説明

光ディスク装置

【課題】光ディスクの両面に対する再生や記録を好適に行うことができる光ディスク装置を実現する。
【解決手段】光ディスク装置100において、光ディスクDの表裏両面に対してそれぞれ平行に設けられる上ガイド部10aと下ガイド部10bの間を、ヘッド移送手段30が光学ヘッド20をそのガイド部と略垂直な方向に移送することによって、光学ヘッド20を一対のガイド部10間をより短い移送経路で移送することを可能にした。又、光学ヘッド20の光源が出力した光が、光ディスクDの表面又は裏面に向かうように光の光路を変更するミラー20cを備え、ミラー20cにより光路が変更された光を対物レンズによって光ディスクDの表裏の情報記録面に集光するとともに、光学ヘッド20がガイド部10に沿って光ディスクDの半径方向に移動することによって、情報記録面に対する情報の再生や記録を行うことを可能にした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光ディスク装置に係り、特に、光ディスクの両面に対する再生や記録を行うことができる光ディスク装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、光ディスクに記録された音声や映像などの情報を再生することや、光ディスクに音声や映像などの情報を記録することを行う光ディスク装置が知られている。
【0003】
また、近年では、その両面が使用可能な光ディスクにおける一方の面に対して所定の情報の再生/記録処理を行った後に、その光ディスクを裏返すことなく、他方の面に対する再生/記録処理を連続的に行うことを可能にする様々な光ディスク装置が提案されている。
【0004】
例えば、光ディスク装置に装填される光ディスクの表裏にそれぞれ対応するように設けられた一対のヘッドガイドの間に光学ヘッド移送手段を備え、一方のヘッドガイド側から他方のヘッドガイド側にその光学ヘッド移送手段が光学ヘッド(ピックアップ部)を移送することによって、光学ヘッドがそれぞれのヘッドガイドに沿って、光ディスクの表面や裏面を沿うように動作することを可能にし、その光ディスクの表裏両面に対する情報の再生や記録を行う光ディスク装置が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
【0005】
また、光ディスク装置に装填される光ディスクを保持するターンテーブルを上下に移動させることによって、光学ヘッド(ピックアップ部)を光ディスクの表裏両面側に相対的に移動させるようにして、その光ディスクの表裏両面に対する情報の再生や記録を行うことを可能にする光ディスク装置が知られている(例えば、特許文献3参照)。
【0006】
また、光ディスク装置に装填される光ディスクの表裏に対応するように、光ディスクの表裏両面側に対してそれぞれ設けられたヘッドガイドにそれぞれ光学ヘッド(ピックアップ部)を備え、それぞれのヘッドガイドに沿って光学ヘッドを動作させることによって、光ディスクの表裏両面に対する情報の再生や記録を行うことを可能にする光ディスク装置が知られている(例えば、特許文献4参照)。
【特許文献1】特開平5−342596号公報
【特許文献2】特開平7−85615号公報
【特許文献3】特開平9−35316号公報
【特許文献4】特開平11−31326号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記特許文献1、特許文献2の場合、光学ヘッド移送手段は回動することによって、光学ヘッドを円弧状の移送経路に沿うように光ディスクの厚み方向に移動させて、光学ヘッドを光ディスクの表面側や裏面側に移送するので、光学ヘッドは光ディスクの厚み方向と交差する方向へも移動することになるので、その移送効率は悪く、また、その光学ヘッドが円弧状の移送経路に沿って移動するためのスペースを確保しなければならないという問題があった。
【0008】
また、上記特許文献3の場合、光ディスクを保持するターンテーブルを移動させるためには、より大きな駆動力が必要となるため、比較的大きなモータなどを備えなければならないという問題があった。
【0009】
また、上記特許文献4の場合、光ディスクの表裏両面側にそれぞれ光学ヘッドを備えるため、コストが増大してしまうという問題があった。
【0010】
本発明の目的は、光ディスクの両面に対する再生や記録を好適に行うことができる光ディスク装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
以上の課題を解決するため、請求項1記載の発明は、所定の搭載位置に載置される光ディスクの表裏両面に対してそれぞれ平行に設けられる一対のガイド部と、前記ガイド部に沿って移動するヘッド保持手段と、前記ヘッド保持手段に保持されるとともに、前記ガイド部に沿って前記光ディスクの半径方向に移動する光学ヘッドと、前記一対のガイド部の、一方のガイド部における一方のヘッド保持手段に保持されている前記光学ヘッドを取り外して保持するとともに、他方のガイド部における他方のヘッド保持手段に保持させるように、一方のガイド部から他方のガイド部に、前記光学ヘッドをそのガイド部と略垂直な方向に沿って移送するヘッド移送手段と、を備え、前記光学ヘッドが、前記光ディスクの表裏それぞれの情報記録面に沿って移動することに応じて、前記情報記録面に対する所定の情報の再生および記録の少なくとも一方を行う光ディスク装置であって、前記光学ヘッドは、所定の波長の光をそれぞれ出力する複数の光源と、前記各光源が出力した光を、前記光ディスクの表面または裏面の前記情報記録面に集光する集光手段と、前記各光源が出力した光の光路を、前記光ディスクの表面側と裏面側に対応するようにそれぞれ設けられた前記集光手段のいずれか一方に向けて変更する光路変更手段と、を備えることを特徴とする。
