説明

光学測定装置

【課題】外部からのノイズによる影響をなくし、正常に測定対象成分の検出やその濃度の測定を行う。
【解決手段】センサ部3と変換器(計器本体)4とは光ファイバ2a〜2dにより接続され、センサ部3は、第1の光を試料に照射し、その反射光、透過光、散乱光または蛍光を受光して電気信号に変換する光学系31と、第2の光を電力に変換する光電力変換部32と、電気信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータ34と、デジタル信号に基づいて、第3の光を変調する変調器36とを備え、変換器(計器本体)4は、電力を供給する電源部41と、電力の供給を受けて光を発光し、光ファイバ2a〜2dに出力する発光部42a〜42cと、変調された光を受光し、電気信号に変換する受光部43と、電気信号に基づいて、測定結果を出力する出力部44とを備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、光学測定系により試料に含まれる測定対象成分の検出やその濃度の測定を行う光学測定装置において、センサ部と計器本体とを離して設置する光学測定装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
光学測定装置の一例として、従来から、浄水場や河川、湖沼等の水面に存在する油膜を検知する油膜検知装置が知られている(例えば特許文献1参照)。この油膜検知装置は、電気ケーブルを介して接続されたセンサ部および変換器(計器本体)を有している。
センサ部では、変換器から電気ケーブルを介して出力された駆動電流や制御信号に応じて、所定の検査領域(試料の水面)にレーザ光を照射する。そして検査領域から、このレーザ光に対する反射光を受光して電気信号に変換し、電気ケーブルを介して変換器に出力している。そして変換器では、この電気信号を演算処理し、油膜検知を行って、その結果をディスプレイに表示したり、外部装置に伝送したりしている。また、変換器は入力部を備え、演算処理や外部出力についての各種設定等の入力や変更をすることができるようになっている。このような油膜検知装置では、水面の高さが変動した場合でも反射光を受光できるように、センサ部は検査領域(水面)の上方に設置されている。
【0003】
また、光学測定装置の別の例として、海洋、河川・湖沼、ダム、井戸水・地下水、都市下水、工場下水、農業用水、養殖場等の水質を分析するための水質分析装置が知られている(例えば特許文献2参照)。この水質分析装置は、電気ケーブルを介して接続されたセンサ部および計器本体を有している。センサ部は、水中に浸漬され、光源から試料液体に対して光を射出した状態で、透過光と散乱光の光強度の測定を行い、試料液体の濁度を測定し、電気ケーブルを介して、計器本体に出力している。計器本体は表示部を備え、測定結果を表示することができるようになっている。また、計器本体はキー操作部を備え、各種設定等の入力や変更をすることができるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−156588号公報
【特許文献2】特開2010−060392号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述したように、従来の油膜検知装置では、センサ部は検査領域である水面の上方に設置する必要がある。一方、変換器(計器本体)は、作業員がディスプレイの表示を確認したり、入力部の操作をしたりする機会が多いため、センサ部とは離れた地上に設置することが好ましい。そこで、センサ部と変換器とを離して設置し、センサ部と変換器とを電気ケーブルを介して接続して信号の入出力を行っている。
また、上述したような従来の水質分析装置では、センサ部を水中に浸漬するため、センサ部と計器本体とは、長い電気ケーブルを介して接続する必要がある。
そのため、これらのような光学測定装置では、電気ケーブルが長くなり、外部からのノイズの影響を受けやすくなるという課題があった。
