説明

光源に電力を供給するための駆動回路

【課題】光源を駆動するための駆動回路を提供する。
【解決手段】複数の光源に電力を供給するための駆動回路が提供される。駆動回路は、電力コンバータと、複数のスイッチングレギュレータと、複数のスイッチングバランス制御器とを備える。電力コンバータは、入力電圧を受け取ると共に、光源に安定化電圧を提供するように動作可能である。スイッチングレギュレータは、光源の順方向電圧をそれぞれ調整するように動作可能である。スイッチングバランス制御器は、スイッチングレギュレータをそれぞれ制御するためにパルス変調信号を生成するように動作可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明による実施例は、光源を駆動するための駆動回路に関連する。
【背景技術】
【0002】
表示装置において、1つ以上の光源は、表示パネルを照らすために駆動回路によって駆動される。例えば、発光ダイオード(LED)のバックライトを備えた液晶ディスプレイ(LCD)表示装置においては、LCDパネルを照らすために、LEDアレイが使用される。LEDアレイは、一般的に、2つ以上のLEDストリングを備えると共に、各LEDストリングは、直列に接続された一群のLEDを備える。各LEDストリングに関して、所望の光出力を達成するために必要とされる順方向電圧は、LEDダイの寸法、LEDダイの材料、LEDダイのロット間変動、及び温度によって異なり得る。従って、一定の明るさの所望の光出力を生成するために、各LEDストリングの順方向電圧は、各LEDストリングを貫流するLED電流が実質的に同一となるように、調整されるべきである。図1及び図2で示されたように、2つの伝統的な方法がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
図1は、従来のLED駆動回路“100”の構成図を示す。LED駆動回路“100”は、LEDストリング“108_1,108_2,...108_n”に電力を供給するために、入力DC電圧“Vin”を所望の出力DC電圧“Vout”に変換するためのDC/DCコンバータ“102”を備える。LEDストリング“108_1,108_2,...108_n”は、それぞれリニアLED電流レギュレータ“106_1,106_2,...106_n”に直列に連結される。選択回路104は、電流検出抵抗器“Rsen_1,Rsen_2,...Rsen_n”から監視信号を受け取ると共に、フィードバック信号を生成する。DC/DCコンバータ“102”は、フィードバック信号に基づいて、出力DC電圧“Vout”を調整する。リニアLED電流レギュレータ内の演算増幅器“110_1,110_2,...110_n”は、基準信号“REF”と電流検出抵抗器“Rsen_1,Rsen_2,...Rsen_n”が提供する監視信号とをそれぞれ比較すると共に、リニアモード(linear mode)においてトランジスタ“Q1,Q2,...Qn”の抵抗値をそれぞれ調整するための制御信号を生成する。すなわち、従来のLED駆動回路“100”は、LEDストリング“108_1,108_2,...108_n”をそれぞれ貫流するLED電流を調整するために、トランジスタ“Q1,Q2,...Qn”を、直線的に制御する。しかしながら、この解法は、トランジスタ“Q1,Q2,...Qn”によって生成されるより大きな量の熱に帰着し得る、比較的大きなLED電流を必要とするシステムに対して、適切ではない可能性がある。従って、システムの出力効率は、熱/電力消失が原因で減少し得る。
【0004】
図2は、別の従来のLED駆動回路“200”の構成図を示す。図2において、各LEDストリングは、専用のDC/DCコンバータ“202_1,202_2,...202_n”にそれぞれ連結される。各DC/DCコンバータ“202_1,202_2,...202_n”は、対応する電流検出抵抗器“Rsen_1,Rsen_2,...Rsen_n”からフィードバック信号を受け取ると共に、対応するLED電流の需要に従って、出力電圧“Vout_1,Vout_2,...Vout_n”をそれぞれ調整する。この解法の欠点の1つは、もし多数のLEDストリングがある場合に、専用のDC/DCコンバータが各LEDストリングに対して必要とされるので、システムコストが増大し得ることである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一実施例によれば、複数の光源に電力を供給するための駆動回路は、電力コンバータと、複数のスイッチングレギュレータと、複数のスイッチングバランス制御器とを備える。前記電力コンバータは、入力電圧を受け取ると共に、前記光源に安定化電圧(regulated voltage)を提供するように動作可能である。前記スイッチングレギュレータは、前記光源の順方向電圧をそれぞれ調整するように動作可能である。前記スイッチングバランス制御器は、スイッチングレギュレータをそれぞれ制御するためにパルス変調信号を生成するように動作可能である。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】従来のLED駆動回路の回路図を示す図である。
【図2】別の従来のLED駆動回路の回路図を示す図である。
【図3】本発明の一実施例によるLED駆動回路の構成図を示す図である。
【図4】本発明の一実施例によるLED駆動回路の回路図を示す図である。
【図5】本発明の一実施例による、図4に示されたスイッチングバランス制御器の代表的な構造、及びスイッチングバランス制御器と対応するLEDストリングとの間の接続を示す図である。
【図6】本発明の一実施例による、LED電流と、インダクタンスコイル電流と、図5に示された電流検出抵抗器における電圧波形との間の関係を例証する図である。
【図7】本発明の一実施例によるLED駆動回路の構成図を示す図である。
【図8】本発明の一実施例による、図7に示されたスイッチングバランス制御器の代表的な構造、及びスイッチングバランス制御器と対応するLEDストリングとの間の接続を示す図である。
【図9】本発明の一実施例による、LED電流と、インダクタンスコイル電流と、図8に示された電流検出抵抗器における電圧波形との間の関係を例証する図である。