【0012】
請求項2記載の発明は、所定の搭載位置に載置される光ディスクの表裏両面に対してそれぞれ平行に設けられる一対のガイド部と、前記ガイド部に沿って前記光ディスクの半径方向に移動する光学ヘッドと、前記一対のガイド部における一方のガイド部から他方のガイド部に、前記光学ヘッドをそのガイド部と略垂直な方向に沿って移送するヘッド移送手段と、を備え、前記光学ヘッドが、前記光ディスクの表裏それぞれの情報記録面に沿って移動することに応じて、前記情報記録面に対する所定の情報の再生および記録の少なくとも一方を行う光ディスク装置であって、前記光学ヘッドは、所定の波長の光を出力する光源と、前記光源が出力した光が、前記光ディスクの表面側または裏面側に向かうように、その光の光路を変更する光路変更手段と、前記光路変更手段により光路が変更された光を、前記光ディスクの表面または裏面の前記情報記録面に集光する集光手段と、を備えることを特徴とする。
【0013】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の光ディスク装置において、前記光学ヘッドは、複数の光源を備え、前記光路変更手段は、前記各光源が出力した光の光路を、前記光ディスクの表面側と裏面側に対応するようにそれぞれ設けられた集光手段のいずれか一方に向けて変更することを特徴とする。
【0014】
請求項4記載の発明は、請求項2又は3に記載の光ディスク装置において、前記一対のガイド部にはそれぞれ、前記光学ヘッドを保持しつつ当該ガイド部に沿って移動するヘッド保持手段が備えられ、前記ヘッド移送手段は、一方のガイド部における一方のヘッド保持手段に保持されている前記光学ヘッドを取り外して保持するとともに、他方のガイド部における他方のヘッド保持手段に保持させるように、前記光学ヘッドを移送することを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
請求項1記載の発明によれば、光ディスク装置において、光ディスクの表裏両面に対し
てそれぞれ平行に設けられる一対のガイド部における一方のガイド部のヘッド保持手段に保持されている光学ヘッドを取り外して、他方のガイド部のヘッド保持手段にその光学ヘッドを保持させるように、ヘッド移送手段が光学ヘッドをそのガイド部と略垂直な方向に沿って移送することができるので、光学ヘッドを、一方のガイド部と他方のガイド部の間をより短い移送経路で効率よく移送することが可能になる。
【0016】
また、光ディスク装置が有する光学ヘッドは、光源が出力した光が、光ディスクの表面側または裏面側に向かうように、その光の光路を変更する光路変更手段を備えており、その光路変更手段により光路が変更された光は集光手段に向けられ、その集光手段が光ディスクの表面または裏面の情報記録面に所定の光を集光することができる。そして、その光学ヘッドが、ガイド部に沿って光ディスクの半径方向に移動するようにして、その光ディスクの表裏それぞれの情報記録面に沿って移動することによって、その情報記録面に対する所定の情報の再生や記録を行うことができる。
【0017】
よって、光ディスク装置は、光ディスクの両面に対する再生や記録を好適に行うことができる。
【0018】
特に、光ディスク装置の光学ヘッドは、複数の光源を備えており、光路変更手段は、各光源が出力した光の光路を、光ディスクの表面側と裏面側に対応するようにそれぞれ設けられた集光手段のいずれか一方に向けて変更することができるので、複数の光源のいずれかを選択するようにして光源が出力する光の種類を切り替えて、光ディスクの表裏それぞれの情報記録面に対する所定の情報の再生や記録を行うことができる。
【0019】
つまり、例えば、光ディスク装置の光学ヘッドが、「ブルーレイディスク(BD)」方式若しくは「HD(高品位)DVD」方式に応じた光を出射することができる光源と、従来のDVD、CDに応じた光を出射できる光源を備えることによって、光ディスク装置において、所定の光を出力する光源を選択し、いずれか一方の光源の光を出力するように切り替えることによって、光ディスク装置は、「ブルーレイディスク(BD)」方式若しくは「HD(高品位)DVD」方式の光ディスクと、従来のDVD、CD(従来の光ディスク)の、両タイプの光ディスクに対する再生や記録を行うことが可能になる。
【0020】
請求項2記載の発明によれば、光ディスク装置において、光ディスクの表裏両面に対してそれぞれ平行に設けられる一対のガイド部における一方のガイド部から他方のガイド部に、ヘッド移送手段が光学ヘッドをそのガイド部と略垂直な方向に沿って移送することができるので、光学ヘッドを、一方のガイド部と他方のガイド部の間をより短い移送経路で効率よく移送することが可能になる。
【0021】
