説明

光伝送装置および光レベル調整方法

【課題】
従来技術では、対向する両方の装置のレベル調整を簡単に行うことができなかった。
【解決手段】
本発明に係る光伝送装置は、対向装置から受信する光信号の入力光レベルを計測する受光部と、前記受光部が計測した入力光レベルに応じて前記対向装置に送信する光信号の出力光レベルを決定する制御部と、予め設定された時間を計るタイマとを有し、前記制御部は、前記出力光レベルの決定時に、前記タイマを起動すると共に、前記対向装置にタイマ起動を通知し、前記タイマ時間経過後に自装置内の出力光レベルを調整することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光伝送装置間で送受信する光信号のレベル調整技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、光ファイバーによる通信システムが主流となっている。このようなシステムでは、光伝送装置間(ノード間)の距離に依存する固定変動だけでなく、温度変化や季節変動、ルート変更などによって受信側の入力光レベルが変化する。例えばノード間距離が近距離である場合、光強度が強すぎるために受信側に固定PAD(光減衰器)を入れてレベル調整を行う必要がある。また、隣接ノード間の距離に応じてファイバロス・マージンを確保する必要があり、受信側で十分な入力光レベルを確保できない場合もある。そこで、光入力レベルの情報を対向装置に送信して対向装置の光出力レベルを調整する方法が考えられている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開昭62−051321号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術では、対向する両方の装置において同じようにレベル調整が行われるとは限らず、入力光レベルの実測値から出力光レベルの調整値を求めるためには、技術的なノウハウが求められ、複雑な処理や詳細なテーブルなどが必要であった。また、対向する両方の装置で同じようにレベル調整を行うためには、温度変化による変動がある場合などでは両方の装置のレベル調整のタイミングをある程度合わせる必要もある。
【0005】
上記課題に鑑み、本発明の目的は、入力光レベルを複数のレベル範囲に分割して計測して出力光レベルを増減することにより、簡単な処理で出力光レベルの調整を行うことができ、且つ、対向する両方の装置のレベル調整のタイミングを合わせることができる光伝送装置および光レベル調整方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る光伝送装置は、対向装置から受信する光信号の入力光レベルを計測する受光部と、前記受光部が計測した入力光レベルに応じて前記対向装置に送信する光信号の出力光レベルを決定する制御部と、予め設定された時間を計るタイマとを有し、前記制御部は、前記出力光レベルの決定時に、前記タイマを起動すると共に、前記対向装置にタイマ起動を通知し、前記タイマ時間経過後に自装置内の出力光レベルを調整することを特徴とする。
【0007】
特に、前記対向装置から受信する光信号の入力光レベルの最大受信可能レベルと最小受信可能レベルとの間を複数段の入力光レベル範囲に分割し、前記受光部は、前記対向装置から受信する光信号の入力光レベルを前記入力光レベル範囲のどの範囲に該当するかを計測し、前記制御部は、前記受光部が出力する入力光レベル範囲に応じて前記対向装置に送信する光信号の出力光レベルを決定することを特徴とする。
【0008】
さらに、前記制御部は、前記出力光レベルを前記入力光レベル範囲と同じ段数に分割して出力光レベルを制御し、前記受光部が出力する入力光レベル範囲と予め設定された入力光基準レベル範囲とが異なる場合に、前記入力光レベル範囲と前記入力光基準レベル範囲との段数差を求め、前記対向装置に送信する光信号の出力光レベルを前記段数差だけ増減することを特徴とする。
【0009】
また、対向装置から受信する光信号の入力光レベルの最大受信可能レベルと最小受信可能レベルとの間を複数段の入力光レベル範囲に分割して前記入力光レベルが前記入力光レベル範囲のどの範囲に該当するかを計測する受光部と、前記受光部が計測した入力光レベル範囲に応じて前記対向装置に送信する光信号の出力光レベル範囲を決定する制御部と、前記制御部が決定した自装置側の出力光レベル範囲を前記対向装置への主信号の一部に含めて前記対向装置へ送信する送信部と、前記対向装置から受信する主信号の一部に含まれる前記対向装置側の出力レベル範囲を受信する受信部とを有し、前記制御部は、前記自装置側の出力レベル範囲と前記対向装置側の出力レベル範囲とを比較して、同じ出力光レベル範囲である場合に、自装置の出力光レベルを調整することを特徴とする。
【0010】
本発明に係る光レベル調整方法は、対向装置から受信する光信号の入力光レベルに応じて前記対向装置に送信する光信号の出力光レベルを決定し、予め設定された時間を計るタイマを起動すると共に、前記対向装置にタイマ起動を通知し、前記タイマ時間経過後に自装置内の出力光レベルを調整することを特徴とする。