【図10】本発明の一実施例による、複数の光源に電力を供給するための方法のフローチャートを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明の実施例の特徴及び利点は、同等の符号が同等の要素を描写する添付の図面を参照することによって、以下の詳細な説明の利益として明白になる。
【0008】
ここで、本発明の実施例に対する詳細な参照が行われることになる。本発明がこれらの実施例と関連して説明されることになる一方、それらが本発明をこれらの実施例に制限することを意図していないということが理解されることになる。それどころか、本発明は、添付の請求項によって定義される本発明の精神及び範囲の中に含まれ得る代替物、修正物、及び等価物をカバーすることを意図している。
【0009】
更に、本発明の以下の詳細な説明において、多数の特定の詳細は、本発明の完全な理解を提供するために説明される。しかしながら、当業者によって、本発明はこれらの特定の詳細がなくても実施され得るということが認識されることになる。他の例では、既知の方法、手順、構成要素、及び回路は、本発明の特徴を不必要に不明瞭にしないように、詳細には説明されない。本発明の代表的な実施例において、LEDストリングは、実例目的のために、光源の例として使用される。しかしながら、本発明において開示される駆動回路は、LEDストリングに制限されない様々な光源を駆動するために使用され得る。
【0010】
図3は、本発明の一実施例によるLED駆動回路“300”の構成図を示す。LED駆動回路“300”は、複数のLEDストリングに対して安定化電圧(regulated voltage)を提供するための電力コンバータ(例えばDC/DCコンバータ“302”)を備える。図3の例においては、3本のLEDストリング“308_1,308_2,及び308_3”がある。しかしながら、LED駆動回路“300”には、あらゆる数のLEDストリングが含まれ得る。LED駆動回路“300”は、更に、LEDストリング“308_1,308_2,及び308_3”の順方向電圧をそれぞれ調整にするために、DC/DCコンバータ“302”に連結された複数のスイッチングレギュレータ(例えば、複数のバックスイッチングレギュレータ(buck switching regulator))“306_1,306_2,及び306_3”を備える。LED駆動回路“300”は、更に、バックスイッチングレギュレータ“306_1,306_2,及び306_3”をそれぞれ制御するために、複数のスイッチングバランス制御器“304_1,304_2,及び304_3”を備える。フィードバック選択回路“312”は、DC/DCコンバータ“302”の出力電圧を調整するために、DC/DCコンバータ“302”とバックスイッチングレギュレータ“306_1,306_2,及び306_3”との間に連結され得る。一実施例において、LEDストリング“308_1,308_2,及び308_3”をそれぞれ貫流するLED電流を示す複数の監視信号“ISEN_1,ISEN_2,ISEN_3”を提供するために、複数の電流センサ“310_1,310_2,及び310_3”がLEDストリング“308_1,308_2,及び308_3”にそれぞれ連結される。
【0011】
動作中、DC/DCコンバータ“302”は、入力電圧“Vin”を受け取ると共に、安定化電圧“Vout”を提供する。一実施例において、スイッチングバランス制御器“304_1,304_2,及び304_3”の各々は、LEDストリング“308_1,308_2,及び308_3”を貫流する目標電流を示す同一の基準信号“REF”を受け取ると共に、対応する電流センサから、対応する監視信号“ISEN_1,ISEN_2,ISEN_3”を受け取る。一実施例において、スイッチングバランス制御器“304_1,304_2,及び304_3”は、基準信号“REF”と対応する監視信号とに従って、パルス変調信号(例えば、パルス幅変調信号)“PWM_1,PWM_2,PWM_3”をそれぞれ生成すると共に、パルス変調信号“PWM_1,PWM_2,PWM_3”によって、それぞれバックスイッチングレギュレータ“306_1,306_2,及び306_3”を横断する電圧降下を調整する。
【0012】
バックスイッチングレギュレータ“306_1,306_2,及び306_3”は、バックスイッチングレギュレータ“306_1,306_2,及び306_3”を横断する電圧降下を調整するために、スイッチングバランス制御器“304_1,304_2,及び304_3”によってそれぞれ制御される。LEDストリング“308_1,308_2,及び308_3”の各々に関して、LED電流は、LEDストリングの順方向電圧(LEDストリングを横断する電圧降下)に従って、LEDストリングを貫流する。LEDストリングの順方向電圧は、安定化電圧“Vout”と対応するスイッチングレギュレータを横断する電圧降下との間の差異に比例し得る。従って、スイッチングバランス制御器“304_1,304_2,及び304_3”によって、スイッチングレギュレータ“306_1,306_2,及び306_3”を横断する電圧降下をそれぞれ調整することにより、LEDストリング“308_1,308_2,及び308_3”の順方向電圧は、それに応じて調整され得る。その結果、LEDストリング“308_1,308_2,及び308_3”のLED電流が、それに応じて同様に調整され得る。本発明の一実施例において、スイッチングバランス制御器“304_1,304_2,及び304_3”は、全てのLED電流が目標電流と実質的に同一になるように、スイッチングレギュレータ“306_1,306_2,及び306_3”を横断する電圧降下をそれぞれ調整する。ここで、本発明における用語“実質的に同一”とは、全てのLEDストリングが比較的一定の明るさで所望の光出力を発生させることができるような範囲内で、LED電流が変化し得ることを意味する。
【0013】
