説明

光ピックアップおよび光ディスクドライブ装置

【課題】 マグネット二つにバックヨークが二つ必要であり、コイルを保持するコイルホルダが必要であり、長さ方向の縮小に限界があった。
【解決手段】 四辺32a〜32dを有する矩形枠状のレンズホルダ32には、相対向する周壁面にコイル33a〜33cとコイル33d〜33fが並べて配設され、この枠内にてバックヨーク42aを挟んでマグネット41a〜41cとマグネット41d〜41fとがそれぞれ一列に並べて固定されるので、枠内には、コイル33a〜33cの一列と、マグネット41a〜41cの一列と、バックヨーク42aと、マグネット41d〜41fの一列と、コイル33d〜33fの一列とで、五層になるとともに、必要な隙間は、コイル33a〜33cとマグネット41a〜41cの間の隙間と、マグネット41d〜41fとコイル33d〜33fの間の隙間との、二つだけで済むようになった。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光ピックアップおよび同光ピックアップを有する光ディスクドライブ装置に関し、特に、光源から記録担体にまたは記録担体から光検出器に光ビームを案内する光ピックアップと光ディスクドライブ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
光ディスクドライブに使用されている光ピックアップは、レンズを保持する可動側部材を変位可能となるようにワイヤを介して固定側部材にて弾性支持して構成されている。このような光ピックアップとして以下の技術が知られている。
特許文献1には、特に請求項3や段落0020〜0025に、チルトコイルのチルトマグネットと対向する面にバックヨーク28を配置する技術が開示されている。
特許文献2には、特に段落0022〜0025に、トラッキング駆動機構8とチルト機構12との間にバックヨーク6cを配置する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−302161号公報
【特許文献2】特開2005−235355号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ポータブルタイプの光ピックアップでは、据え置きタイプより小型化が望まれる。しかし、上述した従来のものでは、バックヨークとマグネットとが一対となり、マグネット二つにバックヨークが二つ必要であることと、コイルを保持するコイルホルダがレンズホルダとは独立して必要であった。このため、固定側部材と可動部側部材とをあわせた長さ方向の縮小に限界があった。
本発明は、固定側部材と可動部側部材とを小型化する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、コイルとレンズを保持する可動側部材を、変位可能となるようにワイヤを介して、マグネットを保持する固定側部材にて弾性支持して構成される光ピックアップであって、上記可動側部材は、上記レンズと、略矩形枠状に形成されて同レンズを支持するレンズホルダと、同レンズホルダにおける枠内に保持されるコイルとを有し、上記固定側部材は、上記コイルに対する固定側磁界を供給するマグネットと、このマグネットを上記コイルに対面するように支持するバックヨークとなるベースと、上記コイルに駆動電流を供給する回路基板と、同回路基板と上記ベースを支持するダンパボックスとを有し、上記ワイヤは、上記可動側部材と上記固定側部材とを弾性を有する金属部材にて変位可能に連結しつつ、上記回路基板と上記コイルとを電気的に接続しており、上記ベースにて、上記レンズホルダの枠内に入るように板状のバックヨークを形成しつつ、その両面に上記マグネットを配置し、上記コイルは、上記枠内にて同マグネットに対面するように、相対向する枠内周壁面にて支持されるように配置した構成としてある。
【0006】