また、光ディスク装置が有する光学ヘッドは、光源が出力した光が、光ディスクの表面側または裏面側に向かうように、その光の光路を変更する光路変更手段を備えており、その光路変更手段により光路が変更された光は集光手段に向けられ、その集光手段が光ディスクの表面または裏面の情報記録面に所定の光を集光することができる。そして、その光学ヘッドが、ガイド部に沿って光ディスクの半径方向に移動するようにして、その光ディスクの表裏それぞれの情報記録面に沿って移動することによって、その情報記録面に対する所定の情報の再生や記録を行うことができる。
【0022】
よって、光ディスク装置は、光ディスクの両面に対する再生や記録を好適に行うことができる。
【0023】
請求項3記載の発明によれば、請求項2記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、光ディスク装置の光学ヘッドは、複数の光源を備えており、光路変更手段は、各光源が出力した光の光路を、光ディスクの表面側と裏面側に対応するようにそれぞれ設けられた集光手段のいずれか一方に向けて変更することができるので、複数の光源のいずれかを選択するようにして光源が出力する光の種類を切り替えて、光ディスクの表裏それぞれの情報記録面に対する所定の情報の再生や記録を行うことができる。
【0024】
つまり、例えば、光ディスク装置の光学ヘッドが、「ブルーレイディスク(BD)」方式若しくは「HD(高品位)DVD」方式に応じた光を出射することができる光源と、従来のDVD、CDに応じた光を出射できる光源を備えることによって、光ディスク装置において、所定の光を出力する光源を選択し、いずれか一方の光源の光を出力するように切り替えることによって、光ディスク装置は、「ブルーレイディスク(BD)」方式若しくは「HD(高品位)DVD」方式の光ディスクと、従来のDVD、CD(従来の光ディスク)の、両タイプの光ディスクに対する再生や記録を行うことが可能になる。
【0025】
請求項4記載の発明によれば、請求項2又は3に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、光ディスク装置の一対のガイド部にはそれぞれ、光学ヘッドを保持しつつ、そのガイド部に沿って移動するヘッド保持手段が備えられており、ヘッド移送手段は、一方のガイド部における一方のヘッド保持手段に保持されている光学ヘッドを取り外して保持するとともに移動し、他方のガイド部における他方のヘッド保持手段に保持させるように、光学ヘッドを移送することができる。
【0026】
つまり、光学ヘッドを保持するヘッド保持手段がガイド部に沿って移動することによって、光学ヘッドは好適に光ディスクの表裏それぞれの情報記録面に沿って移動することができ、その情報記録面に対する所定の情報の再生や記録を行うことができる。
【0027】
また、ヘッド移送手段が、一方のガイド部における一方のヘッド保持手段に保持されている光学ヘッドを取り外して保持するとともに移動し、他方のガイド部における他方のヘッド保持手段に保持させるようにして、一方のガイド部と他方のガイド部の間をより短い移送経路で光学ヘッドを移送することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下、図面を参照して本発明に係る光ディスク装置の実施の形態について詳細に説明する。なお、光ディスク装置は、記録媒体としてのDVD(Digital Versatile Disk)などの光ディスクに対して波長の安定した光(例えば、レーザ光)を照射したり、光ディスクから反射された光(例えば、反射レーザ光)を取り出したりすることによって、光ディスクへの所定の情報(音声情報や映像情報)の書き込みや、光ディスクからの所定の情報(音声情報や映像情報)の再生を行うための装置である。
【0029】
図1、図2に示すように、光ディスク装置100は、装置に装填された光ディスクDを回転可能に支持するターンテーブル1と、所定の搭載位置であるターンテーブル1に支持され載置される光ディスクDの表面(上面)に対して平行に設けられている上ガイド部10aと、その光ディスクDの裏面(下面)に対して平行に設けられている下ガイド部10bとからなる一対のガイド部10と、上ガイド部10aに沿って移動するヘッド保持手段としての上側ホルダー15aと、下ガイド部10bに沿って移動するヘッド保持手段としての下側ホルダー15bと、上側ホルダー15aと下側ホルダー15bに保持されつつ移動する光学ヘッド20と、上ガイド部10aと下ガイド部10bに対して略垂直に掛け渡されるように配置されて光学ヘッド20を上ガイド部10aと下ガイド部10bの間を移送するヘッド移送手段30と、装置の各部を制御する図示しない制御部等を備えている。
【0030】
ターンテーブル1は、光ディスクDをクランプ部(図示省略)で保持するとともに、図示しないスピンドルモータにより回転駆動されて、その光ディスクDを回転させる。
【0031】
また、光ディスクDは、その表面(上面)と裏面(下面)にそれぞれ所定の情報を記録する情報記録面を有している両面タイプの光ディスクである。
【0032】
一対のガイド部10は、上ガイド部10aと下ガイド部10bとからなる。
【0033】
上ガイド部10aは、図2に示すように、上側ホルダー15aに挿通されるボールねじ11とガイド軸12を備えている。
【0034】
また、ボールねじ11とガイド軸12の一端側にはストッパー13が固定されており、
