説明

光学素子及び光学機器

【課題】 光学素子の表面が帯電することにより、光学素子の表面に異物が付着しやすくなるという問題があった。
【解決手段】 光学素子111を多層膜で構成し、その多層膜の光束が入射される側表面に親水基の層を配置することにより光学素子の表面に電荷を発生させなくする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタルカメラ等の光学機器に用いる光学素子及び該光学機器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
銀塩フィルムを使用するカメラは、被写体像として入射する光をフィルムに露光して像を形成するのに対し、デジタルカメラは光のエネルギーを電気信号に変換する固体撮像素子上に被写体像として入射する光を露光することにより、その固体撮像素子から出力される電気信号をメモリに記憶している。デジタルカメラの代表例として、レンズ交換式デジタル一眼レフカメラ500(以下、単にカメラ500と略す)の構造を図6及び図7を参照して説明する。
【0003】
図6(A)は、使用者が被写体の構図などを確認するために交換レンズ501から入った被写体像をファインダ502で確認するための撮像待機状態を示す断面図、図6(B)は撮像中のカメラ500の構造を示す断面図である。また図7は撮像部600の構成を拡大して示す図である。
【0004】
図7に示すように撮像部600は、入射した光のエネルギーを電気信号に変換する固体撮像素子101と、固体撮像素子101を収めるパッケージ部材102と、固体撮像素子101を保護するカバー部材103とで構成された固体撮像装置110を有している。
【0005】
図6に示すようにカメラ500は、以下の構成を有する。
【0006】
交換レンズ501は、被写体からの反射光を捉え、固体撮像装置110に結像させるための複数のレンズ(501a,501bなど)を有する。マウント部503は、この交換レンズ501をカメラ500に装着するためのマウント部である。主ミラー505は、被写体像を使用者が確認するために入射した光束をファインダ502内部に導くために、その光束を図6(A)上方に反射させている。このミラー505は、ミラーボックス504と呼ばれる空間内で、更に交換レンズ501と固体撮像装置110の光軸上に配置されている。フォーカルプレーンシャッター510は、入射した光束を所望する時間、固体撮像装置110に照射させるための複数のシャッター羽根509を有している。
【0007】
ファインダ502は、主ミラー505により上部に反射された光束が結像するフォーカシングスクリーン506と、このフォーカシングスクリーン506に結像した像を正立実像にするために内部で像を反射させるプリズム507と、このプリズム507から射出された像を適正な倍率で使用者が確認できるようにするための接眼レンズ508とを備えている。513は、カメラ500の筐体である。
【0008】
そして撮像前は、図6(A)に示すように、使用者が交換レンズ501から入射した被写体像の構図を決定できるようにするために、光軸上に設置された主ミラー505により光束を上部に垂直に反射させてフォーカシングスクリーン506で結像させる。この像は更にプリズム507により正立実像に合わせられた後、接眼レンズ508を介して使用者が被写体像を確認できるようになっている。そして撮像中は図6(B)に示すように、交換レンズ501から入射した光束を固体撮像装置110に入射させるために、主ミラー505の跳ね上がり位置を制御するために設けられたストッパー511の位置まで主ミラー505を跳ね上げて光軸上から回避させた後、フォーカルプレーンシャッター510のシャッター羽根509が開くことで、光束が固体撮像装置110に入射されて撮影が行われる。
【0009】
ここで、固体撮像素子101は有限間隔で画素を配列しているために、その間隔以上に空間周波数の高い光は単一の画素でしか認識されない。これにより本来とは異なる色として認識される偽色や色モアレが生じる。また固体撮像素子101に入射した光が、その表面で反射することにより赤外光のゴーストやかぶりといった問題が生じる。これらを防止するため固体撮像装置110の前面には、以下に説明する光学素子512が配置されている。そして固体撮像装置110と光学素子512とは、シール部材104で接着、密閉されている(図7)。
【0010】
図6及び図7において、108は固体撮像素子101の接続端子、109はカメラ500の動作を制御する制御回路を構成する電気素子が搭載されている基板である。固体撮像装置110の前面に配置された光学素子512は、偽色や色モアレの防止のために、水晶やニオブ酸リチウムなどを複数枚結晶方位を変えて積層したローパスフィルタ105と、赤外光のゴーストやかぶりの防止のために赤外光を吸収、反射する赤外カットフィルタ106をそれぞれ積層して構成されている。また、入射した光が光学素子512の表面で反射するのを防止するため、光学素子512の最表面には高屈折率材料と低屈折率材料を交互に積層した反射防止多層膜701が構築されている。
【0011】
図8は、反射防止多層膜701の構造の一例を説明する図である。
【0012】