上記構成において、コイルとレンズを保持する可動側部材は、マグネットを保持する固定側部材により、変位可能となるようにワイヤを介して、弾性支持されているので、マグネットの固定側磁界とコイルにて適宜形成される磁界の反発力や吸引力などにより、可動側部材を適切位置へ駆動可能である。より、具体的には、レンズを保持する上記可動側部材は、略矩形枠状に形成されつつ、枠内にコイルを保持したレンズホルダを有しており、上記固定側部材は、バックベースを介して上記枠内にて上記コイルを支持しており、同マグネットが同コイルに対する固定側磁界を供給し、回路基板から上記コイルに駆動電流を供給して駆動する。なお、同回路基板と上記ベースはダンパボックスが支持し、また、上記ワイヤは、上記可動側部材と上記固定側部材とを弾性を有する金属部材にて変位可能に連結しつつ、上記回路基板と上記コイルとを電気的に接続する。
【0007】
ここで、上記バックヨークは、ベースにて上記レンズホルダの枠内に入るように板状に形成され、その両面に上記マグネットを配置している。従って、上記枠内に入るバックヨークは一枚となる。また、上記コイルは、上記枠内にて同マグネットに対面するように、相対向する枠内周壁面にて直に支持されるので、コイルを支持するコイルホルダは不要となる。すなわち、バックヨークの一枚分と、コイルホルダの分だけ枠内の長さを狭めることが可能となる。
【0008】
また、上記マグネットと上記コイルは、上記固定側部材と上記可動側部材との対面面と略平行に対面するように構成してもよい。
このように構成した場合、バックヨークの一枚分と、コイルホルダの分で縮小した長さは、上記固定側部材と上記可動側部材ととあわせた長さの方向で縮小できる。
さらに、上記マグネットは、上記バックヨークの各面に、一列に3個並べて計6個を配置され、上記コイルは、各マグネットに対面する位置に3個ずつ計6個並べて配置されるように構成してもよい。
このように、省スペースながらも6つのコイルとマグネットが対面して十分な駆動力が発生できる。また、マグネットはバックヨークを挟んで一対ずつ並べられるので、固定側磁界の発生にロスが少なく、強力な磁界を形成できる。
【0009】
また、上記を統合しつつ、一つの単体の製品とした具体例として、光ディスクドライブと、チューナと、操作入力を受け付ける入力回路部と、デジタルデータの伸長と圧縮を行ない、上記光ディスクドライブに対するデジタルデータの書き込み及び読み出しを行う伸長圧縮処理部と、同伸長圧縮処理部への入力アナログ信号のデジタル化を行うA/D変換部と、上記伸長圧縮処理部からの出力デジタル信号のアナログ化を行うD/A変換部と、上記チューナによる受信と、上記入力回路部での操作入力の受け付けと、上記伸長圧縮処理部でのデジタルデータの書き込み及び読み出しを制御する制御部とを具備する光ディスクドライブ装置であって、上記光ディスクドライブは、レンズを保持する可動側部材を変位可能となるようにワイヤを介して固定側部材にて弾性支持して構成される光ピックアップを具備し、上記可動側部材は、上記レンズと、略矩形枠状に形成されて同レンズを支持するレンズホルダと、同レンズホルダにおける枠内に保持されるコイルとを有し、上記固定側部材は、上記コイルに対する固定側磁界を供給するマグネットと、このマグネットを上記コイルに対面するように支持するバックヨークとなるベースと、上記コイルに駆動電流を供給する回路基板と、同回路基板と上記ベースを支持するダンパボックスとを有し、上記ワイヤは、上記可動側部材と上記固定側部材とを弾性を有する金属部材にて変位可能に連結しつつ、上記回路基板と上記コイルとを電気的に接続しており、上記ベースにて、上記レンズホルダの枠内に入るように板状のバックヨークを形成しつつ、その両面に上記マグネットを配置し、上記コイルは、上記枠内にて同マグネットに対面するように、相対向する枠内周壁面にて支持されるように配置され、かつ、上記マグネットと上記コイルは、上記固定側部材と上記可動側部材との対面面と略平行に対面しつつ、上記マグネットは、上記バックヨークの各面に、一列に3個並べて計6個を配置され、上記コイルは、各マグネットに対面する位置に3個ずつ計6個並べて配置されるように構成してもよい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、従来のアクチュエータの形状と比較して、コイルホルダ1個と、バックヨーク1個と、部品同士の隙間を抹消できるので、光ピックアップの形状を小型化できる。特に、その配向方向によって可動側部材と固定側部材とを合わせたタンジェンシャル方向の形状を縮小することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】光ピックアップを有する光ディスクドライブ装置のブロック図である。
