説明

光学タッチ式ディスプレイ

【課題】本発明の主な目的は、製造コストが低く、センシティビティーの安定性がよい光学タッチ式ディスプレイを提供することにある。
【解決手段】上記課題を解決するために本発明では、表示パネルと、光源モジュールと、センサーモジュールと、を含む光学タッチ式ディスプレイを提供する。前記表示パネルは、互いに隣接する第一辺と、前記第一辺と隣接する第二辺と、前記第一辺と相対する第三辺と、前記第二辺と相対する第四辺と、を具備する。前記光源モジュールは、前記表示パネルの前記第一辺と第二辺のそばに設置されて、表示パネルの第一辺から入射されて第三辺から射出し、且つ表示パネルの表示面を経過する第一平行光と、表示パネルの第二辺から入射されて第四辺から射出し、且つ表示パネルの表示面を経過する第二平行光と、を提供する。前記センサーモジュールは、前記表示パネルの前記第三辺と前記第四辺のそばに設置されて、前記第一平行光と第二平行光を検出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タッチ式ディスプレイに関し、特に光学タッチ式ディスプレイ(Optical Touch Display)に関する。
【背景技術】
【0002】
タッチディスプレイは、直感的に扱えるので各種の電子装置に広く使われている。例えば、携帯電話、個人用携帯情報端末(Personal Digital Assistants、PDAと略称)、デジタルカメラ、音楽プレーヤー、ノートパソコン、全地球測位システム(Global Positioning System、GPSと略称)などに広く使われている。
【0003】
前記タッチディスプレイは、主に表示パネルと、前記表示パネルに積層されるタッチパネルと、を含む。前記表示装置は、入力されるデータに従って数字、文字、イメージなどを表示し、前記タッチパネルは、使用者が手或いは専用の「スタイラス」でチッチする位置の情報を感知する。タッチパネルの種類が多いがよく見られることは抵抗式タッチパネルとコンデンサー式タッチパネルである。前記抵抗式タッチパネルは、センシティビティー(sensitivity)が悪くて、タッチパネルを押し過ぎてタッチパネルが破損される状況も発生する。前記コンデンサー式タッチパネルは、センシティビティーがよいが、製造コストが高く、静電気により感知が悪くなる欠点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の主な目的は、製造コストが低く、センシティビティーの安定性がよい光学タッチ式ディスプレイを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために本発明では、表示パネルと、光源モジュールと、センサーモジュールと、を含む光学タッチ式ディスプレイを提供する。前記表示パネルは、互いに隣接する第一辺と、前記第一辺と隣接する第二辺と、前記第一辺と相対する第三辺と、前記第二辺と相対する第四辺と、を具備する。前記光源モジュールは、前記表示パネルの前記第一辺と第二辺のそばに設置されて、表示パネルの第一辺から入射されて第三辺から射出し、且つ表示パネルの表示面を経過する第一平行光と、表示パネルの第二辺から入射されて第四辺から射出し、且つ表示パネルの表示面を経過する第二平行光と、を提供する。前記センサーモジュールは、前記表示パネルの前記第三辺と前記第四辺のそばに設置されて、前記第一平行光と第二平行光を検出する。
【0006】
前記光学タッチ式ディスプレイで、前記センサーモジュールは、前記表示パネルの第三辺のそばに設置されて、前記第一平行光を検出する第一センサーと、前記表示パネルの第四辺のそばに設置されて、前記第二平行光を検出する第二センサーと、を含む。
【0007】