【0006】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、光学測定装置のセンサ部と計器本体とを離して設置する場合にも、外部からのノイズによる影響をなくし、正常に測定対象成分の検出やその濃度の測定を行うことができる光学測定装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明に係る光学測定装置は、試料に光を照射し、当該試料からの反射光、透過光、散乱光または蛍光を検出するセンサ部と、センサ部による検出信号に基づく試料の測定結果を出力する計器本体とが離間して設置され、センサ部と計器本体とは光ファイバにより接続され、センサ部は、光ファイバから出力された第1の光を試料に照射し、当該試料からの反射光、透過光、散乱光または蛍光を受光して電気信号に変換する光学系と、光ファイバから出力された第2の光を電力に変換する光電力変換部と、光学系により変換された電気信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータと、A/Dコンバータにより変換されたデジタル信号に基づいて、光ファイバから出力された第3の光を変調する変調器とを備え、計器本体は、電力を供給する電源部と、電源部からの電力の供給を受けて光を発光し、光ファイバに出力する発光部と、変調器により変調された光を光ファイバを介して受光し、電気信号に変換する受光部と、受光部により変換された電気信号に基づいて、測定結果を出力する出力部とを備えたものである。
【発明の効果】
【0008】
この発明によれば、上記のように構成したので、外部からのノイズによる影響をなくし、正常に光学測定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】この発明の実施の形態1に係る油膜検知装置の構成を示す図である。
【図2】この発明の実施の形態1における変調器の構成を示す図である。
【図3】この発明の実施の形態1における変調器の別の構成を示す図である。
【図4】この発明の実施の形態1に係る油膜検知装置の動作を示すフローチャートである。
【図5】この発明の実施の形態2におけるセンサ部と計器本体との分岐ファイバを用いた接続例を示す図である。
【図6】この発明の実施の形態2におけるセンサ部と計器本体との分岐ファイバを用いた別の接続例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
なお以下では、光学測定装置の一例として、検査領域(浄水場や河川、湖沼等の試料の水面)上に存在する油膜を検知する油膜検知装置1を用いて説明を行う。
この油膜検知装置1は、図1に示すように、光ファイバ2a〜2dを介して接続されたセンサ部3および変換器(計器本体)4から構成されている。なお、センサ部3は、水面の高さが変動した場合でも反射光を受光できるように、検査領域の上方に設置されるが、変換器(計器本体)4は、作業員の操作等が必要となる機会が多いため、センサ部3とは離れた地上に設置されている。
【0011】
センサ部3は、検査領域に設置され、この検査領域にレーザ光を照射してその反射光を検出するものである。このセンサ部3は、光学系31、光電力変換部32、アンプ33、A/Dコンバータ34、CPU35および変調器36から構成されている。
【0012】
光学系31は、レーザ光を検査領域に照射し、この検査領域からの反射光を受光して電気信号に変換するものである。この光学系31は、レンズ311、LCDシャッタ312、反射鏡313およびPD(フォトダイオード)314から構成されている。
レンズ311は、変換器(計器本体)4の後述するLD(レーザダイオード)42aから光ファイバ2aを介して出力された連続点灯光を集光するものである。
LCDシャッタ312は、レンズ311により集光された連続点灯光を、CPU35による制御に応じたタイミングで遮断し、所定のパルス点灯光に変換するものである。このLCDシャッタ312により変換されたパルス点灯光は検査領域に照射される。
【0013】
反射鏡313は、照射されたパルス点灯光に対する検査領域からの反射光を集光し、PD314側に反射するものである。
PD314は、反射鏡313により反射された反射光を受光し、電気信号に変換するものである。
【0014】
光電力変換部32は、変換器(計器本体)4の後述するLD42bから光ファイバ2bを介して出力された連続点灯光を電力に変換するものである。この変換された電力は、センサ部3全体の動力源としてセンサ部3の各部に供給される。なお、センサ部3は10μA程度の微弱な電流で動作可能である。