【図2】光ピックアップの概略構成を示す斜視図である。
【図3】光ピックアップの平面図である。
【図4】ベースとバックヨークとマグネットの斜視図である。
【図5】ベース単体の斜視図である。
【図6】従来の光ピックアップの平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面にもとづいて本発明の実施形態を説明する。
ポータブルタイプの光ピックアップでは主軸、副軸間の距離が据え置きタイプより短くなっているため(47.5→45mm)、タンジェンシャル方向のアクチュエータの形状を縮小する必要がある。まず、光ピックアップが適用される光ディスクドライブ装置の構成について説明する。
【0013】
図1は、本発明に係る光ピックアップを有する光ディスクドライブ装置をブロック図により示している。
同図において、チューナ部11は、CPUを有する制御部12から指示されたチャンネルの商用放送を受信するとともに、受信して得られた入力アナログ信号であるアナログ映像信号(アナログ音声信号を含む)をA/D変換部13に出力する。A/D変換部13は、チューナ部11から出力されるアナログ映像信号をデジタル映像信号(デジタル音声信号を含む)にデジタル化の変換をし、伸長圧縮処理部14に出力する。
【0014】
D/A変換部15は、伸長圧縮処理部14より出力される出力デジタル信号であるデジタル映像信号(デジタル音声信号を含む)をアナログ映像信号(アナログ音声信号を含む)にアナログ化の変換をし、外部に設けられたテレビ受像機19に出力する。
光ピックアップ16aは、スピンドルモータ16bによって回転駆動される光ディスク(例えば、DVD+R等)の読み取りを行い、読み取りによって得られた信号を光ピックアップ処理部16cに出力する。また、光ピックアップ処理部16cより出力される信号を光ディスクに記録する。
【0015】
光ピックアップ処理部16cは、スピンドルモータ16bや光ピックアップ16aとともに、光ディスクドライブ部を形成する。このため、光ピックアップ処理部16cは、データの再生時には、光ピックアップ16aより出力される信号からRF信号を生成する。次いで、生成したRF信号からデジタルデータを復調した後、復号化を行って得られた信号を伸長圧縮処理部14に出力する。また、データの記録時には、伸長圧縮処理部14より出力されるデジタル信号を符号化した後、符号化した信号を用いて光ピックアップ16aを駆動する。すなわち、伸長圧縮処理部14はデジタルデータの伸長と圧縮を行ない、光ピックアップ処理部16cを介して光ディスクドライブ部に対するデジタルデータの書き込み及び読み出しを行う。
【0016】
伸長圧縮処理部14は、エンコード部14aを用いることによって、A/D変換部13から出力された映像信号をMPEG2(音声信号についてはAC3等)に従って圧縮処理する。そして、圧縮処理した映像信号を光ピックアップ処理部16cに出力する。また、デコード部14bを用いることにより、光ピックアップ処理部16cより出力される映像信号を、MPEG2(音声信号についてはAC3等)に従って伸長処理する。そして、伸長処理により得られたデジタル映像信号をD/A変換部15に出力する。
【0017】
入力回路部18は、図示されない装置本体の前面パネルに設けられた電源キー等のキースイッチや、リモートコントローラ(以下では、リモコンと称する)18aから送信される赤外線信号を受光する受光ユニット等を備えており、ユーザからの指示が入力されると、入力された指示(操作入力)を受け付けて制御部12に出力する。
制御部12は、光ディスクドライブ装置としての主要動作を制御する。すなわち、リモコン18a等に入力されたユーザの指示に従い、チューナ部11部が受信するチャンネルを制御する。また、光ピックアップ処理部16cと伸長圧縮処理部14とを制御することによって、チューナ部11部が受信した番組を光ディスクに記録する。また、光ディスクに記録された番組を再生して、テレビ受像機19に表示する。
