説明

光制御器、光制御素子、および撮影装置

【課題】省電力で光量を複数段階の大きさに調整することができる小型の光制御器、光制御素子、および撮影装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 光学的な開口を有する第1の板と、その開口に対向する光学的な開口を有する、電圧の印加開放によって伸縮する第2の板と、第2の板に対する電圧の印加開放を制御することにより第2の板を伸縮させて、第1の板の開口と第2の板の開口との相対位置を制御する制御部とを備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光が透過する光制御器、光制御素子、および被写体光の像を撮影する撮影装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、被写体を撮影する撮影装置に、撮影場所の明るさなどに応じて被写体光の光量を調節するための絞りやNDフィルタ等が備えられている。絞りは、予め孔が空けられた板を、孔が光軸上にくるように挿入して光量を絞るものや、複数の絞り羽で光軸を取り囲むことで絞り孔を形成し、その絞り孔の大きさを変化させて、絞り孔を通過する光の光量を制御するものなどが広く知られており、また、NDフィルタは、光軸上に挿入することによって、通過する光の光量を減衰させるものが一般的である。このような光量調整手段が適用されることによって、撮影場所の明るさに適した露光で撮影を行うことができ、見た目に好ましい高画質な撮影画像を得ることができる。
【0003】
ここで、上述した絞り羽を使った絞りは、絞り孔を複数段階の大きさに調整することができ、光量調整の自由度が高いという利点がある。絞り孔を複数段階の大きさに調整する技術としては、絞り羽を使ったものの他にも、孔が空いた2枚の板を重ね合わせ、それらの板をモータで移動させることによって、2枚の板が重ね合わさって形成される絞り孔の大きさを調整する技術などが知られている(特許文献1および特許文献2参照)。
【0004】
しかし、近年では、撮影装置の小型化が急速に進んでおり、このような小型の撮影装置では、構成要素の大きさや収容スペース、および消費電力などが大幅に制限されるため、上述したようなモータを利用した光量調整手段を内蔵することは困難である。この点に関し、特許文献3には、孔が空いた2枚の板それぞれの位置を、温度印加によって変形する形状記憶合金を使って移動させる技術について記述されている。この特許文献3に記載された技術を適用することによって、モータを利用する場合よりも小型で省電力な絞りを実現することができる。
【特許文献1】特開平7−104343号公報
【特許文献2】特開2003−241253号公報
【特許文献3】特開平6−230457号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、形状記憶合金に印加される温度を精度良く調整して、絞り孔の大きさを精密に制御することは難しく、特許文献3に記載された技術では、絞り孔を多段階の大きさに調整することが困難である。また、形状記憶合金に印加される温度を調整する場合、通電による発熱を利用する方法が一般的に知られているが、形状記憶合金の変形力によって2枚の板を移動させて、モータ式の絞りで実現可能な絞り量と同程度にまで光量を絞ろうとすると、大量な電力が必要となってしまう。さらに、2枚の板に加えて、形状記憶合金や、電源などを備える必要があり、携帯電話などといったかなり小型の撮影装置に内蔵するには、まだ大きすぎるという問題もある。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑み、光量を省電力で複数段階の大きさに調整することができる小型の光制御器、光制御素子、および撮影装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成する本発明の光制御器は、光学的な開口を有する第1の板と、
開口に対向する光学的な開口を有する、電圧の印加開放によって伸縮する第2の板と、
第2の板に対する電圧の印加開放を制御することにより第2の板を伸縮させて、第1の板の開口と第2の板の開口との相対位置を制御する制御部とを備えたことを特徴とする。
【0008】
本発明の光制御器によると、電圧の印加開放によって第2の板自体が伸縮されて、第1の板の開口と第2の板の開口との相対位置が制御されるため、この光制御器を通過する光の光量などが省電力で調整される。また、少ない部品点数で2枚の板それぞれの開口の相対位置が制御されるため、小型の撮影装置などにも内蔵することができる。
【0009】
ここで、本発明の光制御器は、光の光量を調整する光量調整手段だけではなく、例えば、第1の板の開口と第2の板の開口それぞれを相互に色が異なるフィルタで覆い、それらの開口の相対位置を制御することによって、光が透過する色を調整する色フィルタとして適用することもできる。
【0010】
また、本発明の光制御器において、「第1の板も、電圧の印加開放によって伸縮するものであり、