スイッチングレギュレータ“306_1,306_2,及び306_3”は、更に、監視信号“ISEN_1,ISEN_2,ISEN_3”及び基準信号“REF”に従って、複数の誤差信号を生成することができる。誤差信号の各々は、目標電流と実質的に同一であるLED電流を生成するために対応するLEDストリングによって必要とされる順方向電圧を示すことができる。フィードバック選択回路312は、誤差信号を受け取ると共に、どのLEDストリングが最大順方向電圧を有するかを判定することができる。LEDストリング“308_1,308_2,及び308_3”の各々に関して、所望の光出力を達成するために必要とされる対応する順方向電圧は、異なり得る。一実施例において、本開示に使用される用語“最大順方向電圧”は、LEDストリング“308_1,308_2,及び308_3”が比較的一定の明るさで所望の光出力を発生させることができるときの、LEDストリング“308_1,308_2,及び308_3”の順方向電圧の内で最も大きい順方向電圧を示す。フィードバック選択回路“312”は、最大順方向電圧を有するLEDストリングのLED電流を示すフィードバック信号“301”を生成する。従って、一実施例において、DC/DCコンバータ“302”は、最大順方向電圧を有するLEDストリングの電力需要を満たすように、フィードバック信号“301”に従って、安定化電圧“Vout”を調整する。例えば、DC/DCコンバータ“302”は、最大順方向電圧を有するLEDストリングのLED電流を増加させるために“Vout”を増加させるか、または最大順方向電圧を有するLEDストリングのLED電流を減少させるために“Vout”を減少させる。
【0014】
図4は、本発明の一実施例による、共通アノード接続(common anode connection)を有するLED駆動回路“400”の回路図を示す。図4は、図3と組み合わせて説明される。図3と同じ符号を付された構成要素は、同様の機能を有すると共に、ここでは詳細に説明されない。図4の例においては、3本のLEDストリング“308_1,308_2,及び308_3”がある。しかしながら、LED駆動回路“400”には、あらゆる数のLEDストリングが含まれ得る。
【0015】
LED駆動回路“400”は、基準信号“REF”とそれぞれLEDストリング“308_1,308_2,及び308_3”のLED電流を示す複数の監視信号“ISEN_1,ISEN_2,ISEN_3”とに基づいて、LEDストリング“308_1,308_2,及び308_3”の順方向電圧を調整するために、複数のスイッチングレギュレータ(例えば、複数のバックスイッチングレギュレータ)を利用する。監視信号“ISEN_1,ISEN_2,ISEN_3”は、複数の電流センサから獲得され得る。図4の例において、各電流センサは、電流検出抵抗器“Rsen_i(i=1,2,3)”を備える。
【0016】
一実施例において、各バックスイッチングレギュレータは、インダクタンスコイル“Li(i=1,2,3)”、ダイオード“Di(i=1,2,3)”、コンデンサ“Ci(i=1,2,3)”、及びスイッチ“Si(i=1,2,3)”を備える。インダクタンスコイル“Li”は、対応するLEDストリング“308_i(i=1,2,3)”に直列に連結される。ダイオード“Di”は、直列に接続されたLEDストリング“308_i”とインダクタンスコイル“Li”に対して並列に連結される。コンデンサ“Ci”は、対応するLEDストリング“308_i”と並列に連結される。スイッチ“Si”は、対応するインダクタンスコイル“Li”とグラウンドとの間に連結される。各バックスイッチングレギュレータは、対応するスイッチングバランス制御器“304_i(i=1,2,3)”によって生成されたパルス変調信号、例えばパルス幅変調(PWM)信号“PWM_i(i=1,2,3”)によって制御される。
【0017】
LED駆動回路“400”は、最大順方向電圧を有するLEDストリングの電力需要を満たすために、更に、安定化電圧を提供するためのDC/DCコンバータ“302”、及びDC/DCコンバータの安定化電圧を調整するためにフィードバック信号“301”を提供するためのフィードバック選択回路“312”を備える。
【0018】
動作中、DC/DCコンバータ“302”は、入力電圧“Vin”を受け取ると共に、安定化電圧“Vout”を提供する。スイッチングバランス制御器“304_i”は、PWM信号“PWM_i(i=1,2,3)”によって、対応するスイッチ“Si”の電気伝導性(conductance)の状態を制御する。
【0019】
スイッチ“Si”がターンオンされる第1の期間の間、LED電流は、LEDストリング“308_i”、インダクタンスコイル“Li”、スイッチ“Si”、及び電流検出抵抗器“Rsen_i”を通って、グラウンドに流れる。一実施例において、LEDストリング“308_i”の順方向電圧は、安定化電圧“Vout”と対応するスイッチングレギュレータを横断する電圧降下との間の差異に比例する。この第1の期間の間、DC/DCコンバータ“302”は、LEDストリング“308_i”に電力を供給すると共に、同時に、安定化電圧“Vout”によってインダクタンスコイル“Li”を充電する。スイッチ“Si”がターンオフされる第2の期間の間、LED電流は、LEDストリング“308_i”、インダクタンスコイル“Li”、及びダイオード“Di”を流れる。この第2の期間の間、インダクタンスコイル“Li”は、LEDストリング“308_i”に電力を供給するように放電する。
【0020】
スイッチ“Si”の電気伝導性の状態を制御するために、スイッチングバランス制御器“304_i”は、デューティサイクル“D”を有する、対応するPWM信号“PWM_i”を生成する。一実施例において、インダクタンスコイル“Li”、ダイオード“Di”、コンデンサ“Ci”、及びスイッチ“Si”は、バックスイッチングレギュレータを構成する。一実施例において、スイッチ“Si”を横断する電圧降下、及び電流検出抵抗器“Rsen_i”を横断する電圧降下を無視すると、LEDストリング“308_i”の順方向電圧は、“Vout×D”に等しい。その結果、PWM信号“PWM_i”のデューティサイクル“D”を調整することによって、対応するLEDストリング“308_i”の順方向電圧が、それに応じて調整され得る。
【0021】