【0018】
なお、伸長圧縮処理部14と、A/D変換部13と、D/A変換部15と、制御部12とが、記録再生制御回路に相当する。
図2は光ピックアップ16aの概略構成を斜視図により示しており、図3は、同光ピックアップを平面図により示している。
光ピックアップ16aは、コイルとレンズを保持する可動側部材30と、マグネットを保持する固定側部材40と、固定側部材40で可動側部材30を変位可能となるように弾性支持するワイヤ50とを備えている。
【0019】
そして、上記可動側部材30は、レンズ31a,31bと、略矩形枠状に形成されて上記レンズ31a,31bを支持するレンズホルダ32と、同レンズホルダ32における枠内に保持されるコイル33とを有している。上記レンズホルダ32は、四辺32a〜32dを有しており、上記固定側部材40と反対側の一辺32aの外方側にて上記レンズ31a,31bを支持している。また、上記コイル33は、相対向する辺32a,32cにおける枠内周壁面32a1,32c1にそれぞれ三個(コイル33a〜33c、コイル33d〜33f)ずつ並べて直に配設されている。直にとは、本来のコイル33自身以外にコイルホルダのような別部材を有しないという意味である。
【0020】
また、上記固定側部材40は、上記枠内にて上記コイル33に対する固定側磁界を供給するマグネット41と、このマグネット41を上記コイル33に対面するように支持するバックヨーク42aとなるベース42と、上記コイル33に駆動電流を供給する回路基板43と、同回路基板43と上記ベース42を支持するダンパボックス44とを有している。
【0021】
図4は、ベースとバックヨークとマグネットとを斜視図により示しており、図5は、ベース単体を斜視図により示している。
図4と図5に示すように、ベース42はその一部にてバックヨーク42aを兼ねており、同バックヨーク42aにてマグネット41を支持している。すなわち、ベース42を構成する金属製の板材を90度屈曲せしめることにより、マグネット41を支持できる横長の板状のバックヨーク42aを形成し、その各面に同じマグネット41a〜41cと、マグネット41d〜41fとを一列に並べて貼付して固定している。
【0022】
四辺32a〜32dを有する矩形枠状のレンズホルダ32には、相対向する周壁面にコイル33a〜33cとコイル33d〜33fが並べて配設され、この枠内にてバックヨーク42aを挟んでマグネット41a〜41cとマグネット41d〜41fとがそれぞれ一列に並べて固定されている。従って、枠内には、コイル33a〜33cの一列と、マグネット41a〜41cの一列と、バックヨーク42aと、マグネット41d〜41fの一列と、コイル33d〜33fの一列とが、それぞれ対面するように位置している。便宜的にそれぞれの部材を一層と呼ぶとすると、五層になる。また、この中で可動側部材30が固定側部材40に対して可動できるための隙間として、コイル33a〜33cとマグネット41a〜41cの間の隙間と、マグネット41d〜41fとコイル33d〜33fの間の隙間との、二つの隙間が必要である。
【0023】
図6は、本出願人による以前の光ピックアップを平面図により示している。理解の便のために相対応する部材には同じ符号を付している。
本発明には存在しない部材としてはコイル33a〜33cとコイル33d〜33fとを両面に保持しつつ、上記レンズホルダ32に固定されるコイルホルダ34が備えられている。
この光ピックアップの場合、レンズホルダ32の四辺32a〜32dのうち、相対向する二辺32a,32cと平行で、枠内を二分割するようにコイルホルダ34が固定され、その両面には上記二辺32a,32cの周壁面に対面するようにとコイル33a〜33cとコイル33d〜33fがそれぞれ並べて配設されている。一方、二分割されたそれぞれの枠状の空間の中では、コイル33a〜33cとコイル33d〜33fと対面するように、背面側でバックヨーク42aに固定されて上記コイル33a〜33cと対面するマグネット41a〜41cと、同じく背面側でバックヨーク42aに固定されて上記コイル33d〜33fと対面するマグネット41d〜41fとが配置される。
