説明

光ピックアップ装置

【課題】 従来の光ピックアップ装置では、アウトガスが半導体レーザーの発光点近傍に進入することを防止するため、ガラスを基材とする光学部品によって、ホルダーの開口部を密閉しているが、光ピックアップ装置のコスト削減のため、当該光学部品の削減または他の材料での代替が進むと、アウトガスの進入が防げなくなる。
【解決手段】 ハウジング1内で2つの収納部10a、10bを区画し、一主面から他の主面まで貫通する貫通孔5が設けられた第1隔壁1aと、発光素子3を保持して発光素子3からの光が通過する開口部8が設けられ開口部8の周囲が一主面側の貫通孔5の周囲と当接する発光素子ホルダー2と、周辺部が他の主面側の貫通孔9の周囲と当接する回折格子6とを具備し、発光素子ホルダー2、第1隔壁1aおよび回折格子6によって閉じた空間Eが構成され、空間E内に発光素子3の発光点から回折格子6に至る光の光路が存在する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光ピックアップ装置に係り、特に部品点数の削減および光学特性の劣化を抑制する光ピックアップ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
レーザー光を光ディスクの信号記録層に照射することによって信号の読み出し動作や信号の記録動作を行う光ディスク装置に用いられている光ピックアップ装置には、発光素子である半導体レーザー、及びこのレーザー光を分割する回折格子が組み込まれる。例えば、半導体レーザーはホルダーに保持され、ハウジングに固定される。また回折格子は、ハウジングに設けられ半導体レーザーから出射されるレーザービームの光路を形成する円筒状の孔に組み込まれるとともに、バネ部材を介してハウジングに固定される(例えば特許文献1参照。)。
【0003】
図6は、従来の光ピックアップ装置200の特にハウジング内の発光素子と回折格子の配置例を示す図であり、図6(A)が平面図、図6(B)が図6(A)のd−d線断面図である。
【0004】
ハウジング121には複数の隔壁121a、121bが設けられ、これにより発光素子134や光学部品を収納する収納部125a、125b、125cが区画される。
【0005】
発光素子134は、ここでは一例として2波長のレーザー光を出射できる半導体レーザーダイオードである。発光素子134は例えばベアチップの状態で、ホルダー(レーザーホルダー)133内に収納、保持される。
【0006】
そしてホルダー133は、ハウジング121の収納部125aに収納され、ハウジング121に固定される。またホルダー133には、レーザー光の出射方向の端部に、レーザー光の光路となる円筒形状の開口部OPが設けられる。
【0007】
開口部OPには、ガラス板を基材とする複合部品130が設けられる。複合部品130は光学部品の1つであり、ガラス板の2分の1波長板131の一主面に、薄い樹脂性フィルムの偏光フィルタ132を張り付けたものである。
【0008】
複合部品130は開口部OPを塞いで配置されてホルダー133内を略密閉状態としている。これにより、アウトガスがレーザー光の光路を防ぐことを防止する。
【0009】
アウトガスは、例えば半導体レーザーの放熱材等が放出するガスなど、破線矢印のごとくハウジング121外部からハウジング121内に進入するガスである。ハウジング121の底面121Bあるいは側面121Sは、収納する光学部品の配置や形状に応じて適宜開口されており、アウトガスは例えば、光ディスクのレーベル記録時にレーベル層から発生するガス成分、あるいは信号記録時に信号層から発生するガス成分や空気中に存在する塵(ダスト)などを含んでそれらの開口部から内部に進入する。
【0010】
一例として、光ディスク装置としてプリンタを使わず光ディスクドライブで光ディスクのレーベル面に文字や画像などを直接書き込む機能を備える場合、レーザー光によりレーベル面に書き込みを行う際にレーベル面を構成する感光剤や感熱剤を用いたレーベル層から発生するアウトガスが矢印の如くハウジング内に進入する場合がある。
【0011】
特に、発光素子134のホルダー133が図示のごとく発光素子(半導体レーザーダイオード)134のベアチップを開放型のベースに設置(または実装)するいわゆるフレーム型の場合には密閉型のキャン(CAN)パッケージなどとことなり、発光素子134を密閉できないため、アウトガスがレーザー光の発光点の近傍に進入してしまう。この場合には光ピンセット効果によってガス成分や塵などがレーザーダイオードのベアチップの発光端面へ付着し、レーザー発光の阻害の低下を引き起こす問題がある。
【0012】
これを回避するため、つまりアウトガスが半導体レーザーの発光点近傍に進入しないように、ガラスを基材とする複合部品130でアウトガスを遮断する構造を採用している。
【0013】
また隔壁121a、121bで区画された収納部125bには回折格子135が収納される。回折格子135には板バネ136などの押圧部材が固着しこれにより弾性力が付与されることにより、回折格子135は押圧されながらハウジング121に固定される。
