説明

光学装置によって記憶される一義的ラベル、その製造方法ならびに製品の偽造防止および識別におけるその使用

本明細書に記載されるのは、ロゴあるいは製造者および/または売り手のその他の標示によって特徴付けることができ、画像取得装置によって、詳細には携帯電話機器の任意の撮影カメラによって検出および取得することができる、任意の製品に貼り付けることができる一義的ラベル、該一義的ラベルの製造方法、ならびに製品の偽造防止および識別におけるその使用である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、製品の識別および偽造と戦ための手段に関する分野に関し、より正確には光学画像取得装置によって検出することができる明白な標示を有し、ロゴまたは製造者および/または売り手を特徴付ける任意の標示を有するその他によって印が付けられるべき製品に貼りつけることができる一義的ラベル、その製造方法ならびに製品の偽造防止および識別におけるその利用に関する。
【背景技術】
【0002】
本発明によると一義的ラベルは、接着剤で接合することによってその上に不規則かつ繰り返すことのできない方法のロゴまたは特徴付ける標示のプリントおよび/またはホログラフが貼り付けられたおよそ0.25−200μmの厚さの透明な材料でできた好適なシートで構成されており、これらのロゴまたは標示は各ラベルに関して一義的なマップを構成し、このマップは読取りおよび画像取得光学装置によって検出することができる。該マップは、ユーザが購入した製品の独自性および本物であることの確実性を検証するためにいつでもアクセス権を得ることができる集中型の制御データバンクにファイルすることができる。
【0003】
該目的のために、本発明の別の態様によると一度製品に貼り付けられた一義的ラベルは、チェック段階において遠隔システム(例えば適切な光学装置または撮影用のカメラを備えた簡単な携帯電話装置またはデジタル望遠カメラなど)によってフレーミング、照明および解像度を調節できる状況で撮影され、できるだけそれをマスターシステムによって撮影された最適な状態に戻すように画像処理アルゴリズムによって処理されるように設計されている。
【0004】
本発明で使用されるアルゴリズムは、例えば、フィルタリング、画像収縮、グレイレベルのスケーリング、ピント合わせおよびワーピングを含む。
【0005】
このように画質が高められた画像から各小片の座標および寸法が引き出される。このように取得されたデータは、それぞれ一致する地点に関しては正の要素を与え、認識されない各ポイントに関しては負の要素を与えるメリット関数によってデータベースに記憶されたものと比較される。
【0006】
認識の信頼度によって設定することができる一定の許容閾値によって、ラベルを本物とみなすか偽物とみなすかが判定される。
最新技術
最近では製品が世界的に生産および取引されかつ大陸間を人が自由に移動することが理由で、消費者の健康を害する食料品や医薬品の分野などのいくつかの特定のケースにおいて、製品自体と最も有名な商標の双方を偽造し模造した偽物が出回る現象の急激な増加に直面している。その結果、例えば磁気ラベル、三次元ホログラフおよび安全インクなど多数の新世代の偽造防止および識別システムが開発されてきた。これらのシステムは、高度に革新的ではあるが脆弱な手段によって実現されており、それらが主に、適切な装備によってコピーまたは識別することが可能な大量生産の工業製品であることを考えると、システムが複製、遮断または公式化される可能性があるため抜け道を見つけることは可能である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の課題は、極めて低いコストで取得することが可能であり、不規則に分布した複数のロゴまたは他の示差的な標示あるいはその一部によって構成された反復不能な識別子マップ(実質的に指紋と同様の)があるおかげで、それが貼り付けられるまたは接着させられる任意の製品を特徴付けることが可能な一義的ラベルであって、該マップが光学画像取得装置によって読み取られ集中型の制御データバンクに記憶され、その後、独自性を完全に保証する目的でその属性をチェックするために、例えばデジタル撮影カメラなどの好適な光学検出装置によっていかなる場所でもかついかなるときでも検出されるように設計されている一義的ラベルを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記は、例えばポリエステルなどの好適な材料できたシート上にロゴまたは他の標示をプリントするまたはホログラフで作製することによって本発明によって実現される。該シートの厚さは好ましくはおよそ2から25μmである。
【0009】
このように形成されたプリントおよび/またはホログラフを打ち抜くことによって小片が得られ、この小片は単一層内に、あるいはまき散らすことによって例えばおよそ0.25から200μmの好ましい厚さのPVC、ポリプロピレンまたはポリビニルなどの好適な透明な材料でできたシートの接着側に分布させることができる。