【0024】
この場合、枠内には、バックヨーク42aと、マグネット41a〜41cの一列と、コイル33a〜33cの一列と、コイルホルダ34と、コイル33d〜33fの一列と、マグネット41d〜41fの一列と、バックヨーク42aとが、それぞれ対面するように位置している。同様に便宜的にそれぞれの部材を一層と呼ぶとすると、以前の光ピックアップの例では七層になる。また、この中で可動側部材30が固定側部材40に対して可動できるための隙間として、一辺32aとバックヨーク42aとの間の隙間と、マグネット41a〜41cとコイル33a〜33cとの間の隙間と、コイル33d〜33fとマグネット41d〜41fとの間の隙間と、バックヨーク42aと一辺32cとの間の隙間との、計四つの隙間が必要である。
【0025】
以上のように比較すると、本発明の光ピックアップ16aであれば、部材としてのバックヨーク42aの一層分とコイルホルダの一層分との長さが縮小されるとともに、必要な隙間の二カ所分の隙間が縮小されることになる。特に、各コイル33a〜33fとマグネット41a〜41fとが対面する面は、可動側部材30と固定側部材40とが対面する対面面と略平行であるから、縮小されるのは可動側部材30と固定側部材40とを合わせた長さとなり、ポータブルタイプの光ピックアップで要求されるタンジェンシャル方向のアクチュエータの形状を縮小する目的がかなうことになる。
【0026】
なお、本発明では一枚のバックヨークの両面にマグネット41a,41dの対と、マグネット41b,41eの対と、マグネット41c,41fの対とが直線上に並ぶ。このため、固定側磁界を対となるマグネットで形成するので、効率的に強力な磁界を形成できるという配置にもなっている。
また、上記固定側部材40では、ダンパボックス44が回路基板43とベース42とを支持しており、このダンパボックス44と上記レンズホルダ32とがワイヤ50を介して連結されている。ワイヤ50は、それぞれ三本の金属製ワイヤにて形成され、枠状としたレンズホルダの残りの二辺32b,32dの外側でダンパボックス44と連結している。金属部材のワイヤ50であるため、上記可動側部材30は上記固定側部材40に対して弾性支持されることになる。また、導電性部材である金属部材なので、上記回路基板43と上記コイル41とを電気的に接続する役目も担っている。本実施例の場合は、左右三本のうちのそれぞれの二本ずつで左トラッキング駆動用と右トラッキング駆動用の駆動電流を流し、左右の一本ずつを使って上下方向のフォーカシング駆動用の駆動電流を流している。
【0027】
なお、本発明は上記実施例に限られるものでないことは言うまでもない。当業者であれば言うまでもないことであるが、
・上記実施例の中で開示した相互に置換可能な部材および構成等を適宜その組み合わせを変更して適用すること
・上記実施例の中で開示されていないが、公知技術であって上記実施例の中で開示した部材および構成等と相互に置換可能な部材および構成等を適宜置換し、またその組み合わせを変更して適用すること
・上記実施例の中で開示されていないが、公知技術等に基づいて当業者が上記実施例の中で開示した部材および構成等の代用として想定し得る部材および構成等と適宜置換し、またその組み合わせを変更して適用すること
は本発明の一実施例として開示されるものである。
【符号の説明】
【0028】
11…チューナ部、12…制御部、13…A/D変換部、14…伸長圧縮処理部、14a…エンコード部、14b…デコード部、15…D/A変換部、16a…光ピックアップ、16b…スピンドルモータ、16c…光ピックアップ処理部、18…入力回路部、18a…リモコン、19…テレビ受像機、30…可動側部材、31a,31b…レンズ、32…レンズホルダ、32a〜32d…辺、32a1,32c1…枠内周壁面、33(33a〜33f)…コイル、34…コイルホルダ、40…固定側部材、41(41a〜41f)…マグネット、42…ベース、42a…バックヨーク、43…回路基板、44…ダンパボックス、50…ワイヤ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コイルとレンズを保持する可動側部材を、変位可能となるようにワイヤを介して、マグネットを保持する固定側部材にて弾性支持して構成される光ピックアップであって、