【0011】
特に、前記対向装置から受信する光信号の入力光レベルの最大受信可能レベルと最小受信可能レベルとの間を複数段の入力光レベル範囲に分割し、前記対向装置から受信する光信号の入力光レベルを前記入力光レベル範囲のどの範囲に該当するかを計測し、前記計測した入力光レベル範囲に応じて前記対向装置に送信する光信号の出力光レベルを決定することを特徴とする。
【0012】
さらに、前記出力光レベルを前記入力光レベル範囲と同じ段数に分割して出力光レベルを制御し、前記計測した入力光レベル範囲と予め設定された入力光基準レベル範囲とが異なる場合に、前記入力光レベル範囲と前記入力光基準レベル範囲との段数差を求め、前記対向装置に送信する光信号の出力光レベルを前記段数差だけ増減することを特徴とする。
【0013】
また、対向装置から受信する光信号の入力光レベルの最大受信可能レベルと最小受信可能レベルとの間を複数段の入力光レベル範囲に分割して前記入力光レベルが前記入力光レベル範囲のどの範囲に該当するかを計測し、前記計測した入力光レベル範囲に応じて前記対向装置に送信する光信号の出力光レベル範囲を決定し、前記決定した自装置側の出力光レベル範囲を前記対向装置への主信号の一部に含めて前記対向装置へ送信し、前記対向装置から受信する主信号の一部に含まれる前記対向装置側の出力レベル範囲を受信し、前記自装置側の出力レベル範囲と前記対向装置側の出力レベル範囲とを比較して、同じ出力光レベル範囲である場合に、自装置の出力光レベルを調整することを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係る光伝送装置および光レベル調整方法は、入力光レベルを複数のレベル範囲に分割して計測して出力光レベルを増減することにより、簡単な処理で出力光レベルの調整を行うことができ、且つ、対向する両方の装置のレベル調整のタイミングを合わせることができる。
【0015】
これにより、入力光レベルの実測値から出力光レベルをどの程度増減させるかなどの複雑な処理が不要になり、温度変化や季節変動、ルート変更などによりファイバロスが変化した場合でも、対向する両方の装置で自動的に出力光レベルの調整が行われ、運用者はその影響を意識せずに光伝送装置を運用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】光伝送システム100の構成例を示す図である。
【図2】第一の実施形態に係る光伝送装置101の構成例を示す図である。
【図3】入力光レベル範囲の一例を示す図である。
【図4】第一の実施形態に係る光伝送装置101のレベル調整処理を示すフローチャートである。
【図5】レベル調整例を示す図である。
【図6】第二の実施形態に係る光伝送装置101’の構成例を示す図である。
【図7】第二の実施形態に係る光伝送装置101’のレベル調整処理を示すフローチャートである。
【図8】レベルチェック処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明に係る光伝送装置および光レベル調整方法の実施形態について図面を用いて詳しく説明する。
【0018】
図1は、光伝送システム100の構成例を示す図である。光伝送システム100は、光伝送装置101aと光伝送装置101bとが光ファイバー151aおよび光ファイバー151bを介して接続されている。尚、光ファイバー151aおよび光ファイバー151bの2芯で送受信を構成する例を示したが、1芯の光ファイバーに送受信の信号を波長多重するようなシステムでも同様に適用可能である。ここで、光伝送装置101aおよび光伝送装置101bは、本発明に係る光伝送装置に対応する。
【0019】
図1において、光伝送装置101aは、光IF(インターフェース)部102aと、端末IF(インターフェース)部103aと、監視制御部104aとを有する。同様に、光伝送装置101bは、光IF(インターフェース)部102bと、端末IF(インターフェース)部103bと、監視制御部104bとを有する。ここで、光伝送装置101aおよび光伝送装置101bは同じ構成および同じ機能を有する装置であり、光伝送装置101aおよび光伝送装置101bに共通する説明においては、まとめて光伝送装置101と称する。同様に、光IF部102a,102bは光IF部102、端末IF部103a,103bは端末IF部103、監視制御部104a,104bは監視制御部104、のようにそれぞれ称する。
【0020】
以下、光伝送装置101の実施形態について説明する。
(第一の実施形態)
図2は、第一の実施形態に係る光伝送装置101の構成例を示す図である。光伝送装置101は、図1で説明したように、光IF部102と、端末IF部103と、監視制御部104とを有する。光IF部102は対向装置との間で主信号の送受信を行い、端末IF部103はユーザー側の端末機器との間でユーザデータを送受信する。また、監視制御部104は光IF部102における対向装置からの入力光レベルを計測して自装置の出力光レベルを調整すると共に、対向装置へ動作情報などを通知する。尚、動作情報については、後で詳しく説明する。