アンプ33は、PD314により変換された電気信号を増幅するものである。
A/Dコンバータ34は、CPU35による制御に従い、アンプ33により増幅された電気信号をデジタル信号に変換するものである。
【0015】
CPU35は、LCDシャッタ312およびA/Dコンバータ34の動作を制御するものである。また、CPU35は、センサ部3で検出した検出領域からの反射光の受光量を変換器(計器本体)4に通知するため、A/Dコンバータ34により変換されたデジタル信号に基づいて、変調器36の動作を制御する。
【0016】
変調器36は、CPU35による制御に従い、変換器(計器本体)4の後述するLD42cから光ファイバ2cを介して出力された連続点灯光を変調するものである。この変調器36は、例えば図2に示すように、LCDシャッタ361を有し、LD42cからの連続点灯光を伝達する光ファイバ2cと、変調器36により変調された光を変換器(計器本体)4の後述するPD43に伝達する光ファイバ2dとをLCDシャッタ361を介して軸を合わせて対向させている。そして、LCDシャッタ361が、光ファイバ2cからの連続点灯光を、CPU35による制御に応じたタイミングで遮断することで、反射光の受光量を示す変調光を生成する。
また、図3に示すように、LCDシャッタ361を通過した光を散乱または反射する板部材362をさらに設けて、光ファイバ2dを板部材362からの光を受光可能な位置に配置するようにしてもよい。これにより、光ファイバ2c,2dの軸合わせを行う必要がなくなる。なお図3では、光ファイバ2dをLCDシャッタ361を介して板部材362と対向させているが、板部材362と直接対向させてもよい。
【0017】
変換器(計器本体)4は、センサ部3に光源用、電力用および変調用の光を供給し、センサ部3からの変調光に基づいて油膜検知を行うものである。この変換器(計器本体)4は、電源部41、LD(発光部)42a〜42c、PD(受光部)43、CPU44および出力部45から構成されている。
【0018】
電源部41は、変換器(計器本体)4の各部に電力を供給するものである。
LD42aは、電源部41からの電力の供給を受けて光源用の連続点灯光(第1の光)を発光し、光ファイバ2aを介してレンズ311に出力するものである。LD42bは、電源部41からの電力の供給を受けて電力用の連続点灯光(第2の光)を発光し、光ファイバ2bを介して光電力変換部32に出力するものである。LD42cは、電源部41からの電力の供給を受けて変調用の連続点灯光(第3の光)を発光し、光ファイバ2cを介して変調器36に出力するものである。なおLD42b,42cの代わりに、LEDやハロゲンランプを用いてもよい。
【0019】
PD43は、変調器36による変調光を光ファイバ2dを介して受光し、電気信号に変換するものである。
CPU44は、PD43により変換された電気信号を演算処理し、油膜検知を行うものである。
出力部45は、CPU44による測定結果をディスプレイ(不図示)に表示したり、外部装置(不図示)に伝送するものである。
【0020】
次に、上記のように構成された油膜検知装置1の動作について説明する。
油膜検知装置1の動作では、図4に示すように、まず、変換器(計器本体)4が、センサ部3に対して光源用の連続点灯光(第1の光)を出力する(ステップST1)。すなわち、まず、電源部41が、LD42aに対して所定の電力を出力する。次に、LD42aが、この電力の供給を受けて連続点灯光を発光し、光ファイバ2aを介してセンサ部3のレンズ311に出力する。
【0021】
次いで、変換器(計器本体)4が、センサ部3に対して電力用の連続点灯光(第2の光)を出力する(ステップST2)。すなわち、まず、電源部41が、LD42bに対して所定の電力を出力する。次に、LD42bが、この電力の供給を受けて連続点灯光を発光し、光ファイバ2bを介してセンサ部3の光電力変換部32に出力する。光電力変換部32は、LD42bから光ファイバ2bを介して出力された連続点灯光を電力に変換し、センサ部3の各部に供給する。
【0022】