【0014】
収納部125bを区画する両隔壁121a、121bにはそれぞれレーザー光の光路となる円筒形状の貫通孔PT1、PT2が設けられる。
【0015】
開口部OP、貫通孔PT1、PT2を通過したレーザー光は、ハーフミラー140などによって反射され、アクチュエータ150で保持される対物レンズ151方向に導かれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0016】
【特許文献1】特開2005−243107号公報(第11頁、第8図)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
図6に示す従来の光ピックアップ装置200では、既述の如く、光ディスクから発生するガス成分やその他の塵などを含んだアウトガスが半導体レーザーの発光点近傍に進入することを防止するため、ガラスを基材とする複合部品130によって、ホルダー133の開口部OPを塞ぎ、ホルダー133の内部において閉じた空間E’(アウトガスが遮断できる程度に密閉(閉塞)された空間:細破線の領域)を形成している。
【0018】
ところで、近年では光ピックアップ装置のコスト削減のため、比較的高額であるガラス板を基材とする光学部品の削減または他の材料での代替が進んでいる。
【0019】
また、複合部品130を構成する偏光フィルタ132は、薄い樹脂性フィルムであるため耐熱性が悪く、発光素子134の近傍、特に密閉されたホルダー133内に配置した場合、100℃を超える発光素子134の発熱によって、劣化する問題があった。
【0020】
これらのことから、図6に示す光ピックアップ装置200において複合部品130の使用の廃止が検討されたが、その場合、アウトガスのホルダー133内への進入が防げなくなる問題が生じた。
【0021】
尚、ここでは複合部品130として説明したがこれに限らず、ガラス板の光学部品(例えば2分の1波長板)のみでホルダー133の開口部OPを塞いで閉じた空間E’を設ける構造であっても、この光学部品を削減・代替する傾向にあり、同様の問題が生じる。
【課題を解決するための手段】
【0022】
本発明は、係る課題に鑑みてなされ、ハウジング内で2つの収納部を区画し、一主面から他の主面まで貫通する貫通孔が設けられた隔壁と、発光素子を保持して該発光素子からの光が通過する開口部が設けられ該開口部の周囲が前記一主面側の前記貫通孔の周囲と当接するホルダーと、周辺部が前記他の主面側の前記貫通孔の周囲と当接する回折格子と、を具備し、前記ホルダー、前記隔壁および前記回折格子によって閉じた空間が構成され、前記発光素子の発光点から前記回折格子に至る前記光の光路は前記空間内にあることにより解決するものである。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、ガラスを基材とする(複合)部品を削減または材料を変更した場合であっても、アウトガスのホルダー内への進入を防止することができる。
【0024】
具体的には、レーザー光が通過する貫通孔を有するハウジング隔壁の両主面側に、回折格子とホルダーとを当接して配置し、回折格子と隔壁とによってホルダーの内部および外側に閉じた空間を形成する。回折格子には例えばホルダーから遠い側の主面に、フィルム状の2分の1波長板を設ける。
【0025】
これにより、従来構造においてホルダー内で閉じた空間を形成するために用いていたガラスを基材とする光学部品を削減できるので、光ピックアップ装置のコストを低減できる。
【0026】
また、高温となるホルダー内に偏光フィルタを配置する必要がなくなるので、偏光フィルタの劣化を防止できる。
【0027】
更に、回折格子を隔壁に押圧する押圧部材(板バネ)の形状を改良し、回折格子と平面的に当接する面積を従来より拡張し、線(点)荷重から面荷重とすることにより、回折格子への押圧力を分散でき、回折格子の変形を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の実施形態における光ピックアップ装置の光学系を示す(A)平面概略図、(B)断面概略図である。
【図2】本発明の実施形態における光ピックアップ装置を示す(A)平面図、(B)断面図である。
【図3】本発明の実施形態における発光素子を説明する(A)斜視図、(B)断面図、(C)平面図、(D)平面図である。
【図4】本発明の実施形態における回折格子を説明する(A)斜視図、(B)斜視図、(C)断面図である。
【図5】本発明の実施形態における押圧部材を説明する(A)斜視図、(B)斜視図、(C)平面図、(D)平面図である。
【図6】従来構造を説明する(A)平面図、(B)断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
本発明の実施の形態を図1から図5を用いて詳細に説明する。
【0030】