【0021】
図2において、光IF部102は、受光部201と、信号復号部202と、信号符号部203と、光出力部204と、出力調整部205とを有する。
【0022】
受光部201は、対向装置から受光する主信号の光入力レベルを計測する。
【0023】
信号復号部202は、受光部201で受光した信号の復号を行い、ユーザーデータは端末IF部103に出力し、制御データは監視制御部104に出力する。
【0024】
信号符号部203は、端末IF部103から入力するユーザデータまたは監視制御部104から入力する制御データを符号化して光出力部204に出力する。
【0025】
光出力部204は、信号符号部203で符号化されたデータを光信号に変換して対向装置に送信する。
【0026】
出力調整部205は、監視制御部104からの制御に従って光出力部204から対向装置に送出する光信号の出力光レベルを調整する。
【0027】
次に、監視制御部104は、読出部301と、制御部302と、外部IF(インターフェース)部303と、切替タイマ部304とを有する。
【0028】
読出部301は、光IF部102の受光部201が計測した入力光レベルを読み出す。
【0029】
制御部302は、読出部301が読み出した入力光レベルに応じて出力光レベルの調整値を決定する。そして、光IF部102の出力調整部205に出力光レベルの調整値を出力する。また、制御部302は、信号符号部203および光出力部204を介して対向装置への制御情報(制御データ)を対向装置に送信する。同様に、制御部302は、対向装置からの制御情報(制御データ)を受光部201および信号復号部202を介して受信する。尚、制御部302は、監視制御部104の各ブロックと接続され、制御情報や結果返答などを入出力し、各部の動作を制御する。
【0030】
外部IF部303は、保守端末401を接続するためのインターフェースで、保守者が保守端末401を操作して、光伝送装置101の保守や監視を行う。特に本実施形態に係る光伝送装置101では、保守者は保守端末401からコマンドを発行して手動で受光部201の入力光レベルを読み出したり、光出力部204の出力光レベルの調整を行うことができる。また、自動で行う場合でも、自装置や対向装置の入力光レベルや出力光レベル或いは動作情報や警報などが保守端末401の画面に表示されるので、保守者は光伝送装置101の状態を監視することができる。
【0031】
切替タイマ部304は、制御部302によって起動されて予め設定された時間を計り、設定時間が経過したら制御部302に通知する。
【0032】
以上のように、本実施形態に係る光伝送装置101は構成される。尚、図2のブロック図は一例であり、入力光レベルを計測して出力光レベルを設定可能な構成であれば同様に実現できる。
【0033】
ここで、受光部201で計測する入力光レベルについて説明する。図3(a)は、受光部201における入力光レベルの計測例を示す図である。図3(a)の例では、受光部201の入力光レベルの最大受信可能レベルと最小受信可能レベルとの範囲をLevel−1からLevel−5までの5段階に分割している。ここで、最大受信可能レベルとは、それ以上の大きな入力レベルの信号が入力された場合は、信号が歪んで正常にデータを復号できない信号レベルである。同様に、最小受信可能レベルとは、それ以下の小さな入力レベルの信号が入力された場合は、信号が小さ過ぎて正常にデータを復号できない信号レベルである。
【0034】
このように、受光部201は、入力光レベルがLevel−1からLevel−5までの5段階のレベル範囲のどこに該当するかを判別するだけでよく、判別結果は監視制御部104により読み出される。尚、図3の説明では、理解し易いように5段階に分けているが、5段階である必要はなく、n段階(Level−1からLevel−n(nは整数))でも構わない。ここで、本実施形態に係る光伝送装置101における入力光レベルの計測回路は、例えば段数分のコンパレータで比較するだけの簡易な回路で実現することができ、従来のように、入力光レベルを数値で実測するための複雑で高精度の回路を受光部201に設ける必要がなくなる。
【0035】
尚、図3(a)の例で示したように、5段階に分割して入力光レベルを計測する場合、どのレベル範囲の場合はどのように判断するかを予め決めておいても構わない。例えば図3(b)に示すように、5段階の真ん中のレベル範囲(Level−3)の場合はレベル調整不要、Level−3以外はレベル調整要と決めておく。さらに、Level−1またはLevel−5の場合は警報を保守端末401に通知するようにしてもよい。
【0036】
[レベル制御処理]
次に、本実施形態に係る光伝送装置101におけるレベル制御処理の一例について説明する。図4のフローチャートは、図1で説明した光伝送装置101aと光伝送装置101bとの間でレベル制御を行う場合の処理の流れを示している。尚、図4では、光伝送装置101aをマスター側、光伝送装置101bをスレーブ側として説明するが、逆であっても構わない。また、図4の各処理は、監視制御部104の制御部302を中心として実行され、定期的(例えば数時間毎など)に行われる。以下、各処理について順番に説明する。
