説明

光入射方向センサ

【課題】小型で正確な入射方向検出信号の出力が可能な太陽光入射方向センサを提供する。
【解決手段】上面から光が入射可能な円筒と、円筒の底部内側に配置された4つの受光素子と、円筒の上面中央に設けられた遮光マークと、各受光素子の出力を受けて入射光量を測定する入射光量測定手段と、その測定値を基に入射方向を判定する入射方向判定手段とを有し、円筒と遮光マークと受光素子は1ユニットのセンサ本体を構成していることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、太陽光追尾装置などにおいて太陽光の入射方向を検出するため、その他の光の入射方向を検出するために用いられる光入射方向センサに関する。
【背景技術】
【0002】
太陽光発電装置には、太陽光追尾装置を取り付けて太陽光を追尾することにより、発電効率の向上を図っているものがある。そして、太陽光追尾装置は、一般的に、太陽光入射方向センサからの入射方向検出信号を用いて、追尾制御信号を生成し、方向変換機構を制御駆動している。
【0003】
従来の太陽光入射方向センサには、発電用ソーラーパネルの一部をセンサ用受光素子として用いるもの(a)と、発電用ソーラーパネルとは別の入射光量検出用ソーラーパネルを用いるもの(b)と、断面+字形の所要高さの遮光板の底部にその遮光板によって4方向に区画された位置にフォトトランジスタなどの受光素子を配置してなるもの(c)が知られている。
【0004】
上記(a)の太陽光入射方向センサは、発電用ソーラーパネルの一部をセンサ用受光素子として用いるため、当然、発電装置の発電能力の低下を招く。従って、所要の発電力を確保するためには、パネルサイズを大型化する必要があり、小型化して携帯可能性が求められる発電装置には適合しない。また、上記(b)の太陽光入射方向センサは、発電用とは別の入射光量検出用ソーラーパネルを使用するので、パネル全体の面積が大きくなり、大型化するため、同様に携帯用発電装置には適合しない。さらに、(c)の太陽光入射方向センサは、断面+字形の開放型の遮光板の底部に受光素子を配置してなるため、センサの感度が不安定であり、一義的な入射方向検出信号の出力が困難であるので、太陽光追尾装置の太陽光追尾制御を正確に行うことができない。従来技術には以上のような問題があった。
【特許文献1】特になし。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、正確で一義的な入射方向検出信号の出力が可能な光入射方向センサを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る太陽光入射方向センサは、上記目的を達成するため、少なくとも上面から光が入射可能な円筒と、その円筒の底部内側に、その円筒の中心において直交する二つの直線と前記円筒の中心を中心とする円との4つの交点に配置された受光素子と、前記円筒の開口面の中央に設けられ、前記4個の受光素子のうち最大で隣接する2個の受光素子を遮光可能な大きさを有する遮光マークと、各受光素子の出力を受けて4つの交点における入射光量を測定する入射光量測定手段と、その入射光量測定手段の出力値を基に入射方向を判定する入射方向判定手段とを有し、少なくとも前記円筒と前記マークと前記受光素子は1ユニットのセンサ本体を構成していることを特徴としている(請求項1)。
遮光マークは円筒の開口面の中央に設けられ、円筒の中心において直交する2つの直線と円筒の中心を中心とする円との交点に配置された4個の受光素子のうち最大で隣接する2個の受光素子を遮光可能な大きさを有するから、光の円筒に入射する方向により、(a)全ての受光素子が受光する状態、すなわち、マークの影が全ての受光素子に内接する状態、(b)いずれの受光素子も受光しない状態、(c)いずれか1個の受光素子が遮光される状態、すなわち、マークの影がいずれか1個の受光素子にできる状態、(d)いずれかの隣接する2個の受光素子が遮光される状態が発生する。入射光量測定手段は、上記各状態における各受光素子の出力から各受光素子における入射光量を測定する。入射方向判定手段は、前記入射光量測定手段の出力値を基に入射方向を判定する。この判定結果は円筒の中心軸線が光入射方向と一致するように円筒の向きを変えることに利用することができる。
【0007】
本発明の好ましい例では、円筒は透明材料で作られていることを特徴とする(請求項2)。
