説明

光学部材、発光装置及び表示装置

【課題】筋状の発光部分が発生しにくく外周面の全体がほぼ均一に発光しているように見せることができる光学部材、並びにその光学部材を備えた発光装置及び表示装置を提供する。
【解決手段】光学部材100は、外周面130が所定方向に延在する有端形状又は無端形状の透明材料からなり、当該光学部材内に光を入射するための光入射面111を有する。外周面130は、曲面であり且つ多数の微小凹部131又は微小凸部が分布するように形成されている。発光装置200は、光学部材100と、その光学部材の光入射面に向けて光を出力する光源とを備える。互いに異なる波長の光をそれぞれ出力する複数の光源210を備えてもよい。表示装置300は、発光装置200と、光学部材100の外周面130から出射する光の通過光量を所定の表示パターンに対応させて部分的に変化させる光フィルター部材(部分遮光部材310)とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外周面が所定方向に延在する有端形状又は無端形状の透明材料からなる光学部材、並びにその光学部材を備えた発光装置及び表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の光学部材として、透明材料からなる棒状部材の上端に発光素子が設けられ、その棒状部材の外周面の所定位置に切込み部が刻設されたものが知られている(特許文献1参照)。この棒状部材の切込み部は、複数の棒状部材が一列に整列するように配置されたときに全体として所定のパターンの表示を行うことができる位置に刻設される。
【特許文献1】実開平01−139291号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところが、上記従来の光学部材では、上記側面の一部に形成された切込み部から光が外部に出射するため、外部から見ると、その外周面の一部が筋状に発光しているように見える。そのため、光学部材の長手方向に延在する側面の全体がほぼ均一に発光しているように見せるような用途には使用できない。
【0004】
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、筋状の発光部分が発生しにくく外周面の全体がほぼ均一に発光しているように見せることができる光学部材、並びにその光学部材を備えた発光装置及び表示装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る光学部材は、外周面が所定方向に延在する有端形状又は無端形状の透明材料からなる光学部材であって、当該光学部材内に光を入射するための光入射面を有し、前記外周面は、曲面であり且つ多数の微小凹部又は微小凸部が分布するように形成されているものである。
この光学部材では、光入射面から入射された光は、長手方向に沿って延在する外周面で反射されながら長手方向に導かれる。このように光学部材の外周面で反射されながら長手方向に光が導かれるとき、その外周面に分布するように形成されている多数の微小凹部又は微小凸部により、光学部材の内側から外周面に入射した光の一部は散乱されながら内側に反射され、当該光の他の一部は散乱されながら外周面から外側に出射する。このような外周面における散乱を伴う反射が複数回繰り返されることにより光学部材の内部における光の強度は光学部材全体にわたって均一になるとともに、その外周面からの散乱を伴う光の出射により光学部材の外周面から出射する光の強度も外周面の全体にわたって均一になる。しかも、その外周面が曲面であるため、筋状に明るく光る発光部分が発生しにくい。
【0006】
前記光学部材において、前記微小凹部又は微小凸部それぞれの形状、寸法及び密度は、当該光学部材の外形の寸法や当該光学部材に入射される光の波長に応じて設定してもよい。
また、前記光学部材において、前記外周面に沿った方向における前記微小凹部の寸法は100[μm]以上かつ200[μm]以下であり、前記微小凹部の深さは10[μm]以上かつ50[μm]以下であり、前記外周面における前記微小凹部の密度は200[個/cm]以上かつ600[個/cm]以下であってもよい。
また、前記光学部材において、前記微小凹部及び微小凸部それぞれの形状は、円錐形状、角錐形状、半球形状、又はそれらに類似する形状であってもよい。前記光学部材において、前記微小凹部又は微小凸部は一定の間隔に分布するように形成してもよいし、ランダムに分布するように形成してもよい。また、前記微小凹部と微小凸部とを混合させて分布させるように形成してもよい。
また、前記光学部材において、前記透明材料は、樹脂又はガラスであってもよい。また、可撓性や弾性を有する透明材料を用いてもよい。
また、前記光学部材において、研磨等で所定の表面粗さ(例えば、中心線平均粗さRaが0.2μm以下より好ましくは0.05〜0.01μm程度の表面粗さ)に表面仕上げ処理された熱軟化性の透明材料(例えば樹脂)からなる基材を加熱し、前記微小凹部に対応する複数の針状部を有する押圧部材(例えば金属)を加熱し、前記加熱された基材の外周面に対して前記加熱された押圧部材の針状部の先端を押圧することにより、前記外周面の全面に前記微小凹部を形成したものであってもよい。なお、上記算術平均粗さRaは、JIS B0601:2001で規定された表面粗さである。