【0037】
(ステップS101)制御部302は、読出部301を介して受光部201から入力光レベルを読み出す。この時、図3(a)で説明したように、対向装置から受信する主信号の入力光レベルの範囲(Level−n)が制御部302に読み出される。
【0038】
(ステップS102)制御部302は、入力光レベル範囲に応じて出力光レベルの調整値を決める。例えばLevel−2の場合は出力光レベルを1段階増加し、Level−4の場合は出力光レベルを1段階減少する。ここで、出力光レベルの増加段数をさらに細かく分割しても構わないが、本実施形態では説明がわかり易いように、入力光レベルの適正範囲(Level−3)との差分の段数だけ出力光レベルを増減させるものとする。尚、この時点では、未だ光出力部204のレベル制御は行われていない。また、Level−3の場合は適正レベルなのでレベル制御を行わずに一連の処理を終了するようにしてもよい。
【0039】
(ステップS103)制御部302は、切替タイマ部304を起動する。尚、切替タイマ部304が計るタイマ時間は、製造時のデフォルト値を用いるか、予め保守者により保守端末401から設定されているものとする。
【0040】
(ステップS104)制御部302は、切替タイマ部304を起動したことを対向装置(図1では光伝送装置101b)に通知する。尚、対向装置への通知は、主信号の一部(オーバーヘッドなど)を用いて送信される。
【0041】
(ステップS105)制御部302は、切替タイマ部304のタイマ時間が経過したか否かを判別する。尚、図4の例ではわかり易いようにタイマ時間が経過するまでループ処理を行うようにしたが、実際には切替タイマ部304がタイマ時間経過時に制御部302に割り込み信号を出力するようにして、制御部302が他の処理を実行できるようにしてもよい。いずれの場合であっても、タイマ時間が経過したら次のステップS106の処理を実行する。
【0042】
(ステップS106)制御部302は、光出力部204の出力光レベルを調整する。具体的には、ステップS102で求めた出力光レベルの調整値(出力光レベルの増減段数)に従って、光出力部204の出力光レベルを調整するように光IF部102の出力調整部205に指令する。そして、出力調整部205は、制御部302から指令された増減段数に応じて光出力部204の出力光レベルを調整する。例えばステップS102で求めた出力光レベルの調整値が1段の増加である場合は、光出力部204の出力光レベルを1段階上げる。尚、急激な信号変化によるエラーなどを回避するために、光出力部204の出力光レベルを増減する場合はステップ状に一気に増減するのではなく徐々に増減するようにした方がよい。また、ステップS102の入力光レベルがLevel−3の場合はレベル制御の必要がないので調整処理は行わない。或いは、ステップS102の段階で一連の処理を終了するようにしてもよい。
【0043】
ここまでの処理で自装置のレベル調整が完了するが、対向装置のレベル調整の結果を確認するために次の処理ステップを実行する。
【0044】
(ステップS107)制御部302は、対向装置からレベル調整結果の返答を受信したか否かを判別し、受信するまで待つ。尚、対向装置からの通知は、主信号の一部(オーバーヘッドなど)を用いて送信される。また、図4の例ではわかり易いように結果応答を受信するまでループ処理を行うようにしたが、実際には結果応答の受信時に信号復号部202などから制御部302に割り込み信号を出力するようにして、制御部302が他の処理を実行できるようにしてもよい。いずれの場合であっても、結果応答を受信したら次のステップS108の処理を実行する。
【0045】
(ステップS108)制御部302は、自装置のレベル調整結果および対向装置のレベル調整結果などを保守端末401に表示して保守者に通知する。例えば保守端末401の画面に、レベル調整前の自装置および対向装置の入力光レベルと出力光レベル設定値、レベル調整後の自装置および対向装置の入力光レベルと出力光レベル設定値、などが表示される。これにより、保守者はレベル制御が正常に実行されたか否かを確認することができる。
【0046】
ここで、対向装置の光伝送装置101bでは、次の処理が実行される。
【0047】
(ステップS201)光伝送装置101bの制御部302は、光伝送装置101aからタイマ起動通知を受信したか否かを判別し、受信するまで待つ。ここで、タイマ起動通知を受信するまでループ処理を行うようにしたが、先に述べたように割り込み処理にしてもよい。
【0048】
(ステップS202)光伝送装置101bの制御部302は、読出部301を介して受光部201から入力光レベルの範囲(Level−n)を読み出す。
【0049】