一実施例において、スイッチングバランス制御器“304_i”は、目標電流を示す基準信号“REF”を受け取り、LEDストリング“308_i”のLED電流を示す監視信号“ISEN_i(i=1,2,3)”を受け取ると共に、一実施例において、PWM信号“PWM_i”のデューティサイクル“D”を調整し、それに応じてLED電流を目標電流と実質的に同一にするために、基準信号“REF”と監視信号“ISEN_i”とを比較する。更に具体的には、スイッチングバランス制御器“304_i”は、基準信号“REF”と監視信号“ISEN_i”とに基づいて、誤差信号“VEA_i(i=1,2,3)”を生成する。誤差信号“VEA_i”は、目標電流と実質的に同一であるLED電流を生成するために対応するLEDストリング“308_i”によって必要とされる順方向電圧の総計を示すことができる。一実施例において、より大きな“VEA_i”は、対応するLEDストリング“308_i”がより大きな順方向電圧を必要とすることを示す。図4におけるスイッチングバランス制御器“304_i”は、図5に関連して詳細に論じられる。
【0022】
一実施例において、フィードバック選択回路“312”は、スイッチングバランス制御器“304_i”から、それぞれ誤差信号“VEA_i”を受け取ると共に、全てのLED電流が実質的に同一であるときに、どのLEDストリングが最大順方向電圧を有するかを判定する。フィードバック選択回路“312”は、更に、電流検出抵抗器“Rsen_i”から監視信号“ISEN_i”を受け取る。
【0023】
フィードバック選択回路“312”は、誤差信号“VEA_i”及び/または監視信号“ISEN_i”に従って、最大順方向電圧を有するLEDストリングのLED電流を示すフィードバック信号“301”を生成する。DC/DCコンバータ“302”は、最大順方向電圧を有するLEDストリングの電力需要を満たすように、フィードバック信号“301”に従って、安定化電圧“Vout”を調整する。一実施例において、“Vout”が最大順方向電圧を有するLEDストリングの電力需要を満たすことができるかぎり、“Vout”は、同様に、あらゆる他のLEDストリングの電力需要を満たすことができる。その結果、全てのLEDストリングは、比較的一定の明るさで所望の光出力を発生させるための十分な電力を供給され得る。
【0024】
図5は、図4に示されるスイッチングバランス制御器“304_i”の代表的な構造、及びスイッチングバランス制御器“304_i”と対応するLEDストリング“308_i”との間の接続を例証する。図5は、図4と組み合わせて説明される。
【0025】
図5の例において、スイッチングバランス制御器“304_i”は、誤差信号“VEA_i”を生成するための積分器、及びPWM信号“PWM_i”を生成するために誤差信号“VEA_i”をランプ(ramp:傾斜)信号“RMP”と比較するための比較器“502”を備える。一実施例において、積分器は、電流検出抵抗器“Rsen_i”に連結される抵抗器“508”、誤差増幅器“510”、及び一方の端子が誤差増幅器“510”と比較器“502”との間に連結されると共に、他方の端子が抵抗器“508”に連結されるコンデンサ“506”として示される。
【0026】
誤差増幅器“510”は、2つの入力を受け取る。第1の入力は、乗算器“512”によって基準信号“REF”にPWM信号“PWM_i”が乗算された積である。第2の入力は、電流検出抵抗器“Rsen_i”が提供する監視信号“ISEN_i”である。誤差増幅器“510”の出力が、誤差信号“VEA_i”である。
【0027】
比較器502において、誤差信号“VEA_i”は、PWM信号“PWM_i”を生成すると共に、PWM信号“PWM_i”のデューティサイクルを調整するために、ランプ信号“RMP”と比較される。PWM信号“PWM_i”は、バッファ“504”を通過すると共に、対応するバックスイッチングレギュレータ内のスイッチ“Si”の電気伝導性の状態を制御するために使用される。一実施例において、誤差信号“VEA_i”がランプ信号“RMP”より高い第1の期間の間、PWM信号“PWM_i”は、デジタル値“1”に設定されると共に、スイッチ“Si”はターンオンされる。一実施例において、誤差信号“VEA_i”がランプ信号“RMP”より低い第2の期間の間、PWM信号“PWM_i”は、デジタル値“0”に設定されると共に、スイッチ“Si”はターンオフされる。
【0028】
従って、誤差信号“VEA_i”をランプ信号“RMP”と比較することによって、PWM信号“PWM_i”のデューティサイクル“D”が、それに応じて調整され得る。一実施例において、誤差信号“VEA_i”のレベルが増加する場合、PWM信号“PWM_i”のデューティサイクル“D”が増加すると共に、誤差信号“VEA_i”のレベルが減少する場合、PWM信号“PWM_i”のデューティサイクル“D”が減少する。同時に、LEDストリングの順方向電圧が、従ってPWM信号“PWM_i”によって調整される。一実施例において、より大きいデューティサイクルを有するPWM信号は、LEDストリング“308_i”を横断する、より大きい順方向電圧に帰着し、より小さいデューティサイクルを有するPWM信号は、LEDストリング“308_i”を横断する、より小さい順方向電圧に帰着する。
【0029】
一実施例において、図4において示されるフィードバック選択回路312は、誤差信号“VEA_1,VEA_2,VEA_3”を受け取ると共に、誤差信号“VEA_1,VEA_2,VEA_3”を比較することによって、どのLEDストリングが最大順方向電圧を有するかを判定する。例えば、もし“VEA_1<VEA_2<VEA_3”であるならば、フィードバック選択回路312は、LEDストリング“308_3”が最大順方向電圧を有すると判定すると共に、LEDストリング“308_3”のLED電流を示すフィードバック信号301を生成する。図4において示されるDC/DCコンバータ302は、フィードバック信号301を受け取ると共に、それに応じて、LEDストリング“308_3”の電力需要を満たすように、安定化電圧“Vout”を調整する。“Vout”がLEDストリング“308_3”の電力需要を満たすことができるかぎり、“Vout”は、同様に、LEDストリング“308_1”及びLEDストリング“308_2”の電力需要を満たすことができる。その結果、全てのLEDストリング“308_1,308_2,308_3”は、比較的一定の明るさで所望の光出力を発生させるための十分な電力を供給され得る。