【0010】
シートはまた、ラベルを粘着性にするのに一般に使用される例えば水溶液中に均一なアクリル系接着剤などの好適な接着剤中におよそ4%から70%の範囲であり得る一定の量で該小片を含む混合物を予め片面に塗りつけることもできる。
【0011】
ファイルされている版は予め完全に不規則な方法で形成されているためこれと同一の版を再構築することは不可能であることを考えると、このように形成されたラベルは、接着剤で処理されていない側で、バックグラウンドマップを構成し一義的かつ繰り返すことのできない指紋に固有の小片の不規則な分布が透けて見える状態にしておく。
【0012】
このことから本発明の主題を形成するラベルは、製品を保護するのに最適な解決策であり、驚く程簡素で費用が安くいかなるタイプの工業製造ラインにも適用できるだけでなく、たとえ撮影カメラを装備した簡素な携帯電話装置であってもこれを使用してエンドユーザ自身によって容易に検出することが可能である。
【0013】
したがって本発明の第1の主題を形成するのは、製造およびパッケージングの際光学画像取得装置によってそれらを検出することが可能でありかつ集中制御バンクにファイルされるように、10から4000μmの範囲の異なるサイズで打ち抜かれたホログラフで作製されたまたはプリントされた小片がその上に存在し、分布されかつ不規則な方向に向けられた好適な透明な材料の少なくとも1枚のシートで作製されたラベルである。
【0014】
また本発明の1つの主題を形成するのは、上記に記載したラベルの製造方法であり、この方法は以下の:
−厚さがおよそ2−25μmの好適なシート材料の上に最大サイズがおよそ10ー3000μmであるロゴまたは特徴付ける標示を反復式に連続させてプリントおよび/またはホログラフで作製するステップと、
−場合によっては好適な接着剤によって事前処理される、または好適な接着剤中に該小片をおよそ4−70%含む混合物が塗りつけられるおよそ0.25−200μmの厚さのラベル用の透明な材料の好適なシート上に分布させることができる小片を得るために、このように形成された各プリントおよび/またはホログラフを打ち抜くステップであって、また該小片が場合によっては、透明なラベルの基板を形成するために、工業用エーログラフによって接着剤の上に噴霧されるあるいはPVCベース、ポリビニルベースまたはポリプロピレンベースのシート上に置くことができるステップと、
−ラベル用のシート材料の上に貼り付けられた小片の範囲をおよそ0.50−2.5cmの空間内に限定するために裏側に一定の標示をプリントし、これにより一義的なバックグラウンドパターンを有するマップまたは「指紋」を形成するステップと、
−読取りマスターシステムを使用してラベルのバックグラウンドマップを読み取り、その一義性の特徴をコンパクトな形式で記憶するステップであって、このバックグラウンドマップが、事前設定された方法でそれを照明しながら幾何学的に枠の中に入れそれぞれの小片の座標および寸法を引き出す高解像度のデジタル望遠カメラによって光学式に検出されるステップと、
−このデータを一義的なコード読取り(データマトリクスまたは他のコード)に対応させ、その後の検証に備えてそれらをデータベースに記憶するステップとで構成される。
【0015】
本発明の別の態様によると、該接着性または非接着性ラベルを、本物であることの確実性を比較することができるように最初から正しくファイルすることができるロゴまたはその他の固有の一義的標示(マップまたは「指紋」)を有する安全ラベルとして使用することができる。
【0016】
偽造防止および製品の識別では、以下の手順:
−光学検出装置によって製品に貼り付けられたラベルのマップを検出するステップと、
−光学手段によってラベルが上に貼り付けられた製品の独自性を検証しチェックするために、ローカルまたは遠隔式のいずれかであり得る集中ファイリングデータバンク内で該マップを分析および/またはファイルするステップに従った本発明による一義的ラベルの実際の使用が予想される。
【0017】
これは、既知の方法で上記に言及したデータバンクにアクセスし、検出されたラベルの画像を本発明のラベルの製造工程において該データバンクに予め記憶された対応するものと比較することによって本発明によって行なわれる。
【0018】
本発明の別の特徴および利点は、そのいくつかの好ましい実施形態を純粋に非制限的な例によって例示する添付の図面のプレートを参照することで後に続く詳細な記載から明白に分かってくるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1A】反復式に整列された一連の使用されるべきロゴまたは標示を示す図である。
【図1B】それぞれ単一のロゴまたは標示の「エッジサイン」法を使用して、あるいはプログラムされた版に従って打ち抜くことによって得られる一連の個々の小片を示す図である。
【図1C】休止段階にある本発明の第1の実施形態によるラベルを形成するためのシステムの概略図である。