(ステップS203)光伝送装置101bの制御部302は、ステップS102と同様にして、入力光レベル範囲に応じて出力光レベルの調整値を決める。尚、この時点では、未だ光出力部204のレベル制御は行われていない。
【0050】
(ステップS204)光伝送装置101bの制御部302は、切替タイマ部304を起動する。尚、切替タイマ部304が計るタイマ時間は、光伝送装置101aのタイマ時間と同じ時間に設定されている。
【0051】
(ステップS205)光伝送装置101bの制御部302は、切替タイマ部304のタイマ時間が経過したか否かを判別する。ここで、タイマ時間が経過するまでループ処理を行うようにしたが、先に述べたように割り込み処理にしてもよい。
【0052】
(ステップS206)光伝送装置101bの制御部302は、光出力部204の出力光レベルを調整する。具体的には、ステップS203で求めた出力光レベルの調整値(出力光レベルの増減段数)に従って、光出力部204の出力光レベルを調整するように光IF部102の出力調整部205に指令する。そして、出力調整部205は、制御部302から指令された増減段数に応じて光出力部204の出力光レベルを調整する。
【0053】
(ステップS207)光伝送装置101bの制御部302は、レベル調整結果を光伝送装置101a側に返答する。例えば返答内容は、レベル調整前の入力光レベルと出力光レベル設定値、レベル調整後の入力光レベルと出力光レベル設定値などである。
【0054】
このようにして、自装置(光伝送装置101a)と対向装置(光伝送装置101b)の両方の出力光レベルを調整して、適正な入力光レベルを得ることができる。
【0055】
ここで、図4のフローチャートで説明したレベル調整例について、図5を用いて説明する。図5(a)は光伝送装置101aのレベル調整前の入力光レベル例を示した図で、黒丸印で示したように入力光レベル範囲のLevel−2であったとする。この場合、適正な入力光レベル範囲のLevel−3との段数差が1なので、図5(b)に示すように出力光レベルを1段階増加させるレベル合わせを行う。同様のレベル調整は、対向装置の光伝送装置101bにおいても行われ、光伝送装置101bの出力光レベルを1段階増加させるレベル合わせが行われている。この結果、自装置の光伝送装置101aの調整後の入力光レベルは、図5(c)に示したように調整前の入力光レベル範囲Level−2からLevel−3に増加されて適正レベルで受信することができる。
【0056】
特に本実施形態に係る光伝送装置101では、マスタ側の光伝送装置101aが切替タイマ部304を起動した時点でスレーブ側の光伝送装置101bにタイマ起動を通知して光伝送装置101b側でも同時間の切替タイマ部304を起動し、光伝送装置101aおよび光伝送装置101bの双方において、タイマ時間が経過したタイミングでレベル調整を実行するので、通知や起動の時間のずれはあるがレベル調整の時間差を少なくし、ほぼ同時刻にレベル調整を完了することができる。これによる効果として、例えば光伝送装置101aと光伝送装置101bとの間のレベル調整のタイミングに大きな時間差がある場合、温度変動などによって先にレベル調整を行った装置と、後でレベル調整を行った装置との間で計測値や調整値が異なるという問題を回避できる。特に片方の装置の調整値が適正値の上限近くで対向装置の調整値が適正値の下限近くに調整された場合は、いずれかの装置に再びレベル調整を行う必要が生じる確立が高くなってしまうので、できるだけ対向する二つの装置のレベル調整値を同程度にしておくのが好ましい。
【0057】
以上説明したように、本実施形態に係る光伝送装置101および光レベル調整方法は、入力光レベルを複数のレベル範囲に分割して計測して出力光レベルを段階的に増減することにより、簡単な処理で出力光レベルの調整を行うことができ、且つ、対向する両方の装置におけるレベル調整のタイミングを合わせることができる。
【0058】
これにより、入力光レベルの実測値から出力光レベルをどの程度減衰させるかなどの複雑な処理が不要になり、温度変化や季節変動、ルート変更などによりファイバロスが変化した場合でも、対向する両方の装置で自動的に出力光レベルの調整が行われ、運用者はその影響を意識せずに光伝送装置を運用することができる。
(第二の実施形態)
次に、第二の実施形態に係る光伝送装置101’について説明する。図6は、光伝送装置101’の構成例を示す図である。光伝送装置101’は、図2で説明した光伝送装置101と殆ど同じ構成であるが、監視制御部104’は、監視制御部104のような切替タイマ部304を持たない。尚、図6において、図2と同符号のブロックは同じブロックなので重複する説明は省略する。
【0059】
図6において、光伝送装置101と異なるのは光伝送装置101’の監視制御部104’で、切替タイマ部304が無いことと、制御部302’の処理が制御部302とは少し異なる。尚、本実施形態においても、図3で説明したように、入力光レベルを複数段の入力光レベル範囲に分けて計測して出力光レベルを調整する技術は第一の実施形態と同じである。
【0060】
[レベル制御処理]