この反射防止多層膜701は、低屈折率材料であるSiO2801,203,205と、高屈折率材料TiO2202,204,206とを積層して構成されており、広範囲の波長の光を効率良く透過させるために、それぞれの膜の膜厚を厳密に制御して積層されている。
【0013】
ところでカメラ500はフィルムカメラとは異なり、固体撮像装置110で撮像する。このため、一度、固体撮像装置110の前面にある光学素子512に異物が付着すると、その付着した異物がある箇所は、固体撮像素子101に光が届かないために撮影した画像に影として写りこみ続ける。このような異物が発生する原因として以下のことが考えられる。
(1)フォーカルプレーンシャッタ510を有するカメラは、フォーカルプレーンシャッタ510のシャッタ羽根509がシャッタ動作時に擦れる。これによりシャッタ羽根509の塗装が剥がれ、その剥がれた塗装が異物としてカメラ内部に残留する。
(2)レンズ交換式のカメラにおいては、交換レンズ501の非装着時にカメラのマウント503を保護するマウントキャップが装着される。このマウントキャップとマウント503の擦れによりマウントキャップが削れ、マウントキャップの削れ片が異物としてカメラ内に入る。
(3)交換レンズ501の交換時、外部からカメラ内部へ埃などの異物が侵入する。
【0014】
上記のように異物がカメラ内部に残留する要因の中で、特に上記原因(1)及び(2)のように、カメラ内部で発生した異物は、塗装などの剥離により発生しているため帯電していると考えられる。
【0015】
次に光学素子512に異物が付着する原因として以下のことが考えられる。
(1)光学素子512が以下に説明するように帯電していることにより、光学素子512とシャッター羽根509との間に電界が生じ、帯電している異物に静電気力が働き、光学素子512に異物を引き寄せることにより付着する。
(2)カメラ内部の空気の流れや振動によって光学素子512に異物が付着する。
【0016】
ここで、原因(1)の基になる光学素子512が帯電する理由について説明する。
【0017】
光学素子512が帯電する理由としては主に以下に示すように2つの理由が考えられる。
(1)撮影時、主ミラー505が上部に跳ね上がる際、主ミラー505を保持する不図示の部材とミラーボックス504上面のストッパー部511が接触することにより接触帯電が生じる。またシャッタ動作によるシャッタ羽根509の摩擦により摩擦帯電が生じる。これらによりシャッタ羽根509に電位の変化が生じることで光学素子512が誘電され帯電する。
(2)ローパスフィルタ105として使用される水晶、ニオブ酸リチウムは焦電性を持つとされている。この焦電性とは、ある特有の結晶がもつ性質で、温度変化で結晶が分極することにより、又は、温度変化により生じる変形による圧電効果により、その物質が帯電する性質である。よって、このような焦電性を持つローパスフィルタ105が帯電することにより、光学素子512全体として帯電する。
【0018】
以上のことから、光学素子512表面への異物付着を防止する対策としては、光学素子512の周囲に帯電部材を配置するもの(特許文献1参照)が提案されている。これは、光学素子512の周囲に配置した帯電部材が光学素子512よりも大きな電位を持つことで、帯電している異物を配置した帯電部材の方へ引き寄せて、光学素子512への異物の付着を防止するというものである。
【0019】
また、光学素子512表面の反射防止多層膜701内に金属薄膜やITOなどの高屈折率導電膜を設けて帯電を防止したもの(特許文献2参照)、光学素子512表面の反射防止 膜701内に導電性の微粒子を分散させた膜を設けて帯電防止処理をしたもの(特許文献3参照)が提案されている。これらは光学素子512内に導電性の高い層を設け、光学素子の帯電を防止し、静電気による異物の光学素子への付着を防止するというものである。
【特許文献1】特開2003−37756号公報(第5頁、図3)
【特許文献2】特開昭61−168899号公報(第3頁、表2)
【特許文献3】特開平5−107403号公報(第9頁、表4)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0020】
カメラ内部で発生した異物が帯電していることを利用して、特許文献1のように帯電部材を配置し、光学素子に異物が付着するのを抑制しようとすると、その帯電部材を駆動するために電力が消費され電力消費量が増す。また帯電部材の設置スペースが必要になるという問題があった。従って、光学素子が帯電しないようにして、静電気による光学素子への異物の付着を防止するのが、電力消費や省スペースの面からも望ましい。そこで特許文献2のように、光学素子の表面の反射防止多層膜に導電性を付与することが考えられるが、金属薄膜やITO等の導電膜は高屈折率であるため光学素子の表面にこれら導電層を設けることはできない。よって、光学素子の表面から2番目の層に導電層を設けることになるので、十分な帯電防止効果が得られなくなる。また特許文献3のように、光学素子の反射防止膜として導電性微粒子を分散させた膜を設置すると、導電性微粒子によって局所的に膜の屈折率が変化して透過率が低下したり、光が散乱するという問題があった。
【0021】
本発明は、上記従来技術の欠点を解決することにある。
【0022】
また本願発明の特徴は、光学的な悪影響を与えることなく、光学素子の表面の帯電を防止して異物の付着を抑制する光学素子を提供することにある。