次いで、センサ部3が、検査領域(試料の水面)にレーザ光を照射する(ステップST3)。すなわち、まず、レンズ311が、LD42aから光ファイバ2aを介して出力された連続点灯光を集光する。次に、LCDシャッタ312が、この連続点灯光を、CPU35による制御に応じたタイミングで遮断し、所定のパルス点灯光に変換する。このLCDシャッタ312により変換されたパルス点灯光は検査領域に照射される。
【0023】
次いで、センサ部3が、検査領域からの反射光を受光する(ステップST4)。すなわち、まず、反射鏡313が、照射されたパルス点灯光に対する検査領域からの反射光を集光してPD314側に反射する。次に、PD314が、この反射光を受光し、電気信号に変換する。
【0024】
次いで、センサ部3が、電気信号をデジタル信号に変換する(ステップST5)。すなわち、アンプ33が、PD314により変換された電気信号を増幅する。次に、A/Dコンバータ34が、CPU35による制御に従い、増幅された電気信号をデジタル信号に変換する。
【0025】
次いで、変換器(計器本体)4が、センサ部3に対して変調用の連続点灯光(第3の光)を出力する(ステップST6)。すなわち、まず、電源部41が、LD42cに対して所定の電力を出力する。次に、LD42cが、この電力の供給を受けて連続点灯光を発光し、光ファイバ2cを介してセンサ部3の変調器36に出力する。
【0026】
次いで、センサ部3が、デジタル信号に基づいて、変調光を生成・出力する(ステップST7)。すなわち、CPU35が、A/Dコンバータ34により変換されたデジタル信号に基づいて、変調器36の動作を制御し、変調器36のLCDシャッタ361が、LD42cから光ファイバ2cを介して出力された連続点灯光を、この制御に応じたタイミングで遮断することで、センサ部3で検出した検査領域からの反射光の受光量を示す変調光を生成する。その後、この変調光は光ファイバ2dを介して変換器(計器本体)4に出力される。
【0027】
次いで、変換器(計器本体)4が、変調光を受光し、電気信号に変換する(ステップST8)。すなわち、PD43が、センサ部3の変調器36による変調光を光ファイバ2dを介して受光し、電気信号に変換する。
【0028】
次いで、変換器(計器本体)4が、変換した電気信号に基づいて油膜検知を行う(ステップST9)。すなわち、CPU44が、PD43により変換された電気信号を演算処理し、油膜検知を行う。ここで、検査領域(試料の水面)上に油膜が存在する場合には、反射光の受光量が、油膜が存在しない場合の2倍程度となる。そのため、この検査領域からの反射光の受光量を監視することで、この検査領域上に油膜が存在しているかを検知することができる。このCPU44による測定結果は出力部45により外部に出力(ディスプレイへの表示や外部装置への伝送等)される。
なお上記の油膜検知装置1の動作では、ステップごとに区切って説明を行っているが、動作中では、電源部41は各LD42a〜42cに対して所定の電力を出力し続け、各LD42a〜42cはこの電力の供給を受けて連続点灯光を発光し続けている。
【0029】
以上のように、この実施の形態1によれば、センサ部3と変換器(計器本体)4とを光ファイバ2a〜2dを用いて接続するように構成したので、センサ部3と変換器(計器本体)4とを離して設置する場合であっても、外部からのノイズによる影響をなくすことができ、正常に油膜検知を行うことができる。
【0030】
なお、実施の形態1に係る油膜検知装置1では、LD42aから光源用の連続点灯光をレンズ311に出力し、この連続点灯光をLCDシャッタ312で所定のパルス点灯光に変換する場合について示したが、LD42aから所定のパルス点灯光をレンズ311に出力するようにしてもよい。これによりLCDシャッタ312が不要となる。なおこの場合には、パルス点灯光の点灯タイミングと反射光を取り込むタイミングとを同期させるため、変換器(計器本体)4のCPU44からセンサ部3のCPU35に同期信号を出力する必要があり、光ファイバおよびLDをもう1組設ける必要がある。
また、PD314により変換された電気信号がある程度大きい場合には、アンプ33を設ける必要はない。さらに、変換器(計器本体)4のCPU44が担う演算処理機能等を、センサ3のCPU35が備えることもできる。この場合、変換器(計器本体)4からCPU44を省くことも可能である。
【0031】
実施の形態2.