ボールねじ11の他端には、ボールねじ11を駆動するモータ14が備えられている。
【0035】
そして、モータ14が動作してボールねじ11を駆動することによって、上側ホルダー15aは、上ガイド部10aに沿い、光ディスクDの表面側をその光ディスクDの半径方向に沿って移動する。
【0036】
なお、ガイド軸12は、ボールねじ11の駆動に伴い上ガイド部10aに沿って移動する上側ホルダー15aの姿勢を安定させるように、上側ホルダー15aを支持している。
【0037】
また、下ガイド部10bは、上ガイド部10aと同様に、下側ホルダー15bに挿通されるボールねじ11とガイド軸12を備えており、モータ14が動作してボールねじ11を駆動することによって、下側ホルダー15bが、下ガイド部10bに沿い、光ディスクDの裏面側をその光ディスクDの半径方向に沿って移動するようになっている。
【0038】
上側ホルダー15aは、例えば、電磁石やソレノイドにより構成されるヘッド固定手段を備えており、そのヘッド固定手段によって上側ホルダー15aの下面側に光学ヘッド20を着脱可能に保持する。そして、上側ホルダー15aが光学ヘッド20を保持しつつ上ガイド部10aに沿って移動することに伴い、光学ヘッド20は光ディスクDの表面側をその光ディスクDの半径方向に沿って移動する。
【0039】
また、下側ホルダー15bは、上側ホルダー15aと同様のヘッド固定手段を備えており、そのヘッド固定手段によって下側ホルダー15bの上面側に光学ヘッド20を着脱可能に保持するとともに、下側ホルダー15bが光学ヘッド20を保持しつつ下ガイド部10bに沿って移動することに伴い、光学ヘッド20は光ディスクDの裏面側をその光ディスクDの半径方向に沿って移動するようになっている。
【0040】
また、上側ホルダー15aと下側ホルダー15bはそれぞれ、光学ヘッド20を保持しているか否かを検出するセンサ(図示省略)を備えており、そのセンサが検出した信号が制御部(図示省略)に出力されることによって、光学ヘッド20が上側ホルダー15aや下側ホルダー15bに保持されているか、後述するキャッチャー40に保持されているかを判断することが可能になっている。
【0041】
ヘッド移送手段30は、光学ヘッド20を着脱可能に保持するキャッチャー40と、キャッチャー40に挿通されるボールねじ31とガイド軸32と、ボールねじ31を駆動するモータ34と、を備えている。
【0042】
そして、モータ34が動作してボールねじ31を駆動することによって、キャッチャー40が、光ディスクDの厚み方向である上下方向に移動する。なお、ガイド軸32は、ボールねじ31の駆動に伴い上下に移動するキャッチャー40の姿勢を安定させるように、キャッチャー40を支持している。
【0043】
キャッチャー40は、例えば、電磁石やソレノイドにより構成されるヘッド固定手段を備えており、そのヘッド固定手段によってキャッチャー40の側面に光学ヘッド20を着脱可能に保持する。
【0044】
そして、光学ヘッド20を保持するキャッチャー40がヘッド移送手段30により上下に移動されることによって、光学ヘッド20は、上ガイド部10aの上側ホルダー15aと、下ガイド部10bの下側ホルダー15bの間を移送されることとなる。
【0045】
次に、本発明に係る光ディスク装置100が備える光学ヘッド20について、図3や図4に基づき説明する。
【0046】
なお、図3は、光学ヘッド20が上側ホルダー15aに保持されて、光ディスクDの表面側の情報記録面に対する所定の情報の再生/記録処理を行う際の状態を示す側面図であり、図4は、図3のIV部分の拡大説明図である。
【0047】
図3、図4に示すように、光学ヘッド20は、光学ヘッド20の下面側に配設される集光手段としての対物レンズ20aと、光学ヘッド20の上面側に配設される集光手段としての対物レンズ20bと、対物レンズ20aと対物レンズ20bの間であって、対物レンズ20aと対物レンズ20bの光軸中に配設される光路変更手段としてのミラー20cと、を備えている。なお、ミラー20cは、表裏両面が鏡面を有するミラーであることが好ましい。
【0048】
また、光学ヘッド20は、所定の波長の光であるレーザ光を出力する光源としてのレーザダイオード21と、レーザダイオード21が出力したレーザ光の断面形状を所定の大きさに調整し成形するコリメータレンズ22と、コリメータレンズ22を通過したレーザ光を、ミラー20cと対物レンズ20a(対物レンズ20b)を介して光ディスクDの情報記録面に案内するとともに、光ディスクDの情報記録面で反射された反射レーザ光を、光ディスクDに向かうレーザ光から分離するビームスプリッタ23と、ビームスプリッタ23により分離された反射レーザ光を集光する検出レンズ24と、検出レンズ24により集光された反射レーザ光を検出し、その光強度に対応する電気信号に変換するフォトディテクタ25と、を備えている。
【0049】
また、光学ヘッド20は、所定の光であるレーザ光を出力する光源としてのレーザダイオード201と、レーザダイオード201が出力したレーザ光の断面形状を所定の大きさに調整し成形するコリメータレンズ202と、コリメータレンズ202を通過したレーザ光を、ミラー20cと対物レンズ20a(対物レンズ20b)を介して光ディスクDの情報記録面に案内するとともに、光ディスクDの情報記録面で反射された反射レーザ光を、光ディスクDに向かうレーザ光から分離するビームスプリッタ203と、ビームスプリッタ203により分離された反射レーザ光を集光する検出レンズ204と、検出レンズ204により集光された反射レーザ光を検出し、その光強度に対応する電気信号に変換するフォトディテクタ205と、を備えている。