また、前記光学部材において、前記光が入射する光入射面は凹面であってもよい。また、前記光学部材において、一つ又は複数の光源の少なくとも発光部が挿入可能な一つ又は複数の凹状の光源収容部を有し、各光源収容部の内面に前記光入射面が形成されていてもよい。また、前記光が入射する光入射面は、研磨等で所定の表面粗さに表面仕上げ処理された面でもよいし、所定の微粒子を吹き付けるブラスト処理等で粗面加工された面であってもよい。
また、前記光学部材において、その全体の形状は、円柱状等の棒状の有端形状のほか、円環状をした無端形状であってもよい。また、前記光学部材において、その全体の形状は長手方向の少なくとも一箇所で屈曲した形状であってもよい。例えば、前記光学部材において、その全体の形状は、U字形状やS字形状、あるいは任意の文字をかたち作るような形状であってもよい。
【0007】
本発明に係る発光装置は、前記光学部材のいずれかと、その光学部材の光入射面に向けて光を出力する光源と、を備えたものである。
前記発光装置において、前記光源として、互いに異なる波長の光をそれぞれ出力する複数の光源を備えてもよい。また、この複数の光源は、光三原色(赤、緑、青)の光をそれぞれ出射する三つの光源であってもよい。
また、前記発光装置において、前記光学部材が有端形状である場合、前記光源は、前記光学部材の長手方向の両端部それぞれから光を入射するように設けてもよい。
また、前記発光装置において、前記光源は、発光ダイオード(LED)や半導体レーザ(LD)等の発光素子であってよい。また、前記光源は、フィラメント型や放電型等のランプでもよい。
また、前記発光装置において、前記光学部材の外周面を保護するように覆う光透過性のカバー部材を設けてもよい。このカバー部材は、透明部材でもよいし、白色やその他の色がついた光透過部材であってもよい。また、前記光学部材が有端形状である場合、その光学部材の長手方向における前記カバー部材の少なくとも一方の端部には、利用者が持ちやすいように把手部を設けてもよい。この把手部には、前記光源のスイッチ部を設けてもよい。また、前記カバー部材の外周面部分の形状は、円筒形状であってもよいし、その一部が平面部であってもよい。また、前記カバー部材の一部に、前記光学部材の外周面から出射する光を反射する光反射部を設けてもよい。
また、前記発光装置において、前記光源の近接した前記光学部材表面部分を覆う位置や、前記光源の光軸と交差する前記光学部材表面部分を覆う箇所に、前記光源から出射した直接光が外部に漏れないように遮光する遮光部材を設けてもよい。
また、前記発光装置において、利用者が手に持って操作可能なハンディライトやペンライト等の携帯型の発光装置として使用するものでもよいし、室内の照明装置や門灯等の固定配置された発光装置として使用するものでもよい。
【0008】
本発明に係る表示装置は、前記発光装置のいずれかと、前記光学部材の外周面から出射する光の通過光量を所定の表示パターンに対応させて部分的に変化させる光フィルター部材と、を備える。この光フィルター部材は、前記光学部材の外周面から出射する光が通過可能な所定形状の開口が形成された部分遮光部材でもよいし、特定の波長の光のみを通過させるカラーフィルター部材であってもよい。
前記表示装置において、前記所定の表示パターンは、文字、記号及び模様の少なくとも一つからなる表示パターンであってもよい。
また、前記表示装置において、前記光学部材を間にはさんで前記光フィルター部材とは反対側に、前記光学部材の外周面から出射する光を前記光フィルター部材側に反射する光反射部材を設けてもよい。
また、前記表示装置において、前記光フィルター部材と前記光学部材との間に、その光学部材の外周面を保護するように覆う光透過性のカバー部材を設けてもよい。この場合、前記光フィルター部材を平板状に形成し、前記カバー部材の少なくとも前記部分遮光部材と対向する部分は、平面部にしてもよい。また、これらの光学部材及び光フィルター部材の全体を覆うように光透過性のケーシング部材を更に備えてもよい。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、多数の微小凹部又は微小凸部が分布するように形成されている外周面における散乱を伴う反射が複数回繰り返されることにより光学部材の内部における光の強度は光学部材の全体にわたって均一になるとともに、その外周面からの散乱を伴う光の出射により光学部材の外周面から出射する光の強度も外周面の全体にわたって均一になる。しかも、その外周面は曲面であるため、筋状の明るく光る発光部分が発生しにくい。従って、筋状の明るく光る発光部分が発生しにくく外周面の全体がほぼ均一に発光しているように見せることができるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。
まず、本発明の実施形態に係る光学部材について説明する。