制御部が、第1の板および第2の板それぞれに対する電圧の印加開放を制御することにより第1の板および第2の板を伸縮させて、第1の板の開口と第2の板の開口との相対位置を制御するものである」という形態は好ましい。
【0011】
第1の板および第2の板それぞれが伸縮させることによって、それら2枚の板それぞれの開口の相対位置を効率よく制御することができる。
【0012】
また、本発明の光制御器において、上記制御部は、この光制御器を通過する光の光量の指定を受けて、光量に応じて第2の板を伸縮させて、第1の板の開口と第2の板の開口との重なり度合いを制御するものであることが好適である。
【0013】
本発明の好適な形態の光制御器によると、光制御器を通過する光の光量を指定された光量に精密に調整することができる。
【0014】
また、本発明の光制御器において、「上記第2の板は、第2の板の開口に沿って並んだ複数のフィルタを有するものであり、
制御部は、複数のフィルタのうちの1つのフィルタの指定を受けて、第1の板の開口と第2の板の開口との相対位置を、その指定されたフィルタが第1の板の開口に対向する位置に制御するものである」という形態も好ましい。
【0015】
例えば、第2の板の、相互に離れた複数の位置それぞれに、相互に減衰量が異なる複数のフィルタが設けられることによって、この光制御器を通過する光の光量を複数段階の光量に調整することができる。
【0016】
また、本発明の光制御器において、上記第1の板と第2の板との間に設けられた、第2の板が伸縮する力の応力を受けて、応力の向きを第2の板が伸縮する向きとは逆の向きに変換するとともに、その応力を第1の板に伝達する変換部を備えることが好ましい。
【0017】
第2の板が伸縮する応力によって、第1の板が第2の板の伸縮向きとは逆向きに移動されるため、2枚の板それぞれの開口の相対位置が省電力で効率よく制御される。
【0018】
また、本発明の光制御器において、上記第2の板は、導電性高分子アクチュエータで構成されたものであることが好ましい。
【0019】
導電性高分子アクチュエータは、印加電圧に応じて変形する特性を有しており、さらにその変形量も大きいため、本発明にいう第2の板として好ましく適用することができる。
【0020】
また、上記目的を達成する本発明の光制御素子は、光学的な開口を有する第1の板と、
上記開口に対向する光学的な開口を有する、電圧の印加開放によって伸縮する第2の板とを備えたことを特徴とする。
【0021】
本発明の光制御素子によると、電圧の印加開放によって2枚の板それぞれの開口の相対位置を制御し、光制御素子を通過する光の光量などを精度良く調整することができる。
【0022】
また、上記目的を達成する本発明の撮影装置は、光学的な開口を有する第1の板と、
上記開口に対向する光学的な開口を有する、電圧の印加開放によって伸縮する第2の板と、
第2の板に対する電圧の印加開放を制御することにより第2の板を伸縮させて、第1の板の開口と第2の板の開口との相対位置を制御する制御部と、
第1の板の開口および第2の板の開口を透過してきた被写体光を結像させる撮像部とを備えたことを特徴とする。
【0023】
本発明の撮影装置によると、光の光量などを省電力に制御して、高画質な撮影画像を取得することができる。
【0024】
尚、本発明にいう撮影装置については、ここではその基本形態のみを示すのにとどめるが、本発明にいう撮影装置には、上記の基本形態のみではなく、前述した光制御器の各形態に対応する各種の形態が含まれる。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、光量を省電力で複数段階の大きさに調整することができる小型の光制御器、光制御素子、および撮影装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0027】
図1は、本発明の一実施形態が適用されたデジタルカメラを前面斜め上から見た外観斜視図である。
【0028】
図1に示すように、このデジタルカメラ100の前面中央部には、撮影レンズ101と、回転させることによって、撮影レンズ101に内蔵された絞りの絞り値を手動で調整する絞りリング105が備えられている。また、デジタルカメラ100の前面上部には、光学式ファインダ対物窓102および閃光発光部103が備えられており、デジタルカメラ100の上面には、スライド式の電源スイッチ104およびレリーズスイッチ150が備えられている。
【0029】
また、図1には図示しないが、デジタルカメラ100の側面や背面には、画像を表示する画像表示部、記録媒体を装填するための装填口、望遠撮影/広角撮影を切り替えるズームスイッチ、および撮影モードを切り替える撮影モードスイッチなどが備えられている。
【0030】
図2は、図1に示すデジタルカメラ100の概略構成図である。
【0031】
図2に示すように、デジタルカメラ100には、撮影光学系110と、信号処理部120とが備えられている。デジタルカメラ100には、それらのほかにも、撮影した画像を表示させるための画像表示部140、撮影した画像信号を記録しておくための外部記録媒体200、撮影のための各種処理をデジタルカメラ100に行なわせる、ズームスイッチ170、撮影モードスイッチ160、レリーズスイッチ150、および絞り切替スイッチ180などが設けられている。