【0050】
なお、レーザダイオード21とレーザダイオード201とは、異なるレーザ光を出射する光源(レーザダイオード)であり、例えば、一方のレーザダイオードは、「ブルーレイディスク(BD)」方式に応じたレーザ光を出射し、他方のレーザダイオードは、「HD(高品位)DVD」方式に応じたレーザ光を出射することができるようになっている。
【0051】
なお、光ディスク装置(光学ヘッド)における、レーザダイオード、コリメータレンズ、ビームスプリッタ、検出レンズ、フォトディテクタ等の構成や動作は従来公知のものと同様であるので、ここでは詳述しない。
【0052】
対物レンズ20aは、光ディスクDの表面側の情報記録面に記録されている所定の情報を再生する場合や、光ディスクDの表面側の情報記録面に所定の情報を記録する場合に、光源(レーザダイオード)が出力するレーザ光を光ディスクDの表面側の情報記録面に集光するためのレンズである。
【0053】
対物レンズ20bは、光ディスクDの裏面側の情報記録面に記録されている所定の情報を再生する場合や、光ディスクDの裏面側の情報記録面に所定の情報を記録する場合に、光源(レーザダイオード)が出力するレーザ光を光ディスクDの裏面側の情報記録面に集光するためのレンズである。
【0054】
ミラー20cは、レーザダイオード21やレーザダイオード201が出力したレーザ光が、対物レンズ20a又は対物レンズ20bに向かうように、そのレーザ光の光路を変更する鏡面を有する部材である。
【0055】
具体的には、光学ヘッド20が上側ホルダー15aに保持されている場合(例えば、上側ホルダー15aのセンサが光学ヘッド20を保持しているものと検出した場合)、レーザダイオード21やレーザダイオード201が出力したレーザ光を対物レンズ20aに向けて反射するように、ミラー20cの角度が図示しない角度切り替え手段により切り替えられる。また、光学ヘッド20が下側ホルダー15bに保持されている場合(例えば、下
側ホルダー15bのセンサが光学ヘッド20を保持しているものと検出した場合)、レーザダイオード21やレーザダイオード201が出力したレーザ光を対物レンズ20bに向けて反射するように、ミラー20cの角度が図示しない角度切り替え手段により切り替えられる。
【0056】
特に、角度切り替え手段(図示省略)は、レーザダイオード21とレーザダイオード201のうち、レーザ光を出力するいずれか一方のレーザダイオードに対応するようにミラー20cの角度を切り替えるようになっている。
【0057】
そして、図3、図4に示すように、上側ホルダー15aに保持される光学ヘッド20が、光ディスクDの表面側で光ディスクDの半径方向に移動しつつ、ターンテーブル1によって回転される光ディスクDの表面側の情報記録面に記録されている所定の情報を再生する際には、例えば、レーザダイオード21が所定のレーザ光を出力する。その出力されたレーザ光はコリメータレンズ22とビームスプリッタ23を通過してミラー20cにより対物レンズ20a側に反射されるように光路変更されて、その対物レンズ20aを通じて光ディスクDの表面側の情報記録面に照射される。
【0058】
そして、光ディスクDの情報記録面で、そのレーザ光が反射された反射レーザ光は、対物レンズ20aとミラー20cを介してビームスプリッタ23に入射され、ビームスプリッタ23により反射レーザ光がフォトディテクタ25に向けて分離される。
【0059】
ビームスプリッタ23により分離された反射レーザ光は、検出レンズ24によりフォトディテクタ25に集光されて、そのフォトディテクタ25が検出した反射レーザ光を、その反射レーザ光の光強度に応じた電気信号に変換して制御部(図示省略)に出力するようになっている。
【0060】
そして、その制御部(図示省略)が、その電気信号に基づき所定の制御処理を実行することによって、所定の映像表示部や音声出力部から映像や音声が出力される。
【0061】
なお、光ディスクDの表面側の情報記録面に所定の情報を記録する際には、図示しない制御部の制御処理によって、所定の情報に基づきレーザ光の光強度を調整しつつ、レーザダイオード21がレーザ光を出力し、その出力されたレーザ光はコリメータレンズ22とビームスプリッタ23を通過して、ミラー20cにより対物レンズ20a側に光路変更されて、その対物レンズ20aを通じて光ディスクDの表面側の情報記録面に照射され、その情報記録面に所定の情報を書き込み、記録するようになっている。
【0062】
また、レーザダイオード201がレーザ光を出力して、所定の情報の再生や記録を行う場合には、ミラー20cの角度をレーザダイオード201に応じて切り替えることで、前述のレーザダイオード21の場合と同様に、所定の情報の再生/記録処理を実行することができる。
【0063】
なお、光ディスク装置100において、フォトディテクタ25(フォトディテクタ205)が検出した反射レーザ光に基づく電気信号を光学ヘッド20から図示しない制御部に出力したり、ミラー20cの角度切り替え手段(図示省略)に対する動作信号を図示しない制御部から光学ヘッド20に入力したりするために、光学ヘッド20は、制御部(図示省略)に接続される図示しないフレキシブルケーブルを備えている。