上記可動側部材は、
上記レンズと、
略矩形枠状に形成されて同レンズを支持するレンズホルダと、
同レンズホルダにおける枠内に保持されるコイルとを有し、
上記固定側部材は、
上記枠内にて上記コイルに対する固定側磁界を供給するマグネットと、
このマグネットを上記コイルに対面するように支持するバックヨークとなるベースと、
上記コイルに駆動電流を供給する回路基板と、
同回路基板と上記ベースを支持するダンパボックスとを有し、
上記ワイヤは、
上記可動側部材と上記固定側部材とを弾性を有する金属部材にて変位可能に連結しつつ、上記回路基板と上記コイルとを電気的に接続しており、
上記ベースにて、上記レンズホルダの枠内に入るように板状のバックヨークを形成しつつ、その両面に上記マグネットを配置し、
上記コイルは、上記枠内にて同マグネットに対面するように、相対向する枠内周壁面にて支持されるように配置したことを特徴とする光ピックアップ。
【請求項2】
上記マグネットと上記コイルは、上記固定側部材と上記可動側部材との対面面と略平行に対面することを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ。
【請求項3】
上記マグネットは、上記バックヨークの各面に、一列に3個並べて計6個を配置され、上記コイルは、各マグネットに対面する位置に3個ずつ計6個並べて配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光ピックアップ。
【請求項4】
光ディスクドライブと、
チューナと、
操作入力を受け付ける入力回路部と、
デジタルデータの伸長と圧縮を行ない、上記光ディスクドライブに対するデジタルデータの書き込み及び読み出しを行う伸長圧縮処理部と、
同伸長圧縮処理部への入力アナログ信号のデジタル化を行うA/D変換部と、
上記伸長圧縮処理部からの出力デジタル信号のアナログ化を行うD/A変換部と、
上記チューナによる受信と、上記入力回路部での操作入力の受け付けと、上記伸長圧縮処理部でのデジタルデータの書き込み及び読み出しを制御する制御部とを具備する光ディスクドライブ装置であって、
上記光ディスクドライブは、レンズを保持する可動側部材を変位可能となるようにワイヤを介して固定側部材にて弾性支持して構成される光ピックアップを具備し、
上記可動側部材は、
上記レンズと、
略矩形枠状に形成されて同レンズを支持するレンズホルダと、
同レンズホルダにおける枠内に保持されるコイルとを有し、
上記固定側部材は、
上記コイルに対する固定側磁界を供給するマグネットと、
このマグネットを上記コイルに対面するように支持するバックヨークとなるベースと、
上記コイルに駆動電流を供給する回路基板と、
同回路基板と上記ベースを支持するダンパボックスとを有し、
上記ワイヤは、
上記可動側部材と上記固定側部材とを弾性を有する金属部材にて変位可能に連結しつつ、上記回路基板と上記コイルとを電気的に接続しており、
上記ベースにて、上記レンズホルダの枠内に入るように板状のバックヨークを形成しつつ、その両面に上記マグネットを配置し、
上記コイルは、上記枠内にて同マグネットに対面するように、相対向する枠内周壁面にて支持されるように配置され、かつ、
上記マグネットと上記コイルは、上記固定側部材と上記可動側部材との対面面と略平行に対面しつつ、上記マグネットは、上記バックヨークの各面に、一列に3個並べて計6個を配置され、上記コイルは、各マグネットに対面する位置に3個ずつ計6個並べて配置されていることを特徴とする光ディスクドライブ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−129236(P2011−129236A)
【公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−289830(P2009−289830)
【出願日】平成21年12月21日(2009.12.21)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】