前記光学タッチ式ディスプレイで、前記センサーモジュールは、前記表示パネルの第三辺のそばに設置されて、前記第一平行光を反射する第一反射素子と、前記表示パネルの第四辺のそばに設置されて、前記第二平行光を反射する第二反射素子と、前記第一反射素子に反射される第一平行光が経過する路線に置かれて、第一平行光を感知する第一センサーと、前記第二反射素子に反射される第二平行光が経過する路線に置かれて、第二平行光を感知する第二センサーと、を含む。前記第一反射素子は、前記表示パネルの第三辺のそばに位置する第一入射面と、前記第一センサーのそばに位置する第一出光面と、前記第一入射面と前記第一出光面に傾斜に連結されている第一反射面と、を含む第一プリズムから構成される。前記第二反射素子は、前記表示パネルの第四辺のそばに位置する第二入射面と、前記第二センサーのそばに位置する第二出光面と、前記第二入射面及び前記第二出光面に傾斜に連結されている第二反射面と、を含む第二プリズムから構成される。前記センサーモジュールは、前記第一反射素子と前記表示パネルの第三辺との間に設置される第一屈折素子と、前記第二反射素子と前記表示パネルの第四辺との間に設置される第二屈折素子とをさらに含む。
【0008】
前記光学タッチ式ディスプレイで、前記第一屈折素子は、少なくとも1つのプリズムから構成され、且つ前記第一反射素子に接続して設置され、前記第二屈折素子は、少なくとも1つのプリズムから構成され、且つ前記第二反射素子に接続して設置されている。
【0009】
前記光学タッチ式ディスプレイで、前記センサーモジュールは、前記表示パネルの第三辺のそばに設置されて、前記第一平行光を反射する第一反射素子と、前記表示パネルの第四辺のそばに設置されて、前記第二平行光を反射する第二反射素子と、前記第一反射素子と前記第二反射素子との間で、前記第一平行光と前記第二平行光が経過する路線に設置され、且つ前記第一平行光を検出する第一検出区域と前記第二平行光を検出する第二検出区域を具備するセンサーと、を含む。前記センサーモジュールは、前記第一反射素子と前記表示パネルの第三辺との間に設置される第一屈折素子と、前記第二反射素子と前記表示パネルの第四辺との間に設置される第二屈折素子とをさらに含む。前記センサーモジュールは、前記第一反射素子と第二反射素子との間に設置され、且つ前記第一平行光を第一検出区域へ反射させる第一反射面と、前記第二平行光を第二検出区域へ反射させる第二反射面と、を具備するプリズムをさらに含む。
【0010】
前記光学タッチ式ディスプレイで、前記第一屈折素子と前記第二屈折素子は、少なくとも1つのプリズムを含む。前記第一平行光と前記第二平行光が赤外線である。前記光源モジュールは、前記表示パネルの第一辺のそばに設置されて、前記第一平行光を射出する前記第一光源と、前記表示パネルの第二辺のそばに設置されて、前記第二平行光を射出する第二光源と、を含む。前記第一光源と第二光源は別々に複数の点光源から構成される。
【0011】
前記光学タッチ式ディスプレイで、前記光源モジュールは、表示パネルの第一辺のそばに設置される第三反射素子と、前記第三反射素子に反射されて、前記表示パネルの表示面を経過する第一平行光を提供する第一光源と、表示パネルの第二辺のそばに設置される第四反射素子と、前記第四反射素子に反射されて、前記表示パネルの表示面を経過する第二平行光を提供する第二光源と、を含む。
【0012】
前記光学タッチ式ディスプレイで、前記光源モジュールは、前記第三反射素子と前記表示パネルの第一辺との間に設置される第三屈折素子と、前記第四反射素子と前記表示パネルの第二辺との間に設置される第四屈折素子と、をさらに含む。
【発明の効果】
【0013】
上述した本発明の光学タッチ式ディスプレイは、センサーモジュールを使って光源モジュールの第一平行光と第二平行光を検出する。即ち、光学タッチ式ディスプレイの使用者が操作物(指、スタイラスなどの)で表示パネルの表示面で操作を実施する場合、前記第一平行光と第二平行光の一部分が前記遮光物に遮光されるので、(遮光される光線が)前記センサーモジュールに到達することができない。前記センサーモジュールは、遮光される前記第一平行光と第二平行光により、前記遮光物の位置を検出し、且つ遮光物の位置した所の機能を実施する。本発明の光学タッチ式ディスプレイは、光学的に指、スタイラスなどの操作物の動作を検出するので、センシティビティー(sensitivity)が悪い抵抗式タッチパネルの欠点と、静電気により感知が悪くなるコンデンサー式タッチパネルの欠点を避けることができる。即ち、本発明の光学タッチ式ディスプレイの安定性がよい。且つ、従来のコンデンサー式タッチパネルと比較すると、本発明の光学タッチ式ディスプレイは価格が高いコンデンサーを使わないので、製造コストも低下させることができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の第一実施形態に係る光学タッチ式ディスプレイを示す図である。