【0032】
まず、図2を参照して、撮影光学系110の構成を説明する。
【0033】
デジタルカメラ100では、入射してきた被写体光が、ズームレンズやフォーカスレンズなどで構成される撮影レンズ101を経て、被写体光の光量を調整する絞り113を通過した後、シャッタ112が開いている場合は、後段に配置されたCCD111上に結像する。本来、撮影光学系には複数のレンズが配備され、それら複数のレンズのうち少なくとも1つのレンズがピント調節に大きく関与し、各レンズの相対位置が焦点距離に関与するが、本明細書では、焦点距離の変化に係わるレンズをズームレンズと称し、ピントの調節に係わるレンズをフォーカスレンズと称している。
【0034】
撮影レンズ101およびシャッタ112は、レンズ駆動部101aおよびシャッタ駆動部112aによりそれぞれ駆動され移動する。レンズ駆動部101aおよびシャッタ駆動部112aにはモータが搭載されており、それらのモータを作動させる指示は、信号処理部120中のシステムコントローラ121からモータドライバ120cを通じて伝達される。また、絞り113は、システムコントローラ121からの指示に従って、電圧印加部113aから電圧が印加されることによって駆動する。
【0035】
撮影レンズ101に含まれるズームレンズやフォーカスレンズは、レンズ駆動部101aによって、光軸に沿う方向に移動される。ズームレンズ115が、システムコントローラ121からの信号に応じた位置に移動されることによって、焦点距離が変化して撮影倍率が決定される。また、フォーカスレンズは、TTLAF(Through The Lens Auto Focus)機能を実現するためのレンズである。このTTLAF機能とは、光軸に沿う方向にフォーカスレンズを移動させながら、CCD111で得られた画像信号のコントラストを信号処理部120のAF/AE演算部126で検出し、そのコントラストのピークが得られるレンズ位置をピント位置として、フォーカスレンズをピント位置に調節するものである。このTTLAF機能によって、コントラストがピークになる被写体に自動的に焦点を合わせて撮影を行うことができる。
【0036】
絞り113は、孔が穿たれた2枚の板が重ね合わされて形成されており、それら2枚の板は、電圧の印加を受けて伸縮する導電性高分子アクチュエータによって構成されている。内部メモリ129には、絞り値と、2枚の板によってその絞り値を実現するための電圧の値や極性(以下では、これらをまとめて電圧情報と称する)が予め対応付けられて記憶されている。このデジタルカメラ100には、撮影者が手動で絞り値を調整する手動モードと、被写体光の輝度に応じて自動的に絞り値を調整する自動モードとが搭載されている。手動モードにおいては、撮影者によって図1の絞りリング105が回転され、図2に示す絞り切替スイッチ180によって、絞りリング105の移動位置に応じた絞り値が設定されて、絞り値がシステムコントローラ121に伝えられる。また、自動モードにおいては、AF/AE演算部で被写体光の輝度が算出され(後述する)、その輝度情報がシステムコントローラ121に伝えられて、絞り値やシャッタスピードが決定される。システムコントローラ121は、伝えられた、あるいは算出した絞り値と対応付けられた電圧情報を電圧印加部113aに伝える。電圧印加部113aがシステムコントローラ121から伝えられた電圧情報に従った電圧を絞り113に印加すると、2枚の板によって形成される絞り孔の大きさが変化し、撮影レンズ101を通過してきた被写体光の光量が調整される。この絞り113を構成する導電性高分子アクチュエータの特性、および絞り113による光量調整方法については、後で詳しく説明する。
【0037】
撮影レンズ101、絞り113、およびシャッタ112を通過してきた被写体光はCCD111上で結像され、CCD111において、被写体像を表わす画像信号が生成される。CCD111は、本発明にいう撮像部の一例に相当する。
【0038】
撮像光学系110は、以上のように構成されている。
【0039】
続いて、信号処理部120の構成を説明する。
【0040】
CCD111上に結像させた被写体像が画像信号としてアナログ処理(A/D)部120aに読み出され、このアナログ処理(A/D)部120aでアナログ信号がデジタル信号に変換されデジタル信号処理部120bへと供給される。デジタル信号処理部120bにはシステムコントローラ121が配備されており、システムコントローラ121からの指示によって、図2に示す各種要素で実行される処理が制御される。システムコントローラ121は、本発明にいう制御部の一例に相当する。システムコントローラ121、画像信号処理部122、画像表示制御部123、画像圧縮部124、メディアコントローラ125、AF/AE演算部126、キーコントローラ127、およびバッファメモリ128との間のデータの受け渡しはバス1200を介して行なわれ、そのバス1200を介してデータの受け渡しが行なわれるときのバッファとして内部メモリ129が働いている。