実施の形態1に係る油膜検知装置1では、光ファイバ2a〜2cを用いて、センサ部3に対する光源用、電力用および変調用の連続点灯光をそれぞれ個別に伝送するように構成したが、これに限るものではなく、例えば図5,6に示すように、多分岐光ファイバを用いてもよい。これにより、LDの個数を削減することができる。なお図5,6では、油膜検知装置1のうち、光ファイバに接続される構成要素のみを抽出して示している。
図5は、3分岐光ファイバ2eを用いて、1つのLD42dからの連続点灯光を光源用、電力用および変調用の光にそれぞれ分岐するように構成したものである。
また、図6は、2分岐光ファイバ2fを用いて、1つのLD42eからの連続点灯光を電力用および変調用の光にそれぞれ分岐するように構成したものである。なお、光源用の連続点灯光については個別に伝送を行っている。
【0032】
なお、実施の形態1,2では、光学測定装置の一例として油膜検知装置1を用いて説明を行ったが、これに限るものではなく、その他の光学測定装置、例えば、検査領域(海洋、河川・湖沼、ダム、井戸水・地下水、都市下水、工場下水、農業用水、養殖場等)の水質を分析するための水質分析装置にも同様に適用可能である。また、試料に光を照射して、その試料からの反射光を検出して光学測定を行う光学測定装置に限らず、試料からの透過光、散乱光または蛍光などを検出して光学測定を行う光学測定装置にも同様に適用可能である。すなわち、センサ部と計器本体とを離して設置する光学測定装置に対して、センサ部と計器本体とを光ファイバを用いて接続することで、外部からのノイズによる影響をなくすことができ、正常に測定対象成分の検出やその濃度の測定を行うことができる。
【0033】
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
【符号の説明】
【0034】
1 油膜検知装置、2a〜2f 光ファイバ、3 センサ部、4 変換器(計器本体)、31 光学系、32 光電力変換部、33 アンプ、34 A/Dコンバータ、35 CPU、36 変調器、41 電源部、42a〜42c LD(発光部)、43 PD(受光部)、44 CPU、45 出力部、311 レンズ、312 LCDシャッタ、313 反射鏡、314 PD、361 LCDシャッタ、362 板部材。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
試料に光を照射し、当該試料からの反射光、透過光、散乱光または蛍光を検出するセンサ部と、前記センサ部による検出信号に基づく試料の測定結果を出力する計器本体とが離間して設置される光学測定装置において、
前記センサ部と前記計器本体とは光ファイバにより接続され、
前記センサ部は、
前記光ファイバから出力された第1の光を前記試料に照射し、当該試料からの反射光、透過光、散乱光または蛍光を受光して電気信号に変換する光学系と、
前記光ファイバから出力された第2の光を電力に変換する光電力変換部と、
前記光学系により変換された電気信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータと、
前記A/Dコンバータにより変換されたデジタル信号に基づいて、前記光ファイバから出力された第3の光を変調する変調器とを備え、
前記計器本体は、
電力を供給する電源部と、
前記電源部からの電力の供給を受けて光を発光し、前記光ファイバに出力する発光部と、
前記変調器により変調された光を前記光ファイバを介して受光し、電気信号に変換する受光部と、
前記受光部により変換された電気信号に基づいて、測定結果を出力する出力部とを備えた
ことを特徴とする光学測定装置。
【請求項2】
前記変調器は、前記デジタル信号に基づくタイミングで前記第3の光を遮断するシャッタを有し、
前記第3の光を伝達する光ファイバと変調した光を前記受光部に伝達する光ファイバとを前記シャッタを介して軸を合わせて対向させた
ことを特徴とする請求項1記載の光学測定装置。
【請求項3】
前記変調器は、前記デジタル信号に基づくタイミングで前記第3の光を遮断するシャッタと、前記シャッタを通過した光を反射または散乱させる板部材とを有し、
変調した光を前記受光部に伝達する光ファイバを、前記板部材からの光を受光可能な位置に配置した
ことを特徴とする請求項1記載の光学測定装置。
【請求項4】
前記発光部および前記光ファイバは、前記光学系、前記光電力変換部および前記変調器に対してそれぞれ個別に設けられる
ことを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の光学測定装置。
【請求項5】
前記光ファイバは、前記発光部により発光された光を複数に分岐する
ことを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の光学測定装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−211818(P2012−211818A)
【公開日】平成24年11月1日(2012.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−77507(P2011−77507)
【出願日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【出願人】(000219451)東亜ディーケーケー株式会社 (204)
【Fターム(参考)】