【図2】本発明の第二実施形態に係る光学タッチ式ディスプレイを示す図である。
【図3】本発明の第三実施形態に係る光学タッチ式ディスプレイを示す図である。
【図4A】1つのプリズムから構成される屈折素子を使う本発明の光学タッチ式ディスプレイを示す図である。
【図4B】2つのプリズムから構成される屈折素子を使う本発明の光学タッチ式ディスプレイを示す図である。
【図5】本発明の第四実施形態に係る光学タッチ式ディスプレイを示す図である。
【図6】本発明の第五実施形態に係る光学タッチ式ディスプレイを示す図である。
【図7】本発明の第六実施形態に係る光学タッチ式ディスプレイを示す図である。
【図8】他の構造を有する光源モジュールを使う本発明の光学タッチ式ディスプレイを示す図である。
【図9】図8と違う構造を有する光源モジュールを使う光学タッチ式ディスプレイを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1は、本発明の第一実施形態に係る光学タッチ式ディスプレイを示す図である。図1に示す光学タッチ式ディスプレイ100は、表示パネル110と、光源モジュール120と、センサーモジュール130と、を含む。前記表示パネル110は、第一辺112と、前記第一辺112と隣接する第二辺114と、前記第一辺112と相対する第三辺116と、前記第二辺114と相対する第四辺118と、を含む。前記光源モジュール120は、前記表示パネル110の前記第一辺112と前記第二辺114のそばに設置されている。前記光源モジュール120は、前記表示パネル110の表示面119に第一平行光123と第二平行光125を提供する。前記第一平行光123は、前記表示パネル110の前記第一辺112に入射されて、第三辺116から射出する。前記第二平行光123は、前記前記表示パネル110の前記第二辺114に入射されて、第四辺118から射出する。前記センサーモジュール130は、前記表示パネル110の前記第三辺116と前記第四辺118のそばに設置されて、前記第一平行光123と第二平行光125を検出する。
【0016】
前記光学タッチ式ディスプレイ100で、前記表示パネル110は、液晶表示パネル(liquid crystal display panel、LCD panelと略称)、電気泳動表示パネル(electrophoresis display panel、EPD panelと略称)、プラズマ表示パネル(plasma display panel、 PDPと略称)或いは有機電界発光表示パネル(organic electroluminesence display panel、 OELD panelと略称)等から構成される。前記光源モジュール120は、第一光源122と第二光源124を含む。本実施形態で、前記第一光源122と第二光源124は、棒状のランプである。前記第一光源122は、前記表示パネル110の第一辺112のそばに設置されて、上述した第一平行光123を射出する。前記第二光源124は、前記表示パネル110の第二辺114のそばに設置されて、上述した第二平行光125を射出する。
【0017】
前記第一平行光123と前記第二平行光125は、例えば赤外線である。前記第一光源122と第二光源124は、別々に第一光源122及び第二光源124の長手方向に配列される複数の点光源(図に示さない)を含む。前記点光源は、発光ダイオード(light emitting diode、LEDと略称)、レーザーダイオード(laser diode、LDと略称)或いは他の光源から構成される。前記センサーモジュール130は、第一センサー132と第二センサー134を含む。前記第一センサー132は、前記表示パネル110の第三辺116のそばに設置されて、前記第一平行光123を検出する。前記第二センサー134は、前記表示パネル110の第四辺116のそばに設置されて、前記第二平行光125を検出する。前記第一センサー132と第二センサー134は、相補型金属酸化膜半導体イメージ検出素子(CMOS image sensing device)、電荷結合素子(Charge Coupled Devices、CCDと略称)或いは他のセンサー素子から構成される。