【0030】
図6は、LEDストリング“308_i”のLED電流“604”、インダクタンスコイル“Li”のインダクタンスコイル電流“602”、及び“Rsen_i”とスイッチ“Si”との間のノード514における電圧波形606の間の代表的な関係を例証する。図6は、図4及び図5と組み合わせて説明される。
【0031】
スイッチ“Si”がターンオンされる期間の間、DC/DCコンバータ302は、LEDストリング“308_i”に電力を供給すると共に、安定化電圧“Vout”によってインダクタンスコイル“Li”を充電する。スイッチ“Si”が“PWM_i”によってターンオンされるとき、インダクタンスコイル電流“602”は、スイッチ“Si”及び電流検出抵抗器“Rsen_i”を通って、グラウンドに流れる。スイッチ“Si”がオンであるとき、インダクタンスコイル電流“602”は増加すると共に、ノード“514”における電圧波形“606”は同時に増加する。
【0032】
スイッチ“Si”がターンオフされる期間の間、インダクタンスコイル“Li”が放電すると共に、LEDストリング“308_i”は、インダクタンスコイル“Li”によって、電力を供給される。スイッチ“Si”が“PWM_i”によってターンオフされるとき、インダクタンスコイル電流“602”は、インダクタンスコイル“Li”、ダイオード“Di”、及びLEDストリング“308_i”を貫流する。スイッチ“Si”がオフであるとき、インダクタンスコイル電流“602”は減少する。電流検出抵抗器“Rsen_i”を貫流する電流がないので、ノード“514”における電圧波形“606”は“0”まで減少する。
【0033】
一実施例において、LEDストリング“308_i”と並列に連結されたコンデンサ“Ci”は、インダクタンスコイル電流“602”をフィルタ処理すると共に、そのレベルがインダクタンスコイル電流“602”の平均レベルである実質的に一定のLED電流“604”を生じさせる。
【0034】
従って、LEDストリング“308_i”のLED電流“604”は、目標電流に向かって調整され得る。一実施例において、スイッチ“Si”がターンオンされるときのノード“514”における平均電圧は、基準信号“REF”の電圧に等しい。
【0035】
図7は、本発明の一実施例による、共通カソード接続(common cathode connection)を有するLED駆動回路“700”の回路図を示す。図4と同じ符号を付された構成要素は、同様の機能を有すると共に、ここでは詳細に説明されない。図7の例においては、3本のLEDストリング“308_1,308_2,及び308_3”がある。しかしながら、LED駆動回路“700”には、あらゆる数のLEDストリングが含まれ得る。
【0036】
図4に示されたLED駆動回路“400”と同じように、LED駆動回路“700”は、基準信号“REF”とそれぞれLEDストリング“308_1,308_2,及び308_3”のLED電流を示す複数の監視信号“ISEN_1,ISEN_2,ISEN_3”とに基づいて、LEDストリング“308_1,308_2,及び308_3”の順方向電圧を調整するために、複数のスイッチングレギュレータ(例えば、複数のバックスイッチングレギュレータ)を利用する。監視信号“ISEN_1,ISEN_2,ISEN_3”は、複数の電流センサから獲得され得る。図7の例において、各電流センサは、電流検出抵抗器“Rsen_i(i=1,2,3)”、差動増幅器“702_i”(i=1,2,3)、及び抵抗器“706_i”(i=1,2,3)を備える。電流検出抵抗器“Rsen_i”は、対応するLEDストリング“308_i”に直列に連結される。差動増幅器“702_i”は、電流検出抵抗器“Rsen_i”とスイッチングバランス制御器“704_i”との間に連結される。抵抗器“706_i”は、差動増幅器“702_i”とグラウンドとの間に連結される。
【0037】
一実施例において、各バックスイッチングレギュレータは、インダクタンスコイル“Li(i=1,2,3)”、ダイオード“Di(i=1,2,3)”、コンデンサ“Ci(i=1,2,3)”、及びスイッチ“Si(i=1,2,3)”を備える。インダクタンスコイル“Li”は、対応するLEDストリング“308_i(i=1,2,3)”に直列に連結される。ダイオード“Di”は、直列に接続されたLEDストリングとインダクタンスコイル“Li”に対して並列に連結される。コンデンサ“Ci”は、対応するLEDストリング“308_i”と並列に連結される。スイッチ“Si”は、インダクタンスコイル“Li”とグラウンドとの間に連結される。各バックスイッチングレギュレータは、対応するスイッチングバランス制御器“304_i(i=1,2,3)”によって生成されたパルス変調信号、例えばパルス幅変調(PWM)信号によって制御される。
【0038】
LED駆動回路“700”は、最大順方向電圧を有するLEDストリングの電力需要を満たすために、更に、安定化電圧を提供するためのDC/DCコンバータ“302”、及びDC/DCコンバータの安定化電圧を調整するためにフィードバック信号“301”を提供するためのフィードバック選択回路“312”を備える。
【0039】
スイッチ“Si”がターンオンされる第1の期間の間、LED電流は、LEDストリング“308_i”を通って、グラウンドに流れる。一実施例において、LEDストリング“308_i”の順方向電圧は、安定化電圧“Vout”と対応するスイッチングレギュレータを横断する電圧降下との間の差異に比例する。この第1の期間の間、DC/DCコンバータ“302”は、LEDストリング“308_i”に電力を供給すると共に、同時に、安定化電圧“Vout”によってインダクタンスコイル“Li”を充電する。スイッチ“Si”がターンオフされる第2の期間の間、LED電流は、インダクタンスコイル“Li”、LEDストリング“308_i”、及びダイオード“Di”を流れる。この第2の期間の間、インダクタンスコイル“Li”は、LEDストリング“308_i”に電力を供給するように放電する。
【0040】