図1は、光ピックアップ装置100の光学系の概略を示す図であり、図1(A)が平面図である。図1(B)が図1(A)のa−a線断面図である。
【0031】
光ピックアップ装置100は、発光素子と各種光学部品によって構成された光学系によって、情報記録媒体(光ディスク)にレーザー光を放射し、光ディスクで反射したレーザー光を検出する。ここでは一例として、DVD(Digital Versatile Disk)規格の光ディスク及びCD(Compact Disk)規格の光ディスクにそれぞれ対応した2つのレーザー光を、1つの対物レンズで集光する光学系を備える光ピックアップ装置100について説明する。
【0032】
図1(A)を参照して、光ピックアップ装置100は、ハウジング1内に発光素子3と各種光学部品が収められる。
【0033】
発光素子3は、一例として半導体レーザーダイオードであり、波長が約630nm(ナノメータ)〜670nmのレーザー光を出射するDVD用レーザーダイオードと、波長が約770nm〜805nmのレーザー光を出射するCD用レーザーダイオードとを、1つの半導体基板にモノリシックに集積化したものである。
【0034】
回折格子6は、発光素子3から出射されるDVD用レーザー光およびCD用レーザー光(以下、レーザー光)をそれぞれ、0次光、+1次光及び−1次光に分離する。
【0035】
ハーフミラー9は、例えば、一部のレーザー光を反射し、一部のレーザー光を透過させる。ハーフミラー9は、光学的特性に優れるガラスが用いられて形成されている。ハーフミラー9に代えて、例えば、ビームスプリッタが用いられてもよい。
【0036】
コリメータレンズ16は、ハーフミラー9側からこのレンズに入射された光を平行光にして、立ち上げミラー17側に出射させる。平行光とは、光線が広がらずにどこまでも平行に進む光を意味する。これに対し、拡散光とは、さまざまな方向に光を拡散させて照射させる光源の光を意味する。
【0037】
立ち上げミラー17は平行光に変換されたレーザー光が入射される位置に設けられており、レーザー光を対物レンズ18の方向(光ディスクの信号記録面に垂直な方向)に反射させる。尚、以下光ディスクの信号記録面に垂直な方向をDf方向(フォーカシング方向)とし、説明の便宜上、光ディスクに近づく方向を+Df方向、離間する方向を−Df方向とする。また、光ピックアップ装置100の光ディスク上の移動方向(光ディスクの径方向)をDr方向(ラジアル方向)とし、これに垂直な方向(光ディスクの接線方向)をDt方向(タンジェンシャル方向)として説明する。また、説明の便宜上、光ディスクの中心Cから離間する方向を+Dr方向、近づく方向を−Dr方向として説明する。
【0038】
受光素子15は、レーザー光の一部が照射されるフロントモニタダイオードであり、レーザー光を検出して発光素子3の制御のためにフィードバックをかける。
【0039】
非点収差発生用光学部品11は、例えばセンサーレンズ、シリンドリカルレンズ、AS(astigmatism)板などであり、レーザー光に非点収差を発生させる。非点収差が発生されたレーザー光は、光検出器12に照射される。
【0040】
光検出器12は、光ディスクから反射されたレーザー光を受けて、その信号を電気信号に変え、光ディスクに記録された情報を検出する。光検出器12は、例えば、フォトダイオード(photo diode)と、集積回路(integrated circuit)とが組み合わせられたフォトダイオードIC(PDIC)である。
【0041】
フォトダイオードは、周知の4分割センサー等を構成し、光ディスクから反射されたレーザー光を受けて、その信号を電気信号に変え、これにより光ディスクの信号記録層に記録されている信号の読み取り動作を行う。また電気信号は、非点収差法などによって生成されるフォーカスエラー信号や3ビーム法などによって生成されるトラッキングエラー信号を含む。フォーカスエラー信号によってフォーカシング制御動作が行われ、トラッキングエラー信号によってトラッキング制御動作が行われる。斯かる各種の信号生成方法およびこれらによる制御動作は、周知であるので、その説明は省略する。
【0042】
図1(B)を参照して、対物レンズ18は、立ち上げミラー17で反射されたレーザー光を光ディスクDの信号部へ集光させる。すなわち、発光素子3から出射したDVD用レーザー光は、対物レンズ18の集光動作によってDVD規格の光ディスクD1に設けられている信号記録層に集光スポットとして照射される。また、発光素子3から出射したCD用レーザー光は、対物レンズ18の集光動作によってCD規格の光ディスクD2に設けられている信号記録層に集光スポットとして照射される。尚、光ディスクDは、光ディスクD1と光ディスクD2の総称である。
【0043】
対物レンズ18は、レンズホルダ(不図示)に装着され、レンズホルダ(不図示)は、アクチュエータ19によって移動可能に支持される。
【0044】