【0023】
また本願発明の特徴は、光学素子と異物の発生源との間での電位の発生を抑えることにより、異物が光学素子に帯電吸着されるのを防止した光学機器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0024】
上記特徴は、独立クレームに記載の特徴の組み合わせにより達成され、従属項は発明の単なる有利な具体例を規定するものである。
【0025】
本発明の一態様に係る光学素子は以下のような構成を備える。即ち、
レンズ交換式デジタルカメラの内部でレンズマウントの開口から見て露出している光学素子であって、
多層膜を有し、前記多層膜の前記レンズマウント側表面に親水基の層を配置したことを特徴とする。
【0026】
本発明の一態様に係る光学機器は以下のような構成を備える。即ち、
請求項1又は2に記載の光学素子と、前記光学素子を保持する保持部材とを有する光学機器であって、
前記光学機器の動作を制御する制御回路を構成する電気素子が搭載されている制御基板と、
前記保持部材と前記制御基板のアース部とを電気的に導通する導通手段と、
を有することを特徴とする。
【0027】
尚、この発明の概要は、必要な特徴を全て列挙しているものでなく、よって、これら特徴群のサブコンビネーションも発明になり得る。
【発明の効果】
【0028】
本発明によれば、光学的に悪影響なく、光学素子表面の帯電を防止し、異物の付着を抑制できる。
【0029】
また本発明によれば、光学素子と異物の発生源との間の電位を抑えることにより異物の帯電吸着を防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施の形態を詳しく説明する。尚、以下の実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また実施の形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須のものとは限らない。
【0031】
図1は、本発明の実施の形態に係るカメラの撮像部100の概略構成図である。尚、図1において、101〜106及び108〜110で示す部分は、前述の背景技術で説明した図7の構成と同じあるため、その説明を省略する。またこの撮像部100を備えるカメラの構成も、前述の図6及び図7を参照して説明した構成と同じであるため、その説明を省略する。
【0032】
図1において、帯電防止反射防止多層膜(以下、単に多層膜)107は、反射防止多層膜701の最表面層801(図8)を、後述するような帯電防止膜201に置き換えた帯電及び反射を防止する多層膜である。尚、図1において、ローパスフィルタ105と赤外カットフィルタ106はその積層する順序が図1と逆であっても良い。また赤外カットフィルタ106は、赤外光を吸収するか、もしくは反射する役割のどちらか一方、又は両方の役割を果たすものであれば良い。以下、ローパスフィルタ105、赤外カットフィルタ106、帯電防止反射防止多層膜107が重ね合わされた光学素子を帯電防止光学素子111とする。
【0033】
図2は、本実施の形態に係る多層膜107の構造の例を説明する図である。
【0034】
帯電防止膜201は、低屈折率材料であるSiO2と、そのシロキサン結合(Si−O)の一部、特に表面にある末端基がシラノール基(Si−OH)になった膜である。よって、この帯電防止膜201そのものの屈折率も低くなっている。そのため、帯電防止膜201を、この帯電防止光学素子111の最も外側表面に配置しても、帯電防止膜201と他の低屈折率層203,205及び高屈折率層202,204,206の膜厚を制御することにより低反射の帯電防止光学素子111を構築することができる。
【0035】
図3は、本実施の形態に係る多層膜107の最表面を親水基にすることにより帯電が防止されることを説明するための図である。
【0036】
301は、この多層膜107の表面に存在する親水基である。親水基301が、この多層膜107の表面に存在することにより空気中の水分が親水基301に吸着する。この親水基301に吸着した水は、302で示すように薄い水の膜を形成する。こうして形成された水の膜302は、多層膜107の表面に出現する電荷303の移動を可能にする。これにより多層膜107の表面の帯電が防止される。
【0037】
本実施の形態では、この多層膜107に帯電防止を付与させる方法として、その表面に水酸基を配置することを提案したが、親水基であれば水酸基に限らず、アミノ基やスルホ基などでも構わない。また多層膜107の表面を親水基にする方法としては、多層膜107の最表面に親水基が現れるような低屈折率の有機、又は、無機又は、有機と無機のハイブリッド膜を作製しても良い。
【0038】
本実施の形態に係る帯電防止光学素子111を以上説明したように構成することで、光学的な悪影響を与えることなく、帯電防止光学素子111の表面に現れた電荷が帯電防止光学素子111の表面上を自由に移動可能になり、帯電防止光学素子111の帯電を防止できる。これにより帯電防止光学素子111の周囲に電界が発生しなくなり、静電気によって帯電防止光学素子111の表面に異物が付着することを抑制できる。
【0039】
[実施の形態2]
図4は、本発明の実施の形態2に係る固体撮像装置の構成を示す図である。