【0018】
前記表示パネル110の表示面119に操作物(指、スタイラスなどの遮光物)がない場合、前記第一平行光123の全体が前記第一センサー132の検出面133に到達でき、前記第二平行光125の全体も前記第二センサー134の検出面135に到達することができる。前記表示パネル110の表示面119で操作を実施する場合、前記第一平行光123と第二平行光125の一部分が指、スタイラスなどの遮光物50に遮光されるので、遮光される光線が前記第一センサー132と前記第二センサー134に到達することができない。前記センサーモジュール130は、前記第一平行光123の一部分が前記遮光物50に遮光されて前記第一センサー132が感知できないことにより、前記表示パネル110の表示面119での前記遮光物50のX軸位置を検出する一方、前記第二平行光125の一部分が前記遮光物50に遮光されて前記第二センサー134が感知できないことにより、前記表示パネル110の表示面119での前記遮光物50のY軸位置を検出する。即ち、前記センサーモジュール130は、前記第一平行光123と第二平行光125が遮光されることに根拠して、指、スタイラスなどの遮光物50の位置を検出する。且つ、前記センサーモジュール130が検出した遮光物50の位置に従って、対応する操作を実施する。
【0019】
上述したように本発明の光学タッチ式ディスプレイ100は、光学的に指、スタイラスなどの操作物の動作を検出するので、センシティビティー(sensitivity)が悪い抵抗式タッチパネルの欠点と、静電気により感知が悪くなるコンデンサー式タッチパネルの欠点を避けることができる。即ち、本発明の光学タッチ式ディスプレイ100の安定性がよい。且つ、従来のコンデンサー式タッチパネルと比較すると、本発明の光学タッチ式ディスプレイ100は価格が高いコンデンサーを使わないので製造コストを低下させる利点がある。
【0020】
図2は、本発明の第二実施形態に係る光学タッチ式ディスプレイを示す図である。図2に示す光学タッチ式ディスプレイ100aと図1に示す光学タッチ式ディスプレイ100が違う所はセンサーモジュールである。前記光学タッチ式ディスプレイ100aのセンサーモジュール130aは、第一センサー132と第二センサー134を含むばかりでなく、第一反射素子136と第二反射素子138をさらに含む。前記第一反射素子136は、表示パネル110の第三辺116のそばに設置されて、第一平行光123を反射する。前記第二反射素子138は、表示パネル110の第四辺118のそばに設置されて、第二平行光125を反射する。前記第一センサー132は、前記第一反射素子136に反射される第一平行光123を感知するように、前記第一反射素子136のそばに置かれている。即ち、反射される第一平行光123が経過する路線に置かれている。前記第二センサー134は、前記第二反射素子138に反射される第二平行光125を感知するように、前記第二反射素子138のそばに置かれている。即ち、反射される第二平行光125が経過する路線に置かれている。
【0021】
前記第一反射素子136は、第一入射面136aと、第一反射面136bと、第一出光面136cと、を含む第一プリズムから構成される。前記第一入射面136aは、前記表示パネル110の第三辺116のそばに位置し、前記第一出光面136cは、前記第一センサー132のそばに位置している。前記第一反射面136bは、前記第一入射面136a及び第一出光面136cと三角形を構成するように、第一入射面136a及び第一出光面136cに傾斜に連結されている。前記第一平行光123は、前記第一入射面136aから前記第一反射素子136に入り、前記第一反射面136bに反射されて、前記第一出光面136cから出る。前記第一出光面136cから出る前記第一平行光123は、前記第一センサー132に入射される。
【0022】