図1(a)、(b)及び(c)はそれぞれ、本実施形態に係る光学部材100の一例を示す側面、正面図及び表面拡大図である。なお、図1(c)は、図1(b)に示す光学部材100の外周面130の一部領域130Aを拡大表示したものである。この光学部材100は、有端形状であり、一方の端部110から他方の端部120に外周面が延在する円柱形状(棒状)の透明材料で構成されている。光学部材100の長手方向に延在する外周面(円周面)130は曲面であり、その外周面130には、多数の微小凹部131が分布するように形成されている。
【0011】
上記光学部材100の直径Rや長手方向の長さLは、その光学部材100の用途や、光学部材100に入射させて使用する光の波長や強度に応じて、適宜設定される。例えば、LED(発光ダイオード)等の発光素子からなる光源からの可視光(波長が400nm〜800nm程度の光)が入射され、光学部材100が手に持って使用されたり卓上に置いて使用されたりするような場合、光学部材100の直径Rは数mm〜数cm程度であり、その長手方向の長さLは数cm〜数10cm程度であるのが好ましい。より好ましくは、光学部材100の直径Rは1cm〜3cmの範囲であり、その長さLは10cm〜50cmの範囲である。
【0012】
上記透明材料は、光学部材100に入射させて使用する光に対して透過率が高い材料を用いる。可視光を使用する場合は、可視光に対して良好な透過率を有するアクリル等の樹脂やガラスを用いることができる。かかる透明材料を加工して上記所定寸法の光学部材100を得る。また、任意の形状に変形させたり元の形状に戻したりして使用できるように可撓性や弾性を有する樹脂等の透明材料を用いてもよい。
【0013】
上記光学部材100の外周面130に形成する微小凹部131の形状は、円錐形状のほか、角錐形状や半球形状であってもよく、又は、それらに類似する形状であってもよい。また、本実施形態では、図1(c)に示すように微小凹部131をランダムに分布するように形成しているが、図2に示すように一定の間隔で分布するように微小凹部131を形成してもよい。
【0014】
また、上記光学部材100の外周面130に形成する微小凹部131の形状、寸法及び密度は、光学部材100の外形の寸法や光学部材100に入射される光の波長や強度に応じて設定するのが好ましい。
例えば、光学部材100に入射する光が可視光である場合に、光学部材100の直径:R[mm]に着目し、微小凹部131の外周面130に沿った方向の寸法(直径r)をR×10−3[mm]以上かつR×10−1[mm]以下の範囲に設定し、その深さDをR×10−4[mm]以上かつR×10−1[mm]以下の範囲に設定し、その外周面130における密度Nを100[個/cm]以上かつ1000[個/cm]以下の範囲に設定してもよい。より好ましくは、微小凹部131の外周面130に沿った方向の寸法(直径r)はR×10−2[mm]以上かつ2×R×10−1[mm]以下の範囲に設定し、その深さDはR×10−3[mm]以上かつ5×R×10−3[mm]以下の範囲に設定してもよい。
また、光学部材100の直径が数mm〜数cm程度である場合に、光学部材100に入射する光の波長範囲の中心波長:λ[μm]に着目し、微小凹部131の外周面130に沿った方向の寸法(直径r)を1.5×λ×10[μm]以上かつ2×λ×10[μm]以下の範囲に設定し、その深さDを1.5×λ×10[μm]以上かつ2×λ×10[μm]以下の範囲に設定し、その外周面130における密度Nを100[個/cm]以上かつ1000[個/cm]以下の範囲に設定してもよい。より好ましくは、微小凹部131の外周面130に沿った方向の寸法(直径r)は1.5×λ×10[μm]以上かつ3.5×λ×10[μm]以下の範囲に設定し、その深さDは1.5×λ×10[μm]以上かつ7.5×λ×10[μm]以下の範囲に設定してもよい。
【0015】
また、光学部材100に入射する光が可視光の場合、上記微小凹部131の外周面130に沿った方向の寸法(直径R)は10[μm]以上かつ1[mm]以下の範囲、その深さDは1[μm]以上かつ1[mm]以下の範囲、その外周面130における密度Nは100[個/cm]以上かつ1000[個/cm]以下の範囲が好ましい。より好ましくは、微小凹部131の外周面130に沿った方向の寸法(直径R)が100[μm]以上かつ200[μm]以下であり、その深さDが10[μm]以上かつ50[μm]以下であり、その外周面130における密度Nが200[個/cm]以上かつ600[個/cm]以下であってもよい。
【0016】
上記微小凹部131は、その形状や寸法等及び光学部材100の材料に応じて、さまざまな方法で形成することができる。例えば、上記透明材料が熱軟化性のアクリル等の樹脂の場合は、次のような方法で微小凹部131を形成することができる。この場合、まず、研磨等で所定の表面粗さ(例えば、算術平均粗さRaが0.2[μm]以下より好ましくは0.05〜0.01[μm]程度の表面粗さ)に表面仕上げ処理された熱軟化性のアクリル等の樹脂からなる基材を加熱し、微小凹部131に対応する先端形状をそれぞれ有する複数の針状部を備えた押圧部材を加熱する。そして、上記加熱された基材の外周面に対して、同じく加熱された押圧部材の針状部の先端を押圧することにより、外周面130の全面に多数の微小凹部131を形成することができる。
【0017】