この内部メモリ129に各部の処理プロセスの進行状況に応じて変数となるデータが随時書き込まれて、システムコントローラ121、および画像信号処理部122、画像表示制御部123、画像圧縮部124、メディアコントローラ125、AF/AE演算部126、キーコントローラ127の各部では、そのデータを参照することにより適切な処理が行なわれる。つまり、システムコントローラ121からの指示がバス1200を介して上記の各部に伝えられ、各部の処理プロセスが立ち上げられる。そして、その内部メモリ129のデータがプロセスの進行状況に応じて書き換えられ、さらにシステムコントローラ121側で参照されて上記の各部の動作が管理される。言い換えれば、電源が投入され、システムコントローラ121内のプログラムの手順にしたがって各部のプロセスが立ち上げられる。例えば、レリーズスイッチ150、ズームスイッチ、撮影モードスイッチ160、および絞り切替スイッチ180が操作されると、その操作されたという情報がキーコントローラ127を経由してシステムコントローラ121に伝えられ、その操作に応じた処理がシステムコントローラ121内のプログラムの手順にしたがって行われる。
【0041】
レリーズ操作が行われると、CCD111から読み出された画像データは、アナログ処理(A/D)部120aでアナログ信号からデジタル信号に変換され、このデジタル化された画像データがデジタル信号処理部120b内のバッファメモリ128にいったん蓄えられる。このデジタル化された画像データのRGB信号が画像信号処理部122でYC信号に変換され、さらに画像圧縮部124でJPEG圧縮と呼ばれる圧縮が行なわれて画像信号が画像ファイルとなってメディアコントローラ125を介して外部記録媒体200に記録される。この画像ファイルとして記録された画像データは、画像表示制御部123を通じて画像表示部140において再生される。この処理の際、AF/AE演算部126では、ピント調節のためにRGB信号から被写体距離ごとにコントラストを検出することが行なわれる。この検出結果に基づいて、撮影レンズ101内のフォーカスレンズによってピント調整が行われる。またAF/AE演算部126ではRGB信号から輝度信号が抽出され、そこから被写界輝度が検出される。
【0042】
デジタルカメラ100は、基本的には以上のように構成されている。
【0043】
ここで、本実施形態のデジタルカメラ100では、図2に示す絞り113が導電性高分子アクチュエータで構成され、その絞り113に電圧が印加されることによって絞り量が調整される。以下では、絞り113について詳しく説明する。
【0044】
まず、絞り113を構成する導電性高分子アクチュエータについて説明する。
【0045】
図3は、導電性高分子アクチュエータの動作原理を説明するための図である。
【0046】
導電性高分子アクチュエータ10は、導電性高分子11と、導電性高分子11に電圧を印加するための電極12,13とで構成されている。ここでは、右側の電極13には、導電性高分子11との間の電子の受け渡しを妨げる絶縁膜が塗布されている。
【0047】
導電性高分子アクチュエータ10に電圧が印加されていないときには、図3のパート(A)に示すように、導電性高分子11と電極12,13との間で電子11aの受け渡しは行われない。
【0048】
導電性高分子アクチュエータ10に、絶縁膜が塗布された右側の電極13が陰極、左側の電極12が陽極となる極性の電圧を印加すると、図3のパート(B)に示すように、左側の電極12(陽極)に導電性高分子11中の電子11aが引き付けられる。このとき、右側の電極13(陰極)には絶縁膜が塗布されているため、左側の電極12(陽極)に引き付けられた電子11aが右側の電極13(陰極)から導電性高分子11中に再び放出されることがなく、導電性高分子11中の電子11aが減少して、導電性高分子11が収縮する。
【0049】
また、導電性高分子アクチュエータ10に、図3のパート(B)とは逆極性の電圧を印加すると、電池などに蓄電されていた電子11aが左側の電極12(陰極)から導電性高分子11中に放出される。このとき、右側の電極13(陽極)には絶縁膜が塗布されているため、導電性高分子11中の電子11aは電極13に戻されず、導電性高分子11中に電子11aが取り込まれる。その結果、導電性高分子11が膨潤する。
【0050】
このように、導電性高分子アクチュエータ10は、印加電圧の大きさや極性を調整することによって、伸縮を制御することができる。絞り113は、図3に示すような導電性高分子アクチュエータの特性が利用されている。
【0051】
図4は、絞り113の概略構成図であり、図5は、絞り113の断面図である。
【0052】
絞り113は、2つの導電性高分子アクチュエータ300_1,300_2が重ね合わされて構成されており、それら導電性高分子アクチュエータ300_1,300_2はほぼ同様の構成を有している。以下では、それらを代表して上側に配置される導電性高分子アクチュエータ300_1についてのみ構成を説明し、末尾の数字によって2つの導電性高分子アクチュエータ300_1,300_2それぞれの構成要素を区別する。
【0053】