前記第二反射素子138は、第二入射面138aと、第二反射面138bと、第二出光面138cと、を含む第二プリズムから構成される。前記第二入射面138aは、前記表示パネル110の第四辺118のそばに位置し、前記第二出光面138cは、前記第二センサー134のそばに位置している。前記第二反射面138bは、前記第二入射面138a及び第二出光面138cと三角形を構成するように、第二入射面138a及び第二出光面138cに傾斜に連結されている。前記第二平行光123は、前記第二入射面138aから前記第二反射素子138に入り、前記第二反射面138bに反射されて、前記第二出光面138cから出る。前記第二出光面138cから出る第二平行光123は、前記第二センサー134に入射される。
【0023】
第二実施形態の光学タッチ式ディスプレイ100aと第一実施形態の光学タッチ式ディスプレイ100の作動原理及び発明効果が同じので、これで再度説明しない。本発明で、前記第一反射素子136と前記第二反射素子138の設置角度に対して限定しない。且つ、第一入射面136a、第一反射面136b、第一出光面136cの間の設置角度と、第二入射面138a、第二反射面138b、第二出光面138cの間の設置角度に対しても限定しない。前記設置角度は、発明の属する通常の知識を有する者がスネルの法則(Snell’s law)と、第一反射素子136及び第二反射素子138の屈折率に根拠して自由に設けることができる。前記第一反射素子136と第二反射素子138は、上述したプリズムばかりでなく、上述した光学効果を起こせる光学素子を使うことができる。
【0024】
本実施形態で、前記第一平行光123及び第二平行光125が前記第一反射素子136及び第二反射素子138で全反射(Total internal reflection)する一方、前記第一センサー132及び第二センサー134に垂直に入射するようにするために、前記第一反射面136bと第一入射面136aの挟む角を45度にする。同じな道理で、前記第二反射面138bと第二入射面138aの挟む角も45度にする。前記挟む角を45度にすると、平行光123及び125を反射素子136及び138で全反射し、垂直にセンサー132及び134に入射することができるが、第一反射素子136及び第二反射素子138のサイズが大きくなる問題がある。
【0025】
前記反射素子136及び138のサイズが大きくなることを防ぐために、図3に示すように屈折素子を使うことができる。図3は、本発明の第三実施形態に係る光学タッチ式ディスプレイを示す図である。図2に示す光学タッチ式ディスプレイ100aと図3に示す光学タッチ式ディスプレイ100bが違う所は、図3の光学タッチ式ディスプレイ100bが第一屈折素子142と第二屈折素子144をさらに含むことである。前記第一屈折素子142は、前記第一反射素子136と前記表示パネル110の第三辺116との間に設置され、前記第二屈折素子144は、前記第二反射素子138と前記表示パネル110の第四辺118との間に設置されている。
【0026】
前記第一屈折素子142は、前記第一平行光123を屈折させる後、前記第一反射素子136の第一反射面136bに入射させる。即ち、前記第一屈折素子142が前記第一平行光123が前記第一反射面136bに入射する入射角を変える。これにより、前記第一反射面136bと第一入射面136aと間の挟む角を小さくし、前記第一平行光123が前記第一出光面136cから垂直に出ることを確保ことができる。前記第一反射面136bと第一入射面136aと間の挟む角を小さくするので、前記第一反射素子136のサイズを小さくすることができる。同じな道理で、前記第二屈折素子144も前記第二反射素子138のサイズを小さくすることができる。
【0027】
前記第一屈折素子142と第二屈折素子144は、光学格子(optical grating)或いは複数のプリズムから形成されるプリズムセットから構成される。前記光学格子のスリットの幅と前記1つのプリズムの断面の1つの辺の長さは、数ナノメートル(nanometer)である。本実施形態で、前記第一屈折素子142と第二屈折素子144は、別々に1つのプリズム152から構成されか(図4Aを参照なさい)、別々に2つのプリズム154及び156から構成されている(図4Bを参照なさい)。図4Bで、プリズム154とプリズム156の屈折率が違う。即ち、プリズム154の屈折率がプリズム156の屈折率より大きいが、他の実施形態で、実の需要に従って前記プリズム154の屈折率を前記プリズム156の屈折率より小さくしてもいい。
【0028】