【0008】
本発明のさらに好ましい例は、入射光量測定手段により測定された入射光量を比較して、入射方向を検出し、入射方向検出信号を出力するか、又はさらに、検出した入射方向に対応して円筒の中心軸線が太陽光の入射方向と一致するように円筒の向きを変えるべき方向を表す回動方向信号を出力する判定手段とを付加したことを特徴としている(請求項3)。
【発明の効果】
【0009】
請求項1の発明によれば、遮光マークは4個の受光素子のうち最大で隣接する2個の受光素子を遮光可能な大きさを有するから、いずれか1個のみの受光素子が遮光される状態と、いずれかの隣接する2個の受光素子が遮光される状態を発生させることができるので、東西南北及びその中間の方向の入射方向を正確に検出することができる。また、入射方向判定信号を円筒の向きを光入射方向と一致するように変えるために利用することができる。さらに、小型化が可能であり、小型の太陽光追尾装置を製造することができる。
【0010】
請求項2の発明によれば、円筒が透明材料で作られているので、円筒に入射した光は円筒を透過するため、円筒内壁面からの反射光が受光素子に入射することによる検出信頼度の低下を防止することができる。
【0011】
請求項3の発明によれば、入射光量測定手段により測定された入射光量を比較して、入射方向を検出し、入射方向検出信号を出力するか、又はさらに、検出した入射方向に対応して円筒の中心軸線が太陽光の入射方向と一致するように円筒の向きを変えるべき方向を表す回動方向信号を出力する判定手段とを付加してあるので、本発明の太陽光入射方向センサをそのまま太陽光追尾装置に取り付けて太陽光追尾のための制御に使用することができる。従って、太陽光追尾装置を小型化し、携帯可能にすることもできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
次に、本発明の実施の形態について、図面を用いながら説明する。図1は本発明に係る太陽光入射方向センサの斜視図、図2は同平面図、図3は図2のX−X線断面図、図4は主として判定回路の構成の一例を示す回路図、図5は4個の受光素子の受光状態と入射方向判定のための基準テーブル及び入射方向判定の関係を説明する説明図である。
【0013】
本発明に係る太陽光入射方向センサAは、図1ないし図3に示すように、少なくとも上面から光が入射可能な円筒1と、その円筒の底部内側に設けられた受光素子21 ,22 ,23 ,24 と、円筒の上面中央に設けられた遮光マーク3とを有している。
【0014】
受光素子21 ,22 ,23 ,24 は、フォトトランジスタなどで構成され、それぞれ円筒の底面の中心を通る互いに直交する2直線と、その底面の中心を中心とする円筒の内周面に近い位置における円との4つの交点上に配設されている。
【0015】
遮光マーク3は、遮光性能を有するならば、材料・材質の種類は不問であり、円筒1の上面中央に設ける手段も限定されない。好ましくは、合成樹脂又はガラスなどの透明円板3aの中央に不透明塗料を円状に塗布し、又は不透明の布もしくはシールを貼り付けても良い。重要な点は、遮光マーク3が、4個の受光素子21 ,22 ,23 ,24 に外接し得る大きさで、かつ、任意の隣接する2個の受光素子を遮光可能な大きさを有する点である。すなわち、遮光マーク3の入射光により生じる影が4個の受光素子21 ,22 ,23 ,24 の中心に存在して、いずれの受光素子も遮光しない状態と、いずれか1個の受光素子のみを遮光する状態と、隣接する2個の受光素子を遮光する状態が発生するように遮光マークの大きさ及び受光素子の大きさと配置位置が設定されている。
【0016】
円筒1の側面壁は、透明であることが望ましい。その理由の一つは、円筒に入射した光がその側面壁から反射して遮光マークの影が生じている受光素子を照射することを避けるためであり、もう一つの理由は、側面壁が不透明である場合は、夜明け時に太陽光が円筒の軸線に対して大きな角度で入射する場合に、その入射光の有無を検出することが困難であるが、側面壁を透明にすると、これが可能になるからである。つまり、夜明けを検知して、入射方向の検知が可能になる。
【0017】