アクチュエータ19は、例えば、対物レンズ18が装着されるレンズホルダ(不図示)と、電流が流されることで発生する電磁力によりレンズホルダを駆動させるいずれも不図示の各コイルと、コイルに向かい合わせられ常に磁束を発生する磁石と、磁石が取り付けられるヨークとを備えて構成される。
【0045】
図1(A)(B)を参照して、光ピックアップ装置100の集光動作について説明する。
【0046】
発光素子3から出力されたレーザー光は、回折格子6を透過しハーフミラー9において略直角に反射され、コリメータレンズ16に入射する。レーザー光は立ち上げミラー17において略直角(+Df方向)に反射され、対物レンズ18で集束されて、光ディスクDに照射される。
【0047】
また、発光素子3から出力されるレーザー光の一部は、ハーフミラー18を透過して受光素子15に照射される。
【0048】
光ディスクDで反射したレーザー光の戻り光は、対物レンズ18、立ち上げミラー17、コリメータレンズ16及びハーフミラー9を透過し、非点収差発生用光学部品11を透過して、光検出器12に照射される。
【0049】
図2は、本実施形態におけるハウジング1内部の発光素子3のホルダー2と回折格子6の配置について説明する図であり、図2(A)がハウジング1内部の平面図であり、図2(B)が図2(A)のb−b線断面図である。尚、以下の図面においては本実施形態の主要な構成以外は省略している。
【0050】
図2(A)を参照して、本実施形態の光ピックアップ装置100は、ハウジング1と第1隔壁1aと、第2隔壁1bと、発光素子3と、発光素子3のホルダー2と、回折格子6を有する。
【0051】
発光素子3から出射されるレーザー光の光路上に回折格子6およびハーフミラー9が設けられる。ハーフミラー9はレーザー光をアクチュエータ19に保持される対物レンズ18方向に反射するように、平面視において光路に対して傾斜して配置される。
【0052】
図2(B)を参照して、ハウジング1は、例えば樹脂成形によって底面BSと側面SSを有する箱状に形成され、内部には第1隔壁1aおよび第2隔壁1bが設けられて発光素子3および各種光学部品が収納される。
【0053】
第1隔壁1aは、ハウジング1の底面BSから垂直(+Df方向)に設けられ、ハウジング1内で2つの収納部10a、10bを区画する。同様に第2隔壁1bは、ハウジング1の底面BSから垂直(+Df方向)に設けられ、ハウジング1内で2つの収納部10b、10cを区画する。ここでは一例として第1隔壁1a、第2隔壁1bの2つの隔壁を示しているが、ハウジング1内に収納される光学部品の形状や収納パターンに応じて適宜設けられる。
【0054】
第1隔壁1aは、ハウジング1の側面SSと対向する第1主面S1と第2主面S2とを有する。また第1主面S1から第2主面S2まで貫通する貫通孔5が設けられる。
【0055】
ホルダー2は金属フレーム31に実装された発光素子3を保持する。またホルダー2はレーザー光の出射方向の端部に、レーザー光の光路となる例えば円筒形状の開口部8が設けられ、開口部8の周囲が第1隔壁1aの第1主面S1面側と当接する。より詳細には、第1主面S1面側の貫通孔5の周囲と当接する。
【0056】
回折格子6は光学部品の1つであり、詳細は後述するが、レーザー光が透過する回折格子部6aとこれの周辺部に設けられこれを保持する回折格子保持部6bとからなる。回折格子6は周辺部、すなわち回折格子部6bが第1隔壁1aの第2主面S2面側と当接する。より詳細には、第2主面S2面側の貫通孔5の周囲と当接する。
【0057】
回折格子6は、押圧部材(例えば板バネ)7が取り付けられ、これによって第1隔壁1a方向に押圧され、第1隔壁1aと第2隔壁1bとの間に固定される。
【0058】
本実施形態では、ホルダー2、第1隔壁1aおよび回折格子6によって、閉じた空間Eが構成される。ここで閉じた空間Eとは、発光素子3から出射されるレーザー光(実線矢印)の進行方向において、ハウジング1外部から進入するガスが遮断できる程度に物理的に閉じている空間(細破線の領域)をいう。そして発光素子3の発光点EPから回折格子6に至るレーザー光の光路はこの閉じた空間E内に、存在する。また、ホルダー2の端子側においても可能な限り隙間が生じない構成となっている。
【0059】
この構造により、回折格子6とホルダー2の間においてハウジング1外部から進入するガス(アウトガス)を遮断できるが、これについては後述する。
【0060】
図3を参照して発光素子3の実装構造について説明する。図3(A)が実装構造を示す斜視図であり、図3(B)が図3(A)のc−c線断面図、図3(C)が発光素子3が配置される側の平面図、図3(D)が図3(C)の裏面側の平面図である。
【0061】
本実施形態の発光素子3は、ガラス面と金属で密閉されるいわゆるキャン(CAN)パッケージに実装されるものではなく、発光素子(半導体レーザーダイオード)3のベアチップを開放型のベースに設置(または実装)するいわゆるフレーム型の実装構造である。
【0062】