【図1D】本発明の第1の実施形態によるラベルを得るためのシステムの作動中の概略図である。
【図2A】各個々の小片の不規則な配置だけでなく、種々のロゴの読み取りおよび位置ならびに考慮される範囲が限定された領域の寸法によっても規定されるバックグラウンドマップの限界を設定するステップを示す図である。
【図2B】各個々の小片の不規則な配置だけでなく、種々のロゴの読み取りおよび位置ならびに考慮される範囲が限定された領域の寸法によっても規定されるバックグラウンドマップの限界を設定するステップを示す図である。
【図3】データバンク内にラベルを記憶し、その後光学装置を使用して遠隔式に検出するステップの概略図である。
【図4】両面が接着性のポリビニルシートの、黒のポリエステルシートから形成されたまたはホログラフで作製されたロゴ、標示または文字の形態で小片を含むアクリル系接着剤が塗り付けられた面に透明なPVCシートを結合することを想定する異なる方法の実施形態による本発明によるラベルの準備および使用のステップの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図面を参照すると、参照番号6によって図3に例示されるように将来独自性をチェックするために一義的標示を担う顧客のロゴによって特徴付けられる例えばポリプロピレンのラベルを形成するために、最初の箇所で、ロゴ、または所与の会社を認識するための示差的なマークならびに標識として製造者によって選択された特定の個人向けの標示を備えた多数の小片を用意することが想定される。
【0021】
およそ2−30μmの範囲の厚さを有するプラスチック材料または紙のシート(中性または有色のいずれであっても)上で該結果を成し遂げるために、反復される配置でかつおよそ10−4000μmのサイズの製造者のロゴまたは示差的標示を有する整列した一連のものがプリントされ、その後打ち抜かれる(図1A)。
【0022】
この打ち抜きは、それぞれの個々のロゴまたは標示に対する「エッジサイン」法によってあるいはプログラムされかつ範囲が限定されたその版によって行なわれ、プリントによってサイズが変動し得る個々の小片の無数の配列が形成され、各小片は、ロゴまたは標示が明白に存在することによってならびにその色によって特徴付けられる(図1B)。
【0023】
次のステップでホッパー8(図1C)の中に該小片が導入され、このホッパーは、振動スクリーン10による面を利用して厚さがおよそ0.25−200μmの光沢のある透明なポリプロピレンのシート11の上に、このシートを接着性にするためにそれに接着剤を塗りつける際またはその後に該小片を分配しまき散らす(図1C、1D)。
【0024】
接着剤と混合されたまたは接着剤の上に広げられた小片は、ポリプロピレンシート11の接着性にされた領域全体にわたって差異が生じる配向の配置で不規則に分布し、このシートは好ましくはポリビニル製の搬送支持シート14の上に接着される。
【0025】
ポリビニルシートの裏側に、正確にはその透明性が理由で、接着剤によって固定された異なるように配置された小片が浮き出る(図2A)。
【0026】
これらの小片は、所与の空間内にプリントされることによって範囲が限定される際、各個々の小片の不規則な配置だけでなくロゴの読み取りおよび位置の変動性にも由来するバックグラウンドマップ12を形成する(図2B)。
【0027】
ベースシート14は、プラスチック材料あるいは片面接着または両面接着の紙で作製されてよく、製品にラベルを貼り付ける要件によって異なる厚さを有する。
【0028】
次のステップで、各ラベルのバックグラウンドマップ12の個々の多様性によって形成される一義的標示の読み取りが行なわれる(図3)。
【0029】
この標示は光学式のデジタル撮影カメラ(または望遠カメラ)16などの光学式の検出装置によって検出され、その後好適なソフトウェアプログラムによって変換および処理され、最終的には、チェックする目的で取り出すことができるようにファイリングデータベース18に記憶される。
【0030】
本発明によると、製品20に貼り付けられ商業経路に流通するそれぞれの一義的ラベル6の独自性はこのように、好適な光学検出装置によってまたは撮影カメラを備えた標準的な携帯電話装置22によって一義的バックグラウンドデータを撮影することによって、例え離れたところからでもリアルタイムにいつでもチェックすることが可能であり、場合によってはMMSまたはインターネットを介してロゴまたは標示を送信することも可能である。このように送信された標示は、元々データベース18内に記憶されているまたは予めファイルされたものと比較され、製品20の独自性を完全に保証するためにほぼすぐに本物であることの応答を提供することができる。
【0031】
ちょうど今記載した方法の1つの代替として、一義的ラベル6aを作製するために、およそ0.25−200μmの厚さの透明なPVCシート24を使用し、上記に記載したように黒のポリエステルシートから予め形成されたまたはホログラフで作製されたその他の小片(大きな方のサイズがおよそ10−3000μmである)をおよそ4%から70%含む水溶液中の中性色のアクリル系接着剤がその片側に塗りつけられた両面接着のポリビニルシート26をその上に貼り付けることが想定される(図4)。
