザ調整用画面表示手段と、操作手
段のアップキーまたはダウンキーを操作することにより前記イコライザのブースト量を増
加または減少させるブースト量増減手段と、前記イコライザ調整用画面に示されたグラフ
状のジッタ値または/およびエラーレートの調整時点でのブースト量を前記イコライザに
設定するブースト量設定手段とを有するシステムコントローラを備えたことを特徴とする
光ディスク再生装置。
【請求項2】
光ディスクに記録された情報を光学的に読み出す光ピックアップと、この光ピックアッ
プから出力されたRF信号を増幅するRFアンプと、このRFアンプで増幅されたRF信
号の利得を制御するイコライザとを含み構成される光ディスク再生装置において、イコラ
イザ調整モードに設定されたときにディスプレイ装置にイコライザ調整用画面を表示させ
、このイコライザ調整用画面に示されたグラフ状のジッタ値または/およびエラーレート
の調整時点でのブースト量を前記イコライザに設定するシステムコントローラを備えたこ
とを特徴とする光ディスク再生装置。
【請求項3】
前記システムコントローラは、RFアンプから出力されたRF信号のジッタ値を検出す
るジッタ値検出手段と、前記RFアンプから出力されたRF信号のエラーレートを検出す
るエラーレート検出手段と、キー操作に応答してイコライザ調整モードに設定するイコラ
イザ調整モード設定手段と、前記イコライザ調整モードに設定されたか否かを判定するイ
コライザ調整モード判定手段と、前記イコライザ調整モードに設定されたことが前記イコ
ライザ調整モード判定手段により判定されたときにジッタ値およびエラーレートがグラフ
状に示されるイコライザ調整用画面をディスプレイ装置に表示させるイコライザ調整用画
面表示手段と、操作手段のアップキーまたはダウンキーを操作することにより前記イコラ
イザのブースト量を増加または減少させるブースト量増減手段と、前記イコライザ調整用
画面に示されたグラフ状のジッタ値または/およびエラーレートの調整時点でのブースト
量を前記イコライザに設定するブースト量設定手段とを有することを特徴とする請求項2
に記載の光ディスク再生装置。
【請求項4】
前記システムコントローラは、前記ジッタ値検出手段により検出されたジッタ値が所定
値を越えたか否かを判定するジッタ値判定手段と、前記エラーレート検出手段により検出
されたエラーレートが所定値を越えたか否かを判定するエラーレート判定手段と、前記イ
コライザ調整モードに設定されたことが前記イコライザ調整モード判定手段により判定さ
れたとき、または前記ジッタ値が所定値を越えたことが前記ジッタ値判定手段により判定
されたとき、あるいは前記エラーレートが所定値を越えたことが前記エラーレート判定手
段により判定されたときに、ジッタ値およびエラーレートがグラフ状に示されるイコライ
ザ調整用画面をディスプレイ装置に表示させるイコライザ調整用画面表示手段とを有する
ことを特徴とする請求項3に記載の光ディスク再生装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−302461(P2006−302461A)
【公開日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−126123(P2005−126123)
【出願日】平成17年4月25日(2005.4.25)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】