導電性高分子アクチュエータ300_1は、導電性高分子で構成された不透明な伸縮板310_1、伸縮板310_1に電圧を印加するための電極321_1,322_1、図4の右側の電極321_1に設けられた接地部材331_1で構成されており、伸縮板310_1の中央部分には貫通孔311_1が穿たれている。この導電性高分子アクチュエータ300_1は、左側の電極322_1に絶縁膜が塗布されており、この電極322_1が左側の位置P1でデジタルカメラ100の本体筐体に固定されている(以下では、位置が固定された電極322_1を固定電極322_1と称する)。また、下側に配置される導電性高分子アクチュエータ300_2は、上側の導電性高分子アクチュエータ300_1と表裏を逆にして、水平方向にずらして重ねられており、絶縁膜が塗布された固定電極322_2が右側に配置され、この固定電極322_2が右側の位置P2で本体筐体に固定されている。上側の導電性高分子アクチュエータ300_1、および下側の導電性高分子アクチュエータ300_2は、本発明にいう第1の板、および本発明にいう第2の板それぞれの一例に相当する。また、2つの貫通孔311_1,311_2は、本発明にいう「第1の板の開口」、および「第2の板の開口」それぞれの一例にあたる。
【0054】
2つの導電性高分子アクチュエータ300_1,300_2に電圧が印加されていない状態では、図5のパート(A)に示すように、伸縮板310_1,310_2が伸縮しておらず、伸縮板310_1,310_2それぞれに穿たれた貫通孔311_1,311_2は、反対側の伸縮板310_1,310_2それぞれによって一部が塞がれている。2つの貫通孔311_1,311_2が重なり合って形成される絞り孔Hは中程度に開口しており、絞り113に入射してきた被写体光は絞り孔Hを通過することによって光量が中程度に絞られる。
【0055】
例えば、撮影者によって図1の絞りリング105が回転され、大きな絞り値が選択されると、電圧印加部113aから2つの導電性高分子アクチュエータ300_1,300_2それぞれに、絶縁膜が塗布された固定電極322_1,322_2が陰極、他方の電極321_1,321_2が陽極となる極性の電圧が印加される。このとき、図3を使って説明したように、伸縮板310_1,310_2が収縮し、図5のパート(B)に示すように、左側の位置P1で固定された上側の伸縮板310_1の貫通孔311_1は左側にずれ、逆に、右側の位置P2で固定された下側の伸縮板310_2の貫通孔311_2は右側にずれる。その結果、貫通孔311_1,311_2が反対側の伸縮板310_1,310_2それぞれによって大きく塞がれ、絞り孔Hが小さく調整される。図5のパート(B)に示す状態では、絞り孔Hを通過する被写体光の光量は大きく絞られる。
【0056】
また、撮影者によって、絞り113を開放する絞り値が選択されると、2つの導電性高分子アクチュエータ300_1,300_2それぞれに、図5のパート(B)とは逆極性の電圧が印加される。このとき、伸縮板310_1,310_2が膨潤し、上側の貫通孔311_1は右側にずれ、下側の貫通孔311_2は左側にずれる。その結果、貫通孔311_1,311_2が塞がれずに重なり合い、絞り孔Hが開口される。図5のパート(C)に示す状態では、絞り孔Hを通過する被写体光は光量が絞られずに後段のCCD111などに導かれる。
【0057】
このように、本実施形態のデジタルカメラ100によると、2つの導電性高分子アクチュエータ300_1,300_2自体が電圧の印加を受けて伸縮して、絞り113の開口が調整されるため、省電力かつ省スペースで光量を調整することができる。また、2枚の伸縮板310_1,310_2それぞれが導電性高分子で構成されることによって、絞り113の絞り孔Hの大きさを効率よく変化させることができる。
【0058】
以上で、本発明の第1実施形態の説明を終了し、本発明の第2実施形態について説明する。本発明の第1実施形態と第2実施形態とでは、絞りの構成が一部異なるが、それ以外はほぼ同様の構成を有するため、同じ要素については同じ符号を付して説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
【0059】
図6は、本実施形態の絞り113Aの分解斜視図であり、図7は、絞り113Aの断面図である。
【0060】
絞り113Aは、導電性高分子アクチュエータ401と、遮光シート402と、下板403と、ギア470とで構成されている。導電性高分子アクチュエータ401には、図4に示す第1実施形態の導電性高分子アクチュエータ300_1,300_2と同様に、導電性高分子で構成された伸縮板410、電極421,422、および接地部材422が備えられているが、中央部分に穿たれた貫通孔411とは別に、ギア470が嵌り込む複数のギア孔412も穿たれている。また、下板403の基板450、および遮光シート440には、導電性高分子アクチュエータ401の貫通孔411と重なり合う貫通孔441,451が穿たれており、下板403の基板450には、ギア470と噛み合うラック480と、遮光シート402を支持するボス460が設けられている。遮光シート402に穿たれたボス孔442に下板403のボス460が貫通されることによって、遮光シート402が下板403に固定され、下板403のラック480と、導電性高分子アクチュエータ401のギア孔412それぞれにギア470が嵌め込まれることによって、導電性高分子アクチュエータ401と下板403とが相互に逆方向に可動に配置される。下板403と遮光シート402とを合わせたものは、本発明にいう第1の板の一例にあたり、導電性高分子アクチュエータ401は、本発明にいう第2の板の一例に相当する。また、ギア470、ギア孔412、およびラック480によって構成される機構は、本発明にいう変換部の一例に相当する。