次に、本実施形態に係る光伝送装置101’におけるレベル制御処理の一例について説明する。図7のフローチャートは、図1で説明した光伝送装置101a(図7では光伝送装置101’a)と光伝送装置101b(図7では光伝送装置101’b)との間でレベル制御を行う場合の処理の流れを示している。尚、図7では、光伝送装置101’aをマスター側、光伝送装置101’bをスレーブ側として説明するが、逆であっても構わない。また、図7の各処理は、監視制御部104の制御部302’を中心として実行され、定期的(例えば数時間毎など)に行われる。ここで、図7において図4と同符号の処理ステップは同じ処理を行うので重複する説明は省略し、異なる部分についてのみ説明する。
【0061】
図7において、ステップS101およびステップS102の処理は図4のフローチャートと同じで、光伝送装置101’aの出力光の調整レベルを確定する。尚、この時点では、実際のレベル調整は行われていない。そして、次のステップS301を実行する。
【0062】
(ステップS301)光伝送装置101’aの制御部302’は、ステップS102で確定した調整レベルを対向装置の光伝送装置101’bに通知する。尚、対向装置への通知は、主信号の一部(オーバーヘッドなど)を用いて送信される。
【0063】
(ステップS302)光伝送装置101’aの制御部302’は、光伝送装置101’bから対向装置側の調整レベル通知を受信したか否かを判別し、受信するまで待つ。ここで、調整レベル通知を受信するまでループ処理を行うようにしたが、先に述べたように割り込み処理にしてもよい。
【0064】
(ステップS303)光伝送装置101’aの制御部302’は、自装置(光伝送装置101’a)の調整レベルと、対向装置(光伝送装置101’b)の調整レベルとを比較する。
【0065】
(ステップS304)光伝送装置101’aの制御部302’は、ステップS303の比較結果が同じであるか否かを判別する。例えば自装置の調整レベルがLevel−2からLevel−3への1段階増加で、対向装置の調整レベルもLevel−2からLevel−3への1段階増加である場合は同じであると判断してステップS305に進み、対向装置の調整レベルがLevel−1からLevel−3への2段階増加である場合は異なると判断してステップS108で保守者に通知する。尚、保守者への通知は、例えば自装置と対向装置のレベル調整値とが保守端末401の画面に表示される。
【0066】
(ステップS305)光伝送装置101’aの制御部302’は、対向装置の光伝送装置101’bにレベル調整を実行するように指示する。尚、対向装置への指示は、主信号の一部(オーバーヘッドなど)を用いて送信される。この処理の後、図4で説明したステップS106からステップS108までの処理を実行して、一連のレベル調整処理を終了する。
【0067】
次に、対向装置の光伝送装置101’bの処理について説明する。
【0068】
(ステップS401)光伝送装置101’bの制御部302’は、光伝送装置101’aから調整レベル通知を受信したか否かを判別し、受信するまで待つ。ここで、調整レベル通知を受信するまでループ処理を行うようにしたが、先に述べたように割り込み処理にしてもよい。そして、光伝送装置101’aから調整レベル通知を受信した場合は、図4で説明したステップS202およびステップS203の処理を実行して、光伝送装置101’bにおける調整レベルを確定する。
【0069】
(ステップS402)光伝送装置101’bの制御部302’は、ステップS203で確定した調整レベルを光伝送装置101’aに通知する。尚、調整レベルの通知は、主信号の一部(オーバーヘッドなど)を用いて送信される。
【0070】
(ステップS403)光伝送装置101’bの制御部302’は、光伝送装置101’aからレベル調整指示を受信したか否かを判別し、受信するまで待つ。ここで、レベル調整指示を受信するまでループ処理を行うようにしたが、先に述べたように割り込み処理にしてもよい。そして、光伝送装置101’aからレベル調整指示を受信した場合は、図4で説明したステップS206およびステップS207の処理を実行して、光伝送装置101’bにおける出力光レベルの調整を実行し、レベル調整結果を光伝送装置101’a側に返答する。例えば返答内容は、レベル調整前の入力光レベルと出力光レベル設定値、レベル調整後の入力光レベルと出力光レベル設定値などである。
【0071】
このようにして、自装置(光伝送装置101’a)と対向装置(光伝送装置101’b)の両方の出力光レベルを調整して、適正な入力光レベルを得ることができる。尚、本実施形態に係る光伝送装置101’においても、先に図5で説明したようなレベル調整を行うことができる。
【0072】
また、本実施形態に係る光伝送装置101’では、マスタ側の光伝送装置101’aとスレーブ側の光伝送装置101’bとの間で調整レベルを通知して、調整レベルが同じ場合にレベル調整指示を送信してレベル調整を実行するので、通知の時間のずれはあるがレベル調整の時間差を少なくし、ほぼ同時刻にレベル調整を完了することができ、第一の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0073】