この太陽光入射方向センサAは、円筒の上面中央に設けた遮光マークの影が受光素子21 ,22 ,23 ,24 のいずれに発生しているかを検出することにより、光の入射方向を検出するものであるから、円筒1の深さ(高さ)は、図3に示すように、円筒1の軸線方向を目測で太陽光が照射してくる方向に向けた場合に、その遮光マークの影が円筒1の底部上面にできる程度に設定されている。
【0018】
各受光素子21 ,22 ,23 ,24 は、図3に例示するように、円筒1の底部下側に設けた容器4に取り付けられ、各受光素子21 ,22 ,23 ,24 が受光時に発生する電圧は、図3に好ましい一例として示すように、容器4内に備えられた判定回路5に与えられる。判定回路5は、図4に例示するように、入射光量測定回路51−54と比較回路55とからなっている。入射光量測定回路51−54は、それぞれ、受光素子から入力する電圧が所定閾値以上のときに出力するものである。比較回路55は、入射光量測定回路51−54の出力状態(有無)の組合せを、予め設定してある判定基準テーブルと比較し、いずれの判定基準テーブルと一致するかにより、例えば太陽光が円筒のいずれの方向から入射しているかを判定し、その判定結果に対応する入射方向判定信号aを出力するようになっている。
【0019】
太陽光入射方向センサAは、受光素子21 ,22 ,23 ,24 の、円筒中心に対して互いに反対側に存在する任意の一組の受光素子を南北方位に、他の一組の受光素子を東西方位に合致させて用いられる。図2に示す例では、受光素子21 ,22 が西と北に、受光素子23 ,24 が東と南に対応付けされている。また、好ましい実施の形態においては、図2に例示するように、どの受光素子がいずれの方位に対応しているかを一目瞭然に示すため、各受光素子21 ,22 ,23 ,24 の付近に、西,北,東,南又はW,N,E,Sの文字が記載されていることが望ましい。この方位の表示は、各受光素子21 ,22 ,23 ,24 と判定回路との接続相手を間違うことを防止するためにも有効である。
【0020】
図5は、比較回路55で用いられる入射方向判定に用いられる判定基準テーブルの例を示す。同図上欄のW,N,E,Sは各方位の受光素子を示し、同表左端は受光状態番号をそれぞれ示し、同表中の●は受光なし、○は受光ありを示している。また、aは、比較回路55が判定結果として出力する光入射方向を表す入射方向判定信号である。
【0021】
この発明の場合は、入射方向判定信号aが、すなわち、円筒1の中心軸線が光入射方向と一致するように円筒を回動させるべき方向を意味している。
【0022】
判定基準テーブルについてさらに説明すると、受光状態番号1は、全ての受光素子21 ,22 ,23 ,24 が太陽光を受けている状態、すなわち、センサの検出方向(円筒の軸線)と光入射方向と一致している場合である。したがって、この時の入射方向判定信号aは、現在の円筒1の向きと一致することを表す“0”を出力する。例えば、受光状態番号2は、W方向の受光素子21 のみが遮光マーク3により遮光されている状態である。したがって、この時の入射方向判定信号aは入射方向がEと判定していることを示している。
【0023】
引き続き、上記太陽光入射方向センサAの光入射方向判定結果を、太陽光追尾装置又はさらに太陽光発電装置の制御駆動に利用する例について説明する。
図6は太陽光追尾装置の構成を概念的に示す正面図、図7は太陽光追尾装置の具体的構成の一例を示す正面図、図8は同じく側面図、図9は太陽光追尾装置の具体的構成の他の例を示す正面図、図10は同じく側面図である。
【0024】
太陽光追尾装置Bは、概念的には、図6に示すように、太陽光入射方向センサAを含み、円筒1を互いに直交する2軸P1,P2周りに所要方向に回動させる円筒回動機構10と、太陽光入射方向センサAの判定回路5が出力する入射方向判定信号aに基づいて円筒回動機構10を制御して、円筒1の中心軸線1cの向きが太陽光入射方向と一致するまで所定方向に回動させる制御部20とを有している。
太陽光入射方向センサAの円筒1と判定回路5は図3に示すように一体的に結合されたものでも良いし、判定回路5を円筒1から分離したものでも良い。制御部20は好ましくは、円筒1の底部容器4内に判定回路5と一緒に収容すると、メンテナンスなどに有利である。
【0025】