前記プリズム152、154及び156の形状も実の需要に従って設けることができる。即ち、前記第一出光面136cから出る第一平行光123が前記第一出光面136cに垂直しなく、前記第二出光面138cから出る第二平行光125が前記第二出光面138cに垂直しないように、前記プリズム152、154及び156の形状を設けてもいい。
【0029】
図5は、本発明の第四実施形態に係る光学タッチ式ディスプレイを示す図である。図3に示す光学タッチ式ディスプレイ100bと図5に示す光学タッチ式ディスプレイ100cが違う所は、図5の光学タッチ式ディスプレイ100cで、第一屈折素子142が第一反射素子136に接続して設置され、第二屈折素子144が第二反射素子138に接続して設置されていることである。
【0030】
図6は、本発明の第五実施形態に係る光学タッチ式ディスプレイを示す図である。図2に示す光学タッチ式ディスプレイ100aと図6に示す光学タッチ式ディスプレイ100dが違う所は、センサーモジュールにある。図6の光学タッチ式ディスプレイ100dのセンサーモジュール130dは、第一反射素子136と、第二反射素子138と、センサー146と、を含む。前記第一反射素子136は、前記表示パネル110の第三辺116のそばに設置されて、第一平行光123を反射する。前記第二反射素子138は、前記表示パネル110の第四辺118のそばに設置されて、第二平行光125を反射する。前記センサー146は、前記第一反射素子136と前記第二反射素子138との間に設置されている。即ち、前記第一平行光123と前記第二平行光125が経過する路線に設置されている。前記センサー146は、前記第一平行光123を検出する第一検出区域146aと前記第二平行光125を検出する第二検出区域146bを含む。
【0031】
図6の光学タッチ式ディスプレイ100dは、図2に示す光学タッチ式ディスプレイ100aと同じな効果を得るばかりでなく、1つのセンサー146だけを使うので、製造コストをさらに低下させることができる。図6に示す光学タッチ式ディスプレイ100dで、図3に示す光学タッチ式ディスプレイ100bのように、第一反射素子136と表示パネル110の第三辺116との間に第一屈折素子を設置し、第二反射素子138と表示パネル110の第四辺118との間に第二屈折素子設置することができる。
【0032】
図7は、本発明の第六実施形態に係る光学タッチ式ディスプレイを示す図である。図6に示す光学タッチ式ディスプレイ100dと図7に示す光学タッチ式ディスプレイ100eが違う所は、図7の光学タッチ式ディスプレイ100eのセンサーモジュール130eが、第一反射素子136と第二反射素子138との間に設置されるプリズム148をさらに含む。前記プリズム148は、第一平行光123を第一検出区域146aへ反射させる第一反射面148aと、第二平行光125を第二検出区域146bへ反射させる第二反射面148bと、を含む。
【0033】
図7の光学タッチ式ディスプレイ100eも図6に示す光学タッチ式ディスプレイ100dと同じな効果を得ることができる。図7に示す光学タッチ式ディスプレイ100eでも、図3に示す光学タッチ式ディスプレイ100bのように、第一反射素子136と表示パネル110の第三辺116との間に第一屈折素子を設置し、第二反射素子138と表示パネル110の第四辺118との間に第二屈折素子設置することができる。
【0034】
上述した実施形態で、前記光源モジュール120を図8に示す光源モジュール120’に変えることができる。図8は、上述した光源モジュールと違う第一形態を有する光源モジュールを使う本発明の光学タッチ式ディスプレイを示す図である。上述した光源モジュール120と図8の光源モジュール120’が違う所は、図8の光源モジュール120’が第三反射素子126と、第四反射素子128と、をさらに含むことである。前記第三反射素子126は、表示パネル110の第一辺112のそばに設置され、前記第四反射素子128は、表示パネル110の第二辺114のそばに設置されている。前記第三反射素子126は、前記光源モジュール120’の第一光源122の第一平行光123を反射させて、反射される第一平行光123が表示パネル110の表示面119を経過するようにする。前記第四反射素子128は、前記光源モジュール120’の第二光源124の第二平行光125を反射させて、反射される第二平行光125が表示パネル110の表示面119を経過するようにする。