【0061】
導電性高分子アクチュエータ401に電圧が印加されていないときには、図7のパート(A)に示すように、導電性高分子アクチュエータ401および遮光シート402それぞれに穿たれた貫通孔411,441の一部が塞がれている。
【0062】
例えば、導電性高分子アクチュエータ401に、伸縮板410が収縮する極性の電圧が印加されると、図7のパート(B)に示すように、伸縮板410が収縮するのに伴ってギア孔412が矢印a方向に移動し、ギア470が回転される。その結果、ギア470と噛み合った下板403が、導電性高分子アクチュエータ401とは逆の矢印b方向に移動され、導電性高分子アクチュエータ401および遮光シート402の貫通孔411,441が大きく塞がれて、絞り113Aが絞られる。
【0063】
このように、2枚の板のうちの一方のみを導電性高分子アクチュエータで構成し、その導電性高分子アクチュエータの伸縮力をギアを介して他方の板に伝えることによって、絞り量を効率よく制御することができる。
【0064】
以上で、本発明の第2実施形態の説明を終了し、本発明の第3実施形態について説明する。本発明の第2実施形態は、第1実施形態および第2実施形態と絞りの構成が一部異なるが、それ以外はほぼ同様の構成を有するため、同じ要素については同じ符号を付して説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
【0065】
図8は、本実施形態の絞り113Bの斜視図である。
【0066】
図8に示すように、絞り113Bは、第1実施形態および第2実施形態と同様に、導電性高分子で構成された伸縮板510、電極521,522、接点部材530が設けられ、中央部分に貫通孔511が穿たれた導電性高分子アクチュエータ501と、基板540の中央部分に貫通孔541が穿たれた下板502とが備えられている。導電性高分子アクチュエータ501の伸縮板510と、下板502の基板540それぞれには、図8の横方向に伸びる腕512,542が設けられており、それら腕512,542それぞれが、長手形状の中心に回転軸が設けられたレバー550の両端それぞれに固定されている。レバー550は、本発明にいう変換部の一例に相当する。
【0067】
例えば、導電性高分子アクチュエータ501に、伸縮板510が収縮する極性の電圧が印加されると、図8のパート(B)に示すように、伸縮板510が収縮するのに伴って伸縮板510に取り付けられた腕512が矢印c方向に移動し、その腕512が固定されたレバー550が軸を中心に回動される。その結果、伸縮板510とは逆の端でレバー550に固定された下板502が、矢印c方向とは逆の矢印d方向に移動される。
【0068】
このように、レバーを使って導電性高分子アクチュエータの伸縮力を下板に伝えることによって、簡易な機構で絞りの開口を調整することができる。
【0069】
以上で、本発明の第3実施形態の説明を終了し、本発明の第4実施形態について説明する。本発明の第4実施形態は、絞りに変えてNDフィルタが備えられている点が第1、第2、および第3実施形態とは異なるが、それ以外はほぼ同様の構成を有するため、同じ要素については同じ符号を付して説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
【0070】
本実施形態においては、図2に示すデジタルカメラ100の絞り113に替えて、電圧の印加を受けて、相互に光減衰率が異なる複数のフィルタのうち電圧に応じた1つのフィルタが光軸上に配置されるNDフィルタ114(図9参照)が備えられている。
【0071】
図9は、本実施形態のNDフィルタ114の斜視図であり、図10は、NDフィルタ114の断面図である。
【0072】
図9に示すように、NDフィルタ114には、第1実施形態と同様に、導電性高分子で構成された伸縮板610、電極621,622、接点部材630が設けられた導電性高分子アクチュエータ601と、基板650の中央部分に貫通孔651が穿たれた下板602とが備えられている。導電性高分子アクチュエータ601の伸縮板610には、図9の横方向に並べられた3つの貫通孔611,612,613が穿たれており、それらのうちの両端の貫通孔612,613は、相互に光減衰率が異なるフィルタ641,642で覆われている。フィルタ641,642は、本発明にいうフィルタの一例に相当する。
【0073】
導電性高分子アクチュエータ601に電圧が印加されていないときには、図10のパート(A)に示すように、伸縮板610が伸縮しておらず、フィルタで覆われていない中央の貫通孔611と、下板602の貫通孔651とが重なり合っている。その結果、このNDフィルタ114を通過する被写体光は、減衰されずにそのまま透過される。
【0074】