説明の便宜上、太陽光入射方向センサAの判定回路5は回動方向信号を出力するものであるとする。円筒回動機構10は、円筒1を互いに直交する2軸周りに回動するための第1モータM1と第2モータM2とで構成することができる。そして、制御部20は、一例として、判定回路5がN方向回動方向信号を出力したときは第1モータM1に第1軸P1を正転させ、判定回路5がS方向回動方向信号を出力したときは第1モータM1に第1軸P1を逆転させるように、構成されている。また、制御部20は、判定回路5がW方向回動方向信号を出力したときは第2モータM2に第2軸P2を正転させ、判定回路5がE方向回動方向信号を出力した時は第2モータM2に第2軸P2を逆転させるように、構成されている。
【0026】
したがって、例えば、判定回路5が図5の基準テーブルの9番目の受光状態に対応するNE方向回動方向信号を出力した場合は、制御部20は第1モータM1に第1軸P1を正転させ、さらに、第2モータM2に第2軸P2を逆転させるように構成されている。
【0027】
上記の円筒の所定方向の回転制御により円筒1内への太陽光の入射状態が変更され、全ての受光素子からの出力値が等しくなったことにより、円筒の向きが適正になったこと(受光状態1になったこと)が検知されて、円筒回動機構10の回動制御が停止される。また、太陽の移動により入射方向が変わったときは、太陽光入射方向センサAの判定回路5からの出力に応じて制御部20が円筒回動機構10を制御駆動するので、太陽光は常に追尾される。
【0028】
図5の受光状態番号11,12に示されるような入射状態は、外部の反射体からの反射光が入射するなどの特別の場合以外には、現実的には発生しないと考えられるので、このような場合には、エラー発生と判断して、回動制御を行わないように構成することができる。また、図5の受光状態番号10に示される全受光素子の出力が0である場合は、夜間か日中ならば曇天であると考えられるので、この場合も、エラー発生と判断して、回動制御を行わないように構成することができる。
夜明け時及び入射方向センサの軸心が太陽光の入射方向と一致した時には、円筒の向きにより4個の全ての受光素子が同じ受光状態になるが、受光素子の出力値に適切な閾値を設定することにより、そのいずれであるかを判別することが可能である。センサに時計を内蔵し、その内蔵時計の時刻信号を判別基準に用いることにより、夜明け時か入射方向センサが太陽光の入射方向と一致した時かの判別も可能である。
【0029】
図7,図8に示した太陽光追尾装置の円筒回動機構10Aは、次のように構成されている。すなわち、円筒1の底部は下方に突出する円弧角180度の円弧面を有する蒲鉾型に形成され、その外周面の長手方向中央に円弧面に沿って延びる浅い溝が形成され、その溝の中に同円弧面に沿って延びる第1ギヤ(セクタギヤ)g1が設けられている。そして、その円筒の底部は、円筒の底部凸面に合致する凹面を有する蒲鉾型のホルダ11の凹面に嵌合され、ホルダ11及び円筒底部の円弧の中心周りに回転自在に保持されている。また、ホルダ11の長手方向中央に、そのホルダを上下方向に貫通する横孔が形成されている。ホルダ11の側面に取付板12を介して取り付けられている第1モータM1の回転軸に固着されている第2ギヤ(歯車)g2の上部が前記ホルダの横孔から上方に突出され、かつ、円筒1の浅い溝に進入して第1ギヤg1と噛み合わされている。従って、制御部20からの制御信号により第1モータM1が所定方向又は逆方向に回転されると、円筒1はホルダ11の円弧中心、すなわち、第1軸P1を中心として回動可能である。
【0030】
上面開口コ字形のベース14の両立上り片14aの上部間に前記第1軸P1と直交する方向に延びる軸13が回転自在に支持されている。すなわち、軸13は前記第2軸P2に相当する。そして、軸13には、第3ギヤ(歯車)g3が固着され、ベース14の上面に取り付けられた第2モータM2の回転軸に固着された第4ギヤ(歯車)g4が第3ギヤg3に噛み合わされている。
従って、制御部20からの制御信号により第2モータM2が所定方向又は逆方向に回転されると、円筒1は第2軸13を中心として回動可能である。
【0031】
図9及び図10に示した太陽光追尾装置Bは、太陽光入射方向センサAの下側に設けられたハウジング30を有する。ハウジング30の底部31と中間仕切壁32との間に制御部20が収容され、中間仕切壁32の上面に取り付けられた第2モータM2 の回転軸に固着されている第4ギヤg4が、ハウジングの軸受部を介して回転自在に支持されている第2軸P2に固着されている第3ギヤg3と噛み合わされている。
【0032】