【0035】
図9は、第二形態の光源モジュールを使う光学タッチ式ディスプレイを示す図である。図8の光源モジュール120’と図9の光源モジュール120’’が違う所は、図9の光源モジュール120’’が第三反射素子126と表示パネル110の第一辺112との間に設置される第三屈折素子127と、第四反射素子128と表示パネル110の第二辺114との間に設置される第四屈折素子129と、をさらに含むことである。
【0036】
図8の第三反射素子126と第四反射素子128に関する説明は、第一反射素子136と第二反射素子138に関する説明を参照し、図9の第三屈折素子127と第四屈折素子129に関する説明は、第一屈折素子142と第二屈折素子144に関する説明を参照しなさい。
【0037】
上述した実施形態で、光源モジュールが第一平行光と第二平行光を提供するものだけを限定し、光源モジュールを構成する部品と光線の導光方式に対しては、限定しない。前記センサーモジュールを構成する部品と光線の導光方式において、上述した実施形態を使わなく、他の実施形態を使ってもいい。
【符号の説明】
【0038】
100 光学タッチ式ディスプレイ
110 表示パネル
112 第一辺
114 第二辺
116 第三辺
118 第四辺
119 表示面
120 光源モジュール
123 第一平行光
125 第二平行光
122 第一光源
124 第二光源
130 センサーモジュール
132 第一センサー
134 第二センサー
133 検出面
135 検出面
50 遮光物
100a 光学タッチ式ディスプレイ
130a センサーモジュール
136 第一反射素子
138 第二反射素子
136a 第一入射面
136b 第一反射面
136c 第一出光面
138a 第二入射面
138b 第二反射面
138c 第二出光面
100b 光学タッチ式ディスプレイ
142 第一屈折素子
144 第二屈折素子
152 プリズム
154 プリズム
156 プリズム
100c 光学タッチ式ディスプレイ
100d 光学タッチ式ディスプレイ
130d センサーモジュール
146 センサー
146a 第一検出区域
146b 第二検出区域
100e 光学タッチ式ディスプレイ
130 センサーモジュール
148 プリズム
148a 第一反射面
148b 第二反射面
120’ 光源モジュール
126 第三反射素子
128 第四反射素子
120’’ 光源モジュール
127 第三屈折素子
129 第四屈折素子

【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに隣接する第一辺と、前記第一辺と隣接する第二辺と、前記第一辺と相対する第三辺と、前記第二辺と相対する第四辺と、を具備する表示パネルと、
前記表示パネルの前記第一辺と第二辺のそばに設置されて、表示パネルの第一辺から入射されて第三辺から射出し、且つ表示パネルの表示面を経過する第一平行光と、表示パネルの第二辺から入射されて第四辺から射出し、且つ表示パネルの表示面を経過する第二平行光と、を提供する光源モジュールと、
前記表示パネルの前記第三辺と前記第四辺のそばに設置されて、前記第一平行光と第二平行光を検出するセンサーモジュールと、を含むことを特徴とする光学タッチ式ディスプレイ。
【請求項2】
前記センサーモジュールは、前記表示パネルの第三辺のそばに設置されて、前記第一平行光を検出する第一センサーと、
前記表示パネルの第四辺のそばに設置されて、前記第二平行光を検出する第二センサーと、を含むことを特徴とする請求項1に記載の光学タッチ式ディスプレイ。
【請求項3】
前記センサーモジュールは、前記表示パネルの第三辺のそばに設置されて、前記第一平行光を反射する第一反射素子と、
前記表示パネルの第四辺のそばに設置されて、前記第二平行光を反射する第二反射素子と、
前記第一反射素子に反射される第一平行光が経過する路線に置かれて、第一平行光を感知する第一センサーと、
前記第二反射素子に反射される第二平行光が経過する路線に置かれて、第二平行光を感知する第二センサーと、を含むことを特徴とする請求項1に記載の光学タッチ式ディスプレイ。
【請求項4】