図8は、図7に示されるスイッチングバランス制御器“704_i(i=1,2,3)”の代表的な構造、及びスイッチングバランス制御器“704_i”と対応するLEDストリング“308_i”との間の接続を例証する。図8は、図7に示される共通カソード接続を有するLED駆動回路“700”に関して、差動増幅器“702_i”が電流検出抵抗器“Rsen_i”を横断する電圧降下を検出すること以外は、図5と類似している。抵抗器“706_i”を通して、LEDストリング“308_i”のLED電流を示す監視信号“ISEN_i”が提供され得る。一実施例において、抵抗器“706_i”は、電流検出抵抗器“Rsen_i”と同じ抵抗値を有している。
【0041】
図9は、LEDストリング“308_i”のLED電流“904”、インダクタンスコイル“Li”のインダクタンスコイル電流“902”、及び“Rsen_i”とスイッチ“Si”との間のノード814における電圧波形906の間の代表的な関係を例証する。図9は、図7及び図8と組み合わせて説明される。
【0042】
スイッチ“Si”がターンオンされる期間の間、DC/DCコンバータ302は、LEDストリング“308_i”に電力を供給すると共に、安定化電圧“Vout”によってインダクタンスコイル“Li”を充電する。スイッチ“Si”が“PWM_i”によってターンオンされるとき、インダクタンスコイル電流“902”は、LEDストリング“308_i”を通って、グラウンドに流れる。スイッチ“Si”がオンであるとき、インダクタンスコイル電流“902”は増加すると共に、ノード“814”における電圧波形“906”は同時に減少する。
【0043】
スイッチ“Si”がターンオフされる期間の間、インダクタンスコイル“Li”が放電すると共に、LEDストリング“308_i”は、インダクタンスコイル“Li”によって、電力を供給される。スイッチ“Si”が“PWM_i”によってターンオフされるとき、インダクタンスコイル電流“902”は、インダクタンスコイル“Li”、LEDストリング“308_i”、及びダイオード“Di”を貫流する。スイッチ“Si”がオフであるとき、インダクタンスコイル電流“902”は減少する。電流検出抵抗器“Rsen_i”を貫流する電流がないので、ノード“814”における電圧波形“906”は“Vout”まで増加する。
【0044】
一実施例において、LEDストリング“308_i”と並列に連結されたコンデンサ“Ci”は、インダクタンスコイル電流“902”をフィルタ処理すると共に、そのレベルがインダクタンスコイル電流“902”の平均レベルである実質的に一定のLED電流“904”を生じさせる。
【0045】
従って、LEDストリング“308_i”のLED電流“904”は、目標電流に向かって調整され得る。一実施例において、スイッチ“Si”がターンオンされるときのノード“814”における平均電圧は、“Vout”と基準信号“REF”の電圧との間の差異に等しい。
【0046】
図10は、複数の光源に電力を供給するための方法のフローチャート1000を例証する。特定のステップが図10において開示されるが、そのようなステップは代表的なステップである。すなわち、本発明は、様々な他のステップまたは図10において説明されたステップの変形を実行することに良く適している。図10は、図3及び図4と組み合わせて説明される。
【0047】
ブロック1002では、入力電圧が、電力コンバータ(例えば、DC/DCコンバータ302)によって、安定化電圧に変換される。
【0048】
ブロック1004では、光源を貫流する複数の光源電流を生成するために、安定化電圧が、それぞれ複数の光源(例えばLEDストリング“308_1,308_2,及び308_3”)に印加される。
【0049】
ブロック1006では、複数のスイッチングレギュレータ(例えば複数のバックスイッチングレギュレータ“306_1,306_2,306_3”)によって、それぞれ複数の光源の複数の順方向電圧が調整される。
【0050】
ブロック1008では、複数のスイッチングレギュレータが、それぞれ複数のパルス変調信号(例えばPWM信号“PWM_1,PWM_2,PWM_3”)によって制御される。一実施例において、スイッチ“Si”は、スイッチ“Si”がターンオンされる第1の期間の間、対応する光源が安定化電圧によって電力を供給されると共に、対応するインダクタンスコイル“Li”が安定化電圧によって充電されるように、パルス変調信号によって制御される。スイッチ“Si”がターンオフされる第2の期間の間、インダクタンスコイル“Li”が放電すると共に、光源はインダクタンスコイル“Li”によって電力を供給される。
【0051】
ブロック1010では、基準信号と対応する監視信号“ISEN_i”とに基づいて、対応するパルス変調信号“PWM_i”のデューティサイクルが調整される。一実施例において、監視信号“ISEN_i”は、対応する光源を貫流する光源電流を示す電流センサ“310_i”によって生成される。
【0052】
従って、本発明による実施例は、複数のスイッチングレギュレータによって、それぞれ複数の光源の順方向電圧を調整することができる光源駆動回路を提供する。有利に、上述のように、一実施例において、複数の光源を貫流する光源電流が、目標電流と実質的に同一となるように調整され得ると共に、わずか1つの専用の電力コンバータが、複数の光源に電力を供給するために必要とされ得る。光源電流を調整するために、リニア電流レギュレータ(linear current regulator)の代わりにスイッチングレギュレータを使用することによって、発熱が減少する一方、システムの出力効率が向上し得る。更に、最大順方向電圧を有する光源を判定した後で、光源駆動回路は、適宜に電力コンバータの出力を、全ての光源の電力需要が満たされるように調整することができる。
【0053】
前述の説明及び図面が本発明の実施例を表す一方、添付された請求項において定義される本発明の原理の精神及び範囲からはずれずに、その中に様々な追加物、修正物、及び代替物が生成され得るということが理解されることになる。当業者は、本発明が、形式、構造、装置、割合、材料、要素、及びコンポーネントの多くの修正物によって使用され得るか、そうでなければ、本発明の原理からはずれることなく、固有の環境及び動作要求に対して特に適応する本発明の実践において使用され得るということを認識することになる。ここで開示された実施例は、従って、あらゆる点で実例であって制限的でなく、本発明の範囲は、添付された請求項、及びそれらの法律上の等価物によって示されると共に、前述の説明に制限されないと考えられるべきである。