図3(A)(B)を参照して、発光素子3は金属フレーム31の一主面311側に搭載される。金属フレーム31には発光素子3を囲み、発光点側が開放されたモールド樹脂層32が設けられる。モールド樹脂層32は金属フレーム31の両主面311、312と一端を連続して覆うように設けられる。モールド樹脂層32の端部には、発光素子3に接続する端子33が設けられる。
【0063】
フレーム型の実装構造では、CANパッケージに比べてコストが安価である。その反面、CANパッケージと異なり、実装した状態において発光素子3の発光点EPの近傍がガラスや金属で密閉状態となっておらず、露出した(開放された)状態となっている。
【0064】
そして、図2(B)の如くモールド樹脂層32の他の主面側322側がホルダー2内に固着されるなどして、発光素子3がホルダー2に保持される。
【0065】
図3(C)(D)を参照して、モールド樹脂層32は金属フレーム31の一主面321側と他の主面側322側ではその平面視における形状が異なっている。すなわち、モールド樹脂層32は一主面321側の平面視においてはC字状(コの字状)で、他の主面322側は平板状に設けられる。
【0066】
尚、本実施形態ではホルダー2の形状を改良することによっても従来構造(図6)と比較して放熱性を高めている。すなわち、従来構造のホルダー133は図6(A)の平面視において、9辺からなる複雑な形状(特に回折格子135との対向辺がL字状)であった。しかし本実施形態では、図2(A)に示す平面視において、5辺からなる五角形状の単純な構造(特に回折格子6との対向辺が直線)を採用し、従来構造よりその面積を拡大している。具体的には、ホルダー2の長手方向の幅W1は、従来構造の長手方向の最長の幅W3と同等とし、短手方向の幅W2は従来構造の短手方向の最長の幅W4と同等として、面積を増加している。尚、その場合当然ながら発光素子3(の発光点ER)から回折格子6間での距離は適切な値が選択されている。
【0067】
図4を参照して回折格子6について説明する。
【0068】
図4は回折格子6を示す斜視図であり、図4(A)がレーザーの進入方向(+Dr方向)から見た斜視図であり、図4(B)が押圧部材7の当接方向(−Dr方向)から見た斜視図であり、図4(C)が断面図である。
【0069】
既述の如く、光学部品としての回折格子6は、レーザー光が透過する回折格子部6aとこれの周辺部に設けられこれを保持する回折格子保持部6bおよび嵌合部6dを有する。
【0070】
ここでの回折格子部6aとは、レーザー光の進行方向からみた平面形状が例えば(略)円形状または(略)矩形状でたとえばその一主面にレーザー光を分離するための鋸歯状、正弦波状、あるいは矩形状などの溝Tが設けられた部分をいう。また回折格子保持部6bとは、回折格子部6aの外側に例えば環状、U字状、矩形状などの額状に設けられて回折格子部6aを保持する部分をいう。
【0071】
回折格子部6aと回折格子保持部6bは同質の材料で一体的に成形されて回折格子6が構成される。しかしこれに限らず、回折格子保持部6bは回折格子部6aと別体に成形され、製造工程において回折格子部6aが組み込まれて回折格子6が構成されるものであってもよい。
【0072】
回折格子部6aおよび回折格子保持部6bは、ガラスや、光学特性に優れ射出成形が可能で硬質な合成樹脂などにより成形される。合成樹脂材料の一例としては、熱可塑性合成樹脂であるポリカーボネート(Polycarbonate)や、透明性が高く光学特性を有するアクリル樹脂のポリメタクリル酸メチル樹脂(polymethylmethacrylate:PMMA)などが採用される。
【0073】
ここでは、回折格子部6aおよび回折格子保持部6bが合成樹脂により一体的に成形された回折格子6を用いる場合を例に説明する。
【0074】
回折格子6は、第1主面S3側において、回折格子保持部6b(第1主面S3)より突出する嵌合部6dが設けられる。嵌合部6dは回折格子部6aを囲む環状であり、嵌合部6dが第1隔壁1aの貫通孔5の内周壁の一部と嵌合する。
【0075】
また、第2主面S4側の回折格子部6aにはいずれも樹脂性フィルムで構成された2分の1波長板20が張り付けられている。またこれに加えて偏光フィルタが張り付けられてもよく、2分の1波長板20(および偏光フィルタ)は回折格子6と別体にハウジング1内に収納されていてもよい。
【0076】
さらに第2主面S4側において回折格子保持部6bの一部が突出した突出部6cが設けられる。突出部6cは押圧部材7が当接する領域であり、Df方向において長さL1に渡って平坦な面となっている。長さL1は回折格子6のDf方向の長さL2の2分の1以上の長さである。
【0077】
図5は回折格子6を押圧・固定する押圧部材7を説明する図であり、図5(A)が押圧部材7を示す斜視図であり、図5(B)は押圧部材7を回折格子6に取り付けた場合の斜視図である。また図5(C)は押圧部材7の−Dr方向から見た平面図であり、図5(D)は押圧部材7を回折格子6に取り付けた場合−Dr方向から見た平面図である。
【0078】