【0064】
次に、光学ヘッド20が、上ガイド部10aの上側ホルダー15aと、下ガイド部10bの下側ホルダー15bの間を移送される動作について説明する。
【0065】
図3に示す状態ように、上側ホルダー15aに保持される光学ヘッド20が、光ディスクDの表面側の情報記録面に記録されている所定の情報の再生を終えた後、光ディスクDの裏面側の情報記録面に記録されている所定の情報の再生を続けて行う場合、まず、上ガイド部10aのモータ14がボールねじ11を駆動することによって、光学ヘッド20を
保持する上側ホルダー15aを、ヘッド移送手段30側に移動させて、図5に示すように、上側ホルダー15aに保持される光学ヘッド20をキャッチャー40に接触させる。
【0066】
なお、光学ヘッド20がキャッチャー40に接触する位置は、光学ヘッド20がターンテーブル1に支持されている光ディスクDの外周より外側に待避した位置である。
【0067】
次いで、キャッチャー40の図示しないヘッド固定手段が光学ヘッド20をキャッチャー40に対して固定することによって、キャッチャー40が光学ヘッド20を保持することとなる。そして、上側ホルダー15aの図示しないヘッド固定手段が光学ヘッド20を切り離す。
【0068】
次いで、図6に示すように、ヘッド移送手段30のモータ34がボールねじ31を駆動することによって、光学ヘッド20を保持するキャッチャー40を、ガイド部10と略垂直な方向である光ディスクDの厚み方向に沿って下側に移動させる。そして、キャッチャー40に保持される光学ヘッド20を下側ホルダー15bに接触させる。
【0069】
次いで、下側ホルダー15bの図示しないヘッド固定手段が光学ヘッド20を下側ホルダー15bに対して固定することによって、下側ホルダー15bが光学ヘッド20を保持することとなる。そして、キャッチャー40の図示しないヘッド固定手段が光学ヘッド20を切り離す。
【0070】
そして、下ガイド部10bのモータ14がボールねじ11を駆動することによって、光学ヘッド20を保持する下側ホルダー15bを下ガイド部10bに沿って移動させて、図7に示すように、下側ホルダー15bに保持される光学ヘッド20を光ディスクDの裏面側で、光ディスクDの半径方向に移動可能とすることができる。
【0071】
つまり、ヘッド移送手段30は、一方のガイド部(例えば、上ガイド部10a)における上側ホルダー15aに保持されている光学ヘッド20を、キャッチャー40が取り外して保持するとともに、ガイド部10(上ガイド部10a、下ガイド部10b)に対し略垂直方向に移動し、他方のガイド部(例えば、下ガイド部10b)における下側ホルダー15bに保持させるようにして、光学ヘッド20を移送するようになっている。
【0072】
そして、図7、図8に示すように、光学ヘッド20が下側ホルダー15bに保持されて光ディスクDの半径方向に移動しつつ、ターンテーブル1によって回転される光ディスクDの裏面側の情報記録面に対する所定の情報の再生/記録処理を行うことができる。
【0073】
なお、光ディスクDの裏面側の情報記録面に対する所定の情報の再生/記録処理を実行する際には、例えば、レーザダイオード21が所定のレーザ光を出力し、その出力されたレーザ光がコリメータレンズ22とビームスプリッタ23を通過してミラー20cにより対物レンズ20b側に反射されるように光路変更されて、その対物レンズ20bを通じてそのレーザ光が光ディスクDの表面側の情報記録面に照射されるようにすればよい。
【0074】
また、レーザダイオード201がレーザ光を出力して、所定の情報の再生や記録を行う場合には、ミラー20cの角度をレーザダイオード201に応じて切り替えることで、前述のレーザダイオード21の場合と同様に、所定の情報の再生/記録処理を実行することができる。
【0075】
このように、本発明に係る光ディスク装置100は、ヘッド移送手段30が光学ヘッド20を一対のガイド部10(上ガイド部10a、下ガイド部10b)に対して略垂直方向に沿って移送するようにして、一方のガイド部(例えば、上ガイド部10a)の上側ホルダー15aから、他方のガイド部(例えば、下ガイド部10b)の下側ホルダー15bに移送することができるので、光学ヘッド20を、上ガイド部10aと下ガイド部10bの間をより短い移送経路で効率よく移送することが可能になる。
【0076】
また、光ディスク装置100の光学ヘッド20は、レーザダイオード21やレーザダイ
オード201が出力したレーザ光を、光ディスクDの表面側の情報記録面や、光ディスクDの裏面側の情報記録面に照射するために、そのレーザ光の光路を光ディスクDの表面側の情報記録面に対する情報の再生/記録処理用の対物レンズ20aや、光ディスクDの裏面側の情報記録面に対する情報の再生/記録処理用の対物レンズ20bに向けて変更するミラー20cを備えているので、光ディスク装置100は、光ディスクDの表裏両面側の情報記録面に対する所定の情報の再生/記録処理を行うことができる。
【0077】