【符号の説明】
【0054】
100:LED駆動回路
102:DC/DCコンバータ
104:選択回路
106_1、106_2、106_N:リニアLED電流レギュレータ
108_1、108_2、108_N:LEDストリング
110_1、110_2、110_N:演算増幅器
Rsen_1、Rsen_2、Rsen_N:電流検出抵抗器
REF:基準信号
Vin:入力電圧
Vout、Vout_1、Vout_2、Vout_N:安定化電圧
202_1、202_2、202_N:DC/DCコンバータ
300:LED駆動回路
301:フィードバック信号
302:DC/DCコンバータ
304_1、304_2、304_3:スイッチングバランス制御器
306_1、306_2、306_3:バックスイッチングレギュレータ
308_1、308_2、308_3、308_i:LEDストリング
310_1、308_2、308_3:電流センサ
312:フィードバック選択回路
ISEN_1、ISEN_2、ISEN_3、ISEN_i:監視信号
PWM_1、PWM_2、PWM_3、PWM_i:パルス幅変調(PWM)信号
L1、L2、L3、Li:インダクタンスコイル
D1、D2、D3、Di:ダイオード
C1、C2、C3、Ci:コンデンサ
S1、S2、S3、Si:スイッチ
VEA_1、VEA_2、VEA_3、VEA_i:誤差信号
RMP:ランプ(ramp:傾斜)信号
502:比較器
504:バッファ
506:コンデンサ
508:抵抗器
510:誤差増幅器
512:乗算器
514:ノード
702_1、702_2、702_3:差動増幅器
704_1、704_2、704_3:スイッチングバランス制御器
706_1、706_2、706_3:抵抗器
814:ノード

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の光源に電力を供給するための駆動回路であって、
入力電圧を受け取ると共に、前記複数の光源に安定化電圧を提供するように動作可能な電力コンバータと、
前記電力コンバータに連結されると共に、前記複数の光源の複数の順方向電圧をそれぞれ調整するための複数のスイッチングレギュレータと、
前記複数のスイッチングレギュレータに連結されると共に、前記複数のスイッチングレギュレータをそれぞれ制御するために複数のパルス変調信号を生成するための複数のスイッチングバランス制御器と
を備えることを特徴とする駆動回路。
【請求項2】
前記複数の順方向電圧の内の各順方向電圧が、前記安定化電圧と前記スイッチングレギュレータの内の対応するスイッチングレギュレータを横断する電圧降下との間の差異に比例する
ことを特徴とする請求項1に記載の駆動回路。
【請求項3】
前記光源の各々は、発光ダイオード(LED)ストリングを含む
ことを特徴とする請求項1に記載の駆動回路。
【請求項4】
複数の光源電流が、前記複数の順方向電圧に従って、それぞれ前記複数の光源を貫流すると共に、
前記複数の光源電流が、実質的に同一である
ことを特徴とする請求項1に記載の駆動回路。
【請求項5】
前記スイッチングレギュレータの各々が、バックスイッチングレギュレータを含む
ことを特徴とする請求項1に記載の駆動回路。
【請求項6】
前記スイッチングレギュレータの各々が、
前記複数の光源の内の対応する光源に直列に連結されたインダクタンスコイルと、
前記インダクタンスコイルに直列に連結されると共に、前記複数のパルス変調信号の内の対応するパルス変調信号によって制御されるスイッチとを備え、
前記スイッチが、単に、完全にオン状態になるか、または完全にオフ状態になる
ことを特徴とする請求項1に記載の駆動回路。
【請求項7】
前記電力コンバータと前記複数のスイッチングレギュレータとの間に連結されると共に、前記複数の光源の中から最大順方向電圧を有する光源を判定するためのフィードバック選択回路を更に備え、
前記電力コンバータが、前記最大順方向電圧を有する前記光源の電力需要を満たすように前記安定化電圧を調整するように動作可能である
ことを特徴とする請求項1に記載の駆動回路。
【請求項8】
前記複数の光源に連結されると共に、前記複数の光源をそれぞれ貫流する複数の光源電流を示す複数の監視信号を生成するための複数の電流センサを更に備え、
前記フィードバック選択回路が、前記複数の監視信号を受け取ると共に、前記複数の監視信号と基準信号とに従って、前記最大順方向電圧を有する前記光源を判定する
ことを特徴とする請求項7に記載の駆動回路。
【請求項9】
前記スイッチングバランス制御器の各々が、目標電流を表している基準信号を受け取ると共に、前記スイッチングレギュレータの内の対応するスイッチングレギュレータを制御するためのパルス幅変調(PWM)信号を生成する
ことを特徴とする請求項1に記載の駆動回路。
【請求項10】
前記スイッチングバランス制御器の各々が、
光源電流を表している監視信号を前記基準信号と比較することによって誤差信号を生成するための誤差増幅器を備え、
前記PWM信号が、前記光源電流を前記目標電流に向かって調整するように、前記誤差信号に基づいて生成される
ことを特徴とする請求項9に記載の駆動回路。
【請求項11】
前記パルス変調信号の各々が、パルス幅変調(PWM)信号を含む
ことを特徴とする請求項1に記載の駆動回路。
【請求項12】
表示装置であって、
液晶表示(LCD)パネルと、
前記LCDパネルを照らすための複数の発光ダイオード(LED)ストリングと、
入力電圧を受け取ると共に、前記複数のLEDストリングに安定化電圧を提供するように動作可能な電力コンバータと、
前記電力コンバータに連結されると共に、前記複数のLEDストリングの複数の順方向電圧をそれぞれ調整するための複数のスイッチングレギュレータと、
前記複数のスイッチングレギュレータに連結されると共に、前記複数のスイッチングレギュレータをそれぞれ制御するために複数のパルス変調信号を生成するための複数のスイッチングバランス制御器と