また、導電性高分子アクチュエータ601に、伸縮板610が収縮する極性の電圧が印加されると、図10のパート(B)に示すように、収縮に伴って伸縮板610の右側の貫通孔613が下板602の貫通孔651と重なり合う位置に移動する。このとき、NDフィルタ114を通過する被写体光は、右側の貫通孔613を覆うフィルタ642によって減衰されて、後段のCCD111などに導かれる。逆に、伸縮板610が伸張する極性の電圧が印加されると、図10のパート(C)に示すように、伸張に伴って伸縮板610の左側の貫通孔613と下板602の貫通孔651とが重なり合い、NDフィルタ114を通過する被写体光は、左側の貫通孔612を覆うフィルタ641によって減衰される。
【0075】
このように、本実施形態のNDフィルタ114によると、省電力で複数の光減衰率に調整することができる。
【0076】
以上で、本発明の第4実施形態の説明を終了し、本発明の第5実施形態について説明する。本発明の第5実施形態は、NDフィルタの構成が第4実施形態とは異なるが、それ以外はほぼ同様の構成を有するため、同じ要素については同じ符号を付して説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
【0077】
図11は、本実施形態のNDフィルタ114Bの斜視図であり、図12は、NDフィルタ114Bの断面図である。
【0078】
NDフィルタ114Bは、第4実施形態と同様に、導電性高分子で構成された伸縮板710、電極721,722、接点部材730が設けられた導電性高分子アクチュエータ701と、基板750の中央部分に貫通孔751が穿たれた下板702とが備えられている。本実施形態のNDフィルタ114Bでは、伸縮板710は透明な導電性高分子で構成されており、その伸縮板710上には、相互に光減衰率が異なる2つの膜741,742が蒸着されている。膜741,742は、本発明にいうフィルタの一例に相当する。
【0079】
導電性高分子アクチュエータ701に電圧が印加されていないときには、図11のパート(A)に示すように、伸縮板710の、膜741,742が蒸着されていない領域と、下板702の貫通孔751とが重なり合っており、NDフィルタ114Bを通過する被写体光は、減衰されずにそのまま透過される。
【0080】
また、図10に示す第4実施形態のNDフィルタ114と同様に、導電性高分子アクチュエータ701に電圧が印加されると、その電圧の極性に応じて、図11のパート(B)に示すように、伸縮板710が収縮して右側の膜741が下板702の貫通孔751と重なり合ったり、図11のパート(C)に示すように、伸縮板710が伸張して右側の膜742が貫通孔751と重なり合う。その結果、NDフィルタ114Bを通過する被写体光が、貫通孔751と重なり合った膜741,742によって減衰される。
【0081】
このように、透明な伸縮板710を適用することによって、NDフィルタ114全体の厚みを低減することができる。
【0082】
以上で、本発明の第5実施形態の説明を終了し、本発明の第6実施形態について説明する。本発明の第6実施形態のNDフィルタは、導電性高分子アクチュエータを伸縮させる電極が配置される位置が第5実施形態のNDフィルタ114Bとは異なるが、それ以外はほぼ同様の構成を有しているため、同じ要素については同じ符号を付して説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
【0083】
図13は、本実施形態のNDフィルタ114Cの斜視図であり、図14は、NDフィルタ114Cの断面図である。
【0084】
NDフィルタ114Cは、図11に示す第5実施形態のNDフィルタ114Bと同様に、透明な伸縮板810に膜851,852が蒸着された導電性高分子アクチュエータ801と、基板840の中央部分に貫通孔841が穿たれた下板802とが備えられているが、伸縮板810の、膜851,852が設けられた面(以下では、この面を表面と称する)が下板802と向かい合うように、導電性高分子アクチュエータ801と下板802とが重ねあわされており、伸縮板810の裏面に、電極821,822、接点部材830が配置されている。また、導電性高分子アクチュエータ801の裏面に接触するように、図2にも示すシャッタ112およびシャッタ駆動部112aが配置されている。このシャッタ112は、シャッタ駆動部112aによって、下板802の貫通孔841を塞ぐ/開く方向に駆動される。
【0085】
伸縮板810の表面が下板802と向かい合うように重ねられることによって、膜851,852がシャッタ112の駆動を妨げてしまう不具合が回避される。また、シャッタ112がNDフィルタ114Cと接触して駆動することによって、シャッタ112が帯電されるが、帯電した電荷が伸縮板810を構成する導電性高分子によって取り込まれるため、シャッタ112が除電される。したがって、シャッタ112のNDフィルタ114Cへの貼り付きが軽減され、シャッタ動作の信頼性が向上する。
【0086】
ここで、上記では、本発明の光制御素子および光制御器を、光の光量を調整する絞りやNDフィルタに適用する例について説明したが、本発明の光制御器は、例えば、光に色フィルタを透過させるフィルタ装置などに適用してもよい。