具体的には、光学ヘッド20が上ガイド部10aの上側ホルダー15aに保持されている場合には、ミラー20cはレーザダイオードが出力したレーザ光が対物レンズ20aに向かうように光路変更し、光学ヘッド20が下ガイド部10bの下側ホルダー15bに保持されている場合には、ミラー20cはレーザダイオードが出力したレーザ光が対物レンズ20bに向かうように光路変更することによって、光ディスク装置100が、光ディスクDの表裏両面のそれぞれの情報記録面に対する所定の情報の再生/記録処理を行うことを可能にしている。
【0078】
よって、光ディスク装置100は、光ディスクDの両面に対する再生や記録を好適に行うことができる。
【0079】
また、光ディスク装置100は、異なるレーザ光を出射するレーザダイオード21とレーザダイオード201を備えているので、光ディスク装置100がレーザ光を出射し出力するレーザダイオードを選択し、いずれか一方に切り替えることによって、光ディスク装置100は、例えば、「ブルーレイディスク(BD)」方式と、「HD(高品位)DVD」方式の、両タイプの光ディスクに対する再生/記録処理を行うことができる。
【0080】
なお、以上の実施の形態においては、ガイド部10は、モータ14がボールねじ11を駆動させることによって、上側ホルダー15aや下側ホルダー15bをガイド部10に沿って移動させる構成にしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、ガイド部10がリニアモータを備える構成にして、そのリニアモータによって上側ホルダー15aや下側ホルダー15bを移動させて、光学ヘッド20を移動させるようにしてもよい。
【0081】
また、以上の実施の形態においては、光ディスク装置100のヘッド移送手段30が、光学ヘッド20を、上ガイド部10aの上側ホルダー15aから、下ガイド部10bの下側ホルダー15bに移送する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ヘッド移送手段30は、光学ヘッド20を、下ガイド部10bの下側ホルダー15bから上ガイド部10aの上側ホルダー15aに移送することも同様に行うことができることは勿論である。
【0082】
また、以上の実施の形態においては、光ディスク装置100の光学ヘッド20は、図示しない制御部と光学ヘッド20の間で様々な信号の通信を行うためにフレキシブルケーブル(図示省略)を備える構成として説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、光学ヘッド20は、その上面と下面に所定の接点を備え、上側ホルダー15aに光学ヘッド20が保持される際には上面側の接点が上側ホルダー15aの接合部と位置合わせされ、下側ホルダー15bに光学ヘッド20が保持される際には下面側の接点が下側ホルダー15bの接合部と位置合わせされて、光学ヘッド20と上側ホルダー15aや下側ホルダー15bが電気的に接続されるようになっていてもよい。
【0083】
なお、この場合、光学ヘッド20の接点と、上側ホルダー15aや下側ホルダー15bの接合部が、より確実に接触するように位置合わせするために、例えば、光学ヘッド20側に位置合わせ用凸部を形成し、上側ホルダー15aや下側ホルダー15bに位置合わせ用凹部を形成して、その位置合わせ用凸部が位置合わせ用凹部に対して係入することによって、光学ヘッド20と上側ホルダー15aや下側ホルダー15bを位置合わせして、その接点と接合部を電気的に接触させるようにすることが好ましい。
【0084】
そして、上側ホルダー15aや下側ホルダー15bが有する所定のケーブルなどを介し
て、光学ヘッド20が図示しない制御部と電気的に接続される。
【0085】
また、フォトディテクタ25、フォトディテクタ205は、検出した反射レーザ光を、その反射レーザ光の光強度に応じた電気信号に変換するばかりでなく、レーザダイオード21やレーザダイオード201が出力したレーザ光が、光ディスクDで反射された反射レーザ光を検出して、ターンテーブル1に支持されている光ディスクDが、例えば、レーザダイオード21によるレーザ光を照射すべき「ブルーレイディスク(BD)」方式の光ディスクであるか、レーザダイオード201によるレーザ光を照射すべき「HD(高品位)DVD」方式の光ディスクであるかを判断するためのディスク判断用信号を図示しない制御部に出力するようにして、その制御部の判断処理によって、その光ディスクDに応じた有効なレーザダイオードを自動選択し、有効なレーザ光を光ディスクDに向けて照射するようにしてもよい。
【0086】
また、以上の実施の形態においては、光ディスク装置の光学ヘッドが、「ブルーレイディスク(BD)」方式に応じた光を出射することができる光源と、「HD(高品位)DVD」方式に応じた光を出射することができる光源と、を備える場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、光ディスク装置の光学ヘッドが、「ブルーレイディスク(BD)」方式若しくは「HD(高品位)DVD」方式に応じた光を出射することができる光源と、従来のDVD、CDに応じた光を出射できる光源を備えることによって、光ディスク装置において、所定の光を出力する光源を選択し、いずれか一方の光源の光を出力するように切り替えることによって、光ディスク装置が、「ブルーレイディスク(BD)」方式若しくは「HD(高品位)DVD」方式の光ディスクと、従来の光ディスク(DVD、CD)の、両タイプの光ディスクに対する再生や記録を行うことを可能とするようにしてもよい。