また、上記微小凹部131は、フォトリソグラフィー法を用いて形成することもできる。この場合は、まず、上記所定の表面粗さに表面仕上げ処理(鏡面処理)されたアクリル等の樹脂やガラスの透明材料からなる基材の外周面の全面にフォトレジストを塗布してレジスト層を形成した後、微小凹部131に対応するマスクパターンが形成されたマスクを通して光を照射して露光し、その後、現像を行う。これにより、基材の外周面の全面に、微小凹部131に対応する多数の開口を有するレジスト層を形成することができる。このレジスト層をマスクとして基材の表面のエッチングを行うことにより、基材の外周面に微小凹部131を形成することができる。上記エッチングの後、レジスト層を除去することにより、外周面の全面に多数の微小凹部131が形成された光学部材100を得ることができる。
【0018】
上記各種方法で微小凹部131が形成された光学部材100において、外周面130の微小凹部131が形成されていない表面部分は、上記所定の表面粗さに表面仕上げ処理(鏡面処理)された面が露出している。そのため、当該表面部分は、光学部材100の内部から当該表面部分に到達した光を反射して光学部材100の長手方向に導き、光源から遠い部分まで光を行き渡らせて光学部材の全体を光らせる機能に主に寄与することができる。一方、外周面130の微小凹部131の部分は、光学部材100の内部から当該微小凹部131の部分に到達した光を散乱する。そのため、当該微小凹部131の部分は、光学部材100内の特定箇所で光の強度が局所的に強くならないようにすることができ、外周面130上で筋状に光って見えるのを防止するともに外周面から外側に光を効率的に出射させる機能に主に寄与することができる。このように光源から光学部材100に入射された光に対して、外周面130の微小凹部131が形成されていない表面部分と微小凹部131の部分とが協働することにより、筋状の明るく光る発光部分が発生しにくく外周面130の全体がほぼ均一に発光しているように見せることができる。
【0019】
表1及び表2は、前述の複数の針状部を備えた押圧部材を用いた方法によりアクリル樹脂からなる光学部材100の外周面130に形成した微小凹部131の寸法及び密度の測定結果の一例である。この測定は、2種類の光学部材100のサンプル(以下、「サンプルA」、「サンプルB」という。)それぞれについて、外周面の複数の測定箇所で行った。各サンプルA及びサンプルBの直径は15mmであり、長手方向の長さは11〜12cmであった。また、上記微小凹部131の測定には、株式会社東京精密製の表面粗さ・輪郭形状測定機(サーフコム550A)を用いた。この測定機の測定プローブを光学部材100の外周面130に接触させて所定の速度(0.3mm/s)で所定の測定移動距離(10mm)だけ移動させ、光学部材100の外周面130に形成された各微小凹部の形状を、500倍のスケールで記録した。この記録シート上に記録された測定プロファイルから、複数の測定箇所それぞれについて微小凹部131の寸法(直径R,深さD)及び密度Nを読み取った。
【0020】
【表1】

【0021】
【表2】

【0022】
図3は、上記微小凹部131が形成されている測定対象の光学部材のサンプルの表面写真であり、図4(a)はその微小凹部131の説明図である。
【0023】
上記表1及び表2の測定結果によれば、上記サンプルA及びサンプルBに形成された微小凹部131の外周面130に沿った方向の寸法(直径r)は100[μm]以上かつ200[μm]以下の範囲内にあり、その深さDは10[μm]以上かつ50[μm]以下の範囲内にあり、その外周面130における密度Nは200[個/cm]以上かつ600[個/cm]以下の範囲内にあることがわかる。そして、これらのサンプルA及びサンプルBの光学部材それぞれの長手方向の端部から可視光を入射させ、その軸方向と交差する方向(側方)から外周面130を観察したところ、外周面130の全面から均一な強度の光が出射し、光学部材100の全体が均一に発光しているように見えることがわかった。
【0024】
なお、上記図4(a)に示す微小凹部131は円錐状の形状をしているが、微小凹部131の形状は特定の形状に限定されるものではない。例えば図4(b)に示すように半球状の微小凹部131を形成してもよい。特に、半球状の微小凹部131の場合は、その半球状の面で光をより広範囲の方向に散乱することができる点で好ましい。
【0025】
また、図5に示すように、上記光学部材100において、端部110の光入射面111は内側にへこんだドーム状の凹面であってもよい。この場合は、出射光の視野角θ(半値全角:光度が光源の中心軸上の値の半分になるときの角度の2倍である全角、又は、発光強度がピーク値の半分になるところでとった光の出射角度)が60°〜180°程度の比較的大きな光源210に用いるときでも、その光源210から出射する光Lを凹面状の光入射面111で受けて効率よく光学部材100の内部に入射させることができる。
【0026】
また、図6(a)及び(b)に示すように、上記光学部材100において、複数の発光ダイオード(LED)等の光源210R,210G,210Bが挿入可能な複数の凹状の光源収容部112R、112G、112Bを、端部110に設けてもよい。この場合は、光学部材100の端面から光源が大きく突出しないようにすることができるとともに、各光源210R,210G,210Bから出射する光を各光源収容部112R、112G、112Bの内面で受けて効率よく光学部材100の内部に入射させることができる。