を備えることを特徴とする表示装置。
【請求項13】
前記複数の順方向電圧の内の各順方向電圧が、前記安定化電圧と前記スイッチングレギュレータの内の対応するスイッチングレギュレータを横断する電圧降下との間の差異に比例する
ことを特徴とする請求項12に記載の表示装置。
【請求項14】
複数のLED電流が、前記複数の順方向電圧に従って、それぞれ前記複数のLEDストリングを貫流すると共に、
前記複数のLED電流が、実質的に同一である
ことを特徴とする請求項12に記載の表示装置。
【請求項15】
前記スイッチングレギュレータの各々が、バックスイッチングレギュレータを含む
ことを特徴とする請求項12に記載の表示装置。
【請求項16】
前記スイッチングレギュレータの各々が、
前記複数のLEDストリングの内の対応するLEDストリングに直列に連結されたインダクタンスコイルと、
前記インダクタンスコイルに直列に連結されると共に、前記複数のパルス変調信号の内の対応するパルス変調信号によって制御されるスイッチとを備え、
前記スイッチが、単に、完全にオン状態になるか、または完全にオフ状態になる
ことを特徴とする請求項12に記載の表示装置。
【請求項17】
前記電力コンバータと前記複数のスイッチングレギュレータとの間に連結されると共に、前記複数のLEDストリングの中から最大順方向電圧を有するLEDストリングを判定するためのフィードバック選択回路を更に備え、
前記電力コンバータが、前記最大順方向電圧を有する前記LEDストリングの電力需要を満たすように前記安定化電圧を調整するように動作可能である
ことを特徴とする請求項12に記載の表示装置。
【請求項18】
前記複数のLEDストリングに連結されると共に、前記複数のLEDストリングをそれぞれ貫流する複数のLED電流を示す複数の監視信号を生成するための複数の電流センサを更に備え、
前記フィードバック選択回路が、前記複数の監視信号を受け取ると共に、前記複数の監視信号と基準信号とに従って、前記最大順方向電圧を有する前記LEDストリングを判定する
ことを特徴とする請求項17に記載の表示装置。
【請求項19】
前記スイッチングバランス制御器の各々が、目標電流を表している基準信号を受け取ると共に、前記スイッチングレギュレータの内の対応するスイッチングレギュレータを制御するためのパルス幅変調(PWM)信号を生成する
ことを特徴とする請求項12に記載の表示装置。
【請求項20】
前記スイッチングバランス制御器の各々が、
LED電流を表している監視信号を前記基準信号と比較することによって誤差信号を生成するための誤差増幅器を備え、
前記PWM信号が、前記LED電流を前記目標電流に向かって調整するように、前記誤差信号に基づいて生成される
ことを特徴とする請求項19に記載の表示装置。
【請求項21】
前記パルス変調信号の各々が、パルス幅変調(PWM)信号を含む
ことを特徴とする請求項12に記載の表示装置。
【請求項22】
複数の光源に電力を供給するための方法であって、
入力電圧を安定化電圧に変換する段階と、
それぞれ前記複数の光源を貫流する複数の光源電流を生成するために、前記安定化電圧を前記複数の光源に印加する段階と、
複数のスイッチングレギュレータによって、前記複数の光源の複数の順方向電圧をそれぞれ調整する段階と、
複数のパルス変調信号によって、前記複数のスイッチングレギュレータをそれぞれ制御する段階と
を有することを特徴とする方法。
【請求項23】
前記複数の順方向電圧の内の対応する順方向電圧が、前記安定化電圧と前記複数のスイッチングレギュレータの内の対応するスイッチングレギュレータを横断する電圧降下との間の差異に比例する
ことを特徴とする請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記複数の光源電流が実質的に同一となるように、前記複数のスイッチングレギュレータを制御する段階を更に有する
ことを特徴とする請求項22に記載の方法。
【請求項25】
第1の期間の間、前記安定化電圧によって前記複数の光源の内の光源に電力を供給する段階と、
前記第1の期間の間、前記安定化電圧によって、対応するスイッチングレギュレータ内のインダクタンスコイルを充電する段階と、
第2の期間の間、前記インダクタンスコイルを放電することによって、前記インダクタンスコイルと直列に連結された前記光源に電力を供給する段階とを更に有する
ことを特徴とする請求項22に記載の方法。
【請求項26】
前記複数の光源をそれぞれ貫流する前記複数の光源電流を示す複数の監視信号を生成する段階と、
前記バックスイッチングレギュレータをそれぞれ制御するための複数のパルス幅変調(PWM)信号を生成する段階と、
目標電流を表している基準信号に基づいて、そして前記複数の監視信号の内の対応する監視信号に基づいて、前記複数のPWM信号の内の対応するPWM信号のデューティサイクルを調整する段階とを更に有する
ことを特徴とする請求項22に記載の方法。
【請求項27】
前記基準信号と前記複数の監視信号の内の対応する監視信号とを比較することによって、前記光源の各々に関する誤差信号を生成する段階を更に有し、
前記誤差信号が、前記目標電流と実質的に同一である光源電流を生成するために対応する光源によって必要とされる順方向電圧を示す
ことを特徴とする請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記複数の監視信号を前記基準信号と比較することによって、最大順方向電圧を有する光源を判定する段階と、
前記最大順方向電圧を有する前記光源の電力需要を満たすように前記安定化電圧を調整する段階とを更に有する
ことを特徴とする請求項26に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−40509(P2010−40509A)
【公開日】平成22年2月18日(2010.2.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−142325(P2009−142325)
【出願日】平成21年6月15日(2009.6.15)
【出願人】(500521843)オーツー マイクロ, インコーポレーテッド (138)
【Fターム(参考)】