以上説明したように、本実施形態に係る光伝送装置101’および光レベル調整方法は、入力光レベルを複数のレベル範囲に分割して計測して出力光レベルを増減することにより、簡単な処理で出力光レベルの調整を行うことができ、且つ、対向する両方の装置のレベル調整のタイミングを合わせることができる。
【0074】
これにより、入力光レベルの実測値から出力光レベルをどの程度減衰させるかなどの複雑な判定処理が不要になり、温度変化や季節変動、ルート変更などによりファイバロスが変化した場合でも、対向する両方の装置で自動的に出力光レベルの調整が行われ、運用者はその影響を意識せずに光伝送装置を運用することができる。
【0075】
(変形例)
先に図3で説明したように、入力光レベル範囲が適正範囲(例えばLevel−3)の場合はレベル制御を行う必要がなく、適正範囲以外の場合にレベル調整を行う必要がある。そこで、図8のフローチャートに示すように、入力光レベルのレベルチェック処理を定期的に実行して、入力光レベル範囲が適正でない場合に保守者に通知してレベル調整を行うようにしてもよい。図8の例では、ステップS501において、先に説明したステップS101と同様に受光部201で入力光レベル範囲を計測する。そして、ステップS502において、入力光レベル範囲が適正レベル範囲のLevel−3であるか否かを判別し、Level−3の場合は処理を終了し、Level−3以外の場合はステップS503に進む。ステップS503では、保守者に保守端末401を介して入力光レベル範囲が外れていることを通知する。そして、ステップS504では、手動または自動によるレベル調整処理を実行する。ここで、自動によるレベル調整は、先に第一の実施形態で説明した図4の処理または第二の実施形態で説明した図7の処理を実行すればよい。
【0076】
一方、保守者が手動でレベル調整を実行する場合は、保守端末401からコマンドを発行して、図4や図7で説明した処理を手動で実行する。例えば、図4の処理の場合は、ステップS101において、保守者は保守端末401から受光部201の入力光レベル範囲を読み出すコマンドを読出部301に発行し、読出部301は入力光レベル範囲を読み出す。そして、ステップS102において、保守者は保守端末401に表示された入力光レベル範囲から出力光レベルの調整レベルを確定する。この時、保守者は、受光部201から読み出した入力光レベル範囲と適正な入力光レベル範囲(例えばLevel−3)との段数差を求めればよいだけなので、熟練した保守者でなくても容易に調整値を求めることができ、保守者に求めるスキルを軽減させる効果があり、どの程度の出力光レベルの調整が必要であるかを求める複雑な計算を行う必要がなくなる。
【0077】
このように、レベル調整処理を行うためのトリガは、ある一定の入力光レベル範囲を超えた場合に自律的に動作するようにしてもよいし、保守者のコマンド発行を契機に動作するようにしてもよい。
【0078】
以上、各実施形態で説明したように、本発明に係る光伝送装置および光レベル調整方法は、入力光レベルをアナログの実測値として計測するのではなく、複数のレベル範囲に分割して計測し、これに応じて出力光レベルの増減量を段階的に設定することにより、簡単な回路および処理で出力光レベルの調整を行うことができる。また、タイマーの設定やレベル調整値の確認を行うことにより、対向する両方の装置のレベル調整のタイミングを合わせて確実に適正レベルに調整することができる。さらに、レベル調整を行った際に調整結果を保守者に通知する機能により、保守者は現在の送信レベルおよび受信レベルを確認することができる。
【0079】
これにより、入力光レベルの実測値から出力光レベルをどの程度減衰させるかなどの複雑な判定処理が不要になり、温度変化や季節変動、ルート変更などによりファイバロスが変化した場合でも、対向する両方の装置で自動的に出力光レベルの調整が行われ、運用者はその影響を意識せずに光伝送装置を運用することができる。
【0080】
尚、本発明に係る光伝送装置および光レベル調整方法について、各実施例を挙げて説明してきたが、その精神またはその主要な特徴から逸脱することなく他の多様な形で実施することができる。そのため、上述した実施例はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。本発明は、特許請求の範囲によって示されるものであって、本発明は明細書本文にはなんら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内である。
【符号の説明】
【0081】
100・・・光伝送システム
101,101a,101b,101’,101’a,101’b・・・光伝送装置
151a,151b・・・光ファイバー
102,102a,102b・・・光IF部
103,103a,103b・・・端末IF部
104,104a,104b,104’・・・監視制御部
201・・・受光部
202・・・信号復号部