【0027】
また、上記光学部材100において、端部110の光入射面111は粗面加工された面であってもよい。この場合は、光源から光が入射するとき、光学部材100の長手方向(軸方向)に沿って直進するように入射する光が少なくなり、粗面化加工された光入射面111で散乱されて光学部材100の内部に入射する光が多くなる。従って、光源210から入射された光が光学部材100の全体に分散されやすく、光学部材100の内部における光の強度がより速やかに空間的に均一になる。互いに異なる色の複数の光源を用いる場合は、速やかに混色させて外周面130から出射させることができる。よって、比較的短い光学部材100に好適である。
【0028】
また、上記光学部材100において、上記光入射面111がある端部110とは反対側の端部120の端面121には、光学部材100に入射された光を内側に反射する光反射部を設けてもよい。この場合は、端部120の端面121から光が外部に漏れるのを防止し、端面121に到達した光を再び光学部材100の内部に戻すことができるため、外周面130から外部に出射する光の量が増加し、光学部材100を効率的に発光させることができる。上記光反射部は、上記端面121にアルミ等の金属材料を蒸着したり高反射率のシートを接触させたりすることにより形成することができる。
【0029】
また、上記実施形態の光学部材100において、その全体の形状は、長手方向の少なくとも一箇所で屈曲した形状であってもよい。例えば、図7のようなU字形状の光学部材100や、図8のようなS字形状の光学部材100でもよいし、あるいは任意の文字をかたち作るような形状の光学部材100であってもよい。
【0030】
また、上記光学部材100の外周面130は、上記多数の微小凹部131に代えて多数の微小凸部を分布させるように形成してもよい。この微小凸部は、例えば溶融した樹脂やガラス材の塗布や吹き付け、又は前述のフォトリソグラフィー法等で形成することができる。
【0031】
また、上記光学部材100の外周面130は、上記微小凹部及び微小凸部が混在したような全体が凹凸形状になった面であってもよい。この場合の外周面130の凹凸形状は例えばサンドブラスト等の粒子を吹き付けるブラスト処理で形成することができる。なお、このような凹凸形状の外周面130の場合は、上記多数の微小凹部131や微小凸部を分布させるように形成した場合に比して光を散乱させる傾向が強い。そのため、凹凸形状の外周面130の表面粗さ(例えば、JIS B0601−2001で規定された算術平均粗さRa等)を、光学部材100の長手方向の長さや直径に応じて、光源から入射された光が外周面130で急激に減衰せずに光学部材100の全体に(一方の端部110側から他端部120側まで)導かれて行き渡るように設定する。
【0032】
また、上記光学部材100の径が大きい場合や長さが短い場合などにおいては、光源から入射された光を光学部材全体に速やかに行き渡らせるよう、光学部材100の透明材料に、所定サイズの微小光散乱材を適度な密度で補助的に含有させてもよい。
【0033】
次に、本発明の実施形態に係る発光装置について説明する。
図9は本実施形態に係る発光装置200の一例を示す正面図である。また、図10(a)及び(b)はそれぞれ、図9のA−A断面及びB−B断面を矢印方向から見た横断面図及び部分縦断面図である。この発光装置200は、利用者が手に持って操作可能な携帯型の発光装置であり、前述の有端形状の光学部材100と、光学部材100の一方の端部110の光入射面111から光が入射されるように設けられた光源210と、光学部材100の外周面130を保護するように覆う光透過性のカバー部材220と、把手部230と、光源210を駆動する駆動回路からなる光源駆動部240と、光源駆動部240に電力を供給する電池等からなる電源部250とを備える。本例において、光源210は、発光ダイオード(LED)である。光源210には、LEDのほか、半導体レーザ(LD)等の他の発光素子やフィラメント型や放電型等のランプを用いることもできる。カバー部材220は、把手部230とは反対側の端部が閉じた円筒形状をしており、光学部材100の外周面130及び端部120の表面を保護するように覆っている。このカバー部材220は、光学部材100に入射させて使用する光に対して透過性を有するプラスチックやガラス等の材料で形成されている。カバー部材220の端部221は、光源210からの直接光が外部に出射しないように不透明材料で形成してもよい。把手部230は、光源駆動部240及び電源部250が内部に収容され、利用者が持って操作しやすいような大きさ及び形状を有し、電源部250から光源駆動部240への電力供給をON/OFFするスイッチ231が側面に設けられている。この把手部230は、光源210からの直接光が外部に出射するのを防止できるよう、光源210が位置する光学部材100の端部110を覆うように且つ不透明材料で形成してもよい。本例の発光装置200のスイッチ231をONすると、光源210の光が光学部材100に入射し、図11に示すように光学部材100の外周面130からカバー部材220を通して外部に光Lが出射し、光学部材100の外周面130の全体が均一に光っているように見せることができる。