【0032】
PVCシートはしたがって、裏側に付加的かつ個別化するデータをプリントする可能性のある透明なそれ自体接着性のラベルとして将来製品に貼り付けるための固定部の基本的な機能を発揮する(図3C)。
【0033】
小片がプリントされた標示によって範囲が限定され位置決めされることによって各平方センチメートル毎にバックグラウンドマップを形成すると仮定すると、PVCシートの透明性によって黒のまたはさもなければホログラフで作製された多様な小片の接着剤中の分散および不規則な分布が明らかになる。
【0034】
このようにして先のケースで記載されたものと同一の手順によって光学検出装置によって判定することができ、集中ファイリングデータベースに送信することができる一義的標示が提供される。
【0035】
今まで述べてきたことから、本発明が構成するのは単なるラベルではなく、将来本物であることの確実性を比較するために元々ファイルされているその「指紋」を構成し、故にそれが貼り付けられた製品を保証し、独自性を即時にチェックするために例えば携帯電話機器などの光学装置を使用して製品の購入者によって即座に遠隔式に読み取られかつ比較することができることを特徴とする固有の標示によって独自性の確約を提供するラベルであることは明らかである。
【0036】
製造方法および画像収集の技術に関する本発明の多くの詳細は、すぐ後に続く請求項によって定義される本発明の範囲からのいかなる逸脱も意味することなく変わる可能性があることは明らかである。
実施例
純粋に非限的な指示という目的で、この後、製造社のロゴによって特徴付けられ独自性をチェックすることができるように一義的標示を担うそれ自体接着性のポリプロピレンのラベルの実施形態の例の詳細な記載が続く。
【0037】
厚さが10μmのポリプロピレンシートに、反復される配置で整列された一連の製造者のロゴがカラープリントされ、その大きな方のサイズは3000μmである。プリントした後、各個々のロゴのエッジサイン打ち抜きが行なわれ、はっきりロゴが存在することによってそれぞれ特徴付けられる個々の小片の無数の配列が形成される。次のステップでロゴを有する個別化された小片がホッパーに導入され、ホッパーが振動テーブルに供給し、このテーブルが調節可能なメッシュのスクリーンおよび調節可能な振動によって、アクリル系接着剤中に該小片を4%含む混合物を厚さ25μmの両面接着のポリプロピレンシート上にまき散らす。小片は接着剤に固着し、差異が生じる配向の配置でシートの全領域にわたって不規則に分布する。頂部に小片を有するシートはその後、厚さが20μmであり裏面に0.5cmの所与の範囲が限定された空間であるがプリントされた透明のポリビニル基板に結合され、それぞれの個々の小片の不規則な配置からだけでなくロゴの読み取りおよび位置の変動性にも由来するバックグラウンドマップを形成する。各ラベルのバックグラウンドマップの個々の多様性によって形成される範囲が限定された一義的データを読み取る目的でマスターシステムによって次のステップが行なわれ、これによりその一義性の特徴をコンパクトな形態で記憶することが可能になる。バックグラウンドマップは、範囲が限定されたデータを事前設定された幾何学的および照明条件で枠の中に入れそれぞれの小片の座標および寸法を引き出すデジタル式の、好ましくは高解像度の望遠カメラによって光学式に検出される。データは、一義的読取りコード(データマトリクス)に対応させられ、その後の検証のためにデータベースに記憶される。
【符号の説明】
【0038】
6、6a 一義的ラベル
8 ホッパー
10 振動テーブル
11 ポリプロピレンシート
12 バックグラウンドマップ
14 ベースシート
16 デジタル撮影カメラ
18 データベース
20 製品
22 携帯電話
24 PVCシート
26 ポロビニルシート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホログラフで作製されたまたはプリントされた小片が上に在る好適な透明な材料で作製された少なくとも1枚のシートによって形成され、これらの小片を集中データバンクにファイルすることができるように光学画像取得装置によって製造またはパッケージ段階でそれらを読み取りかつ取得することができるように、これらの小片が10から4000μmの範囲の異なるサイズで打ち抜かれかつ配向され、この集中データバンクは、ラベルが上に貼り付けられる製品の独自性を検証するためにその後の時点でたとえ離れたところからでもアクセスすることができることを特徴とする一義的ラベル(6、6a)。
【請求項2】
ホログラフで作製されたまたはプリントされた前記小片が、任意の色、パターンおよび形状であり得ることを特徴とする、請求項1に記載の一義的ラベル。
【請求項3】