図5(A)を参照して、押圧部材7は回折格子6を取り付け部である第1隔壁1aに押圧して固定するものであって、当接部7aと、当接部7aの一端に連結して弾性変形可能に曲折する変形部7bと、当接部7aの他端に連結して当接部7aに対して垂直に曲折する固定部7cとを有する。ここでは1枚の金属板を図示の形状に打ち抜き及び折り曲げ加工して当接部7aと変形部7bと固定部7cを一体的に成形した板バネを例に説明する。
【0079】
当接部7aは第1主面S6と第2主面S7を有する略平坦な平板状の部分であって回折格子6に面接触する部分(当接面7d)を含む。ここで略平坦というのは、何らかの機能が生じることを目的とした曲げ加工が施されていない状態であることをいう。
【0080】
変形部7bは当接部7aの一端に連続し、弾性変形可能なように折り曲げ加工された部分であって、例えば当接部7aの一端から当接部7aとは離間しながら固定部7cの突出方向に鋭角に折り返された第1変形部7b1と、その先端をさらに鈍角に(当接部7a側に戻す方向に)曲げ加工された第2変形部7b2とを有する。
【0081】
固定部7cは当接部7aの他端に連続し、−Dr方向にひさし状に突出した部分であり、これをハウジング1(第2隔壁1b)の差込溝Iに差し込むことによって、押圧部材7がハウジング1に固定される(図2(B)参照。)。
【0082】
つまり全体としての変形部7bと固定部7cは、互いの先端が対向するように当接部7aに対して同じ方向(−Dr方向)に折り曲げられている。
【0083】
異なる表現を用いると、固定部7cのDr方向の両端から2つの当接部7aが延在し、その先に変形部7bが設けられている。そして当接部7aは+Dr方向側の第1主面S6と−Dr方向側の第2主面S7を有しDf方向を長手方向とする略矩形(短冊状)の部分であり、回折格子6は第1主面S6に当接される。すなわち、当接面7dは当接部7aの第1主面S6側の面である。また変形部7bと固定部7cはいずれも当接部7aの同じ主面側に折り曲げられる。すなわち、回折格子6と逆側の第2主面S7側に折り曲げられる。
【0084】
尚、ここでは固定部7cのDt方向の両端から+Df方向に延在する2本の当接部7aをU字状に連結させて一体的に設けているが、これらを分離して固定部7cのDt方向の両端に設けてもよい。
【0085】
当接部7aは少なくとも回折格子保持部6bの対向する2辺と当接し、変形部7bは弾性変形することで第2変形部7b2が当接する隔壁(第2隔壁1b)と回折格子6に押圧力を与える。すなわち変形部7bは弾性範囲内で与えられた力によって変形し、これにより弾性エネルギーを蓄える。そしてこの弾性エネルギーによって、第2隔壁1bと回折格子6を押圧する。
【0086】
当接部7aの第1主面S6の少なくとも一部は、回折格子保持部6bとの当接面7dとなる。当接面7dとは回折格子保持部6bの対向する2つの領域(ここでは2つの突出部6c(図4(C)参照))と平面的に実質的に当接する(面接触する)面をいい、ハッチングで示す領域に相当する第1主面S6側の領域である。またここでは当接部7a一部を当接面7dとしているが、当接部7a全体(の第1主面S6側)が当接面7dとなってもよい。
【0087】
図5(B)を参照して、本実施形態の当接面7dはハッチングの如く変形部7b側の一端から固定部7c側の他端に向かう方向(Df方向)に長い略長方形状(短冊状)であり、当該方向(ここでは長手方向:Df方向)の長さL1は、回折格子6の同じ方向(Df方向)の長さ(高さ)L2の2分の1以上である。
【0088】
図5(C)(D)を参照して、2つの当接部7aにおいて、回折格子6と面接触する当接面7dの長手方向の長さL1を長く確保することによって、この長さL1と当接部7a間の距離L3の2辺で構成される面Sで回折格子6に対して荷重できる。
【0089】
例えば当接面7dの長さL1が短い(例えば従来の図6(B)の如く回折格子のDf方向の長さの2分の1より小さい)場合は面荷重の面Sの面積は小さくなり、極限まで小さくすると回折格子6と点接触となる。このような場合は、回折格子6に対して線荷重若しくは線荷重に近い狭い面荷重となり、回折格子6に対する圧力がばらつくため回折格子6が変形し、収差が悪化する問題がある。
【0090】
本実施形態では、回折格子保持部6bの一部(突出部6c)と面接触する当接面7dの長さL1を従来より長く確保することによって、回折格子6に対する面荷重の面積Sを十分に確保できる。この面荷重の面積Sは、例えば回折格子6の平面視における面積の2分の1以上(図5(D)参照)である。これにより、回折格子6に対する押圧力を分散させることができるので回折格子6の変形を防止できる。また、後述するが、光ピックアップ装置100の隔壁1aに対して回折格子6を密着させることが可能となる。
【0091】
尚、回折格子6に突出部6cは設けられていなくてもよく、その場合、回折格子6の一部(回折格子保持部6c)と面接触する当接面7dの長さL1が回折格子6の長さL2の2分の1であればよい。つまり、突出部6cがない場合でも回折格子6には当接面7dとの面接触を確保できる長さL1にわたる平坦な領域が必要である。