【0034】
図12は、他の発光装置200の例を示す部分断面図である。この発光装置200は、光源として、光三原色(赤、緑、青)の光をそれぞれ出射する三種類のLEDからなる光源210R,210G,210Bを備えている。各光源210R,210G,210Bから光学部材100に入射された各色の光はそれぞれ、外周面130で散乱されながら内側に反射されるとともに、その一部は外周面から外側に出射する。このように光三原色(赤、緑、青)の光が混合された状態で外周面から外部に出射することにより、光学部材100の外周面130の全体が均一に白く光っているように見せることができる。また、上記三種類のLEDからなる光源210R,210G,210Bを互いに独立にON/OFF制御できるようにし、各光源を任意に組み合わせて発光させるようにしてもよい。この場合は、上記赤色、緑色、青色及びそれらの3色を混合した白色のほか、赤色、緑色及び青色を任意に組み合わせてさまざまな色で発光しているように見せることができる。
【0035】
なお、上記発光装置200において、前述の図5に示すように光学部材100の端部110の光入射面111は、光源210の少なくとも発光部を覆う程度に内側にへこんだ凹面であってもよい。
【0036】
また、光学部材100の両端部110、120それぞれから光を入射するように、両端部110、120に2つの光源を設けてもよい。この場合は、前述のように出射光の視野角θが60°〜180°程度の比較的大きな光源210に用いるときでも、その光源210から出射する光Lを凹面状の光入射面111で受けて効率よく光学部材100の内部に入射させることができる。
【0037】
また、光学部材100の長さに応じて好適な視野角θを有する光源210を用いるようにしてもよい。例えば、比較的短い(例えば10cm未満)光学部材100の場合は視野角θが60°〜180°程度(好ましくは60°〜120°程度)の光源210を用い、中程度の長さ(例えば、10cm以上15cm未満)の光学部材100の場合は視野角θが45°〜60°程度の光源210を用い、比較的長い(例えば15cm以上)光学部材100の場合は視野角θが30°〜45°程度の光源210を用いる。
【0038】
また、前述の図6(a)及び(b)に示すように、光学光学部材100の把手部側の端部110に、3つの凹状の光源収容部112R、112G、112Bを同心円状に設け、各光源収容部112R、112G、112Bに、上記光三原色(赤、緑、青)の光をそれぞれ発する3種類のLEDを挿入して配置するように構成してもよい。この場合は、把手部230の長さを短くすることができ、発光装置200の小型化を図ることができる。
【0039】
また、半導体レーザ等のように出射光の指向性が強い光源を用いる場合は、図13(a)に示すように光源210を斜めに配置し、光源210から光学部材100に入射した光が他端部120に直接的に到達せずに光学部材100の外周面130に確実に当たるようにしてもよい。また、出射光の指向性が強い光源210を斜めに配置する場合、図13(b)に示すように、光源210からの光が最初に当たる外周面130の端部を覆うように内周面が鏡面処理された円筒状の反射部材270を設けてもよい。この場合は光源210からの強い光が最初に当たる外周面130を通過して外部に漏れるのを防止することができる。上記反射部材270の代わりに光源210からの光が最初に当たる外周面130の端部の表面に金属等からなる光反射膜を形成してもよい。
また、上記光源駆動部240は、上記光源を予め設定された所定のタイミングでON/OF制御したり、上記光源の出力強度を制御したり、複数の光源を用いたときの光源の切り換え制御を行ったりするように構成してもよい。
【0040】
図14は、更に他の発光装置200の構成例を示す部分正面図である。なお、図14において、光源駆動部及び電源部については図示を省略している。この発光装置200は、U字状の光学部材100が用いられ、光学部材100の互いに近接した位置にある両端部から光を入射するように2つの光源211、212が、光学部材100及びカバー部材を支持する支持部材260内に設けられている。また、本例では、球状のカバー部材220が用いられている。この発光装置200では、発光装置の全体の長さを長くすることなく、外周面130の表面積を広くすることができるため、発光面積が広い発光装置200を構成することができる。
【0041】
図15は、更に他の発光装置200の構成例を示す部分上面図である。なお、図15において、光源駆動部及び電源部については図示を省略している。この発光装置200は、円環状をした無端形状の光学部材100が用いられ、その外周部の一部に、くさび状の光入射部140が形成されている。この光入射部140の斜面部分により、円環状の光学部材100の互いに反対方向に光を入射させる2つの光入射面141,142が形成されている。また、光源210としては、光入射部140の斜面に合わせて先端の発光部がくさび状に加工されたLED等の光源が用いられている。この光源210の発光部先端の斜面部分から、上記光学部材100の光入射部140の斜面からなる2つの光入射面それぞれに光が入射される。なお、上記2つの光入射面141,142がなす角度は、光源210からの光が光学部材の外周面に当たるように任意の角度に設定することができる。例えば上記2つの光入射面141,142がなす角度は60°〜120°の範囲、より好ましくは図15に示すように90°程度に、設定してもよい。また、図示していないが、本例においても、円環状の光学部材100の外周面を保護するように覆う光透過性のカバー部材を設けてもよい。