ホログラフで作製されたまたはプリントされた前記小片の色が黒であることを特徴とする、請求項1に記載の一義的ラベル。
【請求項4】
前記小片が上に分散される前記シートが、場合によって片面接着性または両面接着性のシートと合体されることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の一義的ラベル。
【請求項5】
前記小片が上に分散される前記シートが、厚さがおよそ0.25−200μmのPVC、ポリプロピレンおよびポリビニルの中から選択された材料で形成されることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の一義的ラベル。
【請求項6】
ロゴまたは他の示差的標示が上にプリントされた前記シートが、両側が中性または有色のいずれであってもおよそ2−30μmの厚さのプラスチック材料、紙または他の材料で作製されることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の一義的ラベル。
【請求項7】
前記請求項のいずれか一項に記載の一義的ラベルを製造するための方法であって、以下の
−厚さがおよそ2−25μmの好適なシート材料の上に最大サイズがおよそ10ー3000μmであるロゴまたは特徴付ける標示を反復式であるが調節可能に連続させてプリントおよび/またはホログラフで作製するステップと、
−単一の層内に分散させる、あるいは好適な接着剤によって事前処理されたまたは好適な接着剤中に前記小片をおよそ4−80%含む混合物が塗りつけられた、およそ0.25−200μmの厚さのラベル用の片面接着性または両面接着性の好適なシート上にまき散らすことによって不規則に分布させることができる小片を得るために、このように形成された前記プリントおよび/またはホログラフを打ち抜くステップであって、前記小片が場合によっては、透明なラベルの基板を形成するために工業用エーログラフによって前記接着剤の上に噴霧されるあるいはPVCベース、ポリビニルベースまたはポリプロピレンベースのシート上に置くことができるステップと、
−前記小片が、プリントされた側と場合によって接着性にされた側の間に挿入されたままであるように、前記小片を含む前記接着性または非接着性のシートをPVCベース、ポリビニルベースまたはポリプロピレンベースのシートに結合させるステップと、
−前記小片の範囲をおよそ0.50−2.5cmの空間内に限定するために前記ベースシート上に一定の標示をプリントし、これにより一義的なバックグラウンドパターンを有するマップまたは「指紋」を形成するステップと、
−バーコード、データマトリクス、文字数字式データまたは製造者のロゴなどをファイルするために前記一義的バックグラウンドと一緒に個別化された補足的なデータのプリントを付加するステップとを含むことを特徴とする方法。
【請求項8】
前記請求項のいずれか一項に記載のラベルを備えた製品の独自性を検証するための方法であって、以下の
−前記ラベルの製造法においてまたはその終わりに、光学取得装置によって前記ラベルの前記マップを検出するステップと、
−集中ファイリングデータバンク内で、ローカルまたは遠隔式のいずれかであり得る、前記マップの分析、処理および/またはファイリングを行なうステップと、
−既知の画像取得装置を使用して検出されたチェックされるべき前記製品上にある前記ラベルの画像を前記データバンクに記憶された対応するものと比較するために、前記データバンクにアクセスすることによってその寿命のいかなる時点でも前記ラベルが上に貼り付けられた前記製品の独自性を光学式に検証しチェックするステップとを想定することを特徴とする方法。
【請求項9】
製品の独自性を検証しチェックする目的での請求項1から6のいずれか一項に記載の一義的ラベルの使用であって、製品の前記一義的ラベルの前記画像が光学取得装置によって検出され、予め集中データバンクにファイルされている前記ラベルの画像と比較されるようにMMSまたはインターネットによって送信されることを特徴とする使用。
【請求項10】
製品の前記一義的ラベルの前記画像が、携帯電話の撮影カメラによって検証され光学式にチェックされることを特徴とする、請求項9に記載の使用。

【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図1D】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2011−526703(P2011−526703A)
【公表日】平成23年10月13日(2011.10.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−515643(P2011−515643)
【出願日】平成21年1月14日(2009.1.14)
【国際出願番号】PCT/IB2009/000062
【国際公開番号】WO2010/001203
【国際公開日】平成22年1月7日(2010.1.7)
【出願人】(509099970)
【Fターム(参考)】