前記第一反射素子は、前記表示パネルの第三辺のそばに位置する第一入射面と、前記第一センサーのそばに位置する第一出光面と、前記第一入射面と前記第一出光面に傾斜に連結されている第一反射面と、を含む第一プリズムから構成され、
前記第二反射素子は、前記表示パネルの第四辺のそばに位置する第二入射面と、前記第二センサーのそばに位置する第二出光面と、前記第二入射面及び前記第二出光面に傾斜に連結されている第二反射面と、を含む第二プリズムから構成されることを特徴とする請求項3に記載の光学タッチ式ディスプレイ。
【請求項5】
前記センサーモジュールは、前記第一反射素子と前記表示パネルの第三辺との間に設置される第一屈折素子と、前記第二反射素子と前記表示パネルの第四辺との間に設置される第二屈折素子とをさらに含み、
前記第一屈折素子は、少なくとも1つのプリズムから構成され、且つ前記第一反射素子に接続して設置され、前記第二屈折素子は、少なくとも1つのプリズムから構成され、且つ前記第二反射素子に接続して設置されることを特徴とする請求項3に記載の光学タッチ式ディスプレイ。
【請求項6】
前記センサーモジュールは、前記表示パネルの第三辺のそばに設置されて、前記第一平行光を反射する第一反射素子と、
前記表示パネルの第四辺のそばに設置されて、前記第二平行光を反射する第二反射素子と、
前記第一反射素子と前記第二反射素子との間で、前記第一平行光と前記第二平行光が経過する路線に設置され、且つ前記第一平行光を検出する第一検出区域と前記第二平行光を検出する第二検出区域を武備するセンサーと、を含むことを特徴とする請求項1に記載の光学タッチ式ディスプレイ。
【請求項7】
前記センサーモジュールは、前記第一反射素子と前記表示パネルの第三辺との間に設置される第一屈折素子と、
前記第二反射素子と前記表示パネルの第四辺との間に設置される第二屈折素子とをさらに含み、
前記第一屈折素子と前記第二屈折素子は、少なくとも1つのプリズムから構成されることを特徴とする請求項6に記載の光学タッチ式ディスプレイ。
【請求項8】
前記センサーモジュールは、前記第一反射素子と第二反射素子との間に設置され、且つ前記第一平行光を第一検出区域へ反射させる第一反射面と、前記第二平行光を第二検出区域へ反射させる第二反射面と、を具備するプリズムをさらに含むことを特徴とする請求項6に記載の光学タッチ式ディスプレイ。
【請求項9】
前記第一平行光と第二平行光が赤外線であり、前記第一光源と第二光源が別々に複数の点光源を含むことを特徴とする請求項1に記載の光学タッチ式ディスプレイ。
【請求項10】
光源モジュールは、前記表示パネルの第一辺のそばに設置されて、前記第一平行光を射出する前記第一光源と、
前記表示パネルの第二辺のそばに設置されて、前記第二平行光を射出する第二光源と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の光学タッチ式ディスプレイ。
【請求項11】
前記光源モジュールは、表示パネルの第一辺のそばに設置される第三反射素子と、
前記第三反射素子に反射されて、前記表示パネルの表示面を経過する第一平行光を提供する第一光源と、
表示パネルの第二辺のそばに設置される第四反射素子と、
前記第四反射素子に反射されて、前記表示パネルの表示面を経過する第二平行光を提供する第二光源と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の光学タッチ式ディスプレイ。
【請求項12】
前記光源モジュールは、前記第三反射素子と前記表示パネルの第一辺との間に設置される第三屈折素子と、
前記第四反射素子と前記表示パネルの第二辺との間に設置される第四屈折素子と、をさらに含むことを特徴とする請求項11に記載の光学タッチ式ディスプレイ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−14120(P2011−14120A)
【公開日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−201381(P2009−201381)
【出願日】平成21年9月1日(2009.9.1)
【出願人】(503020563)原相科技股▲ふん▼有限公司 (20)
【Fターム(参考)】