【0042】
次に、本発明の実施形態に係る表示装置について説明する。
図16(a)及び(b)は本実施形態に係る表示装置300の一例を示す正面図及び側面図である。また、図16(c)は、図16(b)のA−A断面を矢印方向から見た断面図である。この表示装置300は、所定箇所に設置され暗いところでも文字、記号、模様等を良好に視認可能な看板、表札、案内板などに用いることができる表示装置である。図示の表示装置300は、前述の有端形状の光学部材100と、光学部材100の両端部110,120の各光入射面から光が入射されるように設けられた光源210U,210Lと、光学部材100の外周面130を保護するように覆う光透過性のカバー部材220と、各光源210U,210Lを駆動する駆動回路からなる光源駆動部240U,240Lと、各光源駆動部240U,240Lに電力を供給する電源部250とを備える。また、各光源駆動部240U,240Lはそれぞれカバー部材220の上面及び下面に設けられている。また、電源部250は、各光源駆動部240U,240Lそれぞれに電力を供給する。この電源部250と上側の光源駆動部240Uとの配線は、例えばカバー部材220又は後述のケーシング部材330に沿って設けることができる。また、上記カバー部材220は、円筒形状の外周部の一部が平面状に形成された平面部220aを有し、断面が「D」字状になっている。
【0043】
更に、表示装置300は、光学部材100の外周面130から出射する光が通過可能な所定形状の開口310aが形成された光フィルター部材としての平板状の部分遮光部材310と、光学部材100の外周面130から出射する光を部分遮光部材310側に反射する背面光反射部材320とを備える。本例において、部分遮光部材310は、カバー部材220の平面部220aに対向するように設けられ、所定の文字(本例ではアルファベットの「ABCD」)の開口310aが形成されている。なお、部分遮光部材310は、文字等の部分を遮光し、その他の部分を光が通過するように開口を形成してもよい。また、背面光反射部材320は、光学部材100を間にはさんで部分遮光部材310とは反対側に設けられている。これらの部分遮光部材310及び背面光反射部材320は、後述のケーシング部材330の内部に、例えばシリコーン等の樹脂のポッティングによって固定してもよい。
【0044】
なお、上記光学部材100は、カバー部材220の中央に配置してもよいが、カバー部材220の中央からオフセットさせて配置してもよい。図16の例では、光学部材100とカバー部材220の平面部220aや部分遮光部材310との間の距離を確保し、より均一な光強度で表示ができるようにするため、カバー部材220の平面部220aとは反対側の内周面に近づけるように光学部材100をカバー部材220の中央からオフセットさせて配置している。
【0045】
上記背面光反射部材320としては、例えば所定の曲面を有するように加工されたステンレスなどの金属板材や、所定の曲面を有するように成形されたアクリル等の樹脂からなる板材にアルミ等の金属物質を蒸着したものを用いることができる。この背面光反射部材320の光反射面は鏡面仕上げしたものでもよいし、白色の面にしてもよい。なお、背面光反射部材320は、図16(c)に示すようにカバー部材220の内側に設けてもよいし、カバー部材220と330との間に設けもよい。また、上記背面光反射部材320を別部材として設けずに、光学部材100を間に挟んで部分遮光部材310とは反対側において光学部材100の外周面130から出射した光を部分遮光部材310のほうに反射するように、カバー部材220やケーシング部材330の内周面(又は外周面)に金属等からなる光反射層を形成してもよい。
【0046】
上記部分遮光部材310は、光学部材100の外周面130から出射する光の通過光量を文字などの所定の表示パターンに対応させて部分的に変化させる光フィルター部材として機能する。この部分遮光部材310としては、例えば文字などの所定の表示パターンに対応させてくりぬいた不透明シートを透明板材に貼り付けたものや、文字などの所定の表示パターンに対応させて不透明板材自体をくりぬいたものを用いることができる。また、上記光フィルター部材は、文字などの所定の表示パターンに対応させて加工された色付きのセロハン等の透明フィルムを透明板材に貼り付けたものでもよい。
【0047】
また、表示装置300は、上記部分遮光部材310及び背面光反射部材320が露出しないように両部材を覆う光透過性の円筒状のケーシング部材330と、ケーシング部材330を長手方向両端部で支持する支持部340とを備える。この支持部340の内部には、上記光源駆動部240や電源部250を設けてもよい。