【0040】
また図5は、本実施の形態2に係る固体撮像装置400を備えるカメラ500の全体構成図で、前述の図6と共通する部分は同じ記号を付して、その説明を省略する。
【0041】
図4において、保持部材401は導電性を有し、帯電防止光学素子111を保持している。導電性部材402は、基板109のアース部と保持部材401とを電気的に導通させている。導電性部材403は、基板109のアース部と筐体513を電気的に導通させている。また導電性部材404は、保持部材401とフォーカルプレーンシャッタ510とを電気的に導通させている。ここで保持部材401と導通部材402,404は同一部材でも別部材でも構わない。
【0042】
更に、導通部材402,404が保持部材401を介さずに、直接、帯電防止光学素子111の表面に接していても良い。
【0043】
また導通部材404は、フォーカルプレーンシャッタ510が筐体513と電気的に導通していれば省略しても良い。
【0044】
以上の構成により、フォーカルプレーンシャッタ510と同電位であるシャッタ羽根509と、帯電防止光学素子111とが同じ電位となる。これにより、シャッタ羽根509と帯電防止光学素子111との間には電界が生じなくなり、シャッタ羽根509から発生した塗装はがれなどによる異物が、静電気力により帯電防止光学素子111に引き寄せられることがなくなる。
【0045】
ここで図4と図5を参照すると明らかなように、帯電防止光学素子111の表面に発生した電荷303は、保持部材401に移動し導電部材402を通って基板109のアース部に導かれる。ここで基板109のアース部と筐体513とは、導電性部材403により電気的に導通されているため、電荷303は筐体513に流れ、カメラを操作している使用者の人体へと流れる。
【0046】
このように本実施の形態2によれば、固体撮像装置400を上記のような構成にすることで、帯電防止光学素子111の表面に発生した電荷303を保持部材401に移動させ、導電部材402を通って基板109のアース部に導く。ここで基板109のアース部は筐体513と導通しているため、電荷303は筐体513を通して使用者の人体へと流れる。これにより、帯電防止光学素子111の表面の帯電が防止され、静電気によって帯電防止光学素子111の表面に異物が付着することを抑制することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明の実施の形態に係るカメラの撮像部の概略構成図である。
【図2】本実施の形態に係る多層膜の構造の例を説明する図である。
【図3】本実施の形態に係る多層膜の最表面を親水基にすることにより帯電が防止されることを説明するための図である。
【図4】本発明の実施の形態2に係る固体撮像装置の構成を示す図である。
【図5】本実施の形態2に係る固体撮像装置を備えるカメラの全体構成図である。
【図6】図6(A)は、使用者が被写体の構図などを確認するために交換レンズから入った被写体像をファインダで確認するための撮像待機状態を示す断面図、図6(B)は撮像中のカメラの構造を示す断面図である。
【図7】従来の撮像部の構成を拡大して示す図である。
【図8】従来の反射防止多層膜の構造の一例を説明する図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
レンズ交換式デジタルカメラの内部でレンズマウントの開口から見て露出している光学素子であって、
多層膜を有し、
前記多層膜の前記レンズマウント側表面に親水基の層を配置したことを特徴とする光学素子。
【請求項2】
前記多層膜は、低屈折率の材料からなる第1層と、高屈折率の材料からなる第2層とを交互に積層して形成されていることを特徴とする請求項1に記載の光学素子。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の光学素子と、前記光学素子を保持する保持部材とを有する光学機器であって、
前記光学機器の動作を制御する制御回路を構成する電気素子が搭載されている制御基板と、
前記保持部材と前記制御基板のアース部とを電気的に導通する導通手段と、
を有することを特徴とする光学機器。
【請求項4】
光学機器内で、レンズを介して入射される光束を撮像素子に通過させる光学素子であって、
前記光束が入射される側の表面に発生した電荷を前記光学機器の筐体に流す手段を有することを特徴とする光学素子。
【請求項5】
レンズと、
撮像素子と、
前記レンズを介して入射される光束を前記撮像素子に通過させる光学素子と、
シャッタと、
前記光学素子の前記光束が入射される側の表面と前記シャッタとをほぼ同電位にする手段と、
を有することを特徴とする光学機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−243674(P2006−243674A)
【公開日】平成18年9月14日(2006.9.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−63150(P2005−63150)
【出願日】平成17年3月7日(2005.3.7)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】