第2軸P2には、基板33が固着され、その基板の第2軸P2と反対側にフレーム34が上方に起立し、そのフレーム34の上端部に第1軸P1が第2軸P2と直交する方向に貫通され、軸受を介して回動自在に支持されている。第1軸P1の両端には、太陽光入射方向センサAの円筒1の底面から下方に延びる一対の支持板35の下端部が固着されている。第1軸P1の一方の支持板35を貫通した先端に、第1ギヤg1が固着され、その第1ギヤg1と、基板33の上面に取り付けた第1モータM1 の回転軸に固着してある第2ギヤg2との間に歯付きベルト36が掛け回されている。
【0033】
上記構成により、制御部20から判定回路5からの回動方向信号に対応する制御信号が第1モータM1 及び/又は第2モータM2 に与えられて、円筒1がその中心軸線が太陽光入射方向と合致するまで第1軸P1又は第2軸P2周りに回動されるようになっている。
【0034】
図11は太陽光発電装置Cの平面図である。SPは既知のソーラーパネル、Aはそのソーラーパネルの外周の一部に固着された図1の太陽光入射方向センサであり、Bは上述した太陽光追尾装置であり、その太陽光追尾装置Bに図7,8に示されたものを用いる場合は、ソーラーパネルSPの底面に図7に示された円筒1の蒲鉾型底部が付加され、その蒲鉾型底部が図7,8のホルダ11に嵌合して保持され、回動機構10Aが用いられる。
【0035】
また、太陽光追尾装置Bに図9,10に示されたものを用いる場合は、図9,10の支持板36の上端部に、円筒1の代わりにソーラーパネルSPが接続される。
【0036】
なお、上記太陽光発電装置が所期の太陽光発電装置として電力供給機能を発揮するためには、図12に例示するような電気回路が付加される。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明に係る太陽光入射方向センサの斜視図。
【図2】同じく平面図。
【図3】図2のX−X線断面図。
【図4】主として判定回路の構成の一例を示す回路図。
【図5】受光素子の受光状態と入射方向判定のための基準テーブル及び入射方向判定信号の関係を説明する説明図。
【図6】太陽光追尾装置の構成を概念的に示す正面図。
【図7】太陽光追尾装置の具体的構成の一例を示す側面図。
【図8】同じく側面図。
【図9】太陽光追尾装置の具体的構成の他の例を示す正面図。
【図10】同じく側面図。
【図11】太陽光発電装置の平面図。
【図12】太陽光発電装置の電気的構成の一例を示す回路図。
【符号の説明】
【0038】
A 太陽光入射方向センサ
1 円筒
21 ,22 ,23 ,24 受光素子
3 遮光マーク
5 判定回路
51,52,53,54 入射光量測定回路
55 比較回路
a 入射方向判定信号
B 太陽光追尾装置
10,10A,10B 回動機構
P1 第1軸
P2 第2軸
M1 第1モータ
M2 第2モータ
C 太陽光発電装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも上面から光が入射可能な円筒と、その円筒の底部内側に、その円筒の中心において直交する二つの直線と前記円筒の中心を中心とする円との4つの交点に配置された受光素子と、前記円筒の上面中央に設けられ、前記4個の受光素子のうち最大で隣接する2個の受光素子を遮光可能な大きさを有する遮光マークと、各受光素子の出力を受けて4つの交点における入射光量を測定する入射光量測定手段と、その入射光量測定手段の出力値を基に入射方向を判定する入射方向判定手段とを有し、少なくとも前記円筒と前記マークと前記受光素子は1ユニットのセンサ本体を構成していることを特徴とする光入射方向センサ。
【請求項2】
円筒は透明材料で作られていることを特徴とする請求項1に記載された光入射方向センサ。
【請求項3】
入射光量測定手段により測定された入射光量を比較して、入射方向を検出し、入射方向検出信号を出力するか、又はさらに、検出した入射方向に対応して円筒の中心軸線が太陽光の入射方向と一致するように円筒の向きを変えるべき方向を表す回動方向信号を出力する判定手段とを付加したことを特徴とする請求項1又は2に記載された光入射方向センサ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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