【0087】
また、上記では、本発明にいう光制御器をデジタルカメラに適用する例について説明したが、本発明の光制御素子および光制御器は、例えば、携帯電話や、フィルムに被写体光を結像する銀塩カメラなどに適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0088】
【図1】本発明の一実施形態が適用されたデジタルカメラを前面斜め上から見た外観斜視図である。
【図2】図1に示すデジタルカメラ100の概略構成図である。
【図3】導電性高分子アクチュエータの動作原理を説明するための図である。
【図4】絞り113の概略構成図である。
【図5】絞り113の断面図である。
【図6】第2実施形態の絞り113Aの分解斜視図である。
【図7】絞り113Aの断面図である。
【図8】第3実施形態の絞り113Bの斜視図である。
【図9】第4実施形態のNDフィルタ114の斜視図である。
【図10】NDフィルタ114の断面図である。
【図11】第5実施形態のNDフィルタ114Bの斜視図である。
【図12】NDフィルタ114Bの断面図である。
【図13】第6実施形態のNDフィルタ114Cの斜視図である。
【図14】NDフィルタ114Cの断面図である。
【符号の説明】
【0089】
100 デジタルカメラ
110 撮影光学系
101 撮影レンズ
101a レンズ駆動部
111 CCD
112 シャッタ
112a シャッタ駆動部
113 絞り
113a 電圧印加部
120 信号処理部
120a A/D部
120b デジタル信号処理部
121 システムコントローラ
122 画像信号処理部
123 画像表示制御部
124 画像圧縮部
125 メディアコントローラ
126 AF/AE演算部
127 キーコントローラ
128 バッファメモリ
129 内部メモリ
1200 バス
140 画像表示部
150 レリーズスイッチ
160 撮影モードスイッチ
170 ズームスイッチ
180 絞り切替スイッチ
200 外部記録媒体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光学的な開口を有する第1の板と、
前記開口に対向する光学的な開口を有する、電圧の印加開放によって伸縮する第2の板と、
前記第2の板に対する電圧の印加開放を制御することにより該第2の板を伸縮させて、前記第1の板の開口と前記第2の板の開口との相対位置を制御する制御部とを備えたことを特徴とする光制御器。
【請求項2】
前記第1の板も、電圧の印加開放によって伸縮するものであり、
前記制御部が、前記第1の板および前記第2の板それぞれに対する電圧の印加開放を制御することにより該第1の板および該第2の板を伸縮させて、該第1の板の開口と該第2の板の開口との相対位置を制御するものであることを特徴とする請求項1記載の光制御器。
【請求項3】
前記制御部は、この光制御器を通過する光の光量の指定を受けて、該光量に応じて前記第2の板を伸縮させて、前記第1の板の開口と該第2の板の開口との重なり度合いを制御するものであることを特徴とする請求項1記載の光制御器。
【請求項4】
前記第2の板は、該第2の板の開口に沿って並んだ複数のフィルタを有するものであり、
前記制御部は、前記複数のフィルタのうちの1つのフィルタの指定を受けて、前記第1の板の開口と該第2の板の開口との相対位置を、その指定されたフィルタが該第1の板の開口に対向する位置に制御するものであることを特徴とする請求項1記載の光制御器。
【請求項5】
前記第1の板と前記第2の板との間に設けられた、該第2の板が伸縮する力の応力を受けて、該応力の向きを該第2の板が伸縮する向きとは逆の向きに変換するとともに、該応力を該第1の板に伝達する変換部を備えたことを特徴とする請求項1記載の光制御器。
【請求項6】
前記第2の板は、導電性高分子アクチュエータで構成されたものであることを特徴とする請求項1記載の光制御器。
【請求項7】
光学的な開口を有する第1の板と、
前記開口に対向する光学的な開口を有する、電圧の印加開放によって伸縮する第2の板とを備えたことを特徴とする光制御素子。
【請求項8】
光学的な開口を有する第1の板と、
前記開口に対向する光学的な開口を有する、電圧の印加開放によって伸縮する第2の板と、
前記第2の板に対する電圧の印加開放を制御することにより該第2の板を伸縮させて、前記第1の板の開口と前記第2の板の開口との相対位置を制御する制御部と、
前記第1の板の開口および前記第2の板の開口を透過してきた被写体光を結像させる撮像部とを備えたことを特徴とする撮影装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2007−34121(P2007−34121A)
【公開日】平成19年2月8日(2007.2.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−220213(P2005−220213)
【出願日】平成17年7月29日(2005.7.29)
【出願人】(000005201)富士フイルムホールディングス株式会社 (7,609)
【Fターム(参考)】