【0048】
なお、上記部分遮光部材310は、上記カバー部材220とケーシング部材330との間に別部材として設けてもよいが、カバー部材220又はケーシング部材330と一体的に構成してもよい。例えば、上記カバー部材220の平面部220aを、所定の開口を有する部分遮光部材として形成したり、ケーシング部材330の外周部の一部を、所定の開口を有する部分遮光部材として形成したりしてもよい。
【0049】
以上、本実施形態によれば、多数の微小凹部131が全面に分布するように形成されている外周面130における散乱を伴う反射が複数回繰り返されることにより光学部材100の内部における光の強度は両端部110,120間で均一になるとともに、その外周面130からの散乱を伴う光の出射により、光学部材100の外周面130から出射する光の強度も外周面の全体にわたって均一になる。しかも、その外周面130が曲面であるため、筋状の明るく光る発光部分が発生しにくい。従って、筋状の明るく光る発光部分が発生しにくく外周面130の全体がほぼ均一に発光しているように見せることができる。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】(a)、(b)及び(c)はそれぞれ、本発明の実施形態に係る光学部材の一例を示す側面、正面図及び表面拡大図。
【図2】変形例に係る光学部材の外周面の表面拡大図。
【図3】微小凹部が形成されている測定対象の光学部材のサンプルの表面写真。
【図4】(a)及び(b)はそれぞれ微小凹部の一例の説明図。
【図5】変形例に係る光学部材の端部の断面図。
【図6】(a)は他の変形例に係る光学部材の端部の側面図。(b)は同光学部材の端部の正面断面図。
【図7】更に他の変形例に係る光学部材の正面図。
【図8】更に他の変形例に係る光学部材の正面図。
【図9】本発明の実施形態に係る発光装置の一例を示す正面図。
【図10】(a)及び(b)はそれぞれ図9のA−A断面及びB−B断面を矢印方向から見た断面図及び部分縦断面図。
【図11】発光装置の光学部材の外周面から光が出射している様子を示す説明図。
【図12】変形例に係る発光装置の部分断面図。
【図13】(a)及び(b)はそれぞれ他の変形例に係る発光装置の光源及び光学部材の部分断面図。
【図14】更に他の変形例に係る発光装置の一部を示す正面図。
【図15】更に他の変形例に係る発光装置の一部を示す上面図。
【図16】(a)及び(b)は本発明の実施形態に係る表示装置の一例を示す正面図及び側面図。(c)はA−A断面を矢印方向から見た断面図。
【符号の説明】
【0051】
100 光学部材、
110,120 光学部材の端部
111,121 光入射面
130 外周面
131 微小凹部
140 光入射部
200 発光装置
210 光源
220 カバー部材
230 把手部
240 光源駆動部
250 電源部
260 支持部材
270 反射部材
300 表示装置
310 部分遮光部材
310a 開口
320 背面光反射部材
330 ケーシング部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外周面が所定方向に延在する有端形状又は無端形状の透明材料からなる光学部材であって、
当該光学部材内に光を入射するための光入射面を有し、
前記外周面は、曲面であり且つ多数の微小凹部又は微小凸部が分布するように形成されていることを特徴とする光学部材。
【請求項2】
請求項1の光学部材において、
前記外周面に沿った方向における前記微小凹部の寸法は100[μm]以上かつ200[μm]以下であり、前記微小凹部の深さは10[μm]以上かつ50[μm]以下であり、前記外周面における前記微小凹部の密度は200[個/cm]以上かつ600[個/cm]以下であることを特徴とする光学部材。
【請求項3】
請求項1又は2の光学部材において、
前記光が入射する光入射面は凹面であることを特徴とする光学部材。
【請求項4】
請求項1、2又は3の光学部材と、前記光学部材の光入射面に向けて光を出力する光源と、を備えたことを特徴とする発光装置。
【請求項5】
請求項3の発光装置において、
前記光源として、互いに異なる波長の光をそれぞれ出力する複数の光源を備えたことを特徴とする発光装置。
【請求項6】
請求項3又は4の発光装置と、前記光学部材の外周面から出射する光の通過光量を所定の表示パターンに対応させて部分的に変化させる光フィルター部材と、を備えたことを特徴とする表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図3】
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【図16】
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【公開番号】特開2009−169157(P2009−169157A)
【公開日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−7975(P2008−7975)
【出願日】平成20年1月17日(2008.1.17)
【出願人】(508018071)
【Fターム(参考)】