【0092】
また、回折格子保持部6bが略円形状の場合は、図示の場合より当接面7dの長さL1が短くなる場合があるが、その場合であってもDf方向の長さL1が回折格子6の長さL2の2分の1以上になるようにすることが望ましい。
【0093】
このように押圧部材7は、当接面7aのDf方向の長さL1が押圧部材7が押圧する回折格子6のDf方向の長さの2分の1以上であればよく、変形部7bは弾性変形が可能であれば折り曲げ形状は図示したものに限らない。
【0094】
また、固定部7cと変形部7bはいずれも−Dr方向に折り曲げられているが、例えば固定部7cは+Dr方向に折り曲げられていても良い。
【0095】
また、ここでは当接部7aは当接面7dが短冊状(長方形状)になるように2本の脚状(U字状)に設けられている場合を例に示しているが、略円形の回折格子部6aの外周に沿った湾曲形状(円弧状)に設けられてもよい。また、2つに分離した当接部7aではなく、連続した環状、矩形状に設けられてもよい。同様に、変形部7bも2つに分離した形状ではなく、連続したU字状、環状、矩形状に設けられてもよい。
【0096】
また、1枚の金属板で構成された弾性部材7を例に説明したが複数の金属板を加工し、重ねるなどして図5(A)に示すような形状としたものであってもよい。
【0097】
更に押圧部材7は、板バネに変えて他の弾性部材であってもよい。他の弾性部材として例えば、硬質で弾性があり、温度での膨張・収縮で押圧力が変化しにくい樹脂などが考えられる。
【0098】
再び、図2を参照して、ホルダー2は開口部8の周囲が第1隔壁1aの第1主面S1(+Dr側の主面)と当接する。第1隔壁1aの第2主面S2(−Dr側の主面)は、回折格子6(回折格子保持部6b)の第1主面S3(+Dr側の主面)と当接する。回折格子6(回折格子保持部6b)の第2主面S4(−Dr方向の主面)には押圧部材7が当接し、押圧部材7の固定部7cは第2隔壁1b下方に設けられた差込溝Iに差し込まれるとともに第2隔壁1bの第1主面S5(+Dr側の主面)と当接する。押圧部材7によって回折格子6は+Dr方向に押圧され、第1隔壁1a、第2隔壁1bの間(収納部10b)に固定される。
【0099】
つまり、第1隔壁1aの両主面側にそれぞれホルダー2と回折格子6が密着する。特に回折格子6は第1主面S3側において、回折格子保持部6b(第1主面S3)より+Dr方向に突出する嵌合部6dが設けられており、嵌合部6dが第1隔壁1aの貫通孔5の内周壁の一部と嵌合する。つまり、第1隔壁1aとの十分な密着が確保されている。
【0100】
加えて、押圧部材7は従来構造と比較して、回折格子6と面接触する当接面7dの長さL1が長い(図5参照)。つまり従来と比較して、回折格子6に対する面荷重の面積Sが拡大している。これにより回折格子6に対する押圧力を偏ることなく(均等に)分散できる。これにより、回折格子6の変形を回避できるので、それによる収差の劣化を抑制するとともに、回折格子6と第1隔壁1aとの密着性をより向上させることができる。
【0101】
この構造により、開口部8近傍のホルダー2と、第1隔壁1aおよび回折格子6とによって、閉じた空間Eが構成されている。閉じた空間Eは既述の如く物理的に閉塞した空間であり、ハウジング1外部からのガスの進入が遮断できる程度に密閉(閉塞)された空間である。そして発光点EPから回折格子6(第1主面S3側の回折格子部6a)に至るレーザー光の光路(太矢印)は閉じた空間E内に存在する。
【0102】
尚、閉塞された空間であっても当然ながらレーザー光は回折格子6を通過する。つまり発光素子3の発光点EPから出射されるレーザー光は、開口部8、貫通部5および回折格子6を通過してハーフミラー9で対物レンズ18方向(図2(A)参照)に反射される。回折格子6の回折格子部6aはレーザー光の光路上に位置している。
【0103】
既述の如く本実施形態の発光素子3は、開放型のパッケージに実装されてホルダー2に保持されている。つまりCANパッケージによる実装と異なり、発光点EPから出射したレーザー光が開口部8を介してホルダー2の外部に放出されるまでの間にガラス等で遮られることがない。すなわち、発光点EPからの光は、ガラス板やフィルム、樹脂などの物理的な材料を通過することなく、開口部8および貫通孔9(閉じた空間E)を通過して回折格子6に直接、入射する。
【0104】
この様な構造であっても、ホルダー2の外側で第1隔壁1aと回折格子6とによって閉じた空間E(閉塞された空間)を作ることで、破線矢印の如くアウトガスが進入した場合であっても、これが発光点EP付近に到達することを防止できる。
【0105】
また、回折格子6からホルダー2までのハウジング1の底面BSは開口部は設けられておらず、回折格子6とホルダー2の間においては底部BSからのガスの進入は妨げられている。これらによって、本実施形態では回折格子6とホルダー2の間において、ハウジング1外部からのガス(アウトガス)の進入を遮断できる。