203・・・信号符号部
204・・・光出力部
205・・・出力調整部
301・・・読出部
302,302’・・・制御部
303・・・外部IF部
304・・・切替タイマ部
401・・・保守端末

【特許請求の範囲】
【請求項1】
対向装置から受信する光信号の入力光レベルを計測する受光部と、
前記受光部が計測した入力光レベルに応じて前記対向装置に送信する光信号の出力光レベルを決定する制御部と、
予め設定された時間を計るタイマと
を有し、
前記制御部は、前記出力光レベルの決定時に、前記タイマを起動すると共に、前記対向装置にタイマ起動を通知し、前記タイマ時間経過後に自装置内の出力光レベルを調整する
ことを特徴とする光伝送装置。
【請求項2】
請求項1に記載の光伝送装置において、
前記対向装置から受信する光信号の入力光レベルの最大受信可能レベルと最小受信可能レベルとの間を複数段の入力光レベル範囲に分割し、
前記受光部は、前記対向装置から受信する光信号の入力光レベルを前記入力光レベル範囲のどの範囲に該当するかを計測し、
前記制御部は、前記受光部が出力する入力光レベル範囲に応じて前記対向装置に送信する光信号の出力光レベルを決定する
ことを特徴とする光伝送装置。
【請求項3】
請求項2に記載の光伝送装置において、
前記制御部は、前記出力光レベルを前記入力光レベル範囲と同じ段数に分割して出力光レベルを制御し、前記受光部が出力する入力光レベル範囲と予め設定された入力光基準レベル範囲とが異なる場合に、前記入力光レベル範囲と前記入力光基準レベル範囲との段数差を求め、前記対向装置に送信する光信号の出力光レベルを前記段数差だけ増減する
ことを特徴とする光伝送装置。
【請求項4】
対向装置から受信する光信号の入力光レベルの最大受信可能レベルと最小受信可能レベルとの間を複数段の入力光レベル範囲に分割して前記入力光レベルが前記入力光レベル範囲のどの範囲に該当するかを計測する受光部と、
前記受光部が計測した入力光レベル範囲に応じて前記対向装置に送信する光信号の出力光レベル範囲を決定する制御部と、
前記制御部が決定した自装置側の出力光レベル範囲を前記対向装置への主信号の一部に含めて前記対向装置へ送信する送信部と、
前記対向装置から受信する主信号の一部に含まれる前記対向装置側の出力レベル範囲を受信する受信部と
を有し、
前記制御部は、前記自装置側の出力レベル範囲と前記対向装置側の出力レベル範囲とを比較して、同じ出力光レベル範囲である場合に、自装置の出力光レベルを調整する
ことを特徴とする光伝送装置。
【請求項5】
対向装置から受信する光信号の入力光レベルに応じて前記対向装置に送信する光信号の出力光レベルを決定し、予め設定された時間を計るタイマを起動すると共に、前記対向装置にタイマ起動を通知し、前記タイマ時間経過後に自装置内の出力光レベルを調整する
ことを特徴とする光レベル調整方法。
【請求項6】
請求項5に記載の光レベル調整方法において、
前記対向装置から受信する光信号の入力光レベルの最大受信可能レベルと最小受信可能レベルとの間を複数段の入力光レベル範囲に分割し、前記対向装置から受信する光信号の入力光レベルを前記入力光レベル範囲のどの範囲に該当するかを計測し、前記計測した入力光レベル範囲に応じて前記対向装置に送信する光信号の出力光レベルを決定する
ことを特徴とする光レベル調整方法。
【請求項7】
請求項6に記載の光レベル調整方法において、
前記出力光レベルを前記入力光レベル範囲と同じ段数に分割して出力光レベルを制御し、前記計測した入力光レベル範囲と予め設定された入力光基準レベル範囲とが異なる場合に、前記入力光レベル範囲と前記入力光基準レベル範囲との段数差を求め、前記対向装置に送信する光信号の出力光レベルを前記段数差だけ増減する
ことを特徴とする光レベル調整方法。
【請求項8】
対向装置から受信する光信号の入力光レベルの最大受信可能レベルと最小受信可能レベルとの間を複数段の入力光レベル範囲に分割して前記入力光レベルが前記入力光レベル範囲のどの範囲に該当するかを計測し、前記計測した入力光レベル範囲に応じて前記対向装置に送信する光信号の出力光レベル範囲を決定し、前記決定した自装置側の出力光レベル範囲を前記対向装置への主信号の一部に含めて前記対向装置へ送信し、前記対向装置から受信する主信号の一部に含まれる前記対向装置側の出力レベル範囲を受信し、前記自装置側の出力レベル範囲と前記対向装置側の出力レベル範囲とを比較して、同じ出力光レベル範囲である場合に、自装置の出力光レベルを調整する
ことを特徴とする光レベル調整方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−48349(P2013−48349A)
【公開日】平成25年3月7日(2013.3.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−185941(P2011−185941)
【出願日】平成23年8月29日(2011.8.29)
【出願人】(000237662)富士通テレコムネットワークス株式会社 (682)
【Fターム(参考)】