【0087】
また、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0088】
【図1】本発明に係る光ディスク装置を示す側面図である。
【図2】本発明に係る光ディスク装置を示す平面図である。
【図3】本発明に係る光ディスク装置の光学ヘッドが光ディスクの表面側を移動する状態を示す側面図である。
【図4】図3のIV部分の拡大図であり、光学ヘッドが光ディスクの表面側に対する処理を実行する際の説明図である。
【図5】本発明に係る光ディスク装置が光学ヘッドを移送する状態を示す側面図である。
【図6】本発明に係る光ディスク装置が光学ヘッドを移送する状態を示す側面図である。
【図7】本発明に係る光ディスク装置の光学ヘッドが光ディスクの裏面側を移動する状態を示す側面図である。
【図8】図7のVIII部分の拡大図であり、光学ヘッドが光ディスクの裏面側に対する処理を実行する際の説明図である。
【符号の説明】
【0089】
1 ターンテーブル(搭載位置)
10 ガイド部
10a 上ガイド部
10b 下ガイド部
11 ボールねじ
12 ガイド軸
13 ストッパー
14 モータ
15a 上側ホルダー(ヘッド保持手段)
15b 下側ホルダー(ヘッド保持手段)
20 光学ヘッド
20a 対物レンズ(集光手段)
20b 対物レンズ(集光手段)
20c ミラー(光路変更手段)
21、201 レーザダイオード(光源)
22、202 コリメータレンズ
23、203 ビームスプリッタ
24、204 検出レンズ
25、205 フォトディテクタ
30 ヘッド移送手段
31 ボールねじ
32 ガイド軸
34 モータ
100 光ディスク装置
D 光ディスク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の搭載位置に載置される光ディスクの表裏両面に対してそれぞれ平行に設けられる一対のガイド部と、
前記ガイド部に沿って移動するヘッド保持手段と、
前記ヘッド保持手段に保持されるとともに、前記ガイド部に沿って前記光ディスクの半径方向に移動する光学ヘッドと、
前記一対のガイド部の、一方のガイド部における一方のヘッド保持手段に保持されている前記光学ヘッドを取り外して保持するとともに、他方のガイド部における他方のヘッド保持手段に保持させるように、一方のガイド部から他方のガイド部に、前記光学ヘッドをそのガイド部と略垂直な方向に沿って移送するヘッド移送手段と、を備え、
前記光学ヘッドが、前記光ディスクの表裏それぞれの情報記録面に沿って移動することに応じて、前記情報記録面に対する所定の情報の再生および記録の少なくとも一方を行う光ディスク装置であって、
前記光学ヘッドは、
所定の波長の光をそれぞれ出力する複数の光源と、
前記各光源が出力した光を、前記光ディスクの表面または裏面の前記情報記録面に集光する集光手段と、
前記各光源が出力した光の光路を、前記光ディスクの表面側と裏面側に対応するようにそれぞれ設けられた前記集光手段のいずれか一方に向けて変更する光路変更手段と、
を備えることを特徴とする光ディスク装置。
【請求項2】
所定の搭載位置に載置される光ディスクの表裏両面に対してそれぞれ平行に設けられる一対のガイド部と、
前記ガイド部に沿って前記光ディスクの半径方向に移動する光学ヘッドと、
前記一対のガイド部における一方のガイド部から他方のガイド部に、前記光学ヘッドをそのガイド部と略垂直な方向に沿って移送するヘッド移送手段と、を備え、
前記光学ヘッドが、前記光ディスクの表裏それぞれの情報記録面に沿って移動することに応じて、前記情報記録面に対する所定の情報の再生および記録の少なくとも一方を行う光ディスク装置であって、
前記光学ヘッドは、
所定の波長の光を出力する光源と、
前記光源が出力した光が、前記光ディスクの表面側または裏面側に向かうように、その光の光路を変更する光路変更手段と、
前記光路変更手段により光路が変更された光を、前記光ディスクの表面または裏面の前記情報記録面に集光する集光手段と、
を備えることを特徴とする光ディスク装置。
【請求項3】
前記光学ヘッドは、複数の光源を備え、
前記光路変更手段は、前記各光源が出力した光の光路を、前記光ディスクの表面側と裏面側に対応するようにそれぞれ設けられた集光手段のいずれか一方に向けて変更することを特徴とする請求項2記載の光ディスク装置。
【請求項4】
前記一対のガイド部にはそれぞれ、前記光学ヘッドを保持しつつ当該ガイド部に沿って移動するヘッド保持手段が備えられ、
前記ヘッド移送手段は、一方のガイド部における一方のヘッド保持手段に保持されている前記光学ヘッドを取り外して保持するとともに、他方のガイド部における他方のヘッド保持手段に保持させるように、前記光学ヘッドを移送することを特徴とする請求項2又は3に記載の光ディスク装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−80345(P2007−80345A)
【公開日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−265390(P2005−265390)
【出願日】平成17年9月13日(2005.9.13)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】