【0106】
構造上、発光点EPの近傍にアウトガスが進入することを防げれば、従来の如くホルダーの内部で閉じた空間E’を形成する必要はない。本実施形態では、ホルダー2と第1隔壁1a及び回折格子6によって閉じた空間Eを構成し、加えて回折格子6にフィルム状の2分の1波長板20を設けることにより、従来アウトガスを遮断するために(閉塞された空間を形成するために)ホルダー内に設けられていた、ガラスを基材とする光学部品(複合部品)を削減できる。これにより、光ピックアップ装置のコストを低減できる。
【0107】
また、高温となるホルダー内に偏光フィルタを配置する必要がなくなるので、偏光フィルタの劣化を防止できる。
【0108】
尚、本実施形態では従来構造(図6)の如くホルダーの内部で複合部品とホルダーとによって閉じた空間E’を構成するのではなく、ホルダー2の内部および外部において、ホルダー2と第1隔壁1a及び回折格子6によって閉じた空間Eを構成するものである。
【0109】
つまり回折格子6に2分の1波長板20(および偏光フィルタ)が設けられなくてもよく、例えば別の光学部品にこれらを取り付けたり、別体でハウジング1内に収納された場合であっても、回折格子6、第1隔壁1aとホルダー2によって閉じた空間Eが形成でき、アウトガスの進入を防止できる。
【0110】
尚、本実施形態の光ピックアップ装置100の光学系は一例であり、発光素子からの光を対物レンズにより集光し、光ディスクに照射して、該光ディスクで反射するレーザー光を検出してデータの記録又は読み出しを行うものであれば同様に実施できる。
【0111】
例えば、3つの異なる波長のレーザー光を出射する1つのレーザーダイオードが用いられ、3波長のレーザー光を1つの対物レンズに導く光学系であってもよいし、3つの個別のレーザーダイオードが用いられて1つの対物レンズまたは2つの対物レンズに導く光学系であってもよい。また1波長のみのレーザー光、2波長のレーザー光を1つまたは2つの対物レンズに導く光学系であっても同様に実施でき、同様の効果が得られる。
【符号の説明】
【0112】
1 ハウジング
1a 第1隔壁
1b 第2隔壁
2 ホルダー
3 発光素子
5 貫通孔
6 回折格子
7 押圧部材
10a、10b、10c 収納部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジング内で2つの収納部を区画し、一主面から他の主面まで貫通する貫通孔が設けられた隔壁と、
発光素子を保持して該発光素子からの光が通過する開口部が設けられ該開口部の周囲が前記一主面側の前記貫通孔の周囲と当接するホルダーと、
周辺部が前記他の主面側の前記貫通孔の周囲と当接する回折格子と、
を具備し、
前記ホルダー、前記隔壁および前記回折格子によって閉じた空間が構成され、
前記発光素子の発光点から前記回折格子に至る前記光の光路は前記空間内にあることを特徴とする光ピックアップ装置。
【請求項2】
前記発光点から発射された前記光は、前記開口部および前記貫通孔を介して前記回折格子に直接入射することを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置。
【請求項3】
前記空間は、前記ハウジング外部からのガスの進入が遮断できる程度に閉塞されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光ピックアップ装置。
【請求項4】
前記回折格子の一主面側の一部は、前記貫通孔の一部と嵌合することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の光ピックアップ装置。
【請求項5】
前記回折格子の他の主面側に他の隔壁が設けられ、前記回折格子は該他の隔壁との間に配置された押圧部材によって前記ハウジングに固定されることを特徴とする請求項4に記載の光ピックアップ装置。
【請求項6】
前記押圧部材は、前記回折格子の周辺部と平面的に当接する当接面を有し、該当接面の長手方向の長さは、該長手方向における前記回折格子の長さの2分の1以上であることを特徴とする請求項5に記載の光ピックアップ装置。
【請求項7】
前記ホルダーは、実装した状態で前記発光素子の少なくとも一部が露出する開放型のパッケージであることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の光ピックアップ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−97825(P2013−97825A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−237101(P2011−237101)
【出願日】平成23年10月28日(2011.10.28)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【Fターム(参考)】